JPH08500233A - 拒否されたフレームの隠蔽 - Google Patents
拒否されたフレームの隠蔽Info
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Abstract
(57)【要約】
フレームに基づく無線通信システムの受信機において、拒否されたフレームは、最後に受け入れたフレームが音声フレームの場合は第1アルゴリズム(LOOP S)に従い、最後に受け入れたフレームが背景音を含むフレームの場合は第2アルゴリズム(LOOP B)に従って隠蔽される。
Description
【発明の詳細な説明】
拒否されたフレームの隠蔽
技術分野
本発明は無線通信システムにおける拒否されたフレームの隠蔽に関し、特定し
て言えば、このようなシステムにおける可聴信号の復号化を改善する装置と方法
に関する。
発明の背景
無線通信における音声信号の符号化/復号化の方法はよく知られており、標準
化されている(例えば、米国のIS−54や欧州のGSM)。更に、主としてデ
ィジタルセルラ電話システムを対象とする背景音の符号化/復号化を改善する方
法は、スウェーデン特許出願 93 00290−5 に述べられている。これ
らの2つの方法は、チャンネルを復号した後に残るビット誤りすなわち伝送誤り
の量が少ないという意味でエンコーダとデコーダの間の接続が理想に近い場合を
扱うよう主として設計されている。しかし接続が無線チャンネルなので、受信信
号はビット誤りすなわち伝送誤りをいくらか含んでいる。更にフレームは、伝送
チャンネルが悪いという理由以外でも損失を生じる場合がある。例えば米国ディ
ジタルセルラ標準IS−54では、トラヒックチャンネルから音声フレームを盗
む方式で高速関連制御チャンネル(FACCH)が作られている(同様なチャン
ネルが欧州GSM仕様にある)。同様の状況は、パケット(フレーム)の損失が
あるかまたは到着が遅すぎて実時間で音声を発生することができない場合(パケ
ットが送信者と受信者の間の異なる経路をとる場合がある)にパケット交換網で
起こる。これらの全ての場合に、上に述べた方法を修正する必要があろう。
本発明の目的は、拒否されたフレームの隠蔽を受信信号に行って、可聴信号の
復号化を伝送誤りおよびフレーム損失に対してより強くするすなわち影響されな
いようにする装置と方法である。
発明の概要
本発明では、この目的を請求項1の方法で達成する。
更に本発明では、上の目的を請求項10の装置で達成する。
図面の簡単な説明
本発明とその目的および利点は、添付の図面と共に以下の説明を参照すること
によってよく理解できる。すなわち、
第1図は、本発明の装置を含む無線通信システムの受信機の関連する部分の略
ブロック図である。
第2図は、本発明の方法の流れ図である。
望ましい実施態様の詳細な説明
本発明の動作を理解するため、一般的なディジタルセルラ無線接続と一般的な
誤りおよび損失フレームの隠蔽技術の動作を簡単に復習し、また上に述べたスウ
ェーデン特許出願のアルゴリズムを復習することは有用である。
ディジタルセルラ電話システムの通信リンクでは、まず可聴信号をディジタル
化し、次に音声符号化アルゴリズムを適用する(例えば、「通信への音声処理の
応用」、ローレンス R.ラビナ(Rabiner)、IEEE議事録、Vol.82
、No.2、199−228ページ、を参照)。このアルゴリズムは音声信号を
圧縮して多数の量子化パラメータに変換する(通常、フレーム毎に)。次に、チ
ャンネル符号化技術(例えば、G.C.クラーク、J.B.ケイン(Cain)、「
ディジタル通信の誤り訂正符号化」、プレナムプレス(Plenum Press)、198
1年、を参照)を用いて符号化冗長を加えることにより、得られたビットを保護
する。次に、得られたビットストリームを変調し(例えば、J.G.プロアキス
(Proakis)、「ディジタル通信」、第2版、マグローヒル、1989年、を参
照)、例えばTDMA(時分割多重アクセス)技術を用いて伝送する。受信機で
信号を復調する。起こり得る時間分散すなわち多重路分散は、各種の等化技術、
例えばビタビ(Viterbi)等化すなわち決定フィードバック等化(例えば、上記
のJ.G.プロアキスの文献を参照)により対処することができる。次に、チャ
