JPH08502387A - 鉄−硫黄カップルを利用したエネルギー貯蔵および電力配給用電気化学的装置 - Google Patents

鉄−硫黄カップルを利用したエネルギー貯蔵および電力配給用電気化学的装置

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JPH08502387A
JPH08502387A JP6509759A JP50975994A JPH08502387A JP H08502387 A JPH08502387 A JP H08502387A JP 6509759 A JP6509759 A JP 6509759A JP 50975994 A JP50975994 A JP 50975994A JP H08502387 A JPH08502387 A JP H08502387A
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Abstract

(57)【要約】 エネルギー貯蔵と電力生成のための電気化学的方法は、単一セルまたはユニットセルの配列(10)を備え、各セルは各セルの中にそれをポジライトとアノライト溶液(22,24)のために+veと−ve室(22Cと24C)に分割する膜を備えた+ve電極(12)と−ve電極(14)を備え、その溶液は独立したポンプ(26,28)と貯蔵タンク(32,34)を通して再循環され室に戻される。鉄-硫黄カップルが使用され、全体の反応は:2Fe3++S2-=2Fe2++S(化学方程式8)であって、上記Fe3+イオンは塩化物、臭化物またはヨウ化物として供給され、上記硫化物はナトリウム、カリウム、リチウム、あるいはアンモニウム塩として供給される。+ve室は、可溶性のイオン化塩を含み、これはエネルギー貯蔵の間電荷担体として作用するものであり、好ましくは塩化ナトリウムまたはカリウムである。システムのpHを相殺するための手段が供給され、さらにシステムがより効率的に電気的に再充電可能とする第3室(23C)のための手段が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】 鉄−硫黄カップルを利用したエネルギー貯蔵および電力配給用電気化学的装置 本発明は、概して、相殺する電気化学的反応を相反する正(以下、+ve)およ び負(以下−ve)の電極で起こし、かつ、充電および放電のサイクルにおいてエ ネルギーを電解質に貯蔵し、および電解質から引き出す、エネルギー貯蔵および 発電の系に関する。本発明のために重要な系のクラスにおける反応は実質的に可 逆的であるので、電流をこのような系中に流すことにより、エネルギーを化学反 応物中に貯蔵することによって系が充電される。化学反応は、イオン輸送系(膜 または複数の膜および/または中間セル部分など)のいずれかの側で、膜を通し て選択的電荷担体を輸送しながら起こる。発電の際には、これらの化学反応が逆 転し、電流(電力)が負荷に供給される。 電流をセル中に流すことと比べると、セルを回復させるために、試薬が再構成 または再生される系もある。 このようなエネルギー系は、長年知られている。これらの系の主な制限は、単 純な直接的化学プロセスと考えられることを実用に当てはめると生じた。実用に 際する問題としては、危険物、効率、系の大きさ、閉塞(plugging)や目詰り(clo gging)、気体の形成、「プレーティングアウト(plating out)」すなわち原料の 沈殿、膜拡散の制限、原料コストおよび稼働コストが特に挙げられる。この様な 系の他の制限は、系の放電の際の電力出力の損失である。 これらの系における基礎的化学プロセスは、系の充電の際には一方向に、系に よる発電の間には反対方向に反応が進行する、化字方程式によって特徴づけられ る。レドックス系の例は、次の化学方程式によって与えられる。なお、「レドッ クス」の語は還元および相補的酸化が一緒に起こる反応を意味する。 この系においては、クロムが高価であるので、制限があり、クロムおよび鉄は 膜のいすれかの側にあるよう意図されるが、交差して反対側を汚染する。このた め、電解質を頻繁に再処理する必要がある。さらに、反応を促進するために、貴 金属触媒を要する。また、気体の形成を防ぐために、系のpHが制御されなけれ ばならない。 US−A−3920474は、イオン輸送または機械的に多孔質膜により正極 および負極室が分離されているセルの、負極室内の燃料として、硫化物イオン源 を用いる燃料セルを開示している。カソライト(catholyte)は、以下の全体にわ たる反応(overall reaction)と共に塩化第二鉄を含むことができる。 2Fe3+ + S2- → S + 2Fe2+ このシステムは、負荷(a load)への電力配給のためだけに燃料セルとして作用 し、電気的に再充電されることができない。 US−A−4485154は、硫化物−ポリ硫化物アノライト(anolyte)反応 とヨウ化物−ポリヨウ化物、塩化物−塩素、または臭化物−臭素カソライト(cat holyte)反応を利用する、電気的に再充電可能な陰イオン的に(anionically)活性 なエネルギー貯蔵と電力配給システムを開示している。 この発明の目的は、固体が電極において沈澱せず、電解質が電気的に少なくと も最初に再生され得るエネルギー貯蔵と電力配給方法のためのレドックスプロセ スを提供することである。 またこの発明の別の目的は、適用の必要性により、十分な電力密度(power den sity)を有する安全な方法を提供することである。 この発明の別の目的は、システムの充電の低い状態でも実質的に最大の(full) 電力を供給することである。すなわちシステムの電力生産が、完全に放電に近く なるまで実質的に同じ出力を保持しつつ最後まで(over time)一定であることで ある。 前記目的は、以下の全体的(overall)化学方程式により特徴づけられる化学反 応を利用する方法において達成される。 ここでイオンはこれらの試薬の塩から供給され、好ましくは+ve側の水性溶液中 の塩化鉄と−ve側の硫化カリウム溶液である。他の鉄塩、例えば臭化物またはヨ ウ化物もまた利用されることができることが理解されるであろう。K2Sは発明 の使用に適しているが、硫化ナトリウム、Na2Sは、K2Sよりずっと溶解しに くいことを除けば、ほぼ同様に用いられるであろう。 本発明の方法は、単一セルまたは反復セル構造の配列中において実施され、そ れらの各々が+ve電極を含む室(+ve室)と−ve電極を備え、その中で循環性電 解質流動が保持されている。上記電極間のイオン交換膜にはセルを+veと−ve室 に分離している。 −ve室内を循環する電解質は、電力配給の間硫化物イオンを含み、+ve室内を 循環する電解質は、電力配給の間Fe3+イオンを含む。付加的にナトリウム、カ リウム、リチウム、およびアンモニウム塩から選択される可溶性イオン化塩が、 エネルギー貯蔵(充電)の間、セルの+ve室内を循環し、電荷担体として作用す る。ある目的で、以下詳細に述べるように、二重膜が供給され膜の間に緩衝室が 形成される。 [化学方程式2]の電気化学的反応が、別々にしかし依存している(separate but independent)鉄と硫黄の反応において実際におこる。鉄反応は膜の+ve側で おこり、硫黄反応は−ve側でおこる。充電バランスは、ナトリウム、カリウム、 リチウム、またはアンモニウムイオンが膜を越えて輸送されることにより供給さ れる。 充電がおこるとき、[化学方程式2]が右から左へ進み、再充電(負荷(a loa d))へ供給された電力)のとき[化学方程式2]は左から右へ進む。 プロセスに関与する試薬は以下の通りである: 放電状態では: +ve側はFeCl2+KCl+H2Oを含み、および −ve側はK25+H2O。 充電状態では: +ve側はFeCl3+H2O+KCl、および −ve側はK2S+H2O。 これらの試薬が十分に利用されるために要求されるFeCl3とK2Sの化学量 比は、以下の式によれば、2.5モルK2Sに対して4モルFeCl3である。 第1の電荷担体はカリウムイオン、K+であり、容易にイオン交換膜を越えて 輸送される。Fe3+またはFe2+は、陽イオン交換膜にもかかわらずほとんど膜 を越えて輸送されない。硫化物イオン、S2-は、陽イオン交換膜を越えて輸送さ れない陰イオンである。 これらの輸送特性は非常に重要である。硫化鉄は水に不溶性である。