JPH0849155A - 収縮性繊維ウエブの連続熱処理方法及び装置 - Google Patents

収縮性繊維ウエブの連続熱処理方法及び装置

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JPH0849155A
JPH0849155A JP6203062A JP20306294A JPH0849155A JP H0849155 A JPH0849155 A JP H0849155A JP 6203062 A JP6203062 A JP 6203062A JP 20306294 A JP20306294 A JP 20306294A JP H0849155 A JPH0849155 A JP H0849155A
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Japan
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heat treatment
treatment apparatus
shrinkable
porous belt
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JP6203062A
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Kasuke Nishimura
嘉介 西村
Mikio Watanabe
幹男 渡辺
Kazuo Jonouchi
一男 城之内
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PETOCA KK
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 多孔質ベルト上に堆積及び/又は積層し
た収縮性繊維ウエブ層を連続的に熱処理装置内に進行せ
しめつつ所定の雰囲気、温度で熱処理するに際し、被処
理ウエブの下方から上方に熱風ガスを吹きつけてウエブ
を実質的に多孔質ベルトから浮き上がらせ、かつ単一の
熱処理装置の前段で不活性ガス中300〜900℃で軽
度炭化を行い後段で賦活を行う収縮性繊維ウエブの連続
熱処理方法。 熱処理装置の入口から出口に向かって
走行する収縮性繊維ウエブを所定厚みで堆積及び/又は
積層した多孔質ベルトと、熱処理装置内に設けられた加
熱装置とを備え、多孔質ベルトを介してウエブ層の下方
から上方に熱風を流してウエブ層を実質的に浮き上がら
せるようにし、かつ炭化処理用の前室と賦活処理用の後
室を備えた連続熱処理装置。 【効果】 目付けの均一な且つ均質な比表面積を持つ強
力の高い活性炭素繊維ウエブの安価な製造が可能。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、熱処理時に収縮を伴う
収縮性繊維ウエブ層、特に活性炭素繊維前駆体ウエブ
層、例えばピッチ系繊維ウエブ層を連続的に均一に熱処
理する方法及び装置に関する。より詳細には、本発明の
方法及び装置により熱処理された収縮性繊維ウエブ、例
えば活性炭素繊維(含む、活性炭素繊維前駆体)ウエブ
層は、熱処理時に発生する収縮が均一に行われて、幅方
向、長さ方向の目付け、強力、比表面積等の各種物性の
均一性に優れて浄水器、空気清浄器、溶剤回収装置、防
毒マスク、一般脱臭用等に効率的に利用できる。
【0002】
【従来の技術】活性炭素繊維、特にピッチ系の活性炭素
繊維は、遠心法や渦流法等により繊維化後、ベルトコン
ベアー上に堆積させ、賦活処理を経て製造される。この
場合、バッチ炉で賦活処理を行うことも出来るが、バッ
チ炉の場合、炉の昇降温の際の熱損失が大きく、またバ
ッチ間での品質のバラツキが大きくなる。さらに、運転
に要する労力も多大なものとなり、従って、連続プロセ
スで操作することが要求されている。
【0003】この時に、ピッチ系活性炭素繊維前駆体
は、所定の熱処理を行うまでは強度も弱く、特に短繊維
