JPH0835778A - 木材乾燥装置における木材の温度管理方法 - Google Patents

木材乾燥装置における木材の温度管理方法

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JPH0835778A
JPH0835778A JP17238394A JP17238394A JPH0835778A JP H0835778 A JPH0835778 A JP H0835778A JP 17238394 A JP17238394 A JP 17238394A JP 17238394 A JP17238394 A JP 17238394A JP H0835778 A JPH0835778 A JP H0835778A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 木材の商品価値を損なうことなく、正確な木
材温度を検出して木材の温度管理を行う。 【構成】 電極板8に木材4を挾んだ状態で支持し、こ
の電極板8に高周波を印加して誘電加熱により木材4を
乾燥させるようにした。この際、木材4の木口面4aの
部分に温度計18を埋設し、この木口面4aに、木材4
と同質、かつ所定形状の補助部材20を継合して木材4
の乾燥を行うようにした。そして、乾燥処理中には、温
度計18によって検出される温度データに基づいて高周
波の出力制御を行うことにより木材4の温度管理を行う
ようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、誘電加熱による発熱作
用を利用して木材の乾燥行うように構成された木材乾燥
装置において、特に、乾燥処理中の木材温度を管理する
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、乾燥室と、その内部に設けら
れる一対の電極板と、この乾燥室を所定の真空状態に設
定する真空ポンプと、上記電極板に高周波を印加する高
周波発生装置とを備えた木材乾燥装置が知られている。
【0003】この装置によれば、木材が上記電極の間に
挾持された状態で、乾燥室が所定の真空状態に設定され
た後、上記電極板に高周波が印加され、これにより上記
電極板間に高周波電界が形成されて木材が誘電加熱され
るようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような装置は、木
材をその内部から加熱するものであるから、乾燥処理中
に最も高温となる木材の内部温度、好ましくは中心部温
度に応じて高周波の出力制御を行い、これによって木材
温度をその木材の種類に応じた所定の乾燥温度に保つこ
とが、木材を適切に乾燥させる上で好ましい。
【0005】ところが、上記従来の装置の場合、現実に
は、乾燥処理中の木材の重量検知、あるいは木材から蒸
発した水分量の検知に基づいて木材の乾燥状態を検知
し、参考的に乾燥室内の雰囲気温度を考慮しながら高周
波の出力制御を行うことにより木材の乾燥処理を行って
いるので、木材の温度が正確に把握されておらず、その
ため、木材が過剰加熱されて含有水分が急激に蒸発し、
これにより木材に亀裂が発生する、いわゆる水蒸気爆発
を招いたり、あるいは逆に木材の加熱が不足して木材の
充分な乾燥が行われない等の乾燥不良を招く虞がある。
これでは製品品質の安定化を確保する上で極めて不都合
である。
【0006】従って、木材温度をその木材の種類に応じ
た所定の乾燥温度に保つという上述の課題に鑑みた場
合、木材の中心部に温度計を埋設してその温度を直接検
出しながら木材温度を管理するようにして乾燥処理を行
うのが好ましいが、この方法では、木材に温度計を埋設
するための穿孔部分を形成する必要性から、木材の製品
価値を損なう可能性が高いといった問題があり、現実の
実施が難しい。
【0007】本発明は、上記問題を解決するためになさ
れたものであり、木材の商品価値を損なうことなく、よ
り正確な木材温度を検出して木材の温度管理を行うこと
ができる木材乾燥装置における木材の温度管理方法を提
供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
一対の電極板間に木材を挾んだ状態で支持し、上記電極
板に高周波を印加して誘電加熱により木材を乾燥させる
ようにした木材乾燥装置において、上記木材と略同一形
状の木材の所定箇所に温度検出部材を埋設してなるダミ
ー木材を設け、このダミー木材を上記木材に混在させて
上記木材の乾燥を行うとともに、該乾燥処理中に、上記
