JPH0843038A - 非接触変位または歪計 - Google Patents

非接触変位または歪計

Info

Publication number
JPH0843038A
JPH0843038A JP17457694A JP17457694A JPH0843038A JP H0843038 A JPH0843038 A JP H0843038A JP 17457694 A JP17457694 A JP 17457694A JP 17457694 A JP17457694 A JP 17457694A JP H0843038 A JPH0843038 A JP H0843038A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sample
measured
light
displacement
speckle pattern
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP17457694A
Other languages
English (en)
Inventor
Masayuki Kamegawa
正之 亀川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimadzu Corp
Original Assignee
Shimadzu Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shimadzu Corp filed Critical Shimadzu Corp
Priority to JP17457694A priority Critical patent/JPH0843038A/ja
Publication of JPH0843038A publication Critical patent/JPH0843038A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)
  • Investigating Strength Of Materials By Application Of Mechanical Stress (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 高温下での測定等に際して、試料を真空チャ
ンバ等に収容しなくても、雰囲気のゆらぎによる影響を
受けることなく非接触のもとに正確に試料の変位または
歪みを測定することのできる非接触変位または歪計を提
供する。 【構成】 被測定試料Wの同一箇所に複数の波長の光を
照射する照射光学系1と、その各波長の光の試料Wによ
る反射光をそれぞれ独立的に検出する光検出手段2を設
け、かつ、スペックルパターンの移動量を算出する演算
部3は、光検出手段2による各波長の反射光データに基
づき、試料W周辺の雰囲気のゆらぎによる影響を除去す
る補正演算手段を包含した構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レーザー光等の光を用
いて試料の変位または歪みを非接触のもとに測定する、
いわゆる非接触型の変位または歪計に関し、例えば材料
試験機等における試験片の伸縮量等を測定するのに適し
た非接触変位または歪計に関する。
【0002】
【従来の技術】レーザー光等の光を被測定試料に照射す
るとともに、その反射光をイメージセンサ等の光センサ
で計測することによって、被測定試料の変位または歪み
を被接触で測定する装置として、スペックルパターンを
利用するもの、あるいはドップラー効果を利用するもの
等、既にいくつかの方式のものが提案されている。
【0003】スペックルパターンを利用した変位または
歪計の測定原理は、以下の通りである。図5に示すよう
に、被測定試料Wの表面にレーザー光を照射すると、観
測面上の任意の1点で観測される光の場は、試料表面の
異なる場所から反射されてきたたくさんの光波が互いに
干渉しあうことによって生じる。これらの光波の持つ位
相は、試料表面の凹凸の不規則性を反映してランダムで
あるため、干渉の結果として生じる観測面上での光の強
度分布もランダムとなる。このパターンはスペックルパ
ターンと称される。観測面上に例えば1次元イメージセ
ンサを置くと、その各画素からの出力は空間的にランダ
ムパターンとなり、試料表面が移動もしくは変形したと
きには、そのパターンは経時的に移動もしくは変形す
る。観測面上にイメージセンサを置くことで得られたス
ペックルパターンの光電変化信号を経時的に採り込み、