状の場合、綿状でしか取り扱えないため、自ずとベルト
上に堆積させ成形(賦形)装置にかける方法を取らざる
を得なくなっていた。短繊維の場合、熱処理時に主とし
て繊維自体の収縮による繊維層の不均一な収縮が起こ
り、これまでの熱処理方法及び装置では、目付けの不均
一性、引いては強力や比表面積の均一性が損なわれ、実
用に供するに値する活性炭素繊維製品とは言い難いもの
であった。
【0004】このために、特開平3−260120号公
報には、炭素繊維前駆体ウエブの対向する端部同士を耐
熱性繊維で縫合して該前駆体ウエブ間の品質差をなくす
ることで対処する方法が、また特公平4−8523号公
報には、被処理繊維ウエブの上面を空間を隔てて多孔板
で被覆して、得られた活性炭素繊維の比表面積のバラツ
キをなくする方法など、種々検討が行われているが、コ
スト的にも品質的にもいまだ充分な方法とは言い難い。
【0005】また、均一な性状を持つピッチ系活性炭素
繊維フェルトを得るため、綿状のままで賦活処理をした
後、得られた比表面積の変動の大きな活性炭素繊維原綿
を混合均一化させた後、カード処理を行いフェルト化す
る方法も試みられている。しかし、活性炭素繊維は非常
に繊維強力が弱く、このような製法でも均質な性能の活
性炭素繊維フェルトを得ることが困難であり、かつコス
トアップの要因ともなり好ましくない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前記のような課題は、
これまでの熱処理方法及び熱処理装置では、熱処理中に
発生する収縮性繊維ウエブの収縮を均一に行わせること
が出来ないことが主たる原因と考えられる。一般に、賦
活(水蒸気や二酸化炭素の存在下、通常800℃以上で
熱処理することにより、繊維内部に微細な孔を形成する
ための熱処理を言う)時に発生する収縮は大きく、前駆
体繊維の種類及び賦活の程度にもよるが、10〜60%
程度の収縮にもなる。
【0007】この収縮は、被処理繊維ウエブの大きさが
1m四方程度の比較的小さな試料で済むバッチ熱処理装
置ではほぼ均一に進むが、製造プラントの様な規模の大
きい連続熱処理装置では、流れ(長手)方向の収縮が均
一に行われ難く、均一な目付け、均一な品質の原料繊維
ウエブを投入しても、目付け、強力や比表面積などの品
質の不均一な活性炭素繊維の製品しか得られない。
【0008】最も苛酷な熱処理の場合、投入された均一
な収縮性繊維ウエブ層が熱処理装置の出口で細かく分断
された状態で出てくる。このような収縮による目付けの
不均一性は、製品の品質の不均一性の原因ともなる。す
なわち、目付けの薄い部分の賦活反応が他の部分より進
み、比表面積の不均一性が発生し、実用性ある製品とは
ならない。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の課
題について種々検討した結果、収縮性繊維ウエブの連続
熱処理に際し、熱処理時に発生する収縮を均一に行わせ
るためには、連続的に多孔性ベルト上に堆積及び/又は
積層された収縮性繊維ウエブを実質的に浮き上がらせた
状態で前段で軽度炭化を行い、後段で賦活を行う方法に
より熱処理することが、かかる課題を解決できる有効な
手段であることを見い出し、本発明を完成するに至っ
た。このような操作により強力に優れた活性炭素繊維を
得ることができる。
【0010】すなわち、本発明は: 多孔質ベルト上に堆積及び/又は積層した収縮性繊
維ウエブ層を連続的に熱処理装置内に進行せしめつつ所
定の雰囲気及び所定の温度で熱処理するに際し、被処理
ウエブの下方から上方に熱風ガスを吹きつけて該被処理
ウエブを実質的に多孔質ベルトから浮き上がらせ、かつ
単一の熱処理装置の前段で不活性ガス中300〜900
℃で軽度炭化を行い後段で賦活を行う、収縮性繊維ウエ
ブの連続熱処理方法を提供する。また、
【0011】 熱処理装置の入口から出口に向かって
走行する、収縮性繊維ウエブを所定厚みで堆積及び/又
は積層した多孔質ベルトと、該熱処理装置内に設けられ