ンネル復号化(例えば、上記のG.C.クラークおよびJ.B.ケインの文献を
参照)を用いてビットを復号する。これらのビットは、伝送された音声信号を再
構築するのに音声デコーダが必要とする量子化パラメータを形成する。上の説明
から、伝送チャンネルまたは損失フレームへの外乱は再構築される音声信号に影
響
してその質を低下させることは明らかである。
チャンネル符号化/復号化技術により外乱に対する感度を大幅に減らすことは
できるが、ディジタルセルラシステムではチャンネル符号化を用いるだけでは一
般に不十分である。これに加えて、いわゆる誤り隠蔽技術を用いて、音声デコー
ダの入力に残るビット誤りの感知される影響を更に隠すのが普通である。これら
の技術は全て、受信端で利用できるまたは推定される、伝送チャンネルの質に関
するなんらかの情報に依存している。このような情報により伝送チャンネルの質
が悪いことが分かると、再構築される音声信号にビット誤りが与える負の影響を
減らすために、誤り隠蔽技術が音声デコーダ内で特殊な活動を開始する。誤り隠
蔽技術の精巧さのレベルは、伝送チャンネルの質に関する情報の性質に依存する
。このような情報を得る方法のいくつかを以下に説明する。
チャンネルの質の直接の情報は、信号の強さを測定することによって得ること
ができる。値が低い場合は、信号対雑音比が低いすなわちチャンネルの質が悪い
可能性があることを表す。チャンネル符号化技術により精巧さのレベルは上がる
。技術の型の1つは、特に符号を誤り検出に用いる場合に、冗長チャンネル符号
化、例えば巡回冗長検査(CRC)(例えば、上記のG.C.クラークとJ.B
.ケインの文献を参照)を用いることである。更に、「ソフトな」(2値に量子
化されていない)情報は、畳み込みデコーダ(畳み込み符号を用いる場合)、復
調器、等化器、および/またはブロック符号デコーダ(例えば、上記のJ.G.
プロアキスの文献を参照)から得られよう。しばしば用いられる技術は、音声エ
ンコーダからの情報ビットをそれぞれ異なる誤り訂正/検出方式を持つ異なる種
類に分割し、異なるビットの異なる重要性を表すことである(例えば、「TR−
45フルレート音声コーデック適合性標準(Full Rate Speech Codec Compatibi
lity Standard) PN−2972」、電子工業協会、1990年(IS−54
)を参照)。従って、適用された誤り検出/訂正符号を持つ情報の一部を、音声
フレーム中に存在する可能性のあるビット誤りの指標として用いてよい。音声における拒否されたフレームの隠蔽
ビット誤りを含むと考えられるフレームを隠すための、従来の音声デコーダに
誤り隠蔽を導入する技術のいくつかを簡単に説明する。悪いフレームを検出する
と、前に受け入れたフレームからの情報を用いるのが普通である。この方法は、
悪いフレームの状態が数フレームにわたって続く場合に、ミューティング(出力
レベルの弱化)と組み合わせて用いることが多い(例えば、「TR−45 フル
レート音声コーデック適合性標準 PN−2972」、電子工業協会、1990
年(IS−54)を参照)。この状態は移動電話システムでは珍しいことではな
く、移動速度が低い場合はかなり長い間フェージングの下降が続く場合がある。
ミューティングの結果、外乱は再構築された信号の中に隠される。詳しくいうと
、高音の「クリック」が避けられる。入来ビットの各受信部分の質に関してより
詳細な情報が得られる場合は、起こり得る伝送誤りを音声デコーダのパラメータ
まで追跡することができる。前記パラメータは音声の異なる現象を表すので、各
個別のパラメータの物理的な意味に最も適した誤り隠蔽技術を開発することがで
きる。その一例はいわゆるピッチゲインである(例えば、T.B.ミンデ、他、
「長い分析フレームを用いる低ビット速度音声符号化の技術」、ICASSP、
米国ミネアポリス、1993年、を参照)。音声の過渡期には、多くの場合この
パラメータの値は1より大きい必要がある。しかしこのような値は不安定なフィ
ルタモデルに相当する。すなわち、場合によっては使用するのはやや危険である
。詳しくいうと、可能性のあるビット誤りがそのパラメータから検出された場合
は、ピッチゲインの値を1より小さく制限するような誤り隠蔽技術を用いるのが
