JPH08501966A - 熱治療用パッド及びその使用方法 - Google Patents
熱治療用パッド及びその使用方法Info
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Abstract
(57)【要約】
人の脚部に熱を伝達するためのフレキシブルな熱パッドが提供される。このパッドは、詰め物用粒状穀物(好ましくはオート麦)を包み込む布状の包み(好ましくは綿)を備えている。好ましくは、オート麦の含有水分量は精密にモニタされ、該オート麦に対し約9〜14重量%の範囲を保つ。綿の包みに包まれるオート麦の量は、パッドが変形した後にオート麦粒がパッド内に均一に分布するように調整されており、それによってパッド内に局所的なオート麦粒のない空乏領域が概ね形成されないようになっている。このパッドは、最大パワー設定時に於いて、使用前に約2分間電子レンジで予熱される。その後、オート麦粒の大きな熱的慣性によって、約1時間半、脚部に熱を連続的に放散することができる。このパッドは、別の使用方法として、少なくとも4時間から6時間フリーザで冷やした後、哺乳動物の腫れた脚部に冷気を施すこともできる。
Description
【発明の詳細な説明】
熱治療用パッド及びその使用方法発明の背景 産業上の利用分野
本発明は、哺乳類(人その他の動物)の脚部(limb)に当てて用いられる
、ある設定された時間内部に蓄積された熱または冷気を連続的に放出するフレキ
シブルなパッドデバイスに関する。従来技術
周知のように、治療用熱伝達デバイスによって、哺乳類(例えば人のような温
血動物)の痛みや苦痛、緊張を和らげ、腫れを静めることができる。中でも、こ
れらの熱伝達デバイスは、肌の毛穴を開くといった美容的な効果も持っており、
美容法及び皮膚科学の用途に用いることもできる。このような効果は、熱伝達デ
バイスが施される脚部を通して血行が促進されることにより得られる。
これらの周知の熱伝達デバイスによる身体各部への局所化された熱伝達の効果
については、本分野ではよく文書化されている。そのような熱伝達デバイスには
以下のようなものがある:
(a)単純な、お湯を満たした袋、または、逆に氷水で満たされたアイスパック
;
(b)絶縁された多層構造のフレキシブルシートと、そのシート内にはめ込まれ
た熱セルとを有し、そのコードを壁
の電気コンセントに差し込むことによって熱を連続して発生する電気毛布;
(c)パックを開封することによって空気に反応する化学反応物質の熱を伴う酸
化を起こすことによって、おおよそ30分間熱を発生する化学スチームパック(
これは、例えばアルペンスキーヤーの手袋の中などに使われる。例えば、Ver
akasに付与された米国特許第3,874,504号明細書を参照方。);
(d)鉱物充填熱パッド。このパッドは、フレキシブルな包み(envelop
e)を有し、その中に粒状の鉱物(通常砂または硬質ゴム)を含んでいる。この
パッドは使用前にオーブンで予熱され、鉱物結晶に吸収された熱をゆっくりと放
散する。例えば、1990年11月29日にHerbert Hans WAG
NERによって出願された国際特許出願PCT/EP90/00785号明細書
を参照されたい;
(e)ジェルベース熱パック。この熱パックは、ジェル状物質を包み込む包みを
備えており、このジェル状物質は液体吸収性コアに含まれた大量の水分を含む。
このような液体吸収性コアには、例えばプロピレングリコールや、ホルムアルデ
ヒドなどいろいろあり、それによって凍結または沸騰状態になる前のジェル状態
にある物質の温度範囲が広がっている。例えば、1984年12月18日にMi
cropak manufacturing, Inc.に付
与された米国特許第4,488,552号明細書や、1990年5月1日にJa
ck Frost Laboratories inc.に付与された米国特許
第4,920,964号明細書を参照されたい。これらの熱パックは蓄積された
熱をゆっくりと放出するが、その前に、鉱物充填熱パッドと同様に、オーブンの
中でしばらくの間予熱される。
これらの従来の熱伝達デバイスは、効果的ではあるが、いくつか欠点もある。
