JPH0840908A - 癌細胞増殖抑制剤 - Google Patents

癌細胞増殖抑制剤

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JPH0840908A
JPH0840908A JP17661994A JP17661994A JPH0840908A JP H0840908 A JPH0840908 A JP H0840908A JP 17661994 A JP17661994 A JP 17661994A JP 17661994 A JP17661994 A JP 17661994A JP H0840908 A JPH0840908 A JP H0840908A
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JP
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cancer
membered
compound
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cck
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Application number
JP17661994A
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English (en)
Inventor
Kazuo Chihara
和夫 千原
Toshimitsu Matsui
利充 松井
Mitsuhiro Ito
光宏 伊藤
Taizo Taniguchi
泰造 谷口
Noboru Iwata
暢 岩田
Toru Murayama
徹 村山
Masato Sato
正人 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamanouchi Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Yamanouchi Pharmaceutical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 一般式 【化1】 (式中の記号は、以下の意味を示す。 R1:置換されていてもよいアリール基又は5員単環、
6員単環もしくは5員−6員連環の芳香族複素環基。 R2:置換されていてもよいアリール基。)で示される
ベンゾジアゼピン誘導体又はその製薬学的に許容される
塩を有効成分とする癌細胞増殖抑制剤。 【効果】 CCK−B/ガストリン受容体拮抗作用を
有し、癌細胞増殖抑制剤として有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、医薬として有用な、殊
に一般式
【化2】 (式中の記号は、以下の意味を示す。 R1:置換されていてもよいアリール基又は5員単環、
6員単環もしくは5員−6員連環の芳香族複素環基。 R2:置換されていてもよいアリール基。)で示される
ベンゾジアゼピン誘導体又はその製薬学的に許容される
塩を有効成分とする癌細胞増殖抑制剤並びに癌治療薬に
関する。
【0002】
【従来の技術・発明が解決しようとする課題】本発明医
薬の有効成分である一般式(I)で示される化合物又は
その塩は、CCK−B(コレシストキニン−Brai
n)受容体及びガストリン受容体拮抗作用を有すること
から、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、胃炎等の消化器系疾患や
食欲調整系の障害、痛み、不安等の中枢系の障害等に有
用なことが知られている(国際公開第92/11246
号パンフレット(1992))。ヒト大脳CCK−B受
容体とガストリン受容体は、遺伝子クローニングにより
同一であることが示され(J.Biol.Chem.268,18300(199
3),J.Biol.Chem.268,8164(1993))、肺癌、膵癌、大腸
癌、胃癌、T細胞性リンパ腫等の多くのヒト癌細胞株に
発現している。これらヒト癌細胞株は、CCKやガスト
リン等のリガンドによって濃度依存的に増殖することが
知られている(Am.J.Physiol.266,277(1994),Cancer Re