よい。別の例としては、最近の音声符号化アルゴリズムによく用いられるスペク
トルフィルタモデルがある(例えば、上記のT.B.ミンデ、他、の文献を参照
)。この場合は、対応するスペクトル情報にビット誤りが示されたときは、誤り
隠蔽技術を用いることにより不安定なフィルタを使用しないようにすることがで
きる。その逆も正しい。すなわち、不安定なフィルタが検出されたときは悪いフ
レームを示す可能性があるので、誤り隠蔽技術を用いてよい。
例えば、標準IS−54に従う米国ディジタルセルラシステムでは、FACC
Hでフレームが盗まれると受信機の音声デコーダでは損失音声フレームになる。
音声デコーダは、適当な情報を「補充する」ことによりこの問題を解決する。通
常、損失フレームの代わりとして、前のフレームからの対応する情報を用いる。背景音における拒否されたフレームの隠蔽
デコーダが以下に説明するいわゆる背景音に対するスワーリング防止(antiーs
wirling)動作を行っている場合は、音声に対する上記の隠蔽方法を用いると、
得られる可聴信号の質は受け入れられないほどに低下する。
スウェーデン特許出願 93 00290−5 に述べられているように、ス
ワーリング防止動作はいくつかの方法で行うことができる。可能性のある1つの
方法はフィルタの帯域幅の拡張である。これは、フィルタの極を複素平面の原点
の方へ移動することである。可能性のある別の修正方法は、一時的な領域内での
フィルタパラメータの低域フィルタリングである。すなわち、前記パラメータの
少なくともいくつかを低域フィルタリングすることにより、フィルタパラメータ
またはその表現の、フレームからフレームへの急速な変動は減衰する。この方法
の特殊な場合は、フィルタパラメータの表現をいくつかのフレームにわたって平
均することである。
このように、背景音の符号化および/または復号化は音声とは異なるので、音
声に用いられる拒否されたフレームの隠蔽方法は、背景音には適当でない場合が
ある。本発明は、音声と背景音に異なる隠蔽手続きを用いることによりこの問題
を解決する。
この背景情報を頭に置いて、第1図を用いて本発明を以下に説明する。第1図
は、本発明を説明するのに必要な移動無線通信システムの受信機の部分を示す。
アンテナは送信された信号から情報を受信して、入力線10を通して復調器12
に送る。復調器12は受信信号を復調して、線14を通して等化器16、例えば
ビタビ等化器に送る。等化器16は受信し復調した信号を1つまたはいくつかの
ビットストリームに変換し、線18を通して第1決定手段20に送る。第1決定
手段20は、受信したフレームが含むビットがトラヒックチャンネルからのもの
か、高速関連制御チャンネル(FACCH)からのものかを決定する。適当な第
1決定手段の説明がスウェーデン特許9102611−2にあるので、参考とし
てここに示す。受信したフレームがトラヒックチャンネルからのビットを含む場
合は、ビットストリームは線22を通してチャンネルデコーダ24に送られる。
チャンネルデコーダ24は、音声復号化のためにビットストリームをフィルタパ
ラメータストリームと励起パラメータストリームに変換する。他方、受信したフ
レームがFACCHからのビットを含む場合は、ビットストリームはチャンネル
デコーダ24には送られず、現在のフレームは音声データを含まないという信号
が線33を通して隠蔽手段32に送られる。隠蔽手段32は、状態機械としての
マイクロプロセッサにより実現してよい。実行される別の流れについては、第2
図を参照して以下に詳細に説明する。また添付の付録にPASCALプログラム
モジュールを示す。
また復調器12と等化器16は、受信したビットすなわち符号に関する「ソフ
トな」情報を、それぞれ線50と52を通して第2決定手段28に送る。上に述
べたように、チャンネルデコーダ24は音声復号化のためにビットストリームを
フィルタパラメータストリームと励起パラメータストリームに変換する。更にチ
ャンネルデコーダ24は、各受信したフレームの少なくとも一部に巡回冗長検査
(CRC)復号化を行う。検査の結果は、線26を通して第2決定手段28に送
られる。
また受信機は音声検出器34(発声活動(voice activity)検出器すなわちVA
