JPH0834863A - 熱可塑性プリプレグシートおよびそれらの積層体 - Google Patents

熱可塑性プリプレグシートおよびそれらの積層体

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JPH0834863A
JPH0834863A JP17118694A JP17118694A JPH0834863A JP H0834863 A JPH0834863 A JP H0834863A JP 17118694 A JP17118694 A JP 17118694A JP 17118694 A JP17118694 A JP 17118694A JP H0834863 A JPH0834863 A JP H0834863A
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JP
Japan
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olefin
poly
weight
woven fabric
prepreg sheet
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Application number
JP17118694A
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English (en)
Inventor
Hideho Tanaka
秀穂 田中
Hideki Ichihashi
秀樹 市橋
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Ube Corp
Original Assignee
Ube Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 従来の熱可塑性複合材料に欠如していた可撓
性を有し、かつ、引き裂きに対して抵抗力のある熱可塑
性複合材料シートを提供することである。 【構成】(1)軟化点が100〜170℃であり、か
つ、(2)190℃における溶融粘度が10-1〜10パ
スカル・秒である非晶性ポリα−オレフィン10〜10
0重量%と、結晶性ポリα−オレフィン90〜0重量%
(ただし、非晶性ポリα−オレフィンと結晶性ポリα−
オレフィンとは合計100重量%)とからなるポリα−
オレフィン組成物を連続補強繊維の織物に含浸させて得
られ、ここで前記織物は、番手100〜1200テック
スおよび織密度5〜30本/25mmの、縦糸および横
糸からなる織物であることを特徴とする引き裂きに強い
可撓性熱可塑性プリプレグシートおよびそれらを複数枚
重ねて得られる積層体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、引き裂きに強く、しか
も可撓性を有する熱可塑性複合材料からなるシートに関
するものである。このシートは、防水材や遮水材などの
土木建築用材料や各種包装材などをはじめ、自動車や産
業機械などの各種部材、スポーツ・レジャー用品など幅
広い用途に用いることができる。
【0002】
【従来の技術およびその問題点】近年、熱可塑性樹脂を
マトリックスとする複合材料が、従来多用されてきた熱
硬化性樹脂マトリックス系に比べて特にその優れた靱性
などのために注目を浴びている。しかし、熱可塑性樹脂
をマトリックスとする複合材料は、熱硬化性樹脂マトリ
ックス系に比較すると、プリプレグが剛直であり、取り
扱いにくいという欠点を持っている。
【0003】このような観点から、本発明者達は、ドレ
ープ性を有し、かつ可撓性のある熱可塑性プリプレグシ
ートについて既に提案を行った(特願平6−18285
号明細書参照)。
【0004】しかし、上記提案にかかる熱可塑性プリプ
レグシートは、機械的な引き裂きに対して弱く、実用に
供するにはなお充分ではないという問題点を抱えてい
た。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明は、前
記のような従来公知の熱可塑性複合材料が有していた問
題点を解決した、すなわち、可撓性があり、かつ、引き
裂きに対して抵抗力のある熱可塑性複合材料からなるシ
ートを提供することをその目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者達は、
鋭意検討した結果、特定の性状を有するポリα−オレフ
