JPH0849089A - ロールとその製造方法ならびに多段冷間圧延機 - Google Patents
ロールとその製造方法ならびに多段冷間圧延機Info
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- JPH0849089A JPH0849089A JP18264894A JP18264894A JPH0849089A JP H0849089 A JPH0849089 A JP H0849089A JP 18264894 A JP18264894 A JP 18264894A JP 18264894 A JP18264894 A JP 18264894A JP H0849089 A JPH0849089 A JP H0849089A
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- Japan
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- roll
- chromium
- hydrogen
- heat treatment
- rolls
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- Reduction Rolling/Reduction Stand/Operation Of Reduction Machine (AREA)
- Electroplating Methods And Accessories (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 耐クラック性および耐久性に優れたクロムめ
っきロールおよびその製造方法ならびにそのクロムめっ
きロールを含んで構成される多段冷間圧延機を提供す
る。 【構成】 多段冷間圧延機24は、ワークロール21
と、ワークロール21を支持する第1中間ロール22a
と、第1中間ロール22aを支持する第2中間ロール2
2bと、第2中間ロール22bを支持する分割補強ロー
ル23とを含んで構成される。第2中間ロール22b
は、表面にクロムめっき層22cを有するクロムめっき
ロールであり、吸蔵水素量を低減させるための熱処理が
施されている。吸蔵水素量の低い第2中間ロール22b
は、水素脆性によるロール表面の脆化割れが生じないの
で、耐クラック性および耐久性が大幅に向上する。
っきロールおよびその製造方法ならびにそのクロムめっ
きロールを含んで構成される多段冷間圧延機を提供す
る。 【構成】 多段冷間圧延機24は、ワークロール21
と、ワークロール21を支持する第1中間ロール22a
と、第1中間ロール22aを支持する第2中間ロール2
2bと、第2中間ロール22bを支持する分割補強ロー
ル23とを含んで構成される。第2中間ロール22b
は、表面にクロムめっき層22cを有するクロムめっき
ロールであり、吸蔵水素量を低減させるための熱処理が
施されている。吸蔵水素量の低い第2中間ロール22b
は、水素脆性によるロール表面の脆化割れが生じないの
で、耐クラック性および耐久性が大幅に向上する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、耐クラック性および耐
久性に優れたクロムめっきロールおよびその製造方法な
らびに前記クロムめっきロールを含んで構成される多段
冷間圧延機に関する。
久性に優れたクロムめっきロールおよびその製造方法な
らびに前記クロムめっきロールを含んで構成される多段
冷間圧延機に関する。
【0002】
【従来の技術】冷間圧延工場においては、種々の設備で
様々なロールが使用されている。従来から冷間圧延工場
で用いられるロールとしては、非メッキ鍛造焼入れロー
ルが一般に採用されている。しかしながら近年硬質クロ
ムめっきを施したロールが多量に用いられるようになっ
てきている。硬質クロムめっきロールは耐摩耗性が優れ
ており、かつ金属帯の表面を美麗に仕上げることができ
るので、冷間圧延機、調質圧延機、テンションレベラー
等のロールに適用範囲が拡大している。また特開平3−
23004号公報などに開示されているように、多段冷
間圧延機の中間ロールにクロムめっきロールが用いられ
ている例もある。前記クロムめっきロールは、多段冷間
圧延機の分割補強ロールに起因するロールマークを防止
するために使用されている。
様々なロールが使用されている。従来から冷間圧延工場
で用いられるロールとしては、非メッキ鍛造焼入れロー
ルが一般に採用されている。しかしながら近年硬質クロ
ムめっきを施したロールが多量に用いられるようになっ
てきている。硬質クロムめっきロールは耐摩耗性が優れ
ており、かつ金属帯の表面を美麗に仕上げることができ
るので、冷間圧延機、調質圧延機、テンションレベラー
等のロールに適用範囲が拡大している。また特開平3−
23004号公報などに開示されているように、多段冷
間圧延機の中間ロールにクロムめっきロールが用いられ
ている例もある。前記クロムめっきロールは、多段冷間
圧延機の分割補強ロールに起因するロールマークを防止
するために使用されている。
【0003】図4は、従来から一般的に行われているク
ロムめっき方法を簡略化して示す模式図である。ロール
1と鉛製の不溶性電極2と直流電源6とは、めっき液3
を介して電気回路を形成する。クロムめっきは、ロール
1をカソードに不溶性電極2をアノードにして行われ
る。めっき液は、硫酸を含むクロム酸水溶液である。通
