JPH085038A - 廃棄物の焼却装置 - Google Patents

廃棄物の焼却装置

Info

Publication number
JPH085038A
JPH085038A JP13558294A JP13558294A JPH085038A JP H085038 A JPH085038 A JP H085038A JP 13558294 A JP13558294 A JP 13558294A JP 13558294 A JP13558294 A JP 13558294A JP H085038 A JPH085038 A JP H085038A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
waste
chamber
combustion
exhaust gas
combustion chamber
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP13558294A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeo Yoshigae
武男 吉ケ江
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kobe Steel Ltd filed Critical Kobe Steel Ltd
Priority to JP13558294A priority Critical patent/JPH085038A/ja
Publication of JPH085038A publication Critical patent/JPH085038A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Incineration Of Waste (AREA)
  • Gasification And Melting Of Waste (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 燃焼排ガス中の塩化水素の濃度を大幅に減少
させ、燃焼排ガスからの廃熱回収を有効に行うようにす
る。 【構成】 燃焼室32の下部に砂層からなる流動床31
bが備えられ、流動床31bの上部の一側方に廃棄物供
給口22が設けられているとともに、他側方に燃焼排ガ
ス排出口23が設けられ、廃棄物供給口22の上流側に
事前熱分解室21が設けられ、この事前熱分解室21に
熱分解ガス燃焼空気導入口27が設けられている。燃焼
室32と事前熱分解室21との間に蒸気を発生させる内
部に伝熱管72が埋設された側壁本体71が配設されて
いる。燃焼排ガス排出口の下流側にサイクロン式の二次
燃焼炉4が設けられている。二次燃焼炉4の下流側に廃
熱回収部6が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ポリ塩化ビニル等の塩
素系合成樹脂を含む廃棄物を焼却処理する廃棄物の焼却
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、各種の新素材の出現に伴い、廃棄
物は従来の天然素材を主体にしたものから、合成樹脂を
主体にしたものに変化してきている。従来、廃棄物は、
埋立て処理されるのが主流であったが、埋立て処理では
非常に広大な埋立て用地が必要であり、また多くの環境
問題が生じるという問題点を有することから、現在では
減容処理として優れた焼却が廃棄物処理の主流になって
いる。
【0003】しかし、合成樹脂からなる廃棄物は、従来
のロストル式の焼却設備を用いた場合、溶融した合成樹
脂によって設備の閉塞が起こる等燃焼処理が困難なこと
から、近年、燃焼炉の底部に砂からなる流動床を形成
し、この流動床を介して燃焼空気を燃焼室内に供給する
いわゆる流動床式の焼却装置が注目されている。このよ
うな流動床式の焼却装置は合成樹脂廃棄物用として好適
であるといわれている。
【0004】図4は、従来の流動床式焼却装置の一例を
示す説明図である。この図に示すように、焼却装置10
は、底部に砂層からなる流動床301が形成された流動
炉30と、この流動炉30の下流側に設けられた排ガス
冷却塔Cと、この排ガス冷却塔Cから導出された排ガス
と焼却装置10に供給される一次空気との熱交換で一次
空気を予熱する一次空気予熱器Pと、この一次空気予熱
器Pのさらに下流側に設けられた電気集塵機40とから
構成されている。
【0005】上記流動炉30の上側部には給塵機310
が設けられており、廃棄物Bはこの給塵機310を介し
て流動炉30内の流動床301に供給されるようになっ
