JPH084500Y2 - 屋根瓦 - Google Patents

屋根瓦

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JPH084500Y2
JPH084500Y2 JP1987079217U JP7921787U JPH084500Y2 JP H084500 Y2 JPH084500 Y2 JP H084500Y2 JP 1987079217 U JP1987079217 U JP 1987079217U JP 7921787 U JP7921787 U JP 7921787U JP H084500 Y2 JPH084500 Y2 JP H084500Y2
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Inventor
孝二郎 七条
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株式会社サンシュウ
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Description

【考案の詳細な説明】 (イ)産業上の利用分野 本考案は、陶器製等の窯業製屋根瓦に係り、詳しくは
表面が天然スレート瓦及びウッドシングル(木の板様
瓦)様にみえる屋根瓦に関する。
(ロ)従来の技術 一般に、屋根瓦は、その表面の後尻及び平部側端に水
切り用突起が設けられており、これら突起により雨水の
溯上を防止している。しかし、窯業製陶器瓦は、その製
造時における乾燥及び焼成に際してかなり収縮するた
め、前記突起を水切りに適するように高くかつ複雑にす
ると、瓦の捩れの原因となるため、その高さ及び形状が
制限されていると共に、該捩れは瓦が大型になる程顕在
化するため、瓦の大型化の妨げにもなっていた。このた
め、屋根瓦は、比較的小型に形成され、かつ前後・左右
に瓦が重なり得るように複雑な形状からなって、全瓦面
積の40%にも亘るような大きな重なり部分を必要として
しまい、これにより単位面積当たりの瓦枚数が多くな
り、屋根重量の増加の原因になっていると共に、瓦葺き
作業の手間が多くなることと相候って、屋根工事のコス
トアップの原因になっている。
そこで、本出願人により、瓦裏面の両側部に縦方向に
延びる凹凸部を形成し、かつ横方向に該瓦の側端をそれ
ぞれ接合すると共にその屋根勾配下端部を下段の瓦表面
に重ね、更に前記接合部が下段の瓦の略々中間部分に位
置するように葺くに際し、前記瓦接合部の下方に柔軟性
材料からなる下敷部材を、その下端が下段の瓦表面に位
置するように敷くように構成した平板状の屋根瓦が、提
案されている。(特願昭60-131440号参照)。
(ハ)考案が解決しようとする問題点 一般に、屋根瓦は、第6図に示すように、前記屋根瓦
を葺いた場合に矢印A方向の強風が吹くと、該強風が平
滑状の瓦表面を乱れることなく流れることにより、特に
風下側の屋根Bにおいて負圧が生じ、矢印Cで示すよう
に上方に強い力で吸い上げられ、同時に何枚もの瓦が屋
根2から外れて飛んでしまうことがあるが、上述平板状
の大型屋根瓦であっては、大型で平板なるが故に、風が
瓦表面に沿って滑らかにかつ勢いよく流れ、上述瓦が吹
飛ぶ危険性が高く、すべての瓦を釘で固定する等の面倒
な対策が必要となる。
また、台風のように雨を伴った強風が吹き付けた際に
は、雨水が平滑な瓦表面を勾配方向後(上)部に向けて
その勢いを弱められることなく流れるため、該雨水が該
勾配方向後部に形成した堤防状の水切り用突起を乗り越
えてしまい、雨漏りを生じて家具、天井、壁等にしみを
つくったり、家屋を腐らす等の不具合を生じる虞れがあ
る。
更に、降り始め等の雨量が少ない場合、流れの勢いの
弱い雨水が、表面張力により瓦の裏面に回り込んで溯上
し、雨漏りを生じる場合がある。この場合、和型等の湾
曲している瓦であっては、雨水はその谷部に集められ、
比較的少ない雨量でも、勢いよく下段の下に導かれて、
上記回り込みによる雨漏りの発生は少ないが、上述平板
状の大型屋根瓦にあっては、雨水が瓦表面全体に亘って
流れるため、雨水の勢いが弱くなり、上記回り込みによ
