JPH0849861A - 天井暖房ユニット、暖房方法および暖房装置 - Google Patents

天井暖房ユニット、暖房方法および暖房装置

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JPH0849861A
JPH0849861A JP16284595A JP16284595A JPH0849861A JP H0849861 A JPH0849861 A JP H0849861A JP 16284595 A JP16284595 A JP 16284595A JP 16284595 A JP16284595 A JP 16284595A JP H0849861 A JPH0849861 A JP H0849861A
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JP
Japan
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ceiling
far
infrared radiation
heating unit
heating
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JP16284595A
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English (en)
Inventor
Tadashi Higuchi
忠史 樋口
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Dairin Shoji KK
Original Assignee
Dairin Shoji KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 床の一部のスペースを占有することなく、衛
生面および安全面での問題がなく、安価でかつ容易に設
置することができ、しかも人体を効果的に暖めることが
できる天井暖房ユニットを提供することである。 【構成】 天井2の下面に輻射面が壁4または床3の方
向を向くように天井暖房ユニット5を取付け、温度コン
トローラ6により通電を行う。天井暖房ユニット5は炭
素繊維混抄紙からなる遠赤外線輻射シートにより構成さ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は天井暖房ユニット、暖房
方法および暖房装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、室内の暖房には、ストーブ、
温風ヒータ、エアーコンディショナー、電気カーペッ
ト、床暖房システムなど種々の暖房装置が用いられてい
る。
【0003】ストーブは、設置が簡単で比較的安価であ
るが、床の一部のスペースを占有し、また、発熱面に直
接触れると火傷をしたり、転倒すると火災になる可能性
がある。温風ヒータおよびエアコンディショナーは、温
風を利用しているので、火傷および火災のおそれがな
く、部屋の壁に取り付けられるので、床の一部のスペー
スを占有することもない。しかし、温風と共に埃、塵、
ダニ、菌等が部屋内に循環し、部屋内の空気が汚染され
る可能性がある。
【0004】電気カーペットは、設置が簡単で比較的安
価であり、床の一部のスペースを占有することもなく、
空気の汚染の心配もないが、部屋全体を十分に暖めるこ
とができない。また、発熱面に直接物を置くと、その物
の温度が非常に高くなる。床暖房システムは、床の一部
のスペースを占有することがなく、空気の汚染の心配も
ないが、設備および工事が大がかりとなり、コストが高
い。また、厚い床板を介して熱エネルギーが床表面に与
えられるので、暖まるまでに時間がかかる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、従来の
暖房装置はそれぞれ長所および短所を有するが、いずれ
も主として熱の伝導または熱の対流を利用しているとい
う共通点を有する。
【0006】ストーブ、温風ヒータおよびエアーコンデ
ィショナーでは、部屋内の空気を暖め、暖かい空気の対
流により人体を暖めている。また、電気カーペットおよ
び床暖房システムでは、人体の脚部を熱伝導により直接
暖めている。
【0007】空気を暖めると、暖かい空気は部屋の上部
に流れ、冷たい空気は部屋の下部に流れる。したがっ
て、従来の暖房装置は、必然的に、部屋の下部に設置す
るかあるいは空気を強制的に部屋内で循環させる必要が
ある。それにより、部屋内のスペースを占有するという
問題、火傷、火災等の安全性の問題、空気の循環による
衛生上の問題が生じる。
【0008】それゆえに、本発明の目的は、床の一部の