た加熱装置とを備え、多孔質ベルトを介して該収縮性繊
維ウエブ層の下方から上方に熱風を流して収縮性繊維ウ
エブ層を実質的に浮き上がらせるようにし、かつ炭化処
理用の前室と賦活処理用の後室を備えた、収縮性繊維ウ
エブ用連続熱処理装置を提供する。また、
【0012】 該熱処理装置内のガスの流路を規制す
る循環ファンを該熱処理装置内に設け、さらに多孔質ベ
ルトの下方から熱風が当たるようにするバッフルプレー
トを多孔質ベルトの上方に設けた点にも特徴を有する。
以下、本発明を具体的に説明する。
【0013】(A)収縮性繊維ウエブ:本発明に用いる
収縮性繊維ウエブとは、例えば500℃以上での高温熱
処理に際し、収縮を発生する繊維ウエブを意味し、その
原料の種類などに特に制限されない。例えば、炭化、賦
活化、黒鉛化などの熱処理に際し、収縮を発生する活性
炭素繊維前駆体や不融化後のピッチ繊維のウエブを指
す。
【0014】また、該収縮性繊維ウエブの形態は、多孔
質ベルト上で連続的に熱処理出来るなら特に制限されな
いが、例えば、紡糸した短繊維等の繊維を連続して多孔
質ベルト上に薄く捕集したシートや比較的厚く捕集した
マットや、積層したフェルトや、一旦紡糸した繊維をカ
ード処理等の賦形加工でウエブにしたもの等を挙げるこ
とができる。
【0015】収縮性繊維ウエブを構成する繊維、特に活
性炭素繊維前駆体としては、セルロース繊維、アクリル
繊維、フェノール繊維、ピッチ繊維等を挙げることがで
きる。その中、ピッチ繊維の使用が好ましく、ピッチ繊
維の原料としては石油、石炭系に制限されないが、活性
炭素繊維を製造する場合は光学的等方性ピッチが好まし
くは用いられる。
【0016】(B)紡糸、不融化:収縮性繊維ウエブを
構成する収縮性繊維、特にピッチ繊維、好ましくは短繊
維状ピッチ繊維を得る紡糸法としては特に制限されない
が、スパンボンド法、メルトブロー法、メルトスピニン
グ法、遠心紡糸法などの常法の溶融紡糸法が可能であ
る。
【0017】特に、メルトブロー法が、短繊維状ピッチ
繊維からなる収縮性繊維ウエブが高速で連続的に得られ
るので好ましい。上記収縮性繊維ウエブを不融化するに
は、常法により液相、気相で連続的に行うことが可能で
あるが、通常には空気、酸素、NO2 等の酸化性ガス雰
囲気中150〜400℃の比較的低温で行う。特に、平
均昇温速度3〜10℃/分で180〜350℃程度の温
度で行うのが好ましい。
【0018】(C)熱処理方法及び装置:本発明で言う
熱処理とは、不融化された収縮性繊維ウエブが収縮を起
こす高温、例えば500℃以上での軽度炭化、炭化、賦
活等の処理を意味する。図面に基いて本発明の熱処理方
法及び装置を詳細に説明する。図1は、本発明の連続熱
処理装置の一例の横断面を示す模式図である。図2は、
図1の連続熱処理装置の後室のA−A’断面の本発明の
一つの態様を示す模式図である。図3は、図1の連続熱
処理装置の後室のA−A’断面の本発明の他の一つの態
様を示す模式図である。なお、図2及び図3の説明は熱
処理装置の前室についても適用する。
【0019】図1において、1は熱処理装置、2は収縮
性繊維ウエブ、2’は熱処理を施された同ウエブ、3は
メッシュベルト等の多孔質ベルト、4は熱風ガス、1
3、14はそれぞれ第一ガイドロール、第二ガイドロー
ル、15、16はそれぞれ入口シール部、出口シール
部、17は熱風ガス4の排気孔である。
【0020】本発明の連続熱処理装置は、図1に示され
るように、捕集された収縮性繊維を多孔質ベルト3上に
堆積及び/または積層して収縮性繊維ウエブ2を形成
し、連続的に走行する多孔質ベルト3により熱処理装置
1の入口シール部15を通って、熱処理装置1の前室、
次いで後室内に連続的に搬送し、多孔質ベルト3を介し
て収縮性繊維ウエブ層2の下方から上方に均一に所定の
流速の熱風ガス4、即ち雰囲気ガスを吹きつけ収縮性繊
維ウエブ2を浮き上がらせ、被処理ウエブの収縮時の自
由度を高め均一に収縮を行わせ、幅方向、長さ方向の目
