JPH08501505A - 印刷版 - Google Patents

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JPH08501505A
JPH08501505A JP6507029A JP50702993A JPH08501505A JP H08501505 A JPH08501505 A JP H08501505A JP 6507029 A JP6507029 A JP 6507029A JP 50702993 A JP50702993 A JP 50702993A JP H08501505 A JPH08501505 A JP H08501505A
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リチャード レニー、ジョン
マイケル オーガン、ロバート
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Abstract

(57)【要約】 リトグラフに使用することが可能な感光性印刷版を製造する方法は、乾燥付着技術を使用して基材上に粒状付着材料を付着させることにより支持体用基材上に約15μm末満の粒度を備えた粒子からなる表層を形成する工程と、前記の表層上に画像層を形成し、これによって表層が基材及び画像層の間に配置される工程とを含む。

Description

【発明の詳細な説明】 印刷版 本発明は感光性印刷版及び印刷版の製造方法に関する。例えば、これらの印刷 版はリトグラフ印刷処理における使用が可能である。 リトグラフの製版は画像領域(印刷領域)及び非画像領域(非印刷領域)を実 質的に1つの平面をなす支持体上に形成することを含む。このような処理を印刷 産業において実施する場合、非画像領域は一般的に親水性を有し、画像領域は一 般的に親油性を有する。従って、油性インクは支持体上に水が加えられた後は非 画像領域上においてその表面からはじかれる。 画像領域及び非画像領域は、放射線を支持体表面上の画像材料層に照射する工 程を含む処理により形成可能である。この放射線照射により、画像領域及び非画 像領域のそれそれに対応して画像材料内に溶解度の差が生じる。その後の現像に より、可溶性領域が支持体上から除去され、画像に対応したパターンが支持体上 に残される。 画像材料層を支持体上に形成するための支持体の準備は、画像材料を少なくと も画像形成以前に支持体に対して確実に結合されることを要件とする。しかし、 この準備は、可溶性画像材料が現像後に支持体上から分離することを許容する必 要かある。 リトグラフの製版に適する画像材料は、ジアゾニウム材料/ジアジド材料(Di azonium/diazide materials)をベースとする画像材料、解重合または付加光重 合か可能な重合体をベースとする画像材料、ハロケン化銀及びゼラチンの組台せ をベースとする画像材料を含む。適切な画像材料の例は、英国特許第GB−15 92281号、英国特許出願公開第GB−A−2031442号、英国特許出願 公開第GB−A−2069164号、英国特許出願公開第GB−A−20809 64号、英国特許出願公開第GB−A−2109573号、及び欧州特許出願公 開第EP−A−377589号に開示されている。 印刷産業において一般的に使用される支持体はアルミニウム基層を備えており 、同アルミニウム基層は酸化アルミニウム層をその表面、基材の中間部分、及び 続いて付着される画像層(Image layer)に有している。この酸化アルミニウム 層は電気化学的に制御された酸化反応によって形成される。アルミニウム基層の 表面上には、この酸化反応を実施する以前にアルカリ洗浄等を含む洗浄処理か実 施される。次いで、アルミニウム基層に対して、肌理調整処理(Texture contro l treatment)が実施される。例えば、肌理調整処理は支持体上の表面積を増加 させるエッチング処理を含んでおり、このエッチング処理は支持体及び画像材料 の間における結合強度を制御するとともに、支持体の保水能力を増加させる。酸 化アルミニウム表面及びその表面を被覆する画像層の間の結合力を最適化するた めに酸化アルミニウムからなる表面コーティングの特性を変更することは幾つか の条件下において適切といえる。この際、酸化アルミニウムからなる表面コーテ ィングの特性変更は、画像層のうちの酸化アルミニウムのコーティングとの結合 が維持される領域、及び酸化アルミニウムのコーティング上から除去される領域 の両方の画像層に対応する酸化アルミニウムのコーティング表面上において実施 される。この処理は水、燐酸塩または珪酸塩の溶液、或いはポリカルボン酸を使 用する処理を含む。 リトグラフの製版に使用されるアルミニウム基層を備えた支持体の従来の準備 処理に付随する問題は、アルミニウム基層上へのエッチング処理工程及びアルミ ニウム基層上への酸化処理工程において大量のエネルギーが消費される点である 。