JPH08400Y2 - 真珠顔料塗工紙 - Google Patents

真珠顔料塗工紙

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JPH08400Y2
JPH08400Y2 JP617991U JP617991U JPH08400Y2 JP H08400 Y2 JPH08400 Y2 JP H08400Y2 JP 617991 U JP617991 U JP 617991U JP 617991 U JP617991 U JP 617991U JP H08400 Y2 JPH08400 Y2 JP H08400Y2
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water
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JP617991U
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JPH0497900U (ja
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健二 野田
里司 福井
克己 近藤
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Tokushu Paper Manufacturing Co Ltd
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Tokushu Paper Manufacturing Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、真珠顔料塗工紙に関
し、さらに詳しくは真珠顔料塗工層をベースシートの両
面に設けても、ブロッキングを起こさず、印刷適性も良
好な真珠顔料塗工紙に関するものである。
【0002】
【従来の技術】真珠顔料塗工紙は、真珠様光沢の独特の
美しい外観を呈することから、本の表紙、見返し等の出
版用、パンフレット、ポスター等の広告宣伝用、箱貼
り、ラベル、包装、便箋等の文具用等々に使用されてき
た。この真珠顔料塗工紙に関する提案は過去に数多くあ
る。例えば、特公昭39−29267号には塩基性炭酸
鉛系真珠顔料をカゼインおよびメラミン−ホルムアルデ
ヒド樹脂または尿素ホルムアルデヒド樹脂、合成樹脂ラ
テックスよりなる接着剤により塗被することが、また、
特公昭51−45682号には模様化されて分布された
多数の凹凸起伏を有する基紙にパール光沢性顔料を被覆
することが、特公平1−47597号には原紙上に水性
顔料塗被層を設け、この上に順次、水性真珠顔料塗被
層、水溶性高分子物質を主成分とする表面処理層を設け
ることが提案されている。
【0003】一方、真珠顔料塗工紙に対する要求性能
は、最近はますます高度なものになってきているが、い
ずれの場合も共通して要求されるものに、パール感を含
めた意匠的な効果に優れること、印刷適性、特にオフセ
ット印刷適性に優れることがある。また、その使用範囲
も広範囲にわたり、ベースシートの両面に真珠顔料塗工
層を設けた構成のものが要求されるようになった。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】両面に真珠顔料塗工層
を設けた真珠顔料塗工紙を得るには、単純に考えると、
従来使用している真珠顔料塗工液を、ベースシートの両
面に塗工すればよいはずであるが、検討の結果、この方
法ではブロッキングの問題が起きることが判明した。ま
た、特にオフセット印刷後の用紙の積み重ね時にその傾
向が大きいことも判った。ブロッキングとは用紙を複数
枚重ね合わせた時に、相接する紙面が温度、湿度、圧
力、塗被組成物が原因で互いに粘着する現象であり、こ
れが起こると印刷ができない、紙面が破壊される等の致
命的な問題となる。ベースシートの両面に真珠顔料塗工
層を形成した場合にブロッキングが起こる原因はよくわ
からないが、おそらく相接する真珠顔料塗工面に含まれ
る接着剤成分の影響が、ベースシートの片面に真珠顔料
塗工層を形成した場合(塗工面とベースシート裏面が接
触)より大きいためと推定された。また、特にオフセッ
ト印刷後のブロッキングの傾向が大きいことは、印刷中
に使用する湿し水が紙面に吸収され、それが原因で紙面
付近の湿度が高まり、よりブロッキングを助長するもの
と推定した。本考案は上記問題点を解決するためになさ
れたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案者らは鋭意検討の
結果、特定の水分散性樹脂の2種類と水溶性高分子化合
物を接着剤として用いることにより、上記問題点を解決
したものであり、ここに本考案の最大の特徴がある。即
ち、本考案の要旨とするところを図面に基づいて説明す
ると、真珠顔料100重量部(乾燥重量部を示す、以下
同じ)に、ガラス転移点が40℃以上80℃以下の水分
散性樹脂1〜3重量部に対し、ガラス転移点が20℃以
下の水分散性樹脂を0.5〜3重量部、および水溶性高
分子化合物を水分散性樹脂に対し1〜5割の割合で混合