s.53,5208(1993),Cancer Res.49,2840(1989),Oncogene
9,861(1994))。一方、選択的なCCK−B/ガストリ
ン受容体拮抗薬であるL−365260(米国特許第
4,820,834号明細書 実施例281記載の化合
物)は、ヒト肺小細胞癌由来の細胞株において,CCK
の生物活性を示す部分ペプチドであるCCK−8の特異
的結合を阻害することが報告されているが(Peptides
8,103(1987),Peptides 11,1033(1990))、この化合物の
CCK−B/ガストリン受容体に対する結合阻害活性は
弱く、臨床において癌治療薬として応用されるまでには
至っていない。
【0003】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、CCK−
B/ガストリン受容体拮抗作用を有する上記一般式
(I)で示される化合物について鋭意研究を行った結
果、これらの化合物がCCK−8やガストリン等のリガ
ンド依存性の細胞増殖を抑制することを見い出し、本発
明を完成した。即ち、本発明は、一般式(I)で示され
る化合物又はその塩を有効成分とするCCK−B/ガス
トリン受容体発現癌細胞の増殖抑制剤に関する。殊に、
本発明は癌細胞に発現したCCK−B/ガストリン受容
体に結合し、CCK及びガストリンの作用に拮抗する化
合物を含有する医薬を提供することを目的とする。更
に、本発明の有効成分である一般式(I)で示される化
合物は、CCK−B/ガストリン受容体を発現する癌細
胞内のDNA合成をも抑制して、癌細胞増殖抑制作用を
示す。
【0004】ここに一般式(I)で示される化合物にお
いて「アリール基」としては、たとえばフェニル基、イ
ンデニル基及びナフチル基等が挙げられる。これらのア
リール基は置換基を有していてもよい。この置換基とし
てはたとえば、低級アルキル基、低級アルコキシ基及び
ハロゲン原子等を挙げることができる。ここに、低級ア
ルキル基とは、炭素数1〜6個からなる直鎖上又は分枝
状の炭化水素鎖であり、代表的なものとしては、メチル
基、エチル基、プロピル基,n−ブチル基,n−ペンチ
ル基、イソプロピル基、sec−ブチル基等である。ま
た、低級アルコキシ基とは、上記低級アルキル基を有す
るアルコキシ基であって、たとえばメトキシ基、エトキ
シ基、プロポキシ基、イソプロポキシ基、n−ブトキシ
基等を挙げることができる。ハロゲン原子としては、た
とえばフッ素原子、塩素原子又は臭素原子が挙げられ
る。次に、「5員単環、6員単環もしくは5員−6員連
環の芳香族複素環基」としてはチオフェン環、フラン
環、ピロール環、チアゾール環、オキサゾール環、イミ
ダゾール環、ピリジン環、ベンゾチオフェン環、ベンゾ
フラン環、インドール環等を挙げることができる。
【0005】次に、本発明の有効成分である化合物
(I)は、不整炭素原子を有しており、異性体が存在す
るため、本発明の有効成分として、これらの異性体をも
採用することができる。また、本発明化合物は、酸と塩
を形成する。それらの塩としては、たとえば塩酸塩、硫
酸塩、酢酸塩等の無機酸又は有機酸との塩が挙げられ
る。尚、化合物(I)及びその塩の製造法については、
国際公開第92/11246号パンフレット(199
2)に係る出願に記載されている。
【0006】
【発明の効果】本発明医薬の有効成分である一般式
(I)で示される化合物又はその塩は、癌細胞の特質と
もいえる急速な増殖を抑制するため、肺癌、膵癌、大腸
癌、胃癌、T細胞性リンパ腫等の癌治療薬として有用で
ある。更には、癌細胞に発現したCCK−B/ガストリ
ン受容体へのリガンド結合阻害作用により、癌細胞のC
CK及びガストリンに対する感受性を検出することも可
能であり、癌診断薬としても有用である。
【0007】また、本発明の化合物は毒性が低く、医薬
としての使用に適している。たとえばSDラットの試験
では、経口投与において100mg/kg投与しても重
篤な副作用は認められない。本発明化合物又はその塩は
錠剤、散剤、細粒剤、カプセル剤、丸剤、液剤、注射
剤、坐剤、軟膏、貼付剤等に調整され、経口的(舌下投
与を含む)又は非経口的に投与される。製剤用の単体や
賦形剤としては、個体又は液体状の非毒性医薬用物質が
挙げられる。これらの例としては、たとえば乳糖、ステ
アリン酸マグネシウム、スターチ、タルク、ゼラチン、
寒天、ペクチン、アラビアゴム、オリーブ油、ゴマ油、
