JPH08506809A - α−分岐脂肪族モノカルボン酸の製造方法 - Google Patents

α−分岐脂肪族モノカルボン酸の製造方法

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JPH08506809A
JPH08506809A JP6516658A JP51665894A JPH08506809A JP H08506809 A JPH08506809 A JP H08506809A JP 6516658 A JP6516658 A JP 6516658A JP 51665894 A JP51665894 A JP 51665894A JP H08506809 A JPH08506809 A JP H08506809A
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JP6516658A
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ミュラー、ゲルハルト
グートシェ、ベルンハルト
シュミット、カール−ハインツ
ボンガート、フランク
イェロミン、ルッツ
ポイケルト、エーバーハルト
フランケンバッハ、ヘルマン
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ヘンケル・コマンディットゲゼルシャフト・アウフ・アクチェン
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Abstract

(57)【要約】 12〜48の炭素原子を有するα−分岐脂肪モノカルボン酸を製造する方法が開示される。方法の第1段階(a)において、α−分岐脂肪一価アルコール(ゲルベアルコール)を、アルカリ金属水酸化物の存在下、対応するα−分岐脂肪モノカルボン酸のアルカリ金属塩に変換する。方法の第2段階(b)において、不活性希釈剤の存在下に、石鹸分解により、アルカリ金属塩からα−分岐脂肪モノカルボン酸を遊離させる。

Description

【発明の詳細な説明】 α−分岐脂肪族モノカルボン酸の製造方法 本発明は、12〜48の炭素原子を有するα−分岐脂肪族モノカルボン酸の製 造方法に関する。方法の第1段階(段階a)において、アルカリ金属水酸化物の 存在下にα−分岐脂肪族1価アルコール(ゲルベアルコール)を対応するα−分 岐脂肪族モノカルボン酸のアルカリ金属塩に変換し、方法の第2段階(段階b) において、石鹸分解によりα−分岐脂肪族モノカルボン酸をアルカリ金属塩から 遊離させる。 油脂化学工業では、式: [式中、RはC4〜C20炭化水素基である。] で示されるα−分岐アルコールは、非分岐飽和1級アルコールR-CH2-CH2O Hからゲルベ(Guerbet)反応により製造される。 このようなアルコールおよびその誘導体は、潤滑剤工業、化粧品および繊維ケ アの分野では多くの処方において使用されている。 脂肪酸の場合、脂肪酸やその誘導体について対応する潜在的な用途が存在する にもかかわらず、工業的規模で同様の分岐製品を製造することは、これまで不可 能であった。多価アルコールのエステル、例えばペンタエリスルトールまたはト リメチロールプロパンは、低い蒸気圧および低い流動点の故に有利であるという 点に特徴がある。 従って、分岐脂肪酸を製造する方法を見い出そうとする試みはこれまで少なく なかった。 DE−A−2320461に記載されている、最初に示した方法では、ゲルベ アルコールをまずアルカリと反応させてカルボン酸塩を形成している。次いで、 鉱酸による石鹸分解により対応するモノカルボン酸を得る。この方法の第1段階 は、酸化性アルカリ溶融物中、対応して高い温度において行われる。経済的理由 から使用されるNaOHやKOHの融点から考えると、370℃を越える作業温 度を採用しなければならない。 石鹸は、この従来技術に従えば反応混合物から分離できるためには液体状で存 在しなければならないが、その石鹸の流動点も340℃よりも高い。