JPH0840924A - 抗菌性薬剤の増強剤 - Google Patents
抗菌性薬剤の増強剤Info
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- JPH0840924A JPH0840924A JP6197769A JP19776994A JPH0840924A JP H0840924 A JPH0840924 A JP H0840924A JP 6197769 A JP6197769 A JP 6197769A JP 19776994 A JP19776994 A JP 19776994A JP H0840924 A JPH0840924 A JP H0840924A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 現在一般に市販されている抗菌性薬剤の効果
を、増強する方法とその増強剤を提供することである。 【構成】 マツブサ科の植物の果実及び種子を種々の投
与形態を用い、抗菌性薬剤とともに動物に与えることを
特徴とする抗菌性薬剤の増強方法、及びマツブサ科の植
物の果実及び種子を用いてなる抗菌性薬剤の増強剤。 【効果】 現在一般に市販されている抗菌性薬剤を用い
るだけで、大きな抗菌効果を得ることができる。また、
確実性から来る薬剤耐性株の出現がより少なく抑制さ
れ、また、新しい抗菌性薬剤を開発する時間や費用を必
要としなくなる。
を、増強する方法とその増強剤を提供することである。 【構成】 マツブサ科の植物の果実及び種子を種々の投
与形態を用い、抗菌性薬剤とともに動物に与えることを
特徴とする抗菌性薬剤の増強方法、及びマツブサ科の植
物の果実及び種子を用いてなる抗菌性薬剤の増強剤。 【効果】 現在一般に市販されている抗菌性薬剤を用い
るだけで、大きな抗菌効果を得ることができる。また、
確実性から来る薬剤耐性株の出現がより少なく抑制さ
れ、また、新しい抗菌性薬剤を開発する時間や費用を必
要としなくなる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は抗菌性薬剤を使用する場
合にその効果を増強させる方法と増強剤に関するもので
ある。
合にその効果を増強させる方法と増強剤に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】近年、動物の感染症起因菌に対し、よく
抗生物質及び合成抗菌剤等の抗菌性薬剤が用いられる。
しかし、そのたびに薬剤耐性菌が出現し、抗菌性薬剤の
効果が減少したり、全く無くなってしまう等の状況とな
る。その対策として従来、抗菌性薬剤の種類を代えて与
えたり、または、新しい抗菌性薬剤を開発し対応してき
た。
抗生物質及び合成抗菌剤等の抗菌性薬剤が用いられる。
しかし、そのたびに薬剤耐性菌が出現し、抗菌性薬剤の
効果が減少したり、全く無くなってしまう等の状況とな
る。その対策として従来、抗菌性薬剤の種類を代えて与
えたり、または、新しい抗菌性薬剤を開発し対応してき
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、抗菌性
薬剤の種類を代えても、現在市販されている抗菌性薬剤
では、細菌の薬剤耐性が進んでおり、大きな効果を期待
できない状況にある。また、薬剤耐性菌に対し、新しい
抗菌性薬剤を開発するにしても、多くの研究開発時間と
費用を必要とする。そこで、本発明は従来から漢方薬処
方として使用されているマツブサ科の植物の果実及び種
子を用いて、現在一般に市販されている抗菌性薬剤の効
果を、増強する方法とその増強剤を提供することであ
る。
薬剤の種類を代えても、現在市販されている抗菌性薬剤
では、細菌の薬剤耐性が進んでおり、大きな効果を期待
できない状況にある。また、薬剤耐性菌に対し、新しい
抗菌性薬剤を開発するにしても、多くの研究開発時間と
費用を必要とする。そこで、本発明は従来から漢方薬処
方として使用されているマツブサ科の植物の果実及び種