温度検出部材により検出される温度データに基づいて上
記高周波の出力制御を行うものである。
【0009】請求項2に係る発明は、一対の電極板間に
木材を挾んだ状態で支持し、上記電極板に高周波を印加
して誘電加熱により木材を乾燥させるようにした木材乾
燥装置において、上記木材の木口面部分に温度検出部材
を配設し、この木口面を延長すべく、所定形状の検出補
助部材を上記木口面に継合して上記木材の乾燥を行うと
ともに、該乾燥処理中に、上記温度検出部材により検出
される温度データに基づいて上記高周波の出力制御を行
うものである。
【0010】請求項3に係る発明は、一対の電極板間に
木材を挾んだ状態で支持し、上記電極板に高周波を印加
して誘電加熱により木材を乾燥させるようにした木材乾
燥装置において、上記木材の木口面から所定深さの箇所
に第1の温度検出部材を埋設し、この木口面又は他方の
木口面の表面に第2の温度検出部材を配設した状態で上
記木材の乾燥を行うとともに、該乾燥処理中に、上記第
1及び第2の温度検出部材により検出される温度データ
に基づいて上記高周波の出力制御を行うものである。
【0011】請求項4に係る発明は、請求項3におい
て、上記第1の温度検出部材を上記木材の木口面に配設
し、この木口面を延長すべく、所定形状の検出補助部材
を上記木口面に継合するとともに、この検出補助部材に
おける上記第1の温度検出部材の配設側と異なる側の端
面又は上記木材における上記第1の温度検出部材が配設
される側と異なる側の木口面に上記第2の温度検出手段
を配設するものである。
【0012】
【作用】上記請求項1記載の発明によれば、ダミー木材
の中心部温度を検出することによって、現実の木材の中
心温度を間接的に知ることが可能となり、この検出温度
に基づいて木材の温度管理を行うことにより木材を最適
温度に保つことが可能となる。
【0013】上記請求項2記載の発明によれば、木材の
木口面部分で温度検出を行いながらも、現実の木材の内
部温度に近似した温度検出を行うことが可能となり、こ
の検出温度に基づいて木材の温度管理を行うことによっ
て木材を最適温度に保ことが可能となる。
【0014】上記請求項3記載の発明によれば、木材に
おける木口面部分と外表面の2点の温度に基づいて木材
の温度管理が行われる。
【0015】上記請求項4記載の発明によれば、木材の
木口面に第1の温度検出手段を配設し、この木口面に検
出補助部材を継合することにより、木材の木口面から所
定深さに温度検出部材を埋設する場合と同等の状況での
温度検出が可能となる。
【0016】
【実施例】本発明の実施例について説明する。
【0017】図1は、本発明の木材の温度管理方法が適
用される木材乾燥装置の一例を示す断面図である。この
図に示すように、木材乾燥装置は、主として乾燥室1
と、この乾燥室1の内部を所定の真空状態に設定する真
空ポンプ2と、木材乾燥の際に高周波を発生する高周波
発生装置3とから構成されている。
【0018】上記乾燥室1には、一端側に木材4を収納
するための収納口が設けられ、この収納口に密閉用の蓋
体5が設けられている。乾燥室1の内部には、木材4を
載置するための台車6が設けられ、この台車6が乾燥室
1に敷設されたレール7上に移動可能に配置されてい
る。
【0019】上記乾燥室1の内部において、上記台車6
の木材載置面側には上記高周波発生装置3で発生された
高周波が印加される電極板8が配設されている。この電
極板8は、上下一対の陰極電極板81a,81bと、こ
れらの間に配設される陽極電極板82とからなり、下側
の陰極電極板81bが上記台車6に取付けられるととも
に、上側の陰極電極板81aが上記乾燥室1の上部に設
けられた後述の押圧プレート13の下面に取付けられて
いる。なお、各陰極電極板81a,81bは配置として
上述の位置にあればよく、勿論、上記台車6や押圧プレ
ート13と別体であっても構わない。
【0020】上記陽極電極板82は、同図に示すように
上記台車6上に載置された木材4の中間位置に一体に積
層されるようになっている。
【0021】また、乾燥室1には、台車6に載置された
木材4に対する防歪機構9、すなわち木材4の乾燥に伴
うソリ等の歪みの発生を防止する機構が設けられてい
る。この防歪機構9は、上記乾燥室1内に配設される押
圧プレート13と、押圧プレート13に一体に連結され
る昇降軸10a、10bと、これらの昇降軸10a、1
0bを乾燥室1の天井部に対して昇降させるための駆動
機構部12と、この駆動機構部12の駆動源としてのモ
ータ11とから構成されている。この防歪機構9におい
