JPH0850394A - 帯電部材、帯電装置、画像形成装置、及びプロセスカートリッジ - Google Patents

帯電部材、帯電装置、画像形成装置、及びプロセスカートリッジ

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JPH0850394A
JPH0850394A JP6204263A JP20426394A JPH0850394A JP H0850394 A JPH0850394 A JP H0850394A JP 6204263 A JP6204263 A JP 6204263A JP 20426394 A JP20426394 A JP 20426394A JP H0850394 A JPH0850394 A JP H0850394A
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Yoshi Toshida
嘉 土志田
Harumi Ishiyama
晴美 石山
Tadashi Furuya
正 古屋
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電荷注入帯電におけるブラシ型接触帯電部材
20、該帯電部材を用いた帯電装置2、該帯電部材ない
し帯電装置を用いた画像形成装置ないしプロセスカート
リッジについて、該帯電部材20の被帯電体1に対する
均一接触性を磁気ブラシと同様に確保すると共に、磁気
ブラシで問題の磁性導電粒子の離脱・流失による不具合
をなくして、被帯電体表面の帯電の均一性・長期安定性
の向上を図ること、画像形成装置やプロセスカートリッ
ジにあってはその帯電の均一性・長期安定性により、高
品位な画像を長期にわたり安定に出力させること。 【構成】 ブラシ部23を被帯電体1に当接させ電圧を
印加して被帯電体を帯電させるブラシ型の接触帯電部材
20であり、ブラシ部23に磁性導電粒子24を内包す
ることを特徴とする帯電部材、該帯電部材を用いた帯電
装置2、該帯電部材ないし帯電装置を用いた画像形成装
置ないしプロセスカートリッジ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、帯電部材、帯電装置、
画像形成装置、及びプロセスカートリッジに関する。
【0002】より詳しくは、 a.少なくとも最表面の層中に導電性微粒子が分散され
ている被帯電体にブラシ部(ブラシ毛部、ブラシ繊維
部、パイル部)を当接させ電圧を印加して被帯電体を電
荷注入帯電させるブラシ型の接触帯電部材、 b.このブラシ型帯電部材を用いた接触式の帯電装置、 c.この帯電装置を像担持体の帯電処理手段として用い
た画像形成装置、 d.少なくとも、像担持体と、該像担持体を帯電処理す
るための該帯電装置の少なくとも帯電部材を包含し、画
像形成装置本体に対して着脱されるプロセスカートリッ
ジ、 に関する。
【0003】
【従来の技術】従来、例えば、電子写真装置・静電記録
装置などの画像形成装置(複写機・プリンタ等)におい
て、感光体・誘電体等の像担持体、その他転写材等の被
帯電体を帯電処理(除電処理も含む)する手段・機器と
しては非接触式であるコロナ帯電器が広く利用されてい
た。
【0004】近年は、これに代って、接触式の帯電装置
(接触帯電装置)が実用化されてきている。これはロー
ル型・ブレード型などの帯電部材(導電部材)を被帯電
体に接触させて電圧を印加することによって被帯電体面
を帯電させるもので、コロナ帯電器に比べて低オゾン・
低消費電力化(低電圧)等の特長がある。
【0005】特に、接触帯電部材として導電ローラ(帯
電ローラ)を用いたローラ帯電方式が帯電の安定性とい
う点から好ましく用いられている。ローラ帯電では、帯
電部材としての導電性の弾性ローラを被帯電体に加圧当
接させ、これに電圧を印加することによって被帯電体の
帯電を行う。
【0006】この接触帯電装置においては、帯電は接触
帯電部材から被帯電体への放電によって主に行われるた
め、或るしきい(閾)値電圧以上の電圧を印加すること
によって帯電が開始される。例を示すと、電子写真装置
において、被帯電体としての、厚さ25μmのOPC感
光体に対して帯電ローラを加圧当接して電圧を印加して
帯電処理させた場合には、帯電ローラに対して約640
V以上の電圧を印加すれば感光体の表面電位が上昇し始
め、それ以降は印加電圧に対して傾き1で線形に感光体
表面電位が増加する。以後、このしきい値電圧を帯電開
始電圧Vthと定義する。
【0007】つまり、電子写真に必要とされる所望の感
光体表面電位Vdを得るためには、帯電ローラにはVd
+Vthという必要とされるVd以上のDC電圧が必要
となる。このようにしてDC電圧のみを接触帯電部材に
印加して帯電を行う方法を以下「DC帯電方式」と称す
る。
【0008】しかし、DC帯電方式においては環境変動
等によって接触帯電部材の抵抗値が変動するため、ま
た、被帯電体としての感光体が削れることによって膜厚
が変化するとVthが変動するため、感光体の電位を所
望の値にすることが難しかった。
【0009】このため、更なる帯電の均一化を図るため
に特開昭63−149669号公報等に開示されるよう
に、所望の感光体表面電位Vdに相当するDC電圧に2
×Vth以上のピーク間電圧を持つAC成分を重畳した
振動電圧を接触帯電部材に印加する「AC帯電方式」が
用いられる。これはAC成分による電位のならし効果を
目的としたものであり、被帯電体の電位はAC電圧のピ
ークの中央である感光体表面電位Vdに収束し、環境等
の外乱には影響されることはない。
【0010】ところが、上述のようなDC帯電方式もし
くはAC帯電方式の接触帯電装置においても、その本質
的な帯電機構は帯電部材から被帯電体への放電現象を用
いているため、先に述べたように帯電に必要とされる電
圧は所望の被帯電体表面電位Vd以上の値が必要とさ
れ、微量のオゾンは発生する。また、帯電均一化のため
にAC帯電方式を用いた場合には、更なるオゾン量の発
生、AC電圧の電界による帯電部材と被帯電体の振動騒
音(AC帯電音と称す)の発生、また放電による被帯電
体としての感光体表面の劣化等が顕著になり、新たな問
題となっていた。
【0011】このため、感光体等の被帯電体への電荷の
直接注入による帯電が望まれていた。従来も、帯電ロー
ラ、帯電ブラシ等の接触導電部材に高電圧を印加し、感
光体表面にあるトラップ準位等に電荷を注入して接触注
入帯電を行う方法もあるが、注入効率等が悪く、実用化
