JPH0841191A - ポリカーボネートの製造用の触媒系 - Google Patents

ポリカーボネートの製造用の触媒系

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JPH0841191A
JPH0841191A JP7106782A JP10678295A JPH0841191A JP H0841191 A JPH0841191 A JP H0841191A JP 7106782 A JP7106782 A JP 7106782A JP 10678295 A JP10678295 A JP 10678295A JP H0841191 A JPH0841191 A JP H0841191A
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JP7106782A
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Larry I Flowers
ラリー・アイヴィス・フラワーズ
Paul D Sybert
ポール・ディーン・シバート
David L Ramsey
デイビッド・リー・ラムジィ
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G63/00Macromolecular compounds obtained by reactions forming a carboxylic ester link in the main chain of the macromolecule
    • C08G63/78Preparation processes
    • C08G63/79Interfacial processes, i.e. processes involving a reaction at the interface of two non-miscible liquids
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G64/00Macromolecular compounds obtained by reactions forming a carbonic ester link in the main chain of the macromolecule
    • C08G64/20General preparatory processes
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    • C08G64/24General preparatory processes using carbonyl halides and phenols

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明はビスフェノール類を相間移動触媒
(PTC)の存在下でホスゲン化することによるポリカ
ーボネートの製造法の改良に係わる。 【構成】 ビスフェノール−Aのようなビスフェノール
化合物の界面ホスゲン化反応中にテトラブチルアンモニ
ウムブロミドのような相間移動触媒と縮合触媒としての
メチル第3級アミンとの二元触媒の有効量を使用するこ
とを特徴とするポリカーボネートの製造法が提供され
る。改善されたホスゲンの利用が達成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はビスフェノール類を相間
移動触媒(PTC)の存在下でホスゲン化することによ
るポリカーボネートの製造法に関する。特に本発明はテ
トラアルキルアンモニウム又はテトラアルキルホスホニ
ウムハライドのようなPTCを界面反応条件下における
ビスフェノールの重合のための縮合触媒としてのメチル
第3級アミンと組み合わせて使用することを特徴とする
ものである。
【0002】
【従来の技術】Freitagらによって“The E
ncyclopedia of Polymer Sc
ience and Engineering”(Jo
hnWiley & sons,New York(1
988)発行、第2版)に示されるごとく、ポリカーボ
ネートはビスフェノール類を界面反応条件下にトリエチ
ルアミンのような第3級有機アミンを縮合触媒として使
用してホスゲン化することによって製造されている。第
3級有機アミンはビスフェノールの縮合触媒として有効