酸化処理以前に実施される支持体表面に対する洗浄処理及びエッチング処理は 大量の材料を消費し得る。これは材料費及び使用済み材料の廃棄処理費の出費を 招来する。 1971年に公告となった英国特許第GB−1238701号はリトグラフ用 印刷版の準備処理を開示している。この準備処理は、アルミニウム箔等の箔の表 面に対するプラズマ・アーク噴流(Plasma arc jet)による均一処理を含む。噴 流内に混入され、かつ細かく分散された二酸化珪素は、箔の表面上に珪酸塩層を 形成する。この英国特許に開示されている処理は、商業的な版の製造には使用さ れていない模様である。リトグラフに使用される支持体はアルミニウム以外の材 料から形成可能である。この材料の例としては、鋼鉄等の他の金属、ポリエステ ル等の高分子材料、または紙をベースとした材料が挙げられる。感光性材料によ るコーティングのための支持体の準備処理はアルミニウム支持体の準備処理とは 大きく異なる。 本発明はリトグラフの製版に使用可能な感光性印刷版の製造技術を提供する。 この製造技術では、表面コーティングは乾燥付着技術(Dry deposition tech-ni que)、特にサーマル・スプレー技術(Thermal spraying technique)により支 持体上に形成される。 この結果、本発明の一実施態様では、リトグラフに使用する感光性印刷版の製 造方法が提供され、この製造方法には以下の処理か含まれる。 (a)基材上に粒状コーティング材料を付着させることにより支持体用基材上 に表層を形成すること。この表層は約15μm未満の粒度を備えた粒子によって 形成されている。 (b)付着された表層上に画像層を形成すること。この画像層の形成により表 層は基材及び画像層の間に配置される。 驚くことに、表層の形成に使用される粒子の粒度を制御することにより、多く の点において従来の製造方法に基づいて形成された版と同等以上の性能を有する 版を形成することが可能である。尚、ここでいう従来の製造方法とは過去数年間 以上にわたって継続的に開発され、かつ現在使用されている製造方法を指す。 本発明に基づく技術は従来の方法より優れた利点を備えている。この利点とし ては、表層は支持体上に加えられる処理に基づいて決定される構造及び材料を備 えることができる点である。これを従来の処理と比較することができる。従来の 処理では、異なる特性を備えた表層を形成すべく支持体用基材に変化を加えるこ とにより表層が形成されている。この際、支持体の表層の材料及び構造は、表層 を形成するために使用された処理の内容に加えて、基材の種類及びその表面構造 によって決定される。この結果、本発明は支持体の準備処理において、基材の準 備工程及び表層の形成工程を有効に分離することを可能にする。 付着技術を使用することは、リトグラフ用印刷版の従来の製造方法と比べて製 造工程数を削減できるという別の利点を備えている。乾燥付着技術を使用した場 合、電気化学的処理技術を使用する従来の方法と比較して、通路の長さ(Path l ength)、即ち支持体用材料のウエブ(Web of substrate material)上において 作用する活性処理領域(Active process area)が非常に小さくなるという利点 を備えている。この結果、本発明の方法に使用される装置か始動された場合、無 駄になる支持体用材料の量を大きく削減することができる。削減された処理工程 数及び削減された通路の長さのうちの少なくとも一方は、装置の製造費用及び同 装置を運転するための空間確保に関する出費を削減することができる。更に少な い工程数をともなう処理は、一定の品質を備えた製品の製造管理を更に容易にす る。また、この処理は従来の処理より迅速に実施することが可能である。 支持体の表層を形成する付着技術は、従来のアルミニウム製支持体の準備処理 において必要とされた別のエッチング処理工程または肌理調整処理工程を伴うこ となく、画像材料層の結合に適したトポロジー(Topology)を備えた層を形成可 能である。更に、支持体表面のトポロジーは、付着処理のパラメータを適切に設 定することにより比較的容易に制御することが可能である。この結果、本発明に 基づく処理は、従来の処理より更に高い柔軟性及び制御性を備えている。 更に、支持体の表層を付着材料から形成することは、同表層を支持体用基材か ら形成することと比べて支持体用基材の選択の重要性を軽減する。例えは、基材 がアルミニウムをベースとした金属を有する場合、同基材を酸化してその表面上 に酸化アルミニウムの表層を形成するよりも純度の低いアルミニウムを基材に使 用することが可能となる。支持体用基材の完全な洗浄の必要性を少なくとも部分 的に緩和可能であり、これには洗浄材料の必要性の排除または削減、洗浄処理時 間の削減、及び使用済み洗浄材料の廃棄の問題の排除または削減が含まれる。