してなる接着剤を100〜500重量部混合した塗料で
真珠顔料塗工層2をベースシート1の両面に形成した真
珠顔料塗工紙を得ることにある。
【0006】本考案に使用できる真珠顔料は、天然パー
ルエッセンスや、雲母粉末、塩基性炭酸塩、酸化チタン
コート雲母粉末等である。原紙への固着強度やインキ受
理性、所望の真珠光沢感を得るためには粒径、酸化チタ
ン被覆率を選択しなければならないが選択の巾が最も広
いので、酸化チタンコート雲母粉末を使用することが好
ましい。粒径としては5〜150μm、さらに好ましく
は10〜100μmが有効である。酸化チタンコート雲
母粉末はたとえば特公昭53−47375号、特公昭5
4−34010号、特開昭58−149959号等の公
報記載の方法で製造される。
【0007】本考案で使用する水分散性樹脂とは、アク
リル酸またはそのエステル、メタクリル酸またはそのエ
ステル、塩化ビニル、塩化ビニリデン、酢酸ビニル、ア
クリロニトリル、ブタジエン、スチレンなどの乳化重合
または乳化共重合した水分散性エマルジョン(ラテック
ス)であり、カルボキシル基や水酸基などの官能基を導
入した重合体も含まれる。
【0008】水分散性樹脂の塗工層は、一般的には樹脂
のガラス転移点が低いと、粘着性は大きくなり、ガラス
転移点が高いと小さくなる。従ってブロッキングを起こ
さないようにするには、ガラス転移点の高い水分散性樹
脂を使用すればよいが、これ単独の使用では接着力が低
下してしまう。反対にガラス転移点の低い水分散性樹脂
の単独の使用では接着力は出るがブロッキングの問題を
生ずる。本考案者らはさらに検討を進めた結果、ガラス
転移点が40℃以上80℃以下の水分散性樹脂1〜3重
量部に対し、ガラス転移点が30℃以下の水分散性樹脂
を0.5〜3重量部混合することで接着力も実用的に十
分で、ブロッキングも起こさない真珠顔料塗工紙(両面
塗工)が得られることを見いだした。
【0009】しかし、水分散性樹脂のみを接着剤に使用
すると紙面の水吸水性が不足し、このままでは真珠顔料
塗工紙として重要な性能の、印刷適性特にオフセット印
刷適性が十分でないことが判った。オフセット印刷では
周知のように印刷時に湿し水を使用するが、印刷紙紙面
はこの水を適度に吸収することが好ましい、紙面の水吸
水性が不足すると、インキが乳化し易くなり、地汚れと
呼ばれるトラブルを起こす。本考案者らは、水溶性高分
子化合物を水分散性樹脂に対し1〜5割の割合で混合す
ることにより、この問題点を解決した。
【0010】本考案者らは、先ず各種水溶性高分子を水
に溶解し、粘度100CPSに調製した時の濃度を求め
た。また、後に述べる実施例2と同一の処方で水溶性高
分子の種類のみを変えた真珠顔料塗工紙を作製し、紙面
の水吸水性(コブサイズ度)を求めた。その結果を表1
に示す。
【0011】
【表1】 各種水溶性高分子の評価結果
【0012】水溶性高分子化合物としては、澱粉または
その誘導体、カルボキシメチルセルロース(CMC)、
ヒドロキシエチルセルロース(HEC)などの繊維素誘
導体、カゼイン、ポリビニルアルコール(PVA)、な
ど公知のものが使用できる。しかし、カゼインはオフセ
ット印刷時にインキを乳化する作用が大きく、場合によ
っては地汚れのトラブルを起こし、また澱粉、繊維素誘
導体、ポリビニルアルコールは、表1でも明らかなよう
に、実用的な溶解濃度が低いため塗料濃度を最適の濃度
に設定し難く、また水吸収性も劣るものが多いため、本
考案では水溶性高分子として、溶解濃度が比較的高く、
水吸収性にも優れている澱粉誘導体を使用することが好
ましい。澱粉誘導体としては、酸化澱粉、ジアルデヒド
澱粉、カチオン化澱粉、アセチル化澱粉、リン酸エステ
ル化澱粉、ヒドロキシエチル化澱粉等の公知のものが使
用できる。水溶性高分子化合物は水分散性樹脂に対して
1〜5割、好ましくは2〜3割添加する、この割合より
小さいと水吸水性が不足し、大きいと表面強度が不足す
る。
【0013】本考案では、真珠顔料100重量部に対
し、前記範囲に混合した接着剤を100〜500重量部
添加した塗料を、ベースシートの両面に形成する。接着
剤の量が100重量部より少ないと塗工層の強度が不足
し、500重量部を越えると真珠光沢感が不足する。真
珠顔料塗料は、真珠顔料たとえば、酸化チタンコート雲
母粉末を接着剤がゆるやかに混合撹拌されている槽に添
加することで調製される。撹拌を激しく行うと雲母粉末
を破壊する恐れがあるのでゆるやかに回転することが好
ましい。
【0014】この際、塗料に目的に応じて染料、顔料等
の着色剤、耐水化剤、粘度調整剤等の副資材を加えるこ
ともできる。上記のように調製された真珠顔料塗料は、
エアーナイフコーター、ロールコーター、ブレードコー
ター等で塗工原紙に塗工されるが、塗工層内で、真珠顔
料の均一な分布状態を得るためには、エアーナイフコー
ターによって塗工するのが好ましい。塗工層は表裏同一
処方の塗料で形成してもよいし、また異なった処方で形
成してもよい。特に、粒径や色相の異なった真珠顔料を
使用したり、または着色剤を添加して異なった色相に形
成すれば意匠的な効果をより高めることもできる。
【0015】塗工量は片面につき通常2〜20g/m2