それゆえ −ve側から+ve側へのいかなる硫化物の輸送、または+ve側から−ve側への第二 鉄または第一鉄の輸送は、膜をつまらせる望ましくない沈澱をおこすであろう。 上記したことに加えて、この発明のシステムの利益となる他の特徴は、放電の 間、輸送あるいは充電担体プロセスが正しい方向に進むことである。すなわち、 すべての陽イオン(positive ions)が+ve側内へ移動しようとし、すべての−ve イオンが−ve側内へ移動しようとする。膜は陽イオン交換膜であるので、Cl- イオンの−ve側への損失はほとんどない。 しかしながら充電の間、反対のことがおこり、電荷を担持するイオン(charge carrying ions)が+ve内に存在しないならば、2つの分画だけを有するセルは、 充電されないであろう。そのようなセルを充電しようとすると、直ちに高い抵抗 を生じ事実上まったく電流が流れない。実質上鉄イオンは膜を越えて輸送されず 、膜は陽イオン交換膜であるので実質的にS2-イオンはそれを越えて輸送されな い。実際に、膜を通過して移動しようとするS2-イオンはただちに鉄と反応し、 膜をつまらせる沈澱が生じる。 要約すれば、電荷担体はナトリウム、カリウム、リチウム、あるいはアンモニ ウムイオンを含み、サイクルの放電部分の間に、膜を通って−ve側から+ve側へ 移動する。+ve側の第二鉄イオンは、放電の間還元されて第一鉄イオンとなり、 −ve側のS2-イオンは酸化されて硫黄となる(放電の間ポリ硫化物イオンとして 溶解される)。このプロセスの全体の電圧は1.15から1.25ボルト開路で ある。 +ve側では、Fe3++e-→Fe2+、0.70から0.75ボルトを供給し、 −ve側では、S2-→S+2e-、0.45から0.50ボルトを供給する。 充電の間、K+イオンは膜を越えて+veから−ve側へ輸送され、充電のバラン スをとり、K25からK2Sへ転換する。2倍に充電されたポリ硫化イオンS2- .SX、(ここでXは4程度になり得る)として存在する硫黄は、初期にS2-.Sx-1 に還元され、最終的にS2-に還元される。Fe2+はFe3+に酸化され、これ は溶液中に進み、放電の間にS2-イオンを再酸化して硫黄に戻すために利用でき る。 膜の両側で電解質の流動が与えられ、好ましくは最終使用の大部分における流 動を経て、一度よりはむしろ再循環される。電解質の再循環は、+veと−ve電解 質の電気的な再生に加えて、本発明で機能する電解質の化学的な補充を与える。 これらの再循環する電解質は、好ましい実施態様の特定の要件を十分満たすだけ 多量の、独立した容器に貯蔵される。また、この循環により、電解質がろ過され るか、そうでなければ電解質は系をオフラインにすることなく定期的に再構成さ れる。 +ve側中の電解質が循環される際の、鉄/硫化物系において、溶液中の第二鉄 イオンは、+ve電極の表面でおよび/またはその多孔質表面層中に吸収され、放 電によって第二鉄イオンを第一鉄イオンに還元するような部位で補充される。さ らに+ve電極の表面は、好ましくは鉄の反応速度論を強調するような活性成分、 好ましくは活性炭で被覆される。この組み合わせにより、放電要件を満たす鉄が 即座に与えられ、よって実質的に完全に放電されるまで、最大限の電力が与えら れる。この放電の間、セルの出力電圧はほぼ一定であり、分極損失はほとんどな い。 −ve側は、次に続く放電のためのS2-溶液を吸収しかつ+ve電極で述べられた ものと同様の性能を高める電極を有する。 中電極(中間電極または両極電極としても定義される)は、+ve電極が一方の 表面上に設けられ、−ve電極が同じ基材上の他方の表面上に形成されるよう、上 記を組み合わせてなる。 膜効率によって、−ve電極側中へ鉄イオンがいくらか拡散するかもしれず、+ve 側での試薬損失、電解質組成インバランス(imbalance)、クーロン損失を招く 。電解質バランスの再生と硫化鉄沈澱の再利用は別のシステムを通じて再充電の 間に達成される。 これに代えた好ましい実施態様として、電荷担体として硫化物溶液中のカリウ ムに代えて、ナトリウム、リチウム、あるいはアンモニウムイオン、あるいは他 の適当な代替物を用いる。 その他の目的、特徴および効果は、添付の図面と共に、以下の好ましい実施態 様の詳細な説明から明らかになるであろう。図面は以下の通り: 図1Aおよび1Bは、本発明の好適な実施態様に従って使用される、2つのセ ルのタイプ(AおよびB)の基本的な構成要素の概略図である; 図1Cは、図1BタイプBのセルを用いたセル配列の図である; 図1Dは、セルの配列のカプセル化を示す; 図1Eは、再利用技術を示す; 図2Aは、図1Aおよび図1Bのセルの一方または両方を用いた完全な系のブ ロック図である; 図2Bは、両側のpH補償セルを示す; 図2Cは、膜を利用する+ve側での代替pH補償セルを示す; 図3は、放電の際のあるセルのグラフである。 図4および5は、あるセルの充電/放電特性のグラフである。 以下の説明においては、塩化鉄、塩化ナトリウム(電荷担体として)および硫 化ナトリウムを利用する、特異的な系に言及する。 図面を参照すれば、図1Aは、+ve電極12と−ve電極14とを有するタイプ Aのセル10を示す。陽イオン膜16は、IONAC MC3470の名称でSybron Chemica l Co.によって製造されている不均質な構造物から形成される。上記セルにおい ては、膜16は、セル10の+veおよび−ve側を分離するように作用するもので あり、そして+ve側から−ve側への鉄の移行を最小にし、かつ−ve側から+ve側 へのS2-イオンの移行を最小にするように選択される。FeCl3、FeCl2お よびNaClの水溶液22は+ve電極12と膜16との間に形成された室22C に与えられ、Na2xの水溶液24は−ve電極14と膜16との間に形成された 室24Cに与えられる。 セルと電解質を送給する電解質系とが充電状態にあるとき、4.0モル濃度ま での塩化第二鉄の溶液がセルの室22C中に存在し、2.5モル濃度のNa2S の溶液がセルの室24中に存在する。典型的には、室22C,24Cのそれぞれ の容量は約200ccである。陽イオン膜16により、Na+イオンの輸送を介し て電荷が通過できる。 図1Aは、初期には再充電可能であっても無限には電気的に再充電できないセ ルを図示している。この実施態様において、溶液は定期的に外部でセルに再構成 され、交換されなければならない。電荷担体は、膜16を通して電荷を移送する ナトリウムイオン(Na+)である。放電している(電力を外部の負荷に供給し ている)間に、Na+イオンは膜を通って−ve側から+ve側へ移動する。第二鉄 イオンは、+ve側において第一鉄イオンに還元され、−ve側にあるS2-イオンは 硫黄(硫化ナトリウムによって可溶化される)に酸化される。放電している間に はまた、−veイオンは−ve側に移動しようとするが、この膜は陽イオン交換膜で あるので、Cl-はほとんど失われない。 陽イオン交換膜は伝導率および選択性に関してある条件を満たさなければなら ない。陽イオン交換膜は自由にNa+を輸送しなければならないが、Fe陽イオ ンに関しては低い拡散速度を示さなければならない。しかし、ほとんどの陽イオ ン交換膜は、最も選択性のあるものであっても、約500μgcm-2h-1mol-1のF e拡散速度を有する。これにより、結果的に幾らかの鉄が膜を横切って移行し、 S-2と反応して膜表面層中に不溶の沈殿を形成するので、単一の膜のセル中での 充電/放電サイクルは実際上制限される。 図1BのタイプBのセルは電気的に再充電可能である。この実施態様では、タ イプAのセルの2つの室に加え、2つの陽イオン交換膜16Aおよび16Bによ って電極を囲む他の2つの室から隔てられた付加的な中間室23Cが用いられる 。中央の室にはそれを通って循環し、組成が変化しない(「アイドラ(idler)」 電解質)、NaClおよび/またはNaOH溶液23がある。充電するときには 、Na+イオンは+ve側から、中間室23C(両方の膜)を通り、−ve側中に輸 送さ れる。しかし、Fe3+、Fe2+またはS2-イオンが、これらが中間室に移送され るなら、これらはフィルタ17によって溶液からろ過され得る。NaOHが中間 室中にあるとき、この室中に存在するFe3+またはFe2+イオンは、水酸化物と して沈殿する。後述するように、室22および24Cのいずれかまたは両方にお いて、pH制御の必要があるかもしれない。 図1Bに図示された三室の再充電可能セルを用いることは、沈殿が中間室中で 起こっても、主要な電解質流動回路を妨害せずに取り除くことができることを意 味する。 