スペースを占有することなく、衛生面および安全面での
問題がなく、安価にかつ簡単に設置することができ、し
かも人体を効果的に暖めることができる天井暖房ユニッ
ト、暖房方法および暖房装置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
(1)第1の発明 第1の発明に係る天井暖房ユニットは、天井に取り付け
られる遠赤外線輻射シートと、その遠赤外線輻射シート
に通電するための通電手段とからなるものである。
【0010】(2)第2の発明 第2の発明に係る天井暖房ユニットは、第1の発明に係
る天井暖房ユニットの構成において、遠赤外線輻射シー
トが炭素繊維混抄紙からなることを特徴とする。
【0011】(3)第3の発明 第3の発明に係る天井暖房ユニットは、第1または第2
の発明に係る天井暖房ユニットの構成において、輻射面
が壁の方向を向くように遠赤外線輻射シートが天井に対
して傾斜してまたは垂直に取り付けられることを特徴と
する。
【0012】(4)第4の発明 第4の発明に係る天井暖房ユニットは、第1または第2
の発明に係る天井暖房ユニットの構成において、輻射面
が床の方向を向くように遠赤外線輻射シートが天井に対
して平行に取付けられていることを特徴とする。
【0013】(5)第5の発明 第5の発明に係る天井暖房ユニットは、それぞれ輻射面
が斜め下方を向くように天井に対して傾斜して取付け可
能な複数の遠赤外線輻射シートと、複数の遠赤外線輻射
シートに通電するための通電手段とからなるものであ
る。
【0014】(6)第6の発明 第6の発明に係る天井暖房ユニットは、輻射面が斜め下
方を向くように天井に取付け可能な半円筒状の遠赤外線
輻射シートと、遠赤外線輻射シートに通電するための通
電手段とからなるものである。
【0015】(7)第7の発明 第7の発明に係る天井暖房ユニットは、輻射面が斜め下
方を向くように天井と壁面との間の隅部に取付け可能な
遠赤外線輻射シートと、遠赤外線輻射シートに通電する
ための通電手段からなるものである。
【0016】(8)第8の発明 第8の発明に係る暖房方法は、遠赤外線輻射シートをそ
の輻射面が床または壁の方向を向くように天井に取り付
けるとともに、その遠赤外線輻射シートに通電するもの
である。
【0017】(9)第9の発明 第9の発明に係る暖房方法は、遠赤外線輻射シートをそ
の輻射面が斜め下方を向くように天井と壁面との間の隅
部に取り付けるとともに、遠赤外線輻射シートに通電す
るものである。
【0018】(10)第10の発明 第10の発明に係る暖房装置は、複数の遠赤外線輻射シ
ートを中央部に空間を設けて配設するとともに、中央部
の空間内に照明器具を収納し、複数の遠赤外線輻射シー
トを照明器具とともに天井に取付け可能とし、遠赤外線
輻射シートおよび照明器具に通電する通電手段を設けて
なるものである。
【0019】(11)第11の発明 第11の発明に係る暖房装置は、遠赤外線輻射シートの
背面側に照明器具を配設し、遠赤外線輻射シートを照明
器具とともに天井に取付け可能とし、遠赤外線輻射シー
トおよび照明器具に通電する通電手段を設けたものであ
る。
【0020】なお、遠赤外線輻射シートは、炭素繊維混
抄紙からなることが好ましい。
【0021】
【作用】第1〜第11の発明に係る天井暖房ユニット、
暖房方法および暖房装置においては、天井に取り付けら
れた遠赤外線輻射シートに通電すると、遠赤外線輻射シ
ートから遠赤外線が輻射され、その輻射エネルギーが直
進して室内の人体に到達しほとんどがそこで吸収され
る。それにより、人体内部の分子運動が活発化され、温
度上昇が生じる。また、遠赤外線は人体はもちろん、ほ
とんどの衣服にも直接吸収される。
【0022】このように、遠赤外線はほとんど空気を暖
めることなく直接的に人体内部あるいは衣服に熱エネル
ギーを与えるので、短時間でしかも少ない電力で人体を
効率的に暖めることができる。
【0023】遠赤外線輻射シートが天井に取り付けられ
ているので、暖房のために床の一部のスペースが占有さ
れるという問題が生じない。また、人体が遠赤外線輻射
シートに接触することがないので、火傷、火災等の安全
性の問題が生じない。さらに、遠赤外線の輻射エネルギ
ーにより空気を介することなく直接的に人体内部を暖め
るので、空気を強制的に循環させる必要がなく、汚染さ
れた空気による衛生上の問題も生じない。遠赤外線輻射
シートは薄く軽量で嵩張らないので、天井への取り付け
が簡単であり、建物の建築後でも容易に取り付けること
ができる。また、構造が簡単であり、安価に製造するこ
とができる。
【0024】特に、遠赤外線輻射シートが炭素繊維混抄
紙からなる場合には、十分な遠赤外線を効率よく輻射す
ることができ、暖房効率が高い。
【0025】
【実施例】図1は本発明の第1の実施例による天井暖房