ている。流動炉30内の流動床301上に供給された廃
棄物Bは、上記一次空気予熱器Pで予熱された一次空気
A1の供給を得て燃焼する。炉底が流動床301である
ため、合成樹脂からなる廃棄物Bが加熱によって軟化溶
融してもそれが流動床301内に吸収され、流動床30
1の砂の粒子間を通って供給される一次空気A1を得て
燃焼する。従って、ロストル式の焼却装置の場合に起っ
ていたような炉床の閉塞が発生しない。
【0006】流動炉30内の流動床301よりも上部は
内径が大きくかつ大容量のフリーボード部302が形成
されており、このフリーボード部302の存在によって
燃焼排ガスの流動炉30内の滞留時間が長くなるように
なっている。このフリーボード部302の下部および上
部から炉内に二次空気A2および三次空気A3が供給さ
れるようになっており、燃焼排ガス中の未燃成分を完全
燃焼させるようにしている。
【0007】流動炉30から導出された燃焼排ガスは、
排ガス冷却塔Cにおいて所定温度まで散水冷却され、そ
の後一次空気予熱器Pにおいて一次空気A1との熱交換
によってさらに冷却され、電気集塵機40に導入される
ようになっている。この電気集塵機40によって排ガス
中の粉塵が除去され、排ガスは清浄な気体となってスタ
ックSから外部に排出されるようになっている。
【0008】このような流動床301が採用された焼却
装置10を用いることにより、合成樹脂からなる廃棄物
Bであっても確実に焼却処理が可能になる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、合成樹脂と
してポリビニルクロライドやポリビニリデンクロライド
のような塩素系の合成樹脂が各所で多用されており、従
って、合成樹脂の廃棄物の中には通常上記のような塩素
系のものが混在している。このような塩素系の合成樹脂
を焼却処理すると大量の塩化水素(HCl)が発生す
る。燃焼排ガス中に塩化水素が生成すると、有害物質で
あるダイオキシンが発生しやすくなるとともに、排ガス
冷却塔Cや一次空気予熱器Pさらには電気集塵機40等
の後続の設備内あるいはそれらを結ぶ配管内で腐食が発
生する原因になる。また、腐食の面から排出経路中に廃
熱を回収するためのボイラチューブ等を配設することが
できず、従って、焼却装置10から有効に廃熱回収が行
い得ないという問題点を有している。
【0010】このようなことから、従来、図4に示すよ
うな焼却装置10において、流動炉30のフリーボード
部302の温度を高くしたり、排ガスに消石灰を添加し
て中和するなど操業条件を種々改善することが検討され
てはいるが(第2回廃棄物学会研究発表会講演論文集の
第425頁〜第428頁に掲載された「塩素系プラスチ
ック燃焼における排ガス特性」参照)、たとえ操業条件
を種々改善しても廃棄物中の塩素系合成樹脂の混合比率
は最高10%にしかすることができないというのが現状
であった。
【0011】ところが、国内の塩素系でない合成樹脂の
代表であるポリエチレン、ポリスチレン、ポリプロピレ
ンの年間生産量は約6百万tであるのに対して、塩素系
合成樹脂の代表であるポリビニルクロライドの年間生産
量が約2百万tであるから、この比率からすれば合成樹
脂廃棄物のうち塩素系合成樹脂の割合は約30%とな
り、従来の焼却装置10では、予め塩素系合成樹脂とそ
うでない合成樹脂とを選別し、合成樹脂からなる廃棄物
中の塩素系のものを10%以下に抑えないと焼却処理す
ることはできないという不都合が存在する。
【0012】本発明は、上記のような問題点を解決する
ためになされたものであり、燃焼排ガス中の塩化水素の
濃度を大幅に減少させることが可能であり、その結果、
燃焼排ガスから有効に廃熱を回収することが可能になる
とともに、合成樹脂廃棄物の内の塩素系合成樹脂の混合
比率を上昇させることができる廃棄物の焼却装置を提供
することを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
廃棄物の焼却装置は、内部に燃焼室を有し、燃焼室の下
部に砂層からなる流動床が備えられ、流動床の上部に廃
棄物供給口が設けられてなる流動床式の廃棄物の焼却装
置において、上記廃棄物供給口の上流側に事前熱分解室
が設けられ、この事前熱分解室と上記燃焼室との間に燃
焼室内の燃焼熱を事前熱分解室に伝熱する伝熱壁が設け
られ、上記事前熱分解室の上部には廃棄物導入口と事前
燃焼排ガス導出口とが設けられていることを特徴とする
ものである。
【0014】本発明の請求項2記載の廃棄物の焼却装置
は、請求項1記載の廃棄物の焼却装置において、上記伝
熱壁は耐火物で形成され、この耐火物中にボイラチュー