電開始後カソードでは、次式(1),(2)の反応によ
って水素ガスが発生するとともに、ロール1の表面にク
ロムが電析し、クロムめっき層4が形成される。
ロムめっき方法を簡略化して示す模式図である。ロール
1と鉛製の不溶性電極2と直流電源6とは、めっき液3
を介して電気回路を形成する。クロムめっきは、ロール
1をカソードに不溶性電極2をアノードにして行われ
る。めっき液は、硫酸を含むクロム酸水溶液である。通
電開始後カソードでは、次式(1),(2)の反応によ
って水素ガスが発生するとともに、ロール1の表面にク
ロムが電析し、クロムめっき層4が形成される。
【0004】 2H+ +2e→H2 …(1) Cr+6+6e→Cr …(2) クロムめっきの場合水素ガスの発生が激しいので、電流
効率は一般に非常に低い。発生した水素ガスは、大部分
外部に放散するけれども、一部はクロムめっき層ならび
にロール母材表面に吸蔵される。一方アノードでは、鉛
の酸化が生じ、過酸化鉛5が形成されるとともに、酸素
ガスが発生する。このように表面にクロムめっき層4の
形成されたロール1は、肌理が細かく光沢があって美麗
であり、摩擦係数が小さく、耐摩耗性が優れており、さ
らに大気中で非常に安定であり、加熱した場合でも外観
変化が生じない等、優れた特性を有している。
効率は一般に非常に低い。発生した水素ガスは、大部分
外部に放散するけれども、一部はクロムめっき層ならび
にロール母材表面に吸蔵される。一方アノードでは、鉛
の酸化が生じ、過酸化鉛5が形成されるとともに、酸素
ガスが発生する。このように表面にクロムめっき層4の
形成されたロール1は、肌理が細かく光沢があって美麗
であり、摩擦係数が小さく、耐摩耗性が優れており、さ
らに大気中で非常に安定であり、加熱した場合でも外観
変化が生じない等、優れた特性を有している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述のように、表面に
クロムめっき層を形成したロールは、優れた特性を有し
ているけれども、クロムめっき層ならびにロール母材表
面に水素を吸蔵している。吸蔵水素はクロムめっき層な
らびにロール母材表面に水素脆性を生じさせる。このた
め従来技術によるクロムめっき層を表面に形成したロー
ルは、非めっきロールに比べて比較的短期間の使用や一
寸苛酷な条件下での使用でもって表面にクラックが発生
し、耐クラック性および耐久性が劣るという問題点を有
している。また前記特開平3−23004号公報に開示
されているクロムめっきを施した中間ロールを含む多段
冷間圧延機は、分割補強ロールに起因するロールマーク
は有効に防止できるけれども、ロールの表面クラックに
起因する表面欠陥が新たに発生するという問題点を有し
ている。さらに表面にクラックが発生したクロムめっき
ロールは、その都度再研削加工および再めっき加工を行
わねばならないので、非めっきロールよりも非常に高価
なロールの保有本数を増してより多量に保管管理せねば
ならない上に、ロールコストが大幅に高くなるという問
題点を有している。
クロムめっき層を形成したロールは、優れた特性を有し
ているけれども、クロムめっき層ならびにロール母材表
面に水素を吸蔵している。吸蔵水素はクロムめっき層な
らびにロール母材表面に水素脆性を生じさせる。このた
め従来技術によるクロムめっき層を表面に形成したロー
ルは、非めっきロールに比べて比較的短期間の使用や一
寸苛酷な条件下での使用でもって表面にクラックが発生
し、耐クラック性および耐久性が劣るという問題点を有
している。また前記特開平3−23004号公報に開示
されているクロムめっきを施した中間ロールを含む多段
冷間圧延機は、分割補強ロールに起因するロールマーク
は有効に防止できるけれども、ロールの表面クラックに
起因する表面欠陥が新たに発生するという問題点を有し
ている。さらに表面にクラックが発生したクロムめっき
ロールは、その都度再研削加工および再めっき加工を行
わねばならないので、非めっきロールよりも非常に高価
なロールの保有本数を増してより多量に保管管理せねば
ならない上に、ロールコストが大幅に高くなるという問
題点を有している。
【0006】クロムめっき時に吸蔵水素量を低減する方
法としては、めっき液中の水素イオン濃度を低減する方
法および電流密度を低くする方法等が提案されている。
しかしながらこれらの方法は、吸蔵水素低減量が小さく
期待するほどのものではないので、ロールの耐クラック
性および耐久性はほとんど向上しない。
法としては、めっき液中の水素イオン濃度を低減する方
法および電流密度を低くする方法等が提案されている。
しかしながらこれらの方法は、吸蔵水素低減量が小さく
期待するほどのものではないので、ロールの耐クラック
性および耐久性はほとんど向上しない。
【0007】本発明の目的は、前記問題点を解決し、耐
クラック性および耐久性に優れたクロムめっきロールお
よびその製造方法ならびに前記クロムめっきロールを含
んで構成される多段冷間圧延機を提供することである。
クラック性および耐久性に優れたクロムめっきロールお
よびその製造方法ならびに前記クロムめっきロールを含
んで構成される多段冷間圧延機を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、母材の表面に
クロムめっき層を形成するロールにおいて、クロムめっ
き後に、母材表面の吸蔵水素量を低減させるための熱処
理が施されていることを特徴とするロールである。また
本発明は、母材の表面にクロムめっき層を形成し、クロ
