JPH08503123A - 高アミロース澱粉および抵抗性澱粉画分 - Google Patents

高アミロース澱粉および抵抗性澱粉画分

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Abstract

(57)【要約】 アミロース含量が80%を上回る澱粉を生成する雑種のトウモロコシ種子が、このアミロース含量を有する澱粉と同様に開示されている。これらの高アミロース澱粉を含んでなる組成物も開示されている。粒度に基づいて形成された高アミロース澱粉の画分は、食物繊維および/または抵抗性澱粉含量を高めたことが示されている。このような画分により、食物繊維および/または抵抗性澱粉含量が高められた食品組成物を調製することができる。

Description

【発明の詳細な説明】 高アミロース澱粉および抵抗性澱粉画分技術分野 本発明は高アミロース含量を有する澱粉、特にアミロース含量が80%(重量 /重量)を上回るトウモロコシ澱粉に関する。本発明は、単、二重および多重交 雑したトウモロコシ雑種、特にそのような高アミロース含量を有する穀物を産生 することができるトウモロコシ単交雑F1雑種およびこの穀物にも関する。 本発明は、食物繊維および抵抗性澱粉(resistant starch)含量に富み且つ高 アミロース含量を有する高アミロース澱粉の画分にも関する。背景技術 ほとんどの通常の澱粉は、約25%のアミロースおよび75%のアミロペクチ ンを含んでいる。アミロースは線状のグルコースポリマー画分であり、アミロペ クチンは分岐したグルコースポリマー画分である。 従来技術では、アミロース含量の高い現在市販されている澱粉はフィルム、食 物および工業製品などの各種組成物にある種の好ましい特性を付与するであろう ことが認識されている。従って、従来技術では、高アミロース含量を有するトウ モロコシを生産することが試みられて きた。このことはAU−A−45616/89号に例示されており、ATCC番 号40499号として寄託されたトウモロコシ種子が、アミロース含量が72% までの澱粉を産生することができるものとして開示されている。 しかしながら、典型的にはアミロース含量が55〜65%の市販の澱粉が、当 該技術分野では高アミロース含量を有するものとして考えられている。 本発明者らは、市販のいわゆる高アミロース澱粉の有用性を認めてはいるが、 更にアミロース含量の高いトウモロコシを生産することを模索してきた。発明の開示 品種改良計画の過程で、単交雑F1雑種トウモロコシ種子を生産したが、これ はaeアミロース増量剤遺伝子を持っていた。この種子は、それに由来する澱粉 のアミロース含量が80%を超過する穀物を生産することができることが判った 。 従って、第一の態様では、本発明はアミロース含量が80%を上回る澱粉を生 産することができる雑種トウモロコシ種子である。 第二の態様では、本発明はアミロース含量が80%を上回るトウモロコシ澱粉 、物理的または化学的に修飾されたその誘導体、およびその脱組織化した(dest ructurized)および脱組織化されていない形態である。 第三の態様では、本発明はアミロース含量が80%を上回るトウモロコシ澱粉 、物理的または化学的に修飾されたその誘導体、およびその脱組織化したおよび 脱組織化されていない形態からなる群から選択されたトウモロコシ澱粉を含んで なる組成物である。 第四の態様では、本発明はアミロース含量が80%を上回るトウモロコシ澱粉 、物理的または化学的に修飾されたその誘導体、およびその脱組織化したおよび 脱組織化されていない形態からなる群から選択されたトウモロコシ澱粉を組成物 中に含んでなるその組成物の形成法である。 