ブが埋設されていることを特徴とするものである。
【0015】本発明の請求項3記載の廃棄物の焼却装置
は、請求項1または2記載の廃棄物の焼却装置におい
て、上記燃焼室の下流側にサイクロン式の二次燃焼室が
設けられていることを特徴とするものである。
【0016】本発明の請求項4記載の廃棄物の焼却装置
は、請求項3記載の廃棄物の焼却装置において、上記二
次燃焼室の下流側に廃熱ボイラが設けられていることを
特徴とするものである。
【0017】
【作用】上記請求項1記載の廃棄物の焼却装置によれ
ば、事前熱分解室に導入された塩素系合成樹脂を含む廃
棄物は、まずそこで伝熱壁を介して伝熱される燃焼室か
らの燃焼熱を得て比較的低温環境で事前燃焼が行われ、
廃棄物中の塩素系合成樹脂が熱分解し、その結果得られ
た塩酸を大量に含む事前燃焼排ガスが導出口を介して系
外に導出される。そして、事前燃焼排ガスの取り除かれ
た廃棄物は、廃棄物供給口を介して燃焼室内の流動床上
に供給され、流動床を通って供給される燃焼空気を得て
本格的に燃焼し、燃焼排ガス供給口を介して次工程に排
出される。
【0018】このように、塩素系合成樹脂を含む廃棄物
は、事前熱分解室で事前処理され、塩素系合成樹脂から
発生した塩酸は事前燃焼排ガスに同伴して予め事前熱分
解室から導出されるため、燃焼室に供給された廃棄物中
には塩素系合成樹脂はすでに多くが取り除かれ、かつそ
れから生じた塩酸はほとんどが除去された状態になって
いる。従って、燃焼室内で廃棄物が本格的に燃焼に供さ
れても、廃棄物から発生する塩酸は大幅に低減した状態
になっている。
【0019】このように燃焼室内における塩酸の発生量
は大幅に低減されるため、事前熱分解室に導入される廃
棄物中の塩素系合成樹脂の混入比率を大幅に増大させる
ことが可能になるとともに、燃焼室内での塩酸に起因す
るダイオキシンの生成が有効に抑止される。
【0020】また、燃焼室の下流側に燃焼排ガスとの直
接熱交換によって廃熱を回収する熱交換器を配設して
も、燃焼排ガス中には腐食の原因物質である塩酸がほと
んど含まれていないため、熱交換機器の腐食が有効に抑
止される。
【0021】上記請求項2記載の廃棄物の焼却装置によ
れば、伝熱壁は耐火物で形成され、この耐火物中にボイ
ラチューブが埋設されているため、燃焼室での廃棄物の
燃焼によって上記ボイラチューブは加熱され、高温、高
圧の蒸気を発生させることが可能になる。
【0022】また、ボイラチューブは耐火物中にあるた
め、腐食が有効に抑止されるとともに、耐火物への燃焼
熱の蓄熱によって燃焼室内の温度変動が少なくなり安定
した燃焼が行われる。
【0023】上記請求項3記載の廃棄物の焼却装置によ
れば、燃焼排ガス排出口の下流側に二次燃焼室が設けら
れているため、燃焼室で発生した未燃成分を含む燃焼排
ガスはこの二次燃焼室において再度燃焼され、完全燃焼
した排ガスとなって系外に導出される。そして、二次燃
焼室はサイクロン式であるため、廃棄物の燃焼によって
生じた灰分等からなる粉塵が渦流の遠心力によって二次
燃焼室の壁面に捕捉され有効に除塵される。
【0024】また、二次燃焼室の存在によって燃焼排ガ
スの高温滞留時間が延長され、その結果燃焼排ガス中の
未燃成分は確実に燃焼し、最終的な排ガス中の一酸化炭
素の濃度は低減する。
【0025】上記請求項4記載の廃棄物の焼却装置によ
れば、二次燃焼室の下流側に廃熱ボイラが設けられてい
るため、燃焼廃ガスの保有している廃熱がさらに有効に
回収される。
【0026】
【実施例】図1は、本発明に係る廃棄物の焼却装置の一
例を示す説明図である。この図に示すように、焼却装置
1は、合成樹脂からなる廃棄物Wが投入される事前熱分
解炉2と、この事前熱分解炉2に一体に連設された流動
炉3と、この流動炉3の下流側に設けられた二次燃焼炉
4と、この二次燃焼炉4の下流側に連設された排ガス経
路5内に形成されている廃熱回収部6とから構成されて
いる。
【0027】上記事前熱分解炉2の胴部は斜めに形成さ
れ、この斜めの部分に事前熱分解室21が設けられてい
る。事前熱分解室21の上部は先細りに形成され、先細
りの側部に廃棄物導入口22が設けられているととも
に、頂部に事前燃焼排ガス導出口23が設けられてい
る。上記廃棄物導入口22にはホッパー22bおよびス
クリューフィーダ等の切出し手段22cからなる給塵機
22aが接続されており、この給塵機22aを介して廃
棄物Wが事前熱分解室21内に導入される。本実施例に
おいては、廃棄物Wの処理量は1日当り約100tに設
定されており、また廃棄物W中の塩素系合成樹脂の混合
比率は約40%に設定されている。
【0028】上記事前熱分解室21の下部には傾斜側壁