こ れにより、本発明の方法は印刷版の製造費用の削減を可能とする。 少なくとも支持体用基材及ぴコーティング材料(例えば、アルミニウム基材の 表面に付着された酸化アルミニウムをベースとしたコーティング材料など)の特 定の組合せに関連する印刷版製造での付着技術使用の別の利点としては、本発明 に基づいて形成された印刷版は、本発明の印刷版の表層に使用された材料と同一 材料からその表層を形成した従来技術に基づく印刷版より明度が更に高い点が挙 げられる。これは、印刷版及び同印刷版上に形成された画像の間のコントラスト 増加を可能にするという利点を備えている。このコントラストの増加は画像を視 覚的に評価する場合、及び印刷版上の画像を光学的に走査する場合に有利である 。 適切な乾燥付着技術は、サーマル・スプレー及びスパッタ(Sputtering)を含 む。使用可能なサーマル・スプレー技術の例としてはフレーム・スプレー(Flam e spray)が含まれる。プラズマ・スプレー技術(Plasma spraying tech-nique )を使用する処理が特に好ましい。付着処理にプラズマ・スプレー技術を使用し た場合、スプレーを不活性ガス雰囲気中において使用することが一般的に好まし い。この不活性ガスの例としては、水素、窒素、またはアルゴン、或いはこれら のガスの混合ガスまたは別のガスが挙げられる。ガスは電気アーク(Elec-tric arc)内において例えば少なくとも104℃、一般的には少なくとも2x104℃ といった高い温度まで加熱される。電気アークに必要とされるエネルギー量にも 関わらず、印刷産業で使用される印刷版の製造のためのガス・プラズマ・スプレ ー技術を使用する付着処理は、従来の処理に使用される電気化学的技術と比べて 非常に低い電力を必要とするのみである。 付着工程かサーマル・スプレー技術の使用を含む場合、ヒート・シンクに対す る支持体用基材の接触を付着工程全般にわたって維持することが好ましい。基材 が金属、特にアルミニウムを有する場合、付着技術及びヒート・シンク特性は、 基材の温度を同基材自体を焼きなます迄に上昇させないことを要件とする。例え は、支持体用基材は、金属材料からなる比較的大きなブロックに代表されるよう な高い熱容量(Thermal mass)を備えた材料からなるブロックに対して密着させ た状態に維持可能である。 表層は粒度が約12μm未満であり、より好ましくは約8μm未満であり、特 に好ましくは約5μm未満であって、例えば約2〜3μmの大きさの粒子から形 成されることが好ましい。表層を形成する粒子の粒度を低下させた場合、付着さ れた表層の肌理の粗さを低く抑えることができる。驚くことに、本発明の技術に 基づいて形成された印刷版は従来技術に基づいて形成された印刷版より更に高い 画像解像度を達成することができる。例えば、前記の粒度範囲の上限近くの粒子 を使用することにより、印刷版表面か更に粗くなった場合でも従来技術に基づい て形成された印刷版より更に高い画像解像度を達成することができる。 粒子の粒度は米国セジメントメーター(US Sedimentometer)に対して基準化 されたカルター・カウンター(Coulter counter)を使用して計測される。粒度 は粒度分布全体における粒子の平均値であり、即ち分布曲線の50%累積点(50 % cumulative point)での値として得られたものである。 サーマル・スプレー・ユニットのパウダー供給ユニットにガスを直接供給する 手段を形成することが好ましい。これは、パウダー供給ユニットからのパウダー の流れを促進可能であり、同供給ユニットのパウダー送出し口内での目詰まりを 最低限に抑える。 本発明の技術を使用して形成された印刷版の別の利点としては、本発明の印刷 版は比較可能な画像解像度及び本発明の印刷版と同一の表層材料をその表層に備 えた従来技術に基づく印刷版より優れたランレングス(Run length)を備えてい る点である。尚、ランレングスとは、印刷版を印刷処理に使用した際に、同印刷 版から得られる総印刷枚数(The total number of impressions)の測定値であ る。 例えば電子顕微鏡を使用して45度の角度から約1,000倍の倍率で表層を 観察した場合、微粒子から形成された表層は基材上のコーティングされた領域全 体にわたってほぼ均一である。表層の形成に使用されるコーティング材料は、幾 つかの条件下において表層を形成する粒子の粒度より更に高い粒度を備えた粒子 を含む。例えば、コーティング材料は不純物を含み得る。更に、コーティング材 料は支持体用基材上に部分的に肌理の粗さを備えた領域を形成すべく、表層の粒 子より大きな粒度を備えた粒子を含むことが可能である。この結果、画像層の表 面上に形成物(Formations)が形成される。ここで使用する表層の粒子より大き な粒度を備えた粒子は、表層を形成する粒子の少なくとも約1.3倍、好ましく は少なくとも約1.8倍の大きさを備えている。