子を用いて、現在一般に市販されている抗菌性薬剤の効
果を、増強する方法とその増強剤を提供することであ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、課題を解
決するためにマツブサ科の植物の果実及び種子を抗菌性
薬剤と共に加え、スクリーニング的に、ペーパーディス
ク試験を行った結果、特にテトラサイクリン系薬剤に効
果があることを発見した。本発明はその知見に基づくも
のである。
決するためにマツブサ科の植物の果実及び種子を抗菌性
薬剤と共に加え、スクリーニング的に、ペーパーディス
ク試験を行った結果、特にテトラサイクリン系薬剤に効
果があることを発見した。本発明はその知見に基づくも
のである。
【0005】本発明の対象となるマツブサ科の植物の果
実及び種子は従来からウィルス性肝炎や薬物性肝炎等の
肝障害に適用される漢方薬処方に利用され、つぎの如く
例示される。チョウセンゴミシ(北五味子とも称す、S
chizandra chinensis)、南五味子
(Schizandra sphenanther
a)、マツブサ(Schizandra repand
a)、サネカズラ(Schizandra japon
ica)など
実及び種子は従来からウィルス性肝炎や薬物性肝炎等の
肝障害に適用される漢方薬処方に利用され、つぎの如く
例示される。チョウセンゴミシ(北五味子とも称す、S
chizandra chinensis)、南五味子
(Schizandra sphenanther
a)、マツブサ(Schizandra repand
a)、サネカズラ(Schizandra japon
ica)など
【0006】本発明のマツブサ科の植物の果実及び種子
の投与方法は、経口的または非経口的に行われ、その形
態としては、乾燥粉末、抽出エキス、希釈剤やぶ形剤な
ど混合の形をとることができる。
の投与方法は、経口的または非経口的に行われ、その形
態としては、乾燥粉末、抽出エキス、希釈剤やぶ形剤な
ど混合の形をとることができる。
【0007】本発明の対象となる抗菌性薬剤は次の如く
例示される。オキシテトラサイクリン、テトラサイクリ
ン、クロルテトラサイクリン、ドキシサイクリンなどの
テトラサイクリン系抗菌性薬剤。
例示される。オキシテトラサイクリン、テトラサイクリ
ン、クロルテトラサイクリン、ドキシサイクリンなどの
テトラサイクリン系抗菌性薬剤。
【0008】
【作用】本発明はマツブサ科の植物の果実及び種子と抗
菌性薬剤の協力作用による相乗効果を利用したものであ
る。
菌性薬剤の協力作用による相乗効果を利用したものであ
る。
【0009】
【実施例1】以下の実施例によって、本発明をさらに説
明する。実施例1は各細菌に対する抗菌性薬剤の効力増
強試験に関する。 試験場所:和歌山県K付属研究所内 試験種子:チョウセンゴミシ 試験抗菌性薬剤 オキシテトラサイクリン、テトラサイクリン、クロルテ
トラサイクリン、ドキシサイクリン 試験菌株 腸球菌(Enterococcus seriolic
ida)、パスツレラ・ピシシダ(Pasteurel
la piscicida)、エロモナス・ハイドロフ
ィラ(Aeromonas hydrophill
a)、シュードモナス・フルオレセンス(Pseudo
monas fluorescense)、ビブリオ・
アンギラルム(Vibrio anguillaru
m)、サルモネラ菌(Salmonella sp)、
エシェリヒア・コリ(Escherichia col
i)、強耐性ビブリオ・アンギラルム(強耐性Vibr
io anguillarum)、スタフィロコッカス
・オーレウス(Staphylococcus aur
eus)
明する。実施例1は各細菌に対する抗菌性薬剤の効力増
強試験に関する。 試験場所:和歌山県K付属研究所内 試験種子:チョウセンゴミシ 試験抗菌性薬剤 オキシテトラサイクリン、テトラサイクリン、クロルテ
トラサイクリン、ドキシサイクリン 試験菌株 腸球菌(Enterococcus seriolic
ida)、パスツレラ・ピシシダ(Pasteurel
