JPH08503614A - Gm−csfおよびil−3を含む融合タンパク質の精製 - Google Patents
Gm−csfおよびil−3を含む融合タンパク質の精製Info
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Abstract
(57)【要約】
GM−CSFおよびIL−3を含む融合タンパク質の精製法を開示する。
Description
【発明の詳細な説明】
GM−CSFおよびIL−3を含む融合タンパク質の精製
発明の背景
本発明は、概して、顆粒球−マクロファージコロニー刺激因子(GM−CSF
)およびインターロイキン−3(IL−3)タンパク質の類似体、GM−CSF
およびIL−3を含む融合タンパク質のタンパク質化学、更に詳しくは、このよ
うな類似体および融合タンパク質を精製する方法に関する。
造血系細胞の分化および増殖は、コロニー刺激因子(CSF)として集合的に
知られる分泌された糖タンパク質によって調節される。ヒトにおいて、これらの
タンパク質としては、正常な骨髄からの顆粒球およびマクロファージ産生を促進
し、そして更に、成熟分化した顆粒球およびマクロファージの活性を調節すると
考えられる顆粒球−マクロファージCSF(GM−CSF)がある。インターロ
イキン−3(IL−3;マルチ−CSFとしても知られる)は、更に、顆粒球、
マクロファージ、好酸球、マスト細胞、巨核球および赤血球系細胞を含む広範囲
の造血系細胞の生成を刺激する。したがって、GM−CSFおよびIL−3の広
範囲の生物学的活性はかなり重複している。
GM−CSFおよびIL−3の生物学的活性は、一次細胞およびインビトロ細
胞系で発現された特異的細胞表面受容体に対する結合によって媒介される。これ
ら細胞表面受容体のあるものはGM−CSFのみを結合するが、他のものはIL
−3のみを結合する。更に、GM−CSF/IL−3受容体と称するIL−3お
よびGM−CSF両方を結合する受容体クラスも存在すると考えられる(パーク
(Park)ら、J.Biochem.264:5420,1989年)。
GM−CSFおよびIL−3を含む融合タンパク質並びにこのような融合タン
パク質をコードしているDNA配列はそれそれ、両方とも本明細書中に参考とし
て包含されている米国特許第5,073,627号明細書および同第5,108
,910号明細書に記載されている。融合タンパク質は、GM−CSF若しくは
IL−3単独または組合せよりも生物学的に活性であり、しかもIL−3に関し
て、IL−3若しくはGM−CSFのみを結合する受容体を含む細胞系と比較し
て、GM−CSF/IL−3受容体を発現する細胞系に対する有意に高い結合親
和性を有する。
米国特許第5,073,627号明細書および同第5,108,910号明細
書は、更に、融合タンパク質の精製法を開示している。開示された方法は、イオ
ン交換クトグラフィー工程および逆相高速液体クロマトグラフィー(RP−HP
LC)の組合せを必要とする。RP−HPLCは、商業的に有意のタンパク質収
率を達成するレベルまで拡大することが難しく、更に、有機溶剤の使用を必要と
する。有機溶剤は、有毒且つ有害なガスの発生から爆発の危険まで、多数の安全
性の障害を与える。更に、有機溶剤は、危険な廃棄物処理操作の実行を必要とし
、そして生理学的状態をほぼ模擬する操作よりも一層生物学的材料の変性または
失活を引き起こすと考えられる。
通常は一連のイオン交換工程を伴うイオン交換クロマトグラフィーを用いてタ
ンパク質を精製することができる。イオン交換工程の数および配列並びに最適精
製条件は、通常、個々のタンパク質につい経験的に決定される。融合タンパク質
の精製に必要な工程および条件は、融合タンパク質が由来するタンパク質の物理
化学的性質を分析することによっても予測しえない。この一例として、GM−C
SFおよびIL−3を含む本明細書中に記載の組換え融合タンパク質は、陰イオ
ン交換樹脂、例えば、ジエチルアミノエチル(DEAE)側基を有する樹脂に対
して吸着し且つかなり酸性のpHで溶離することができるが、IL−3は、DE
AE側基を有する陰イオン交換樹脂に対してこれらの条件下で吸着することはな
かった。
したがって、当該技術分野において、RP−HPLCの使用を避け且つ商業的
成功に必要なレベルまで拡大される、GM−CSFおよびIL−3を含む組換え
融合タンパク質の精製法を開発する必要がある。
発明の概要
本発明は、GM−CSFおよびIL−3を含む組換え融合タンパク質を水溶液
から精製する方法であって、組換え融合タンパク質を陽イオン交換樹脂に対して
吸着させ、組換え融合タンパク質を陽イオン交換樹脂から溶離し;陽イオン交換
樹脂から溶離された組換え融合タンパク質を第一陰イオン交換樹脂に対して吸着
させ、組換え融合タンパク質を第一陰イオン交換樹脂から溶離し;第一陰イオン
交換樹脂から溶離された組換え融合タンパク質を第二陰イオン交換樹脂に対して
吸着させ、そして組換え融合タンパク質を第二陰イオン交換樹脂から溶離するこ
とを含む上記方法を提供する。第二陰イオン交換工程から溶離された組換え融合
タンパク質は、第二陽イオン交換樹脂に対して吸着させ、そして溶離することが
できる。
発明の詳細な説明
本発明の方法は、一連のイオン交換クロマトグラフィー工程によって、GM−
CSFおよびIL−3を含む組換え融合タンパク質を、該組換え融合タンパク質
を含む流体から精製することを行なう。イオン交換工程は、逆相高速液体クロマ
トグラフィー(RP−HPLC)を用いる必要性を回避し、したがって、RP−
HPLCに必要である有機溶剤の使用に関係した危険を除去する。有機溶剤の使
用を避けることにより、該方法は、GM−CSFおよびIL−3を含む組換え融
合タンパク質を商業的量で提供するように拡大するのに理想的に適している。
本明細書中で用いられる「GM−CSF」という用語は、天然ヒト顆粒球−マ
クロファージコロニー刺激因子アミノ酸配列(例えば、ATCC53157)と
実質的に同様であり、しかもそれらがGM−CSF受容体に対して結合すること
ができ、GM−CSF受容体を結合することによって開始された生物学的シグナ
ルを伝達することができ、またはGM−CSFに対して生じた抗体と交差反応す
ることができるという点で生物学的に活性であるアミノ酸配列を有するタンパク
質を意味する。このような配列は、例えば、アンダーソン(Anderson)
ら(Proc.Nat′l.Acad.Sci.USA 82:6250,19
85年)に開示されている。更に、「GM−CSF」という用語は、天然ヒトG
M−CSFと同様に少なくとも若干の生物学的活性を示すGM−CSF分子の類
似体を含む。GM−CSFの典型的な類似体は、酵母宿主におけるGM−CSF
の発現を増加させるように失活させたKEX2プロテアーゼ開裂部位を有するG
M−CSF類似体を記載している欧州特許公開第212914号明細書(USS
N06/763,130号)、および種々のグリコシル化部位が除去されている
GM−CSF類似体を記載しているWO公開第89/03881号明細書(米国
特許第5,032,676号明細書)に開示されている。
「IL−3」という用語は、天然ヒトインターロイキン−3アミノ酸配列と実
質的に同様であり、しかもそれらがIL−3受容体に対して結合するか若しくは
IL−3受容体に対する結合によって開始された生物学的シグナルを伝達するこ
とができ、またはIL−3に対して生じた抗IL−3抗体と交差反応することが
できるという点で生物学的に活性であるアミノ酸配列を有するタンパク質を意味
する。このような配列は、例えば、欧州特許公開第275,598号明細書およ
び同第282,185号明細書に開示されている。「IL−3」という用語は、
更に、天然IL−3と同様に少なくとも若干の生物学的活性を示すIL−3分子
の類似体を含む。IL−3の典型的な類似体は、米国特許第5,128,450
号明細書にも開示されている。
本明細書中で用いられる「融合タンパク質」という用語は、GM−CSFおよ
びIL−3のC末端−N末端融合を意味する。典型的な融合タンパク質は、本明
細書中に参考として包含されている米国特許第5,073,627号明細書およ
び同第5,108,910号明細書に開示されている。本発明の融合タンパク質
としては、GM−CSFのC末端部分がIL−3のN末端部分に融合されている
構築物、更にはIL−3のC末端部分がGM−CSFのN末端部分に融合されて
いる構築物がある。具体的には、本発明の融合タンパク質は、
R1−R2、R2−R1、R1−L−R2およびR2−L−R1
(式中、R1はGM−CSFであり;R2はIL−3であり;そしてLはリンカー
ペプチド配列である)
から成る群より選択される式を有する。GM−CSFは、GM−CSFおよびI
L−3の生物学的活性を保持する1種類のタンパク質を生じるような様式でIL
−3に結合している。特定の融合タンパク質構築物は、融合タンパク質中のGM
−CSFおよびIL−3ドメインをそれらの分布順序で挙げることによって(最
初にN末端ドメインを、次にC末端ドメインを明記して)名付けられる。例えば
、GM−CSF/IL−3は、GM−CSFの後にIL−3を含む(すなわち、
GM−CSFのC末端がIL−3のN末端に結合している)融合タンパク質を意
味し、そしてhuGM−CSF[Leu23Asp27Glu39]/huIL−3[
Pro8Asp15Asp70]は、融合構築物のN末端部分がhuGM−CSF[
Leu23Asp27Glu39]であり且つC末端部分がhuIL−3[Pro8A
sp15Asp70]である融合タンパク質を意味する。特に断らない限り、GM−
CSF/IL−3およびIL−3/GM−CSFという用語は、リンカー配列が