であることが認められているが、第3級有機アミンの使
用は過剰量のホスゲンの使用を必要とすることが経験上
判明している。したがって、過度のホスゲンの損失を最
小限に抑制する手段を開発するための種々の研究が行わ
れてきた。たとえば、Silvaの米国特許第4,70
1,544号明細書に示されるごとく、頂部凝縮器を備
えた反応器を使用してホスゲンをトラップすることがで
き、又はBrunelleらの米国特許第4,814,
420号明細書に示されるごとく、ビスフェノールの縮
合反応中の発熱の程度をモニターすることができる。
【0003】第3級有機アミンはホスゲン化工程中にポ
リカーボネートの分子量を増加させるための縮合触媒と
してきわめて有効であることは認められているが、経験
によれば、第3級有機アミンは重合の終了に先立つホス
ゲンの加水分解及び/又はクロルホルメートの加水分解
の結果としてしばしば過度に多量のホスゲンの使用をも
たらす。たとえば、ホスゲンの加水分解速度の研究によ
れば、6.64×10 -3Mのトリエチルアミン濃度にお
いて、トリエチルアミン触媒は、触媒を何等使用しない
場合の対照値1と比較して200を超える相対的速度で
ホスゲンの加水分解を生起することが認められた。クロ
ルホルメートの加水分解速度に関しては、触媒を含まな
い系について0.01未満の相対値が認められたに対
し、トリエチルアミンは100を超える値を、そしてN
−メチルピペリジンは1000を超える値を示す。
【0004】Campbellらの米国特許第4,47
1,105号明細書には、第4級ホスホニウムアミノハ
ライド触媒を使用して立体障害型ビスフェノール前駆体
からポリカーボネートを製造するためのポリカーボネー
トの界面重縮合法が開示されている。相間移動触媒の使
用に関する別の研究はTagleらによってEurop
ean Polymer Journal,23
(2),109−112(1987)及びEurope
an Polymer Journal,26(6),
549−551(1989)に示されるごとく、ビスフ
ェノール類とホスゲン及びチオホスゲンの混合物とから
共ポリ(カーボネート−チオカーボネート)が合成され
ることを実証している。
【0005】種々の縮合触媒が種々の型の重合体の重合
に対するそれらの有効性を確認するために絶えず研究さ
れてきている。また、慣用的なポリカーボネートの合成
法における第3級有機アミンの代替用縮合触媒としての
かゝる縮合触媒の有効性を確認するためにも多くの研究
が続けられている。
【0006】
【発明の概要】本発明は、式: (R)4 + X (1) R1 (R)3 + X (2)及び (R2 a (R3 3-a N−(CH2 n N−(R3 3-a (R2 a 2X (3) (式中、Rは同一でも異なってもよいC(3-10)アルキル
基であり、R1 はC(1-3 ) アルキル基であり、R2 は同
一でも異なってもよいC(1-2) アルキル基であり、R3
は同一でも異なってもよいC(3-10)アルキル基であり、
Qは窒素又は燐原子であり、Xはハロゲン原子であるか
又は−OR4 基であり、R4 はH、C(1-1 8)アルキル基
又はC(6-18)アリール基であり、そして“a”は0又は
1の整数である)からなる群から選んだ相間移動触媒、
“PTC”、はそれがビスフェノール−Aの量に基づい
て約0.001ないし約0.200モル%の範囲の少量
のメチル第3級アミンを含有する場合、ビスフェノール
類、又はオリゴマー状フェノール類、及びクロルホルメ
ート末端ビスフェノール類、又はクロルホルメート末端
ポリカーボネートオリゴマー間の界面重合反応の条件下
でビスフェノール縮合触媒として有効であることが認め
られたとの知見に基づくものである。その結果として、
本発明のPTCは、こゝに参考文献として引用する米国
特許第3,635,895号及び同第4,001,18
4号明細書に示されるごとき芳香族ポリカーボネート及
びポリカーボネート共重合体の製造に使用することがで
きる。本発明の相間移動触媒を使用して製造し得るこれ
らの芳香族ポリカーボネートは高分子量熱可塑性不規則
分岐型物質を包含する。これらの分岐型重合体の製造に
使用し得る多官能性化合物のあるものは一般に芳香族で
ありかつ少なくとも3個の官能基、たとえばフェノキ
シ、カルボキシル、カルボン酸無水物、ハロホルミル又
はそれらの混合物を含有する。別の多官能性芳香族化合
物は無水トリメリト酸、トリメリト酸、トリメリチルト
