JPH08501431A - 可調整周波数オフセットを有する調波周波数シンセサイザ - Google Patents

可調整周波数オフセットを有する調波周波数シンセサイザ

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Abstract

(57)【要約】 くし形周波数発生器、くし形線選択フィルタ、及びスプリアス信号成分をフィルタアウトし、くし形線選択フィルタにより出力された信号の周波数からシンセサイザ出力周波数をオフセットするためのフェーズロックドループを有する周波数シンセサイザ。基準信号ソースは、基準周波数を有する基準信号を発生し基準信号をくし形周波数発生器に出力する。くし形周波数発生器はそれぞれ前記基準信号の整数倍になっている周波数を有する複数のくし形スペクトル信号を出力する。くし形周波数発生器及び粗同調信号ソースに接続された入力ミクサがくし形スペクトル信号の周波数を移転し、くし形スペクトル信号の1つの信号をくし形線選択フィルタの通過域内に置き、該選択フィルタは選択された信号をフェーズロックドループに出力する。フェーズロックドループは電圧制御発振器(VCO)を含み、これは選択されたくし形スペクトル信号及びVCO出力信号の部分を受け取る単側波帯(SSB)ミクサ回路により発生されたフィードバック信号に応答して出力信号を発生する。微同調信号ソースがSSBミクサ回路に接続されており、SSBミクサに微同調信号を与え、微同調信号の周波数の量によりVCO出力信号周波数をシフトさせるものであり、前記量はくし形スペクトル信号の周波数間隔未満のものである。出力ミクサはVCO出力信号及び粗同調信号を受け取り、VCO出力信号を、くし形スペクトル信号の周波数移転とは逆の方向にシフトさせ、合成周波数信号の希望周波数を得るものである。

Description

【発明の詳細な説明】 可調整周波数オフセットを有する調波周波数シンセサイザ 技術分野 本発明は周波数シンセサイザに係わり、特に、くし形周波数線選択を有するく し形あるいは調波周波数発生器及びスプリアス信号成分をフィルタリングアウト するためのフェーズロックドループ(PLL)を使用するシンセサイザであって 、くし形周波数線からシンセサイザの出力信号をオフセットするための、PLL 内の単側波帯ミクサを有するシンセサイザに係わる。 従来の技術 高い周波数、例えばギガヘルツ範囲の周波数のシンセサイザは、出力信号周波 数を安定化するためにフェーズロックドループを使用することが多く、また例え ばメガヘルツ範囲内で作動するもののような、低周波数回路構成要素の使用を可 能とする、出力信号を入力基準信号にフェーズロックするための、出力信号のサ ンプルの周波数におけるダウンコンバージョンのための回路を含むことが多い。 一般に、周波数のダウンコンバージョンを達成するために1以上のデジタルカウ ンタを含む周波数分割器を使用するのが実際である。 周波数分割器の作動においては、カウンタは、出力信号のサンプルの周波数及 び位相の両方を分割する。この動作は多くの用途について充分なものであるが、 精密な出力信号を必要とする用途においては、出力信号中に過度の位相ノイズが 存在し得るという限界を露呈する。例えば、フェーズロックドループの位相検出 器に対するプレゼンテーションのために10の係数により周波数及び位相を分割す る分割器の場合、分割器の低周波数端の位相偏移(ずれ)は、分割器の高周波数 端の10分の1である。これに対応して、出力信号における位相ノイズ電力は、位 相検出器への入力における位相ノイズ電力より100の係数だけ(100倍)高い(20 デシベル)。 調波またはくし形周波数発生器(harmonic or comb frequency generator)を 使 用して、シンセサイザの希望出力周波数を得るのが望ましく、これはこれにより 出力周波数が入力基準信号の整数倍として正確に知られることになるからである 。しかし、くし形スペクトルによる前記のダウンコンバージョンを使用するとエ イリアシングを招くことがあり、その結果として希望信号周波数の抽出が困難に なることがある。さらに、くし形周波数線(comb frequency lines)の周波数値か らシンセサイザの出力周波数をオフセットする能力を与えることが一般に必要で ある。 このように、くし形周波数発生器及び周波数分割器を使用した周波数シンセサ イザの構成には問題がある。くし形周波数発生器の場合には、ダウンコンバージ ョン及びくし形線から出力周波数をオフセットすることにおいて上記の困難があ る。さらに、周波数分割器をフェーズロックドループ中に使用することにより、 位相ノイズが出力信号中に入り、これは出力信号における精密な周波数の発生に は過剰であり得る。一般的に、分割器はシンセサイザからの出力周波数の広い範 囲を収容する広い帯域を有する分割器を構成する必要があるため、分割器のカウ ンタのシーケンス内でスプリアス信号をフィルタリングすることは不可能である 。 