JPH0834867A - 印刷された熱可塑性樹脂製品及び熱可塑性樹脂製品の印刷方法 - Google Patents

印刷された熱可塑性樹脂製品及び熱可塑性樹脂製品の印刷方法

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JPH0834867A
JPH0834867A JP14242295A JP14242295A JPH0834867A JP H0834867 A JPH0834867 A JP H0834867A JP 14242295 A JP14242295 A JP 14242295A JP 14242295 A JP14242295 A JP 14242295A JP H0834867 A JPH0834867 A JP H0834867A
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隆 宮
Shuichi Koshio
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 アルカリ水溶液に可溶性のインキ組成物によ
って印刷された熱可塑性樹脂製品及びこのようなインキ
によって印刷された熱可塑性樹製品の印刷物をアルカリ
水溶液によって脱離することをを目的とする。 【構成】 この出願発明は、(A)線状ポリエステルを
骨格とし、分子内に1〜10個の不飽和二重結合を有す
るオリゴマ−及び/又はポリマ− (B)分子内に少なくとも1個の酸性基を有し、かつ、
不飽和二重結合を1〜10個有するカルボン酸の1種以
上及び/又はカルボン酸エステルの1種以上及び/又は
カルボン酸アミドの1種以上 上記(A)〜(B)を含むビヒクルおよび必要に応じて
光重合開始剤、光増感剤、有機及び/又は無機顔料を配
合する放射線硬化型インキ組成物によって、表面を処理
あるいは処理しない熱可塑性樹脂製品に印刷を行い、ま
た、製品として流通した後には、アルカリ水溶液によっ
て印刷物を脱離することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この出願発明は、熱可塑性樹脂製
品、とくにポリエチレンテレフタレートまたはポリアク
リロニトリル製品に特定の放射線硬化型インキにより、
商品名、デザイン、説明書、バ−コ−ドなどを多色を用
いてカラフルに表示、加飾するに際し、直接印刷するだ
けでなく、重ねて印刷することができ、高速ライン下に
放射線で速乾燥させ、また、乾燥した被膜は、流通段階
を経て、回収後には、アルカリ水溶液で容易に脱離し、
水洗することにより基材を清浄な状態で回収することを
可能にする放射線硬化型印刷インキによるプラスチック
製品の印刷方法及び放射線硬化型インキの脱離方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】熱可塑性樹脂製品とくにポリエチレンテ
レフタレートまたはポリアクリロニトリル製品は、無毒
性であること、ガスバリヤ−性が他の合成樹脂による成
形品より優れていること、外観がガラス状を呈すること
等により、とくに化粧料用容器、液状調味料用容器、ビ
−ルやコ−ラ等の飲料品用容器、医薬品用容器等として
利用されており、容器胴部の表面には、商品説明や商品
名等が紫外線硬化性の樹脂をビヒクルとする印刷インキ
で形成されることが多い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】最近、プラスチック製
品に対するゴミ焼却の問題、公害の問題が大きく取りあ
げられており、プラスチック製品の回収、再生、再利用
についての関心が高まってきている。しかし、回収した
プラスチック製品は、いろいろな点で再生、再利用が困
難となっており、回収されたプラスチック製品の大半
は、単に溶解して再生され、限られた用途にしか使われ
ていないのが現状である。その大きな理由は、回収され
た製品には、装飾その他のために印刷が施されているも
のがあり、印刷用のインキが、回収されたプラスチック
を原料として再生するプラスチック製品または回収、再
利用されるプラスチック製品または回収、再利用される
プラスチック製品の性質に悪影響を与えるためである。
【0004】
【課題を解決するための手段】この出願発明は、回収さ
れたプラスチック製品を再生または再利用し易くするた
めに、特殊なインキによってプラスチック製品に重ねて
印刷を施し、回収後には容易にインキを脱離することに
より、ゴミ焼却、あるいは、公害問題を解決すると共
に、回収されたプラスチックを幅広い用途において利用
するためのインキによって印刷された熱可塑性樹脂製品
に関するものである。この出願発明により、製品にデザ
インやマ−クを入れ加飾印刷された表示部分を回収後に
アルカリ水溶液で処理し印刷部分を脱離することによ
り、回収基材を印刷されていない清浄な状態にすること
が可能である。とくに、ポリアクリロニトリル製ビール
容器のようにリターナブルとして使用される場合、その
アルカリ水溶液による洗浄工程で、印刷が脱離すること
によりビール会社各社共通の容器として使用することか
できる。
【0005】[作用]この出願発明の印刷方法において
は、印刷に先立って熱可塑性樹脂製品の表面を処理する
ことなく印刷してもよいが、熱可塑性樹脂製品の表面を
処理した後に、印刷してもよい。表面処理としては、フ
レ−ム、コロナ放電、紫外線照射、電子線照射、プラズ
マ等による処理、アニール処理、吹き付け、金型の粗面
化、薬品処理等による熱可塑性樹脂製品の表面の粗面化
処理、あるいはアンカ−コ−ト処理をしてもよい。この
出願発明で使用される放射線硬化型インキ組成物は、主
成分となる不飽和二重結合を有するポリエステルオリゴ
マ−及び/又はポリマ−の基本構造に基づく密着性及び
低収縮性による応力剥離防止機能によって、きわめてよ
く基材に密着する。この出願発明の組成物の硬化物が無
処理でもプラスチック基材に密着することは、印刷の作
業上、工程短縮などのメリットが大きい。また、熱可塑
性樹脂製品の表面を処理することにより、例えば、印刷
面の押圧が繰り返されるような、過酷な条件において
も、印刷面が剥離することがない。
【0006】[構成]熱可塑性樹脂製品は、ポリエステ
ル樹脂製品、ポリアクリロニトリル製品、ポリオレフィ
ン樹脂製品など多くの樹脂製品が使用できるが、中でも
ポリエチレンテレフタレートまたはポリアクリロニトリ
ル製品がとくに好適である。この出願発明でいうポリエ
チレンテレフタレートとは、エチレンテレフタレートを
繰り返し単位とするポリエステルで、酸成分がテレフタ
ル酸であり、グリコール成分がエチレングリコールであ
るが、共重合成分として、酸成分には、イソフタル酸、
ジフェニルエーテル4,4´−ジカルボン酸、ナフタレ
ン1,4−または2,6−ジカルボン酸、アジピン酸、
セバシン酸、デカン1,10−ジカルボン酸、ヘキサヒ
ドロテレフタル酸、グリコール成分には、プロピレング
リコール、1,4−ブタンジオール、ネオペンチルグリ
コール、ジエチレングリコール、ポリエチレングリコー
ル、ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレング
リコール、シクロヘキサンジメタノール、2,2−ビス
(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2−ビス
(4−ヒドロキシエトキシフェニル)プロパン、p−オ
キシ安息香酸等をそれぞれ50%を越えない範囲で含有
してもよい。また、この出願発明でいうポリアクリロニ
トリルとは、アクリロニトリル系樹脂組成物のポリマー
成分は、アクリロニトリル系ポリマーで構成されるもの
であるが、天然ゴム、ブタジエンポリマー、イソプレン
ポリマー、ネオプレンポリマー、ニトリルゴム、アクリ
レートゴム、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体、
エチレン−プロピレン共重合体、塩素化ゴム等の合成ゴ
ムをポリマー成分中の25重量%以下の割合で混合した
混合物を使用し、得られる延伸ブロー中空成形体を強化
してもよい。ポリマー成分として、アクリロニトリル系
ポリマー成分とゴム成分とを含有する組成物は、たとえ
ば、単量体と単量体とを直接重合した共重合体、ゴム成
分骨格にニトリル単量体をグラフトした共重合体、ゴム
グラフト重合体とマトリックス重合体とのポリマーブレ
ンド等によって得られるもの等がある。アクリロニトリ
ル系樹脂組成物の主なポリマー成分であるアクリロニト
リル系重合体は、その重合体の全重量の55〜85重量
%がアクリロニトリルとして計算されるニトリル単量体
単位成分のものであり、ニトリル単量体成分としては、
たとえば、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、エ
タクリロニトリル、プロパクリロニトリル、グルタクロ
ニトリル、メチレングルタロニトリル、フロマニトリル
等の1種以上のものが使用される。これらの単量体単位
成分と共重合される好適な単量体としては、スチレン、
α−メチルスチレン等の芳香族単量体、エチレン、プロ
ピレン、ブチレン、イソブチレン等の2〜6個の炭素原
子を有する低級α−オレフィン、アクリル酸、メタクリ
ル酸、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)ア
クリレート、プロピル(メタ)アクリレート、ブチル
(メタ)アクリレート等のアクリル酸及びその誘導体、
ビニルアセテート等のビニルエステル類、エチルビニル
エーテルのような1〜4個の炭素原子を有するアルキル
基によるアルキルビニルエーテル等の1種以上が使用さ
れ、とくに好ましくは、アクリロニトリル−メタクリロ
ニトリル−スチレンコポリマー、アクリロニトリル−ス
チレン−メチルビニルエーテルコポリマー、アクリロニ
トリル−スチレン−エチルビニルエーテルコポリマー等
からなるアクリロニトリル系重合体が使用される。な
お、この出願発明におけるポリエチレンテレフタレート
またはポリアクリロニトリルは、必要に応じて、着色
剤、紫外線吸収剤、帯電防止剤などの添加剤を適宜の割
合で含有することができる。
【0007】この出願発明のプラスチック製品への印刷
方法は、下記(A)〜(B)のビヒクルよりなる放射線
硬化型インキ組成物をベースとする印刷インキによる印
刷を施し、しかる後に前記印刷面に放射線を照射して印
刷インキ中の放射線硬化性の成分を硬化させる工程を、
場合により繰り返し行うことにより印刷するものであ
る。 (A)線状ポリエステルを骨格とし、分子内に1〜10
個の不飽和二重結合を有するオリゴマ−及び/又はポリ
マ− (B)分子内に少なくとも1個の酸性基を有し、かつ、
不飽和二重結合を1〜10個有するカルボン酸の1種以
上及び/又はカルボン酸エステルの1種以上及び/又は
カルボン酸アミドの1種以上 上記(A)〜(B)を含むビヒクルおよび必要に応じて
光重合開始剤、光増感剤、有機及び/又は無機顔料を配
合した放射線硬化型インキ組成物をベースとする印刷イ
ンキを使用するものであり、好ましくは、(A)成分
が、骨格が重合性不飽和二重結合を含まない線状ポリエ
ステルであって、側鎖として、実質的に酸性基を持た
ず、かつ、重合性不飽和二重結合を1〜10個有するオ
リゴマー及び/またはポリマー(B)成分が、 (C)分子内に少なくとも1個の酸性基を有し、不飽和
二重結合を1個有するカルボン酸及び/又はカルボン酸
エステル及び/又はカルボン酸アミド及び (D)分子内に1〜10個の酸性基を有し、不飽和二重
結合を2個以上有するカルボン酸及び/又はカルボン酸
エステル及び/又はカルボン酸アミド ビヒクル成分として、 (E)不飽和二重結合を2個以上有し酸性基を有さず、
(A)成分と異なるカルボン酸エステル (F)不飽和二重結合を1個有し、酸性基を有しないカ
ルボン酸エステル及び/又はカルボン酸アミド及び/又