る雨漏りを生じやすい。
(ニ)問題を解決するための手段 本考案は、上述問題点を解消することを目的とするも
のであって、小口部7に下方に垂下する垂れ9を有する
と共に、後尻部11に上方に突出する水切り用突起12を有
し、かつその一側部に、隣接する瓦の下方となって重ね
合さる重ね用段部15を有する、平板状の屋根瓦におい
て、前記屋根瓦の表面に、岩目状等の凹凸形状5を形成
すると共に、縦方向に延びる凹溝6を形成し、前記屋根
瓦の小口部表面における前記垂れ9による傾斜面に、平
面視屈曲して横方向に延びる多数の稜線aからなる多層
段18,31を形成し、かつ前記凹凸形状及び多層段は、前
記屋根瓦を葺いて傾斜した状態において傾斜下方から上
方への流体の流れを妨げる段々状からなり、更に前記屋
根瓦の小口部端が、前記凹溝6部分において形成した段
差部10により、凹凸状に構成されてなる、屋根瓦にあ
る。
(ホ)作用 上述構成に基づき、屋根2に吹きつける風は、縦凹溝
6、段差部10、岩目状等の凹凸形状5及び多層段18,31
によりその流れを乱され、特に凹凸形状及び多層段が、
傾斜下方から上方への流体の流れを妨げる段々状からな
ることにより、瓦に作用する吸上げ方向の風の流れを乱
して、更に屋根瓦3の重なり部分の間隙からの風の侵入
も大幅に滅少されるため、該屋根瓦3が上方に吸い上げ
られて飛ばされることはない。また、風に煽られて瓦3
の表面3aを溯上しようとする雨水は、岩目状等の凹凸形
状5及び凹溝6によってその勢いを弱められ、特に下方
から上方への流れを妨げる段々状の凹凸形状及び多層段
が雨水が瓦表面を遡上するのを規制して、堤防状の水切
り用突起12によりその流れを堰止められる。また一般
に、突起12のコーナー部12aに風が吹き寄せられて、該
コーナー部12aから雨水が侵入しやすいが、瓦前部の垂
れ9に沿う風雨は、段差部10によって弱められ、かつ垂
れ9による傾斜面に形成された多層段18,31により風が
弱められることと相俟って、前記コーナー部12aに雨水
が集中して突起12を乗り越えることを阻止する。更に、
雨量が少ない場合、平面視屈曲して横方向に延びる多数
の稜線aからなる多層段18,31が、屋根瓦の勾配により
谷部30を形成し、上記瓦表面の凹凸形状5及び凹溝6と
相俟って、雨水を集めて流れるみず道を形成し、上述し
た小雨時でも、該みず道にて垂れ9から比較的勢いよく
下段の瓦に流下して雨水の瓦裏面への回り込みを阻止す
る。
(ヘ)実施例 以下、図面に沿って、本考案による実施例について説
明する。
屋根瓦3は、第1図及び第2図(a)に示すように、
大型で比較的薄くかつ平板状に構成されている。そし
て、瓦表面3aには、その略々全域に亘って岩目状(又は
木目状)の凹凸形状5が形成されていると共に、該表面
3aを3等分するように縦凹溝6が形成され、屋根を葺い
た際、3枚の石板スレート瓦が葺かれてみえるように構
成されている。更に、屋根瓦3は、その勾配方向前部
(小口部)7には、所定量下方に垂下した垂れ9及び前
記縦凹溝6から続く段差部10,10がそれぞれ形成され、
該小口部端面は凹凸状になっている。更に、該小口部表
面における垂れ9による傾斜面には、岩を割った面のよ
うに、平面視屈曲して横方向に延びる多数の稜線aから
なる多層段18が形成されている。そして、前記凹凸形状
及び多層段は、前記屋根瓦を葺いて傾斜した状態におい
て傾斜下方から上方への流体の流れを妨げる段々状から
なっている。また、勾配方向後部(後尻部)11には、そ
の全幅に亘って堤防状の水切り用突起12が形成されてい
ると共に釘孔13が穿設されている。また、該水切り用突
起12から前記凹凸形状5における後尻側にかけて凹部14
(第3図参照)が形成されており、かつ屋根瓦3の幅方
向一側には、横方向に隣接する瓦の他側一部がその上側
に重ね合さる重ね用段部15が形成されている。
一方、屋根瓦3の裏面3bには、第2図(b)に示すよ
うに、繊リブ16,16及び横リブ17,17がそれぞれ形成さ
れ、かつこれら縦リブ16及び横リブ17のそれぞれ交差す
る部分には突起19,19,20,20が形成されており、更に該
