JPH0839326A - スローアウェイ式切削工具 - Google Patents

スローアウェイ式切削工具

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Publication number
JPH0839326A
JPH0839326A JP17929694A JP17929694A JPH0839326A JP H0839326 A JPH0839326 A JP H0839326A JP 17929694 A JP17929694 A JP 17929694A JP 17929694 A JP17929694 A JP 17929694A JP H0839326 A JPH0839326 A JP H0839326A
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JP
Japan
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mounting seat
throw
tip
chip
away
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP17929694A
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English (en)
Inventor
Masayuki Okawa
昌之 大川
Junichi Saito
淳一 斉藤
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Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
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Publication date
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Publication of JPH0839326A publication Critical patent/JPH0839326A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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    • B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23—MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23C—MILLING
    • B23C5/00—Milling-cutters
    • B23C5/02—Milling-cutters characterised by the shape of the cutter
    • B23C5/10—Shank-type cutters, i.e. with an integral shaft
    • B23C5/1009—Ball nose end mills
    • B23C5/1027—Ball nose end mills with one or more removable cutting inserts
    • B23C5/1045—Ball nose end mills with one or more removable cutting inserts having a cutting insert, the cutting edge of which subtends substantially 90 degrees

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Milling Processes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 工具本体1に、取付座底面8Aと取付座壁面
8Bとを備えたチップ取付座8が形成され、このチップ
取付座8に、取付座底面8Aに着座する下面3Bと取付
座壁面8Bに当接する側面3Cとを備えたスローアウェ
イチップ3が着脱自在に装着される。このスローアウェ
イチップ3には、下面3Bと側面3Cとの交差稜線部3
Dを横切って下面3Bと側面3Cとに鈍角に交差する溝
状の凹部21が形成されるとともに、チップ取付座8に
は取付座底面3Aと取付座壁面3Bとの交差部に開口し
て工具本体1の外周面に貫通するように取付穴23が形