はカルボン酸イミド 上記(A)〜(F)を含む混合物で、その酸価が5以上
100以下となるビヒクル100部に対し、好ましく
は、光重合開始剤0〜20部、光増感剤0〜20部、有
機及び/又は無機顔料0〜100部を配合した放射線硬
化型インキ組成物をベースとする印刷インキを使用する
ものである。
【0008】この出願発明のポリエチレンテレフタレー
ト製品、例えば、ポリエチレンテレフタレ−トに代表さ
れる飽和ポリエステルを主原料として成形されている容
器、あるいはポリアクリロニトリル製品、例えば、ポリ
アクリロニトリルを主原料として成形されている容器の
胴部表面への印刷方法において使用される容器は、中空
成形、二軸延伸ブロー成形、インジェクション成形等に
よって得られたポリエステルあるいはポリアクリロニト
リル製容器である。
【0009】アルカリによってインキ組成物が脱離する
条件は、(B)の量比により変化するものであるが、例
えば、アルカリ濃度が2%以上、温度は70℃以上、時
間は5分以上が好ましい。しかし、アルカリ浸漬時間を
長くしたり、印刷面をブラッシングしながら浸漬した
り、(B)の量比を調整したり、さらに印刷及び硬化な
どの条件が加わることにより、アルカリ濃度を0.1
%、温度を50℃にするなど変更が可能である。また、
分子内に少なくとも1個の酸性基を有し、不飽和二重結
合を1個有するカルボン酸及び/又はカルボン酸エステ
ル及び/又はカルボン酸アミドの量よりも分子内に1〜
10個の酸性基を有し、不飽和二重結合を2個以上有す
るカルボン酸及び/又はカルボン酸エステル及び/又は
カルボン酸アミド等の量を増加することより、インキ硬
化被膜全体をアルカリ水溶液に溶解して、プラスチック
の表面から脱離させることもできるので、その応用範囲
はさらに広まる。実際の商業ベースでアルカリ脱離処理
をする際は、それらの条件を適当に選択することによ
り、行うことができる。
【0010】この出願発明の放射線硬化型インキ組成物
は、分子内に少なくとも1個の酸性基を有し、かつ、不
飽和二重結合を1〜10個有するカルボン酸の1種以上
及び/又はカルボン酸エステルの1種以上及び/又はカ
ルボン酸アミドの1種以上、とくに、分子内に少なくと
も1個の酸性基を有し、不飽和二重結合を1個有するカ
ルボン酸及び/又はカルボン酸エステル及び/又はカル
ボン酸アミド、及び分子内に1〜10個の酸性基を有
し、不飽和二重結合を2個以上有するカルボン酸及び/
又はカルボン酸エステル及び/又はカルボン酸アミドが
配合されている。従って使用後に回収される印刷物から
アルカリ水溶液で処理することによりインキの硬化膜は
容易に脱離し、清浄な状態で再生可能なプラスチック製
品基材を回収することができる。
【0011】線状ポリエステルを骨格とし、分子内に1
〜10個の不飽和二重結合を有するオリゴマ−及び/又
はポリマ−、とくに、骨格が重合性不飽和二重結合を含
まない線状ポリエステルであって、側鎖として、実質的
に酸性基を持たず、かつ、重合性不飽和二重結合を1〜
10個有するオリゴマー及び/またはポリマーとは、分
子中に1〜10個の放射線重合性不飽和二重結合を有
し、単独でも放射線重合性を示すのみならず他の放射線
重合性二重結合含有化合物との間で共重合可能なオリゴ
マー及び/又はポリマーである。
【0012】前記オリゴマー及び/又はポリマーの不飽
和二重結合には、ビニル基、アリル基、(メタ)アクリ
ロイル基、クロトニル基等があるが、放射線による重合
性の高い(メタ)アクリロイル基が好適である。また、
前記オリゴマー及び/又はポリマーにおける(メタ)ア
クリロイル基を有するオリゴマ−及び/又はポリマ−と
しては、基材との密着性あるいは基材の膨張収縮に追従
しうる構造としてポリウレタン(メタ)アクリレ−トが
特に使用される。さらに好ましくは、ポリエステルポリ
オ−ル、更にウレタン結合で鎖伸長した分子量の大きい
ポリオールを原料としたポリウレタン(メタ)アクリレ
−トが使用される。
【0013】共重合ポリエステルポリオ−ルは、合成例
1に示したように、主にジカルボン酸成分とグリコ−ル
成分から合成される。ジカルボン酸成分は、テレフタル
酸、イソフタル酸、オルトフタル酸などの芳香族ジカル
ボン酸を主体として、少くとも全ジカルボン酸の60m
ol%以上使用し、柔軟性の付与などのために、コハク
酸、アジピン酸、セバシン酸、ドデカンジカルボン酸な
どの脂肪族ジカルボン酸、ヘキサヒドロフタル酸、テト
ラヒドロフタル酸などの脂環式ジカルボン酸なども40
mol%以下を使用する。グリコ−ル成分には、例えば
エチレングリコ−ル、プロピレングリコ−ル、1、3-プ
ロパンジオ−ル、1、4-ブタンジオ−ル、1、6-ヘキサ
ンジオ−ル、ネオペンチルグリコ−ル、ジエチレングリ
コ−ル、ジプロピレングリコ−ル、1、4-シクロヘキサ
ンジメタノ−ル、スピログリコ−ル、1、4-フェニレン
グリコ−ル、ビスフェノ−ルAのエチレンオキサイド付
加物またはプロピレンオキサイド付加物、ポリエチレン
グリコ−ル、ポリプロピレングリコ−ル、などがある。
必要によりトリメチロ−ルプロパン、グリセリン、ペン
タエリスリト−ルなどのトリオ−ルやテトラオールを少
量含んでいても差支えない。このようなジカルボン酸成
分と、グリコ−ル成分とにより共重合ポリエステルポリ
オ−ルを得るためには、ジカルボン酸原料に対してグリ
コ−ル成分を過剰に用いて合成する。このときカルボキ
シル基末端が、共重合ポリエステル中に50eq/10
6g未満の実質的に酸性基を含まなくなるように合成す
るのが好適である。50eq/106g以上になると、
更に鎖伸長させてウレタン系アクリレートを合成する
際、ジイソシアネ−ト化合物との反応時に不活性末端が
多くなりすぎ、目的とするポリウレタンアクリレ−トが
得られない。
【0014】このようにして得られた共重合ポリエステ
ルポリオ−ルからウレタンアクリレートを得るには、上
記の共重合ポリエステルポリオール、ポリイソシアネ−
ト化合物及び分子内に(メタ)アクリロイル基と活性水
素基を有する化合物を反応させればよい。ポリイソシア
ネ−ト化合物としては、例えば2、4-トリレンジイソシ
アネ−ト、ジフェニルメタンジイソシアネ−ト、1、3-
ジイソシアネ−トメチルシクロヘキサン、1、4-ジイソ
シアネ−トメチルシクロヘキサン、4、4´-ジイソシア
ネ−トジシクロヘキサン、4、4´-ジイソシアネ−トジ
シクロヘキシルメタン、イソホロンジイソシアネ−トな
どがあり、その他多くの市販のジイソシアネ−トが使用
できる。また、より多官能のアクリレートを必要とする
ときは、トリイソシアネート以上のポリイソシアネート
を単独もしくは上記ジイソシアネート中に混合して用い
ても良い。
【0015】分子内に(メタ)アクリロイル基と活性水
素基を有する化合物としては、1分子中に不飽和二重結
合とヒドロキシル基とを少くとも各々1個有する化合物
である。この出願発明において適用可能な不飽和二重結
合には、ビニル基、アリル基、(メタ)アクリロイル
基、クロトニル基などがあるが、放射線に対して高感度
の(メタ)アクリロイル基が好適である。例えば、エチ
レングコールモノ(メタ)アクリレ−ト、プロピレング
リコ−ルモノ(メタ)アクリレ−ト、ブタンジオ−ルモ
ノ(メタ)アクリレ−ト、ジエチレングリコ−ルモノ
(メタ)アクリレ−ト、ジプロピレングリコ−ルモノ
(メタ)アクリレ−トなどの2価アルコ−ルのモノ(メ
タ)アクリレ−ト、トリメチロ−ルエタンモノ(メタ)
アクリレ−ト、トリメチロ−ルエタンジ(メタ)アクリ
レ−ト、トリメチロ−ルプロパンモノ(メタ)アクリレ
−ト、トリメチロ−ルプロパンジ(メタ)アクリレ−
ト、グリセリンモノ(メタ)アクリレ−ト、グリセリン
ジ(メタ)アクリレ−トなどの3価アルコ−ルのモノ及
びジ(メタ)アクリレ−ト、ペンタエリスリト−ルモノ
(メタ)アクリレ−ト、ペンタエリスリト−ルジ(メ
タ)アクリレ−ト、ペンタエリスリト−ルトリ(メタ)
アクリレ−ト、ジペンタエリスリト−ルテトラ(メタ)
アクリレ−トなどの4価以上の多価アルコ−ルのアクリ
レ−トでヒドロキシル基を含有するもの、これらアルコ
−ル類のカプロラクトン付加物を(メタ)アクリレ−ト
化したものでヒドロキシル基を含有するもの、モノグリ
シジルエ−テル類やエチレングリコ−ルジグリシジルエ
−テル、ポリエチレングリコ−ルジグリシジルエ−テ
ル、プロピレングリコ−ルジグリシジルエ−テル、ネオ
ペンチルグリコ−ルジグリシジルエ−テルなどの2価ア
ルコ−ルのジグリシジルエ−テル、トリメチロ−ルプロ
パントリグリシジルエ−テルなどの多価アルコ−ルのグ
リシジルエ−テル、ビスフエノ−ルAのジグリシジルエ
−テルなどのフェノ−ル性ヒドロキシル基を有する化合
物のグリシジルエ−テルなどのエポキシ化合物に(メ
タ)アクリル酸を開環付加させて得られるエポキシ(メ
タ)アクリレ−ト類がある。
【0016】これらは、1種類のみを使用してもよい
し、2種類以上を併用してもよい。上記の原料を反応さ
せて得られる不飽和二重結合を有するポリエステルオリ
ゴマ−及び/又はポリマ−は、分子中に少くとも1個の
不飽和二重結合があればよく、1個以上10個までが適
用される。実用的な硬化速度で硬化膜表面タックをなく
し、基材への密着性や柔軟性を維持するためには、不飽
和二重結合は1分子中に3〜7個が好適である。
【0017】分子内に少なくとも1個の酸性基を有し、
かつ、不飽和二重結合を1〜10個有するカルボン酸の
1種以上及び/又はカルボン酸エステルの1種以上及び
/又はカルボン酸アミドの1種以上、とくに、分子内に
少なくとも1個の酸性基を有し、不飽和二重結合を1個
有するカルボン酸及び/又はカルボン酸エステル及び/
又はカルボン酸アミド、及び分子内に1〜10個の酸性
基を有し、不飽和二重結合を2個以上有するカルボン酸
及び/又はカルボン酸エステル及び/又はカルボン酸ア
ミドは、一般には「酸性モノマー」、「酸性オリゴマ
ー」として扱われる化合物である。このうち酸性モノマ
ーは、そのホモポリマー及びこれを高濃度に含有するコ
ポリマーはアルカリにより親水性塩を形成し易水溶性と
なるものである。不飽和二重結合としてビニル基、アリ
ル基、(メタ)アクリロイル基、クロトニル基等がある
が、ここでは放射線重合性の高い(メタ)アクリロイル
基が望ましい。酸性基としては、カルボキシル基、スル
ホニル基、ホスホリル基等の水溶性アルカリ金属塩を形
成しうるものが好ましいが、通常はカルボキシル基の分
子内導入で目的を達することができる。カルボキシル基
の数は、1分子中に1〜2個必要である。カルボキシル
基含有の酸性モノマーのもっとも簡単な構造は(メタ)
アクリル酸そのものであるが、臭いが強く、安全の面か
らもインキ原料としてはあまり好ましくない。従って酸
性モノマーは、分子内に不飽和二重結合とヒドロキシル
基とを併有する化合物と、そのヒドロキシル当量に相当
する環状の酸無水物とを反応させて合成される。例えば
(メタ)アクリル酸のアルキレンオキサイド付加体と酸
無水物とのカルボキシレート化物、(メタ)アクリル酸
のカプロラクトン付加体と酸無水物とのカルボキシレー
ト化物、(メタ)アクリル酸のモノグリシジルエーテル
の付加体と酸無水物とのカルボキシレート化物、メチロ
ール(メタ)アクリルアミドと酸無水物とのカルボキシ
レート化物が挙げられる。酸無水物としては無水コハク
酸、無水マレイン酸、無水イタコン酸、無水ドデシニル
コハク酸、無水フタル酸、無水テトラヒドロフタル酸、
無水トリメリット酸等がある。また無水マレイン酸は、
それ自体及び開環エステル化後も重合性が低く、(メ
タ)アクリレートとも共重合しにくいので、この出願発
明の(B)成分として使用し得る。
【0018】カルボキシル基は、前述の分子内に不飽和
二重結合とヒドロキシル基とを併有する化合物に、その
ヒドロキシル当量に相当する環状の酸無水物を加え、一
定時間加温することにより得られる。酸無水物としては
無水コハク酸等の脂肪族飽和ジカルボン酸の無水物、無