第五の態様では、本発明はG112、G113、G116、G117、G11 8、G119W、G120、G121、G122、G125W、G126、G1 28、G129、G135W、G136W、G138W、G139W、G140 WおよびG144からなる群から選択される親系統のいずれかの間の交雑から生 じる雑種トウモロコシ種子であって、アミロース含量が80%を上回る澱粉を生 成する雑種トウモロコシ種子である。 任意の植物源の澱粉顆粒は生理齢が様々の異質混合物であり、これが顆粒の物 理的サイズ、構造および特性に影響を及ぼすのである。澱粉顆粒をその粒度(gr anule size)に従って物理的に分離すると、それぞれのサイズの画分の特性は幾 分異なっていることが多くの研究者に よって指摘されている。例えば、Cluskeyらは、Starke,32,105-109(1980)に おいて馬歯トウモロコシおよびアミロトウモロコシ(amylomaize)澱粉顆粒の分 画化について報告した。彼等は、アミロトウモロコシ中の粒度とヨウ素結合能と の間に逆比例の関係が存在することを見出した。例えば、アミロースV澱粉の画 分に見出された見掛けのアミロースの比率は、最大サイズの粒子については40 %であり、最小の粒子については52%となった。 アミロース含量とサイズ画分との相関は、前記および同時係属特許出願第PL 6537号に記載されている種類の高アミロース澱粉に関して、本発明者らによ って観察されている。 この後者の特許出願第PL6537号には、高アミロース澱粉は高食物繊維ま たは抵抗性澱粉含量を有することが開示されている。更に具体的には、アミロー ス含量と食物繊維/抵抗性澱粉との間には相関があり、アミロース濃度が55% を上回るまでの増加は食物繊維/抵抗性澱粉の濃度の増加と関連していることが 見出された。 特許出願第PL6537号には、食物または抵抗性澱粉含量が増加した食品組 成物の製造におけるこれらの澱粉の有用な性質も開示されていた。 (1) 食物繊維および抵抗性澱粉とアミロースの濃度増加との関連、および (2) アミロース含量が増加すると澱粉粒度が減少すること、 の観察に基づいて、高アミロース澱粉の澱粉粒度画分の減少は食物繊維および抵 抗性澱粉の濃度増加と関連することが予想されるはずであった。 意外なことには、これは正しくないことが判った。実際には、サイズが中間的 なものでありしかも最も高いアミロース含量画分とは必ずしも関連しない最適澱 粉粒度画分があることが判った。 従って、第六の態様では、本発明は食物繊維および/または抵抗性澱粉含量が 高められた澱粉画分であって、粒度に従って分画されて、前記の高アミロース澱 粉より大きい食物繊維および/または抵抗性澱粉含量によって特徴付けされる画 分を生成した高アミロース澱粉を含んでなる澱粉画分でもある。 第七の態様では、本発明は、食物繊維および/または抵抗性澱粉含量が増加さ れた食品組成物であって、粒度に従って分画されて、前記の高アミロース澱粉よ り大きい食物繊維および/または抵抗性澱粉含量によって特徴付けされる画分を 生成した高アミロース澱粉由来の食物繊維および/または抵抗性澱粉含量が増加 された澱粉画分を含んでなる食品組成物でもある。 本発明の説明のために、「高アミロース」とはアミロース含量(dsb)が5 0%以上、好ましくは70%以 上、最も好ましくは80%以上であることを意味する。特に好ましくは、アミロ ース含量は85%以上および90%以上である。 本発明の説明のために、アミロースの測定法は下記のように設定する。方法 : 見掛けアミロース(青色値)範囲 : 高アミローストウモロコシ澱粉装置 : 脱脂 ソックスレー抽出器 水蒸気浴 ワットマンシンブル(円筒瀘紙)、25×80mm 乾燥用オーブン、105℃ デシケーター アミロース測定 栓付き50ml試験管 渦ミキサー 沸騰水浴 分光光度計(605mm、スリット幅0.2mm)試薬 : 脱脂 メタノール(分析用試薬(AR)級) アミロース測定 ジメチルスルホキシド(HPLC級) ヨウ素/ヨウ化カリウム溶液 ヨウ素3.0gとヨウ化カリウム30gを0.1 N水酸化ナトリウムで1000mlまでとする メタノール(分析用試薬級) アミロース(Sigma、カタログ番号AO512) 使用前に105℃で2時間乾燥。