加えられた融合タンパク質を意味する。GM−CSFおよびIL−3を含む組換え融合タンパク質源
GM−CSFおよびIL−3を含む融合タンパク質を生産する典型的な方法は
、本明細書中に参考として包含されている米国特許第5,073,627号明細
書および同第5,108,910号明細書に記載されている。要約すると、融合
タンパク質をコードしているDNA配列は、組換えDNA技術を用いて、適当な
発現ベクター中にGM−CSFおよびIL−3をコードしている別々のDNAフ
ラグメントを集合して構築される。GM−CSFをコードしているDNAフラグ
メントの3′末端を、IL−3をコードしているDNAフラグメントの5′末端
に対して、1種類の生物学的活性融合タンパク質中への配列のmRNA翻訳を可
能にする局面での配列の読み枠と一緒に連結する。得られたタンパク質は、例え
ば、huGM−CSF[Leu23Asp27Glu39]/huIL−3[Pro8
Asp15Asp70]である。或いは、IL−3をコードしているDNAフラグメ
ントの3′末端を、GM−CSFをコードしているDNAフラグメントの5′末
端に対して、1種類の生物学的活性融合タンパク質中への配列のmRNA翻訳を
可能にする局面での配列の読み枠と一緒に連結することができ、タンパク質hu
IL−3[Pro8Asp15Asp70]/huGM−CSF[Leu23Asp27
Glu39]を生成する。
DNAフラグメントは、哺乳動物、微生物、ウイルスまたは昆虫遺伝子に由来
する適当な転写または翻訳調節要素に対して機能的に結合される。このような調
節要素としては、転写プロモーター、転写を調節する任意のオペレーター配列、
適当なmRNAリボソーム結合部位をコードしている配列、並びに転写および翻
訳の終結を調節する配列がある。複製起点によって通常与えられる宿主において
複製する能力および形質転換細胞の認識を促進する選択遺伝子を更に包含するこ
とができる。DNAのmRNA中への転写に関与する調節要素は、二つのDNA
配列のうち第一の配列で保持されるが、第二DNA配列に対するリードスルーを
妨げる結合シグナルまたは停止コドンは除去される。逆に、調節要素は第二DN
A配列から除去されるが、翻訳を終結するのに必要な停止コドンは保持される。
リンカー配列は、周知の突然変異誘発の標準法によって融合タンパク質構築物
中に包含させることができる。リンカー配列は、GM−CSFおよびIL−3ド
メインが二次および三次構造に折りたたまれることを確実にするのに十分な距離
によってそれぞれのドメインを隔てるのに用いられる。適当なリンカー配列は、
(1)可変性の伸長されたコンホメーションをとる、(2)機能的GM−CSF
およびIL−3ドメインと相互作用しうる一定順序の二次構造に発展する性質を
示さない、そして(3)機能的タンパク質ドメインとの相互作用を促進しうる最
小限の疎水性または帯電特性を有する。可変性タンパク質部分の典型的な表面ア
ミノ酸としては、Gly、AsnおよびSerがある。実際上、Gly、Asn
およびSerを含むアミノ酸配列の任意の順列は、リンカー配列についての上記
基準を満たすと考えられる。他の近中性アミノ酸、例えば、ThrおよびAla
もリンカー配列に用いることができる。GM−CSFおよびIL−3のリンカー
として有用なアミノ酸配列としては、例として、Gly残基4個に続いてSer
残基1個、Gly残基4個、Ser残基もう1個、更にGly残基4個および最
後にSer残基1個の列、並びにもう一つの例として、Gly残基4個に続いて
Ser残基1個、更にGly残基5個および最後にSer残基1個がある。
リンカー配列の長さは、融合タンパク質の生物学的活性に有意に影響を及ぼす
ことなく変化しうる。リンカー配列は、融合されているタンパク質が、機能的ド
メインを隔てるようにおよび立体的干渉を妨げるように用いることができる非本
質的なN−またはC末端アミノ酸を有する場合は不必要である。本発明の一つの
好ましい実施態様において、GM−CSFのC末端はIL−3のN末端に対して
直接的に融合しうる。本発明のもう一つの好ましい態様において、約11アミノ
酸のリンカー配列長さを用いて、機能的タンパク質ドメインを適当に隔離するが
、更に長いリンカー配列を用いてもよい。リンカー配列は、1〜500アミノ酸
長さ、または更に好ましくは、1〜100アミノ酸長さでありうる。本発明の最
も好ましい態様において、リンカー配列は約1〜20アミノ酸長さである。本明
細書中に開示された特定の実施態様において、リンカー配列は約5〜約15アミ
ノ酸であり、そして約10〜約15アミノ酸であるのが好都合である。
本発明の最も好ましい実施態様において、ヒトIL−3をコードしているcD
NAは、単離された末梢血液リンパ球からのポリA+RNAから製造されたライ
ブラリーから単離された。組換え体は、標準的なプラークハイブリッド形成技術
により、huIL−3遺伝子の選択された5′および3′配列に相補的な配列を
有する二つのオリゴヌクレオチドプローブを用いてスクリーニングされた。DN
Aは、プローブに対してハイブリッド形成したこれらのクローンから単離され、
そして更に別のハイブリッド形成実験によって分析された。プローブそれぞれに
ハイブリッド形成した単クローンを単離後、IL−3遺伝子を有するハイブリッ
ド形成性cDNAを慣用的な技法によってサブクローン化し、且つ配列決定した
。cDNAは、成熟タンパク質の8位のプロリン残基をコードした。天然IL−
3に存在する2か所のアスパラギン結合グリコシル化部位(Asn15およびAs
n70)は、これらの位置のコドンをアスパラギン酸をコードするコドンに変化さ
せることによって変更されて、酵母細胞による分泌タンパク質のN結合グリコシ
ル化(しばしば高グリコシル化)を妨げた。インビトロ突然変異誘発は、ワルダ
ー(Walder)およびワルダー、Gene 42:133(1986)によ
って記載されたのと同様の方法によって実施された。最終酵母ベクターをpIX
Y151と称した。このベクターは、酵母中に存在する場合、rhuIL−3(
Pro8Asp15Asp70)のグルコースに調節された発現および分泌を可能に
する。
プラスミドpHG23上にあるヒトGM−CSFをコードする野生型遺伝子は
、アメリカン・タイプ・カルチャー・コレクション(American Typ
e Culture Collection)(ATCC)、12301パーク
ローン・ドライブ、ロックビル、メリーランド20852、米国に、受託番号3
9900として寄託された。酵母発現ベクター中に挿入された野生型遺伝子pY
αfHuGMも、ATCCに受託番号53157として寄託された。ヒト
GM−CSFの非グリコシル化類似体を提供するために、PCT公開WO89/
03881号明細書に記載のように、オリゴヌクレオチドに支配された部位特異
的突然変異誘発法を用いて、N−グリコシル化され得る部位を除去した。この類
似体huGM−CSF(Leu23Asp27Glu39)をコードしているプラスミ
ドを、ATCCに、大腸菌(E.coli)菌株RRIのプラスミドL207−
3として受託番号67231で寄託した。
リンカー配列によって隔てられたヒトGM−CSFおよびヒトIL−3を有す
る融合構築物を発現するための分泌ベクターを生成するために、最初に、読み枠
または介在配列を考慮することなく、GM−CSFおよびIL−3をコードして
いるDNAを互いに直接的に融合することによって前駆体プラスミドを構築した
。非グリコシル化ヒトGM−CSFをコードしているcDNAフラグメントは、
プラスミドL207−3から977bp制限フラグメント(Sph1〜Ssp1
)として作成された。IL−3 cDNAは、pIXY151から、Asp71
8によって消化した後、マニアティス(Maniatis)ら(Molecul ar Cloning:A Laboratory Manual
,コールド・
スプリング・ハーバー(Cold Spring Harbor),1982年
,118頁)のT4ポリメラーゼ反応を用いて平滑末端付きにし、そして更にX
ho1で消化して803bpフラグメントを与えることによって作成された。次
に、これら二つのフラグメントを直接的に連結し;このプラスミドをGM/IL
−3直接融合と称した。
GM/IL−3直接融合プラスミドは、ワルダーおよびワルダー(上述)に記
載されたのと同様の方法を用いるオリゴヌクレオチド特異的突然変異誘発におけ
る鋳型として用いられた。GM−CSFの3′末端と13bpが重複し(停止コ
ドン不含)、Gly Serリンカーを含み、そしてIL−3の5′末端と13
bpが重複しているオリゴヌクレオチドを合成した。オリゴヌクレオチド特異的
突然変異誘発は、ワルダーおよびワルダー(上述)に記載のように、オリゴヌク
レオチドを一本鎖プラスミドDNAに対してアニールし且つ酵母菌株XV218
1をアニールされたDNAによって形質転換することによって実施された。酵母
形質転換細胞を、トリプトファンを欠いた培地での増殖によって選択し、プール
し、そしてホルム(Holm)ら(Gene 42:169,1986年)に記
載のようにDNAを抽出した。突然変異体および野生型プラスミドDNAの混合
物を含むこのDNAを用いて、大腸菌RR1をアンピシリン耐性に形質転換した
。得られたコロニーは、放射性標識オリゴヌクレオチドに対する標準的な技法を
用いるハイブリッド形成によってスクリーニングされた。GM−CSF/リンカ
ー/IL−3をコードしているDNAを含むプラスミドは、リンカーを含む放射
性標識オリゴヌクレオチドに対するストリンジェントな条件下でのそれらのハイ
ブリッド形成によって識別され且つヌクレオチド配列決定によって確認された。
