JPH0838211A - 緩衝エレメント並びにこれを具えた靴 - Google Patents

緩衝エレメント並びにこれを具えた靴

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JPH0838211A
JPH0838211A JP6196123A JP19612394A JPH0838211A JP H0838211 A JPH0838211 A JP H0838211A JP 6196123 A JP6196123 A JP 6196123A JP 19612394 A JP19612394 A JP 19612394A JP H0838211 A JPH0838211 A JP H0838211A
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茂 越部
Takashi Mitsushima
孝 光嶋
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    • A43BCHARACTERISTIC FEATURES OF FOOTWEAR; PARTS OF FOOTWEAR
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    • A43B13/14Soles; Sole-and-heel integral units characterised by the constructive form
    • A43B13/18Resilient soles
    • A43B13/187Resiliency achieved by the features of the material, e.g. foam, non liquid materials

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Footwear And Its Accessory, Manufacturing Method And Apparatuses (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 機械的衝撃吸収力と反発力との両方を兼ね備
えるとともに、部材の軽量化、製造コストの低廉化に寄
与でき、意匠性の向上にも貢献できる緩衝エレメント並
びにこれを具えた靴を提供する。 【構成】 本発明の緩衝エレメント1は、シリコーンゲ
ルGまたはシリコーンゲルGを主成分としてエレメント
本体1aを構成するとともに、このエレメント本体1a
内部に変形許容穴部12、エレメント本体1aの外周面
13に変形許容凹部14を形成したことを特徴としてい
る。一方、本発明の緩衝エレメントを具えた靴は、靴底
底面3aに収納部5を形成するとともに、この収納部5
には緩衝エレメント1が具えられ、更にこの収納部5に
おける緩衝エレメント1の外方には変形許容空間6が形
成されていることを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の目的】
【産業上の利用分野】本発明は例えば運動靴や皮革靴等
の靴底、草履やサンダル等の履物底等に設けられ、地面
からこれら靴底等に伝えられる機械的衝撃を吸収し、そ
の衝撃の足への伝達を和らげるために用いられることが
適切な緩衝部材に関するものであって、特に一つの部材
により所望の緩衝特性と反発特性とを得るようにした緩
衝エレメント並びにこれを具えた靴に係るものである。
【0002】
【発明の背景】近時、機械的衝撃吸収特性に優れるシリ
コーンゲルが着目され、このシリコーンゲルを利用した
種々の製品の開発が試みられている。例えばランニング
シューズ、バスケットシューズ、テニスシューズをはじ
めとする運動靴の分野にも上記シリコーンゲルは広く用
いられるようになってきており、本出願人はすでに特願
平1−3119834号(特開平3−170102号)
「靴底における吸振反発機能」、特願平1−31213
0号(特開平3−170104号)「靴底用衝撃緩衝反
発部材」なる出願に及んでいる。
【0003】これらの出願においては、運動靴に要求さ
れる着地の際の機械的衝撃吸収力と、着地の後、地面を
蹴って足を上方に振り上げる際、必要となる反発力とを
両方兼ね備えることに主眼が置かれ、前者をゲル状物質
から成る吸振体あるいは緩衝体により、そして後者を弾
性係数の大きな、あるいは高い曲げ弾性を有する反発体
により満足すべく、これら吸振体あるいは緩衝体と、反
発体とを両方具える緩衝部材を開示している。
【0004】一方、運動靴には、更に軽量化することや
デザイン性に優れる製品を開発すること、加えて製造物
全般に言えることではあるが、製造が容易で作業性に優