7が設けられており、この傾斜側壁7によって事前熱分
解炉2と流動炉3とが仕切られている。傾斜側壁7の下
端面と事前熱分解炉2の下部の側壁との間に、所定の上
下幅を有する廃棄物通路24が先下がりに形成されてお
り、事前熱分解室21内に導入された廃棄物Wはこの廃
棄物通路24を通って流動炉3内に供給されるようにな
っている。廃棄物通路24内には通路に沿って往復動す
るプッシャー25が設けられており、このプッシャー2
5の往復動によって事前熱分解室21内の廃棄物Wが円
滑に流動炉3内に供給されるようになっている。プッシ
ャー25の上部には事前熱分解室21内に熱分解ガス燃
焼空気A0を供給するための熱分解ガス燃焼空気供給口
27が設けられている。
【0029】また、上記傾斜側壁7の下端縁部には軸心
まわりに揺動自在に垂下されたダンパー26が設けられ
ており、このダンパー26の開度を調節することによっ
て、燃焼室32から事前熱分解室21内に逆流させる燃
焼排ガスの量が調節される。
【0030】上記流動炉3は、下部の流動床室31と、
この流動床室31の上部に形成された燃焼室32とから
構成されている。上記流動床室31には砂が所定厚みに
充填された流動床31bが形成されているとともに、流
動床室31の底部には一次空気A1を導入するための小
孔が多数穿孔された目皿31aが設けられており、この
目皿31aおよび流動床31bを介して一次空気A1が
燃焼室32内に供給されるようになっている。
【0031】上記燃焼室32は、事前熱分解室21と燃
焼室32とを仕切る上記傾斜側壁7に沿うように側面視
で斜めに形成され、その上部に水平天井を備えたフリー
ボード33が設けられている。このフリーボード33の
側部に排ガス排出口34が設けられており、燃焼室32
内で生成した燃焼排ガスGはこの排ガス排出口34を通
って二次燃焼炉4に導入されるようになっている。
【0032】上記二次燃焼炉4は、流動炉3の排ガス排
出口34に接続された円筒状のサイクロン室41と、こ
のサイクロン室41の上部に形成された円筒状の二次燃
焼室42と、上記サイクロン室41の下部に設けられた
すり鉢状のダストホッパ43とから構成されている。排
ガス排出口34を通ってサイクロン室41に導入される
燃焼排ガスGは、サイクロン室41の内壁面に沿うよう
に、すなわちサイクロン室41の接線方向に供給される
ようになっている。従って、サイクロン室41に導入さ
れた燃焼排ガスGは、室内で円筒状の壁面に誘導され渦
流運動を行う。
【0033】サイクロン室41と二次燃焼室42との境
界部分には、内部に突出した環状絞り壁41aが設けら
れており、この環状絞り壁41aの中央部に排ガスが通
過する円形孔41bが形成されている。
【0034】また、サイクロン室41の下部および中部
の側壁、ならびに二次燃焼室42の下部には、サイクロ
ン室41内および二次燃焼室42内に二次空気A2を導
入するための二次空気導入孔44が設けられており、サ
イクロン室41および二次燃焼室42に導入された燃焼
排ガスG中の未燃成分に二次空気A2が供給され完全燃
焼するようになっている。
【0035】上記ダストホッパ43の底部には、ダスト
ホッパ43内に貯留されたダストDを系外に切り出すた
めのロータリーフィーダー等からなる切出し手段43a
が設けられている。
【0036】そして、二次燃焼室42の天井部には、残
留未燃成分が完全燃焼して生成した燃焼排ガスGを排出
する排ガス排出口42aが設けられており、この排ガス
排出口42aに断熱処理が施された排ガス経路5が接続
されており、この排ガス経路5内に廃熱回収部6が形成
されている。
【0037】この廃熱回収部6には、上流側から廃熱ボ
イラであるスーパーヒータ61、エバポレータ62およ
びエコノマイザ63ならびにエアヒータ64が設けられ
ている。スーパーヒータ61、エバポレータ62および
エアヒータ64はいずれも熱媒体として水が用いられ、
この水を流通させる伝熱管が廃熱回収部6内に配設され
ている。スーパーヒータ61およびエバポレータ62の
場合は燃焼排ガスGとの熱交換によって水を加熱してス
チームとして取り出すように構成されているが、エアヒ
ータ63の場合は加熱空気として取り出される。また、
エアヒータ64は、燃焼排ガスGとの熱交換によって空
気を加熱するためのものである。
【0038】そして、本発明においては、上記傾斜側壁
7には加熱装置としての機能が付与されている。図2
は、傾斜側壁7の一例を示す一部切欠き斜視図である。
この図に示すように、傾斜側壁7は、事前熱分解室21
内に斜め下方に向かって没入した耐火煉瓦等からなる側
壁本体(伝熱壁)71と、この側壁本体71の内部に埋