発明の開示 本発明の周波数シンセサイザにより上記の問題が解決され、その他の利点もも たらされるものであり、本発明の周波数シンセサイザは、制御信号を出力する位 相検出器、前記制御信号に応答して出力信号を出力する電圧制御発振器(voltage controlled oscillator)、出力信号の一部を抽出するためのカプラ、及びカプ ラと位相検出器の間に接続され、抽出された出力信号に応答したフィードバック 信号を与えるための単側波帯(シングルサイドバンド、SSB)ミクサ回路を有 するフェーズロックドループ(PLL)を含む。 VCO周波数の選択のための入力信号は位相検出器の第2の入力ターミナルに 与えられ、本発明の特徴によれば、基準信号ソースにより出力された基準周波数 を有する基準信号に応答して作動するくし形周波数発生器により得られる。くし 形周波数発生器は、基準周波数のそれぞれ整数倍の周波数を有する複数のくし形 周波数信号を出力する。シンセサイザはまた、くし形スペクトル周波数の1つの 周波数においてくし形周波数発生器により発生された1つの信号を選択するため の、くし形周波数発生器と位相検出器の第2の入力ターミナルの間に接続された フィルタアセンブリも含んでいる。このフィルタアセンブリは、選択された信号 を、入力信号として、VCO出力周波数の制御のために位相検出器に与える。 フィルタアセンブリによりくし形スペクトル周波数の希望周波数を選択するこ とを可能とするために、本発明のさらに別の特徴に従い、シンセサイザはさらに 、同調信号発生器を有する同調回路と、くし形周波数発生器及びフィルタアセン ブリの間に接続され、くし形スペクトル周波数を同調信号発生器の同調信号と混 合するための入力ミクサとを備える。これはくし形スペクトル周波数を移転(移 動)してくし形周波数発生器の信号をフィルタアセンブリのフィルタの通過域内 に置く。シンセサイザ回路はまた、VCOの出力周波数を、くし形スペクトル周 波数の移転とは逆の方向に移転し、それによりVCOの出力周波数について希望 周波数を確立するために、同調信号発生器及びカプラの間に接続された出力ミク サを備えている。 VCOを微同調させるために、シンセサイザ内にオフセット信号発生器が含ま れ、これはオフセット信号をSSBミクサ回路に与える。この結果、カプラと位 相検出器の第1の入力ターミナルとの間に結合された信号の周波数がオフセット される。本発明の好ましい態様においては、ミクサ回路のSSBミクサは、前記 オフセット信号の周波数の量によりVCO周波数をシフトさせるように作動し、 この量はくし形スペクトル周波数の周波数の間隔未満である。 SSBミクサ回路は、SSBミクサ、SSBミクサにより出力された信号のス プリアススペクトル線を減衰するための帯域フィルタ(band-pass filter)及びカ プラと位相検出器の第1の入力ターミナルとの間に直列に接続された第1の周波 数分割器を含む。第1の周波数分割器は、典型的には、一連のデジタルカウンタ を含み、これらはSSBミクサの一方の側に置くことができ、あるいはいくつか のカウンタをSSBミクサの一方の側に置き、残りをSSBミクサの他方の側に 置いてもよい。同様に、帯域フィルタに関しても、いくつかのカウンタを帯域フ ィルタの一方の側に置き、残りを帯域フィルタの他方の側に置くことができる。 フィルタアセンブリは、くし形スペクトル信号の1つの信号を通過させ、一方 で入力ミクサにより出力された信号のスプリアススペクトル線を減衰させるため の帯域選択フィルタ、及び入力ミクサ及び位相検出器の第2の入力ターミナルの 間に直列に接続された第2の周波数分割器を含む。第2の周波数分割器は第1の 周波数分割器と同様に構成されており、一連のデジタルカウンタを有し、これら は帯域選択フィルタの後にあってもよく、あるいは別の帯域フィルタが一連のカ ウンタの中に位置し、いくつかのカウンタが帯域選択フィルタの1つの側にあり 、残りが帯域選択フィルタの他方の側にあってもよい。本発明の好ましい態様に おいては、第1の周波数分割器の周波数分割比が前記第2の周波数分割器の周波 数分割比と等しいものである。 図面の簡単な説明 本発明の上記の形態及びその他の特徴を、添付の図面に関連させて以下の記載 において説明する。 図1は、本発明に従って構成された周波数シンセサイザの簡略化されたブロッ ク図である。 図2は、図1の周波数シンセサイザの作動の説明に有用なスペクトルを示すグ ラフのセットである。 図3は、図1と同様なブロック図であるが、本発明の構成のさらに詳細な部分 を示すものである。 図4は、図3のくし形線セレクタの別の態様を図表として表すものである。 図5は、図3のミクサ回路の別の態様を図表として表すものである。 