水マイレン酸、無水イタコン酸等の脂肪族不飽和ジカル
ボン酸の無水物、テトラヒドロフタル酸、ヘキサヒドロ
フタル酸などの脂環式ジカルボン酸の無水物、フタル
酸、ナフテン酸などの芳香族ジカルボン酸の無水物、ト
リメリット酸などのトリカルボン酸の無水物がカルボキ
シル基を導入されるために使用される。また、アクリル
酸モノマ−合成時に副生するアクリル酸ダイマ−、アク
リル酸トリマ−などはそのまま、カルボキシル基含有の
モノマ−として使用可能である。カルボキシル基以外の
水溶性アルカリ金属塩を形成しうる酸性基を有し、不飽
和二重結合をあわせもつカルボン酸エステルとしては、
モノ(メタ)アクリロキシエチルホスフェート、(メ
タ)アクリロキシエチルホスホリルフェニル、ジ(メ
タ)アクリロキシエチルホスフェート等のリン酸モノあ
るいはジエステル類、(メタ)アクリロキシエチルスル
ホネート、ジ(メタ)アクリロキシエチルサクシニルス
ルホネート等のスルホン酸エステルがある。上記の酸性
基を有する不飽和二重結合含有カルボン酸及び/又はカ
ルボン酸エステル及び/又はカルボン酸アミドは、1種
類のみ、あるいは2種類以上を混合使用してもよく、最
終的な硬化膜の物性によって使用量とともに決定され
る。
【0019】また、酸性オリゴマーはそのホモポリマ−
及び/又はこれを高濃度に含有するコポリマ−は高架橋
密度であって、アルカリ金属塩は水に膨潤する性質を有
するものである。この場合も上記酸性モノマ−の場合と
同じく、不飽和二重結合は放射線重合性の高い(メタ)
アクリロイル基が望ましい。またアルカリ金属塩を形成
しうる酸性基も同様で、カルボキシル基、スルホニル
基、ホスホリル基等があり、カルボキシル基が一般的で
ある。酸性基の数は、1分子中1〜10個がこの出願発
明においては使用されるが、個数は酸性オリゴマ−の分
子量によって決定せねばならず、原料面から経済的に合
成される酸性オリゴマ−としては2〜6個が実用的であ
る。1分子中の不飽和二重結合の数(官能基数)は2個
以上のいわゆる多官能で、2〜6官能のものを使用する
ことが多い。
【0020】酸性オリゴマ−は、ポリエポキシ化合物と
(メタ)アクリル酸の開環エステル化によって得られる
エポキシアクリレ−トが原料となり、これに環状酸無水
物を反応させてカルボキシル基を導入して合成される。
エポキシ(メタ)アクリレ−トとしては、ネオペンチル
グリコ−ルジグリシジルエ−テルと(メタ)アクリル酸
との反応物、1,6−ヘキサンジオ−ルジグリシジルエ
−テルと(メタ)アクリル酸との反応物、トリメチロ−
ルプロパントリグリシジルエ−テルと(メタ)アクリル
酸との反応物等の脂肪族エポキシアクリレ−ト、ビスフ
ェノ−ルAジグリシジルエ−テルと(メタ)アクリル酸
との反応物、エポキシフェノ−ルノボラックと(メタ)
アクリル酸との反応物、フタル酸グリシジルエステルと
(メタ)アクリル酸との反応物等の芳香族エポキシアク
リレ−トが挙げられる。
【0021】上記のエポキシアクリレ−トにカルボキシ
ル基を導入するための環状酸無水物には、無水コハク
酸、無水マレイン酸、無水ドデシニルコハク酸、無水フ
タル酸、無水トリメリット酸、無水テトラヒドロフタル
酸、無水テトラハライドフタル酸、無水ヘキサヒドロフ
タル酸等があり、これらの反応生成物はエポキシアクリ
レ−トのヒドロキシル基が酸無水物によってハ−フエス
テル化してペンダントされたものである。
【0022】酸性オリゴマーは1種類あるいは2種類以
上を配合して使用することができる。またその使用量
は、最終的な硬化膜物性の要求性能に基づいて決められ
るが、アルカリ水溶液による脱離を容易にするため、前
記の酸性モノマ−との配合比を加味しつつ適量が検討さ
れねばならない。これを酸価として示すならば、ビヒク
ル全体の酸価が3以上150以下、好ましくは20〜8
0、とくに好ましくは20〜60の範囲であるように配
合比及び配合量が決定される。
【0023】また、脱離状態を溶解脱離としたいとき
は、酸性モノマーを多量に用いて酸価を上げるのがよ
く、膜状脱離が望ましいときは、酸性オリゴマーの比率
を高め、低酸価に抑えるとよい。特に膜状剥離の場合
は、インキ成分を濾過によってアルカリ液から除去する
ことができるため、廃水中の化学的酸素要求量が低下し
て処理しやすくなり、好ましい。ただし、これらの条件
は、脱離に使用するアルカリの濃度、処理温度、処理時
間等によって変わるので、これらの脱離条件を加味して
適切な配合を実験により求めることが望ましい。
【0024】以上、この出願発明における必須成分を具
体的に例示したが、これらの他に前記(A)(B)成分
と共重合し、一般的に多官能モノマー、多官能オリゴマ
ー、単官能モノマーと称して市販されている化合物を用
いることができる。その中の代表的なものを挙げると、
多官能モノマ−としては、エチレングリコ−ルジ(メ
タ)アクリレ−ト、トリエチレングリコ−ルジ(メタ)
アクリレ−ト、トリプロピレングリコ−ルジ(メタ)ア
クリレ−ト、1,4−ブタンジオ−ルジ(メタ)アクリ
レ−ト、1,6−ヘキサンジオ−ルジ(メタ)アクリレ
−ト、ネオペンチルグリコ−ルジ(メタ)アクリレ−
ト、ヒドロキシピバリン酸ネオペンチルグリコ−ルジ
(メタ)アクリレ−ト、EO変性ビスフェノ−ルAジ
(メタ)アクリレ−ト、ジシクロペンタニルジ(メタ)
アクリレ−ト等の2価アルコ−ルのジ(メタ)アクリル
酸エステル、トリメチロ−ルエタントリ(メタ)アクリ
レ−ト、トリメチロ−ルプロパントリ(メタ)アクリレ
−ト、グリセリントリ(メタ)アクリレ−ト、トリス
〔(メタ)アクリロキシエチル〕イソシアヌレ−ト等の
3価アルコールのトリ(メタ)アクリル酸エステル、ペ
ンタエリスリト−ルテトラ(メタ)アクリレ−ト、ジト
リメチロ−ルプロパンテトラ(メタ)アクリレ−ト、ジ
ペンタエリスリト−ルヘキサ(メタ)アクリレ−ト等の
4価以上のアルコ−ルの(メタ)アクリル酸エステルが
ある。また、3価以上のアルコ−ルの(メタ)アクリル
酸エステル化は、ヒドロキシル基がすべてエステル化さ
れずに一部残存していても差し支えなく、また、エポキ
シ基を(メタ)アクリル酸で開環エステル化するに際し
て生成するヒドロキシル基が存在していてもよい。多官
能オリゴマ−としては、この出願発明における特許請求
の範囲(A)の線状ポリエステルを骨格とする不飽和二
重結合を有するオリゴマ−及び/又はポリマ−に該当し
ないオリゴマ−で、分子構造的にエポキシ(メタ)アク
リレ−ト、ウレタン(メタ)アクリレ−ト、ポリエステ
ル(メタ)アクリレ−ト、ポリエ−テル(メタ)アクリ
レ−ト、ポリブタジエン(メタ)アクリレ−ト等に分け
られる。
【0025】エポキシアクリレ−トでもっとも一般的な
ものは、式(1)
【化1】
【0026】(式中、nは1〜4であり、RはH又はC
3を示す。)のビスフェノ−ル型であり、ビスフェノ
−ル骨格をビスフェノ−ルA、ビスフェノ−ルF、ビス
フェノ−ルS等にかえたものがある。
【0027】また、式(2)
【化2】
【0028】(式中、nは0ないし3であり、RはH又
はCH3を示す。)に示すようなフェノ−ルノボラック
型のエポキシ(メタ)アクリレ−トも使用される。
【0029】また、エピクロルヒドリン変性(ポリ)ア
ルキレングリコ−ルジ(メタ)アクリレ−ト、エポキシ
化大豆油(メタ)アクリレ−トなどの脂肪族エポキシ
(メタ)アクリレ−ト及び式(3)
【化3】
【0030】(RはH又はCH3であり、R1はジカルボ
ン酸の−COOH基を除いた残基を示す。)に示したよ
うな脂環族エポキシ(メタ)アクリレ−トも、要求性能
に応じて使用される。
【0031】ウレタン(メタ)アクリレ−トとしては、
式(4)
【化4】
【0032】(式中、nは1〜4であり、RはH又はC
3であり、R1はジイソシアネートのNCOを除いた残
基であり、XはポリオールのOHを除いた残基を示
す。)で示される構造の化合物が使用される。
【0033】式(4)において、イソシアネ−トはトリ
レンジイソシアネ−ト、4,4−ジフェニルメタンジイ
ソシアネ−ト、キシリレンジイソシアネ−ト等の芳香族
ジイソシアネ−ト、ヘキサメチレンジイソシアネ−ト、
トリメチルヘキサメチレンジイソシアネ−ト等の脂肪族
ジイソシアネ−ト、イソホロンジイソシアネ−ト、メチ
レンビス(4−シクロヘキシルイソシアネ−ト)等の脂
環族ジイソシアネ−ト、ポリオ−ルとしてはエチレング
リコ−ル、プロピレングリコ−ル、1,4−ブタンジオ
−ル、1,6−ヘキサンジオ−ル等のグリコ−ル類、ポ
リグリコ−ルエ−テル類、エトキシ化ビスフェノ−ルA
等のビスフェノ−ルエ−テル類、スピログリコ−ル、カ
プロラクトン変性ジオ−ル、カ−ボネ−トジオ−ル等で
あり、これらジイソシアネ−トとポリオ−ルの組合せで
合成されるウレタンの末端を(メタ)アクリル化した市
販のものの中から要求性能に合致したものを選択使用す
る。
【0034】またポリエステル(メタ)アクリレ−ト
は、式(5)
【化5】
【0035】(式中、nは1〜5であり、RはH又はC
3であり、R1はH又はCH2=C(R)COO−であ
り、XはポリオールのOH基を除いた残基であり、Yは
ジカルボン酸のCOOH基を除いた残基を示す。)に示
す一般的な構造のものであり、これも多くのものが市販
に供されており、その中から要求性能に応じて選択使用
する。
【0036】ポリブタジエン(メタ)アクリレ−トは、
ヒドロキシル基末端を1分子中に2個以上有する液状ポ
リブタジエンを直接(メタ)アクリル酸エステル化した
ものの他に、ヒドロキシル基をジイソシアネ−トを介し
てヒドロキシル基を有する(メタ)アクリル酸エステル
と結合させた化合物が用いられる。これらは市販のも
の、例えばQuinbeam−101(日本ゼオン)、
TE樹脂(日本曹達)、ミケロンNU−A(早川ゴム)
等がある。多官能モノマ−及び/又はオリゴマ−使用の
目的は、放射線重合に際し3次元架橋を生ぜしめ、膜の
硬度、光沢、耐水性、耐薬品性、耐摩擦性を付与するた
めである。
【0037】上記の多官能モノマ−及び/又はオリゴマ
−は、使用に際して1種のみを使用しても差し支えない
が、多くの場合は2種以上の混合物がビヒクルの成分と
して加えられる。その使用量はビヒクルの他の成分を含
めて、溶解性、粘度などの物性のほか、硬化時の架橋密
度が要求を満たすものかどうかによって決定される。ま
た、この出願発明の主題となるアルカリ脱離性を実現す
るための、ビヒクルの酸価を目的と合致させることも、
使用量を決定する際の制約条件となる。通常の場合はビ
ヒクル100部中5〜20部であるが、余り多く用いる
と硬化時の架橋収縮による応力剥離を生じ、基材への密
着性が低下するおそれがある。
【0038】単官能モノマ−は、主として組成物粘度を
調整する希釈剤として使用される場合が多い化合物で、
その中から代表的なものを挙げると、2−エチルヘキシ
ル(メタ)アクリレ−ト、シクロヘキシル(メタ)アク
リレ−ト、ジシクロペンタニル(メタ)アクリレ−ト、
ベンジル(メタ)アクリレ−ト、フェノキシエチル(メ
タ)アクリレ−ト、トルイルオキシエチル(メタ)アク
リレ−ト、エトキシエチル(メタ)アクリレ−ト、エチ
ルカルビト−ル(メタ)アクリレ−ト、イソボルニル
(メタ)アクリレ−ト、メトキシプロピレングリコ−ル
(メタ)アクリレ−ト、アクリロイルモルホリン、N−
ビニルピロリドン、N−ビニルカプロラクタム、N,N
−ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレ−ト、t−ブ
チルアミノエチル(メタ)アクリレ−ト等がある。ま
た、単官能モノマ−は、分子内にヒドロキシル基、エポ
キシ基、リン酸エステル基などの極性基を含む場合、密
着性が著しく向上するが、これらは、この出願発明にお
いても耐水性を低下させない程度に使用することができ
る。たとえば、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレ
−ト、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレ−ト、
3−ブトキシ−2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリ
レ−ト、カプロラクトン変性2−ヒドロキシエチル(メ
タ)アクリレ−ト、3−フェノキシ−2−ヒドロキシプ
ロピル(メタ)アクリレ−ト、グリシジル(メタ)アク
リレ−ト、エチレンオキサイド変性ブトキシ化リン酸
(メタ)アクリレ−ト等がある。これら単官能モノマ−
は単独もしくは2種以上を混合して使用されるが、イン
キビヒクル100部中、5〜40部が用いられ、粘度調
整は通常10〜30部の範囲で行われる。
【0039】上記のビヒクル成分は、実験によって求め
られた望ましい比率により混合されてインキビヒクルが
製造されるが、この出願発明の目的である印刷における
基材との密着性及び多層印刷における層間密着性を維持
するには、請求項1(A)のオリゴマー及び/又はポリ
マーは配合量が多いほど基材及び層間密着性に優れる
が、実用的なインキ物性を得るには20〜50部が用い
られる。このオリゴマー及び/又はポリマーを使用した
基材密着配合は、多層印刷において、例えば5層重ねて
も層間剥離が生じない。また、アルカリ水溶液によるイ
ンキ硬化物の脱離を実現するためには、その酸価が5以
上150以下となるように組成を決定する。こうして得
られたビヒクルを用いて紫外線硬化型インキとするに
は、光重合開始剤、光増感剤、有機及び/又は無機顔
料、その他の添加剤等を加えて目的が達成されるが、E
B(電子線)硬化を行う場合は、光重合開始剤及び光増
感剤は必要ではない。
【0040】紫外線重合の場合に用いられる光重合開始
剤としては多くのものが知られるが、公知のものの中か
ら代表的なものを挙げると、ベンゾフェノン、ジエトキ
シアセトフェノン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェ
ニルケトン、2−メチル−(4−メチルチオフェニル)
−2−モルホリノ−プロパン−1−オン、ベンゾインア
ルキルエ−テル、ベンジル、ベンジルジメチルケタ−
ル、カンファ−キノン、2−エチルアンスラキノン、ベ
ンゾイル安息香酸メチル、4−フェニルベンゾフェノ
ン、3,3´−ジメチル−4−メトキシベンゾフェノ
ン、チオキサンソン、2,4−ジエチルチオキサンソ
ン、メチルフェニルグリオキシレ−ト、ベンゾイルホス
フィンオキサイド、1−トリメチルベンゾイルジフェニ
ルホスフィンオキサイド等がある。同じく、公知の光増
感剤の中から代表的なものを挙げると、トリエタノ−ル
アミン、メチルジエタノ−ルアミン、トリイソプロパノ
−ルアミン、4,4´−ジエチルアミノベンゾフェノ
ン、4−ジメチルアミノ安息香酸エチル、4−ジメチル
アミノ安息香酸−n−ブトキシエチル、4−ジメチルア
ミノ安息香酸イソアミル等がある。
【0041】上記の光重合開始剤は単独でも使用できる
が、多くの場合は光増感剤と併用して光重合性を向上さ
せる。光重合開始剤及び光増感剤の種類は、使用するイ
ンキヒビクル成分によって、もっとも適したものが選択
される。その基準は、硬化速度、硬化時に発生する着色
の有無、顔料配合の有無、硬化後の臭いの強弱等、目的
に応じて加味検討される。使用量はインキビヒクルに対
し、光重合開始剤及び光増感剤それぞれ1〜20部が可
能であるが、多量使用の場合は硬化は速いが分子量が大
きくならず、硬化膜の強度は低下し、また臭いも強く好
ましくない。もっとも望ましい使用範囲は、両者併用量
として2〜10部である。その場合、光重合開始剤と光
増感剤の使用比率は、ビヒクル成分の種類と成分比によ
って異なり、また後述の着色用顔料を添加したインキで
は、顔料に特異的な紫外線吸収能により両者の使用比を
変化させる必要があり一律とはならない。顔料は化学組
成的に有機顔料と無機顔料に大別されるが、用途面から
は着色顔料と無着色顔料(体質顔料)にも分けられる。
紫外線硬化に関していえば、用途面の分類の方が重用さ
れる。
【0042】この出願発明では、顔料を用いないクリヤ
ーインキとして用いることができるが、多くの場合顔料
を添加した加飾インキとして用いられる。着色顔料のう
ち、無機顔料には鉛白、亜鉛華、硫化亜鉛、二酸化チタ
ン等の白色顔料、群青、紺青、コバルトブル−等の青色
顔料、酸化クロム、ピリジアン、クロムグリ−ン等の緑
色顔料、黄鉛、チタンイエロ−、黄色酸化鉄、モリブデ
−トオレンジ、カドミウム系顔料、弁柄等の黄〜赤色顔
料、鉄黒、チタンブラック、カ−ボンブラック等の黒色
顔料、アルミニウム粉、ブロンズ等の金属顔料、マイカ
等のパ−ル顔料がある。しかし、無機顔料には安全衛生
面から使用を避けなければならないものが多々あり、上
記の中から無害のものが選択使用される。有機顔料で
は、モノアゾ系、ジスアゾ系、縮合アゾ系、インダント
ロン系、インジゴ系、チオインジゴ系、キナクリドン
系、フタロシアニン系、ジオキサジン系、イソインドリ
ノン系、ピロロピロ−ル系等がいずれも使用でき、放射
線照射という硬化方法に即して、とくに退色の少ない耐
光堅牢度の高い顔料を選んで使用するのが望ましい。
【0043】上記着色顔料の使用量は、目的とする色濃
度によって変わり、大体インキ全量中0.5〜50%の
範囲である。顔料特性としての着色力によって制約され
るが、代表的な白色顔料である酸化チタンの場合は15
ないし40%、黒色顔料のカ−ボンブラックでは3〜6
%が通常量である。有機着色顔料では、鮮明な色を得る
には3〜20%で、紫外線による硬化の場合は4〜15
%が望ましい。この出願発明の特許請求の範囲に記載の
ビヒクルは、カルボキシル基のような極性基を多く含む
ことから、一般に着色顔料の分散性は良い。しかしさら
に良好な発色を得るには、ビヒクルに少量の顔料分散剤
を添加したものに多量の顔料を配合して、その吸油量に
起因する粘度向上を利用して物理的に粉砕圧力のかかり
やすい状態を作り出し、色材工業における一般的な媒体
分散機たとえばボ−ルミルやロ−ルミル等で十分な混練
を行う。こうして得た高濃度の顔料分散体(トナ−)
を、インキ配合の際、所定の顔料濃度となるように不足
分のビヒクルで補充調整する方法がとられる。
【0044】この出願発明で使用される放射線硬化型イ
ンキ組成物には、粘度、流動性、チクソ性等の印刷イン
キの特性維持、インキ肉盛保持と増量、硬化時の収縮緩
衝、表面つや消し、スリップ性付与、膜の強度向上等の
目的で、種々の無着色顔料(体質顔料)を使用すること
ができる。よく使用される体質顔料としては、タルク、
カオリン、シリカ、沈降性硫酸バリウム、沈降性炭酸カ
ルシウム、アルミナホワイト、ホワイトカ−ボン等無機
体質顔料、ポリエチレンワックス、ポリプロピレンワッ
クス、多フッ化ポリエチレンワックス等のワックス類、
ポリアミド樹脂、ポリイミド樹脂、メラミン樹脂、ベン
ゾグアナミン樹脂、セルロ−ス、コラ−ゲン等の人工及
び/又は天然高分子の微粉末である。これらは目的に応
じて自由に使用量を決定することができる。この出願発
明の放射線硬化型インキ組成物には、硬化膜の仕上がり
状態を調整するために、レベリング剤及び/又は消泡剤
を加えることができる。これらは、市場で一般に販売さ
れている諸種のレベリング剤、消泡剤の中から、ビヒク
ル成分によく相溶し、表面平滑性の得られるものを試験
によって確認して使用する。種類や使用量は、この出願
発明のインキ組成物の内容を制約するものではなく、適
宜定めればよいが、通常レベリング剤及び/又は消泡剤
の合計量として全インキ量の0.5〜5重量%が使用さ
れる。
【0045】その他必要に応じて紫外線吸収剤、濡れ性
改良剤、酸化防止剤等も使用することができる。このよ
うにして製造されたこの出願発明で使用される放射線硬
化型インキ組成物を用いたインキは、主にスクリ−ン印
刷に用いられるが、有機溶剤を用いてより低粘度に調整
した場合は、フレキソ印刷及びグラビア印刷等、他の印
刷方法におけるインキとしても十分に使用できる。
【0046】この出願発明で使用される放射線硬化型イ
ンキのポリエチレンテレフタレートまたはポリアクリロ
ニトリル樹脂上の硬化後の印刷物は、これを水酸化ナト
リウム、水酸化カリウムなどの強アルカリ水溶液に短時
間浸漬することで容易に剥離除去することができ、この
ときポリエチレンテレフタレートまたはポリアクリロニ
トリル樹脂を加水分解するなどの激しい条件を必要とし
ない。脱離は溶解脱離から膜状脱離までの諸段階がある
が、これらは、(B)の量比を調整することにより、目
的とする性能を得ることが可能である。いずれにしても
脱離性状の選択は除去後の廃水の処理方法によって定め
られるが、脱離後のポリエチレンテレフタレートまたは
ポリアクリロニトリル樹脂は水洗、乾燥などの簡単な方
法で、容易に再生使用、または、再利用、再充填できる
だけの清浄な状態で回収できる。
【0047】前記印刷インキによりプラスチック製品に
文字、模様、図形等の印刷を施す手段としては、一般に
シルクスクリ−ン印刷が利用され、通常254〜330
メッシュ程度のシルクスクリ−ン版が使用される。ま
た、前記放射線硬化性樹脂をビヒクルとする印刷インキ
による印刷面に行われる紫外線の照射は、普通200〜
450nm程度の波長を有する高圧水銀ランプやメタル
ハライドランプ等によって施されるもので、紫外線積算
光量としては100〜500mj/cm2が好適であ
る。又、通常、電子線照射の場合は10〜100KGy
の照射量で行われ、30〜60KGyが好適である。
【0048】合成例1 実施例に用いられる側鎖に不飽和二重結合を有する線状
ポリエステルオリゴマ−及び/又はポリマ−は、下記の
表1における(1)の共重合ポリエステルポリオ−ルを
(2)の組成でウレタンアクリレ−ト化して得た(単位
は重量部)。
【0049】
【表1】 (1)共重合ポリエステルポリオ−ル A B (ジカルボン酸成分) テレフタル酸 30 50 イソフタル酸 30 50 オルソフタル酸 40 − (グリコ−ル成分) エチレングリコ−ル 55 50 ネオペンチルグリコ−ル 45 50 共重合体の分子量 1900 3000 (2)不飽和二重結合を有するオリゴマ−及び/又はポリマ− 共重合ポリエステルポリオ−ル成分 A−1 B−1 A 100 B 100 (ポリイソシアネ−ト成分) イソホロンジイソシアネ−ト 28 27 (ヒドロキシル基含有(メタ) アクリル酸エステル) ぺンタエリスリト−ル 40 トリアクリレ−ト 2−ヒドロキシエチル 13 アクリレ−ト 分子量 2500 3600
【0050】合成例2 カルボキシル基を1〜10個有し、不飽和二重結合を2
個以上有する酸性オリゴマーの合成について以下に3例
を記す。 (a)ビスフェノ−ルAジクリシジルエ−テル190.
0g(エポキシ当量190.0)、アクリル酸75.0
g(1.05mol)、ジメチルベンジルアミン2g、
p−メトキシフェノ−ル0.2gを温度計、攪拌器、還
流冷却器を付したフラスコに加え、均一に溶解後80℃
に加熱し、24時間保持し、酸価10.3のエポキシア
クリレ−トを得た。次いで無水フタル酸140.6g
(0.95mol)を加え、80℃で5時間保持し、酸
価130.7の淡黄色粘稠なビスフェノ−ルAエポキシ
アクリレ−トのフタル酸エステルを合成した。 (b)エポキシノボラック樹脂190.0g(エポキシ
当量190.0)、アクリル酸75.0g(1.05m
ol)、テトラメチルアンモニウムクロライド2.0
g、p-メトキシフェノ−ル0.2gを、上記(a)と
同様の装置に仕込み、均一に溶解した後80℃に加熱
し、24時間保持して酸価10.5のエポキシアクリレ
−トを得た。次いで無水コハク酸95g(0.95mo
l)を加え、80℃で5時間保持し、酸価145.2を
有する淡黄色粘稠なエポキシノボラックアクリレ−トの
コハク酸エステルを得た。 (c)グリセリントリグリシジルエ−テル150g(エ
ポキシ当量150.0)、アクリル酸75.0g(1.