設された伝熱管(ボイラチューブ)72とから構成され
ている。
【0039】上記伝熱管72は、側壁本体71内を蛇行
するように配設されて伝熱面積が大きくなるようにして
いる。この伝熱管72の両端部は側壁本体71から外部
に導出され、一方の端部に伝熱管72内に被加熱水M1
を導入するための水導入部73が設けられているととも
に、他方の端部に蒸気M2を導出する蒸気導出部74が
設けられている。従って水導入部73から伝熱管72内
に導入された被加熱水M1は、側壁本体71を介して伝
熱された燃焼室32内の燃焼熱によって加熱され、蒸気
M2となって蒸気導出部74から外部に導出されるよう
になっている。
【0040】本発明の焼却装置1は、以上のように構成
されているので、事前熱分解炉2の熱分解ガス燃焼空気
供給口27から熱分解ガス燃焼空気A0を事前熱分解室
21内に供給するとともに、目皿31aを介して一次空
気A1を流動床室31内に供給し、流動床室31内の図
略のパイロットバーナを点火した状態で給塵機22aを
稼働させると、廃棄物Wは廃棄物導入口22を介して事
前熱分解室21内に導入され、プッシャー25の往復動
により廃棄物通路24を通って流動床31b上の燃焼室
32に導入され、上記パイロットバーナの炎によって点
火されて燃焼を開始する。
【0041】そして、燃焼室32内の廃棄物Wの燃焼が
安定すると、燃焼排ガスGの一部は廃棄物通路24を介
して事前熱分解室21内に導入されるとともに、燃焼熱
は傾斜側壁7を介して事前熱分解室21内の廃棄物Wに
伝達され、廃棄物Wは事前熱分解室21内で事前燃焼す
る。この事前熱分解室21内での燃焼温度は300℃〜
500℃になるように調節される。この調節はダンパー
26の開度および熱分解ガス燃焼空気A0の供給量を制
御することによって行われる。
【0042】事前熱分解室21内での燃焼温度が300
℃〜500℃にコントロールされることによって、事前
熱分解室21内の廃棄物Wは、熱分解が主体となった燃
焼が行われ、燃焼排ガス(以下熱分解ガスG1という)
が発生する。そして、廃棄物Wに塩素系合成樹脂が混入
されている場合は、それが分解して熱分解ガスG1中に
は多くの塩化水素が含まれた状態になる。具体的には、
塩素系合成樹脂中の塩化水素の60〜70%が熱分解ガ
スG1に同伴し、塩化水素リッチのガスになって燃焼空
気と混合して完全燃焼した後、事前燃焼排ガス導出口2
3から系外に導出される。この系外に導出された熱分解
ガスG1は、図外の所定のガス処理設備において塩化水
素回収処理が施される。
【0043】このように、事前熱分解室21において廃
棄物W中の塩化水素の60〜70%が予め除去されるた
め、つぎの燃焼室32へは塩化水素が極めて少ない状態
の廃棄物Wが導入されることになり、その結果塩素系の
合成樹脂廃棄物の混焼割合を約40%にまで高めること
が可能になる。
【0044】上記事前熱分解室21から廃棄物通路24
を通って流動炉3の燃焼室32内に導入された廃棄物W
は軟化溶融状態になり流動床31b上に供給される一
方、一次空気A1は目皿31aを介して流動床室31内
に導入されるため、軟化溶融状態の廃棄物Wは流動して
いる砂の粒子間から一次空気A1の供給を受ける状態に
なり、炉床の閉塞は起こらず極めて良好に燃焼する。な
お、本実施例においては、燃焼室32内における空気比
は約1.2に設定されている。
【0045】この流動床31b上での廃棄物Wの燃焼に
よって、傾斜側壁7は加熱され、側壁本体71内に埋設
されている伝熱管72に燃焼熱が伝熱されるため、水導
入部73から伝熱管72内に供給された被加熱水M1は
蒸発して蒸気M2になり蒸気導出部74から系外に導出
される。上記側壁本体71は燃焼室32内の火炎に直接
曝されるため、側壁本体71によって内部の伝熱管72
に対する高伝熱面が形成され、伝熱管72内で効果的に
高温、高圧の蒸気発生が可能になる。発生した蒸気はそ
のまま熱源として使用してもよいし、スーパーヒータ6
1に供給してさらに高温、高圧の蒸気にしてもよい。本
実施例においては、この伝熱管72で圧力が約30kg
/cm2G、温度が約235℃の蒸気が発生する。
【0046】また、上記伝熱管72は耐火物からなる側
壁本体71内に埋設されて保護されているため、たとえ
廃棄物W中の塩素系合成樹脂が熱分解して多量の塩化水
素が発生しても、伝熱管72が腐食することが有効に抑
止される。また、側壁本体71は耐火物製であるため、
その大きい熱容量によって事前熱分解室21の温度維持
の役目を有効に果たすことができる。
【0047】一方、燃焼室32内で生成した燃焼排ガス
Gは、フリーボード33で滞留した後排ガス排出口34
を介して接線方向から二次燃焼炉4のサイクロン室41