図6は、図3の単側波帯ミクサにより出力されたスプリアス信号の線を含む信 号の典型的なスペクトルを示す図表である。 図7及び図8は、図3の単側波帯ミクサにより出力された信号の下側波帯及び 上側波帯のそれぞれのスペクトルの詳細な図表を示す。 図9は、最終周波数分割器段階の前の、図3のフィードバック経路におけるフ ィルタ必要条件を示す。 図10は、図3のダイレクトデジタル周波数シンセサイザの出力におけるフィル タ必要条件を示す。 発明の実施形態 図1は、本発明の周波数シンセサイザ10の簡略化された形態を示すものであり 、ここではくし形線発生回路(comb line generation circuit)12が、くし形スペ クトル周波数を有するくし形スペクトル信号のセットを与え、これらの周波数は 、基準信号ソース14によってくし形線発生回路12に供給される基準信号周波数の 整数倍のそれぞれになっている。シンセサイザ10はさらに、入力ミクサ18を介し てくし形線発生回路12の出力ターミナルに接続されたくし形線セレクタ(comb li neselector)を含み、これはくし形線発生回路12のくし形スペクトル信号から単 一のくし形スペクトル信号を選択するためのものである。さらにシンセサイザ10 にはフェーズロックドループ(PLL)20が含まれ、これは位相検出器22、ルー プフィルタ24、電圧制御発振器(VCO)26、マイクロ波カプラ28、及び単側波 帯(SSB)ミクサ回路30を含む。SSBミクサ回路30は、PLL20中のフィー ドバック経路中に、カプラ28と位相検出器22の第1の入力ターミナルとの間に配 列されており、位相検出器22の第2の入力ターミナルはセレクタ16の出力ター ミナルに接続されている。位相検出器22は、セレクタ16の出力信号とミクサ回路 30のフィードバック信号の位相の間の差を形成し、ループエラー信号を出力する 。ループエラー信号はフィルタ24によりフィルタされる。ループフィルタ24は、 フェーズロックドループの設計においてよく知られた実施形態に従って構成され ており、例えばVCO26のための制御信号を与えるリードラグ(lead-lag)フィル タ構成要素を含んでいてもよい。制御信号の電圧により、VCO26によりカプラ 28に出力される周波数の値が確立される。出力ミクサ32はカプラ28をシンセサイ ザ10の出力ターミナル34に接続している。粗同調信号ソース36は、予め選択され た周波数の共通のサイン信号を、入力及び出力ミクサ18及び32の両方の基準入力 ターミナルへ与える。微同調信号ソース38は、予め選択された周波数のサイン信 号をSSBミクサ回路30の基準入力ターミナルに与える。 シンセサイザ10の好ましい態様の動作においては、粗同調ソース36の周波数が 、入力ミクサ18において、くし形線発生回路12により出力されたそれぞれのくし 形 スペクトル信号の周波数から差し引かれる。これによりくし形スペクトル信号が より低い周波数のセットへ下方に置換(移転)され、その周波数の1つがセレク タ16の通過帯域内に含まれることになる。これによりセレクタ16は複数のくし形 スペクトル信号の1つを選択することができる。セレクタ16の通過帯域は、位相 検出器22の作動において有用な周波数の所望の値にセットされる。例えば、本発 明の好ましい態様においては、くし形線発生回路12は、約300〜400MHz(メガヘ ルツ)の範囲の周波数間隔を有する(好ましい態様においては360MHzの値を使用 した)、約9〜15GHz(ギガヘルツ)の範囲にある周波数を有するくし形スペ クトル信号を出力する。セレクタ16の通過帯域は6〜7GHzの中間周波数(IF) にあり、好ましい態様においては6.435 GHzの値を使用した。微同調ソース38及 びミクサ回路30によって導入された比較的小さなオフセットは別として、VCO の出力周波数はセレクタ16の通過帯域におけるIF信号の周波数に等しい。 カプラ28は、VCOにより出力された実質的に全ての電力を出力ミクサ32に結 合する役割を果たし、例えば-20dB(デシベル)のような、出力された電力の比 較的小さな部分がカプラー28によってミクサ回路30に結合される。出力ミクサ32 は、粗同調ソース36の周波数をVCO信号の周波数と合計して、VCO信号を、 入力ミクサ18によるくし形スペクトルの移転とは反対の方向へ、上方に移転する ように作動する。スペクトルの上方への移転は、ソース38の微同調周波数の比較 的小さなオフセットは別として、出力ターミナル34において選択されたくし形ス ペクトル信号の周波数の値を回復させる。粗同調ソース36の周波数値の調整は、 くし形発生回路12により出力されたくし形スペクトル周波数の移転の量を調整す る役割を果たし、これによりセレクタ16の通過帯域により捕捉されるくし形スペ クトル周波数の特定の値を選択するのに役立つ。 