表層から延出する大きい方の粒 子の表層からの高さは少なくとも約3μm、好ましくは少なくとも約5μm、更 に好ましくは少なくとも約7μm、特に好ましくは少なくとも約10μmである 。表層から突出する大きい方の粒子の表層からの高さは約40μm未満、好まし くは約30μm未満満、特に好ましくは約20μm未満である。 大きい方の粒子の粒度(同粒度は円形の断面を備えた粒子の場合には直径を指 す)は約5μmを上回り、より好ましくは約7μmを上回り、特に好ましくは約 10μmを上回る。同粒度は好ましくは約75μm未満であり、更に好ましくは 約50μm未満であり、特に好ましくは約35μm未満である。 表層上における大きい方の粒子の密度は、少なくとも約50cm-2であり、好 ましくは少なくとも約103cm-2であって、例えば少なくとも約5x104cm-2 とすることかできる。粒子の密度は多くの場合、約5x106cm-2未満であ り、好ましくは約106cm-2未満である。 付着された表層はセラミックに類似した特性を備えた材料から形成されること が好ましい。この好ましい特性には硬度、耐薬品性、耐磨耗性が含まれる。これ らの特性は支持体用基材との接触により付着された材料が急速に凝固することに よって得られる。セラミックに類似した特性を表面に備えることにより、付着材 料から形成された支持体はその使用時に過酷な物理的条件に耐えることが可能で ある。例えば、セラミックに類似した特性を備えた支持体表層を形成可能な材料 は、特定の珪酸塩、酸化アルミニウム、三酸化二クロム、二酸化チタン、二酸化 ジルコニウム及び−炭化−タングステンを含むとともに、更に例えば酸化アルミ ニウム及び二酸化チタンの混合物など前記の物質の混合物としてもよい。 リトグラフ用支持体を形成すべく付着技術を用いて支持体用基材上に付着可能 な他の材料としては、アルミニウム、モリブデン、ニッケル、タンタル、亜鉛、 クロム、NiCr合金及びNiCrAlY合金等の合金、鋼鉄、青銅、CrW合金及びAlMo合金 等の擬合金(Pseudo-alloys)、並びにポリエチレン及び特定のポリエステル等 の高分子材料が挙げられる。 画像層上に形成物を形成するコーティング材料中に含まれる大きい方の粒子の 材料は、表層を形成する粒子と同一材料とするか、または表層を形成する材料と は異なる材料としてもよい。 1つを上回る種類の材料を単一層として基材上に付着させるか、または各材料 をそれそれ別々の層として重ねて基材上に付着させることができる。 支持体用基材は金属を含むことが可能であり、同金属は実質的に純粋な1つの 金属元素から構成されるか、または合金とすることができる。例えば、適切な金 属は特定の鋼鉄等の鉄をベースにした材料、銅及び銅をベースにした合金、ニッ ケル及びコバルト合金、アルミニウム、マグネシウム並びにチタンを含むととも に、アルミニウム、マグネシウム及びチタンのうちの少なくともいづれか1つを ベースとする合金をも含む。更に支持体用基材として、セラミック材料、高分子 材料(特定のポリエステル等)及び紙をベースとした材料等の非金属材料を使用 することもできる。 本発明の方法は表層を付着によって形成するための適切な基材準備工程を含む 。例えば、基材準備工程は基材表面に対する洗浄工程、エッチング工程、肌理調 整工程、アノード工程(Anodizing)、研削工程、または研磨工程を含み得る。 支持体用基材として特に好ましい材料は、アルミニウム及びアルミニウムをベ ースとした合金、特定の鋼鉄、並びに特定のポリエステルが含まれる。 本発明の方法によって形成された支持体は一般的にシート状をなす。シートは 不連続片、またはロール上に巻かれた連続するウエブとして提供可能である。支 持体は支持体用基材のシートを製造装置内で移動させることにより同シート上に 連続的に形成可能である。シートは機械への同シートの挿入方向に直交する方向 に少なくとも約0.2m、より好ましくは少なくとも約0.3m、特に好ましく は少なくとも約0.5mの幅を備えている。 サーマル・スプレー処理において、支持体上に付着される粒子の粒度及び形状 は、コーティングを施した支持体完成品の所望の表面トポロジーに基づいて選択 される。支持体の表面粗さRaはシー ・エス・ディー(CSD)の名称でパー セン社(Perthen)社から販売され、かつピー・エム・ケ一駆動ユニット(PMK d rive unit)及びエフ・ティ・ケ−3/50e機械式スチルス・へッド(FTK 3/5 0e mechanical stylus head)を備えたパーソメーター(perthometer)によって 計測可能である。表面粗さは好ましくは約3.0μm未満であり、より好ましく は約1.5μm未満であって、例えば約0.7μmとすることができる。また、 表面上の選択された領域に対して更に高い表面粗さを提供することが可能である 。