JPH084146A - 電波吸収用コンクリート補強材及び電波吸収用コンクリート板 - Google Patents
電波吸収用コンクリート補強材及び電波吸収用コンクリート板Info
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- JPH084146A JPH084146A JP13594794A JP13594794A JPH084146A JP H084146 A JPH084146 A JP H084146A JP 13594794 A JP13594794 A JP 13594794A JP 13594794 A JP13594794 A JP 13594794A JP H084146 A JPH084146 A JP H084146A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 電波吸収壁に使用される比較的大面積のフェ
ライト構造体の作製、或いは、電波吸収機能の併有した
コンクリート躯体の構築するに適した補強材及び電波吸
収用コンクリート板を提供する 【構成】 コンクリートよりも引張強度が大きい化学繊
維の細線の複数本を組紐状に編成してこれの周面にフェ
ライト粉末4を付着させる。該細線の複数本を組紐状に
編成してこれにフェライト粉末を混入した結合剤を含浸
させて固化させる。フェライト粉末を含有した合成樹脂
製芯材8の周囲に、該細線の複数本を組紐状に編成す
る。該合成樹脂製芯材の周囲に、該細線の複数本を組紐
状に編成し、該組紐状の編成体の周面にフェライト粉末
を付着する。これらの補強材を使用して電波吸収用コン
クリート板とする。 【効果】 電波吸収用の大型フェライト構造体の製造や
電波吸収コンクリート躯体の構築を行なえ、電波吸収壁
の構築作業を簡単化できる
ライト構造体の作製、或いは、電波吸収機能の併有した
コンクリート躯体の構築するに適した補強材及び電波吸
収用コンクリート板を提供する 【構成】 コンクリートよりも引張強度が大きい化学繊
維の細線の複数本を組紐状に編成してこれの周面にフェ
ライト粉末4を付着させる。該細線の複数本を組紐状に
編成してこれにフェライト粉末を混入した結合剤を含浸
させて固化させる。フェライト粉末を含有した合成樹脂
製芯材8の周囲に、該細線の複数本を組紐状に編成す
る。該合成樹脂製芯材の周囲に、該細線の複数本を組紐
状に編成し、該組紐状の編成体の周面にフェライト粉末
を付着する。これらの補強材を使用して電波吸収用コン
クリート板とする。 【効果】 電波吸収用の大型フェライト構造体の製造や
電波吸収コンクリート躯体の構築を行なえ、電波吸収壁
の構築作業を簡単化できる
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、土木建築物に適用され
る電波吸収用コンクリート補強材と電波吸収用コンクリ
ート板に関する。
る電波吸収用コンクリート補強材と電波吸収用コンクリ
ート板に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、土木建築物の電波反射を防止する
ため電波吸収壁を設けることが行なわれている。電波吸
収材料としては、炭素粉末、チタン酸バリウム、フェラ
イトが知られており、これらの材料のうち、土木建築物
には化学的に安定で電気定数の経年劣化が少なく耐候性
に優れたフェライトをタイル状に焼結して使用すること
が多い。電波吸収壁は、例えば図9のように上下の磁界
方向に連続して金属板aの前面にタイル状のフェライト
bを取り付けることにより構成される。また、該タイル
状のフェライトbを、図10或いは図11に示すよう
に、金属板aの前方にコンクリート層cを介して或いは
コンクリート層c内に設けることも行なわれている。
ため電波吸収壁を設けることが行なわれている。電波吸
収材料としては、炭素粉末、チタン酸バリウム、フェラ
イトが知られており、これらの材料のうち、土木建築物
には化学的に安定で電気定数の経年劣化が少なく耐候性
に優れたフェライトをタイル状に焼結して使用すること
が多い。電波吸収壁は、例えば図9のように上下の磁界
方向に連続して金属板aの前面にタイル状のフェライト
bを取り付けることにより構成される。また、該タイル
