JPH0838202A - 変形性膝関節症患者用の履物 - Google Patents
変形性膝関節症患者用の履物Info
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- JPH0838202A JPH0838202A JP23225394A JP23225394A JPH0838202A JP H0838202 A JPH0838202 A JP H0838202A JP 23225394 A JP23225394 A JP 23225394A JP 23225394 A JP23225394 A JP 23225394A JP H0838202 A JPH0838202 A JP H0838202A
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- JP
- Japan
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- footwear
- heel
- patients
- knee osteoarthritis
- knee
- Prior art date
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Classifications
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A43—FOOTWEAR
- A43B—CHARACTERISTIC FEATURES OF FOOTWEAR; PARTS OF FOOTWEAR
- A43B13/00—Soles; Sole-and-heel integral units
- A43B13/14—Soles; Sole-and-heel integral units characterised by the constructive form
- A43B13/143—Soles; Sole-and-heel integral units characterised by the constructive form provided with wedged, concave or convex end portions, e.g. for improving roll-off of the foot
- A43B13/145—Convex portions, e.g. with a bump or projection, e.g. 'Masai' type shoes
Landscapes
- Orthopedics, Nursing, And Contraception (AREA)
- Footwear And Its Accessory, Manufacturing Method And Apparatuses (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 変形性膝関節症に罹患した患者に用いて有効
な靴であり、その患者に用いる靴としての機能を十分に
備えるほかに、外形が奇妙にならないことを可能にす
る。 【構成】 底材下面は支点を境界にして底材前部領域と
底材後部領域とからなり、踵部に荷重を受けた状態で、
ヒトの第2中足骨頭下端が踵骨下端に比べて高く保持さ
れ、かつ上記第2中足骨頭が位置する底材下面が水平線
から浮き上がるように、上記底材後部領域における底材
の厚さは、その後部に比べて支点部が厚くなるように形
成され、かつ、上記底材後部領域は、ヒトの足に接する
面の踵部の高さが荷重を受けた時に降下するような衝撃
吸収機構を備えている。
な靴であり、その患者に用いる靴としての機能を十分に
備えるほかに、外形が奇妙にならないことを可能にす
る。 【構成】 底材下面は支点を境界にして底材前部領域と
底材後部領域とからなり、踵部に荷重を受けた状態で、
ヒトの第2中足骨頭下端が踵骨下端に比べて高く保持さ
れ、かつ上記第2中足骨頭が位置する底材下面が水平線
から浮き上がるように、上記底材後部領域における底材
の厚さは、その後部に比べて支点部が厚くなるように形
成され、かつ、上記底材後部領域は、ヒトの足に接する
面の踵部の高さが荷重を受けた時に降下するような衝撃
吸収機構を備えている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、変形性膝関節症患者に
用いる履物において、その履物が上記患者に用いるに十
分な機能を備えるほかに、そのような機能に加えて、そ
の履物の機能を得るための構造によって外観が奇妙にな
ることを防止し、上述の機能を有しながら、一見して普
通の履物と変わらない外観を有する履物を得ようとする
ものである。
用いる履物において、その履物が上記患者に用いるに十
分な機能を備えるほかに、そのような機能に加えて、そ
の履物の機能を得るための構造によって外観が奇妙にな
ることを防止し、上述の機能を有しながら、一見して普
通の履物と変わらない外観を有する履物を得ようとする
ものである。
【0002】
【従来技術】膝関節の疾患に効果があると称される靴と
しては、従来例1として図18に示すような極端にヒ−
ルの低い靴がある。この靴の説明によれば、脚の筋力が
極端に低下して独特な歩行を行う患者に効果があると述
べられている。また、その他の例では従来例2として図
19のような靴があり、筋肉鍛練用として売られてい
る。
しては、従来例1として図18に示すような極端にヒ−
ルの低い靴がある。この靴の説明によれば、脚の筋力が
極端に低下して独特な歩行を行う患者に効果があると述
べられている。また、その他の例では従来例2として図
19のような靴があり、筋肉鍛練用として売られてい
る。
【0003】また、従来例3として図示してはいない
が、ロッカ−シュ−ズと呼ばれ、底面が前後方向に曲が
った円弧状になっていて、揺りかご状に前後に揺れる周
知のものがある。
が、ロッカ−シュ−ズと呼ばれ、底面が前後方向に曲が
った円弧状になっていて、揺りかご状に前後に揺れる周
知のものがある。
【0004】また、以上の従来例よりも一層機能的に優
秀なものを得ようとして、本発明と同一の発明者による
特開平2−107243号ほか6件の一連の先願(以下
先願という)がある。この先願においては、変形性膝関
節症患者の膝関節の摩耗を防ぐための手段として、次の
ような理論が述べられている。
秀なものを得ようとして、本発明と同一の発明者による
特開平2−107243号ほか6件の一連の先願(以下
先願という)がある。この先願においては、変形性膝関
節症患者の膝関節の摩耗を防ぐための手段として、次の
ような理論が述べられている。
【0005】ヒトが歩行して踵が着地を開始する時には
図20(a)のように、踵……足裏を結ぶ線は地面に対
して角度θを有して着地するため、踵骨が着地の衝撃で
上方(矢印A方向)に突き上げられて踝(くるぶし)を
中心とする回転力を生じ、図20(b)のように膝を曲
げる(矢印Bの方向にブレる)ように作用する。このよ
うに膝が踵で押し上げられて一歩一歩曲げられる現象は
一面では人類が与えられた“天然の衝撃吸収機能”でも
ある。矢印Aの力に抵抗する力は踵のバネであり、矢印
Bの力に抵抗する力は膝のバネであり、これらのバネは
着地の衝撃を吸収する。けれども他面では、このバネが
受ける力(矢印A、矢印Bの力)は膝関節を曲げるよう
な悪い方向に作用する。以下この現象(矢印A、矢印B
の力が膝を曲げるように働く現象)を“踵の膝曲げ作
用”ということにする。
図20(a)のように、踵……足裏を結ぶ線は地面に対
して角度θを有して着地するため、踵骨が着地の衝撃で
上方(矢印A方向)に突き上げられて踝(くるぶし)を
中心とする回転力を生じ、図20(b)のように膝を曲
げる(矢印Bの方向にブレる)ように作用する。このよ
うに膝が踵で押し上げられて一歩一歩曲げられる現象は
一面では人類が与えられた“天然の衝撃吸収機能”でも
ある。矢印Aの力に抵抗する力は踵のバネであり、矢印
Bの力に抵抗する力は膝のバネであり、これらのバネは
着地の衝撃を吸収する。けれども他面では、このバネが
受ける力(矢印A、矢印Bの力)は膝関節を曲げるよう
な悪い方向に作用する。以下この現象(矢印A、矢印B
の力が膝を曲げるように働く現象)を“踵の膝曲げ作
用”ということにする。
【0006】その膝の曲がり(即ち、ブレ)が一歩一歩
繰り返されることによって膝関節症患者の膝関節の摩耗
を招く。それを防ぐための解決策としては本発明と同一
出願人による先願(特開平2−107243号)では図
17に示すように、実質的なヒ−ル後端Eを鉛直線χ−
χに近付けて設け、それよりも後方の領域を切り欠いて
形成するものである。それによって、ヒトが歩行して踵
が着地開始する時に、踵骨が着地の衝撃で図20のよう
に上方(矢印A方向)に突き上げられることを防ぎ、そ
れによって膝が矢印Bの方向に曲げられることを防止す
る。このように膝を曲げずに歩行し、このように膝の曲
がりが一歩一歩繰り返さないで着地できれば膝関節の病
変は治癒され、少なくとも疾患の進行を阻止し得るとい
う理論であり、このように膝関節を無屈曲状態に保ちつ
つ着地することによって得られる効果を以下“膝関節無
屈曲効果”という。このように従来は、上記先願の発明
者らが上記理論に基づいて発明した膝関節症患者用の履
物があったものである。
繰り返されることによって膝関節症患者の膝関節の摩耗
を招く。それを防ぐための解決策としては本発明と同一
出願人による先願(特開平2−107243号)では図
17に示すように、実質的なヒ−ル後端Eを鉛直線χ−
χに近付けて設け、それよりも後方の領域を切り欠いて
形成するものである。それによって、ヒトが歩行して踵
が着地開始する時に、踵骨が着地の衝撃で図20のよう
に上方(矢印A方向)に突き上げられることを防ぎ、そ
れによって膝が矢印Bの方向に曲げられることを防止す
る。このように膝を曲げずに歩行し、このように膝の曲
がりが一歩一歩繰り返さないで着地できれば膝関節の病
変は治癒され、少なくとも疾患の進行を阻止し得るとい
う理論であり、このように膝関節を無屈曲状態に保ちつ
つ着地することによって得られる効果を以下“膝関節無
屈曲効果”という。このように従来は、上記先願の発明
者らが上記理論に基づいて発明した膝関節症患者用の履
物があったものである。
【0007】
【解決しようとする課題】上記説明した従来の履物は以
下のような問題点を有する。即ち従来例1として図18
に示すように、靴底102のヒ−ルが極端に低い靴があ
り、この靴の説明によれば、脚の筋力が極端に低下して
独特な歩行を行う患者に効果があると述べられている。
けれども、そのような独特な患者を除けばこの靴は一般
患者には不適当である。その上に、このような靴では、
後述の図2(b)に示される“第3の状態”を欠いてア
キレス腱が引っ張られる習性を生じ、常用すると、連用
によって引っ張り効果(膝伸ばし効果)が減退するだけ
でなく、実際に歩いてみると歩行困難である。またその
上、上記習性のために、ヒ−ルを低くして爪先を上げる
角度を十分な角度に設定できず、小さい角度で我慢せざ
るを得ないという問題点があった。
下のような問題点を有する。即ち従来例1として図18
に示すように、靴底102のヒ−ルが極端に低い靴があ
り、この靴の説明によれば、脚の筋力が極端に低下して
独特な歩行を行う患者に効果があると述べられている。
けれども、そのような独特な患者を除けばこの靴は一般
患者には不適当である。その上に、このような靴では、
後述の図2(b)に示される“第3の状態”を欠いてア
キレス腱が引っ張られる習性を生じ、常用すると、連用
によって引っ張り効果(膝伸ばし効果)が減退するだけ
でなく、実際に歩いてみると歩行困難である。またその
上、上記習性のために、ヒ−ルを低くして爪先を上げる
角度を十分な角度に設定できず、小さい角度で我慢せざ
るを得ないという問題点があった。
【0008】また、従来例2として図19に示すような
靴があり、これは筋肉鍛練用として売られている。しか
るに、これは形状が異常であるとともに、膝を伸ばす方
向に力が無理に作用するので筋肉の鍛練にはなるが、反
面では病弱者には使用禁止の注意書きがなされているも
のである。即ち、これは健康な人の鍛練を目的としてい
て、実地に履いてみても筋力のない病弱者にはその着用
が無理であるという問題点があった。
靴があり、これは筋肉鍛練用として売られている。しか
るに、これは形状が異常であるとともに、膝を伸ばす方
向に力が無理に作用するので筋肉の鍛練にはなるが、反
面では病弱者には使用禁止の注意書きがなされているも
のである。即ち、これは健康な人の鍛練を目的としてい
て、実地に履いてみても筋力のない病弱者にはその着用
が無理であるという問題点があった。
【0009】また、従来例3として図示しない周知のロ
ッカ−シュ−ズと呼ばれる靴底が円弧状になり、揺りか
ご状に前後に揺れるものがある。この系統の靴はくるぶ
し部分を保護する効用があるが、一方では接地点が前後
に変わる(後述の支点の移動による)ため、前後に不安
定であって、本発明の対象である変形性膝関節症患者の
膝にとっては悪影響を及ぼすという問題点があった。
ッカ−シュ−ズと呼ばれる靴底が円弧状になり、揺りか
ご状に前後に揺れるものがある。この系統の靴はくるぶ
し部分を保護する効用があるが、一方では接地点が前後
に変わる(後述の支点の移動による)ため、前後に不安
定であって、本発明の対象である変形性膝関節症患者の
膝にとっては悪影響を及ぼすという問題点があった。
【0010】また、本発明と同一発明者による上記の先
願の靴では、図17で説明するように、実質的なヒ−ル
下面後端Eを鉛直線χ−χに近付けて設け、このヒ−ル
下面後端Eから後方を図のように斜線A−Aより出ない
ように切り欠くものであるので、この切り欠いた斜面は
長い斜面になり、ヒトの歩行の歩幅を一定に保つために
は斜面の傾斜角ρは小さくできないため、ヒ−ルは当然
に高くなる。もし、仮にヒ−ルが高くなるのを避ける目
的で傾斜角ρを小さく(例えば15度に)すると、図2
0(a)に示した角度θのような爪先上がりの着地の場
合や下り坂の場合に、ヒ−ル後部が前記矢印Aの直撃を
受けて患部を悪化させる。従って、爪先上がりの着地や
下り坂を降りる場合を考慮して、角度ρを余分に大きく
する必要(例えば30度)が生じ、ヒ−ルが高くなるこ
とは避けられない。このような理由でヒ−ルが高くなる
と踵骨下端b(図17)が後方に出張る。
願の靴では、図17で説明するように、実質的なヒ−ル
下面後端Eを鉛直線χ−χに近付けて設け、このヒ−ル
下面後端Eから後方を図のように斜線A−Aより出ない
ように切り欠くものであるので、この切り欠いた斜面は
長い斜面になり、ヒトの歩行の歩幅を一定に保つために
は斜面の傾斜角ρは小さくできないため、ヒ−ルは当然
に高くなる。もし、仮にヒ−ルが高くなるのを避ける目
的で傾斜角ρを小さく(例えば15度に)すると、図2
0(a)に示した角度θのような爪先上がりの着地の場
合や下り坂の場合に、ヒ−ル後部が前記矢印Aの直撃を
受けて患部を悪化させる。従って、爪先上がりの着地や
下り坂を降りる場合を考慮して、角度ρを余分に大きく
する必要(例えば30度)が生じ、ヒ−ルが高くなるこ
とは避けられない。このような理由でヒ−ルが高くなる
と踵骨下端b(図17)が後方に出張る。
【0011】このように、踵骨が後方に出張る上記現象
を図にそって説明すると、従来の一般のハイヒ−ル靴
(図21)と極端なロ−ヒ−ル靴(図22)とを比較す
るとき、ヒ−ルが高くなると踵骨の下端aは踝(くるぶ
し)50を軸にして円弧103を描いて後方に出張る。
このような踵骨下端aの後方突出はハイヒ−ルの一般的
な特徴であり、これはロ−ヒ−ルの場合の踵骨下端cと
は大きく異なる。このように、一般のハイヒ−ル靴にお
ける踵骨下端aがロ−ヒ−ル靴の場合の踵骨下端cに比
べて著しく後方に出張る現象を以下“踵の後方突出現
象”という。
を図にそって説明すると、従来の一般のハイヒ−ル靴
(図21)と極端なロ−ヒ−ル靴(図22)とを比較す
るとき、ヒ−ルが高くなると踵骨の下端aは踝(くるぶ
し)50を軸にして円弧103を描いて後方に出張る。
このような踵骨下端aの後方突出はハイヒ−ルの一般的
な特徴であり、これはロ−ヒ−ルの場合の踵骨下端cと
は大きく異なる。このように、一般のハイヒ−ル靴にお
ける踵骨下端aがロ−ヒ−ル靴の場合の踵骨下端cに比
べて著しく後方に出張る現象を以下“踵の後方突出現
象”という。
【0012】図23は前述の“踵の後方突出現象”と踵
の高さとの関係を示す。図において踵骨下端(くるぶし
から最も遠い踵骨端)a、bまたはcが鉛直線χ−χか
ら遠ざかる距離はヒ−ルの高さの関数である。すなわ
ち、踝(くるぶし)50を回転軸としてこの軸から踵骨
下端a、bまたはcに達する長さR1、R2、R3を斜
辺とし、χ−χを底辺とすると、円弧103に沿って位
置する点a、bまたはcが鉛直線線χ−χから遠ざかる
距離Dは、 D = R sinα の関係になり、ヒ−ルが高くなれば距離Dは増加する。
従って距離Dはヒ−ルの高さに応じてD1、D2、D3
と変化する。この距離Dは回転軸50に与える回転モ−
メントと考えてもよい。従ってハイヒ−ルの場合の位置
aは図23、図21に示されるようになり、極端に低い
ヒ−ルの場合の位置c(図23、図22)と比べて回転
軸50に与える回転力の大きさは大きく異なり、前述の
悪い作用、“踵の膝曲げ作用”はヒ−ルの高さの増加に
対応して増加する。残念ながら図17に示した先願も一
種のハイヒ−ルであるから、一般のハイヒ−ル(図2
1)に示されるように、この図17の先願でも踵骨下端
bが後方に多く出張り、その出張りによって、図20で
説明した上方(矢印A)に突き上げられる現象が増加す
るが、前述した角度ρ(図17)を確保するためにはヒ
−ルが高くなって、上述の図23に示すbの位置に踵骨
端が位置し、ヒ−ルが高くなれば上述の欠点である“踵
の後方突出現象”が影響することは避けられないという
問題点があった。
の高さとの関係を示す。図において踵骨下端(くるぶし
から最も遠い踵骨端)a、bまたはcが鉛直線χ−χか
ら遠ざかる距離はヒ−ルの高さの関数である。すなわ
ち、踝(くるぶし)50を回転軸としてこの軸から踵骨
下端a、bまたはcに達する長さR1、R2、R3を斜
辺とし、χ−χを底辺とすると、円弧103に沿って位
置する点a、bまたはcが鉛直線線χ−χから遠ざかる
距離Dは、 D = R sinα の関係になり、ヒ−ルが高くなれば距離Dは増加する。
従って距離Dはヒ−ルの高さに応じてD1、D2、D3
と変化する。この距離Dは回転軸50に与える回転モ−
メントと考えてもよい。従ってハイヒ−ルの場合の位置
aは図23、図21に示されるようになり、極端に低い
ヒ−ルの場合の位置c(図23、図22)と比べて回転
軸50に与える回転力の大きさは大きく異なり、前述の
悪い作用、“踵の膝曲げ作用”はヒ−ルの高さの増加に
対応して増加する。残念ながら図17に示した先願も一
種のハイヒ−ルであるから、一般のハイヒ−ル(図2
1)に示されるように、この図17の先願でも踵骨下端
bが後方に多く出張り、その出張りによって、図20で
説明した上方(矢印A)に突き上げられる現象が増加す
るが、前述した角度ρ(図17)を確保するためにはヒ
−ルが高くなって、上述の図23に示すbの位置に踵骨
端が位置し、ヒ−ルが高くなれば上述の欠点である“踵
の後方突出現象”が影響することは避けられないという
問題点があった。
【0013】また、上記図17、図18および図19の
靴は、特別の機能をもたせることによって、どれも外観
の奇妙な靴になっていまうという問題点があった。
靴は、特別の機能をもたせることによって、どれも外観
の奇妙な靴になっていまうという問題点があった。
【0014】また、膝関節症の一例として内反膝(O
脚、ガニ股)および外反膝(X脚)などの症状があり、
この症状を和らげ、あるいは矯正するために靴底内部に
傾斜を設けて、特に保護したい関節の内側(あるいは外
側)を低く保つ手法が用いられているが、このように靴
底に傾斜した面を形成するという手段だけでは変形性膝
関節症の治癒率は低いものであり、現状では多くの患者
の悩みを救っていないという問題点があった。
脚、ガニ股)および外反膝(X脚)などの症状があり、
この症状を和らげ、あるいは矯正するために靴底内部に
傾斜を設けて、特に保護したい関節の内側(あるいは外
側)を低く保つ手法が用いられているが、このように靴
底に傾斜した面を形成するという手段だけでは変形性膝
関節症の治癒率は低いものであり、現状では多くの患者
の悩みを救っていないという問題点があった。
【0015】本発明は、上記のような課題を解決するた
めになされたもので、変形性膝関節症の患者にとって、
より容易な歩行を可能にし、かつ奇異な外観とならな
い、変形性膝関節症の患者用の履物を提供することを目
的とする。
めになされたもので、変形性膝関節症の患者にとって、
より容易な歩行を可能にし、かつ奇異な外観とならな
い、変形性膝関節症の患者用の履物を提供することを目
的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】この発明に係る変形性膝
関節症患者用の履物は、底材と靴状の甲被よりなり、上
記底材下面は、支点を境界にして底材前部領域と底材後
部領域とからなり、踵部に荷重を受けた状態で、ヒトの
第2中足骨頭下端がヒトの踵骨下端に比べて高く保持さ
れ、かつ上記第2中足骨頭が位置する底材下面が水平線