刻々と相関関数を求めることにより、スペックルパター
ンの刻々の移動量を求めることができる。そのスペック
ルパターンの移動量から、レーザービームの照射部位に
おける被測定試料Wの変形量ないしは歪量を算出するこ
とができる(例えば特公昭59−52963号)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、以上のよう
なスペックルパターンをはじめとする光の干渉現象を利
用した非接触型の変位または歪計では、例えば材料試験
機等によって被測定試料を高温雰囲気中で引張または圧
縮試験を行いつつ、その試料の伸びまたは縮み量、ある
いは特定箇所の変位ないしは歪みを測定するような場
合、被測定試料の近傍の雰囲気のゆらぎによって測定ノ
イズが増加し、温度が高くなるほど測定が困難となり、
実質的に測定不能となってしまう。そのため、従来のこ
の種の測定装置において高温下での計測を行う場合、被
測定試料を真空雰囲気中に置いた状態での計測、つまり
真空チャンバ内に試料を収容して加熱した状態での計測
が必要となり(例えばSPIE Vol.1554A Specle Techniqu
es, Birefrigence, and Appli-cations to Solid Mecha
nics 1991 )、装置が複雑で高価なものとなるばかりで
なく、試料の交換が極めて面倒となるという問題があ
る。
【0005】このような高温下での被測定試料の変位ま
たは歪みを計測する装置としては、従来、被測定試料を
加熱するための炉外に差動トランス等のセンサ部を配置
するとともに、被測定試料に接触させた変位検出棒によ
って被測定試料の変位または歪みをセンサ部に取り出す
方式の接触型の変位まはた歪計が実用化されており、こ
の場合には雰囲気のゆらぎの影響は受けないが、接触型
では変位検出棒の被測定試料への取り付けが困難である
とともに、応答が遅く、また、被測定試料の材質によっ
ては変位検出棒が接触している箇所から破断する恐れが
あるなど、変位検出棒の接触によって試験結果に影響を
及ぼす場合があるという問題がある。
【0006】本発明はこのような実情に鑑みてなされた
もので、光の干渉現象を利用した被接触の測定でありな
がら、高温下での測定等の被測定試料近傍の雰囲気にゆ
らぎがあっても正確な測定値を得ることのできる変位ま
たは歪計の提供を目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの構成を、実施例図面である図1を参照しつつ説明す
ると、本発明の非接触変位または歪計は、被測定試料W
に光を照射する照射光学系1と、その光の被測定試料W
による反射光を刻々と受光する光検出手段2と、その光
検出手段2の出力を用いてスペックルパターンの移動量
を求めるとともに、そのスペックルパターンの移動量か
らら被測定試料Wの変位まはた歪みを算出する演算部3
を備えた装置において、照射光学系1は、被測定試料W
の同一箇所に複数の波長の光を照射するように構成さ
れ、光検出手段2は、その各波長の光の被測定試料Wに
よる反射光をそれぞれ独立的に検出するように構成さ
れ、また、演算部3は、光検出手段2による各波長の反
射光データに基づき、被測定試料W周辺の雰囲気のゆら
ぎによる影響を除去するゆらぎ補正演算手段を含んでい
ることによって特徴づけられる。
【0008】
【作用】本発明は、被測定試料Wからの反射光に含まれ
る雰囲気のゆらぎ成分は波長依存性があるのに対し、同
じく反射光に含まれるスペックルパターンの移動による
成分は波長依存性がないことに着目し、複数の波長の光
を被測定試料Wの同一箇所に照射することによって得ら
れるそれぞれの反射光を個別に検出することによって、
波長依存性のあるゆらぎ成分を除去して、スペックルパ
ターンの移動量のみを抽出して変位または歪みの演算に
供しようとするものである。以下にその原理を述べる。
【0009】今、被測定試料からの反射光が、温度分布
のある雰囲気中を通過する場合について考えたとき、温
度分布が経時的に変化しなければ、分布の存在はスペッ
クルパターンの測定に影響を与えないが、温度分布が時
間とともに変化する場合、ゆらぎとなって測定誤差の原
因となる。モデルを単純化するため、図6に示すよう
に、反射光が通過する雰囲気中に互いに異なる屈折率n
H ,nL の領域があるとすると、その境界が光軸に垂直
である場合には各光線は実線で示すように直進して、観
測面上には図5に示した場合と同等のパターンが得られ
るが、その境界が少し傾いていると、同じ反射光でも破
