JPH0844113A - 静電荷像現像用トナーおよびその製造方法 - Google Patents

静電荷像現像用トナーおよびその製造方法

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JPH0844113A
JPH0844113A JP6198923A JP19892394A JPH0844113A JP H0844113 A JPH0844113 A JP H0844113A JP 6198923 A JP6198923 A JP 6198923A JP 19892394 A JP19892394 A JP 19892394A JP H0844113 A JPH0844113 A JP H0844113A
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JP
Japan
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toner
wax
polyester resin
acid
developing
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JP6198923A
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Haruo Okuya
晴夫 奥谷
Kazue Nakadera
一恵 中寺
Hideki Kurebayashi
秀樹 榑林
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Tomoegawa Co Ltd
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Tomoegawa Paper Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 低温定着性に優れ、かつオフセット防止効果
に優れた接触加熱方式に適した静電荷像現像用トナーを
提供する。 【構成】 少なくともポリエステル樹脂を主成分とす
る、結着樹脂及び着色剤からなる静電荷像現像用トナー
において、該ポリエステル樹脂中に、該樹脂と非相溶性
であるワックスを、5μm以下の均一な微粒子として含
有するようにした静電荷像現像用トナー及びその製造方
法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電子写真法、静電記録
法、静電印刷法等において使用される静電荷像現像用ト
ナーおよびその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電子写真法、静電記録法、静電印刷法等
において静電荷像支持体上に形成された静電荷像は結着
樹脂中に着色剤などを分散したトナー粒子を用いて可視
化される。この可視化された像はそのまま静電荷像支持
体上に定着されるか、または他の支持体に転写された後
定着される。従ってトナーに要求される特性としては、
単に現像性だけでなく、良好な転写性及び定着性も含む
のである。特に、近年は低エネルギー定着化が省エネル
ギーの観点から強く要求されるようになってきた。加熱
定着方法として、オーブン定着の様な非接触加熱方式と
熱ローラ定着の接触加熱定着方式とがある。接触加熱定
着方式は熱効率が高く、定着部に大きな電力を使わない
ですみ、しかも定着部を小型化できるなど、エネルギー
節約面からも時代の流れに沿った方式である。しかし、
この方式はオフセットの発生という問題がある。オフセ
ットとは、定着時に像を形成しているトナーの一部が加
熱ローラ表面に転移し、これが次に送られてくる支持体
上に転写され、画像を汚染する現象である。このオフセ
ット現象を防止するため、種々の提案がされ、実用化さ
れている。
【0003】例えばトナー中に、ワックス等の離型性を
有する化合物を含有させてオフセット現象を防止するこ
とは広く実施されている。しかしながら現在の方法では
ワックスを溶融混練時に添加するため、ワックスと樹脂
の溶融粘度が余りに違い過ぎると、ワックスを微粒子と
して樹脂中に均一に分散させることは困難となる等の問
題点を有する。また、樹脂と相溶性のよいワックスを使
用すると、ガラス転移温度等の低下によりトナーとして
の保存性に悪影響を与える。また、ワックスを混練時に
添加する方法では、ワックスの粒子径が不均一となるた