付け、強力、比表面積等の各種物性の均一性に優れた活
性炭素繊維からなる熱処理ウエブ2’を得るものであ
る。
【0021】出入口のシール部15、16は、熱処理装
置1の内部と外部の雰囲気を遮断するためのものであ
る。出入口のシールは開口断面積をできる限り小さく
し、窒素等のシール用不活性ガスを流通させて行うのが
一般的であり、被処理ウエブ中に同伴されているガス、
例えば入口における酸素や出口における熱処理雰囲気ガ
スを除去することもできる。
【0022】シール部15、16を幾室かに区切ること
や、シールガスの容積を大きくしたり熱効率を高めるた
めにシールガスを予熱することも有効である。前室18
では軽度炭化処理を行い、後室19では賦活処理を行
う。前室18と後室19とは、断熱性隔壁9を介して連
続して構成されているが、両室の雰囲気ガスの相互の混
入を防止するために、開口断面積をできる限り小さくす
ることが好ましい。排気孔17は熱処理装置1の前室及
び後室の上部にそれぞれ少なくとも1個設けることが好
ましく、後記に詳述するように、バッフルプレート10
内にも設けても良い。
【0023】さらに、図2、3により本発明の連続熱処
理方法及び装置をより詳細に説明する。図2、3におい
て、1は熱処理装置、2は収縮性繊維ウエブ、3はメッ
シュベルト等の多孔質ベルト、4は熱風ガス、5はヒー
ター、6は熱風ガスを噴出するノズル、7は雰囲気ガス
を導入するノズル、8は循環ファン、9は断熱性隔壁、
10はバッフルプレート、11は支柱である。雰囲気ガ
スはノズル7を介して熱処理装置1内に導入される。熱
処理装置1内では、本発明の目的である収縮性繊維ウエ
ブを実質的に浮き上がらせ、被処理ウエブの収縮時の自
由度を高め均一に収縮を行わせるために、収縮性繊維ウ
エブの下方から上方へ多孔質ベルト3を介して強制的に
熱風ガス4を均一に所定の流速で流すことが必要であ
る。
【0024】具体的には、図2に示すように、熱処理装
置1内の適切な箇所、例えば熱処理装置1の頂部に循環
ファン8を、熱処理装置1の断熱性隔壁9の両側面にヒ
ーター5を設け、さらに、好ましくは多孔質ベルト3上
に堆積及び/又は積層された収縮性繊維ウエブ層2の上
方に熱風ガスが当たらないようにするバッフルプレート
10を設ける。この場合に、バッフルプレート10の下
方の雰囲気ガスが充分に排気されるために、バッフルプ
レート10内からの排気孔を設けても良い。
【0025】上記の構成にすることにより、熱処理装置
1内に発生した熱風ガス4は収縮性繊維ウエブ層2の上
方に当たることがなく、収縮性繊維ウエブ層2の下方か
ら上方に均一に所定の流速の熱風ガス4を流すことがで
きて、被収縮性繊維ウエブ層2は多孔質ベルト3に接触
することなくその上方に浮き上がり、あるいはウエブの
自重を相殺することが出来、該被処理ウエブの収縮時の
自由度を高め均一に収縮を行わせることができるのであ
る。
【0026】循環ファン8の能力は、収縮性繊維ウエブ
2の目付けや熱処理温度等により適宜選択される。すな
わち、熱処理温度下で収縮性繊維ウエブの自重に見合う
浮力を与えるように下方から熱風ガス4を吹き付ける能
力を持つ循環ファンを選択することが望ましい。循環フ
ァン8は、熱処理装置1の下側に設置することも可能で
あるが、メンテナンス等を考慮すると、多孔質ベルト3
の上方に設ける方が好ましい。本発明の場合に、熱風ガ
ス4の流速は、収縮性繊維ウエブ2の糸径や積層状態、
ベルト上への収縮性繊維ウエブ層の厚み等により最適値
は異なるが、好ましくは0.1〜3.0m/秒、さらに
好ましくは0.3〜2.0m/秒である。
【0027】熱風ガス4の流速が0.1m/秒未満の場
合は実質上収縮性繊維ウエブ2に何らの浮力を生じさせ
られず、均一な収縮の観点からは効果がない。一方、
3.0m/秒の流速を越えると、これ以上流速を上げて
も均質に収縮させられず、逆に収縮性繊維ウエブ2が風
力により吹き飛ばされる危険性が多くなり好ましくな
い。本発明の場合に、このような収縮性繊維ウエブ層2
