JPH083686A - 加工性の均一性に優れた冷延鋼板およびその製造方法 - Google Patents
加工性の均一性に優れた冷延鋼板およびその製造方法Info
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Abstract
極低炭素鋼を素材にしてコイル端部の材質の均一性にき
わめて優れた冷延鋼板を提供することを目的とする。 【構成】 i)Sを積極的に活用し、ii) TiとS量と
の比を適正化し、さらにiii)Mn量を低減させることに
より、γ域で効率よくTi4 C2 S2 を析出させる。さ
らにiv) 低温巻取りにより、微細炭化物の析出を抑制す
る。これにより、コイル全長にわたって優れた加工性が
確保される。
Description
性のばらつきが極めて少ない冷延鋼板、溶融亜鉛メッキ
鋼板およびその製造方法に関わり、これらの鋼板の用途
は、自動車、家電、建材等である。また、本発明の高強
度鋼板を自動車用として適用した場合には、板厚を軽減
することができるため、燃費の向上をもたらし、近年大
きな問題となっている地球環境問題にも寄与することが
できる。
されているように、極低炭素鋼板は優れた加工性を有す
るため、自動車などの用途に広く用いられている。ま
た、極低炭素鋼の成分や製造方法を規定することによっ
て、加工性をさらに改善するための工夫がなされてき
た。例えば、特開平3−130323号公報、特開平4
−143228号公報および特開平4−116124号
公報では、Tiを添加した極低炭素鋼中のC、Mn、P
等の量を極力低減させることによって優れた加工性を得
られることが開示されている。しかしながら、これらの
発明においては、コイルの幅および長手方向における端
部での歩留りを向上させる観点からの記述はなく、また
本発明のようなTi硫化物を積極的に活用する技術でも
ない。材質のばらつきを低減するという観点からは、特
開平3−170618号公報および特開平4−5222
9号公報記載の技術がある。しかしながら、これらの発
明は、仕上熱延での圧下率を大きくしたり、熱延後の巻
取温度を高める必要があり、熱延工程に大きな負荷をか
けることとなる。
工性高強度冷延鋼板においても同様に発揮されるもので
ある。これらの鋼板に関する技術としては、特開昭59
−31827号公報、特開昭59−38337号公報、
特公昭57−57945号公報、特開昭61−2769
31号公報などに代表されるが、いずれもコイルの幅お
よび長手方向における端部での歩留りを向上させるため
の工夫はなされておらず、また本発明のようなTi硫化
物を積極的に活用する技術でもない。
Nb添加極低炭素鋼においては、熱延後の高温巻取りに
よってCをTiCあるいはNbCとして析出せしめ、固
溶Cを低減させることにより冷延焼鈍後の材質を確保す
ることが通常の方法となっていた。これは、PやSiで
強化した場合においても同様である。しかしながら、熱
延コイルの幅端部および長手方向の端部においては、巻
取り時および巻取り後の冷却が著しく速く進行するた
め、TiCやNbCの析出が充分でなく、これらの部分
では材質が劣化してしまうという問題があった。従っ
て、実際には熱延板あるいは冷延板の端部は切り捨てら
れることが多く、これが極低炭素鋼の製造コストを上昇
させる原因となっていた。
における材質劣化が極めて少ない冷延鋼板、溶融亜鉛メ
ッキ鋼板およびその製造方法を提供することを目的とす
るものである。
めに、本発明者らは、極低炭素鋼中においてSを積極的
に活用するとともに、Ti量とS量との比を最適化する
こと、Mn量を規定することにより特定の析出物を析出
せしめ、さらに微細析出物を低減させることによって加
工性の均一性に優れた冷延鋼板を得ることについて鋭意
検討した。
=Ti−3.42NとしたときTi*/S≧1.5と
し、かつMn≦0.15%とすることが有効であること
を見出した。さらに、熱延後の巻取りの後に、全Sのう
ちMnSとして析出するSの割合K=(S% as M
nS)/(全S%)がK≦0.2を満たすことが材質の