線で示すように観測面上の異なる点に導かれる。これに
よって、観測面上でのスペックルパターンが移動したよ
うに見え、計測誤差となる。
【0010】次に、図7において、1つの光線について
の軌跡を考える。空気等の気体においては一般に、温度
が高いと屈折率は低下する。そこで、この図7では、高
温に加熱された被測定試料Wにより近い側の雰囲気の屈
折率をnH,境界を挟んで遠い側の雰囲気の屈折率をnL
とし、nH <nL としている。また、被測定試料Wに照
射されるレーザー光の波長をλ1 およびλ2 とし、これ
らの各波長に対する各領域での屈折率をそれぞれnH1
L1およびnH2,nL2とする。
【0011】被測定試料Wの表面の法線に沿って入射し
た波長λ1 の光が、観測点でその法線からd1 だけ離れ
た位置に戻ったとすると、互いに異なる屈折率の領域の
境界の傾きを図のようにθとすれば、
【0012】
【数1】
【0013】であり、試料Wと観測点とのなす距離Lが
1 に比して十分大きいとすれば、
【0014】
【数2】
【0015】となる。従ってd1
【0016】
【数3】
【0017】で表される。同様にレーザー光の波長がλ
2 である場合には、全く同じ条件のもとに試料Wの法線
に沿って入射しても、下記の式で表されるd2 だけ法線
から離れた位置に戻る。
【0018】
【数4】
【0019】ここで、屈折率と波長との間には、一般
に、
【0020】
【数5】
【0021】の関係があり、波長が長いほど屈折率nは
小さく、かつ、温度Tが高いほどn0およびn1 は小さ
くなる。この(6)式を(4)および(5)式に適用す
ると、
【0022】
【数6】
【0023】と表すことができ、この(7)および
(8)式は、それぞれの( )内がλ2 の多項式と考え
られるので、次の式に近似できる。
【0024】
【数7】
【0025】この(9)および(10)式において、θ
はゆらぎの大きさを表す項、( )内は波長による補正
項と解釈できる。ある時刻のデータd1,2 から、2つ
の式(9)および(10)式における3つの変数θ、α
0 およびkを解くことはできないが、連続して異なる時
刻に採取されたデータ列d1,2 (t=t0 )、d1,
2 (t=t1 )、d1,2 (t=t2 )、・・・・から、θ
は時間とともに変化するが、α0 とkは定数であるとし
て回帰計算によってα0 とkを求めることができる。
【0026】次に、試料が移動する場合、その大きさ
(移動量)をSとすると、
【0027】
【数8】
【0028】の式で与えられる。この(11)および
(12)式から明らかなように、試料の移動に対しては
スペックルパターンの移動に対する波長依存性はない。
すなわち、雰囲気のゆらぎは波長依存性があるのに対
し、試料Wの変位に対しては波長依存性がない。よっ
て、異なる2つの波の光を用いれば、雰囲気のゆらぎの
影響と試料Wの変位の影響とを演算によって分離でき
る。
【0029】雰囲気のゆらぎによる光線の観測点への入
射位置のずれは、ゆらぎがレーザー光の照射スポットサ
イズに比べて大きな範囲で滑らかに発生することから、
スペックルパターンを構成する全ての光線についてほぼ
均等であるとみなすことができる。つまり、雰囲気のゆ
らぎによってスペックルパターン全体がずれるとみなす
ことができるから、前記したd1 およびd2 は、光検出
手段2からの出力によるスペックルパターンの移動量と
して捕らえることができる。
【0030】以上のことから、(9)および(10)式
を用いたα0 およびkの計算は、複数の波長、例えばλ
1 とλ2 のレーザー光を照射して得られるそれぞれの反
射光の検出結果に基づくそれぞれのスペックルパターン
の移動量をそれぞれd1 およびd2 として計算すること
ができ、このように2つの波長の光を用いる場合には、
各データd1,2 に被測定試料Wの変位に伴うスペック
ルパターンの移動量Sが含まれない状態、つまり被測定
試料Wが変位しない静止状態で、かつ、その温度が定常
的に試験温度に加熱された状態で(9)および(10)
式によってα0およびkを算出しておく。
【0031】そして、実際の変位ないしは歪みの測定に
際しては、刻々のd1 およびd2 のサンプリングデータ
と、α0 およびk、並びに各波長λ1,λ2 を用いた(1
1)および(12)式の連立方程式から、ゆらぎ依存項
を除去してSを抽出すればよい。
【0032】
【実施例】図1は本発明を変位計に適用した実施例の全
体構成図である。被測定試料Wには、照射光学系1から
の互いに異なる波長λ1 およびλ2 のレーザー光が同一
