JPH0843814A - カラー画像表示装置 - Google Patents

カラー画像表示装置

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JPH0843814A
JPH0843814A JP6176850A JP17685094A JPH0843814A JP H0843814 A JPH0843814 A JP H0843814A JP 6176850 A JP6176850 A JP 6176850A JP 17685094 A JP17685094 A JP 17685094A JP H0843814 A JPH0843814 A JP H0843814A
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JP
Japan
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light
image display
light emitting
emitting member
phosphor
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JP6176850A
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English (en)
Inventor
Teruaki Shigeta
照明 重田
Takeshi Nishiura
毅 西浦
Koji Kitamura
幸二 北村
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 紫外線光源からの紫外線でB,G,R用蛍光
体を励起発光させるカラー画像表示装置に関し、高輝度
で光源の紫外線の利用効率を低下させることなく、簡易
な構造で装置の薄型化を実現し、かつ発光色の色ずれや
発光面の輝度むらのないカラー画像表示装置を提供する
ものである。 【構成】 紫外線光源26および反射部材27から照射
される紫外線は、透明基板28の凹部29に形成された
発光部材33(蛍光体30,31,32)に照射され、
発光部材33がB,G,Rの各色光に発光する。発光部
材33と液晶パネル25とは透明基板28の凹部29に
より、両者の距離を近接させることができるため、発光
部材33から照射されるB,G,Rの各色光は、色ずれ
やクロストークを起こすことなく液晶パネル25の各画
素に効率よく照射される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は液晶素子などの画像表示
素子に作製された画像を、直視または投写により提示す
るカラー画像表示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】液晶素子などの画像表示素子を用いたカ
ラー画像表示装置は、図15に示すような構成になって
いる(たとえば、谷ら「高画質アクティブマトリクス液
晶カラーディスプレイ」昭和60年11月14日,テレ
ビジョン学会技術報告ED905 など)。すなわち、
線状の光源1の上部に、液晶層2をガラス3および4で
挾み、さらにガラス3および4の外側に偏光板5および
6を配置した構造の画像表示素子7を置き、液晶層2と
ガラス3との間に青色(以下、Bと呼ぶ),緑色(以
下、Gと呼ぶ),赤色(以下、Rと呼ぶ)の3原色を提
示するためのカラーフィルタ8を置いたもの(偏光板5
の外側にカラーフィルタ8を置いた構造のものもある)
である。
【0003】光源1はカラーフィルタ8からの着色光の
色純度を上げるために、図16に示すようにB,G,R
の3つのピーク光からなる分光特性を有する3波長域発
光形蛍光ランプが用いられている。また、カラーフィル
タ8の分光透過特性は図17に示すように、光源1から
のB,G,Rの各ピーク光に対応させた特性になってい
る。画像表示素子7は表示すべき画像信号に応じてその
透過率が変化し、光源1からの照射光を遮断するシャッ
タ機能を有しており、この画像表示素子7の透過率の変
化、すなわち透過光の透過または遮断によって画像が提
示される構成になっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のカラー画像表示装置において、画像表示素子
7が液晶素子の場合、その透過率は図18に示すように
可視域において約10%〜15%程度、またカラーフィ
ルタ8の透過率は図17に示すようにB,G,Rの各ピ
ーク波長において約60%〜80%程度であるため、画
像表示素子7とカラーフィルタ8の両者を経て画像とし
て提示される光は、光源1から照射される光のうち6%
〜12%になる。近年、カラー画像表示装置を屋外や明
るい照明光の下で使用するための要求のひとつとして、
画面の高輝度化(明るさの増加)がある。
【0005】たとえば、カラー液晶パネルを用いた画像
表示装置において、ワードプロセッサやパーソナルコン
ピュータ等のオフィスオートメーション用機器に要求さ
れる画面輝度は100cd/m2 以上、カラーテレビジョン
などの映像機器に要求される輝度は200〜300cd/m
2 といわれており、これにともない、画像表示装置の背
面から照明するバックライトの発光面輝度も3000〜
7000cd/m2 を必要とする(たとえば、「液晶パネル
用バックライト技術」,(平成4年11月27日),ト
リケップス,P.12,P.23)。
【0006】これを実現するためには、画像表示素子7
における液晶層2,偏光板5および6,カラーフィルタ
8などの透過率を増加させればよいことになる。しかし
現状の技術レベルではいずれの透過率も数%増加させる
のに多大の技術開発の時間と費用を必要とするため、一
般に上記課題を解決する方法としてバックライトの明る
さ(輝度)を増加させる、すなわち大容量の光源を用い
たり、その光源を過負荷で点灯させて使用することで対
応しているのが実情である。
【0007】このため、光源やバックライトに対し、厳
しい仕様が要求されることが常である。ここで、光源1
に3波長域発光形蛍光ランプを用いた場合のランプバル
ブ内面の状態を考えると、ここにはB用蛍光体(たとえ
ば、ユーロピウム付活アルミン酸バリウム,マグネシウ
ム:BaMg2 Al1627;Eu2+など)とG用蛍光体
(たとえば、テレビウム付活アルミン酸セリウム,マグ
ネシウム:CeMgAl1119;Tb3+など)およびR
用蛍光体(例えば、ユーロピウム付活酸化イットリウ
ム:Y23 ;Eu3+等)の3種類の蛍光体を混合して
塗布されており、この蛍光体の混合比を最適化し、紫外
線で励起させることにより白色光として発光させてい
る。
【0008】このB,G,Rの蛍光体が互いに干渉する
(重なる)ことなく塗布されていれば問題はないが、そ
の使用目的から3種類の蛍光体が多層に重なり合って塗
布されるため、各蛍光体の可視光への変換効率が低下
し、光源としての発光効率が低下するという問題を含ん
でいる。
【0009】また、光源1から照射される可視光は、そ
の照射方向が一定でなく拡散されている場合が多いた
め、画像表示素子7が透過形の液晶素子の場合には、前
記の可視光を画像表示素子7に照射しても入射角特性の
関係から、画像表示素子7に対して垂直または垂直に近
い状態で照射される光は画像表示素子7に容易に入射す
るが、斜めになるほど入射しにくくなるばかりでなく、
色ずれを生じたりシャッタ機能の低下、すなわち洩れ光
による画質の低下を生じる恐れがある。
【0010】このため、本願発明者らは前記問題を解決
する発明として、先に特開平1−307790号公報に
記載のカラー画像表示装置の照明装置(バックライト)
を提案した。この発明の概要を図19および図20に示
す。
【0011】図19及び図20において、光源9からの
直射紫外線(図19において破線で示す)と反射部材1
0からの反射紫外線(図19において一点鎖線で示す)
はともに発光部材11に照射される。発光部材11は青