05mol)、テトラブチルフォスフォニウムブロマイ
ド2g、p−メトキシフェノ−ル0.2gを(a)と同
様の装置に仕込み、均一に溶解した後80℃に加熱し、
酸価9.8のエポキシアクリレ−トを得た。次いで無水
ヘキサヒドロフタル酸145g(0.95mol)を加
え、80℃で5時間保持し、酸価141.3を有する淡
黄色粘稠なグリセリンエポキシアクリレ−トのヘキサヒ
ドロフタル酸エステルを得た。
【0051】製造例1 合成例1 B−1の不飽和二重結合を有するオリゴマ−
25,0g、脂肪族ウレタンヘキサアクリレ−ト5.0
g、脂肪族ウレタンジアクリレート25.9g、モノア
クリロイルオキシエチルフタレ−ト6.5g、合成例2
(a)のビスフェノ−ルAエポキシアクリレ−トのフタ
ル酸エステル5.0g、トリメチロ−ルプロパントリア
クリレ−ト2.0g、フェノキシエチルアクリレ−ト1
4.6g、アクリロイルモルホリン16.0gを混合し
た酸価19.3のビヒクル100部に対し、ミストロン
ベ−パ−タルク15部、ベンジルジメチルケタ−ル10
部、ジメチルアミノ安息香酸エチルエステル5部、ポリ
エチレンワックス粉末3部、レベリング剤(ビックケミ
−社 BYK−306)1部、熱重合禁止剤フェノチア
ジン0.1部を混合し、これをロ−ルミルで分散粒子径
5ミクロン以下の無着色インキを製造した。
【0052】
【実施例】
実施例1 製造例1によって得た無着色インキを300メッシュの
テトロン製スクリーン版を用いて無処理ポリエチレンテ
レフタレート製シート上にスクリーン印刷を施し、12
0W/cmメタルハライドランプにより紫外線光量15
0mj/cm2を照射し、硬化膜を得た。この硬化膜は
セロテープによる剥離試験で全く剥離はみられず、完全
に密着していた。さらに、この硬化膜の上に印刷、硬化
を5回、計6回繰り返した。このときの印刷は上記と同
一条件であるが、硬化は同一の露光機を用い、紫外線光
量が2回目、3回目、4回目は180mj/cm2、5
回目は250mj/cm2、6回目は300mj/cm2
となるように行ったところ、1回目の印刷面、6回目の
印刷面を始め、全ての重ね刷り部分においてセロテープ
による剥離試験および爪によるスクラッチ試験で全く剥
離を生じなかった。上記の条件にて作成した重ね印刷片
を2%水酸化ナトリウム水溶液中に70℃で15分間放
置したところ、硬化膜は大部分膨潤、一部溶解して脱離
し、ポリエチレンテレフタレート基材には印刷の痕跡が
全く見られなかった。
【0053】製造例2 合成例1 B−1の不飽和二重結合を有するオリゴマ−
177gをフェノキシエチルアクリレ−ト118gに溶
解し、これに顔料分散剤(ICI社製ソルスパ−ス 2
4000/ソルスパ−ス 5000=4/1)1.5g
を混合しておき、これにヘリオゲンブルーL-7080
(BASF社製)52.3gを加えて、顔料分散粒子径
が5ミクロン以下となるまで、ロ−ルミルで十分に混練
した。こうして得られたトナ−のうちの41.6gにB
−1の不飽和二重結合を有するオリゴマー7.6gと、
多官能ウレタンアクリレート紫光1700B(日本合成
化学工業)10.0g、ネオペンチルグリコールエチレ
ンオキサイド2モル付加体ジアクリレート4.6g、モ
ノアクリロイルオキシエチルフタレ−ト10.0g、合
成例2-(c)のグリセリンエポキシアクリレ−トのヘ
キサヒドロフタル酸エステル6.2g、アクリロイルモ
ルホリン20.0gをよく混合し、着色インキビヒクル
とした。このビヒクルの酸価は30.0であった。上の
着色インキビヒクル100gに対し光重合開始剤ジエチ
ルチオキサンソン3.0g、光増感剤ジメチルアミノ安
息香酸イソアミルエステル3.0g、沈降性硫酸バリウ
ム35g、ホリプロピレンワックス粉末3g、レベリン
グ剤(シャムロック社製バ−サフロ−ベ−ス)2g、熱
重合禁止剤p−メトキシフェノ−ル0.04gを加えて
よく攪拌した後、ロ−ルミルでよく混練して均質な青色
インキを得た。
【0054】実施例2 製造例2の青色インキを実施例1と同様に無処理ポリエ
チレンテレフタレート製シート上にスクリーン印刷を施
し、120W/cmメタルハライドランプにより紫外線
光量200mj/cm2を照射し、硬化膜を得た。この
硬化膜はセロテープによる剥離試験で全く剥離はみられ
ず、完全に密着していた。さらに、この硬化膜の上に印
刷、硬化を5回、計6回繰り返した。このときの印刷は
上記と同一条件であるが、硬化は同一の露光機を用い、
紫外線光量が2回目、3回目は230mj/cm2、4
回目は250mj/cm2、5回目は300mj/cm2
となるように行ったところ、1回目の印刷面、6回目の
印刷面を始め、全ての重ね刷り部分においてセロテープ
による剥離試験でおよび爪によるスクラッチ試験で全く
剥離を生じなかった。上記の条件にて作成した重ね印刷
片を2%水酸化ナトリウム水溶液中に70℃で20分間
放置したところ、硬化膜は大部分膨潤、一部溶解して脱
離し、ポリエチレンテレフタレート基材には印刷の痕跡
が全く見られなかった。
【0055】製造例3 合成例1 B-1の側鎖に不飽和二重結合を有する線状
ポリエステルオリゴマ−16.0g、脂肪族ウレタンヘ
キサアクリレ−ト4.9g、モノアクリロイルオキシエ
チルサクシネ−ト5.5g、合成例2-(b)のエポキ
シノボラックアクリレ−トコハク酸エステル4.5g、
トリメチロ−ルプロパントリエポキシアクリレ−ト3.
9g、トルイルオキシエチルアルクリレート3.9g、
フェノキシエチルアクリレ−ト11.0g、アクリロイ
ルモルホリン9.8gを混合して、酸価50.8のイン
キビヒクルを得た。さらに顔料分散剤Disperby
k−110(ビックケミ−社製)0.5gを添加して均
一に混和し、これに酸化チタン タイペ−クCR−90
(石原産業製)を30.0g、光重合開始剤アシルホス
フィンオキサイド6.0g、フッ化ポリエチレンワック
ス粉末2.0g、レベリング剤 バ−サフロ−ベ−ス
(シャムロック社製)1.5g、消泡剤 アクアレンN
(共栄社油脂化学工業製)1.0g、熱重合禁止剤p-メ
トキシフェノ−ル0.04gを加え、しばらく攪拌の
後、ロ−ルミルを用いて顔料分散粒子径が5ミクロン以
下になるまで混練した。
【0056】実施例3 製造例3によって得られた白インキを実施例1と同様に
無処理ポリエチレンテレフタレート製シート上にスクリ
ーン印刷を施し、120W/cmメタルハライドランプ
により紫外線光量250mj/cm2を照射し、硬化膜
を得た。この硬化膜はセロテープによる剥離試験で全く
剥離はみられず、完全に密着していた。さらに、この硬
化膜の上に印刷、硬化を4回、計5回繰り返した。この
ときの印刷は上記と同一条件であるが、硬化は同一の露
光機を用い、紫外線光量が2回目、3回目は280mj
/cm2、4回目は300mj/cm2となるように行っ
たところ、1回目の印刷面、5回目の印刷面を始め、全
ての重ね刷り部分においてセロテープによる剥離試験お
よび爪によるスクラッチ試験で全く剥離を生じなかっ
た。上記の条件にて作成した重ね印刷片を2%水酸化ナ
トリウム水溶液中に70℃で25分間放置したところ、
硬化膜は白濁液状に脱離し、ポリエチレンテレフタレー
ト基材には印刷の痕跡が全く見られなかった。
【0057】実施例4 製造例2によって得られた青色インキを使用し、アルカ
リ溶液内浸漬による脱離試験を行った。なお、生産使用
現行青色インキとのアルカリ溶液内浸漬における脱離性
の対比もあわせて行った。試験試料として次のものを使
用した。 容器 2.7リットル無処理ポリエチレンテレフタレー
ト製容器 重量 110g、印刷面積 150cm2、表面積 9
00cm2 使用インキ 生産使用現行青色インキ 製造例2と同様にして得られた青色インキ 最初にの出願発明の青インキを350メッシュのナイ
ロン製スクリーン版を用いて無処理のポリエチレンテレ
フタレート製容器胴部の表面にスクリーン印刷を施し、
120W/cmメタルハライドランプにより、紫外線積
算光量200mj/cm2を照射し、硬化膜を得た。こ
の硬化膜はセロテープによる剥離試験で全く剥離はみら
れず、完全に密着していた。同一の条件、方法でこの硬
化膜の上に重なるように印刷、硬化を3回、計4回繰り
返し行った。この様にして得られた硬化膜の全てはセロ
テープによる剥離試験及び爪によるスクラッチ試験にお
いて全く剥離はみられず完全に密着していた。次にの
生産使用現行青色インキを350メッシュのナイロン製
スクリーン版を用いて無処理のポリエチレンテレフタレ
ート製容器胴部の表面にスクリーン印刷を施し、120
W/cmメタルハライドランプにより、紫外線積算光量
200mj/cm2を照射し、硬化膜を得た。同一の条
件、方法でこの硬化膜の上に重なるように印刷、硬化を
3回、計4回繰り返し行った。この様にして得られた硬
化膜はセロテープによる剥離試験では全ての重ね刷り部
分において全く剥離はみられなかったが爪によるスクラ
ッチ試験において4回目の印刷塗膜1回目の印刷塗膜と
の界面から層間剥離を生じた。同条件にて作成した各々
の重ね印刷した試料を下記の方法にてアルカリ溶液内浸
漬による脱離試験を行った。 条件 浸漬液 水酸化ナトリウム水溶液 濃度(Wt%) 0.1% 1% 5% 浸漬温度 20℃ 50℃ 80℃ 浸漬時間 1分 5分 20分 50分 確認項目は自然脱離状態及びガーゼ摩擦による脱離状態
である。試験の結果についての脱離状態の評価はアルカ
リ溶液内浸漬による印刷部の自然脱離と浸漬後のガーゼ
摩擦による脱離の両方を加味し、次のようにした。 評価 ◎ :溶液内で完全に自然脱離し、印刷部が残らない ○ :自然脱離・ガーゼ摩擦により印刷部が残らない △ :自然脱離・ガーゼ摩擦により印刷部が半分以上脱
離する △× :部分的に自然脱離するがガーゼ摩擦を行っても
印刷部の脱離が半分以下である × :自然脱離せず、ガーゼ摩を行っても、印刷部の脱
離が半分以下である ×× :ガーゼ摩擦を行うと色移りはあるが印刷部の脱
離はない ×××:ガーゼ摩擦を行っても色移りもなく印刷部の脱
離もない
【0058】
【表2】
【0059】インキによって作成された重ね印刷の試
料は80℃水酸化ナトリウム1%水溶液内浸漬において
5分から20分の間に全ての硬化膜が完全自然脱離し、
80℃水酸化ナトリウム5%水溶液内浸漬においては1
分から5分の間に完全自然脱離する。溶液の温度が同じ
であれば溶液のアルカリ濃度が高い程、溶液のアルカリ
濃度が同じであれば溶液の温度が高い程、印刷が完全自
然脱離するまでの時間は短い。
【0060】実施例5 実施例4と同一の試験試料を用いて同一の方法で作成し
た、各々の印刷容器を約1cm各に粉砕し、フレーク状
の材料200Kgを用意した。ついで、実際の回収ポリ
エチレンテレフタレートフレーク精製プロセスで印刷の
脱離状態を確認した。主な精製プロセスは次の通りであ
る。 風選 :サイクロンによる紙、微粉などの除
去 浮沈分離 :水槽中で比重分離 アルカリ洗浄:80℃ 2%水酸化ナトリウム水溶
液槽(6000リットル)で10分、20分浸漬 水洗 :水槽で20分洗う。 乾燥後風選 完成品 確認結果の評価は、精製後のフレークを観察することに
より行い、次のようにした。 評価 ◎ :印刷が付着したフレークがみられない × :印刷が付着したフレークが多数混入している
【0061】
【表3】
【0062】製造例4 合成例1 Bー1の側鎖に不飽和二重結合を有する線状
ポリエステルオリゴマー25.0g、フェノキシエチル
アクリレート19.7g、トルイロキシエチルアクリレ
ート6.5g、アクリロイルモルホリン19.3g、ネ
オペンチルグリコールエチレンオキサイド2モル付加体
のジアクリレート3.0g、トリメチロールプロパント
リエポキシアクリレート6.6g、6官能ウレタンアク
リレートエベクリル1290K(ダイセルユーシービー
製)8.0g、モノアクリロイルオキシエチルサクシネ
ート10.0g、合成例2(a)のビスフェノールAエ
ポキシアクリレートのフタル酸エステル2.0g追加混
合攪拌し、酸価28.6の均一なビヒクルを得た。次い
でこのビヒクル92.0gに顔料分散剤アンチテラ−U
(ビックケミー社製)0.2gとpーメトキシフェノー
ル0.05gを予め攪拌溶解しておき、これにラーベン
450(コロンビアカーボン製)1.5g、ラーベン1
350(コロンビアカーボン製)1.5g、及びチタン
ブラック10S(三菱マテリアル製)5.0gを分散
し、ロールミルで分散粒子径が5ミクロン以下となるま
で十分に混練を行い着色ビヒクルを得た。この着色ビヒ
クル96.5gに対しフッ化ポリエチレンワックス粉末
2.0g、レベリング剤BYKー306(ビックケミー
社製)0.5g、消泡剤アクアレンN(共栄社油脂化学
工業製)1.0gを加えてディゾルバーを用いて十分な
る攪拌を行い、EB硬化用の黒色インキを製造した。
【0063】実施例6 製造例4によって得られた黒色インキを使用し、330
メッシュのナイロン製スクリーン版を用いて無処理ポリ
エチレンテレフタレート製シート上にスクリーン印刷を
施し、EB照射装置CB250/15/180L(岩崎
電気社製)を用いて60KGy(165KV、3.2m
A、10m/min)の電子線量で硬化し、タックフリ