リクロリド、4−クロルホルミル無水フタル酸、ピロメ
リト酸、ピロメリト酸二無水物、メリト酸、無水メリト
酸、トリメシン酸、ベンゾフェノンテトラカルボン酸及
び無水ベンゾフェノンテトラカルボン酸を包含する。高
分子量熱可塑性不規則分岐型ポリカーボネートの製造に
有用な好ましい多官能性芳香族化合物は1,1,1−ト
リス−(4−ヒドロキシフェニル)−エタン、4−[4
−[1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−エチ
ル]−ジメチルベンジル]フェノール、1,1,1−ト
リス−(4−ヒドロキシフェニル)エタン、無水トリメ
リト酸又はトリメリト酸又はそれらのハロホルミル誘導
体である。
【0007】共重合体の製造についての一例はジカルボ
ン酸からの共ポリエステルカーボネートの製造である。
これらの共重合体組成物はこゝに参考文献として引用す
る米国特許第4,506,065号、同第4,465,
820号及び同第4,156,069号明細書に示され
ている。任意の芳香族ジカルボン酸を使用し得るが、好
ましいジカルボン酸はテレフタル酸及びイソフタル酸及
びそれらの混合物である。その代わりに、酸ハライドの
ようなかゝる酸の誘導体、たとえばかゝる芳香族ジカル
ボン酸の代わりにこれらの酸のジクロリド及びジブロミ
ド、たとえばテレフタロイルジクロリド、それとイソフ
タロイルジクロリドとの混合物も使用し得る。脂肪族ジ
カルボン酸を使用する高流動性延性共ポリエステルカー
ボネートも製造し得る。好ましい脂肪族ジカルボン酸は
アゼライン酸、スベリン酸、1,10−デカンジカルボ
ン酸及び1,12−ドデカンジカルボン酸である。さら
に、ポリカーボネート−シロキサンブロック共重合体
も、ビスフェノールとフェノール系末端ポリジオルガノ
シロキサン、たとえばオイゲノール末端ポリジメチルシ
ロキサン、との反応に本発明の相間移動触媒を使用する
ことによって製造し得る。
【0008】それに加えて、6.64×10-3のモル濃
度における式(1)、(2)又は(3)のPTCについ
てのホスゲン加水分解又はクロルホルメート加水分解の
相対的速度はトリエチルアミン又はメチル第3級アミン
よりも著しく低いことが認められた。たとえば、6.6
4×10-3のモル濃度におけるホスゲン又はクロルホル
メート加水分解触媒としてのトリエチルアミンについて
のそれぞれ200及び100を超える値と比較して、式
(1)又は(2)の範囲内の相間移動触媒はホスゲンに
ついて1.7ないし3.5そしてクロルホルメートにつ
いて約1の相対的速度値をもつことが認められた。メチ
ル第3級アミンがホスゲン及びクロルホルメートを加水
分解することは実証されているが、少量の一種又はそれ
以上のメチル第3級アミンと相間移動触媒との組み合わ
せは本発明において以下に詳述するごとき予想外の驚く
べき結果を与えた。メチル第3級アミン触媒成分の濃度
をビスフェノールの量に基づいて約0.001ないし約
0.200モル%の範囲内に保持することによって、ホ
スゲンの利用を著しくより効率的に行うことができ、そ
の結果ビスフェノールの完全な反応を保証するに必要な
過剰なホスゲンの割合を理論値に基づいて約15%過剰
から約5%過剰まで、場合によってはさらにより低い値
まで減少させることができる。
【0009】本発明によれば、つぎの工程: (A)フェノール系連鎖停止剤及び式: (式中、R5 は同一でも異なってもよいC(1-4) アルキ
ル基である)及び実質的に化学量論量のホスゲンの反応
を、界面反応条件下、7ないし12.5の範囲のpH
で、式(1)、(2)又は(3)の触媒及びメチル第3
級アミンを含有してなりかつ約10Kないし約180K
の範囲のGPC分子量をもつポリカーボネートを与える
に有効な量の相間移動触媒の存在下で、行い;そして (B)工程(A)で得られる混合物中のクロルホルメー
ト末端基を、ポリカーボネートの回収に先立って、実質
的に脱離する;工程を含んでなるポリカーボネートの製
造法が提供される。
【0010】
【発明の詳細な開示】式(4)の範囲内に包含されるビ
スフェノール類の代表的な例としては下記のものが挙げ
られる。 2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン(ビ
スフェノールA) 2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ブタン(ビス