色用(B),緑色用(G),赤色用(R)の各蛍光体か
らなる蛍光体ドットが、画像表示素子12の各画素の位
置に相対して複数順序よく配列されており、各々の蛍光
体ドットに前記紫外線が照射されることによって、赤色
光,緑色光,青色光の各色光が常時発光している。
【0012】発光部材11で発光した各色光は、光整合
部材13のマイクロフレネルレンズ14と遮光板15に
よって集光ならびに照射方向を整合されたのち、画像表
示素子12(本発明では一例として、液晶素子を用いて
説明している)に効率よく照射される。また遮光板15
およびブラックマトリクス16はB,G,Rの各蛍光体
ドットからの照射光が互いに干渉しないように分離させ
る役目をもつ。
【0013】これらに相対した画像表示素子12のう
ち、表示すべき画素だけを開放することにより、画像表
示素子12に青色,緑色,赤色の組み合せによるカラー
画像が提示される。この時のカラー画像は、発光部材1
1からのB,G,Rの各色光がそのまま提示されるた
め、これによってカラーフィルタが不要となり、その分
の光量を増加させることができる。また、青色,緑色,
赤色の蛍光体がドットまたはストライプ状に分離、独立
して配置されるため、異種蛍光体の重なりがなくなり、
その分の光量を増加させることができ、カラー画像表示
装置のバックライトとしての発光効率を向上させ、提示
画像の明るさをより明るくすることができるものであ
る。
【0014】図19および図20の構成において、発光
部材11に形成しているB,G,Rの各蛍光体ドットか
らの照射光が互いに干渉しないように、マイクロレンズ
14と遮光板15からなる光整合部材13を配置してい
る。この光整合部材13は、その構成部材や構造の関係
上、2〜3mm程度の厚さが必要となり、画像表示素子
12が液晶素子の場合には、その厚さが約1〜2mmで
あることからすると、必然的に発光部材11から画像表
示素子12までの厚みが厚くなって、液晶素子を用いた
画像表示装置の特徴である薄型化を実現するための阻害
要因となる。また、光整合部材13にマイクロレンズ1
4や遮光板15を用いるため、構造が複雑になるばかり
でなく、コストアップの要因にもなる。
【0015】そこで、本発明は高輝度で光源の紫外線の
利用効率を低下させることなく、簡易な構造で装置の薄
型化を実現し、かつ発光色の色ずれや発光面の輝度むら
のないカラー画像表示装置を提供するものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】そして上記問題点を解決
する本発明の技術的な手段を以下に述べる。 (1)主として紫外線を照射する光源と、前記光源から
の紫外線により、青色光(B),緑色光(G),赤色光
(R)にそれぞれ発光する発光部材と、前記発光部材の
上部に設けて、発光部材からの照射光を透過または遮断
する機能を有し、複数の画素からなる画像表示素子とを
備え、前記画像表示素子の下部に透明基板を配置すると
ともに、この透明基板の少なくとも一方の面に凹部を形
成し、その凹部の一部もしくは全部に前記発光部材を形
成する。 (2)透明基板に形成した凹部が光源に相対し、かつ凹
部の一部もしくは全部に紫外線反射・可視光透過膜を形
成する。 (3)透明基板に形成した凹部が画像表示素子に相対
し、かつ凹部の一部もしくは全部に可視光反射膜を形成
する。 (4)透明基板の凹部に形成した発光部材を蛍光体と
し、光源からの紫外線の照射強度が強い部分の蛍光体の
膜厚を厚く、照射強度が弱い部分の蛍光体の膜厚を薄く
する。 (5)透明基板の凹部に形成した発光部材を蛍光体と
し、光源からの紫外線の照射強度が強い部分の蛍光体の
粒径を大きく、照射強度が弱い部分の蛍光体の粒径を小
さくする。 (6)透明基板の凹部に形成した発光部材を蛍光体と
し、蛍光体の膜厚を、B,G,Rの発光比率に応じて変
える。 (7)透明基板の凹部に形成した発光部材を蛍光体と
し、蛍光体の粒径を、B,G,Rの発光比率に応じて変
える。
【0017】
【作用】この技術的手段による作用は次のようになる。 (1)光源から照射される紫外線が、透明基板の凹部に
形成した発光部材(B,G,Rの蛍光体)に照射され、
これをB・G・Rの可視光のいずれかに変換したのち、
画像表示素子に近接して直接照射されるため、カラーフ
イルタが不要になり、その分の明るさ(輝度)が増加す
るばかりでなく、B,G,Rの蛍光体が分離または独立
して配置されるため、異種蛍光体の重なりがなくバック
ライトとしての発光効率を向上させることができる。 (2)透明基板に形成した凹部が光源に相対し、かつ凹
部の一部もしくは全部に紫外線反射・可視光透過膜を形
成することにより、光源から照射された紫外線の一部
が、透明基板の凹部の側壁面で光源側と反対方向に反射
され、その反射紫外線が凹部に形成した発光部材に照射
されるため、光源からの紫外線を効率よく発光部材に照
射することができる。 (3)透明基板に形成した凹部が画像表示素子に相対
し、かつ凹部の一部もしくは全部に、可視光反射膜を形
成することにより、発光部材が光源からの紫外線により
各B,G,Rの可視光に発光した後、光源側に向かう各
B,G,R光は前記可視光反射膜で反射され、画像表示
素子側に照射されるとともに、画像表示素子側に向かう
各B,G,R光の一部は、透明基板の凹部の側壁面で発
光部材側とは反対方向に反射されながら、画像表示素子
側に照射されるため、画像表示素子に照射されるB,
G,Rの各色光の照射方向が同一方向になり、色ずれが
低減できるばかりでなく、画像表示素子への照射光の効
率を高めることができる。 (4)発光部材において、紫外線の照射強度が強い部分
の蛍光体の膜厚を厚く、照射強度が弱い部分の蛍光体の
膜厚を薄くすることにより、光源から照射される紫外線
が発光部材に不均一に照射されても、発光部材の全面を
ムラなく均一に発光させることができる。 (5)発光部材において、紫外線の照射強度が強い部分
の蛍光体の粒径を大きくし、照射強度が弱い部分の蛍光
体の粒径を小さくすることにより、光源から照射される
紫外線が発光部材に不均一に照射されても、発光部材の
全面をムラなく均一に発光させることができる。 (6)発光部材において、B,G,Rの各蛍光体の膜厚
や粒径を変えることにより、B,G,R光の発光比率を
変えることができる。
【0018】
【実施例】以下、本発明の第1の実施例を、添付図面に
もとづいて説明する。図1は本発明の第1の実施例であ
るカラー画像表示装置の構成図、図2はその一部を拡大
した断面図である。
【0019】図1及び図2において、上基板ガラス17
と下基板ガラス18がスペーサ19を介して対向して配
置され、上基板ガラス17の片面(下基板ガラス18に
向いた面)には複数の画素電極20が、下基板ガラス1
8の片面(上基板ガラス17に向いた面)には透明導電
膜からなる共通電極21がそれぞれ形成されており、上
基板ガラス17と下基板ガラス18との間に液晶22が
封入されている。上基板ガラス17と下基板ガラス18
のそれぞれの外側の面(画素電極20と共通電極21が
それぞれ形成されている面と反対側の面)に、上偏光板
23と下偏光板24がそれぞれ接着剤(例えば、シリコ
ーン系接着剤など)で貼付されている。上記の上基板ガ
ラス17と下基板ガラス18、スペーサ19、画素電極
20と共通電極21、液晶22、上偏光板23と下偏光
板24により画像表示素子である液晶パネル25を構成
しており、複数の画素電極20が占める領域が各画素に
なっている。
【0020】このような構成の液晶パネル25の大きさ
及び画素数,画素ピッチは、直視形のカラー画像表示装
置の場合、大きさが(対角長)2.5〜15インチ、画
素数が横312×縦230画素(約7万画素)〜横19
20×横1600画素(約300万画素)、画素ピッチ
が横0.1×縦0.1mm〜横0.3×縦0.3mmと
なっている。また、投写形のカラー画像表示装置の場
合、大きさが(対角長)1.3〜3.2インチ、画素数
が横470×縦236画素(約11万画素)〜横720
×横480画素(約35万画素)、画素ピッチが横0.