てモータ11が作動すると、その回転駆動力が上記駆動
機構部12に伝達され、これにより昇降軸10a,10
bと押圧プレート13とが一体に昇降するようになって
いる。
【0022】次に、木材乾燥装置の制御系について図2
のブロック図を用いて簡単に説明する。
【0023】上記木材乾燥装置は、コンピュータを構成
要素とする制御部15を有しており、上記真空ポンプ
2、高周波発生装置3及び乾燥室1の防歪機構9等は全
て制御部15に電気的に接続されている。また制御部1
5は、乾燥条件等を入力するためのテンキーを備えた操
作部16を具備しており、例えば乾燥室1内に収納する
木材4の種類や大きさ等の所定のデータをこの操作部1
6を介して入力することにより、上記各装置等が制御部
15により統括制御されるようになっている。
【0024】上記高周波発生装置3は、電源回路3a、
高周波発生回路3b及び自動同調回路3cから構成され
るとともに、供給電力を計測する電力計17が付随して
設けられている。
【0025】上記電源回路3aは、例えば、商用交流電
源から電源供給を受け、この電力を所要レベルの直流に
変換して出力するものである。上記高周波発生回路3b
は、内部に発振器等を有し、電源回路3aからの直流電
源を所要周波数の高周波に変換して出力するものであ
る。
【0026】上記自動同調回路3cは、負荷との整合を
図って所定の整合状態で電力供給を行わせるものであ
る。すなわち、木材4の乾燥に伴い内部水分が蒸発して
外部に抜け出すと、これにより誘電率が変化するので、
これに応じて常に所定の整合条件を維持させるようにす
るもので、上記電力計17による計測結果に基づき制御
部15により制御されるようになっている。
【0027】また、制御部15には、乾燥室1内の木材
4の温度を測定するための温度計18が接続されてお
り、この温度計18の検出結果に基づいて上記高周波発
生装置3が制御されるようになっている。つまり、誘電
加熱に伴う木材4の温度上昇に応じて、上記高周波発生
装置3がオンオフ制御されることにより、乾燥室1内に
収納された木材4の温度が、その種類や厚み等に応じた
最適な乾燥温度に保たれるようになっている。
【0028】次に、上記木材乾燥装置における木材の乾
燥処置手順と共に、本発明に係る木材の温度管理方法の
第1実施例について説明する。
【0029】先ず、上記乾燥室1の収納口から台車6を
搬出し、台車6に木材4を積層させて載置する。実施例
においては、木材4として角材を用い、図1に示すよう
に、陽極電極板82を挾んでその上下にそれぞれ二段に
積層した状態で木材4を台車6に載置する。なお、同図
の紙面に直交する方向にも同様にして木材4が並べられ
る。
【0030】そして、載置されたいずれかの木材4の内
部に温度計18を埋設する。具体的には、図3に示すよ
うに、木材4の木口面4aの略中央であって、該木口面
4aの表面から木材4の長手方向(図3では左方向)に
所定深さ(実施例では10cm程度)で温度計18を埋設
するようにする。特に、温度計18の種類については限
定しないが、実施例においては、光ファイバーを用いた
温度計を使用している。この温度計は、光ファイバーの
先端に蛍光体が塗布されたプリズムを配設した構造を有
しており、上記光ファイバーを介して蛍光体にパルス状
の光を照射し、その反射光から該蛍光体の残光時間の変
化を検出することにより温度変化を検出するようになっ
ている。つまり、電界の強い場所では温度検出に際しノ
イズの影響を受け易いため、このような光ファイバーを
用いた温度計を適用することにより正確な温度を検出が
可能となる。なお、これ以外に、サーミスタや熱電対等
を適用することも可能であるが、この場合には、ローパ
スフィルタを介す等してノイズを排除する必要がある。
【0031】次に、例えば、木材4と同種の木材であっ
て、木材4と同一断面を有する補助木材(検出補助部
材)20を上記木材4の木口面4aに継合する。この
際、木口面4aと補助木材20とを必ずしも強固に結合
させる必要なく、上記木口面4aと補助木材20とが離
間しなければよい。
【0032】以上の作業終了すると、上記台車6を乾燥
室1内に搬入し、台車6を所定の固定位置に固定する。
そして、蓋体5を閉じて乾燥室1内を密封した後、上記
防歪機構9のモータ11を作動させて押圧プレート13
を下降させ、これにより乾燥室1内の木材4を押圧プレ
ート13と台車6とにより挾持する。
【0033】続いて、真空ポンプ2を作動させて乾燥室
1内を所定の真空圧に設定した後、高周波発生装置3を