成され、この取付穴23に円柱状のピン(嵌合部材)2
4が嵌挿されて取り付けられて、その先端が凸部22と
して凹部21に嵌合している。 【効果】 回動等によるスローアウェイチップ3のずれ
を防ぎつつ、凸部22の損傷等による工具寿命の短縮を
避けることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、工具本体に形成された
チップ取付座に切刃を有するスローアウェイチップ(以
下、チップと称する。)が着脱自在に装着されたスロー
アウェイ式切削工具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種のスローアウェイ式切削工具とし
ては、例えば被削材に断面半円形の底面を有する溝を形
成するスローアウェイ式ボールエンドミルとして、図1
1および図12に示すようなものが知られている。これ
は、実開平2−31618号公報に記載されたものであ
って、軸線O回りに回転される略円柱状の工具本体1の
先端に、円弧状の切刃2を有する主チップ3および副チ
ップ4と、その基端側に方形平板状の補助チップ5,5
とがクランプネジ6…により取り付けられた構成となっ
ている。ここで、工具本体1の先端部には、軸線Oを挟
んで互いに反対側に一対のチップポケット7,7が形成
されており、さらにこれらのチップポケット7,7の工
具回転方向側を向く壁面7A,7Aの先端側にはチップ
取付座8,8が形成されていて、上記主チップ3および
副チップ4はそれぞれこれらのチップ取付座8,8に取
り付けられている。
【0003】これらのチップ取付座8,8は、上記壁面
7A,7Aに対して工具回転方向後方側に一段凹むよう
に形成されており、それぞれ工具回転方向側を向く取付
座底面8Aと、この取付座底面8Aに対して屹立して上
記壁面7Aに連なる取付座壁面8Bとから画成されてい
る。また、主チップ3は、図12に示すようにその上面
3A側からの平面視に略楕円形をなす平板状のものであ
って、この上面3Aの辺稜部には、上記平面視において
円弧状をなす上記切刃2と直線状をなす切刃9とが一対
ずつ点対称に配置されており、一つのチップ3で2回の
切刃2,9の使い回しが可能なようになされている。
【0004】そして上記主チップ3は、その下面3Bを
着座面として取付座底面8Aに密着させるとともに、各
一対の切刃2,9に連なる側面3C,3Cのうち、切削
に供されない側の側面3Cを取付座壁面8Bに当接させ
てチップ取付座8に固定されている。ただしこの例で
は、チップ3の側面3Cは円弧状の切刃2に連なる円弧
曲面状の側面部分3aと、直線状の切刃9に連なる平面
状の側面部分3bとから構成される一方、上記取付座壁
面8Bは工具本体1の先端側を向いて該工具本体1の外
周側から内周側に向かう湾曲した壁面部分8aと、この
壁面部分8aの内周側から工具本体1の先端に向かって
延びる外周側を向いた平面状の壁面部分8bとから構成
されており、これらのうちチップ3の側面3Cの上記側
面部分3bが取付座壁面8Bの壁面部分8bにぴったり
と当接するようになされていて、上記側面部分3aと壁
面部分8aとは互いの外周側の部分だけが当接するよう
になっている。また、副チップ4は主チップ3より小さ
な相似形に形成されており、主チップ3と同様に一対ず
つの円弧状切刃2および直線状切刃9を備えているとと
もに、この副チップ4が装着されるチップ取付座8も、
主チップ3が装着されるチップ取付座8と同様の構成と
なっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
スローアウェイ式切削工具において高精度の加工を行な
うためには、切刃2,9を有するチップ3,4を確実に
工具本体1に固定して切刃2,9の位置にずれが生じな
いようにする必要がある。特に上記スローアウェイ式ボ
ールエンドミルのように、チップ3の側面3Cのうち曲
面状の側面部分3aと取付座壁面8Bの壁面部分8aと
の当接が互いの外周側の部分だけである場合には、これ
ら側面部分3aや壁面部分8aにおいてチップ3やチッ
プ取付座8の成形誤差が大きかったり、あるいはクラン
プネジ6による締付固定力が十分でなかったりすると、
曲面状の上記側面部分3aおよび壁面部分8aに沿っ
て、クランプネジ6を中心に上記側面部分3bが壁面部
分8bから離間する方向にチップ3が回動してしまい、
加工精度が著しく損なわれたり、チップ3がガタついて
加工自体が不可能となるおそれがある。
【0006】そこで、上記公報に記載されたスローアウ
ェイ式ボールエンドミルでは、上記主チップ3の下面3