la piscicida)、エロモナス・ハイドロフ
ィラ(Aeromonas hydrophill
a)、シュードモナス・フルオレセンス(Pseudo
monas fluorescense)、ビブリオ・
アンギラルム(Vibrio anguillaru
m)、サルモネラ菌(Salmonella sp)、
エシェリヒア・コリ(Escherichia col
i)、強耐性ビブリオ・アンギラルム(強耐性Vibr
io anguillarum)、スタフィロコッカス
・オーレウス(Staphylococcus aur
eus)
【0010】試験方法 1.チョウセンゴミシ抽出液を以下に示すようにつく
る。まず精製水200mlにチョウセンゴミシ粉末10
gを加え、総量が100mlになるまで煮出す。それを
遠心分離機に3000回転/分で10分間かけ、その上
澄液を10mlになるまでウォーターバスにて濃縮した
ものを、チョウセンゴミシ抽出液とする。
る。まず精製水200mlにチョウセンゴミシ粉末10
gを加え、総量が100mlになるまで煮出す。それを
遠心分離機に3000回転/分で10分間かけ、その上
澄液を10mlになるまでウォーターバスにて濃縮した
ものを、チョウセンゴミシ抽出液とする。
【0011】2.抗菌性薬剤を含んでいない市販の直径
8mmの薬剤感受性ペーパーディスクに、チョウセンゴ
ミシ抽出液0.05ml滴下し、暗所にて乾燥させたも
のを対照区Aペーパーディスクとする。また、各抗菌性
薬剤を含んだ市販の直径8mmの薬剤感受性ペーパーデ
ィスクに、チョウセンゴミシ抽出液0.05ml滴下
し、暗所にて乾燥させたものを試験区ペーパーデディス
クとし、チョウセンゴミシ抽出液を滴下しないものを対
照区Bペーパーディスクとし、試験に用いる。
8mmの薬剤感受性ペーパーディスクに、チョウセンゴ
ミシ抽出液0.05ml滴下し、暗所にて乾燥させたも
のを対照区Aペーパーディスクとする。また、各抗菌性
薬剤を含んだ市販の直径8mmの薬剤感受性ペーパーデ
ィスクに、チョウセンゴミシ抽出液0.05ml滴下
し、暗所にて乾燥させたものを試験区ペーパーデディス
クとし、チョウセンゴミシ抽出液を滴下しないものを対
照区Bペーパーディスクとし、試験に用いる。
【0012】3.培地としては、食塩2%を添加したブ
レインハートインフュージョン寒天培地を用いる。
レインハートインフュージョン寒天培地を用いる。
【0013】4.昭和ディスク法に準じて、試験菌株の
1白金耳量である白金線の太さ0.6mm、耳の内径1
mmに取り上げられる量を滅菌生理食塩水0.1mlに
均等に浮遊させ、その1白金耳量を感受性ディスク培地
の全面に塗布し、その上に対照区A,B及び試験区ペー
パーディスクを置いて、25℃または37℃で24時間
倍養後、阻止円の大きさを比較判定した。
1白金耳量である白金線の太さ0.6mm、耳の内径1
mmに取り上げられる量を滅菌生理食塩水0.1mlに
均等に浮遊させ、その1白金耳量を感受性ディスク培地
の全面に塗布し、その上に対照区A,B及び試験区ペー
パーディスクを置いて、25℃または37℃で24時間
倍養後、阻止円の大きさを比較判定した。
【0014】測定結果を表1から表4に示す。なお、表
中のはチョウセンゴミシのみの対照区Aペーパーディ
スク、は抗菌性薬剤のみの対照区Bペーパーディス
ク、は抗菌性薬剤にチョウセンゴミシを添加した試験
区を示し、そのペーパーディスクによる阻止円径を示
す。
中のはチョウセンゴミシのみの対照区Aペーパーディ
スク、は抗菌性薬剤のみの対照区Bペーパーディス
ク、は抗菌性薬剤にチョウセンゴミシを添加した試験
区を示し、そのペーパーディスクによる阻止円径を示
す。
【0015】
【表1】
【0016】結果 表1に示すように、抗菌性薬剤にオキシテトラサイクリ
ンを用いて、チョウセンゴミシとの関係を見た場合、各
試験菌株に対しチョウセンゴミシ、オキシテトラサイク
リンを単独で用いたものより、阻止円が大きくなり、明
かに相乗効果のあることが確認できた。なお、サルモネ