起動し、電極板8に所定周波数の高周波を印加する。こ
うして電極板8に高周波が印加されると、陰極電極板8
1aと陽極電極板82の間及び陰極電極板81bと陽極
電極板82の間に高周波電界が形成され、この高周波電
界により木材4が誘電加熱されて木材4の乾燥が促進さ
れる。
【0034】この際、誘電加熱により木材4の温度が上
昇し、上記温度計18による検出温度が当該木材4の種
類等に応じて予め設定されている所定温度に達すると、
高周波発生装置3の作動が停止され、これにより木材4
の加熱が抑制される。そして、経時的に木材4の温度が
低下すると、高周波発生装置3が作動され、これにより
再び木材4の加熱が促進される。すなわち、温度計18
による木材4の検出温度に基づいて木材4が間歇的に加
熱されることにより木材4の温度が、乾燥に最適な温度
に保たれるようになっている。
【0035】そして、予め設定された時間だけ上記乾燥
処理を行うと、真空ポンプ2及び高周波発生装置3の駆
動を停止させ、防歪機構9のモータ11を反転駆動させ
て押圧プレート13を上昇させた後、乾燥室1から台車
6を搬出して木材4を取り出すことにより木材4の乾燥
が完了する。
【0036】このように、上述の装置では、木材4の木
口面4aに温度計18を埋設して木材4の現実の温度を
検出するとともに、この検出温度に基づいて木材4を間
歇的に加熱し、これによって木材4の温度管理を行うよ
うにしたので、従来装置に比べると、より正確な木材4
の温度管理を行うことができる。特に、木材4の木口面
4aの近傍に温度計18を埋設しただけではなく、当該
木口面4aに補助木材20を継合して乾燥処理を行うよ
うにしたことによって、以下に説明するように、極めて
正確に温度管理を行うことができるようになっている。
【0037】すなわち、木材4を誘電加熱により加熱す
る場合、木材4の中心部に熱が隠るため、木材4の中心
軸の長手方向の温度分布は、図4の実線に示すように木
材4の中心部が最も高く、木口面4aの近傍で漸近的に
低くなる。従って、単に木材4の木口面4aの近傍に温
度計18を埋設しただけでは同図に示すように中心部に
比して低い温度を検出することになり未だ充分でない。
【0038】ところが、上記実施例に示すように、木口
面4aに補助木材20を継合すると、木口面近傍での熱
放出が抑制されることにより、同図の一転鎖線に示すよ
うに木口面近傍での温度勾配が緩くなる。その結果、温
度計18の検出温度と中心部温度との温度差Pbが、補
助木材20を継合させない場合の同温度差Paに比べて
小さくなり、これによって木材4の中心部温度に極めて
近似した温度を検出することが可能となる。例えば、木
材4の中心部温度、温度計18の検出温度及び木口面4
aの表面温度の経時変化をグラフ化した図5からも、温
度計18の検出温度が木口面4aよりも木材4の中心部
温度に近いことがわかる。
【0039】しかも、上述のように補助木材20を継合
することにより、温度計18が外乱の影響を受け難くな
り、それ故に検出温度の信頼性が高まることになる。
【0040】つまり、このように補助木材20を継合す
ることによって、木口面4aからより深い箇所、すなわ
ち中心部に近い箇所に温度計18を埋設した場合と同等
の状況で温度検出を行うことができるようになってい
る。
【0041】従って、上記実施例の木材4の温度管理方
法によれば、木材4の中心部温度により近似した温度に
基づいて木材4の温度管理が行われるので、乾燥処理中
の木材4の温度を、乾燥に最適な温度により良く保こと
ができ、その結果、過剰加熱による水蒸気爆発や加熱不
良による未乾燥等の不具合を招くことなく適切に木材4
を乾燥させることができる。
【0042】ところで、上記実施例の場合、木材4の木
口面4aの部分に温度計18を埋設する必要があるた
め、木材4の商品価値を損なうことが懸念されるが、材
料の長短等の理由から木口面部分は多くの場合切断され
るといった事情があるから、木材4の商品価値を著しく
損なうような虞はない。従って、木材の種類や長さに応
じて許容される最大限の深さに温度計18を埋設して温
度検出を行うことによって、より正確な木材4の中心部
温度を木材4の商品価値を損なうことなく検出すること
が可能となる。
【0043】なお、上記実施例においては、高周波発生
装置3の制御方法について詳述していないが、例えば、
現実の検出温度値に応じて高周波発生装置3のオンオフ
制御を行うようにしてもよいし、または、予め実験的に
木材4の中心部温度と温度計18の検出温度との相関を