例えば、更に大きな粒子を使用することにより、例えば支持体表面上の谷幅の 最大値(Peak of valley distance)を好ましくは約3μmを上回り、特に好ま しくは約5μmを上回り、例えば10〜20μmの範囲とすることができる。但 し、このような領域は表面粗さの計測対象に含まれるべきではない。一般的に、 基材上に付着された表層の厚みは約100μm未満であり、好ましくは約40μ m未満であり、更に好ましくは約20μm未満であり、特に好ましくは約10μ m未満であり、常には約5μm未満である。更に同厚みは一般的に約0.1μm を上回り、好ましくは約0.5μmを上回り、約10μmを上回ることが可能で ある。 支持体上の画像材料層は付着材料層の表面全体にわたって形成可能である。支 持体の使用において、画像層は続いて行われる除去工程における支持体上の選択 領域からの同画像層の除去が同支持体上の非選択領域からの画像層の除去より容 易となるように処理可能である。この際、一般的に画像材料は付着材料の表層に 対する結合を少なくとも支持体の特定領域上において初期の段階で形成する。画 像材料は続く除去工程に対するその感受率を変更可能である。この種類の現像可 能な適切な材料の例としては、ジアゾニウム材料/ジアジド材料をベースとする 材料、解重合または付加光重合が可能な重合体をベースとする材料、ハロゲン化 銀及びゼラチンの組合せをベースとする材料を含む。適切な材料の例は、英国特 許第GB−1592281号、英国特許出願公開第GB−A−2031442号 、英国特許出願公開第GB−A−2069164号、英国特許出願公開第GB− A−2080964号、英国特許出願公開第GB−A−2109573号、及び 欧州特許出願公開第EP−A−377589号に開示されている。 画像材料は支持体上に直接画像領域及び非画像領域を形成すべく支持体上の選 択された領域上にのみ付着させることができる。これは適切に流体噴流を吹付け ることにより達成可能である。 本発明の処理は、支持体表面及びその上に加えられる画像材料層の間の相互作 用特性を変更する支持体表面に対する複数の処理工程を含み得る。例えば、これ らの工程は化学的処理、物理的処理、または電気化学的処理を含み得る。例えば 、これらの工程は材料の研削及び研磨等の処理も含み得る。これらの処理は、物 理的または化学的(電気化学的なものを含む)であり得る。例えば、付着材料層 の表面は水、ポリホスホン酸、燐酸塩または珪酸塩の溶液、或いはポリカルボン 酸を用いて処理することができる。これに代えて、またはこれに加えて、支持体 の表面処理に使用する処理材料を付着技術を用いて支持体表面上に加えることが 可能である。 本発明を例とともに以下に詳述する。例1 リトグラフ用印刷版として使用される支持体は、酸化アルミニウムのパウダー をAA1050と称される0.3mm規格のアルミニウム合金シート上にプラズ マ・スプレーによって付着させることにより形成された。使用した酸化アルミニ ウムのパウダーは粒度が3μmであり、かつアブララップ社(Abralap Limited )からアブラロックスC3(Abralox C3)の商標名で販売されている。シートは 適切なヒート・シンクとしても機能する鋼鉄製バキューム・プレート(Steel vacuum plate)上に垂直方向に取付けた。スプレーはプラズマ・スプレー・トー チ(Plasma spraying torch)及び版の間の一定間隔を維持し、かつ印刷版の周 囲におけるプラズマ・スプレー・トーチのラスタ走査を可能にする並進ユニット (Translational unit)を使用して実施した。 スプレー装置はプラズマ・テクニック社(Plasma-Technik)から供給されたユ ニットを含む。同ユニットは、M1100Cと称される制御ユニット、F400 MBと称されるトーチ及びツイン10(Twin10)と称されるパウダー供給ユニッ トを含む。パウダー供給ユニットには、パウダー上におけるアルゴンの流れを1 0 1・min-1(変更を加えていないユニットが形成するアルゴンの9 1・min-1 の標準キャリア・ガスの流れに加えて)まで増加すべく新たにパイプが取付けら れている。パウダーは同パウダーを供給ユニット内へ供給する以前に脱水処理を 施す必要がある。 支持体を形成すべく以下のスプレー条件が使用された。 第1プラズマ・ガス(Primary plasma gas) アルゴン 第2プラズマ・ガス(Secondary plasma gas) 水素 第1ガスの流量 40 l・min-1 第2ガスの流量 8 l・min-1 電流 550A ノズル径 7mm ノズル及びシート間距離 65mm パウダー ・インジェクター位置 90度 パウダー・インジェクター ・ノズル 3mm パウダー・ユニットのデイスク速度(Powder unit disc speed)30% トーチ移動速度 60m・min-1 ラスタ・ステップ(Raster steps) 5mm 通過数またはラスタ数(No of passes/raster) 1 支持体は(i)同支持体を燐酸ジヒドロナトリウム(Sodium dihydrogen phos-ph ate)の溶液で処理し、(ii)研究室内において同支持体上に感光性材料をバー・ コーティング(Bar coating)して印刷版を形成するために使用された。