SSBミクサ回路30は、微同調周波数をカプラ28により抽出されたVCO周波 数のサンプルと合計するように動作するか、あるいは微同調周波数値をVCO周 波数から差し引くように動作し、セレクタ16の通過帯域中の信号の周波数からV CO周波数をオフセットするようにすることができる。微同調周波数におけるエ クスカーションは、くし形スペクトル周波数の間隔にほぼ等しい値の範囲内で、 ターミナル34において、シンセサイザ10の出力周波数を変化させるのに充分であ る。粗同調周波数におけるエクスカーションは、複数のくし形スペクトル周波数 の間隔を超える値の範囲にわたって、ターミナル34において、シンセサイザ10の 出力周波数を変化させるのに充分である。粗同調ソース36及び微同調ソース38の 両方の使用により、シンセサイザ10のオペレータが、くし形スペクトル信号の多 くの周波数を包含する周波数の大きな帯域にわたって希望周波数を選択すること が可能になる。例えば、シンセサイザ10の好ましい態様においては、9〜15GH zの範囲にわたるターミナル34における周波数の選択が得られる。 本発明によれば、シンセサイザ10はSSBミクサ回路30なしに構成することが できることも指摘されるべきであり、この場合は、カプラ28により抽出されたV CO信号のサンプルは直接位相検出器22に与えられる。この場合、VCO26の周 波数の調整は、ソース14の周波数の調整により達成することができる。しかし、 微同調能力が所望される場合においては、SSBミクサ回路30を使用することが 好ましい。 希望出力周波数を得るために粗同調ソース36及び微同調ソース38の両方を使用 するという本発明の特徴を図2を参照して説明する。くし形発生回路12のくし形 スペクトル信号は図2の最初のグラフに線のセットにより表されており、それぞ れの線は単一の周波数Faを表す。2番目のグラフに示された粗周波数同調信号は 複数の値Fbのうち任意のものを有することができ、そのような値の2つが示され ている。図2のグラフの全ては周波数を示すものであり、互いに重ね合わせて位 置させてある。説明を容易にするために、最初のグラフの周波数Faの2つを例と して特に示すものであり、ダッシュ線とドット線で表されている。2番目のグラ フにおける対応する同調周波数Fbの2つの値は同様にダッシュ線及びドット線で 示されている。くし形線セレクタ16は、図2の3番目のグラフ中に図示したIF通 過帯域40を有する。シンセサイザ10の動作においては、粗同調周波数は、周波数 線42に示すように、くし形スペクトルの希望周波数Faが通過帯域40内に入るよう に移転(移動)するように選択される。これは図2においては、入力ミクサ18に よって生成された差周波Fa‐Fbとして示されている。例えば、ダッシュのくし形 線FaをIFに移動するためには、同調周波数Fbの必要な値はダッシュの同調線Fbで ある。同様に、Fbのドット線値はFaのドット線値をIFに移動するのに使用され る。 微同調周波数の値は図2の4番目のグラフにFcとして示されている。PLL20 は、図2の5番目のグラフに示したように、微同調周波数Fcのオフセットは別と して、IFスペクトル線42に等しい周波数を有する信号を出力するように作動する 。従って、VCOは周波数Fa-Fb+Fcを有する信号を出力し、ここでSSBミクサ 回路30は周波数FcをVCO出力周波数から差し引くものとする。VCO周波数の 上方への移動にあたっては、出力ミクサ32において、2番目及び3番目のグラフ の下方への移動に使用された同じFb値を使用して、図2の最後のグラフに示した ように、出力周波数Fa-Fb+Fb+Fc=Fa+Fcが得られる。このように、粗同調周波数F bの値はキャンセルされ、シンセサイザ10の出力周波数についての表現に現れな い。粗同調周波数Fbのキャンセルは本発明の重要な特徴であり、これはそれによ り粗同調周波数についての正確な値を必要とすることなく出力周波数の正確な選 択が可能となり、これはIF線42を通過帯域40のほぼ中央に位置させるための粗同 調周波数について充分な正確さだからである。PLL20の帯域はIF通過帯域40よ りもずっと狭く、入力ミクサ18のミキシング動作によってセレクタ16の通過帯域 40内に入ってくるスプリアス周波数成分の全てがフィルタアウトされる。 図3は、シンセサイザ10の好ましい態様の構成の詳細をさらに示すものである 。くし形発生回路12は、くし形線発生器44、及びシンセサイザ10の作動において 使用されるくし形スペクトル周波数の数を制限するための、発生器44の出力ター ミナルと入力ミクサ18の入力ターミナルの間に接続された帯域フィルタ46を含む 。くし形線セレクタ16は、入力ミクサ18の出力ターミナルに接続された帯域フィ ルタ48、及びフィルタ48の出力ターミナルに接続された周波数分割器50を含む。 分割器50は16の周波数分割比を有する。フィルタ48は図2に示した通過帯域40を 与える。 