フェノールB) 4,4−ビス(ヒドロキシフェニル)ヘプタン 2,2−ビス(ヒドロキシフェニル)ヘキサン 2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ペンタン 2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)4−メチルペ
ンタン 2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ヘプタン、及
び 3,3−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−2,4−ジ
メチルペンタン。
【0011】式(1)の範囲内に包含される相間移動触
媒の代表的な例としては下記のものが挙げられる。 [CH3 (CH2 3 4 NX [CH3 (CH2 5 4 NX [CH3 (CH2 6 4 NX、及び CH3 [CH3 (CH2 3 3 NX。 (式中、XはCl−、Br−又は−OR4 でありそして
4 は先に定義したとおりである。) 式(1)の相間移動触媒に加えて、式(2)及び(3)
の範囲内に包含される相間移動触媒の代表的な例として
は下記のものが挙げられる。
【0012】CH3 (C4 9 3 NX CH3 (C4 9 3 PX C2 5 (C6 133 NX (C4 9 3 N−(CH2 6 −N(C4 9 3
X (C3 7 3 N−(CH2 6 −N(C3 7 3
X、及び CH3 (C5 112 N−(CH2 4 −N(C
5 112 CH3 2X。 (式中、Xは前記に定義したとおりである。) 本発明において使用する用語“メチル第3級アミン”は
つぎの化合物: CH3 1 2 N (式中、R1 及びR2 は同一でも異なってもよいヒドロ
カルビル基である)を定義するものである。さらに、R
1 及びR2 は脂環式化合物の場合のごとく同じ一つのも
のを表すことができる、すなわちメチル第3級アミンは
一例としてN−メチルピペリジンのような化合物を包含
する意図をもって使用される。
【0013】本発明の一実施態様においては、ビスフェ
ノール及びフェノール系連鎖停止剤の混合物を有機溶剤
の存在において界面反応条件下に、式(1)、(2)又
は(3)の範囲内に包含される相間移動触媒及びさらに
N−メチルピペリジンを含有する触媒系の有効量の存在
下でホスゲン化する。使用し得る適当な有機溶剤の例は
塩化メチレン、クロロホルム、四塩化炭素、ジクロルエ
タン、トリクロルエタン、テトラクロルエタン、ジクロ
ルプロパン及び1,2−ジクロルエチレンのような塩素
化脂肪族炭化水素;クロルベンゼン、o−ジクロルベン
ゼン及び種々のクロルトルエン類のような置換芳香族炭
化水素である。塩素化脂肪族炭化水素、特に塩化メチレ
ンが好ましい。
【0014】相間移動触媒の有効量は混合物に装入され
るビスフェノールのモル数に基づいて0.05ないし1
0.00モル%である。相間移動触媒の好ましい使用量
はビスフェノールの全モル数に基づいて約0.1ないし
約0.7モル%の範囲である。メチル第3級アミン助触
媒の使用量はビスフェノールのモル数に基づいて約0.
001ないし約0.2モル%の範囲であり、より好まし
い範囲は混合物に装入されるビスフェノールの量に基づ
いて約0.003ないし約0.02モル%である。
【0015】ある割合のビスフェノール及び連鎖停止剤
を水性相中に溶解させるために、ホスゲン化に先立って
ビスフェノール反応混合物のpHを10.5まで上昇さ
せるに十分な量のアルカリ金属水酸化物を使用し得る。
ホスゲン化反応混合物のpHを約7ないし約12.5の
範囲内、好ましくは10ないし12の範囲内に保持する
ためにアルカリ金属又はアルカリ土金属水酸化物の水溶
液を使用し得る。使用し得るアルカリ金属又はアルカリ
土金属水酸化物の代表的な例として水酸化ナトリウム、
水酸化カリウム、及び水酸化カルシウムを挙げることが
できる。水酸化ナトリウム及び水酸化カリウム、特に水
酸化ナトリウムが好ましい。
【0016】ビスフェノールのホスゲン化は種々の回分
式又は連続式反応器中で行うことができる。かゝる反応
器の例は攪拌槽型反応器であり、これらは回分式又は連
続流れ方式のいずれでもよい。使用し得る別の反応器は
攪拌塔型及び再循環ループ連続式反応器である。ホスゲ
ン化反応中及びその終了時における水性相対有機相の容
量比は0.2−1.1の範囲であり得る。反応温度は約
15−50℃の範囲であり得る。塩化メチレンのような