ヌクレオチド配列決定により、リンカー部分中で突然変異が生じ、それによっ
てアミノ酸配列GlyGlySerGlyが欠失したタンパク質の発現が引き起
こされたことが発見された。この突然変異は読み枠を変化させず、又、生物学的
に活性なタンパク質の発現を妨げなかった。得られたプラスミドはpIXY32
1と称され、融合タンパク質huGM−CSF[Leu23Asp27Glu39]/
Gly4SerGly5Ser/huIL−3[Pro8Asp15Asp70]を発
現した。
本発明のもう一つの実施態様において、N末端IL−3およびC末端GM−C
SFを含む融合タンパク質をコードしているプスミドを、pIXY321につい
て記載されたのと同様に構築した。pIXY344と称するプラスミドは、融合
タンパク質huIL−3[Pro8Asp15Asp70]/(Gly4Ser)3/
huGM−CSF[Leu23Asp27Glu39]を発現した。組換え微生物系におけるタンパク質発現
形質転換された宿主細胞は、組換えDNA技術を用いて構築された融合タンパ
ク質発現ベクターによって形質転換されるたかまたはトランスフェクトされた細
胞である。精製された哺乳動物融合タンパク質または類似体は、本発明のDNA
の組換え翻訳生成物を発現する適当な形質転換された宿主細胞を培養した後、培
地または細胞抽出物から精製することによって製造された。融合タンパク質の発
現に適当な宿主細胞としては、適当なプローモーターの調節下における原核生物
、酵母または高等真核生物細胞がある。無細胞翻訳系も、本発明のDNA構築物
に由来するRNAを用いて融合タンパク質を製造するのに用いることができる。
細菌、真菌、酵母および哺乳動物細胞宿主と一緒に用いるのに適当なクローニン
グおよび発現ベクターは、ポーウェルズ(Pouwels)ら(Cloning Vectors:A Laboratory Manual
,エルセビア(E
lsvier),ニューヨーク,1985年)によって記載されており、その関
連の開示は本明細書中に参考として包含されている。
細菌培養において製造された組換えタンパク質は、通常、最初に細胞ペレット
から抽出した後、1回またはそれ以上の濃縮、塩析、水性イオン交換クロマトグ
ラフィーまたはサイズ排除クロマトグラフィー工程によって単離される。組換え
融合タンパク質の発現に用いられる微生物細胞は、凍結融解サイクル、音波処理
、機械的破壊または細胞溶解剤の使用を含む任意の慣用法によって破壊すること
ができる。組換え融合タンパク質は、本明細書中に記載のように更に精製される
。
最も好ましい実施態様において、融合タンパク質を分泌タンパク質として発現
する酵母の発酵は、精製を極めて簡単にする。例えば、組換えタンパク質を水性
培地中に分泌する系からの上澄みは、商業的に入手可能なタンパク質濃縮フィル
ター、例えば、アミコン・スパイラル・ウルトラフィルトレーション(Amic
on Spiral Ultrafiltration)カートリッジまたはミ
リポア・ペリコン(Millipore Pellicon)限外濾過装置を用
いて最初に濃縮することができる。濃縮工程後、組換え融合タンパク質を本明細
書中に記載のように更に精製する。
組換え融合タンパク質の発現に好ましい酵母宿主としては、サッカロミセス属
(Saccharomyces)種、例えばS.セレビシエ(cerevisi
ae)がある。他の属の酵母、例えば、ピキア属(Pichia)、シゾサッカ
ロミセス(Schizosaccharomyces)またはクルイベロミセス
属(Kluyveromyces)を用いてもよい。特に好ましい酵母宿主菌株
は、ワシントン大学遺伝学部酵母菌株銀行(the University o
f Washington,Department of Genetics
Yeast Strain Bank)、シアトル、WA、米国から入手した
、XV617−1−3B[a,his6,leu2−1,trp−1,ura3
,ste5]と、カリフォルニア大学酵母遺伝子貯蔵センター(the Yea
st Genetic Stock Center,University o
f California)、バークレー、CA、米国から入手したX2181
−1B[a,trp−1,gall,ade1,his2]とを交配することに
よって生成された二倍体S.セレビシエ菌株であるXV2181である。XV2
181は、トリプトファンについては独立栄養性であり且つウラシルおよびヒス
チジンについては原栄養性であり、組換え融合タンパク質を発現し且つ分泌する
ように選択培地中で増殖させることができる。選択培地中の各種栄養素の種類お
よび量は、最適タンパク質発現を確実にするように変更しうる。宿主菌株は、シ
ャーマン(Sherman)ら、Laboratory Course Man ual for Methods in Yeast Genetics
,コー
ルド・スプリング・ハーバー・ラボラトリー(Cold Spring Har
bor Laboratory)、1986年の方法によって発現プラスミドを
用いて形質転換される。
酵母ベクターは、概して、2μ酵母プラスミドからの複製起点または自律複製
配列(ARS)、プロモーター、融合タンパク質をコードしているDNA、ポリ
アデニル化および転写終結のための配列並びに選択遺伝子を含む。好ましくは、
酵母ベクターは、複製起点並びに酵母および大腸菌両方の形質転換を可能にする
選択可能なマーカー、例えば、大腸菌のアンピシリン耐性遺伝子およびトリプト
ファン中で増殖する能力を欠いている酵母の突然変異株に選択マーカーを与える
S.セレビシエtrp1遺伝子、並びに構造配列下流の転写を誘導する高度に発
現された酵母遺伝子に由来するプロモーターを含む。酵母宿主細胞ゲノム中のt
rp1障害の存在は、トリプトファン不存在下の増殖によって形質転換を検出す
るのに有効な環境を与える。或いは、転写単位および選択可能なマーカーは、酵
母染色体中に1か所若しくは多数の部位に、および/または1部位につき多重コ
ピーで安定して組み込まれることができる。
酵母ベクター中の適当なプロモーター配列としては、メタロチオネイン、3−
ホスホグリセリン酸キナーゼ(ヒッツマン(Hitzeman)ら、J.Bio l.Chem.255
:2073,1980年)または他の解糖酵素(ヘス(H
ess)ら、J.Adv.Enzyme Reg.7:149,1968年;お
よびホランド(Holland)ら、Biochem.17:4900,197
8年)、例えば、エノラーゼ、グリセルアルデヒド−3−リン酸デヒドロゲナー
ゼ、ヘキソキナーゼ、ピルビン酸デカルボキシラーゼ、ホスホフルクトキナーゼ
、グルコース−6−リン酸イソメラーゼ、3−ホスホグリセリン酸ムターゼ、ピ
ルビン酸キナーゼ、トリオースリン酸イソメラーゼ、ホスホグルコースイソメラ
ーゼおよびグルコキナーゼがある。酵母発現において用いるのに適当なベクター
およびプロモーターは、R.ヒッツマンら、欧州特許出願第73,657号明細
書に更に記載されている。
好ましい酵母ベクターは、大腸菌における選択および複製のためのpBR32
2からのDNA配列(Ampr遺伝子および複製起点)、並びにグルコース抑制
性ADH2プロモーターおよびα因子分泌リーダーを含む酵母DNA配列を用い
て組立てることができる。ADH2プロモーターは、ラッセル(Russell
)ら(J.Biol.Chem.258:2674,1982年)およびベイア
(Beier)ら(Nature 300:724,1982年)によって記載
された。酵母α因子リーダーは、異種タンパク質の分泌を支配し、プロモーター
および発現される構造遺伝子間に挿入することができる。例えば、カージャン(
Kurjan)ら、Cell 30:933,1982年;およびビター(Bi
tter)ら、Proc.Natl.Acad.Sci.USA 81:533
0,1984年を参照されたい。リーダー配列は、その3′末端付近に1か所ま
たはそれ以上の有用な制限部位を含むように修飾されて、外来遺伝子に対するリ
ーダー配列の融合を容易にすることができる。
適当な酵母形質転換プロトコルは当業者に知られており;典型的な技術は、ヒ
ネン(Hlnnen)らProc.Natl.Acad.Sci.USA 75
:1929,1978年によって記載されており、0.67%酵母窒素基剤、0
.5%カザミノ酸、2%グルコース、アデニン10μg/mlおよびウラシル2
0pg/mlから成る選択培地中のTrp+形質転換細胞について選択する。
ADH2プロモーターを含むベクターによって形質転換された宿主菌株は、ア
デニン80μg/mlおよびウラシル80μg/mlを補足した1%酵母抽出物
、2%ペプトンおよび1%グルコースから成る豊富な培地中で発現用に増殖させ
ることができる。ADH2プロモーターの抑制解除は、培地グルコースの消耗に
よって引き起こされる。粗製酵母上澄みを濾過によって採取し、そして更に精製
する前に4℃で保持する。
種々の哺乳動物または昆虫細胞培養系を用いて、組換えタンパク質を発現させ
ることができる。昆虫細胞における異種タンパク質の生産用バキュロウイルス系
は、ラッコウ(Luckow)およびサマーズ(Summers)、Bio/T echnology 6
:47(1988)によって論及されている。適当な哺
乳動物宿主細胞系の例としては、グルツマン(Gluzman)(Cell 2 3
:175,1981年)によって記載されたサル腎細胞のCOS−7系、並び
に適当なベクターを発現することができる、例えば、L細胞、C127、3T3
、チャイニーズハムスター卵巣(CHO)、ヒーラおよびBHK細胞系を含む他
の細胞系がある。哺乳動物発現ベクターは、非転写要素、例えば、複製起点、適