から浮き上がるように、上記底材後部領域における底材
の厚さは、その後部に比べて支点部が厚くなるように形
成され、かつ上記底材後部領域は、ヒトの足に接する面
の踵部の高さが荷重を受けた時に降下するような衝撃吸
収機構を備えているものである。
関節症患者用の履物は、底材と靴状の甲被よりなり、上
記底材下面は、支点を境界にして底材前部領域と底材後
部領域とからなり、踵部に荷重を受けた状態で、ヒトの
第2中足骨頭下端がヒトの踵骨下端に比べて高く保持さ
れ、かつ上記第2中足骨頭が位置する底材下面が水平線
から浮き上がるように、上記底材後部領域における底材
の厚さは、その後部に比べて支点部が厚くなるように形
成され、かつ上記底材後部領域は、ヒトの足に接する面
の踵部の高さが荷重を受けた時に降下するような衝撃吸
収機構を備えているものである。
【0017】またこの発明は、上記変形性膝関節症患者
用の履物において、上記底材は、体重を上記支点によっ
て天秤状に担持する天秤部材を有しているものである。
用の履物において、上記底材は、体重を上記支点によっ
て天秤状に担持する天秤部材を有しているものである。
【0018】またこの発明は、上記変形性膝関節症患者
用の履物において、上記天秤部材は実質的に踵の前部か
ら中足骨前部の位置に達する長さを有するものである。
用の履物において、上記天秤部材は実質的に踵の前部か
ら中足骨前部の位置に達する長さを有するものである。
【0019】またこの発明は、上記変形性膝関節症患者
用の履物において、上記支点は底材底面にその底面を横
切る稜線を形成し、その稜線の履物後端からの距離は、
踵骨の中心と第2中足骨頭を結ぶ線に平行に測って、小
指側の稜線が拇指側の稜線に比べて前進して位置してい
るものである。
用の履物において、上記支点は底材底面にその底面を横
切る稜線を形成し、その稜線の履物後端からの距離は、
踵骨の中心と第2中足骨頭を結ぶ線に平行に測って、小
指側の稜線が拇指側の稜線に比べて前進して位置してい
るものである。
【0020】またこの発明には、上記変形性膝関節症患
者用の履物において、上記第2中足骨頭の位置する底材
下面と上記支点との間の底材底面の形状は、負荷時に側
方から見て実質的に直線状または上方に凹んだ形状であ
るものである。
者用の履物において、上記第2中足骨頭の位置する底材
下面と上記支点との間の底材底面の形状は、負荷時に側
方から見て実質的に直線状または上方に凹んだ形状であ
るものである。
【0021】またこの発明は、上記変形性膝関節症患者
用の履物において、踵部と上記支点との間の底材底面
は、負荷時に側方から見て実質的に直線状または上方に
凹んだ形状であるものである。
用の履物において、踵部と上記支点との間の底材底面
は、負荷時に側方から見て実質的に直線状または上方に
凹んだ形状であるものである。
【0022】またこの発明は、上記変形性膝関節症患者
用の履物において、上記ヒトの踵に接する面の有する上
記衝撃吸収機構は、ヒトが歩行するときに踵が地面から
受ける反力で膝が前方に曲がって衝撃を吸収する、ヒト
の有する膝の衝撃吸収機能に代わって、またはその機能
を越えて衝撃吸収を達成するものである。
用の履物において、上記ヒトの踵に接する面の有する上
記衝撃吸収機構は、ヒトが歩行するときに踵が地面から
受ける反力で膝が前方に曲がって衝撃を吸収する、ヒト
の有する膝の衝撃吸収機能に代わって、またはその機能
を越えて衝撃吸収を達成するものである。
【0023】またこの発明は、上記変形性膝関節症患者
用の履物において、上記衝撃吸収機構は、ヒトの踵部に
位置し踵部の荷重を受けて容易に弾性変形する少なくと
も一部が弾性材よりなる踵部担持弾性部材、または底材
に設けた上層部材を有し、その弾性変形によってヒトの
踵部に接する上記上層部材の表面が降下するものであ
る。
用の履物において、上記衝撃吸収機構は、ヒトの踵部に
位置し踵部の荷重を受けて容易に弾性変形する少なくと
も一部が弾性材よりなる踵部担持弾性部材、または底材
に設けた上層部材を有し、その弾性変形によってヒトの
踵部に接する上記上層部材の表面が降下するものであ
る。
【0024】またこの発明は、変形性膝関節症患者用の
履物において、上記踵部担持弾性部材の弾性力は、上記
天秤部材に比べて容易に弾性変形できるものである。
履物において、上記踵部担持弾性部材の弾性力は、上記
天秤部材に比べて容易に弾性変形できるものである。
【0025】またこの発明は、上記変形性膝関節症患者
用の履物において、上記天秤部材と上記踵部担持弾性部
材との弾性力の差は、気泡、穿孔、空所および凹所の形
状の大小の差または個数の差と、断面積の差または材質
の弾性の差のうち少なくとも一者によって形成されてい
るものである。
用の履物において、上記天秤部材と上記踵部担持弾性部
材との弾性力の差は、気泡、穿孔、空所および凹所の形
状の大小の差または個数の差と、断面積の差または材質
の弾性の差のうち少なくとも一者によって形成されてい
るものである。
【0026】またこの発明は、上記変形性膝関節症患者
用の履物において、上記踵部担持弾性部材の下面後端は
履物の後端から前進した位置に位置し、その後方にこの
踵部担持弾性部材よりも弾性変形し易くした装飾的ヒ−
ル形状形成部材を有しているものである。
用の履物において、上記踵部担持弾性部材の下面後端は
履物の後端から前進した位置に位置し、その後方にこの
踵部担持弾性部材よりも弾性変形し易くした装飾的ヒ−
ル形状形成部材を有しているものである。
【0027】また、この発明は、上記変形性膝関節症患
者用の履物において、荷重時において、膝関節の罹患部
分が低くなるように、後方から見て左から右に低くな
る、または右から左に低くなる傾斜面が上記底材上部に
形成されているものである。
者用の履物において、荷重時において、膝関節の罹患部
分が低くなるように、後方から見て左から右に低くな
る、または右から左に低くなる傾斜面が上記底材上部に
形成されているものである。
【0028】またこの発明は、変形性膝関節症患者用の
履物において、上記傾斜面は、底材上部に設けた弾性材
からなる上層部材に形成されているものである。
履物において、上記傾斜面は、底材上部に設けた弾性材
からなる上層部材に形成されているものである。
【0029】またこの発明は、上記変形性膝関節症患者
用の履物において、上記傾斜面は、該傾斜面のヒトの踵
を担持する部分が他の領域に比べて弾性変形し易く形成
されているものである。
用の履物において、上記傾斜面は、該傾斜面のヒトの踵
を担持する部分が他の領域に比べて弾性変形し易く形成
されているものである。
【0030】またこの発明には、上記変形性膝関節症患
者用の履物において、上記傾斜面の部分的な弾性力の差
は、気泡、穿孔、空所および凹所の形状の大小の差また
は個数の差、または材質の弾性の差のうち少なくとも一
者によって形成されているものである。
者用の履物において、上記傾斜面の部分的な弾性力の差
は、気泡、穿孔、空所および凹所の形状の大小の差また
は個数の差、または材質の弾性の差のうち少なくとも一
者によって形成されているものである。
【0031】またこの発明は、上記変形性膝関節症患者
用の履物において、上記踵部担持弾性部材は、上記傾斜
面の低い側を担持する部分が、上記傾斜面の高い側を担
持する部分に比べて降下し易いように、上記低い側担持
部分と上記高い側担持部分との弾性力に差を設けたもの
である。
用の履物において、上記踵部担持弾性部材は、上記傾斜
面の低い側を担持する部分が、上記傾斜面の高い側を担
持する部分に比べて降下し易いように、上記低い側担持
部分と上記高い側担持部分との弾性力に差を設けたもの
である。
【0032】またこの発明は、上記変形性膝関節症患者
用の履物において、 上記踵部担持弾性部材の部分的な
弾性力の差は、気泡、穿孔、空所および凹所の形状の大
小の差または個数の差と、断面積の差または材質の弾性
の差のうち少なくとも一者によって形成されているもの
である。
用の履物において、 上記踵部担持弾性部材の部分的な
弾性力の差は、気泡、穿孔、空所および凹所の形状の大
小の差または個数の差と、断面積の差または材質の弾性
の差のうち少なくとも一者によって形成されているもの
である。
【0033】またこの発明は、上記変形性膝関節症患者
用の履物において、上記甲被は、上記傾斜面の低い側へ
向けてヒトの足が滑らないように、傾斜面の低い側の甲
被が高い側の甲被に比べて強化材で強化されているもの
である。
用の履物において、上記甲被は、上記傾斜面の低い側へ
向けてヒトの足が滑らないように、傾斜面の低い側の甲
被が高い側の甲被に比べて強化材で強化されているもの
である。
【0034】またこの発明は、上記変形性膝関節症患者
用履物において、上記衝撃吸収機能は、その衝撃吸収機
構の少なくとも一部が衝撃吸収材で形成されているもの
である。
用履物において、上記衝撃吸収機能は、その衝撃吸収機
構の少なくとも一部が衝撃吸収材で形成されているもの
である。
【0035】またこの発明は、上記変形性膝関節症患者
用の履物において、底材上面と接地面との間に形成され
る上記天秤部材、上記踵部担持弾性部材、上記装飾的ヒ
−ル形状形成部材の各部材の有する空間および各部材相
互間の空間を、その弾力性が上記各部材よりも弱い弾性
材で充填したものである。
用の履物において、底材上面と接地面との間に形成され
る上記天秤部材、上記踵部担持弾性部材、上記装飾的ヒ
−ル形状形成部材の各部材の有する空間および各部材相
互間の空間を、その弾力性が上記各部材よりも弱い弾性
材で充填したものである。
【0036】またこの発明は、上記変形性膝関節症患者
用の履物において、上記踵部担持弾性部材の下方に位置
する接地面の形状は、後方から見て、それぞれ側方に位
置しかつ地面に接触する両側部分と、その両側部分の間
に位置しかつ無負荷時に実質的に地面に接触しない内側
部分とで形成されているものである。
用の履物において、上記踵部担持弾性部材の下方に位置
する接地面の形状は、後方から見て、それぞれ側方に位
置しかつ地面に接触する両側部分と、その両側部分の間
に位置しかつ無負荷時に実質的に地面に接触しない内側
部分とで形成されているものである。
【0037】またこの発明は、上記変形性膝関節症患者
用の履物において、上記第2中足骨頭が位置する底材下
面が地面から浮き上がる角度は、上記履物の踵部が荷重
70kgを受けた状態で少なくとも5度の角度であるも
のである。
用の履物において、上記第2中足骨頭が位置する底材下
面が地面から浮き上がる角度は、上記履物の踵部が荷重
70kgを受けた状態で少なくとも5度の角度であるも
のである。
【0038】またこの発明は上記変形性膝関節症患者用
の履物において、上記支点の位置は履物本体の後端から
第2中足骨に平行に測って、履物本体の全長に対して4
1%〜65%の距離にあるものである。
の履物において、上記支点の位置は履物本体の後端から
第2中足骨に平行に測って、履物本体の全長に対して4
1%〜65%の距離にあるものである。
【0039】またこの発明は、上記変形性膝関節症患者
用の履物において、上記衝撃吸収機能は、ヒトの踵部分
に接する面が荷重70kgを受けた場合に上記底材に設
けた上層部材または上記踵部担持弾性部材の弾性変形に
よって衝撃を吸収し、上記ヒトの踵の下端に接する面の
高さが少なくとも履物全長の2%の降下を生じるもので
あ。
用の履物において、上記衝撃吸収機能は、ヒトの踵部分
に接する面が荷重70kgを受けた場合に上記底材に設
けた上層部材または上記踵部担持弾性部材の弾性変形に
よって衝撃を吸収し、上記ヒトの踵の下端に接する面の
高さが少なくとも履物全長の2%の降下を生じるもので
あ。
【0040】またこの発明は、上記変形性膝関節症患者
用の履物において、上記衝撃吸収機能は、踵部が荷重7
0kgを受けた場合に上記踵部担持弾性部材の弾性変形
によって衝撃を吸収し、底材上面後端の高さが少なくと
も履物全長の1%の降下を生じ得るものである。
用の履物において、上記衝撃吸収機能は、踵部が荷重7
0kgを受けた場合に上記踵部担持弾性部材の弾性変形
によって衝撃を吸収し、底材上面後端の高さが少なくと
も履物全長の1%の降下を生じ得るものである。
【0041】またこの発明は、上記変形性膝関節症患者
用の履物において、上記踵部担持弾性部材の下面後端が
履物の後端から前進して位置する位置は、履物の後端か
ら少なくとも履物全長の5%の位置であるものである。
用の履物において、上記踵部担持弾性部材の下面後端が
履物の後端から前進して位置する位置は、履物の後端か
ら少なくとも履物全長の5%の位置であるものである。
【0042】またこの発明は、上記変形性膝関節症患者
用の履物において、上記甲被の後方部分を欠いて、つっ
かけ、またはスリッパとすることもできる。
用の履物において、上記甲被の後方部分を欠いて、つっ
かけ、またはスリッパとすることもできる。
【0043】
【作用】この発明においては、履物本体は底材および靴
状の甲被よりなり、変形性膝関節症に罹患した患者に用
る履物において、上記底材下面は、支点を境界にして底
材前部領域と底材後部領域とからなり、踵部に荷重を受
けた状態で、ヒトの第2中足骨頭下端がヒトの踵骨下端
に比べて高く保持され、かつ上記第2中足骨頭が位置す
る底材下面が水平線から浮き上がるように、上記底材後
部領域における底材の厚さは、その後部に比べて支点部
が厚くなるように形成され、かつ、上記底材後部領域
は、ヒトの足に接する面の踵部の高さが荷重を受けた時
に降下するような衝撃吸収機構を備えているから、着地
時に、中足骨頭部下面が踵骨下端よりも高く保持される
“鉛直線に接近した支持効果”によって、着地の瞬間に
踵骨が押し上げられて膝が曲げられる“踵の膝曲げ作
用”を低減できる。またその一方では、その作用によっ
て必然的に生じる、人類が本来持っている“天然の衝撃
吸収機能”の喪失を補償する衝撃吸収機構を備えている
から、上記“天然の衝撃吸収機能の喪失”を補償でき、
またこの踵部の降下によって爪先が高く持ち上げられ、
“膝伸ばし効果”を発生させることができる。
状の甲被よりなり、変形性膝関節症に罹患した患者に用
る履物において、上記底材下面は、支点を境界にして底
材前部領域と底材後部領域とからなり、踵部に荷重を受
けた状態で、ヒトの第2中足骨頭下端がヒトの踵骨下端
に比べて高く保持され、かつ上記第2中足骨頭が位置す
る底材下面が水平線から浮き上がるように、上記底材後
部領域における底材の厚さは、その後部に比べて支点部
が厚くなるように形成され、かつ、上記底材後部領域
は、ヒトの足に接する面の踵部の高さが荷重を受けた時
に降下するような衝撃吸収機構を備えているから、着地
時に、中足骨頭部下面が踵骨下端よりも高く保持される
“鉛直線に接近した支持効果”によって、着地の瞬間に
踵骨が押し上げられて膝が曲げられる“踵の膝曲げ作
用”を低減できる。またその一方では、その作用によっ
て必然的に生じる、人類が本来持っている“天然の衝撃
吸収機能”の喪失を補償する衝撃吸収機構を備えている
から、上記“天然の衝撃吸収機能の喪失”を補償でき、
またこの踵部の降下によって爪先が高く持ち上げられ、
“膝伸ばし効果”を発生させることができる。
【0044】またこの発明においては、上記変形性膝関
節症患者用の履物において、上記底材は、体重を上記支
点によって天秤状に担持する天秤部材を有しているか
ら、体重を天秤状に支持し、小さな負担で体重の移動を
行うことができる。
節症患者用の履物において、上記底材は、体重を上記支
点によって天秤状に担持する天秤部材を有しているか
ら、体重を天秤状に支持し、小さな負担で体重の移動を
行うことができる。
【0045】またこの発明においては、上記変形性膝関
節症患者用の履物において、上記天秤部材は、実質的に
踵の前部から中足骨前部の位置に達する長さを有するも
のとしたから、体重を天秤状に担持し、上記作用を確実
なものとすることができる。
節症患者用の履物において、上記天秤部材は、実質的に
踵の前部から中足骨前部の位置に達する長さを有するも
のとしたから、体重を天秤状に担持し、上記作用を確実
なものとすることができる。
【0046】また、この発明においては、上記変形性膝
関節症患者用の履物において、上記支点は底材底面にそ
の底面を横切る稜線を形成し、その稜線の履物後端から
の距離は、踵骨の中心と第2中足骨頭とを結ぶ線に平行
に測って、小指側の稜線が拇指側の稜線に比べて前進さ
せたものとしたから、特にO脚などの症状を矯正するこ
とができる。
関節症患者用の履物において、上記支点は底材底面にそ
の底面を横切る稜線を形成し、その稜線の履物後端から
の距離は、踵骨の中心と第2中足骨頭とを結ぶ線に平行
に測って、小指側の稜線が拇指側の稜線に比べて前進さ
せたものとしたから、特にO脚などの症状を矯正するこ
とができる。
【0047】またこの発明においては、上記変形性膝関
節症患者用の履物において、上記第2中足骨頭の位置す
る底材下面と上記支点との間の底材底面の形状は、負荷
時に側方から見て実質的に直線状又は上方に凹んだ形状
に形成したから、体重の移動中に上記支点が移動するの
を防ぐことができる。
節症患者用の履物において、上記第2中足骨頭の位置す
る底材下面と上記支点との間の底材底面の形状は、負荷
時に側方から見て実質的に直線状又は上方に凹んだ形状
に形成したから、体重の移動中に上記支点が移動するの
を防ぐことができる。
【0048】またこの発明においては、上記変形性膝関
節症患者用の履物において、踵部と上記支点との間の底
材底面の形状は、負荷時に側方から見て実質的に直線状
または上方に凹んだ形状に形成したから、上記浮き上が
る角度を前後に揺れないように正確に保持することがで
きる。
節症患者用の履物において、踵部と上記支点との間の底
材底面の形状は、負荷時に側方から見て実質的に直線状
または上方に凹んだ形状に形成したから、上記浮き上が
る角度を前後に揺れないように正確に保持することがで
きる。
【0049】またこの発明においては、上記変形性膝関
節症患者用の履物において、上記ヒトの踵に接する面の
有する上記衝撃吸収機構は、ヒトが歩行するときに踵が
地面から受ける反力で膝が前方に曲がって衝撃を吸収す
る、ヒトの有する膝の衝撃吸収機能に代わって、または
その機能を越えて衝撃吸収を達成するものであるから
“天然の衝撃吸収機能”の喪失を十分に補償することが
できる。
節症患者用の履物において、上記ヒトの踵に接する面の
有する上記衝撃吸収機構は、ヒトが歩行するときに踵が
地面から受ける反力で膝が前方に曲がって衝撃を吸収す
る、ヒトの有する膝の衝撃吸収機能に代わって、または
その機能を越えて衝撃吸収を達成するものであるから
“天然の衝撃吸収機能”の喪失を十分に補償することが
できる。
【0050】またこの発明においては、上記変形性膝関
節症患者用の履物において、上記衝撃吸収機構は、ヒト
の踵部に位置し踵部の荷重を受けて容易に弾性変形する
少なくとも一部が弾性材よりなる踵部担持弾性部材、ま
たは底材上部に設けた上層部材を有し、その弾性変形に
よってヒトの踵部に接する上記上層部材の表面が降下す
るものであるから、“天然の衝撃吸収機能”の喪失を補
償することができる。
節症患者用の履物において、上記衝撃吸収機構は、ヒト
の踵部に位置し踵部の荷重を受けて容易に弾性変形する
少なくとも一部が弾性材よりなる踵部担持弾性部材、ま
たは底材上部に設けた上層部材を有し、その弾性変形に
よってヒトの踵部に接する上記上層部材の表面が降下す
るものであるから、“天然の衝撃吸収機能”の喪失を補
償することができる。
【0051】またこの発明は上記変形性膝関節症患者用
の履物において、上記踵部担持弾性部材の弾性力は上記
天秤部材に比べて容易に弾性変形できるもとしたから、
上記衝撃吸収機能と天秤機構とを得ることができる。
の履物において、上記踵部担持弾性部材の弾性力は上記
天秤部材に比べて容易に弾性変形できるもとしたから、
上記衝撃吸収機能と天秤機構とを得ることができる。
【0052】またこの発明においては、上記変形性膝関
節症患者用の履物において、上記天秤部材と上記踵部担
持弾性部材との弾性力の差は、気泡、穿孔、空所および
凹所の形状の大小の差または個数の差と、断面積の差ま
たは材質の弾性の差のうち少なくとも一者によって形成
したから、上記衝撃吸収機能と体重の担持機能とを適正
に形成するとができる。
節症患者用の履物において、上記天秤部材と上記踵部担
持弾性部材との弾性力の差は、気泡、穿孔、空所および
凹所の形状の大小の差または個数の差と、断面積の差ま
たは材質の弾性の差のうち少なくとも一者によって形成
したから、上記衝撃吸収機能と体重の担持機能とを適正
に形成するとができる。
【0053】またこの発明においては、上記変形性膝関
節症患者用の履物において、上記踵部担持弾性部材下面
後端は履物の後端から前進した位置に位置し、その後方
に該踵部担持弾性部材よりも弾性変形し易くした装飾的
ヒ−ル形状形成部材を有しているから、上記“鉛直線に
接近した支持効果”を得るための特殊な位置に実質的な
ヒ−ル下面後端が位置しているにもかかわらず、ヒ−ル
の外観を通常の履物と同じように見せることができる。
節症患者用の履物において、上記踵部担持弾性部材下面
後端は履物の後端から前進した位置に位置し、その後方
に該踵部担持弾性部材よりも弾性変形し易くした装飾的
ヒ−ル形状形成部材を有しているから、上記“鉛直線に
接近した支持効果”を得るための特殊な位置に実質的な
ヒ−ル下面後端が位置しているにもかかわらず、ヒ−ル
の外観を通常の履物と同じように見せることができる。
【0054】またこの発明においては、上記変形性膝関