め、帯電の不安定な粒子の存在等で、現像性が低下する
等の欠点を有している。また、別のオフセット防止対策
として、トナーを構成する結着樹脂として高分子量のポ
リマーを用いることが提案されているが、軟化点が高く
なるために低温定着が困難となるのみでなく、樹脂が強
靱となりトナー製造時の粉砕が困難になる等の問題を有
するものであった。
【0004】これらの欠点を改良するため、スチレン等
のビニル系樹脂を用いたトナーでは低分子量から高分子
量までの広い分子量分布を有するポリマーを用いること
が提案されている。このトナーはオフセット防止と定着
性に関してある程度満足できるものであるが、低温での
定着性は満足できるものではない。
【0005】一方、ポリエステル樹脂に代表される様な
縮合系樹脂は比較的低分子量であるので、これを用いる
ことにより低温定着可能なトナーを製造できるが、耐ホ
ットオフセット性が不十分であった。そこで、これら問
題点を解決するために、このようなビニル系樹脂と縮合
系樹脂の特徴を取り入れた、高分子量のビニル系樹脂と
低分子量のポリエステル樹脂を混合使用したトナーも特
開昭54−114245号、特開昭58−11955
号、特開昭58−14147号等に開示されているが、
耐ホットオフセット性にはそれなりの効果が認められる
が、樹脂の均一混合が出来ないので、摩擦帯電性が不均
一になり易いという新たな問題が発生する。
【0006】また、ポリエステル樹脂の一モノマー成分
として、3価以上のアルコール及び/または3価以上の
カルボン酸を用いた架橋構造を有する樹脂をトナー用樹
脂として使用し、オフセット防止を図ることが、特開昭
54−86342号、特開昭56−1952号、特開昭
56−21136号、特開昭56−168660号、特
開昭57−37353号、特開昭58−14146号、
特開昭59−30542号、特開昭61−105561
号、特開昭61−105563号、特開昭61−124
961号、特開昭61−275769号などに開示され
ている。
【0007】しかし、これらの樹脂を用いたトナーにお
いても多価アルコールまたはカルボン酸の添加量が各々
の30モル%以下では架橋反応が十分に行なわれずオフ
セット防止効果は不十分であり、それ以上添加すればオ
フセット防止効果はあるが、未反応のアルコール性水酸
基やカルボン酸のカルボニル基が残存しやすく、トナー
の耐湿性が大幅に低下する等の欠点を有している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記したよう
な従来のトナーにおける問題点を解決し、現像性、定着
性に優れた静電荷像現像用トナーを提供することを目的
とし、かつかゝる静電荷像現像用トナーを容易に得る製
造方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は上記した従来の
技術における問題点を解決するため、結着樹脂として、
ポリエステル樹脂を使用し、かつポリエステル樹脂の製
造時にワックスを配合することにより達成できることを
見出した。より詳細には下記のとおりである。
【0010】本発明は結着樹脂および着色剤を主成分と
する静電荷像現像用トナーにおいて、該結着樹脂として
5μm以下の微粒子状ワックスがポリエステル樹脂中に
分散していることを特徴とする静電荷像現像用トナーで
あり、5μm以下の微粒子状ワックスをポリエステル樹
脂に対して1〜20重量%含有させることが好ましい。
又、本発明は結着樹脂として、ポリエステル樹脂を用
い、A:ジオール成分、B:ジカルボン酸またはその酸
無水物又はそれらの低級アルキルエステル成分、C:3
酸以上の多価アルコール成分、D:3価以上の多価カル
ボン酸またはその酸無水物またはその低級アルキルエス
テル成分とするときに、A+B+C,A+B+C+D,
A+B+Dのいずれかの組合わせにより重縮合してなる
ポリエステル樹脂であるものを用いた静電荷像現像用ト
ナーが好ましい。
【0011】又本発明の製造方法の発明は、酸成分とア
ルコール成分とを重縮合させてポリエステル樹脂を製造
するに際し、生成するポリエステル樹脂に対して相溶性
のないワックスの存在下で反応させて、該ワックスを微
粒子状に分散せしめたポリエステル樹脂を製造する工程
と、前記工程で得られたワックス分散ポリエステル樹脂
に少なくとも着色剤を添加して熱溶融混練後粉砕する工
程とからなることを特徴とする静電荷像現像用トナーの