ィン組成物を特定の構造を呈する連続補強繊維の織物の
中に含浸させて得られる熱可塑性の複合材料シートを提
供することによって、上記の本発明の目的が達成できる
ことを見つけ、本発明を完成させるに至ったのである。
【0007】すなわち、本発明は、(1)軟化点が10
0〜170℃であり、かつ、(2)190℃における溶
融粘度が10-1〜10パスカル・秒である非晶性ポリα
−オレフィン10〜100重量%と、結晶性ポリα−オ
レフィン90〜0重量%(ただし、非晶性ポリα−オレ
フィンと結晶性ポリα−オレフィンとは合計100重量
%)とからなるポリα−オレフィン組成物を連続補強繊
維の織物に含浸させて得られ、ここで前記連続補強繊維
の織物は、1000m当たりのグラム数として表わされ
る番手が100〜1200テックス、および、織密度が
5〜30本/25mmである、縦糸と横糸からなる織物
であることを特徴とする引き裂きに強い可撓性熱可塑性
プリプレグシートおよびそれら熱可塑性プリプレグシー
トの積層体を提供することによって達成され得る。
【0008】以下に、本発明を詳しく説明する。本発明
に述べる非晶性ポリα−オレフィンとは、α−オレフィ
ン類の単独重合体あるいはそれらの共重合体(例えば、
プロピレン単独重合体、プロピレン・エチレン共重合
体、プロピレン・ブテン−1共重合体など)およびこれ
らの混合物で、比較的低分子量、しかも非晶性のものを
いう。さらに、これらが不飽和カルボン酸やそれらのエ
ステルなどよく知られた化合物によって変性されたもの
も含まれる。
【0009】そして、本発明においては、それらの軟化
点(環球法によって測定される値)および溶融粘度(円
錐/円板型レオメーターによって190℃において測定
される値)は、特定の範囲に含まれることが必要であ
る。すなわち、軟化点は、100〜170℃の範囲でな
ければならない。軟化点が100℃より低いと、プリプ
レグ表面がベタつき取扱いにくいし、170℃より高い
と、タック性が発現しにくいのでいずれも好ましくな
い。なお、プリプレグ表面のベタつきの防止およびタッ
ク性の発現を確実なものとするためには、前記非晶性ポ
リα−オレフィンの軟化点は、105〜155℃の範囲
であることがより好ましい。また、溶融粘度は、10-1
〜10パスカル・秒(以下「Pa・S」と略記)の範
囲、好ましくは1〜8Pa・Sの範囲であることが求め
られる。溶融粘度が1Pa・Sより低粘度になると、得
られるプリプレグの物性の低下が見られるようになり、
特に10 -1Pa・Sより低粘度になると、得られるプリ
プレグの物性は、著しく低下する。そして、溶融粘度が
8Pa・Sより高粘度では、連続補強繊維の織物への含
浸性が悪くなる傾向が見られ、特に10Pa・Sより高
粘度になると、連続補強繊維の織物への含浸性に悪影響
を及ぼす。
【0010】本発明に使用する結晶性ポリα−オレフィ
ンとは、α−オレフィン類の単独重合体あるいはそれら
の共重合体、さらにはこれらの不飽和カルボン酸やそれ
らのエステルなどよく知られた化合物による変性体であ
り、かつ、明確な融点が存在するなどの結晶性を呈する
ものをいう。もちろん、これらの二種以上の混合物であ
ってもよい。具体例を挙げれば、高密度ポリエチレン、
アイソタクチックポリプロピレン、結晶性エチレン・プ
ロピレン共重合体(結晶性エチレン・プロピレンランダ
ム共重合体、結晶性エチレン・プロピレンブロック共重
合体など)などである。なお、これら結晶性ポリα−オ
レフィンの分子量や化学組成、溶融粘度などに関して
は、特別な限定はなく、使用される前記非晶性ポリα−
オレフィンの性状や両者の混合割合などに応じて適宜選
択されるべきである。
【0011】本発明では、前記非晶性ポリα−オレフィ
ンと前記結晶性ポリα−オレフィンとの二種からなるポ
リα−オレフィン組成物(ただし、結晶性ポリα−オレ
フィンは含まれていなくてもよい)を使用する。両者の
選択に際しては、特に制限はないが、一般的には、相溶
性を有する組み合わせが均一なマトリックスを形成しや
すいので好ましい。例示すれば、非晶性ポリプロピレン
/結晶性ポリプロピレン、非晶性プロピレン・エチレン
共重合体/結晶性エチレン・プロピレン共重合体、非晶
性ポリプロピレン/結晶性エチレン・プロピレン共重合
体、非晶性プロピレン・ブテン−1共重合体/結晶性エ
チレン・プロピレン共重合体、非晶性プロピレン・ブテ
ン−1共重合体/結晶性ポリプロピレンなどである。
【0012】次に、本発明の重要な構成要件の一つは、