に至っていないのが現状である。
【0012】また特開平6−3921号公報等に、被帯
電体への電荷の直接注入による帯電方式(電荷注入帯電
方式)が開示されている。この帯電方式は、表面に電荷
注入層を設けた被帯電体としての感光体に、帯電ローラ
・帯電ブラシ・帯電磁気ブラシ等の接触導電部材(接触
帯電部材、注入帯電部材)を接触させて電圧を印加する
ことで、感光体上の電荷注入層の導電粒子(フロート電
極)に電荷を注入して接触注入帯電を行う方法である。
具体的には、電荷注入層は、感光体表面にアクリル樹脂
に導電フィラーであるアンチモンドープで導電化したS
nO2 粒子を分散したものを塗工して用いることが可能
である。
【0013】この電荷注入帯電方式では、放電現象を用
いていないため、帯電に必要とされる電圧は所望する感
光体表面電位VdのみのDC電圧であり、オゾンの発生
もない。更に、AC電圧を印加しないのでAC帯電音の
発生もなく、ローラ帯電方式と比べると、より低オゾン
(オゾンレス)、低電力化の帯電方式である。
【0014】図6に磁気ブラシ型帯電部材を用いた電荷
注入帯電方式の帯電装置の一例を示した。(a)は横断
面模型図、(b)は帯電部材の一端側の縦断面模型図で
ある。
【0015】100は被帯電体であり、例えば電子写真
装置の像担持体としての回転ドラム型の電子写真感光体
(以下、ドラムと記す)とする。このドラム100は、
導電性ドラム基体100aと、その外周面に形成した感
光体層100bからなり、感光体層100bは表面に電
荷注入層を有しており、矢示の時計方向に所定の周速度
(プロセススピード)をもって回転駆動される。
【0016】200は磁気ブラシ型の接触帯電部材20
1を用いた帯電装置である。帯電部材201は、磁力発
生部材としてのマグネットローラ202と、その外側に
該ローラに同心に回転可能に外嵌した、磁気ブラシへの
給電部としての非磁性の電極スリーブ203と、この電
極スリーブ203の外周面に内部のマグネットローラ2
02の磁力により吸着させて形成保持させた磁性粒子
(以下、キャリアと記す)による磁気ブラシ204から
なる。
【0017】この帯電部材201は被帯電体としてのド
ラム100に略並行に配列し、磁気ブラシ204をドラ
ム100面に接触させてマグネットローラ202の軸2
02aを不図示の軸受部に保持させて配設してある。マ
グネットローラ202は非回転に固定保持され、非磁性
の電極スリーブ203が不図示の駆動手段により矢示の
時計方向に所定の周速度で回転駆動される。即ち磁気ブ
ラシ204がドラム100面に接触を保ちながら電極ス
リーブ203の回転に伴い回転する。Nは磁気ブラシ2
04とドラム100との接触ニップ部(以下、帯電ニッ
プ部と記す)である。S1は磁気ブラシ204への給電
部としての電極スリーブ203に対する帯電バイアス印
加電源である。
【0018】而して、ドラム100及び電極スリーブ2
03が回転駆動され、また電源S1から電極スリーブ2
03に対して所定の極性・電位の帯電バイアスが印加さ
れることで、磁気ブラシ204によりドラム100の感
光体層100b表面の電荷注入層の導電粒子に電荷注入
がなされて、ドラム100の感光体層100b面が所定
の極性・電位に電荷注入帯電方式で帯電処理される。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記
の、接触帯電部材として磁気ブラシ型帯電部材201を
用いた磁気ブラシ帯電の場合は、磁気ブラシ204の長
手端部のキャリアが磁気ブラシ204と被帯電体として
のドラム100の当接部である帯電ニップ部N内で非帯
電域である長手外側領域D(図6の(b))へ矢印A方
向に押し出されてしまう。この領域Dは、磁気ブラシが
ドラムに常時接触していないため、ドラム表面が均一に
帯電されておらず、ドラムの表面電位としては帯電電位
よりもかなり低くなっている。ところが、磁気ブラシ2
04には帯電電位分の電圧(例;−700V)が印加さ
れているので、磁気ブラシ204とドラム100表面の
間には電位差が生じ、磁気ブラシ204のキャリアに給
電部である電極スリーブ203より電荷が注入されて生
じる矢印B方向の力により、磁気ブラシ204のキャリ
アが帯電部材201側から被帯電体としてのドラム10
0側へ移動してしまう。
【0020】つまり、電極スリーブ203内にマグネッ
トローラ202を配し、その磁気拘束力で磁性粒子であ
るキャリアの磁気ブラシを形成保持させているのだが、
マグネットローラ202の端部では磁気拘束力が弱くな
るために、電極スリーブ203とドラム100の帯電ニ
ップ部Nから電極スリーブ長手方向に押しだされたキャ
リアが保持されきらずにドラム100上にもっていかれ
る(磁気ブラシキャリアの離脱・流失)。この磁気拘束
力から逃れたキャリアが、帯電部位の下流にある露光部
で露光を遮ったり、現像装置内に混入して現像を妨げて
画像不良を起こすといった問題が生じていた。
【0021】また、このような磁気ブラシ帯電におい
て、被帯電体への磁気ブラシキャリア付着が生じると、
帯電部材の磁気ブラシキャリアが徐々に減少すること
で、徐々に帯電不良などを生じる。そのため、磁気ブラ
シ帯電を用いた画像形成装置やプロセスカートリッジに
あっては、その帯電不良に起因する画像不良が生じるた
め長期に渡っては使用できないという問題があった。
【0022】また前述したDC帯電方式やAC帯電方式
の接触帯電装置において、接触帯電部材として、帯電ロ
ーラの他に、帯電ブラシを使用したブラシ帯電方式が検
討されてきており、固定ブラシを使用すると機構的に簡
易であり、コスト的にも導電ローラを使用したローラ帯
電方式より有利なため実用化されつつある。この場合被
帯電体に対する帯電ブラシのブラシ部(ブラシ毛部、ブ
ラシ繊維部、パイル部オ)の均一接触性向上を目的に、
ブラシ部を構成するブラシ繊維としてのパイルの植え込
み密度を上げたり、繊維の形状を工夫する等の手段が提
案されていた。
【0023】しかし、低電圧の電荷注入帯電方式では特
に被帯電体に対する帯電ブラシの均一接触性の確保が重
要であり、帯電ブラシを回転ローラ体にして被帯電体と
の間に周速差を与えたとしても、ブラシ繊維の植え込み
密度の増加がブラシ繊維を植え込む基布の糸径から自ず
と制限されるので、均一な接触性確保に限界があった。
【0024】上記の均一な接触性を得るには磁気ブラシ
の方が有利であるが、前述のように磁気拘束力を逃れた
微細な磁気ブラシキャリアが画像不良の原因になった