ーの硬化膜を得た。この硬化膜はセロテープによる剥離
試験で全く剥離はみられず、完全に密着していた。ま
た、この硬化膜の上に重なるように同一の条件、方法で
印刷、硬化を5回、計6回繰り返した。この様にして得
られた硬化膜の全てはセロテープによる剥離試験及び爪
によるスクラッチ試験では全く剥離はみられず完全に密
着していた。同じ条件にて作成した硬化膜を5%水酸化
ナトリウム水溶液中に80℃で5分間放置したところ、
硬化膜は基材から完全に脱離し、ポリエチレンテレフタ
レート基材には印刷の痕跡が全く見られず、アルカリ水
溶液による浸食の形跡も観察されなかった。
【0064】実施例7 製造例1によって得た無着色インキを300メッシュの
テトロン製スクリーン版を用いて表面を金型により粗面
化したポリエチレンテレフタレート製容器の表面にスク
リーン印刷を施し、120W/cmメタルハライドラン
プにより紫外線光量150mj/cm2を照射し、硬化
膜を得た。この硬化膜はセロテープによる剥離試験で全
く剥離はみられず、完全に密着していた。さらに、この
硬化膜の上に印刷、硬化を4回、計5回繰り返した。こ
のときの印刷は上記と同一条件であるが、硬化は同一の
露光機を用い、紫外線光量が2回目、3回目は180m
j/cm2、4回目は200mj/cm2、5回目は30
0mj/cm2となるように行ったところ、1回目の印
刷面、5回目の印刷面を始め、全ての重ね刷り部分にお
いてセロテープによる剥離試験、爪によるスクラッチ試
験および容器表面を押圧による屈折を繰り返す過酷な剥
離試験においてもまったく剥離を生じなかった。上記の
条件にて作成した重ね印刷片を2%水酸化ナトリウム水
溶液中に70℃で15分間放置したところ、硬化膜は完
全に脱離し、ポリエチレンテレフタレート基材には印刷
の痕跡が全く見られなかった。
【0065】実施例8 製造例2によって得た青色インキを300メッシュのテ
トロン製スクリーン版を用いて表面を吹き付けにより粗
面化したポリエチレンテレフタレート製容器の表面にス
クリーン印刷を施し、120W/cmメタルハライドラ
ンプにより紫外線光量200mj/cm2を照射し、硬
化膜を得た。この硬化膜はセロテープによる剥離試験で
全く剥離はみられず、完全に密着していた。さらに、こ
の硬化膜の上に印刷、硬化を3回、計4回繰り返した。
このときの印刷は上記と同一条件であるが、硬化は同一
の露光機を用い、紫外線光量が2回目、3回目は230
mj/cm2、4回目は300mj/cm2となるように
行ったところ、1回目の印刷面、4回目の印刷面を始
め、全ての重ね刷り部分においてセロテープによる剥離
試験、爪によるスクラッチ試験および容器表面を押圧に
よる屈折を繰り返す過酷な剥離試験で全く剥離を生じな
かった。上記の条件にて作成した重ね印刷片を2%水酸
化ナトリウム水溶液中に70℃で15分間放置したとこ
ろ、硬化膜は完全に脱離し、ポリエチレンテレフタレー
ト基材には印刷の痕跡が全く見られなかった。
【0066】実施例9 製造例3によって得た白色インキを300メッシュのテ
トロン製スクリーン版を用いて表面を水酸化ナトリウム
水溶液により粗面化したポリエチレンテレフタレート製
容器の表面にスクリーン印刷を施し、120W/cmメ
タルハライドランプにより紫外線光量200mj/cm
2を照射し、硬化膜を得た。この硬化膜はセロテープに
よる剥離試験で全く剥離はみられず、完全に密着してい
た。さらに、この硬化膜の上に印刷、硬化を3回、計4
回繰り返した。このときの印刷は上記と同一条件である
が、硬化は同一の露光機を用い、紫外線光量が2回目、
3回目は230mj/cm2、4回目は300mj/c
2となるように行ったところ、1回目の印刷面、4回
目の印刷面を始め、全ての重ね刷り部分においてセロテ
ープによる剥離試験、爪によるスクラッチ試験および容
器表面を押圧による屈折を繰り返す過酷な剥離試験で全
く剥離を生じなかった。上記の条件にて作成した重ね印
刷片を2%水酸化ナトリウム水溶液中に70℃で15分
間放置したところ、硬化膜は重ね部分を分離せずに一層
の膜となって剥離して液中に浮遊し、ポリエチレンテレ
フタレート基材には印刷の痕跡が全く見られなかった。
また、水酸化ナトリウム水溶液槽は若干白濁していた。
【0067】実施例10 製造例1によって得た無着色インキを300メッシュの
テトロン製スクリーン版を用いてフレームにより処理し
たポリエチレンテレフタレート製容器の表面にスクリー
ン印刷を施し、120W/cmメタルハライドランプに
より紫外線光量150mj/cm2を照射し、硬化膜を
得た。この硬化膜はセロテープによる剥離試験で全く剥
離はみられず、完全に密着していた。さらに、この硬化
膜の上に印刷、硬化を4回、計5回繰り返した。このと
きの印刷は上記と同一条件であるが、硬化は同一の露光
機を用い、紫外線光量が2回目、3回目は180mj/
cm2、4回目は200mj/cm2、5回目は300m
j/cm2となるように行ったところ、1回目の印刷
面、5回目の印刷面を始め、全ての重ね刷り部分におい
てセロテープによる剥離試験、爪によるスクラッチ試験
および容器表面を押圧による屈折を繰り返す過酷な剥離
試験で全く剥離を生じなかった。上記の条件にて作成し
た重ね印刷片を2%水酸化ナトリウム水溶液中に70℃
で15分間放置したところ、硬化膜は完全に脱離し、ポ
リエチレンテレフタレート基材には印刷の痕跡が全く見
られなかった。
【0068】実施例11 製造例1によって得た無着色インキを300メッシュの
テトロン製スクリーン版を用いてコロナ放電により処理
したポリエチレンテレフタレート製容器の表面にスクリ
ーン印刷を施し、120W/cmメタルハライドランプ
により紫外線光量150mj/cm2を照射し、硬化膜
を得た。この硬化膜はセロテープによる剥離試験で全く
剥離はみられず、完全に密着していた。さらに、この硬
化膜の上に印刷、硬化を4回、計5回繰り返した。この
ときの印刷は上記と同一条件であるが、硬化は同一の露
光機を用い、紫外線光量が2回目、3回目は180mj
/cm2、4回目は200mj/cm2、5回目は300
mj/cm2となるように行ったところ、1回目の印刷
面、5回目の印刷面を始め、全ての重ね刷り部分におい
てセロテープによる剥離試験、爪によるスクラッチ試験
および容器表面を押圧による屈折を繰り返す過酷な剥離
試験で全く剥離を生じなかった。上記の条件にて作成し
た重ね印刷片を2%水酸化ナトリウム水溶液中に70℃
で15分間放置したところ、硬化膜は完全に脱離し、ポ
リエチレンテレフタレート基材には印刷の痕跡が全く見
られなかった。
【0069】実施例12 製造例1によって得た無着色インキを300メッシュの
テトロン製スクリーン版を用いて紫外線照射により処理
したポリエチレンテレフタレート製容器の表面にスクリ
ーン印刷を施し、120W/cmメタルハライドランプ
により紫外線光量150mj/cm2を照射し、硬化膜
を得た。この硬化膜はセロテープによる剥離試験で全く
剥離はみられず、完全に密着していた。さらに、この硬
化膜の上に印刷、硬化を4回、計5回繰り返した。この
ときの印刷は上記と同一条件であるが、硬化は同一の露
光機を用い、紫外線光量が2回目、3回目は180mj
/cm2、4回目は200mj/cm2、5回目は300
mj/cm2となるように行ったところ、1回目の印刷
面、5回目の印刷面を始め、全ての重ね刷り部分におい
てセロテープによる剥離試験、爪によるスクラッチ試験
および容器表面を押圧による屈折を繰り返す過酷な剥離
試験で全く剥離を生じなかった。上記の条件にて作成し
た重ね印刷片を2%水酸化ナトリウム水溶液中に70℃
で15分間放置したところ、硬化膜は完全に脱離し、ポ
リエチレンテレフタレート基材には印刷の痕跡が全く見
られなかった。
【0070】製造例5 表4に示した配分組成により、4色の着色インキを製造
した。具体的な操作手順を示すと、まず、ビヒクル成分
にあらかじめ熱重合禁止剤と顔料分散剤を加えて攪拌溶
解しておき、これに顔料を加えてディゾルバーで予備混
合を行った後、残りの原料を加えて、さらに混合し、つ
いでロールミルで十分に混練した。混練は顔料の分散粒
子径が5ミクロンに達した時を終点とし、これを目的の
着色インキとして捕集した。
【0071】
【表4】
【0072】実施例13 製造例5によって得られた4色のインキを300メッシ
ュのナイロン製スクリーン版を用いてポリエチレンテレ
フタレート製シート上に印刷した。重ね印刷は各色ごと
に印刷、硬化を行い、従って2色目は1色目の硬化膜の
上に重なるが、故意に基材にも印刷する部分をつくり硬
化させた。同様にして3色目及び4色目を印刷、硬化
し、図1に示すようなパターン概念の試験片を作成し
た。各色の硬化条件は全て150mj/cm2の同一紫
外線光量とし、試験片を作成した。ここの試験片の図1
のパターンの全ての印刷部分(1色から4色重ね部分ま
で)を爪によるスクラッチ試験を行ったが全く剥離はみ
られず完全に密着していた。同条件にて作成した印刷片
を2%水酸化ナトリウム水溶液中に70℃で10分間放
置したところ、硬化膜は完全に脱離し、ポリエチレンテ
レフタレート基材には印刷の痕跡が全く見られなかっ
た。次に製造例5によって得られた4色のインキを30
0メッシュのナイロン製スクリーン版を用いてポリエチ
レンテレフタレート製シート上に印刷した。重ね印刷は
各色ごとに印刷、硬化を行い、従って2色目は1色目の
硬化膜の上に重なるが、故意に基材にも印刷する部分を
つくり硬化させた。同様にして3色目及び4色目を印
刷、硬化し、図1に示すようなパターン概念の試験片を
作成した。各色の硬化条件は全て200mj/cm2
同一紫外線光量とし、試験片を作成した。ここの試験片
の図1のパターンの全ての印刷部分(1色から4色重ね
部分まで)を爪によるスクラッチ試験を行ったが全く剥
離はみられず完全に密着していた。同条件にて作成した
印刷片を2%水酸化ナトリウム水溶液中に70℃で15
分間放置したところ、硬化膜は完全に脱離し、ポリエチ
レンテレフタレート基材には印刷の痕跡が全く見られな
かった。さらに製造例4によって得られた4色のインキ
を300メッシュのナイロン製スクリーン版を用いてポ
リエチレンテレフタレート製シート上に印刷した。重ね
印刷は各色ごとに印刷、硬化を行い、従って2色目は1
色目の硬化膜の上に重なるが、故意に基材にも印刷する
部分をつくり硬化させた。同様にして3色目及び4色目
を印刷、硬化し、図1に示すようなパターン概念の試験
片を作成した。各色の硬化条件は全て300mj/cm
2の同一紫外線光量とし、試験片を作成した。ここの試
験片の図1のパターンの全ての印刷部分(1色から4色
重ね部分まで)を爪によるスクラッチ試験を行ったが全
く剥離はみられず完全に密着していた。同条件にて作成
した印刷片を2%水酸化ナトリウム水溶液中に70℃で
20分間放置したところ、硬化膜は完全に脱離し、ポリ
エチレンテレフタレート基材には印刷の痕跡が全く見ら
れなかった。
【0073】実施例14 製造例5によって得られた4色のインキを使用し、最初
に白色インキを無処理ポリエチレンテレフタレート製容
器の表面上にスクリーン印刷を施し、120W/cmメ
タルハライドランプにより、紫外線積算光量180mj
/cm2を照射し、硬化膜を得た。その白色の硬化膜の
上に重なるように青色インキを同様の方法で印刷、硬化
させ、さらに赤色インキ次いで黄色インキを白色の硬化
膜の上に重なるように同様の方法で印刷、硬化させた。
この様にして得られた硬化膜の全てはセロテープによる
剥離試験および爪によるスクラッチ試験でまったく剥離
はみられず、完全に密着していた。同じ条件にて作成し
た硬化膜を2%水酸化ナトリウム水溶液中に70℃で1
5分間放置したところ、硬化膜は完全に脱離し、ポリエ
チレンテレフタレート基材には印刷の痕跡が全く見られ
なかった。また、生産使用現行インキの白色インキ、青
色インキ、赤色インキ、黄色インキを使用し、上記と同
様の条件、方法でポリエチレンテレフタレート製容器胴
部の表面にスクリーン印刷を施し、硬化膜を得た。この
硬化膜のすべてはセロテープによる剥離試験で全く剥離
はみられなかったが、爪によるスクラッチ試験を行った
ところ黄色の硬化膜が白色の硬化膜との界面から層間剥
離を生じた。同じ条件にて作成した硬化膜を2%水酸化
ナトリウム水溶液中に70℃で15分間放置したが、硬
化膜はポリエチレンテレフタレート基材から脱離しなか
った。
【0074】実施例15 製造例5によって得られた4色のインキを使用し、実施
例4と同様にアルカリ溶液内浸漬による脱離試験を行っ
た。なお、生産使用現行インキとのアルカリ溶液内浸漬
における脱離性の対比もあわせて行った。試験試料とし
て次のものを使用した。 容器 2.7リットル無処理ポリエチレンテレフタレー
ト製容器 重量 110g、印刷面積 150cm2、表面積 9
00cm2 使用インキ 生産使用現行インキ 4色(白色イン
キ、青色インキ、赤色インキ、黄色インキ) 製造例5によって得られた(白色インキ、青色イン
キ、赤色インキ、 黄色インキ) 最初にの白色インキを350メッシュのナイロン製ス
クリーン版を用いて無処理のポリエチレンテレフタレー
ト製容器胴部の表面にスクリーン印刷を施し、120W