箇所にスポット状に照射される。すなわち、照射光学系
1は、波長λ1 のレーザー光を出力する第1の半導体レ
ーザー11aと波長λ2 のレーザー光を出力する第2の
半導体レーザー12a、およびこれらの各半導体レーザ
ーからの出力光をスポット状に成形するためのレンズ1
1bと12b、並びに、波長λ1 のレーザー光を反射
し、波長λ2 のレーザー光を透過するダイクロイックミ
ラー13によって構成されている。
【0033】被測定試料Wによって反射された各波長の
レーザー光は、光検出手段2によってそれぞれ個別に検
出される。光検出手段2は、第1と第2のイメージセン
サ21と22、およびその前段に設けられたダイクロイ
ックミラー23によって構成されており、ダイクロイッ
クミラー23は波長λ1 のレーザー光を反射するととも
に、波長λ2 のレーザー光を透過する。これにより、第
1のイメージセンサ21には波長λ1 のレーザー光が、
第2のイメージセンサ22には波長λ2 のレーザー光が
それぞれ選択的に入射するようになっている。
【0034】各イメージセンサ21,22の出力は、そ
れぞれA−D変換器41,42によってデジタル化され
た後、演算部3に採り込まれる。演算部3はコンピュー
タを主体として構成され、雰囲気のゆらぎ成分に係る補
正情報を格納するためのメモリ31が接続されている。
この実施例において演算部3は、実際の変位測定に先立
ち、各イメージセンサ21,22からのデータを用いて
雰囲気のゆらぎ成分に係る補正情報を算出してメモリ3
1に格納する第1の演算プログラムと、実際の変位測定
時に、各イメージセンサ21,22からの刻々のデータ
とメモリ31の記憶内容を用いて、各イメージセンサ2
1,22の出力に含まれる雰囲気の揺らぎ成分を除去す
る補正演算を行うことによって、レーザー光の照射位置
における被測定試料Wの変位に伴うスペックルパターン
の移動量のみを抽出して変位量を算出する第2の演算プ
ログラムを内蔵している。
【0035】雰囲気のゆらぎ成分に係る補正情報を算出
する第1の演算プログラムは、被測定材料Wが変位しな
い静止状態で、かつ、測定すべき温度に加熱されてその
温度が定常状態になっている時点で実行される。この第
1の演算プログラムにおいては、各イメージセンサ2
1,22からのスペックルパターンデータを刻々と採り
込み、それぞれを個別に相関演算することによって、各
波長ごとのスペックルパターンの移動量d1,2 (t=
0 ),d1,2 (t=t1 ),d1,2 (t=
2 ),・・・・を求める工程と、そのように得られたデー
タ群d1,2 を用いて、前記したα0 およびkを算出す
る工程を含む。このα0 およびkの算出工程では、各時
間における各データd1,2 を、前記した(9)式およ
び(10)式に代入し、θを時間関数とし、かつ、α0
およびkを定数とした回帰演算により、定数α0 および
kを算出し、これらを補正情報としてメモリ31に格納
する。
【0036】そして、実際の変位測定時に実行される第
2の演算プログラムでは、各イメージセンサ21,22
からのスペックルパターンデータを刻々と採り込み、同
様にして各波長データごとに個別に相関演算を行うこと
によって、各波長ごとのスペックルパターンの刻々の移
動量d1,2 を求めるとともに、その各時点における移
動量d1,2 を、メモリ31内のα0 およびkとともに
前記した(11)および(12)式に代入し、この2つ
の式を用いた2元連立方程式から、雰囲気のゆらぎに起
因するみかけのスペックルパターンの移動成分であるθ
を含んだ項を除去し、レーザー光の照射位置における被
測定試料Wの変位成分Sを抽出する。そして、このSを
被測定試料Wの変位量として出力する。
【0037】以上の本発明実施例によると、被測定試料
Wが加熱され、かつ、静止状態においては、レーザー光
の照射位置は移動していないにも係わらず、雰囲気のゆ
らぎによって各波長λ1 およびλ2 の光によるスペック
ルパターンは見かけ上、図2(A)に示すように変動す
る。この状態でα0 およびkを算出するわけである。そ
して、被測定試料Wが変位している状態では、各各波長
λ1 およびλ2 の光によるスペックルパターンは同図
(B)に示すように変動するが、(11)式および(1
2)式から雰囲気のゆらぎによるθを含んだ成分を除去
することにより、同図(C)に示すように、被測定試料
Wの変位に起因する成分Sのみが抽出される。
【0038】本発明は、以上のような変位計のみなら
ず、スペックルパターンを利用した歪み計ないしは伸び
計(縮み計)としても、全く同様に適用することができ