Bに、この下面3Bをチップ3の幅方向に横切って該チ
ップ3の両側面3C,3Cに開口するように、キー溝状
の凹部10を形成する一方、この主チップ3が装着され
るチップ取付座8の取付座底面8Aに、上記凹部10に
嵌合する突条状の凸部11を形成し、主チップ3を装着
して所定の位置に位置決めされた状態で凹部10が凸部
11に嵌合してチップ3の回動が拘束されるように図ら
れている。なお、このような凹部10と凸部11とは、
副チップ4の下面とこの副チップ4が装着されるチップ
取付座8の取付座底面にもそれぞれ設けられている。
【0007】しかしながら、このようなスローアウェイ
式ボールエンドミルでは、チップ3の凹部10に嵌合す
る凸部11を直接工具本体1のチップ取付座8に形成し
ているため、長期の使用のうちにこの凸部11が損耗し
たり、あるいはチップ6に過大な負荷が作用して凸部1
1が変形、破損したりした場合には、工具本体1ごと交
換しなければならない。このため、他の部分には何等損
傷がないにも関わらず、場合によっては工具寿命が著し
く短縮されてしまうおそれがあった。また、凹部10を
チップ3の下面3Bの幅方向全体に形成しなければなら
ないとともに、チップ取付座8側の凸部11もこれに合
わせて取付座底面8Aの幅方向全体に亙って形成される
ため、凹部10および凸部11の成形が煩雑となるとと
もに、これら凹部10と凸部11とがその全長に亙って
確実に嵌合していなければ、チップ3を所定の位置に位
置決めすることができなくなってしまうので、工具本体
1やチップ3の成形に比較的高い成形精度が要求される
という問題もあった。
【0008】しかも、チップ3の回動を拘束する凹部1
0がチップ3の下面3Bの幅方向全体に亙って形成され
ているため、この部分では該チップ3の厚さが小さくな
ることは避けられない。このため、凹部10が形成され
た部分でチップ3の強度が損なわれてしまい、過大な切
削負荷が作用した場合などにはこの凹部10から亀裂が
走ってチップ3が破損してしまうおそれがあった。本発
明は、このような背景の下になされたもので、上述のよ
うなチップ取付座側の凸部とチップ側の凹部との嵌合に
よってチップの回動を拘束する機能を備えたスローアウ
ェイ式切削工具において、凸部が損耗、変形、あるいは
破損しても、工具本体自体を交換することなく容易にこ
の回動拘束機能を回復することが可能であり、引いては
工具寿命の延長を図ることが可能なスローアウェイ式切
削工具を提供することなどを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明は、工具本体に形成されたチップ取付
座に切刃を備えたチップが着脱自在に装着されてなるス
ローアウェイ式切削工具において、上記チップの上記チ
ップ取付座に対向する面に凹部を形成する一方、上記チ
ップ取付座には上記凹部に対応する位置に開口して上記
工具本体の外周側に向かう取付穴を形成し、この取付穴
に、上記凹部に嵌合する凸部を備えた嵌合部材を着脱自
在に取り付けたことを特徴とする。
【0010】
【作用】このような構成のスローアウェイ式切削工具で
は、チップに形成された凹部に嵌合してその回動を拘束
するチップ取付座側の凸部が、工具本体に形成された取
付穴に着脱自在に取り付けられた嵌合部材に設けられて
いるので、この凸部が損耗、変形、あるいは破損した場
合には、嵌合部材のみを交換することによって容易に回
動拘束機能を回復することができる。
【0011】ここで、上記取付穴は工具本体の外周に貫
通するように形成されるのが望ましく、これにより、例
えば凸部が破損して嵌合部材がチップ取付座に埋没した
ような状態となっても、工具本体外周の取付穴の開口部
側からの操作によって嵌合部材を取り外すことができ、
この嵌合部材が取り外し不可能になるような事態を防止
することができる。また、この嵌合部材を取付穴に嵌挿
することによって取り付けるようにするとともに、これ
ら嵌合部材と取付穴とを、その少なくとも互いに嵌挿し
合う部分が断面円形となるように形成すれば、両者の成
形をきわめて容易に行うことが可能となり、しかも取付
穴が貫通している場合には、工具本体の外周側から嵌合
部材を押し出すことによってきわめて容易にその取り外
しを行うことができる。なお、この嵌合部材は取付穴に
螺着されて取り付けられるようにしてもよく、この場合
には嵌合部材を取付穴に嵌挿する場合に比べて、嵌合部
材と取付穴との間に嵌合の精度が要求されることがなく
なり、また特に嵌合部材を取り外す際に大きな力を必要
とすることもなくなるとともに、衝撃などによって嵌合
部材が脱落したりするのを防止することもできる。