ムめっき後に、母材表面の吸蔵水素量を低減させるため
の熱処理を施すことを特徴とするロールの製造方法であ
る。また本発明は、クロムめっきを施したロールの使用
後に、クロムめっき層を含む表面を研削し、その後クロ
ムめっき層を形成して母材表面の吸蔵水素量を低減させ
るための熱処理を施すことを特徴とするロールの製造方
法である。さらに本発明の前記熱処理は、温度150〜
350℃の範囲で30〜900分の時間行うことを特徴
とする。さらに本発明は、母材の表面にクロムめっき層
を形成し、クロムめっき後に、母材表面の吸蔵水素量を
低減させるための熱処理を施した中間ロールを含むこと
を特徴とする多段冷間圧延機である。
クロムめっき層を形成するロールにおいて、クロムめっ
き後に、母材表面の吸蔵水素量を低減させるための熱処
理が施されていることを特徴とするロールである。また
本発明は、母材の表面にクロムめっき層を形成し、クロ
ムめっき後に、母材表面の吸蔵水素量を低減させるため
の熱処理を施すことを特徴とするロールの製造方法であ
る。また本発明は、クロムめっきを施したロールの使用
後に、クロムめっき層を含む表面を研削し、その後クロ
ムめっき層を形成して母材表面の吸蔵水素量を低減させ
るための熱処理を施すことを特徴とするロールの製造方
法である。さらに本発明の前記熱処理は、温度150〜
350℃の範囲で30〜900分の時間行うことを特徴
とする。さらに本発明は、母材の表面にクロムめっき層
を形成し、クロムめっき後に、母材表面の吸蔵水素量を
低減させるための熱処理を施した中間ロールを含むこと
を特徴とする多段冷間圧延機である。
【0009】
【作用】本発明に従えば、クロムめっきロールの母材表
面吸蔵水素量は熱処理が施されているために低水準であ
る。吸蔵水素量の少ないクロムめっきロールは、水素脆
性によるロール表面の脆化割れが生じないので、クロム
めっきロールの耐クラック性および耐久性が大幅に向上
する。
面吸蔵水素量は熱処理が施されているために低水準であ
る。吸蔵水素量の少ないクロムめっきロールは、水素脆
性によるロール表面の脆化割れが生じないので、クロム
めっきロールの耐クラック性および耐久性が大幅に向上
する。
【0010】また本発明に従えば、ロールはクロムめっ
き後に熱処理を施される。熱処理によって、母材表面の
吸蔵水素量が確実に低減できるので、水素に起因するロ
ール表面の脆化割れが防止される。このためクロムめっ
きロールの耐クラック性および耐久性が大幅に向上す
る。
き後に熱処理を施される。熱処理によって、母材表面の
吸蔵水素量が確実に低減できるので、水素に起因するロ
ール表面の脆化割れが防止される。このためクロムめっ
きロールの耐クラック性および耐久性が大幅に向上す
る。
【0011】また本発明に従えば、クロムめっきロール
は使用後に、クロムめっき層を含む表面が研削され、そ
の後クロムめっきが施され、さらに母材表面の吸蔵水素
量を低減させるための熱処理が施される。これによって
吸蔵水素量の少ない耐クラック性および耐久性の優れた
クロムめっきロールを繰り返し使用することができるの
で、1本のロールによる総処理量が大幅に増大し、高価
なクロムめっきロールの在庫本数を減少することができ
る。また再研削加工および再めっき加工を行うこともな
く総処理量が増大するので、大幅なロールコスト低減が
可能となる。
は使用後に、クロムめっき層を含む表面が研削され、そ
の後クロムめっきが施され、さらに母材表面の吸蔵水素
量を低減させるための熱処理が施される。これによって
吸蔵水素量の少ない耐クラック性および耐久性の優れた
クロムめっきロールを繰り返し使用することができるの
で、1本のロールによる総処理量が大幅に増大し、高価
なクロムめっきロールの在庫本数を減少することができ
る。また再研削加工および再めっき加工を行うこともな
く総処理量が増大するので、大幅なロールコスト低減が
可能となる。
【0012】また本発明に従えば、前記熱処理は、温度
150〜350℃の範囲で30〜900分の時間行われ
る。熱処理が低温で長時間行われるので、めっき層およ
び母材の強度低下やクロムめっき層の外観変化を招くこ
となく吸蔵水素量を低減することができる。
150〜350℃の範囲で30〜900分の時間行われ
る。熱処理が低温で長時間行われるので、めっき層およ
び母材の強度低下やクロムめっき層の外観変化を招くこ
となく吸蔵水素量を低減することができる。
【0013】また本発明に従えば、多段冷間圧延機は、
クロムめっき後に母材表面の吸蔵水素量を低減させるた
めの熱処理を施した中間ロールを含んで構成される。吸
蔵水素量の少ないクロムめっき中間ロールは水素に起因
するロール表面の脆化割れが生じないので、中間ロール
の耐クラック性および耐久性は大幅に向上する。このた
め分割バックアップロールに起因するロールマークなら
びにロールクラックに起因する表面欠陥は完全に防止さ
れ、表面品質の優れた金属帯を冷間圧延することができ
る。
クロムめっき後に母材表面の吸蔵水素量を低減させるた
めの熱処理を施した中間ロールを含んで構成される。吸
蔵水素量の少ないクロムめっき中間ロールは水素に起因
するロール表面の脆化割れが生じないので、中間ロール
の耐クラック性および耐久性は大幅に向上する。このた
め分割バックアップロールに起因するロールマークなら
びにロールクラックに起因する表面欠陥は完全に防止さ
れ、表面品質の優れた金属帯を冷間圧延することができ
る。
【0014】
【実施例】図1は、本発明に係るロールの製造工程を示
