JPH083707Y2 - 機械設備の給油装置 - Google Patents

機械設備の給油装置

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JPH083707Y2
JPH083707Y2 JP1989137103U JP13710389U JPH083707Y2 JP H083707 Y2 JPH083707 Y2 JP H083707Y2 JP 1989137103 U JP1989137103 U JP 1989137103U JP 13710389 U JP13710389 U JP 13710389U JP H083707 Y2 JPH083707 Y2 JP H083707Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、機械設備の給油装置に関する。詳しくは、
潤滑油中に配設された軸部材とこの軸部材に被嵌された
摺動体との相対移動を利用して作動する給油ポンプを含
み形成したものである。
[従来の技術] 機械設備には、例えば駆動手段を形成する軸部材、こ
の軸部材に摺動自在に被嵌された摺動体、軸部材を左右
方向に往復移動させる駆動源等を潤滑油内に配設し、例
えば丸軸に被嵌された移動体・ブッシュ等の外部配設機
械要素と該摺動体とを連結部材で一体的に連結した構成
とされているものが多くある。
具体的に、例えばいわゆる三次元トランスファプレス
におけるフィードバーのリフト・ダウン機構等を第2図
をもって例示する。
すなわち、第2図に示す上記フィードバー20B,20Fの
リフト・ダウン機構では、一対のリンク10B,10Fを間隔
Lをおいて水平基線P上に配設された支軸11,11に回転
支持させ、かつリフトバー15を両リンク10B,10Fに水平
に保持するように同一寸法lをもって両端回転支持し、
シリンダ装置12(シリンダ装置13は解放用)で両リンク
10B,10Fを支軸11,11を中心として揺動可能に形成されて
いる。そして、この揺動動作によってリフトバー15を水
平状態を保持しながら上下(リフト・ダウン)運転させ
ることにより、フィードガイド22,22に保持された一対
のフィードバー20B,20Fをリフト・ダウン動作させる。
このためリフトバー15には、一対の摺動体たるスライダ
16B,16Fが被嵌され、これらスライダ16B,16Fと一対のリ
フトピン(連結部材)17B,17Fを介してフィードガイド2
2,22に連結されている。
また、クランク・アンクランプ機構は、一対のフィー
ドバー20B,20Fをプレスの中心軸線Qに相互に離隔近接
させる手段で、第2図紙面奥行方向に平行配設された一
対のクランプ駆動軸33L,33Rとシリンダ装置35と駆動ラ
ック36とクランプ駆動軸33L(33R)の紙面左右方向の運
動をフィードバー20B(20F)に伝達すべく当該クランプ
駆動軸33L(33R)に固着され、かつその他方のクランプ
駆動軸33R(33L)に摺動自在にガイドされたクランプブ
ロック31B(31F)とから形成されている。
ここに、リフト・ダウン機構とクランク・アンクラン
プ機構とは同時的に作動することから、各リフトピン17
B(17F)は、各クランプブロック31B(31F)にブッシュ
32B(32F)を介して上下動可能に嵌装されている。
したがって、シリンダ装置12でリンク10B,10F、リフ
トバー15からなる平行四辺形機構を駆動すれば、両フィ
ードバー20B,20Fを上下にリフト・ダウン動作できる、
とともに駆動ラック36をカムで駆動すれば両フィードバ
ー20B,20Fを左右方向にクランク・アンクランプ動作で
きる。なお、図中14はリンク10Bの揺動を図示しない他
方のリフト・ダウン機構へ伝達するロッドである。
また、両フィードバー20B,20Fは、図示しないアドバ
ンス・リターン機構によってフィードガイド22,22上を
紙面奥行方向に往復移動されるものと形成されている。
ここに、リフト・ダウン機構(12、10B,10F、15、16
B,16F,17B,17F等)は、摺動係合・回転係合箇所が多数
のために全体的に機枠9が形成するタンクに収容された
潤滑油OIL内に浸漬配設されている。したがって、軸部
材としてのリフトバー15と各摺動体16B,16Fとの間も潤
滑される。
[考案が解決しようとする課題] ところで、各クランプブロック31B,31F(ブッシュ32
B,32F)等は潤滑油OIL内には配設されていない。機枠9
が形成するタンク内に潤滑油OILを満杯としたのでは、
溢出による潤滑油の浪費、周辺の汚れ、排油処理等の不
利不便を招くからである。また、シリンダ装置35等の貫