手順 : 脱脂 (1) 澱粉5グラムを秤量してシンブルに入れる。 (2) シンブルをソックスレー装置に入れる。 (3) 試料をメタノール(200ml)で20時間抽 出。 (4) シンブルを回収して、105℃のオーブンで 12時間乾燥。 アミロースの測定 (1) 澱粉を精確に秤量して(100.0〜 105.0mg)試験管に入れる。 (2) メタノール(1ml)を加えて、渦流混合。 (3) DMSO(15ml)を加えて、試験管を逆さ にして、渦流混合。 (4) 試験管を激しく沸騰している水浴に60分間入 れる。 (5) この間に、15分間隔でそれぞれの試験管を逆 さにして、渦流混合。 (6) 蒸溜水(15ml)を加え、逆さにして、渦流 混合する。試験管を沸騰水浴中に更に30分間 入れる。 (7) 試験管の内容物を100mlメスフラスコに定 量的に移す(フラスコに漏斗を用いる)。溶液 を蒸溜水で一定容量とする。 (8) この溶液の一部(3ml)を100mlメスフ ラスコに移し、蒸溜水90mlを加える。 (9) 希釈溶液にヨウ素/ヨウ化カリウム溶液 (1ml)を加え、直ちに振盪し、完全に混合 する。蒸溜水で一定容量とする。 (10) この溶液の605nmでの吸光度を測定し、ヨ ウ素/ヨウ化カリウム溶液(1ml)をメスフ ラスコ中で蒸溜水で100mlまで希釈したも のからなるブランクと比較する。計算 : 天然の澱粉: *dsb=乾燥固形物換算。 澱粉をトウモロコシ穀粒から分離する方法は、下記の通りであった。 1. Retschミルの2mmスクリーンの後に1mmスク リーンを通して粉砕することによって200gの 荒粉を調製する。 2. 手で撹拌しながら0.1N NaOH600ml で十分に加湿する。 3. 0.1N NaOH2,200mlを加え、 Ultra Turraxを用いて2/3の速度で5分間混合 する。 4. 44uスクリーン上でふるい分けする。 5. ふるい分け物を1リットルの水に戻して、必要な らば更に3分間混合する。 6. 44uスクリーンでふるい分けする。 7. 濾過物を3,000rpmで15分間遠心分離す る。傾瀉する。ボトルの首を薄紙で拭い、脂肪を 除去する。 8. 澱粉(遠心分離したもの)を200mlの水、す なわち4本の遠心管に50mlずつの水に再懸濁 させる。遠心分離する。 9. 遠心管から約250mlの水で澱粉を取出す。 10. 澱粉スラリーのpHを0.5N HClで6.0 〜6.5に調整する。必要ならば、44uスクリ ーン上で再度濾過する。 11. ブッフナー漏斗で濾過して、風乾する。発明を実施するための形態 本発明の本質を一層よく理解するために、多数の例について説明する。図面の簡単な説明 第1図は、多数のトウモロコシ澱粉のゲル浸透クロマトグラフィによる分子量 のグラフである。 第2図は、多数のトウモロコシ澱粉の水中での粘度グラフである。 第3図は、多数のトウモロコシ澱粉の塩基中での粘度グラフである。 第4図は、総食物繊維対平均澱粉粒度のグラフである。トウモロコシ種子 トウモロコシ種子の一連の親系統を、High Yield Seed Co.,タムワース、オ ーストラリアから入手した。これらの親系統の非制限的例としては、G112、 G113、G116、G117、G118、G119W、G120、G121、 G122、G125W、G126、G128、G129、G135W、G136 W、G138W、G139W、G140WおよびG144が挙げられる。 aeアミロース増量剤遺伝子を有する近交系を交雑することによって、雑種を 作出した。これらの近交系は結合能力に関して選択され、雑種を生産する具体的 な雌性および雄性親として同定された。