す説明図である。出発ロールとして新規ロールを使用す
る場合、鋳造、鍛造および焼入れ工程を経て製造された
新規ロールは、研削工程11に投入される。ロールの鋼
種は熱間ダイス鋼、たとえば、SKD61(0.35C
−5.0Cr−1.2Mo−1.0V)であり、焼入れ硬
さはビッカース硬さ650〜750である。研削工程1
1では、ロール研削盤を用いて新規ロールを所定の寸法
および粗度に研削する。研削後、浸透液探傷法いわゆる
カラーチェックによりロールクラックの検出検査が行わ
れる。ロールクラックの検出検査は渦流探傷法によって
行ってもよい。ロールクラックの検出検査後、ロールは
前処理工程12に投入される。前処理工程12では脱
脂、洗浄、陽極電解処理等によりめっき前処理が行われ
る。陽極電解処理は、硫酸水溶液中で行われる。ロール
は、前処理工程12に引き続きクロムめっき工程13に
投入される。クロムめっき工程13では、前記図4に示
す方法でクロムめっきが行われる。めっき液の成分およ
び濃度は、たとえばCrO3濃度200〜250g/
l、硫酸濃度2.0〜2.5g/l、三価クロムイオン濃
度3〜6g/lであり、めっき条件は、たとえば液温4
0℃、電流密度10〜15A/dm2である。前記めっ
き液の成分および濃度ならびにめっき条件は一般的な条
件である。クロムめっき層は5〜10μmの厚さに形成
される。また形成されたクロムめっき層の硬さは大略ビ
ッカース硬さ1000である。
す説明図である。出発ロールとして新規ロールを使用す
る場合、鋳造、鍛造および焼入れ工程を経て製造された
新規ロールは、研削工程11に投入される。ロールの鋼
種は熱間ダイス鋼、たとえば、SKD61(0.35C
−5.0Cr−1.2Mo−1.0V)であり、焼入れ硬
さはビッカース硬さ650〜750である。研削工程1
1では、ロール研削盤を用いて新規ロールを所定の寸法
および粗度に研削する。研削後、浸透液探傷法いわゆる
カラーチェックによりロールクラックの検出検査が行わ
れる。ロールクラックの検出検査は渦流探傷法によって
行ってもよい。ロールクラックの検出検査後、ロールは
前処理工程12に投入される。前処理工程12では脱
脂、洗浄、陽極電解処理等によりめっき前処理が行われ
る。陽極電解処理は、硫酸水溶液中で行われる。ロール
は、前処理工程12に引き続きクロムめっき工程13に
投入される。クロムめっき工程13では、前記図4に示
す方法でクロムめっきが行われる。めっき液の成分およ
び濃度は、たとえばCrO3濃度200〜250g/
l、硫酸濃度2.0〜2.5g/l、三価クロムイオン濃
度3〜6g/lであり、めっき条件は、たとえば液温4
0℃、電流密度10〜15A/dm2である。前記めっ
き液の成分および濃度ならびにめっき条件は一般的な条
件である。クロムめっき層は5〜10μmの厚さに形成
される。また形成されたクロムめっき層の硬さは大略ビ
ッカース硬さ1000である。
【0015】ロールは、クロムめっき工程13に引き続
き熱処理工程14に投入される。熱処理工程14では、
クロムめっき工程13においてクロムめっき層およびロ
ール母材表面に吸蔵された水素をロール表面外へ放散除
去させるための熱処理が行われる。熱処理は大気開放型
の電気炉で行われる。表1に本発明者らの調査した熱処
理条件と吸蔵水素量との関係を示す。表1の調査に用い
たロールは、20段ゼンジミアミルの中間ロールであ
り、表面に厚さ5μmのクロムめっき層を有している。
クロムめっき層の硬さは、ビッカース硬さ1000であ
る。吸蔵水素量の分析は、JISZ2614に規定され
ている分析方法で行った。前記分析方法は、試料を黒鉛
るつぼに投入してアルゴン気流中で融解させ、試料中の
水素を抽出した後、この水素を熱伝導度セルに導き、水
素による熱伝導度の変化から水素量を求める方法であ
る。水素分析用試料は、クロムめっき中間ロールの表面
から500μm内部までの試料を採取した。
き熱処理工程14に投入される。熱処理工程14では、
クロムめっき工程13においてクロムめっき層およびロ
ール母材表面に吸蔵された水素をロール表面外へ放散除
去させるための熱処理が行われる。熱処理は大気開放型
の電気炉で行われる。表1に本発明者らの調査した熱処
理条件と吸蔵水素量との関係を示す。表1の調査に用い
たロールは、20段ゼンジミアミルの中間ロールであ
り、表面に厚さ5μmのクロムめっき層を有している。
クロムめっき層の硬さは、ビッカース硬さ1000であ
る。吸蔵水素量の分析は、JISZ2614に規定され
ている分析方法で行った。前記分析方法は、試料を黒鉛
るつぼに投入してアルゴン気流中で融解させ、試料中の
水素を抽出した後、この水素を熱伝導度セルに導き、水
素による熱伝導度の変化から水素量を求める方法であ
る。水素分析用試料は、クロムめっき中間ロールの表面
から500μm内部までの試料を採取した。
【0016】熱処理条件は、表1に示すように加熱温度
を150〜350℃、加熱処理時間を30〜900分の
範囲で変化させた。表1から、クロムめっき後吸蔵水素
量がクロムめっき前の2.5倍に増加していること、加
熱処理温度が高いほど短時間で吸蔵水素量が減少してい
ることがわかる。吸蔵水素量がクロムめっき前の水準ま
で減少する加熱処理時間は、加熱処理温度により異な
り、350℃では120分、200℃では900分であ
る。加熱処理温度150℃、加熱処理時間900分の熱
処理条件では、吸蔵水素量はクロムめっき前の水準まで
減少していないけれども、水素に起因するロール表面の