反応中に発 生する水素は、高い温度の故に、安全上の問題を生じる。パイプラインの詰まり は別にしても、事実上すべての既知物質に対するアルカリ溶融物の高い腐食効果 は、この方法を工業的規模で実施する際の主たる障害となる。 EP31698B1から知られている、対応するアルコールと塩基からカルボ ン酸の塩を製造する方法では、アルコールのアルカリ酸化の際の固体反応生成物 の形成および反応混合物の発泡が、不活性粘度低下剤により防止されている。不 活性希釈液体中の塩基と触媒の混合物が、反応開始前に導入される。反応すべき アルコールは、その後でのみ、反応条件下にこの混合物に加えられる。しかしな がら、反応前の希釈剤の添加は、容積/時間収率を20〜80%に低下させるこ とになる。 EP31698B1の比較実施例に記載されているように、水を添加すること の唯一の目的は、鹸化反応を減速し、それにより水素の発生を遅らて発泡を防止 することである。EP31698B1に記載されている希釈剤の選択についての 基準は、希釈剤が液体相に残るように反応条件下での低い揮発性である。 本発明が解決しようとする課題は、容積/時間収率の低下という不利益を受容 することなく上記の発泡の問題が解決された工業的に実施できる方法を提供する ことである。従って、本発明の方法は、方法の第1段階a、すなわちゲルベアル コールの対応するモノカルボン酸アルカリ金属塩への変換工程を、固体アルカリ 金属水酸化物と液体アルコールとの間の反応として実施し、粘度を低下させるた めにこの反応の完了時に不活性希釈剤を反応混合物に添加することを特徴とする 。特に好ましい態様では、方法を連続的に行う。 粘度低下剤および希釈剤は、好ましくは分岐モノカルボン酸塩の調製後に行わ れる誘導体化に応じて選択される。 本発明の方法では、出発物質は、完全に冷たい状態で、一緒に反応器に導入さ れる。アルカリ、好ましくは固体状NaOHは、上記の溶融法とは対照的に、困 難なく正確に秤量投与できる。 液体アルコールと固体アルカリ金属水酸化物との反応は、反応器を200〜2 50℃に加熱するだけで開始する。反応中に水素が発生し、気体状で反応器から 排出される。反応の終点に向かっての温度も、既知の腐食問題を避けるために、 アルカリ溶融の温度以下である。従って、反応器を安価な材料から製造すること ができる。反応終了時の温度は、250℃と350℃の間である。ある場合には 、純石鹸の流動点を越えない。反応終了前の石鹸の固化は、アルコールがまだ残 っているために避けられる。最後に、収率が(使用したアルコール基準で)98 %またはそれ以上に達した時点で、粘度の著しい上昇がある。ようやくこの時点 で不活性希釈剤を反応混合物に加えて、混合物を取り扱いやすい状態に保ち、反 応生成物の流動点を下げる。約200℃を越える温度で、水の溶解量は、約1〜 5重量%の少量で十分である。 粘度を低下させるために反応終了時に250〜350℃で導入された蒸気のほ とんどは、気体状で反応ゾーンから離脱し、凝縮および再蒸発後の冷却および水 溶解性の増加を招くだけである。 従来技術とは異なり、本発明の方法は、温度がアルカリ溶融物の温度より低い 固体/液体反応に基づいている。特に好ましい態様において、アルカリ金属水酸 化物は、方法の第1段階a、すなわちゲルベアルコールの対応するモノカルボン 酸アルカリ金属塩への変換工程において、液体アルコールに懸濁される。 固体/液体反応を本発明に従って粘度低下のための不活性希釈剤の存在下に行 う場合、アルカリ金属水酸化物およびゲルベアルコールは、好ましくは冷たいま ま反応器に導入され、反応混合物は、室温から反応温度まで徐々に加熱され、反 応終了時に、反応混合物は希釈剤の添加により冷却される。反応は、好ましくは 最高350℃の温度で行われる。温度は、250℃と350℃との間であってよ い。 本発明の1つの態様において、反応温度において蒸発する物質、特に水を冷却 剤および希釈剤として用いる。