る。図3は、本発明を歪み計に適用した実施例の光学系
の説明図である。この例おいては、被測定試料Wの表面
にレーザー光を照射する照射光学系1は、先の例と同様
であり、波長λ1 およびλ2 のレーザー光をそれぞれ同
一箇所に照射する半導体レーザー11a,12aとレン
ズ11b,12b、およびダイクロイックミラー13と
からなっているが、その各波長の反射光は、それぞれ2
箇所において観察される。
【0039】すなわち、被測定試料Wによる各波長の反
射光は、それぞれ互いに異なる位置に置かれた第1と第
2の光検出手段2aおよび2bによって検出される。各
光検出手段2aおよび2bは、それぞれ先の例における
光検出手段2と同様であり、それぞれ1次元イメージセ
ンサ21a,22aないしは21b,22bと、波長選
択するためのダイクロイックミラー23aないしは23
bによって構成されている。
【0040】このような光学系の構成において、第1の
光検出手段2aおよび第2の光検出手段2bで観察され
るλ1 およびλ2 の反射光から、それぞれ先の例と全く
同様の演算によって雰囲気のゆらぎによる成分を除去し
て、被測定試料Wの変形に起因するスペックルパターン
の移動量Sa,Sbのみを抽出する。そして、その各観
察点におけるスペックルパターンの移動量Sa,Sbの
差を求めることによって、レーザー光の照射位置におけ
る被測定試料Wの歪み量を抽出することができる。
【0041】なお、レーザー光の照射位置における被測
定試料Wの歪み量を抽出する方法として、図3の構成に
基づく方法以外に、物体の被測定部位の同一点に対して
表面法線を挟んで互いに対称な角度で互いに異なる波長
の2本のレーザービームを照射し、それぞれのビームが
作るスペックルパターンの移動量の差を求める方法もあ
るが、この場合、表面法線を挟んで対称に照射するレー
ザービームのそれぞれについて、本発明の手法を採用す
ればよい。この場合、使用するレーザー光の波長は4種
類となる。
【0042】図4は本発明を伸び(縮み)計に適用した
実施例の光学系の構成図である。この例においては、図
1と全く同じ構成の照射光学系と検出光学系を2組ずつ
設けることにより、被測定試料Wの表面に互いに距離L
を隔てた2箇所においてスペックルパターンの移動量を
算出して、その差によって被測定試料の2箇所間におけ
る伸び(縮み)を算出するように構成している。
【0043】すなわち、被測定試料Wは、その両端が例
えば材料試験機の掴み具に固着されて上下方向への引張
荷重が与えられる。被測定試料Wには、出力波長λ1
λ2の半導体レーザー111aと121a、レンズ11
1bと121b、およびダイクロイックミラー131か
らなる第1の照射光学系101と、出力波長λ3 とλ 4
の半導体レーザー112aと122a、レンズ112b
と122b、およびダイクロイックミラー132からな
る第2の照射光学系102によって、その荷重の作用方
向に所定の距離を隔てた2箇所に、それぞれ2波長ずつ
のスポット状のレーザー光が照射される。
【0044】第1の照射光学系101からの各波長のレ
ーザー光の被測定試料Wによる反射光は、第1と第2イ
メージセンサ211と221およびダイクロイックミラ
ー231からなる第1の検出光学系201によって検出
され、図1の例と全く同様に波長λ1 およびλ2 のスペ
ックルパターンデータを検出する。また、第2の照射光
学系102からの各波長のレーザー光の被測定試料Wに
よる反射光についても、第3と第4のイメージセンサ2
12と222およびダイクロイックミラー232からな
る第2の検出光学系202によって検出され、同様にし
て波長λ3 およびλ4 のスペックルパターンデータを検
出する。そして、各検出光学系によるスペックルパター
ンデータから、図1の例と全く同様な演算により、雰囲
気のゆらぎに起因する成分が除去され、被測定試料Wの
伸びに起因する各照射位置のおけるスペックルパターン
の移動量S1 およびS2 が抽出される。このようにして
得られた各照射位置におけるスペックルパターンの移動
量S1 およびS2 の差を算出すると、雰囲気のゆらぎの
影響を受けることなく、被測定試料Wの各照射位置間に
おける伸びが得られる。
【0045】ここで、以上の各実施例では、被測定試料
Wの同一箇所からの反射光を2つのイメージセンサによ
って個別に検出したが、2波長のレーザー光を、雰囲気
のゆらぎの変化速度に比べて十分に速い速度で、2波長
のレーザー光を交互にON/OFFすることができれ
ば、1つのイメージセンサを時分割的に使用して各波長
のスペックルパターンデータを得ることができる。