これら両者の配合割合である。すなわち、本発明におけ
るポリα−オレフィン組成物は、非晶性ポリα−オレフ
ィンが10〜100重量%、好ましくは30〜100重
量%、特に好ましくは50〜100重量%と、結晶性ポ
リα−オレフィンが90〜0重量%、好ましくは70〜
0重量%、特に好ましくは50〜0重量%(ただし、非
晶性ポリα−オレフィンと結晶性ポリα−オレフィンと
は合計100重量%)とから構成されることを必要とす
る。もし、非晶性ポリα−オレフィンの配合割合が10
重量%より少ないと、本発明の目的である熱可塑性プリ
プレグの可撓性が充分期待できず、実用に供し得ない。
なお、本発明では、その効果を損なわない程度において
上記二種の成分以外に、公知の各種添加剤、着色剤、改
質剤、充填剤などを加えても差しつかえない。
【0013】前記非晶性ポリα−オレフィンと前記結晶
性ポリα−オレフィンとからなるポリα−オレフィン組
成物は、公知の方法および装置を用いて製造される。す
なわち、バンバリーミキサー、スーパーミキサー、ミキ
シングロール、二軸連続ミキサー、ブラベンダープラス
トグラフ、ニーダー、単軸押出機、二軸押出機などの装
置を使用し、両者を溶融混練することによって達成でき
る。上記溶融混練は、180〜250℃、好ましくは1
90〜230℃の温度で行われる。溶融混練温度が18
0℃よりも低いと、混練装置内で、非晶性ポリα−オレ
フィンおよび結晶性ポリα−オレフィンの溶融粘度が高
くなりすぎるとともに、これらポリα−オレフィンの一
部が固化するなどして、これらポリα−オレフィンの混
練が充分に行われない。また、250℃よりも高いと、
これらポリα−オレフィンの熱分解や熱劣化が起こり、
着色や物性の低下をもたらすので好ましくない。
【0014】本発明においては、上述のようにして得ら
れたポリα−オレフィン組成物を連続補強繊維の織物に
含浸させるわけであるが、本発明で用いられる連続補強
繊維には、よく知られたガラス繊維、カーボン繊維、ア
ラミド繊維の他、各種の有機ポリマー繊維、無機繊維、
金属繊維が含まれる。これらは通常単独で用いられる
が、これらの二種以上の組み合わせも差しつかえない。
これら繊維の直径は、特に制限はなく、一般的には4〜
20μm程度のものである。
【0015】本発明では、使用する繊維の番手(100
0m当たりのグラム数として表わされる)が重要であ
り、これは、100〜1200テックスの範囲内である
ことが必要である。番手が100テックス未満の繊維を
用いると、後述する方法によって得られる織物の強度が
充分ではなく、その結果、該織物を上記ポリα−オレフ
ィン組成物に含浸して得られる熱可塑性プリプレグシー
トの引裂強度は低くなってしまうので好ましくない。ま
た、1200テックスより大きな番手の繊維を用いる
と、後述する方法によって得られる織物に対する樹脂、
すなわち、前記ポリα−オレフィン組成物の含浸性が著
しく低下するので、この場合も好ましくない。
【0016】なお、前記繊維には、マトリックスとなる
前記ポリα−オレフィン組成物との濡れ性や接着性など
を向上させ、その補強効果、つまり、機械的強度をより
高めるため、表面処理剤(シランカップリング剤など)
が施されることが通常である。表面処理剤の種類として
は、使用する前記のポリα−オレフィン組成物に応じて
最適に選択される。
【0017】本発明に使用する連続補強繊維の織物は、
前記連続補強繊維を製織加工して得られる。そして、本
発明では、これら織物の構造が極めて重要な構成要件の
一つとなっている。すなわち、織密度は縦糸および横糸
とも5〜30本/25mmでなければならない。もし織
密度が5本/25mmより少ないと、得られるプリプレ
グシートの引裂強度が低く、本発明の目的が達成できな
い。逆に30本/25mmより多いと、樹脂、すなわ
ち、前記ポリα−オレフィン組成物が含浸しにくく、良
好なプリプレグシートを製造することが困難である。な
お、以上述べた縦糸および横糸の両者に使用する繊維の
番手および織密度は、得られるプリプレグシートの引裂
強度の等方性(すなわち、縦糸方向と横糸方向の引裂強
度が等しい)の点から同一であることが好ましいが、本
発明の実施に当たっては必ずしも制限されるものではな
い。また、本発明に用いる連続補強繊維の織物の織組織
については特に指定はなく、平織、朱子織、綾織などよ
く知られたものを挙げることができるが、中でも平織が
最も好適である。
【0018】前記ポリα−オレフィン組成物の上記連続