水は、反応混合物を液状に保つのに非常に適して いるばかりでなく、反応混合物を200℃以下の温度に非常に急速に冷却するこ とができる。そこで、本発明の他の態様においては、反応混合物を200℃以下 の温度に冷却する。水は、種々の方法により加えることができる。反応領域への 蒸気の吹き込みおよび液体の水の噴霧が特に有用であることが分かっている。 生成した石鹸を室温においてさせ液状に保つには、反応混合物へ5〜30重量 %の水を加えれば十分である。石鹸の分解の後、導入した水は、簡単な層分離に より、完全に除去することができる。 水の添加により反応混合物を冷却する間、水の大部分は、石鹸と水との間の相 平衡に従って蒸発する。他の有利な態様において、蒸発した水は、凝縮され、反 応混合物に戻される。 本発明の方法の別の態様において、生成した水素の気体速度および発泡を低減 するために、反応は、加圧下、特に10barまでの圧力下で行われる。好ましく は、反応は不活性ガス、例えば窒素の雰囲気中で行われる。 加えて、第1段階において反応、すなわちゲルベアルコールの対応するモノカ ルボン酸への変換により生成した水素は、集められ、利用される。特に、水素は 、燃焼ガスとして使用することができる。 分岐モノカルボン酸の塩の生成のための反応の後、生成した石鹸は分解される 。化学量論量のアルカリのみが本発明の方法において使用されるので、石鹸を、 反応器中のアルカリから分離する必要はなく、分解のために反応器に残しておい てよい。 石鹸の分解は、文献に記載のように行われる。このために、例えば硫酸または 塩酸が、常圧で用いられる。しかし、本発明の方法においては、石鹸を加圧下に 分解してもよい。 実施例 以下の実施例により本発明を説明するが、これらにより本発明が制限されるも のではない。 実施例1:イソパルミチン酸の製造 攪拌反応器を用いた。周辺機器は、分縮器、冷却器および相分離器からなって いた。2−ヘキシルデカノール8000kgおよびNaOH1280kgを冷たいま ま反応器に導入し、常圧で加熱した。反応は、230℃で、水素の発生を伴って 開始した。310℃に達した時点で、水素の発生が減少し、粘度が急激に増加し た。そこで、沈めたパイプを通して140℃の蒸気を吹き込むことにより、冷却 相を開始した。蒸気の一部は反応器に残って粘度を下げた。石鹸/水相平衡によ り、より大部分の水は、蒸気として反応器から排出され、分縮器により凝縮され た。凝縮物は、反応器に戻し、蒸発により反応器から熱を奪うのに用いた。次い で、形成された石鹸溶液を、硫酸1500kgにより、80℃で分解して、イソパ ルミチン酸を得た。 酸価200および水酸価3未満の反応生成物約7800kgを得た。反応相中、 約400kgの蒸留水を回収し、別の実験での出発物質として再利用した。 実施例2:加圧下でのイソパルミチン酸の製造 実施例1に記載のように最初に出発物質を導入した。しかし、加熱前に、反応 器内の圧力を窒素により4barとした。その後、実施例1と同様に反応を行い、 生成物(酸価201、水酸価3未満)8150kgと蒸留物約50kgを得た。 実施例3:先にゲルベ化を行うイソパルミチン酸の製造 オクタノール180kg、KOH4.5kgおよびZnO80gを、350リット ル反応器に導入した。反応器を200℃に加熱した。反応の開始後、オクタノー ル/水混合物を、冷却器の後で取り出し、アルコール相を反応器に戻した。反応 中、反応器の温度は250℃に上昇した。水の除去後、GC分析によると、反応 混合物は、オクタノール約8%、2−ヘキシルデカノール78%および2,4− ジヘキシルドデカノール約8%を含んでいた。オクタノール含有量は、240℃ /100mbarにおける蒸留により、1%未満に低下した。常圧へ排気した後、N aOH24kgを反応器に導入し、実施例1と同様に反応を続けた。 この実施例では、酸価205および水酸価3未満の生成物135kgを得た。等 量(部)のオクタノールとゲルベアルコールからなる25.2kgを蒸留中に取り 出した。蒸留物は、さらなる反応での出発物質として用いることができる。 