通部シール機構が増大しコスト的にも不利である。
しかし、外部配設された機械要素たる例えばブッシュ
32B,32Fに無給油型軸受を採用しても、リフトピン17B,1
7Fとの摩擦による摩滅やガタの発生を皆無とすることは
至難であり、頻繁なリフト・ダウン動作を保障できな
い。したがって、かかる外部配設機械要素(17B,17F、3
2B,32F等)にも給油が必要である。
ここに、従来は、遠方配設された回転ポンプとこの回
転ポンプと外部配設機械要素とを連結する多数の油管と
から給油装置を構成していたが、機械設備が、特に上記
三次元トランスファプレスの如き場合には、給油を必要
とする外部配設機械要素が1〜3次元的に移動するの
で、油管の寿命が短くコスト高となるばかりか機械設備
の機能やレイアウトに制限や犠牲を加えるという問題が
あった。
本考案は、上記事情に鑑みなされたもので、その目的
は従来油管等を一掃して確実で安定した給油を行なえる
低コストで小型な機械設備の給油装置を提供することに
ある。
[課題を解決するための手段] 本考案は、外部配設機械要素の直近下方には豊富な潤
滑油がありかつ軸部材とこれに被嵌された摺動体は相対
運動をすることに着目し、その相対運動を利用して新規
な油ポンプを形成するとともに連結部材をもって油管を
形成し、前記目的を達成するものである。
すなわち、外部配設機械要素とこの外部配設機械要素
の下方で潤滑油内に配設された軸部材とを、軸部材に摺
動可能に被嵌された摺動体とこの摺動体と一体的に連結
部材とを介して連結してなる機械設備の給油装置であっ
て、 前記摺動体の両側内面に弾性材料から形成された逆止
弁機能を有する一対のパッキンを非対称として装着し、
前記摺動体および連結部材に両パッキン間における前記
摺動体の内面と前記軸部材の外面との間に形成される隙
間と前記外部配設機械要素とを連通させる給油路を形成
したことを特徴とする。
[作用] 本考案によれば、軸部材と摺動体とが一方向に相対移
動すれば、摺動体に装着された他方のパッキンは逆止弁
機能を発揮しその一方のパッキンは潤滑油を摺動体の内
面と軸部材の外面との間の隙間に強制的に流入させるよ
うにポンプ作用する。他方向に相対移動すればこれと逆
に作用する。
したがって、該隙間に強制流入された潤滑油は、摺動
体およびこれと一体の連結部材内に設けられた給油路を
上昇し、外部配設機械要素に供給される。
[実施例] 以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説明する。
第1図は縦断面図である。
本実施例における機械設備は、前出第2図に示した三
次元トランスファプレスと同一とされている。したがっ
て、同一部分については説明を省略する。また、第1図
において同一部分については同一の符号を付している。
そして、この実施例では、外部配設機械要素はクラン
プブロック31B(31F)に装着されたブッシュ32B(32
F)、軸部材はリフトバー15、摺動体はスライダ16B(16
F)、連結部材はリフトピン17B(17F)から形成されて
いるものとする。すなわち、本給油装置は、外部配設機
械要素〔32B(32F)〕とこの外部配設機械要素の下方で
潤滑油OIL内に配設された軸部材(15)とを、この軸部
材(15)に摺動可能に被嵌された摺動体〔16B(16F)〕
とこの摺動体と一体的な連結部材〔17B(17F)〕とを介
して連結してなる機械設備(三次元トランスファプレ
ス)の給油装置であって、大別して一対のパッキン1A,1
Bと隙間Cと外部配設機械要素〔32B(32F)〕とを連通
する給油路5とから構成されている。なお、第1図では
前出第2図における紙面左側の摺動体(16B)について
のみ示している。
具体的には、一対のパッキン1A,1Bは、第1図に示す
如く、弾性材料たる合成樹脂をくの字形状に形成したい
わゆるリップ2付のリング形状であり、スライダ16Bの
両側内面、詳しくは凹部161A,161Bに非対称として装着
される。つまり、第1図でリフトバー15に対してスライ
ダ16Bが相対的に左方向(矢印A方向)に相対移動する
ときには、パッキン1Bが逆止弁機能を発揮し、パッキン
1Aが機枠2内の潤滑油とスライダ16Bの内面とリフトバ
ー31の外面との間の隙間Cとを連通するように開放する
ように働き、かつ右方向(矢印B方向)に相対移動する
ときにはこれと逆動作するように装着されている。
ここに、逆止弁機能とは、リップ2がパッキン1A(1
B)の持つ弾性特性によってリフトバー15の外周面に圧
接された状態のときに発揮され、流入潤滑油によってリ
ップ2がその外周面から離れたときに開放機能を発揮す
る。ここにおいて軸部材(15)に対する摺動体(16B)