好ましい有機液体を使用する場合には、反応は35−4
2℃であり得る還流条件下で行い得る。反応は大気圧で
行い得るが、所望ならば減圧又は超大気圧も使用し得
る。
【0017】ホスゲン化工程中、反応混合物は攪拌機又
はその他の慣用の装置を使用することによって攪拌され
る。ホスゲン化速度は毎分ビスフェノール1モル当たり
ホスゲン約0.02−0.2モルの範囲で変動し得る。
所望のポリカーボネートの分子量に応じて、フェノール
系連鎖停止剤をビスフェノール及びフェノール系連鎖停
止剤の合計モル数に基づいて1−8モル%の割合で使用
し得る。フェノール系連鎖停止剤の代表的な例はフェノ
ール、t−ブチルフェノール、p−クミルフェノール及
びこれらのフェノール類のクロルホルメートである。
【0018】濾過、傾瀉及び遠心分離のような標準的方
法によって達成し得るポリカーボネートの回収に先立っ
て、クロルホルメート基は通常実質的に脱離される。相
間移動触媒を単独で使用する場合には、反応混合物はク
ロルホルメート基の存在がもはや検出し得なくなるまで
長時間にわたって攪拌されなければならない。別法とし
ては、クロルホルメート基の含量に基づいて当量程度の
フェノール系化合物を反応の終了時点で添加することが
できる。
【0019】相間移動触媒及び一種又はそれ以上のメチ
ル第3級アミンを含んでなる二元触媒系を使用する本発
明においては、クロルホルメートはわずか2、3分後に
反応し、したがって動力学的に改善された方法を与え
る。極めて少量のメチル第3級アミンはトリエチルアミ
ンのような他の第3級アミンと比較してクロルホルメー
ト基の消失を助長する作用を果たす。クロルホルメート
を含有する反応混合物はクロルホルメートの存在が検出
されなくなるまで攪拌される。AgreeらによってT
alanta、第13巻、第1151−1160頁(1
966)に示されるごとき4−(4−ニトロベンジル)
ピリジン(NBP)を使用する検出法を使用し得る。反
応混合物の一部を使用して、米国、イリノイ州、リンカ
ンシャー在、MDAサイエンティフィック社から商業的
に入手し得る“ケムカセット(Chemcassett
e)SP”のようなホスゲン検出紙を使用するスポット
試験も使用し得る。
【0020】
【実施例の記載】つぎに本発明を当業者により容易に実
施させ得るための一助として本発明の実施例を示すが、
これらの実施例は単に本発明を例証するものであって、
なんら本発明を限定するものではない。実施例中、特に
示さない限り、すべての部は重量部を表す。
【0021】実施例1 攪拌機、pH電極、NaOH導入口及びホスゲン浸漬管
を備えた容量2リットルのフラスコにビスフェノール−
A57g(0.25モル)、p−クミルフェノール1.
9g、塩化メチレン450ml、水250ml及びN−
メチルピペリジン0.01g(ビスフェノール−Aのモ
ル数に対して0.04モル%)を装入した。ホスゲンを
約1g/分の速度で導入した。ホスゲンの添加中、25
%NaOH溶液をゆっくり添加して10.5のpHを保
持した。ホスゲンを化学量論量よりも約15%過剰に添
加した後にホスゲンの添加を停止した。水性相を炭酸ナ
トリウムについて分析して39g/kgの値を得た。こ
れはホスゲンの約40%が加水分解されたことを実証し
ている。得られる有機生成物の分子量の測定はわずかに
約2,000の重量平均分子量を示し、これは認め得る
重合体の形成が生起しなかったことを示している。
【0022】実施例2 攪拌機、pH電極、NaOH導入口及びホスゲン浸漬管
を備えた容量2リットルのフラスコにビスフェノール−
A57g(0.25モル)、p−クミルフェノール1.
9g、塩化メチレン450ml、水250ml及びテト
ラブチルアンモニウムブロミド0.42g(ビスフェノ
ール−Aのモル数に対して0.70モル%)を装入し
た。ホスゲンを約1g/分の速度で導入した。ホスゲン
の添加中、25%NaOH溶液をゆっくり添加して1
0.5のpHを保持した。ホスゲンの添加はクロルホル
メートが試験紙(MDAサイエンティフィック社から供
給されるケムカセットSP)によって検出された時点で
停止した。反応はpH10.5で攪拌下に行いそして反
応溶液をクロルホルメートの存在について定期的に試験
した。1時間後、クロルホルメートはなお存在してい
た。
【0023】実施例3 実施例1において使用した実験装置にビスフェノール−
A57g(0.25モル)、p−クミルフェノール1.