このコ ーティングはホーセル・グラフィツク工業社(Horsell Graphic Industries Lim ited)によって、同社からカプリコンの商標名で販売されているリトグラフ用印 刷版上に対して実施され、この際のコーティング重量(Coating weight)は2g ・m-2であった。例2 印刷版に使用する支持体は以下に挙げる種類のアルミニウム合金シート上に対 してアブララップ社からアブラロックスC5(Abralox C5)の商標名で販売され ている粒度が5μmの酸化アルミニウムのパウダーをプラズマ・スプレーによっ て吹付けることにより形成された。 (a)AA1050 アルミニウム合金 (b)AA3103 アルミニウム合金 (c)AA3004 アルミニウム合金 シートはヒート・シンクとして機能する約200mmの直径を備えたローラーの 周囲に沿って固定された。スプレーはトーチをローラーの回転に合わせてローラ ーの軸方向に沿って移動させることにより実施された。スプレー装置は例1にお いて説明したものと同一である(但し、使用条件に幾つかの変更を伴う)。しか し、パウダー供給ユニットはアルゴン・ガスの流量を増加させていないユニット を使用した。 印刷版は例1に開示した技術に基づいて前記の支持体から形成され、かつUG RAテスト・パターンを介して露光された。それそれの印刷版は認識可能な違い を各印刷版の間に生じることなく十分な解像度を提供することが確認された。例3 支持体はAA1050のアルミニウム台金シート上に粒度が8μmであって、かつシ ロイドAl−1(Syloid Al-1)の商標名でダブリユ・アール・グレース社(W R Grace Limited)から販売されている二酸化珪素パウダーをスプレーすることに より、例2に開示した装置及び方法を使用して形成された(但し、スプレー装置 の操作パラメータに幾つかの変更を伴う)。 印刷版は例1に開示した技術により前記の支持体から形成され、UGRAテス ト・パターンを介して露光された。印刷版は十分な解像度を提供することが確認 された。例4 支持体はAA1050のアルミニウム合金シート上に粒度が3〜20μmの酸化アル ミニウムのパウダーをスプレーすることにより、例1に開示した装置及び方法を 使用して形成された(但し、スプレー装置の操作パラメータに幾つかの変更を伴 う)。 前記の支持体は例1に開示する印刷版を形成するために使用された。同印刷版 は続く現像において“クリア3(Clear 3)”をストーファー・テスト・パター ン(STOUFFER test pattern)上に形成すべくUGRAテスト・パターン及びス トーファー・テスト・パターンを介して露光された。印刷版解像度の測定単位と してUGRAテスト・パターン上に位置する最低限“完全”かつ明確な微細線を “クリア3”感光レベルで検査した。表1はその検査結果を示しており、従来の 電気化学的方法に基づいて形成された支持体表面に対して例1に開示したカプリ コン・タイプのコーティングをバー・コーティングすることにより形成された版 との比較を示している。この従来の方法に基づいて形成された版の解像度は、2 0のうちの“クリア3”(Clear 3 of 20)感光レベルで検査された。比較に使 用した 従来の電気化学的方法に基づいて形成された支持体は、カプリコン版(CAPRI-CO RN plates)の商業用製造ラインで使用されているものと同一であった。 例5 支持体は、アブララップ社からアブラロックスC5及びアブラロックスC9の 商標名で販売されているそれそれ粒度が5μm及び9μmの酸化アルミニウム粒 子をそれそれ1対1の重量比で混合したものをAA1050アルミニウム合金シート上 にスプレーすることにより、例2に開示した装置及び方法を使用して形成された (但し、スプレー装置の操作パラメータに幾つかの変更を伴う)。 印刷版は例1に開示する技術により前記の支持体から形成され、ストーファー ・テスト・パターン及び2%ドット・スクリーン(Dot screen)を介して露光さ れた。“クリア3”を形成するための現像の後に、印刷版は印刷能力(Press pe rformance)を比較するために前記のカプリコーン・タイプのコーティングを研 究室内においてバー・コーティングすることによって形成され、かつ前記の本発 明に基づく印刷版と同一レベルにて露光及び現像された版と比較された。ラン・ レングスは2%ドット・スクリーンの消失によって評価された。その結果を表2 に示す。