Dともいう)を含む。適当な音声検出器の説明がブリティッシュテレコムPLC
による WO 89/08910 にある。音声検出器34は、受信したフレー
ムが含むのが主として音声か背景音かを、前記フィルタパラメータと励起パラメ
ータから決定する。音声検出器34の決定は、受信したフィルタパラメータの修
正のために線36を通してパラメータ修正器38に送られる(背景音を表す受信
信号が定常的かどうかを決定するための信号弁別器を、信号検出器34とパラメ
ータ修正器38の間に随意に設けてよい)。この修正の詳細な説明がスウェーデ
ン特許出願 93 00290−5 にあるので、参考としてここに示しまた以
下に更に説明する。修正された可能性のあるフィルタパラメータと励起パラメー
タは音声デコーダ40に送られ、音声デコーダ40は音の信号を出力線42に出
す。
本発明の拒否されたフレームの隠蔽技術を説明するために、上記のスウェーデ
ンの特許出願 93 00290−5 に記述されているいわゆるスワーリング
防止アルゴリズムへの、ビット誤りの影響を簡単に述べる必要がある。これらの
影響はおおよそ次のように分かれる。
1. スワーリング防止アルゴリズムを制御するのに用いられる発声活動検出器
すなわち音声検出器34は、通常は適応的である(「発声活動検出器」、勧告G
SM 06.32、ETSI/GSM、1991年)。これは、測定された音声
信号か、またはここで仮定した受信機に適用するときはチャンネルデコーダから
の復号されたパラメータのどちらかを用いて、発声活動検出器内で自動的に更新
されるしきい値および対応する状態があるということである。入ってくるパラメ
ータに誤りがあると、しきい値や内部状態変数の中には正しく訂正されないもの
が生じ、これにより誤った決定が行われた結果、再構築された可聴信号の質が低
下する可能性がある。
2. 発声活動検出器すなわち音声検出器34は、入ってくるフィルタおよび励
起パラメータと、内部で更新した状態、すなわち過去に入ってきたパラメータと
追加の最初からの情報、とを用いて音声か背景音かの決定を行う。従って、ビッ
ト誤りがあると受信機はそのまま誤った決定を行い、これにより構築された可聴
信号の質が低下する可能性がある。更に、現在の決定は過去に入ってきたパラメ
ータにも依存するので、ビット誤りは将来の決定にも影響する可能性がある。
3. パラメータ修正器38内での実際のスワーリング防止動作(実際はスペク
トル低域フィルタリングと帯域幅の拡張を組み合わせたもので、詳細な説明が上
記スウェーデン特許出願 93 00290−5 にある)は、ビット誤りの影
響を受ける。影響の1つは、音声検出器すなわち発声活動検出器34から(また
は随意の信号弁別器から)の誤った決定により起こる。この場合、低域フィルタ
の更新を開始するかまたは停止し、完全なチャンネルの場合に比べて偏りが生じ
る可能性がある。低域フィルタおよび帯域幅の拡張に送られるスペクトル情報に
影響するビット誤りがあると別の影響が生じる。どちらの影響も質を低下させる
可能性がある。
上の説明から、フレームが拒否されると、パラメータ修正器38が正しく更新
されなくなる恐れがあることは明らかである。本発明では、拒否されたフレーム
中の更新プロセスを修正してこれらの問題を減少させまたは除去する。この修正
された更新について、第2図を参照して詳細を以下に説明する。
第2図の段階100で、新しいフレームを受ける。段階102で、このフレー
ムが受け入れられるかどうかを決定する。この決定は、可聴信号を含まないフレ
ームを拒否する第1決定手段20か、伝送誤りを含む可聴フレームを拒否する第
2決定手段28により行うことができる。受信したフレームが受け入れられると
決定した場合はアルゴリズムは段階128に進み、受信したパラメータを誤りの
隠蔽なしに用いる。更に2つのタイムアウト、すなわちTIMEOUT1とTI
MEOUT2をリセットする。これらのタイムアウトについては以下に更に説明
する。
段階102で受信したフレームを拒否すると決定した場合はアルゴリズムは段
階104に進み、前の(受け入れた)フレームが含むのは音声か背景音かを決定
する。音声検出器34は線48を通して決定を隠蔽手段32に知らせるので、こ