脆化割れを防止できる水準まで減少している。また加熱
処理温度300〜350℃、加熱処理時間30分の熱処
理条件においても、吸蔵水素量は水素に起因するロール
表面の脆化割れを防止できる水準まで減少している。ま
た表1に示す熱処理条件範囲では、めっき層の硬さの低
下はそれほど認められないけれども、加熱処理温度が3
50℃を超えるとロール母材およびめっき層が軟化する
おそれがある。本発明において、前記熱処理条件を加熱
処理温度を150〜350℃、加熱処理時間を30〜9
00分に限定したのは上記理由によるものである。熱処
理終了後、ロールは使用可能ロールとして保管ラックに
収納される。以上述べたように本発明法により製造した
クロムめっきロールは、吸蔵水素量が低減されているの
で、水素脆性によるロール表面の脆化割れが生じない。
このため本発明のクロムめっきロールの耐クラック性お
よび耐久性は極めて優れている。
を150〜350℃、加熱処理時間を30〜900分の
範囲で変化させた。表1から、クロムめっき後吸蔵水素
量がクロムめっき前の2.5倍に増加していること、加
熱処理温度が高いほど短時間で吸蔵水素量が減少してい
ることがわかる。吸蔵水素量がクロムめっき前の水準ま
で減少する加熱処理時間は、加熱処理温度により異な
り、350℃では120分、200℃では900分であ
る。加熱処理温度150℃、加熱処理時間900分の熱
処理条件では、吸蔵水素量はクロムめっき前の水準まで
減少していないけれども、水素に起因するロール表面の
脆化割れを防止できる水準まで減少している。また加熱
処理温度300〜350℃、加熱処理時間30分の熱処
理条件においても、吸蔵水素量は水素に起因するロール
表面の脆化割れを防止できる水準まで減少している。ま
た表1に示す熱処理条件範囲では、めっき層の硬さの低
下はそれほど認められないけれども、加熱処理温度が3
50℃を超えるとロール母材およびめっき層が軟化する
おそれがある。本発明において、前記熱処理条件を加熱
処理温度を150〜350℃、加熱処理時間を30〜9
00分に限定したのは上記理由によるものである。熱処
理終了後、ロールは使用可能ロールとして保管ラックに
収納される。以上述べたように本発明法により製造した
クロムめっきロールは、吸蔵水素量が低減されているの
で、水素脆性によるロール表面の脆化割れが生じない。
このため本発明のクロムめっきロールの耐クラック性お
よび耐久性は極めて優れている。
【0017】
【表1】
【0018】出発ロールとして、使用済みクロムめっき
ロールを使用する場合、ロールは前記新規ロールと同様
研削工程11に投入される。研削工程11では、残存ク
ロムめっき層とロール母材の疲労層とが研削除去され
る。研削量は、たとえば直径当たり200μmである。
研削工程11以降の工程および条件は、前記新規ロール
の場合と全く同一である。また出発ロールとして使用済
み非メッキロールを使用することもできる。この場合に
は、前記使用済みクロムめっきロールの場合と全く同一
の工程ならびに条件でロールが製造される。
ロールを使用する場合、ロールは前記新規ロールと同様
研削工程11に投入される。研削工程11では、残存ク
ロムめっき層とロール母材の疲労層とが研削除去され
る。研削量は、たとえば直径当たり200μmである。
研削工程11以降の工程および条件は、前記新規ロール
の場合と全く同一である。また出発ロールとして使用済
み非メッキロールを使用することもできる。この場合に
は、前記使用済みクロムめっきロールの場合と全く同一
の工程ならびに条件でロールが製造される。
【0019】図2は、本発明にかかわる多段冷間圧延機
の一実施例の構成を簡略化して示す側面図であり、図3
は図2における切断面線III−IIIから見た断面図
である。
の一実施例の構成を簡略化して示す側面図であり、図3
は図2における切断面線III−IIIから見た断面図
である。
【0020】多段冷間圧延機24は、被圧延金属帯25
に当接するワークロール21と、ワークロール21を支
持する2本の第1中間ロール22aと、第1中間ロール
22aを支持する3本の第2中間ロール22bと、第2
中間ロール22bを支持する4本の分割補強ロール23
とを含んで構成される。前記ロール配列は、被圧延金属
帯25を挟んで上下対称に配設されている。前記第2中
間ロール22bは、表面にクロムめっき層22cを有す
るクロムめっきロールであり、前記吸蔵水素を低減させ
るための熱処理が施されている。クロムめっき層22c
は、その厚さが余りに薄いと短時間で摩耗消滅してしま
うので好ましくなく、また厚過ぎると割れや剥離が生じ
易いので、5〜10μmの厚さを有していることが好ま
しい。なお図2では、説明の便宜上、かなり厚く表現し
ている。またクロムめっき層22cの硬さは分割補強ロ
ール23の硬さがビッカース硬さで通常650〜750
であるから、この値よりも大きい800以上であること
が好ましい。前記第2中間ロール22bは、全ロールと
もクロムめっきロールであることが好ましいけれども、
一部のロールのみクロムめっきロールであってもよい。
に当接するワークロール21と、ワークロール21を支
持する2本の第1中間ロール22aと、第1中間ロール
22aを支持する3本の第2中間ロール22bと、第2
中間ロール22bを支持する4本の分割補強ロール23
とを含んで構成される。前記ロール配列は、被圧延金属
帯25を挟んで上下対称に配設されている。前記第2中
間ロール22bは、表面にクロムめっき層22cを有す
るクロムめっきロールであり、前記吸蔵水素を低減させ