補強繊維の織物への含浸については、公知の方法によっ
て行うことが可能である。例えば、ポリα−オレフィン
組成物をエマルジョン、あるいは、P−キシレン、トル
エン、デカリンなどの有機溶媒の溶液にして繊維中へ含
浸した後、水や溶媒を乾燥除去する方法、ポリα−オレ
フィン組成物をフィルムあるいはシート押出成形、カレ
ンダーロール加工、プレスシート加工など、公知の手段
によって、フィルムあるいはシート状とした後、織物と
重ねて加熱溶融・加圧して含浸させる方法、ポリα−オ
レフィン組成物を粉末状あるいは繊維状にして連続補強
繊維の織物に導入した後、加熱溶融・加圧して含浸させ
る方法、ポリα−オレフィン組成物の溶融シートと織物
とを重ね合わせ、加圧して含浸させる方法などが好適に
挙げられる。この場合、含浸を良好に行うために、予
熱、脱気、開繊などの操作を適宜連続補強繊維の織物に
施すことも効果的である。
【0019】このようにして製造されるプリプレグは、
シートの形態をしているものである。そして、上記プリ
プレグシートを積層したり、基材へ貼付けしたり、ある
いはまた成形したりする際のハンドリングの容易性や可
撓性、プリプレグ製造の際の生産性(含浸のし易さ)な
どを考慮に入れれば、シートは幅が200〜1000m
mおよび厚みが0.5〜2mm程度の形状が代表的なも
のとして挙げられる。
【0020】一方、プリプレグシートの組成としては、
前記ポリα−オレフィン組成物が35〜85体積%、好
ましくは40〜80体積%、そして前記連続補強繊維が
65〜15体積%、好ましくは60〜20体積%(ただ
し、前記ポリα−オレフィン組成物と連続補強繊維とは
合計100体積%)から構成されるのが一般的である。
前記連続補強繊維の含有量が35体積%よりも少ない
と、プリプレグシートの機械的強度や剛性などが向上し
ない。また、前記連続補強繊維の含有量が85体積%を
超える場合、つまり、前記ポリα−オレフィン組成物の
含有量が15体積%より少ない場合は、非晶性ポリα−
オレフィンに基づくプリプレグシートの可撓性の発現が
充分でないとともに、前記ポリα−オレフィン組成物の
前記連続補強繊維の織物への含浸が不充分となり、後述
するプリプレグシートの積層、基材への貼付け、成形な
どの操作が困難となるなど好ましくない。なお、前記連
続補強繊維およびポリα−オレフィン組成物の含有量が
前記の好ましい範囲を逸脱すると、得られるプリプレグ
シートに、前述の好ましくない現象が発現することがあ
る。
【0021】以上述べたように、本発明で得られるプリ
プレグシートは、常温でタック性を有し、かつ、可撓性
があるとともに、既に熱可塑性樹脂が含浸されているも
のである。従って、新たな樹脂の含浸操作は不要であ
り、また、特別、加熱や大きな力を加えなくても、金
属、木材、紙、セラミック、プラスチックなどに貼付け
して一体化したりすることが簡単にできる。もちろん、
基材への貼付け操作を効率的に行うため、加温(40〜
80℃)してもよい。
【0022】さらに、本発明では、その目的達成のため
に前記の熱可塑性プリプレグシートの積層体を使用する
ことも可能である。積層体は、前記熱可塑性プリプレグ
シートを複数枚重ね合わせた後、加熱加圧することによ
って製造できる。加熱温度は、使用するポリα−オレフ
ィン組成物の溶融温度以上であればよい。また、圧力
は、使用するポリα−オレフィン組成物の性状、織物の
構造、プリプレグシートの組成などを考慮して決定され
るべきである。なお、積層は、プレス、ロール、ベルト
など公知の方法によって行うことができる。
【0023】本発明に使用する積層体の形状としては、
幅が一般的に200〜1000mm程度である。また、
厚みは本発明の目的の一つである積層体の可撓性が損な
われない範囲であればよく、通常1〜6mm、好ましく
は1〜4mm程度である。また、本発明に述べるプリプ
レグシートおよびそれらの積層体は、熱可塑性を有して
いるので、加熱溶融させた状態で力を加えることによっ
て任意の形状に賦型できる、いわゆる、成形材料として
も使用できる。成形方法としては、熱可塑性複合材料に
係わる従来公知の方法、例えばホットプレス、スタンピ
ング、サーモフオーミング、オートクレーブなどの成形
方法が挙げられる。
【0024】
【実施例】以下、実施例および比較例を挙げて本発明を
より具体的に説明するが、これらは本発明を何ら限定す
るものではない。
【0025】以下の実施例および比較例において、使用
するポリα−オレフィン組成物および連続補強繊維の織