【0046】また、以上の各実施例においては、雰囲気
のゆらぎによる影響を除去するために、被測定試料の同
一箇所に互いに異なる2つの波長を持つレーザー光を照
射したが、同一箇所に互いに異なる3つ以上の波長を持
つレーザー光を照射してもよい。3波長のレーザー光を
同一箇所に照射した場合、前記した(11),(12)
式に加えて
【0047】
【数9】
【0048】で表されるデータd3 が得られることにな
る。この(11)〜(13)式で表されるデータd1
3 が得られると、被測定試料Wが静止状態でのデータ
に基づいてα0 およびkを回帰演算によって求める必要
がなくなり、3つの式から直ちに雰囲気のゆらぎ成分で
あるθを含む項を除去できる。また、波長の数を増やす
ほど、補正精度は向上する。
【0049】なお、本発明は、被測定試料Wを高温に加
熱する場合に限らず、例えば冷却ガス中に被測定試料W
を置いた状態での変位、歪みないしは伸び等の測定のよ
うに、雰囲気のゆらぎが生じる測定に対して広く応用す
ることができる。
【0050】
【発明の効果】以上のように構成したから、本発明によ
れば、被測定試料を高温に加熱した状態での測定等に際
して、被測定試料を真空チャンバ等に収容することな
く、非接触のもとに雰囲気のゆらぎによる影響を受けな
い正確な測定値を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を変位計に適用した実施例の全体構成図
【図2】その作用説明図
【図3】本発明を歪み計に適用した実施例の光学系の構
成図
【図4】本発明を伸び計に適用した実施例の光学系の構
成図
【図5】本発明が適用されるスペックルパターンを利用
した変位または歪みの測定原理の説明図
【図6】図5のモデルにおいて雰囲気のゆらぎを付加し
た場合の説明図
【図7】雰囲気のゆらぎがある場合における1本の光線
の軌跡に注目して示す本発明の原理説明図
【符号の説明】
1 照射光学系 11a,12a 半導体レーザー 11b,12b レンズ 13 ダイクロイックミラー 2 光検出手段 21 第1のイメージセンサ 22 第2のイメージセンサ 23 ダイクロイックミラー 3 演算部 31 メモリ 41,41 A−D変換器 W 被測定試料

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被測定試料に光を照射する照射光学系
    と、その光の被測定試料による反射光を刻々と受光する
    光検出手段と、その光検出手段の出力を用いてスペック
    ルパターンの移動量を求めるとともに、そのスペックル
    パターンの移動量から被測定試料の変位まはた歪みを算
    出する演算部を備えた装置において、上記照射光学系
    は、被測定試料の同一箇所に複数の波長の光を照射し、
    上記光検出手段は、その各波長の光の被測定試料による
    反射光をそれぞれ独立的に検出するとともに、上記演算
    部は、上記光検出手段による各波長の反射光データに基
    づき、被測定試料周辺の雰囲気のゆらぎによる影響を除
    去するゆらぎ補正演算手段を含んでいることを特徴とす
    る非接触変位または歪計。
JP17457694A 1994-07-26 1994-07-26 非接触変位または歪計 Pending JPH0843038A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17457694A JPH0843038A (ja) 1994-07-26 1994-07-26 非接触変位または歪計

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17457694A JPH0843038A (ja) 1994-07-26 1994-07-26 非接触変位または歪計

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0843038A true JPH0843038A (ja) 1996-02-16

Family

ID=15980978

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP17457694A Pending JPH0843038A (ja) 1994-07-26 1994-07-26 非接触変位または歪計