状のフェライトbを、図10或いは図11に示すよう
に、金属板aの前方にコンクリート層cを介して或いは
コンクリート層c内に設けることも行なわれている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】タイル状のフェライト
は、100×100mm程度のもので、その多数枚を互い
に適当な間隔を存して取付け金具で建築物に取り付けな
ければならず、取付作業が非常に煩雑である。実際に
は、多数のタイル状フェライトを個々に固定するために
多数の押え板やアンカーボルトを使用して現場で構築作
業が行なわれており、作業性が悪い欠点がある。こうし
た煩わしい欠点は、比較的大きなフェライト構造体を使
用することにより解決できると考えられるが、フェライ
トは焼結により作製されるものであるから、単体では大
きな寸法のものは得られない。また、例えば鉄筋コンク
リート構造の躯体の構築と同時に電波吸収壁を構築でき
れば工程が簡略化されて好ましい。
は、100×100mm程度のもので、その多数枚を互い
に適当な間隔を存して取付け金具で建築物に取り付けな
ければならず、取付作業が非常に煩雑である。実際に
は、多数のタイル状フェライトを個々に固定するために
多数の押え板やアンカーボルトを使用して現場で構築作
業が行なわれており、作業性が悪い欠点がある。こうし
た煩わしい欠点は、比較的大きなフェライト構造体を使
用することにより解決できると考えられるが、フェライ
トは焼結により作製されるものであるから、単体では大
きな寸法のものは得られない。また、例えば鉄筋コンク
リート構造の躯体の構築と同時に電波吸収壁を構築でき
れば工程が簡略化されて好ましい。
【0004】本発明は、電波吸収壁に使用される比較的
大面積のフェライト構造体の作製、或いは、電波吸収機
能の併有したコンクリート躯体の構築するに適した補強
材を提供すること及びこの補強材を使用した電波吸収用
コンクリート板を提供することを目的とするものであ
る。
大面積のフェライト構造体の作製、或いは、電波吸収機
能の併有したコンクリート躯体の構築するに適した補強
材を提供すること及びこの補強材を使用した電波吸収用
コンクリート板を提供することを目的とするものであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明では、コンクリー
トよりも引張強度が大きい化学繊維の細線の複数本を組
紐状に編成してこれの周面にフェライト粉末を付着させ
ることにより、或いは、該組紐状の編成体にフェライト
粉末を混入した結合剤を含浸させて固化させることによ
り、或いは、フェライト粉末を含有した合成樹脂製芯材
の周囲に、コンクリートよりも引張強度が大きい化学繊
維の細線の複数本を組紐状に編成することにより、該合
成樹脂製芯材の周囲に編成した該組紐状の編成体の周面
にフェライト粉末を付着することにより、上記の主目的
を達成するようにした。上記の他の目的は、該補強材の
複数本をコンクリート中に適当間隔で埋設することによ
り達成される。
トよりも引張強度が大きい化学繊維の細線の複数本を組
紐状に編成してこれの周面にフェライト粉末を付着させ
ることにより、或いは、該組紐状の編成体にフェライト
粉末を混入した結合剤を含浸させて固化させることによ
り、或いは、フェライト粉末を含有した合成樹脂製芯材
の周囲に、コンクリートよりも引張強度が大きい化学繊
維の細線の複数本を組紐状に編成することにより、該合
成樹脂製芯材の周囲に編成した該組紐状の編成体の周面
にフェライト粉末を付着することにより、上記の主目的
を達成するようにした。上記の他の目的は、該補強材の
複数本をコンクリート中に適当間隔で埋設することによ
り達成される。
【0006】
【作用】請求項1乃至4の補強材を例えば適当な間隔を
存して格子状に配置した状態でコンクリート中に埋設す
ると、該補強材で補強されているため比較的薄く大面積
のコンクリートパネルが得られ、該補強材はフェライト
を含有しているので例えば該パネルの裏面にアルミ箔等
の金属板を重合することにより大面積の電波吸収用フェ
ライト構造体とすることができる。該補強材にプレスト
レスを与えておけば、該パネルの強度も大きくすること
ができ、電波吸収壁を構築する場合、フェライト構造体
のユニットの寸法がタイルよりもはるかに大きいので煩