三室のセルを充電するときに、Na+イオンは陽イオン膜16Aおよび16B を横切って、セルの+veから−ve側に輸送される。Na+イオンはNa25をN a2Sに変換し、そしてこのプロセスにおいてSはS2-イオンに還元される。+V e 側で、第二鉄イオンが生成し(+ve電極12で第一鉄イオンの酸化を経る)、 溶液22に中に残る(ポジライト(posilyte))。 多数回のサイクルの後に、中間室はある量の硫化鉄沈殿、例えばFeSおよび Fe23、が蓄積する。これらの原料は、結局は系から取り除かれるかまたは循 環使用される必要がある。これらの沈殿の循環使用または再利用のための方法は 、図1Eに示されている。この方法は、完全な自己充足のプロセス(但し、エネ ルギー系内で)であり、付加的な化学試薬の導入を全く要しない。 液体23がアイドラタンク室25に循環すると、特異的に再利用のために設計 された補助電気化学的セル27を通過する。このセルの−ve電極29は、液体2 3の流れの中でフィルタとして硫化鉄沈殿を回収する、多孔質炭素である。+ve 電極30は軽く表面処理された炭素複合基材である。 中間室23C中の液体23がNaClまたはKCl溶液ならば、電気分解によ って多孔質炭素−ve電極内に鉄が生じ、+ve電極でH2Sが生じる。H2Sは、気 体としてセル27から排気され管路31を通って電力セルの−ve電解質中に戻さ れ、そこでNaOHまたはKOHと反応し、電解質中でのエネルギー貯蔵試薬と して再使用するために、それぞれNa2SまたはK2Sを形成する。再利用セル内 でのこの反応は、次の通りである: めっきされた鉄Fe゜は、水力で再利用セルを+ve電解質管路に切り換えるこ とにより、電力セルの正極側でFe3+イオンの直接的作用によって、後で取り除 かれる。 中間室23C中の液体23がNaOHまたはKOH溶液であるならば、再利用 セルとの反応は次の通りである: 電力を与えるときに、セルは放電する。タイプAおよびタイプBのセルの両方 において、同様の反応が2つの電極で起こる。+ve側電極12では、第二鉄イオ ンFe3+が第一鉄イオンFe2+に還元され、電子は外部回路から得られる。−ve 電極14では、硫化物イオンが、硫化ナトリウムによって可溶化された分子の硫 黄に酸化される。+ve電極での化学反応により、0.7から0.75ボルトを生 じ(開路)、−ve電極での化学反応により、0.45ボルトを生じる(開路)。 組み合わせた反応では、セルあたり1.15から1.20ボルトを生じる(開路 )。 図1Cは、電気的に直列に、流体は並列に接続された、多数のセルのセル配列 20を示している。末端電極12E(+ve)および14E(−ve)および多数の 中電極(mid-electrodes)13(それぞれの一つ一つは、+ve電極部12Aおよび −ve電極部14Aを有する)が、全てのセル室22C,24C中にある膜16お よびスクリーンまたはメッシュスペーサ22D,24D(これら2つの部分22 D,24Dは、実施例に示されている)によって互いに間をあけておかれ、末端 セルCE1およびCE2、およびn個の中セル(mid cells)CM(典聖的には10−2 0;しかし、ずっと少ないおよびずっと多い数のセルでも適応できることに留意 )の配列を形成する。末端電極12E(+ve)および14E(−ve)は、中にカ プセル化され、外部負荷に接続される(例えば制御回路CONTを介してモータ Mに接続され、このモータは車を駆動する)かまたは電源に接続される(例えば 、負荷水準化装置(load levelling device)として用いられるときの通常電源グ リ ッド(utility power sources))、内部導体12Fおよび14F(典型的には銅 スクリーン)を有する。 図1Dは、図1Cに示されたようなセル配列をカプセル化する方法を示す。セ ル配列20(図1Cに示されたようなもの)をクランピングブロックCBの間に 保持し、1つのへりを、中に液体エポキシ樹脂(図示しない)の浴を有する浅い 容器中に浸ける。エポキシ樹脂は硬化して電池の壁を形成する。FeCl3/N aCl溶液の送給のための送給管22Nを有する多岐管などの流動導管(flow co nduits)を設ける(同様の配置(図示しない)が硫化ナトリウム溶液の送給のた めに設けられる)。これらの流動導管は、電極および膜のへりで同時にカプセル 化される。 セル配列を90℃回転し、プロセスを3回繰り返して4つの長い壁を形成する 。多岐管および電解質抜き出しのための管は、上面に設けられる。付加的なカプ セル化を末端電極12E,14Eの後で行ってもよい。 カプセル化の別の方策として、セル室22C,24C、および電池20の本質 的に全てのセルの多岐管および管を充填するために、可溶性または低融点の固体 を用いることができる。この電池は、次に全体を深いエポキシ樹脂浴に浸けられ る。エポキシ樹脂が硬化した後、電池は固体を溶解するために循環路を通って送 給される水または他の溶媒に当てられる、固体を溶融するために熱せられる。 別の効果的なカプセル化の方策は、外装用重合体(encasing polymer)(エポキ シ)を1回注ぐだけで良いように、十分な短期的な密封の完全状態をもつ板およ び骨組みの構造(図示しない)である。この重合体により、電極および膜の全て のへりでの長期的な密封が与えられる。 カプセル化のいずれの実施態様においても、目標は以下のことにたいする防護 である:(a)セルからセルへの漏出;(b)管の間および多岐管の間の漏出; (c)環境への漏出;および(d)狭い断面の管を短い長さにすること。 図2Aは自由流動系を示し、発電/貯蔵系は1またはそれ以上のセルまたはセ ル配列構成20を利用している。各セル10はFeCl3/NaClおよびNa25溶液(それぞれ22および24)のためのポンプ26および28を通して電 解質を受け取る。電解質22および24は、特定の仕事の要求のために十分な大 き さの容器32および34に貯蔵される。タンク32,34は、新しい電解質の入 ったタンクを代用し、かつ/またはこれらを管路32R,34Rを介して充電さ れた供給源から、使用済みの(放電された)試薬を排出するために設けられた対 応する管路(図示しない)で再充填することにより、新たに充電された電解質と 入れ替えることができる。 [電極の製造] 末端電極は中電極とは異なる。なぜならそれらは、電極領域を越えて通じてい る(running across)構造物内に埋め込まれた金属導体を有していなければないか らである。このことは、それらが作られる原料となる基材原料(substrate mater ial)の抵抗性が、外部電気コネクタへ十分に電気伝導させるためには高すぎると いう理由により必要とされる。例えば0.25cm(0.10インチ)厚の基材 原料の25cm×25cm平方(10インチ×10インチ平方)のものは、約1 0オームの抵抗を有するであろうが、対応するセルは約0.01オームの内部抵 抗を有している。おおよそ同じ面積を有し電極に埋め込まれた0.025cm( 0.010インチ)厚の銅のシートは、有効な抵抗を約100マイクロオームま で減少させるであろう。末端電極は単極(unipolar)であるが、中電極は両極(bip olar)である。導体シートは、電流路に沿って機械的に良好に接触する末端電極 の長さに沿って埋め込まれた薄いスクリーン構造である。 両極の中電極を作製する方法は以下の通りである。基材は、プラスチックバイ ンダーあるいは他の適当なバインダーと混合した黒鉛薄片(graphite flakes)か ら形成され、通常その化合物の重量比は1:1である。その混合物は加熱および /または乾燥法により水分を除去され、シート状に形成され、使用される原料に 適当な温度と圧力で高温プレス(hot pressed)される。 ついで、成型プレート表面に活性炭粒子を散布したもの(a sprinkling)をおい て基材を高温プレスし、基材の全空間(all voids)を完全に封印してその表面 に上記粒子を埋め込むことによって、上記基材は−veおよび+ve表面上の両方を 活性炭粒子で、被覆される。電極の表面処理に使用するために適当なタイプの活 性炭は、North America Carbon社のG212、Barnebey-Cheney社のUU、Calgo n Carbon社のGAC、またはCalgon Carbon社のPCBである。 