1×縦0.1mm〜横0.3×縦0.3mmとなってい
る(たとえば、「フラットパネルディスプレイ 199
4」,(平成5年),日経BP社,P.234〜P.2
44)。
【0021】本実施例においては、液晶パネル25の大
きさや画素数,画素ピッチなどを詳述していないが、大
体、上記の仕様のものを用いることを想定して、以下に
実施例を述べる。ただし、カメラ一体形のビデオシステ
ム用ビューファインダに用いる液晶パネル(対角長0.
7〜1インチ)や、公衆用大型画像表示装置に用いる液
晶パネル(対角長10インチ程度のパネルをタイル状に
多数配列させたもの)など、用途に応じて液晶パネルも
種々の大きさのものが使用されており、本実施例は上記
のような液晶パネルに対応させることもできる。
【0022】一方、26は紫外線のうち、特に254n
mの波長における紫外線の放射パワーが最大となる線状
の光源(たとえば殺菌ランプや、一般の蛍光ランプで蛍
光体が未塗布でかつランプバルブに紫外線を透過する石
英管を使ったものなど)で、この紫外線光源26の下部
には、紫外線光源26からの紫外線を効率よく反射させ
る材質からなる反射部材27を設けている。
【0023】紫外線光源26の上部には、紫外線光源2
6の長手方向(管軸方向)と平行に透明基板28(たと
えば、蛍光ランプのランプバルブに用いられるソーダラ
イムマグネシアガラス:SiO2−R2O−CaO−Mg
O系などがよい)を設けており、この透明基板28の紫
外線光源26側の面には、液晶パネル25の各画素に相
対させ、空間の形状が立方体からなる複数の凹部29が
サンドブラスト法(透明基板28より硬い材質の粉末、
たとえばダイヤモンド粉末などを、高圧により透明基板
28に噴射させて複数の凹部29を形成する)により形
成されている。この凹部29の底面(下偏光板24に近
い面)にはB用蛍光体30,G用蛍光体31,R用蛍光
体32(B用蛍光体30,G用蛍光体31,R用蛍光体
32をまとめて発光部材33と呼ぶ)がドット状に形成
されている。
【0024】本実施例において、発光部材33は塗布法
により透明基板28の凹部29に形成しているが、特に
塗布法に限定せずに、印刷法や蒸着法で形成してもよ
く、その場合は、蛍光体の膜厚が制御しやすくなる。ま
た、透明基板28に凹部29を形成する方法としてサン
ドブラスト法を用いたが、ケミカルエッチング法やレー
ザー光などにより透明基板28に凹部29を形成するこ
ともできる。
【0025】なお、上記発光部材33のうちB用蛍光体
30には、例えばユーロピウム付活アルミン酸バリウ
ム,マグネシウム:BaMg2 Al1627;Eu2+など
が、G用蛍光体31には、テレビウム付活アルミン酸セ
リウム,マグネシウム:CeMgAl1119;Tb3+
どが、R用蛍光体32には、ユーロピウム付活酸化イッ
トリウム:Y23;Eu3+など、単色発光する蛍光体が
適する。
【0026】透明基板28の上部には透明基板28と近
接して平行に、液晶パネル25を配置している。ここ
で、透明基板28を液晶パネル25と平行に配置したの
は、発光部材33から液晶パネル25までの距離を均等
にしているためで、紫外線光源26及び反射部材27を
発光部材33の直下に配置せず、導光体方式のように、
透明樹脂板やガラス板からなる導光体の横に紫外線光源
を配置(いずれも図示せず)した場合、発光面が均一に
ならず、傾斜をもった輝度(明るさ)分布になることが
多く、このような場合には、発光部材33と液晶パネル
25とを平行にせずに不平行にすることも考えられる。
【0027】また、透明基板28の上面には、ブラック
マトリクス34が各蛍光体30,31,32の境界部分
に相当する位置に形成されており、各蛍光体30,3
1,32から照射される色光の混色を防止し、液晶パネ
ル25に提示されるカラー画像の色ずれや干渉(クロス
トーク)を抑制するとともに、コントラストを向上させ
ている。なお、前記ブラックマトリクス34は、たとえ
ば、Rh(ロジウム),Al(アルミニウム),Ni
(ニッケル)などの材質を透明基板28に蒸着すること
で実現できる。
【0028】発光部材33は、紫外線光源26から照射
される紫外線のうち、主として254nmの波長により
励起され、波長450nm±50nmのB光,波長53
0nm±50nmのG光,波長630nm±50nmの
R光の3原色の可視光のいずれかに変換して効率よく発
光させるB用蛍光体30,G用蛍光体31,R用蛍光体
32を蛍光体ドットとして、透明基板28に複数順序よ
く配列させた構成にしており、発光部材33のB用蛍光
体30,G用蛍光体31,R用蛍光体32の各蛍光体ド
ットのうち、1ドットを液晶パネル25の1画素分に相
対させている。
【0029】また液晶パネル25は表示すべき画像信号
(図示せず)に応じてその透過率が変化し、発光部材3
3からの照射光(色光)を透過または遮断するようなシ
ャッタ機能を有した透過形の液晶素子であり、この液晶
パネル25の透過率の変化、すなわち透過光の透過また
は遮断によって画像を提示する構成になっている。
【0030】カラー画像表示装置を上記のように構成す
ることにより、図1および図2に示すように、紫外線光
源26から直接照射される紫外線と、反射部材27で反
射される紫外線は、ともに発光部材33に向かう。
【0031】図2は、その様子を詳述したもので、紫外
線(図2において破線で示す)は紫外線光源26から直
接、または反射部材27で反射された後、透明基板28
に設けた凹部29に向い、凹部29の底面に形成された
発光部材33のB用蛍光体30,G用蛍光体31,R用
蛍光体32にそれぞれ照射される。ここで、B用蛍光体
30,G用蛍光体31,R用蛍光体32は紫外線を吸収
し、それぞれB光,G光,R光の色光として可視光線
(図2において実線で示す)に変換され、透明基板28
を透過した後、液晶パネル25の各画素の透過−遮断状
態に合わせて、図3に示すように、B,G,Rの3波長
が従来のカラー画像表示装置に用いられている光源の発
光スペクトルとカラーフィルタの分光透過特性を組み合
わせた場合と同様に最適化された色光(カラー画像)が
提示される。
【0032】以上のように本実施例では、画像表示素子
である液晶パネル25の下部に、液晶パネル25と平行
に透明基板28を近接させて配置するとともに、この透
明基板28の紫外線光源26側の面に、液晶パネル25
の各画素の位置に相対させて凹部29を形成し、その凹
部29の底面に発光部材33を形成することにより、紫
外線光源26から照射される紫外線が、透明基板28の
凹部29に形成したB・G・Rの蛍光体ドットからなる