ユニットを天井に取り付けた状態を示す正面図であり、
図2は図1の天井暖房ユニットを下から見た図である。
【0026】図1において、部屋1は、天井2、床3お
よび4つの壁4により囲まれている。天井2の下面の中
央部に、図2に示すように4枚のパネル状の天井暖房ユ
ニット(以下、暖房ユニットと略記する)5が、正方形
の領域を取り囲むように取り付けられている。この正方
形の領域には、通常、照明器具(図示せず)が取付けら
れる。各暖房ユニット5は、その輻射面がそれぞれ壁4
の方向を向くように所定の取り付け具を用いて天井2に
対して傾斜して取り付けられている。
【0027】各暖房ユニット5は、壁4に取り付けられ
た温度コントローラ6を介して商用電源に接続されてい
る。使用者は、この温度コントローラ6のスイッチを直
接またはリモコンを用いて操作することにより、各暖房
ユニット5のオン・オフ、温度および通電時間を設定す
ることができる。
【0028】図3は暖房ユニット5の構造を示す断面図
である。図3に示すように、暖房ユニット5は、遠赤外
線輻射シート10の裏面に断熱材20が積層されてな
り、それらの四辺に枠30が嵌め込まれている。遠赤外
線輻射シート10は後述する炭素繊維混抄紙からなり、
断熱材20は例えば発泡性樹脂からなる。また、枠30
はアルミニウム等の金属、合成樹脂または木材により形
成される。
【0029】図4に遠赤外線輻射シート10の模式的な
平面図を示し、図5にその遠赤外線輻射シート10の端
部の断面図を示す。この遠赤外線輻射シート10は、炭
素繊維混抄紙100およびその炭素繊維混抄紙100の
両面にラミネートされた樹脂層101,102からな
る。樹脂層101,102は、例えばガラス繊維強化エ
ポキシ樹脂(以下、ガラスエポキシ樹脂と呼ぶ)または
FRP(ファイバー強化プラスチック)により形成され
る。この遠赤外線輻射シート10は次のようにして製造
される。
【0030】和紙の原料となるコウゾ、ミツマタ、また
はガンピ等の靱皮繊維に水を加えてパルプ液を作るとと
もに、所定の寸法、例えば5mm程度にカッティングさ
れた炭素繊維をその中に混入し、分散させる。そのパル
プ液を抄紙用の網上に流し、ウエットシートを形成す
る。そのウエットシートを搾水用のロールを用いて機械
的に搾水し、乾燥させた後、所定の寸法に裁断する。こ
のようにして、厚さ0.1mm前後の炭素繊維混抄紙1
00が形成される。
【0031】そして、この炭素繊維混抄紙100の表面
に、対向する2辺に沿って幅約1cmの帯状に銀ペース
ト104を印刷し、銀ペースト104上に導電性の接着
剤が塗布された銅箔テープ103を貼着する。このよう
にして、炭素繊維混抄紙100の縁部に1対の電極が形
成される。
【0032】さらに、例えば、生乾き状態の樹脂で炭素
繊維混抄紙100を挟み、ホットプレスすることにより
樹脂を熱硬化させる。この際、図5に示すように、各銅
箔テープ103の端部の領域において、樹脂に導線取り
付け用の穴を形成しておく。このようにして、炭素繊維
混抄紙100の両面に樹脂層101,102がラミネー
トされる。最後に、各銅箔テープ103の一端部にはん
だ付け等により導線105を接続する。このようにし
て、厚さ0.5mm前後の遠赤外線輻射シート10が製
造される。この遠赤外線輻射シート10は、軽量でかつ
可撓性を有する。
【0033】なお、樹脂層101,102は、炭素繊維
混抄紙100の表面に絶縁性を付与し、かつ炭素繊維混
抄紙100をシート状に成型するために設けられている
ので、樹脂層101,102の材料としては、このよう
な機能を有する種々の材料を用いることができる。ま
た、炭素繊維混抄紙100に樹脂層101,102をホ
ットプレスする代わりに炭素繊維混抄紙100の表面に
絶縁性を有する樹脂を塗布または吹き付けてもよい。遠
赤外線輻射シート10の一方の面または両方の面に布製
のシートを被着させてもよい。
【0034】導線105を介して遠赤外線輻射シート1
0の1対の銅箔テープ103に電圧を印加すると、炭素
繊維混抄紙100内に分散された炭素繊維に電流が流
れ、それらの炭素繊維が発熱して炭素繊維混抄紙100
の両面からそれぞれ前方に遠赤外線が輻射される。
【0035】なお、遠赤外線輻射シート10の発熱量お
よび設定温度は、炭素繊維混抄紙100に混入する炭素
繊維の量および温度コントローラ6による電流制御また
は印加電圧により調整される。この実施例では、遠赤外
線輻射シート10の発熱量は0〜300W程度の範囲で
適宜調整される。
【0036】炭素繊維混抄紙100からなる遠赤外線輻
射シート10から輻射される遠赤外線は、ほとんど空気
を介することなく、直接的に人体の内部に熱エネルギー
を与えることができる。したがって、この遠赤外線輻射