各プレス工程の後、プレス成型とその内容物は、曲がり(bowing)やゆがみ(wa rping)に対して保護するために、さらにコンパクトで非多孔質の(non-porous )構造を保証するために、水冷熱交換体(water cooled heat exchanger)によ って加圧下で冷却される。 末端電極は、両極中電極を作製した方法として記載したものと同様の一般的方 法で、黒鉛薄片とプラスチックバインダーを合わせて混合して基材を作製するこ とにより調製される。 これらの基材は、ついで、伝導性スクリーン(conductive screen)、例えば 銅スクリーン、を用いて、その間に入れてサンドイッチ状に形成される。この組 立品(assembly)は、高温プレスされて末端電極基材を形成し、ゆがみを最小限 にするために加圧下で冷却される。 ついで、−ve電極あるいは+ve電極のどちらが形成されるのかによって、この 基材の一表面は、活性炭あるいは二酸化シリコン粒子、あるいは二酸化シリコン /活性炭粒子の混合物で表面処理される。このことは、必要な粒子(活性炭また は二酸化シリコン)を散布したものを電極表面におき、高温プレスしてその表面 に粒子を埋め込むことにより達成される。各プレス工程の後、プレス成型とその 内容物は、曲がり(bowing)やゆがみ(warping)に対して保護するために、例 えば水冷熱交換体を用いて、冷却される。 [膜] 本発明での使用に好適な陽イオン交換膜は、IONAC MC3470とよばれるSybron C hemical社により製造された異成分からなる(heterogeneous)構造物あるいはDu Pont de Nemoursにより製造されたNAFIONである。IONACは、Kynarと共に結合し た機能性原料としてスルホン化樹脂を含む陽イオン交換膜である。原料はガラス 布の繊維状の支持シートまたはポリマー繊維に結合している。この膜の仕様は: 0.040cm(0.016インチ)厚、96%選択透過性および1NのNaC l中で5オーム/平方cmである。 [移動の補償] 浸透または電気浸透(electro-osmosis)により水が膜を越えて輸送されるた めに、このことを修正する(correct)ことが必要となる。これは逆浸透により 、あるいは適当な電解質から水を蒸発させることにより達成される。 [出力増進] 電極の表面は、+ve側で鉄溶液を吸収し、−ve側でS2-溶液を吸収する作用 を有する多孔質活性炭によって被覆される。表面領域が大きいので、放電の間鉄 と硫黄の利用性を増進させる。この増進により、セルがほとんど完全に放電した ときでさえも出力電圧と電力を保持されるので、よりよい性能が与えられる。極 性の損失は低い。 [pH補償] セルの+ve側では、時間を経るにつれてpHは上昇する(より塩基性になる) 傾向がある。これは、H+イオンが+ve側の塩化物溶液から−ve側に拡散するた めであり、+ve側では水中のFeCl2とFeCl3塩が空気からの酸素と混合し て酸化鉄を生成し、最後にそれが溶液から沈澱する。これに対抗するために、+ve 側の電解質のpHは、4より低く保たなければならない。 図2Bは、セル10の+ve側と−ve側の両方のpH制御を達成するpH制御シ ステムである。pH制御はセル10単独の一つの側のある条件下で要求されるで あろうことが理解されるであろう。これは本発明の範囲内である。 図面に関して、pH制御セル50は、セル10の+ve室22Cからの電解質2 2の流路に位置している。DC電流は、セル50の+ve電極52から−ve電極5 4へ、1.6ボルトより大きい電圧で(pH制御セルのオープン回路(open cir cuit)電圧を上回る(overcome)ために)通される。+ve電極52は、電解質溶 液22を吸収しHClとHClOの生成を触媒する活性炭表面56を有する。 セル50の−ve電極54では、電解質22中で第二鉄イオンにより溶解されて第 一鉄イオンを形成する鉄が生成される。 pH制御セル80は、セル10の−ve室24Cからの電解質24の流路に位置 している。セル80の−ve側は、”枯渇した(starved)”カソード86を有し て いる。DC電流は、+ve電極82から−ve電極86へ通され、水を電解してカソ ード86でH2ガスを生成し、同時に生成されたOH-イオンが電解質溶液のpH を上昇させ、こうしてセル10の−ve側から+ve側への、OH-イオンの移動を 補償する。セル80のカソード86はOH-イオン生成を最大限とするために、 かつ硫化ナトリウム生成を最小限にするために”枯渇”している。カソード86 の枯渇は、−ve電極表面でポリ硫化ナトリウムの利用性を低減させる厚い多孔質 層88でカソードを表面処理し、こうして水の電気分解を促進することにより達 成される。カソード86に好ましい多孔性表面はポリプロピレン不織布で、例え ばKendall社で製造されたWebril布である。 pH制御セル80の+ve電極において、以下の反応が起こる: [化学方程式4A] S+Na2x→Na2X+1 pH制御セル80の−ve電極において、以下の反応が起こる: [化字方程式4B] H2O+e-→OH-+1/2H22ガスはタンク34から排気85を用いて排気することができる。 pH制御セル80は、所望の場合、セルを+ve室と−ve室に分割するために膜 を用いることができる。そのような実施態様において、H2ガス産物は直接セル の−ve室から排気することができる。 図2Cは、陽イオン交換膜58により分離された2つの流体室72,74を備 えて設計されたより複雑なpH制御セル60を示している。この陽イオン交換膜 58は、H+イオンだけをpH制御セル60の+veから−ve側へ透過させる。セ ル60は−ve電極76と+ve電極68を有している。多孔性非伝導材料67、例 えばフルオロカーボン粒子または二酸化シリコン粒子、の拡散制限層をアノード 表面に配置することにより、アノード表面への電解質22流動66が制限されて いるために、電極+ve68はCl-イオンが枯渇している。DC電流は+ve電極 68から−ve電極76へセルを通して流れる。+ve電極68では、水の電気分解 がお こり、酸素ガスが電極68で形成され、水素イオンが溶液中で形成されて、膜5 8を越えて、内部を電解質流動64が流れる室74内へ運ばれる。これらのH+ イオンは、電解質22のpHを低減させる。塩素もまた+ve電極でいくらか生成 されるが、これは溶液内の第一鉄イオンと反応する。酸素ガスはセル10の室2 2Cへの電解質の中央流路70内へ排気される。 pH制御セル60の+ve側において、以下の反応が起こる: [化学方程式5] H2O→2H++1/2O2+2e- pH制御セル60の−ve電極では、鉄が沈澱するが、その鉄は、室74を流れ る第一鉄イオンにより溶解される。 pH制御セル60の−ve側において、以下の反応が2段階で起こる: [化学方程式6A] Fe2++2e-→Fe゜ [化学方程式6B] Fe゜+2Fe3+→3Fe2+ [特定の実施態様] さらに本発明は、以下の非制限的実施例を参照して記載される。実施例1およ び2は、イオン化塩がエネルギー貯蔵の間+ve室内を循環する電解物内に含まれ ないセルにおいて実施された比較例である。これらの比較例において、セルは、 一次装置(primary devices)として、すなわち放電のみのモードとして実施さ れる。 [実施例1] [末端電極の製造] 黒鉛薄片(Asbury Carbon社の#4012黒鉛簿片)をポリフッ化ビニリデン 、PVDFバインダー(Penwalt's#461)と1:1の重量比で混合することによ り、 2つの基材を調製した。混合物を、加熱して水分を除去し、シート状に成型し、 温度177℃(350゜F)および圧力1723kPa(250psi)において10 分間高温プレスし、ついで水冷されたプラテン(platens)の間で同じ圧力下で 冷却した。 ついで、下から上の順に、アルミニウム基板(base plate)、テフロンシート 、基材、銅のスクリーン(0.025cm厚)、他の基材、テフロンシート、高 温ゴムシート(high temperature rubber sheet)、および最後にもう1つのア ルミニウム基板を重ねたスタック(stack)を形成した。ついで、組立品(assem bly)を1034kPa(150psi)、177℃(350゜F)で10分間プレ スし、ついで、水冷プラテンの間で同じ圧力下で冷却した。 表面処理される基材は縁をテープでカバーし、ついで、テフロンシートでカバ ーされたアルミニウム基板の上に置き、80%黒鉛と20%Kynarの混合物を表 面上に散布した。