の段階は隠蔽手段32で行ってよい。現在のフレームは拒否されたので、この決
定は前の(受け入れた)フレームに基づいて行わなければならないことが重要で
ある。音声
段階104で前のフレームが音声フレームであると決定した場合は、アルゴリ
ズムは第2図の LOOP S に進む。段階106で、受信したパラメータの
いくつか、すなわちフレームエネルギーR0と反射係数、に前のフレームで受け
たパラメータを挿入し、その他のパラメータは現在のフレームから取る。線26
、50、52を通る「ソフトな」情報で指定される、拒否されたフレーム内の受
信ビットの質に従って、挿入する場合に現在のフレームと前のフレームの間で重
みが異なってよい。従って、現在のフレームが実際に悪いかまたは別の目的で「
盗まれた」場合は、現在のフレームより前のフレームに重みを置いて挿入する。
他方、ほとんど受け入れられるフレームは挿入の重みが高くなる。このような手
続きの詳細の説明が、米国特許出願 #08/162605、1993年12月
7日出願で本出願と同じ譲渡人に譲渡、にあるので、参考としてここに示す。よ
り簡単な方法も、EIA/TIA IS−54、2.2.2.2.3.2項に述
べられている。段階107で、挿入されたパラメータを用いて、線46を通して
音声デコーダ40を制御する。
アルゴリズムは次に段階108に進み、新しいフレームを受信する。段階11
0で、このフレームが受け入れられるかどうかを検査する。このフレームが受け
入れられる場合はアルゴリズムは段階128に進む。このフレームが拒否される
場合はアルゴリズムは段階112に進み、前のフレームの最後に計算されたパラ
メータをこのパラメータに挿入する。同時に、音声デコーダ40からの出力レベ
ルを減少させる。次に段階114で、TIMEOUT1を越えたかどうかを検査
する。TIMEOUT1は一般に120msで、これは6フレームに相当する。
TIMEOUT1を越えた場合は、段階116で音声デコーダ40からの出力信
号を弱化する。そしてアルゴリズムは段階107に戻る。このようにして、音声
では、拒否されたフレームの隠蔽はTIMEOUT1を越えるまでは実質的にパ
ラメータの挿入と出力レベルの減少であり、その後は出力信号を弱化する。背景音
段階104で、前のフレームが背景音と決定した場合は、アルゴリズムはLO
OP B に進む。段階118で、音声デコーダ40のフィルタ係数は前のフレ
ームの値に固定される。例えば、隠蔽手段32は線44を通してパラメータ修正
器38を制御して、前のフレームのフィルタパラメータを保持する。また段階1
18では、音声デコーダのゲインパラメータを前のフレームの値に固定する。隠
蔽手段32は線46を通してこれを行う。ゲインパラメータは、エンコーダとデ
コーダの異なるコードブックから選択される諸ベクトルの混合を決定するパラメ
ータである。その他のパラメータ、例えばコードブック索引や遅れなど、は現在
の(拒否された)フレームから直接取る。
段階119で、これらの部分的に固定されたパラメータを音の再生に用いた後
、アルゴリズムは段階120に進んで新しいフレームを受信する。段階122で
、このフレームが受け入れられるかどうかを検査する。このフレームが受け入れ
られた場合はアルゴリズムは段階128に進む。このフレームが拒否された場合
は、段階124でTIMEOUT2を越えたかどうかを検査する。TIMEOU
T2は一般に2秒程度で、これは100フレームに相当する。TIMEOUT2
を越えた場合は、段階126で出力レベルを減少させる。そしてアルゴリズムは
段階119に戻り、前に固定したパラメータと実際に受信した(現在のフレーム
で)パラメータの上の組合わせを用いて復号する。TIMEOUT2を越えてい
ない
場合は、アルゴリズムは出力レベルを減少させずに段階119に戻る。
LOOP S と LOOP B の明らかな違いは、TIMEOUT1がT
IMEOUT2より非常に短いことである。従って、連続したフレームが拒否さ
れると音声信号はすぐ弱化する。聞き手に伝えることのできる信頼性の高い音声
情報がないので、これは自然である。他方、背景音はその性質がより定常的なの
で、LOOP B を長い期間保っても聞き手を悩ませるような影響はない。