【0012】さらに、チップ取付座に、取付座底面とこ
の取付座底面に対して屹立する取付座壁面とを備えて、
これら取付座底面と取付座壁面との交差稜線部に上記取
付穴が開口せしめる一方、チップには、上記取付座底面
に着座する着座面とこの着座面に交差して上記取付座壁
面に当接する側面とを具備せしめ、上記凹部を、これら
着座面と側面との交差稜線部を横切って該着座面と側面
とに鈍角に交差するように形成することにより、該凹部
は着座面の外周辺稜部に部分的に形成されるだけとな
り、またこれに伴い、この凹部に嵌合するチップ取付座
側の凸部も、取付座底面と取付座壁面との交差部に僅か
に突出するように形成すればよくなって、凹部および凸
部の成形をより容易に行なうことができるとともに、高
い位置決め精度を得ることが可能となる。しかも、上記
従来のチップのように凹部がチップの着座面の幅方向全
体に亙って形成されることがなくなるため、かかる凹部
を設けることによるチップの厚さの減少を最小限に抑え
ることができ、チップの強度を維持して亀裂の発生等に
よる破損を防止することが可能となる。
【0013】
【実施例】図1ないし図5は、本発明の一実施例として
のスローアウェイ式ボールエンドミルを示すものであ
る。ただし、本実施例におけるボールエンドミルとして
の基本的構成は、上述した図11のボールエンドミルと
略同様であるので、共通する部分には同一の符号を配し
て説明を省略する。また図7ないし図10は、本実施例
のボールエンドミルに装着されるチップ(主チップ)3
を示すものであるが、これらの図に示されるように該チ
ップ3はその上面3A側からの平面視に略楕円の平板状
をなし、この上面3Aの外周辺稜部に各一対ずつの円弧
状の切刃2,2と直線状の切刃9,9とが該上面3Aの
周回り方向に交互に、かつそれぞれ点対称位置に形成さ
れている。そして、このチップ3の着座面となる下面3
Bと逃げ面となる両側面3C,3Cとの交差稜線部3
D,3Dには、当該チップ3の回動等によるずれを拘束
するための凹部21,21が形成されている。
【0014】この凹部21は、図10に示すようにその
断面が「コ」字形を呈するキー溝状のものであって、図
7に示すように側面3Cのうち円弧状の切刃2に連なる
曲面状の側面部分3aと下面3Bとの交差稜線部3Dに
形成されており、また図9に示すように上記交差稜線部
3Dを横切って下面3Bおよび側面3Cの双方に鈍角に
交差するように形成されている。ここで、図7に示すよ
うにこの凹部21が交差稜線部3Dを横切る方向と直線
状切刃9が延びる方向とが上記平面視になす角度αは、
本実施例では15°〜90°の範囲内に設定されてい
る。また、本実施例では側面3Cは図9に示すように切
刃2,9を通り下面3Bに直交する直線Lに対して下面
3B側に向かうに従い漸次後退するように逃げ角βが与
えられており、従って凹部21は下面3B側に向かうに
従いこの直線Lに対して上記逃げ角βよりもさらに大き
な傾斜角γで後退するように傾斜して形成されることと
なる。しかして本実施例では、この側面3Cに対して凹
部21が傾斜する角度γ−βは、15°〜60°の範囲
内に設定されている。さらにまた、この凹部21の幅W
は、当該スローアウェイ式ボールエンドミルの切刃9の
回転外径にもよるが、2.0mm〜10mmの範囲内に設定
されるのが望ましく、本実施例では外径25mmに対して
4.0mmに設定されている。
【0015】一方、このようなチップ3が装着される工
具本体1のチップ取付座8には、その取付座底面8Aと
取付座壁面8Bの曲面状の壁面部分8aとの交差部8C
のうち、チップ3の装着状態において上記凹部21に対
応する部位に、図4および図5に示すように該凹部21
に嵌合する円柱状の凸部22が設けられている。ここで
本実施例では、この交差部8Cの凹部21に対応する上
記部位に開口して取付座底面8Aおよび取付座壁面8B
に対して斜交するように断面円形の取付穴23が形成さ
れており、この取付穴23は工具本体1の外周側に開口
するように貫通して形成されている。また、この取付穴
23は、チップ取付座8側が大径部23Aとされるとと
もに、工具本体1の外周側が小径部23Bとされた多段
状に形成されている。
【0016】そして、この取付穴23の大径部23Aに
円柱状のピン(嵌合部材)24が嵌挿されて固定される
ことにより、このピン24の先端が上記凸部22として
チップ取付座8内に突出するように配されているのであ
る。ここで、この凸部22は、上記取付穴23が斜交し
て形成されるのに伴い、その上面22Aがチップ取付座
8の内方に向かうに従い漸次取付座底面8A側に向かっ