突起20,20に隣接して突起21,21が形成されている。ま
た、前記縦リブ16,16に挟まれた後尻部11側には突起22
が形成され、かつ該突起22より更に勾配方向後部11側に
は引掛け爪23,23が形成されており、該引掛け爪23は桟
木載せ部23bを有する。また、小口部7には、その幅方
向に亘って縁部25及び細溝26が形成されており、更に幅
方向他側4には、他の屋根瓦1における重ね用段部15に
重なって係合する合せ突条28が形成されており、該合せ
突条28が隣接する瓦の側端面に当接して、幅方向が規定
され、また前記他側4には、水の表面張力を断つノコ歯
27…が形成されている。
本実施例は以上のような構成よりなるので、第3図に
示すように、横方向に隣接する屋根瓦3の重ね用段部15
に次の瓦の他側4を重ね、該他側4の端面を合せ突条28
に当接して横方向位置を規定し、又は地割りによっては
多少融通を持たせて、順次横方向に葺いていく。また、
のぼり方向は、桟木29に引掛け爪23を引掛け、既に葺か
れた下側の屋根瓦3における表面3a上に、該屋ね瓦3の
垂れ9が重ね合せて順次千鳥状に葺くと、屋根2の斜め
下方から見た際には、それぞれの瓦3の小口部7におけ
る垂れ9に形成された多層段18が階段状に並んで、かつ
表面の凹凸形状5と相俟って、高価な天然スレート瓦で
葺かれているように見え、また瓦葺ラインが多少ずれて
も、不規則な岩目模様のため外観を損なうことはなく、
比較的容易に施工することができる。
また、台風等により雨を伴った強風が第3図矢印Bに
て示すように吹きつけた場合、小口部7の垂れ傾斜面に
形成された多層段18及び屋根瓦表面の凹凸形状5によっ
て強風の流れを乱すことにより、特に凹凸形状5及び多
層段18が、下方から上方への流れを妨げる段々状からな
るので、該屋根瓦3が吹い上げられて飛ばされる不具合
を防止し得ると共に、重ねた瓦の隙間からの風の吹き込
みも減少するため、雨水が該隙間から瓦3の裏面3bに入
り込むことを防ぐことができる。更に、強風によって上
方に或いは斜めに吹き上げられる雨水は、前記岩目状の
凹凸形状5及び上段に重ねた他の瓦3…の垂れ9に形成
した多層段18及び段差部10、就中下方から上方への流れ
を妨げる段々状からなる凹凸形状5及び多層段18により
その勢いを弱められるため、該雨水が強い流れで後尻部
11特に雨漏りに対して弱いとされる堤防状の水切り用突
起12におけるコーナー部12aに集中して、該突起12を乗
り越えてしまう等の不具合を防止することができ、従っ
てどのような豪雨・強風時にあっても雨水を前記突起12
によって確実に堰止めて、野地板を濡らす不具合を防止
することができる。また、横方向に走る雨水や斜め方向
に吹き上がる雨水は、前記岩目状の凹凸形状5や段差部
10に加えて縦凹溝6によってもその勢いを弱められ、そ
して該縦凹溝6を通って下方に流される。
一方、雨の降り始め等で雨量が少ない場合に、従来の
瓦ではその表面から勾配に沿って下方に流れる雨水が、
表面張力により該瓦の裏面に回り込んで溯上し、野地板
を濡らしでしまうといった不具合を生じることがあった
が、本屋根瓦3は、第4図に示すように、屋根瓦の勾配
により、岩目状に屈曲しながら横方向に延びる多層段18
が谷部30を形成し、瓦表面の凹凸形状5及び溝6と相俟
って、雨水を集めて流すみず道を形成し、瓦表面3aに降
った雨水をそれぞれに狭め、下段の屋根瓦3に向けて比
較的勢い良く流すことができるため、少量の雨の場合に
おいても該瓦3の裏面3bに雨水が回り込んで溯上するこ
とはない。
なお、小雨時以外は、上記みず道は形成されず、垂れ
9の傾斜面全面に亘って流れて下段の瓦に導かれる。
また、本実施例では、屋根瓦3の表面3aにおける小口
部7から後尻部11に亘る広い範囲に岩目状の凹凸形状5
を形成すると共に、垂れによる傾斜面に小さな多層段18
を多数形成して、吹きつける風の流れを乱したり雨水の
流れの勢いを弱めるように構成していたが、第5図に示
すように、屋根瓦3の小口部7′に大きな段差からなる
多層段31…を形成して、吹きつける風の流れを更に乱し
て瓦3′の飛び上がりを防ぐと共に雨水の流れの勢いを