更に微妙な違いは、LOOP B のフィルタパラメータは最後に受け入れた
フレームの値に固定されることである。このフレームは背景音を含むので、上の
スワーリング防止活動がこのフレームに行われている。従ってフィルタの帯域幅
は拡張されており、またはフィルタパラメータ(またはその表現)は低域フィル
タリングされている。従って、ある意味ではスワーリング防止活動は拒否された
フレームでも行われている。
上の説明で、受け入れたフレームのパラメータの復号化は音声を表すか背景音
を表すかに従って異なる、と仮定している。しかし別の方法では、音声と背景音
では送信機でのパラメータの符号化が異なる。このような実施態様では、パラメ
ータ修正器38はなくてもよい。また修正された符号化/復号化を送信機と受信
機の間で分けることもできる。更に詳細については、上記のスウェーデン特許申
請 93 00290−5 に示されている。
望ましい実施態様では、スワーリング防止活動は、受信した反射係数から計算
される自己相関係数と、フレームエネルギーR0とを、例えば受け入れた最後の
8フレームにわたって平均することを含む。デコーダで別のLPC分析を行うこ
とにより、これらの平均された自己相関係数とフレームエネルギーR0から、実
際のフィルタ係数を計算してよい。反射係数と自己相関係数とフィルタ係数の間
のこれらの変換は全て、GSM勧告6.32と標準EIA/TIA IS−54
に規定されている。この応用の目的では、これらのパラメータは互いに等価であ
ると考えてよい。
段階128から、アルゴリズムは段階100に戻る。従って拒否されたフレー
ムがない場合は、アルゴリズムは段階100と102と128の間を回るだけで
ある。
本発明の方法の望ましい実施態様の詳細を、添付の付録にPASCALプログ
ラムモジュールで示す。
請求の範囲に規定される本発明の精神と範囲から逸れることなく本発明に各種
の修正や変更を行ってよいことは、当業者に理解できる。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(31)優先権主張番号 9401462−8
(32)優先日 1994年4月28日
(33)優先権主張国 スウェーデン(SE)
(81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE,
DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M
C,NL,PT,SE),AU,CA,CN,FI,J
P,KR,NZ,RU
(72)発明者 ヤンソン,フレデリック,クラス,ヤニス
スウェーデン国エス―172 37 スンドビ
ィベルグ,リプベーゲン 7
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1. 拒否されたフレームを受信機の音声デコーダで隠蔽するための、フレー ムに基づく無線通信システムの方法であって、前記音声デコーダはソース・フィ ルタ型であって、通信チャンネルによりフレーム毎に送信される可聴信号を表す 受信パラメータにより制御されるものであり、前記方法は、 (a) 中に含まれる前記パラメータが正しい可聴信号を表すと見なされるかど うかに従って受信したフレームを受け入れまたは拒否し、 (b) 受け入れたフレームが主として音声を表すか背景音を表すかを検出し、 (c) 最後に受け入れたフレームが主として音声を表す場合は第1隠蔽アルゴ リズムに従い、最後に受け入れたフレームが主として背景音を表す場合は第2隠 蔽アルゴリズムに従って、中に含まれる前記パラメータを更新することにより拒 否されたフレームを隠蔽する、 ことを特徴とする方法。 2. 前記第2隠蔽アルゴリズムは、最後に受け入れたフレーム内の値にフィ ルタおよびゲインパラメータを固定することを特徴とする、請求項1記載の方法 。 3. 第1の所定数の連続したフレームが拒否されたときは、前記第2隠蔽ア ルゴリズムは前記音声デコーダからの前記可聴信号の出力レベルを減少させるこ とを特徴とする、請求項2記載の方法。 4. 前記第1の所定数の更に連続したフレームが拒否される毎に、前記第2 隠蔽アルゴリズムは前記音声デコーダからの前記可聴信号の出力レベルを繰り返 し減少させることを特徴とする、請求項3記載の方法。 