の相対移動によって昇圧する新規な給油ポンプが形成さ
れる。また、潤滑油の圧流入容易化のためスライダ16B
の両側端には、テーパー開口部7A,7Bが設けられてい
る。
一方、給油路5は、スライダ16Bとこれと一体のリフ
トピン17Bに設けられ、両パッキン1A,1B間における上記
隙間Cとブッシュ32Bとを連通するように形成されてい
る。なお、全周的円滑給油のため複数の枝路5−1,5−
2,…が設けられている。
かかる実施例では、リフト・ダウン機構または/およ
びクランク・アンクランプ機構が作動している限り、す
なわちスライダ16Bとリフトバー15とが第1図で左右方
向に相対移動すれば、パッキン1Aと1Bとが交互に逆止弁
機能と開放機能とを発揮する。したがって、隙間C内に
圧流入された潤滑油OILは、給油路5を通し上方の外部
配設機械要素たるブッシュ32Bに給油される。
しかして、この実施例によれば、摺動体(16B)の両
側内面(161A,161B)に逆止弁機能を有する一対のパッ
キン1A,1Bを非対称として給油ポンプを形成するように
装着するとともに連結部材(17B)に軸部材(15)との
間に形成される隙間Cと外部配設機械要素(32B)との
間を連通する給油路5を設けた構成であるから、軸部材
(15)に対する摺動体(16B)の相対移動を利用して潤
滑油OILを確実かつ安定して上方の機械要素(32B)に円
滑給油できる。
また、潤滑油OILの昇圧は、リフト・ダウンあるいは
クランク・アンクランプという機械設備の本来運動力を
利用し、かつ給油路5は機械設備の構成要素たる連結部
材(17B)内に設けられた構成とされているので、従来
回転ポンプ,油管等機器自体および配管レイアウトや保
守・点検等を一掃し、コスト低減と長期運転が保障でき
る。
また、一対のパッキン1A,1Bは、簡単な形状の合成樹
脂から形成されているので廉価かつ摺動体(16B)への
装着・交換も容易であり、さらに潤滑油OILは、外部配
設機械要素(32B)の直近下方に充満されているから必
要十分な給油圧を得ることができる。
さらに、従来の長大な油管や格別の油タンクを必要と
しないから、この点からもコスト低減等が図れる上に、
ゴミ詰まり問題が生ぜずまた外部配設機械要素(32B)
からの回収が自然落下でよくかつ再利用ができる。
[考案の効果] 本考案は、摺動体の両側内面に弾性材料から形成され
た逆止弁機能を有する一対のパッキンを非対称として装
着し、摺動体および連結部材に両パッキン間における摺
動体の内面と軸部材の外面との間に形成される隙間と外
部配設機械要素とを連通させる給油路とを設けた構成で
あるから、軸部材に対する摺動体の相対運動を利用して
昇圧・給油動作できる。よって、従来の回転ポンプ・油
管等の設備負担,油管の破損・目詰等不具合,機器摩滅
等を一掃でき、コスト低減のもと安定かつ確実な給油を
長期間に亘って保障できる実用価値の高いものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す縦断面図および第2図
は従来の機械設備とその給油装置を示す図である。 1(A,B)…パッキン、2…リップ、5(5−1,5−2)
…給油路、10(A,B)…リンク、11…支軸、12…リフト
用シリンダ装置、13…解放用シリンダ装置、14…伝達ロ
ッド、15…リフトバー(軸部材)、16(B,F)…スライ
ダ(摺動体)、17(B,F)…リフトピン(連結部材)、2
0(B,F)…フィードバー、22…フィードバーガイド、31
(B,F)…クランプブロック、32(B,F)…ブッシュ(外
部配設機械要素)、33(L,R)…クランプ駆動軸兼他方
ガイドロッド。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】給油場所を有する外部配設機械要素の下方
    の潤滑油内に軸部材を配設し、前記外部配設機械要素の
    下部に摺動体を固定的に設け、該摺動体を前記軸部材
    に、軸方向に往復動自在に嵌合させた機械設備の給油装
    置であって、前記摺動体の両開口内側部に弾性材料で成
    る逆止弁機能を有する一対のパッキンを、リップの向き
    が前記摺動体の往復動に伴って、前記軸部材に付着した
    潤滑油を取り込む向きになる様に装着し、前記両パッキ
    ンの間に有って、前記摺動体と軸部材とによって形成さ
    れている隙間から前記外部配設機械要素の給油場所に至
    る給油路を設けたことを特徴とする機械設備の給油装
    置。
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