が飛散する危険性を回避するために、多孔質ベルト3、
特に収縮性繊維ウエブ層2の上部にも下部と同じ速度で
駆動する多孔質ベルトを取りつけることが有効である。
【0028】被処理繊維ウエブ2の下方から熱風ガス4
を吹きつけ、被処理繊維ウエブ2に浮力を与えるために
は、出来るだけ効率的に熱風ガス4が被処理繊維ウエブ
2に当たるような工夫が必要である。すなわち、多孔質
ベルト3は、開口率の大きなメッシュベルトが好まし
い。特に、賦活熱処理を行う時に、多孔質ベルト3と被
処理繊維ウエブ2との接触面積が小さく、常に賦活ガス
が被処理繊維ウエブ2に接するようなメッシュベルトが
好ましい。
【0029】さらに、この多孔質ベルト3の保持は、ベ
ルト下方に熱風ガス4のガス流路を邪魔する構造物を出
来るだけなくするように、例えば図1に示されるように
駆動方向の両サイドに設置した第一ガイドロール13、
第二ガイドロール14などによりベルトを保持したり、
梯子状の支柱11で支えたりすることが好適である。
【0030】また、上記図2に示した実施の態様の代わ
りに、図3に示すように、浮力を生じさせる熱風を吹き
つける方法として、多孔質ベルト3の下方にかつ断熱性
隔壁9の両面に噴出ノズル6を設置して、熱風ガスを収
縮性繊維ウエブ層2の下方から上方に均一に所定の流速
で流れるようにすることも好ましい。この場合、循環フ
ァンやバッフルプレートを設置しないことも可能であ
る。また、賦活熱処理の場合には、熱風ガスを噴出する
ノズルの代わりに、ガスバーナーを設置して、燃焼排ガ
スを賦活用熱風ガスとして利用することも可能である。
【0031】このように、熱風ガス4を被処理繊維ウエ
ブ層2に吹きつけることは、熱処理中に被処理繊維ウエ
ブ層2から発生する水素や一酸化炭素等の反応を阻害す
る有害分解ガスを被処理繊維ウエブ層2近傍から除去す
ることにもなり、反応速度のアップ、品質の均一性の点
でも大きな効果を奏する。
【0032】本発明の熱処理装置は、前室及び後室に導
入する雰囲気ガスの種類を変えることにより、単一の装
置で容易に軽度炭化及び賦活を行うことができる。ただ
し、特に賦活性ガスを用いる時には装置の材質に注意を
払う必要があり、高温の水蒸気等に対して耐性の高いハ
ステロイやインコネル等の金属合金や高純度炭化珪素等
のセラミックスを用いることが好ましい。
【0033】不融化後直ちに賦活処理するよりも、不融
化した後に炭化処理してから賦活処理した方が、最終的
に得られる活性炭素繊維の強度が強くなり好ましい。ま
た、得られる製品の品質のバラツキも小さくなる。しか
し、炭化処理を行うためには、これまでの常識では新た
に専用の炭化炉を設置する必要があり、設備代及び用役
費等の運転コストが付加され、活性炭素繊維の製造コス
トを大幅にアップさせることになるが、本発明に従い一
つの熱処理装置に、炭化処理と賦活処理のふたつの機能
を持たせると、上記の相反する要求を満たすことが可能
である。
【0034】以下、さらに図4により詳細に説明する。
図4は、本発明の熱処理装置の実施の態様を説明する模
式図である。図4において、本発明の熱処理装置では、
前室18と後室19とは断熱性隔壁9を介して連続して
構成されており、その境界20で狭い通路でのみ両室が
連絡している。
【0035】前室18は、断熱壁9上の適宜箇所に窒素
やアルゴン等の不活性ガスの噴出ノズル6を備えてお
り、連続的に走行する多孔質ベルト3上に収縮性繊維ウ
エブ2が積層載置されて軽度炭化されるのである。この
場合、特に300〜900℃、好ましくは400〜80
0℃で軽度炭化を行うことが望ましい。不融化処理は、
通常300℃程度まで行なうため、軽度炭化はこの不融
化最終温度よりも低いものでは意味がない。
【0036】一方、炭化温度を900℃以上と高くする
と、賦活処理時、賦活反応速度が遅くなるため賦活に長
時間を要し好ましくない。最も好ましくは、500〜7
00℃である。賦活処理の前に炭化処理を行い縮重合を
進め高分子化し、ある程度前駆体の炭素骨格を作り上げ