れ、製造コストを低く設定できるということも大切な要
件となる。しかしながら上述の出願において開示する発
明にあっては、前記機械的衝撃吸収力と反発力との相反
する特性を満足するにとどまり、上記軽量化、デザイン
性、作業性については特にその改良は試みられておら
ず、この点において改良の余地があった。
【0005】
【解決を試みた技術的事項】本発明はこのような背景の
認識に立って、上記課題の解決を試みるべく案出された
ものであって、緩衝部材の形状を工夫することにより、
一部材で機械的衝撃吸収力と反発力との両方を満足する
とともに、部材の軽量化にも寄与でき、なお且つ緩衝部
材を外部から視認できるようにすることで例えば靴底の
凹凸パターンとの組み合わせによって生ずるデザインの
多様化にも寄与し得る緩衝エレメント並びにこれを具え
た靴を提案するものである。
【0006】
【発明の構成】
【目的達成の手段】すなわち請求項1記載の緩衝エレメ
ントは、シリコーンゲルまたはシリコーンゲルを主成分
としてエレメント本体を構成するとともに、このエレメ
ント本体内部には使用状態において、その上面及び下面
のいずれか一方または双方が閉塞されることにより密閉
空間となる変形許容穴部が形成され、なお且つエレメン
ト本体の外周面には変形許容凹部が形成されていること
を特徴として成るものである。
【0007】また請求項2記載の緩衝エレメントは、前
記要件に加え、前記変形許容穴部における内周面及び前
記変形許容凹部が形成されるエレメント本体の外周面は
互いに狭窄方向を異にするテーパ面により形成されてい
ることを特徴として成るものである。
【0008】更にまた請求項3記載の緩衝エレメント
は、前記要件に加え、前記緩衝エレメントは、シリコー
ンゲルに樹脂製の発泡ビーズを添加したものを原料とし
て構成されていることを特徴として成るものである。
【0009】更にまた請求項4記載の緩衝エレメント
は、前記要件に加え、前記緩衝エレメントは、運動靴の
靴底に対して設けられることを特徴として成るものであ
る。
【0010】更にまた請求項5記載の緩衝エレメントを
具えた靴は、靴底に収納部を形成するとともに、この収
納部には緩衝エレメントが具えられ、この緩衝エレメン
トはシリコーンゲルまたはシリコーンゲルを主成分とし
て構成されるエレメント本体に対し、このエレメント本
体内部に使用状態において、その上面及び下面のいずれ
か 一方または双方が閉塞されることにより密閉空間と
なる変形許容穴部を形成するとともに、エレメント本体
の外周面に変形許容凹部を形成することにより成ってお
り、更に前記収納部における緩衝エレメントの外方には
変形許容空間が形成されていることを特徴として成るも
のである。
【0011】更にまた請求項6記載の緩衝エレメントを
具えた靴は、前記請求項5記載の要件に加え、前記緩衝
エレメントを具えた収納部は靴底底面を一定深さ凹陥さ
せて形成されるとともに、この収納部における開放底面
には少なくとも内部の緩衝エレメントを視認し得る合成
樹脂板が設けられていることを特徴として成るものであ
る。
【0012】更にまた請求項7記載の緩衝エレメントを
具えた靴は、前記請求項6記載の要件に加え、前記緩衝
エレメントの色彩と靴底底面の色彩、あるいは前記緩衝
エレメントの色彩と靴底底面に形成される凹凸パターン
の色彩は少なくとも色相、明度、彩度のいずれかを異に
する二色以上の色の組み合わせによって構成されている
ことを特徴として成るものである。これら各請求項記載
の発明の構成を手段として前記目的を達成しようとする
ものである。
【0013】
【発明の作用】請求項1記載の緩衝エレメントは、シリ
コーンゲルまたはシリコーンゲルを主成分としてエレメ
ント本体を構成し、このエレメント本体内部に変形許容
穴部、そしてエレメント本体の外周面に変形許容凹部を
それぞれ形成するという構成をとる。これによりシリコ
ーンゲルの有する優れた機械的衝撃吸収特性が発揮され
るほか、変形許容穴部の存在によりエレメント本体内部
への緩衝エレメントの変形を許容するとともに、この変
形許容穴部とエレメント本体の上面及び下面との間で形
成される空間が密閉状態となってエアダンパ作用による
反発特性も発揮されるようになる。
【0014】加えて、変形許容凹部の存在によりエレメ
ント本体の外周面における緩衝エレメントの変形をも許
容することとなり、更に一層の機械的衝撃吸収特性の向
上が達成されるほか、前記変形許容穴部及び変形許容凹
部を設けたこと、反発特性をエアダンパ作用により得ら
れるようにすることで、従来別途設けていた反発部材を
排除できたことにより、部材の軽量化にも貢献でき、製
造(使用原料)コストの削減にも寄与し得る。
【0015】請求項2記載の緩衝エレメントは、変形許