ラ菌や市販の抗菌性薬剤がすべて効かない強耐性ビブリ
オ・アンギラルムのような、それぞれチョウセンゴミシ
及びオキシテトラサイクリン単独では効果が無かったも
のに、阻止円ができ相乗効果が確認できた。
ンを用いて、チョウセンゴミシとの関係を見た場合、各
試験菌株に対しチョウセンゴミシ、オキシテトラサイク
リンを単独で用いたものより、阻止円が大きくなり、明
かに相乗効果のあることが確認できた。なお、サルモネ
ラ菌や市販の抗菌性薬剤がすべて効かない強耐性ビブリ
オ・アンギラルムのような、それぞれチョウセンゴミシ
及びオキシテトラサイクリン単独では効果が無かったも
のに、阻止円ができ相乗効果が確認できた。
【0017】
【表2】
【0018】結果 表2に示すように、抗菌性薬剤にテトラサイクリンを用
いて、チョウセンゴミシとの関係を見た場合、各試験菌
株に対しチョウセンゴミシとテトラサイクリンの相乗効
果が明かに認められた。
いて、チョウセンゴミシとの関係を見た場合、各試験菌
株に対しチョウセンゴミシとテトラサイクリンの相乗効
果が明かに認められた。
【0019】
【表3】
【0020】結果 表3に示すように、抗菌性薬剤にクロルテトラサイクリ
ンを用いて、チョウセンゴミシとの関係を見た場合、試
験菌株に対しチョウセンゴミシとクロルテトラサイクリ
ンの相乗効果が明かに認められた。
ンを用いて、チョウセンゴミシとの関係を見た場合、試
験菌株に対しチョウセンゴミシとクロルテトラサイクリ
ンの相乗効果が明かに認められた。
【表4】
【0021】結果 表4に示すように、抗菌性薬剤にドキシテトラサイクリ
ンを用い、チョウセンゴミシとの関係を見た場合、各試
験菌株に対しチョウセンゴミシとドキシサイクリンの相
乗効果が明かに認められた。
ンを用い、チョウセンゴミシとの関係を見た場合、各試
験菌株に対しチョウセンゴミシとドキシサイクリンの相
乗効果が明かに認められた。
【0022】
【実施例2】ヒラメのビブリオ病に対するオキシテトラ
サイクリンとチョウセンゴミシによる増強効果試験に関
する。 試験場所:和歌山県K付属研究所内 試験期間:15日間 試験魚:人工孵化ヒラメ幼魚(平均魚体重50g) 計
40尾 試験菌株:ビブリオ・アンギラルム 試験用水槽:容量100lのものを4個使用 試験用海水:人工海水[(有)日本海洋製] 試験抗生物質:塩酸オキシテトラサイクリン散20%
[藤沢薬品(株)] 試験種子:チョウセンゴミシ粉末 試験飼料:ヒラメ用固形飼料[丸紅飼料(株)製]を磨
砕した粉末を使用する。ただし菌浴以前の5日間および
投与後の5日間は、ヒラメ用固形飼料をそのまま使用す
る。
サイクリンとチョウセンゴミシによる増強効果試験に関
する。 試験場所:和歌山県K付属研究所内 試験期間:15日間 試験魚:人工孵化ヒラメ幼魚(平均魚体重50g) 計
40尾 試験菌株:ビブリオ・アンギラルム 試験用水槽:容量100lのものを4個使用 試験用海水:人工海水[(有)日本海洋製] 試験抗生物質:塩酸オキシテトラサイクリン散20%
[藤沢薬品(株)] 試験種子:チョウセンゴミシ粉末 試験飼料:ヒラメ用固形飼料[丸紅飼料(株)製]を磨
砕した粉末を使用する。ただし菌浴以前の5日間および
投与後の5日間は、ヒラメ用固形飼料をそのまま使用す
る。
【0023】試験方法 1.試験全体の概略は次に示す如くである。試験魚のヒ
ラメ幼魚を試験区として1区と対照区として3区の計4
区に各々10尾づつ飼育する。試験期間中最初の5日間
は、魚を試験環境に慣れさせることを目的とし飼育す
る。なお、この期間はヒラメ用固形飼料をそのまま与え
る。さらに、5日目に魚をビブリオ・アンギラルムに感
染させるため、菌浴を行う。そして次の6日目から10
日目までの5日間、各区ごとに生薬および抗生物質を添
加調整した餌料を投与する。その餌料の投与方法は口径
1.5mmの金属ゾンデを用い強制的に経口投与する。
投与後は餌料を嘔吐しないか一定時間観察チェックを行
う。投与期間終了後も5日間観察を続ける。なお、この
期間はヒラメ用固形飼料をそのまま与える。そして、こ