ミクサ回路30は、SSBミクサ52、帯域フィルタ54、8の周波数分割比を有す る周波数分割器56、及び2の周波数分割比を有する周波数分割器58を含む。2つ の分割器56及び58の組合せの合計分割比は16となり、これは分割器50の分割比で ある。分割比16は例として使用したものであり、分割比のその他の値を使用でき ることを指摘しておく。微同調信号ソース38は、ダイレクト(直接)デジタル周 波数シンセサイザ(DDS)60、及びDDS60の出力ターミナルとSSBミクサ 52の入力ターミナルとの間に接続された低域フィルタ(low pass filter)62を 含む。シンセサイザ10において微同調のための能力が必要とされない場合は、S SBミクサ52及び微同調信号ソース38は省略されてもよく、この場合、周波数分 割器56はVCO信号のサンプルを受け取るためのカプラ28に直接接続されること になる。 本発明の特徴によれば、位相検出器22を、シンセサイザ10の出力周波数と比較 して相対的に低い周波数で動作させ、これによりマイクロ波周波数のギガヘルツ 範囲内で動作するように特に構成された位相検出器ではなく低周波位相検出器の 使用を可能にすることが望ましい。入力ミクサ18によってくし形発生器44の希望 くし形スペクトル周波数を、セレクタ16のより低い中間周波数へ移すことは、位 相検出器22の周波数必要条件を減らすことを助ける。しかし、本発明の別の特徴 によれば、位相検出器22の動作周波数必要条件は、セレクタ16の周波数分割器50 と、ミクサ回路30の周波数分割器56及び58の対応するセットを使用することによ りさらに減じることができる。これらの分割器は、16の係数により位相検出器22 の動作周波数必要条件を減じることを可能とし、本発明の好ましい態様において は、位相検出器22について約400MHzの動作周波数を与えることができる。他の周 波数分割比を使用して、他の減少率を使用することもできることは理解される。 VCO26の出力周波数は、理論上16倍高い値、即ち、6400MHz、プラスVCO信 号のソース38の微同調信号とのミキシングによる180〜360MHzの範囲のオフセッ トを有する(シンセサイザ10の好ましい態様における例として)。 ミクサ回路30においては、ミクサ52はソース38の微同調信号をカプラ28により 与えられたVCO26の出力信号のサンプルと混合する。例として、ミクサ52はV CO周波数から微同調周波数を差し引き、差周波信号を分割器56に出力するよう に動作するものとする。この差周波は次に分割器56において8の係数によって分 割され、差周波信号はフィルタ54に通過する。フィルタ54は、分割器56による分 割の影響を含む、ミクサ52におけるミキシング動作から発生したスプリアス周波 数成分をフィルタアウトするのに充分狭い通過帯域を有する。フィルタ54により 通過させられた信号は分割器58を介して位相検出器22に与えられ、分割器58は周 波数をもう1つの係数2で分割する。DDS60の信号は分割器56及び58の周波数 分割の前の位置でPLL20に与えられるので、ミクサ52のミキシング動作により 発生したスプリアス周波数成分、即ちスプール(spurs)は、位相検出器へ与えら れる前に振幅において減少している。 DDS60は、基準信号により選択可能な周波数において微同調信号を与えるよ うに動作する。DDS60の出力信号はフィルタ62を介してミクサ52に与えられる 。フィルタ62は微同調周波数の最高の値の直ぐ上のカットオフ周波数を有し、ダ イレクトデジタル周波数シンセサイザ60の動作により生成したすべての調波ある いはスプリアス周波数成分の減衰を容易にする。所望の場合には、局所的な発振 器(示していない)を使用してDDS60に基準信号を与えてもよく、あるいは信 号ソース14の出力信号を線64で示したようにDDS60の入力ターミナルに結合し てもよい。DDS60を駆動するためのソース14の使用はくし形発生器44をDDS にフェーズロックする。例えば、ソース14は360MHzの信号周波数を出力でき、D DS60は180〜360MHzの範囲の信号周波数を出力することができ、そして低域フ ィルタ62は対応する360MHzのカットオフ周波数を有することができる。 別の態様としては、セレクタ16の帯域フィルタは周波数分割器の最初に位置す るとともに(図3)、図4に示したように周波数分割器の中間に位置する別の帯 域フィルタを有していてもよい。同様に、ミクサ回路30においては、SSBミク サ52は周波数分割器の最初に位置するか(図3)、あるいは図5に示したように 周波数分割器の中間に位置していてもよい。図4において、別の態様のくし形線 セレクタ16Aは、帯域フィルタ48、分割比4を有する周波数分割器66、分割比4 を有する第2の周波数分割器68、及び2つの分割器66及び68の間を接続する帯域 フィルタ70を含む。