内に導入される。このサイクロン室41内においては、
発生した渦流の遠心力によって燃焼排ガスG中の粉塵は
その約80%がサイクロン室41の内壁面に捕捉され、
落下してダストホッパ43内に貯溜される。
【0048】そして、粉塵の除去された燃焼排ガスG中
の未燃成分は、二次空気導入孔44から導入された二次
空気A2によってサイクロン室41および二次燃焼室4
2内で燃焼され、清浄な約800℃の燃焼排ガスGとな
って排ガス経路5を介して系外に排出される。この排ガ
ス経路5には廃熱回収部6が形成されており、この廃熱
回収部6には上流側から、スーパーヒータ61、エバポ
レータ62、エコノマイザ63およびエアヒータ64が
設けられているため、これらによって燃焼排ガスGの保
有している廃熱が有効に回収される。本実施例において
は、流動炉3と二次燃焼炉4内との合計空気比は2.2
に設定されている。
【0049】上記廃熱回収部6に導出された燃焼排ガス
Gは、二次燃焼炉4内での除塵および二次燃焼によっ
て、一酸化炭素の濃度は低くなるとともにダイオキシン
類の発生も有効に抑止される。また、上記除塵によって
塩酸ミストや硫酸ミストなどの腐食性物質も除去されて
いるため、廃熱回収部6内でのスーパーヒータ61、エ
バポレータ62、エコノマイザ63およびエアヒータ6
4の伝熱管の腐食が有効に抑止される。
【0050】なお、本実施例においては、上記スーパー
ヒータ61から温度が約300℃で圧力が約30kg/
cm2Gの蒸気を11.2t/h得ることができた。こ
の蒸気を用いて1600KWの電力を発電させることが
できた。発電端効率は約16.5%であった。
【0051】図3は、本発明の廃棄物の焼却装置の他の
例を示す断面視の説明図である。この例の場合は、傾斜
側壁7の伝熱管72を過熱器として利用するものであ
る。すなわち、スーパーヒータ61の下流側が、一点鎖
線で示すように、蒸気導入部73′に接続されている。
その他は上記の例と同じである。すなわち、スーパーヒ
ータ61で得られた蒸気を傾斜側壁7の伝熱管72に供
給してさらに高温、高圧の過熱蒸気を発生させるように
なっている。従って、例えば先の実施例においてスーパ
ーヒータ61から得られた温度が約300℃で圧力が約
30kg/cm2Gの蒸気を、温度が約400℃で圧力
が約40kg/cm2Gの蒸気にすることが可能にな
る。この蒸気を用いて発電したところ、約1775Kw
の電力を発電することができた。この場合の発電端効率
は18.3%であり、先の例の16.5%に対して約1
1%も効率が向上した。
【0052】
【発明の効果】本発明の請求項1記載の廃棄物の焼却装
置によれば、塩素系合成樹脂を含む廃棄物は、伝熱壁を
介して伝熱される燃焼室からの燃焼熱を得て事前熱分解
室で事前燃焼が行われ、塩素系合成樹脂から発生した塩
酸は事前燃焼排ガスに同伴して予め事前熱分解室から導
出されるため、燃焼室に供給された廃棄物中には塩素系
合成樹脂はすでに分解され、かつそれから生じた塩酸は
ほとんどが取り除かれた状態になっており、従って、燃
焼室内で廃棄物が本格的に燃焼に供されても、廃棄物か
ら発生する塩酸は大幅に低減される。
【0053】このように塩素系合成樹脂から発生する塩
酸量は大幅に低減するため、事前熱分解室に導入される
廃棄物中の塩素系合成樹脂の混入比率を大幅に増大させ
ることが可能になるとともに、燃焼室内での塩酸に起因
するダイオキシンの生成が有効に抑止される。
【0054】また、燃焼室の下流側に燃焼排ガスとの直
接熱交換によって廃熱を回収する熱交換器を配設して
も、燃焼排ガス中には腐食の原因物質である塩酸がほと
んど含まれていないため、熱交換機器の腐食が有効に抑
止される。
【0055】本発明の請求項2記載の廃棄物の焼却装置
によれば、燃焼室と事前熱分解室との間にボイラチュー
ブ内設された伝熱壁が配設されているため、燃焼室での
廃棄物の燃焼によって上記ボイラチューブは加熱され、
高温、高圧の蒸気を発生させることが可能になる。ま
た、ボイラチューブは耐火物内に埋設されているため、
その腐食は有効に抑止されるとともに、耐火物への燃焼
熱の蓄熱によって燃焼室内の温度変動が少なくなり安定
した燃焼が行われる。
【0056】本発明の請求項3記載の廃棄物の焼却装置
によれば、燃焼排ガス排出口の下流側にサイクロン式の
二次燃焼室が設けられているため、燃焼室で発生した未
燃成分を含む燃焼排ガスはこの二次燃焼室において再度
燃焼され、完全燃焼した排ガスとなって系外に導出され
る。そして、二次燃焼室はサイクロン式が適用されてい
るため、廃棄物の燃焼によって生じた灰分等からなる粉
塵が渦流の遠心力によって二次燃焼室の壁面に捕捉され