ついで基材の表面に活性炭素粒子(North American Carbon社 のG212、あるいはBarnebey-Cheney社のUU)の層を散布した。 高温ゴムシートを表面処理された基材の上に置き、ついでテフロンシート、ア ルミニウム基板を置いた。構造物はついで、517kPa(75psi)、177℃( 350゜F)で10分間プレスし、ついで水冷されたプラテンの間で同じ圧力下 で冷却した。 ついで上記テープを表面処理された側の縁からはずし、ゴムの”ビクチャー( picture)”フレームを清浄化された縁(cleared border)の上に置いた。つい で電極を、表面処理された面がいちばん上になるように、テフロンシートでカバ ーされたアルミニウム基板の上に置き、構造物の上面をテフロンシートとアルミ ニウム基板でカバーした。組立品の縁を、2413kPa(350psi)、177℃ (350゜F)で210分間プレスし、ついで水冷プラテンの間で同じ圧力下で 冷却した。この工程は、銅スクリーンを完全にカプセル化して電解質による腐食 を確実に防ぐために、基材を縁に沿って封印したものである。 [セル製造] +ve電極と−ve電極の間にIONAC MC3470膜を入れて配置することにより、封印 された単一のセルを作製した。エポキシ樹脂によってセルの4つの縁を成型して (cast)、セルと、電解質が供給されかつセルから取り外せるように形成された ポート(port)をカプセル化した。 銅スクリーンと付着されたワイヤはセルに電気的に接触するが、セルの構成に おいてこれらが電解質に接触しないことを確認した。 [セルの性能] 上記セルをUUカーボン表面処理電極と共に用いた。これらは0.50インチ の間隔をおき、電極表面と各側の膜との間のスペースをG−212多孔質カーボ ンで充電した。セルの活性領域(active area)は129平方cm(20平方イ ンチ)であり、電解質は: 正極側(Positive side)……100ccの3モル濃度FeCl3溶液 負極側(Negative side)……100ccの2モル濃度Na2S溶液 セル抵抗 ……0.2オーム 両溶液は、最初に充電状態とし、セルは放電のみとなるように組み立てられた (set up)。 以下に示す五硫化物への反応 が完了したと仮定したときの、セルの最大クーロン容量(coulombic capacity) は: +ve側……7.8AH −ve側……9.6AH これらの例では、正極側の溶液中のFeCl3の量により、上記容量は制限さ れていた。 電解質が各放電後に置換されるようにして、4回の放電を行なった。電解質の 置換は、多孔質G−212カーボンの表面の細孔内部の”使用済み(spent)” 試薬を洗い流す(flush out)ために、セル区画を排水し、その区画に新たな溶 液を3回再充電することにより行った。 表1にこれらの実験から得られたデータを示す。 [実施例2] 電極から電極までの間隔を1.00cm(0.40インチ)とした以外は、セ ルは上記実施例1と同様に構成した。セルは静力学的(static)電解質(非循環 性)を有していたが、電極表面におけるイオン種の適当な混合と物理的利用性( physical availability)を確実にするために、溶液を周期的に攪拌した(stirr ed or agitated)。セルの活性領域は129平方cm(20平方インチ)であり 、付加的電解質に対応する(accommodate)ための余剰セル容量を有していた。 電解質は: 正極側(Positive side)……200ccの3モル濃度FeCl3溶液 負極側(Negative side)……200ccの2モル濃度Na2S溶液 セル抵抗 ……0.08オーム 両溶液は、最初に充電状態とし、セルは放電のみとなるように組み立てられた 。 [化学方程式7]に示す五硫化物への反応が完了したと仮定したときの、セル の最大のクーロン容量(coulombic capacity)は: +ve側……15.6AH −ve側……19.2AH これらの例では、正極側の溶液中のFeCl3の量により、上記容量は制限さ れていた。 電解質が各放電後に置換されるようにして、2回の放電を行なった。最初の放 電は2ampレートで行い、2回目は4ampレートであった。放電の深さが9 0%より上までは(to over 90% depth of discharge)、非常に平坦であった。 充電出力は有用電圧(useful voltages)において約9AHであった。 図3は、適切な攪拌(agitation or stirring)を伴う非循環電解質の放電曲 線の典型的な型である放電曲線である。放電の間、様々な回数で、セルの+veと −ve電極を各々、DCパワーサプライの+veと−ve端子に接続することにより、 セルの再充電を試みた。10から20秒以内の1ampより少ない初期電流で、 セル抵抗は0.2オームから100オームより高くまで増加し、電流は10ma より低くまで減少した。セル抵抗は、”充電”パワーサプライが端子に接続され ている限り増加し続けた。 充電回路の除去および電気的負荷(electrical load)の置換において、セル 抵抗はその通常値0.2オームまで減少し、放電は通常通りに進んだ。電気的再 充電の試みの結果としての残余効果は、膜内には観察されなかった。 +ve側では利用できるナトリウムイオン濃度が低いので、Fe3+イオンが”再 充電”の間の優先的な電荷担体となりやすいであろう。しかしながら、実質的に Fe3+イオンは膜を越えて輸送されないので、陽イオン交換膜は、充電担体イオ ンなしでは実質上非伝導性となる。 [実施例3] 上記2つの実施例のセル試験は、一次装置、例えば放電だけのモード、として 実施した。これらのセルは、Fe3+輸送に対する膜の抵抗により及び2つの電解 質を分離させておく必要性により要求される制限のために、実質上再充電できな い装置である。ナトリウムイオンのみが、充電および放電の間にFe3+/S2-カ ップル(couple)と共に膜を越えて移動することが許容され得る。 このシステムを電気的に再充電するために、再充電の間イオン化塩が+ve室内 に存在することが必要であり、さらに2より多い室による配置(configuration )が好ましい。 上記カップルの再充電可能なバージョン(version)の特性を調べるために、 セルを組み立てた。セルは静力学的電解質(非循環性)と3つの区画を有してい た。+ve区画は、水性溶液内の酸化剤、FeCl3、とNaCl、および+ve電 極を含んでいた。−ve区画は、水性溶液内の還元剤、Na2Sと−ve電極を含ん でいた。中央室は分離室または緩衝分画であった。それはNaClの2モル濃度 溶液を含んでいた。3つの区画の各々が陽イオン膜により分離された。セルの物 理的パラメーターは以下の通り: 2つの同一末端電極と2つの陽イオン交換膜から構成された単一のセル。 膜 ……SYBRON 陽イオン膜 電解質……UUカーボン表面処理 基材、実施例1に記載されたように調製された 電解質のための分画の間隔…1.25cm(0.50インチ) 活性領域……129平方cm(20平方インチ) 電解質は: 正極側(Positive side)……200ccの3モル濃度FeCl3溶液および 1.5モル濃度NaCl溶液 負極側(Negative side)……200ccの2モル濃度Na2S溶液 中分画 ……200ccの2モル濃度NaCl セル抵抗 ……0.1オーム 両溶液は、最初に充電状態とした。 [化学方程式7]に示す五硫化物への反応が完了したと仮定したときの、セル の最大のクーロン容量(coulombic capacity)は: +ve側……15.6AH −ve)側……17.9AH これらの例では、正極側の溶液中のFeCl3の量により、上記容量は制限さ れていた。 同じ電解質を用いて3回の部分的サイクルを行った。 表2にこれらの実験から得られたデータを示す。 3回の放電後の中間室電解質を調べると、最初の無色透明な外観から実質的に は全く変色していなかった。ほんの少しくもり(cloudiness)が検出されたが、 これはフリーの硫黄あるいは硫化鉄化合物などの他の不溶性化合物がいくらか存 在していることを示すのかもしれない。 [実施例4] 実施例1に記載された方法で、UUカーボン表面処理−ve電極およびGACカ ーボン表面処理+ve電極を用いてセルを構成した。電極をNafion117膜で隔て、 電極の間隔は0.50cmとした。セルの活性領域は155cm2であった。 