例えば、電気毛布は磁場を発生するが、近年、生体組織を長時間高レベルの電磁
場にさらすことが癌細胞の増加に関係あるか否かに関する論議が起こっており、
生物と電磁場の相互作用に関するさらなる研究によって、科学団体の間に電気毛
布に関わる健康阻害に対する関心が喚起されている。例えば、“「CRC Ha
ndbook of biological effects of elec
tromagnetic fields」、Charles POLK edi
tor、 CRC Press、 Boca Raton FLA(1986)
”を参照されたい。
化学スチームパックは使い捨て用のものであり、一度しか使われない。従って
、それらの値段は、鉱物充填熱パッドやジェルベースパッドのような再使用可能
な熱伝達パッドに比較すると高いものになる。さらに、袋に封入される反応性化
学物質の調合は、加熱しすぎないようにするために非常に微妙である。実際、数
年前に化学スチームパック
に対して肌を露出させていたことによって体に損傷を受けた件がいくつか新聞に
載ったことがあったが、それらの化学スチームパックは、おそらく袋に入れられ
た反応性化学物質の量が不適切であった(すなわち、必要以上に多かった)と思
われる。
ジェルタイプの熱パッドは、予熱時間が推奨されている時間を越えると破裂す
ることがある。過熱に対するマージンは非常に小さく、実際、上述の2つのジェ
ルタイプ熱パッドの米国特許明細書の中でもそのことが率直に報告されている。
破裂したパッドは再使用することはできず、また安全性も損なわれる。さらに
、ジェルパッドは、いわゆる“湿気の多い(moist)”熱を発生しがちであ
るが、これは誰にとっても望ましいというものではない。
鉱物充填熱伝達パッドには別の欠点がある。パッドの包みに詰められた粒状鉱
物は非常に少量の水分しか含まないため、フレキシブルなパッドが脚部のいろい
ろな箇所に接触するように何度も折り曲げられるたびに、粒状鉱物が互いに擦れ
合い磨耗するということが起こる。ついには粒状だった鉱物はパウダー状になっ
てしまい(すなわち、粒子の大きさがだんだん小さくなり)、多孔性の(por
ous)包みの壁を通り抜けてパッドの外に漏れ出てしまう。さらに、砂のよう
な鉱物粒子は、比較的尖っているが、このような尖った粒子は、パッドの包み壁
を介して間接的に
皮膚と接触するため、皮膚に不快感を与える。また、砂粒子の大きさは極めて小
さいため、粒子の圧力によってパッドの包みの中に移動が起こり、その結果生じ
る粒子の分布を変化させる流動によって、パッドの包み中に粒子のない空乏領域
が容易に生じる傾向があるということが3人の共同発明者によってわかっている
。言い換えると、本来、粒子はパッドの包みの中に均一に広がっていることが望
ましいにも関わらず、砂は重力のためパッドの両端に集まる傾向かあり、一方中
間部分(すなわち、患部に接触することになる主要部分)には、熱を放散するコ
ア物質がほとんどなくなり(包みの主要部分の向かい合った面は互いに平らにな
って接することになり)、効率が悪くなっている。
従って、本発明の主要な目的は、上述した様々な欠点を克服することを試みた
熱伝達デバイスを提供することである。
より詳細に述べると、本発明の重要な目的は、純粋に“自然の”ものだけから
作られた熱または冷気伝達パッドを提供することにある。
本発明の他の重要な目的は、適切な大きさの粒子と適量の含有水分とを有し、
袋の充填体積が適切であり、パッドの包みの中での粒状物質の適切な分布(すな
わち、好ましい形状の保持)が、パッドの折り曲げ動作の後に必ず得られ、粒子
がほとんどないような空乏領域を生じることのない熱伝達パッドを提供すること
にある。
本発明の一般的な目的は、製作費用が安く、再使用可能で、安全に取り扱うこ
とができ、迅速にかつ簡単に使用することができる熱伝達デバイスを提供するこ
とである。
本発明の他の目的には、熱により引き起こされる破裂に対して強いパッドを提
供すること、パッドの包みを熱絶縁材料から作ることにより、パッドの直接的な
、しかし安全な皮膚への適用を可能とすること、及び大きな熱的慣性(ther
mal inertia)と湿分慣性(moisture inertia)と