節症患者用の履物において、荷重時において、膝関節の
罹患部分が低くなるように、後方から見て左から右に低
くなる、または右から左に低くなる傾斜面を底材上部に
形成したから、関節上下に連接する各骨の左右の軸方向
を膝関節の罹患側を保護する方向へ矯正することができ
る。
節症患者用の履物において、荷重時において、膝関節の
罹患部分が低くなるように、後方から見て左から右に低
くなる、または右から左に低くなる傾斜面を底材上部に
形成したから、関節上下に連接する各骨の左右の軸方向
を膝関節の罹患側を保護する方向へ矯正することができ
る。
【0055】またこの発明においては、上記変形性膝関
節症患者用の履物において、上記傾斜面は、底材上部に
設けた弾性材からなる上層部材に形成したから、上記作
用に加えて、着地時の衝撃を吸収することができる。
節症患者用の履物において、上記傾斜面は、底材上部に
設けた弾性材からなる上層部材に形成したから、上記作
用に加えて、着地時の衝撃を吸収することができる。
【0056】また本発明においては、上記変形性膝関節
症患者用の履物において、上記傾斜面は、該傾斜面のヒ
トの踵を担持する部分が他の領域に比べて弾性変形し易
く形成したから、上記作用に加えて、着地時の初期衝撃
を吸収することができる。
症患者用の履物において、上記傾斜面は、該傾斜面のヒ
トの踵を担持する部分が他の領域に比べて弾性変形し易
く形成したから、上記作用に加えて、着地時の初期衝撃
を吸収することができる。
【0057】またこの発明においては、上記変形性膝関
節症患者用の履物において、上記傾斜面の部分的な弾性
力の差は、気泡、穿孔、空所および凹所の形状の大小の
差または個数の差、または材質の弾性の差のうち少なく
とも一者によって形成したから、上記作用を得るめの弾
性力の差を適正に調節することができる。
節症患者用の履物において、上記傾斜面の部分的な弾性
力の差は、気泡、穿孔、空所および凹所の形状の大小の
差または個数の差、または材質の弾性の差のうち少なく
とも一者によって形成したから、上記作用を得るめの弾
性力の差を適正に調節することができる。
【0058】また本発明においては上記変形性膝関節症
患者用の履物において、上記踵部担持弾性部材は、上記
傾斜面の低い側を担持する部分が、上記傾斜面の高い側
を担持する部分に比べて降下し易いように、上記低い側
担持部分と上記高い側担持部分との弾性力に差を設けた
から、傾斜面による膝関節の矯正に加えて、傾斜面設定
の結果として発生する“ヒ−ルの不均等降下現象”を防
止することができる。
患者用の履物において、上記踵部担持弾性部材は、上記
傾斜面の低い側を担持する部分が、上記傾斜面の高い側
を担持する部分に比べて降下し易いように、上記低い側
担持部分と上記高い側担持部分との弾性力に差を設けた
から、傾斜面による膝関節の矯正に加えて、傾斜面設定
の結果として発生する“ヒ−ルの不均等降下現象”を防
止することができる。
【0059】またこの発明においては、上記変形性膝関
節症患者用の履物において、上記踵部担持弾性部材の部
分的な弾性力の差は、気泡、穿孔、空所および凹所の形
状の大小の差または個数の差と、断面積の差または材質
の弾性の差のうち少なくとも一者によって形成したか
ら、上記作用を得るための弾性力の差を適正に調整する
ことができる。
節症患者用の履物において、上記踵部担持弾性部材の部
分的な弾性力の差は、気泡、穿孔、空所および凹所の形
状の大小の差または個数の差と、断面積の差または材質
の弾性の差のうち少なくとも一者によって形成したか
ら、上記作用を得るための弾性力の差を適正に調整する
ことができる。
【0060】またこの発明においては、上記変形性膝関
節症患者用の履物いおいて、踵部分の甲被は、上記傾斜
面の低い側へ向けてヒトの足が滑らないように、傾斜面
の低い側の甲被が高い側の甲被に比べて強化材で強化し
たから、傾斜による踵の滑りを防止することができる。
節症患者用の履物いおいて、踵部分の甲被は、上記傾斜
面の低い側へ向けてヒトの足が滑らないように、傾斜面
の低い側の甲被が高い側の甲被に比べて強化材で強化し
たから、傾斜による踵の滑りを防止することができる。
【0061】またこの発明においては、上記変形性膝関
節症患者用の履物において、上記衝撃吸収機能は、その
衝撃吸収機構の少なくとも一部が衝撃吸収材で形成した
から上記作用に加えて、着地時の初期衝撃を吸収するこ
とができる。
節症患者用の履物において、上記衝撃吸収機能は、その
衝撃吸収機構の少なくとも一部が衝撃吸収材で形成した
から上記作用に加えて、着地時の初期衝撃を吸収するこ
とができる。
【0062】またこの発明においては、上記変形性膝関
節症患者用の履物において、底材上面と接地面との間に
形成される上記天秤部材、上記踵部担持弾性部材、上記
装飾的ヒ−ル形状形成部材の各部材の有する空間および
各部材相互間の空間を、その弾力性が上記各部材よりも
弱い弾性材で充填したから、底面カバ−材の存在にかか
わらず、外観を整えることができる。
節症患者用の履物において、底材上面と接地面との間に
形成される上記天秤部材、上記踵部担持弾性部材、上記
装飾的ヒ−ル形状形成部材の各部材の有する空間および
各部材相互間の空間を、その弾力性が上記各部材よりも
弱い弾性材で充填したから、底面カバ−材の存在にかか
わらず、外観を整えることができる。
【0063】またこの発明においては、上記変形性膝関
節症患者用の履物において、上記踵部担持弾性部材の下
方に位置する接地面の形状は、後方から見て、それぞれ
側方に位置しかつ地面に接触する両側部分と、その両側
部分の間に位置しかつ無負荷時に実質的に地面に接触し
ない内側部分とで形成されているので、体重の軽いヒト
でも弾性変形して衝撃を吸収し、体重の重いヒトでも過
大に弾性変形せずに体重を担持するとともに、“ヒ−ル
の不均等降下現象”を軽減することができる。
節症患者用の履物において、上記踵部担持弾性部材の下
方に位置する接地面の形状は、後方から見て、それぞれ
側方に位置しかつ地面に接触する両側部分と、その両側
部分の間に位置しかつ無負荷時に実質的に地面に接触し
ない内側部分とで形成されているので、体重の軽いヒト
でも弾性変形して衝撃を吸収し、体重の重いヒトでも過
大に弾性変形せずに体重を担持するとともに、“ヒ−ル
の不均等降下現象”を軽減することができる。
【0064】またこの発明においては、上記変形性膝関
節症患者用の履物において、上記第2中足骨頭が位置す
る底材下面が地面から浮き上がる角度は、この履物の踵
部が荷重70kgを受けた状態で少なくとも5度の角度
であるものとしたから、上記“第3の状態”に移り易く
することができる。
節症患者用の履物において、上記第2中足骨頭が位置す
る底材下面が地面から浮き上がる角度は、この履物の踵
部が荷重70kgを受けた状態で少なくとも5度の角度
であるものとしたから、上記“第3の状態”に移り易く
することができる。
【0065】またこの発明においては、上記変形性膝関
節症患者用の履物において、上記支点の位置は、履物本
体の後端から第2中足骨に平行に測って、履物本体の全
長に対して41%〜65%の距離に設置したから、上記
天秤部材の作用をより効果的にすることができる。
節症患者用の履物において、上記支点の位置は、履物本
体の後端から第2中足骨に平行に測って、履物本体の全
長に対して41%〜65%の距離に設置したから、上記
天秤部材の作用をより効果的にすることができる。
【0066】またこの発明は、上記変形性膝関節症患者
用の履物において、上記衝撃吸収機能は、ヒトの踵部分
に接する面が荷重70kgを受けた場合に底材に設けた
上層部材または上記踵部担持弾性部材の弾性変形によっ
て衝撃を吸収し、上記ヒトの踵の下端に接する面の高さ
が少なくとも履物全長の2%の降下を生じるものとした
から、上記“天然の衝撃吸収機能”の喪失を十分に補償
することができる。
用の履物において、上記衝撃吸収機能は、ヒトの踵部分
に接する面が荷重70kgを受けた場合に底材に設けた
上層部材または上記踵部担持弾性部材の弾性変形によっ
て衝撃を吸収し、上記ヒトの踵の下端に接する面の高さ
が少なくとも履物全長の2%の降下を生じるものとした
から、上記“天然の衝撃吸収機能”の喪失を十分に補償
することができる。
【0067】またこの発明においては、上記変形性膝関
節症患者用の履物において、上記衝撃吸収機能は、踵部
が荷重70kgを受けた場合に上記踵部担持弾性部材の
弾性変形によって衝撃を吸収し、底材上面後端の高さが
少なくとも履物全長の1%の降下を生じるから、“天然
の衝撃吸収機能”の喪失の一部を補償することができ
る。
節症患者用の履物において、上記衝撃吸収機能は、踵部
が荷重70kgを受けた場合に上記踵部担持弾性部材の
弾性変形によって衝撃を吸収し、底材上面後端の高さが
少なくとも履物全長の1%の降下を生じるから、“天然
の衝撃吸収機能”の喪失の一部を補償することができ
る。
【0068】またこの発明においては、上記変形性膝関
節症患者用の履物において、上記踵部担持弾性部材の下
面後端の位置は、履物の後端から少なくとも履物全長の
5%の位置としたから、上記“鉛直線に接近した支持効
果”を得ることができる。
節症患者用の履物において、上記踵部担持弾性部材の下
面後端の位置は、履物の後端から少なくとも履物全長の
5%の位置としたから、上記“鉛直線に接近した支持効
果”を得ることができる。
【0069】
【実施例】本発明においては、上記変形性膝関節症患者
用の履物において、実施例1ないし5に示すような全甲
被を有する“靴”として形成してもよく、また、別の実
施し形態としては実施例6に示すような、履いたり脱い
だりすることの容易なように、甲被の後方部分を有さな
い“つっかけ”または“スリッパ”として形成すること
ができる。甲被を有する場合と甲被を有しない場合との
両者は、本明細書の全体を通じて両者に共通する[作
用]、[実施例]、[効果]の説明は“靴”をもって代
表して説明し、両者に共通する同一部分または相当する
部分は共通の符号をもって説明する。
用の履物において、実施例1ないし5に示すような全甲
被を有する“靴”として形成してもよく、また、別の実
施し形態としては実施例6に示すような、履いたり脱い
だりすることの容易なように、甲被の後方部分を有さな
い“つっかけ”または“スリッパ”として形成すること
ができる。甲被を有する場合と甲被を有しない場合との
両者は、本明細書の全体を通じて両者に共通する[作
用]、[実施例]、[効果]の説明は“靴”をもって代
表して説明し、両者に共通する同一部分または相当する
部分は共通の符号をもって説明する。
【0070】実施例1.図1、図2(a) (b) (c) は、本
発明の一実施例による膝関節症患者用の靴を履いて、歩
行を行ったときの状態の経過を示す図で、着地から蹴り
出しまでを順番に示し、後述する“第1の状態”から
“第4の状態”とし断面図で示したものである。
発明の一実施例による膝関節症患者用の靴を履いて、歩
行を行ったときの状態の経過を示す図で、着地から蹴り
出しまでを順番に示し、後述する“第1の状態”から
“第4の状態”とし断面図で示したものである。
【0071】図3(a) 、(b) は本発明の実施例1の靴の
無負荷時を示し、図3 (c)は底材の底面図である。図3
(a) は、図3 (c)の鎖線v−v部分の縦断面図であり、
図3(b) は実施例1の靴の外観を示す側面図である。
無負荷時を示し、図3 (c)は底材の底面図である。図3
(a) は、図3 (c)の鎖線v−v部分の縦断面図であり、
図3(b) は実施例1の靴の外観を示す側面図である。
【0072】図1において、100は靴本体、101は
甲皮、102は底材、3は底材前部弾性部材、4は後述
の支点5の後方領域を指す底材後部領域、5は後述の
“第2の状態”のときに荷重を天秤状に支持する支点と
なる支点、7は中足骨頭部の下方に位置する底材下面、
8は天秤部材、9は底材上方に形成された上層部材であ
る。なお、20はヒトの踵部、30はヒトの第2中足骨
の頭部、40はヒトの第2中足骨、50はヒトのくるぶ
しの中心、3cは底面カバ−材、4aは実質的なヒ−ル
である踵部担持弾性部材、9aはヒトの踵の下端が接す
る位置の上層部材9の上面、eは踵部担持弾性部材4a
の下面後端を示す。
甲皮、102は底材、3は底材前部弾性部材、4は後述
の支点5の後方領域を指す底材後部領域、5は後述の
“第2の状態”のときに荷重を天秤状に支持する支点と
なる支点、7は中足骨頭部の下方に位置する底材下面、
8は天秤部材、9は底材上方に形成された上層部材であ
る。なお、20はヒトの踵部、30はヒトの第2中足骨
の頭部、40はヒトの第2中足骨、50はヒトのくるぶ
しの中心、3cは底面カバ−材、4aは実質的なヒ−ル
である踵部担持弾性部材、9aはヒトの踵の下端が接す
る位置の上層部材9の上面、eは踵部担持弾性部材4a
の下面後端を示す。
【0073】底面は底面カバ−材3cによって覆われて
いて断面図のような内部構造は底面から見えないが、説
明の便宜上、前述の支点5や後述の踵部担持弾性部材4
aの下面後端eの説明は、底面カバ−材3cの存在を無
視して説明する。他の変形例としては底面カバ−材3c
の存在を省略して支点5が直接地面に接してもよく、底
面カバ−材3cの有無は本質的な機能に関係しない。こ
こで底面カバ−材3cは底材前部弾性部材3および、ま
たは後述の踵部担持弾性部材4aと一体に形成されてい
てもよい。もし底面カバ−材3cを省略する場合には内
部構造が露呈するので、底材上面と接地面との間に形成
される上記天秤部材8、上記踵部担持弾性部材4a、後
述の装飾的ヒ−ル形状形成部材4bの各部材の有する空
間および各部材相互間の空間を、その弾力性が上記各部
材よりも弱い弾性材で充填して外形を整えてもよい。
いて断面図のような内部構造は底面から見えないが、説
明の便宜上、前述の支点5や後述の踵部担持弾性部材4
aの下面後端eの説明は、底面カバ−材3cの存在を無
視して説明する。他の変形例としては底面カバ−材3c
の存在を省略して支点5が直接地面に接してもよく、底
面カバ−材3cの有無は本質的な機能に関係しない。こ
こで底面カバ−材3cは底材前部弾性部材3および、ま
たは後述の踵部担持弾性部材4aと一体に形成されてい
てもよい。もし底面カバ−材3cを省略する場合には内
部構造が露呈するので、底材上面と接地面との間に形成
される上記天秤部材8、上記踵部担持弾性部材4a、後
述の装飾的ヒ−ル形状形成部材4bの各部材の有する空
間および各部材相互間の空間を、その弾力性が上記各部
材よりも弱い弾性材で充填して外形を整えてもよい。
【0074】図1は、踵部に荷重を受けた着地開始状態
を示す断面図である。上層部材9の一部としてヒトの踵
の下端に接する面9aの高さは、荷重として70kgを
受けた状態で履物全長に対して少なくとも2%以上、こ
の実施例では5%降下するように形成され、第2中足骨
頭部30の下端は踵骨20の下端に比べて高く保持され
ている。これは一般の靴の概念に相反する高さである。
さらに第2中足骨頭部30の位置する底材下面7と支点
5とを結ぶ線が浮き上がり角度12度をもって水平線か
ら浮き上がっている。これは底材後部領域4における底
材上面から地面までの厚さの差に起因する。すなわち底
材後部領域4は、その後部の厚さに比べて支点5付近の
厚さが厚くなるように形成され、さらに天秤部材8が前
方上がりに傾いて体重を担持しているためである。以上
のように踵部分に、荷重を受けて第2中足骨頭部下端が
踵骨下端に比べて高く担持された図1のような状態を以
下“第1の状態”という。
を示す断面図である。上層部材9の一部としてヒトの踵
の下端に接する面9aの高さは、荷重として70kgを
受けた状態で履物全長に対して少なくとも2%以上、こ
の実施例では5%降下するように形成され、第2中足骨
頭部30の下端は踵骨20の下端に比べて高く保持され
ている。これは一般の靴の概念に相反する高さである。
さらに第2中足骨頭部30の位置する底材下面7と支点
5とを結ぶ線が浮き上がり角度12度をもって水平線か
ら浮き上がっている。これは底材後部領域4における底
材上面から地面までの厚さの差に起因する。すなわち底
材後部領域4は、その後部の厚さに比べて支点5付近の
厚さが厚くなるように形成され、さらに天秤部材8が前
方上がりに傾いて体重を担持しているためである。以上
のように踵部分に、荷重を受けて第2中足骨頭部下端が
踵骨下端に比べて高く担持された図1のような状態を以
下“第1の状態”という。
【0075】図1のように荷重時に上記水平線に対して
上記第2中足骨頭部の底材下面7が浮き上がる角度は、
踵部が荷重を受けた状態で、少なくとも5度、好ましく
は6度、7度以上に設定する。実験によれば、8度、9
度、10度と角度の増大に応じて快適さを訴える患者が
増えた。15度、20度などに設定しても、角度の増大
に比例してデザインが悪くなる点を除いて、機能的には
良好であった。この実施例では浮き上がり角度は12度
に設定してある。図に示すように、上記第2中足骨頭の
位置する底材下面7と上記支点5とを結ぶ線が水平線に
対して角度をもって水平線から浮き上がるように、底材
の厚さは、支点5の位置の厚さに比べて後方が薄くなる
ように形成されている。このように底材102が後方か
ら支点5に向けて次第に厚くなると、図1のように天秤
部材8が前方が高く傾いた状態では、底材上面も天秤材
8の傾きのため前方に向けて上昇斜面が形成される。従
って底材上面は、踵部担持弾性部材4a付近よりも支点
5付近が高くなり、また天秤部材8が前方上がりに傾い
て、底材上面で支えられる第2中足骨頭部30の下端は
踵骨20の下端よりも高く保持される。
上記第2中足骨頭部の底材下面7が浮き上がる角度は、
踵部が荷重を受けた状態で、少なくとも5度、好ましく
は6度、7度以上に設定する。実験によれば、8度、9
度、10度と角度の増大に応じて快適さを訴える患者が
増えた。15度、20度などに設定しても、角度の増大
に比例してデザインが悪くなる点を除いて、機能的には
良好であった。この実施例では浮き上がり角度は12度
に設定してある。図に示すように、上記第2中足骨頭の
位置する底材下面7と上記支点5とを結ぶ線が水平線に
対して角度をもって水平線から浮き上がるように、底材
の厚さは、支点5の位置の厚さに比べて後方が薄くなる
ように形成されている。このように底材102が後方か
ら支点5に向けて次第に厚くなると、図1のように天秤
部材8が前方が高く傾いた状態では、底材上面も天秤材
8の傾きのため前方に向けて上昇斜面が形成される。従
って底材上面は、踵部担持弾性部材4a付近よりも支点
5付近が高くなり、また天秤部材8が前方上がりに傾い
て、底材上面で支えられる第2中足骨頭部30の下端は
踵骨20の下端よりも高く保持される。
【0076】本実施例では、上記第2中足骨頭部の浮き
上がり角度の増加によって、図1および図23に示すく
るぶしと、踵骨下端dとを結ぶ線(斜辺)R4が前記χ
−χに近付き、前記“鉛直線に接近した支持効果”によ
って“膝関節の無屈曲効果”が得られ、さらに後述の
“膝伸ばし効果”も生じて膝関節の摩耗を防止し、後述
の[効果1]で述べる効果を生じる。
上がり角度の増加によって、図1および図23に示すく
るぶしと、踵骨下端dとを結ぶ線(斜辺)R4が前記χ
−χに近付き、前記“鉛直線に接近した支持効果”によ
って“膝関節の無屈曲効果”が得られ、さらに後述の
“膝伸ばし効果”も生じて膝関節の摩耗を防止し、後述
の[効果1]で述べる効果を生じる。
【0077】本実施例での実験では、浮き上がり角度は
12度に設定してある。角度が小さ過ぎると効果が劣
り、角度が大き過ぎると効果は大きくなるが形状が通常
でなくなる。本件の出願時に20人の患者に試みた結果
を基にしているが、患者の歩行癖はまちまちであり病状
にも軽重があるので、どのような患者、どのような病状
を対象にするかによって、それぞれの角度を選択するも
のとする。
12度に設定してある。角度が小さ過ぎると効果が劣
り、角度が大き過ぎると効果は大きくなるが形状が通常
でなくなる。本件の出願時に20人の患者に試みた結果
を基にしているが、患者の歩行癖はまちまちであり病状
にも軽重があるので、どのような患者、どのような病状
を対象にするかによって、それぞれの角度を選択するも
のとする。
【0078】実質的に体重を担持する部分である踵部担
持弾性部材4aの下面後端eの位置は、本実施例では靴
の後端から測って靴全長の10%の位置に設けた。ま
た、その後方の切り欠き部分に装飾的ヒ−ル形状形成部
材を設けた(後述)。
持弾性部材4aの下面後端eの位置は、本実施例では靴
の後端から測って靴全長の10%の位置に設けた。ま
た、その後方の切り欠き部分に装飾的ヒ−ル形状形成部
材を設けた(後述)。
【0079】 図3(a) に示す無負荷の状態では、着
地開始時に踵部で体重を担持するための踵部担持弾性部
材4aは予め計算された弾性材で、計算された形状に形
成されていて、着地が開始されて体重を担持する状態に
なった場合に図1のように圧縮変形する。また、本実施
例では図15に示すように踵部担持弾性部材4aの後方
に装飾的ヒ−ル形状形成部材4bが形成されていて、こ
の装飾的ヒ−ル形状形成部材4bは、できるだけ体重の
担持に関与しないように踵部担持弾性部材4aよりも変
形し易く形成されているので、後述するように実質的重
心点V(図13)を通過する斜辺5R(図1)方向で踵
の荷重が担持される。その結果、図20でに示した従来
例で説明したような“踵の膝曲げ作用”は軽減される。
地開始時に踵部で体重を担持するための踵部担持弾性部