製造方法である。この発明に用いるポリエステル樹脂を
合成する酸成分およびアルコール成分として、 A:ジオール成分、 B:ジカルボン酸又はその酸無水物又はそれらの低級ア
ルキルエステル成分、 C:3価以上の多価アルコール成分、 D:3価以上の多価カルボン酸またはその酸無水物また
はその低級アルキルエステル成分、とするときに、A+
B+C,A+B+C+D,A+B+Dのいずれかの組合
せによることとした静電荷像現像用トナーの製造方法が
好ましい。
【0012】以下本発明で使用する材料について説明す
る。本発明で使用するワックスとしては、主成分である
ポリエステル樹脂と非相溶であることが望ましい。この
場合樹脂にワックスを溶融混合した後室温まで冷却した
時に、該樹脂の透明度を低下させないようなワックスの
添加量が1重量%以下であることを非相溶の範囲と定義
する。また、該ワックスの添加量はポリエステル樹脂に
対し1〜20重量%が好ましい。さらに好ましくは2〜
10重量%である。ワックスは、低融点であることが要
求されるので、合成ワックスとしては、低分子量で低密
度のポリエチレン及びポリプロピレンワックス、フィッ
シャー・トロプシュワックス等が挙げられ、石油系のワ
ックスでは、パラフィンワックス、マイクロワックスお
よびペトロタム等が挙げられる。また、その他のワック
スとしてはカルナウバワックス、ライスワックス、キャ
ンデリラワックス等の天然ワックス、油脂系合成ワック
ス等があるがこれらのワックスはポリエステル樹脂と相
溶し、トナーとしてのガラス転移点温度の低下等を引き
起こすため、静電荷像現像用トナーの保存安定性や流動
性に悪影響を与えるのでこのましくはない。
【0013】次にポリエステル樹脂を構成する成分につ
いて詳述する。ジオール成分としては、ジエタノールア
ミン、エチレングリコール、ジエチレングリコール、プ
ロピレングリコール、イソプレングリコール、オクタン
ジオール、2,2−ジエチル−1,3−プロパンジオー
ル、スピログリコール、ネオペンチルグリコール、1,
3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、2−ブ
チル−2−エチル−1,3−プロパンジオール、1,6
−ヘキサンジオール、ヘキシレングリコール、1,5−
ペンタンジオール、3−メチル−1,5−ペンタンジオ
ール、ヒドロベンゾイン、ビス(β−ヒドロキシエチ
ル)テレフタレート、ビス(ヒドロキシブチル)テレフ
タレート、ポリオキシエチレン化ビスフェノールA、ポ
リオキシプロピレン化ビスフェノールA、ポリオキシエ
チレン化ビフェノール、ポリオキシプロピレン化ビフェ
ノール等を挙げることができる。
【0014】また、ジカルボン酸としては、フマル酸、
マレイン酸、コハク酸、イタコン酸、メサコニン酸、シ
トラコン酸、グルタコン酸、フタル酸、イソフタル酸、
テレフタル酸、シクロヘキサンジカルボン酸、シクロヘ
キセンジカルボン酸、アジピン酸、セバチン酸、ドデカ
ン二酸、ナフタレンジカルボン酸、ビフェニル−4,
4′−ジカルボン酸、2,3−ピペラジン・ジカルボン
酸、イミノジカルボン酸、イミダゾール−4,5−ジカ
ルボン酸、ピペリジン・ジカルボン酸、ピラゾールジカ
ルボン酸、N−メチルピラゾールジカルボン酸、N−フ
ェニルピラゾールジカルボン酸、ピリジンジカルボン
酸、カルバゾール−3,6−ジカルボン酸、9−メチル
カルバゾール−3,6−ジカルボン酸、カルバゾール−
3,6−ジ酪酸、カルバゾール−3,6−γ,γ′−ジ
ケト酪酸及びその低級アルキルエステル等を挙げること
ができる。
【0015】また、3価以上の多価カルボン酸として
は、トリメリット酸、ピロメリット酸、1,2,4−シ
クロヘキサントリカルボン酸、1,2,4−ナフタレン
トリカルボン酸、2,5,7−ナフタレントリカルボン
酸、ピリジントリカルボン酸、ピリジン−2,3,4,
6−テトラカルボン酸、1,2,7,8−テトラカルボ
ン酸及びその酸無水物等を挙げることができる。
【0016】また、3価以上の多価アルコールとして
は、グリセリン、トリメチロールプロパン、トリメチロ
ールエタン、トリエタノールアミン、ペンタエリスリト
ール、ソルビトール、グリセロール、1,3,5−トリ
ヒドロキシメチルベンゼン等を挙げることが出来る。な
お、本発明における低級アルキルエステルとは、炭素数
1〜6のアルキルを意味する。
【0017】本発明を構成するポリエステル樹脂の製造