て傾斜するように配される。そして、この上面22Aの
取付座底面8Aに垂直な方向に対する傾斜角は、チップ
3において上記直線Lに対し凹部21がなす傾斜角γに
等しく設定されている。ただし、チップ装着状態におい
て凸部22の上面22Aとチップ3の凹部21の底面2
1Aとの間には、僅かな隙間(クリアランス)が形成さ
れるようになされている。
【0017】なお、本実施例のチップ3における切刃2
は、上記3A,3Bに平行な仮想平面P上で略1/4円
弧をなすように形成され、また上記直線状の切刃9もこ
の仮想平面P上に延びるように形成されている。さら
に、チップ3装着状態において工具本体1の先端に工具
回転中心C側に位置する上記切刃2の一端2A側には、
この切刃2と切削に供されない側の直線状の切刃9とに
鈍角に交差する小切刃25が形成されている。さらにま
た、このチップ3の上面3Aの辺稜部には、円弧状の切
刃2および直線状の切刃9に連なり、かつ上記平面視に
チップ3の内方に向かうに従い上記仮想平面Pに対して
漸次隆起する隆起面26が形成されている。この隆起面
26は、切刃2,9に直交する断面において図8に示す
ように一定の幅mと上記仮想平面Pに対する一定の隆起
角θとをもって、上面3Aの辺稜部を周回するように形
成されている。また、上面3Aの上記小切刃25に連な
る部分には、やはりチップ3の内方に向かうに従い仮想
平面Pに対して漸次隆起する傾斜平面状の第2隆起面が
形成されている。
【0018】また本実施例ではこのようなチップ3が、
上記円弧状の切刃2が上記一端2Aから他端2Bに向か
うに従い僅かに工具回転方向後方側に向かうように、図
3に示すように上記仮想平面Pが工具本体1の軸線Oに
対して斜交する方向に傾けられて配置されている。ここ
で、この軸線Oに対して上記仮想平面Pがなす角度A
は、本実施例では15°以下の正角に設定されている。
従って、上記仮想平面Pが軸線Oに対して平行となった
り、あるいは円弧状の切刃2が一端2Aから他端2Bに
向かうに従い工具回転方向側に向かうように仮想平面P
が軸線Oに斜交して配置されるようなことはない。な
お、本実施例における副チップ4は、主チップ3の円弧
状の切刃2と等しい半径の円弧状の切刃2とこれに連な
る直線状の切刃9とを備えた該チップ3と略同形状のも
のが用いられており、これら両チップ3,4の切刃2,
9の軸線O回りにおける回転軌跡が互いに重なるように
なされている。そして、この副チップ4の下面と側面と
の交差稜線部にも主チップ3と同様の凹部21,21が
形成されているとともに、この副チップが装着されるチ
ップ取付座にはこの凹部21に嵌合する凸部22が形成
されている。
【0019】このような構成のボールエンドミルにおい
て、チップ3は、その下面3Bを取付座底面8Aに密着
させるとともに、切削に供されない側の切刃2,9に連
なる側面3Cのうち平面状の側面部分3bを取付座壁面
8Bの平面状の壁面部分8bに当接させ、また該側面3
Cの曲面状の側面部分3aの外周側の部分を取付座壁面
8Bの曲面状の壁面部分8aの外周側に当接させ、かつ
上記切削に供されない切刃2の下面側に形成された凹部
21を凸部22に嵌合させて、チップ取付座8に装着さ
れる。従って、これら凹部21と凸部22との嵌合によ
り、クランプネジ6の回りの回動等によるチップ3のず
れが拘束されてチップ3は常に所定の位置に位置決めさ
れるため、切刃2,9の位置精度を維持することがで
き、これによって高精度の加工を行なうことが可能とな
る。
【0020】そして上記構成のボールエンドミルでは、
このチップ3の回動を拘束する凸部22が、工具本体1
に着脱自在に嵌挿されたピン24に形成されており、こ
のため長期の使用のうちに凸部22が損耗したり、チッ
プ3に過大な負荷が作用して凸部22が変形、破損した
りした場合には、このピン24を交換するだけできわめ
て容易にチップ3の回動拘束機能を元通りに回復するこ
とができる。従って、従来のように工具本体そのものを
交換せざるを得なかったのに比べ、工具の寿命を大幅に
延長することが可能となるので、経済性の著しい向上を
図ることができる。
【0021】また、このピン24の交換に際しては、該
ピン24が工具本体1を貫通する取付穴23に嵌挿され
ていることから、チップ3を取り外した状態で工具本体
1の外周に開口する取付穴23の小径部23B側から棒
材などを押し込み、チップ取付座8側に突き上げること
で、容易にピン24を取付穴23の大径部23Aから抜
き外すことが可能である。しかも、例えばチップ3に過
大な負荷が作用してピン24の凸部22が破損してしま
い、ピン24が取付穴23内に埋没してチップ取付座8