シート10を用いると、迅速にかつ効率良く人体の部分
を暖めることができる。
【0037】本実施例の暖房ユニットによる暖房効果を
以下に示す測定方法で測定した。図6は測定方法を示す
平面図であり、図7は図1のX方向から見た正面図であ
る。
【0038】図1および図2と同様にして、天井2の下
面の中央部に4枚の暖房ユニット5を取り付ける。各暖
房ユニット5の寸法は、500mm×600mmであ
り、各暖房ユニット5の最大消費電力は300Wであ
る。
【0039】部屋1の縦の長さL1は3900mm、横
の長さL2は4850mm、高さHは2800mmであ
り、部屋1の面積は18.9m2 である。また、天井2
の下面から暖房ユニット5の下端までの長さhは500
mmである。
【0040】4枚の暖房ユニット5で囲まれた正方形の
領域の中央部、1枚の暖房ユニット5とそれに対向する
壁4と間の中間点、他の暖房ユニット5とそれに対向す
る壁4との間の中間点および部屋1の1つの隅に、それ
ぞれ輻射温度測定用の和紙P1,P2,P3,P4を天
井2から床3にかけて取り付ける。部屋1内の和紙P4
と反対側の隅にサーモグラフィ50を設置する。
【0041】4枚の暖房ユニット5に温度コントローラ
および積算電力計を接続し、温度コントローラにより暖
房ユニット5に電力を供給するとともに、サーモグラフ
ィ50により和紙P1,P2,P3,P4の各点の温度
分布を測定し、積算電力計により積算電力を測定する。
測定点は、図7に示すように、和紙P1,P2,P3,
P4の床3から高さ300mmのA点、E点、I点およ
びM点、高さ1000mmのB点、F点、J点およびN
点、高さ1500mmのC点、G点、K点およびO点で
ある。サーモグラフィ50としては、日本電子株式会社
製のJG4200を用い、積算電力計としては横河電気
株式会社製の2534を用い、温度コントローラとして
はオムロン株式会社製のE5CSを用いた。
【0042】電源投入から3分経過後に積算電力計の目
盛りを読み、同時にサーモグラフィ50により各点の温
度分布を測定する。電源投入から15分までは5分ご
と、15分経過後から240分までは10分ごと、24
0分経過後は30分ごとに積算電力および温度分布を測
定する。
【0043】図8に高さの違いによる温度分布の測定結
果を示す。図8の測定結果は、和紙P1における高さ3
00mmのA点、高さ1000mmのB点、高さ150
0mmのC点の温度変化および4枚の暖房ユニット5の
積算消費電力を示している。図8から明らかなように、
高さの違いによる温度差は1.5〜2.0度と小さくな
っている。
【0044】図9に場所の違いによる温度分布の測定結
果を示す。図9の測定結果は、和紙P1,P2,P3,
P4における床3から300mmの高さのA点、E点、
I点およびM点の温度変化を示している。図9から明ら
かなように、部屋1内の場所の違いによる温度差はほと
んどない。
【0045】上記のように、本実施例では、天井の中央
部に4枚の暖房ユニット5を取り付けることにより、高
さの違いによる温度差および場所の違いによる温度差が
ほとんどなく、部屋1内の温度を均一に暖めることがで
きる。
【0046】図10は第2の実施例による暖房ユニット
およびその取り付け方法を示す正面図であり、図11は
図10の暖房ユニットを下から見た図である。本実施例
の暖房ユニット5を平面型暖房ユニットと呼ぶ。
【0047】図10および図11の例では、天井2の下
面に6枚の暖房ユニット5が平面的に並べて取付けら
れ、暖房ユニット5の輻射面が床3と平行になってい
る。この取り付け方法によっても、図1および図2の取
り付け方法と同様に、部屋1内の温度がほぼ均一に暖め
られる。
【0048】図12は第3の実施例による暖房ユニット
およびその取り付け方法を示す正面図であり、図13は
図12の暖房ユニットを下から見た図である。この例で
は、暖房ユニット5が円筒状に形成されており、その輻
射面が壁4の方向を向くように天井2の下面の中央部に
取り付けられている。この取り付け方法によっても、図
1および図2の取り付け方法と同様に、部屋1内の温度
がほぼ均一に暖められる。
【0049】図14、図15および図16はそれぞれ第
4、第5および第6の実施例による暖房ユニットおよび
その取付け方法を示す正面図である。第4〜第6の実施
例の暖房ユニット5をコーナー型暖房ユニットと呼ぶ。
【0050】これらの例では、複数の暖房ユニット5が
天井2の周縁部と壁4の上端部とからなる隅部に配設さ
れている。各暖房ユニット5は、その輻射面が斜め下方
を向くように所定の取付け具を用いて天井2および壁4
に取り付けられる。図14〜図16の各暖房ユニット5
の構成は、基本的には第1の実施例の暖房ユニット5の
構成と同様であるが、図14の暖房ユニット5は平面状