5. 前記第1隠蔽アルゴリズムは、前記第1の拒否されたフレームからの所 定の受信パラメータに、最後に受け入れたフレームからの対応するパラメータを 挿入することを特徴とする、前記請求項のいずれかに記載の方法。 6. 前記第1隠蔽アルゴリズムは、前記現在の拒否されたフレームからの所 定の受信パラメータに、前の拒否されたフレームからの対応するパラメータを挿 入し、また少なくとも2つの連続したフレームが拒否された場合は、前記音声デ コーダからの可聴信号の出力レベルを減少させることを特徴とする、請求項5記 載の方法。 7. 第2の所定数の更に連続したフレームが拒否された場合は、前記第1隠 蔽アルゴリズムは前記音声デコーダからの出力信号を弱化することを特徴とする 、請求項6記載の方法。 8. 送信パラメータは、音声を表す場合は第1符号化アルゴリズムに従い、 背景音を表す場合は第2符号化アルゴリズムに従って符号化されることを特徴と する、前記請求項のいずれかに記載の方法。 9. 受信パラメータは、音声を表す場合は第1復号化アルゴリズムに従い、 背景音を表す場合は第2復号化アルゴリズムに従って復号されることを特徴とす る、前記請求項のいずれかに記載の方法。 10. 拒否されたフレームを受信機の音声デコーダで隠蔽するための、フレ ームに基づく無線通信システム内の装置であって、前記音声デコーダはソース・ フィルタ型であって、通信チャンネルによりフレーム毎に送信される可聴信号を 表す受信パラメータにより制御されるものであり、前記装置は、 (a) 中に含まれる前記パラメータが正しい可聴信号を表すと見なされるかど うかに従って受信したフレームを受け入れまたは拒否する手段(20、28)と 、 (b) 受け入れたフレームが主として音声を表すか背景音を表すかを検出する 手段(34)と、 (c) 最後に受け入れたフレームが主として音声を表す場合は第1隠蔽アルゴ リズム(LOOP S)に従い、最後に受け入れたフレームが主として背景音を 表す場合は第2隠蔽アルゴリズム(LOOP B)に従って、中に含まれる前記 パラメータを更新することにより拒否されたフレームを隠蔽する手段(32)と 、を特徴とする装置。 11. 最後に受け入れたフレーム内の値にフィルタおよびゲインパラメータ を固定することにより前記第2隠蔽アルゴリズムを行う手段(32)を特徴とす る、請求項10記載の装置。 12. 第1の所定数の連続したフレームが拒否されたときは、前記音声デコ ーダ(40)からの前記可聴信号の出力レベルを減少させる前記第2隠蔽アルゴ リズムを行う前記手段を特徴とする、請求項11記載の装置。 13. 前記第1の所定数の更に連続したフレームが拒否される毎に、前記音 声デコーダからの可聴信号の出力レベルを繰り返し減少させる前記第2隠蔽アル ゴリズムを行う前記手段を特徴とする、請求項12記載の装置。 14. 第1の拒否されたフレーム内の所定の受信パラメータに、最後に受け 入れたフレームからの対応するパラメータを挿入して前記第1隠蔽アルゴリズム を行う手段(32)を特徴とする、前記請求項10−13のいずれかに記載の装 置。 15. 現在の拒否されたフレーム内の所定の受信パラメータに、前の拒否さ れたフレームからの対応するパラメータを挿入して前記第1隠蔽アルゴリズムを 行い、また少なくとも2つの連続したフレームが拒否された場合は、前記音声デ コーダからの可聴信号の出力レベルを減少させる手段を特徴とする、請求項14 記載の装置。 16. 第2の所定数の更に連続したフレームが拒否された場合は、前記音声 デコーダからの出力信号を弱化して前記第1隠蔽アルゴリズムを行う前記手段を 特徴とする、請求項15記載の装置。 17. 音声を表す場合は第1符号化アルゴリズムに従い、背景音を表す場合 は第2符号化アルゴリズムに従って、送信されるパラメータを符号化する手段を 特徴とする、前記請求項のいずれかに記載の装置。 18. 音声を表す場合は第1復号化アルゴリズムに従い、背景音を表す場合 は第2復号化アルゴリズムに従って、受信パラメータを復号する手段(38、4 0)を特徴とする、前記請求項のいずれかに記載の装置。
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