を備えた熱治療用パッド(thermotherapeutic pad)を提
供することにある。発明の開示
本明細書中には、上述の本発明の目的に従い、哺乳類の脚部の治療に用いられ
る熱治療用パッドが開示されている。この熱治療用パッドは、フレキシブルで滑
らかな熱伝導性を有する多孔性シート状材料から作られた包みと、遊離した液体
を含まない(exclusively of any free liquid
)粒状物質とを有し、この粒状物質は前記包みの中に包み込まれ、かつ保持され
ている。前記粒状物質は好ましくは穀物であるオート麦の粒からなり、このオー
ト麦の粒は飽和しておらず、また互いに拘束されておらず、約10乃至11重量
%の範囲に調整された水分を含む。それによって、パッドが脚部に合うように変
形する間、穀物粒(好ましくはオート麦の粒)は前記包み
の内部を自由に流れて分布することができる。穀物粒は、大きな熱的慣性と共に
、大きな湿分慣性を有することを特徴とする。また、前記包みのシート状材料は
、好ましくは綿であり、この綿シートは前記包みによって画定される境界(en
closure)を形成するように周縁に施された縫い目線を有する。
前記綿シートの縫い目線は、前記包みの境界から外側に向いている(orie
nted outwardly)ことが好ましく、それによって前記包みの境界
が滑らかな内面を形成しパッドが変形する間パッド包み内の自由な穀物粒の流れ
が促進される。前記好ましくはオート麦である穀物の粒の大きさは概ね一定であ
り、その大きさは、繰り返しパッドが変形される間、パッド包み内を穀物粒が自
由に流動可能であるように特に選択されている。それによって変形した熱パッド
の折れ曲がり部分に於いて前記パッド包み内に穀物粒のない空乏領域が形成され
ることを積極的に防ぐようになっている。穀物粒の大きさは、パッドの変形を繰
り返した後であっても、使用期間を通して概ね一定の大きさを保っている。
綿の包みの密度は、概ね6オンス/平方ヤードであることが好ましい。
本発明は、さらに、綿のような包みと遊離した液体を含まない穀物粒とを有す
る熱伝導性パッドであって、この穀物粒は前記包みの中に包み込まれ、かつ保持
されており、
前記穀物粒は飽和しておらず、また互いに拘束されておらず、それによってパッ
ドが脚部に合うように変形する間、前記包みの内部を自由に分布するように流れ
ることができ、さらに前記穀物粒が大きな熱的慣性と共に大きな湿分慣性を有し
、前記穀物粒の大きさはパッドの変形を繰り返した後であっても概ね一定の大き
さを保つ該熱伝導パッドを用いる方法に関する。この方法は、(a)穀物粒が高
温ではあるが肌が火傷するまでには至らない温度になるように十分な時間パッド
を電子レンジで加熱する過程、パッドをアルミニウムの保護シートで包み相応の
時間だけ対流式オーブンの中で加熱する過程、穀物粒が氷点下ではあるが肌が火
傷するまでには至らない温度になるように十分な時間パッドをフリーザで冷却す
る過程のいずれかの過程によって、前記パッドを熱応力にさらす過程と、(b)
治療する哺乳動物の脚部にパッドを当てる過程と、(c)パッドを脚部の周りに
弓形に変形させる過程であって、そのとき、概ねパッドの包み内に穀物粒のない
空乏領域が形成されないように穀物粒の自由な流動が生じる該過程とを含む。図面の説明 発明の詳細な説明
本発明による人などの脚部に熱を伝達するためのフレキシブルな熱パッドは、
穀物粒を包み込む布の包みを含む。
穀物粒は、オート麦であることが好ましい。オート麦に含まれる水分は、精密に
モニタされて、オート麦の総重量に
対する重量比で9%〜14%の間を保つことが好ましい。綿の包み内のオート麦
の量と、オート麦の粒子の大きさは、注意深く選択され、綿包み内にオート麦が
均一に分布するような流動が生じ、パッドの変形後に局所的なオート麦の空乏領
域が概ね生じないようになっている。一実施例に於いては、内部に1キログラム
のオート麦が詰められたパッドを1乃至2分間電子レンジで予熱した後に使用す
る。オート麦の熱的慣性のため、熱の放散には概ね1時間半かかる。同じパッド
を、逆にフリーザに4乃至6時間入れて冷やし、その後、蓄積した冷気を腫れた
脚部に伝えることもできる。