物の諸物性は、次の方法によって測定した。 (1)非晶性ポリα−オレフィンの軟化点 環球式軟化点試験器を使用し、ASTM E28に従っ
て測定した。
【0026】(2)非晶性ポリα−オレフィンの溶融粘
度 円錐/円板型レオメーター(レオメトリクス社製、メカ
ニカルスペクトロメーター)を使用し、ASTM D3
236に従って、190℃で測定した。
【0027】(3)結晶性ポリα−オレフィンのメルト
フローインデックス メルトインデクサーを使用し、ASTM D1238に
従って、230℃において測定した。
【0028】(4)連続補強繊維の織物の目付重量 JIS L1096に従い、20cm×20cmの織物
の重さを計ることによって1m2 当たりの重量を求め
た。
【0029】(5)連続補強繊維の織物の織密度 JIS L1096に従い、25mm長さ当たりの縦糸
および横糸の本数を肉眼で計測した。
【0030】(6)連続補強繊維の織物の厚み JIS L1096に従い、ダイアルゲージマイクロメ
ーターを使用して織物の厚みを測定した。
【0031】(7)連続補強繊維の番手 JIS L1096に従い、織物20cm×20cmを
採取し、縦糸および横糸をそれぞれ解いてその重さを計
ることによって求めた。
【0032】また、これら実施例および比較例の中で採
用したプリプレグシートおよびそれらの積層体の評価方
法は、次の通りである。 (a)繊維体積分率(Vf ) JIS K7052に従い、樹脂成分を加熱分解させる
ことにより求めた。
【0033】(b)含浸状態 肉眼観察により判定した。
【0034】(c)可撓性 23℃、相対湿度50%の状態での屈曲性で判定した。
【0035】(d)引裂強度 JIS K7128に記載のトラウザー引裂法に従い、
引裂荷重(最大荷重)を求め、試料の厚みで割った値を
引裂強度(N/mm)とした。織物の縦糸方向および横
糸方向のそれぞれについて測定し、それらの平均値を採
用した。
【0036】実施例1 非晶性プロピレン・ブテン−1共重合体(宇部レキセン
(株)製、商品名UBETAC APAO UT271
5、軟化点:107℃、溶融粘度:1.5Pa・S)5
0重量部と、結晶性ポリプロピレン(宇部興産(株)
製、商品名UBEポリプロJ130G、メルトフローイ
ンデックス:30g/10分)50重量部とを二軸押出
機を使用して200℃で溶融混練し、ペレットを作製し
た。このペレットを用いて170℃、0.5MPaで1
分間プレス成形して20μm厚み(ダイアルゲージマイ
クロメーターにて測定)のフィルムを得た。
【0037】そこで、このフィルムとガラス繊維織物
(日東紡(株)製、商品名ガラスクロスWL 410N
−105、目付重量:410g/m2 、厚み:400μ
m、組織:平織)とを重ね合わせ、170℃、0.6M
Paで2分間プレス成形し、20cm×20cm、厚み
670μmのプリプレグシート(なお、プリプレグシー
トの幅および長さはスチール製物指しを、プリプレグシ
ートの厚みはデジタルマイクロメーターを用いて測定し
た。以下において同じ)を得た。このプリプレグシート
の評価結果を表1に示す。
【0038】実施例2〜4および比較例1〜4 実施例1のガラス繊維織物に替えて、ガラス繊維織物
(日東紡(株)製、商品名ガラスクロスWS 520G
−100、目付重量:465g/m2 、厚み:400μ
m、組織:平織)(実施例2の場合)、同(日東紡
(株)製、商品名ガラスロービングクロスWR 570
C−100、目付重量:570g/m2 、厚み:500
μm、組織:平織)(実施例3の場合)、同(日東紡
(株)製、商品名ガラスクロスWL 230N−28
N、目付重量:210g/m2 、厚み:240μm、組
織:平織)(実施例4の場合)、同(日東紡(株)製、
商品名ガラスクロスWEA 18K−104BX、目付
重量:205g/m2 、厚み:180μm、組織:平
織)(比較例1の場合)、同(日東紡(株)製、商品名
ガラスクロスWF 110D−100、目付重量:10
0g/m2 、厚み:130μm、組織:平織)(比較例
2の場合)、同(日東紡(株)製、商品名ガラスロービ
ングクロスWR 800C−100、目付重量:800
g/m2 、厚み:700μm、組織:平織)(比較例3
の場合)または同(日東紡(株)製、商品名ガラスクロ
スWP 15D−104、目付重量:203g/m2
厚み:150μm、組織:トルコ朱子織)(比較例4の
場合)を使用したこと以外は、実施例1と全く同様に処