容凹部における内周面及び変形許容凹部が形成されるエ
レメント本体の外周面を互いに狭窄方向を異にするテー
パ面により形成するという構成をとる。これにより高ダ
ンピングで、しかも適用荷重域及び適用周波数域の極め
て広い緩衝エレメントとすることが可能になるほか、成
形型からの離型性も向上する。
【0016】請求項3記載の緩衝エレメントは、シリコ
ーンゲルに樹脂製の発泡ビーズを添加したものを原料と
する構成をとる。これにより更なる部材の軽量化に寄与
でき、製造(使用原料)コストの一層の削減が可能とな
る。
【0017】請求項4記載の緩衝エレメントは、運動靴
の靴底に設けられるという構成をとる。これにより運動
靴に要求される優れた機械的衝撃吸収特性及び反発特性
が達成されるほか、部材の軽量化、製造コストの低廉化
という他の要求にも応えることができる。
【0018】請求項5記載の緩衝エレメントを具えた靴
は、靴底に収納部を形成し、この収納部に緩衝エレメン
トを具え、更に前記収納部には変形許容空間を形成する
という構成をとる。これにより緩衝エレメントの変形が
収納部によって規制されることなく、自由に変形するこ
とが可能となり、より一層の機械的衝撃吸収特性の向上
に寄与し得る。
【0019】請求項6記載の緩衝エレメントを具えた靴
は、収納部における開放底面に内部を視認し得る合成樹
脂板を設けるという構成をとる。これにより収納部内に
具えられる緩衝エレメントの地面への接地を防止し、ゴ
ミの付着や、これに伴う損傷を回避し得るほか、靴底側
から緩衝エレメントを肉眼で目視し得るようになる。
【0020】請求項7記載の緩衝エレメントを具えた靴
は、緩衝エレメントの色彩と靴底底面の色彩、あるいは
前記緩衝エレメントの色彩と靴底底面の凹凸パターンの
色彩を少なくとも色相、明度、彩度のいずれかを異にす
る二色以上の色の組み合わせによって構成している。こ
れにより靴底における加飾の態様がより広範となって、
前記凹凸パターン等との組み合わせによって生ずるデザ
インの多様化にも寄与し得る。
【0021】
【実施例】以下図面に基づいて本発明の緩衝エレメント
並びにこれを具えた靴について具体的に説明する。なお
以下の説明にあたっては、まず本発明の緩衝エレメント
の基本的構成について説明し、次いでこの緩衝エレメン
トを具える本発明の靴の構成について説明した後、本発
明の緩衝エレメントを製造する一手法について簡単に触
れ、最後に本発明の緩衝エレメントの形状を異ならせた
他の実施例及び配設態様もしくは配設位置を異ならせた
他の実施例について言及する。
【0022】図中、符号1に示すものが本発明の緩衝エ
レメントであって、このものは図1〜4に示すように運
動靴2の靴底3に設けられるほか、皮革靴等の靴底、草
履やサンダル等の履物底の緩衝部材として適用できるこ
とはもちろんのこととして、更にはヘルメットや自動
車、電車等の座席シートや精密機器等の底面に設けられ
るインシュレータに組み込まれる緩衝部材としても適用
の可能性を有するものである。
【0023】そしてその具体的形状は下記成分のエレメ
ント本体1aを図5〜7に示すように上面10の面積を
下面11の面積より幾分小さめに設定したほぼ偏平円錐
台形状としたものであり、更にこのエレメント本体1a
の中央には、上面10から下面11を貫通するように変
形許容穴部12を形成するとともに、部材の外周面13
には、この外周面13の一部を凹陥するように一例とし
て六つの変形許容凹部14を形成することにより構成し
ている。また前記変形許容穴部12における内周面12
aは、変形許容凹部14が形成される外周面13と互い
に狭窄方向が逆となるようなテーパ面により形成されて
いる。
【0024】更にこのような形状を有する緩衝エレメン
ト1はシリコーンゲルまたはシリコーンゲルを主成分と
するエレメント本体により構成されることを特徴とす
る。因みに本実施例ではゴム硬度(アスカーC)25°
のシリコーンゲルを使用した。また本発明で使用できる
シリコーンゲルとしては、例えば次式[1]で示される
シリコーンゲルの原液たるジオルガノポリシロキサン
(以下A成分という):RR1 2SiO−(R2 2SiO)n
SiR1 2R・・・ [1][ただし、Rはアルケニル基であ
り、R1 は脂肪族不飽和結合を有しない一価の炭化水素
基であり、R2 は一価の脂肪族炭化水素基(R2 のうち
少なくとも50モル%はメチル基であり、アルケニル基
を有する場合にはその含有率は10モル%以下である)
であり、nはこの成分の25℃における粘度が100〜
100000cStになるような数である]と、25℃
における粘度5000cSt以下であり、一分子中に少
なくとも二個のSi原子に直接結合した水素原子を有す
るシリコーンゲルの原液たるオルガノハイドロジェンポ