有効に除塵される。
【0057】また、二次燃焼室の存在によって燃焼排ガ
スの高温滞留時間が延長され、その結果燃焼排ガス中の
未燃成分は確実に燃焼し、最終的な排ガス中の一酸化炭
素の濃度は低減する。
【0058】本発明の請求項4記載の廃棄物の焼却装置
によれば、二次燃焼室の下流側に廃熱ボイラが設けられ
ているため、燃焼廃ガスの保有している廃熱が有効に回
収される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る廃棄物の焼却装置の一例を示す断
面視の説明図である。
【図2】事前熱分解炉の事前熱分解室と流動炉の燃焼室
との間に設けられた傾斜側壁の一部切欠き斜視図であ
る。
【図3】本発明に係る廃棄物の焼却装置の他の例を示す
断面視の説明図である。
【図4】従来の廃棄物の焼却装置を例示する説明図であ
る。
【符号の説明】
1 焼却装置 2 事前熱分解炉 21 事前熱分解室 22 廃棄物導入口 22a 給塵機 22b ホッパー 22c 切出し手段 23 事前燃焼排ガス導出口 24 廃棄物通路 25 プッシャー 26 ダンパー 27 熱分解ガス燃焼空気供給口 3 流動炉 31 流動床室 31a 目皿 31b 流動床 32 燃焼室 33 フリーボード 4 二次燃焼炉 41 サイクロン室 41a 環状絞り壁 41b 円形孔 42 二次燃焼室 43 ダストホッパ 43a 切出し手段 44 二次空気導入孔 5 排ガス経路 6 廃熱回収部 61 スーパーヒータ 62 エバポレータ 63 エコノマイザ 64 エアヒータ 7 傾斜側壁 71 側壁本体(伝熱壁) 72 伝熱管 W 廃棄物 A0 熱分解ガス燃焼空気 A1 一次空気 A2 二次空気 G 燃焼排ガス G1 熱分解ガス D ダスト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F23G 5/46 ZAB A 7/00 ZAB G

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に燃焼室を有し、燃焼室の下部に砂
    層からなる流動床が備えられ、流動床の上部に廃棄物供
    給口が設けられてなる流動床式の廃棄物の焼却装置にお
    いて、上記廃棄物供給口の上流側に事前熱分解室が設け
    られ、この事前熱分解室と上記燃焼室との間に燃焼室内
    の燃焼熱を事前熱分解室に伝熱する伝熱壁が設けられ、
    上記事前熱分解室の上部には廃棄物導入口と事前燃焼排
    ガス導出口とが設けられていることを特徴とする廃棄物
    の焼却装置。
  2. 【請求項2】 上記伝熱壁は耐火物で形成され、この耐
    火物中にボイラチューブが埋設されていることを特徴と
    する請求項1記載の廃棄物の焼却装置。
  3. 【請求項3】 上記燃焼室の下流側にサイクロン式の二
    次燃焼室が設けられていることを特徴とする請求項1ま
    たは2記載の廃棄物の焼却装置。
  4. 【請求項4】 上記二次燃焼室の下流側に廃熱ボイラが
    設けられていることを特徴とする請求項3記載の廃棄物
    の焼却装置。
JP13558294A 1994-06-17 1994-06-17 廃棄物の焼却装置 Pending JPH085038A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13558294A JPH085038A (ja) 1994-06-17 1994-06-17 廃棄物の焼却装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13558294A JPH085038A (ja) 1994-06-17 1994-06-17 廃棄物の焼却装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH085038A true JPH085038A (ja) 1996-01-12

Family

ID=15155196

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP13558294A Pending JPH085038A (ja) 1994-06-17 1994-06-17 廃棄物の焼却装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH085038A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102006013403B4 (de) * 2006-03-23 2008-08-14 Seemann, Uwe, Dipl.-Ing. Verfahren und Einrichtung zur Abluftreinigung
