JPH08502920A - 整相アレーマルチコイルを用いた位相コントラストmri - Google Patents
整相アレーマルチコイルを用いた位相コントラストmriInfo
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Abstract
(57)【要約】
マルチコイルの整相アレーにより検出されたMRI信号が結合され、改善された信号対雑音比で位相コントラスト像信号が形成される。検出された複素像信号は異なる磁気勾配に対して得られ、そしてこれらが結合されて、位相、大きさ、及び大きさで重み付けされた像信号が像形成のために得られる。
Description
【発明の詳細な説明】
整相アレーマルチコイルを用いた位相コントラストMRI発明の分野
本発明は、一般に、位相コントラスト磁気共鳴像形成(MRI)に係り、より
詳細には、磁気共鳴信号検出のためにマルチコイル整相アレーを用いた位相コン
トラストMRIに係る。先行技術の説明
ペルク氏等により述べられたように(1991年、磁気共鳴四季報、第7巻、
第4号、第229−254頁に掲載された「位相コントラスト撮影磁気共鳴像形
成(Phase Contrast Cine Magnetic Resonance Imaging)」)、位相コントラス
トMRIとは、磁界勾配を通して移動するスピンが静的スピンよりも位相差を得
るという事実を利用して、流れに対して感度が制御された像を形成できるように
する一種のMR像形成方法である。位相コントラストMRIの利点は、とりわけ
、流れに対して感度を調整できることであり、そしてある場合には得られるデー
タの定量的な性質にある。最も一般的な方法においては、1つの方向に異なる勾
配の第1モーメントをもつ状態で2つのデータセットが収集され、それにより得
られる像におけるピクセルごとの位相差Δφを用いて、勾配変化方向における速
度Vが測定される。即ち、Δφ=γΔM1Vo但し、ΔM1は勾配第1モーメント
の変化であり、そしてγはジャイロ磁気比である。4つの測定値を用いて、全て
の速度成分を測定することができる。時には、低レベル信号の領域においてΔφ
のノイズが非常に大きいことに関連した審美的な理由で、大きさの像をMとすれ
ばピクセル強度がMΔφに比例する「大きさで重み付けされた」又は「大きさで
マスクされた」速度像が形成される。
整相アレーマルチコイルをMRIに使用して、像の信号対雑音比(SNR)を
改善することができる。例えば、1990年、マグネチック・レゾナンス・イン
・メディスン、第16巻、第192−225頁に掲載されたローマー氏等の「N
MR整相アレー(The NMR Phased Array)」;1990年、マグネチック・レゾ
ナンス・イン・メディスン、第16巻、第181−191頁に掲載されたハイ氏
等の「多表面コイルアレーから同時に収集されたデータにおけるノイズ相関(No
ise
Correlations in Data Simultaneously Acquired from Multiple Surface CoilA
rrays)」;及び1991年、マグネチック・レゾナンス・イン・メディスン、
第18巻、第309−319頁に掲載されたハイ氏等の「MR整相アレーによる
体積像形成(Volume Imaging with MR Phased Arrays)」を参照されたい。基本
的に、マルチコイルは、小さな表面コイルのSNRで大きな視野の像形成を行う
ことができる。マルチコイルアレーの各エレメントから個別の像が収集されて再
構成される。これらの個別の像は、単一の像へと結合され、各コイルは、SNR
が最も高い空間領域を支配している。この結合プロセスに対する種々のアルゴリ
ズムが提案されているが、最も一般的に使用されている方法は、個々の像におけ
るピクセル値の大きさを使用する。例えば、1つの非常に一般的な方法は、個々
の像の平方の和の平方根として像を形成する。
速度感知像のSNRを改善するには、位相コントラスト技術と整相アレーコイ
ルとを組み合わせることが非常に望ましい。しかしながら、種々のコイルから受
け取られる情報であって速度との比例関係を保持するような情報を結合するため
の簡単で効果的な方法が要望される。発明の要旨
本発明では、大きさ(Mi)及び位相(φi)を含むマルチコイル整相アレーの