方法は、例えばジオール成分(A)と、ジカルボン酸成
分またはその酸無水物またはその低級アルキルエステル
(B)と、3価以上の多価アルコール(C)と、ワック
スとを攪拌機、コンデンサーおよび窒素ガス導入管を備
えた4口丸底フラスコに入れて、窒素ガスを導入しなが
ら180〜220℃に加熱しエステル化反応をさせる。
エステル化反応による水およびメタノールの留出が終了
後、30〜1時間かけて200〜240℃に昇温し、反
応系内を10mmHg以下に減圧し2〜4時間反応させ
た後、ワックス微分散ポリエステル樹脂を得る。本発明
で使用するポリエステル樹脂は、示差走査熱量計(DS
C)で測定したガラス転移点温度が好ましくは50℃以
上、より好ましくは50〜80℃であり、高化式フロー
テスターで測定したフロー軟化点が好ましくは80〜1
50℃、より好ましくは80〜130℃である。
【0018】高化式フローテスター(島津製作所製、高
化式フローテスターCFT−500C)によるフロー軟
化点の測定法を次に説明する。約50℃に予備加熱され
た、面積がほぼ1cm2 のシリンダー中に樹脂ペレット
を入れる。このシリンダーの底部には、直径1mm、長
さ1mmのノズルが設けられている。20KgFの荷重
をかけた面積1cm2 のプランジャーを樹脂ペレットの
上部にセットする。シリンダー内の樹脂ペレットを昇温
速度6℃/分で加熱し、軟化した樹脂をノズルから排出
する。プランジャーの下降開始点から、プランジャーが
シリンダーの底部にいたる距離の1/2に達した時点で
の温度を測定し、フロー軟化点とした。
【0019】本発明の静電荷像現像用トナーを製造する
には前記ポリエステル樹脂中に着色剤、必要に応じて電
荷制御剤、磁性粉等を添加し、熱溶融混練し、粉砕して
製造する。着色剤としては、カーボンブラック、アニリ
ンブルー、フタロシアニンブルー、キノリンイエロー、
マラカイトグリーン、ランプブラック、ローダミン−
B、キナクリドン等が使用でき、通常、ポリエステル樹
脂に対して1〜20重量%添加される。電荷制御剤とし
ては、正帯電トナー用としてニグロシン染料、第4級ア
ンモニウム塩、ピリジニウム塩、アジン等をポリエステ
ル樹脂に対して0.1〜10重量%添加する。ポリエス
テル樹脂を使用したトナーは、一般に負帯電性を与える
が、必要に応じて負帯電性トナー用電荷制御剤を加える
際は、クロム錯体及び鉄錯体等を使用する。また、負帯
電性が強すぎる時には、上記正帯電性電荷制御剤を添加
して中和制御することも可能である。
【0020】
【実施例】次に、本発明で使用されるポリエステル樹脂
からなる結着樹脂の代表的な合成例とそれを用いた実施
例について述べるが、本発明はこれらに限定されるもの
ではない。 合成例1 ビスフェノールAのエチレンオキサイド付加物316.
0g(以下BPA・E0と略す)、ペンタエリスリトー
ル13.6g、イソフタル酸166.1g、及び低分子
量ポリプロピレンワックス(三洋化成工業社製 商品名
ビスコール660P、SP値8.1)9.2gをガラス
製1リットルの4口フラスコに入れ、温度計、攪拌装
置、流下式コンデンサー及び窒素導入管を取り付けマン
トルヒーターを用いて180〜220℃の反応温度で窒
素気流下で反応させた。水の流出終了後、反応器内を1
0Torr以下に減圧し、縮合反応を行い一定のトルク
に達した時点で反応を終了した。得られた樹脂のDSC
によるTgは、64℃であり、フローテスターによるフ
ロー軟化点は、130℃であった。
【0021】合成例2 BPA・E0316.0g、ペンタエリスリトール1
3.6g、テレフタル酸166.1g、及び低分子量ポ
リエチレンワックス(ヘキストジャパン社製 商品名ヘ
キストワックス PE130 )9.2gを4口フラス
コに入れ、合成例1と同様の操作により合成した。得ら
れた樹脂のTgは63℃であり、フロー軟化点は125
℃であった。
【0022】合成例3 BPA・E0316.0g、イソフタル酸166.1
g、無水トリメリット酸19.2g、及びパラフィンワ
ックス(日本石油社製 商品名パラノック−101)
9.2gを4口フラスコに入れ、合成例1と同様の操作
により合成した。得られた樹脂のTgは、64℃であ
り、フロー軟化点は128℃であった。
【0023】合成例4 BPA・E0316.0g、ペンタエリスリトール1
3.6g、テレフタル酸TPA166.1g、及びライ
スワックス(野田ワックス社製商品名 ライスNo.