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0843038A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9400237B2 (en) 2013-03-15 2016-07-26 The United States Of America As Represented By The Administrator Of The National Aeronautics And Space Administration Optical method for detecting displacements and strains at ultra-high temperatures during thermo-mechanical testing
CN106767478A (zh) * 2016-11-29 2017-05-31 北京卫星制造厂 一种热真空高低温环境下结构微变形测量方法
CN114526686A (zh) * 2022-04-25 2022-05-24 南京康斯智信工程科技有限公司 一种长大结构混凝土实体构件防裂控裂在线监测系统

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9400237B2 (en) 2013-03-15 2016-07-26 The United States Of America As Represented By The Administrator Of The National Aeronautics And Space Administration Optical method for detecting displacements and strains at ultra-high temperatures during thermo-mechanical testing
CN106767478A (zh) * 2016-11-29 2017-05-31 北京卫星制造厂 一种热真空高低温环境下结构微变形测量方法
CN106767478B (zh) * 2016-11-29 2018-03-09 北京卫星制造厂 一种热真空高低温环境下结构微变形测量方法
CN114526686A (zh) * 2022-04-25 2022-05-24 南京康斯智信工程科技有限公司 一种长大结构混凝土实体构件防裂控裂在线监测系统

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2420796B1 (en) Shape measuring method and shape measuring apparatus using white light interferometry
CN110554402A (zh) 测量设备和处理设备
US8289525B2 (en) Optical surface measuring apparatus and method
JPH1144641A (ja) 屈折率分布の測定方法及び装置
JP4183220B2 (ja) 光学球面曲率半径測定装置
CN111220088B (zh) 测量系统和方法
JPH06294629A (ja) 表面の曲率の測定装置
JP2000221013A (ja) 干渉計測方法および干渉計測装置
KR20210125428A (ko) 광학 측정 시스템 및 광학 측정 방법
JPH10253892A (ja) 位相干渉顕微鏡
JP3219223B2 (ja) 特性値測定方法及び装置
JP2942972B2 (ja) 干渉計測システム
JP3040140B2 (ja) 色収差測定方法及び測定装置
JPH10221032A (ja) 干渉計測方法および干渉計測装置
JPS63138204A (ja) 形状測定方法
RU2037768C1 (ru) Интерференционный сферометр
GB2468177A (en) Optical surface measuring apparatus and method
JPH07151515A (ja) 非接触型変位または歪計
JPH03243804A (ja) 非球面の形状測定方法
JPH0711413B2 (ja) 非接触型の表面形状測定装置
Kurita et al. Strain measurement by a diffraction grating method
JPH05322661A (ja) 波長変動量測定装置
JPH11108624A (ja) 面形状測定装置および方法、並びに波面収差測定装置および方法
JPH0942935A (ja) 非接触伸び計
JPH0755418A (ja) 変位計