電解質は: 正極側(Positive side)……150ccの3モル濃度FeCl3溶液および 150ccのモル濃度NaCl溶液 負極側(Negative side)……300ccの1.25モル濃度Na25溶液 セル抵抗 ……78ミリオーム 電解質は、セルの各分画中を再循環した。 両電解質は最初に充電状態とした。セルは放電と充電を3ampで2サイクル 繰り返した。その結果を図4に示す。これらの結果より、充電電位(charging p otentials)が抵抗における著しい増加を示すことが理解されるであろう。 [実施例5] 実施例4に記載した方法で、Nafion117膜で分離された分画を備えたセルを 構成した。+veと−ve分画内を循環する電解質は実施例4に記載したものと同様 にした。中間室は、内部をNaClの2モル濃度溶液350ccが循環する緩衝 室あるいは分離室とした。 セル成分間の間隔は−ve電極から膜まで0.25cmであった。2つの膜間は 0.62cmで、+ve電極から膜まで0.25cmであった。セルの活性領域は 155cm2であった。 セル抵抗は106ミリオームであった。 両電解質は最初に充電状態においた。セルは放電と充電を3ampsで3サイ クル繰り返した。結果を図5に示す。これらの結果より充電電位(charging pot entials)が抵抗における著しい増加を示すことが理解されるであろう。しかし ながら、セルの抵抗は、実施例4で使用された単一膜セルよりも低い。
【手続補正書】特許法第184条の8 【提出日】1994年11月28日 【補正内容】 (1)国際出願日明細書の第3頁から第4頁(翻訳文の第2頁第15行から第4 頁第7行) この発明の目的は、固体が電極において沈澱せず、電解質が電気的に少なくと も最初に再生され得るエネルギー貯蔵と電力配給方法のためのレドックスプロセ スを提供することである。 またこの発明の別の目的は、適用の必要性により、十分な電力密度(power de nsity)を有する安全な方法を提供することである。 この発明の別の目的は、システムの充電の低い状態でも実質的に最大の(full )電力を供給することである。すなわちシステムの電力生産が、完全に放電に近 くなるまで実質的に同じ出力を保持しつつ最後まで(over time)一定であるこ とである。 前記目的は、以下の全体的(overall)化学方程式により特徴づけられる化学 反応を利用する方法において達成される。 ここでイオンはこれらの試薬の塩から供給され、好ましくは+ve側の水性溶液中 の塩化鉄と−ve側の硫化カリウム溶液である。他の鉄塩、例えば臭化物またはヨ ウ化物もまた利用されることができることが理解されるであろう。K2Sは発明 の使用に適しているが、硫化ナトリウム、Na2Sは、K2Sよりずっと溶解しに くいことを除けば、ほぼ同様に用いられるであろう。 一実施態様において、本発明は (a)単一セルまたは反復セル構造の配列中における循環性電解質流動を保持す ること、 ここで各セルは、+ve電極を含む室(+ve室)と、−ve電極を含む室(−ve室 )を有しており、 上記室は、互いに陽イオン交換膜により分離されており、 +ve室内を循環する電解質は、電力配給の間Fe3+イオンを含み、エネルギー 貯蔵の間Fe2+を含み、 −ve室内を循環する電解質は、電力配給の間硫化物イオンを含み、エネルギー 貯蔵の間ポリ硫化物イオンを含み、 +ve室内を循環する電解質は、エネルギー貯蔵および電力配給の間、付加的に 可溶性のイオン化塩を含み、これはナトリウム、カリウム、リチウム、あるいは アンモニウム塩であって、エネルギー貯蔵の間電荷担体として作用するものであ り、および (b)+veと−ve電極の極性を逆にし、逆方向の化学反応を進めるために十分な 電圧を供給することにより、上記+ve室と−ve室内の電解質を、少なくとも部分 的に電気的に再生させること の工程を備えたエネルギー貯蔵および電力配給のための電気化学的方法を提供す る。 他の実施態様において、本発明は (a)単一セルまたは反復セル構造の配列中における循環性電解質流動を保持す ること、 ここで各セルは、+ve電極を含む室(+ve室)と、−ve電極を含む室(−ve室 )を有しており、 上記室は互いに、少なくとも1つの緩衝室を形成する複数の陽イオン交換膜に より分離されており、 +ve室内を循環する電解質は、電力配給の間Fe3+イオンを含み、エネルギー 貯蔵の間Fe2+を含み、 −ve室内を循環する電解質は、電力配給の間硫化物イオンを含み、エネルギー 貯蔵の間ポリ硫化物イオンを含み、 アイドラ電解質は、緩衝室内を循環し、 +ve室内を循環する電解質は、エネルギー貯蔵および電力配給の間、付加的に 可溶性のイオン化塩を含み、これはナトリウム、カリウム、リチウム、あるいは アンモニウム塩であって、エネルギー貯蔵の間電荷担体として作用するものであ り、および (b)上記+veと−ve電極の極性を逆にし、逆方向の化学反応を進めるために十 分な電圧を供給することにより、上記+ve室と−ve室内の電解質を、少なくとも 部分的に電気的に再生させること の工程を備えたエネルギー貯蔵および電力配給のための電気化学的方法を提供す る。 [化学方程式2]の電気化学的反応が、別々にしかし依存している(separate but independent)鉄と硫黄の反応において実際におこる。鉄反応は膜の+ve側 でおこり、硫黄反応は−ve側でおこる。充電バランスは、ナトリウム、カリウム 、リチウム、またはアンモニウムイオンが膜を越えて輸送されることにより供給 される。 充電がおこるとき、[化学方程式2]が右から左へ進み、再充電(負荷(a loa d))へ供給された電力)のとき[化学方程式2]は左から右へ進む。 プロセスに関与する試薬は以下の通りである: 放電状態では: +ve側はFeCl2+KCl+H2Oを含み、および −ve側はK25+H2O。 充電状態では: +ve側はFeCl3+H2O+KCl、および −ve側はK2S+H2O。 これらの試薬が十分に利用されるために要求されるFeCl3とK2Sの化学量 比は、以下の式によれば、2.5モルK2Sに対して4モルFeCl3である。 第1の電荷担体はカリウムイオン、K+であり、容易にイオン交換膜を越えて 輸送される。Fe3+またはFe2+は、陽イオン交換膜にもかかわらずほとんど膜 を越えて輸送されない。 (2)国際出願日明細書の第8頁(翻訳文の第6頁第10行から第7頁第2行) 図1Aおよび1Bは、本発明の好適な実施態様に従って使用される、2つのセ ルのタイプ(AおよびB)の基本的な構成要素の概略図である; 図1Cは、図1BタイプBのセルを用いたセル配列の図である; 図1Dは、セルの配列のカプセル化を示す; 図1Eは、再利用技術を示す; 図2Aは、図1Aおよび図1Bのセルの一方または両方を用いた完全な系のブ ロック図である; 図2Bは、両側のpH補償セルを示す; 図2Cは、膜を利用する+ve側での代替pH補償セルを示す; 図3は、放電の際のあるセルのグラフである。 図4および5は、あるセルの充電/放電特性のグラフである。 以下の説明においては、塩化鉄、塩化ナトリウム(電荷担体として)および硫 化ナトリウムを利用する、特異的な系に言及する。 図面を参照すれば、図1Aは、+ve電極12と−ve電極14とを有するタイプ Aのセル10を示す。陽イオン膜16は、IONAC MC3470(登録商標)の名称でSy bron Chemical Co.によって製造されている不均質な構造物から形成される。上 記セルにおいては、膜16は、セル10の+veおよび−ve側を分離するように作 用するものであり、そして+ve側から−ve側への鉄の移行を最小にし、かつ−ve 側から+ve側へのS2-イオンの移行を最小にするように選択される。FeCl3 、FeCl2およびNaClの水溶液22は+ve電極12と膜16との間に形成 された室22Cに与えられ、Na2xの水溶液24は−ve電極14と膜16との 間に形成された室24Cに与えられる。 (3)国際出願日明細書の第16頁(翻訳文の第12頁第12行から第13頁第 6行) ついで、−ve電極あるいは+ve電極のどちらが形成されるのかによって、この 基材の一表面は、活性炭あるいは二酸化シリコン粒子、あるいは二酸化シリコン /活性炭粒子の混合物で表面処理される。このことは、必要な粒子(活性炭また は二酸化シリコン)を散布したものを電極表面におき、高温プレスしてその表面 に粒子を埋め込むことにより達成される。各プレス工程の後、プレス成型とその 内容物は、曲がり(bowing)やゆがみ(warping)に対して保護するために、例 えば水冷熱交換体を用いて、冷却される。 [膜] 本発明での使用に好適な陽イオン交換膜は、IONAC HC3470(登録商標)とよば れるSybron Chemical社により製造された異成分からなる(heterogeneous)構造 物あるいはDu Pont de Nemoursにより製造されたNAFION(登録商標)である。IO NACは、Kynar(登録商標)と共に結合した機能性原料としてスルホン化樹脂を含 む陽イオン交換膜である。原料はガラス布の繊維状の支持シートまたはポリマー 繊維に結合している。この膜の仕様は:0.040cm(0.016インチ)厚 、96%選択透過性および1NのNaCl中で5オーム/平方cmである。 [移動の補償] 浸透または電気浸透(electro-osmosis)により水が膜を越えて輸送されるた めに、このことを修正する(correct)ことが必要となる。これは逆浸透により 、あるいは適当な電解質から水を蒸発させることにより達成される。 [出力増進] 電極の表面は、+ve側で鉄溶液を吸収し、−ve側でS2-溶液を吸収する作用 を有する多孔質活性炭によって被覆される。 (4)国際出願日明細書の第21頁から第22頁(翻訳文の第16頁第8行から 第17頁下から第2行) ついで、組立品(assembly)を1034kPa(150psi)、177℃(35 0゜F)で10分間プレスし、ついで、水冷プラテンの間で同じ圧力下で冷却し た。 表面処理される基材は縁をテープでカバーし、ついで、テフロン(登録商標) シートでカバーされたアルミニウム基板の上に置き、80%黒鉛と20%Kynar (登録商標)の混合物を表面上に散布した。ついで基材の表面に活性炭素粒子( North American Carbon社のG212、あるいはBarnebey-Cheney社のUU)の層 を散布した。 高温ゴムシートを表面処理された基材の上に置き、ついでテフロン(登録商標 )シート、アルミニウム基板を置いた。構造物はついで、517kPa(75psi) 、177℃(350゜F)で10分間プレスし、ついで水冷されたプラテンの間 で同じ圧力下で冷却した。 ついで上記テープを表面処理された側の縁からはずし、ゴムの”ピクチャー( picture)”フレームを清浄化された縁(cleared border)の上に置いた。つい で電極を、表面処理された面がいちばん上になるように、テフロン(登録商標) シートでカバーされたアルミニウム基板の上に置き、構造物の上面をテフロン( 登録商標)シートとアルミニウム基板でカバーした。組立品の縁を、2413kP a(350psi)、177℃(350゜F)で210分間プレスし、ついで水冷プ ラテンの間で同じ圧力下で冷却した。この工程は、銅スクリーンを完全にカプセ ル化して電解質による腐食を確実に防ぐために、基材を縁に沿って封印したもの である。 [セル製造] +ve電極と−ve電極の間にIONAC(登録商標)MC3470膜を入れて配置すること により、封印された単一のセルを作製した。エポキシ樹脂によってセルの4つの 縁を成型して(cast)、セルと、電解質が供給されかつセルから取り外せるよう に形成されたポート(port)をカプセル化した。 銅スクリーンと付着されたワイヤはセルに電気的に接触するが、セルの構成に おいてこれらが電解質に接触しないことを確認した。 [セルの性能] 上記セルをUUカーボン表面処理電極と共に用いた。これらは1.25cm( 0.50インチ)の間隔をおき、電極表面と各側の膜との間のスペースをG−2 12多孔質カーボンで充填した。セルの活性領域(active area)は129平方 cm(20平方インチ)であり、電解質は: 陽極側(Positive side)……100ccの3モル濃度FeCl3溶液 陰極側(Negative side)……100ccの2モル濃度Na2S溶液 セル抵抗 ……0.2オーム 両溶液は、最初に充電状態とし、セルは放電のみとなるように組み立てられた (set up)。 以下に示す五硫化物への反応 が完了したと仮定したときの、セルの最大クーロン容量(coulombic capacity) は: +ve側……7.8AH −ve側……9.6AH これらの例では、陽極側の溶液中のFeCl3の量により、上記容量は制限さ れていた。 (5)国際出願日明細書の第26頁から第28頁(翻訳文の第20頁第6行から 第22頁最下行) +ve区画は、水性溶液内の酸化剤、FeCl3、とNaCl、および+ve電極を 含んでいた。−ve区画は、水性溶液内の還元剤、Na2Sと−ve電極を含んでい た。中央室は分離室または緩衝分画であった。それはNaClの2モル濃度溶液 を含んでいた。3つの区画の各々が陽イオン膜により分離された。セルの物理的 パラメーターは以下の通り: 2つの同一末端電極と2つの陽イオン交換膜から構成された単一のセル。 膜 ……SYBRON(登録商標) 陽イオン膜 電解質……UUカーボン表面処理 基材、実施例1に記載されたように調製された 電解質のための分画の間隔…1.25cm(0.50インチ) 活性領域……129平方cm(20平方インチ) 電解質は: 陽極側(Positive side)……200ccの3モル濃度FeCl3溶液および 1.5モル濃度NaCl溶液 陰極側(Negative side)……200ccの2モル濃度Na2S溶液 中分画 ……200ccの2モル濃度NaCl セル抵抗 ……0.1オーム 両溶液は、最初に充電状態とした。 [化学方程式7]に示す五硫化物への反応が完了したと仮定したときの、セル の最大のクーロン容量(coulombic capacity)は: +ve側……15.6AH −ve)側……17.9AH これらの例では、陽極側の溶液中のFeCl3の量により、上記容量は制限さ れていた。 同じ電解質を用いて3回の部分的サイクルを行った。 表2にこれらの実験から得られたデータを示す。 3回の放電後の中間室電解質を調べると、最初の無色透明な外観から実質的に は全く変色していなかった。ほんの少しくもり(cloudiness)が検出されたが、 これはフリーの硫黄あるいは硫化鉄化合物などの他の不溶性化合物がいくらか存 在していることを示すのかもしれない。 [実施例4] 実施例1に記載された方法で、UUカーボン表面処理−ve電極およびGACカ ーボン表面処理+ve電極を用いてセルを構成した。電極をNafion(登録商標)11 7膜で隔て、電極の間隔は0.50cmとした。セルの活性領域は155cm2で あった。 電解質は: 陽極側(Positive side)……150ccの3モル濃度FeCl3溶液および 150ccのモル濃度NaCl溶液 陰極側(Negative side)……300ccの1.25モル濃度Na25溶液 セル抵抗 ……78ミリオーム 電解質は、セルの各分画中を再循環した。 両電解質は最初に充電状態とした。セルは放電と充電を3ampで2サイクル 繰り返した。その結果を図4に示す。これらの結果より、充電電位(charging p otentials)が抵抗における著しい増加を示すことが理解されるであろう。 [実施例5] 実施例4に記載した方法で、Nafion(登録商標)117膜で分離された分画を 備えたセルを構成した。+veと−ve分画内を循環する電解質は実施例4に記載し たものと同様にした。中間室は、内部をNaClの2モル濃度溶液350ccが 循環する緩衝室あるいは分離室とした。 セル成分間の間隔は−ve電極から膜まで0.25cmであった。2つの膜間は 0.62cmで、+ve電極から膜まで0.25cmであった。セルの活性領域は 155cm2であった。 セル抵抗は106ミリオームであった。 両電解質は最初に充電状態においた。セルは放電と充電を3ampsで3サイ クル繰り返した。結果を図5に示す。これらの結果より充電電位(charging pot entials)が抵抗における著しい増加を示すことが理解されるであろう。しかし ながら、セルの抵抗は、実施例4で使用された単一膜セルよりも低い。 請求の範囲 1.