1)を4口フラスコに入れ合成例1と同様にして樹脂を
合成した。得られた樹脂のTgは、56℃であり、フロ
ー軟化点は125℃であった。
【0024】比較合成例1(ワックスなし) BPA・E0316.0g、ペンタエリスリトール1
3.6g、イソフタル酸166.1gを4口フラスコに
入れ、合成例1と同様に樹脂を合成した。得られた樹脂
のTgは64℃であり、フロー軟化点は125℃であっ
た。
【0025】比較合成例2(ワックスなし) BPA・E0316.0g、ペンタエリスリトール1
3.6g、テレフタル酸166.1gを4口フラスコに
入れ、同様の操作により合成した。得られた樹脂のTg
は65℃であり、フロー軟化点は135℃であった。
【0026】実施例1 合成例1の樹脂 93重量部 カーボンブラック(三菱化成社製商品名 MA−100) 5重量部 クロム系錯塩染料(保土ヶ谷化学社製商品名 TRH) 2重量部 上記配合からなる混合物を、二軸混練機で約150℃で
溶融混練した。溶融混練物を冷却した後、粉砕及び分級
を行い、平均粒子径8.5μmの負帯電性トナー粒子を
得た。このトナー粒子100重量部に対し、疎水性コロ
イダルシリカ0.5重量部をヘンシェルミキサーにより
外添して、本発明の静電荷像現像用トナーを得た。ま
た、該トナー粒子は、生物顕微鏡による観察でワックス
が0.5〜2μmの均一な微粒子として分散していた。
【0027】実施例2 合成例2の樹脂 93重量部 カーボンブラック(三菱化成社製商品名 MA−100) 5重量部 第4級アンモニウム塩化合物 (オリエント化学社製商品名 ボントロンP−51) 2重量部 上記配合からなる混合物を、実施例1と同様の操作を行
い本発明の静電荷像現像用トナーを得た。該トナー粒子
は、生物顕微鏡による観察で、ワックスが粒子径0.5
〜2μmの均一な微粒子として分散していた。
【0028】実施例3 合成例3の樹脂 93重量部 カーボンブラック(三菱化成社製商品名 MA−100) 5重量部 クロム系錯塩染料 (オリエント化学社製商品名 ボントロンS−44) 2重量部 上記配合からなる混合物を、実施例1と同様の操作を行
い本発明の静電荷像現像用トナーを得た。該トナー粒子
は、生物顕微鏡による観察で、ワックスが粒子径0.5
〜2μmの均一な微粒子として分散していた。
【0029】実施例4 合成例4の樹脂 93重量部 カーボンブラック(三菱化成社製商品名 MA−100) 5重量部 クロム系錯塩染料 (オリエント化学社製商品名 ボントロンS−34) 2重量部 上記配合からなる混合物を、実施例1の場合と同様の操
作を行いトナー粒子を得た。該トナー粒子中のワックス
は、生物顕微鏡による観察では、ワックスの粒子は確認
できなかった。
【0030】比較例1 比較合成例1の樹脂 91重量部 低分子量ポリプロピレン (三洋化成工業社製商品名 ビスコール660P) 2重量部 カーボンブラック(三菱化成社製商品名 MA−100) 5重量部 クロム系錯塩染料 (オリエント化学社製商品名 ボントロンS−44) 2重量部 上記配合からなる混合物を、実施例1との場合と同様の
操作を行いトナー粒子を得た。該トナー粒子中のワック
スは、生物顕微鏡による観察で、粒子径0.5〜数十μ
mの不均一な粒子として存在していた。
【0031】比較例2 比較合成例2の樹脂 91重量部 低分子量ポリエチレン (ヘキストジャパン社製商品名 PE130) 2重量部 カーボンブラック(三菱化成社製商品名 MA−100) 5重量部 第4級アンモニウム塩化合物 (オリエント化学社製商品名 ボントロンP−51) 2重量部 上記配合からなる混合物を、実施例1の場合と同様の操
作を行いトナー粒子を得た。該トナー粒子中のワックス
は、生物顕微鏡による観察で、0.5〜数十μmの不均
一な粒子として存在していた。
【0032】次に、上記実施例及び比較実施例より得ら
れた、静電荷像現像用トナーについて、下記の試験を行
った。 (1)非オフセット温度領域及び非オフセット温度幅 各実施例により得られた、静電荷像現像用トナー5重量