カカオバター、エチレングリコール等やその他常用のも
のが例示される。本発明化合物の臨床的投与量は、適用
される患者の症状、体重、年齢や性別等を考慮して適宜
決定されるが、通常成人1日あたり経口投与で1〜10
00mgであり、これを1回あるいは数回に分けて投与
する。
【0008】〈実験例及び実施例〉次に、実験例及び実
施例を挙げて、本発明を更に説明する。 実験例1(ヒト癌細胞の増殖抑制作用) 実験系の意義 DNAの前駆体であるチミジンの細胞への取り込み量を
測定することにより,DNA合成を指標に細胞増殖抑制
作用を測定した。下記実験例及び実施例においては、被
験化合物として一般式(I)で示される化合物のうち
(R)−1−[2,3−ジヒドロ−1−(2’−メチル
フェナシル)−2−オキソ−5−フェニル−1H−1,
4−ベンゾジアゼピン−3−イル]−3−(3−トリ
ル)ウレア(以下、化合物Aと称する)を、その対照化
合物としてL−365260(米国特許第4,820,
834号明細書 実施例281に記載の化合物)を採用
した。
【0009】実験方法 ヒト肺小細胞癌由来のNCIH510A細胞を、10%
牛胎児血清を添加したRPMI1640培地(Gibuco社
Grand Island,NY)中で37℃、5%CO2下で培養維
持したものを使用した。血清飢餓にした上記細胞を96
穴プレートに播種し、インスリン、トランスフェリン添
加RPMI培地中にガストリン(10-8M)及び各種濃
度の被験化合物又は対照化合物を添加して44時間培養
を行い、続いてメチル[3H]チミジン(1Ciml、25mCi/m
mol,Amersham)を添加して4時間培養を行った。培養
後、トリクロロ酢酸(5%)を加えて、遠心分離により
取り込まれなかったチミジンを除去し、沈殿(細胞)を
1%SDS添加1mM水酸化ナトリウムで溶解した。液
体シンチレーションカウンターで[3H]量を測定し
て、細胞内に取り込まれたチミジン量とした。この結果
を図1に示す。本結果より、被験化合物は10-7M以上
でDNA合成におけるチミジン取り込みを抑制したこと
から、癌細胞増殖を有意に抑制することが判明した。一
方、対照化合物であるL−365260は被験化合物の
10倍量で同等程度のチミジン取り込みを抑制したこと
から、癌細胞増殖抑制効果において、本発明化合物は、
対照化合物の10倍以上の効果を有することが分った。
【0010】実験例2(ヒトCCK−B/ガストリン受
容体発現マウス細胞の増殖抑制作用) 実験系の意義 CCK及びガストリンの細胞増殖促進作用は、CCK又
はガストリンが細胞表面に存在するCCK−B/ガスト
リン受容体に結合することにより、イノシトールリン酸
や細胞内Ca2+等を介する細胞内情報伝達機構が活性化
され、その増幅したシグナルが核に到達し、核内のDN
A合成が促進されることにより、細胞増殖に到ると考え
られている。そこで、ヒトのCCK−B/ガストリン受
容体を発現させたマウスの繊維芽細胞(非癌細胞)を用
い、細胞内情報伝達因子であるイノシトールリン酸産生
を指標に、本発明化合物によるCCKのCCK−B/ガ
ストリン受容体発現細胞への結合阻害、及びそれに伴う
細胞内情報伝達機構の活性化抑制と細胞増殖抑制効果を
確認した。ここで、以下の実験で用いたCCK−8は、
CCKの部分ペプチドであり26〜33までの8アミノ
酸残基を有し、CCK−B/ガストリン受容体のリガン
ド作用を示す(Yalow:Gastroenterology.58,609(197
0))。
【0011】実験方法 ヒトCCK−B/ガストリン受容体を発現したマウス繊
維芽細胞株NIH3T3細胞(Taniguchi et al.:Oncog
ene 9,861(1994))を10%牛血清(ICN Flow,Costa Me
sa、CA)を添加したDMEM培地(Gibuco、Grand Islan
d、NY)中で培養維持したものを使用した。血清飢餓にし
た上記細胞をmyo[3H]イノシトール(1μCiml、10
-20mCi/mmol,Amersham)で予め24時間標識を行った。
細胞をDMEM培地にて2回洗浄した後CCK−8(5
×10-9M)及び各種濃度の被験化合物又は対照化合物
を添加し、10mMクロロリチウム存在下37℃で30
分反応を行った。氷冷したメタノールの添加により反応
停止、イノシトールリン酸を抽出して、[3H]量を液