材4aは予め計算された弾性材で、計算された形状に形
成されていて、着地が開始されて体重を担持する状態に
なった場合に図1のように圧縮変形する。また、本実施
例では図15に示すように踵部担持弾性部材4aの後方
に装飾的ヒ−ル形状形成部材4bが形成されていて、こ
の装飾的ヒ−ル形状形成部材4bは、できるだけ体重の
担持に関与しないように踵部担持弾性部材4aよりも変
形し易く形成されているので、後述するように実質的重
心点V(図13)を通過する斜辺5R(図1)方向で踵
の荷重が担持される。その結果、図20でに示した従来
例で説明したような“踵の膝曲げ作用”は軽減される。
【0080】この実施例では装飾的ヒ−ル形状形成部材
4bは空所4Cを大きくすることによって変形し易くし
てある。また、装飾的ヒ−ル形状形成部材4bを踵部担
持弾性部材4aと同じ材料で形成しても、上記空所4C
に代えて図示しない凹所、穿孔または気泡を多くして変
形し易くすることもできる。また、踵部担持弾性部材4
aに比べて柔かい材料で形成してもよい。図3(a)に符
号eで示した位置から後方は図のように上昇斜面d1と
して地面から離れるように若干上昇して形成することが
好ましい。また、変形例としては図8(a) 、(b)に示す
ように踵部担持弾性部材4aの後端eから後方を切り欠
いて傾斜部d2を形成してもよい。
4bは空所4Cを大きくすることによって変形し易くし
てある。また、装飾的ヒ−ル形状形成部材4bを踵部担
持弾性部材4aと同じ材料で形成しても、上記空所4C
に代えて図示しない凹所、穿孔または気泡を多くして変
形し易くすることもできる。また、踵部担持弾性部材4
aに比べて柔かい材料で形成してもよい。図3(a)に符
号eで示した位置から後方は図のように上昇斜面d1と
して地面から離れるように若干上昇して形成することが
好ましい。また、変形例としては図8(a) 、(b)に示す
ように踵部担持弾性部材4aの後端eから後方を切り欠
いて傾斜部d2を形成してもよい。
【0081】図16は図15に示した装飾的ヒ−ル形状
形成部材4bの作用を説明する図であり、説明のため
に、上記装飾的ヒ−ル形状形成部材4bの空所4c(図
15)を図16では材料4hで埋められたものとした。
もし図15と同じ条件で坂道を降りるとき、または爪先
を上げた着地では空所4cが無いため、従来例で説明し
た有害な地面からの矢印Aの反力が4h部で発生し、膝
関節の患部に衝撃を与える。
形成部材4bの作用を説明する図であり、説明のため
に、上記装飾的ヒ−ル形状形成部材4bの空所4c(図
15)を図16では材料4hで埋められたものとした。
もし図15と同じ条件で坂道を降りるとき、または爪先
を上げた着地では空所4cが無いため、従来例で説明し
た有害な地面からの矢印Aの反力が4h部で発生し、膝
関節の患部に衝撃を与える。
【0082】図16に比べると図15では大きな空所4
cが容易に変形し、地面から受ける反力は小さい。この
ような効果は降り坂の場合だけでなく、患者の歩行癖が
爪先上がりに着地する場合にも有効である。もし理想的
な機能を求めて外観を気にしないならば、むしろ装飾的
ヒ−ル形状形成部材4b、4hは無い方がよい。また前
述の図16のように装飾的ヒ−ル形状形成部材の空所を
4hで示すように弾性材で埋めたものでも、踵の切り欠
きを鎖線d−dのように一層急角度に形成すれば、実質
的なヒ−ル下面後端eから後方が欠けたデザイン的に悪
いものになるが“鉛直線に接近した支持効果”に近似し
た効果が得られる。
cが容易に変形し、地面から受ける反力は小さい。この
ような効果は降り坂の場合だけでなく、患者の歩行癖が
爪先上がりに着地する場合にも有効である。もし理想的
な機能を求めて外観を気にしないならば、むしろ装飾的
ヒ−ル形状形成部材4b、4hは無い方がよい。また前
述の図16のように装飾的ヒ−ル形状形成部材の空所を
4hで示すように弾性材で埋めたものでも、踵の切り欠
きを鎖線d−dのように一層急角度に形成すれば、実質
的なヒ−ル下面後端eから後方が欠けたデザイン的に悪
いものになるが“鉛直線に接近した支持効果”に近似し
た効果が得られる。
【0083】ただし患者の病状等には大きな個人差があ
り、しかも余病を併発している場合もある。高齢者で起
立能力を欠乏して満足に起立できない患者に対しては図
16で述べたように、ヒ−ル後部4hを埋めた構造にし
て起立能力の不足を補うようにする場合も生じる。この
ような図16のような構造の場合でも、本発明では踵部
担持弾性部材4aが十分に柔らかい弾性材で形成されて
いるるので、実質的な支持点は前進して位置し、これに
よって前述の“鉛直線に接近した支持効果”ほど明確で
ないが同様の効果を得ることができる。
り、しかも余病を併発している場合もある。高齢者で起
立能力を欠乏して満足に起立できない患者に対しては図
16で述べたように、ヒ−ル後部4hを埋めた構造にし
て起立能力の不足を補うようにする場合も生じる。この
ような図16のような構造の場合でも、本発明では踵部
担持弾性部材4aが十分に柔らかい弾性材で形成されて
いるるので、実質的な支持点は前進して位置し、これに
よって前述の“鉛直線に接近した支持効果”ほど明確で
ないが同様の効果を得ることができる。
【0084】上記各実施例および変形例において、実質
的に体重を担持する踵部担持弾性部材4aの下面後端e
の位置は靴本体の後端よりも前進させた位置にある。こ
の位置は靴の後端から測って靴全長の少なくとも5%の
位置、好ましくは6%ないし7%以上とする。この実施
例では靴本体の後端よりも10%前進した位置に踵部担
持弾性部材4aの後端eを設定してある。このように、
踵部担持弾性部材4aの後端eが前進させて設定されて
いることは“膝関節の無屈曲効果”を一層充実させるこ
とに効果がある。すなわち、後端eが前進して設けられ
ている結果、斜辺R4(図1、図23)が鉛直線に近づ
くことになる。
的に体重を担持する踵部担持弾性部材4aの下面後端e
の位置は靴本体の後端よりも前進させた位置にある。こ
の位置は靴の後端から測って靴全長の少なくとも5%の
位置、好ましくは6%ないし7%以上とする。この実施
例では靴本体の後端よりも10%前進した位置に踵部担
持弾性部材4aの後端eを設定してある。このように、
踵部担持弾性部材4aの後端eが前進させて設定されて
いることは“膝関節の無屈曲効果”を一層充実させるこ
とに効果がある。すなわち、後端eが前進して設けられ
ている結果、斜辺R4(図1、図23)が鉛直線に近づ
くことになる。
【0085】また先願として図17に示したヒ−ル後端
Eは硬い材料で角張った角に形成されていて、着地開始
の瞬間には、この後端Eだけに集中した体重を担持する
が、それに反して図1の実施例では踵部担持弾性部材4
a自体は柔かい材料で形成されているので、図1に示し
た後端eの角張りは、角張っているように見えても実際
には柔軟に変形するものであり、むしろ踵部担持弾性部
材4a全体で体重を担持するので、図に示した角張った
後端eよりも前方に実質的な支持点があるものと考えら
れる。その支持点は図13に示すように踵部担持弾性部
材4aの重心点V付近に存在すると考えてもよい。この
重心Vを通過する斜辺5を想定して、図1、図23に点
線で示したように、斜辺R5は斜辺R4を通り越して、
鉛直線に一層近くなる。この斜辺R5の角度の推定は確
定的ではないが少なくとも図23に示した斜辺R1、R
2、R3またはR4を通り越して、鉛直線χ−χに接近
することは確実であると予想できる。
Eは硬い材料で角張った角に形成されていて、着地開始
の瞬間には、この後端Eだけに集中した体重を担持する
が、それに反して図1の実施例では踵部担持弾性部材4
a自体は柔かい材料で形成されているので、図1に示し
た後端eの角張りは、角張っているように見えても実際
には柔軟に変形するものであり、むしろ踵部担持弾性部
材4a全体で体重を担持するので、図に示した角張った
後端eよりも前方に実質的な支持点があるものと考えら
れる。その支持点は図13に示すように踵部担持弾性部
材4aの重心点V付近に存在すると考えてもよい。この
重心Vを通過する斜辺5を想定して、図1、図23に点
線で示したように、斜辺R5は斜辺R4を通り越して、
鉛直線に一層近くなる。この斜辺R5の角度の推定は確
定的ではないが少なくとも図23に示した斜辺R1、R
2、R3またはR4を通り越して、鉛直線χ−χに接近
することは確実であると予想できる。
【0086】このように、実質的なヒ−ルである踵部担
持弾性部材4aの下面後端eを靴本体の後端よりも前進
させ、前述の斜辺R5が上記の鉛直線χ−χに一層接近
すると、体重は靴本体の後端よりも前進した位置で支持
され、前述の“鉛直線に接近した支持効果”の最良の状
態が得られ、有害な矢印Aの力(図20)を防止し、矢
印B方向の“踵の膝曲げ作用”をさらに一層十分に防止
することができる。
持弾性部材4aの下面後端eを靴本体の後端よりも前進
させ、前述の斜辺R5が上記の鉛直線χ−χに一層接近
すると、体重は靴本体の後端よりも前進した位置で支持
され、前述の“鉛直線に接近した支持効果”の最良の状
態が得られ、有害な矢印Aの力(図20)を防止し、矢
印B方向の“踵の膝曲げ作用”をさらに一層十分に防止
することができる。
【0087】もし、底面カバ−材3cを省略する場合に
は、上記構成によってできた天秤部材、踵部担持弾性部
材4a、装飾的ヒ−ル4bなどの各部材、または相互間
の空所、凹所が露出して見苦しいので、これを弾性力が
他の部分のそれ以下の弾性材で充填することにより、外
観を整えて奇異な外観になるのを防ぐこともできる。
は、上記構成によってできた天秤部材、踵部担持弾性部
材4a、装飾的ヒ−ル4bなどの各部材、または相互間
の空所、凹所が露出して見苦しいので、これを弾性力が
他の部分のそれ以下の弾性材で充填することにより、外
観を整えて奇異な外観になるのを防ぐこともできる。
【0088】また、本発明の実施例では、“膝関節無屈
曲効果”を求めて踵骨下端dを鉛直線χ−χに近付けて
足指が地面から浮き上がるようにしたので、残念ながら
反面では[従来の技術]の欄で述べた矢印Aや矢印Bの
バネを失い“天然の衝撃吸収機能”を喪失するため、そ
れを補償するように底材後部領域4は、踵部でヒトの踵
の下端に接する面の高さが上記荷重で降下するように設
計されていて、着地開始時の衝撃を吸収する。その衝撃
吸収機能は特別なものであり、スポ−ツ靴などの衝撃吸
収とは全く違った機能が求められる。すなわち患者は膝
に疾患を持ち、痛みに耐えているので静かに歩き、スポ
−ツをする人に比べて、ほとんど静止荷重に近い荷重で
着地する。このような弱い患者を積極的に保護し、一歩
一歩に痛みを訴えて苦しむ患者に対して、健康な人より
も余分に優しく着地できるように十分な衝撃吸収機構を
与えることが好ましい。これに対してスポ−ツ靴などで
は速度の加わった加速度荷重がかかり、ジャンプ時など
には例えば重力の4倍などの強い荷重を受ける。スポ−
ツ靴の衝撃吸収機構は、そのような強い力で弾性変形す
る構造に設計されているので、患者の静かな着地では十
分に弾性変形することができない。
曲効果”を求めて踵骨下端dを鉛直線χ−χに近付けて
足指が地面から浮き上がるようにしたので、残念ながら
反面では[従来の技術]の欄で述べた矢印Aや矢印Bの
バネを失い“天然の衝撃吸収機能”を喪失するため、そ
れを補償するように底材後部領域4は、踵部でヒトの踵
の下端に接する面の高さが上記荷重で降下するように設
計されていて、着地開始時の衝撃を吸収する。その衝撃
吸収機能は特別なものであり、スポ−ツ靴などの衝撃吸
収とは全く違った機能が求められる。すなわち患者は膝
に疾患を持ち、痛みに耐えているので静かに歩き、スポ
−ツをする人に比べて、ほとんど静止荷重に近い荷重で
着地する。このような弱い患者を積極的に保護し、一歩
一歩に痛みを訴えて苦しむ患者に対して、健康な人より
も余分に優しく着地できるように十分な衝撃吸収機構を
与えることが好ましい。これに対してスポ−ツ靴などで
は速度の加わった加速度荷重がかかり、ジャンプ時など
には例えば重力の4倍などの強い荷重を受ける。スポ−
ツ靴の衝撃吸収機構は、そのような強い力で弾性変形す
る構造に設計されているので、患者の静かな着地では十
分に弾性変形することができない。
【0089】ここで言う弾性変形とは実質的に体重の担
持に寄与できる程度の荷重によって弾性変形することを
言う。体重を担持すると言えないような極端に弱い力例
えば体重の200分の1でも変形するような素材の層が
靴の内に敷かれる場合があるが、例えば“綿(ワタ)”
や“毛羽”、または極端に柔らかいスポンジ状の素材の
層などのように極端に柔らかい素材層の存在は変形の数
値を過大に錯覚させるので弊害があり、本発明で言う弾
性材による衝撃吸収作用の定義から除外する。例えば、
上述の“綿(ワタ)”のような、ふわふわした素材が中
敷に使用され、指が触れて容易に凹むように柔らかいと
きは、そのような弱い力で変形する数値は本発明では除
外して計算するものとする。換言すれば、ふわふわした
素材が用いられて例えば70kgの体重(後述)を担持
する上層部材表面(後述)の降下寸法が体重の200分
の1(350g/1cm2 )に満たない僅かな荷重で変
形する場合の変形の数値は、体重担持弾性部材の有する
弾性変形機能と担持荷重との相関関係を示す後述の数値
から除外するものとする。従って、次項以降に述べる衝
撃吸収機能は、この項で述べたような弱いものでなく、
現実に体重を担持しつつ衝撃を吸収する体重担持機構に
関するものである。
持に寄与できる程度の荷重によって弾性変形することを
言う。体重を担持すると言えないような極端に弱い力例
えば体重の200分の1でも変形するような素材の層が
靴の内に敷かれる場合があるが、例えば“綿(ワタ)”
や“毛羽”、または極端に柔らかいスポンジ状の素材の
層などのように極端に柔らかい素材層の存在は変形の数
値を過大に錯覚させるので弊害があり、本発明で言う弾
性材による衝撃吸収作用の定義から除外する。例えば、
上述の“綿(ワタ)”のような、ふわふわした素材が中
敷に使用され、指が触れて容易に凹むように柔らかいと
きは、そのような弱い力で変形する数値は本発明では除
外して計算するものとする。換言すれば、ふわふわした
素材が用いられて例えば70kgの体重(後述)を担持
する上層部材表面(後述)の降下寸法が体重の200分
の1(350g/1cm2 )に満たない僅かな荷重で変
形する場合の変形の数値は、体重担持弾性部材の有する
弾性変形機能と担持荷重との相関関係を示す後述の数値
から除外するものとする。従って、次項以降に述べる衝
撃吸収機能は、この項で述べたような弱いものでなく、
現実に体重を担持しつつ衝撃を吸収する体重担持機構に
関するものである。
【0090】前述の衝撃吸収機能によって患者を静かに
着地させる構成を以下に説明する。即ち、上記踵部担持
弾性部材4aを弾性変形し易い材料で形成し、荷重によ
って図3(a) の状態から図1の状態に変形させる。弾性
変形し易い材料として硬度60度のE.V.A(エチレ
ンビニルアクリル)樹脂と呼ばれる柔らかい発泡材を用
いた。どのように柔らかいかを試すために、この素材の
10mm×10mm×10mmを採取し、指と指の間に
挿んで押してみると、簡単に4分の1に圧縮できた。こ
れはヒ−ル素材として異例の柔らかさである。
着地させる構成を以下に説明する。即ち、上記踵部担持
弾性部材4aを弾性変形し易い材料で形成し、荷重によ
って図3(a) の状態から図1の状態に変形させる。弾性
変形し易い材料として硬度60度のE.V.A(エチレ
ンビニルアクリル)樹脂と呼ばれる柔らかい発泡材を用
いた。どのように柔らかいかを試すために、この素材の
10mm×10mm×10mmを採取し、指と指の間に
挿んで押してみると、簡単に4分の1に圧縮できた。こ
れはヒ−ル素材として異例の柔らかさである。
【0091】この材料の弾性をスポ−ツ靴のヒ−ル領域
の弾性に比べてみると、重力の4倍でも耐えるスポ−ツ
靴のヒ−ルは、決してこのような弱い静止荷重では簡単
に弾性変形しないのが原則である。本発明では踵部担持
弾性部材4aが地面と接触し始めるのは、未だ体重がか
からない対地接触の瞬間であって、本格的に体重が負荷
される頃には体重の担持は支点5(換言すれば天秤部材
8)に移り、踵部担持弾性部材4aの負担は軽減される
ので、踵部担持弾性部材4aは靴の常識に反して上述の
ような異常に柔らかい素材で形成することができるので
ある。
の弾性に比べてみると、重力の4倍でも耐えるスポ−ツ
靴のヒ−ルは、決してこのような弱い静止荷重では簡単
に弾性変形しないのが原則である。本発明では踵部担持
弾性部材4aが地面と接触し始めるのは、未だ体重がか
からない対地接触の瞬間であって、本格的に体重が負荷
される頃には体重の担持は支点5(換言すれば天秤部材
8)に移り、踵部担持弾性部材4aの負担は軽減される
ので、踵部担持弾性部材4aは靴の常識に反して上述の
ような異常に柔らかい素材で形成することができるので
ある。
【0092】また、靴本体内部に設けた上層部材9も弾
性材で形成されているときは、ヒトの踵骨を受ける表面
9aも若干凹んで衝撃吸収に役立つ。後述の図10に示
すように斜面の高い側では、かなり厚いので衝撃吸収に
は有効である。この図1〜2に示す実施例では上層部材
9を弾性材で形成した例を示してあり、ヒトの足の降下
は、踵の下端に位置する上層部材9の表面9aでの降下
をもって計測する。
性材で形成されているときは、ヒトの踵骨を受ける表面
9aも若干凹んで衝撃吸収に役立つ。後述の図10に示
すように斜面の高い側では、かなり厚いので衝撃吸収に
は有効である。この図1〜2に示す実施例では上層部材
9を弾性材で形成した例を示してあり、ヒトの足の降下
は、踵の下端に位置する上層部材9の表面9aでの降下
をもって計測する。
【0093】なお、後述の各実施例を通じて、衝撃吸収
のための弾性材は、必要があれば、その一部を衝撃吸収
材で代えてもよい。
のための弾性材は、必要があれば、その一部を衝撃吸収
材で代えてもよい。
【0094】上層部材9の表面の踵部9aは、その衝撃
吸収機能が前述の人類のもつ“天然の衝撃吸収機能”の
喪失を補償できることが望ましいので、踵部担性部材4
aの材質は十分に弾性変形できるものを使用し、例えば
上層部材9の踵下端部の表面9aが受ける静止荷重が7
0kgの場合に、靴の全長を250mmとして実施例で
は降下寸法を12.5mmに設定してあり、これは靴全
長の5%である。降下寸法を靴全長の2%、3%、4
%、5%と試みた。降下寸法が大きいほど衝撃吸収機能
が良いが大き過ぎると歩行が不安定になる。少なくとも
2%以上、好ましくは3%以上、この実施例の5%では
ほぼ満足な衝撃吸収が得られると患者らは言う。本件の
出願時に20人の患者に試みた結果を基にしているが、
患者の歩行癖はまちまちであり病状にも軽重があるの
で、どのような患者、どのような病状を対象にするかに
よって、それぞれの降下寸法を選択するものとする。
吸収機能が前述の人類のもつ“天然の衝撃吸収機能”の
喪失を補償できることが望ましいので、踵部担性部材4
aの材質は十分に弾性変形できるものを使用し、例えば
上層部材9の踵下端部の表面9aが受ける静止荷重が7
0kgの場合に、靴の全長を250mmとして実施例で
は降下寸法を12.5mmに設定してあり、これは靴全
長の5%である。降下寸法を靴全長の2%、3%、4
%、5%と試みた。降下寸法が大きいほど衝撃吸収機能
が良いが大き過ぎると歩行が不安定になる。少なくとも
2%以上、好ましくは3%以上、この実施例の5%では
ほぼ満足な衝撃吸収が得られると患者らは言う。本件の
出願時に20人の患者に試みた結果を基にしているが、
患者の歩行癖はまちまちであり病状にも軽重があるの
で、どのような患者、どのような病状を対象にするかに
よって、それぞれの降下寸法を選択するものとする。
【0095】上述のように上層部材9が弾性材で形成さ
れることは衝撃吸収に大きく貢献する。そこで実施例と
しては当然ながら上層部材9を弾性材で構成し、降下の
数値も踵下端の上層部材9aの表面の降下値で示した。
ところが上層部材9は特別な目的で特別な形状を有する
取り替え可能の挿入材であり、流通段階ではこの上層部
材9を取り替え可能の状態で別売りに扱われる場合も生
じる。そのように上層部材を欠いて流通する場合には、
降下機能を踵部の上層部材9の表面の降下値で示すこと
ができないので、代わって底材上面後端で計測してもよ
い。その場合には上層部材9自体の圧縮変形を欠くの
で、それだけ数値が小さくなる。前項の場合と同じよう
に荷重70kgを受けた状態で、少なくとも靴全長の1
%以上、好ましくは1.5%以上、この実施例では2.
0%に設定した。けれども、この数値は上層部材を欠い
た未完成品の数値である。
れることは衝撃吸収に大きく貢献する。そこで実施例と
しては当然ながら上層部材9を弾性材で構成し、降下の
数値も踵下端の上層部材9aの表面の降下値で示した。
ところが上層部材9は特別な目的で特別な形状を有する
取り替え可能の挿入材であり、流通段階ではこの上層部
材9を取り替え可能の状態で別売りに扱われる場合も生
じる。そのように上層部材を欠いて流通する場合には、
降下機能を踵部の上層部材9の表面の降下値で示すこと
ができないので、代わって底材上面後端で計測してもよ
い。その場合には上層部材9自体の圧縮変形を欠くの
で、それだけ数値が小さくなる。前項の場合と同じよう
に荷重70kgを受けた状態で、少なくとも靴全長の1
%以上、好ましくは1.5%以上、この実施例では2.