均一性を得る上で極めて重要であることが判明した。こ
れは、全S量のうちMnSとして析出する量を極力低減
せしめ、Ti4 C2 S2 を積極的に析出させることによ
り、仕上熱延までに固溶Cを低減させることができ、こ
れにより熱延後の巻取り時にコイルの端部が急速に冷却
されても、巻取り以前に固溶Cが充分に固定されている
ため、コイル端部で固溶Cが多量に残存したり、微細炭
化物が析出することによる材質の劣化が軽減されるとい
う機構に基づくものと考えられる。
程で多くのCはTi4 C2 S2 として固定されるので、
熱延の巻取り前にわずかに残存する固溶Cを高温巻取り
によって微細析出物として析出させるよりも、むしろ微
細炭化物の析出を避ける目的で巻取温度を積極的に低温
化させた方が、より良好で均一な材質が得られる場合が
あることも判明した。
たもので、その要旨とするところは下記のとおりであ
る。 (1)重量%で、C:0.0005〜0.007%、M
n:0.03〜0.15%、Si:0.005〜0.8
%、Al:0.005〜0.1%、P:0.2%以下、
S:0.004〜0.02%、N:0.007%以下、
Ti:0.01〜0.1%かつTi*=Ti−3.42
NとしたときTi*/S≧1.5を満たす範囲で含有
し、残部は鉄および不可避的不純物よりなり、さらに全
S量のうちMnSとして析出するS量の割合K=(S%
as MnS)/(全S%)がK≦0.2であること
を特徴とする加工性の均一性に優れた冷延鋼板。
が0.0003%以下であることを特徴とする前記
(1)記載の加工性の均一性に優れた冷延鋼板。 (3)さらに、Nb:0.002〜0.05%を含有す
ることを特徴とする前記(1)または(2)記載の加工
性の均一性に優れた冷延鋼板。 (4)さらに、B:0.0001〜0.0030%を含
有することを特徴とする前記(1)〜(3)の何れか1
項に記載の加工性の均一性に優れた冷延鋼板。
記載の成分を有する鋼を加熱温度≦1200℃、仕上温
度≧(Ar3 −100)℃の熱間圧延を施し、室温から
800℃の温度範囲で巻取り、圧下率≧60%の冷間圧
延を施し、さらに再結晶温度以上で焼鈍することを特徴
とする加工性の均一性に優れた冷延鋼板の製造方法。 (6)前記(1)〜(4)の何れか1項に記載の成分を
有する鋼を加熱温度≦1200℃、仕上温度≧(Ar3
−100)℃の熱間圧延を施し、室温から800℃の温
度範囲で巻取り、次いで圧下率≧60%の冷間圧延を施
した後、ライン内焼鈍炉を有する連続溶融亜鉛メッキラ
インで再結晶温度以上で焼鈍を施し、冷却過程中に亜鉛
メッキを施すことを特徴とする加工性の均一性に優れた
溶融亜鉛メッキ鋼板の製造方法。
00℃の温度範囲で合金化処理を行うことを特徴とする
前記(6)記載の加工性の均一性に優れた溶融亜鉛メッ
キ鋼板の製造方法。
は、TiやNbを添加した極低炭素鋼、あるいはそれを
PやSiで強化したものをベースとして、S量、Mn
量、Ti量と特定の硫化物の量を限定し、熱延後の巻取
り以前にCを充分に析出させることによってコイルの長
手方向および幅方向の加工性の均一性に優れた高強度冷
延鋼板を提供するものである。以下にその限定理由を述
べる。
る。Cは、その量が増加するに従い、それを固定するた
めのTi、Nb等の炭化物形成元素量を増大させねばな
らないことから、コスト上昇を招き、また熱延コイルの
端部において固溶Cが残存したり、TiC、NbC等の
微細炭化物が粒内に数多く析出するため、粒成長性を妨
げ、加工性を劣化させる。従って、C量は0.007%
以下とするが、好ましくは0.003%以下がよい。一
方、真空脱ガス処理コストの観点からは、C量の下限は
0.0005%とする。
るので、目的とする強度レベルに応じて活用する。ただ
し、その量が0.8%を超えるとYPが急激に上昇し、
伸びが低下し、メッキ性を著しく損なうので、上限を
0.8%とする。溶融亜鉛メッキ用としては、メッキ性
の観点から、Si量は0.3%以下とすることが好まし
い。高強度(TSで350MPa以上)を必要としない