/cmメタルハライドランプにより、紫外線積算光量1
50mj/cm2を照射し、硬化膜を得た。この硬化膜
はセロテープによる剥離試験で全く剥離はみられず、完
全に密着していた。その白色の硬化膜の上に重なるよう
に青色インキを同様の方法で印刷、硬化させ、さらに赤
色インキ次いで黄色インキを白色の硬化膜の上に重なる
ように同様の方法で印刷、硬化させた。この様にして得
られた硬化膜の全てはセロテープによる剥離試験及び爪
によるスクラッチ試験では全く剥離はみられず完全に密
着していた。次にの白色インキを同様にして350メ
ッシュのナイロン製スクリーン版を用いて無処理のポリ
エチレンテレフタレート製容器胴部の表面にスクリーン
印刷を施し、120W/cmメタルハライドランプによ
り、紫外線積算光量150mj/cm2を照射し、硬化
膜を得た。この硬化膜はセロテープによる剥離試験で全
く剥離はみられず、完全に密着していた。その白色の硬
化膜の上に重なるように青色インキを同様の方法で印
刷、硬化させ、さらに赤色インキ次いで黄色インキを白
色の硬化膜の上に重なるように同様の方法で印刷、硬化
させた。この様にして得られた硬化膜は全ての重ね刷り
部分においてセロテープによる剥離試験では全く剥離は
みられなかったが、爪によるスクラッチ試験を行ったと
ころ黄色の硬化膜が白色の硬化膜との界面から層間剥離
を生じた。同条件にて作成した各々の重ね印刷した試料
を下記の方法にてアルカリ溶液内浸漬による脱離試験を
行った。 条件 浸漬液 水酸化ナトリウム水溶液 濃度(Wt%) 0.1% 1% 5% 浸漬温度 20℃ 50℃ 80℃ 浸漬時間 1分 5分 20分 50分 確認項目は自然脱離状態及びガーゼ摩擦による脱離状態
である。試験の結果についての脱離状態の評価はアルカ
リ溶液内浸漬による印刷部の自然脱離と浸漬後のガーゼ
摩擦による脱離の両方を加味し、次のようにした。 評価 ◎ :溶液内で完全に自然脱離し、印刷部が残らない ○ :自然脱離・ガーゼ摩擦により印刷部が残らない △ :自然脱離・ガーゼ摩擦により印刷部が半分以上脱
離する △× :部分的に自然脱離するがガーゼ摩擦を行っても
印刷部の脱離が半分以下である × :自然脱離せず、ガーゼ摩を行っても、印刷部の脱
離が半分以下である ×× :ガーゼ摩擦を行うと色移りはあるが印刷部の脱
離はない ×××:ガーゼ摩擦を行っても色移りもなく印刷部の脱
離もない
【0075】
【表5】
【0076】実施例16 製造例5によって得られた4色のインキを使用し、最初
に白色インキをフレームにより処理したポリエチレンテ
レフタレート製容器の表面上にスクリーン印刷を施し、
120W/cmメタルハライドランプにより、紫外線積
算光量200mj/cm2を照射し、硬化膜を得た。こ
の硬化膜はセロテープによる剥離試験で全く剥離はみら
れず、完全に密着していた。その白色の硬化膜の上に重
なるように青色インキを同様の方法で印刷、硬化させ、
さらに赤色インキ次いで黄色インキを白色の硬化膜の上
に重なるように同様の方法で印刷、硬化させた。この様
にして得られた硬化膜の全てはセロテープによる剥離試
験、爪によるスクラッチ試験及び容器表面を押圧による
屈折を繰り返す過酷な剥離試験においてもまったく剥離
はみられず、完全に密着していた。同条件にて作成した
硬化膜を2%水酸化ナトリウム水溶液中に70℃で15
分間放置したところ、硬化膜は完全に脱離し、ポリエチ
レンテレフタレート基材には印刷の痕跡が全く見られな
かった。
【0077】実施例17 製造例5によって得られた4色のインキを使用し、最初
に白色インキをコロナ放電により処理したポリエチレン
テレフタレート製容器の表面上にスクリーン印刷を施
し、120W/cmメタルハライドランプにより、紫外
線積算光量200mj/cm2を照射し、硬化膜を得
た。この硬化膜はセロテープによる剥離試験で全く剥離
はみられず、完全に密着していた。その白色の硬化膜の
上に重なるように青色インキを同様の方法で印刷、硬化
させ、さらに赤色インキ次いで黄色インキを白色の硬化
膜の上に重なるように同様の方法で印刷、硬化させた。
この様にして得られた硬化膜の全てはセロテープによる
剥離試験、爪によるスクラッチ試験及び容器表面を押圧
による屈折を繰り返す過酷な剥離試験においてもまった
く剥離はみられず、完全に密着していた。同条件にて作
成した硬化膜を2%水酸化ナトリウム水溶液中に70℃
で15分間放置したところ、硬化膜は完全に脱離し、ポ
リエチレンテレフタレート基材には印刷の痕跡が全く見
られなかった。
【0078】実施例18 製造例5によって得られた4色のインキを使用し、最初
に白色インキを紫外線照射により処理したポリエチレン
テレフタレート製容器の表面上にスクリーン印刷を施
し、120W/cmメタルハライドランプにより、紫外
線積算光量200mj/cm2を照射し、硬化膜を得
た。この硬化膜はセロテープによる剥離試験で全く剥離
はみられず、完全に密着していた。その白色の硬化膜の
上に重なるように青色インキを同様の方法で印刷、硬化
させ、さらに赤色インキ次いで黄色インキを白色の硬化
膜の上に重なるように同様の方法で印刷、硬化させた。
この様にして得られた硬化膜の全てはセロテープによる
剥離試験、爪によるスクラッチ試験及び容器表面を押圧
による屈折を繰り返す過酷な剥離試験においてもまった
く剥離はみられず、完全に密着していた。同条件にて作
成した硬化膜を2%水酸化ナトリウム水溶液中に70℃
で15分間放置したところ、硬化膜は完全に脱離し、ポ
リエチレンテレフタレート基材には印刷の痕跡が全く見
られなかった。
【0079】製造例6 表6に示した配合組成により、4色の着色インキを製造
した。具体的な操作手順を示すと、まずビヒクル成分に
あらかじめ熱重合禁止剤と顔料分散剤を加えて攪拌溶解
しておき、これに顔料を加えてディゾルバーで予備混合
を行った後、残りの原料を加えてさらに混合し、次いで
ロールミルで十分に混練した。混練は顔料の分散粒子径
が5ミクロンに達したときを終点とし、これを目的の着
色インキとして捕集した。
【0080】
【表6】
【0081】実施例19 製造例6によって得られた4色のインキを使用し、最初
に白色インキを実施例1と同様の方法で無処理ポリエチ
レンテレフタレート製シート上にスクリーン印刷を施
し、EB照射装置CB250/15/180L(岩崎電
気社製)を用いて40KGy(165KV、3.2m
A、15m/min)の電子線量で硬化し、タックフリ
ーの硬化膜を得た。この硬化膜はセロテープによる剥離
試験で全く剥離はみられず、完全に密着していた。その
白色の硬化膜の上に重なるように青色インキを同一の条
件、方法で印刷、硬化させ、さらに赤色インキ次いで黄
色インキを白色の硬化膜の上に重なるように同一の条
件、方法で印刷、硬化させた。この様にして得られた硬
化膜の全てはセロテープによる剥離試験及び爪によるス
クラッチ試験では全く剥離はみられず完全に密着してい
た。同条件にて作成した硬化膜を5%水酸化ナトリウム
水溶液中に800℃で5分間放置したところ、硬化膜は
完全に脱離し、ポリエチレンテレフタレート基材には印
刷の痕跡が全く見られなかった。
【0082】製造例7 表4に示した配合組成により、4色の着色インキを製造
した。具体的な操作手順を示すと、まずビヒクル成分に
あらかじめ熱重合禁止剤と顔料分散剤を加えて攪拌溶解
しておき、これに顔料を加えてディゾルバーで予備混合
を行った後、残りの原料を加えてさらに混合し、次いで
ロールミルで十分に混練した。混練は顔料の分散粒子径
が5ミクロンに達したときを終点とし、これを目的の着
色インキとして捕集した。
【0083】実施例20 製造例7によって得られた4色のインキを300メッシ
ュのナイロン製スクリーン版を用いてポリアクリロニト
リル製シート上に印刷した。重ね印刷は各色ごとに印
刷、硬化を行い、従って2色目は1色目の硬化膜の上に
重なるが、故意に基材にも印刷する部分をつくり硬化さ
せた。同様にして3色目及び4色目を印刷、硬化し、図
1に示すようなパターン概念の試験片を作成した。各色
の硬化条件は全て150mj/cm2の同一紫外線光量
とし、試験片を作成した。ここの試験片の図1のパター
ンの全ての印刷部分(1色から4色重ね部分まで)を爪
によるスクラッチ試験を行ったが全く剥離はみられず完
全に密着していた。同条件にて作成した印刷片を2%水
酸化ナトリウム水溶液中に70℃で15分間放置したと
ころ、硬化膜は重ね部分を分離せずに一層の膜となって
剥離して液中に浮遊し、ポリアクリロニトリル基材には
印刷の痕跡が全く見られなかった。つぎに、製造例7に
よって得られた4色のインキを300メッシュのナイロ
ン製スクリーン版を用いてポリアクリロニトリル製シー
ト上に印刷した。重ね印刷は各色ごとに印刷、硬化を行
い、従って2色目は1色目の硬化膜の上に重なるが、故
意に基材にも印刷する部分をつくり硬化させた。同様に
して3色目及び4色目を印刷、硬化し、図1に示すよう
なパターン概念の試験片を作成した。各色の硬化条件は
全て200mj/cm2の同一紫外線光量とし、試験片
を作成した。ここの試験片の図1のパターンの全ての印
刷部分(1色から4色重ね部分まで)を爪によるスクラ
ッチ試験を行ったが全く剥離はみられず完全に密着して
いた。同条件にて作成した印刷片を2%水酸化ナトリウ
ム水溶液中に70℃で15分間放置したところ、硬化膜
は完全に脱離し、ポリアクリロニトリル基材には印刷の
痕跡が全く見られなかった。また、製造例7によって得
られた4色のインキを300メッシュのナイロン製スク
リーン版を用いてポリアクリロニトリル製シート上に印
刷した。重ね印刷は各色ごとに印刷、硬化を行い、従っ
て2色目は1色目の硬化膜の上に重なるが、故意に基材
にも印刷する部分をつくり硬化させた。同様にして3色
目及び4色目を印刷、硬化し、図1に示すようなパター
ン概念の試験片を作成した。各色の硬化条件は全て30
0mj/cm2の同一紫外線光量とし、試験片を作成し
た。ここの試験片の図1のパターンの全ての印刷部分
(1色から4色重ね部分まで)を爪によるスクラッチ試
験を行ったが全く剥離はみられず完全に密着していた。
同条件にて作成した印刷片を2%水酸化ナトリウム水溶
液中に70℃で25分間放置したところ、硬化膜は完全
に脱離し、ポリアクリロニトリル基材には印刷の痕跡が
全く見られなかった。
【0084】実施例21 製造例7によって得られた4色インキを使用し、最初に
白色インキを実施例1と同様の方法で無処理ポリアクリ
ロニトリル製シート上にスクリーン印刷を施し、120
W/cmメタルハライドランプにより、紫外線積算光量
180mj/cm2を照射し、硬化膜を得た。この硬化
膜はセロテープによる剥離試験で全く剥離はみられず完
全に密着していた。その白色の硬化膜の上に重なるよう
に青色インキを同様の方法で印刷、硬化させ、さらに赤
色インキ次いで黄色インキを白色の硬化膜の上に重なる
ように同様の方法で印刷、硬化させた。この様にして得
られた硬化膜の全てはセロテープによる剥離試験及び爪
によるスクラッチ試験では全く剥離はみられず完全に密
着していた。同条件にて作成した硬化膜を2%水酸化ナ
トリウム水溶液中に70℃で25分間(30分間)放置
したところ、硬化膜は完全に脱離し、ポリアクリロニト
リル基材には印刷の痕跡が全く見られなかった。
【0085】実施例22 製造例7によって得られた4色のインキを使用し、最初
に白色インキをフレームにより処理したポリアクリロニ
トリル製容器の表面上にスクリーン印刷を施し、120
W/cmメタルハライドランプにより、紫外線積算光量
200mj/cm2を照射し、硬化膜を得た。この硬化
膜はセロテープによる剥離試験で全く剥離はみられず完
全に密着していた。その白色の硬化膜の上に重なるよう
に青色インキを同様の方法で印刷、硬化させ、さらに赤
色インキ次いで黄色インキを白色の硬化膜の上に重なる
ように同様の方法で印刷、硬化させた。この様にして得
られた硬化膜の全てはセロテープによる剥離試験、爪に
よるスクラッチ試験及び容器表面を押圧による屈折を繰
り返す過酷な剥離試験においてもまったく剥離はみられ
ず、完全に密着していた。同条件にて作成した硬化膜を
2%水酸化ナトリウム水溶液中に70℃で20分間放置
したところ、硬化膜は完全に脱離し、ポリアクリロニト
リル基材には印刷の痕跡が全く見られなかった。
【0086】実施例23 製造例7よって得られた4色のインキを使用し、最初に
白色インキをコロナ放電により処理したポリアクリロニ
トリル製容器の表面上にスクリーン印刷を施し、120
W/cmメタルハライドランプにより、紫外線積算光量
200mj/cm2を照射し、硬化膜を得た。この硬化
膜はセロテープによる剥離試験で全く剥離はみられず完
全に密着していた。その白色の硬化膜の上に重なるよう
に青色インキを同様の方法で印刷、硬化させ、さらに赤
色インキ次いで黄色インキを白色の硬化膜の上に重なる
ように同様の方法で印刷、硬化させた。この様にして得
られた硬化膜の全てはセロテープによる剥離試験、爪に
よるスクラッチ試験及び容器表面を押圧による屈折を繰
り返す過酷な剥離試験においてもまったく剥離はみられ
ず、完全に密着していた。同条件にて作成した硬化膜を
2%水酸化ナトリウム水溶液中に70℃で15分間放置