0%に設定した。けれども、この数値は上層部材を欠い
た未完成品の数値である。
【0096】また踵部担持弾性部材4aは天秤部材8に
比べて変形し易いように、踵部担持弾性部材4aと天秤
部材8との弾性変形の容易さに差を設けるが、この差
は、気泡、穿孔、空所、および凹所の形状の大小または
個数の差と、断面積の差または材質の差のいずれかの差
のうち少なくとも一者によっ形成されるものとする。
比べて変形し易いように、踵部担持弾性部材4aと天秤
部材8との弾性変形の容易さに差を設けるが、この差
は、気泡、穿孔、空所、および凹所の形状の大小または
個数の差と、断面積の差または材質の差のいずれかの差
のうち少なくとも一者によっ形成されるものとする。
【0097】図5(a) 、(b) は、製造原価を引き下げる
目的で、構造を簡素化した変形例を示す。この変形例で
は、底材前部弾性部材3と天秤部材相当部分3bと踵部
担持弾性部材4aとは同一材料とし、かつ前述の実施例
よりも材質の硬度を大きくしたものである。図におい
て、天秤部材相当部分3bは踵部担持弾性部材4aと同
一の材料で一体に形成されている。しかるに、天秤部材
相当部分3bと踵部担持弾性部材4aとは断面積の違い
による弾性力の差がある。換言すれば天秤部材相当部分
3bは空所を設けずに形成され、それに対して踵部担持
弾性部材4aは空所4C、4Mによって断面積を小さく
されている。そのため天秤部材相当部分3bは踵部担持
弾性部材4aに比べて弾性変形しない。けれども、この
場合には材質が本格的な天秤部材用でないので若干の変
形は避けられない。それを補うように、十分な強度の補
強部材6を用いて補強することが望ましい。また、この
図5の変形例では支点5の部分が荷重を受けて凹み易
く、脚の進行に伴って支点の移動が生じ、支点5が前方
に移動して歩行を困難にするので、材質の硬度を下げる
ことには限界がある(支点の移動の弊害については後述
する)。
目的で、構造を簡素化した変形例を示す。この変形例で
は、底材前部弾性部材3と天秤部材相当部分3bと踵部
担持弾性部材4aとは同一材料とし、かつ前述の実施例
よりも材質の硬度を大きくしたものである。図におい
て、天秤部材相当部分3bは踵部担持弾性部材4aと同
一の材料で一体に形成されている。しかるに、天秤部材
相当部分3bと踵部担持弾性部材4aとは断面積の違い
による弾性力の差がある。換言すれば天秤部材相当部分
3bは空所を設けずに形成され、それに対して踵部担持
弾性部材4aは空所4C、4Mによって断面積を小さく
されている。そのため天秤部材相当部分3bは踵部担持
弾性部材4aに比べて弾性変形しない。けれども、この
場合には材質が本格的な天秤部材用でないので若干の変
形は避けられない。それを補うように、十分な強度の補
強部材6を用いて補強することが望ましい。また、この
図5の変形例では支点5の部分が荷重を受けて凹み易
く、脚の進行に伴って支点の移動が生じ、支点5が前方
に移動して歩行を困難にするので、材質の硬度を下げる
ことには限界がある(支点の移動の弊害については後述
する)。
【0098】図4は他の変形例を示し、底材後部領域下
面の形状は、その後端と支点との間が、荷重時に側方か
ら見て、実質的に直線状または上方に凹んだようにする
ことが好ましい。例えば、この変形例では底材後部領域
下面が上方に若干凹んだ例である。やむを得ずデザイン
の都合で緩い下方突出に形成する場合には、ここでは図
示しないが荷重時に側方から見て実質的に直線状になり
やすいように、この底材後部領域を、気泡、穿孔、空
所、凹所、または軟質材のうち少なくとも一者を設けて
凹み易いようにすれば結果として直線状になる。このよ
うに、この部分を図3(a) に示すように実質的に直線状
に形成し、または図4のように上方に凹んだように形成
し、または上方に凹みやすいように形成することによっ
て、着地開始時には図1に示すように底材後部領域下面
の後端と支点5とは両者とも水平線に接して前後方向に
安定して、決して前後に揺れることがない。これは従来
例のロッカ−シュ−ズと大きく異なる点である。
面の形状は、その後端と支点との間が、荷重時に側方か
ら見て、実質的に直線状または上方に凹んだようにする
ことが好ましい。例えば、この変形例では底材後部領域
下面が上方に若干凹んだ例である。やむを得ずデザイン
の都合で緩い下方突出に形成する場合には、ここでは図
示しないが荷重時に側方から見て実質的に直線状になり
やすいように、この底材後部領域を、気泡、穿孔、空
所、凹所、または軟質材のうち少なくとも一者を設けて
凹み易いようにすれば結果として直線状になる。このよ
うに、この部分を図3(a) に示すように実質的に直線状
に形成し、または図4のように上方に凹んだように形成
し、または上方に凹みやすいように形成することによっ
て、着地開始時には図1に示すように底材後部領域下面
の後端と支点5とは両者とも水平線に接して前後方向に
安定して、決して前後に揺れることがない。これは従来
例のロッカ−シュ−ズと大きく異なる点である。
【0099】図2(a)は“第2の状態”を示し、図1
の着地開始状態“第1の状態”から次第に体重が移動
し、体重がヒ−ル領域下面前端にある支点5で支えられ
る状態を示し、体重は主としてヒトの踵部20と中足骨
頭部30とにかかり、それが天秤部材8により天秤状に
支えられて、支点5に荷重が集中している。普通の靴と
違って例えば体重70kgの患者であれば70kgの全
体重が天秤状に支えられるので、それに耐えるように天
秤部材8が踵20の前部と中足骨40の前部とを結んで
天秤を形成している。
の着地開始状態“第1の状態”から次第に体重が移動
し、体重がヒ−ル領域下面前端にある支点5で支えられ
る状態を示し、体重は主としてヒトの踵部20と中足骨
頭部30とにかかり、それが天秤部材8により天秤状に
支えられて、支点5に荷重が集中している。普通の靴と
違って例えば体重70kgの患者であれば70kgの全
体重が天秤状に支えられるので、それに耐えるように天
秤部材8が踵20の前部と中足骨40の前部とを結んで
天秤を形成している。
【0100】また、本実施例では、上記支点5の位置は
踵骨中心と第2中足骨頭部を結ぶ線に沿って計って靴本
体の全長に対して50%の距離に設定してある。またこ
の支点5が底材下面に形成する稜線は図3(c) に線5−
5で示すように小指側を拇指側に比べて前進させて形成
した(後述)。
踵骨中心と第2中足骨頭部を結ぶ線に沿って計って靴本
体の全長に対して50%の距離に設定してある。またこ
の支点5が底材下面に形成する稜線は図3(c) に線5−
5で示すように小指側を拇指側に比べて前進させて形成
した(後述)。
【0101】上記支点5の位置は履物本体の後端から第
2中足骨に平行に測って靴本体の全長に対して50%の
位置にしてある。もし医師が患者に対して機能をよく説
明して患者がこれをよく理解し、踵から着地する適正な
歩き方ができれば40%でも十分である。しかるに、患
者が医師の説明を理解しないで、誤って図19(従来
例)に示したような“爪先歩き”をする患者も存在し
た。それは年齢が若くて筋力のある患者に多く見られ
た。そのような誤用患者の存在をなくすために、支点5
を余分に前進させて設定した。上記支点5の位置を41
%、43%、45%、47%と試みたが、数値が大きく
なるに従って誤用患者の存在は減少した。そこで上記支
点5の位置を56%、58%、61%、63%と試み
た。その結果数値の増加に従って誤用者が減り、また膝
伸ばし効果は大きくなるが、数値の増加に従って無理に
膝を伸ばすので、上記数値の増加に比例して疲労し易さ
を訴える患者が増加する。患者に我慢してもらっても6
5%を越えると着用を拒否される場合が多い。どのよう
な患者を対象とするかによって上記支点5の位置を決め
るものとする。もし、いろいろな患者に共用できるよう
な平均値的な設計を試みるならば42%〜60%の範囲
に支点5の位置を設定するのが無難であり、44%〜5
7%の範囲に設定すれば苦情を訴える患者は少なくなり
46%〜55%に設定すれば殆ど苦情は出なかった。そ
こで本実施例では50%の位置に設定したので多数の患
者に共通して好評であった。
2中足骨に平行に測って靴本体の全長に対して50%の
位置にしてある。もし医師が患者に対して機能をよく説
明して患者がこれをよく理解し、踵から着地する適正な
歩き方ができれば40%でも十分である。しかるに、患
者が医師の説明を理解しないで、誤って図19(従来
例)に示したような“爪先歩き”をする患者も存在し
た。それは年齢が若くて筋力のある患者に多く見られ
た。そのような誤用患者の存在をなくすために、支点5
を余分に前進させて設定した。上記支点5の位置を41
%、43%、45%、47%と試みたが、数値が大きく
なるに従って誤用患者の存在は減少した。そこで上記支
点5の位置を56%、58%、61%、63%と試み
た。その結果数値の増加に従って誤用者が減り、また膝
伸ばし効果は大きくなるが、数値の増加に従って無理に
膝を伸ばすので、上記数値の増加に比例して疲労し易さ
を訴える患者が増加する。患者に我慢してもらっても6
5%を越えると着用を拒否される場合が多い。どのよう
な患者を対象とするかによって上記支点5の位置を決め
るものとする。もし、いろいろな患者に共用できるよう
な平均値的な設計を試みるならば42%〜60%の範囲
に支点5の位置を設定するのが無難であり、44%〜5
7%の範囲に設定すれば苦情を訴える患者は少なくなり
46%〜55%に設定すれば殆ど苦情は出なかった。そ
こで本実施例では50%の位置に設定したので多数の患
者に共通して好評であった。
【0102】図3(c) は本実施例の靴を靴底から見た図
である。一般の靴の構造において、靴底前部が上方にカ
−ブして地面から離れる離床点は、ヒ−ルの後端から測
って小指側の離床点が拇指側の離床点に比べて(小指側
が最も短いので)短く、後退して位置するものである。
これに反して、本実施例では上記支点5の位置は図3
(c) に線5−5で示すように、支点5は底材下面を横切
る稜線5−5を形成し、この稜線は小指側の稜線が拇指
側の稜線に比べて前進して位置している。換言すれば踵
骨の中心と第2中足骨とを結ぶ鎖線V−Vに直角な線P
−Pに対して小指側の稜線は、拇指側の稜線に比べて角
度をもって傾いて前進して位置している。この角度は少
なくとも2度以上、できれば4度以上、好ましくは6度
以上、この実施例では10度に設定してある。このよう
な設定を行うに到った理論は本発明の実験の途上で発見
されたものである。その理論は第3の実施例で後述する
ように、膝関節の罹患側が受ける地面からの押し上げ作
用を少なくしたものである。すなわち脚が次第に進行し
て天秤部材8が前に傾くと、体重は稜線が前方に出張っ
た小指側で多く支えられ、稜線が後退した拇指側で少な
く支えられる。これはO脚患者の罹患側(拇指側)を押
し下げる力E(後述)を保つ効果がある。
である。一般の靴の構造において、靴底前部が上方にカ
−ブして地面から離れる離床点は、ヒ−ルの後端から測
って小指側の離床点が拇指側の離床点に比べて(小指側
が最も短いので)短く、後退して位置するものである。
これに反して、本実施例では上記支点5の位置は図3
(c) に線5−5で示すように、支点5は底材下面を横切
る稜線5−5を形成し、この稜線は小指側の稜線が拇指
側の稜線に比べて前進して位置している。換言すれば踵
骨の中心と第2中足骨とを結ぶ鎖線V−Vに直角な線P
−Pに対して小指側の稜線は、拇指側の稜線に比べて角
度をもって傾いて前進して位置している。この角度は少
なくとも2度以上、できれば4度以上、好ましくは6度
以上、この実施例では10度に設定してある。このよう
な設定を行うに到った理論は本発明の実験の途上で発見
されたものである。その理論は第3の実施例で後述する
ように、膝関節の罹患側が受ける地面からの押し上げ作
用を少なくしたものである。すなわち脚が次第に進行し
て天秤部材8が前に傾くと、体重は稜線が前方に出張っ
た小指側で多く支えられ、稜線が後退した拇指側で少な
く支えられる。これはO脚患者の罹患側(拇指側)を押
し下げる力E(後述)を保つ効果がある。
【0103】図2(b) は“第3の状態”を示し、ヒトの
体重が図2(a) のような天秤状に支持された“第2の状
態”から次第に移動して、体重が第2中足骨頭部30の
底材下面7と支点5との間の実質的な直線部分で担持さ
れている状態を示す。
体重が図2(a) のような天秤状に支持された“第2の状
態”から次第に移動して、体重が第2中足骨頭部30の
底材下面7と支点5との間の実質的な直線部分で担持さ
れている状態を示す。
【0104】支点5の位置は靴全体のほぼ中央にあって
足は天秤状に支えられているので、“第2の状態”から
“第3の状態”への移動は単に天秤が傾くだけの動作で
あり抵抗は少ない。
足は天秤状に支えられているので、“第2の状態”から
“第3の状態”への移動は単に天秤が傾くだけの動作で
あり抵抗は少ない。
【0105】この“第2の状態”から“第3の状態”へ
の移動に対する抵抗が少ない理由は図2(b) に示すよう
に、中足骨頭部の底材下面7と支点5とは側方から見て
実質的に直線状に結ばれていて、図2(a) から図2(b)
の状態に移るのに何の抵抗もないためである。もし、仮
に図6(a) 、(b) のように中足骨頭部の底材下面7と支
点5との間を、側方から見て緩く突出した曲線5fに形
成すると、その靴は、デザイン的には良くなるが、機能
的には図6(b) のように、支点5の前方は緩いロ−ラ−
のように機能し、接地点がロ−ラ−状に転がりつつ前方
5fに移動し、転がればさらに前方に移動するもので、
このように接地点が5fのように移動することは支点5
が移動したのと同じ結果を招いて歩行を困難にすること
になる。もともと上記支点5の位置は上記のように41
%〜65%の範囲で患者からの要望や患者の病状を参考
にして、医師が最も適切と考える最良の位置に設定する
ものであり、この最良の位置は決して移動しないことが
好ましい。そのためには、第2中足骨頭部30の位置す
る底材下面7と支点5との間は荷重時に側方から見て、
実質的に直線状または上方に凹んだ形状にすることが好
ましい。このように上方に凹んだ形状にした変形例を図
7に示す。また、後述するようにやむを得ずデザインの
都合で緩い下方突出に形成する場合には荷重によって凹
んで図2(b)のような直線になりやすいように、中足骨
頭部の底材下面7と支点5との間に、気泡、穿孔、空
所、凹所または軟質材のうちの少なくとも一者を設けて
凹み易いように(後述、次項)してもよく、このように
すれば天秤部材8が変形しないので、それに比べて凹み
易くした上記の部分が荷重で圧縮されて直線状に変形
し、支点の移動を防止することもできる。このように、
荷重による直線化によって底材下面7と支点5との間を
実質的に図2(b) の状態にする場合と、最初から図2
(b) の形状に形成する場合と、または図7のように上方
に凹んだ形状にする場合とに共通して、このような“第
1の状態”から“第2の状態”を経て“第3の状態”へ
移行することは、単に天秤の傾きが変わるだけの容易な
動作であることが病弱者での実験で確認されている。
の移動に対する抵抗が少ない理由は図2(b) に示すよう
に、中足骨頭部の底材下面7と支点5とは側方から見て
実質的に直線状に結ばれていて、図2(a) から図2(b)
の状態に移るのに何の抵抗もないためである。もし、仮
に図6(a) 、(b) のように中足骨頭部の底材下面7と支
点5との間を、側方から見て緩く突出した曲線5fに形
成すると、その靴は、デザイン的には良くなるが、機能
的には図6(b) のように、支点5の前方は緩いロ−ラ−
のように機能し、接地点がロ−ラ−状に転がりつつ前方
5fに移動し、転がればさらに前方に移動するもので、
このように接地点が5fのように移動することは支点5
が移動したのと同じ結果を招いて歩行を困難にすること
になる。もともと上記支点5の位置は上記のように41
%〜65%の範囲で患者からの要望や患者の病状を参考
にして、医師が最も適切と考える最良の位置に設定する
ものであり、この最良の位置は決して移動しないことが
好ましい。そのためには、第2中足骨頭部30の位置す
る底材下面7と支点5との間は荷重時に側方から見て、
実質的に直線状または上方に凹んだ形状にすることが好
ましい。このように上方に凹んだ形状にした変形例を図
7に示す。また、後述するようにやむを得ずデザインの
都合で緩い下方突出に形成する場合には荷重によって凹
んで図2(b)のような直線になりやすいように、中足骨
頭部の底材下面7と支点5との間に、気泡、穿孔、空
所、凹所または軟質材のうちの少なくとも一者を設けて
凹み易いように(後述、次項)してもよく、このように
すれば天秤部材8が変形しないので、それに比べて凹み
易くした上記の部分が荷重で圧縮されて直線状に変形
し、支点の移動を防止することもできる。このように、
荷重による直線化によって底材下面7と支点5との間を
実質的に図2(b) の状態にする場合と、最初から図2
(b) の形状に形成する場合と、または図7のように上方
に凹んだ形状にする場合とに共通して、このような“第
1の状態”から“第2の状態”を経て“第3の状態”へ
移行することは、単に天秤の傾きが変わるだけの容易な
動作であることが病弱者での実験で確認されている。
【0106】支点5は図に示すように、支点として作用
するように角を形成することが機能的に必要である。こ
の角は鈍い角度であるが、それでも角は他の部分に比べ
て摩耗を生じ易い。それを防ぐために、角を若干削った
角(角張らない角)にしても支点としての機能を失わな
い程度であれば問題はない。
するように角を形成することが機能的に必要である。こ
の角は鈍い角度であるが、それでも角は他の部分に比べ
て摩耗を生じ易い。それを防ぐために、角を若干削った
角(角張らない角)にしても支点としての機能を失わな
い程度であれば問題はない。
【0107】また図2(b) の状態は、天秤部材8が前に
傾いた状態で通常の高いヒ−ルの靴を履いた状態に似て
おり、第1および第2の状態に比べてヒ−ルが若干上が
った状態にある。この状態は、従来例1で述べたような
アキレス腱を無理に引っ張った状態と反対であり、アキ
レス腱を引っ張らずに、緩やかに次の“第4の状態”
(蹴り出し)に移ることができる。このように、アキレ
ス腱を引っ張らないで、“第4の状態”(蹴り出し)に
移り易く準備したような、“第3の状態”を以下“高踵
型離床準備状態”とよぶ。本発明はヒ−ルを低くするこ
とを基本原理とするものであるが。そのような低いヒ−
ルでありながらアキレス腱を無理に引っ張らないことを
可能にした“高踵型離床準備状態”は、通常の変形性膝
関節症患者に見られる膝の曲がった着床の癖、換言すれ
ばアキレス腱の伸びたような悪い着床癖の発生を防止し
または矯正し、それによって疾患の進行の防止と痛みの
軽減に効果がある。
傾いた状態で通常の高いヒ−ルの靴を履いた状態に似て
おり、第1および第2の状態に比べてヒ−ルが若干上が
った状態にある。この状態は、従来例1で述べたような
アキレス腱を無理に引っ張った状態と反対であり、アキ
レス腱を引っ張らずに、緩やかに次の“第4の状態”
(蹴り出し)に移ることができる。このように、アキレ
ス腱を引っ張らないで、“第4の状態”(蹴り出し)に
移り易く準備したような、“第3の状態”を以下“高踵
型離床準備状態”とよぶ。本発明はヒ−ルを低くするこ
とを基本原理とするものであるが。そのような低いヒ−
ルでありながらアキレス腱を無理に引っ張らないことを
可能にした“高踵型離床準備状態”は、通常の変形性膝
関節症患者に見られる膝の曲がった着床の癖、換言すれ
ばアキレス腱の伸びたような悪い着床癖の発生を防止し
または矯正し、それによって疾患の進行の防止と痛みの
軽減に効果がある。
【0108】図2(c) は“第4の状態”を示し、ヒトの
体重が図2(b) の“第3の状態”から次第に移動して指
先で地面を蹴る状態である。この時、底材を曲がり易く
するように空所3fが設けられていて、柔軟に曲がって
蹴り出しを容易にする。
体重が図2(b) の“第3の状態”から次第に移動して指
先で地面を蹴る状態である。この時、底材を曲がり易く
するように空所3fが設けられていて、柔軟に曲がって
蹴り出しを容易にする。
【0109】[本実施例の靴の挙動]以上に示した実施
例の靴の挙動を説明すると、着地が開始されるとヒ−ル
領域下面は、図1の“第1の状態”に示すように、第2
中足骨頭部の底材下面7が水平線から浮き上がって、底
材上面の高さが後方で極端に低くなって、くるぶしの中
心50と踵骨下端dとを結ぶ線(図1に示す斜辺R4)
が鉛直線χ−χに近付き、図1、図23に符号dで示す
ように踵骨下端dをできるだけ鉛直線に近く位置させ
る。このdの位置は、前述の極端にヒ−ルの低い靴の位
置c(図23)を通り越した低い位置であり、[発明が
解決しようとする課題]での説明のように鉛直線からの
距離 D = R sinα で表されるDの値を小さくして、膝に与える悪い力“踵
の膝曲げ作用”を軽減することができる。(これを“鉛
直線に接近した支持効果”とよぶ)。
例の靴の挙動を説明すると、着地が開始されるとヒ−ル
領域下面は、図1の“第1の状態”に示すように、第2
中足骨頭部の底材下面7が水平線から浮き上がって、底
材上面の高さが後方で極端に低くなって、くるぶしの中
心50と踵骨下端dとを結ぶ線(図1に示す斜辺R4)
が鉛直線χ−χに近付き、図1、図23に符号dで示す
ように踵骨下端dをできるだけ鉛直線に近く位置させ
る。このdの位置は、前述の極端にヒ−ルの低い靴の位
置c(図23)を通り越した低い位置であり、[発明が
解決しようとする課題]での説明のように鉛直線からの
距離 D = R sinα で表されるDの値を小さくして、膝に与える悪い力“踵
の膝曲げ作用”を軽減することができる。(これを“鉛
直線に接近した支持効果”とよぶ)。
【0110】またこのように爪先が上がった状態(足前
部が空中に浮いた状態)で着地開始されると、また別の
効果が発生する。図1において踵を下げるような力が矢
印Gとして作用し、従って中足骨頭部の底材を空中に浮
き上がらせるように作用すると、これは前述の有害な着
地衝撃(矢印A、B)とは方向が全く正反対の力であ
る。従って、矢印Gの力は有害な着地衝撃(矢印A、
B)の力に対して拮抗し、または押し返すように作用し
て、着地開始時に有益な力を発生させる。この矢印Gの
力が生み出す“爪先上げ効果”は前述の“鉛直線に接近
した支持効果”の主たる効果に対して補助的な効果とな
って相乗的に作用し、“膝伸ばし効果”を発生させるこ
とができる。
部が空中に浮いた状態)で着地開始されると、また別の
効果が発生する。図1において踵を下げるような力が矢
印Gとして作用し、従って中足骨頭部の底材を空中に浮
き上がらせるように作用すると、これは前述の有害な着
地衝撃(矢印A、B)とは方向が全く正反対の力であ
る。従って、矢印Gの力は有害な着地衝撃(矢印A、
B)の力に対して拮抗し、または押し返すように作用し
て、着地開始時に有益な力を発生させる。この矢印Gの
力が生み出す“爪先上げ効果”は前述の“鉛直線に接近
した支持効果”の主たる効果に対して補助的な効果とな
って相乗的に作用し、“膝伸ばし効果”を発生させるこ
とができる。
【0111】また一方で、前述“膝関節無屈曲効果”に
よって喪失したヒトの天然にもつ衝撃吸収機能の喪失を
補償するために、本実施例では特別の衝撃吸収手段を設
けることにより、特殊な状況に置かれた患者に対して、
きわめて適切な衝撃吸収力を與えつつ、かつヒトが備え
る天然の衝撃吸収機能を超えて、病弱者に優しい衝撃吸
収機能を與えることができ、さらに前述の“爪先上げ効
果”を増加させることができる。
よって喪失したヒトの天然にもつ衝撃吸収機能の喪失を
補償するために、本実施例では特別の衝撃吸収手段を設
けることにより、特殊な状況に置かれた患者に対して、
きわめて適切な衝撃吸収力を與えつつ、かつヒトが備え
る天然の衝撃吸収機能を超えて、病弱者に優しい衝撃吸
収機能を與えることができ、さらに前述の“爪先上げ効
果”を増加させることができる。
【0112】次に、図2(a) のような天秤状の状態“第
2の状態”に移って全体重を担持する。このとき底材に
形成された天秤部材は、体重を天秤状に支えることがで
き、体重の移動を円滑に行えるようになる。またこの実