【手続補正書】特許法第184条の8 【提出日】1994年10月11日 【補正内容】 請求の範囲 1.(a)粒状コーティング材料を乾燥付着技術を使用して支持体用基材表面上 に付着させることにより支持体用基材上に表層を形成する工程と、前記表層はそ の粒度が約15μm未満である粒子から形成されていることと、 (b)前記付着された表層上に画像層を形成する工程と、前記表層かこれによ って基材及び画像層の中間に配置されることと を含む感光性印刷版の製造方法。 2.前記表層はサーマル・スプレー技術の手段によって支持体用基材上に付着さ れることを特徴とする請求項1に記載の方法。 3.前記表層はプラズマ・スプレー処理の手段によって支持体用基材上に付着さ れることを特徴とする請求項2に記載の方法。 4.前記表層はその粒度が約12μm未満の粒子によって形成されることを特徴 とする請求項1乃至3のいづれか1項に記載の方法。 5.前記表層はその粒度が約8μm未満の粒子によって形成されることを特徴と する請求項1乃至3のいづれか1項に記載の方法。 6.前記表層はその粒度が約5μm未満の粒子によって形成されることを特徴と する請求項1乃至3のいづれか1項に記載の方法。 7.前記表層はその粒度が約2〜3μmの範囲の粒子によって形成されることを 特徴とする請求項1乃至3のいづれか1項に記載の方法。 8.前記コーティング材料は、支持体用基材表面上に局部的に肌理の粗い領域を 形成すべく前記表層を形成する粒子の粒度より更に高い粒度を備えた粒子を含む ことと、これによって画像層表面上に形成物が形成されることとを特徴とする請 求項1乃至7のいづれか1項に記載の方法。 9.前記更に粒度の高い粒子の粒度は表層を形成する粒子の粒度より少なくとも 約1.3倍高いことを特徴とする請求項8に記載の方法。 10.前記更に粒度の高い粒子の粒度は表層を形成する粒子の粒度より少なくと も約1.8倍高いことを特徴とする請求項8に記載の方法。 11.前記支持体はシートの形態をなすことを特徴とする請求項1乃至10のい づれか1項に記載の方法。 12.その方法が移動する支持体用基材のウエブ上において連続的に実施される ことと、前記ウェブの幅が機械へ挿入される方向に直交する方向において少なく とも約0.2m、好ましくは少なくとも約0.5mであることとを特徴とする請 求項11に記載の方法。 13.前記支持体用基材は金属材料を含むことを特徴とする請求項1乃至12の いづれか1項に記載の方法。 14.前記金属材料はアルミニウムを含むことを特徴とする請求項13に記載の 方法。 15.前記表層を形成する材料はセラミック特性を示す能力を備えた材料を含む ことを特徴とする請求項1乃至14のいづれか1項に記載の方法。 16.前記表層を形成する材料は酸化アルミニウムを含むことを特徴とする請求 項15に記載の方法。 17.表層を形成する材料層の表面上に対して画像層を形成する以前に、画像層 に対する前記表面の結合特性及び湿り特性のうちの少なくとも一方を変更すべく 前記表面を処理する工程を含むことを特徴とする請求項1乃至16のいづれか1 項に記載の方法。 18.(a)粒状コーティング材料を乾燥付着技術を使用して基材上に付着させ ることによって形成された表層を有する支持体と、前記表層はその粒度が約15 μm末満の粒子から形成されていることと、 (b)前記付着された層の表面上に形成された画像材料層と、前記画像材料層 が印刷版に対する選択的露光が実施された後に画像領域及び非画像領域を形成可 能なことと を備えていることを特徴とする感光性印刷版。 19.前記コーティング材料は支持体用基材上に局部的に肌理の粗い領域を形成 すべく表層を形成する粒子の粒度より更に高い粒度を備えた粒子を含むことと、 これによって画像層の表面上に形成物を形成することとを特徴とする請求項18 に記載の印刷版。 20.前記支持体がウェブの形態をなすことを特徴とする請求項18または19 に記載の印刷版。 21.幅方向におけるその最短長さが少なくとも約0.2m、好ましくは少なく とも約0.5mであることを特徴とする請求項20に記載の印刷版。 22.前記支持体が金属材料を含む基材を有することを特徴とする請求項18乃 至請求項21のいづれか1項に記載の印刷版。 23.前記金属材料かアルミニウムを含むことを特徴とする請求項22に記載の 印刷版。 24.前記付着された表層かセラミック特性を示す能力を備えた材料から形成さ れていることを特徴とする請求項18乃至22のいづれか1項に記載の印刷版。 25.前記付着された表層が酸化アルミニウムを含むことを特徴とする請求項2 4に記載の印刷版。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AT,AU,BB,BG,BR,BY, CA,CH,CZ,DE,DK,ES,FI,GB,H U,JP,KP,KR,KZ,LK,LU,MG,MN ,MW,NL,NO,NZ,PL,PT,RO,RU, SD,SE,SK,UA,US,VN (72)発明者 オーガン、ロバート マイケル イギリス国 WF1 3JZ ウエスト ヨークシャー ウエイクフィールド セン ト ジョンズ ブレンハイム ロード 11 フラット 4