場合には、0.1%以下がさらに好ましい。Si量の下
限は、製鋼コスト上の理由から、0.005%とする。
つである。すなわち、Mn量が0.15%を超えるとM
nSの析出量が増加し、結果として、Ti4 C2 S2 の
析出量が低下するため、たとえ高温巻取りを行ったとし
ても熱延コイルの端部では、冷却速度が速く、固溶Cが
多量に残存したり、微細炭化物が多数析出して、著しく
材質を劣化させる。従って、Mn量は0.15%以下と
し、さらに好ましくは0.10%未満がよい。一方、M
n量を0.03%未満としても格別の効果は得られず、
また製鋼コストの上昇を招くので、下限を0.03%と
する。
て目的とする強度レベルに応じて積極的に活用する。し
かし、P量が0.2%超では熱間あるいは冷間加工時の
割れの原因となり、2次加工性も著しく劣化させる。ま
た、溶融亜鉛メッキの合金化速度が著しく遅滞化される
ため、0.2%を上限とする。以上の観点から、より好
ましくは、0.08%以下がよい。また、高い強度を必
要としない場合には、0.03%以下がさらに好まし
い。
り、その添加量を0.004〜0.02%とする。S量
が0.004%未満になるとTi4 C2 S2 の析出量が
充分ではなく、低温で巻取った際にはもちろんのこと、
たとえ高温で巻取ってもコイルの端部では固溶Cが多量
に残存したり、TiCやNbCの微細な析出により焼鈍
時の粒成長性が阻害され、加工性が著しく劣化する。一
方、S量が0.02%超では、熱間割れが生じ易くな
り、またTi4 C2 S2 の析出よりもMnSやTiSが
多く析出するため同様の問題が生じ、加工性の均一性が
確保されない。なお、S量は0.004〜0.012%
がより好ましい範囲である。
り、Ti*=Ti−3.42NとしたときTi*/S≧
1.5とする。Ti*/Sが1.5未満ではTi4 C2
S2の析出が充分でなく、TiSやMnSが多く析出す
るので熱延後の巻取りの前にCを析出させることが困難
となる。従って、熱延コイルの端部では、巻取温度を高
めても多量の固溶Cが残存したり、微細炭化物が析出し
たりして極端な材質劣化を招く。Ti*/Sは2超とす
ることが好ましく、より一層の効果が望まれる場合には
3以上とすることが好ましい。
%を添加する必要がある。しかし、Al量が0.1%を
超えるとコストアップとなるばかりか介在物の増加を招
き、加工性を劣化させる。NはCと同様にその増加とと
もにTi、Al等の窒化物形成元素を増量させねばなら
ないためコスト高となり、また析出物の増加により延性
の劣化を招くので少ないほど望ましい。従って、N量は
0.007%以下とするが、好ましくは0.003%以
下がよい。
量が0.01%未満ではTi4 C2S2 を巻取りの前に
析出させることができず、また0.1%を超える量を添
加してもCを固定する効果が飽和するばかりかプレス成
形時のメッキ層の耐剥離性を確保することが困難にな
る。Ti4 C2 S2 を充分に析出させるという観点から
は、Ti量は0.025%超添加することが好ましい。
には、全S量のうちMnSとして析出するS量の割合K
=(S% as MnS)/(全S%)がK≦0.2で
なければならない。さらには、K<0.15とすること
が望ましい。この(S% as MnS)は、次のよう
にして求められる。すなわち、硫化物が溶解しないよう
な溶媒(例えば非水溶媒)によって析出物を電解抽出す
る。得られた抽出残査を化学分析に供し、Mn量を測定
(=X(g)とする)する。このときサンプル全体の電
解量をY(g)とすると、(S% as MnS)=X
/Y×32/55×100(%)となる。
せる効果を持ち、深絞り性を向上させるので、必要に応
じて0.002〜0.05%の範囲で添加する。添加量
が0.002%未満では加工性を向上させる効果はわず
かである。一方、Nbが0.05%超となると深絞り性
の向上効果は飽和し、延性が著しく劣化する。Bは粒界
を強化して2次加工性を良好にするので、必要に応じて
0.0001〜0.0030%添加する。B量が0.0
001%未満ではその効果は乏しく、また0.003%