り、キャリアが減ることで帯電性能が低下するといった
問題がある。
【0025】本発明は、電荷注入帯電におけるブラシ型
の接触帯電部材、該帯電部材を用いた帯電装置、該帯電
部材ないし帯電装置を用いた画像形成装置ないしプロセ
スカートリッジについて、該帯電部材の被帯電体ないし
は像担持体に対する均一接触性を磁気ブラシと同様に確
保すると共に、磁気ブラシで問題の磁気ブラシキャリア
の離脱・流失による不具合をなくして、被帯電体表面の
帯電の均一性・長期安定性の向上を図ること、画像形成
装置やプロセスカートリッジにあってはその帯電の均一
性・長期安定性により、高品位な画像を長期にわたり安
定に出力させることを可能にすることを目的とする。
【0026】
【課題を解決するための手段】本発明は下記の構成を特
徴とする、帯電部材、帯電装置、画像形成装置、及びプ
ロセスカートリッジである。
【0027】(1)少なくとも最表面の層中に導電性微
粒子が分散されている被帯電体にブラシ部を当接させ電
圧を印加して被帯電体を帯電させるブラシ型の接触帯電
部材であり、ブラシ部に磁性導電粒子を内包することを
特徴とする帯電部材。
【0028】(2) ブラシ部の両端に磁性導電粒子を
内包しない部分を設けたことを特徴とする(1)に記載
の帯電部材。
【0029】(3)外周囲にブラシ部を有する回転可能
なローラ体であることを特徴とする(1)に記載の帯電
部材。
【0030】(4)少なくとも最表面の層中に導電性微
粒子が分散されている被帯電体に電圧を印加した帯電部
材を当接させて被帯電体を帯電する帯電装置であり、上
記帯電部材は、ブラシ部を被帯電体に当接させ電圧を印
加して被帯電体を帯電させるブラシ型の接触帯電部材で
あり、ブラシ部に磁性導電粒子を内包することを特徴と
する帯電装置。
【0031】(5)帯電部材が外周囲にブラシ部を有す
る回転可能なローラ体であることを特徴とする(4)に
記載の帯電装置。
【0032】(6)被帯電体が画像形成装置の像担持体
であることを特徴とする(4)又は(5)に記載の帯電
装置。
【0033】(7)像担持体が、導電性基体上に、感光
層、表面保護層をこの順に積層した感光体であることを
特徴とする(6)に記載の帯電装置。
【0034】(8)像担持体が、導電性基体上に、電荷
発生層、電荷輸送層をこの順に積層した感光体であるこ
とを特徴とする(6)に記載の帯電装置。
【0035】(9)像担持体に該像担持体面を帯電装置
で帯電する工程を含む作像プロセスを適用して画像記録
を実行する画像形成装置であり、上記帯電装置は、少な
くとも最表面の層中に導電性微粒子が分散されている像
担持体に電圧を印加した帯電部材を当接させて像担持体
を帯電する帯電装置であり、上記帯電部材は、ブラシ部
を像担持体に当接させ電圧を印加して像担持体を帯電さ
せるブラシ型の接触帯電部材であり、ブラシ部に磁性導
電粒子を内包することを特徴とする画像形成装置。
【0036】(10)帯電部材が外周囲にブラシ部を有
する回転可能なローラ体であることを特徴とする(9)
に記載の画像形成装置。
【0037】(11)像担持体が、導電性基体上に、感
光層、表面保護層をこの順に積層した感光体であること
を特徴とする(9)又は(10)に記載の画像形成装
置。
【0038】(12)像担持体が、導電性基体上に、電
荷発生層、電荷輸送層をこの順に積層した感光体である
ことを特徴とする(9)又は(10)に記載の画像形成
装置。
【0039】(13)少なくとも、像担持体と、該像担
持体を帯電処理するための帯電装置の少なくとも帯電部
材を包含し、画像形成装置本体に対して着脱されるプロ
セスカートリッジであり、上記帯電装置は、少なくとも
最表面の層中に導電性微粒子が分散されている像担持体
に電圧を印加した帯電部材を当接させて像担持体を帯電
する帯電装置であり、上記帯電部材は、ブラシ部を像担
持体に当接させ電圧を印加して像担持体を帯電させるブ
ラシ型の接触帯電部材であり、ブラシ部に磁性導電粒子
を内包することを特徴とするプロセスカートリッジ。
【0040】(14)帯電部材が外周囲にブラシ部を有
する回転可能なローラ体であることを特徴とする(1
3)に記載のプロセスカートリッジ。
【0041】(15)像担持体が、導電性基体上に、感
光層、表面保護層をこの順に積層した感光体であること
を特徴とする(13)又は(14)に記載のプロセスカ
ートリッジ。
【0042】(16)像担持体が、導電性基体上に、電
荷発生層、電荷輸送層をこの順に積層した感光体である
ことを特徴とする(13)又は(14)に記載のプロセ
スカートリッジ。
【0043】
【作用】即ち、ブラシ部(導電性繊維をブラシ毛とする
ブラシ部)に磁性導電粒子を内包させたブラシ型接触帯
電部材(帯電ブラシ)は、磁性導電粒子を内包させてい
ない従来の帯電ブラシに比べてブラシ部の密度すなわち
電極密度が高いので、従来の帯電ブラシ単体よりも格段
に、被帯電体ないしは像担持体に対する均一接触性を向
上させることができ、磁気ブラシと同様の均一接触性を
確保でき、十分な帯電安定性を有する。帯電均一性が向
上するので地かぶり等による帯電不良が改善できる。
【0044】そして、ブラシ部に内包させた磁性導電粒
子はブラシ部のブラシ毛である導電性繊維のパイルによ
り磁性導電粒子が拘束されやすくなるために、磁気ブラ
シ単体の場合のような磁気ブラシキャリアの離脱・流失
が防止できるので、耐久安定性が向上する。また使用す
る磁気キャリア量を磁気ブラシ単体の場合よりも少なく
することができる。
【0045】したがって、電荷注入帯電におけるブラシ
型の接触帯電部材、該帯電部材を用いた帯電装置、該帯
電部材ないし帯電装置を用いた画像形成装置ないしプロ
セスカートリッジについて、該帯電部材の被帯電体ない
しは像担持体に対する均一接触性を磁気ブラシと同様に
確保すると共に、磁気ブラシで問題の磁気ブラシキャリ
アの離脱・流失による不具合をなくして、被帯電体表面
の帯電の均一性・長期安定性の向上を図ることが可能と
なり、画像形成装置やプロセスカートリッジにあっては
その帯電の均一性・長期安定性により、高品位な画像を
長期にわたり安定に出力させることが可能となった。
【0046】
【実施例】
〈実施例1〉(図1〜図4) (1)画像形成装置例(図1) 図1は画像形成装置の一例の概略構成図である。本例の
画像形成装置は電子写真プロセス利用のレーザビームプ
リンタである。
【0047】1は、少なくとも最表面の層中に導電性微
粒子が分散されている像担持体としての回転ドラム型の