に形成されており、図15の暖房ユニット5は凹面状に
形成されており、図16の暖房ユニット5は凸面状に形
成されている。
【0051】第4〜第6の実施例では、暖房ユニット5
がその輻射面が斜め下方を向くように設置されているの
で、第2の実施例のように暖房ユニット5を天井2の平
面(床3と平行)に取り付けた場合に比べて、暖房ユニ
ット5と人体の頭部との間の距離が長くなり、かつ頭部
が真上から直接暖められない。それにより、第4〜第6
の実施例の場合、暖房ユニット5の表面温度を高く設定
しても不快感を感じない。
【0052】ここで、第4〜第6の実施例において不快
感が得られない暖房ユニット5の表面温度を第2の実施
例と比較して測定した。測定では、床面積が約9m2 で
天井の高さが2.4mの部屋を用い、同程度の体感温度
が得られるように暖房ユニット5の寸法、数および表面
温度を調整した。
【0053】第2の実施例の平面型暖房ユニット5で
は、表面温度を30〜45℃と低く設定した場合に、不
快感が得られなかった。これに対して、第4〜第6の実
施例のコーナー型暖房ユニット5では、表面温度を45
〜100℃と高く設定しても不快感を感じなかった。そ
のため、第4〜第6の実施例のコーナー型暖房ユニット
5では、表面温度を高く設定することにより、第2の実
施例の平面型暖房ユニット5に比べてパネル面積を減少
させても同程度の暖房効果を得ることができる。
【0054】表1に900W時の暖房ユニット5の寸
法、数および表面温度を比較して示す。
【0055】
【表1】
【0056】表1に示すように、平面型では、表面温度
を38℃に設定することにより全パネル面積が4.5m
2 となるのに対して、コーナー型では、表面温度を67
〜70℃に設定することにより全パネル面積が1.2m
2 となる。このように、コーナー型では、平面型に比べ
て、パネル面積が約26%となり、床面積の13%とな
る。したがって、第4〜第6の実施例では、同等の輻射
暖房効果を得つつパネル面積の減少によるコスト低減を
図ることができる。
【0057】なお、第2の実施例の平面型暖房ユニット
は、天井が高い部屋の暖房に適している。また、第4〜
第6の実施例では、表面温度を高く設定することにより
通電と同時に高輻射が得られ、かつ人体の全体に遠赤外
線が照射されるので、迅速に輻射暖房効果が得られる。
そのため、脱衣場、洗面所、便所等、常時使用しないが
使用時に即座に暖めたいような場所の暖房に特に適して
いる。このような速応性を利用して不使用時には通電が
不要となるので、省エネルギー効果が得られ、経済的と
なる。特に、このような場所での使用の際には、赤外線
等を用いた人感センサ等の検知手段からなるスイッチ類
と併用することにより、省エネルギー効果がより高くな
り、かつ居住性の向上にもつながる。
【0058】さらに、第4〜第6の実施例では、暖房ユ
ニット5が天井と壁との間の隅部に取り付けられるの
で、天井面がすっきりとし、居室空間のデザイン性およ
び居住性に優れている。
【0059】図17および図18はそれぞれ第7および
第8の実施例による暖房ユニットの取り付けた状態を示
す図であり、図17および図18の(a)は1組の暖房
ユニットを取り付けた場合の正面図、(b)は2組の暖
房ユニットを取り付けた場合の正面図、(c)は側面図
である。第7および第8の実施例の暖房ユニット5は、
第1の実施例の暖房ユニットも含めてセンター型暖房ユ
ニットと呼ぶ。
【0060】第7の実施例では、図17に示すように、
2枚のパネル状の暖房ユニット5が断面逆三角形を構成
するように取付けられている。各暖房ユニット5は、そ
の輻射面がそれぞれ壁4の方向を向くように所定の取り
付け具を用いて天井2に対して傾斜して取り付けられて
いる。
【0061】第8の実施例では、図18に示すように、
暖房ユニット5は半円筒状に形成されている。各暖房ユ
ニット5は、半円筒状の輻射面が下方を向くように所定
の取り付け具を用いて天井2に取り付けられている。
【0062】第1、第7および第8の実施例において
は、暖房ユニット5の輻射面が天井2に対して傾斜して
いるので、遠赤外線の拡散率が高くなり、暖房ユニット
5の輻射面からの直接的な輻射だけでなく、壁4および
床3からの二次輻射によって人体があらゆる角度から暖
められかつ部屋の隅々まで輻射エネルギーにより暖めら
れる。このような間接暖房効果により、暖房しているこ
とを感じさせないような居住空間の快適さが実現され
る。
【0063】また、各暖房ユニット5が天井2に対して
角度をもって取り付けられているので、コーナー型暖房
ユニットと同様に、平面型暖房ユニットに比べてパネル
面積の減少によるコスト低減を図ることができる。
【0064】さらに、センター型では、コーナー型に比