施例の状態では、ほぼ靴全長の半分の位置に支点5が位
置するので力学的に負担の少ない状態であり、脚の筋力
の乏しい病弱者でも容易に“第1の状態”からこの“第
3の状態”に移ることができ、支点5から中足骨頭部の
位置する底材下面7までの底材を実質的に直線とする事
によって何らの抵抗もなく、容易に次の“第3の状態”
に移ることができる。
2の状態”に移って全体重を担持する。このとき底材に
形成された天秤部材は、体重を天秤状に支えることがで
き、体重の移動を円滑に行えるようになる。またこの実
施例の状態では、ほぼ靴全長の半分の位置に支点5が位
置するので力学的に負担の少ない状態であり、脚の筋力
の乏しい病弱者でも容易に“第1の状態”からこの“第
3の状態”に移ることができ、支点5から中足骨頭部の
位置する底材下面7までの底材を実質的に直線とする事
によって何らの抵抗もなく、容易に次の“第3の状態”
に移ることができる。
【0113】図2(b) は“第3の状態”を示し体重が中
足骨頭部の底材下面7と支点5との間の実質的な直線の
部分で支えられている。この“第3の状態”では通常の
高いヒ−ルの靴を履いたような状態に近付き、[発明が
解決しようとする課題]で説明したような、アキレス腱
が引っ張られる状態から開放される。このように“第3
の状態”に容易に移り得るので、従来例1で述べた図1
8のような離床時の無理なアキレス腱の引き伸ばしを生
じず、継続的に使用しても従来のようなアキレス腱が引
き伸ばされる弊害が生じない。それだけでなく、この効
果によって本発明では、アキレス腱の無理な引っ張りに
よる弊害を懸念しないで、第1の状態での理想的な浮き
上がり角度を適正な値に自由に設計できるようになっ
た。これにより理想的な治療効果が得られる。また、こ
の“第3の状態”では、踵が持ち上がった状態であっ
て、次の離床段階“第4の状態”への移行を容易にして
いる。このようにして、踵を高くして次の“第4の状
態”への移行を容易にした前述の“高踵型離床準備状
態”になる。また支点5の形成する稜線の小指側を前進
させることによりO脚の矯正を行うことができる。
足骨頭部の底材下面7と支点5との間の実質的な直線の
部分で支えられている。この“第3の状態”では通常の
高いヒ−ルの靴を履いたような状態に近付き、[発明が
解決しようとする課題]で説明したような、アキレス腱
が引っ張られる状態から開放される。このように“第3
の状態”に容易に移り得るので、従来例1で述べた図1
8のような離床時の無理なアキレス腱の引き伸ばしを生
じず、継続的に使用しても従来のようなアキレス腱が引
き伸ばされる弊害が生じない。それだけでなく、この効
果によって本発明では、アキレス腱の無理な引っ張りに
よる弊害を懸念しないで、第1の状態での理想的な浮き
上がり角度を適正な値に自由に設計できるようになっ
た。これにより理想的な治療効果が得られる。また、こ
の“第3の状態”では、踵が持ち上がった状態であっ
て、次の離床段階“第4の状態”への移行を容易にして
いる。このようにして、踵を高くして次の“第4の状
態”への移行を容易にした前述の“高踵型離床準備状
態”になる。また支点5の形成する稜線の小指側を前進
させることによりO脚の矯正を行うことができる。
【0114】図2(c) は“第4の状態”を示し、ヒトの
体重が図2(b) の“第3の状態”から次第に移動して指
先で地面を蹴る状態である。この時、底材を曲がり易く
するように空所3fが設けられていて、柔軟に曲がって
蹴り出しを容易にする。
体重が図2(b) の“第3の状態”から次第に移動して指
先で地面を蹴る状態である。この時、底材を曲がり易く
するように空所3fが設けられていて、柔軟に曲がって
蹴り出しを容易にする。
【0115】実施例2.実施例1では上層部材9を弾性
変形可能の弾性材で形成した例を示したが、天秤機構を
得るためには、他の実施例として図8(a) 、(b) に示す
ように、上層部材10を弾性変形しない材料で形成し
て、この上層部材10に前述の天秤部材8(図1)の役
割をさせてもよい。図8(a) において実質的に弾性変形
しない支柱部材11と実質的に弾性変形しない上層部材
10とによって天秤部材12を形成している。衝撃吸収
機構としては上層部材10の後端を底材から離れさせて
空間10aを形成し、ヒ−ル領域が弾性変形することは
図1の場合と同じである。この実施例では、後述する装
飾的ヒ−ル形状形成部材を設ける代わりに実質的なヒ−
ルの後端eから後方を邪魔にならないように斜上に切り
欠いてこの部分を斜面d2に形成してある。
変形可能の弾性材で形成した例を示したが、天秤機構を
得るためには、他の実施例として図8(a) 、(b) に示す
ように、上層部材10を弾性変形しない材料で形成し
て、この上層部材10に前述の天秤部材8(図1)の役
割をさせてもよい。図8(a) において実質的に弾性変形
しない支柱部材11と実質的に弾性変形しない上層部材
10とによって天秤部材12を形成している。衝撃吸収
機構としては上層部材10の後端を底材から離れさせて
空間10aを形成し、ヒ−ル領域が弾性変形することは
図1の場合と同じである。この実施例では、後述する装
飾的ヒ−ル形状形成部材を設ける代わりに実質的なヒ−
ルの後端eから後方を邪魔にならないように斜上に切り
欠いてこの部分を斜面d2に形成してある。
【0116】本実施例の場合、図1に示した天秤部材8
は、図8の上層部材10と支柱部材11に相当するの
で、図1と図8(a) は同じ天秤機能を有する。荷重を受
けた状態では図8(b)に示すように、上層部材10が底
材3d部分を凹ませて降下し、さらに上層部材10の後
部10bが降下して空間10aを縮小させ、この両作用
で衝撃を吸収するようになっている。この実施例では上
層部材10が弾性変形しないので足になじまない欠点を
有するが、それを解消するためには、天秤機能を害さな
いように留意しながら足に接する面を図示しない弾性材
で形成して弾性変形可能にしてもよい。
は、図8の上層部材10と支柱部材11に相当するの
で、図1と図8(a) は同じ天秤機能を有する。荷重を受
けた状態では図8(b)に示すように、上層部材10が底
材3d部分を凹ませて降下し、さらに上層部材10の後
部10bが降下して空間10aを縮小させ、この両作用
で衝撃を吸収するようになっている。この実施例では上
層部材10が弾性変形しないので足になじまない欠点を
有するが、それを解消するためには、天秤機能を害さな
いように留意しながら足に接する面を図示しない弾性材
で形成して弾性変形可能にしてもよい。
【0117】このように実質的に弾性変形しない上層部
材10と支柱部材11とにより天秤機構を得ているので
実施例1で示した天秤部材8と上層部材9とを兼ねて上
記上層部材10とすることができ、上記実施例1と同様
の効果を得ることができる。
材10と支柱部材11とにより天秤機構を得ているので
実施例1で示した天秤部材8と上層部材9とを兼ねて上
記上層部材10とすることができ、上記実施例1と同様
の効果を得ることができる。
【0118】実施例3.上記実施例1では前述の“膝関
節無屈曲効果”や“膝伸ばし効果”で代表して説明され
るように“前後方向の軸線の矯正”を伴う治療手段であ
る。これに対して、一方では、後述するように、“左右
方向の軸線の矯正”が有効であり、上記実施例1および
実施例2で述べた前後方向の矯正に加えて、後述する実
施例3および実施例4で述べる左右方向の矯正との両者
の手段が相乗されるとき、両者の“相乗効果”によっ
て、変形性膝関節症患者の治療効果を飛躍的に向上させ
ることができる。
節無屈曲効果”や“膝伸ばし効果”で代表して説明され
るように“前後方向の軸線の矯正”を伴う治療手段であ
る。これに対して、一方では、後述するように、“左右
方向の軸線の矯正”が有効であり、上記実施例1および
実施例2で述べた前後方向の矯正に加えて、後述する実
施例3および実施例4で述べる左右方向の矯正との両者
の手段が相乗されるとき、両者の“相乗効果”によっ
て、変形性膝関節症患者の治療効果を飛躍的に向上させ
ることができる。
【0119】この実施例3では、上記実施例1またま実
施例2に加えて底材の上層に左右に傾斜する斜面を設
け、それによって膝関節に連接する上下の骨(大腿骨と
脛骨)の左右の軸方向を矯正し、O脚(あるいはX脚)
を伴なった患者に左右方向の軸線を矯正する。この左右
方向の軸線の矯正による治療は公知であるが、その左右
方向の軸線の矯正だけでは満足な効果を得られていない
のが実情であり、本発明はそれを解決するものである。
施例2に加えて底材の上層に左右に傾斜する斜面を設
け、それによって膝関節に連接する上下の骨(大腿骨と
脛骨)の左右の軸方向を矯正し、O脚(あるいはX脚)
を伴なった患者に左右方向の軸線を矯正する。この左右
方向の軸線の矯正による治療は公知であるが、その左右
方向の軸線の矯正だけでは満足な効果を得られていない
のが実情であり、本発明はそれを解決するものである。
【0120】図9は、図1に示した上層部材9の平面図
を示し、図10(a)、(b)、および(c) は図9の上層部
材のa−a断面、b−b断面、c−c断面を示してい
る。その上層部材9の表面は、図10に示すように後方
から見て左から右に低くなるように傾斜し、患者の関節
の罹患側方向が低いように傾斜面が形成されている。
を示し、図10(a)、(b)、および(c) は図9の上層部
材のa−a断面、b−b断面、c−c断面を示してい
る。その上層部材9の表面は、図10に示すように後方
から見て左から右に低くなるように傾斜し、患者の関節
の罹患側方向が低いように傾斜面が形成されている。
【0121】またヒトの足が上記傾斜面の低い側に向け
て横滑りして甲皮を押し曲げることを防ぐために、上記
高い側の甲皮に比べて低い側の甲皮を図示しない強化材
で強化した。
て横滑りして甲皮を押し曲げることを防ぐために、上記
高い側の甲皮に比べて低い側の甲皮を図示しない強化材
で強化した。
【0122】なぜ傾斜面を形成するのかの理由は公知で
あり、説明を簡潔にするが、変形性膝関節症の場合の一
例として内反膝(O脚、ガニ股)で説明すると図11に
示すように、軸線方向(alignment)a−aが曲がって、
関節の外側112の軟骨105よりも関節の内側111
が多くの荷重を受けて軟骨が摩耗、欠損し、患部106
となって骨が露出した状態になっている。それを矯正す
る手段として、靴内に斜面を設けて、片側が低いことに
よって図12のように、関節の内側を下向きの矢印Eの
ように下げて矢印Fの力を発生させ、希望的には図12
のように軸線方向を矯正して患部を荷重から開放しよう
と試みる。この方法でも効果は認められるが希望の通り
には矯正できず、この手段だけでは効果は満足できない
のが現状であり、その問題を解決するのが本実施例3、
および以下の実施例4である。
あり、説明を簡潔にするが、変形性膝関節症の場合の一
例として内反膝(O脚、ガニ股)で説明すると図11に
示すように、軸線方向(alignment)a−aが曲がって、
関節の外側112の軟骨105よりも関節の内側111
が多くの荷重を受けて軟骨が摩耗、欠損し、患部106
となって骨が露出した状態になっている。それを矯正す
る手段として、靴内に斜面を設けて、片側が低いことに
よって図12のように、関節の内側を下向きの矢印Eの
ように下げて矢印Fの力を発生させ、希望的には図12
のように軸線方向を矯正して患部を荷重から開放しよう
と試みる。この方法でも効果は認められるが希望の通り
には矯正できず、この手段だけでは効果は満足できない
のが現状であり、その問題を解決するのが本実施例3、
および以下の実施例4である。
【0123】なお以上は内反膝の例をもって説明した
が、外反膝の場合は上記の説明文中それぞれ外側は内側
に、内側は外側に読み替え、傾斜面も反対方向に傾斜さ
せるものとし、説明は省略する。
が、外反膝の場合は上記の説明文中それぞれ外側は内側
に、内側は外側に読み替え、傾斜面も反対方向に傾斜さ
せるものとし、説明は省略する。
【0124】本実施例では上層部材9によって傾斜面を
形成したが、上層部材10によって傾斜面を形成しても
よく、底材上面を傾斜させて傾斜面を形成してもよい。
形成したが、上層部材10によって傾斜面を形成しても
よく、底材上面を傾斜させて傾斜面を形成してもよい。
【0125】図9および図10に示した上層部材9を弾
性材で形成する場合には、例えば、60度の硬度のE.
V.A発泡樹脂を用いて形成する。この場合の上層部材
9の弾性は前述の踵部担持弾性部材4aと協同して作用
するので、その作用は同一の上位概念の下にある。けれ
ども両者には機能上の相違点がある。
性材で形成する場合には、例えば、60度の硬度のE.
V.A発泡樹脂を用いて形成する。この場合の上層部材
9の弾性は前述の踵部担持弾性部材4aと協同して作用
するので、その作用は同一の上位概念の下にある。けれ
ども両者には機能上の相違点がある。
【0126】踵部担持弾性部材4aの弾性は、例えば7
0kgの荷重に耐える強い弾性が要求される。この要求
は例えば鉄道におけるレ−ルと車輪との衝撃を吸収する
ような強い弾性である。従って歩行によって上記70k
gの体重が負荷されたときに限って十分に弾性変形す
る。ところが上層部材9は車両の座席のように、もっと
弱い力(例えば1kg)で変形することが望ましい。そ
の理由は、着地が開始される瞬間には、未だ70kgの
体重は負荷されていないので、強い弾性を有する踵部担
持弾性部材4aは変形されず、弱い力で変形する上層部
材9が着地瞬間の初期微動を吸収する。この着地瞬間の
初期微動こそ、膝に痛みを持つ患者の最も苦痛とすると
ころである。着地瞬間を過ぎて体重70kgが静止荷重
として負荷されても痛みへの影響は少ない。
0kgの荷重に耐える強い弾性が要求される。この要求
は例えば鉄道におけるレ−ルと車輪との衝撃を吸収する
ような強い弾性である。従って歩行によって上記70k
gの体重が負荷されたときに限って十分に弾性変形す
る。ところが上層部材9は車両の座席のように、もっと
弱い力(例えば1kg)で変形することが望ましい。そ
の理由は、着地が開始される瞬間には、未だ70kgの
体重は負荷されていないので、強い弾性を有する踵部担
持弾性部材4aは変形されず、弱い力で変形する上層部
材9が着地瞬間の初期微動を吸収する。この着地瞬間の
初期微動こそ、膝に痛みを持つ患者の最も苦痛とすると
ころである。着地瞬間を過ぎて体重70kgが静止荷重
として負荷されても痛みへの影響は少ない。
【0127】ところが上層部材9には上記初期微動を吸
収する機能の他に、さらに前述の斜面形状保持の機能が
求められ、この斜面は体重に負けて変形してはならな
い。
収する機能の他に、さらに前述の斜面形状保持の機能が
求められ、この斜面は体重に負けて変形してはならな
い。
【0128】そこで例えば1kgの軽い初期衝撃でも弾
性変形する柔らかさをもつことと、70kgの重い静止
荷重に耐えて形状を保持できる強い形状保持機能をもつ
こととの両機能が求められる。
性変形する柔らかさをもつことと、70kgの重い静止
荷重に耐えて形状を保持できる強い形状保持機能をもつ
こととの両機能が求められる。
【0129】図9に示す本実施例3の上層部材9は、横
断面が図10(a)、 (b) および (c)に示すように傾斜面
が形成されている。この場合、踵部担持弾性部材4aに
比べて、上層部材9のヒトの足に接する面積が格段に広
くて、単位面積当たりの荷重が小さいので、この上層部
材9は踵部担持弾性部材4aに比べて弾性変形すること
は少ない。
断面が図10(a)、 (b) および (c)に示すように傾斜面
が形成されている。この場合、踵部担持弾性部材4aに
比べて、上層部材9のヒトの足に接する面積が格段に広
くて、単位面積当たりの荷重が小さいので、この上層部
材9は踵部担持弾性部材4aに比べて弾性変形すること
は少ない。
【0130】さらに上記両機能を有するためには、図9
に領域Qで示される部分を後述のように構成した変形例
とすることもできる。この領域Qは踵骨から強い圧力を
受ける領域であり、着地の初期に真っ先に荷重を受ける
部分であり、この特別に設けた領域Qにより、微小な初
期衝撃を吸収することができる。この領域は、他の領域
に比べて、図9では図示しない多数の気泡によって、た
とえ1kgの荷重でもヒトの踵の下端(例えば2cm2
の面積)に位置する上層部材9aが容易に弾性変形し始
めるように柔らかくしてあるが、この多数の気泡に代え
て穿孔、空所、凹所などを設けて柔らかくしてもよく、
または上層部材9よりも一層柔らかい素材を用いて領域
Qを形成してもよい。
に領域Qで示される部分を後述のように構成した変形例
とすることもできる。この領域Qは踵骨から強い圧力を
受ける領域であり、着地の初期に真っ先に荷重を受ける
部分であり、この特別に設けた領域Qにより、微小な初
期衝撃を吸収することができる。この領域は、他の領域
に比べて、図9では図示しない多数の気泡によって、た
とえ1kgの荷重でもヒトの踵の下端(例えば2cm2
の面積)に位置する上層部材9aが容易に弾性変形し始
めるように柔らかくしてあるが、この多数の気泡に代え
て穿孔、空所、凹所などを設けて柔らかくしてもよく、
または上層部材9よりも一層柔らかい素材を用いて領域
Qを形成してもよい。
【0131】このように構成することによって、傾斜面
を形成する形状保持機能を維持しつつ、同時に微弱な着
地初期微動を吸収して、患者の最も恐れる着地瞬間の痛
みを防止することができる。
を形成する形状保持機能を維持しつつ、同時に微弱な着
地初期微動を吸収して、患者の最も恐れる着地瞬間の痛
みを防止することができる。
【0132】また、上記傾斜面の低い側の甲被が高い側
の甲被に比べて強化材で強化されているので、上記傾斜
面の低い側へ向けてヒトの足が滑ることを防止できる。
の甲被に比べて強化材で強化されているので、上記傾斜
面の低い側へ向けてヒトの足が滑ることを防止できる。
【0133】実施例4.上記実施例3の靴を用いて実験
してみると、予想に反して上記傾斜面の効果が得られな
い場面に遭遇したが、そのときは原因不明であった。な
ぜ予想した効果が得られないのかを究明しているとき次
の原因によることが判明した。すなわち上記踵部担持弾
性部材4aは極端に柔軟な素材で形成されるので、上記
傾斜面の高い側を担持する踵部担持弾性部材4aは、上
記傾斜面の低い側を担持する踵部担持弾性部材4aより
も大きな荷重を受けて多く圧縮されて降下した。このよ
うに傾斜面の高い側が低い側に比べて余分に多く降下す
ることは図12に示した矢印Eと反対の矢印Wの力を生
じ、図11に示したような悪い方向に軸線a−aを曲げ
るような力が発生する。この現象は注意して観察しなけ
れば気付かないが、これは踵部担持弾性部材4aを特別
に柔軟な材料で形成する場合における宿命的な現象であ
ることに気付いた。このように、踵部担持弾性部材4a
が左右均等に降下しないで、傾斜面の高い側の踵部担持
弾性部材が多く降下する現象を、以下“ヒ−ルの不均等
降下現象”と呼ぶ。
してみると、予想に反して上記傾斜面の効果が得られな
い場面に遭遇したが、そのときは原因不明であった。な
ぜ予想した効果が得られないのかを究明しているとき次
の原因によることが判明した。すなわち上記踵部担持弾
性部材4aは極端に柔軟な素材で形成されるので、上記
傾斜面の高い側を担持する踵部担持弾性部材4aは、上
記傾斜面の低い側を担持する踵部担持弾性部材4aより
も大きな荷重を受けて多く圧縮されて降下した。このよ
うに傾斜面の高い側が低い側に比べて余分に多く降下す
ることは図12に示した矢印Eと反対の矢印Wの力を生
じ、図11に示したような悪い方向に軸線a−aを曲げ
るような力が発生する。この現象は注意して観察しなけ
れば気付かないが、これは踵部担持弾性部材4aを特別
に柔軟な材料で形成する場合における宿命的な現象であ
ることに気付いた。このように、踵部担持弾性部材4a
が左右均等に降下しないで、傾斜面の高い側の踵部担持
弾性部材が多く降下する現象を、以下“ヒ−ルの不均等
降下現象”と呼ぶ。
【0134】本実施例では上記の問題点を次のように解
決する。図13は本実施例の靴の底材下部を底面カバ−
材3cに沿って、その底面カバ−材3cの上面から上方
1mmの高さで底材を切断した水平断面図である。図に
おいて、踵部担持弾性部材4aは患部側4nで断面積を
小さく、反対側4rで断面積を大きくしてある。換言す
れば、患部側の空所4Lは反対側の空所4Rよりも大き
くしてある。そのため患部側は弱い圧力でも圧縮され
る。換言すれば断面積を調節して、4nの断面積と4r
の断面積に差を設けることによって、前項に説明した悪
い方向の力が軸線a−aを曲げるように作用することを
防止する。なお空所4Lは矢印wの方向に拡張して底材
3(広義の踵部担持弾性部材4a)の断面積を4R側に
比べて実質的に小さく(狭い幅の部分Nに)形成するこ
とが好ましい。以上は空所の大きさに差を設けた例であ
るが、空所の大きさの大小に代えて図示しない、凹所、
気泡、穿孔などの大小または個数に差を設けて患部側を
降下し易くしてもよい。また、図14に示すように踵部
担持弾性部材4aは患部側を弱い力で弾性変形する(柔
かい)材料Sで形成し、反対側を弾性変形しにくい(硬
い)材料Hで形成してもよい。また材料SとHとの間に
図示しない中間材料帯を設けてもよい。またこれらの手
段を併用してもい。なお図13、図14のように部分的
に狭い部分Nを形成すると、製造工程では甲被と底材と
の接着面積に不足を生じるので、甲被との接着面積
(幅)が4R側と同じ程度に得られるように、Nの部分
よりも柔軟な材料をこのNの部分に足して狭さを補って
もよい。
決する。図13は本実施例の靴の底材下部を底面カバ−
材3cに沿って、その底面カバ−材3cの上面から上方
1mmの高さで底材を切断した水平断面図である。図に
おいて、踵部担持弾性部材4aは患部側4nで断面積を
小さく、反対側4rで断面積を大きくしてある。換言す
れば、患部側の空所4Lは反対側の空所4Rよりも大き
くしてある。そのため患部側は弱い圧力でも圧縮され
る。換言すれば断面積を調節して、4nの断面積と4r
の断面積に差を設けることによって、前項に説明した悪
い方向の力が軸線a−aを曲げるように作用することを
防止する。なお空所4Lは矢印wの方向に拡張して底材
3(広義の踵部担持弾性部材4a)の断面積を4R側に
比べて実質的に小さく(狭い幅の部分Nに)形成するこ
とが好ましい。以上は空所の大きさに差を設けた例であ
るが、空所の大きさの大小に代えて図示しない、凹所、
気泡、穿孔などの大小または個数に差を設けて患部側を
降下し易くしてもよい。また、図14に示すように踵部
担持弾性部材4aは患部側を弱い力で弾性変形する(柔
かい)材料Sで形成し、反対側を弾性変形しにくい(硬
い)材料Hで形成してもよい。また材料SとHとの間に
図示しない中間材料帯を設けてもよい。またこれらの手
段を併用してもい。なお図13、図14のように部分的
に狭い部分Nを形成すると、製造工程では甲被と底材と
の接着面積に不足を生じるので、甲被との接着面積
(幅)が4R側と同じ程度に得られるように、Nの部分
よりも柔軟な材料をこのNの部分に足して狭さを補って
もよい。
【0135】このように踵部担持弾性部材4aを構成し
ヒ−ル領域を形成することにより、本発明の基本構成で
ある“柔らかい踵部担持弾性部材”を用いて体重を担持
して“天然の衝撃吸収機能”の喪失を補償しながら、そ
の場合に上記左右傾斜面を設けることによって必然的に
発生する上記“ヒ−ルの不均等降下現象”の発生を防止
し、上記左右傾斜面の傾斜角度を適正に保持することが
できる。
ヒ−ル領域を形成することにより、本発明の基本構成で
ある“柔らかい踵部担持弾性部材”を用いて体重を担持
して“天然の衝撃吸収機能”の喪失を補償しながら、そ
の場合に上記左右傾斜面を設けることによって必然的に
発生する上記“ヒ−ルの不均等降下現象”の発生を防止
し、上記左右傾斜面の傾斜角度を適正に保持することが
できる。
【0136】実施例5.本実施例は、上記の“ヒ−ルの
不均等降下現象”の発生を防止しつつ、同時に踵部担持
弾性部材4aの衝撃吸収機能の設計を寛容にしようとす
るものである。もし踵部担持弾性部材4aの弾性を個々
のヒトの体重に応じて設定すると、ヒトの体重は多様で
あるから、多種類の商品を用意する必要が生じるので多
数の在庫品をかかえることになる。もし、商品が多種類