雑さがなく作業性も向上する。また、コンクリート壁を
構築する場合には、該補強材を鉄筋の代わり適当な間隔
を存して配設すると共に金属板を該補強材の電波入射方
向後方に配設し、コンクリートを打設すれば電波吸収機
能を有するコンクリート壁を構築することができ、別途
に電波吸収壁を設ける必要がなくなるから工事が簡単に
なる。
存して格子状に配置した状態でコンクリート中に埋設す
ると、該補強材で補強されているため比較的薄く大面積
のコンクリートパネルが得られ、該補強材はフェライト
を含有しているので例えば該パネルの裏面にアルミ箔等
の金属板を重合することにより大面積の電波吸収用フェ
ライト構造体とすることができる。該補強材にプレスト
レスを与えておけば、該パネルの強度も大きくすること
ができ、電波吸収壁を構築する場合、フェライト構造体
のユニットの寸法がタイルよりもはるかに大きいので煩
雑さがなく作業性も向上する。また、コンクリート壁を
構築する場合には、該補強材を鉄筋の代わり適当な間隔
を存して配設すると共に金属板を該補強材の電波入射方
向後方に配設し、コンクリートを打設すれば電波吸収機
能を有するコンクリート壁を構築することができ、別途
に電波吸収壁を設ける必要がなくなるから工事が簡単に
なる。
【0007】
【実施例】本発明の実施例を別紙図面に基づき説明する
と、図1は請求項1に記載の発明の実施例を示し、同図
に於いて符号1は電波吸収用コンクリート補強材で、該
補強材1は、コンクリートよりも引張強度が大きい例え
ば100kg/mm 2 以上の引張強度を有する化学繊維の細
線の複数本をその長さ方向に引き揃えて繊維束2の8束
を作成し、これを図示のように組紐状に編成して編成体
3を形成したのちその周面にフェライト粉末4を付着さ
せて構成した。該細線としては、編成に耐えられる強度
を有し且つ引張強度も十分にある芳香族ポリアミド繊維
を使用したが、他の化学繊維であっても編成に耐えられ
コンクリートよりも引張強度の大きい繊維であるならば
使用可能である。該フェライト粉末4は、酸化鉄にNi、
Zn等の二価の金属を混合して焼結したのち、平均粒径が
0.5mm になるように粉砕したもので、これを該編成体3
の周面にエポキシ樹脂の接着剤を塗布して付着させるよ
うにした。該補強材1の断面構造の模式図を図2に示
す。接着剤としては、エポキシ系樹脂の他にポリエステ
ル系、ビニルエステル系、フェノール系、ポリイミド系
等の常温或いは熱硬化性樹脂、アルカリ金属ケイ酸塩
系、コロイダルシリカ系、リン酸塩系、セメント系等の
常温或いは加熱硬化型無機材料、常温或いは加熱硬化型
有機・無機複合材料等を用いることができる。
と、図1は請求項1に記載の発明の実施例を示し、同図
に於いて符号1は電波吸収用コンクリート補強材で、該
補強材1は、コンクリートよりも引張強度が大きい例え
ば100kg/mm 2 以上の引張強度を有する化学繊維の細
線の複数本をその長さ方向に引き揃えて繊維束2の8束
を作成し、これを図示のように組紐状に編成して編成体
3を形成したのちその周面にフェライト粉末4を付着さ
せて構成した。該細線としては、編成に耐えられる強度
を有し且つ引張強度も十分にある芳香族ポリアミド繊維
を使用したが、他の化学繊維であっても編成に耐えられ
コンクリートよりも引張強度の大きい繊維であるならば
使用可能である。該フェライト粉末4は、酸化鉄にNi、
Zn等の二価の金属を混合して焼結したのち、平均粒径が
0.5mm になるように粉砕したもので、これを該編成体3
の周面にエポキシ樹脂の接着剤を塗布して付着させるよ
うにした。該補強材1の断面構造の模式図を図2に示
す。接着剤としては、エポキシ系樹脂の他にポリエステ
ル系、ビニルエステル系、フェノール系、ポリイミド系
等の常温或いは熱硬化性樹脂、アルカリ金属ケイ酸塩
系、コロイダルシリカ系、リン酸塩系、セメント系等の
常温或いは加熱硬化型無機材料、常温或いは加熱硬化型
有機・無機複合材料等を用いることができる。
【0008】実施例では、直径6〜10μmの芳香族ポ
リアミド繊維を48000 デニールで1束の繊維束2とし、
これの8束で平均直径が約8mmの編成体3を編成機に
より連続編成し、これをエポキシ樹脂槽を通過させてそ
の内部及び周面全体にエポキシ樹脂を浸漬塗布したのち