るための熱処理が施されている。クロムめっき層22c
は、その厚さが余りに薄いと短時間で摩耗消滅してしま
うので好ましくなく、また厚過ぎると割れや剥離が生じ
易いので、5〜10μmの厚さを有していることが好ま
しい。なお図2では、説明の便宜上、かなり厚く表現し
ている。またクロムめっき層22cの硬さは分割補強ロ
ール23の硬さがビッカース硬さで通常650〜750
であるから、この値よりも大きい800以上であること
が好ましい。前記第2中間ロール22bは、全ロールと
もクロムめっきロールであることが好ましいけれども、
一部のロールのみクロムめっきロールであってもよい。
【0021】分割補強ロール23は、図3に示すように
第2中間ロール22bを支持し、ロール軸線方向に間隔
23cを保って分割された複数個の補強ロール23aと
共通ロール軸23bとから構成されている。複数個の補
強ロール23aは、それぞれ独立してロール軸線方向と
直角な方向に図示を省略する偏芯機構によって任意量だ
け変位することができる。これによって冷間圧延中に被
圧延金属帯25への押圧力を強制的に変化させることが
できるので、分割補強ロール23は被圧延金属帯25の
形状制御を行うことができる。しかしながら従来の多段
冷間圧延機においては、被圧延金属帯25を冷間圧延す
る場合、被圧延金属帯25の表面に分割補強ロール23
の補強ロール23aに対応する部分と、間隔23cに対
応する部分とに帯状の光沢差を有する光沢むら、いわゆ
るロールマークが生ずることがある。分割補強ロール2
3によって支持される第2中間ロール22bには、補強
ロール23aに対応する当接部分と間隔23cに対応す
る非当接部分とが存在する。このため、圧延中第2中間
ロール22bの表面粗さがロール軸線方向に不均一とな
る。前記ロールマークは、第2中間ロール22bのロー
ル軸線方向の不均一粗さが金属摩耗粉、酸化物および圧
延油の不均一付着を招き、ワークロール21を介して被
圧延金属帯25に転写して生じるものである。前記特開
平3−23004号公報に開示されているように前記ロ
ールマークは、第2中間ロール22bの表面に分割補強
ロール23よりも硬質なクロムめっき層22cを形成す
ることによって防止される。しかしながら、前述のよう
にクロムめっきロールは水素を吸蔵しているので、水素
脆性によるロール表面クラックが発生するという新たな
問題点を有している。本発明の多段冷間圧延機24は吸
蔵水素を熱処理によって低減したクロムめっき第2中間
ロール22bを含んで構成されているので、水素に起因
するロール表面のクラック発生が防止される。このため
前記多段冷間圧延機24は、分割補強ロール23に起因
するロールマークならびにロール表面クラックに起因す
る表面欠陥をともに防止することのできる優れた多段冷
間圧延機である。
第2中間ロール22bを支持し、ロール軸線方向に間隔
23cを保って分割された複数個の補強ロール23aと
共通ロール軸23bとから構成されている。複数個の補
強ロール23aは、それぞれ独立してロール軸線方向と
直角な方向に図示を省略する偏芯機構によって任意量だ
け変位することができる。これによって冷間圧延中に被
圧延金属帯25への押圧力を強制的に変化させることが
できるので、分割補強ロール23は被圧延金属帯25の
形状制御を行うことができる。しかしながら従来の多段
冷間圧延機においては、被圧延金属帯25を冷間圧延す
る場合、被圧延金属帯25の表面に分割補強ロール23
の補強ロール23aに対応する部分と、間隔23cに対
応する部分とに帯状の光沢差を有する光沢むら、いわゆ
るロールマークが生ずることがある。分割補強ロール2
3によって支持される第2中間ロール22bには、補強
ロール23aに対応する当接部分と間隔23cに対応す
る非当接部分とが存在する。このため、圧延中第2中間
ロール22bの表面粗さがロール軸線方向に不均一とな
る。前記ロールマークは、第2中間ロール22bのロー
ル軸線方向の不均一粗さが金属摩耗粉、酸化物および圧
延油の不均一付着を招き、ワークロール21を介して被
圧延金属帯25に転写して生じるものである。前記特開
平3−23004号公報に開示されているように前記ロ
ールマークは、第2中間ロール22bの表面に分割補強
ロール23よりも硬質なクロムめっき層22cを形成す
ることによって防止される。しかしながら、前述のよう
にクロムめっきロールは水素を吸蔵しているので、水素
脆性によるロール表面クラックが発生するという新たな
問題点を有している。本発明の多段冷間圧延機24は吸
蔵水素を熱処理によって低減したクロムめっき第2中間
ロール22bを含んで構成されているので、水素に起因
するロール表面のクラック発生が防止される。このため
前記多段冷間圧延機24は、分割補強ロール23に起因
するロールマークならびにロール表面クラックに起因す
る表面欠陥をともに防止することのできる優れた多段冷
間圧延機である。
【0022】以下に本発明の優れた特性を実施例により
説明する。図2に示す本発明の多段冷間圧延機24を用
いてステンレス鋼帯の冷間圧延を実施した。表2に本発
明の条件を満たす第2中間ロール22bを用いた実施例
と、本発明の条件から外れる第2中間ロール22bを用
いた比較例の圧延結果を示す。クロムめっき層22cの
厚みは実施例、比較例とも同一の5μmとした。また、
クロムめっき層22cの硬さはいずれもビッカース硬さ
1000であった。冷間圧延は、クロムめっき層22c
が摩耗消滅するためロール組替えを実施する360時間