近交系を作り出す場合には、従来の品種 改良法および技術を用い、アミロース分析を繰り返し行って、劣性遺伝したae 遺伝子が確実に移入されるようにした。 雄性G116と雌性G121との間で特定の交雑の結果、コード008と命名 したF1雑種が得られ、1992年1月15日にAmerican Type Culture Collec tion(ATCC)、12301 パークローン・ドライブ、ロックビル、メリーラン ド州 20853、アメリカ合衆国に75182の名称で寄託された。この雑種 は、澱粉のアミロース含量が80%を上回ることが判っている穀物を生じた。 本発明の開示内容に基づき、当業者であれば、前記の親系統を更に交雑するこ とにより生じる雑種が、アミロース含量が80%を上回る澱粉を生成することを 予測するであろう。 実際に、前記の親系統の間の交雑から得た実験雑種は、高アミロース含量を有 する澱粉を生成した。関連した交雑を下記にまとめ、アミロース含量は括弧内に %で示してある。 コード008の種子を用いて行った実験では、トウモロコシを生長する気候お よび作物栽培学的条件がアミロース含量に重要な影響を与えることが示された。 具体的には、早生作物および晩生作物でタムワース、オーストラリア(南緯31 .1゜)付近で潅漑により栽培した種子は、アミロース含量がそれぞれ85.0 %および90.1%を有する澱粉を生成することが判った。同様に、フィンレイ 、オーストラリア(南緯35.6゜)で栽培した作物は、アミロース含量が94 .8%の澱粉を生成した。これとは対照的に、同じ種子をジル、オーストラリア (緯度19.5゜)で潅漑下で栽培したところ、 アミロース含量が78.6%の澱粉を生成した。 従って、本発明の好ましい態様は、ATCCに寄託され、75182と命名さ れたトウモロコシ種子である。 本発明の更に好ましい態様は、アミロース含量が85.0%以上、最も好まし くは90.1%以上であるトウモロコシ澱粉である。 コード008の穀物由来のトウモロコシ澱粉を更に特性決定するため、ゲル浸 透クロマトグラフィによる分子量グラフを作成した。これを行う方法は下記のよ うに設定し、結果は添付の第1図に示されている。比較のため、2種類の市販の トウモロコシ澱粉であるHAクラスVおよびHAクラスVIIを示す。方法 : 澱粉のゲル浸透クロマトグラフィ範囲 : 澱粉装置 : 試料調製 ねじ蓋付き試験管(50ml) 沸騰水浴 微量遠心分離機(Eppendorf 5415) デシケーター HPLC カラム Alltech GPC High MW Polar 5U (カタログ番号100586) 検出器 Waters 410 Refractive Index Detector (X 128 35℃) ポンプ Waters 600 E インジェクター Waters 712 WISP カラム加熱装置 (25℃に設定) ソフトウェア Maxima 825 (V 3.3)試薬 : ジメチルスルホキシド(Chrom AR HPLC級− Mallinckrodt) ジメチルホルムアミド(Chrom AR HPLC級− Mallinckrodt) Pullulan分子量標準−昭和電工(ex Edward Instruments) HPLC移動相−DMSO:DMF(20:80)試料調製 : 標準 (1) Pullulan分子量標準は下記の方法でねじ蓋付 試験管に秤量して入れる必要がある。 試験管1−P800、P100、P10およ びグルコースをそれぞれ5.0mg 試験管2−P400、P50およびP5をそ れぞれ7.0mg 試験管3−P200、P20およびマルトト リオースをそれぞれ7.0mg。 (2) DMSO(4ml)をそれぞれの試験管に加 え、密封する。 (3) 試験管を沸騰水浴中で5分間加熱して、 Pullulanを溶解させる。 (4) 試験管を取出して、室温まで冷却する。 (5) DMF(16ml)を加え、十分に混合する。 (6) 1.5mlずつを3本の微量遠沈管に入れ、 14,000rpmで10分間遠心分離する。 (7) それぞれの遠沈管から最上部の溶液1mlを 採取して、WISPバイアル瓶に入れる。 試料 (1) 試料(50.0mg)を精確に秤量してねじ 蓋付試験管に入れる。 (2) DMSO(10ml)を加える。 (3) 沸騰水浴中で60分間加熱する。 (4) 試験管を取出して、室温まで冷却する。 (5) DMF(40ml)を加え、十分に混合する。 (6) 1.5mlずつを3本の微量遠沈管に入れ、 14,000rpmで10分間遠心分離する。 (7) それぞれの遠沈管から最上部の溶液1mlを 採取して、WISPバイアル瓶に入れる。 HPLC調製 (1) カラムを取り付ける前に、水(100ml) をHPLC中に流す。 (2) 移動相を調製して、50mlをHPLC中に 流す。この段階でWISPを清浄にする。 (3) 流速を0.2ml/分に調整し、カラムを接 続する。 (4) カラムを一晩平衡させる。 (5) 試料を注入する前に、WISPを清浄にした 後、徐々に流速を増加させて1.5ml/分 とする。 (6) カラム加熱装置を25℃に設定する。 (7) 標準物質および試料を100μlの注入容量 で注入する。 (8) 試料を分析した後、カラム加熱装置のスイッ チを切り、流速を0.2ml/分に減少させ る。 (9) カラムを外す。 (10) この系を水で一晩0.5ml/分で洗浄する。 (11) この系をメタノール(200ml)で洗浄す る。 粘度グラフも作成して、コード008由来のトウモロコシ澱粉(Gelose 80と 呼ぶ)をGelose 50およびGelose 70と比較した。第2図はアルカリ条件下での粘 度グラフを示し、第3図は水中での粘度グラフを示す。トウモロコシ澱粉 アミロース含量が80%を上回る本発明の第一の態様のトウモロコシ澱粉は、 当該技術分野で知られている各 種の組成物に用いることができる。この澱粉の有用性は、線状性のより高い分子 の含量がより高い結果と考えられている。これにより、従来から用いられている 合成プラスチック材料の物性に繋がる物性が付与されると思われる。従って、本 発明の澱粉から形成されるフィルムは、より高い引張強さを有し、良好な酸素バ リヤーである。この澱粉は、ブロー成形および射出成形機のような現在用いられ ている合成プラスチック材料装置でより容易に加工することもできる。 更に、この澱粉は物理的に改変しまたは化学的に修飾して、当該技術分野で周 知の様々な誘導体を製造することもできる。これらの澱粉は、様々な組成物に用 いることもできる。 最後に、この澱粉は、EP0118240号で定義されている用語の意味の範 囲内で脱組織化される澱粉を必要とする工程および組成物で用いることもできる 。 本発明のトウモロコシ澱粉をその形態の総てにおいて用いることができる組成 物の非制限的例の幾つかとしては、下記のものが挙げられる。 1. 波形接着剤(corrugating adhesives)。 2. ソーセージの皮。 3. 砂糖菓子。 4. 澱粉の増強されたゲル強度が好都合な他の食品組成 物。 5. 単独のまたはエチレンビニルアルコールのようなポ リマーと積層して、ガスおよび水バリヤー特性を得 たフィルム。 6. PCT/AU90/00422号に開示されている ような生物分解性および制御放出マトリックスおよ びこれらのマトリックスを形成し使用する方法であ り、この内容は、引用によって本明細書に含まれる ものである。 7. PCT/AU90/00237号に開示されている ような成形品、成形品の形成法および成形品の使用 法であり、この内容は、引用によって本明細書に含 まれるものである。 8. 合成ポリマーと共押出したもの。 9. 押出などによって形成されたペレットおよび棒のよ うな中間生成物であり、澱粉と1種類または2種類 以上の天然または合成ポリマー、可塑剤、着色料お よび他の添加剤との組合わせを含むもの。 