パッドの中に用いられるオート麦は、以下のようにして準備される。最初、オ
ート麦は従来の穀物エレベータに貯蔵されており、そこでは、自然の湿分、すな
わち含有水分は、概ね13乃至16重量%となっている。この含有水分の割合で
は、湿分慣性は比較的小さい。すなわち、オート麦は、周囲空気の湿度変化によ
る含有水分の変化に対してすぐに反応する。次に、オート麦は調整され、完全に
消毒され、さらにふるいにかけられて、非有機物の混入物が取り除かれる。それ
によって、オート麦はその自然の特性を長期間に渡って維持することができる。
オート麦は、さらに乾燥タンク内でプロパンガスを用いて乾燥され、含有水分は
少なくとも13乃至14重量%まで低減される。好ましくは、さらに加熱乾燥し
含有水分量を12重量%にまで
低減するが、さらに11重量%にまで下げると一層好ましい。9重量%にまで低
減することがあるが、理想的な含有水分量の値は約10.5重量%であることが
わかっている。これには、長期の日数に渡る一定の加熱乾燥を必要とする。
オート麦に含まれる水分量が10.0重量%より少ない場合、熱パッドは非常
に早く高温になり、皮膚の火傷の恐れが生じる。含有水分量が9重量%より小さ
いと、それ以上にオート麦を乾燥させるのにかかる費用も非常に高くなる上、さ
らに、粒子の摩擦(及びそれに関連する背景技術で概説したような問題)が心配
されるようになる。
本発明の共同発明者によって発見されたように、本発明による熱パッドの熱伝
達特性は予想以上に非常に高いレベルに達するが、そのときのオート麦に含まれ
る水分量は、10.0〜11重量%の範囲で選択された。この予想外に高い特性
は、湿分慣性の大幅な飛躍、即ち増加に関連している。この湿分慣性の飛躍は、
オート麦の含有水分を、約14乃至13.5重量%から始めて、徐々に減少させ
ていく過程で得られる。即ち、10.0〜11重量%の範囲に於いてすばらしく
大きな湿分慣性が示される。このような大きな湿分慣性のため、周囲空気の湿度
が比較的高い場合にも、オート麦の含有水分量は変化(即ち増加)に対して非常
に高い耐性を示す。実際、非常に湿度の高い環境であっても、含有水分量10.
5%のオート麦の水分含有量を極めてわずか上昇させるだけでも数日を要する。
もちろん、オート麦のパッドは、使用していないときは乾燥した場所に保管し
、オート麦に含まれる水分量を長期間に渡って低く保つ必要がある。
含有水分量がさらに下がり、10.0重量%を切ると、問題が生ずるようにな
る。乾燥にかかる費用はどんどん高くなる上、オート麦の粒と粒が擦れて磨耗す
るようになり、慎重に調整されたオート麦の粒子の直径も損なわれてしまい、そ
の結果背景技術に上述したような様々な問題が発生する。本発明の共同発明者に
よると、含有水分量がオート麦に対して9重量%より低いと、製造作業の効率は
著しく低下することが示されている。
本発明の熱パッドの包みを形成する物質としては、綿が好ましい。というのは
、綿はアレルギーを引き起こさず、多孔性であり、非常に滑らかで肌にやさしい
からである。(赤ん坊のおむつとして好んで使われるのもこのためである。)こ
の綿包みの壁(wall)は、比較的厚いが、厚すぎることはなく、そうでない
と、水分が閉じこめられてしまうため好ましくないことになる。(オート麦は“
呼吸”できなければならない。)本発明による機能的な熱パッドの一例では、密
度が約6オンス/平方ヤードの綿が、包みとして用いられている。この綿包みは
、約1キログラムの穀物粒(好ましくはオート麦)を包み込む。この綿包みは一
枚の綿シートからなり、2つに折り曲げられ、周縁部に於いて縫われている。縫
い目線は、非常に好ましくは、
熱パッドの外側に向いておりオート麦粒の自由で滑らかな流れによる分布を妨げ
ない。このオート麦粒の流れは、患部である脚部に合わせて熱パッドが繰り返し
変形されるのに応じて発生する。
包みの材料として綿以外に許容できるものとしては、布、GORTEX(商標
)(一方向の呼吸、即ちパッドの内側から外側のみが可能なシート状材料)、リ
ネン、及び他の布状材料があるが、これらの材料はマイクロ波が放射される環境
に耐えることができなければならない。包みの材料は、皮膚を大きな熱的慣性を