になるのを避けようとして、無理に単一化して平均値だ
けを頼って設計し、それを商品として発売すると、上記
ヒトの体重の多様さに順応できないため衝撃吸収機能が
十分でない場合が生じる。例えば70kgの重い体重の
ヒトでは降下寸法が大き過ぎて安定感を失い、一方では
例えば35kgの軽い体重のヒトでは、弾性変形が小さ
くて降下寸法が小さく、衝撃吸収機能が不十分になる。
もし実現可能ならば、軽い体重のヒトでも降下し、重い
体重のヒトでも降下が過大にならないことが望まれる。
本実施例はその問題を解決するとともに、左右に安定し
て“ヒ−ルの不均等降下現象”の発生を防止できる構造
に関するものである。
不均等降下現象”の発生を防止しつつ、同時に踵部担持
弾性部材4aの衝撃吸収機能の設計を寛容にしようとす
るものである。もし踵部担持弾性部材4aの弾性を個々
のヒトの体重に応じて設定すると、ヒトの体重は多様で
あるから、多種類の商品を用意する必要が生じるので多
数の在庫品をかかえることになる。もし、商品が多種類
になるのを避けようとして、無理に単一化して平均値だ
けを頼って設計し、それを商品として発売すると、上記
ヒトの体重の多様さに順応できないため衝撃吸収機能が
十分でない場合が生じる。例えば70kgの重い体重の
ヒトでは降下寸法が大き過ぎて安定感を失い、一方では
例えば35kgの軽い体重のヒトでは、弾性変形が小さ
くて降下寸法が小さく、衝撃吸収機能が不十分になる。
もし実現可能ならば、軽い体重のヒトでも降下し、重い
体重のヒトでも降下が過大にならないことが望まれる。
本実施例はその問題を解決するとともに、左右に安定し
て“ヒ−ルの不均等降下現象”の発生を防止できる構造
に関するものである。
【0137】図24(a) は上層部材9のヒトの踵の下端
に接する部分9a(図1)付近の踵部担持弾性部材4a
(底面カバ−材3cを含む)の横断面を示す。図におい
て、踵部担持弾性部材4a下方の接地面の形状は後方か
ら見て、それぞれ側方に位置しかつ地面に接触する両側
部分4Sと、その両側部分4Sの間に位置し、無負荷時
に実質的に地面に接触しない内側部分4hとで形成され
ている。内側部分4hは両側部分4Sに比べて完全に凹
んでいてもよく、または、実質的には凹部であっても変
形し易い弱い突起を形成して荷重で容易に圧縮変形させ
てもよい。例えば体重35kgの軽いヒトの場合には、
両側部分4Sは接地面積が小さいので真っ先に十分に変
形して圧縮され、軽い体重のヒトの着地衝撃を吸収す
る。変形後は図24(b) に示すように扁平な底面なる。
その結果、内側部分4hが地面に接触した状態では、内
側部分4hと両側部分4Sとの合計した大きい面積
(例、図24(a) の場合の4倍の接地面積)で体重を支
持する。従って担持力が大きく容易には変形しないの
で、重い体重例えば70kgに耐える力をもって衝撃を
吸収する。換言すれば、着地の初期には面積の小さい両
側部分4Sで体重を担持し、面積が小さいので変形し易
くて真っ先に押しつぶされ、体重の重い70kgのヒト
の場合でも体重の軽い35kgヒトの場合でも共通し
て、容易に弾性変形して着地衝撃を吸収する。続いて、
体重の重いヒトの場合は図24(b) に示したように広い
面積で体重を担持し、図24(a) の場合に比べて例えば
5倍の面積になり(面積が大きいので)例えば70kg
の体重の重いヒトの場合にも降下寸法が過大にならな
い。また、本発明の宿命である左右の傾斜面(図10)
による荷重の左右不均等による左右方向の不安定は、両
側(両端)で強く担持されることによって、地面に若干
の凹凸があっても左右に安定に支持される。
に接する部分9a(図1)付近の踵部担持弾性部材4a
(底面カバ−材3cを含む)の横断面を示す。図におい
て、踵部担持弾性部材4a下方の接地面の形状は後方か
ら見て、それぞれ側方に位置しかつ地面に接触する両側
部分4Sと、その両側部分4Sの間に位置し、無負荷時
に実質的に地面に接触しない内側部分4hとで形成され
ている。内側部分4hは両側部分4Sに比べて完全に凹
んでいてもよく、または、実質的には凹部であっても変
形し易い弱い突起を形成して荷重で容易に圧縮変形させ
てもよい。例えば体重35kgの軽いヒトの場合には、
両側部分4Sは接地面積が小さいので真っ先に十分に変
形して圧縮され、軽い体重のヒトの着地衝撃を吸収す
る。変形後は図24(b) に示すように扁平な底面なる。
その結果、内側部分4hが地面に接触した状態では、内
側部分4hと両側部分4Sとの合計した大きい面積
(例、図24(a) の場合の4倍の接地面積)で体重を支
持する。従って担持力が大きく容易には変形しないの
で、重い体重例えば70kgに耐える力をもって衝撃を
吸収する。換言すれば、着地の初期には面積の小さい両
側部分4Sで体重を担持し、面積が小さいので変形し易
くて真っ先に押しつぶされ、体重の重い70kgのヒト
の場合でも体重の軽い35kgヒトの場合でも共通し
て、容易に弾性変形して着地衝撃を吸収する。続いて、
体重の重いヒトの場合は図24(b) に示したように広い
面積で体重を担持し、図24(a) の場合に比べて例えば
5倍の面積になり(面積が大きいので)例えば70kg
の体重の重いヒトの場合にも降下寸法が過大にならな
い。また、本発明の宿命である左右の傾斜面(図10)
による荷重の左右不均等による左右方向の不安定は、両
側(両端)で強く担持されることによって、地面に若干
の凹凸があっても左右に安定に支持される。
【0138】上層部材に設けた斜面の高い側9Hを担持
する側4Sは、斜面の低い側9Lを担持する側4Sに比
べて水平断面積を大きくし、または硬度を大きくして前
述の“ヒ−ルの不均等降下現象”の発生を防止すること
が好ましい。
する側4Sは、斜面の低い側9Lを担持する側4Sに比
べて水平断面積を大きくし、または硬度を大きくして前
述の“ヒ−ルの不均等降下現象”の発生を防止すること
が好ましい。
【0139】以上のように本実施例5によれば、“ヒ−
ルの不均等降下現象”の発生を防止しつつ、同時に踵部
担持弾性部材4aの衝撃吸収機能の設計を寛容にし、本
来は各個人の体重に応じて設計すべき踵部担持弾性部材
を、体重の重いヒトと、軽いヒトとが共用できるように
設計することができる。
ルの不均等降下現象”の発生を防止しつつ、同時に踵部
担持弾性部材4aの衝撃吸収機能の設計を寛容にし、本
来は各個人の体重に応じて設計すべき踵部担持弾性部材
を、体重の重いヒトと、軽いヒトとが共用できるように
設計することができる。
【0140】実施例6.図25、26は上記各実施例の
機能を有し、かつ、履いたり脱いだりし易いように甲被
をスリッパに近いものとした実施例を示す。図25は実
施例7の履物を示す縦断面図であり、前述の実施例1の
場合の図1と同じく体重が踵部に負荷された状態を示
す。図26(a) は図25に示した履物の無負荷時の外観
を示し、これは前述の実施例1として示した図3(b)に
相当する。図26(b)(c)は図26(a)のu−u断面を
矢印方向に見た鎖線部分の断面図である。図1と同一符
号は同一または相当する部分を示す。
機能を有し、かつ、履いたり脱いだりし易いように甲被
をスリッパに近いものとした実施例を示す。図25は実
施例7の履物を示す縦断面図であり、前述の実施例1の
場合の図1と同じく体重が踵部に負荷された状態を示
す。図26(a) は図25に示した履物の無負荷時の外観
を示し、これは前述の実施例1として示した図3(b)に
相当する。図26(b)(c)は図26(a)のu−u断面を
矢印方向に見た鎖線部分の断面図である。図1と同一符
号は同一または相当する部分を示す。
【0141】図において、前述の各実施例で説明した上
層部材9、中底3m、踵部担持弾性部材4a、底材前部
弾性部材3、天秤部材8は、図示しない被覆材で覆わ
れ、足踏み材3gを形成している。2bはスリッパの甲
被、2cはその甲被の下端を示す。足踏み材3gの下に
は、合成樹脂の発泡材を被覆材で覆わずに露出させた底
面カバ−材3cが設けられている。甲被2bと足踏み材
3gと底面カバ−材3cの三者の結合方法は、図26
(b)(c)に示すように、甲被下端2cを上層部材9と中
底3mとの間に結合する方法、あるいは踵部担持弾性部
材4aと底面カバ−材3cとの間に結合する方法、甲被
下端2cを上層部材9と踵部担持弾性部材4aとの間に
結合する方法、等様々あるが、この発明の機能に本質的
に関係しないので、結合はこの方法に限定されるもので
はない。
層部材9、中底3m、踵部担持弾性部材4a、底材前部
弾性部材3、天秤部材8は、図示しない被覆材で覆わ
れ、足踏み材3gを形成している。2bはスリッパの甲
被、2cはその甲被の下端を示す。足踏み材3gの下に
は、合成樹脂の発泡材を被覆材で覆わずに露出させた底
面カバ−材3cが設けられている。甲被2bと足踏み材
3gと底面カバ−材3cの三者の結合方法は、図26
(b)(c)に示すように、甲被下端2cを上層部材9と中
底3mとの間に結合する方法、あるいは踵部担持弾性部
材4aと底面カバ−材3cとの間に結合する方法、甲被
下端2cを上層部材9と踵部担持弾性部材4aとの間に
結合する方法、等様々あるが、この発明の機能に本質的
に関係しないので、結合はこの方法に限定されるもので
はない。
【0142】また、別の変形例としては、構造を簡潔に
するために中底3mをもって天秤部材8の補強材として
もよい。この場合、中底3m(換言すれば天秤部材8)
は上層部材9の直下に配置してあるが、もし天秤機能を
妨げないならば、天秤部材8(中底3m)は踵部担持弾
性部材4aの下方に配置してもよい。
するために中底3mをもって天秤部材8の補強材として
もよい。この場合、中底3m(換言すれば天秤部材8)
は上層部材9の直下に配置してあるが、もし天秤機能を
妨げないならば、天秤部材8(中底3m)は踵部担持弾
性部材4aの下方に配置してもよい。
【0143】このように、甲被の形状をスリッパに近い
ものとしたから、履いたり脱いだりし易く、例えば室内
でも使用できる変形性膝関節症患者に有用な履物を得る
ことができる。
ものとしたから、履いたり脱いだりし易く、例えば室内
でも使用できる変形性膝関節症患者に有用な履物を得る
ことができる。
【0144】
[効果1]以上のように、この発明によれば、履物本体
は、底材および靴状の甲被からなり、上記底材下面は支
点を境界にして底材前部領域と底材後部領域とからな
り、踵部に荷重を受けた状態で、ヒトの第2中足骨頭下
端がヒトの踵骨下端に比べて高く保持され、かつ上記第
2中足骨頭が位置する底材下面が水平線から浮き上がる
ように、上記底材後部領域における底材の厚さは、その
後部に比べて支点部が厚くなるように形成され、かつ、
上記底材後部領域は、ヒトの足に接する面の踵部の高さ
が荷重を受けた時に降下するような衝撃吸収機構を備え
ているから、着地時に第2中足骨頭部の位置する底材下
面が水平線から浮き上がる“鉛直線に接近した支持効
果”によって、着地の瞬間に踵骨が押し上げられて膝が
曲げられる“踵の膝曲げ作用”が低減され“膝関節の無
屈曲効果”を得るとともに“爪先上げ”による“膝伸ば
し効果”をも得られる。また、このような構成にする場
合の副作用として必然的に生じる“天然の衝撃吸収機
能”の喪失を補償するためにの衝撃吸収機構を備えてい
るから、着床時の衝撃を吸収できるので、膝関節の摩耗
を防止できる。さらに、“第1の状態”から“第2の状
態”を経ての“第3の状態”への移行は、単に天秤の傾
きが変わるだけでよく、容易に移行でき、また“第3の
状態”は次の離床段階に移り易い“高踵型の離床準備状
態”にある。そのため筋力の衰えた患者でも容易に離床
できる。以上の機能は物理的に作用し、変形性膝関節症
患者の膝関節の摩耗を防止して、症状の進行を防止する
とともに患部の痛みを軽減する効果が得られる。
は、底材および靴状の甲被からなり、上記底材下面は支
点を境界にして底材前部領域と底材後部領域とからな
り、踵部に荷重を受けた状態で、ヒトの第2中足骨頭下
端がヒトの踵骨下端に比べて高く保持され、かつ上記第
2中足骨頭が位置する底材下面が水平線から浮き上がる
ように、上記底材後部領域における底材の厚さは、その
後部に比べて支点部が厚くなるように形成され、かつ、
上記底材後部領域は、ヒトの足に接する面の踵部の高さ
が荷重を受けた時に降下するような衝撃吸収機構を備え
ているから、着地時に第2中足骨頭部の位置する底材下
面が水平線から浮き上がる“鉛直線に接近した支持効
果”によって、着地の瞬間に踵骨が押し上げられて膝が
曲げられる“踵の膝曲げ作用”が低減され“膝関節の無
屈曲効果”を得るとともに“爪先上げ”による“膝伸ば
し効果”をも得られる。また、このような構成にする場
合の副作用として必然的に生じる“天然の衝撃吸収機
能”の喪失を補償するためにの衝撃吸収機構を備えてい
るから、着床時の衝撃を吸収できるので、膝関節の摩耗
を防止できる。さらに、“第1の状態”から“第2の状
態”を経ての“第3の状態”への移行は、単に天秤の傾
きが変わるだけでよく、容易に移行でき、また“第3の
状態”は次の離床段階に移り易い“高踵型の離床準備状
態”にある。そのため筋力の衰えた患者でも容易に離床
できる。以上の機能は物理的に作用し、変形性膝関節症
患者の膝関節の摩耗を防止して、症状の進行を防止する
とともに患部の痛みを軽減する効果が得られる。
【0145】また、この発明によれば、上記変形性膝関
節症患者用履物において、上記底材は、体重を上記支点
によって天秤状に担持する天秤部材を有しているから、
上記[効果1]に述べた“第1の状態”から“第3の状
態”まで抵抗なく移行でき、[効果1]の効果を増強す
ることができる。
節症患者用履物において、上記底材は、体重を上記支点
によって天秤状に担持する天秤部材を有しているから、
上記[効果1]に述べた“第1の状態”から“第3の状
態”まで抵抗なく移行でき、[効果1]の効果を増強す
ることができる。
【0146】また、この発明によれば、上記変形性膝関
節症患者用履物において、上記天秤部材は、実質的に踵
の前部から中足骨前部の位置に達する長さを有するもの
としたから、該天秤部材の体重担持機能を確実にし、上
記[効果1]の効果を増強することができる。
節症患者用履物において、上記天秤部材は、実質的に踵
の前部から中足骨前部の位置に達する長さを有するもの
としたから、該天秤部材の体重担持機能を確実にし、上
記[効果1]の効果を増強することができる。
【0147】またこの発明によれば、上記変形性膝関節
症患者用の履物において、上記支点は底材底面にその底
面を横切る稜線を形成し、その稜線のヒ−ル後端からの
距離は、踵骨の中心と第2中足骨を結ぶ線に平行に測っ
て、小指側の稜線が拇指側の稜線に比べて前進させたも
のとしたから、上記[効果1]の効果に加えて、特にO
脚に有効な支点の位置を設定できる効果がある。
症患者用の履物において、上記支点は底材底面にその底
面を横切る稜線を形成し、その稜線のヒ−ル後端からの
距離は、踵骨の中心と第2中足骨を結ぶ線に平行に測っ
て、小指側の稜線が拇指側の稜線に比べて前進させたも
のとしたから、上記[効果1]の効果に加えて、特にO
脚に有効な支点の位置を設定できる効果がある。
【0148】またこの発明によれば、上記変形性膝関節
症患者用の履物において、上記第2中足骨頭の位置する
底材下面と上記支点との間の底材底面の形状は、負荷時
に側方から見て実質的に直線状又は上方に凹んだ形状に
形成したから、体重の移動中に上記支点が移動するのを
防ぎ、変形性膝関節症患者の歩行時の抵抗を小さくでき
る効果がある。
症患者用の履物において、上記第2中足骨頭の位置する
底材下面と上記支点との間の底材底面の形状は、負荷時
に側方から見て実質的に直線状又は上方に凹んだ形状に
形成したから、体重の移動中に上記支点が移動するのを
防ぎ、変形性膝関節症患者の歩行時の抵抗を小さくでき
る効果がある。
【0149】またこの発明によれば、上記変形性膝関節
症患者用の履物において、上記踵部と上記支点との間の
底材底面の形状は、負荷時に側方から見て実質的に直線
状又は上方に凹んだ形状に形成したから、上記[効果
1]で述べた浮き上がり角度を正確に保ち、前後に揺れ
ないように正確に保持することができる。
症患者用の履物において、上記踵部と上記支点との間の
底材底面の形状は、負荷時に側方から見て実質的に直線
状又は上方に凹んだ形状に形成したから、上記[効果
1]で述べた浮き上がり角度を正確に保ち、前後に揺れ
ないように正確に保持することができる。
【0150】またこの発明によれば、上記変形性膝関節
症患者用の履物において、上記ヒトの踵に接する面の有
する上記衝撃吸収機構は、ヒトが歩行するときに踵が地
面から受ける反力で膝が前方に曲がって衝撃を吸収す
る、ヒトの有する膝の衝撃吸収機能に代わって、または
その機能を越えて衝撃吸収を達成するものであるから着
地時の衝撃が吸収され、上記[効果1]に述べた衝撃吸
収効果をさらに十分なものにする効果がある。
症患者用の履物において、上記ヒトの踵に接する面の有
する上記衝撃吸収機構は、ヒトが歩行するときに踵が地
面から受ける反力で膝が前方に曲がって衝撃を吸収す
る、ヒトの有する膝の衝撃吸収機能に代わって、または
その機能を越えて衝撃吸収を達成するものであるから着
地時の衝撃が吸収され、上記[効果1]に述べた衝撃吸
収効果をさらに十分なものにする効果がある。
【0151】またこの発明によれば、上記変形性膝関節
症患者用の履物において、上記衝撃吸収機構は、ヒトの
踵部に位置し踵部の荷重を受けて容易に弾性変形する少
なくとも一部が弾性材よりなる踵部担持弾性部材、また
は上記底材上部に上層部材を有し、それらの弾性変形に
よってヒトの踵部に接する上記上層部材の表面が降下す
るものであるから、上記[効果1]に述べた衝撃を吸収
し、上記効果を増強することができる効果がある。
症患者用の履物において、上記衝撃吸収機構は、ヒトの
踵部に位置し踵部の荷重を受けて容易に弾性変形する少
なくとも一部が弾性材よりなる踵部担持弾性部材、また
は上記底材上部に上層部材を有し、それらの弾性変形に
よってヒトの踵部に接する上記上層部材の表面が降下す
るものであるから、上記[効果1]に述べた衝撃を吸収
し、上記効果を増強することができる効果がある。
【0152】またこの発明によれば、上記変形性膝関節
症患者用の履物において、上記踵部担持弾性部材の弾性
力は上記天秤部材を形成する各部材に比べて容易に弾性
変形できるもとしたから、上記[効果1]に述べた衝撃
吸収効果と体重担持機能とを得ることができる。
症患者用の履物において、上記踵部担持弾性部材の弾性
力は上記天秤部材を形成する各部材に比べて容易に弾性
変形できるもとしたから、上記[効果1]に述べた衝撃
吸収効果と体重担持機能とを得ることができる。
【0153】またこの発明によれば、上記変形性膝関節
症患者用の履物において、上記天秤部材と上記踵部担持
弾性部材との弾性力の差は、気泡、穿孔、空所および凹
所の形状の大小の差または個数の差と、断面積の差また
は材質の弾性の差のうち少なくとも一者によって形成し
たから、前項で述べた上記衝撃吸収効果をもつ踵部担持
弾性部材と体重担持機能をもつ天秤部材との弾性の差を
得ることができる効果がある。
症患者用の履物において、上記天秤部材と上記踵部担持
弾性部材との弾性力の差は、気泡、穿孔、空所および凹
所の形状の大小の差または個数の差と、断面積の差また
は材質の弾性の差のうち少なくとも一者によって形成し
たから、前項で述べた上記衝撃吸収効果をもつ踵部担持
弾性部材と体重担持機能をもつ天秤部材との弾性の差を
得ることができる効果がある。
【0154】またこの発明によれば、上記踵部担持弾性
部材の下面後端は履物の後端から前進した位置に位置
し、その後方に該踵部担持弾性部材よりも弾性変形し易
くした装飾的ヒ−ル形状形成部材を有しているから、上
記[効果1]で述べた“鉛直線に接近した支持効果”を
得るために上記踵部担持弾性部材下面後端が履物の後端
よりも前進して位置していても、それによって外観が奇
異にならない履物を得ることができる効果がある。
部材の下面後端は履物の後端から前進した位置に位置
し、その後方に該踵部担持弾性部材よりも弾性変形し易
くした装飾的ヒ−ル形状形成部材を有しているから、上
記[効果1]で述べた“鉛直線に接近した支持効果”を
得るために上記踵部担持弾性部材下面後端が履物の後端
よりも前進して位置していても、それによって外観が奇
異にならない履物を得ることができる効果がある。
【0155】[効果2]またこの発明によれば、上記
[効果1]で述べた変形性膝関節症患者用の履物におい
て、荷重時において、膝関節の罹患部分が低くなるよう
に、後方から見て左から右に低くなる、または右から左
に低くなる傾斜面を上記底材上部に形成したから、前述
の“膝関節無屈曲効果”や“膝伸ばし効果”で代表して
説明されるような“前後方向の軸線の矯正”に対して
“左右方向の軸線の矯正”を相乗し、上記の[効果1]
と[効果2]との“相乗効果”によって、変形性膝関節
症患者の治療効果を飛躍的に向上させることができる。
[効果1]で述べた変形性膝関節症患者用の履物におい
て、荷重時において、膝関節の罹患部分が低くなるよう
に、後方から見て左から右に低くなる、または右から左
に低くなる傾斜面を上記底材上部に形成したから、前述
の“膝関節無屈曲効果”や“膝伸ばし効果”で代表して
説明されるような“前後方向の軸線の矯正”に対して
“左右方向の軸線の矯正”を相乗し、上記の[効果1]
と[効果2]との“相乗効果”によって、変形性膝関節
症患者の治療効果を飛躍的に向上させることができる。
【0156】また、この発明によれば、上記変形性膝関
節症患者用の履物において、上記傾斜面は履物本体の内
部に設けた弾性材からなる上層部材に形成したから、上
記の[効果2]に加えて、上記[効果1]で述べた着地
時の衝撃を、弾性を有する上層部材により吸収できる効
果がある。
節症患者用の履物において、上記傾斜面は履物本体の内
部に設けた弾性材からなる上層部材に形成したから、上
記の[効果2]に加えて、上記[効果1]で述べた着地
時の衝撃を、弾性を有する上層部材により吸収できる効
果がある。
【0157】またこの発明によれば、上記変形性膝関節
症患者用の履物において、上記傾斜面を、該傾斜面のヒ
トの踵を担持する部分が他の領域に比べて弾性変形し易
く形成したから、前項の効果に加えて、着地時の初期衝
撃を吸収できる効果がある。
症患者用の履物において、上記傾斜面を、該傾斜面のヒ
トの踵を担持する部分が他の領域に比べて弾性変形し易
く形成したから、前項の効果に加えて、着地時の初期衝
撃を吸収できる効果がある。
【0158】またこの発明によれば上記変形性膝関節症
患者用の履物において、上記傾斜面の部分的な弾性力の
差は、気泡、穿孔、空所および凹所の形状の大小の差ま
たは個数の差、または材質の弾性の差のうち少なくとも
一者によって形成したから、弾性力の差を適正に調節で
き、上記効果を確実にできる効果がある。
患者用の履物において、上記傾斜面の部分的な弾性力の
差は、気泡、穿孔、空所および凹所の形状の大小の差ま
たは個数の差、または材質の弾性の差のうち少なくとも
一者によって形成したから、弾性力の差を適正に調節で
き、上記効果を確実にできる効果がある。
【0159】またこの発明によれば、上記変形性膝関節
症患者用の履物において、上記踵部担持弾性部材は、上
記傾斜面の低い側を担持する部分が、上記傾斜面の高い
側を担持する部分に比べて降下し易いように、上記低い
側担持部分と上記高い側担持部分との弾性力に差を設け
たから、上記[効果2]を得るための傾斜面を形成しな
がら、その結果として発生する“ヒ−ルの不均等降下現
象”を防止しつつ、同時に上記[効果1]で述べた衝撃
を吸収できる効果がある。
症患者用の履物において、上記踵部担持弾性部材は、上
記傾斜面の低い側を担持する部分が、上記傾斜面の高い
側を担持する部分に比べて降下し易いように、上記低い
側担持部分と上記高い側担持部分との弾性力に差を設け
たから、上記[効果2]を得るための傾斜面を形成しな
がら、その結果として発生する“ヒ−ルの不均等降下現
象”を防止しつつ、同時に上記[効果1]で述べた衝撃
を吸収できる効果がある。
【0160】またこの発明によれば、上記変形性膝関節
症患者用の履物において、上記踵部担持弾性部材の部分
的な弾性力の差は、気泡、穿孔、空所および凹所の形状
の大小の差または個数の差と、断面積の差または材質の