実施例4:イソトリデカン酸の製造 イソトリデシルアルコール180kgおよびNaOH33.6kgを350リット ル反応器に導入し、6barの窒素圧力下に340℃へ加熱した。これ以外は実施 例1と同様に反応を行った。得られた生成物の酸価は240、水酸価は6.3で あった。 実施例5:イソセロチン酸の製造 ラウリルアルコールおよびミリスチルアルコール(等量混合物)180kgをK OH1.34kgおよびZnO80gと共に反応器に導入した。実施例3と同様の 方法により、等量のモノマーとダイマーからなる混合アルコール約25kgを蒸留 により得た。分解後に得た生成物(145kg)の酸価は148、水酸価は2未満 であった。GC分析によれば、混合物は、イソテトラコサン酸19%、イソヘキ サコサン酸(イソセロチン酸)51%およびイソオクタコサン酸25%からなっ ていた。 実施例6:イソパルミチン酸の製造(二酸化炭素による石鹸の分解) 石鹸溶液までは実施例1に記載の通り反応を行った。次いで、生成物を、水2 部対石鹸1部の割合で希釈し、オートクレーブに導入した。混合物を、CO26 0barの圧力下、30℃で2時間攪拌した。相分離の後、脂肪相で測定した酸価 は189.2であった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 シュミット、カール−ハインツ ドイツ連邦共和国 デー―40822 メット マン、シュティフターシュトラアセ 10番 (72)発明者 ボンガート、フランク ドイツ連邦共和国 デー―40591 デュッ セルドルフ、ライヒリンガー・シュトラア セ 12番 (72)発明者 イェロミン、ルッツ ドイツ連邦共和国 デー―40723 ヒルデ ン、アム・バンツブッシュ 88番 (72)発明者 ポイケルト、エーバーハルト ドイツ連邦共和国 デー―40724 ヒルデ ン、デューラーヴェーク 15番 (72)発明者 フランケンバッハ、ヘルマン ドイツ連邦共和国 デー―91180 ハイデ ック、ライプシュタット 109番

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.a)α−分岐脂肪一価アルコール(ゲルベアルコール)を、アルカリ金属 水酸化物の存在下、対応するα−分岐脂肪モノカルボン酸のアルカリ金属塩に変 換し、 b)石鹸分解により、アルカリ金属塩からα−分岐脂肪モノカルボン酸を遊離 させることからなる、12〜48の炭素原子を有するα−分岐脂肪モノカルボン 酸を製造する方法であって、 段階aを、固体アルカリ金属水酸化物と液体アルコールとの反応として行い、 この反応の終了時に反応混合物に不活性希釈剤を加えて粘度を低下させ、好まし くは方法を連続的に行うことを特徴とする方法。 2.段階a)において、アルカリ金属水酸化物を液体アルコールに懸濁させる 請求の範囲1記載の方法。 3.段階a)において、反応混合物を室温付近から反応温度まで徐々に加熱し 、反応終了時、希釈剤の添加により冷却する請求の範囲1または2記載の方法。 4.反応を、350℃までの温度で行う請求の範囲3記載の方法。 5.反応温度で蒸発する物質を、冷却剤および希釈剤として使用する請求の範 囲1〜4のいずれかに記載の方法。 6.水を冷却剤および希釈剤として用いる請求の範囲5記載の方法。 7.反応混合物を200℃以下の温度に冷却する請求の範囲6記載の方法。 8.蒸気を導入する請求の範囲6または7記載の方法。 9.液体の水を噴霧する請求の範囲6または7記載の方法。 10.反応混合物に、5〜30重量%の水を加える請求の範囲6〜9のいずれ かに記載の方法。 11.蒸発した水を凝縮し、反応混合物に戻す請求の範囲6〜10のいずれか に記載の方法。 12.段階a)を加圧下に行う請求の範囲1〜11のいずれかに記載の方法。 13.段階a)で生成した水素を回収し、特に燃焼ガスとして使用する請求の 範囲1〜12のいずれかに記載の方法。
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