フィルタ70の通過帯域はフィルタ48(図3、4)の通過帯域 のサイズの4分の1であり、これはセレクタ16Aに入るくし形スペクトル信号の くし形スペクトル周波数の値が分割器66の動作によって4により割られたことに よる。2つの分割器66及び68の合計分割比は16であり、これはセレクタ16(図3 )で使用したのと同じ比である。 図5において、別の態様のミクサ回路30Aは、例えば、分割比2を有する周波 数分割器72、分割比4を有する第2の周波数分割器74を含み、2つの分割器72及 び74の間を接続するSSBミクサ52Aを有している。フィルタ54の通過帯域は、 対応するフィルタ54(図3)の通過帯域のサイズに等しく、これは2つの分割器 72及び74の合計分割比が8であり、これは分割器56(図3)により与えられるも のと同じであるからである。SSBミクサ52Aは、分割器72において係数2で周 波数が分割されることにより、VCO26からのより低い周波数入力信号により動 作し、これはまた分割器72における周波数2分割を補償するために係数2で周波 数が減少させられた微同調信号のより小さい値Fc’をソース38から受けなければ ならない。それ以外はSSBミクサ52AはSSBミクサ52(図3)と同様に動作 する。 シンセサイザ10のスプリアス周波数成分、あるいはスプールを減衰する能力は 、PLL20内の希望信号の周波数からのスプールの間隔に依存する。スプールの 1つのソースはDDS60内にあり、SSBミクサ52を介してPLL20にスプール を導入するものであり、第2のスプールのソースはくし形発生回路12のくし形ス ぺクトル信号による入力ミクサ18の混合操作から生成する。 スプールを減衰するシンセサイザ10の機能を説明するため、例として、DDS スプールは離れた位置に存在し、2.8MHzの必要とされるDDSステップサイズの 倍数により出力搬送波からオフセットされるものとする。さらに、SSBミクサ 52は搬送波に対して-15dBcイメージレベルを与えるものとし、局所的発振器(LO )漏洩は-10dBc(搬送波未満)であるものとする。周波数分割器の動作は、分割 器を通過する信号のサンプリングと、その結果としてのサンプリング周波数によ る信号周波数成分のエイリアシングを伴うことが部分的には理解されるという事 実からみて、よく知られているように、分割器58の前のフィルタ54によりなされ ているように、PLL20のフィードバックブランチの最後の2分割の分割器段階 の直前で帯域フィルタにより、また低域フィルタ62によりなされているようにD DS出力をフィルタリングすることにより、フィルタリングを導入することが有 利である。 ミクサ52のSSB出力は、希望側波帯、LO漏洩、及び希望側波帯からはスペク トル的に離れたイメージ周波数を有する減じられた振幅の追加的なイメージ信号 からなるものとみなすことができる。この分析においては、LO信号は、VCO26 によって出力され、カプラ28によってSSBミクサ52に与えられる信号に対応す る。所望の信号及びイメージ信号のスプリアスの内容は図6に示したようにDD Sスプールが大半を占めるものであり、ここでは種々の信号がSSBミクサ52の 希望出力周波数の部分(フラクション)として水平軸に沿って同定されている。 それぞれの信号の振幅は搬送波、即ちミクサ52の希望出力信号に対してデシベル で垂直軸に沿って示されている。下側波帯及び上側波帯の場合についてのミクサ 52のSSB出力信号が図7及び図8にそれぞれ示されており、ここでは下側波帯 及び上側波帯周波数が水平軸に沿って示されており、相対的な振幅は垂直方向に 示されている。 SSBミクサ52の出力は希望側波帯プラス複数のひずみ生成物からなる。希望 出力信号は振幅においてその他の出力された信号よりも有意に大きいので、分割 器56及び58の分割器の連続は、ひずみに対して希望信号を強化するように動作す る。分割器の連続の最初の部分、係数8で分割する分割器56は、希望信号を、シ ンセサイザ10の好ましい態様について上記した周波数値に関して770〜840MHzの より低い周波数にシフトさせる。770〜840MHzの範囲は帯域フィルタ54の通過域 を規定し、存在し得る温度ドリフト並びにフィルタトレランス及び出力周波数範 囲のいずれをも包含する。770〜840MHzの帯域において信号により確立されたエ イリアス帯域は、分割の最終段階の前において、シンセサイザ10の希望出力周波 数範囲に移転されるひずみを含む。ひずみ信号がちょうどサンプリング調波(ソ ース14の基準信号周波数の整数倍)にある場合には、ひずみ信号はクロスオーバ ースプールにエイリアス化(aliased)される。 シンセサイザ10の搬送波出力に比較的近いスプールを生じるひずみの生成にお けるPLL20中の最後の分割器段階の効果は以下のように説明される。