有するパッドに詰められた穀物粒から熱的に絶縁し、接触時に“火傷”騒ぎを決
して起こさないようになっている必要がある。特に、この観点から好ましくない
表面材料は、金属や、比熱の小さい材料などである。
オート麦粒は好ましいが、それは各粒が滑らかで通常表面が卵形をしており、
オート麦粒が詰められたパッドが患部の脚部に巻かれて当てられたときに肌にや
さしいためである。さらに、オート麦粒は加熱されたときにほとんど匂いもない
。オート麦以外の可能な穀物としては、大麦、小麦、ソバの実、米、コーンなど
がある。しかしながら、オート麦と比べると以下のような欠点がある:
(a)コーンは、好ましくないことに、加熱されると極めて強い臭いを発する(
他の穀物と比べて特に軽いという有利な点もないことはない);
(b)小麦粒は、好ましくないことに、表面がざらざらしており節がある;
(c)ソバの実の粒は、好ましくないことに、端部が尖っている。
綿包みの中に詰め込まれるオート麦の量は、精密に測られなければならない。
多すぎると、パッドが変形しにくくなる。少なすぎると、パッド内部に穀物粒の
ない空乏領域が発生し、パッドの熱伝達特性の効率が悪くなる。
本発明による熱パッドに於けるパッド内の1キログラムのオート麦粒の好まし
い予熱方法は(6オンス/平方ヤードの密度の綿包みは“マイクロ波に対して透
明”である)、電子レンジによって行われるものである(最大の設定で、1乃至
2分間)。しかし、従来の対流式オーブンがだめというわけではない。その場合
には、綿パッドを保護シートでくるむ必要がある。保護シートは、特にアルミシ
ートがよく、加熱の間に綿包みが変形するのを防ぐ。
熱パッドは様々な形態をとりうる。スリッパ、シャツ、ズボン、衣服などの形
態でもよく、実際、詰め物をされた物もしくは構造であればどんな形でも良い。
競走馬の脚の関節を、例えば腫れやむくみがある場合に、脚部を取り囲む脚部パ
ッドを当てて治療することがある。このような脚部パッドは、本発明に従って、
オート麦を詰められており、あらかじめ数時間フリーザで冷却される。パッドは
、給仕前に白ワインを冷やすためのワインボトルの受け入れポー
チのような形をしていてもよい。または、例えば、他の実施例として、綿包みが
複数の個々のポケットまたは“セル(cell)”に分割されており、各セルが
隣接するセルと縫い目線によって分けられていてもよい。各セルに詰められた穀
物粒と他のセルの穀物粒とはつながりがない。このようなパッドは、特に直角部
分を持った患部(例えば肩)などに対して有利であり、パッドは患部の輪郭に密
接に沿って接することができる。
上述のどの実施例に於いても、熱伝達特性は同じである。すなわち、オート麦
粒を冷やす場合、滑液包炎、偏頭痛、足首の捻挫、発熱、鍵炎などの治療に効果
があり、加熱する場合は、筋肉痛、腹痛、関節炎、関節及び首のこり、腱炎、滑
液包炎の治療に効果がある。また、ただ単にリラックスするのにもよい。
本発明による熱パッドは常に乾燥した状態を保たなければならない(何分か水
に潰けられると、その利点は失われてしまう)。
理解されるように、穀物粒に自然に含まれる湿分は非常に低い。
【手続補正書】特許法第184条の8
【提出日】1994年10月13日
【補正内容】
の内部を自由に流れて分布することができる。穀物粒は、大きな熱的慣性と共に
、大きな湿分慣性を有することを特徴とする。また、前記包みのシート状材料は
、好ましくは綿であり、この綿シートは前記包みによって画定される境界(en
closure)を形成するように周縁に施された縫い目線を有する。
前記綿シートの縫い目線は、前記包みの境界から外側に向いている(orie
nted outwardly)ことが好ましく、それによって前記包みの境界
が滑らかな内面を形成しパッドが変形する間パッド包み内の自由な穀物粒の流れ
が促進される。前記好ましくはオート麦である穀物の粒の大きさは概ね一定であ
り、その大きさは、繰り返しパッドが変形される間、パッド包み内を穀物粒が自
由に流動可能であるように特に選択されている。それによって変形した熱パッド
の折れ曲がり部分に於いて前記パッド包み内に穀物粒のない空乏領域が形成され