の試験期間中、魚の斃死状況を確認する。また、水槽に
ついては、各試験区のエアーレーションを十分に行い、
水温を25℃に設定し、水槽内の人工海水を毎日、半分
量交換する。
ラメ幼魚を試験区として1区と対照区として3区の計4
区に各々10尾づつ飼育する。試験期間中最初の5日間
は、魚を試験環境に慣れさせることを目的とし飼育す
る。なお、この期間はヒラメ用固形飼料をそのまま与え
る。さらに、5日目に魚をビブリオ・アンギラルムに感
染させるため、菌浴を行う。そして次の6日目から10
日目までの5日間、各区ごとに生薬および抗生物質を添
加調整した餌料を投与する。その餌料の投与方法は口径
1.5mmの金属ゾンデを用い強制的に経口投与する。
投与後は餌料を嘔吐しないか一定時間観察チェックを行
う。投与期間終了後も5日間観察を続ける。なお、この
期間はヒラメ用固形飼料をそのまま与える。そして、こ
の試験期間中、魚の斃死状況を確認する。また、水槽に
ついては、各試験区のエアーレーションを十分に行い、
水温を25℃に設定し、水槽内の人工海水を毎日、半分
量交換する。
【0024】2.ビブリオ・アンギラルム感染用菌液の
調整は次の如く行う。まず、あらかじめ養殖ヒラメから
分離培養されたビブリオ・アンギラルムの保存株を一旦
数尾のヒラメに接種し、体内を通過させ毒力を回復させ
た後、その分離株を取り出す、それをトリプトケースペ
ストン(BBL)1.0%、酵母エキス(DIFCO)
0.5%、食塩0.5%含んだ菌増殖用ブロスおよびブ
レインハートインフュージョン寒天培地を用い、その各
々で菌を培養する。その時の培養温度は25℃、培養時
間は24時間とする。このように培養したブロスを滅菌
スビッツ管に小分け分注し、3000rpmで10分間
遠心沈降後、上清を捨て沈さは滅菌人工海水を加えてよ
く混和したのち集菌する。一方、寒天培地に培養したも
のについては1平板につき3〜5mlの滅菌人工海水を
加え、表面の細菌をコンラージ棒でかきとり集菌する。
このように2方法によって集菌されたものを合わせ、合
計4lとなるように人工海水を加えこれを感染用菌液と
する。このときの菌液の濃度は1.8×108CFU/
mlであった。
調整は次の如く行う。まず、あらかじめ養殖ヒラメから
分離培養されたビブリオ・アンギラルムの保存株を一旦
数尾のヒラメに接種し、体内を通過させ毒力を回復させ
た後、その分離株を取り出す、それをトリプトケースペ
ストン(BBL)1.0%、酵母エキス(DIFCO)
0.5%、食塩0.5%含んだ菌増殖用ブロスおよびブ
レインハートインフュージョン寒天培地を用い、その各
々で菌を培養する。その時の培養温度は25℃、培養時
間は24時間とする。このように培養したブロスを滅菌
スビッツ管に小分け分注し、3000rpmで10分間
遠心沈降後、上清を捨て沈さは滅菌人工海水を加えてよ
く混和したのち集菌する。一方、寒天培地に培養したも
のについては1平板につき3〜5mlの滅菌人工海水を
加え、表面の細菌をコンラージ棒でかきとり集菌する。
このように2方法によって集菌されたものを合わせ、合
計4lとなるように人工海水を加えこれを感染用菌液と
する。このときの菌液の濃度は1.8×108CFU/
mlであった。
【0025】3.チョウセンゴミシ粉末は抽出液として
本試験に用いる。その抽出液は具体的に次のようにして
精製する。精製水200mlにチョウセンゴミシ粉末1
0gを加え、総量が100mlになるまで煮出し、遠心
分離機に3000回転/分で10分間遠心沈降後、その
上澄み液を10mlになるまでウォーターバスにて濃縮
する。これをチョウセンゴミシ抽出液とする。
本試験に用いる。その抽出液は具体的に次のようにして
精製する。精製水200mlにチョウセンゴミシ粉末1
0gを加え、総量が100mlになるまで煮出し、遠心
分離機に3000回転/分で10分間遠心沈降後、その
上澄み液を10mlになるまでウォーターバスにて濃縮
する。これをチョウセンゴミシ抽出液とする。
【0026】4.各試験区の区割は塩酸オキシテトラサ