発光部材33に照射され、これをB・G・Rの可視光の
いずれかに変換した後、液晶パネル25に直接照射され
るため、カラーフイルタが不要になり、その分の明るさ
(輝度)が増加するばかりでなく、B,G,Rの蛍光体
がドット状に分離または独立して配置されるため、異種
蛍光体の重なりがなくバックライトとしての発光効率を
向上させることができる。
【0033】また、透明基板28に凹部29を形成し、
その底面に発光部材33を形成することにより、液晶パ
ネル25と発光部材33との距離が近接するため、発光
部材33からのB,G,Rの各色光が、これに相対する
液晶パネル25の各画素に確実に照射され、マイクロレ
ンズや遮光板からなる光整合部材を用いなくても、これ
らと同等の作用・効果があり、色ずれや干渉(クロスト
ーク)のない高コントラストのカラー画像を液晶パネル
25に提示することができる。
【0034】次に、本発明の第2の実施例を、添付図面
にもとづいて説明する。図4は本発明の第2の実施例で
あるカラー画像表示装置の構成図、図5はその一部を拡
大した断面図である。図4および図5において、構成す
る部品の基本的な位置関係と名称およびその役割りは先
に述べた第1の実施例と同様であり、本実施例において
はその説明を省略する。第2の実施例において、第1の
実施例と異なるのは、透明基板28の紫外線光源26側
の面に凹部29を形成し、この凹部29の全部または一
部に、紫外線反射・可視光透過膜35を形成したことで
ある。
【0035】上記において、その構成と動作を説明す
る。本実施例の目的は紫外線光源26から照射される紫
外線を、透明基板28の凹部29に形成した紫外線反射
・可視光透過膜35により、凹部29に形成した発光部
材33に効率よく照射させるとともに、発光部材33以
外に照射された紫外線を、紫外線反射・可視光透過膜3
5により紫外線光源26側および反射部材27側に戻し
た後、再度、発光部材33側に照射させることにより、
紫外線光源26から照射される紫外線を、効率よく発光
部材33に照射させてB,G,Rの各色光に変換し、液
晶パネル25に照射させることにより、明るいカラー画
像を提示するものである。
【0036】図4および図5において、透明基板28の
凹部29には点線で示す領域に、紫外線反射・可視光透
過膜35が形成されている。この紫外線反射・可視光透
過膜35は、紫外線を反射し、可視光線を透過させる材
質(たとえば、ZnSとSiO2を交互に多層真空蒸着
したもの)から形成されている。
【0037】図5は、その様子を詳述したもので、紫外
線(図5において破線で示す)は紫外線光源26から直
接、または反射部材27で反射された後、透明基板28
に設けた凹部29に向い、凹部29の底面に形成された
発光部材33のB用蛍光体30,G用蛍光体31,R用
蛍光体32にそれぞれ照射される。
【0038】紫外線光源26及び反射部材27から発光
部材33に向かう紫外線の大部分は直接、発光部材33
に照射されるが、一部の紫外線は透明基板28に形成さ
れた凹部29の壁面に向かう。凹部29には紫外線反射
・可視光透過膜35が形成されているため、紫外線反射
・可視光透過膜35により発光部材33側に反射(照
射)される。ここで、発光部材33であるB用蛍光体3
0,G用蛍光体31,R用蛍光体32は、紫外線を吸収
し、それぞれB,G,Rの各色光として可視光線(図5
において実線で示す)に変換され、透明基板25を透過
した後、液晶パネル25の各画素の透過−遮断状態に合
わせて、図3に示すように、B,G,Rの3波長が従来
のカラー画像表示装置に用いられている光源の発光スペ
クトルとカラーフィルタの分光透過特性を組み合わせた
場合と同様に最適化された色光(カラー画像)が提示さ
れる。
【0039】以上のように本実施例では、液晶パネル2
5と平行に近接させた透明基板28に設けた凹部29の
全部または一部に、紫外線反射・可視光透過膜35を形
成するとともに、底面に発光部材33を形成することに
より、紫外線光源26および反射部材27から照射され
る紫外線が、透明基板28の凹部29に形成したB・G
・Rの蛍光体ドットからなる発光部材33に効率よく照
射されるため、より明るいカラー画像を提示することが
できる。
【0040】次に、本発明の第3の実施例を、添付図面
にもとづいて説明する。図6は本発明の第3の実施例で
あるカラー画像表示装置の構成図、図7はその一部を拡
大した断面図である。図6および図7において、構成す
る部品の基本的な位置関係と名称およびその役割りは先
に述べた第1及び第2の実施例と同様であり、本実施例
においてはその説明を省略する。第3の実施例におい
て、第1および第2の実施例と異なるのは、透明基板2
8の液晶パネル25側の面に凹部29を形成し、この凹
部29の全部または一部に、可視光反射膜36を形成し
たことである。
【0041】上記において、その構成と動作を説明す
る。本実施例の目的は透明基板28の凹部29に形成し
た発光部材33からのB,G,Rの各色光を、凹部29
に形成した可視光反射膜36により、液晶パネル25に
効率よく照射させることによって、明るいカラー画像を
提示するものである。
【0042】図6および図7において、透明基板28の
凹部29には点線で示す領域に、可視光反射膜36が形
成されている。この可視光反射膜36は、例えば、Zn
SとSiO2 を交互に多層真空蒸着したものなどのよう
に、可視光を効率よく反射させる材質から形成されてい
る。
【0043】図7はその様子を詳述したもので、紫外線
(図7において破線で示す)は紫外線光源26から直
接、または反射部材27で反射された後、透明基板28
(本実施例においては、紫外線を効率よく透過させる必
要性から、透明石英ガラスを用いているが、紫外線を効
率よく透過させる材質であれば、透明石英ガラスには限
定しない)を透過した後、透明基板28に設けた凹部2
9の底面(図6および図7において、紫外線光源26
側)に形成された発光部材33のB用蛍光体30,G用
蛍光体31,R用蛍光体32にそれぞれ照射される。
【0044】ここで、発光部材33であるB用蛍光体3
0,G用蛍光体31,R用蛍光体32は、紫外線を吸収
し、それぞれB,G,Rの各色光として可視光線(図7
において実線で示す)に変換され、その大部分は直接、
液晶パネル25に照射されるが、一部の色光は透明基板
28に形成された凹部29の壁面に向かう。凹部29に
は可視光反射膜36が形成されているため、可視光反射
膜36により液晶パネル25側に反射(照射)され、液
晶パネル25において、発光部材33であるB用蛍光体