希望側波 帯においては、DDSの第3調波は-10dBcであり、主周波数から720MHzまでであ り得、それにより770MHzにおける最小のエイリアス帯域から50MHzにあることに なる。分割の後、最終段階において、スプールは50MHzオフセットにある。第3 調波により誘導されたスプールを-50dBcに減少させるために、PLL20は50MHz スプールを15dBでフィルタし、希望周波数からの720MHzにおけるオフ セットにさらに25dBフィルタリングが必要となるようにする。第3及び第4調波 の間の周波数はDDS出力の第4調波と同様に-25dBcに減衰され、ちょうどエイ リアス周波数にあるものとすることができる。その結果、PLL20はそのような 周波数をフィルタアウトすることができず、これによりシンセサイザ10の最適な 動作のために希望出力周波数からの770MHzオフセットにおける25dBのフィルタリ ングが必要となる。 イメージ側波帯においては、主DDS周波数は主信号から720MHzまでにあり得 、-15dB未満の電力レベルを有し得る。エイリアシングによりこれは希望信号か ら50MHzの最小周波数間隔に置かれる。PLL20は、希望信号から50MHzにおいて 15dBの減衰を与える。従って、希望信号から720MHzにおいて、20dBのフィルタリ ングのみが必要となる。イメージ帯域におけるより高い周波数のひずみは-25dBc 未満であるが、ちょうどエイリアス周波数となり得、シンセサイザ10の最適な動 作のために、希望信号の周波数から770MHzの周波数距離において25dBの追加のフ ィルタリングが必要となる。 SSBミクサ52においては、LO信号は希望信号から180〜360MHzにある。LO漏 洩は比較的高いレベルにあり、希望信号の高い変調レベルを示す。高いレベルの 信号のエイリアシングは、基本オフセットの調波に等しいオフセットにおける追 加的な生成物をもたらす。LO漏洩はフィルタリングにより、第2調波(これは高 い変調指数から発生し得る)をエイリアシングしないようにするのに充分に低い 値に減衰される。第2のLO調波は、周波数軸に沿って希望信号から720MHzまで離 れていてもよく、50MHz内でエイリアシングする。PLL20は50MHzスプールを15 dBでフィルタし、LO第2調波は-35dBc未満でなければならないことになる。LOを -20dBにフィルタすることにより、第2調波は-35dBcより充分下にセットされ、 希望信号から360MHzにおいて10dBのフィルタリングが必要となるにすぎない。 フィルタリング必要条件は、PLL20のフィードバック経路中の信号について 、最後の分割器58の入力ターミナルにおけるものを図9にまとめた。分割器段階 のいずれにおいてもエイリアシングは起こり得るが、最も一般的なのは最後の分 割器58におけるものである。DDS高周波数スプールを充分に制限して2番目か ら 最後の分割器段階についての必要条件に適合させることにより、前の分割器段階 の必要条件も適合させられる。希望側波帯における-50dBc必要条件を適合させる ためには、1540MHzより高い周波数におけるDDSスプールは-50dBc未満の電力 レベルを有していなければならない。イメージ側波帯必要条件を適合させるため には、820MHzにおいて-35dBc未満の電力レベルが必要となる。DDS出力フィル タ必要条件は図10にまとめた。 上記の本発明の態様は例示するためのみのものであって、当業者はその変形を 想起し得ることは理解されよう。従って、本発明は本明細書中に記載された態様 に限定されるものではなく、特許請求の範囲に定義されるようにのみ限定される ものである。
───────────────────────────────────────────────────── 【要約の続き】 クサに微同調信号を与え、微同調信号の周波数の量によ りVCO出力信号周波数をシフトさせるものであり、前 記量はくし形スペクトル信号の周波数間隔未満のもので ある。出力ミクサはVCO出力信号及び粗同調信号を受 け取り、VCO出力信号を、くし形スペクトル信号の周 波数移転とは逆の方向にシフトさせ、合成周波数信号の 希望周波数を得るものである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 基準周波数を有する基準信号を発生する基準信号ソース、 前記基準信号ソースに接続されており、それにより前記基準信号を受け取るく し形周波数発生器であって、前記基準信号の整数の倍数のそれぞれである各くし 形スペクトル周波数により特徴付けられる複数のくし形スペクトル信号を発生す るものである前記くし形周波数発生器、 前記くし形周波数発生器に接続されており、それにより前記複数のくし形スペ クトル周波数を受け取るフィルタ手段であって、前記複数のくし形スペクトル信 号から1つの信号を選択するためのものであり、その1つの信号は前記くし形ス