9g、塩化メチレン450ml、水250ml、テトラ
ブチルアンモニウムブロミド0.42g(ビスフェノー
ル−Aのモル数に対して0.7モル%)及びトリエチル
アミン0.065g(ビスフェノール−Aのモル数に対
して0.25モル%)を装入した。ホスゲンを約1g/
分の速度で導入した。ホスゲンの添加中、25%NaO
H溶液をゆっくり添加して10.5のpHを保持した。
ホスゲンの添加はクロルホルメートが試験紙(MDAサ
イエンティフィック社から供給されるケムカセットS
P)によって検出された時点で停止した。反応はpH1
0.5で攪拌下に行いそして反応溶液をクロルホルメー
トについて定期的に試験した結果、クロルホルメートは
10分以内に消失した。有機相を1.0NのHClで洗
浄し、ついで水で少なくとも3回洗浄した。得られる重
合体の重量平均分子量は約26,000であった。
【0024】実施例4 実施例3における実験をさらにN−メチルピペリジン
0.001g(ビスフェノール−Aのモル数に対して
0.004モル%)を使用して反復した。ホスゲン化の
後、得られるクロルホルメートは10分以内に消失し
た。得られる重合体の重量平均分子量は約26,000
であった。
【0025】実施例5 実施例4における実験をN−メチルピペリジン0.01
gを使用して反復した。ホスゲン化の後、得られるクロ
ルホルメートは10分以内に消失した。得られる重合体
の重量平均分子量は約26,000であった。実施例6 実施例3における実験をジエチルメチルアミン0.00
5g(ビスフェノール−Aのモル数に対して0.025
モル%)を使用して反復した。ホスゲン化の後、得られ
るクロルホルメートは30分以内に消失した。得られる
重合体の重量平均分子量は約25,000であった。
【0026】実施例7 攪拌機、冷却器、pH電極、NaOH導入口及びホスゲ
ン浸漬管を備えた容量30リットルのフラスコにビスフ
ェノール−A2,268g、p−クミルフェノール8
4.44g、ナトリウムグルコネート3.4g、メチル
トリブチルアンモニウムクロリド5.85g、N−メチ
ルピペリジン0.1g、水4.0リットル及び塩化メチ
レン7リットルを装入した。ホスゲンは約40g/分の
速度で導入した。ホスゲンの添加中、50重量%NaO
H溶液をゆっくり添加して約10.5のpHを保持し
た。ホスゲンの添加はクロルホルメートが試験紙(MD
Aサイエンティフィック社から供給されるケムカセット
SP)によって検出された時点で停止した。反応はpH
10.5で攪拌下に行いそして反応溶液をクロルホルメ
ートの存在について定期的に試験した。2−4分後に、
クロルホルメートは消失した。分子量の測定はこの反応
がわずか約5%のホスゲンの過剰の使用で完結したこと
を示した。
【0027】実験結果の要約 比較のための実施例1は、触媒としてN−メチルピペリ
ジンのみを使用する場合、大量のホスゲンの加水分解が
生起することを実証している。比較のための実施例2
は、相間移動触媒のみを使用する場合、ホスゲン化の終
了時点でクロルホルメートが残存することを実証してい
る。比較のための実施例3は、相間移動触媒と共にトリ
エチルアミン(ビスフェノール−Aのモル数に対して
0.25モル%)を使用する場合、クロルホルメートは
約10分後に消失することを実証している。
【0028】実施例4及び5は実施例3において使用さ
れたトリエチルアミンの代わりにN−メチルピペリジン
を使用したもので、0.004ないし0.1モル%のN
−メチルピペリジンの使用は比較のための実施例3にお
ける0.25モル%のトリエチルアミンと同程度に有効
であること、すなわちN−メチルピペリジンはトリエチ
ルアミンよりも約60倍高い活性をもつことを実証して
いる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ポール・ディーン・シバート アメリカ合衆国、インディアナ州、エアバ ンズビル、ハイウエイ66・アールアール 3、11620番 (72)発明者 デイビッド・リー・ラムジィ アメリカ合衆国、インディアナ州、マウン ト・バーノン、ピー・オー・ボックス835、 エバーグリーン・ドライブ、733番

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第一の触媒が式: (R)4 + X、 R1 (R)3 + X、及び (R2 a (R3 3-a N−(CH2 n N−(R3
    3-a (R2 a 2X (式中、Rは同一でも異なってもよいC(4-10)アルキル
    基であり、R1 はC(1-3 ) アルキル基であり、R2 は同
    一でも異なってもよいC(1-2) アルキル基であり、R3
    は同一でも異なってもよいC(3-10)アルキル基であり、
    Qは窒素又は燐原子であり、Xはハロゲン原子であるか