側からは抜き出し不可能となってしまったような場合で
も、このように工具本体1の外周側から突き出すことに
より、何等問題なくピン24を抜き外すことが可能であ
る。従って、上記ボールエンドミルにおいては、ピン2
4の交換自体もきわめて簡単かつ確実に行うことがで
き、この交換に要する労力および時間の低減を図って効
率的な作業を行うことができるとともに、ピン24が交
換不能になるような事態も未然に防止することができ
る。
【0022】さらに、本実施例では取付穴23が断面円
形に形成されているとともに、ピン24も円柱状に形成
されているため、取付穴23の形成に際しては通常のド
リル等による穴加工によって、またピン24の成形に際
しても普通の丸棒材を適当な長さに加工することによっ
て、いずれもきわめて容易に成形することが可能であ
る。しかも、取付穴23の内周とピン24の外周との互
いの円周面が密着してチップ3の回動力を受けとめるた
め、取付穴23やピン24の特定の部分にこの回動力に
よる応力が集中するのを避けることができるので、これ
によって取付穴23やピン24の変形を抑えて工具寿命
の一層の延長を図ることができるという利点も得られ
る。
【0023】なお、本実施例では取付穴23を大径部2
3Aと小径部23Bとから形成するとともにピン24を
円柱状としたが、取付穴23を工具本体1の外周側に向
かって縮径するテーパ状に形成するとともに、ピン24
のこの取付穴23に嵌挿される部分を上記テーパに密着
する円錐面状に形成するようにしてもよい。また、この
取付穴23の工具本体1の外周側の開口部は、切削時に
は切粉等の侵入を防ぐために埋め栓等によって閉塞して
おくようにしてもよい。
【0024】さらに、上記実施例では円柱状のピン24
を取付穴23に嵌挿して取り付けるようにしているが、
例えば図6に示すように取付穴23の小径部23Bをネ
ジ穴にするとともに、ピン24を大径部23Aに挿入可
能な頭部24Aと小径部23Bのネジ穴に螺合するネジ
部24Bとから構成し、嵌合部材とされるピン24を取
付穴23に螺着して取り付けるようにしてもよい。しか
るに、このような構成を採った場合には、ピン24を取
付穴23に嵌挿する場合に比べて、ピン24と取付穴2
3との間に嵌合の精度が要求されることがなくなり、ま
た特にピン24を取り外す際に両者の嵌合摩擦力を上回
る大きな力を必要とすることもなくなる一方、例えば工
具本体1に衝撃などが与えられた場合でもピン24が脱
落したりするような事態を防止できるといった利点が得
られる。なお、この場合には、ピン24の頭部24Aの
上端面にレンチやドライバーに嵌合する嵌合穴を形成す
れば、その着脱をさらに容易にすることができ、また上
記実施例のように取付穴23が貫通しているならば、ピ
ン24のネジ部24Bの下端面に上記嵌合穴を形成して
おくことにより、上記実施例と同様工具本体1の外周側
からの操作で、やはり容易にピン24を取り外すことが
可能となる。
【0025】さらにまた、上記実施例では取付穴23を
工具本体1の外周に貫通するように形成したが、図6に
示すようにこの取付穴23を貫通しないように形成して
もよい。この場合には、工具本体1の外周側からのピン
24の着脱操作は不可能になるものの、取付穴23への
切粉等の侵入を確実に防止することができるとともに、
特に工具本体1が小径である場合などに、取付穴23を
貫通させることによって工具本体1の剛性が損なわれた
り、貫通した取付穴23の開口部から破損が生じたりす
るような事態を未然に防ぐことが可能となる。
【0026】また、本実施例では、チップ3の凹部21
が下面3Bと側面3Cとの交差稜線部3Dを横切ってこ
れら下面3Bおよび側面3Cに鈍角に交差するように形
成されており、すなわち下面3Bの外周部分に部分的に
形成されるだけであって、上記従来のチップのように下
面の幅方向全体に亙って形成されることはない。このた
め、このような凹部21を設けることによりチップ3の
厚さが減少するのは下面3Bの外周部分だけの最小限に
抑えられ、これによってチップ3の強度を維持すること
が可能となるから、例えば切削時にチップ3に過大な切
削負荷が作用したような場合でも、この凹部21から亀
裂が生じてチップ3が破損したりするような事態を未然
に防止することが可能となる。しかも、上記凹部21は
下面3Bおよび側面3Cに鈍角に交差するように形成さ
れているため、この凹部21が形成される部分において
もチップ3の内方に向かうに従いチップ3の厚さは漸次
大きくなり、その強度は凹部21が形成されない部分に
近づいてゆく。このため本実施例によれば、同じ下面3