当なプロモーターおよび発現される遺伝子に結合したエンハンサー、並びに他の
5′または3′フランキング非転写配列、そして5′または3′非翻訳配列、例
えば、必要なリボソーム結合部位、ポリアデニル化部位、スプライス供与体およ
び受容体部位並びに転写終結配列を含むことができる。
脊椎動物細胞を形質転換するのに用いるための発現ベクター中の転写および翻
訳調節配列は、ウイルス源によって提供されることができる。例えば、一般的に
用いられるプロモーターおよびエンハンサーは、ポリオーマ(Polyoma)
、アデノウイルス(Adenovirus)2、シミアンウイルス(Simia
n Virus)40(SV40)およびヒトサイトメガロウイルスに由来する
。SV40ウイルスゲノムに由来するDNA配列、例えば、SV40起原、初期
および後期プロモーター、エンハンサー、スプライス並びにポリアデニル化部位
は、異種DNA配列の発現に必要な他の遺伝的要素を提供するのに用いることが
できる。初期および後期プロモーターは、両方ともSV40ウイルス複製起点を
更に含むフラグメントとしてウイルスから容易に得られるので特に有用である(
フィアス(Fiers)ら、Nature 273:113,19
78年)。更に小さいまたは更に大きいSV40フラグメントも、ウイルス複製
起点に位置したHindIII部位からBgl1部位に対して伸長した約250
bp配列が含まれるという条件で用いることができる。典型的なベクターは、オ
カヤマ(Okayama)およびバーグ(Berg)(Mol.Cell.Bi ol.3
:280,1983年)によって開示されたように構築することができ
る。
C127ネズミ乳房上皮細胞における哺乳動物受容体DNAの安定な高レベル
発現に有用な系は、コスマン(Cosman)ら(Mol.Immunol.2 3
:935,1986年)によって記載されたように構築することができる。
GM−CSF/IL−3 DNAの発現に特に好ましい真核性ベクターとして
は、両方ともpBC102.K22(ATCC67,255)に由来する酵母発
現ベクターであるpIXY321およびpIXY344があり、これらは米国特
許第5,073,627号明細書および同第5,108,910号明細書に記載
されたように、大腸菌における選択および複製のためのpBR322からのDN
A配列(Ampr遺伝子および複製起点)および酵母のDNA配列を含む。
組換え体培養において合成された融合タンパク質は、培養物から融合タンパク
質を回収するのに用いられた精製工程に応じた量および特性の、タンパク質を含
む非ヒト細胞成分の存在を特徴とする。これらの成分は、通常、酵母、原核生物
または非ヒト高等真核生物起原であり、好ましくは、走査デンシトメトリーまた
はクロマトグラフィーにより約5%未満程度の無害な混入物量で存在する。更に
、GM−CSFまたはIL−3と通常結合しうるタンパク質は、天然においてそ
れらの起原のそれぞれの種中で、例えば、細胞、細胞浸出液または体液中で見出
されるが、組換え体細胞培養はそれらを含まない融合タンパク質の生産を可能に
する。組換え融合タンパク質の精製
GM−CSFおよびIL−3を含む組換え融合タンパク質は、形質転換された
宿主細胞を、組換え融合タンパク質を発現するのに必要な培養条件下において培
養することによって製造することができる。次に、得られる発現された融合タン
パク質を、上澄み液または細胞中物から製造された流体から精製することができ
る。本発明の最も好ましい実施態様において、組換え融合タンパク質は、組換え
融合タンパク質を分泌タンパク質として発現する形質転換された酵母細胞の上澄
み液(発酵ブイヨン)から精製される。組換え融合タンパク質を含む流体(上澄
みまたは細胞抽出物)を濾過によって透明にする。好ましくは、流体のpHを、
濾過の前に塩基を加えることによって増加させ;更に好ましくは、pHを8〜9
に調整する。最も好ましくは、50%NaOHを発酵ブイヨンに加えて、pHを
8.5まで増加させ、そして得られた流体を、0.1〜1.0μmフィルター(
例えば、ミリポア・プロスタク(Millipore ProStak)フィル
ターシステム)を介する接線流動濾過によって透明にする。或いは、他の細胞分
離技術を用いて流体を透明にすることができる。組換え融合タンパク質を含む透
明な流体を、商業的に入手可能なタンパク質濃縮フィルター、例えば、アミコン
・スパイラル・ウルトラフィルトレーションカートリッジまたはミリポア・ペリ
コン限外濾過装置を用いることによって最大約20倍まで濃縮して、更に精製す
るのに好都合な容量にする。次に、濃縮された流体を水によってダイアフィルト
レーションを行なって、流体のイオン強度を減少させる。最も好ましくは、ダイ
アフィルトレーションを行なった流体のイオン強度は約10mS未満である。
濃縮工程後、組換え融合タンパク質を含む流体のpHを低下させ、そして流体
を陽イオン交換樹脂に適用する。組換え融合タンパク質は陽イオン交換樹脂に対
して吸着し、酸性pHにおいて一層精製された状態で溶離することができる。次
に、溶離された組換え融合タンパク質を陰イオン交換樹脂に適用する。組換え融
合タンパク質は陰イオン交換樹脂に対して吸着し、僅かに酸性pHにおいてなお
一層精製された状態で溶離することができる。或いは、陽イオンおよび陰イオン
交換クロマトグラフィー工程を逆の順序で実施してよく、この場合、濃縮された
流体のpHを、陰イオン交換樹脂に対して加える前に低下させない。陽イオンお
よび陰イオン交換工程(および引続きのクロマトグラフィー工程全部)の進行は
、カラムから洗浄されたまたは溶離された流体の吸光度を280nmの波長で監
視することによって追跡される。
陽イオン交換樹脂に適用される直前に、流体のpHを3〜5に、好ましくは4
.5〜5.0に調整する。最も好ましくは、氷酢酸を加えることによってpH4
.7を達成する。適当な陽イオン交換樹脂としては、スルホネート基、スルホプ
ロピル基またはカルボキシメチル基を含む種々の不溶性マトリックスがあり、ス
ルホプロピル基が好ましい。マトリックスは、アクリルアミド、アガロース、デ
キストラン、セルロース、シリカ、またはタンパク質精製において一般的に用い
られる他の種類でありうる。GM−CSFおよびIL−3を含む組換え融合タン
パク質の陽イオン交換クロマトグラフィーに特に有用な材料は、発酵ブイヨン1
00Lにつき約1.7Lが用いられるSP−トーヨーパール(Toyopear
l)TM(トーソー・コーポレーション(Tosoh Corporation)
、日本;バイオセパレーションズ・スペシャリスト(Bioseparaion
s Specialists)、フィラデルフィア、PAによって配給された)
である。適当な寸法のカラムを陽イオン交換樹脂によって製造し、そして適当な
緩衝液で平衡させて陽イオン交換基を帯電させる。結合および溶離条件は、用い
られる種々の適当なイオン交換樹脂にとって最適にすることができる。SP−ト
ーヨーパールTMのための適当な緩衝液のpKaは約3〜約5の範囲である。好ま
しくは、カラムを25mM酢酸ナトリウム緩衝液、pH3.8〜4.2(平衡用
緩衝液)で平衡させる。更に好ましくは、カラムを最初に250mM酢酸ナトリ
ウム緩衝液で洗浄した後、平衡用緩衝液で洗浄してイオン強度を減少させる。最
も好ましくは、平衡用緩衝液および溶出液のイオン強度の差は約0.2mS未満
であり、双方のpHは4.0である。スルホプロピル基を用いる場合、組換え融
合タンパク質を含む濃縮された流体を、酢酸などの適当な酸で約4.5のpHに
調整する。更に好ましくは、濃縮された流体のpHは4.3〜4.7である。最
も好ましくは、濃縮された流体のpHは4.5である。次に、調整された流体を
、平衡されたスルホプロピルカラムに適用する。混入タンパク質は、吸光度がベ
ースラインに戻るまで酢酸ナトリウムなどの適当な緩衝液でカラムを洗浄するこ
とによって除去される。更に好ましくは、緩衝液のpHは約5.3〜約5.7で
ある。最も好ましくは、緩衝液は25mM酢酸ナトリウム緩衝液、pH5.5で
ある。組換え融合タンパク質は、陽イオン交換樹脂に対して吸着し、塩を含む緩
衝液の適用によってより高度に精製された状態で溶離することができる。好まし
くは、緩衝液は酢酸ナトリウムであり、塩は塩化ナ
トリウムである。更に好ましくは、緩衝液のpHは約5.3〜約5.7である。
最も好ましい緩衝液は25mM酢酸ナトリウム緩衝液、pH5.5、400mM
塩化ナトリウムである。単一溶出プールは、吸光度の上昇が見られたら開始し且
つピークを越えて吸光度が最大限ピーク高さの10%未満に戻るまで続けて集め
られる。溶出液は2〜8℃で貯蔵するのが最も好ましい。或いは、溶出液を約−
20℃未満で冷凍貯蔵し、そして次の精製工程の前に融解させることができる。
組換え融合タンパク質の存在は、ドデシル硫酸ナトリウムポリアクリルアミドゲ
ル電気泳動(SDS−PAGE)または他の適当な手段によって決定され、そし
てタンパク質濃度を適当なタンパク質検定を用いて決定する。組換え融合タンパ
ク質は、更に、適当な機能検定、例えば、酵素結合イムノソルベント検定法(イ
ライザ(ELIZA))によって定量することができる。
適当な陰イオン交換樹脂としては、ジエチルアミノエチル(DEAE)側基、
第四アミノ(QAE)側基またはポリエチレンイミン(PEI)側基を含む種々
の不溶性マトリックスがあり、DEAE基が好ましい。マトリックスは、アクリ
ルアミド、アガロース、デキストラン、セルロース、シリカ、またはタンパク質
精製に一般的に用いられる他の種類でありうる。GM−CSFおよびIL−3を
含む組換え融合タンパク質の陰イオン交換クロマトグラフィーに特に有用な材料
は、発酵ブイヨン100Lにつき約1.2〜約2.9Lが用いられるDEAEセ