イクリン散20%およびチョウセンゴミシ抽出液の餌料
への添加の有無によって、表5に示すように設定した。
なお、表中のは塩酸オキシテトラサイクリン20%散
およびはチョウセンゴミシ抽出液、は市販のヒラメ
用固形飼料の粉末を示す。ここで餌料投与量の欄は、1
日当たり1尾について、言い替えれば魚体重50gにつ
き、調整された餌料を0.5ml与えていることを示し
ている。よって、1区は餌料の中に塩酸オキシテトラサ
イクリン20%散を添加し、2区はチョウセンゴミシ抽
出液、3区は塩酸オキシテトラサイクリン20%散とチ
ョウセンゴミシ抽出液を添加した試験区を示し、4区は
何も添加していない対照区を示している。
イクリン散20%およびチョウセンゴミシ抽出液の餌料
への添加の有無によって、表5に示すように設定した。
なお、表中のは塩酸オキシテトラサイクリン20%散
およびはチョウセンゴミシ抽出液、は市販のヒラメ
用固形飼料の粉末を示す。ここで餌料投与量の欄は、1
日当たり1尾について、言い替えれば魚体重50gにつ
き、調整された餌料を0.5ml与えていることを示し
ている。よって、1区は餌料の中に塩酸オキシテトラサ
イクリン20%散を添加し、2区はチョウセンゴミシ抽
出液、3区は塩酸オキシテトラサイクリン20%散とチ
ョウセンゴミシ抽出液を添加した試験区を示し、4区は
何も添加していない対照区を示している。
【0027】
【表5】
【0028】5.ヒラメの感染方法は菌浴により行う。
項2に示した方法で得られた感染用菌液を、各試験区の
水槽に1l投入しよく混和する。だだし投入後も毎日、
水槽内の人工海水を全体の半分量交換する。
項2に示した方法で得られた感染用菌液を、各試験区の
水槽に1l投入しよく混和する。だだし投入後も毎日、
水槽内の人工海水を全体の半分量交換する。
【0029】6.増強効果の判定方法は、ヒラメの斃死
尾数によって行う。ただし、その斃死の原因が接種菌に
よるかを確認するため、斃死魚を見つけたら水槽より直
ちに取り上げ、外観をよく観察するとともに、細菌の回
収を行いその菌を確認した。
尾数によって行う。ただし、その斃死の原因が接種菌に
よるかを確認するため、斃死魚を見つけたら水槽より直
ちに取り上げ、外観をよく観察するとともに、細菌の回
収を行いその菌を確認した。
【0030】観察結果を表6に示す。
【表6】
【0031】結果 表6のように対照区の4区は、菌浴後3日目から斃死が
始まり5日目に全尾斃死した。塩酸オキシテトラサイク
リン20%散を与えた1区は50%が斃死し、チョウセ
ンゴミシ抽出液を与えた2区は80%が斃死したが、1
部は耐過するものもあった。両方与えた3区では斃死す
るものはなかった。なお、全ての斃死魚から細菌の回収
を試みた結果、いずれも純培養的に接種菌のビブリオ・
アンギラルムが回収された。この結果からオキシテトラ
サイクリンとチョウセンゴミシを与えた場合、明らかに
協力作用による有効性のあることが確認された。
始まり5日目に全尾斃死した。塩酸オキシテトラサイク
リン20%散を与えた1区は50%が斃死し、チョウセ
ンゴミシ抽出液を与えた2区は80%が斃死したが、1
部は耐過するものもあった。両方与えた3区では斃死す
るものはなかった。なお、全ての斃死魚から細菌の回収
を試みた結果、いずれも純培養的に接種菌のビブリオ・
アンギラルムが回収された。この結果からオキシテトラ
サイクリンとチョウセンゴミシを与えた場合、明らかに
協力作用による有効性のあることが確認された。
【0032】
【発明の効果】本発明によれば、生薬として漢方薬処方
にも使用されているマツブサ科の植物の果実及び種子を
抗菌性薬剤と共に与えることにより、その作用の理論的
解明はまだ不十分であるが、現象としては抗菌性薬剤の
効果を確実に増強することが確認できた。これにより、
現在一般に市販されている抗菌性薬剤を用いるだけで、
大きな抗菌効果を得ることができ、テトラサイクリン系
抗生物質をより広範囲に広用可能にせしめるとともに、
確実性から来る薬剤耐性株の出現がより少なく抑制され