採っておき、これを制御部15にテーブルとして記憶さ
せ、現実の温度計18の検出温度から求められるテーブ
ル上の中心部温度により高周波発生装置3のオンオフ制
御を行うようにしてもよい。さらに、このようなオンオ
フ制御以外に、木材4の種類や乾燥温度等に応じて、間
歇的に高出力レベルと低出力レベル(例えば、出力70
%と30%)とに切換制御するようにしても構わない。
【0044】また、上記実施例では、木口面4aの略中
央であって、該木口面4aの表面から木材4の10cm程
度の深さの箇所に温度計18を埋設するようにしている
が、温度計18の具体的な配置は、乾燥させるべき木材
の種類、長さ、厚み等の諸条件に応じて、適切に木材の
乾燥が行われれるように適宜設定すればよい。
【0045】次に、本発明に係る木材の温度管理方法の
第2実施例について説明する。
【0046】この実施例においては、図6に示すよう
に、台車6に載置されたいずれかの木材4の木口面4a
の近傍に温度計21aを埋設するとともに、第1実施例
同様に補助木材22を上記木口面4aに継合させ、さら
にこの補助木材22の表面、具体的には、補助木材22
の外側(図6では右側)端面22aに温度計21bを取
付け、この状態で木材4の乾燥処理を行うようにする。
【0047】そして、乾燥処理中には、温度計21aに
より検出される木材4の内部温度及び温度計21bによ
り検出される補助木材22の外表面温度から、木材4の
木口面近傍における木材4内部の温度勾配を演算し、こ
の演算結果により定まる木材4の中心部温度により木材
4の温度管理を行うようにする。
【0048】つまり、この実施例では、予め、上記温度
計21a,21bの検出結果から求められる木材4の木
口面近傍での温度勾配と、現実の木材4の中心部温度と
の相関を採り、これを制御部15にテーブルとして記憶
しておくようにし、乾燥時には、現実の検出温度から求
められる温度勾配に応じて上記テーブルから定まる木材
4の中心部温度に基づいて高周波発生装置3のオンオフ
制御を行うようにしている。
【0049】この第2実施例の木材の温度管理方法によ
れば、木材4内部及び外表面の2点の温度に基づいて木
材4の中心部温度が求められるので、木材4の中心部温
度をより正確に求めて木材4の温度管理を行うことがで
きる。
【0050】なお、上記第2実施例では、木材4の木口
面4aに補助木材22を継合して、この補助木材22の
外表面に温度計21bを取付けるようにしているが、必
ずしも補助木材22を継合する必要はなく、温度計21
bを直接木口面4aに取り付けるようにしても構わな
い。しかし、外乱の影響を防止して、温度計21aによ
る検出値の信頼性を高める観点からは補助木材22を継
合する方が好ましい。
【0051】また、上記温度計21bを、木材4の他方
の木口面、すなわち補助木材22を継合した側と異なる
側の木口面に取付けるようにしても構わない(図6中に
符号23で示す箇所に取付ける)。すなわち、補助木材
22を取付けた木材4の温度勾配は、上記図4に示すよ
うにその両端部でほぼ均等であるから、補助木材22の
端面温度に代えて木材4の他方の木口面温度を検出する
ようにしても必要な表面温度を検出することができる。
特に、このような温度計21bの配置を採る場合には、
温度計21bによって乾燥対象である木材4そのものの
表面温度を検出するので検出値の信頼性が高くなる点で
有利である。
【0052】次に、本発明に係る木材の温度管理方法の
第3実施例について説明する。
【0053】この実施例においては、図7に示すよう
に、乾燥させるべき木材4と同一木材であって、しかも
同一形状を有する木材の中心部、すなわち木材の断面中
心であって、その長手方向中間部に温度計24を埋設し
たダミー木材25を設け、これを乾燥させるべき木材4
と共に上記台車6に載置した状態で木材4の乾燥を行う
ようにする。そして、乾燥処理中には、温度計24のに
よる検出温度に基づいて木材4を間歇的に加熱して、木
材4の温度を所定温度に保つようにする。
【0054】この第3実施例の木材の温度管理方法によ
れば、上述の通りダミー木材25が木材4と同質かつ同
一形状を有するので、ダミー木材25の中心部温度を温
度計24により検出することにより、現実の木材4の中
心温度を間接的に知ることができる。従って、木材4の
中心部温度を直接検出して温度管理を行う場合と同等の
信頼性をもって乾燥処理中の木材4の温度を最適温度に
保つことができる。
【0055】なお、上記第3実施例では、木材4と同一
木材の中心部、すなわち木材の断面中心であって、その