電子写真感光体(以下、感光ドラムと記す)であり、矢
示の時計方向に所定のプロセススピード(周速度)をも
って回転駆動される。この感光ドラム1の層構成につい
ては後記(2)項で詳述する。
【0048】2はブラシ型接触帯電部材(以下、帯電ブ
ラシと記す)20を用いた接触帯電装置である。この帯
電ブラシ20・帯電装置2については後記(3)項で詳
述する。感光ドラム1は回転過程でこの帯電装置2によ
り所定の極性・電位に一様に1次帯電処理される。
【0049】この回転感光ドラム1の帯電面に対してレ
ーザダイオード・ポリゴンミラー等を含む不図示のレー
ザビームスキャナから出力される目的の画像情報の時系
列電気デジタル画素信号に対応して強度変調されたレー
ザビームによる走査露光3(イメージ露光)がなされ露
光部が除電されて、回転感光ドラム1の周面に対して目
的の画像情報に対応した静電潜像が形成される。
【0050】その静電潜像は磁性一成分絶縁トナー(ネ
ガトナー)を用いたジャンピング現像方式の反転現像装
置4により、露光部にトナーが付着してトナー画像とし
て反転現像される。4aは現像スリーブ、S2は現像バ
イアス印加電源である。
【0051】一方、不図示の給紙部から記録材としての
転写材9が供給されて、回転感光ドラム1と、これに所
定の押圧力で当接させた接触転写手段としての、中抵抗
の転写ロール5との圧接ニップ部(転写部)Tに所定の
タイミングにて導入される。転写ロール5には転写バイ
アス印加電源S3から本例では3KVの転写バイアス電
圧が印加される。転写部Tに導入された転写材9はこの
転写部Tを挟持搬送されて、この表面側に回転感光ドラ
ム1の表面に形成担持されているトナー画像が順次に静
電気力と押し圧力にて転写されていく。
【0052】トナー画像の転写を受けた転写材9は感光
ドラム1の面から分離されて熱定着方式等の定着装置7
へ導入されてトナー画像の定着を受け、画像形成物(プ
リント・コピー)として装置外へ排出される。
【0053】また転写材9に対するトナー画像転写後の
感光ドラム1面はクリーニング装置6により残留トナー
等の付着汚染物の除去をうけて清掃され、繰り返して作
像に供される。6aはクリーニング部材としてのウレタ
ンゴム製のカウンターブレードである。
【0054】本実施例のプリンタは、感光ドラム1・帯
電ブラシ20・現像装置4・クリーニング装置6の4つ
のプロセス機器をカートリッジ8に包含させてプリンタ
本体に対して一括して着脱交換自在のプロセスカートリ
ッジ方式の装置である。10はカートリッジ8の着脱ガ
イド・支持部材である。もっとも画像形成装置はプロセ
スカートリッジ着脱式に限るものではない。
【0055】(2)感光ドラム1 本実施例において被帯電体としての感光ドラム1はその
表面に帯電ブラシ20から直接に電荷を均一に注入され
て帯電される(電荷注入帯電)。
【0056】そこで、電荷注入効率及び均一性の点か
ら、少なくともその表面層中に導電性微粒子が分散含有
されているものを使用する。表面層中に導電性微粒子が
分散されていない感光体は電荷注入帯電においては電荷
注入の効率が低く、帯電が不十分であったり、また電荷
注入が不均一であるなどという現象に起因する画像欠陥
が発生する可能性が高い。
【0057】感光体の構成は、上記の表面層中への導電
性微粒子分散を除いては特に規制されるものではなく、
従来のいかなる構成の感光体も使用可能である。例えば
感光体の構成として導電性基体上に光半導体より成る感
光層を設けたものと、さらに感光層上に表面保護層をも
うけたものがあるが、いずれの場合もその表面を構成す
る層内に導電性微粒子が分散されていれば使用可能であ
る。
【0058】さらに感光体について詳細を説明する。
【0059】a)最初に導電性基体上に感光層、表面保
護層をこの順に積層した感光体について説明する。
【0060】この構成の感光体における表面保護層はバ
インダー樹脂中に導電性微粒子を分散含有された膜より
成るが、このバインダー樹脂としては、ポリエステル樹
脂、ポリカーボネート樹脂、ポリスチレン樹脂、フッソ
樹脂、セルロース、塩化ビニル樹脂、ポリウレタン樹
脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、ア
ルキド樹脂、塩化ビニール−酢酸ビニル共重合体樹脂等
の通常の市販の樹脂を挙げることができる。
【0061】また導電性微粒子としては、Cu、Al、
Ni等の金属、酸化亜鉛、酸化錫、酸化アンチモン、酸
化チタンあるいはこれら物質の固溶体もしくは融着体等
の金属酸化物、あるいはポリアセチレン、ポリチオフェ
ン、ポリピロール等の導電性ポリマーなどが使用可能で
あるが、透光性の点から透明度の高い導電材料を使用す
ることが好ましい。この導電性微粒子の粒径は透明性の
観点から0.3μm以下が好ましく、最適には0.1μ
m以下である。
【0062】この保護層の電気抵抗は109 〜1014Ω
cmの範囲となるように設定する。またこの保護層にお
ける導電性微粒子の含有量はその粒径にも依存するが2
〜100wt%の範囲が適当である。
【0063】この保護層においては導電性微粒子の分散
性の向上、接着性あるいは平滑性の向上を目的として、
種々の添加剤を加えることができる。特に分散性の向上
に関しては、カップリング剤の添加あるいはカップリン
グ剤により導電性微粒子の表面処理を行うことが非常に
有効である。
【0064】また同様に分散性の向上及び保護層の耐久
性向上の点よりバインダー樹脂として硬化型樹脂を用い
るとさらに特性は向上する。硬化型樹脂を表面保護層に
用いる場合には、導電性微粒子を硬化性樹脂モノマー又
はオリゴマーの溶解液中に分散した塗工液を感光層上に
塗布、製膜後、熱又は光照射によって該塗布膜を硬化さ
せて表面保護層とする。
【0065】このような硬化型樹脂としては例えばアク
リル樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、メラミン樹
脂等が挙げられるが、これに限ったものではなく、塗
布、製膜後に光又は熱等のエネルギーを与えることによ
り化学反応を起こし硬化する樹脂であれば使用可能であ
る。
【0066】本保護層はバインダー樹脂、導電性微粒子
及び必要な、添加剤を適当な溶解及び分散させた溶液を
感光層上に塗布、乾燥することによって得られる。本保
護層の膜厚は膜の電気抵抗にも依存するが、好ましくは
0.1〜10μm、最適には0.5〜5μmである。