べて約2倍の面積の暖房ユニット5を部屋の中央部に設
置することができる。したがって、大空間、廊下、天井
が高い部屋等の暖房効率が悪い場所でも、十分に暖める
ことができる。また、センター型では、コーナー型に比
べて1箇所に約2倍の面積の暖房ユニット5を設置する
ことができるので、暖房ユニット5の数が減少し、配線
および取付け工事の費用が半減するとともに、暖房ユニ
ット5の数の減少によるコスト低減も図られる。
【0065】なお、センター型では、コーナー型に比べ
て1箇所に約2倍の面積の暖房ユニット5を設置するこ
とができるので、人のよく位置する場所を部分的かつ集
中的に暖房しても十分な効果が得られ、効率の良い輻射
暖房が実現する。
【0066】図19(a)は第9の実施例による照明器
具一体型暖房装置を下方から見た図、図19(b)はそ
の照明器具一体型暖房装置の断面図である。
【0067】図19の照明器具一体型暖房装置201に
おいては、平面状の2枚の暖房ユニット5がそれぞれ斜
め下方を向くようにかつ中央部に所定の空間を設けて配
置され、中央部の空間に直管蛍光灯からなる照明器具7
aが収納されている。各暖房ユニット5の後方には断熱
材8が配置されている。本実施例の照明器具一体型暖房
装置201は、家庭、事務所、店舗、廊下等の暖房およ
び照明に適し、複数の暖房装置201を並べて使用する
こともできる。
【0068】図20(a)は第10の実施例による照明
器具一体型暖房装置を下方から見た図、図20(b)は
その照明器具一体型暖房装置の断面図である。
【0069】図20の照明器具一体型暖房装置202に
おいては、凸面状の4枚の暖房ユニット5がそれぞれ斜
め下方を向くように中央部に所定の空間を設けて配置さ
れ、中央部の空間に環状の蛍光灯からなる照明器具7b
が収納されている。各暖房ユニット5の後方には断熱材
8が配置されている。本実施例の照明器具一体型暖房装
置202は、家庭、事務所、店舗等の暖房および照明に
適し、吊り下げて使用することもできる。
【0070】図21(a)は第11の実施例による照明
器具一体型暖房装置の側面図、図21(b)はその照明
器具一体型暖房装置の断面図である。
【0071】図21の照明器具一体型暖房装置203に
おいては、平面状の暖房ユニット5および断熱材8が断
面三角形を構成するように配置され、断熱材8の後方に
蛍光灯等の照明器具7cが配設されている。本実施例の
照明器具一体型暖房装置203は、廊下、居間、店舗等
の壁等に取付け、スポット的な暖房および照明または間
接照明として使用することができる。
【0072】図22(a)は第12の実施例による照明
器具一体型暖房装置を下方から見た図、図22(b)は
その照明器具一体型暖房装置の断面図である。
【0073】図22の照明器具一体型暖房装置204に
おいては、平面状の4枚の暖房ユニット5がそれぞれ斜
め下方を向くようにかつ中央部に所定の空間を設けて支
持板51に取り付けられ、中央部の空間に蛍光灯等の照
明器具7dが収納されている。支持板51は、吊り具9
により天井2に吊り下げられている。本実施例の照明器
具一体型暖房装置204は、天井が高い場所、大空間等
の暖房および照明に適し、天井から吊り下げる距離を変
えることにより輻射暖房の効果および照明の明るさを調
整することができる。
【0074】図23(a)は第13の実施例による照明
器具一体型暖房装置を下方から見た図、図23(b)は
その照明器具一体型暖房装置の断面図である。
【0075】図23の照明器具一体型暖房装置205に
おいては、平面状の8枚の暖房ユニット5をそれぞれ斜
め下方を向くようにかつ中央部に所定の空間を設けて支
持部材52に取り付けられ、中央部の空間に蛍光灯等の
照明器具7eを収納している。支持部材51は、吊り具
9により天井2に吊り下げる。本実施例の照明器具一体
型暖房装置205も、天井が高い場所、大空間等の暖房
および照明に適し、シャンゼリアとして使用することが
できる。また、天井から吊り下げる距離を変えることに
より輻射暖房の効果および照明の明るさを調整すること
ができる。
【0076】第9〜第13の実施例では、天井暖房ユニ
ットおよび照明器具を一体化することにより、電気配線
および取付け工事等の作業が減り、費用の低減が図られ
る。また、天井面がすっきりし、居住空間のデザイン性
の向上が図られる。特に、暖房および照明を1つのリモ
コン操作や壁埋め込みコントローラにより操作可能とな
るので、操作性および居住性が改善される。さらに、天
井暖房が有する安全性や床面を広く使用できるという特
徴が損なわれない。
【0077】以上のように、上記実施例の暖房ユニット
は天井に取り付けられ、火傷、火災等の安全面での問題
がないので、地下街、公共施設等の人通りの多い場所で
も使用することができる。また、上記実施例の暖房ユニ