ると思われ、感染症対策にとって極めて利用性、進歩性
が高いと考えられる。また新しい抗菌性薬剤を開発する
時間や費用を必要としなくなる。
にも使用されているマツブサ科の植物の果実及び種子を
抗菌性薬剤と共に与えることにより、その作用の理論的
解明はまだ不十分であるが、現象としては抗菌性薬剤の
効果を確実に増強することが確認できた。これにより、
現在一般に市販されている抗菌性薬剤を用いるだけで、
大きな抗菌効果を得ることができ、テトラサイクリン系
抗生物質をより広範囲に広用可能にせしめるとともに、
確実性から来る薬剤耐性株の出現がより少なく抑制され
ると思われ、感染症対策にとって極めて利用性、進歩性
が高いと考えられる。また新しい抗菌性薬剤を開発する
時間や費用を必要としなくなる。
Claims (2)
- 【請求項1】 マツブサ科の植物の果実及び種子を抗菌
性薬剤と共に動物に与えることを特徴とする抗菌性薬剤
の増強方法 - 【請求項2】 マツブサ科の植物の果実及び種子を用い
てなる抗菌性薬剤の増強剤
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6197769A JPH0840924A (ja) | 1994-07-28 | 1994-07-28 | 抗菌性薬剤の増強剤 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6197769A JPH0840924A (ja) | 1994-07-28 | 1994-07-28 | 抗菌性薬剤の増強剤 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0840924A true JPH0840924A (ja) | 1996-02-13 |
Family
ID=16380048
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6197769A Pending JPH0840924A (ja) | 1994-07-28 | 1994-07-28 | 抗菌性薬剤の増強剤 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0840924A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100977076B1 (ko) * | 2008-02-29 | 2010-08-19 | 주식회사 바이오뉴트라 | 오미자 추출물 및 복분자 추출물을 함유하는 항헬리코박터조성물 |
| JP2013500308A (ja) * | 2009-07-30 | 2013-01-07 | ラボラトワール エクスパンシアンス | サネカズラ果実抽出物およびそれを含んでなる化粧用、皮膚科用および栄養補給用の組成物 |
| JP2024074610A (ja) * | 2022-11-21 | 2024-05-31 | エステー株式会社 | 抗菌剤 |
-
1994
- 1994-07-28 JP JP6197769A patent/JPH0840924A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100977076B1 (ko) * | 2008-02-29 | 2010-08-19 | 주식회사 바이오뉴트라 | 오미자 추출물 및 복분자 추출물을 함유하는 항헬리코박터조성물 |
| JP2013500308A (ja) * | 2009-07-30 | 2013-01-07 | ラボラトワール エクスパンシアンス | サネカズラ果実抽出物およびそれを含んでなる化粧用、皮膚科用および栄養補給用の組成物 |
| JP2024074610A (ja) * | 2022-11-21 | 2024-05-31 | エステー株式会社 | 抗菌剤 |
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