ペクトル周波数の1つの周波数におけるものであり、その1つの信号を出力する ものである前記フィルタ手段、及び フェーズロックドループであって、 前記フィルタ手段に接続されており、それにより前記1つの信号を受け取る位 相検出器であって、制御信号を出力するものである位相検出器、 前記位相検出器に接続されており、それにより前記制御信号を受け取る電圧制 御発振器(VCO)であって、出力電力を有するVCO出力信号を出力する前記 VCO、 前記VCOに接続されており、それにより前記VCO出力信号を受け取るカプ ラであって、前記出力電力の実質的に全てを有する第1のカプラ出力信号を出力 し、前記出力電力の残りの部分を有する第2のカプラ出力信号を出力する前記カ プラ、及び 前記カプラに接続されており、それにより前記第2のカプラ出力信号を受け取 る単側波帯(SSB)ミクサ回路であって、フィードバック信号を出力し、前記 位相検出器に接続されており、それにより前記位相検出器が前記フィードバック 信号を受け取るものである前記SSBミクサ回路を含む前記フェーズロックドル ープを含む、周波数シンセサイザ。 2. 微同調周波数を有する微同調信号を発生する微同調信号ソースをさらに含 み、該微同調信号ソースは前記SSBミクサ回路に接続されており、前記SSB ミクサ回路はそれにより前記微同調信号を受け取り、前記SSBミクサ回路は前 記第2のカプラ出力信号の周波数を前記微同調周波数の量によりオフセットする ものである、請求項1に記載の周波数シンセサイザ。 3. 前記SSBミクサ回路が、 前記カプラ及び前記微同調信号ソースに接続されており、それにより前記第2 のカプラ出力信号及び前記微同調信号を受け取るものであるSSBミクサであっ て、前記第2のカプラ出力信号の前記周波数を前記量によりオフセットし、オフ セット周波数信号を出力する前記SSBミクサ、及び 前記SSBミクサ及び前記位相検出器の間に直列に接続された第1の周波数分 割器回路を含み、 前記フィルタ手段が、 前記くし形周波数発生器に接続されたくし形線帯域フィルタ、及び 前記くし形線帯域フィルタ及び前記位相検出器の間に直列に接続された第2の 周波数分割器回路を含む、請求項2に記載の周波数シンセサイザ。 4. 前記第1の周波数分割器回路の周波数分割比が前記第2の周波数分割器回 路の周波数分割比に等しい、請求項3に記載の周波数シンセサイザ。 5. 前記第1の周波数分割器回路がSSB帯域フィルタを含み、それにより前 記オフセット周波数のスプリアススペクトル線が減衰されるものである、請求項 3に記載の周波数シンセサイザ。 6. 前記くし形周波数発生器及び前記フィルタ手段の間に直列に接続された入 力ミクサ、 前記カプラに接続されており、それにより前記第1のカプラ出力信号を受け取 る出力ミクサであって、合成周波数信号を出力するものである出力ミクサ、及び 前記入力ミクサ及び前記出力ミクサに接続された粗同調信号ソースであって、 粗同調周波数を有する粗同調信号を出力するものである粗同調信号ソースをさら に含み、 前記入力ミクサは、前記粗同調周波数の量により前記くし形スペクトル周波数 のそれぞれをオフセットし、それにより前記くし形スペクトル周波数の1つの周 波数が周波数において前記フィルタ手段の通過域内の周波数にシフトされ、それ により前記1つの信号が選択されるものであり、 前記出力ミクサは、前記粗同調周波数の量により、前記くし形スペクトル周波 数の前記オフセットとは逆の方向に前記第1のカプラ出力信号の周波数をオフセ ットし、それにより希望合成周波数を有する合成周波数信号が出力されるもので ある、請求項2に記載の周波数シンセサイザ。 7. 前記SSBミクサ回路が、 前記カプラ及び前記微同調信号ソースに接続されており、それにより前記第2 のカプラ出力信号及び前記微同調信号を受け取るものであるSSBミクサであっ て、前記第2のSSBミクサが前記第2のカプラ出力信号の周波数を前記量によ りオフセットするものであり、オフセット周波数信号を出力する前記SSBミク サ、及び 前記SSBミクサ及び前記位相検出器の間に直列に接続された第1の周波数分 割器回路であって、SSBミクサ帯域フィルタを含み、それにより前記オフセッ ト周波数信号のスプリアススペクトル線が減衰されるものである前記第1の周波 数分割器回路を含み、 前記フィルタ手段が、 前記くし形周波数発生器に接続されたくし形線帯域フィルタ、及び 前記くし形線帯域フィルタ及び前記位相検出器の間に直列に接続された第2の 周波数分割器回路を含み、 前記第2のカプラの出力信号の前記周波数の前記オフセットの前記量は、前記 くし形スペクトル周波数の隣接する周波数の間の周波数間隔未満である、請求項 6に記載の周波数シンセサイザ。
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