Bの外周部分のみに凹部を形成するにしても、例えば下
面3Bに平行な方向に凹部を形成する場合などに比べ
て、より高いチップ強度を確保することができる。
【0027】さらに、このように凹部21がチップ3の
下面3Bの外周部に部分的に形成されるだけとなること
から、従来のように下面の幅方向全体に凹部を形成する
のに比べて凹部21の形成自体を容易にすることができ
るとともに、従来はこのように幅方向全体に延びる凹部
の全長に亙って高い成形精度が要求されていたのに対
し、僅かな部分だけを高い精度で成形すればよいという
利点も得られ、上述の効果とも総合して当該ボールエン
ドミルの製造を全体的に簡単に行うことが可能となる。
さらにまた、本実施例では凸部22に嵌合する凹部21
が、チップ3の回動の中心となるクランプネジ6から比
較的離れた下面3の外周部に形成されているため、小さ
な凹部21と凸部22との嵌合であっても大きな回動拘
束力を得ることができ、強固かつ確実にチップ3のずれ
等を防止することができる。
【0028】また一方、本実施例では、チップ3の上面
3Aに、上記切刃2が描く円弧を包含する仮想平面Pに
対して隆起角θで隆起する隆起面26が形成されてお
り、側面3Cに逃げ角βを付しているにも拘らず、図8
に示すように切刃2,9の刃先角度δを大きく設定して
高い刃先強度を確保し、切刃2,9の摩耗や欠損を抑え
ることができるという利点も得られている。また、この
ようなチップ3が、切刃2がその一端2Aから他端2B
に向かうに従い工具回転方向後方側に向かうよう、上記
仮想平面Pが工具本体1の軸線Oに対して角度Aで斜交
する方向に配置されており、これによって切削時に生成
される切屑が工具本体1の回転に伴い切刃稜線に案内さ
れて順次工具基端側へと排出されるため、良好な切屑排
出性を得ることも可能となる。
【0029】なお、本実施例では、チップ3の上面3A
側からの平面視において凹部21が交差稜線部3Dを横
切る方向と直線状切刃9が延びる方向とがなす角度αを
15°〜90°の範囲内としたが、この角度αが15°
を下回ると凹部21が切刃2の一端2A側に近づきすぎ
るため好ましくない。また、逆に角度αが90°を上回
ると、本実施例のように切刃2が1/4円弧状に形成さ
れたチップ3では凹部21が直線状の切刃9の下面3B
側に形成されてしまい、クランプネジ6を中心とする回
動に対して十分な拘束力を得ることができなくなるおそ
れが生じる。さらに本実施例では、チップ3の側面3C
に対して凹部21が傾斜する角度、すなわち側面3Cに
対して凹部21の底面21Aがなす角度γ−βを、15
°〜60°の範囲内に設定したが、これは、この角度γ
−βが15°を下回ると凹部21の底面21Aが側面3
Cに対して浅くなりすぎ、また逆に角度γ−βが60°
を上回ると凹部21が下面3B上に長く形成されること
となって上記効果が得られなくなるおそれが生じるから
である。
【0030】さらにまた、本実施例ではこの凹部21の
幅Wを2.0mm〜10mmの範囲内としたが、これは、こ
の幅Wが小さすぎると、凹部21に嵌合する円柱状の凸
部22の径も小さくなって該凸部22が破損し易くなる
おそれがあり、また幅Wが大きすぎると、凹部21およ
び凸部22の形成に必要以上の労力等を要するととも
に、取付穴23も大きくしなければならなくなって工具
剛性の劣化を招く結果となるからである。また、本実施
例では凹部21をその底面21Aが傾斜平面状をなすよ
うに形成したが、これを例えばチップ内方に凹む凹曲面
となるように形成してもよい。この場合には、凸部22
の上面22Aを凸曲面状あるいは球面状に形成するよう
にしてもよい。さらに、本実施例では本発明をスローア
ウェイ式のボールエンドミルに用いた場合について説明
したが、本発明はこのようなもののみに限定されること
はなく、例えば他のスローアウェイ式のエンドミルやカ
ッター等の転削工具、あるいはバイトのような旋削工具
など、工具本体に設けられるチップ取付座に切刃を備え
たチップが装着される構成のスローアウェイ式切削工具
であれば適用することが可能である。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、チ
ップ取付座に形成された取付穴に嵌合部材を取り付け、
この嵌合部材の先端をチップ取付座に臨む凸部として突
出させてチップの凹部に嵌合せしめることにより、回動
等によるチップのずれを防止して切刃精度を維持し、高
精度の切削加工を可能としつつも、凸部の損傷等により
工具本体が使用不可能となるような事態を防いで工具寿
命の延長を図ることが可能となる。また、取付穴を工具