30,G用蛍光体31,の各画素の透過−遮断状態に合
わせて、図3に示すように、B,G,Rの3波長が従来
のカラー画像表示装置に用いられている光源の発光スペ
クトルとカラーフィルタの分光透過特性を組み合わせた
場合と同様に最適化された色光(カラー画像)が提示さ
れる。
【0045】以上のように本実施例では、液晶パネル2
5と平行に近接させた透明基板28に設けた凹部29の
全部または一部に、可視光反射膜36を形成するととも
に、底面に発光部材33を形成することによって、発光
部材33から照射されるB,G,Rの各色光の照射方向
が同一方向になり、各色光が液晶パネル25に効率よく
照射されるため、光整合部材やマイクロレンズを用いず
に、発光部材から照射されるB,G,Rの各色光を干渉
させないように画像表示素子に照射させることができ、
色ずれが低減できるばかりでなく、画像表示素子への照
射光の効率を高めることができ、より明るいカラー画像
を提示することができる。
【0046】また、光整合部材やマイクロレンズを用い
ないため、構造が簡単でコストも廉価に実現できる。
【0047】次に、本発明の第4の実施例を添付図面に
もとづいて説明する。図8は本発明の第4の実施例であ
るカラー画像表示装置の構成図、図9はその一部を拡大
した断面図である。図8および図9において、構成する
部品の基本的な位置関係と名称およびその役割りは先に
述べた第1の実施例と同様であり、本実施例においては
その説明を省略する。第4の実施例において、第1の実
施例と異なるのは、透明基板28の凹部29に形成した
B用蛍光体30,G用蛍光体31,R用蛍光体32から
なる発光部材33を多層の蛍光体層とし、紫外線光源2
6及び反射部材27から照射される紫外線の、照射強度
が強い部分の蛍光体の膜厚を厚く(層数を多く)、紫外
線の照射強度が弱い部分の蛍光体の膜厚を薄く(層数を
少なく)したことである。
【0048】上記において、その構成と動作を説明す
る。本実施例の目的は透明基板28の凹部29に形成し
た発光部材33において、紫外線光源26および反射部
材27から照射される紫外線の、照射強度の強弱に応じ
て発光部材33の蛍光体の膜厚を変えて、液晶パネル2
5にB,G,Rの各色光を、均一に、かつ効率よく照射
させることにより、明るいカラー画像を提示するもので
ある。一般に、蛍光体を塗布した蛍光ランプにおいて、
蛍光体の塗布層数n(塗布膜厚)と光束Ln(明るさ)
との関係は、ハロりん酸カルシウム蛍光体を用いた40
ワットの蛍光ランプの場合、蛍光体の密度を3.2[g
/cm3],層の厚さを6.7×10-4 [cm]とすると、
図10に示すように最大の光束が得られる層数が2〜4
層となり、この層数より多くてもまた逆に少なくても光
束Lnは低下するといわれている(たとえば、蛍光体同
学会「蛍光体ハンドブック」,(昭和62年12月25
日),オーム社,P.415)。
【0049】一方、本実施例において、発光部材33に
おける輝度分布特性を考えた場合、B用蛍光体30,G
用蛍光体31,R用蛍光体32からなる発光部材33の
各蛍光体ドットに形成した蛍光体の塗布層数(塗布膜
厚)が同一であれば、図11の図中に破線で示すよう
に、紫外線光源26の近傍の輝度が高く、紫外線光源2
6から離れるにしたがい輝度が低下することが考えられ
る。このため、発光部材33の前面に配置した液晶パネ
ル25において、紫外線光源26の近傍の画像の明るさ
に対して、紫外線光源26から離れた部分の画像が暗く
なり、全体として明るさむら(輝度むら)の大きい画像
を表示することになる。
【0050】発光部材33の発光面における輝度分布特
性は、液晶パネル25のバックライトとしての使用目的
から、図11の図中に実線で示すように、できるだけ均
一であることが望ましい。
【0051】そこで、本発明の第4の実施例では上記の
問題を解決するために、前記の発光部材33の蛍光体の
塗布層数nと光束Lnとの関係(図10において、層数
nが2以上の場合)を用いて、図11の図中の破線で示
す輝度分布特性を逆補正するように、発光部材33の輝
度が高い部分、すなわち紫外線光源26の近傍に位置す
る発光部材33の蛍光体層の塗布膜厚を基準として、紫
外線光源26から離れるにしたがい発光部材33の蛍光
体層の塗布膜厚を次第に薄く(層数を少なく)し、最終
的に図11の図中の実線で示す輝度分布特性、すなわ発
光部材33の発光面が全域にわたりほぼ均一な輝度にな
る層数を各部分ごとに設定することにより、発光部材3
3の前面における輝度分布の均一化をはかったものであ
る。
【0052】なお、第4の実施例において、発光部材3
3の輝度が高くなる紫外線光源26の近傍を基準とし
て、発光部材33の蛍光体層の塗布膜厚を薄くする(層
数を減らす)ことにより輝度の均一化をはかったが、こ
れは最小の光束になる層数を最も輝度が高い部分に設定
し、かつ紫外線から可視光線への変換効率が高い領域を
求めたためで、変換効率が問題にならない(図10にお
いて、層数nが0〜2の場合)のであれば、第4の実施
例とは逆に塗布膜厚を薄くする(層数を減らす)ことに
より、輝度の均一化をはかることも考えられる。
【0053】次に、本発明の第5の実施例を、添付図面
にもとづいて説明する。図12は本発明の第5の実施例
であるカラー画像表示装置の一部を拡大した断面図であ
る。図12において、構成する部品の基本的な位置関係
と名称およびその役割りは先に述べた第1および第4の
実施例と同様であり、本実施例においてはその説明を省
略する。第5の実施例において、第1の実施例および第
4の実施例と異なるのは、透明基板28の凹部29に形
成したB用蛍光体30,G用蛍光体31,R用蛍光体3
2からなる発光部材33の蛍光体ドットを、粒径の異な
る蛍光体から構成し、紫外線光源26および反射部材2
7から照射される紫外線の、照射強度が強い部分の蛍光
体の粒径を大きくし、紫外線の照射強度が弱い部分の蛍
光体の粒径を小さくしたことである。
【0054】上記において、その構成と動作を説明す
る。本実施例の目的は透明基板28の凹部29に形成し
た発光部材33において、紫外線光源26および反射部
材27から照射される紫外線の、照射強度の強弱に応じ
て発光部材33の蛍光体の粒径を変えて、液晶パネル2
5にB,G,Rの各色光を、均一に、かつ効率よく照射
させることによって、明るいカラー画像を提示するもの
である。一般に、蛍光体の塗布量d[mg/cm2 ]と蛍光
の強度F(明るさ)との関係は、可視域において蛍光体
の粒径が波長に比べて大きければ、粒径にほぼ反比例す