ることを積極的に防ぐようになっている。穀物粒の大きさは、パッドの変形を繰
り返した後であっても、使用期間を通して概ね一定の大きさを保っている。
綿の包みの密度は、概ね203g/m2(6オンス/平方ヤード)であること
か好ましい。
本発明は、さらに、綿のような包みと遊離した液体を含まない穀物粒とを有す
る熱伝導性パッドであって、この穀物粒は前記包みの中に包み込まれ、かつ保持
されており、請求の範囲
1.哺乳動物の脚部を治療するのに用いられる熱治療用パッドであって、該パッ
ドは、綿からなるフレキシブルで滑らかな熱伝導性を有する多孔性シート状材料
からなる包みであって、前記綿シートが該包みによって両定される境界が形成さ
れるように周縁に施された縫い目線を有する該包みと、遊離した液体を含まない
粒状物質とを含み、前記粒状物質は前記包み内に包み込まれ、かつ保持されてお
り、前記粒状物質は穀物であるオート麦粒からなり、前記オート麦粒は飽和して
おらず、また互いに拘束されてもおらず、その含有水分量は該オート麦粒に対し
約10乃至11重量%の範囲にあり、該パッドが前記脚部に合わせて変形する間
、前記包み内で前記オート麦粒が自由に流れて分布することができ、前記オート
麦粒は大きな湿分慣性と共に大きな熱的慣性によって特徴づけられていることを
特徴とする熱治療用パッド。
2.前記綿シートの縫い目線が前記包みの境界から外側に向いており、それによ
って前記包みの境界が滑らかな内面を形成し該パッドが変形する間該パッドの包
み内の前記オート麦粒の自由な流れが促進されることを特徴とする請求項1に記
載の熱治療用パッド。
3.前記オート麦粒の大きさは全て概ね一定であり、その大きさは、繰り返し該
パッドが変形される間、該パッドの包み内をオート麦粒が自由に流動可能である
ように特に選
択されており、それによって変形した該熱パッドの折れ曲がり部分に於いて前記
パッド包み内に前記穀物粒のない空乏領域が形成されることを積極的に防ぐよう
になっており、前記穀物粒の大きさは該パッドの変形を繰り返した後であっても
、使用期間を通して概ね一定の大きさを保つことを特徴とする請求項2に記載の
熱治療用パッド。
4.前記綿からなる包みの密度が概ね203g/m2(6オンス/平方ヤード)
であることを特徴とする請求項1に記載の熱治療用パッド。
5.綿のような包みと遊離した液体を含まない穀物粒とを有するフレキシブルな
熱治療用パッドの使用方法であって、前記穀物粒は前記包みの中に包み込まれ、
かつ保持されており、前記穀物粒は飽和しておらず、また互いに拘束されておら
ず、それによって前記パッドが脚部に合うように変形する間、前記包みの内部を
自由に分布するように流れることができ、前記穀物粒は大きな熱的慣性と共に大
きな湿分慣性を有し、前記穀物粒の大きさは前記パッドの変形を繰り返した後で
あっても概ね一定の大きさを保ち、
(a)前記穀物粒が高温ではあるが肌が火傷するまでには至らない温度になる
ように、十分な時間前記パッドを電子レンジで加、熱する過程、前記パッドをア
ルミニウムの保護シー卜で包み相応の時間だけ対流式オーブンの中で加熱する過
程、前記穀物粒が氷点下ではあるが肌が火傷するまでには至らない温度になるよ
うに十分な時間前記パッドを
フリーザで冷却する過程のいずれかの過程によって、前記パッドを熱応力にさら
す過程と、
(b)治療する哺乳動物の脚部にパッドを当てる過程と、
(c)前記パッドを前記脚部の周りに弓形に変形させる過程であって、そのと
き、前記パッドの包み内に概ね前記穀物粒がない空乏領域が形成されないように
前記穀物粒の自由な流動が生じる該過程とを含むことを特徴とする熱治療用パッ
ドの使用方法。
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フロントページの続き
(81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE,
DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M
C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG
,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN,
TD,TG),AU,BB,BG,BR,BY,CZ,
FI,HU,JP,KP,KR,KZ,LK,MG,M
N,MW,NO,NZ,PL,RO,RU,SD,SK
,UA,VN
(72)発明者 ゴドロー、イボン
カナダ国ケベック州・ジェイ6イー 1エ
ックス7・ジョレット・サン―シャルレボ
ロメ・デパン 58
(72)発明者 ルボ、モニク
カナダ国ケベック州・ジェイ6イー 1ケ
イ5・サン―シャルレボロメ・ルサンダデ
ル 30
(72)発明者 ロビテイユ、リタ
カナダ国ケベック州・ジェイ6イー 7ジ
ェイ8・サン―シャルレボロメ・アパルト
マン1・デオルモ 79
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1.哺乳動物の脚部を治療するのに用いられる熱治療用パッドであって、該パッ ドは、フレキシブルで滑らかな熱伝導性を有する多孔性シート状材料からなる包 みと、遊離した液体を含まない粒状物質とを含み、前記粒状物質は前記包み内に 包み込まれ、かつ保持されており、前記粒状物質は穀物であるオート麦粒からな り、前記オート麦粒は飽和しておらず、また互いに拘束されてもおらず、その含 有水分量は該オート麦粒に対し約10乃至11重量%の範囲にあり、該パッドが 前記脚部に合わせて変形する間、前記包み内で前記オート麦粒が自由に流れて分 布することができ、前記オート麦粒は大きな湿分慣性と共に大きな熱的慣性によ って特徴づけられ、前記包みのシート状材料は綿からなり、該綿シートは前記包 みによって画定される境界が形成されるように周縁に施された縫い目線を有する ことを特徴とする熱治療用パッド。 2.前記綿シートの縫い目線が前記包みの境界から外側に向いており、それによ って前記包みの境界が滑らかな内面を形成し該パッドが変形する間該パッドの包 み内の前記オート麦粒の自由な流れが促進されることを特徴とする請求項1に記 載の熱治療用パッド。 3.前記オート麦粒の大きさは全て概ね一定であり、その大きさは、繰り返し該 パッドが変形される間、該パッドの包み内をオート麦粒が自由に流動可能である ように特に選 択されており、それによって変形した該熱パッドの折れ曲がり部分に於いて前記 パッド包み内に前記穀物粒のない空乏領域が形成されることを積極的に防ぐよう になっており、前記穀物粒の大きさは該パッドの変形を繰り返した後であっても 、使用期間を通して概ね一定の大きさを保つことを特徴とする請求項2に記載の 熱治療用パッド。 4.前記綿からなる包みの密度が概ね6オンス/平方ヤードであることを特徴と する請求項1に記載の熱治療用パッド。 5.綿のような包みと遊離した液体を含まない穀物粒とを有するフレキシブルな 熱治療用パッドの使用方法であって、前記穀物粒は前記包みの中に包み込まれ、 かつ保持されており、前記穀物粒は飽和しておらず、また互いに拘束されておら ず、それによって前記パッドが脚部に合うように変形する間、前記包みの内部を 自由に分布するように流れることができ、前記穀物粒は大きな熱的慣性と共に大 きな湿分慣性を有し、前記穀物粒の大きさは前記パッドの変形を繰り返した後で あっても概ね一定の大きさを保ち、 (a)前記穀物粒が高温ではあるが肌が火傷するまでには至らない温度になる ように、十分な時間前記パッドを電子レンジで加熱する過程、前記パッドをアル ミニウムの保護シートで包み相応の時間だけ対流式オーブンの中で加熱する過程 、前記穀物粒が氷点下ではあるが肌が火傷するまでには至らない温度になるよう に十分な時間前記パッドを フリーザで冷却する過程のいずれかの過程によって、前記パッドを熱応力にさら す過程と、 (b)治療する噛乳動物の脚部にパッドを当てる過程と、 (c)前記パッドを前記脚部の周りに弓形に変形させる過程であって、そのと き、前記パッドの包み内に概ね前記穀物粒がない空乏領域が形成されないように 前記穀物粒の自由な流動が生じる該過程とを含むことを特徴とする熱治療用パッ ドの使用方法。
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