【0067】感光層としては従来公知のものを使用で
き、たとえばSe、As2 Se3 、a−Si、CdS、
ZnO2 等の無機物光半導体より成るもの、あるいはP
VK−TNFやフタロシアニン顔料、アゾ顔料等の有機
材料を用いたものなどが使用可能である。
【0068】さらに、表面保護層と感光層の間に中間層
を設けることもできる。このような中間層は保護層と感
光層の接着性を高め、あるいは電荷のバリアー層として
機能させることを目的とする。中間層としては例えばエ
ポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、ポリ
スチレン樹脂、アクリル樹脂、シリコーン樹脂等の市販
の樹脂材料が使用可能である。
【0069】前記感光体用の導電性基体としてはアルミ
ニウム、ニッケル、ステンレス、スチール等の金属、導
電性膜を有するプラスチックあるいはガラス、導電化処
理した紙等を用いることができる。
【0070】b)次に導電性基体上に感光層を設けた構
成の感光体を説明する。
【0071】前述のとおり感光体はその表面に導電性微
粒子が分散されていることが必要である。従ってCd
S、ZnO2 等の無機物光半導体粒子をバインダー樹脂
中に分散した感光層ではこの膜中に前記導電性微粒子を
分散し、有機光半導体材料を用いた感光層の場合にもそ
の表面層に導電性粒子を分散含有させる。
【0072】有機光半導体材料を用いた感光層の場合に
はその構成を大別して2通りあり、有機顔料をバインダ
ー樹脂に分散した層単層からなる単層型と電荷発生層と
電荷輸送層をこの順に、又は逆の順番に積層した機能分
離型とあるが、前者の場合には有機顔料をバインダー樹
脂に分散した層に、後者ではその表面層に導電性微粒子
が分散されていればよい。
【0073】ただし耐久性、画像安定性等の特性面から
考えた場合に電荷発生層と電荷輸送層をこの順に積層し
電荷輸送層中に導電性微粒子が分散されている感光体が
より好ましい。
【0074】c)具体的に本実施例で使用した感光ドラ
ム1は次のとおりである。図2はその層構成模型図を示
している。
【0075】本実施例の感光ドラム1は機能分離型のO
PC感光体を形成した上に電荷注入層を設けたものであ
る。
【0076】即ち、φ30のアルミシリンダー11(ド
ラム基体、導電性基体)上に、下引き層として導電層1
2(UC層)を約20μmの膜厚で形成する。
【0077】次に、ドラム基体11からの正孔の注入に
よる暗減衰を防止するために注入防止層13(CP層)
を設ける。このCP層13には電気的に中抵抗の材料が
用いられ、絶縁性のアミラン樹脂に、ある程度のイオン
導電性を示すメトキシメチル化ナイロンを混合して厚み
約1μm程度に塗工される。
【0078】次に電荷発生層14(CG層)を形成して
ある。このCG層14はバインダーとしてポリビニルブ
チラール樹脂、電荷発生材料としてジスアゾ系の顔料を
1:2の割合で分散した層を約1μmの膜厚で塗工して
形成してある。
【0079】次にP型半導体の電荷輸送層15(CT
層)を形成する。このCT層15はCG層14で発生し
た電荷対のうち、プラス電荷のみを感光体表面に輸送す
る役割を果たす。具体的には、ポリカーボネート樹脂に
ヒドラゾンを1:1の重量比で分散したものを膜厚20
μmで塗工したものを用いた。
【0080】なお、現在は、理想的なN型半導体のOP
C感光体は発見されていないが、原理的には上記の構成
のP型半導体をN型半導体に代えて、プラス帯電を行う
ことも可能である。
【0081】そして上記のCT層15の上に更に電荷注
入層16を設け、この注入層16により、接触帯電部材
20からの直接注入帯電を可能にしている。ここでは注
入層16は、ホスファゼン樹脂に導電フィラー17とし
てSnO2 を70wt.%((導電フィラー重量/導電
フィラーとバインダーを合計した全体の重量)×100
[%]で定義する値)分散して、10μmの膜厚で形成
している。
【0082】SnO2 の分散量については、分散量が多
すぎると、電荷注入層16の表面抵抗値が低くなりすぎ
て、像露光を行った後の潜像電荷の横流れが発生する可
能性があり、特に高温高湿環境下においてはこの現象が
顕著となる。
【0083】逆に分散量が少なすぎると、電荷注入層1
6表面に導電フィラー17としてのSnO2 が十分に顔
を出さず、電荷の注入が十分になされないため、部分的
な帯電不良となってしまう。具体的には、反転現像系の
ベタ白画像で砂地状の黒ポチ、全面カブリが発生し、画
像不良となってしまう。
【0084】これらの問題点を防止するためには表1に
示すようにSnO2 の分散量は2〜100wt.%の範
囲にあることが必要となる。なお、表中L/L環境、H
/H環境はそれぞれ低温低湿環境(15°C×10%R
H)、高温高湿環境(32.5°C×85%RH)であ
る。
【0085】
【表1】 しかし、単純に感光層表面に低抵抗の電荷注入層16を
形成すると、その表面を通じて電荷が横流れを起こして
静電潜像を保持することが出来ない。そこで、表面抵抗
は高く、感光ドラム内部方向には抵抗値が小さいような
異方導電性を持つ構成にする。その構成例として、絶縁
性のバインダー中に、光透過性を持つSnO2 等の導電
性粒子17を適量分散させたものを用いることで上記の
異方導電性を得ることが可能である。
【0086】ここで、導電フィラー17として他の金属
酸化物、導電カーボン等を用いることも可能であるが、
像露光時にCG層14にまで光が到達することが条件に
なるため、光透過率の良いSnO2 粒子が好ましい。S
nO2 を70wt.%分散した状態では、電荷注入層1
6単体で730nmの光に対して95%の透過率を示し
たため、実用上問題ないレベルで像露光による潜像形成
が可能である。
【0087】他の導電フィラーとしてTiO2 粒子を分
散しても同様の効果が認められるが、電荷注入層16に
白色粒子であるTiO2 を分散すると光透過率が減少す
る。電荷注入層16の光透過率が50%を下回る場合、
十分な明部電位が得られないため良好な画像を得ること
が出来なくなる。これを防止するために、露光強度を高
くすると、電荷注入層16の導電粒子による光散乱現象
を顕著にさせ、潜像のにじみ・ボケを生じるため好まし
くない。
【0088】(3)帯電装置2(図3) a)帯電装置構成 本発明で使用する帯電ブラシ20は、半導電性の繊維で
構成されたブラシ部23を有し、好ましくは回転可能な
ロール状ブラシ(ロールブラシ)に磁性導電粒子(磁性