を限度として、クラック発生が認められるまで行った。
表2からクロムめっき後、吸蔵水素を低減するための熱
処理を施した実施例は、360時間圧延後においても表
面クラックが発生していないことがわかる。また実施例
は、ロールマークの発生も認められない。一方クロムめ
っき後、吸蔵水素を低減するための熱処理が施されてい
ない比較例1は、ロールマークの発生は認められないけ
れども、250時間圧延後に表面クラックの発生が認め
られた。さらに非めっきロールを用いた比較例2は、3
60時間圧延後においても、表面クラックの発生が認め
られないけれども、ステンレス鋼帯の表面にロールマー
クの発生が認められた。以上述べたように本発明の実施
例は従来法の比較例に比べ、ロールの耐クラック性およ
び耐久性ならびに被圧延金属帯の表面性状とも極めて優
れている。
説明する。図2に示す本発明の多段冷間圧延機24を用
いてステンレス鋼帯の冷間圧延を実施した。表2に本発
明の条件を満たす第2中間ロール22bを用いた実施例
と、本発明の条件から外れる第2中間ロール22bを用
いた比較例の圧延結果を示す。クロムめっき層22cの
厚みは実施例、比較例とも同一の5μmとした。また、
クロムめっき層22cの硬さはいずれもビッカース硬さ
1000であった。冷間圧延は、クロムめっき層22c
が摩耗消滅するためロール組替えを実施する360時間
を限度として、クラック発生が認められるまで行った。
表2からクロムめっき後、吸蔵水素を低減するための熱
処理を施した実施例は、360時間圧延後においても表
面クラックが発生していないことがわかる。また実施例
は、ロールマークの発生も認められない。一方クロムめ
っき後、吸蔵水素を低減するための熱処理が施されてい
ない比較例1は、ロールマークの発生は認められないけ
れども、250時間圧延後に表面クラックの発生が認め
られた。さらに非めっきロールを用いた比較例2は、3
60時間圧延後においても、表面クラックの発生が認め
られないけれども、ステンレス鋼帯の表面にロールマー
クの発生が認められた。以上述べたように本発明の実施
例は従来法の比較例に比べ、ロールの耐クラック性およ
び耐久性ならびに被圧延金属帯の表面性状とも極めて優
れている。
【0023】
【表2】
【0024】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、クロムめ
っきロールの母材表面吸蔵水素量は低水準であるので、
クロムめっきロールの耐クラック性および耐久性が大幅
に向上する。これによって、クロムめっきロールの本来
有する耐摩耗性や金属帯の表面を美麗に仕上げることが
できる特性が充分発揮されるので、製品表面品質の安定
化を図ることができる。また、ロール研削加工回数およ
びめっき加工回数が低減されるので、ロールコストが大
幅に低減される。
っきロールの母材表面吸蔵水素量は低水準であるので、
クロムめっきロールの耐クラック性および耐久性が大幅
に向上する。これによって、クロムめっきロールの本来
有する耐摩耗性や金属帯の表面を美麗に仕上げることが
できる特性が充分発揮されるので、製品表面品質の安定
化を図ることができる。また、ロール研削加工回数およ
びめっき加工回数が低減されるので、ロールコストが大
幅に低減される。
【0025】また本発明によれば、ロールはクロムめっ
き後に熱処理を施されるので、母材表面の吸蔵水素量は
確実に低減される。これによってクロムめっきロールの
耐クラック性および耐久性が大幅に向上するので、クロ
ムめっき層が摩耗消滅するまでロールを使用することが
できる。したがって、ロールの使用寿命を延長すること
ができる。
き後に熱処理を施されるので、母材表面の吸蔵水素量は
確実に低減される。これによってクロムめっきロールの
耐クラック性および耐久性が大幅に向上するので、クロ
ムめっき層が摩耗消滅するまでロールを使用することが
できる。したがって、ロールの使用寿命を延長すること
ができる。
【0026】また本発明によれば、クロムめっきロール
は使用後に、クロムめっき層を含む表面が研削され、そ
の後再クロムめっき加工および再熱処理加工が施され
る。これによって、長寿命のクロムめっきロールを繰り
返し使用することができるので、1本のロールによる総
処理量が大幅に増大し、高価なクロムめっきロールの在
庫本数を減少することができる。このため保管置場面積
を減少させることができ、スペースの有効利用が可能と
なる。
は使用後に、クロムめっき層を含む表面が研削され、そ
の後再クロムめっき加工および再熱処理加工が施され
る。これによって、長寿命のクロムめっきロールを繰り
返し使用することができるので、1本のロールによる総
処理量が大幅に増大し、高価なクロムめっきロールの在
庫本数を減少することができる。このため保管置場面積
を減少させることができ、スペースの有効利用が可能と
なる。
【0027】また本発明によれば、前記熱処理は低温で
長時間行われるので、めっき層および母材の強度低下や
クロムめっき層の外観変化を招くことなく、吸蔵水素量
を低減することができる。
長時間行われるので、めっき層および母材の強度低下や
クロムめっき層の外観変化を招くことなく、吸蔵水素量
を低減することができる。
【0028】また本発明によれば、多段冷間圧延機は吸
蔵水素量を低減したクロムめっき中間ロールを含んで構
成される。該中間ロールは、水素に起因するロール表面
の脆化割れが生じないので、耐クラック性および耐久性
が大幅に向上する。このため、ロールクラックに起因す