20〜30g/mの割合でフェライト粉末4を接着させ、長
さ1〜10mに切断して補強材1を作成した。この補強
材1は鉄筋やPC鋼線と同程度以上の引張強度200〜
300kg/mm 2 を有し、しかも周面に凹凸を有するので
コンクリート中での遊動もなく、耐蝕性を有するから鉄
筋やPC鋼線に代わるコンクリート補強材として使用が
可能であり、その周面のフェライト粉末4が電波吸収機
能の一環を担うもので、コンクリートパネル成形型枠内
に該補強材1を1〜25cm間隔で格子状に配置してコ
ンクリートを流し込み、これを固化させると図3のよう
な補強材1で補強された大型の電波吸収用コンクリート
板5が得られ、これの背面にアルミ箔等の金属板6を重
合貼着することにより例えば3×1mで厚さ5〜30c
mの大型のフェライト構造体7が得られる。縦横の補強
材の交点は糸等でむすんだり接着により結着される。こ
の構造体7は土木建築物の電波入射面に取付けされ、入
射電波を直接に或いは金属板6からの反射波を該補強材
1の周面のフェライト粉末4に吸収するが、該補強材1
が強靱であるため、大面積の板5が製作でき、電波吸収
壁の取付作業が容易になり、必要な場合には該補強材1
にプレストレスを与えて構造材とすることも可能であ
る。実験によれば、該補強材1を10mmの間隔を存し
て格子状に埋設した縦横の寸法が1×1m、厚さが60
mmの電波吸収用コンクリート板5の背面にアルミ箔を
貼着したフェライト構造体は、300 MHz〜1 GHzの周
波数の電波に対する反射減衰量は−15〜−25dBで、
電波吸収体として十分な機能を持つものであった。該補
強材1は、図4のように2層以上の格子を厚さ方向に間
隔を存して板5内に配置するようにしてもよい。また、
鉄筋コンクリート構造物の鉄筋や補強筋の代わりに該補
強材1を使用することも可能であり、この場合には電波
入射方向に直交する金属板が該補強材1の背後に設けら
れる。
リアミド繊維を48000 デニールで1束の繊維束2とし、
これの8束で平均直径が約8mmの編成体3を編成機に
より連続編成し、これをエポキシ樹脂槽を通過させてそ
の内部及び周面全体にエポキシ樹脂を浸漬塗布したのち
20〜30g/mの割合でフェライト粉末4を接着させ、長
さ1〜10mに切断して補強材1を作成した。この補強
材1は鉄筋やPC鋼線と同程度以上の引張強度200〜
300kg/mm 2 を有し、しかも周面に凹凸を有するので
コンクリート中での遊動もなく、耐蝕性を有するから鉄
筋やPC鋼線に代わるコンクリート補強材として使用が
可能であり、その周面のフェライト粉末4が電波吸収機
能の一環を担うもので、コンクリートパネル成形型枠内
に該補強材1を1〜25cm間隔で格子状に配置してコ
ンクリートを流し込み、これを固化させると図3のよう
な補強材1で補強された大型の電波吸収用コンクリート
板5が得られ、これの背面にアルミ箔等の金属板6を重
合貼着することにより例えば3×1mで厚さ5〜30c
mの大型のフェライト構造体7が得られる。縦横の補強
材の交点は糸等でむすんだり接着により結着される。こ
の構造体7は土木建築物の電波入射面に取付けされ、入
射電波を直接に或いは金属板6からの反射波を該補強材
1の周面のフェライト粉末4に吸収するが、該補強材1
が強靱であるため、大面積の板5が製作でき、電波吸収
壁の取付作業が容易になり、必要な場合には該補強材1
にプレストレスを与えて構造材とすることも可能であ
る。実験によれば、該補強材1を10mmの間隔を存し
て格子状に埋設した縦横の寸法が1×1m、厚さが60
mmの電波吸収用コンクリート板5の背面にアルミ箔を
貼着したフェライト構造体は、300 MHz〜1 GHzの周
波数の電波に対する反射減衰量は−15〜−25dBで、
電波吸収体として十分な機能を持つものであった。該補
強材1は、図4のように2層以上の格子を厚さ方向に間
隔を存して板5内に配置するようにしてもよい。また、
鉄筋コンクリート構造物の鉄筋や補強筋の代わりに該補
強材1を使用することも可能であり、この場合には電波
入射方向に直交する金属板が該補強材1の背後に設けら
れる。
【0009】上記実施例の補強材1に於いては、組紐状
の編成体3に接着剤によりフェライト粉末4を接着した
が、請求項2に記載の発明の場合、該接着剤に予め微粒