各コイル(i)からの複素像データ(Zi)を特定のコイル利得係数(Wi)と共
に使用して、位相、大きさ、及び大きさで重み付けされた像が形成される。
より詳細には、Z1i及びZ2iをシーケンス1及び2でコイルiから再構成され
た複素像とし、そして大きさ像Miを次式に等しいとし、
Mi=(|Z1i|+|Z2i|)/2
位相像φiを次式に等しいとし、
φi=位相(Z1iZ2i*)
ここで、*は共役複素数を表し、そして
位相(Z)=arctan2(虚数(Z),実数(Z))
とする。更に、Wiをコイルiの利得係数とする。
従って、本発明によれば、位相、大きさ、及び大きさで重み付けされた像は、
次の式で与えられる。
Δφ=arctan2(虚数(C),実数(C))
大きさで重み付けされた像=MΔφ
但し、
C=Σ〔(Z1iZ2i*)/Wi 2〕
である。
本発明は、整相アレーマルチコイルをもつ位相コントラストMRIを使用する
従来よりも簡単で且つ最適な方法を提供する。
本発明並びにその目的および特徴は、添付図面を参照した以下の説明及び請求
の範囲から容易に明らかとなろう。図面の簡単な説明
図1Aないし1Dは、MRI装置の構成及びそこに発生される磁界を示す図で
ある。
図2は、MR像形成装置の機能ブロック図である。
図3は、NMR装置に使用されるMRI整相アレーの概略図である。好ましい実施例の詳細な説明
添付図面を参照すれば、図1Aは、MR像形成システムにおけるコイル装置を
示す部分断面斜視図であり、そして図1Bないし1Dは、図1Aの装置で発生す
ることのできる磁界勾配を示す図である。簡単に述べると、コイル対10より成
る磁石によって均一な静磁界B。が発生される。シリンダ12に巻き付けること
のできる複素勾配コイルセットにより勾配磁界G(X)が発生される。RF磁界
B,は、サドルコイル14によって発生される。像形成を受ける患者は、サドル
コイル内でZ軸に沿って配置される。図1BにはX勾配磁界が示されており、こ
れは、静磁界B0に平行であって且つX軸に沿って距離と共に直線的に変化する
が、Y軸又はZ軸に沿って距離と共に変化しない。図1C及び1Dは、各々、Y
勾配及びZ勾配磁界を同様に表している。
図2は、従来の像形成装置の機能ブロック図である。コンピュータ20は、N
MR装置の動作を制御しそしてそこから検出されたFID信号を処理するように
プログラムされる。勾配磁界は、勾配増幅器22によって付勢され、そしてラー
モア周波数でRF磁気モーメントを付与するRFコイルは、送信器24及びRF
コイル26によって制御される。選択された核がフリップされた後に、RFコイ
ル26を用いてFID信号が検出され、これが受信器28へ通されそしてデジタ
イザ30に通されてコンピュータ20により処理される。
図3は、ローマー氏の米国特許第5,086,275号に開示されたように、
MRIに使用するための従来の整相アレーを示す概略図である。NMR整相アレ
ー10は、複数の高周波(RF)受信コイル12(コイル1ないしNc)を備え
ており、これらは、サンプルのNMR像形成のための像形成体積、例えば、人間
の背骨のNMR医療診断像形成のための像形成体積を画成する。個別の表面コイ
ル12が同様に構成され、視野(FOV)はオーバーラップするが隣接コイル間
に実質的に相互作用がないように至近離間関係で配列される。コイル12は、図
1及び2に示したようなNMR像形成装置の一部分として用いられ、像形成体積
に包囲されたサンプルの関連部分から各々引き出された複数のNMR応答信号の
異なる1つを同時に受信する。図示されたように、各コイル12は、受信回路1
5及びアナログ/デジタルコンバータ16を含むそれ自身の処理チャンネル14
を有している。このデータ処理構成は、各チャンネル14の関連コイル12によ
って受信されたNMR応答信号からそのチャンネル14に対するサンプル部分の
異なるNMR像を構成し、そしてこのように構成された複数の異なる像をその後
にポイントごとのベースで像ドメインにおいて結合し、コイル12によりNMR
信号が受け取られたところの全てのサンプル部分についての単一の最終的なNM
R像を形成する。ローマー氏によって更に説明されたように、高い信号対雑音比
(SNR)を得るためにアレー10の個々のコイル1−Ncからの信号を最適に
結合又は重み付けすることは、特定の体積エレメント(voxel)の位置によ