10.澱粉と天然または合成ポリマーとの他のブレンド物 であって、構造上の特性を増強したもの。 澱粉画分 本発明の第六および第七の態様の澱粉は、トウモロコシ、大麦、小麦および豆 類のような穀類を含む多数の原料であって澱粉含量がアミロースにおいて高いも のから得ることができる。 澱粉顆粒を分画するには、乾燥粉末篩分け、ハイドロサイクロン分類、エアー 分類および差異沈降(differential sedimentation)などの当該技術分野で知ら れている多くの方法がある。当業者であれば、原材料および他の関連ファクター によって適当な方法を容易に選択することができる。 食物繊維および/または抵抗性澱粉が増加されたサイズ画分は変化することが できるが、下記の例には、トウモロコシ澱粉試料に関して本発明者らが行った検 討が記載されている。この開示内容に基づき、当業者であれば他の澱粉原料を用 いて容易にこの検討を繰り返し、適当な画分を同定することができる。 澱粉が適当に分画されたならば、食物繊維および/または抵抗性澱粉が高めら れた画分を加工して、当該技術分野で周知の全く通常の方法を用いて食物繊維お よび/または抵抗性澱粉含量が更に増加した澱粉を得ることができる。分画化の 一例を、次に説明する。粒度によるトウモロコシ澱粉の分画化 高アミローストウモロコシ澱粉であるHigh Amylose 80 (10/91)を、Cluskey ら(1980年)によって報告された水性差沈降法を用いて粒度に基づいて7つ の副試料に分画した。この方法は、澱粉の損傷が最少限に止まり、残渣を導入せ ず、またこの澱粉顆粒を蒸溜水に長期間暴露してもその完全性に影響しないこと が示されて いるので、選択された。それぞれの副試料を秤量して、平均粒度を測定し、見掛 けのアミロース含量、総食物繊維および抵抗性澱粉を測定した。それぞれの澱粉 試料(60グラム)を7つの画分に分離し、これらの画分を凍結乾燥し、Mettle r PE 3600 上皿天秤で秤量した。走査型電子顕微鏡を用いて、それぞれの画分に おける顆粒のサイズ分布が均一であることを視認した。 それぞれ分画した澱粉試料を、下記の方法に従って粒度について分析した。見 掛けのアミロース含量を前記の方法を用いて測定した。食物繊維および抵抗性澱 粉(McClearyら)は、同時係属出願PL6537号に開示されている方法を用い て測定した。 粒度は、最大出力が5mW CWのHe−Neレーザー(632.8nm)を 用いるMalvern Master Sizerを用いて測定した。この方法では、澱粉スラリーを 50mlビーカーで約15mlの蒸溜水を用いて作成した。このスラリーを4分 間音波処理した。次いで、このスラリーを撹拌したセルに導入して、不透明値を 蒸溜水を用いて0.20に調整した。スラリーを更に2分間撹拌した後、値を読 んだ。それぞれの試料について4回の読取りを行い、得られる読みの安定性をチ ェックした。結果 下記の第1表に、7つの粒度画分のそれぞれについて得られた結果(2つの別 々の分画化の平均、分析結果の 範囲を合わせたもの)を示す。これらの結果は、第4図にグラフで表わされてお り、これから第二と第五画分の間、すなわち10.2〜7.6ミクロンでは抵抗 性澱粉と食物繊維の濃度はかなり増加することが特に明らかである。従って、こ れらの澱粉画分を最初の澱粉試料から分離されるものとすれば、抵抗性澱粉を3 6%まで増加し、食物繊維を24%まで増加した画分を得るには、たった46. 9%の固形物を除く必要があるに過ぎない。 本発明の澱粉画分は食物繊維および/または抵抗性澱 粉が高いが、もう一つの重要な特性はこれらの画分が「自然に」誘導されること も認識すべきである。これは、画分が物理的な分離手段を用いて調製されること から生じるのである。