ットは、空気を介することなく直接人体に輻射エネルギ
ーを与えるので、天井の高い部屋、吹き抜けの場所等の
開放的空間でも有効に暖房することができる。さらに、
上記実施例の暖房ユニットでは、空気を強制的に循環さ
せる必要がなく、埃、塵、ダニ、菌等による空気汚染の
心配がないので、病院、スーパーマーケット、デパート
等の不特定多数の人が出入りする場所でも衛生上の問題
なく使用することができる。
【0078】また、上記実施例の暖房ユニットは、取り
付け後は身体に接触しないので、浴室、脱衣場等でも安
全に使用することができる。上記実施例の暖房ユニット
は、建物の建築後でも簡単に取り付けられ、店頭で販売
することもできる。
【0079】なお、暖房ユニットの形状および天井への
取り付け方法は、上記実施例のものに限定されず、他の
形状および他の取り付け方法でもよい。
【0080】
【発明の効果】以上のように第1〜第11の発明によれ
ば、天井に取り付けられた遠赤外線輻射シートに通電す
ることにより室内の人体が遠赤外線の輻射エネルギーに
より迅速にかつ効果的に暖められる。遠赤外線輻射シー
トは天井に取り付けられているので、床の一部のスペー
スを占有することがなく、かつ火傷、火災等の安全性の
問題もない。また、空気を強制的に循環させる必要がな
いので衛生上の問題も生じない。さらに、遠赤外線輻射
シートは軽量でかつ薄いので、取付けが簡単であり、構
造が簡単であるので、製造コストも安い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例による天井暖房ユニット
を天井に取り付けた状態を示す正面図である。
【図2】図1の天井暖房ユニットを下から見た図であ
る。
【図3】天井暖房ユニットの構造を示す断面図である。
【図4】遠赤外線輻射シートの模式的な平面図である。
【図5】図4の遠赤外線輻射シートの端部の断面図であ
る。
【図6】図1および図2の天井暖房ユニットによる暖房
効果の測定方法を示す平面図である。
【図7】図6のX方向から見た正面図である。
【図8】高さの違いによる温度分布の測定結果を示す図
である。
【図9】場所の違いによる温度分布の測定結果を示す図
である。
【図10】本発明の第2の実施例による天井暖房ユニッ
トを天井に取り付けた状態を示す正面図である。
【図11】図10の天井暖房ユニットを下から見た図で
ある。
【図12】本発明の第3の実施例による天井暖房ユニッ
トを天井に取り付けた状態を示す正面図である。
【図13】図12の天井暖房ユニットを下から見た図で
ある。
【図14】本発明の第4の実施例による天井暖房ユニッ
トを天井に取り付けた状態を示す正面図である。
【図15】本発明の第5の実施例による天井暖房ユニッ
トを天井に取り付けた状態を示す正面図である。
【図16】本発明の第6の実施例による天井暖房ユニッ
トを天井に取り付けた状態を示す正面図である。
【図17】本発明の第7の実施例による天井暖房ユニッ
トを天井に取り付けた状態を示す正面図および側面図で
ある。
【図18】本発明の第8の実施例による天井暖房ユニッ
トを天井に取り付けた状態を示す正面図および側面図で
ある。
【図19】本発明の第9の実施例による照明器具一体型
暖房装置を下から見た図および断面図である。
【図20】本発明の第10の実施例による照明器具一体
型暖房装置を下から見た図および断面図である。
【図21】本発明の第11の実施例による照明器具一体
型暖房装置の側面図および断面図である。
【図22】本発明の第12の実施例による照明器具一体
型暖房装置を下から見た図および断面図である。
【図23】本発明の第13の実施例による照明器具一体
型暖房装置を下から見た図および断面図である。
【符号の説明】
1 部屋 2 天井 3 床 4 壁 5 天井暖房ユニット 6 温度コントローラ 7a,7b,7c,7d,7e 照明器具 10 遠赤外線輻射シート 20 断熱材 30 枠 100 炭素繊維混抄紙 201,202,203,204,205 照明器具一
体型暖房装置 なお、各図中同一符号は同一または相当部分を示す。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年8月28日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図14
【補正方法】変更
【補正内容】
【図14】
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図15
【補正方法】変更
【補正内容】
【図15】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図16
【補正方法】変更
【補正内容】
【図16】