るといわれている(例えば、蛍光体同学会「蛍光体ハン
ドブック」,(昭和62年12月25日),オーム社,
P.408)。
【0055】また、白色ハロりん酸カルシウム蛍光体を
用いた蛍光ランプにおいて、蛍光体粒子の粒径(平均比
表面積径)は約6.7[μm]といわれている。
【0056】この蛍光ランプにおいて、蛍光体層の一つ
の層の厚さを、蛍光体粒子の粒径に等しいものとする
と、単一の蛍光体層を考えた場合、蛍光体粒子の粒径が
大きくなることは蛍光体層の厚さが厚くなることと等価
になり、これは前記の蛍光の強度と蛍光体の粒径の関係
より、粒径が大きくなることにより蛍光ランプの明るさ
が低下することを意味している。
【0057】一方、本実施例において、発光部材33の
発光面における輝度分布特性を考えた場合、B用蛍光体
30,G用蛍光体31,R用蛍光体32の各蛍光体の粒
径がほぼ同一であれば、図11の図中に破線で示すよう
に、紫外線光源26の近傍の輝度が高く、紫外線光源2
6から離れるにしたがい輝度が低下することが考えられ
る。このため、発光部材33の前面に配置した液晶パネ
ル25において、紫外線光源26の近傍の画像の明るさ
に対して、紫外線光源26から離れた部分の画像が暗く
なり、全体として明るさむら(輝度むら)の大きい画像
を表示することになる。
【0058】発光部材33の発光面における輝度分布特
性は、液晶パネル25のバックライトとしての使用目的
から、図11の図中に実線で示すように、できるだけ均
一であることが望ましい。
【0059】そこで、本発明の第5の実施例では上記の
問題を解決するために、前記の蛍光体の強度Fと蛍光体
粒子の粒径との関係を用いて、図11の図中の破線で示
す輝度分布特性を逆補正するように、発光部材33の輝
度が最も高い部分、すなわち紫外線光源26の近傍に位
置する蛍光体の粒径を基準として、紫外線光源26から
離れるにしたがい蛍光体の粒径を次第に小さくし、最終
的に図11の図中の実線で示す輝度分布特性、すなわち
発光部材33の発光面の全体がほぼ均一な輝度になる粒
径を各部分ごとに設定することにより、発光部材33の
前面における輝度分布の均一化をはかったものである。
【0060】次に、本発明の第6の実施例を添付図面に
もとづいて説明する。図13は本発明の第6の実施例で
あるカラー画像表示装置の構成図である。図13におい
て、構成する部品の基本的な位置関係と名称およびその
役割りは先に述べた第1〜第5の実施例と同様であり、
本実施例においてはその説明を省略する。第6の実施例
において、第1〜第5の実施例と異なるのは、透明基板
28の凹部29に形成したB用蛍光体30,G用蛍光体
31,R用蛍光体32からなる発光部材33を多層の蛍
光体層とし、B,G,Rの各色光に定められた発光比率
に応じて蛍光体の膜厚(層数)を変えたことである。
【0061】上記において、その構成と動作を説明す
る。本実施例の目的は透明基板28の凹部29に形成し
た発光部材33において、B,G,Rの各色光の所定の
発光比率に応じて、発光部材33の蛍光体の膜厚(層
数)を変えて、液晶パネル25にB,G,Rの各色光
を、均一に、かつ効率よく照射させることにより、明る
いカラー画像を提示するものである。
【0062】一般に、日本におけるテレビジョン放送の
方式として、NTSC(テレビジョン方式委員会:Na
tional Television System
Committee)の方式が採用されており、このN
TSC方式ではカラーテレビジョン(カラー画像表示装
置)などのB,G,Rの輝度比B:G:Rを、0.1
1:0.59:0.30になるように定められている(例
えば、日本放送協会「NHKテレビジョン技術教科書
(上)」,(昭和46年3月1日),日本放送出版協
会,P.27)。
【0063】一方、実際のカラー画像表示装置において
は、従来例でも述べたように、たとえば液晶素子を用い
たカラー画像表示装置の場合、カラー画像のB,G,R
の発光比率は光源に用いられる3波長域発光形蛍光ラン
プの分光特性(発光スペクトル)と、B,G,Rのカラ
ーフィルタの分光透過特性との組み合せにより決定され
るため、光源とカラーフィルタを設計するうえで、両方
の特性の最適化が必須条件となり、そのための時間と労
力が必要である。
【0064】本実施例では、上記のようにB,G,Rの
発光比率を光源とカラーフィルタの組み合せ特性を最適
化する代わりに、発光部材33の各蛍光体の膜厚を、
B,G,Rの発光比率に応じてそれぞれ変えるもので、
図13は一例として発光部材33において、B用蛍光体
30とR用蛍光体32の膜厚を薄く(層数を少なく)
し、G用蛍光体31の膜厚を厚く(層数を多く)するこ
とにより、B,G,Rの発光比率を最適化した状態を示
している。
【0065】各蛍光体30,31,32の膜厚(層数)
と輝度(明るさ)との関係は、本発明の第4の実施例お
よび図10で説明したように、蛍光体の塗布層数nと光
束Lnの関係は、塗布層数nが2層以上の場合(ただ
し、紫外線から可視光線への変換効率が高い場合)にお
いて、蛍光体の膜厚(塗布層数n)が厚くなる(塗布層
数nが増える)にしたがい、光束Lnが低下する性質が
ある。
【0066】このため、仮にB,G,Rの発光比率がN
TSC方式の輝度比に合致せず、例えば、図12のよう
にB,Rに対してGの発光比率が高くなっているとする
と、B用蛍光体30とR用蛍光体32の膜厚を薄く(図
10において塗布層数nを2〜3層程度)し、G用蛍光
体31の膜厚を厚く(図10において、塗布層数nを4
層以上)することにより、BとRの発光が促進されると
ともに、Gの発光が抑制されるため、B,G,Rの発光
比率を最適化することができ、最終的にNTSC方式の
輝度比を実現することができるものである。
【0067】次に、本発明の第7の実施例を添付図面に
もとづいて説明する。図14は本発明の第7の実施例で
あるカラー画像表示装置の構成図である。図14におい
て、構成する部品の基本的な位置関係と名称およびその
役割りは先に述べた第1〜第5の実施例と同様であり、
本実施例においてはその説明を省略する。第7の実施例
において、第1〜第5の実施例と異なるのは、透明基板
28の凹部29に形成したB用蛍光体30,G用蛍光体
31,R用蛍光体32からなる発光部材33の蛍光体ド
ットを、粒径の異なる蛍光体から構成し、B,G,Rの
各色光に定められた発光比率に応じて蛍光体の粒径を変
えたことである。
【0068】上記において、その構成と動作を説明す
る。本実施例の目的は透明基板28の凹部29に形成し
た発光部材33において、B,G,Rの各色光の所定の