化したフェライト粉末4を混合しておき、これを組紐状
に編成が終了した編成体3に含浸させ、或いは繊維束2
の状態のときに含浸させたのち組紐状に編成し、これに
より図5の模式図に示すように編成体3の内部までフェ
ライト粉末4が含浸した補強材1が得られる。内部にま
で浸透した接着剤はその固化後に各細線を互いに結合す
る結合剤として作用するので、応力の伝達が良好にな
り、また曲りにくくなるので、これを電波吸収用コンク
リート板5の補強やコンクリート躯体の鉄筋の代用に使
用した場合、曲げ剛性が向上する。該フェライト粉末4
の粒径は10μm以下程度で、これを接着剤に2:1の
重量比で混合した。編成体3の材料は図1の実施例と同
様のものが使用でき、例えば芳香族ポリアミド繊維を使
用する場合は、直径6〜10μmの芳香族ポリアミド繊
維を48000デニールで1束の繊維束2とし、これの
8束で平均直径が約7mmの編成体3を編成機により連
続編成し、これにエポキシ樹脂の接着剤に2:1の重量
比でフェライト粉末を混合したものを含浸させて硬化さ
せて補強材1とする。
の編成体3に接着剤によりフェライト粉末4を接着した
が、請求項2に記載の発明の場合、該接着剤に予め微粒
化したフェライト粉末4を混合しておき、これを組紐状
に編成が終了した編成体3に含浸させ、或いは繊維束2
の状態のときに含浸させたのち組紐状に編成し、これに
より図5の模式図に示すように編成体3の内部までフェ
ライト粉末4が含浸した補強材1が得られる。内部にま
で浸透した接着剤はその固化後に各細線を互いに結合す
る結合剤として作用するので、応力の伝達が良好にな
り、また曲りにくくなるので、これを電波吸収用コンク
リート板5の補強やコンクリート躯体の鉄筋の代用に使
用した場合、曲げ剛性が向上する。該フェライト粉末4
の粒径は10μm以下程度で、これを接着剤に2:1の
重量比で混合した。編成体3の材料は図1の実施例と同
様のものが使用でき、例えば芳香族ポリアミド繊維を使
用する場合は、直径6〜10μmの芳香族ポリアミド繊
維を48000デニールで1束の繊維束2とし、これの
8束で平均直径が約7mmの編成体3を編成機により連
続編成し、これにエポキシ樹脂の接着剤に2:1の重量
比でフェライト粉末を混合したものを含浸させて硬化さ
せて補強材1とする。
【0010】更に、請求項3の発明では、図6の実施例
に示すように、補強材1をフェライト粉末4を含有させ
た発泡合成樹脂等の合成樹脂芯材8の周囲に中空組紐編
成の方法により該化学繊維の細線を編成して構成した。
この場合、補強材1の直径が多少太くなる。該芯材8は
フェライト粉末4は合成樹脂中に混合して発泡させた発
泡軸体でもよいが、合成樹脂液に混合して棒状に成形し
たものでもよく、該補強材1の全体に前記した接着剤を
含浸させて硬化させることにより細線同士を結合させて
もよい。この場合の編成体3の細線の材料としては、図
1のものと同様のものが使用でき、図7にその模式図を
示した。具体的実施例では、合成樹脂芯材8としてポリ
スチロール樹脂を発泡させた直径5mmの発泡合成樹脂
を使用し、これに粒径10μmのフェライト粉末4を5
0g/m の量で含有させ、この芯材8の周囲に直径6〜1
0μmの芳香族ポリアミド繊維を48000デニールで
1束の繊維束2とし、これの8束で平均直径が約8mm
の編成体3を編成機により中空組紐を連続編成した。
に示すように、補強材1をフェライト粉末4を含有させ
た発泡合成樹脂等の合成樹脂芯材8の周囲に中空組紐編
成の方法により該化学繊維の細線を編成して構成した。
この場合、補強材1の直径が多少太くなる。該芯材8は
フェライト粉末4は合成樹脂中に混合して発泡させた発
泡軸体でもよいが、合成樹脂液に混合して棒状に成形し
たものでもよく、該補強材1の全体に前記した接着剤を
含浸させて硬化させることにより細線同士を結合させて
もよい。この場合の編成体3の細線の材料としては、図
1のものと同様のものが使用でき、図7にその模式図を
示した。具体的実施例では、合成樹脂芯材8としてポリ
スチロール樹脂を発泡させた直径5mmの発泡合成樹脂
を使用し、これに粒径10μmのフェライト粉末4を5
0g/m の量で含有させ、この芯材8の周囲に直径6〜1
0μmの芳香族ポリアミド繊維を48000デニールで
1束の繊維束2とし、これの8束で平均直径が約8mm