キャリア)24を内包させたものを使用し、それに電圧
を印加し、前記の感光ドラム1を摺擦して帯電を行う。
【0089】ブラシ部23の半導電性繊維の抵抗値は1
3 〜107 Ω・cm程度の体積抵抗率のものが使用さ
れる。具体的には、SA−7(アクリル系、東レ製)、
ベルトロン(ナイロン系、鐘紡製)、REC(レーヨン
系、ユニチカ製)、ローバル(ポリプロピレン系、三菱
レイヨン製)、クラカーボ(PET系、クラレ製)等の
導電性カーボンブラックを分散した繊維を挙げることが
出来る。これらの繊維は太さ1〜10デニール程度が帯
電性やパイル密度の点で使い易い。
【0090】また、磁性導電粒子24は、粒径30μm
以下、抵抗値104 〜108 Ωのものが好ましく使用さ
れる。上記磁性導電粒子は、 ・樹脂とマグネタイト、フェライト、コバルト等の磁性
粉体を混練して粒子に成型したもの、もしくはこれに抵
抗値調節のために導電カーボン等を混ぜたもの、 ・燒結したマグネタイト、フェライト、もしくはこれら
を還元処理して抵抗値調節したもの、 ・またはこれらの磁性粒子をメッキ処理して抵抗値を適
当な値にしたもの、 等が使用可能である。
【0091】図3の帯電ブラシ20は磁性導電粒子24
をブラシ部23に内包させたロールブラシである。内部
に磁気発生部材としてのマグネットロール21を有する
非磁性の電極スリーブ22上に前記の半導電性繊維のパ
イルを巻き付けてブラシ部23を形成し、表面を仕上げ
加工して寸法精度を出した後、所定量の磁性導電粒子2
4をパイル表面に乗せ繊維間に含ませることによって作
成する。
【0092】上記帯電ブラシ20のブラシ部23のブラ
シ毛と対向する感光ドラム1との距離は、パイル表面の
押し込み量が好ましくはパイル長tの1/2以下、より
好ましくは1/3以下で設定する。押し込み量がそれ以
上では、トルク圧が高くなり過ぎ、感光ドラム表面に摺
擦傷の発生する可能性が高まるので好ましくない。
【0093】ブラシ部23は、本実施例では、ユニチカ
(株)製の導電性レーヨン繊維REC−B(太さ6デニ
ール/フィラメント、密度10万フィラメント/inc
2で、ブラシの抵抗値は3×105 Ωである(アルミ
ニウム製の直径30mmのドラムにニップ幅3mmで当
接させ、100Vの電圧を印加したときに流れる電流値
から換算したもの))をパイル状にしたテープを直径1
2mmの電極スリーブ22にスパイラル状に巻き付けて
外径17mmのロールブラシとした。
【0094】また、本実施例においてブラシ部23に内
包させた磁性導電粒子24は次のような樹脂キャリアで
あり、本例はこの樹脂キャリアをブラシ部23に8g内
包させた。即ち使用樹脂キャリア24は、ポリスチレン
樹脂にマグネタイトを100重量部入れて混練、粉砕し
たもので、粒子径30μm、抵抗値は1×106 Ωであ
る。この抵抗値はほぼマグネタイト自身の持つ固有抵抗
値であり、これ以上抵抗値を上げる場合には、マグネタ
イトの混入量を減らす。また、下げたい場合にはカーボ
ンブラックを粒子表面に外添することで所望の抵抗値を
得ることが出来る。
【0095】ブラシ部23に内包させた磁性導電粒子2
4はマグネットロール21の磁力で拘束されると共にブ
ラシ部23のブラシ毛によっても拘束される。
【0096】上記接触帯電部材としての帯電ブラシ(ロ
ールブラシ)20を感光ドラム1に略並行に配列し、磁
性導電粒子24を内包させたブラシ部23を感光ドラム
1面に接触させて、マグネットロール21の軸を不図示
の軸受部に保持させて配設してある。マグネットロール
21は非回転に固定保持され、非磁性の電極スリーブ2
2が不図示の駆動手段により矢示の時計方向に所定の周
速度で回転駆動される。即ちブラシ部23が感光ドラム
1面に接触を保ちながら電極スリーブ22の回転に伴い
回転する。Nはブラシ部23と感光ドラム1との接触ニ
ップ部(以下、帯電ニップ部と記す)である。S1はブ
ラシ部23への給電部としての電極スリーブ22に対す
る帯電バイアス印加電源である。
【0097】本例では電極スリーブ22即ちブラシ部2
3は帯電ニップ部Nにおいて感光ドラム1の回転方向に
逆らう逆方向に移動するように、感光ドラム1の周速に
対して1倍の速さで回転させて、感光ドラム1面と、磁
性導電粒子24を内包させたブラシ部23が均一に接触
するようになっている。微細な磁性導電粒子24が感光
体と接触しているため、周速は1倍未満0.1倍程度で
も帯電可能である。
【0098】而して、感光ドラム1及び電極スリーブ2
2が回転駆動され、また電源S1から電極スリーブ22
に対して所定の極性・電位の帯電バイアスが印加される
ことで、ブラシ部23により感光ドラム1表面の電荷注
入層16の導電性微粒子17に電荷注入がなされて、感
光ドラム1面が所定の極性・電位に注入帯電方式で帯電
処理される。
【0099】b)帯電原理(図4) 実際に電荷注入が発生する原理について図4により説明
する。
【0100】本実施例では、被帯電体としての感光ドラ
ム1の表面に電荷注入層16を設けることによって、表
面に顔を出している導電性微粒子としてのSnO2 粒子
17がコンデンサーの電極(図4の(b))の役割を果
たす。
【0101】つまり、導電性微粒子17が前述したよう
に適切な分散量であれば、図4の(b)に示すように感
光体表面に誘電体としてCT層15をはさんだ微小なコ
ンデンサーが無数に配置されていると考えることが出来
る。この電極17に対して、導電性接触帯電部材20を
当接させ、電圧を印加することによって、通常のコンデ
ンサー同様、電極17に電荷を注入することが出来る。
【0102】この際、電極としての導電性微粒子17は
互いに電気的に独立であり、一種の微小なフロート電極
を形成しているので、マクロ的には感光体表面は均一電
位に充電・帯電されているように見えるが、実際には微
小な無数の充電されたSnO2 粒子17が感光体表面を
覆っているような状況となっている。このため、レーザ
光による画像露光を行ってもそれぞれのSnO2 粒子1
7は電気的に独立なため、静電潜像を保持することが可
能になる。
【0103】参考に、従来の電荷注入層を持たない感光
ドラムでは、感光体表面に本実施例のような電極が存在
しないか、もしくはトラップ準位しか電極の役割を果た
さないため、十分な電荷注入がなされない。
【0104】(4)画像出力例 上記のようにブラシ部23に磁性導電粒子(磁性キャリ
ヤ)24を内包させたブラシ型接触帯電部材(帯電ブラ
シ)20は、磁性導電粒子24を内包させていない帯電