したところ、硬化膜は重ね部分を分離せずに一層の膜と
なって剥離して液中に浮遊し、ポリアクリロニトリル基
材には印刷の痕跡が全く見られなかった。
【0087】実施例24 製造例7によって得られた4色のインキを使用し、最初
に白色インキを紫外線照射により処理したポリアクリロ
ニトリル製容器の表面上にスクリーン印刷を施し、12
0W/cmメタルハライドランプにより、紫外線積算光
量200mj/cm2を照射し、硬化膜を得た。その白
色の硬化膜の上に重なるように青色インキを同様の方法
で印刷、硬化させ、さらに赤色インキ次いで黄色インキ
を白色の硬化膜の上に重なるように同様の方法で印刷、
硬化させた。この様にして得られた硬化膜の全てはセロ
テープによる剥離試験、爪によるスクラッチ試験及び容
器表面を押圧による屈折を繰り返す過酷な剥離試験にお
いてもまったく剥離はみられず、完全に密着していた。
同条件にて作成した硬化膜を2%水酸化ナトリウム水溶
液中に70℃で15分間放置したところ、硬化膜は重ね
部分を分離せずに一層の膜となって剥離して液中に浮遊
し、ポリアクリロニトリル基材には印刷の痕跡が全く見
られなかった。
【0088】
【発明の効果】この出願発明により、製品にデザインや
マ−クを入れ加飾印刷された表示部分が、その流通過程
を経て回収後にはアルカリ水溶液で処理し膜状に脱離す
ることにより、回収基材を印刷されていない清浄な状態
にすることが可能である。したがって、回収基材を純粋
な状態で再使用することができるので、これまでのよう
に特定された用途のみではなく、本来の材料の用途に使
用することができる。また、ポリアクリロニトリル製の
ビール容器の場合には、ビール会社各社の製品を再使用
できるという優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】印刷パターンを示す図
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C09D 9/00 PSS // C09D 11/10 PTR (72)発明者 山田 功作 愛知県名古屋市天白区植田一丁目1306 メ ゾンUEDA 303号 (72)発明者 串田 秀男 東京都江東区大島3丁目2番6号 株式会 社吉野工業所内 (72)発明者 宮 隆 東京都江東区大島3丁目2番6号 株式会 社吉野工業所内 (72)発明者 古塩 秀一 東京都江東区大島3丁目2番6号 株式会 社吉野工業所内 (72)発明者 早川 忠司 東京都江東区大島3丁目2番6号 株式会 社吉野工業所内

Claims (27)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱可塑性樹脂製品に、 (A)線状ポリエステルを骨格とし、分子内に1〜10
    個の不飽和二重結合を有するオリゴマ−及び/又はポリ
    マ− (B)分子内に少なくとも1個の酸性基を有し、かつ、
    不飽和二重結合を1〜10個有するカルボン酸の1種以
    上及び/又はカルボン酸エステルの1種以上及び/又は
    カルボン酸アミドの1種以上 上記(A)〜(B)を含むビヒクルおよび必要に応じて
    光重合開始剤、光増感剤、有機及び/又は無機顔料を配
    合した放射線硬化型インキ組成物をベースとするインキ
    による印刷を施し、次いで、前記印刷面に放射線を照射
    して硬化した後、場合により、その上に同一操作を複数
    回施して重ね印刷することを特徴とする放射線硬化型イ
    ンキにより印刷された熱可塑性樹脂製品。
  2. 【請求項2】 (A)成分が、骨格が重合性不飽和二重
    結合を含まない線状ポリエステルであって、側鎖とし
    て、実質的に酸性基を持たず、かつ、重合性不飽和二重
    結合を1〜10個有するオリゴマー及び/またはポリマ
    ーであることを特徴とする請求項1に記載の放射線硬化
    型インキ組成物により印刷された熱可塑性樹脂製品。
  3. 【請求項3】 (A)成分が、重合性不飽和二重結合を
    含まない線状ポリエステルポリオールと、ポリイソシア
    ネート化合物と、(メタ)アクリロイル基及び活性水素
    基を含有する化合物とから合成されるオリゴマー及び/
    またはポリマーであることを特徴とする請求項1及び2
    に記載の放射線硬化型インキ組成物により印刷された熱
    可塑性樹脂製品。
  4. 【請求項4】 線状ポリエステルポリオールが、芳香族
    ジカルボン酸と脂肪族及び/または脂環式ジカルボン酸
    と、グリコール及び/またはトリオール及び/またはテ
    トラオールから合成されることを特徴とする請求項3に
    記載の放射線硬化型インキ組成物により印刷された熱可
    塑性樹脂製品。
  5. 【請求項5】 (B)成分が、 (C)分子内に少なくとも1個の酸性基を有し、不飽和
    二重結合を1個有するカルボン酸及び/又はカルボン酸
    エステル及び/又はカルボン酸アミド及び (D)分子内に1〜10個の酸性基を有し、不飽和二重
    結合を2個以上有するカルボン酸及び/又はカルボン酸
    エステル及び/又はカルボン酸アミドであることを特徴
    とする請求項1〜4に記載の放射線硬化型インキ組成物
    により印刷された熱可塑性樹脂製品。
  6. 【請求項6】 (C)成分が(D)成分よりも少ないこ
    とを特徴とする請求項5に記載の放射線硬化型インキ組
    成物により印刷された熱可塑性樹脂製品。
  7. 【請求項7】 ビヒクル成分として、 (E)不飽和二重結合を2個以上有し酸性基を有さず、
    (A)成分と異なるカルボン酸エステル (F)不飽和二重結合を1個有し、酸性基を有しないカ
    ルボン酸エステル及び/又はカルボン酸アミド及び/又
    はカルボン酸イミドを含むことを特徴とする請求項1〜
    6に記載の放射線硬化型インキ組成物により印刷された
    熱可塑性樹脂製品。
  8. 【請求項8】 ビヒクルの酸価が3以上150以下とな
    るビヒクル100部に対し、光重合開始剤0〜20部、
    光増感剤0〜20部、有機及び/又は無機顔料0〜10
    0部を含むことを特徴とする請求項1〜7に記載の放射
    線硬化型インキ組成物により印刷された熱可塑性樹脂製
    品。
  9. 【請求項9】 放射線硬化型インキ組成物が加飾性であ
    ることを特徴とする請求項1〜8に記載の放射線硬化型
    加飾インキ組成物により印刷された熱可塑性樹脂製品。
  10. 【請求項10】 繰り返して塗布及び硬化するためのも
    のであることを特徴とする請求項1〜9に記載の放射線
    硬化型インキ組成物により印刷された熱可塑性樹脂製
    品。
  11. 【請求項11】 熱可塑性樹脂製品がポリエチレンテレ
    フタレートまたはポリアクリロニトリル製品であること
    を特徴とする請求項1〜10に記載の熱可塑性樹脂製
    品。
  12. 【請求項12】 熱可塑性樹脂製品に、 (A)線状ポリエステルを骨格とし、分子内に1〜10
    個の不飽和二重結合を有するオリゴマ−及び/又はポリ
    マ− (B)分子内に少なくとも1個の酸性基を有し、かつ、
    不飽和二重結合を1〜10個有するカルボン酸及び/又
    はカルボン酸エステル及び/又はカルボン酸アミドの1
    種以上 上記(A)〜(B)を含むビヒクルおよび必要に応じて
    光重合開始剤、光増感剤、有機及び/又は無機顔料を配
    合した放射線硬化型インキ組成物をベースとするインキ
    による印刷を施し、次いで、前記印刷面に放射線を照射
    して硬化した後、場合により、その上に同一操作を複数
    回施して重ね印刷することを特徴とする熱可塑性樹脂製
    品の印刷方法。
  13. 【請求項13】 (A)成分が、骨格が重合性不飽和二
    重結合を含まない線状ポリエステルであって、側鎖とし
    て、実質的に酸性基を持たず、かつ、重合性不飽和二重
    結合を1〜10個有するオリゴマー及び/またはポリマ
    ーである放射線硬化型インキ組成物をベースとするイン
    キにより、場合により、重ね印刷することを特徴とする
    請求項12に記載の熱可塑性樹脂製品の印刷方法。
  14. 【請求項14】 (A)成分が、重合性不飽和二重結合
    を含まない線状ポリエステルポリオールと、ポリイソシ
    アネート化合物と、(メタ)アクリロイル基及び活性水
    素基を含有する化合物とから合成されるオリゴマー及び
    /またはポリマーである放射線硬化型インキ組成物をベ
    ースとするインキにより、場合により、重ね印刷するこ
    とを特徴とする請求項12及び13に記載の熱可塑性樹
    脂製品の印刷方法。
  15. 【請求項15】 線状ポリエステルポリオールが、芳香
    族ジカルボン酸と脂肪族及び/または脂環式ジカルボン
    酸と、グリコール及び/またはトリオール及び/または
    テトラオールから合成される放射線硬化型インキ組成物
    をベースとするインキにより、場合により、重ね印刷す
    ることを特徴とする請求項14に記載の熱可塑性樹脂製
    品の印刷方法。
  16. 【請求項16】 (B)成分が、 (C)分子内に少なくとも1個の酸性基を有し、不飽和
    二重結合を1個有するカルボン酸及び/又はカルボン酸
    エステル及び/又はカルボン酸アミド及び (D)分子内に1〜10個の酸性基を有し、不飽和二重
    結合を2個以上有するカルボン酸及び/又はカルボン酸
    エステル及び/又はカルボン酸アミドである放射線硬化
    型インキ組成物をベースとするインキにより、場合によ
    り、重ね印刷することを特徴とする請求項12〜15に
    記載の熱可塑性樹脂製品の印刷方法。
  17. 【請求項17】 (C)成分が(D)成分よりも少ない
    放射線硬化型インキ組成物をベースとするインキによ
    り、場合により、重ね印刷することを特徴とする請求項
    16に記載の熱可塑性樹脂製品の印刷方法。
  18. 【請求項18】 ビヒクル成分として、 (E)不飽和二重結合を2個以上有し酸性基を有さず、
    (A)成分と異なるカルボン酸エステル (F)不飽和二重結合を1個有し、酸性基を有しないカ
    ルボン酸エステル及び/又はカルボン酸アミド及び/又
    はカルボン酸イミドを含む放射線硬化型インキ組成物を
    ベースとするインキにより、場合により、重ね印刷する
    ことを特徴とする請求項12〜17に記載の熱可塑性樹
    脂製品の印刷方法。
  19. 【請求項19】 ビヒクルの酸価が3以上150以下と
    なるビヒクル100部に対し、光重合開始剤0〜20
    部、光増感剤0〜20部、有機及び/又は無機顔料0〜
    100部を含む放射線硬化型インキ組成物をベースとす
    るインキにより、場合により、重ね印刷することを特徴
    とする請求項12〜18に記載の熱可塑性樹脂製品の印
    刷方法。
  20. 【請求項20】 放射線硬化型インキ組成物が加飾性で
    ある放射線硬化型インキ組成物をベースとするインキに
    より、場合により、重ね印刷することを特徴とする請求
    項12〜19に記載の熱可塑性樹脂製品の印刷方法。
  21. 【請求項21】 熱可塑性樹脂製品の表面を処理した後
    に印刷することを特徴とする請求項12〜20に記載の
    印刷方法。
  22. 【請求項22】 表面処理が、吹き付け、金型の粗面
    化、薬品処理、フレーム処理、コロナ放電処理、紫外線
    照射処理、電子線照射処理、プラズマ処理、アニール処
    理あるいはアンカーコートであることを特徴とする請求
    項21に記載の印刷方法。
  23. 【請求項23】 熱可塑性樹脂製品がポリエチレンテレ
    フタレートまたはポリアクリロニトリル製品であること
    を特徴とする請求項12〜20に記載の印刷方法。
  24. 【請求項24】 請求項1〜11に記載の印刷された放
    射線硬化型インキ組成物の膜をアルカリ水溶液によっ
    て、溶解もしくは膨潤剥離することを特徴とする熱可塑
    性樹脂製品に印刷された放射線硬化型インキの脱離方
    法。
  25. 【請求項25】 請求項12〜23に記載の印刷方法に
    より印刷した後、放射線硬化型インキ組成物の膜をアル
    カリ水溶液によって、溶解もしくは膨潤剥離することを
    特徴とする熱可塑性樹脂製品に印刷された放射線硬化型
    インキの脱離方法。
  26. 【請求項26】 請求項24、25の脱離方法によって
    放射線硬化型インキが脱離されたことを特徴とする熱可
    塑性樹脂製品。
  27. 【請求項27】 熱可塑性樹脂製品がポリエチレンテレ
    フタレートまたはポリアクリロニトリル製品であること
    を特徴とする請求項24、25に記載の脱離方法。
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