の編成体3を編成機により中空組紐を連続編成した。
【0011】更に、請求項4の発明は、図6及び図7の
構造の編成体3の周面に、前記接着剤によりフェライト
粉末4を付着させ、図8のように補強材1の内外に2重
にフェライト粉末4を有する構造としたもので、必要な
場合、前記接着剤を編成体3の全体に含浸させて硬化さ
せ細線同士を結合させてもよい。接着剤の種類は図1の
場合と同種のものが使用される。
構造の編成体3の周面に、前記接着剤によりフェライト
粉末4を付着させ、図8のように補強材1の内外に2重
にフェライト粉末4を有する構造としたもので、必要な
場合、前記接着剤を編成体3の全体に含浸させて硬化さ
せ細線同士を結合させてもよい。接着剤の種類は図1の
場合と同種のものが使用される。
【0012】これら図5乃至図8に示した構造の補強材
1も図1に示す補強材1と同様に電波吸収用コンクリー
ト板等の補強材として使用され、該フェライト粉末4が
電波吸収機能を発揮する。図5乃至図8の構成の補強材
1を、上記実施例の場合と同様に、該補強材1を10m
mの間隔を存して格子状に埋設し、縦横の寸法が1×1
m、厚さが60mmの電波吸収用コンクリート板5を
得、その背面にアルミ箔を貼着して3種類のフェライト
構造体を作成した。これらの構造体では、いずれも30
0 MHz〜1 GHzの周波数の電波に対する反射減衰量は−
15〜−25dBで、電波吸収体として十分な機能を持っ
ていた。
1も図1に示す補強材1と同様に電波吸収用コンクリー
ト板等の補強材として使用され、該フェライト粉末4が
電波吸収機能を発揮する。図5乃至図8の構成の補強材
1を、上記実施例の場合と同様に、該補強材1を10m
mの間隔を存して格子状に埋設し、縦横の寸法が1×1
m、厚さが60mmの電波吸収用コンクリート板5を
得、その背面にアルミ箔を貼着して3種類のフェライト
構造体を作成した。これらの構造体では、いずれも30
0 MHz〜1 GHzの周波数の電波に対する反射減衰量は−
15〜−25dBで、電波吸収体として十分な機能を持っ
ていた。
【0013】該電波吸収用コンクリート板5は、該補強
材1で補強されているから大型に製作でき、電波吸収壁
の構築に於ける取付作業が小さなタイルの場合よりも簡
単になる。
材1で補強されているから大型に製作でき、電波吸収壁
の構築に於ける取付作業が小さなタイルの場合よりも簡
単になる。
【0014】
【発明の効果】以上のように請求項1の発明によるとき
は、コンクリートよりも引張強度が大きい化学繊維の細
線の複数本を組紐状に編成し、これの周面にフェライト
粉末を付着させて補強材としたので、これをコンクリー
トパネルやコンクリート躯体に埋設して電波吸収用の大
型フェライト構造体の製造や電波吸収コンクリート躯体
の構築を行なえ、電波吸収壁の構築作業を簡単化でき、
使用目的に応じて長さや太さの任意寸法のものが得られ
て便利であり、製作も容易である等の効果がある。ま
た、請求項2の発明の如く該組紐状の編成体にフェライ
ト粉末を混入した結合剤を含浸させて固化させて補強材
とし、或いは、請求項3の発明の如くフェライト粉末を
含有した合成樹脂製芯材の周囲に、該細線の複数本を組
紐状に編成して補強材とし、或いは、請求項4の発明の
如く該フェライト粉末を含有した合成樹脂製芯材の周囲
に、該細線の複数本を組紐状に編成し、該組紐状の編成
体の周面にフェライト粉末を付着して補強材としても、
前記と同等の効果を奏し得られ、該編成体に接着剤を含
浸させて固化すると各細線同士が結合されて前記効果に
加えて引張力増大の効果を奏し得、該補強材を使用した
電波吸収用コンクリート板は大型でその取付け作業が簡
単になる効果がある。
は、コンクリートよりも引張強度が大きい化学繊維の細
線の複数本を組紐状に編成し、これの周面にフェライト
粉末を付着させて補強材としたので、これをコンクリー
トパネルやコンクリート躯体に埋設して電波吸収用の大
型フェライト構造体の製造や電波吸収コンクリート躯体
の構築を行なえ、電波吸収壁の構築作業を簡単化でき、
使用目的に応じて長さや太さの任意寸法のものが得られ
て便利であり、製作も容易である等の効果がある。ま
た、請求項2の発明の如く該組紐状の編成体にフェライ
ト粉末を混入した結合剤を含浸させて固化させて補強材