た後、微細細孔を開けるように賦活処理をする方が、活
性炭素繊維の強度をアップさせるものと考えられる。
【0037】また、賦活処理の前に軽度の炭化を行うこ
とは、得られる活性炭化繊維の品質を均一にする観点で
も効果が有る。賦活処理時発生する揮発性ガス及び反応
生成ガスの量は莫大であり、これらのガスの大部分は賦
活反応を阻害する成分である。すなわち、賦活炉内にお
いて、これらの反応阻害ガスが一挙に発生すると、活性
炭素前駆体表面の水蒸気や二酸化炭素の賦活性ガス濃度
が急激に低下するとともに、ガス濃度ムラが起り好まし
くない。
【0038】さらに、揮発性ガスの成分中には、比較的
高分子のいわゆるタール状成分が含まれており、速やか
に系外に除去しないと熱処理を受け炭化物になる。この
炭化物は、賦活処理を行っても有効な細孔が発達しな
い。このように、賦活性ガスの濃度ムラやタール状成分
の付着等が原因して、製品の品質の均一性が損われる。
賦活処理の前段に軽度炭化処理を行うと、ほとんどの軽
質揮発性ガスが除去されるので、タール状成分による製
品の品質ムラをなくすことが出来る。
【0039】また、前室18で軽度炭化を行うに当た
り、不活性ガスと次工程である後室19での賦活工程で
使用する賦活ガスとが混じらないためには、前室18の
室内圧を次工程である後室19の室内圧より若干高い圧
力で、例えば2mmH2 O好ましくは5mmH2 O以上
の圧力差を設けることが必要である。前室18には、収
縮性繊維ウエブ2の上下方向から不活性ガスが供給され
るが、例えば所定の温度に加熱された窒素ガスを後室1
9の室圧よりも若干高くなるように且つ自由に収縮が行
えるように上下の供給ガスのバランスを設定することが
肝要である。
【0040】その後、後室において連続的に賦活処理を
行う。すなわち、水蒸気、炭酸ガス等の賦活性ガスの存
在下で通常500〜1500℃、好ましくは800〜1
200℃で賦活処理する。賦活温度が500℃未満の場
合、水性ガス反応速度が極端に遅くなり経済的でない。
また1500℃を超えると炉材の劣化が発生し好ましく
ない。
【0041】
【作用】従来、炭素繊維又は活性炭素繊維ウエブの製造
時に、熱処理工程で発生する収縮が、得られる製品の性
状に大きなバラツキを与えていた。特に、活性炭素繊維
ウエブの製造においては、賦活処理時に発生する大きな
収縮が不均一に起こるために、目付けの不均一が発生
し、目付けの薄いところが賦活され易くなり、得られる
活性炭素繊維ウエブの品質にも致命的な変動を与えてい
た。
【0042】本発明によると、熱処理時に被処理ウエブ
の下方から上方へ賦活用ガスを熱風として吹きつけ、被
処理ウエブの自重に見合う浮力を与えることにより、均
一に自由な収縮を行わせ、品質の均一な活性炭素繊維ウ
エブを得ることが可能である。本発明による活性炭素繊
維ウエブは、目付けが均一で歩留りが高く、ウエブ強力
が高い特徴がある。また、一つの熱処理装置で軽度炭化
及び賦活ができるので、設備費が軽減される。
【0043】
【実施例】本発明を実施例によりさらに詳細に説明する
が、これらは本発明の範囲を制限しない。なお、沃素吸
着量の測定はJIS K−1470、−1474に準拠
して行なった。
【0044】(実施例1)石油系等方性ピッチ(メトラ
ー法による軟化点262℃)をメルトブロー法により紡
糸し、得られた目付け370g/m2 の石油系等方性ピ
ッチ繊維ウエブを最高温度300℃、昇温速度6℃/分
で連続的に不融化し、引き続き窒素中で500℃で軽度
炭化後、ニードルパンチ処理して活性炭素繊維前駆体ウ
エブを得た。このウエブを100mm角に幅方向均等に
5点、長さ方向1m毎に10点、計50ポイントの目付
を測定した。その結果、ウエブの平均目付けは360g
/m2 ,変動係数は4.5%であった。
【0045】上記活性炭素繊維前駆体ウエブを図4に図
示した熱処理装置を用いて賦活処理を行った。。この時