(ファーマシア、ウプサラ、スウェーデン)であり;好ましくは、その量は発酵
ブイヨン100Lにつき約2.9Lである。適当な寸法のカラムを陰イオン交換
樹脂によって製造し、そして適当な緩衝液で平衡させて陰イオン交換基を帯電さ
せる。結合および溶離条件は、用いられる種々の適当なイオン交換樹脂にとって
当な緩衝液のpKaは約7〜約9の範囲である。好ましくは、カラムを25mM
トリスHCl緩衝液、pH7.8〜8.2で平衡させる。更に好ましくは、カラ
ムを最初に500mMトリスHCl緩衝液で洗浄した後、25mMトリスHCl
緩衝液で洗浄してイオン強度を減少させる。最も好ましくは、洗浄用緩衝液およ
び溶出液のイオン強度の差は約0.2mS未満であり、双方のpHは8.0であ
る。DEAE基を用いる場合、組換え融合タンパク質を含む流体を水で希釈して
イオン強度を減少させ、塩基を加えることによってpHを増加させる。好ましく
は、導電率が約9mS未満にそしてpHが約7より大きくなるように調整する。
更に好ましくは、十分な0.5MトリスHClを加えて流体を10mMトリスH
Clとし、そして1M NaOHを用いてpHを約7.8〜約8.2に調整する
。最も好ましくは、pHは8.0である。次に、希釈調整された流体を、平衡さ
れたDEAEカラムに適用する。混入タンパク質は、酢酸ナトリウムなどの適当
な緩衝液でカラムを洗浄することによって除去される。更に好ましくは、緩衝液
のpHは約4.8〜約5.2である。最も好ましくは、緩衝液は50mM酢酸ナ
トリウム緩衝液、pH5.0である。組換え融合タンパク質は、陰イオン交換樹
脂に対して吸着し、酢酸ナトリウムなどの適当な緩衝液を加えることによりpH
を僅かに減少させることによって一層高度に精製された状態で溶離することがで
きる。更に好ましくは、緩衝液のpHは約4.3〜約4.7である。最も好まし
くは、緩衝液は50mM酢酸ナトリウム緩衝液、pH4.5である。単一溶出プ
ールは、吸光度の上昇が見られたら開始し且つピークを越えて吸光度が最大限ピ
ーク高さの10%未満に戻るまで続けて集められる。溶出液は2〜8℃で貯蔵す
るのが最も好ましい。或いは、溶出液を約−20℃未満で冷凍貯蔵し、そして次
の精製工程の前に融解させることができる。組換え融合タンパク質の存在は、S
DS−PAGEまたは他の適当な手段によって決定され、そしてタンパク質濃度
を適当なタンパク質検定を用いて決定する。組換え融合タンパク質は、更に、イ
ライザなどの適当な機能検定によって定量することができる。
第二のイオン交換樹脂工程後、組換え融合タンパク質を含む流体を第二陰イオ
ン交換樹脂に適用する。適当な陰イオン交換樹脂としては、DEAE基若しくは
QAE基またはPEIのような弱陰イオン交換基を含む種々の不溶性マトリック
スがあり、PEI基が好ましい。マトリックスは、アクリルアミド、アガロース
、デキストラン、セルロース、シリカ、またはタンパク質精製に一般的に用いら
れる他の種類でありうる。GM−CSFおよびIL−3を含む組換え融合タンパ
ク質の陰イオン交換クロマトグラフィーに特に有用な材料は、発酵ブイヨン10
0Lにつき約0.9Lが用いられるベーカーボンド・ワイド・ポア
(Bakerbond Wide−Pore)TMPEI−シリカ(J.T.ベー
カー(Baker)、フィップスバーグ、N.J.)である。適当な寸法のカラ
ムを陰イオン交換樹脂によって製造し、そして適当な緩衝液で平衡させて陰イオ
ン交換基を帯電させる。結合および溶離条件は、用いられる種々の適当なイオン
交換樹脂にとって最適にすることができる。ベーカーボンド・ワイド・ポアTMP
EI−シリカのための適当な緩衝液のpKaは約6〜約7の範囲である。好まし
くは、カラムをリン酸ナトリウム緩衝液、pH6.3〜6.7で平衡させる。更
に好ましくは、カラムを最初に500mMリン酸ナトリウム緩衝液で、続いて1
0mMリン酸ナトリウム緩衝液で洗浄してイオン強度を減少させる。最も好まし
くは、洗浄用緩衝液および溶出液のイオン強度の差は約0.2mS未満であり、
双方のpHは6.5である。PEI基を用いる場合、組換え融合タンパク質を含
む流体を10mMリン酸ナトリウムとし、そしてpHを塩基で調整する。更に好
ましくは、pHは約6.3〜約6.7である。最も好ましくは、pHを50%N
aOHで6.5に調整する。次に、組換え融合タンパク質を含むpH調整された
流体を、平衡されたPEIカラムに適用する。混入タンパク質は、リン酸ナトリ
ウムなどの適当な緩衝液でカラムを洗浄することによって除去される。更に好ま
しくは、緩衝液のpHは約6.3〜約6.7である。最も好ましくは、緩衝液は
10mMリン酸ナトリウム緩衝液、pH6.5である。組換え融合タンパク質は
、陰イオン交換樹脂に対して吸着し、塩を含むリン酸ナトリウム緩衝液の適用に
よって一層高度に精製された状態で溶離することができる。更に好ましくは、緩
衝液のpHは約6.3〜約6.7であり、塩は塩化ナトリウムである。最も好ま
しくは、緩衝液は25mMリン酸ナトリウムpH6.5、400mM塩化ナトリ
ウムである。単一溶出プールは、吸光度の上昇が見られたら開始し且つピークを
越えて吸光度が最大限ピーク高さの10%未満に戻るまで続けて集められる。溶
出液は2〜8℃で貯蔵するのが最も好ましい。或いは、溶出液を約−20℃未満
で冷凍貯蔵し、そして次の精製工程の前に融解させることができる。組換え融合
タンパク質の存在は、SDS−PAGEまたは他の適当な手段によって決定され
、そしてタンパク質濃度を適当なタンパク質検定を用いて決定する。組換え融合
タンパク質は、更に、イライザなどの適当な機能検定によって定量すること
ができる。
第二陽イオン交換樹脂を用いて、組換え融合タンパク質を更に精製することが
できる。適当な陽イオン交換樹脂としては、スルホネート基、スルホプロピル基
またはカルボキシメチル基を含む種々の不溶性マトリックスがあり;スルホプロ
ピル基が好ましい。マトリックスは、マトリックスは、アクリルアミド、アガロ
ース、デキストラン、セルロース、シリカ、またはタンパク質精製において一般
的に用いられる他の種類でありうる。GM−CSFおよびIL−3を含む組換え
融合タンパク質の陽イオン交換クロマトグラフィーに特に有用な材料は、発酵ブ
イヨン100Lにつき約1.25Lが用いられるフラクトゲル
シュタット、ドイツ;EMセパレーション(Separation)、ギブズタ
ウン、N.J.によって配給された)である。適当な寸法のカラムを陽イオン交
換樹脂によって製造し、そして適当な緩衝液で平衡させて陽イオン交換基を帯電
させる。結合および溶離条件は、用いられる種々の適当なイオン交換樹脂にとっ
液のpKaは約3〜約5の範囲である。好ましくは、カラムを酢酸ナトリウム、
pH3.8〜4.2で平衡させる。更に好ましくは、カラムを最初に250mM
酢酸ナトリウム緩衝液で洗浄した後、25mM酢酸ナトリウム緩衝液で洗浄して
イオン強度を減少させる。最も好ましくは、洗浄用緩衝液および溶出液のイオン
強度の差は約0.2mS未満であり、双方のpHは4.0である。スルホプロピ
ル基を用いる場合、組換え融合タンパク質を含む流体を水で希釈して、流体のイ
オン強度を減少させ、そしてpHを減少させる。好ましくは、流体のイオン強度
は約10mS未満であり、pHは約3.8〜約4.2である。最も好ましくは、
流体を酢酸ナトリウムで10mMとし、そしてpHを酢酸で4.0に調整する。
次に、調整された流体を、平衡されたスルホプロピルカラムに適用する。混入タ
ンパク質は、酢酸ナトリウム緩衝液でカラムを洗浄することによって除去される
。好ましくは、酢酸ナトリウム緩衝液のpHは約3〜約5である。更に好ましく
は、酢酸ナトリウム緩衝液のpHは約3.8〜約4.2である。最も好ましくは
、酢酸ナトリウム緩衝液は25mM酢酸ナトリウム、pH4.0である。次に、
カラムを、僅かに高いpHの第二洗浄用緩衝液で洗浄する。好ましくは、第二洗
浄用緩衝液のpHは約5〜約6である。更に好ましくは、緩衝液は4−モルホリ
ンエタンスルホン酸(MES)緩衝液である。最も好ましくは、緩衝液は25m
M MES、pH5.5(バッファーA)である。組換え融合タンパク質は陽イ
オン交換樹脂に対して吸着し、直線塩勾配によって溶離することができる。好ま
しくは、直線塩勾配は、25mM MES緩衝液中で達成される。更に好ましく
は、直線塩勾配のpHは約5.3〜約6.2である。最も好ましくは、25mM
MES、pH6.0、0.5M NaCl(バッファーB)の15カラム容量
直線勾配を、100%バッファーA〜100%バッファーBまで達成する。カラ
ム容量の約20%の画分を集め;精製融合タンパク質を含むこれらの画分を、S
DS−PAGEまたは他の適当な手段によって同定し、そしてプールした。或い
は、単一溶出プールを、吸光度の上昇が見られたら開始し且つピークを越えて吸
光度が最大限ピーク高さの10%未満に戻るまで続けて集める。画分またはプー
ルは2〜8℃で貯蔵するのが最も好ましい。或いは、画分またはプールを約−2
0℃未満で冷凍貯蔵し、そして次の精製工程の前に融解させることができる。タ
ンパク質濃度を適当なタンパク質検定を用いて決定する。組換え融合タンパク質
は、更に、イライザなどの適当な機能検定によって定量することができる。
前述の精製工程のいくつかまたは全部を様々な組合せで用いても、均一の組換
え融合タンパク質を提供することができる。更に、追加の工程を用いて組換え融
合タンパク質標品の製造を最適にすることができる。濾過工程を含んで、組換え
融合タンパク質の無菌状態を確実にすることができる。このような濾過工程は、
組換え融合タンパク質を含む流体を、ミリポア・ミリパク20などの絶対的0.