長手方向中間部に温度計24を埋設することによりダミ
ー木材25を構成しているが、必ずしも木材の中心部に
温度計24を埋設する必要はなく、乾燥させるべき木材
の種類、長さ、厚み等の諸条件に応じて、温度管理に必
要な木材4の温度を最も好適に検出できるように適宜設
定するようにすればよい。
【0056】また、例えば、木材4と同質かつ同一断面
形状で、木材4よりも短寸法の木材の内部に温度計24
を埋設した構成のダミー木材25を設け、これを上記第
1及び第2実施例で用いた補助木材20,22と同じよ
うに木材4の木口面4aに継合した状態で木材4の乾燥
を行うようにし、乾燥処理中には、温度計24の検出結
果に基づいて木材4を間歇的に加熱して木材4の温度を
管理するようにしても構わない。
【0057】ところで、以上説明した本発明の実施例に
おいて、上記第1及び2実施例では、補助木材20,2
2を乾燥させるべき木材4と同種の木材から構成するよ
うにしているが、木材4と同種の木材でなくても、予め
性状の違いによる木材4と補助木材20,22との温度
変化の相関を採っておくようにすれば、補助木材20,
22を構成するに際して、木材4と異なる種類の木材を
適用することも可能である。同様に、上記第3実施例の
ダミー木材25についても、予め性状の違いによる木材
4とダミー木材25との温度変化の相関関係を採ってお
くようにすれば、ダミー木材25として木材4と異なる
種類の木材を適用することが可能である。また、補助部
材20,22及びダミー木材25は、必ずしも含水材で
ある必要はなく、上述同様、予め性状の違いによる木材
4と補助木材20,22及びダミー木材25との温度変
化の相関を採っておくようにすれば、乾燥済の木材であ
っても差し支えない。
【0058】さらに、補助部材20,22及びダミー木
材25としては、木材そのもの以外に、木質系材料、す
なわち大鋸屑等を接着剤により固めた材料や、樹脂材料
等を適用することも可能である。すなわち、高周波によ
り電界加熱されるような材料であれば、補助部材20,
22及びダミー木材25として充分に適用すること可能
である。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、電極板
間に木材を挾んだ状態で支持し、上記電極板に高周波を
印加して誘電加熱により木材を乾燥させるようにした木
材乾燥装置において、上記木材と略同一形状の木材の所
定箇所に温度検出部材を埋設してなるダミー木材を設
け、このダミー木材を上記木材に混在させて上記木材の
乾燥を行うとともに、該乾燥処理中に、上記温度検出部
材により検出される温度データに基づいて上記高周波の
出力制御を行うようにしたので、木材の商品価値を損な
うことなく、温度管理に必要な木材の中心部温度を好適
に検出して木材の温度管理を行うことができ、その結
果、過剰加熱による水蒸気爆発や加熱不良による未乾燥
等の不具合を招くことなく適切に木材を乾燥させること
が可能となる。
【0060】また、本発明は、電極板間に木材を挾んだ
状態で支持し、上記電極板に高周波を印加して誘電加熱
により木材を乾燥させるようにした木材乾燥装置におい
て、上記木材の木口面部分に温度検出部材を配設し、こ
の木口面を延長すべく、所定形状の検出補助部材を上記
木口面に継合して上記木材の乾燥を行うとともに、該乾
燥処理中に、上記温度検出部材により検出される温度デ
ータに基づいて上記高周波の出力制御を行うようにした
ので、木材の中心部温度に極めて近似した温度に基づい
て木材の温度管理を行うことができ、乾燥中の木材温度
を、乾燥に最適な温度により良く保つことができる。
【0061】さらに、本発明は、電極板間に木材を挾ん
だ状態で支持し、上記電極板に高周波を印加して誘電加
熱により木材を乾燥させるようにした木材乾燥装置にお
いて、上記木材の木口面から所定深さの箇所に第1の温
度検出部材を埋設し、この木口面又は他方の木口面の表
面に第2の温度検出部材を配設した状態で上記木材の乾
燥を行うとともに、該乾燥処理中に、上記第1及び第2
の温度検出部材により検出される温度データに基づいて
上記高周波の出力制御を行うようにしたので、木材の中
心部温度をより正確に検知することができ、乾燥中の木
材温度を、乾燥に最適な温度により良く保つことができ
る。なお、この発明において、第1の温度検出部材を上
記木材の木口面に配設し、この木口面に検出補助部材を
継合し、この検出補助部材における上記第1の温度検出
部材の配設側と異なる側の端面又は上記木材における上
記第1の温度検出部材が配設される側と異なる側の木口