リシロキサン(B成分)とから成り、且つこのB成分中
のSi原子に直接結合している水素原子の合計量に対す
るA成分中に含まれるアルケニル基の合計量の比(モル
比)が0.1〜0.2になるように調整された混合物を
硬化させることにより得られる付加反応型シリコーンコ
ポリマーであって、JIS K(K−2207−198
0 50g荷重)で測定した針入度が5〜250である
硬化物である。
【0025】このシリコーンゲルについて更に詳しく説
明すると、上記A成分は直鎖状の分子構造を有し、分子
の両末端にあるアルケニル基RがB成分中のSi原子に
直接結合した水素原子と付加して架橋構造を形成するこ
とができる化合物である。この分子末端に存在するアル
ケニル基は、低級アルケニル基であることが好ましく、
反応性を考慮するとビニル基が特に好ましい。
【0026】また分子末端に存在するR1 は、脂肪族不
飽和結合を有しない一価の単価水素基であり、このよう
な基の具体例としてはメチル基、プロピル基及びヘキシ
ル基等のようなアルキル基、フェニル基並びにフロロア
ルキル基を挙げることができる。
【0027】上記[1]式においてR2 は一価の脂肪族
炭化水素であり、このような基の具体的な例としては、
メチル基、プロピル基及びヘキシル基等のようなアルキ
ル基並びにビニル基のような低級アルケニル基を挙げる
ことができる。ただしR2 のうち少なくとも50モル%
はメチル基であり、R2 がアルケニル基である場合に
は、アルケニル基は10モル%以下の量であることが好
ましい。アルケニル基の量が10モル%を越えると架橋
密度が高くなり過ぎて高粘度になりやすい。またnは、
このA成分の25℃における粘度が通常は100〜10
0000cSt、好ましくは200〜20000cSt
の範囲内になるように設定される。
【0028】上記のB成分は、A成分の架橋剤でありS
i原子に直接結合した水素原子がA成分中のアルケニル
基と付加してA成分を硬化させる。B成分は上記のよう
な作用を有していればよく、B成分としては直鎖状、分
岐した鎖状、環状あるいは網目状などの種々の分子構造
のものが使用できる。
【0029】また、B成分中のSi原子には水素原子の
ほか、有機基が結合しており、この有機基は通常メチル
基のような低級アルキル基である。更にB成分の25℃
における粘度は通常は5000cSt以下、好ましくは
500cSt以下である。このようなB成分の例として
は、分子両末端がトリオルガノシロキシ基で封鎖された
オルガノハイドロジェンポリシロキサン、ジオルガノシ
ロキサンとオルガノハイドロジェンシロキサンとの共重
合体、テトラオルガノテトラハイドロジェンシクロテト
ラシロキサン、HR1 2SiO 1/2単位とSiO 4/2単位とか
らなる共重合シロキサン、及びHR1 2SiO 1/2単位とR
1 3SiO 1/2単位とSiO 4/2単位とから成る共重合体ポリ
シロキサンを挙げることができる。ただし上記式におい
てはR1は前記と同じ意味である。
【0030】そして上記のB成分中のSi原子に直接結
合している水素原子の合計モル量に対するA成分中のア
ルケニル基の合計モル量との比率が通常は0.1〜2.
0、好ましくは0.1〜1.0の範囲内になるようにA
成分とB成分とを混合して硬化させることにより製造さ
れる。
【0031】この場合の硬化反応は、通常は触媒を用い
て行われる。ここで使用される触媒としては、白金系触
媒が好適であり、この例としては微粉砕元素状白金、塩
化白金酸、酸化白金、白金とオレフィンとの錯塩、白金
アルコラート及び塩化白金酸とビニルシロキサンとの錯
塩を挙げることができる。このような錯塩はA成分とB
成分との合計重量に対して通常は0.1ppm(白金換
算量、以下同様 )以上、好ましくは0.5ppm以上の
量で使用される。このような触媒の量の上限については
特に制限はないが、例えば触媒が液状である場合、ある
いは溶液として使用することができる場合には200p
pm以下の量で充分である。
【0032】上記のようなA成分、B成分及び触媒を混
合し、室温に放置するか、あるいは加熱することにより
硬化して本発明で使用されるシリコーンゲルが生成す
る。このようにして得られたシリコーンゲルは、JIS
K(K−2207−198050g荷重)で測定した
針入度が通常5〜250を有する。なおこのようなシリ
コーンゲルの硬度は、上記A成分とB成分とにより形成
された架橋構造によって変動する。
【0033】またシリコーンゲルの硬化前の粘度及び硬
化後の針入度は両末端がメチル基であるシリコーンオイ
ルを、得られるシリコーンゲルに対して5〜75重量%
の範囲内の量であらかじめ添加することにより調整する
ことができる。このようにシリコーンゲルは上記のよう
にして調整することもできるし、また市販されているも