理して得られたプリプレグシートの評価結果を表1に示
す。
【0039】実施例5、6および比較例5 実施例1の非晶性プロピレン・ブテン−1共重合体の代
わりに、非晶性プロピレン・ブテン−1共重合体(宇部
レキセン(株)製、商品名UBETAC APAO U
T2780、軟化点:110℃、溶融粘度:8Pa・
S)(実施例5の場合)または非晶性プロピレン・エチ
レン共重合体(宇部レキセン(株)製、商品名UBET
AC APAO UT2535、軟化点:129℃、溶
融粘度:3.5Pa・S)(実施例6の場合)を使用し
たこと、または非晶性ポリα−オレフィンを全く使用し
なかったこと(比較例5の場合)以外は、実施例1と全
く同様に処理して得られたプリプレグシートの評価結果
を表1に示す。
【0040】実施例7および8 実施例1における非晶性プロピレン・ブテン−1共重合
体と結晶性ポリプロピレンとの割合(50重量部:50
重量部)を、それぞれ、70重量部:30重量部(実施
例7の場合)および30重量部:70重量部(実施例8
の場合)に変えたこと以外は、実施例1と全く同様の処
理を行って得られたプリプレグシートの評価結果を表1
に示す。
【0041】実施例9 実施例1におけるガラス繊維織物の代わりに、カーボン
繊維織物(東レ(株)製、商品名トレカ織物CO634
3、目付重量:198g/m2 、厚み:250μm、組
織:平織)を用いたこと以外は、実施例1と全く同様の
処理を行い、得られたプリプレグシートの評価結果を表
1に示す。
【0042】実施例10および11 実施例4で得られたプリプレグシートを2枚(実施例1
0の場合)または3枚(実施例11の場合)重ねて、1
60℃、0.5MPaで1分間プレス成形し、20cm
×20cm、厚みがそれぞれ670μm(実施例10の
場合)および940μm(実施例11の場合)の積層体
を得た。これらの積層体に関して実施例4と同様の評価
を行った結果を表1に示す。
【0043】
【表1】
【0044】
【発明の効果】以上の実施例および比較例で示したよう
に、本発明によって得られる熱可塑性プリプレグシート
およびそれらの積層体は、可撓性があり、しかも、引き
裂きに強いものである。このような材料は、従来公知の
技術では得られないものであり、土木建築用材料や各種
包装資材などをはじめ、自動車や産業機械などの各種部
材、スポーツ・レジャー用品など幅広い用途に用いるこ
とができる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(1)軟化点が100〜170℃であり、
    かつ、(2)190℃における溶融粘度が10-1〜10
    パスカル・秒である非晶性ポリα−オレフィン10〜1
    00重量%と、結晶性ポリα−オレフィン90〜0重量
    %(ただし、非晶性ポリα−オレフィンと結晶性ポリα
    −オレフィンとは合計100重量%)とからなるポリα
    −オレフィン組成物を連続補強繊維の織物に含浸させて
    得られ、ここで前記連続補強繊維の織物は、1000m
    当たりのグラム数として表わされる番手が100〜12
    00テックス、および、織密度が5〜30本/25mm
    である、縦糸と横糸からなる織物であることを特徴とす
    る引き裂きに強い可撓性熱可塑性プリプレグシート。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の熱可塑性プリプレグシ
    ートを複数枚重ねて得られる積層体。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0821098A3 (en) * 1996-07-26 1998-05-13 Kolon Industries Inc. Method for fabricating olefin tarpaulins
JP2011017113A (ja) * 2009-07-10 2011-01-27 Sumitomo Bakelite Co Ltd ガラスクロス、プリプレグの製造方法、プリプレグおよび積層板
JP2015516320A (ja) * 2012-03-28 2015-06-11 ターケット ジェデエルTarkett Gdl 多層表面被覆材
WO2024176998A1 (ja) * 2023-02-22 2024-08-29 東レ株式会社 Frp

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