面に上記第2の温度検出手段を配設するようにしても同
等の効果を得ることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の木材の温度管理方法が適用される木材
乾燥装置の一例を示す断面図である。
【図2】木材乾燥装置の制御系を示すブロック図であ
る。
【図3】本発明における木材の温度管理方法の第1実施
例を説明する図である。
【図4】乾燥中の木材の温度特性の一例を示す図であ
る。
【図5】第1実施例における木材の中心部温度、木口面
温度及び温度計による検出温度の経時変化の一例を示す
グラフである。
【図6】本発明における木材の温度管理方法の第2実施
例を説明する図である。
【図7】本発明における木材の温度管理方法の第3実施
例を説明する図である。
【符号の説明】
1 乾燥室 2 真空ポンプ 3 高周波発生装置 3a 電源回路 3b 高周波発生回路 3c 自動同調回路 4 木材 5 蓋体 6 台車 7 レール 8 電極板 81a、81b 陰極電極板 82 陽極電極板 9 防歪機構 10a、10b 昇降軸 11 モータ 12 駆動機構部 13 押圧プレート 15 制御部 16 操作部 17 電力計 18 温度計 20 補助木材

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の電極板間に木材を挾んだ状態で支
    持し、上記電極板に高周波を印加して誘電加熱により木
    材を乾燥させるようにした木材乾燥装置において、上記
    木材と略同一形状の木材の所定箇所に温度検出部材を埋
    設してなるダミー木材を設け、このダミー木材を上記木
    材に混在させて上記木材の乾燥を行うとともに、該乾燥
    処理中に、上記温度検出部材により検出される温度デー
    タに基づいて上記高周波の出力制御を行うことを特徴と
    する木材乾燥装置における木材の温度管理方法。
  2. 【請求項2】 一対の電極板間に木材を挾んだ状態で支
    持し、上記電極板に高周波を印加して誘電加熱により木
    材を乾燥させるようにした木材乾燥装置において、上記
    木材の木口面部分に温度検出部材を配設し、この木口面
    を延長すべく、所定形状の検出補助部材を上記木口面に
    継合して上記木材の乾燥を行うとともに、該乾燥処理中
    に、上記温度検出部材により検出される温度データに基
    づいて上記高周波の出力制御を行うことを特徴とする木
    材乾燥装置における木材の温度管理方法。
  3. 【請求項3】 一対の電極板間に木材を挾んだ状態で支
    持し、上記電極板に高周波を印加して誘電加熱により木
    材を乾燥させるようにした木材乾燥装置において、上記
    木材の木口面から所定深さの箇所に第1の温度検出部材
    を埋設し、この木口面又は他方の木口面の表面に第2の
    温度検出部材を配設した状態で上記木材の乾燥を行うと
    ともに、該乾燥処理中に、上記第1及び第2の温度検出
    部材により検出される温度データに基づいて上記高周波
    の出力制御を行うことを特徴とする木材乾燥装置におけ
    る木材の温度管理方法。
  4. 【請求項4】 上記第1の温度検出部材を上記木材の木
    口面に配設し、この木口面を延長すべく、所定形状の検
    出補助部材を上記木口面に継合するとともに、この検出
    補助部材における上記第1の温度検出部材の配設側と異
    なる側の端面又は上記木材における上記第1の温度検出
    部材が配設される側と異なる側の木口面に上記第2の温
    度検出手段を配設することを特徴とする上記請求項3記
    載の木材乾燥装置における木材の温度管理方法。
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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5829605A (ja) * 1981-08-14 1983-02-21 富士鋼業株式会社 木材の乾燥方法
JPS5893791U (ja) * 1981-12-19 1983-06-25 安島製罐株式会社 木材乾燥装置
JPH0490485A (ja) * 1990-08-01 1992-03-24 Mitsumasa Mori 原木丸太および原竹のマイクロ波乾燥法

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