ブラシに比べてブラシ部の密度すなわち電極密度が高い
ので、従来の帯電ブラシ単体よりも格段に、被帯電体と
しての感光ドラム1に対する均一接触性を向上させるこ
とができ、磁気ブラシと同様の均一接触性を確保でき、
十分な帯電安定性を有する。帯電均一性が向上するので
地かぶり等による帯電不良が改善できる。
【0105】そして、ブラシ部23に内包させた磁性導
電粒子24はブラシ部23のブラシ毛である導電性繊維
のパイルによる磁性導電性粒子24が拘束されやすくな
るために、磁気ブラシ単体の場合のような磁気ブラシキ
ャリアの離脱・流失が防止できるので、耐久安定性が向
上する。また使用する磁気キャリア量を磁気ブラシ単体
の場合よりも少なくすることができる。
【0106】したがって、電荷注入帯電におけるブラシ
型の接触帯電部材、該帯電部材を用いた帯電装置、該帯
電部材ないし帯電装置を用いた画像形成装置ないしプロ
セスカットリッジについて、該帯電部材の被帯電体ない
しは像担持体に対する均一接触性を磁気ブラシと同様に
確保すると共に、磁気ブラシで問題の磁気ブラシキャリ
アの離脱・流失による不具合をなくして、被帯電体表面
の帯電の均一性・長期安定性の向上を図ることが可能と
なり、画像形成装置やプロセスカートリッジにあっては
その帯電の均一性・長期安定性により、高品位な画像を
長期にわたり安定に出力させることが可能となった。
【0107】具体的に前述図1のプリンターにおいて、
前述(3)項の帯電装置2(図3)の、磁性導電粒子2
4を内包させた帯電ブラシ(ロールブラシ)20を感光
ドラム1に帯電ニップ部幅約5mmで当接させて感光ド
ラム1の回転方向と同方向に周速差が1倍になるように
回転させながら、プロセススピード50mm/secで
帯電を行った。
【0108】その結果、感光ドラム表面電位は印加電圧
にほぼ等しく、−500VのDC電圧を印加した時の表
面電位は−490Vであった。
【0109】また、以上のプリンターで32.5°C×
85%RHの高温高湿環境(H/H環境)、23°C×
65%RHの通常環境(N/N環境)、15°C×10
%RHの低温低湿環境(L/L環境)の各環境下で画像
出力を行ったが、帯電不良、画像ボケ、流れ等の無い良
好な画像を得ることができ、本方法は放電を用いない帯
電方式のため、オゾンの発生、感光ドラム表面の放電に
よる流れが発生しなかった。
【0110】従来の感光ドラムで同様の画像を得るため
には、DC電圧−500VにAC電圧2000V(ピー
ク間電圧値)を重畳したものを印加してAC帯電を行う
必要があり、この条件下ではオゾン量が0.01ppm
程度発生し、放電によって感光ドラム表面の荒れ、振動
電界による帯電音の発生が認められた。
【0111】比較例として、本実施例のバイアス条件で
従来の感光ドラムを用いて画像形成を行ったところ、感
光ドラム表面電位はほとんど0Vで帯電が行われなかっ
た。
【0112】以上のように、本実施例の構成を取ること
によって、低DC電圧で放電を伴わない帯電を行うこと
が可能になり、従来問題になっていたオゾン発生、AC
帯電音をなくすことが可能になった。
【0113】さらに、5kプリント後の帯電電位は−4
75Vであり、耐久時の帯電性の低下が少なく、画質は
良好であった。5kプリント後のキャリア量は7.8g
であり、流失によるロスはほとんどなかった。同じく5
kプリント後の、磁性導電粒子24を内包しない帯電ブ
ラシのみを使用した時の帯電電位は−380Vであり、
ベタ白画像を出力すると全体にカブリがあり画質が低下
していた。
【0114】〈実施例2〉実施例1において、帯電ブラ
シ20のブラシ部23を太さ10デニール/フィラメン
ト、密度7万フィラメント/inch2 に変えた以外は同様
にして検討を行った。
【0115】−500VのDC電圧を電極スリーブ22
に印加したときの感光ドラム表面電位は−480Vであ
り、5kプリント後の帯電電位は−465Vで画質は良
好であった。
【0116】〈実施例3〉実施例1と同様の帯電ブラシ
20を使用してプロセススピード94mm/secにし
た以外は実施例1と同様にして検討を行った。
【0117】−700V印加したときの感光ドラム表面
電位は−680Vであり、5k,10kプリント後の感
光ドラム帯電電位はそれぞれ−660,650Vで、ベ
タ白画像のカブリは反射率で初期1%以下に対し1.5
%とほとんど同じであり、文字等の画質への影響は全く
なかった。
【0118】ブラシ部23に内包させた磁性導電粒子量
は、初期8g使用に対し、10kプリント後は7.2g
であった。
【0119】周速差を0.5倍にして同様に検討を行っ
たところ、−700V印加時の感光ドラム表面電位は−
675Vになり、5k,10kプリント後の感光ドラム
帯電電位はそれぞれ−650,−640Vで、ベタ白画
像にカブリは認められなかった。
【0120】〈実施例4〉(図5) 本実施例は帯電ブラシ20の導電スリーブ22に具備さ
せるブラシ部23を、図5の模式図のように、最大通紙
幅に対応する領域部分20Aは太さ6デニール/フィラ
メント、密度10万フィラメント/inch2 、外径17m
mで、その両外側領域部分20B・20Bは太さ3デニ
ール/フィラメント、密度30万フィラメント/inch
2 、外径19mmとし、前者の領域部分20Aのパイル
部に上記と同量(8g)の磁性導電粒子24を内包させ
た以外は実施例3と同様にして検討を行った。
【0121】5k,10kプリント後の感光ドラム帯電
電位はそれぞれ−650,−640Vで、ベタ白画像に
カブリは認められなかった。
【0122】磁性導電粒子量は、初期8g使用に対し、
10kプリント後で7.5gであり、本実施例のよう
に、両端のパイル部に磁性粒子のない部分20Bを設け
たパイル構成(ブラシ部構成20A・20B)を取り、
好ましくは20B部分は、繊維径が細く植毛密度を20
A部分より多くしたり、20B部分の外径を20A部分
のそれより大きくすることで、流失防止効果がさらに高
まった。
【0123】なお、本発明の、ブラシ部23に磁性導電
粒子24を内包させた構成のブラシ型接触帯電部材(帯
電ブラシ)は、実施例のロールブラシ20の形態のもの
に限らず、回転エンドレスベルトタイプの帯電ブラシと
して構成することもできる。また非回転のロッド状・角
棒状・横長板状等の形態のものにすることもできる。ま
た非磁性の電極スリーブ22をなくして、表面を導電性
にしたマグネット部材に直接にブラシ部23を具備させ
て、このブラシ部に磁性導電粒子24を内包させる構成