とし、或いは、請求項3の発明の如くフェライト粉末を
含有した合成樹脂製芯材の周囲に、該細線の複数本を組
紐状に編成して補強材とし、或いは、請求項4の発明の
如く該フェライト粉末を含有した合成樹脂製芯材の周囲
に、該細線の複数本を組紐状に編成し、該組紐状の編成
体の周面にフェライト粉末を付着して補強材としても、
前記と同等の効果を奏し得られ、該編成体に接着剤を含
浸させて固化すると各細線同士が結合されて前記効果に
加えて引張力増大の効果を奏し得、該補強材を使用した
電波吸収用コンクリート板は大型でその取付け作業が簡
単になる効果がある。
【図1】 請求項1の発明の実施例の斜視図
【図2】 図1の模式図
【図3】 使用状態の斜視図
【図4】 他の使用状態の断面図
【図5】 請求項2の発明の実施例の模式図
【図6】 請求項3の発明の実施例の斜視図
【図7】 図6の模式図
【図8】 請求項4の発明の実施例の模式図
【図9】 従来の電波吸収壁の説明図
【図10】 従来の電波吸収壁の断面図
【図11】 従来の他の電波吸収壁の断面図
1 補強材 3 編成体 4 フ
ェライト粉末 8 合成樹脂芯材
ェライト粉末 8 合成樹脂芯材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01Q 17/00 H05K 9/00 M
Claims (6)
- 【請求項1】 コンクリートよりも引張強度が大きい化
学繊維の細線の複数本を組紐状に編成してこれの周面に
フェライト粉末を付着させたことを特徴とする電波吸収
用コンクリート補強材。 - 【請求項2】 コンクリートよりも引張強度が大きい化
学繊維の細線の複数本を組紐状に編成してこれにフェラ
イト粉末を混入した結合剤を含浸させて固化させたこと
を特徴とする電波吸収用コンクリート補強材。 - 【請求項3】 フェライト粉末を含有した合成樹脂製芯
材の周囲に、コンクリートよりも引張強度が大きい化学
繊維の細線の複数本を組紐状に編成したことを特徴とす
る電波吸収用コンクリート補強材。 - 【請求項4】 フェライト粉末を含有した合成樹脂製芯
材の周囲に、コンクリートよりも引張強度が大きい化学
繊維の細線の複数本を組紐状に編成し、該組紐状の編成
体の周面にフェライト粉末を付着したことを特徴とする
電波吸収用コンクリート補強材。 - 【請求項5】 上記組紐状の編成体に接着剤を含浸させ
て固化したことを特徴とする請求項1、3、または4に
記載の電波吸収用コンクリート補強材。 - 【請求項6】 上記請求項1乃至5のいずれかに記載の
補強材の複数本をコンクリート中に適当間隔で埋設した
ことを特徴とする電波吸収用コンクリート板。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13594794A JPH084146A (ja) | 1994-06-17 | 1994-06-17 | 電波吸収用コンクリート補強材及び電波吸収用コンクリート板 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13594794A JPH084146A (ja) | 1994-06-17 | 1994-06-17 | 電波吸収用コンクリート補強材及び電波吸収用コンクリート板 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH084146A true JPH084146A (ja) | 1996-01-09 |
Family
ID=15163568
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP13594794A Pending JPH084146A (ja) | 1994-06-17 | 1994-06-17 | 電波吸収用コンクリート補強材及び電波吸収用コンクリート板 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH084146A (ja) |
-
1994
- 1994-06-17 JP JP13594794A patent/JPH084146A/ja active Pending
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