弱めるように構成しても良いことは勿論である。
(ト)考案の効果 以上、説明したように、本考案によれば、台風等のよ
うに強風が吹きつける際、瓦表面に形成された凹凸形状
5、垂れ9部分に形成された多層段18,31及び小口部端
の段差部10による凹凸が相俟って、瓦に沿って吹上げる
気流を乱すことにより、特に前記凹凸形状及び多層段
が、傾斜下方から上方への流体の流れを妨げる段々状か
らなり就中風の吹き上げ方向に対して対面して立上って
いる垂れ9が多層段18,31になっているため、瓦を吹上
げようとする気流を大幅に乱して、屋根瓦が吹き飛ばさ
れることを有効に阻止することができる。また、強風に
煽られて瓦表面を遡上する雨水は、傾斜下方から上方へ
の流れを妨げる段々状からなる凹凸形状5及び多層段1
8,31、及び縦凹溝6によりその勢いが弱められ、更に小
口部端の段差部10により、雨水の勢いが大幅に弱めら
れ、特に雨水の勢いが集中する堤防状の水切り用突起12
のコーナー部12aに対して、前記垂れ9部分に形成され
た多層段18,31が風の勢いを弱めることと相俟って、上
記段差部10が有効に機能し、これにより豪雨・強風時で
あっても、遡上する雨水を突起12により確実に堰止め
て、雨漏りを防止することができる。更に、雨量が少な
い場合、流れの勢いの弱い雨水が、表面張力により瓦の
裏面に回り込んで遡上し、雨漏りを生じ易いが、垂れに
よる傾斜面に形成された、平面視屈曲して横方向に延び
る多数の稜線aからなる多層段18が、屋根瓦の勾配によ
り谷部30を形成し、上記瓦表面の凹凸形状5及び凹溝6
と相俟って、雨水を集めて流すみず道を形成し、上述し
た小雨時でも、該みず道にて垂れ9から比較的勢いよく
下段の瓦に流下して、上述回り込みによる雨漏りの発生
を減少することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る屋根瓦を示す斜視図、第2図
(a)はその平面図、第2図(b)はその背面図、第3
図はその屋根に葺いた状態を示す側面図、第4図は第2
図(a)IV-IV線による一部拡大断面図、第5図は他の
実施例を示す側面図である。そして、第6図は本出願人
により提案されている平板状の屋根瓦を屋根に葺いた状
態を示す側面図である。 2……屋根、3……屋根瓦、3a……表面、5……(岩目
状の)凹凸形状、6……凹溝(縦凹溝)、7……小口
部、10……段差部、11……後尻部、12……水切り用突
起、18,31……多層段。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】小口部に下方に垂下する垂れを有すると共
    に、後尻部に上方に突出する水切り用突起を有し、かつ
    その一側部に、隣接する瓦の下方となって重ね合さる重
    ね用段部を有する、平板状の屋根瓦において、 前記屋根瓦の表面に、岩目状等の凹凸形状を形成すると
    共に、縦方向に延びる凹溝を形成し、 前記屋根瓦の小口部表面における前記垂れによる傾斜面
    に、平面視屈曲して横方向に延びる多数の稜線からなる
    多層段を形成し、 かつ前記凹凸形状及び多層段は、前記屋根瓦を葺いて傾
    斜した状態において傾斜下方から上方への流体の流れを
    妨げる段々状からなり、 更に前記屋根瓦の小口部端が、前記凹溝部分において形
    成した段差部により、凹凸状に構成されてなる、 屋根瓦。
JP1987079217U 1987-05-25 1987-05-25 屋根瓦 Expired - Lifetime JPH084500Y2 (ja)

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JPS6457222U JPS6457222U (ja) 1989-04-10
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Title
久保田鉄工株式会社カタログ「クボタアーバニー」(特許庁資料館昭和60年9月20日受入)PP.2〜4

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