って左右される。これは、各RF受信コイルCiの信号が、コイルにより形成さ
れる磁界Biに比例して核スピンに反応する一方、ノイズは、像にわたって均一
に分布された「ホワイトノイズ」だからである。従って、得られるSNRは位置
の関数となる。
上記したように、位相コントラスト磁気共鳴像形成(MRI)は、流れ従属の
コントラストを用いて像を形成する。最も一般的な方法では、1つの方向におい
て異なる勾配の第1モーメントで2つのデータセットが収集され、そしてそれに
より得られる像におけるピクセルごとの位相差Δφを用いて勾配変化方向におけ
る速度Vが測定される。即ち、Δφ=γΔM1Vo但し、ΔM1変化する勾配第1
モーメントであり、そしてγは磁気比である。
本発明によれば、マルチコイルから受け取られる情報であって速度と比例関係
を保持する情報を結合するための簡単で効率的な方法が提供される。
単一速度成分(2つの測定値)の位相コントラスト像形成について考慮し、シ
ーケンス1及び2でコイルiから再構成された複素像をZ1i及びZ2iとする。同
様に、コイルiからの大きさ像及び位相像を、
Mi=(|Z1i|+|Z2i|)/2
φi=位相(Z1iZ2i*)
とする。但し、*は共役複素数を示す。更に、
位相(Z)=arctan2(虚数(Z),実数(Z))
とする。セット{φ,}は、真の速度で誘起された位相シフトΔφの推定値とし
て考えることができる。コイルが非接続である限り、{φi}におけるノイズは
非相関であるが、異なる変数を有する。ψiにおける変数σ2 iは、Mi 2に逆比例
する。
この変数を最小にする{φi}の直線的な結合は、σ2 iに逆比例するコイルiの
重みを使用する。従って、Δφを推定するための1つの改良されたアルゴリズム
は、次の通りである。
大きさで重み付けされた像は、次式によりMΔφとして形成される。
この最後の式は、従来の大きさマルチコイル像である。大きさで重み付けされた
位相像は、次の通りである。
この方法は、各コイルごとに、個別の大きさ及び位相シフト(アークタンジェン
ト)像の計算を必要とする。
別の好ましい方法は、アークタンジェントの前に多数のコイルからのデータ苓
結合する。各複素像、例えば、Z1iは、所望の速度成分以外のソースからの位朴
シフトを含む。これらの不所望な位相シフトは、Z2iにも含まれ、Z1i/Z2i
の位相は、理想的には、所望の運動のみによるものである。(Z1iZ2i*)の位
相は厳密に同じである。このため、並びに計算効率及び2πレンジへの自動マッ
ピングのために、φiに対する上記式をしばしば用いて位相シフトが計算される
。量(Z1iZ2i*)は、その方向における単位べクトルφiに(ほぼ)Mi 2を凍
算したものである。各コイルは同様のべクトルを与えると共に、ノイズを除き、
同じ方向の全てのポイントを与える。即ちΔφである。従って、(Z1iZ2i*)
とができる。第1次に対しては、これら推定値は、Mi 2/Wi 2に比例する重みを
もたねばならない。従って、次のようになる。
C=Σ〔(Z1iZ2i*)/Wi 2〕
Δφ=arctan(虚数(C),実数(C)) (11b)
大きさで重み付けされた像=MΔφ (11c)
整相アレーマルチコイルをもつ位相コントラストMRIのための方法及び装置
であって、速度との比例関係を保持しながら種々のコイルからの情報を結合でき
るような方法及び装置を以上に説明した。特定の実施例を参照して本発明を述ベ
たが、これは単に本発明を解説するものであって、本発明をこれに限定するもの
ではない。請求の範囲に定められた本発明の精神及び範囲から逸脱せずに種々の
変更がなされ得ることが当業者に明らかであろう。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI
G01R 33/54
7707−2J G01N 24/04 510 Y
7707−2J 24/02 530 Y