弾性の差のうち少なくとも一者によって形成したから、
前項の効果を得るための弾性力の差を適正に調整するこ
とができ、前項の効果を確実にできる効果がある。
症患者用の履物において、上記踵部担持弾性部材の部分
的な弾性力の差は、気泡、穿孔、空所および凹所の形状
の大小の差または個数の差と、断面積の差または材質の
弾性の差のうち少なくとも一者によって形成したから、
前項の効果を得るための弾性力の差を適正に調整するこ
とができ、前項の効果を確実にできる効果がある。
【0161】また、この発明によれば、上記変形性膝関
節症患者用の履物いおいて、踵部分の甲被は、上記傾斜
面の低い側へ向けてヒトの足が滑らないように、傾斜面
の低い側の甲被が高い側の甲被に比べて強化材で強化し
たから、上記[効果2]で述べた構造によって生じる踵
の滑りを防止して、甲被の変形を防止できる効果があ
る。
節症患者用の履物いおいて、踵部分の甲被は、上記傾斜
面の低い側へ向けてヒトの足が滑らないように、傾斜面
の低い側の甲被が高い側の甲被に比べて強化材で強化し
たから、上記[効果2]で述べた構造によって生じる踵
の滑りを防止して、甲被の変形を防止できる効果があ
る。
【0162】また、この発明によれば、上記の変形性膝
関節症患者用の履物において、上記衝撃吸収機能は、そ
の衝撃吸収機構の少なくとも一部が衝撃吸収材で形成し
たから、上記[効果1]に述べた弾性材の弾性変形機能
に代えて衝撃吸収を達成できる。
関節症患者用の履物において、上記衝撃吸収機能は、そ
の衝撃吸収機構の少なくとも一部が衝撃吸収材で形成し
たから、上記[効果1]に述べた弾性材の弾性変形機能
に代えて衝撃吸収を達成できる。
【0163】またこの発明によれば、上記変形性膝関節
症患者用の履物において、底材上面と接地面との間に形
成される上記天秤部材、上記踵部担持弾性部材、上記装
飾的ヒ−ル形状形成部材の各部材の有する空間および各
部材相互間の空間を、その弾力性が上記各部材よりも弱
い弾性材で充填したから、底面カバ−材を設けない場合
でも構成部材が露出せず、外観を整えることができる効
果がある。
症患者用の履物において、底材上面と接地面との間に形
成される上記天秤部材、上記踵部担持弾性部材、上記装
飾的ヒ−ル形状形成部材の各部材の有する空間および各
部材相互間の空間を、その弾力性が上記各部材よりも弱
い弾性材で充填したから、底面カバ−材を設けない場合
でも構成部材が露出せず、外観を整えることができる効
果がある。
【0164】またこの発明によれば、上記変形性膝関節
症患者用の履物において、上記踵部担持弾性部材の下方
に位置する接地面の形状は、後方から見て、それぞれ側
方に位置しかつ地面に接触する両側部分と、その両側部
分の間に位置しかつ無負荷時に実質的に地面に接触しな
い内側部分とで形成されているので、体重の軽いヒトで
も弾性変形して衝撃を吸収し、体重の重いヒトでも過大
に弾性変形せずに体重を担持することができるので、本
来は各個人の体重に応じて設計すべき踵部担持弾性部材
の弾性を、体重の重いヒトと軽いヒトとが共用できるよ
うに設計することができるとともに、左右に安定して
“ヒ−ルの不均等降下現象”を軽減することができる。
症患者用の履物において、上記踵部担持弾性部材の下方
に位置する接地面の形状は、後方から見て、それぞれ側
方に位置しかつ地面に接触する両側部分と、その両側部
分の間に位置しかつ無負荷時に実質的に地面に接触しな
い内側部分とで形成されているので、体重の軽いヒトで
も弾性変形して衝撃を吸収し、体重の重いヒトでも過大
に弾性変形せずに体重を担持することができるので、本
来は各個人の体重に応じて設計すべき踵部担持弾性部材
の弾性を、体重の重いヒトと軽いヒトとが共用できるよ
うに設計することができるとともに、左右に安定して
“ヒ−ルの不均等降下現象”を軽減することができる。
【0165】また、この発明によれば、上記変形性膝関
節症患者用の履物において、上記第2中足骨頭が位置す
る底材下面が地面から浮き上がる角度は、上記履物の踵
部が荷重70kgを受けた状態で少なくとも5度の角度
であるものとしたから、上記[効果1]に述べた浮き上
がり角度を適正に保ち、上記“第3の状態”に移った場
合に離床し易くすることができる。
節症患者用の履物において、上記第2中足骨頭が位置す
る底材下面が地面から浮き上がる角度は、上記履物の踵
部が荷重70kgを受けた状態で少なくとも5度の角度
であるものとしたから、上記[効果1]に述べた浮き上
がり角度を適正に保ち、上記“第3の状態”に移った場
合に離床し易くすることができる。
【0166】またこの発明によれば、上記変形性膝関節
症患者用の履物において、上記下方支点の位置は、履物
本体の後端から第2中足骨に平行に測って、履物本体の
全長に対して41%〜65%の距離に設置したから、上
記[効果1]に述べた効果を得るために最も適した位置
に上記支点の位置を設定できる効果がある。
症患者用の履物において、上記下方支点の位置は、履物
本体の後端から第2中足骨に平行に測って、履物本体の
全長に対して41%〜65%の距離に設置したから、上
記[効果1]に述べた効果を得るために最も適した位置
に上記支点の位置を設定できる効果がある。
【0167】またこの発明によれば、上記変形性膝関節
症患者用の履物において、上記衝撃吸収機能は、ヒトの
踵部分に接する面が荷重70kgを受けた場合に、上記
底材上部に設けた上層部材または上記踵部担持弾性部材
の弾性変形によって衝撃を吸収し、上記ヒトの踵の下端
に接する面の高さが少なくとも履物全長の2%の降下を
生じるものとしたから、上記[効果1]に述べた衝撃吸
収効果を十分なものにする効果がある。
症患者用の履物において、上記衝撃吸収機能は、ヒトの
踵部分に接する面が荷重70kgを受けた場合に、上記
底材上部に設けた上層部材または上記踵部担持弾性部材
の弾性変形によって衝撃を吸収し、上記ヒトの踵の下端
に接する面の高さが少なくとも履物全長の2%の降下を
生じるものとしたから、上記[効果1]に述べた衝撃吸
収効果を十分なものにする効果がある。
【0168】またこの発明によれば、上記変形性膝関節
症患者用の履物において、上記衝撃吸収機能は、踵部が
荷重70kgを受けた場合に上記踵部担持弾性部材の弾
性変形によって衝撃を吸収し、底材上面後端の高さが少
なくとも履物全長の1%の降下を生じるから、上記[効
果1]に述べた衝撃吸収効果の一部を達成することがで
きる。
症患者用の履物において、上記衝撃吸収機能は、踵部が
荷重70kgを受けた場合に上記踵部担持弾性部材の弾
性変形によって衝撃を吸収し、底材上面後端の高さが少
なくとも履物全長の1%の降下を生じるから、上記[効
果1]に述べた衝撃吸収効果の一部を達成することがで
きる。
【0169】またこの発明によれば、上記変形性膝関節
症患者用の履物において、上記踵部担持弾性部材の下面
後端の位置は、履物の後端から少なくとも履物全長の5
%の位置としたから、上記[効果1]で述べた“鉛直線
に接近した支持効果”により“踵の膝曲げ現象を”を低
減できる効果がある。
症患者用の履物において、上記踵部担持弾性部材の下面
後端の位置は、履物の後端から少なくとも履物全長の5
%の位置としたから、上記[効果1]で述べた“鉛直線
に接近した支持効果”により“踵の膝曲げ現象を”を低
減できる効果がある。
【0170】[総合的な効果]上述の機能および作用は
全く物理的なものであり、関節患部の摩擦による損耗を
防ぐので常用すれば疾患の進行を防止できる。また医薬
品のように時間の経過を必要としないので、患者がこの
履物を履けば、ただちに歩行時の痛みが消えるという即
効性がある。換言すれば、結果として“患部の痛みで歩
行困難な患者”が歩けるようになるものであり、多くの
変形性膝関節症患者を救うものと期待できる。
全く物理的なものであり、関節患部の摩擦による損耗を
防ぐので常用すれば疾患の進行を防止できる。また医薬
品のように時間の経過を必要としないので、患者がこの
履物を履けば、ただちに歩行時の痛みが消えるという即
効性がある。換言すれば、結果として“患部の痛みで歩
行困難な患者”が歩けるようになるものであり、多くの
変形性膝関節症患者を救うものと期待できる。
【図1】本発明の第1の実施例による変形性膝関節症患
者用の履物で歩行を行った時の“第1の状態”を示す縦
断面図。
者用の履物で歩行を行った時の“第1の状態”を示す縦
断面図。
【図2】本発明の第1の実施例による変形性膝関節症患
者用の履物で歩行を行った時の“第2の状態”を示す縦
断面図(図2(a) )“第3の状態”を示す縦断面図(図
2(b) )、“第4の状態”を示す縦断面図(図2(c)
)。
者用の履物で歩行を行った時の“第2の状態”を示す縦
断面図(図2(a) )“第3の状態”を示す縦断面図(図
2(b) )、“第4の状態”を示す縦断面図(図2(c)
)。
【図3】本発明の第1の実施例による変形性膝関節症患
者用の履物を示す縦断面図(図3(a) )、外観図(図3
(b) )、およびこの履物を底面から見た下面図(図3
(c))。
者用の履物を示す縦断面図(図3(a) )、外観図(図3
(b) )、およびこの履物を底面から見た下面図(図3
(c))。
【図4】本発明の第1の実施例による変形性膝関節症患
者用の履物の変形例を示す縦断面図。
者用の履物の変形例を示す縦断面図。
【図5】。本発明の第1の実施例による変形性膝関節症
患者用の履物の変形例を示す縦断面図((図5(a) )、
およびこの履物の底面カバ−材直上の履物底部の水平断
面図(図5(b) )。
患者用の履物の変形例を示す縦断面図((図5(a) )、
およびこの履物の底面カバ−材直上の履物底部の水平断
面図(図5(b) )。
【図6】。本発明の第1の実施例による変形性膝関節症
患者用の履物の機能を説明する縦断面図((図6(a) 、
図5(b) )。
患者用の履物の機能を説明する縦断面図((図6(a) 、
図5(b) )。
【図7】。本発明の第1の実施例による変形性膝関節症
患者用の履物の変形例を示す縦断面図。
患者用の履物の変形例を示す縦断面図。
【図8】本発明の第2の実施例による変形性膝関節症患
者用の履物を示す縦断面図(図8(a) )、(図8(b)
)。
者用の履物を示す縦断面図(図8(a) )、(図8(b)
)。
【図9】本発明の第3の実施例による変形性膝関節症患
者用履物の上層部材の平面図。
者用履物の上層部材の平面図。
【図10】図9の上層部材a−a断面図(図10(a)
)、b−b断面図(図10(b) )、c−c断面図(図
10(c) )。
)、b−b断面図(図10(b) )、c−c断面図(図
10(c) )。
【図11】患者の関節を示す説明図。
【図12】患者の関節を示す説明図。
【図13】本発明の第4の実施例による変形性膝関節症
患者用の履物の底面カバ−材直上の底材底部の水平断面
図。
患者用の履物の底面カバ−材直上の底材底部の水平断面
図。
【図14】図13の変形例を示す底面カバ−材直上の底
材底部の水平断面図。
材底部の水平断面図。
【図15】本発明の第5の実施例による変形性膝関節症
患者用の履物を示す縦断面図。
患者用の履物を示す縦断面図。
【図16】図15の作用を説明する説明図。
【図17】先願の靴を示す縦断面図。
【図18】従来の靴の外観を示す側面図。
【図19】従来の靴の外観を示す側面図。
【図20】ヒトの踵にかかる力が膝に及ぼす作用を説明
する説明図。
する説明図。
【図21】従来のハイヒ−ル靴の作用を説明する説明
図。
図。
【図22】従来の低いヒ−ルの靴の作用を説明する説明
図。
図。
【図23】本発明の第1の実施例による変形性膝関節症
患者用の履物の理論を説明するための説明図。
患者用の履物の理論を説明するための説明図。
【図24】本発明の第6の実施例による変形性膝関節症
患者用の履物のヒトの踵下端を担持する部分の横断面を
示し、無負荷時(図24(a) )、負荷時(図24(b)
)。
患者用の履物のヒトの踵下端を担持する部分の横断面を
示し、無負荷時(図24(a) )、負荷時(図24(b)
)。
【図25】本発明の第6の実施例による変形性膝関節症
患者用の履物を示す縦断面図。
患者用の履物を示す縦断面図。
【図26】本発明の第6の実施例による変形性膝関節症
患者用の履物を示し、外観を示す側面図(図26(a)
)、図26(a) の横断面図(図26(b) 、図26(c)
)。
患者用の履物を示し、外観を示す側面図(図26(a)
)、図26(a) の横断面図(図26(b) 、図26(c)
)。
100 靴本体、101 甲被、102 底材、3 底
材前部弾性部材、3b天秤部材部分、3c 底面カバ−
材、 3m 中底、3f 空所、4 底材後部領域、4
a 踵部担持弾性部材、4b 装飾的ヒ−ル形状形成部
材、4M 空所、4C 空所、4L 空所、4R 空
所、5、支点、7 中足骨頭部骨の位置する底材下面、
8 天秤部材、9 上層部材、10 上層部材、11
支柱、12 天秤部材、10a 空間、20 ヒトの踵
部、30 ヒトの中足骨頭部、50 くるぶしの中心、
106 患部。
材前部弾性部材、3b天秤部材部分、3c 底面カバ−
材、 3m 中底、3f 空所、4 底材後部領域、4
a 踵部担持弾性部材、4b 装飾的ヒ−ル形状形成部
材、4M 空所、4C 空所、4L 空所、4R 空
所、5、支点、7 中足骨頭部骨の位置する底材下面、
8 天秤部材、9 上層部材、10 上層部材、11
支柱、12 天秤部材、10a 空間、20 ヒトの踵
部、30 ヒトの中足骨頭部、50 くるぶしの中心、
106 患部。
フロントページの続き (31)優先権主張番号 特願平6−136338 (32)優先日 平6(1994)5月26日 (33)優先権主張国 日本(JP) (72)発明者 井阪 くみ子 大阪府和泉市観音寺町41番地
Claims (26)
- 【請求項1】 底材と靴状の甲被とよりなり変形性膝関
節症に罹患した患者に用る履物において、 上記底材下面は、支点を境界にして底材前部領域と底材
後部領域とからなり、踵部に荷重を受けた状態で、ヒト
の第2中足骨頭下端が踵骨下端に比べて高く保持され、
かつ上記第2中足骨頭が位置する底材下面が水平線から
浮き上がるように、上記底材後部領域における底材の厚
さは、その後部に比べて支点部が厚くなるように形成さ
れ、 かつ、上記底材後部領域は、ヒトの足に接する面の踵部
の高さが荷重を受けた時に降下するような衝撃吸収機構
を備えていることを特徴とする変形性膝関節症患者用の
履物。 - 【請求項2】 請求項1に記載の変形性膝関節症患者用
の履物において、上記底材は、体重を上記支点によって
天秤状に担持する天秤部材を有していることを特徴とす
る変形性膝関節症患者用の履物。 - 【請求項3】請求項2に記載の変形性膝関節症患者用の
履物において、 上記天秤部材は、実質的に踵の前部から中足骨前部の位
置に達する長さを有することを特徴とする変形性膝関節
症患者用の履物。 - 【請求項4】 請求項1に記載の変形性膝関節症患者用
の履物において、 上記支点は底材底面にその底面を横切る稜線を形成し、
その稜線の履物後端からの距離は、踵骨の中心と第2中
足骨頭を結ぶ線に平行に測って、小指側の稜線が拇指側
の稜線に比べて前進して位置していることを特徴とする
変形性膝関節症患者用の履物。 - 【請求項5】 請求項1に記載の変形性膝関節症患者用
の履物において、 上記第2中足骨頭の位置する底材下面と上記支点との間
の底材底面の形状は、負荷時に側方から見て実質的に直
線状または上方に凹んだ形状であることを特徴とする変
形性膝関節症患者用の履物。 - 【請求項6】 請求項1に記載の変形性膝関節症患者用
の履物において、 踵部と上記支点との間の底材底面は、負荷時に側方から
見て実質的に直線状または上方に凹んだ形状であること
を特徴とする変形性膝関節症患者用の履物。 - 【請求項7】 請求項1に記載の変形性膝関節症患者用
の履物において、 上記ヒトの踵に接する面の有する上記衝撃吸収機構は、
ヒトが歩行するときに踵が地面から受ける反力で膝が前
方に曲がって衝撃を吸収する、ヒトの有する膝の衝撃吸
収機能に代わって、またはその機能を越えて衝撃吸収を
達成するものであることを特徴とする変形性膝関節症患
者用の履物。 - 【請求項8】 請求項1に記載の変形性膝関節症患者用
の履物において、 上記衝撃吸収機構は、ヒトの踵部に位置し踵部の荷重を
受けて容易に弾性変形する少なくとも一部が弾性材より
なる踵部担持弾性部材、または底材に設けた上層部材を
有し、その弾性変形によってヒトの踵部に接する上記上
層部材の表面が降下するものであることを特徴とする変
形性膝関節症患者用の履物。 - 【請求項9】 請求項8に記載の変形性膝関節症患者用
の履物において、 上記踵部担持弾性部材の弾性力は、上記天秤部材に比べ
て容易に弾性変形できるものであることを特徴とする、
変形性膝関節症患者用の履物。 - 【請求項10】 請求項9に記載の変形性膝関節症患者
用履物において、上記天秤部材と上記踵部担持弾性部材
との弾性力の差は、気泡、穿孔、空所および凹所の形状
の大小の差または個数の差と、断面積の差または材質の
弾性の差のうち少なくとも一者によって形成されている
ことを特徴とする変形性膝関節症患者用の履物。 - 【請求項11】 請求項1に記載の変形性膝関節症患者
用の履物において、 上記踵部担持弾性部材の下面後端は履物の後端から前進
した位置に位置し、その後方にこの踵部担持弾性部材よ
りも弾性変形し易くした装飾的ヒ−ル形状形成部材を有
していることを特徴とする変形性膝関節症患者用の履
物。 - 【請求項12】 請求項1、2、4、または8に記載の
変形性膝関節症患者用の履物において、 荷重時において、膝関節の罹患部分が低くなるように、
後方から見て左から右に低くなる、または右から左に低
くなる傾斜面が上記底材上部に形成されていることを特
徴とする変形性膝関節症患者用の履物。 - 【請求項13】 請求項12記載の変形性膝関節症患者
用の履物において、 上記傾斜面は、底材上部に設けた弾性材からなる上層部
材に形成されていることを特徴とする変形性膝関節症患
者用の履物。 - 【請求項14】 請求項13記載の変形性膝関節症患者
用の履物において、 上記傾斜面は、該傾斜面のヒトの踵を担持する部分が他
の領域に比べて弾性変形し易く形成されていることを特
徴とする変形性膝関節症患者用の履物。 - 【請求項15】 請求項14記載の変形性膝関節症患者
用の履物において、 上記傾斜面の部分的な弾性力の差は、気泡、穿孔、空所
および凹所の形状の大小の差または個数の差、または材
質の弾性の差のうち少なくとも一者によって形成されて
いることを特徴とする変形性膝関節症患者用の履物。 - 【請求項16】 請求項8または12に記載の変形性膝
関節症患者用の履物において、 上記踵部担持弾性部材は、上記傾斜面の低い側を担持す
る部分が、上記傾斜面の高い側を担持する部分に比べて
降下し易いように、上記低い側担持部分と上記高い側担
持部分との弾性力に差を設けたことを特徴とする変形性
膝関節症患者用の履物。 - 【請求項17】 請求項16記載の変形性膝関節症患者
用の履物において、 上記踵部担持弾性部材の部分的な弾性力の差は、気泡、
穿孔、空所および凹所の形状の大小の差または個数の差
と、断面積の差または材質の弾性の差のうち少なくとも
一者によって形成されていることを特徴とする変形性膝
関節症患者用の履物。 - 【請求項18】 請求項12記載の変形性膝関節症患者
用の履物において、 上記甲被は、上記傾斜面の低い側へ向けてヒトの足が滑
らないように、傾斜面の低い側の甲被が高い側の甲被に
比べて強化材で強化されていることを特徴とする変形性
膝関節症患者用の履物。 - 【請求項19】 請求項1に記載の変形性膝関節症患者
用履物において、 上記衝撃吸収機能は、その衝撃吸収機構の少なくとも一
部が衝撃吸収材で形成されていることを特徴とする変形
性膝関節症患者用の履物。 - 【請求項20】 請求項2、8または11に記載の変形
性膝関節症患者用の履物において、 底材上面と接地面との間に形成される上記天秤部材、上
記踵部担持弾性部材、上記装飾的ヒ−ル形状形成部材の
各部材の有する空間および各部材相互間の空間を、その
弾力性が上記各部材よりも弱い弾性材で充填したことを
特徴とする変形性膝関節症患者用の履物。 - 【請求項21】 請求項8に記載の変形性膝関節症患者
用の履物において、 上記踵部担持弾性部材の下方に位置する接地面の形状
は、後方から見て、それぞれ側方に位置しかつ地面に接
触する両側部分と、その両側部分の間に位置しかつ無負
荷時に実質的に地面に接触しない内側部分とで形成され
ていることを特徴とする変形性膝関節症患者用の履物。 - 【請求項22】 請求項1に記載の変形性膝関節症患者
用の履物において、上記第2中足骨頭が位置する底材下
面が地面から浮き上がる角度は、上記履物の踵部が荷重
70kgを受けた状態で少なくとも5度の角度であるこ
とを特徴とする変形性膝関節症患者用の履物。 - 【請求項23】 請求項1に記載の変形性膝関節症患者
用の履物において、 上記支点の位置は、履物本体の後端から第2中足骨に平
行に測って、履物本体の全長に対して41%〜65%の
距離にあることを特徴とする変形性膝関節症患者用の履
物。 - 【請求項24】 請求項1に記載の変形性膝関節症患者
用の履物において、 上記衝撃吸収機能は、ヒトの踵部分に接する面が荷重7
0kgを受けた場合に上記底材に設けた上層部材または
上記踵部担持弾性部材の弾性変形によって衝撃を吸収
し、上記ヒトの踵の下端に接する面の高さが少なくとも
履物全長の2%の降下を生じるものであることを特徴と
する変形性膝関節症患者用の履物。 - 【請求項25】 請求項1に記載の変形性膝関節症患者
用の履物において、上記衝撃吸収機能は、踵部が荷重7
0kgを受けた場合に上記踵部担持弾性部材の弾性変形
によって衝撃を吸収し、底材上面後端の高さが少なくと
も履物全長の1%の降下を生じ得るものであることを特
徴とする、変形性膝関節症患者用の履物。 - 【請求項26】 請求項11記載の変形性膝関節症患者
用の履物において、上記踵部担持弾性部材の下面後端が
履物の後端から前進して位置する位置は、履物の後端か
ら少なくとも履物全長の5%の位置であることを特徴と
する変形性膝関節症患者用の履物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23225394A JPH0838202A (ja) | 1993-09-14 | 1994-08-31 | 変形性膝関節症患者用の履物 |
Applications Claiming Priority (9)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP25226093 | 1993-09-14 | ||
| JP31601593 | 1993-11-22 | ||
| JP10776494 | 1994-04-21 | ||
| JP6-107764 | 1994-05-26 | ||
| JP5-316015 | 1994-05-26 | ||
| JP13633894 | 1994-05-26 | ||
| JP5-252260 | 1994-05-26 | ||
| JP6-136338 | 1994-05-26 | ||
| JP23225394A JPH0838202A (ja) | 1993-09-14 | 1994-08-31 | 変形性膝関節症患者用の履物 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0838202A true JPH0838202A (ja) | 1996-02-13 |
Family
ID=27526341
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP23225394A Pending JPH0838202A (ja) | 1993-09-14 | 1994-08-31 | 変形性膝関節症患者用の履物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0838202A (ja) |
-
1994
- 1994-08-31 JP JP23225394A patent/JPH0838202A/ja active Pending
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