部とフェライトキャリア(同和鉄粉社製 商品名DFC
150S6)95重量部とを混合して、二成分現像剤を
作製した。次に該現像剤を使用して市販の複写機(三洋
電機社製 Z−133)によりA4の転写紙に縦2c
m、横5cmの帯状の未定着画像を複数作製した。つい
で、表層がフッ素樹脂(デュポン社商品名 テフロン)
で形成された熱定着ロールと、表層がシリコーンゴムで
形成された圧力定着ロールが対になって回転する定着機
を、ロール圧力が1kg/cm2 及びロールスピードが
200mm/secになるように調節し、該熱定着ロー
ルの表面温度を段階的に変化させて、各表面温度におい
て上記未定着画像を有した転写紙のトナー画像の定着を
行った。このとき余白部分にトナー汚れが生じるか否か
の観察を行い、汚れが生じない温度領域を非オフセット
温度領域とし、非オフセット温度領域の最大値と最小値
の差を、非オフセット温度幅とした。
【0033】(2)定着強度 前記定着機の熱定着ロールの表面温度を130℃に設定
し、前記未定着画像が形成された転写紙のトナー像の定
着を行った。そして、形成された定着画像の画像濃度を
反射濃度計(マクベス社製商品名 RD−914)を使
用して測定した後、該定着画像に対して綿パッドによる
摺擦を施し、ついで同様にして画像濃度を測定した。得
られた測定値から下記式によって定着強度を算出し低エ
ネルギートナーの指標とした。 定着強度(%)=(摺擦後の定着画像の画像濃度/摺擦
前の画像濃度)×100
【0034】(3)ブロッキング試験 各実施例より得られた、静電荷像現像用トナー粒子をプ
ラスチックボトルに入れ、50℃の恒温器内に1日放置
した後、ボトル内のトナー粒子のブロッキングの有無を
確認した。○印はブロッキングが全くない場合であり、
△印は若干ブロッキングが存在するが実用上支障ないも
のである。上記項目の測定結果を表1に示す。
【0035】
【表1】
【0036】表1の結果から明らかなように、本発明の
静電荷像現像用トナーの非オフセット温度領域は、低温
度から高温度までオフセット発生もなく、非オフセット
温度幅も100℃以上の幅を有することから実用上十分
な範囲を維持していることが確認された。また、130
℃の定着温度における定着強度が、87%以上であり実
用上十分な定着強度を有することから、低温定着性に優
れていることが確認された。さらに、現像された画像の
画像濃度も十分であり、非画像部分のかぶり等もなく実
用上十分なものであった。これに対し、比較例1及び2
のものは、非オフセット温度領域及び非オフセット温度
幅は、実用上十分であるといえるが、130℃の定着温
度における定着強度が低く、現像された画像についても
画像濃度が低く、現像部の白抜けや、非現像部のかぶり
が目立ち実用的なものではなかった。比較実施例3は、
定着性については実施例と同等であり実用上問題はない
が、保存性はブロッキング試験によるブロッキングが確
認され、実用的ではなかった。また、前項(1)におけ
る実施例の各現像剤及び複写機を使用して、10000
枚までの連続コピー試験を行った。その結果、全ての実
施例において、ブローオフ摩擦帯電量測定装置(東芝ケ
ミカル社製)による摩擦帯電量が初期から10000枚
までの間を−25μc/g〜−29μc/gの値で推移
し、画像濃度も初期から10000枚までの連続コピー
の過程で1.4以上を維持し、また色差計(日本電色社
製商品名 Z−1001DP)で測定した非画像部の
地かぶりも0.6以下であり、実用上問題のないことが
確認された。
【0037】
【発明の効果】本発明の静電荷像現像用トナーは、十分
な非オフセット温度領域を有し、低温度で定着すること
ができ、かつ定着強度に優れていると共に、十分な画像
濃度を多数枚得ることができるという効果がある。従っ
て、本発明の静電荷像現像用トナーを複写機あるいはプ
リンター等に適用した場合、消費電力が削減することが
でき、ロールの低圧力化による機械コストの削減、複写