体シンチレーションカウンターにて測定し、イノシトー
ルリン酸産生量を求めた。この結果を図2に示す。本結
果より、本発明医薬の有効成分である一般式(I)で示
される化合物は、対照化合物に比して有意に強いイノシ
トールリン酸産生抑制効果を示した。即ち、化合物Aは
10-8M量で90%以上の抑制を示したのに対し、対照
化合物では抑制効果は見られなかった。これにより本発
明医薬の有効成分である化合物(I)はヒトCCK−B
/ガストリン受容体発現細胞において顕著な細胞内情報
伝達機構の活性化抑制を示したことから、細胞増殖抑制
効果がCCK−B/ガストリン受容体発現細胞への結合
阻害、及びそれに伴う細胞内情報伝達機構の活性化抑制
によるものであることを確認した。
【0012】
【実施例】以下に本発明の医薬について実施例により更
に詳細に説明する。 実施例1 (錠剤) 組 成 20mg錠 40mg錠 化合物A 20mg 40mg 乳糖 73.4 80 コーンスターチ 18 20 ヒドロキシプロピルセルロース 4 5 カルボキシメチルセルロースカルシウム 4 4.2 ステアリン酸マグネシウム 0.6 0.8 合 計 120mg 150mg
【0013】20mg錠の調整法 化合物A 100g、乳糖 367g,コーンスターチ
90gを流動造粒コーティング装置(大川原製作所
製)を使用して均一に混合した。これに10%ヒドロキ
シプロピルセルロース溶液 200gを噴霧して造粒し
た。乾燥後、20メッシュの篩を通し、これにカルボキ
シメチルセルロースカルシウム 20g、ステアリン酸
マグネシウム 3gを加え、ロータリー打錠機(畑鉄工
所製)で7mm×8.4Rの臼杵を使用して1錠当たり
120mgの錠剤とした。
【0014】40mg錠の調整法 化合物A 140g、乳糖 280g,コーンスターチ
70gを流動造粒コーティング装置(大川原製作所
製)を使用して均一に混合した。これに10%ヒドロキ
シプロピルセルロース溶液 175gを噴霧して造粒し
た。乾燥後、20メッシュの篩を通し、これにカルボキ
シメチルセルロースカルシウム 14.7g、ステアリ
ン酸マグネシウム 2.8gを加え、ロータリー打錠機
(畑鉄工所製)で7.5mm×9Rの臼杵を使用して1
錠当たり150mgの錠剤とした。
【図面の簡単な説明】
【図1】化合物A及び対照化合物について、チミジンの
細胞内への取り込み量を比較した図である。
【図2】化合物A及び対照化合物について、イノシトー
ルリン酸の産生量を比較した図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 谷口 泰造 兵庫県神戸市北区日の峰5丁目10−1− 801 (72)発明者 岩田 暢 兵庫県神戸市東灘区住吉台14番8−208号 (72)発明者 村山 徹 兵庫県神戸市中央区多聞通5丁目2−7− 302号 (72)発明者 佐藤 正人 茨城県つくば市二の宮2丁目5番地の9 ルーミー筑波321号

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式 【化1】 (式中の記号は、以下の意味を示す。 R1:置換されていてもよいアリール基又は5員単環、
    6員単環もしくは5員−6員連環の芳香族複素環基。 R2:置換されていてもよいアリール基。)で示される
    ベンゾジアゼピン誘導体又はその製薬学的に許容される
    塩を有効成分とする癌細胞増殖抑制剤。
  2. 【請求項2】 (R)−1−[2,3−ジヒドロ−1−
    (2’−メチルフェナシル)−2−オキソ−5−フェニ
    ル−1H−1,4−ベンゾジアゼピン−3−イル]−3
    −(3−トリル)ウレア又はその製薬学的に許容される
    塩を有効成分とする請求項1記載の癌細胞増殖抑制剤。
  3. 【請求項3】癌治療薬として用いる請求項1又は2記載
    の癌細胞増殖抑制剤。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1998002419A1 (en) * 1996-07-12 1998-01-22 Chugai Seiyaku Kabushiki Kaisha Cancer cell proliferation inhibitors
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