のを使用することもできる。
【0034】本発明で使用することができる市販品の例
としては、CF5053、CF5055、CF505
7、CF5058(東レ・ダウコーニングシリコーン社
製)やX32−902/cat 1300(信越化学工
業株式会社製)、F250−121(日本ユニカー株式
会社製)等を挙げることができる。
【0035】そして更に好適なシリコーンゲルとして
は、シリコーンゲルの原液たるジオルガノポリシロキサ
ンとして低分子量物を低減したものを使用して製造され
たシリコーンゲルがある。すなわち前記A成分として一
分子中に二個以上のケイ素原子結合アルケニル基を含有
し、25℃における粘度が50〜100000センチポ
アズであり、且つ4重量体から20重量体までの環状ジ
オルガノポリシロキサンの含有量が、0.5重量%以下
であるジオルガノポリシロキサンを適用したものがそれ
である。
【0036】上記シリコーンゲルのほか、紫外線で硬化
するタイプのシリコーンゴムやシリコーンゲル等も用い
ることができる。その市販品の例としては、SOTEF
A70、SOTEFA50(東レ・ダウコーニングシリ
コーン社製)やX−31−7006(信越化学工業社
製)等が挙げられ、前者は、シリコーンフィルム状接着
剤としてすでにフィルム状に半硬化されたものであっ
て、加熱硬化によりガラス、アクリル、ポリカーボネー
ト等に強く接着するとされているものであり、また後者
は、一液性のシリコーンゲルで、紫外線の照射により数
秒で硬化し、接着性に優れるものとされているものであ
る。そしてこれらを用いれば、直接シート状態から使用
でき、また硬化には制御しやすくて短時間で硬化させる
ことのできる紫外線を用いることができる。
【0037】更に本発明の緩衝エレメント1は、図7に
示すようにこのようなシリコーンゲルGのみにより構成
することも可能であるが、図8に示すようにこのような
シリコーンゲルGに更に以下述べるような発泡ビーズB
を添加したものにより構成することも可能である。すな
わち発泡ビーズBは例えポリスチレン、ポリプロピレ
ン、ポリエチレン、PVDC等の合成樹脂から成り、直
径5mm程度のフィラーとしてシリコーンゲルG中に分
散させて使用する。因みにこのような発泡ビーズBをシ
リコーンゲルGに添加すれば緩衝エレメント1の更に一
層の軽量化並びにシリコーンゲルGの使用量の削減に寄
与し得るのである。
【0038】次にこのような緩衝エレメント1を具えた
本発明の靴について説明する。図1〜3中、符号2に示
すものが本発明の靴の一例である運動靴である。このも
のは靴本体2aと靴底3とにより構成され、靴底3には
靴底底面3aを一定深さ凹陥させて収納部5が形成され
ている。なお図1〜3に示す本実施例では、緩衝エレメ
ント1の形状に合わせて、一例として偏平円柱状の収納
空間となるように収納部5が形成されている。
【0039】そしてこのような収納部5に対し、前記緩
衝エレメント1が具えられるものであって、図1〜3に
示す本実施例では、一例として緩衝エレメント1の上面
10が下方(地面との接地面側)に、下面11が上方
(上記接地面と反対側)に位置するように配し、更に収
納部5における開放底面5aには合成樹脂板7が設けら
れ、この合成樹脂板7により緩衝エレメント1を内包し
た収納部5の開放底面5aを閉塞するという構成となっ
ている。
【0040】なお合成樹脂板7は少なくとも収納部5内
の緩衝エレメント1の存在が確認し得るだけの視認性を
有することが条件とされ、例えば無色透明、あるいは有
色透明の塩化ビニル等の合成樹脂により形成される。ま
た収納部5における緩衝エレメント1の外方には、収納
部5の内周面12aと緩衝エレメント1の外周面13
と、合成樹脂板7の収納部5側の面とにより区画される
変形許容空間6が形成されている。因みにこの変形許容
空間6は、緩衝エレメント1に荷重がかかった場合に緩
衝エレメント1の自由な変形を許容するために形成した
空間である。なお緩衝エレメント1の無負荷時及び負荷
時のそれぞれの状態を図4に骨格的に示す。
【0041】また上記のような構成とすることにより更
に以下述べるような加飾の態様にも発展する。すなわち
緩衝エレメント1の存在が靴底底面3aの側から視認で
きる構成としたことにより緩衝エレメント1の形状と靴
底底面3aに形成される凹凸パターン4の形状、配列と
の組み合わせを適宜変化させることによって、あるいは
緩衝エレメント1の色彩と靴底底面3aの色彩、あるい
は緩衝エレメント1の色彩と凹凸パターン4の色彩を少
なくとも色相、明度、彩度のいずれかを異にする二色以
上の色の組み合わせによって構成することによって、従
来には存在しなかった新たな加飾の態様が創設されるの
である。
【0042】次に本発明の緩衝エレメント1を製造する