であるが、有効な真珠光沢感を得るためには5〜8g/
2が好ましい。本発明では塗工原紙にはどのようなも
のでも使用出来る。たとえば、ぎらついた感じの真珠光
沢を得るには、前述の特公平1−47597号のよう
に、予め顔料塗工し表面を平滑化した原紙や、特開昭6
0−16991号のように着色顔料塗工した原紙を使用
すれば良い。また、特公昭51−45682号のように
模様化されて分布した多数の凹凸突起を有した原紙を使
用すれば、はっきりしたパターンが表面に出た、意匠的
な効果を有する真珠顔料塗工紙を得ることができる。
【0016】また、和紙、上質紙、板紙、難燃紙、合成
紙、不織布よりなる紙、フィルム、合成繊維紙、合成パ
ルプ紙等をベースとして使用すると、それぞれ独特の風
合いを持った真珠顔料塗工紙を得ることができる。ま
た、これら従来の真珠顔料塗工紙に無い、ソフト感のあ
る真珠光沢を得るには、微細なエンボスを施した原紙を
使用すればよい。微細なエンボスとは表現が難しいが、
ピッチと凹凸が非常に小さく、目視によってはこのエン
ボスの凹凸が観察され難いが、触覚ではそのソフト感を
明瞭に確認できる程度のエンボスをさす。この原紙を使
用して本考案の真珠塗工紙を作ると、表面光沢が増加す
るので今まで視認できなかった微細なエンボスの凹凸が
微妙に視認できるようになり、従来にないソフト感のあ
る真珠顔料塗工紙を得ることができる。この際、染料等
で原紙を着色しておけば意匠的な効果をより高めること
もできる。
【0017】
【実施例1】坪量180g/m2の上質紙に粒径40μ
m、酸化チタン被覆率28%の雲母粉末100部(乾燥
重量部、以下同じ)をガラス転移点40℃のアクリルエ
マルション60部と、ガラス転移点20℃アクリルエマ
ルション30部、リン酸化澱粉10部を接着剤として加
え塗料を調製し、エアーナイフコーターを使用して片面
につき5g/m2を両面に塗工し、真珠顔料塗工紙を得
た。
【0018】以下、材料は同一種類でアクリルエマルジ
ョンのガラス転移点、及び各材料の添加量を表2のよう
に変化させ真珠顔料塗工紙の物性評価を行った。各実施
例及び比較例の処方と評価結果を表2に示す。なお、評
価は5点法で、5が優秀、4が良、3が可、2が劣、1
が不可を示す。また、真珠光沢感は視覚により判断し、
耐ブロッキング性は40℃,90%RHで紙面同士を接
触させ、500g/cm2の圧力を24時間掛けた後の
ブロッキングの起こり具合いで判断し、水吸収性はコブ
サイズ度(2分間)で判断し、表面強度はIGTテスタ
ーでタック30のインキでベタ印刷し、紙面の剥離状態
を観察して判断した。
【0019】
【表2】 実施例と比較例処方と評価結果
【0020】
【考案の効果】以上説明したように本考案の真珠顔料塗
工紙は構成され、下記のような顕著な効果がある。 用紙を積み重ねてもブロッキングを起こさず、印刷適
性も良好である。 ベースシートの両面に真珠顔料塗工層が形成されてい
るので、従来にない意匠効果を発揮でき、たとえばポス
ター、カレンダー、本の断ち切り表紙、見返し、メニュ
ー、カタログ、グリーティングカードなどの用途に好適
に利用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の真珠顔料塗工紙の一部拡大断面図であ
る。
【符号の説明】
1 ベースシート 2 真珠顔料塗工層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 D21H 27/00 D21H 1/28 Z 5/00 Z

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 真珠顔料100重量部に、ガラス転移点
    が40℃以上80℃以下の水分散性樹脂1〜3重量部に
    対し、ガラス転移点が20℃以下の水分散性樹脂を0.
    5〜3重量部、および水溶性高分子化合物を水分散性樹
    脂に対し1〜5割の割合で混合してなる接着剤を100
    〜500重量部混合した塗料を、ベースシートの両面に
    形成したことを特徴とする真珠顔料塗工紙。
  2. 【請求項2】 水溶性高分子化合物が澱粉誘導体である
    ことを特徴とした請求項1に記載の真珠顔料塗工紙。
JP617991U 1991-01-22 1991-01-22 真珠顔料塗工紙 Expired - Lifetime JPH08400Y2 (ja)

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JP617991U JPH08400Y2 (ja) 1991-01-22 1991-01-22 真珠顔料塗工紙

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Publication Number Publication Date
JPH0497900U JPH0497900U (ja) 1992-08-25
JPH08400Y2 true JPH08400Y2 (ja) 1996-01-10

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