2μmフィルターによって滅菌容器中に濾過することを含む。精製タンパク質を
濃縮して貯蔵用に好都合な容量または注入用組成物の標品を提供することができ
るし且つ適当な緩衝液中に交換することができる。精製組換え融合タンパク質が
少なくとも約5mg/mlまでの濃縮が好ましい。好ましい緩衝液は、0.1M
トリス、pH7.4である。例えば、精製タンパク質を限外濾過によって濃縮し
た後、少なくとも5容量の0.1Mトリス、pH7.4に対してダイアフィルト
レーションを行なって、pHが約7.2〜約7.6の、組換え融合タンパク質が
少なくとも5mg/mlの溶液を生成することができる。或いは、追加の陽イオ
ン交換工程を実施して、組換え融合タンパク質を濃縮し且つ緩衝液を交換するこ
とができる。例えば、精製タンパク質のpHを4.0に調整し、そして精製タン
パク質を別の陽イオン交換樹脂に対して極めて高タンパク質濃度まで適用する。
製タンパク質を陽イオン交換樹脂から0.1Mトリス、pH7.4で溶離して、
pHが約7.2〜約7.6の、組換え融合タンパク質が少なくとも5mg/ml
の溶液を生成する。組換え融合タンパク質の投与
組換え融合タンパク質を、所望の純度を有する融合タンパク質と生理学的に許
容しうる担体とを混合することによって投与用に製造する。このような担体は、
用いられる投薬量および濃度において受容者にとって無害である。通常、このよ
うな組成物の製造は、融合タンパク質を、緩衝剤;酸化防止剤、例えば、アスコ
ルビン酸;低分子量(約10残基未満)ポリペプチド;タンパク質;アミノ酸;
グルコース、スクロースまたはデキストリンを含む炭水化物;キレート剤、例え
ば、EDTA;グルタチオン;並びに他の可溶化剤および賦形剤と混合すること
を伴う。
融合タンパク質組成物を用いて、骨髄細胞などの造血系前駆細胞の増殖、分化
および機能的活性化を促進することができる。具体的には、融合タンパク質を含
む組成物を用いて、骨髄抑制患者における末梢血白血球数を増加させ且つ循環顆
粒球計数を増加させることができる。この結果を達成するために、治療的有効量
の融合タンパク質組成物を哺乳動物、好ましくはヒトに対して薬学的担体または
希釈剤と一緒に投与する。
以下の実施例を、制限としてではなく、例証として提供する。
実施例1pIXY321からのGM−CSF/IL−3融合タンパク質の発現および精製
選択培地のフラスコに、発現プラスミドpIXY321を含むS.セレビシエ
XV2181を接種することによって予備培養を開始した。得られた予備培養を
約24時間増殖させた後、組換え融合タンパク質の大規模生産において用いた。
大規模発酵の培養条件(温度、撹拌、通気、pH、背圧および栄養供給量を含む
)を監視し且つ発酵の間中最適パラメーターの範囲内で維持した。発酵工程の最
後に、発酵槽を室温まで冷却し、そして酵母発酵ブイヨンのpHを8.0〜9.
0に調整した。次に、発酵ブイヨンを透明にしてブイヨンをバイオマスから分離
した。透明なブイヨンを絶対的0.2μmフィルターによって滅菌タンク中に濾
過し且つ2〜8℃で次の精製工程まで保持した。
透明なブイヨンを約5倍に濃縮した後、2容量の精製水を用いる定容量ダイア
フィルトレーションを行なった。ダイアフィルトレーションされたブイヨンのp
Hを、氷酢酸を用いてpH5.0に調整した。濃縮されたダイアフィルトレーシ
ョンブイヨンを一連のイオン交換樹脂を用いてさらに精製した。濃縮されたダイ
アフィルトレーションブイヨンを、陽イオン交換樹脂SP−トーヨーパールTM(
樹脂約1ml/発酵ブイヨン60)を充填し、25mM酢酸ナトリウム、pH4
.0で平衡された35cmX3.7cmカラム(3.6L)に適用した。溶出液
の吸光度を280nmで監視した。濃縮されたダイアフィルトレーションブイヨ
ンの適用後、25mM酢酸ナトリウム、pH5.5でベースライン吸光度までカ
ラムを洗浄した。ミリパク20フィルターをカラム出口に取付け、そして25m
M酢酸ナトリウム、pH5.5、400mM NaClを用いてSP−トーヨー
パールTMから組換え融合タンパク質を段階溶離した。単一溶出プールを集めた。
吸光度が増加し始めた時点で採取を開始し、そして吸光度がピークを形成する間
、吸光度が最大限ピーク高さの10%未満に戻るまで続けた。溶出プール(約8
Lの容量)を2〜8℃で次の精製工程まで貯蔵した。
SP−トーヨーパールTMカラムからの溶出プールを、精製水を用いて5倍に希
釈して導電率を約9mSに調整した。希釈された溶出プールのpHは、1.0M
トリスHClを加えることにより希釈された溶出プールを約10mMトリスHC
lとし、そして1M NaOHで調整することによってpH8.0±0.2に調
整された。次に、希釈された溶出プールを、25mMトリスHCl、pH8.0
ファスト・フローカラム(樹脂約1ml/発酵ブイヨン35ml)に充填した。
溶出液の吸光度を280nmで監視した。カラムを少なくとも2容量の25mM
トリスHCl、pH8.0±0.2で、続いて50mM酢酸ナトリウム、pH5
.0±0.2で、ベースライン吸光度まで洗浄した。ミリパク20フィルターを
カラム出口に取付け、そして組換え融合タンパク質を50mM酢酸ナトリウム、
pH4.5±0.2で段階溶離した。吸光度が増加し始めた時点で採取を開始し
、そして吸光度がピークを形成する間、吸光度が最大限ピーク高さの10%未満
に戻るまで続けた。溶出プールの容量は約8.5Lであった。
DEAEセファロースカラムからの溶出プールをリン酸ナトリウムで約10m
Mとし、50%NaOHを用いてpHを6.5±0.2に調整した。次に、調整
された溶出プールを、10mMリン酸ナトリウム、pH6.5±0.2で平衡さ
れた14cmx12cm(1.9L)ベーカーボンド・ワイド・ポアTMPEI(
WP−PEI;樹脂約1ml/発酵ブイヨン110ml)カラムに充填した。溶
出液の吸光度を280nmで監視した。カラムを10mMリン酸ナトリウム、p
H6.5±0.2によってベースライン吸光度まで洗浄した。ミリパク20フィ
ルターをカラム出口に取付け、そして組換え融合タンパク質を、25mMリン酸
ナトリウム、pH6.5±0.2中400mM NaClで段階溶離した。吸光
度が増加し始めた時点で採取を開始し、そして吸光度がピークを形成する間、吸
光度が最大限ピーク高さの10%未満に戻るまで続けた。組換え融合タンパク質
を含むWP−PEI溶出プールの容量は約2.3リットルであった。
WP−PEI溶出プールを水で約5倍に希釈し、酢酸ナトリウムで約25mM
とし、そして濃塩酸を用いてpHを4.0A±0.2に調整した。次に、材料を
、25mM酢酸ナトリウム、pH4.0±0.2で平衡された14cmx17c
m
/発酵ブイヨン80ml)に充填した。溶出液の吸光度を280nmで監視した
。カラムを最小限2カラム容量の25mM酢酸ナトリウム、pH4.0±0.2
で洗浄した。次に、カラムを25mM 4−モルホリンエタンスルホン酸(ME
S)、pH5.5(バッファーA)で、緩衝液および溶出液のpHが0.2の範
囲内になるまで洗浄した。25mM MES、pH5.5、500mM NaC
1(バッファーB)の直線勾配を100%A〜100%Bまで約0.3%/分の
速度で達成し、そしてカラムを121ml分の流量で溶離した。500ml画分
を集め;精製組換え融合タンパク質を含むこれらの画分をプールして全容量約1
1.5Lを生成した。溶出プールを限外濾過によって少なくとも約5mg/ml
の濃度まで濃縮し、そして緩衝液を0.1MトリスHCl、pH7.4によって
交換した。得られた精製濃縮融合タンパク質標品(精製薬剤濃厚物)を、実施例
2に記載のように分析して純度および活性を決定した。
実施例2
pIXY321からの精製組換え融合タンパク質の分析
精製薬剤濃厚物は、DNA 10pg未満/mg(タンパク質)およびリムル
スアメーバ細胞検定によって内毒素10単位未満/mg(タンパク質)を含む透
明無色液体であった。精製組換え融合タンパク質を含むプール試料を、還元剤(
2% 2−メルカプトエタノール)含有および不含の試料緩衝液(0.1Mトリ
ス、pH6.8、2%SDS)20%グリセロール、0.1%ピロニンY、0.