速度の高速化等に極めて有効なものである。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年8月17日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の名称
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の名称】 静電荷像現像用トナーおよびその製
造方法
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】本発明は結着樹脂および着色剤を主成分と
する静電荷像現像用トナーにおいて、該結着樹脂として
5μm以下の微粒子状ワックスがポリエステル樹脂中に
分散していることを特徴とする静電荷像現像用トナーで
あり、5μm以下の微粒子状ワックスをポリエステル樹
脂に対して1〜20重量%含有させることが好ましい。
又、本発明は結着樹脂として、ポリエステル樹脂を用
い、A:ジオール成分、B:ジカルボン酸またはその酸
無水物又はそれらの低級アルキルエステル成分、C:3
以上の多価アルコール成分、D:3価以上の多価カル
ボン酸またはその酸無水物またはその低級アルキルエス
テル成分とするときに、A+B+C,A+B+C+D,
A+B+Dのいずれかの組合わせにより重縮合してなる
ポリエステル樹脂であるものを用いた静電荷像現像用ト
ナーが好ましい。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 結着樹脂および着色剤を主成分とする静
    電荷像現像用トナーにおいて、該結着樹脂として5μm
    以下の微粒子状ワックスがポリエステル樹脂中に分散し
    ていることを特徴とする静電荷現像用トナー。
  2. 【請求項2】 5μm以下の微粒子状ワックスをポリエ
    ステル樹脂に対して1〜20重量%含有している請求項
    1記載の静電荷像現像用トナー。
  3. 【請求項3】 微粒子状ワックスが合成ワックスまたは
    石油系ワックスである請求項1記載の静電荷像現像用ト
    ナー。
  4. 【請求項4】 ポリエステル樹脂が、A:ジオール成
    分、B:ジカルボン酸またはその酸無水物又はそれらの
    低級アルキルエステル成分、C:3価以上の多価アルコ
    ール成分、D:3価以上の多価カルボン酸またはその酸
    無水物またはその低級アルキルエステル成分とするとき
    に、 A+B+C,A+B+C+D,A+B+Dのいずれかの
    組合わせにより重縮合してなる樹脂であることを特徴と
    する請求項1,2もしくは3記載の静電荷像現像用トナ
    ー。
  5. 【請求項5】 酸成分とアルコール成分とを重縮合させ
    てポリエステル樹脂を製造するに際し、生成するポリエ
    ステル樹脂に対して相溶性のないワックスの存在下で反
    応させて、該ワックスを微粒子状に分散せしめたポリエ
    ステル樹脂を製造する工程と、前記工程で得られたワッ
    クス分散ポリエステル樹脂に少なくとも着色剤を添加し
    て熱溶融混練後粉砕する工程とからなることを特徴とす
    る静電荷像現像用トナーの製造方法。
  6. 【請求項6】 ポリエステル樹脂を合成する酸成分およ
    びアルコール成分として、 A:ジオール成分、 B:ジカルボン酸又はその酸無水物又はそれらの低級ア
    ルキルエステル成分、 C:3価以上の多価アルコール成分、 D:3価以上の多価カルボン酸またはその酸無水物また
    はその低級アルキルエステル成分、とするときに、 A+B+C,A+B+C+D,A+B+Dのいずれかの
    組合せによることとした請求項5記載の静電荷像現像用
    トナーの製造方法。
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Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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