る表面欠陥の発生が完全に防止され、優れた表面性状を
有する金属帯を製造することができる。また、本発明に
係るロールは、前記多段冷間圧延機に用いられるだけで
なく、前述の如き調質圧延機のロール、テンションレベ
ラーのロール、各種設備や装置に使用されるデフレクタ
ロールなど、硬質クロムめっきを施したロールであれば
ロールや場所を選ぶことなく用いることができる。
蔵水素量を低減したクロムめっき中間ロールを含んで構
成される。該中間ロールは、水素に起因するロール表面
の脆化割れが生じないので、耐クラック性および耐久性
が大幅に向上する。このため、ロールクラックに起因す
る表面欠陥の発生が完全に防止され、優れた表面性状を
有する金属帯を製造することができる。また、本発明に
係るロールは、前記多段冷間圧延機に用いられるだけで
なく、前述の如き調質圧延機のロール、テンションレベ
ラーのロール、各種設備や装置に使用されるデフレクタ
ロールなど、硬質クロムめっきを施したロールであれば
ロールや場所を選ぶことなく用いることができる。
【図1】本発明にかかわるロールの製造工程を示す説明
図である。
図である。
【図2】本発明にかかわる多段冷間圧延機の一実施例の
構成を簡略化して示す側面図である。
構成を簡略化して示す側面図である。
【図3】図2における切断面線III−IIIから見た
断面図である。
断面図である。
【図4】従来から一般的に行われているクロムめっき方
法を簡略化して示す模式図である。
法を簡略化して示す模式図である。
1 ロール 2 不溶性電極 3 めっき液 4,22c クロムめっき層 11 研削工程 12 前処理工程 13 クロムめっき工程 14 熱処理工程 21 ワークロール 22a 第1中間ロール 22b 第2中間ロール 23 分割補強ロール 24 多段冷間圧延機
Claims (5)
- 【請求項1】 母材の表面にクロムめっき層を形成する
ロールにおいて、 クロムめっき後に、母材表面の吸蔵水素量を低減させる
ための熱処理が施されていることを特徴とするロール。 - 【請求項2】 母材の表面にクロムめっき層を形成し、 クロムめっき後に、母材表面の吸蔵水素量を低減させる
ための熱処理を施すことを特徴とするロールの製造方
法。 - 【請求項3】 クロムめっきを施したロールの使用後
に、クロムめっき層を含む表面を研削し、 その後クロムめっき層を形成して母材表面の吸蔵水素量
を低減させるための熱処理を施すことを特徴とするロー
ルの製造方法。 - 【請求項4】 前記熱処理は、温度150〜350℃の
範囲で30〜900分の時間行うことを特徴とする請求
項2または3記載のロールの製造方法。 - 【請求項5】 母材の表面にクロムめっき層を形成し、
クロムめっき後に、母材表面の吸蔵水素量を低減させる
ための熱処理を施した中間ロールを含むことを特徴とす
る多段冷間圧延機。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18264894A JPH0849089A (ja) | 1994-08-03 | 1994-08-03 | ロールとその製造方法ならびに多段冷間圧延機 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18264894A JPH0849089A (ja) | 1994-08-03 | 1994-08-03 | ロールとその製造方法ならびに多段冷間圧延機 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0849089A true JPH0849089A (ja) | 1996-02-20 |
Family
ID=16121988
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP18264894A Withdrawn JPH0849089A (ja) | 1994-08-03 | 1994-08-03 | ロールとその製造方法ならびに多段冷間圧延機 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0849089A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2013209709A (ja) * | 2012-03-30 | 2013-10-10 | Hitachi Automotive Systems Ltd | めっき部品の製造方法およびめっき部品 |
| KR102426443B1 (ko) * | 2022-01-25 | 2022-07-29 | 한국진공주식회사 | 이차전지 제조설비용 프레스롤의 수소취성 제거방법 |
-
1994
- 1994-08-03 JP JP18264894A patent/JPH0849089A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2013209709A (ja) * | 2012-03-30 | 2013-10-10 | Hitachi Automotive Systems Ltd | めっき部品の製造方法およびめっき部品 |
| KR102426443B1 (ko) * | 2022-01-25 | 2022-07-29 | 한국진공주식회사 | 이차전지 제조설비용 프레스롤의 수소취성 제거방법 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20011106 |