発光比率に応じて、発光部材33の蛍光体の粒径を変え
て、液晶パネル25にB,G,Rの各色光を、均一に、
かつ効率よく照射させることにより、明るいカラー画像
を提示するものである。
【0069】実際のカラー画像表示装置においては、従
来例及び第6の実施例でも述べたように、たとえば液晶
素子を用いたカラー画像表示装置の場合、カラー画像の
B,G,Rの発光比率は光源に用いられる3波長域発光
形蛍光ランプの分光特性(発光スペクトル)と、B,
G,Rのカラーフィルタの分光透過特性との組み合せに
より決定されるため、光源とカラーフィルタを設計する
うえで、両方の特性の最適化が必須条件となり、そのた
めの時間と労力が必要である。本実施例では、上記のよ
うにB,G,Rの発光比率を光源とカラーフィルタの組
み合せ特性を最適化する代わりに、発光部材33の各蛍
光体粒子の粒径を、B,G,Rの発光比率に応じてそれ
ぞれ変えるもので、図14は一例として発光部材33に
おいて、B用蛍光体30とR用蛍光体32の粒径を小さ
くし、G用蛍光体31の粒径を大きくすることにより、
B,G,Rの発光比率を最適化した状態を示している。
【0070】各蛍光体30,31,32の粒径と明るさ
(輝度)との関係は、本発明の第5の実施例で説明した
ように、蛍光体の塗布量d[mg/cm2]と蛍光の強度F
(明るさ)の関係は、可視域において蛍光体の粒径が波
長に比べて大きければ、粒径にほぼ反比例する。このた
め、仮にB,G,Rの発光比率がNTSC方式の輝度比
に合致せず、たとえば、図14のようにB,Rに対して
Gの発光比率が高くなっているとすると、B用蛍光体3
0とR用蛍光体32の粒径を小さくし、G用蛍光体31
の粒径を大きくすることにより、BとRの発光が促進さ
れるとともに、Gの発光が抑制されるため、B,G,R
の発光比率を最適化することができ、最終的にNTSC
方式の輝度比を実現することができるものである。
【0071】尚、本発明の第1の実施例から第7の実施
例において、紫外線光源26には254nmを主発光波
長とする光源を用いて説明したが、これは発光部材33
(B用蛍光体30,G用蛍光体,R用蛍光体)が最も効
率よく励起発光する波長から選定したもので、発光部材
33に254nm以外の励起波長(たとえば、145n
m,185nm,365nmなどの水銀の輝線)により
効率よく発光する蛍光体を用いた場合には、254nm
以外の主発光波長を有する紫外線光源を用いてもよい。
【0072】また、紫外線光源26の形状を、本実施例
では複数の線状の紫外線光源を用いたが、線状の紫外線
光源26に代えて、面状や異形(線状の光源をロ字形,
W字形,U字形などに屈曲させて平面化したもの)の紫
外線光源にすると、線状の光源よりも発光面を均一にで
きたり、発光効率を高めることができる。
【0073】また、発光部材33に用いる蛍光体の種類
について詳述していないが、希土類蛍光体などのように
比較的狭帯域に発光スペクトルを有するもの(たとえ
ば、3波長域発光形蛍光ランプに用いられている蛍光体
や、カラーテレビジョンなどのCRT(陰極線管)ディ
スプレイに用いられている蛍光体など)であれば特に限
定しない。
【0074】また、発光部材33の形状をドット状にし
た場合について説明したが、液晶パネル25の画素配列
(斜めモザイク,モザイク,デルタ,ストライプなど)
に合わせてストライプ状や曲線状などに形成してもよ
い。発光部材33がドット状またはストライプ状の場
合、発光部材33のひとつのドットまたはストライプ
が、必ずしも液晶パネル25のひとつの画素に相対する
必要はなく、複数の画素(ただし同色)をひとつのドッ
ト状またはストライプ状の発光部材33と組み合わせた
構成としてもよく、その場合には、液晶パネル25の画
素数に対して発光部材33のドット数またはストライプ
数を少なくすることができる。
【0075】また、透明基板28に形成した複数の凹部
29の空間の形状を立方体としたが、液晶パネル25の
画素の形状に合わせて直方体にすると、発光部材33の
ストライプ形状に合わせやすくなり、円筒形や半球形な
どにすると、立方体や直方体に対して隅の加工が不要な
ため、凹部29の加工がしやすくなる等の効果がある。
【0076】さらに、液晶パネル25に透過形液晶素子
を用いた例について説明したが、液晶素子に代えてエレ
クトロクロミック素子(ECD),電気光学セラミック
素子(PLZT),機械的なシャッタ機構を応用した素
子など、光の透過率を任意に可変(遮断と開放)できる
ものであれば、いずれを用いても同様の効果がある。
【0077】
【発明の効果】以上のように本発明は、以下の優れた効
果がある。 (1)主として紫外線を照射する光源からの紫外線によ
り、青色光(B),緑色光(G),赤色光(R)にそれ
ぞれ発光する蛍光体からなる発光部材と、発光部材の上
部に設けて、発光部材からの照射光を透過または遮断す
る機能を有し、複数の画素からなる画像表示素子とを備
え、前記画像表示素子の下部に透明基板を配置するとと
もに、この透明基板の少なくとも一方の面に凹部を形成
し、その凹部の一部もしくは全部に発光部材を形成する
ことにより、光源から照射される紫外線が、透明基板の
凹部に形成したB・G・Rの蛍光体に照射され、これを
B・G・Rの可視光のいずれかに変換した後、画像表示
素子に近接して直接照射されるため、カラーフイルタが
不要になり、その分の光量が増加するばかりでなく、
B,G,Rの蛍光体が分離または独立して配置されるた
め、異種蛍光体の重なりがなくバックライトとしての発
光効率を向上させることができ、画像表示素子に提示さ
れるカラー画像の明るさを明るくすることができる。
【0078】(2)透明基板が光源に相対する面に凹部
を形成し、かつ凹部の一部もしくは全部に紫外線反射・
可視光透過膜を形成することにより、光源から照射され
た紫外線の一部が、透明基板の凹部の側壁面で光源側と
反対方向に反射され、その反射紫外線が凹部に形成した
発光部材に照射されるため、光源からの紫外線を効率よ
く発光部材に照射することができ、画像表示素子に提示
されるカラー画像の明るさを明るくすることができる。
【0079】(3)透明基板が画像表示素子に相対する
面に凹部を形成し、かつ凹部の一部もしくは全部に可視
光反射膜を形成することにより、発光部材が光源からの
紫外線により各B,G,R光に発光した後、光源側に向
かう各B,G,R光は前記可視光反射膜で反射され、画
像表示素子側に照射されるとともに、画像表示素子側に
向かう各B,G,R光の一部は、透明基板の凹部の側壁
面で発光部材側とは反対方向に反射されながら、画像表