01%ブロムフェノールブルー)中で希釈し、そして10〜20%勾配ポリアク
リルアミドゲル(濃縮用ゲル:0.12Mトリス、pH6.8、4.6%アクリ
ルアミド、0.12%ビス−アクリルアミド、0.1%SDS;ランニングゲル
:0.37Mトリス、pH8.8、0.1%SDS)10〜20%アクリルアミ
ド、0.54〜0.26%ビス−アクリルアミド)のウェルに適用した。試料を
30〜40mA定電流で、追跡用色素がゲルの底部に達するまで電気泳動させた
。次に、ゲルを0.2%クーマシーブリリアントブルーR250、45%メタノ
ール、10%酢酸に入れて約1時間染色した後、25%メタノール、7.5%酢
酸によって、背景が透明になり且つタンパク質バンドが可視になるまで脱染色し
た。還元SDS−PAGEゲルをデンシトメトリー走査によって分析して、精製
組換え融合タンパク質標品の相対純度を評価した。クーマシーブルーによって染
色されたゲルの走査デンシトメトリーは、プール中に存在するタンパク質が98
%より大の組換え融合タンパク質から成ることを示した。
同様に10〜20%ゲルを製造し、試料を試料緩衝液中で希釈し且つ実質的に
同様の方法で電気泳動を行なった。電気泳動されたゲルを5%メタノール、7%
酢酸中に30〜35分間入れた後、精製水で2回洗浄し、そして2.5%グルタ
ルアルデヒド中に30〜35分間浸漬した。次に、ゲルを精製水で4回洗浄し、
95%エタノール100ml中に5〜10分間入れた。95%エタノールを精製
水で50%まで希釈し、そしてゲルを更に10〜15分間インキュベートした。
次に、ゲルを10%エタノール溶液に最低30分間移した後、それを銀染色液(
0.78%w/v硝酸銀)で12〜15分間染色した。次に、ゲルを精製水で少
なくとも5回洗浄し、そして展開溶液(0.5%クエン酸、1.9%ホルムアル
デヒド、10%エタノール)に移し、そしてタンパク質バンドが分離されるまで
インキュベートした。展開は、10%酢酸中にゲルを入れることによって停止さ
れた。銀染色により、組換え融合タンパク質標品中に存在する組換え融合タンパ
ク質以外のタンパク質は存在しなかった。
SDS−PAGEによって分離されたタンパク質を電気泳動によってニトロセ
ルロースに移し、組換えヒトGM−CSFおよび組換えヒトIL−3に対する単
クローン性抗体を用いるウェスタンブロットによって分析した。電気泳動後、ゲ
ルを移動用緩衝液(192mMグリシン、25mMトリス、20%メタノール)
中に浸漬した後、移動カセット上の3mm濾紙の上においた。移動用緩衝液中に
浸漬されたニトロセルロース(0.45μm細孔度)を各ゲル上においた。ニト
ロセルロースの上に2枚の3mm濾紙を重ね、そして移動カセットを組立てた。
組立てられた移動カセットを、移動用緩衝液が入っている電気泳動室に入れ、ニ
トロセルロースがゲルと陽極との間に位置するように方向付けた。ゲルからニト
ロセルロースへのタンパク質の移動は、1ampで1〜2時間の電気泳動によっ
て達成された。移動カセットを電気泳動室から取出し、50mMトリス、pH7
.5、150mM塩化ナトリウム中3%ウシ血清アルブミン(TBS−3%BS
A)を用いて30〜35分間ブロックした。次に、ニトロセルロースをリン酸緩
衝溶液(PBS)で2回洗浄し、そしてヒトGM−CSFに対する単クローン性
抗体(TBS−3%BSA中5μg/ml)と一緒に約1時間インキュベートし
た。二重反復試験ブロットを、IL−3に対する単クローン性抗体(TBS−3
%BSA中10μg/ml)と一緒に約1時間インキュベートした。次に、ブロ
ットをPBSで洗浄し、そしてTBS−3%BSA中1:200に希釈されたヤ
ギ抗マウスIgG−ペルオキシダーゼ結合体と一緒に約1時間インキュベートし
た。2回目のインキュベーション工程完了後、ブロットをPBSで洗浄し、そし
てペルオキシダーゼの基質として4−クロロナフトールを用いて発色試薬と一緒
にインキュベートした。ヒトGM−CSFおよびヒトIL−3に対する単クロー
ン性抗体は両方とも、組換え融合タンパク質に対して結合し且つウェスタンブロ
ットによって陽性の結果を生じた。
更に、組換え融合タンパク質の純度を、分析用逆相−HPLCにより、0.1
%トリフルオロ酢酸(TFA)中で平衡されたビダク(Vydac)C18カラ
ム(4.6mmx25cm、10μm、300オングストローム)を用いて評価
した。アセトニトリル、0.1%TFAの勾配は2%/分の変化率で達成されて
(0〜80%)、組換え融合タンパク質をカラムから溶離した。組換え融合タン
パク質に対応するピークは、組換え融合タンパク質の対照標準標品(予め精製さ
れて且つほぼ純粋であることが分かった標品)のそれに対応する保持時間に検出
された。結果は、組換え融合タンパク質が、精製薬剤濃厚物中に存在するタンパ
ク質の99%より大を構成していることを示した。
精製組換え融合タンパク質のアミノ酸組成およびアミノ末端配列を更に決定し
た。アミノ酸組成は、組換え融合タンパク質の対照標準のそれと一致した。アミ
ノ末端も対照標準組換え融合タンパク質のそれと一致した。更に、等電点電気泳
動を行なって、組換え融合タンパク質の等電点を決定した。観察されたpIバン
ドは、対照標準組換え融合タンパク質のものと一致した。
精製組換え融合タンパク質の力価は、TF−1細胞を用いる細胞増殖検定で評
価された。TF−1細胞は、ヒト赤血球性白血病細胞に由来する連続的継代細胞
系であり、増殖についてIL−3またはGM−CSFに依存する。TF−1細胞
は、GM−CSF含有培地中で維持された。検定において用いる前に、細胞をG
M−CSF不含であるように洗浄し、そして検定培地(イスコヴ修飾ダルベッコ
培地(Iscove′s Modification of Dulbecco
′s Medlum)中5x104個/mlの細胞濃度で再懸濁させた。懸濁細
胞を、組換え融合タンパク質標品、陽性対照または陰性対照の希釈液が入ってい
る96ウェル微量滴定プレートのウェルに加えた。細胞を37℃で72時間イン
キュベートし;トリチウム化チミジンをインキュベーションの最後に4時間加え
ることによって増殖を測定した。細胞をガラス繊維フィルター
上に採取し、そして取込まれた放射能量をシンチレーション計数によって決定し
た。精製組換え融合タンパク質の力価は2.1x108U/mg(単位は、TF
−1バイオアッセイにおいて半最大増殖を誘導する組換え融合タンパク質の量と
して定義される)であった。
GM−CSFおよびIL−3双方の受容体に対する組換え融合タンパク質の結
合親和性は、実質的に、パーク(Park)ら、J.Biol.Chem.26 4
:5420;1989年およびパークら、Blood 74:56;1989
年に記載のように決定された。GM−CSF受容体に対する結合親和性は1.0
x1010M-1であり;IL−3受容体に対しては2.2x1010M-1であった。
実施例3pIXY344からのIL−3/GM−CSF融合タンパク質の発現および精製
プラスミドpIXY344を含む酵母細胞を培養して、IL−3/GM−CS
F融合タンパク質を適当な培地中に発現させ且つ分泌させた。培養は発酵ブイヨ
ン約950mlを生じ、それを遠心分離によって透明にして酵母細胞を除去した
。遠心分離後、透明なブイヨンの量は約720mlであり;0.45μmカット
オフフィルターを介する濾過によってブイヨンを更に透明にした。透明なブイヨ
ンを、10K MWカットオフ膜を用いる接線流動濾過によって約70mlの量
まで濃縮した。濃縮ブイヨンを水約240mlによってダイアフィルトレーショ
ンを行なってイオン強度を7.6mSまで減少させた。ダイアフィルトレーショ
ンシステムは、水約50mlによって瞬間蒸発させて、濃縮された流体約15m
lを生じ、結果として透明なブイヨンが約5倍に濃縮された。濃縮ブイヨンは僅
かに濁りがあり、2〜8℃で一晩中貯蔵された。
翌日、濃縮ブイヨンのpHを2N HClでpH4.5に調整した後、ブイヨ
ンを、SP−トーヨーパールTMを充填され、25mM酢酸ナトリウム、pH4.
0で平衡された3.2cmX5.5cmカラムに適用した。カラムを約120m
lの25mM酢酸ナトリウム、pH5.5によって、溶出液のpHが5.5にな
るまで洗浄した。組換え融合タンパク質は、25mM酢酸ナトリウム、pH5.