(a)単一セルまたは反復セル構造の配列中における循環性電解質流動を保 持すること、 ここで各セルは、+ve電極を含む室(+ve室)と、−ve電極を含む室(−ve室 )を有しており、 上記室は、互いに陽イオン交換膜により分離されており、 +ve室内を循環する電解質は、電力配給の間Fe3+イオンを含み、エネルギー 貯蔵の間Fe2+を含み、 −ve室内を循環する電解質は、電力配給の間硫化物イオンを含み、エネルギー 貯蔵の間ポリ硫化物イオンを含み、 +ve室内を循環する電解質は、エネルギー貯蔵および電力配給の間、付加的に 可溶性のイオン化塩を含み、これはナトリウム、カリウム、リチウム、あるいは アンモニウム塩であって、エネルギー貯蔵の間電荷担体として作用するものであ り、および (b)+veと−ve電極の極性を逆にし、逆方向の化学反応を進めるために十分な 電圧を供給することにより、上記+ve室と−ve室内の電解質を、少なくとも部分 的に電気的に再生させること の工程を備えたエネルギー貯蔵および電力配給のための電気化学的方法。 2.+ve室内を循環する電解質内に、塩化物、臭化物またはヨウ化物塩としてF e3+イオンが供給される請求の範囲第1項記載の方法。 3.上記イオン化塩が、塩化物、臭化物またはヨウ化物である請求の範囲第1項 または第2項記載の方法。 4.上記イオン化塩が、塩化ナトリウムまたは塩化カリウムである請求の範囲第 3項記載の方法。 5.上記硫化物が、硫化ナトリウムまたは硫化カリウムである請求の範囲第1項 ないし第4項のいずれかに記載の方法。 6.セル容量単独で可能なものより長い放電サイクルにわたる延長した電力配給 のために、セル容量より大きい容量の電解質を備えた貯蔵手段に、各室から上記 電解質を循環することにより、上記電解質が化学的に補充される請求の範囲第1 項ないし第5項のいずれかに記載の方法。 7.上記セル構造が、交互に電気化学的充電/放電サイクルに供される請求の範 囲第1項ないし第6項のいずれかに記載の方法。 8.一方または両方の室内のpH変化効果を補償することを付加的に備えた請求 の範囲第1項ないし第7項のいずれかに記載の方法。 9.上記pH補償が、 +ve室からpH制御セルを通して循環電解質を流すこと、 上記pH制御セルを通してその+ve電極から−ve電極へDC電流を流すこと、 それによってH+イオンを生成し電解質のpHを低減させること の工程を備えた請求の範囲第8項記載の方法。 10.上記pH補償が、 −ve室からpH制御セルを通して循環電解質を流すこと、 上記pH制御セルを通してその+ve電極から−ve電極へDC電流を流すこと、 それによってOH-イオンを生成し電解質のpHを上昇させること の工程を備えた請求の範囲第8項記載の方法。 11.+veおよび−ve電極が、 電極の利用できる表面領域が増加するように、および電極の表面の湿潤性が増 加しそれにより電極の表面抵抗が実質的に低減されるように構成された伝導性多 孔質粒子を備えた請求の範囲第1項ないし第10項のいずれかに記載の方法。 12.上記伝導性多孔質粒子が活性炭粒子である請求の範囲第11項記載の方法 。 13.(a)単一セルまたは反復セル構造の配列中における循環性電解質流動を 保持すること、 ここで各セルは、+ve電極を含む室(+ve室)と、−ve電極を含む室(−ve室 )を有しており、 上記室は互いに、少なくとも1つの緩衝室を形成する複数の陽イオン交換膜に より分離されており、 +ve室内を循環する電解質は、電力配給の間Fe3+イオンを含み、エネルギー 貯蔵の間Fe2+を含み、 −ve室内を循環する電解質は、電力配給の間硫化物イオンを含み、エネルギー 貯蔵の間ポリ硫化物イオンを含み、 アイドラ電解質は、緩衝室内を循環し、 +ve室内を循環する電解質は、エネルギー貯蔵および電力配給の間、付加的に 可溶性のイオン化塩を含み、これはナトリウム、カリウム、リチウム、あるいは アンモニウム塩であって、エネルギー貯蔵の間電荷担体として作用するものであ り、および (b)+veと−ve電極の極性を逆にし、逆方向の化学反応を進めるために十分な 電圧を供給することにより、上記+ve室と−ve室内の電解質を、少なくとも部分 的に電気的に再生させること の工程を備えたエネルギー貯蔵および電力配給のための電気化字的方法。 14.+ve室内を循環する電解質内に、塩化物、臭化物またはヨウ化物塩として Fe3+イオンが供給される請求の範囲第13項記載の方法。 15.上記イオン化塩が、塩化物、臭化物またはヨウ化物である請求の範囲第1 3項または第14項記載の方法。 16.上記イオン化塩が、塩化ナトリウムまたは塩化カリウムである請求の範囲 第15項記載の方法。 17.上記硫化物が、硫化ナトリウムまたは硫化カリウムである請求の範囲第1 3項ないし第16項のいずれかに記載の方法。 18.セル容量単独で可能なものより長い放電サイクルにわたる延長した電力配 給のために、セル容量より大きい容量の電解質を備えた貯蔵手段に、各室から上 記電解質を循環することにより、上記電解質が化学的に補充される請求の範囲第 13項ないし第17項のいずれかに記載の方法。 19.上記セル構造が、交互に電気化字的充電/放電サイクルに供される請求の 範囲第13項ないし第18項のいずれかに記載の方法。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AT,AU,BB,BG,BR,BY, CA,CH,CZ,DE,DK,ES,FI,GB,H U,JP,KP,KR,KZ,LK,LU,LV,MG ,MN,MW,NL,NO,NZ,PL,PT,RO, RU,SD,SE,SK,UA,US,UZ,VN

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.(a)単一セルまたは反復セル構造の配列中における循環性電解質流動を保 持すること、 ここで各セルは、+ve電極を含む室(+ve室)と、−ve電極を含む室(−ve室 )を有しており、 上記室は、互いに陽イオン交換膜により分離されており、 +ve室内を循環する電解質は、電力配給の間Fe3+イオンを含み、エネルギー 貯蔵の間Fe2+を含み、 −ve室内を循環する電解質は、電力配給の間硫化物イオンを含み、エネルギー 貯蔵の間ポリ硫化物イオンを含み、 +ve室内を循環する電解質は、エネルギー貯蔵の間、付加的に可溶性のイオン 化塩を含み、これはナトリウム、カリウム、リチウム、あるいはアンモニウム塩 であって、エネルギー貯蔵の間電荷担体として作用するものであり、および (b)+veと−ve電極の極性を逆にし、逆方向の化学反応を進めるために十分な 電圧を供給することにより、上記+ve室と−ve室内の電解質を、少なくとも部分 的に電気的に再生させること の工程を備えたエネルギー貯蔵および電力配給のための電気化学的方法。 2.+ve室内を循環する電解質内に、塩化物、臭化物またはヨウ化物塩としてF e3+イオンが供給される請求の範囲第1項記載の方法。 3.上記イオン化塩が、塩化物、臭化物またはヨウ化物である請求の範囲第1項 または第2項記載の方法。 4.上記イオン化塩が、塩化ナトリウムまたは塩化カリウムである請求の範囲第 3項記載の方法。 5.上記硫化物が、硫化ナトリウムまたは硫化カリウムである請求の範囲第1項 ないし第4項のいずれかに記載の方法。 6.セル容量単独で可能なものより長い放電サイクルにわたる延長した電力配給 のために、セル容量より大きい容量の電解質を備えた貯蔵手段に、各室から上記 電解質を循環することにより、上記電解質が化字的に補充される請求の範囲第1 項ないし第5項のいずれかに記載の方法。 7.上記セル構造が、交互に電気化学的充電/放電サイクルに供される請求の範 囲第1項ないし第6項のいずれかに記載の方法。 8.一方または両方の室内のpH変化効果を補償することを付加的に備えた請求 の範囲第1項ないし第7項のいずれかに記載の方法。 9.上記pH補償が、 +ve室からpH制御セルを通して循環電解質を流すこと、 上記pH制御セルを通してその+ve電極から−ve電極へDC電流を流すこと、 それによってH+イオンを生成し電解質のpHを低減させること の工程を備えた請求の範囲第8項記載の方法。 10.上記pH補償が、 −ve室からpH制御セルを通して循環電解質を流すこと、 上記pH制御セルを通してその+ve電極から−ve電極へDC電流を流すこと、 それによってOH-イオンを生成し電解質のpHを上昇させること の工程を備えた請求の範囲第8項記載の方法。 11.+veおよび−ve電極が、 電極の利用できる表面領域が増加するように、および電極の表面の湿潤性が増 加しそれにより電極の表面抵抗が実質的に低減されるように構成された伝導性多 孔質粒子を備えた請求の範囲第1項ないし第10項のいずれかに記載の方法。 12.上記伝導性多孔質粒子が活性炭粒子である請求の範囲第11項記載の方法 。
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