食物繊維および/または抵抗性澱粉含量が高い澱粉画分を 生産するには、化学的または他の処理は全く必要としないのである。このような 特性は、これらの材料を食品組成物に配合するのに規則上の承認を必要としない という点で、食品への応用において特に重要である。 当業者であれば、食物繊維および/または抵抗性澱粉含量の高い本発明の澱粉 画分を様々な食品組成物に用いることができるということを容易に認識するであ ろう。このような使用は、例えば同時係属出願第PL6537号に開示されてい る。 本発明の画分の食物繊維および/または抵抗性澱粉含量が高い理由はまだ知ら れていないが、当業者であれば、広汎に記載した本発明の思想または範囲から離 反することなく前記の発明に対して数多くの変更および/または改変を行うこと ができることを認識するであろう。従って、高アミローストウモロコシ澱粉の試 料に基づいた例は、あらゆる点において例示のためのものであり、制限を目的と するものではない。 当業者であれば、本発明のトウモロコシ澱粉は、その元の形態および前記の他 の形態においては、前記したも のの外に多くの用途を有することを容易に認識するであろう。 当業者であれば、多数の変更および改変を、広汎に記載した発明の思想または 範囲から離反することなく本発明に対して行うことができることも認識するであ ろう。
【手続補正書】特許法第184条の8 【提出日】1994年6月8日 【補正内容】 請求の範囲 13. トウモロコシ澱粉のアミロース含量が85.0%以上である、請求の 範囲第12項に記載の組成物。 14. トウモロコシ澱粉のアミロース含量が90.1%以上である、請求の 範囲第13項に記載の組成物。 15. トウモロコシ澱粉のアミロース含量が94.8%以上である、請求の 範囲第14項に記載の組成物。 16. アミロース含量が50%以上である高アミロース澱粉を含む食物繊維 および/または抵抗性澱粉含量が高められた澱粉画分であって、粒度によって分 画されて、分画前の前記の高アミロース澱粉より大きい食物繊維および/または 抵抗性澱粉含量によって特徴付けされる固分を生成する、澱粉画分。 17. 高アミロース澱粉が、トウモロコシ、大麦、小麦および豆類からなる 群から選択される、請求の範囲第16項に記載の澱粉画分。 18. 高アミロース澱粉のアミロース含量が70%以上、好ましくは80% 以上である、請求の範囲第16項または第17項に記載の澱粉画分。 19. 高アミロース澱粉のアミロース含量が85% 以上、好ましくは90%以上である、請求の範囲第18項に記載の澱粉画分。 20. 分画が乾燥粉末篩分け、ハイドロサイクロン分類、エアー分類または 差異沈降によるものである、請求の範囲第16項〜第19項のいずれか1項に記 載の澱粉画分。 21. 画分の食物繊維含量を分画前の高アミロース澱粉と比較して約24% 以上増加させ画分の抵抗性澱粉含量を約36%以上増加させる、請求の範囲第1 6項〜第20項のいずれか1項に記載の澱粉画分。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),AU,CA,JP,NZ,U S (72)発明者 マロニー,エリック オーストラリア連邦 ニューサウスウェー ルズ州、タムワース、ブリスベーン、スト リート、169 (72)発明者 ブラウン,イーアン エル. オーストラリア連邦 ニューサウスウェー ルズ州、タムワース、メリサ、アベニュ、 2 (72)発明者 ナイト,アドリアン ティモシー オーストラリア連邦 ニューサウスウェー ルズ州、レイン、コウブ、ナンダー、スト リート、18