ための一手法について簡単に触れておく、ここでは成形
型17の作成が容易で、安価に成形型17を作成できる
樹脂シート16を使用しての緩衝エレメントの製造方法
について説明する。まず図9(a)に示すように一例と
して塩化ビニル樹脂、ポリプロピレン、ポリエチレン、
ポリスチレン等から成る薄肉平板状の樹脂シート16を
用意し、これをプレス型19によりプレス成形し、図9
(b)に示すような所望の形状の成形型17を作成す
る。
【0043】またこのプレス型19を使用する手法に代
え、図10に示すような真空成形機20を使用して成形
型17を作成することも可能である。すなわち上記のよ
うな樹脂シート16を用意し、これを図10(a)に示
すように凹型21上に載置し、ヒータ等で加熱し、軟化
させた後、図10(b)に示すように凹型21と前記樹
脂シート16とにより区画された成形空間内を減圧し、
真空状態とする。すると図10(b)に示すように樹脂
シート16は凹型21の成形面に沿って吸着されるよう
になり、所望の形状の成形型17に成形されるのであ
る。なおこのようにして成形された成形型17を凹型2
1から取り出すには、図10(c)に示すように前記成
形空間内の雰囲気を大気圧下に戻せばよい。
【0044】なお前記真空成形機20にあっては、凹型
21を使用したが、凸型を使用して樹脂シート16を真
空成形し、成形型17を作成するようにすることも可能
であるし、この他、上記実施例とは逆に成形空間内に圧
縮空気を供給し、成形空間内の気圧を高めることにより
樹脂シート16を所望の形状に成形する圧空成形機を使
用して成形型17を作成することも可能である。
【0045】次にこの成形型17の内面に必要に応じて
適宜の離型剤を塗布した後、図9(c)に示すようにシ
リコーンゲルGあるいはこれに何らかの添加剤(図9
(c)では発泡ビーズB)を加えた硬化前の原料18を
前記成形型17内に注入し、硬化させる。そして硬化
後、図9(d)に示すように成形型17から成形された
緩衝エレメント1を取り出せば、図9(e)に示すよう
な緩衝エレメント1が得られるのである。
【0046】以上が本発明の緩衝エレメント1の基本的
構成及びこれを具えた運動靴2の実施例並びにこれを製
造する場合の一手法を示すものであるが、本発明の緩衝
エレメント1には更に以下述べるような形状を異にする
他の実施例が存在する。すなわち前記図5〜7に示す実
施例では、緩衝エレメント1の平面形状及び変形許容穴
部12の平面形状をそれぞれ円形とした実施例を示した
が、本発明の緩衝エレメント1はこれに限らず、図11
(a)に示すように平面矩形状とすることも可能である
し、他に三角形状、多角形状、楕円形状、長円形状、半
円形状、あるいはこれらを組み合わせた形状等種々の平
面形状を採用し得る。
【0047】また変形許容凹部14の数も適宜選択でき
るものであって、図11(b)に示すように四つとする
ことも可能であるし、更に少なく、あるいは更に多くの
数とすることももちろん可能である。加えて、変形許容
凹部14の平面形状も図5〜7に示す実施例のように湾
曲形状とするほか、図11(c)に示すように鋭角にV
字状に切り込んだ形状に形成することも可能である。
【0048】この他、変形許容穴部12は、図5〜7に
示すように上面10から下面11に至るまで貫通状態に
形成するほか、図11(d)に示すように下面11側を
閉塞あるいは図示は省略するが、上面10側を閉塞した
有底筒状の変形許容穴部12とすることも可能である。
【0049】更に変形許容凹部14を設ける方向も、図
5〜7に示す実施例のように緩衝エレメント1の外周面
13の円周方向に設けるほか、図11(e)(f)に示
すように外周面13のテーパ面長手方向に設けるように
することも可能である。この他、図示は省略するが変形
許容穴部12の数も図5〜7に示す実施例及び上記実施
例のように一個のみ設けるほか、複数個設けることも可
能であるし、変形許容穴部12の大きさも機械的衝撃吸
収特性と反発特性とのバランスを考慮して適宜可変でき
るものである。
【0050】またこのような緩衝エレメント1を靴底3
に適用する場合において、図1〜3に示すように踵の部
分に一個のみ設けるほか、靴底底面3aの他の部分、例
えば図12において仮想線で示すように靴底底面3aの
前底の部分に設けることも可能であるし、踵と前底の両
方に緩衝エレメント1を設けることも可能である。この
他、靴底底面3aの全面に緩衝エレメント1を設けるこ
とも可能であるし、その場合において緩衝エレメント1
の大きさを小さくして、これを複数個配するようにする
ことも可能である。
【0051】更にこのような緩衝エレメント1の靴底3
に対する配設位置は、図1〜4に示すように靴底底面3
aに対して設けるほか、以下述べるように中敷31、中