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1.マルチコイル磁気共鳴像形成システムにおいて、上記マルチコイルにより 検出された信号を結合して位相コントラスト像形成する方法は、 a)各コイルiにより、異なる磁気勾配をもつ2つの励起シーケンスで複素像 信号Z1i及びZ2iを検出し、 b)結合像Cを、(Z1iZ2i*)/Wi 2の和として得、但し、Z2i*はZ2iの 共役複素数であり、Wiはコイルiの利得係数であり、そして c)Cに基づく出力像を形成する、 という段階を備えたことを特徴とする方法。 2.d)位相φ、大きさM、及び大きさで重み付けされた像MΔφを次のよう にして得る、 Δφ=arctan2(虚数(C),実数(C)) 段階を更に備えた請求項1に記載の方法。 3.上記結合された像を用いて領域における速度を像形成する段階を更に備え た請求項1に記載の方法。 4.上記磁気勾配は1つの方向に変化し、そして上記速度は勾配変化方向にあ る請求項3に記載の方法。 5.2つの付加的な複素像信号Z3i及びZ4iを検出する段階を更に備え、上記 磁気勾配は3つの次元において変化し、上記複素像信号は上記3つの次元におけ る速度の成分を与える請求項1に記載の方法。 6.位相コントラスト磁気共鳴像形成装置において、 a)磁界を発生する手段と、 b)少なくとも1つの磁界勾配を発生する手段と、 c)各コイルiにより、異なる磁気勾配をもつ2つの励起シーケンスで複素像 信号Z1i及びZ2iを検出するマルチコイルと、 d)結合像Cを、(Z1iZ2i*)/Wi 2の和として得る手段とを組み合わせて 備え、但し、Z2i*はZ2iの共役複素数であり、Wiはコイルiの利得係数であ り、そして e)Cに基づく出力像を形成する手段を更に組み合わせて備えたことを特徴と する装置。 7.f)位相φ、大きさM、及び大きさで重み付けされた像MΔφを次のよう にして得る手段 Δφ=arctan2(虚数(C),実数(C)) を更に備えた請求項6に記載の組合せ。 8.上記結合された像を用いて領域における速度を像形成する手段を更に備え た請求項6に記載の組合せ。 9.上記磁気勾配は1つの方向に変化し、そして上記速度は勾配変化方向にあ る請求項6に記載の組合せ。 10.上記マルチコイルは2つの付加的な複素像信号Z3i及びZ4iを検出し、 上記磁気勾配は3つの次元において変化し、上記複素像信号は上記3つの次元に おける速度の成分を与える請求項6に記載の組合せ。 11.マルチコイル磁気共鳴像形成システムにおいて、上記マルチコイルによ り検出された信号を結合して、位相コントラスト像形成する方法は、 a)各コイルiにより、異なる磁気勾配をもつ2つの励起シーケンスで複素像 信号Z1i及びZ2iを検出し、そして b)速度で誘起された位相シフト像Δφを次のように決定する、 但し、Mi=(|Z1i|+|Z2i|)/2 φi=位相(Z1iZ2i*) *=共役複素数 Wi=コイルの利得係数 という段階を備えたことを特徴とする方法。 12.大きさで重み付けされた位相像を次のように決定する、 段階を更に備えた請求項11に記載の方法。 13.上記大きさで重み付けされた位相像を用いて領域における速度を像形成 する段階を更に備えた請求項12に記載の方法。 14.上記大きさのマルチコイル像を用いて領域における速度を像形成する段 階を更に備えた請求項11に記載の方法。 15.上記磁気勾配は1つの方向に変化し、そして上記速度は勾配変化方向に ある請求項11に記載の方法。 16.2つの付加的な複素像信号Z3i及びZ4iを検出する段階を更に備え、上 記磁気勾配は3つの次元において変化し、上記複素像信号は上記3つの次元にお ける速度の成分を与える請求項11に記載の方法。 17.磁気共鳴像形成を行う装置において、 a)磁界を発生する手段と、 b)少なくとも1つの磁界勾配を発生する手段と、 c)各コイルiにより、異なる磁気勾配をもつ2つの励起シーケンスで複素像 信号Z1i及びZ2iを検出するマルチコイルと、 d)速度で誘起される位相シフトΔφ及び大きさマルチコイル像Mを次のよう に決定する手段、 但し、Mi=(|Z1i|+|Z2i|)/2 φi=位相(Z1iZ2i*) *=共役複素数 Wi=コイルの利得係数 とを組み合わせて備えたことを特徴とする装置。 18.上記磁気マルチコイル像Mを用いて領域における速度を像形成する手段 を更に備えた請求項17に記載の組合せ。
Applications Claiming Priority (3)
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Country Status (3)
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