の賦活処理の条件は、 処理温度 920℃ 水蒸気濃度 40% 処理時間 20分 風速 1.0m/秒 に統一し、前処理温度を変化させ賦活を行った。得られ
た結果を表1に示す。
【0046】なお、処理後の目付けの変動係数の測定方
法は、処理前の方法と同様にして行った。また、沃素吸
着量の変動係数は、比表面積の変動係数の関数であり、
上記目付け測定の試料を用い行った。
【0047】
【表1】
【0048】(比較例1)実施例1と同様にして以下の
条件で賦活処理を行った。 処理温度 920℃ 水蒸気濃度 40% 処理時間 20分 風速 0m/秒 前処理温度 700℃ 得られた活性炭素繊維ウエブは、所々ウエブ切れが発生
し、目付け及び沃素吸着量の変動係数も大きなものであ
った。 目付変動係数 13.7% 沃素吸着変動係数 16.3%
【0049】(実施例2)目付け300g/m2 のフェ
ノール繊維(商品名 カイノール)不織布を用い実施例
1で用いた熱処理装置(図4)で賦活処理を行った。前
処理温度550℃、風速1.2m/秒で賦活処理を行っ
た。その他の賦活条件は、実施例1と同様とした。得ら
れた活性炭素繊維ウエブは、 収縮率 幅方向 37% 縦方向 36% 目付けの変動係数 4.0% 比表面積の変動係数 5.3% と、実施例1よりもさらに均一な性能を持つものであっ
た。
【0050】
【発明の効果】本発明により、目付けの均一な且つ均質
な比表面積を持つ強力の高い活性炭素繊維ウエブの安価
な製造が可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の連続熱処理装置の外観の1つの実施態
様を示す模式図である。
【図2】図1の連続熱処理装置のA−A’断面の1つの
実施態様を示す模式図である。
【図3】図1の連続処理装置のA−A’断面の他の実施
様態を示す模式図である。
【図4】本発明の熱処理装置の実施の態様を説明する模
式図である。
【符号の説明】
1 熱処理装置 2 収縮性繊維ウエブ 2’ 熱処理ウエブ 3 メッシュベルト等の多孔質ベルト 4 熱風ガス 5 ヒーター 6 (熱風ガスを噴出する)噴出ノズル 7 雰囲気ガスノズル 8 循環ファン 9 断熱性隔壁 10 バッフルプレート 11 支柱 12 断熱レンガ 13 第一ガイドロール 14 第二ガイドロール 15 入口シール部 16 出口シール部 17 排気孔 18 前室 19 後室 20 境界 21 冷却室

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多孔質ベルト上に堆積及び/又は積層し
    た収縮性繊維ウエブ層を連続的に熱処理装置内に進行せ
    しめつつ所定の雰囲気及び所定の温度で熱処理するに際
    し、被処理ウエブの下方から上方に熱風ガスを吹きつけ
    て該被処理ウエブを実質的に多孔質ベルトから浮き上が
    らせ、かつ単一の熱処理装置の前段で不活性ガス中30
    0〜900℃で軽度炭化を行い後段で賦活を行うことを
    特徴とする、収縮性繊維ウエブの連続熱処理方法。
  2. 【請求項2】 熱処理装置の入口から出口に向かって走
    行する、収縮性繊維ウエブを所定厚みで堆積及び/又は
    積層した多孔質ベルトと、該熱処理装置内に設けられた
    加熱装置とを備え、多孔質ベルトを介して該収縮性繊維
    ウエブ層の下方から上方に熱風を流して収縮性繊維ウエ
    ブ層を実質的に浮き上がらせるようにし、かつ炭化処理
    用の前室と賦活処理用の後室を備えたことを特徴とす
    る、収縮性繊維ウエブ用連続熱処理装置。
  3. 【請求項3】 該熱処理装置内のガスの流路を規制する
    循環ファンを該熱処理装置内に設け、さらに多孔質ベル
    トの下方から熱風が当たるようにするバッフルプレート
    を多孔質ベルトの上方に設けたことを特徴とする、請求
    項2記載の収縮性繊維ウエブ用連続熱処理装置。
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