超添加してもその効果は飽和し、延性が劣化する。
%より増えると、微細析出物が増加し、焼鈍中の結晶粒
の成長が抑制されてr値が低下するため、必要に応じて
炭化物として析出するC量を0.0003%以下にす
る。このような観点から、直径10nm以下の炭化物と
して析出するC量は0.0001%以下であることが望
ましく、また20nm以下の炭化物として析出するC量
は0.0002%以下であることが好ましい。炭化物と
して析出するC量(=C%とする)は、非水溶媒中で電
解抽出することにより得られた全析出物を化学分析し、
Tiの化合物として分析されたTi量(=T%とする)
からTiNとして析出するTi量(=T1%とする)お
よびTi4 C2 S2 として析出するTi量(=T2%と
する)を差し引いたTi量により算出される。また、同
化学分析によってNbが検出される場合には、その量
(=N1%とする)も加算する。従って、C=(T−T
1−T2)/4+12/93×N1となる。ここで、T
1はT1=全N%×3.42で与えられ、T2は抽出残
査中のS量(=Sとする)を分析することにより、T2
=S×3で与えられる。
いが、鉄鉱石を原料として、高炉、転炉により成分を調
製する方法以外にスクラップを原料としてもよいし、こ
れを電炉で溶製してもよい。スクラップを原料の全部ま
たは一部として使用する際には、Cu、Cr、Ni、S
n、Sb、Zn、Pb、Mo等の元素を含有してもよ
い。
る。熱間圧延に供するスラブは、特に限定するものでは
ない。すなわち、連続鋳造スラブや薄スラブキャスター
で製造したものなどであればよい。また、鋳造後に直ち
に熱間圧延を行う、連続鋳造−直接圧延(CC−DR)
のようなプロセスにも適合する。
S2 の析出量をなるべく増やすために、1200℃以下
とすることが必須である。この観点からは、好ましくは
1150℃以下がよい。熱間圧延における仕上温度は、
プレス成形性を確保するために(Ar3 −100)℃以
上とする必要がある。また、熱間圧延は、粗圧延終了後
にバー接合して連続的に仕上熱延を行っても構わない。
工性を確保できるという特徴を有する。すなわち、本発
明によれば、Cの多くは、熱延の加熱時〜熱延後の冷却
までの過程でTi4 C2 S2 として析出しており、高温
巻取りしても大きく材質が向上することはない。従っ
て、巻取りは操業上適当な温度で行えばよく、室温から
800℃の範囲で行う。室温未満で巻取ることは過剰な
設備が必要となるばかりで特段の効果もない。また、8
00℃超となると熱延板の結晶粒が粗大化したり、表面
の酸化スケールが厚くなり、酸洗コストの上昇を招くの
で800℃を上限とする。本発明鋼の場合、巻取温度が
高いと、わずかに残存していた固溶Cが微細炭化物とし
て析出したり、Pの化合物が析出したりして、材質がむ
しろ劣化する傾向にある。従って、巻取りは650℃以
下の温度で行うことが好ましい。これらの有害な化合物
の析出を完全に避けるためには、500℃以下の温度で
巻取ることがさらに好ましい。さらに、巻取り後に室温
付近まで温度が下がる時間を短縮するためには、100
℃以下で巻取ることが好ましい。このような低温巻取り
化によって、製造コストの削減が計れることは言うまで
もない。
という観点から60%以上とする。連続焼鈍における焼
鈍温度は、加工性を確保するために、再結晶温度以上と
する。連続溶融亜鉛メッキラインにおける再結晶焼鈍温
度も同様の理由で再結晶温度以上とする。溶融亜鉛メッ
キは、メッキ性、メッキ密着性の観点から420〜50
0℃がよい。その後の合金化処理温度は、低過ぎると合
金化反応が遅過ぎて生産性を損なうばかりか耐食性、溶
接性が劣悪になり、高過ぎると耐メッキ剥離性が劣化す
るので、400〜600℃で行うのが好ましい。より密
着性の優れたメッキ層を得るためには、480〜550
℃の範囲で合金化を行うのがよい。
ける加熱速度は特に限定するものではなく、通常の速度
でもよいし、1000℃/s以上の超急速加熱を行って
もよい。なお、溶融亜鉛メッキ以外にも電気メッキ等種
々の表面処理を施してもよい。