5/400mM塩化ナトリウムで溶離されて、溶出液約60mlを生じた。
SP−トーヨーパールTMカラムからの溶出液を水で約3倍に希釈し、そして1
0mMトリスHClとした後、そのpHを2M水酸化ナトリウムで調整した。調
整された材料の最終pHは約8.0であり、イオン強度は9.75mSであった
。調整された材料を、25mMトリスHCl、pH8.0±0.2で平衡された
ラムを50mM酢酸ナトリウム、pH5.0±0.2によって、溶出液のpHが
5.0になるまで(約500ml)洗浄した。組換え融合タンパク質は、50m
M酢酸ナトリウム、pH4.5±0.2によって段階溶離されて、溶出液約10
0mlを生じた。
DEAEセファロースカラムからの溶出液を10mMリン酸ナトリウムとし、
2M水酸化ナトリウムを用いてpHを6.5±0.2に調整し、そして10mM
リン酸ナトリウム、pH6.5±0.2で平衡された2.2cmx1.8cmベ
ーカーボンド・ワイド・ポアTMPEI(ポリエチレンイミン)カラムに充填した
。組換え融合タンパク質を結合させた後、カラムを10mMリン酸ナトリウム、
pH6.5±0.2で洗浄し、続いて25mMリン酸ナトリウム、pH6.5±
0.2中400mM NaClを用いて段階溶離を行なった。組換え融合タンパ
ク質を含むWP−PEI溶出プールは約11mlであった。WP−PEI溶出プ
ールをSDS−PAGEによって分析し、そして均一な組換え融合タンパク質を
含んでいることが分かった。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI
C12P 21/02 H 9282−4B
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1. 顆粒球−マクロファージコロニー刺激因子(GM−CSF)およびイン ターロイキン−3(IL−3)を含む組換え融合タンパク質を水溶液から精製す る方法であって、 (a)組換え融合タンパク質を陽イオン交換樹脂に対して吸着させ; (b)組換え融合タンパク質を陽イオン交換樹脂から溶離し; (c)工程(b)からの組換え融合タンパク質を第一陰イオン交換樹脂に対し て吸着させ; (d)組換え融合タンパク質を第一陰イオン交換樹脂から溶離し; (e)工程(d)からの組換え融合タンパク質を第二陰イオン交換樹脂に対し て吸着させ; (f)組換え融合タンパク質を第二陰イオン交換樹脂から溶離する工程を含む 上記方法。 2. 陽イオン交換樹脂が、スルホネート基、スルホプロピル基およびカルボ キシメチル基から成る群より選択される官能基を有するセルロース基剤、アガロ ース基剤、デキストラン基剤、シリカ基剤および合成ポリマー基剤マトリックス から成る群より選択され;第一陰イオン交換樹脂が、第四アミノ基およびジエチ ルアミノエチル基から成る群より選択される官能基を有するセルロース基剤、ア ガロース基剤、デキストラン基剤、シリカ基剤および合成ポリマー基剤マトリッ クスから成る群より選択され;そして第二陰イオン交換樹脂が、第四アミノ基、 ジエチルアミノエチル基およびポリエチレンイミン基から成る群より選択される 官能基を有するセルロース基剤、アガロース基剤、デキストラン基剤、シリカ基 剤および合成ポリマー基剤マトリックスから成る群より選択される請求項1に記 載の方法。 3. 陽イオン交換樹脂がSP−トーヨーパール(Toyopearl)TMで ファスト・フロー(Fast Flow)であり、そして第二陰イオン交換樹脂 がベーカーボンド・ワイド・ポア(Bakerbond Wide Pore)TMPEIである請求項1に記載の方法。 4. (a)第二陰イオン交換樹脂から溶離された組換え融合タンパク質を第 二陽イオン交換樹脂に対して吸着させ;そして (b)組換え融合タンパク質を第二陽イオン交換樹脂から溶離することを更に 含む請求項1に記載の方法。 5. 第二陽イオン交換樹脂が、スルホネート基、スルホプロピル基およびカ ルボキシメチル基から成る群より選択される官能基を有するセルロース基剤、ア ガロース基剤、デキストラン基剤、シリカ基剤および合成ポリマー基剤マトリッ クスから成る群より選択される請求項4に記載の方法。 SO3−650である請求項5に記載の方法。 7. 顆粒球−マクロファージコロニー刺激因子(GM−CSF)およびイン ターロイキン−3(IL−3)を含む組換え融合タンパク質を、GM−CSFお よびIL−3を含む組換え融合タンパク質含有水溶液から精製する方法であって 、 (a)組換え融合タンパク質を第一陰イオン交換樹脂に対して吸着させ; (b)組換え融合タンパク質を第一陰イオン交換樹脂から溶離し; (c)工程(b)からの組換え融合タンパク質を陽イオン交換樹脂に対して吸 着させ; (d)組換え融合タンパク質を陽イオン交換樹脂から溶離し; (e)工程(d)からの組換え融合タンパク質を第二陰イオン交換樹脂に対し て吸着させ;そして (f)組換え融合タンパク質を第二陰イオン交換樹脂から溶離する 工程を含む上記方法。 8. 第一陰イオン交換樹脂が、第四アミノ基およびジエチルアミノエチル基 から成る群より選択される官能基を有するセルロース基剤、アガロース基剤、デ キストラン基剤、シリカ基剤および合成ポリマー基剤マトリックスから成る群よ り選択され;陽イオン交換樹脂が、スルホネート基、スルホプロピル基およびカ ルボキシメチル基から成る群より選択される官能基を有するセルロース基剤、ア ガロース基剤、デキストラン基剤、シリカ基剤および合成ポリマー基剤マトリッ クスから成る群より選択され;そして第二陰イオン交換樹脂が、第四アミノ基、 ジエチルアミノエチル基およびポリエチレンイミン基から成る群より選択される 官能基を有するセルロース基剤、アガロース基剤、デキストラン基剤、シリカ基 剤および合成ポリマー基剤マトリックスから成る群より選択される請求項7に記 載の方法。 り、陽イオン交換樹脂がSP−トーヨーパールTMであり、そして第二陰イオン交 換樹脂がベーカーボンド・ワイド・ポアTMPEIである請求項8に記載の方法。 10.(a)第二陰イオン交換樹脂から溶離された組換え融合タンパク質を第 二陽イオン交換樹脂に対して吸着させ;そして (b)組換え融合タンパク質を第二陽イオン交換樹脂から溶離することを更に 含む請求項7に記載の方法。 11.第二陽イオン交換樹脂が、スルホネート基、スルホプロピル基およびカ ルボキシメチル基から成る群より選択される官能基を有するセルロース基剤、ア ガロース基剤、デキストラン基剤、シリカ基剤および合成ポリマー基剤マトリッ クスから成る群より選択される請求項10に記載の方法。 11に記載の方法。 13.顆粒球−マクロファージコロニー刺激因子(GM−CSF)およびイン ターロイキン−3(IL−3)を含む組換え融合タンパク質を精製する方法であ って、 (a)pIXY321およびpIXY344から成る群より選択されるプラス ミドを含む細胞を培養して、組換え融合タンパク質を水性培地中に発現させ且つ 分泌させ; (b)水性培地を透明にして、組換え融合タンパク質を除去することなく培養 細胞を除去し; (c)水性培地中の組換え融合タンパク質を濃縮して、更に処理するのに好都 合な量の流体を生じ; (d)組換え融合タンパク質を含む濃縮された流体を陽イオン交換樹脂に適用 し; (e)組換え融合タンパク質を陽イオン交換樹脂に対して吸着させ; (f)陽イオン交換樹脂を洗浄して混入タンパク質を除去し; (g)組換え融合タンパク質を陽イオン交換樹脂から溶離して、組換え融合タ ンパク質を含む溶出プールを生成し; (h)工程(g)からの溶出プールを第一陰イオン交換樹脂に対して適用し; (i)溶離された組換え融合タンパク質を第一陰イオン交換樹脂に対して吸着 させ; (j)第一陰イオン交換樹脂を洗浄して混入タンパク質を除去し; (k)組換え融合タンパク質を第一陰イオン交換樹脂から溶離して、組換え融 合タンパク質を含む溶出プールを生成し; (l)工程(k)からの溶出プールを第二陰イオン交換樹脂に対して適用し; (m)組換え融合タンパク質を第二陰イオン交換樹脂に対して吸着させ; (n)第二陰イオン交換樹脂を洗浄して混入タンパク質を除去し;そして (o)組換え融合タンパク質を第二陰イオン交換樹脂から溶離して、組換え融 合タンパク質を含む溶出プールを生成する 工程を含む上記方法。 14.陽イオン交換樹脂が、スルホネート基、スルホプロピル基およびカルボ キシメチル基から成る群より選択される官能基を有するセルロース基剤、アガロ ース基剤、デキストラン基剤、シリカ基剤および合成ポリマー基剤マトリックス から成る群より選択され;第一陰イオン交換樹脂が、第四アミノ基およびジエチ ルアミノエチル基から成る群より選択される官能基を有するセルロース基剤、ア ガロース基剤、デキストラン基剤、シリカ基剤および合成ポリマー基剤マトリッ クスから成る群より選択され;そして第二陰イオン交換樹脂が、第四アミノ基、 ジエチルアミノエチル基およびポリエチレンイミン基から成る群より選択される 官能基を有するセルロース基剤、アガロース基剤、デキストラン基剤、シリカ基 剤および合成ポリマー基剤マトリックスから成る群より選択される請求項13に 記載の方法。 15.陽イオン交換樹脂がSP−トーヨーパールTMであり、第一陰イオン交換 換樹脂がベーカーボンド・ワイド・ポアTMPEIである請求項14に記載の方法 。 16.組換え融合タンパク質を、25mM酢酸ナトリウム緩衝液、pH5.5 、400mM塩化ナトリウムを加えることによって陽イオン交換樹脂から、50 mM酢酸ナトリウム緩衝液、pH4.5を加えることによって第一陰イオン交換 樹脂から、そして25mMリン酸ナトリウム緩衝液、pH5.5、400mM塩 化ナトリウムを加えることによって第二陰イオン交換樹脂PEIから溶離する請 求項15に記載の方法。 17.(a)工程(o)からの水性溶出液を第二陽イオン交換樹脂に対して適 用し; (b)組換え融合タンパク質を第二陽イオン交換樹脂に対して吸着させ; (c)第二陽イオン交換樹脂を洗浄して混入タンパク質を除去し;そして (d)組換え融合タンパク質を第二陽イオン交換樹脂から溶離して、組換え融 合タンパク質を含む水性溶出液を生成すること を更に含む請求項13に記載の方法。 18.第二陽イオン交換樹脂が、スルホネート基、スルホプロピル基およびカ ルボキシメチル基から成る群より選択される官能基を有するセルロース基剤、ア ガロース基剤、デキストラン基剤、シリカ基剤および合成ポリマー基剤マトリッ クスから成る群より選択され;第一陰イオン交換樹脂が、第四アミノ基およびジ エチルアミノエチル基から成る群より選択される官能基を有するセルロース基剤 、アガロース基剤、デキストラン基剤、シリカ基剤および合成ポリマー基剤マト リックスから成る群より選択され;そして第二陰イオン交換樹脂が、第四アミノ 基、ジエチルアミノエチル基およびポリエチレンイミン基から成る群より選択さ れる官能基を有するセルロース基剤、アガロース基剤、デキストラン基剤、シリ カ基剤および合成ポリマー基剤マトリックスから成る群より選択される請求項1 7に記載の方法。 18に記載の方法。 20.組換え融合タンパク質を、0mM塩化ナトリウム、25mM 4−モル ホリンエタンスルホン酸(MES)緩衝液、pH5.5〜500mM塩化ナトリ ウム、25mM MES緩衝液、pH6.0の塩化ナトリウム勾配を加えること によって第二陽イオン交換樹脂から溶離する請求項19に記載の方法。
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