本体の外周に貫通するように形成すれば、嵌合部材は取
付穴の工具外周側からの操作によって容易に取り外しが
可能となるので、嵌合部材の交換を簡単に行うことがで
きるとともに、凸部が破損してチップ取付座側から抜脱
不能となっても確実に抜き外すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例としてのボールエンドミルを
示す平面図である。
【図2】図1に示すボールエンドミルの先端側からの正
面図である。
【図3】図1に示すボールエンドミルの側面図である。
【図4】図1に示すボールエンドミルの工具本体1先端
の一部省略した拡大平面図である。
【図5】図4におけるXX断面図である。
【図6】図1のボールエンドミルの変形例を示す図4に
おけるXX断面に相当する図である。
【図7】図1に示すボールエンドミルに装着されるチッ
プ3の上面3A側からの平面図である。
【図8】図7に示すチップ3の断面図である。
【図9】図7に示すチップ3の凹部21部分の断面図で
ある。
【図10】図7に示すチップ3の一部省略した斜視図で
ある。
【図11】従来のボールエンドミルを示す(イ)平面
図、(ロ)側面図である。
【図12】図11に示す従来のボールエンドミルに装着
されるチップ3の(イ)上面3A側からの平面図、
(ロ)側面図である。
【符号の説明】
1 工具本体 2,9 切刃 3,4,5 チップ 3A チップ3の上面 3B チップ3の下面 3C チップ3の側面 3D 下面3Bと側面3Cとの交差稜線部 8 チップ取付座 8A 取付座底面 8B 取付座壁面 21 凹部 22 凸部 23 取付穴 24 ピン(嵌合部材) O 工具本体1の回転軸線 α チップ3の上面3A側からの平面視において凹部2
1が交差稜線部3Dを横切る方向と直線状切刃9が延び
る方向とがなす角度 β 側面3Cの逃げ角 γ チップ3の切刃2,9を通り下面3Bに直交する直
線Lに対して凹部21がなす傾斜角 W 凹部21の幅

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 工具本体に形成されたチップ取付座に切
    刃を備えたスローアウェイチップが着脱自在に装着され
    てなるスローアウェイ式切削工具において、上記スロー
    アウェイチップの上記チップ取付座に対向する面には凹
    部が形成される一方、上記チップ取付座には上記凹部に
    対応する位置に開口して上記工具本体の外周側に向かう
    取付穴が形成されており、この取付穴には上記凹部に嵌
    合する凸部を備えた嵌合部材が着脱自在に取り付けられ
    ていることを特徴とするスローアウェイ式切削工具。
  2. 【請求項2】 上記取付穴は、上記工具本体の外周に貫
    通するように形成されていることを特徴とする請求項1
    に記載のスローアウェイ式切削工具。
  3. 【請求項3】 上記嵌合部材は上記取付穴に嵌挿されて
    いるとともに、これら嵌合部材と取付穴とは、少なくと
    も互いに嵌挿し合う部分が断面円形に形成されているこ
    とを特徴とする請求項1または請求項2に記載の記載の
    スローアウェイ式切削工具。
  4. 【請求項4】 上記嵌合部材は、上記取付穴に螺着され
    ていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載
    のスローアウェイ式切削工具。
  5. 【請求項5】 上記チップ取付座は、取付座底面とこの
    取付座底面に対して屹立する取付座壁面とを備えて、こ
    れら取付座底面と取付座壁面との交差稜線部に上記取付
    穴が開口する一方、上記スローアウェイチップは、上記
    取付座底面に着座する着座面とこの着座面に交差して上
    記取付座壁面に当接する側面とを備えて、上記凹部は、
    これら着座面と側面との交差稜線部を横切って該着座面
    と側面とに鈍角に交差するように形成されていることを
    特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の
    スローアウェイ式切削工具。
  6. 【請求項6】 上記スローアウェイチップは互いに反対
    側に位置する一対の凸曲面状の上記側面を備えるととも
    に、この側面と上記着座面との凸曲線状の上記交差稜線
    部に上記凹部が形成されていることを特徴とする請求項
    5に記載のスローアウェイ式切削工具。
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