示素子側に照射されるため、画像表示素子に照射される
B,G,Rの各色光の照射方向が同一方向になり、光整
合部材やマイクロレンズを用いずに、発光部材から照射
されるB,G,Rの各色光を干渉させないように画像表
示素子に照射させることができ、色ずれが低減できるば
かりでなく、画像表示素子への照射光の効率を高めるこ
とができるため、簡単でかつ廉価な構成で、画像表示素
子に提示されるカラー画像の明るさを明るく、かつ色ず
れのないものにすることができる。
【0080】(4)透明基板の凹部に形成した発光部材
において、光源からの紫外線の照射強度が強い部分での
蛍光体の膜厚を厚く、照射強度が弱い部分での蛍光体の
膜厚を薄くすることにより、光源から照射される紫外線
が発光部材に不均一に照射されても、発光部材の全面を
むらなく均一に発光させることができるため、画像表示
素子に提示されるカラー画像の明るさをむらなく均一に
することができる。
【0081】(5)透明基板の凹部に形成した発光部材
において、光源からの紫外線の照射強度が強い部分での
蛍光体の粒径を大きく、照射強度が弱い部分での蛍光体
の粒径を小さくすることによって、光源から照射される
紫外線が発光部材に不均一に照射されても、発光部材の
全面をむらなく均一に発光させることができるため、画
像表示素子に提示されるカラー画像の明るさをむらなく
均一にすることができる。
【0082】(6)透明基板の凹部に形成した発光部材
において、蛍光体の膜厚をB,G,Rの発光比率に応じ
て変えることにより、B,G,R光の発光比率を最適化
することができるため、画像表示素子に提示されるカラ
ー画像のB,G,Rの輝度比を所定の輝度比に合致させ
ることができる。
【0083】(7)透明基板の凹部に形成した発光部材
において、蛍光体の粒径をB,G,Rの発光比率に応じ
て変えることにより、B,G,R光の発光比率を最適化
することができるため、画像表示素子に提示されるカラ
ー画像のB,G,Rの輝度比を所定の輝度比に合致させ
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例であるカラー画像表示装
置の構成図
【図2】本発明の第1の実施例であるカラー画像表示装
置の断面図
【図3】同第1の実施例における発光部材の蛍光体の発
光スペクトル図
【図4】本発明の第2の実施例であるカラー画像表示装
置の構成図
【図5】本発明の第2の実施例であるカラー画像表示装
置の断面図
【図6】本発明の第3の実施例であるカラー画像表示装
置の構成図
【図7】本発明の第3の実施例であるカラー画像表示装
置の断面図
【図8】本発明の第4の実施例であるカラー画像表示装
置の構成図
【図9】本発明の第4の実施例であるカラー画像表示装
置の断面図
【図10】同第4の実施例における発光部材の蛍光体の
層数に対する光束の特性図
【図11】同第4の実施例における発光部材の目標輝度
分布と実際の輝度分布の特性図
【図12】本発明の第5の実施例であるカラー画像表示
装置の断面図
【図13】本発明の第6の実施例であるカラー画像表示
装置の構成図
【図14】本発明の第7の実施例であるカラー画像表示
装置の断面図
【図15】従来のカラー画像表示装置の構成図
【図16】従来のカラー画像表示装置の3波長域発光形
蛍光ランプの発光スペクトル図
【図17】従来のカラー画像表示装置におけるカラーフ
ィルタの分光透過特性図
【図18】従来のカラー画像表示装置における画像表示
素子の分光透過特性図
【図19】従来の他のカラー画像表示装置の断面図
【図20】従来のさらに他のカラー画像表示装置の断面
【符号の説明】
17 上基板ガラス 18 下基板ガラス 19 スペーサ 20 画素電極 21 共通電極 22 液晶 23 上偏光板 24 下偏光板 25 液晶パネル 26 紫外線光源 27 反射部材 28 透明基板 29 凹部 30 B用蛍光体 31 G用蛍光体 32 R用蛍光体 33 発光部材 34 ブラックマトリクス 35 紫外線反射・可視光透過膜 36 可視光反射膜

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】主として紫外線を照射する光源と、前記光
    源からの紫外線によって、青色光(B),緑色光
    (G),赤色光(R)にそれぞれ発光する発光部材と、
    前記発光部材の上部に設け、前記発光部材からの照射光
    を透過または遮断する機能を持ち、複数の画素からなる
    画像表示素子とから構成するカラー画像表示装置であっ
    て、前記画像表示素子の下部に透明基板を配置するとと
    もに、この透明基板の少なくとも一方の面に複数の凹部
    を形成し、その凹部の一部もしくは全部に前記発光部材
    を形成したことを特徴とするカラー画像表示装置。
  2. 【請求項2】透明基板に形成した複数の凹部が光源に相
    対し、かつ凹部の一部もしくは全部に紫外線反射・可視
    光透過膜を形成したことを特徴とする請求項1記載のカ
    ラー画像表示装置。
  3. 【請求項3】透明基板に形成した凹部が画像表示素子に
    相対し、かつ凹部の一部もしくは全部に可視光反射膜を
    形成したことを特徴とする請求項1記載のカラー画像表
    示装置。
  4. 【請求項4】透明基板の凹部に形成した発光部材は蛍光
    体からなり、光源からの紫外線の照射強度が強い部分の
    蛍光体の膜厚を厚く、照射強度が弱い部分の蛍光体の膜
    厚を薄くしたことを特徴とする請求項1記載のカラー画
    像表示装置。
  5. 【請求項5】透明基板の凹部に形成した発光部材は蛍光
    体からなり、光源からの紫外線の照射強度が強い部分の
    蛍光体の粒径を大きく、照射強度が弱い部分の蛍光体の
    粒径を小さくしたことを特徴とする請求項1記載のカラ
    ー画像表示装置。
  6. 【請求項6】透明基板の凹部に形成した発光部材は蛍光
    体からなり、前記蛍光体の膜厚を、B,G,Rの発光比
    率に応じて変えたことを特徴とする請求項1記載のカラ
    ー画像表示装置。
  7. 【請求項7】透明基板の凹部に形成した発光部材は蛍光
    体からなり、前記蛍光体の粒径を、B,G,Rの発光比
    率に応じて変えたことを特徴とする請求項1記載のカラ
    ー画像表示装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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