形態のものとすることもできる。
【0124】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、電荷注入
帯電におけるブラシ型の接触帯電部材、該帯電部材を用
いた帯電装置、該帯電部材ないし帯電装置を用いた画像
形成装置ないしプロセスカートリッジについて、該帯電
部材の被帯電体ないしは像担持体に対する均一接触性を
磁気ブラシと同様に確保すると共に、磁気ブラシで問題
の磁気ブラシキャリアの離脱・流失による不具合をなく
して、被帯電体表面の帯電の均一性・長期安定性の向上
を図ることができ、画像形成装置やプロセスカートリッ
ジにあってはその帯電の均一性・長期安定性により、高
品位な画像を長期にわたり安定に出力させることが可能
となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】画像形成装置例の概略構成図
【図2】感光ドラムの層構成模型図
【図3】帯電装置の構成略図
【図4】(a)・(b)は電荷注入帯電の原理説明図
【図5】実施例4の帯電ブラシ(ロールブラシ)の構成
の摸式図
【図6】(a)は従来の磁気ブラシ型帯電装置の横断面
模型図、(b)は磁気ブラシ型帯電部材の一端側の縦断
面模型図
【符号の説明】
1 被帯電体としての感光ドラム 16 電荷注入層 17 導電性微粒子 2 接触帯電装置 20 帯電ブラシ(ロールブラシ) 21 マグネットロール 22 非磁性スリーブ 23 ブラシ部 24 ブラシ部に内包させた磁性導電粒子(磁性キャ
リア) S1 帯電バイアス印加電源

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも最表面の層中に導電性微粒子
    が分散されている被帯電体にブラシ部を当接させ電圧を
    印加して被帯電体を帯電させるブラシ型の接触帯電部材
    であり、ブラシ部に磁性導電粒子を内包することを特徴
    とする帯電部材。
  2. 【請求項2】 ブラシ部の両端に磁性導電粒子を内包し
    ない部分を設けたことを特徴とする請求項1に記載の帯
    電部材。
  3. 【請求項3】 外周囲にブラシ部を有する回転可能なロ
    ーラ体であることを特徴とする請求項1又は2に記載の
    帯電部材。
  4. 【請求項4】 少なくとも最表面の層中に導電性微粒子
    が分散されている被帯電体に電圧を印加した帯電部材を
    当接させて被帯電体を帯電する帯電装置であり、 上記帯電部材は、ブラシ部を被帯電体に当接させ電圧を
    印加して被帯電体を帯電させるブラシ型の接触帯電部材
    であり、ブラシ部に磁性導電粒子を内包することを特徴
    とする帯電装置。
  5. 【請求項5】 帯電部材が外周囲にブラシ部を有する回
    転可能なローラ体であることを特徴とする請求項4に記
    載の帯電装置。
  6. 【請求項6】 被帯電体が画像形成装置の像担持体であ
    ることを特徴とする請求項4又は同5に記載の帯電装
    置。
  7. 【請求項7】 像担持体が、導電性基体上に、感光層、
    表面保護層をこの順に積層した感光体であることを特徴
    とする請求項6に記載の帯電装置。
  8. 【請求項8】 像担持体が、導電性基体上に、電荷発生
    層、電荷輸送層をこの順に積層した感光体であることを
    特徴とする請求項6に記載の帯電装置。
  9. 【請求項9】 像担持体に該像担持体面を帯電装置で帯
    電する工程を含む作像プロセスを適用して画像記録を実
    行する画像形成装置であり、 上記帯電装置は、少なくとも最表面の層中に導電性微粒
    子が分散されている像担持体に電圧を印加した帯電部材
    を当接させて像担持体を帯電する帯電装置であり、 上記帯電部材は、ブラシ部を像担持体に当接させ電圧を
    印加して像担持体を帯電させるブラシ型の接触帯電部材
    であり、ブラシ部に磁性導電粒子を内包することを特徴
    とする画像形成装置。
  10. 【請求項10】 帯電部材が外周囲にブラシ部を有する
    回転可能なローラ体であることを特徴とする請求項9に
    記載の画像形成装置。
  11. 【請求項11】 像担持体が、導電性基体上に、感光
    層、表面保護層をこの順に積層した感光体であることを
    特徴とする請求項9又は同10に記載の画像形成装置。
  12. 【請求項12】 像担持体が、導電性基体上に、電荷発
    生層、電荷輸送層をこの順に積層した感光体であること
    を特徴とする請求項9又は同10に記載の画像形成装
    置。
  13. 【請求項13】 少なくとも、像担持体と、該像担持体
    を帯電処理するための帯電装置の少なくとも帯電部材を
    包含し、画像形成装置本体に対して着脱されるプロセス
    カートリッジであり、 上記帯電装置は、少なくとも最表面の層中に導電性微粒
    子が分散されている像担持体に電圧を印加した帯電部材
    を当接させて像担持体を帯電する帯電装置であり、 上記帯電部材は、ブラシ部を像担持体に当接させ電圧を
    印加して像担持体を帯電させるブラシ型の接触帯電部材
    であり、ブラシ部に磁性導電粒子を内包することを特徴
    とするプロセスカートリッジ。
  14. 【請求項14】 帯電部材が外周囲にブラシ部を有する
    回転可能なローラ体であることを特徴とする請求項13
    に記載のプロセスカートリッジ。
  15. 【請求項15】 像担持体が、導電性基体上に、感光
    層、表面保護層をこの順に積層した感光体であることを
    特徴とする請求項13又は同14に記載のプロセスカー
    トリッジ。
  16. 【請求項16】 像担持体が、導電性基体上に、電荷発
    生層、電荷輸送層をこの順に積層した感光体であること
    を特徴とする請求項13又は同14に記載のプロセスカ
    ートリッジ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP0805378A3 (en) * 1996-05-02 1998-08-26 Canon Kabushiki Kaisha Charging apparatus and electrophotographic apparatus
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