底(中芯)32、ミッドソール33、アウターソール3
4とにより構成される靴底3の内部に設けることも可能
である。すなわち図13(a)に示すようにミッドソー
ル33の上面を一定深さ凹陥させて、収納部5を形成
し、この収納部5に対して緩衝エレメント1を配設する
ようにすることも可能であるし、図13(b)に示すよ
うにミッドソール33の内部に収納部5を形成し、この
収納部5に対して緩衝エレメント1を配設するようにす
ることも可能であるし、この他、図13(c)に示すよ
うにアウターソール34の上面を一定深さ凹陥させて、
収納部5を形成し、この収納部5に対して緩衝エレメン
ト1を配設するようにすることも可能である。
【0052】
【発明の効果】本発明の緩衝エレメント並びにこれを具
えた靴は、以上述べたような構成を有することにより成
るものであり、このような構成を有することによって以
下述べるような効果が発揮される。請求項1記載の緩衝
エレメント1は、シリコーンゲルGまたはシリコーンゲ
ルGを主成分としてエレメント本体1aを構成し、この
エレメント本体1a内部に変形許容穴部12、そしてエ
レメント本体1aの外周面13に変形許容凹部14をそ
れぞれ形成するという構成をとる。これによりシリコー
ンゲルGの有する優れた機械的衝撃吸収特性が発揮され
るほか、変形許容穴部12の存在によりエレメント本体
1a内部への緩衝エレメント1の変形を許容するととも
に、この変形許容穴部12とエレメント本体1aの上面
10及び下面11との間で形成される空間が密閉状態と
なってエアダンパ作用による反発特性も発揮されるよう
になる。
【0053】加えて、変形許容凹部14の存在によりエ
レメント本体1aの外周面13における緩衝エレメント
1の変形をも許容することとなり、更に一層の機械的衝
撃吸収特性の向上が達成されるほか、前記変形許容穴部
12及び変形許容凹部14を設けたこと、反発特性をエ
アダンパ作用により得られるようにすることで、従来別
途設けていた反発部材を排除できたことにより、部材の
軽量化にも貢献でき、製造(使用原料)コストの削減に
も寄与し得る。
【0054】請求項2記載の緩衝エレメント1は、変形
許容凹部14における内周面12a及び変形許容凹部1
4が形成されるエレメント本体1aの外周面13を互い
に狭窄方向を異にするテーパ面により形成するという構
成をとる。これにより高ダンピングで、しかも適用荷重
域及び適用周波数域の極めて広い緩衝エレメント1とす
ることが可能になるほか、成形型17からの離型性も向
上する。
【0055】請求項3記載の緩衝エレメント1は、シリ
コーンゲルに樹脂製の発泡ビーズBを添加したものを原
料とする構成をとる。これにより更なる部材の軽量化に
寄与でき、製造(使用原料)コストの一層の削減が可能
となる。
【0056】請求項4記載の緩衝エレメント1は、運動
靴2の靴底3に設けられるという構成をとる。これによ
り運動靴2に要求される優れた機械的衝撃吸収特性及び
反発特性が達成されるほか、部材の軽量化、製造コスト
の低廉化という他の要求にも応えることができる。
【0057】請求項5記載の緩衝エレメントを具えた靴
は、靴底3に収納部5を形成し、この収納部5に緩衝エ
レメント1を具え、更に前記収納部5には変形許容空間
6を形成するという構成をとる。これにより緩衝エレメ
ント1の変形が収納部5によって規制されることなく、
自由に変形することが可能となり、より一層の機械的衝
撃吸収特性の向上に寄与し得る。
【0058】請求項6記載の緩衝エレメントを具えた靴
は、収納部5における開放底面5aに内部を視認し得る
合成樹脂板7を設けるという構成をとる。これにより収
納部5内に具えられる緩衝エレメント1の地面への接地
を防止し、ゴミの付着や、これに伴う損傷を回避し得る
ほか、靴底3側から緩衝エレメント1を肉眼で目視し得
るようになる。
【0059】請求項7記載の緩衝エレメントを具えた靴
は、緩衝エレメント1の色彩と靴底底面3aの色彩、あ
るいは前記緩衝エレメント1の色彩と靴底底面3aの凹
凸パターン4の色彩を少なくとも色相、明度、彩度のい
ずれかを異にする二色以上の色の組み合わせによって構
成している。これにより靴底3における加飾の態様がよ
り広範となって、前記凹凸パターン4等との組み合わせ
によって生ずるデザインの多様化にも寄与し得る。
【0060】そしてこれら各請求項記載の発明の構成に
よりもたらされる効果が相乗的に作用することにより、
機械的衝撃吸収力と反発力に優れた効果を発揮するとと
もに、部材の軽量化及び製造コストの低廉化にも寄与で
き、更に靴底底面3a等の加飾態様の拡大に伴う意匠性
の向上にも貢献し得るという多岐にわたる効果が達成さ
れるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の緩衝エレメントを具えた靴を示す分解