る。 (実施例1)表1、表2(表1のつづき−1)、表3
(表1のつづき−2)および表4(表1のつづき−3)
に示す化学成分を有するTi添加極低炭素鋼およびT
i、Nb添加極低炭素鋼を転炉にて出鋼し、連続鋳造機
にてスラブとした後、表5、表7(表5のつづき−
2)、表10(表5のつづき−5)および表13(表5
のつづき−8)に示したような条件で熱間圧延を行い、
その後種々の巻取温度でコイルに巻取った。このコイル
の長手方向中心部から試料を切り出し、以下のような処
理を行った。すなわち、実験室にて酸洗後0.8mmま
で冷間圧延を行い、連続焼鈍相当の熱処理を施した。焼
鈍条件は表5、表8(表5のつづき−3)、表11(表
5のつづき−6)および表14(表5のつづき−9)に
示す。その後、表6(表5のつづき−1)、表9(表5
のつづき−4)、表12(表5のつづき−7)および表
15(表5のつづき−10)に示した圧下率で調質圧延
を行い、引張試験に供した。ここで、引張試験および平
均ランクフォード値(以下r値)の測定は、JIS5号
試験片を用いて行った。なお、r値は伸び15%で評価
し、圧延方向(L方向)、圧延方向に垂直な方向(C方
向)および圧延方向に対して45°方向(D方向)の値
を測定し、下式により算出した。
示す。
の成分を有する鋼では、800℃以下の温度で巻取るこ
とによって、優れた材質が得られることが分かる。特に
巻取温度が低くなり、炭化物として析出するC量が0.
0003%以下になると、極めて優れた材質が得られ
る。これに対して比較鋼では、低温巻き取りでは材質が
劣悪となることが明らかとなった。
のつづき−2)に示したような条件で製造した表1〜表
4の鋼No.1、2、3、6、11、12、13、1
4、21、24、25、28、33、35、38、39
の冷延鋼板(熱延で4mm厚にした後、冷延で0.8m
m厚としたもの)を用いて冷延コイル長手方向における
材質特性を調査した。
および表19(表16のつづき−3)にまとめて示す。
明の範囲によって製造された鋼は、コイルの中央部はも
ちろんのこと、その端部10mにおいても優れた特性を
示している。これに対して比較鋼の場合には、コイル端
部になるにつれて材質が著しく劣化し、また低温巻取り
の場合には、コイル全長で材質が劣悪になった。この傾
向が端部になるほど顕著になるのは明白である。
22、34(実機出鋼スラブ)を用いて冷延焼鈍後の材
質特性に及ぼす熱延加熱温度の影響について調査した。
すなわち、スラブを実機にて1000〜1300℃に加
熱し、仕上温度940℃で、板厚が4.0mmとなるよ
うな熱間圧延を行った。ランアウトテーブルでの平均冷
却速度は20℃/sであり、その後690℃でコイルに
巻取った。なお、コイルの全長は約200mであった。
同コイルより実施例1と同様の位置からサンプルを切り
出し、酸洗後0.8mmまで冷間圧延を行い、続いて実
験室において連続焼鈍相当の熱処理を施した。焼鈍条件
は、焼鈍温度:790℃、均熱:50s、冷却速度:室
温まで60℃/sとした。その後、1.0%の圧下率で
調質圧延を行い、引張試験に供した。
つづき)にまとめて示す。
本発明の範囲によって製造された鋼は、熱延コイルの中
央部はもちろんのこと、その端部においても冷延焼鈍後
の材質が優れている。これに対して、加熱温度が120
0℃超の場合には、コイル端部において冷延焼鈍後の材
質が著しく劣化した。 (実施例4)表1〜表4中の鋼No.5、10、11、
12、22、24、41、42を用いて表22に示した
条件で熱間圧延を施し、引き続き実機にて酸洗し、圧下
率80%の冷間圧延を行い、ライン内焼鈍方式の連続溶
融亜鉛メッキラインに通板した。このときのメッキ条件
を表22に示す。同様に表22に示された圧延率で調質
圧延を施した後、機械的性質、メッキ密着性を評価し
た。得られた結果を表23(表22のつづき)に示す。
を行い、亜鉛皮膜の剥離状況を曲げ加工部に粘着テープ
を接着した後、これを剥がしてテープに付着した剥離メ
ッキ量から判定した。評価は、下記の5段階とした。 1:剥離大、2:剥離中、3:剥離小、4:剥離微量、