JP2013155954A (ja) * 2012-01-31 2013-08-15 Kobelco Eco-Solutions Co Ltd 二段燃焼炉および二段燃焼方法
JP2015045483A (ja) * 2013-08-29 2015-03-12 文雄 高崎 発電システム及び発電方法
JP2015224801A (ja) * 2014-05-26 2015-12-14 忠行 猪野 サイクロン焼却機
CN105642660A (zh) * 2016-03-25 2016-06-08 无锡宇辰工业污泥处理技术研究院有限公司 一种固体废物资源化处理设备
CN110894949A (zh) * 2019-12-06 2020-03-20 付顺坤 一种小型多级炉排式垃圾焚烧设备
CN111810959A (zh) * 2020-07-02 2020-10-23 浙江双屿实业有限公司 一种有机固废处理能量转换装置

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102006013403B4 (de) * 2006-03-23 2008-08-14 Seemann, Uwe, Dipl.-Ing. Verfahren und Einrichtung zur Abluftreinigung
JP2013155954A (ja) * 2012-01-31 2013-08-15 Kobelco Eco-Solutions Co Ltd 二段燃焼炉および二段燃焼方法
JP2015045483A (ja) * 2013-08-29 2015-03-12 文雄 高崎 発電システム及び発電方法
JP2015224801A (ja) * 2014-05-26 2015-12-14 忠行 猪野 サイクロン焼却機
CN105642660A (zh) * 2016-03-25 2016-06-08 无锡宇辰工业污泥处理技术研究院有限公司 一种固体废物资源化处理设备
CN110894949A (zh) * 2019-12-06 2020-03-20 付顺坤 一种小型多级炉排式垃圾焚烧设备
CN111810959A (zh) * 2020-07-02 2020-10-23 浙江双屿实业有限公司 一种有机固废处理能量转换装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3153091B2 (ja) 廃棄物の処理方法及びガス化及び熔融燃焼装置
KR20000076167A (ko) 연소 장치
KR970006969B1 (ko) 유동층 쓰레기 소각로
JP2001153347A (ja) 廃熱回収ボイラ及び廃棄物処理用設備
JPH085038A (ja) 廃棄物の焼却装置
JPH11270816A (ja) 溶融炉におけるダイオキシン類低減方法及び装置
JP2000304235A (ja) ごみのガス化溶融装置の制御方法および装置
JP4295286B2 (ja) 旋回溶融炉を備えたボイラ構造
JPH11159719A (ja) 廃棄物焼却方法
JP3663715B2 (ja) 循環流動層ボイラ
JP2898625B1 (ja) 未燃灰によるダイオキシン類の除去・分解方法及び装置
JP3270457B1 (ja) 廃棄物の処理方法及びガス化及び熔融装置
JP3276271B2 (ja) 廃棄物の焼却熱を利用した過熱蒸気製造装置
JP3285740B2 (ja) 廃棄物の焼却熱を利用した過熱蒸気製造装置
JP2003294217A (ja) 有機物を含有する処理物の焼却処理装置および焼却処理方法
JP3757032B2 (ja) 廃棄物の熱分解溶融燃焼装置
JP3057349B2 (ja) 微粉脱塩剤供給機能を備えた2段流動層ごみ焼却炉
JP3046309B1 (ja) チャ―分離方式ごみガス化溶融装置におけるダイオキシン類の低減方法及び装置
JPH1129779A (ja) 廃プラスチックガス化・灰溶融を利用する発電方法
JP3272582B2 (ja) 廃棄物の焼却熱を利用した過熱蒸気製造装置
JP3270447B2 (ja) 廃棄物の処理方法及びガス化及び熔融装置
JP4265975B2 (ja) 熱回収方法、可燃物の処理方法、熱回収システム及び可燃物の処理装置
JP3270454B1 (ja) 廃棄物の処理方法及びガス化及び熔融装置
JP3270455B2 (ja) 廃棄物の処理方法及びガス化及び熔融装置
JP3276272B2 (ja) 廃棄物の焼却熱を利用した過熱蒸気製造装置