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.(a)粒状コーティング材料を乾燥付着技術を使用して支持体用基材表面上 に付着させることにより支持体用基材上に表層を形成する工程と、前記表層はそ の粒度が約15μm未満である粒子から形成されていることと、 (b)前記付着された表層上に画像層を形成する工程と、前記表層がこれによ って基材及び画像層の中間に配置されることと を含む感光性印刷版の製造方法。 2.前記表層はサーマル・スプレー技術の手段によって支持体用基材上に付着さ れることを特徴とする請求項1に記載の方法。 3.前記表層はプラズマ・スプレー処理の手段によって支持体用基材上に付着さ れることを特徴とする請求項2に記載の方法。 4.前記表層はその粒度が約12μm末満の粒子によって形成されることを特徴 とする請求項1乃至3のいづれか1項に記載の方法。 5.前記表層はその粒度が約8μm末満の粒子によって形成されることを特徴と する請求項1乃至3のいづれか1項に記載の方法。 6.前記表層はその粒度が約5μm未満の粒子によって形成されることを特徴と する請求項1乃至3のいづれか1項に記載の方法。 7.前記表層はその粒度が約2〜3μmの範囲の粒子によって形成されることを 特徴とする請求項1乃至3のいづれか1項に記載の方法。 8.前記コーティング材料は、支持体用基材表面上に局部的に肌理の粗い領域を 形成すべく前記表層を形成する粒子の粒度より更に高い粒度を備えた粒子を含む ことと、これによって画像層表面上に形成物が形成されることとを特徴とする請 求項1乃至7のいづれか1項に記載の方法。 9.前記更に粒度の高い粒子の粒度は表層を形成する粒子の粒度より少なくとも 約1.3倍高いことを特徴とする請求項8に記載の方法。 10.前記更に粒度の高い粒子の粒度は表層を形成する粒子の粒度より少なくと も約1.8倍高いことを特徴とする請求項8に記載の方法。 11.前記支持体はシートの形態をなすことを特徴とする請求項1乃至10のい づれか1項に記載の方法。 12.その方法か移動する支持体用基材のウエブ上において連続的に実施される ことと、前記ウェブの幅が機械へ挿入される方向に直交する方向において少なく とも約0.2m、好ましくは少なくとも約0.5mであることとを特徴とする請 求項11に記載の方法。 13.前記支持体用基材は金属材料を含むことを特徴とする請求項1乃至12の いづれか1項に記載の方法。 14.前記金属材料はアルミニウムを含むことを特徴とする請求項13に記載の 方法。 15.前記表層を形成する材料はセラミック特性を示す能力を備えた材料を含む ことを特徴とする請求項1乃至14のいづれか1項に記載の方法。 16.前記表層を形成する材料は酸化アルミニウムを含むことを特徴とする請求 項15に記載の方法。 17.表層を形成する材料層の表面上に対して画像層を形成する以前に、画像層 に対する前記表面の結合特性及び湿り特性のうちの少なくとも一方を変更すべく 前記表面を処理する工程を含むことを特徴とする請求項1乃至16のいづれか1 項に記載の方法。 18.(a)粒状コーティング材料を乾燥付着技術を使用して基材上に付着させ ることによって形成された表層を有する支持体と、前記表層はその粒度が約15 μm末満の粒子から形成されていることと、 (b)前記付着された層の表面上に画像領域及び非画像領域を有する画像材料 層と を備えていることを特徴とする感光性印刷版。 19.前記コーティング材料は支持体用基材上に局部的に肌理の粗い領域を形成 すべく表層を形成する粒子の粒度より更に高い粒度を備えた粒子を含むことと、 これによって画像層の表面上に形成物を形成することとを特徴とする請求項18 に記載の印刷版。 20.前記支持体がウェブの形態をなすことを特徴とする請求項18または19 に記載の印刷版。 21.幅方向におけるその最短長さか少なくとも約0.2m、好ましくは少なく とも約0.5mであることを特徴とする請求項20に記載の印刷版。 22.前記支持体が金属材料を含む基材を有することを特徴とする請求項18乃 至請求項21のいづれか1項に記載の印刷版。 23.前記金属材料がアルミニウムを含むことを特徴とする請求項22に記載の 印刷版。 24.前記付着された表層がセラミック特性を示す能力を備えた材料から形成さ れていることを特徴とする請求項18乃至22のいづれか1項に記載の印刷版。 25.前記付着された表層が酸化アルミニウムを含むことを特徴とする請求項2 4に記載の印刷版。
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