5:剥離なし
本発明の範囲によって製造された合金化溶融亜鉛メッキ
鋼板はコイルの部位に関わらず優れた特性を示してい
る。これに対して比較鋼では、コイルの部位による加工
性のばらつきが大きかった。
巻取温度を低温化することができ、しかもコイルの長手
方向および幅方向に均一に優れた材質が得られ、従来切
捨てられていたコイル端部を製品とすることができる。
また、本発明の高強度鋼板を自動車用として適用した場
合には、板厚を軽減することができるため、燃費の向上
をもたらし、近年大きな問題となっている地球環境問題
にも貢献し得るので、その価値は大きい。
Claims (7)
- 【請求項1】 重量%で、C:0.0005〜0.00
7%、Mn:0.03〜0.15%、Si:0.005
〜0.8%、Al:0.005〜0.1%、P:0.2
%以下、S:0.004〜0.02%、N:0.007
%以下、Ti:0.01〜0.1%かつTi*=Ti−
3.42NとしたときTi*/S≧1.5を満たす範囲
で含有し、残部は鉄および不可避的不純物よりなり、さ
らに全S量のうちMnSとして析出するS量の割合K=
(S% as MnS)/(全S%)がK≦0.2であ
ることを特徴とする加工性の均一性に優れた冷延鋼板。 - 【請求項2】 さらに、炭化物として析出するC量が
0.0003%以下であることを特徴とする請求項1記
載の加工性の均一性に優れた冷延鋼板。 - 【請求項3】 さらに、Nb:0.002〜0.05%
を含有することを特徴とする請求項1または2記載の加
工性の均一性に優れた冷延鋼板。 - 【請求項4】 さらに、B:0.0001〜0.003
0%を含有することを特徴とする請求項1〜3の何れか
1項に記載の加工性の均一性に優れた冷延鋼板。 - 【請求項5】 請求項1〜4の何れか1項に記載の成分
を有する鋼を加熱温度≦1200℃、仕上温度≧(Ar
3 −100)℃の熱間圧延を施し、室温から800℃の
温度範囲で巻取り、圧下率≧60%の冷間圧延を施し、
さらに再結晶温度以上で焼鈍することを特徴とする加工
性の均一性に優れた冷延鋼板の製造方法。 - 【請求項6】 請求項1〜4の何れか1項に記載の成分
を有する鋼を加熱温度≦1200℃、仕上温度≧(Ar
3 −100)℃の熱間圧延を施し、室温から800℃の
温度範囲で巻取り、次いで圧下率≧60%の冷間圧延を
施した後、ライン内焼鈍炉を有する連続溶融亜鉛メッキ
ラインで再結晶温度以上で焼鈍を施し、冷却過程中に亜
鉛メッキを施すことを特徴とする加工性の均一性に優れ
た溶融亜鉛メッキ鋼板の製造方法。 - 【請求項7】 亜鉛メッキを施した後、400〜600
℃の温度範囲で合金化処理を行うことを特徴とする請求
項6記載の加工性の均一性に優れた溶融亜鉛メッキ鋼板
の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP30666394A JP3291639B2 (ja) | 1994-01-21 | 1994-12-09 | 加工性の均一性に優れた冷延鋼板およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (7)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP510394 | 1994-01-21 | ||
| JP2934594 | 1994-02-28 | ||
| JP6-29345 | 1994-04-22 | ||
| JP6-85134 | 1994-04-22 | ||
| JP8513494 | 1994-04-22 | ||
| JP6-5103 | 1994-04-22 | ||
| JP30666394A JP3291639B2 (ja) | 1994-01-21 | 1994-12-09 | 加工性の均一性に優れた冷延鋼板およびその製造方法 |
Publications (2)
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