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. アミロース含量が80%を上回る澱粉を産生することができる雑種のト ウモロコシ種子。 2. G112、G113、G116、G117、G118、G119W、G 120、G121、G122、G125W、G126、G128、G129、G 135W、G136W、G138W、G139W、G140WおよびG144か らなる群から選択される親系統のいずれかの間の交雑から得られる請求の範囲第 1項に記載の雑種のトウモロコシ種子であって、アミロース含量が80%を上回 る澱粉を生成する雑種のトウモロコシ種子。 3. 下記の交雑からなる群から選択される請求の範囲第2項に記載の雑種の トウモロコシ種子。 G117×G116、G116×G122、G118×G122、G120×G 122、G112×G120、G122×G140、G128×G129、G1 40×G121、G140×G144、G139W×G136W、およびG12 1×G116。 4. 種子が、85.0%以上のアミロース含量の澱粉を生成する、請求の範 囲第1項〜第3項のいずれか1項に記載の雑種のトウモロコシ種子。 5. 種子が、90.1%以上のアミロース含量の澱 粉を生成する、請求の範囲第4項に記載の雑種のトウモロコシ種子。 6. 種子が、94.8%以上のアミロース含量の澱粉を生成する、請求の範 囲第5項に記載の雑種のトウモロコシ種子。 7. ATCC 75182として寄託されている、請求の範囲第3項に記載 の雑種のトウモロコシ種子。 8. アミロース含量が80%を上回るトウモロコシ澱粉、物理的または化学 的に修飾したその誘導体、およびその脱組織化したおよび脱組織化していない形 態。 9. アミロース含量が85.0%以上の、請求の範囲第8項に記載のトウモ ロコシ澱粉。 10. アミロース含量が90.1%以上の、請求の範囲第9項に記載のトウ モロコシ澱粉。 11. アミロース含量が94.8%以上の、請求の範囲第10項に記載のト ウモロコシ澱粉。 12. アミロース含量が80%を上回るトウモロコシ澱粉、物理的または化 学的に修飾したその誘導体およびその脱組織化したおよび脱組織化していない形 態からなる群から選択されるトウモロコシ澱粉を含んでなる組成物。 13. トウモロコシ澱粉のアミロース含量が85.0%以上である、請求の 範囲第12項に記載の組成物。 14. トウモロコシ澱粉のアミロース含量が90.1%以上である、請求の 範囲第13項に記載の組成物。 15. トウモロコシ澱粉のアミロース含量が94.8%以上である、請求の 範囲第14項に記載の組成物。 16. アミロース含量が50%以上である高アミロース澱粉を含む食物繊維 および/または抵抗性澱粉含量が高められた澱粉画分であって、粒度によって分 画されて、前記の高アミロース澱粉より大きい食物繊維および/または抵抗性澱 粉含量によって特徴付けされる画分を生成する、澱粉画分。 17. 高アミロース澱粉が、トウモロコシ、大麦、小麦および豆類からなる 群から選択される、請求の範囲第16項に記載の澱粉画分。 18. 高アミロース澱粉のアミロース含量が70%以上、好ましくは80% 以上である、請求の範囲第16項または第17項に記載の澱粉画分。 19. 高アミロース澱粉のアミロース含量が85%以上、好ましくは90% 以上である、請求の範囲第18項に記載の澱粉画分。 20. 分画が乾燥粉末篩分け、ハイドロサイクロン分類、エアー分類または 差異沈降によるものである、請求の範囲第16項〜第19項のいずれか1項に記 載の澱 粉画分。 21. 画分の食物繊維含量を高アミロース澱粉と比較して約24%以上増加 させ画分の抵抗性澱粉含量を約36%以上増加させる、請求の範囲第16項〜第 20項のいずれか1項に記載の澱粉画分。 22. 画分の平均粒度が約10.2〜7.6ミクロンである、請求の範囲第 16項〜第21項のいずれか1項に記載の澱粉画分。 23. 請求の範囲第16項〜第22項のいずれか1項に記載の澱粉画分を含 んでなる食品組成物。
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