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図17
【補正方法】変更
【補正内容】
【図17】
【手続補正5】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図18
【補正方法】変更
【補正内容】
【図18】
【手続補正6】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図19
【補正方法】変更
【補正内容】
【図19】
【手続補正7】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図20
【補正方法】変更
【補正内容】
【図20】
【手続補正8】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図21
【補正方法】変更
【補正内容】
【図21】
【手続補正9】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図22
【補正方法】変更
【補正内容】
【図22】
【手続補正10】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図23
【補正方法】変更
【補正内容】
【図23】
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H05B 3/20 316

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 天井に取り付けられる遠赤外線輻射シー
    トと、前記遠赤外線輻射シートに通電するための通電手
    段とからなる天井暖房ユニット。
  2. 【請求項2】 前記遠赤外線輻射シートは炭素繊維混抄
    紙からなることを特徴とする請求項1記載の天井暖房ユ
    ニット。
  3. 【請求項3】 前記遠赤外線輻射シートは、輻射面が壁
    の方向を向くように天井に対して傾斜してまたは垂直に
    取り付けられることを特徴とする請求項1または2記載
    の天井暖房ユニット。
  4. 【請求項4】 前記遠赤外線輻射シートは、輻射面が床
    の方向を向くように天井に平行に取付けられることを特
    徴とする請求項1または2記載の天井暖房ユニット。
  5. 【請求項5】 それぞれ輻射面が斜め下方を向くように
    天井に対して傾斜して取付け可能な複数の遠赤外線輻射
    シートと、前記複数の遠赤外線輻射シートに通電するた
    めの通電手段とからなる天井暖房ユニット。
  6. 【請求項6】 輻射面が斜め下方を向くように天井に取
    付け可能な半円筒状の遠赤外線輻射シートと、前記遠赤
    外線輻射シートに通電するための通電手段とからなる天
    井暖房ユニット。
  7. 【請求項7】 輻射面が斜め下方を向くように天井と壁
    面との間の隅部に取付け可能な遠赤外線輻射シートと、
    前記遠赤外線輻射シートに通電するための通電手段とか
    らなる天井暖房ユニット。
  8. 【請求項8】 遠赤外線輻射シートをその輻射面が床ま
    たは壁の方向を向くように天井に取り付けるとともに、
    前記遠赤外線輻射シートに通電することを特徴とする暖
    房方法。
  9. 【請求項9】 遠赤外線輻射シートをその輻射面が斜め
    下方を向くように天井と壁面との間の隅部に取り付ける
    とともに、前記遠赤外線輻射シートに通電することを特
    徴とする暖房方法。
  10. 【請求項10】 複数の遠赤外線輻射シートを中央部に
    空間を設けて配設するとともに、前記中央部の空間内に
    照明器具を収納し、前記複数の遠赤外線輻射シートを前
    記照明器具とともに天井に取付け可能とし、前記遠赤外
    線輻射シートおよび前記照明器具に通電する通電手段を
    設けてなる暖房装置。
  11. 【請求項11】 遠赤外線輻射シートの背面側に照明器
    具を配設し、前記遠赤外線輻射シートを前記照明器具と
    ともに天井に取付け可能とし、前記遠赤外線輻射シート
    および前記照明器具に通電する通電手段を設けてなる暖
    房装置。
JP16284595A 1994-06-03 1995-06-05 天井暖房ユニット、暖房方法および暖房装置 Pending JPH0849861A (ja)

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JP6-122381 1994-06-03
JP12238194 1994-06-03
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