    又は−OR4 基であり、R4 はH、C(1-1 8)アルキル基
    又はC(6-18)アリール基であり、そして“a”は0又は
    1の整数である)からなる群から選んだ化合物であり;
    そして第二の触媒がメチル第3級アミンであることを特
    徴とする二種又はそれ以上の触媒の混合物を含んでなる
    ポリカーボネート、ポリエステル、それらの共重合体又
    はそれらの混合物の製造のための界面縮合反応の触媒と
    して有用な触媒組成物。
  2. 【請求項2】 第一の触媒が(R)4 + Xであり、か
    つRが同一でも異なってもよいC(4-10)アルキル基であ
    る請求項1記載の触媒組成物。
  3. 【請求項3】 第一の触媒がR1 (R)3 + Xであ
    り、かつRが同一でも異なってもよいC(4-10)アルキル
    基であり、R1 がC(1-3) アルキル基であり、R2 が同
    一でも異なってもよいC(1-2) アルキル基であり、R3
    が同一でも異なってもよいC(3-10)アルキル基であり、
    そしてQが窒素又は燐原子である請求項1記載の触媒組
    成物。
  4. 【請求項4】 第一の触媒が(R2 a (R3 3-a
    −(CH2 n N−(R3 3-a (R2 a 2Xであ
    り、かつRが同一でも異なってもよいC(4-10)アルキル
    基であり、R1 がC(1-3) アルキル基であり、R2 が同
    一でも異なってもよいC(1-2) アルキル基であり、R3
    が同一でも異なってもよいC(3-10)アルキル基であり、
    Qが窒素又は燐原子であり、Xがハロゲン原子であるか
    又は−OR4 基であり、R4 がH、C(1-18)アルキル基
    又はC(6-18)アリール基であり、そして“a”が0又は
    1の整数である請求項1記載の触媒組成物。
  5. 【請求項5】 つぎの工程: (A)フェノール系連鎖停止剤及び式: (式中、R5 は同一でも異なってもよいC(1-4) アルキ
    ル基である)のビスフェノール及び実質的に化学量論量
    のホスゲン間の反応を、式: (R)4 + X、 R1 (R)3 + X、及び (R2 a (R3 3-a N−(CH2 n N−(R3
    3-a (R2 a 2X (式中、Rは同一でも異なってもよいC(4-10)アルキル
    基であり、R1 はC(1-3 ) アルキル基であり、R2 は同
    一でも異なってもよいC(1-2) アルキル基であり、R3
    は同一でも異なってもよいC(3-10)アルキル基であり、
    Qは窒素又は燐原子であり、Xはハロゲン原子であるか
    又は−OR4 基であり、R4 はH、C(1-1 8)アルキル基
    又はC(6-18)アリール基であり、そして“a”は0又は
    1の整数である)からなる群から選んだ触媒を含んでな
    る相間移動触媒;及びそれに加えてメチル第3級アミン
    の存在下に、界面反応条件下、9ないし12.5の範囲
    のpHにおいて行い、その際相間移動触媒は約10×1
    3 ないし約180×103の範囲のGPC分子量をも
    つポリカーボネートを与える有効量で使用するものと
    し;及び (B)工程(A)で得られる混合物中のクロルホルメー
    ト末端基をポリカーボネートの回収前に実質的に脱離す
    る;工程を含んでなるポリカーボネートの製造法。
  6. 【請求項6】 メチル第3級アミンである第二の触媒が
    約0.001ないし約0.200モル%の範囲の割合で
    存在する請求項5記載の方法。
  7. 【請求項7】 クロルホルメート末端基の脱離後で、し
    かも工程(B)のポリカーボネートの回収前の段階でH
    Clを添加してpHを低下させる請求項5記載の方法。
  8. 【請求項8】 相間移動触媒がテトラブチルアンモニウ
    ムヒドロキシド、メチルトリブチルホスホニウムブロミ
    ド、メチルトリブチルアンモニウムブロミド、テトラブ
    チルアンモニウムクロリド、ビス(トリブチルアミノ)
    ヘキサメチレン、ビス(トリプロピルアミノ)ヘキサメ
    チレン、又はメチルトリブチルアンモニウムクロリドを
    含んでなる請求項5記載の方法。
  9. 【請求項9】 相間移動触媒がメチルトリブチルアンモ
    ニウムクロリド及びN−メチル−ピペリジンを含んでな
    る請求項5記載の方法。
JP7106782A 1994-05-10 1995-05-01 ポリカーボネートの製造用の触媒系 Withdrawn JPH0841191A (ja)

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