斜視図である。
【図2】同上一部を破断して示す側面図である。
【図3】同上底面図である。
【図4】緩衝エレメントの無負荷時の状態並びに負荷時
の状態を骨格的に示す縦断側面図である。
【図5】本発明の緩衝エレメントを示す斜視図である。
【図6】同上平面図である。
【図7】同上縦断側面図である。
【図8】同上発泡ビーズを添加した実施例を示す縦断側
面図である。
【図9】緩衝エレメントの製造手法の一手法を段階的に
示す説明図である。
【図10】同上製造手法における成形型の他の成形手法
を段階的に示す説明図である。
【図11】本発明の緩衝エレメントの形状を異ならせた
他の種々の実施例を示す骨格的平面図並びに骨格的縦断
側面図である。
【図12】本発明の緩衝エレメントの配設態様を異なら
せた他の実施例を示す底面図である。
【図13】本発明の緩衝エレメントの配設位置を異なら
せた種々の実施例を示す縦断背面図である。
【符号の説明】
1 緩衝エレメント 1a エレメント本体 2 運動靴 2a 靴本体 3 靴底 3a 靴底底面 4 凹凸パターン 5 収納部 5a 開放底面 6 変形許容空間 7 合成樹脂板 10 上面 11 下面 12 変形許容穴部 12a 内周面 13 外周面 14 変形許容凹部 16 樹脂シート 17 成形型 18 原料 19 プレス型 20 真空成形機 21 凹型 31 中敷 32 中底(中芯) 33 ミッドソール 34 アウターソール B 発泡ビーズ G シリコーンゲル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 越部 茂 神奈川県横浜市港北区下田町4−2 A 404 (72)発明者 光嶋 孝 兵庫県神戸市中央区港島中町7丁目1番1 株式会社アシックス内 (72)発明者 奈迫 光男 兵庫県神戸市中央区港島中町7丁目1番1 株式会社アシックス内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリコーンゲルまたはシリコーンゲルを
    主成分としてエレメント本体を構成するとともに、この
    エレメント本体内部には使用状態において、その上面及
    び下面のいずれか一方または双方が閉塞されることによ
    り密閉空間となる変形許容穴部が形成され、なお且つエ
    レメント本体の外周面には変形許容凹部が形成されてい
    ることを特徴とする緩衝エレメント。
  2. 【請求項2】 前記変形許容穴部における内周面及び前
    記変形許容凹部が形成されるエレメント本体の外周面は
    互いに狭窄方向を異にするテーパ面により形成されてい
    ることを特徴とする請求項1記載の緩衝エレメント。
  3. 【請求項3】 前記緩衝エレメントは、シリコーンゲル
    に樹脂製の発泡ビーズを添加したものを原料として構成
    されていることを特徴とする請求項1または2記載の緩
    衝エレメント。
  4. 【請求項4】 前記緩衝エレメントは、運動靴の靴底に
    対して設けられることを特徴とする請求項1、2または
    3記載の緩衝エレメント。
  5. 【請求項5】 靴底に収納部を形成するとともに、この
    収納部には緩衝エレメントが具えられ、この緩衝エレメ
    ントはシリコーンゲルまたはシリコーンゲルを主成分と
    して構成されるエレメント本体に対し、このエレメント
    本体内部に使用状態において、その上面及び下面のいず
    れか 一方または双方が閉塞されることにより密閉空間
    となる変形許容穴部を形成するとともに、エレメント本
    体の外周面に変形許容凹部を形成することにより成って
    おり、更に前記収納部における緩衝エレメントの外方に
    は変形許容空間が形成されていることを特徴とする緩衝
    エレメントを具えた靴。
  6. 【請求項6】 前記緩衝エレメントを具えた収納部は靴
    底底面を一定深さ凹陥させて形成されるとともに、この
    収納部における開放底面には少なくとも内部の緩衝エレ
    メントを視認し得る合成樹脂板が設けられていることを
    特徴とする請求項5記載の緩衝エレメントを具えた靴。
  7. 【請求項7】 前記緩衝エレメントの色彩と靴底底面の
    色彩、あるいは前記緩衝エレメントの色彩と靴底底面に
    形成される凹凸パターンの色彩は少なくとも色相、明
    度、彩度のいずれかを異にする二色以上の色の組み合わ
    せによって構成されていることを特徴とする請求項6記
    載の緩衝エレメントを具えた靴。
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