JPH08507136A - 薄型スラスト軸受 - Google Patents

薄型スラスト軸受

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JPH08507136A JP7516944A JP51694495A JPH08507136A JP H08507136 A JPH08507136 A JP H08507136A JP 7516944 A JP7516944 A JP 7516944A JP 51694495 A JP51694495 A JP 51694495A JP H08507136 A JPH08507136 A JP H08507136A
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Abstract

(57)【要約】 流体力学的スラスト軸受とその製造法である。前記軸受は、半径方向に延びるビーム(134)に支持される離間配置された平坦なパッド(132)を含んでいる。前記ビームは、ベースリング(130)連結されるが、このリングは好ましくは円形である。前記半径方向のビームは、前記パッドの周方向中央領域を支持するが、楔形成のための前記パッドの周方向縁の撓みを許容する。

Description

【発明の詳細な説明】 薄型スラスト軸受発明の分野 本発明は流体力学的軸受に関し、特に、非常に薄型の流体力学的スラスト軸受 構造に関するものである。発明の背景 たいていの流体力学的軸受においては、不動の軸受パッドが、シャフトなどの 回転体を、オイル、気体、水などの加圧流体を介して支持する。 トランプラー氏(Trumpler)の米国特許第3,107,955号明細書には、 ビーム支持された軸受パッドを有する軸受の一例が開示されている。このパッド はパッド表面の前方に位置する中心回りの枢動又は揺動をもって変位する。この 軸受は、多くの先行技術の軸受のように、二次元モデルのパッドの撓みにのみ基 づいている。その結果、最適な楔形成は実現されていない。 ホール氏(Hall)の米国特許第2,137,487号明細書には、流体力学的 に変位可能なパッド型軸受が開示されており、この軸受は、球面に沿ってパッド が慴動することにより流体力学的楔を形成しているが、このパッドは動かなくな ってしまうことが多く、対応する楔が形成されなくなる。グリーン氏(Greene) の米国特許第3,930,691号明細書では、エラストマによる揺動を与える ことが開示されているが、エラストマは汚染や劣化をうけやすい。 エトシオン氏(Etsion)の米国特許第4,099,799号明細書には、一体 性のない片持部材で支持された弾性パッド型ガス軸受が開示されている。この軸 受は、矩形の片持ビームに支持されたパッドを用いることにより、パッド表面と 回転軸との間に潤滑楔を形成する。スラスト軸受及びラジアル又はジャーナル軸 受の双方が開示されている。 本発明者の米国特許第4,496,251号明細書には、薄い連結部(web-li ke ligaments)によって変形するパッドが開示されており、この連結部によって 楔 状の潤滑膜が相対的に運動する部材の間に形成される。 米国特許第4,515,486号には、流体力学的スラスト及びジャーナル軸 受が開示されており、これら軸受は複数の軸受パッドを有するもので、その各々 は表面部材と支持部材を備え、これら部材はエラストマ材料で間隔をおいて接着 される。 米国特許第4,526,482号明細書には、主として、潤滑手法の応用を意 図した流体力学的軸が開示されている。すなわち、この軸受は、流体内で作動す るように設計されている。この流体力学的軸受は、荷重支持表面の中央部分が、 この軸受のその他の部分よりも変形容易である。そのため、中央部分は荷重下で 変形し、流体の圧力ポケットを形成して高荷重を支持する。 アイド氏(Ide)の米国特許第4,676,668号明細書には、軸受パッド を、三方向への変形を容易とする少なくとも一つの脚部により、支持部材から離 間配置することが可能であることが開示されている。運動面において柔軟性を有 するように、上記脚部は、これが上記パッド表面の前方において円錐の頂点ある いは交点をもつ円錐形状を形成するように、内方に傾けられている。各脚部は、 心振れを補償するために必要な適切な動きの方向に、比較的小さな断面係数をも っている。これらの教示は、ジャーナル及びスラスト軸受の双方に適用できる。 同特許の開示は、当技術における重要な進歩を示すものであるが、欠点も有して いる。その1つは、支持構造と軸受パッドの剛性であって、このためにパッド面 の撓みが抑制されている。さらには、軸受構造が一体形成ではない。 本願に関する背景をさらに収集する場合は、米国特許第5,255,984号 を含む、本出願者の最近の特許を見ればよい。米国特許第5,255,984号 明細書には、可変特性のスラスト軸受が開示されている。当該軸受は、さまざま な形状を有し、且つさまざまな材料で形成された個別のパッドを含んでおり、当 該パッドは、キャリア(保持部材)に支持される。当該キャリアは、前記パッド が、個別の開口部に位置するように構成されており、これによって支持特性を変 化させることができる。 米国特許第5,222,815号明細書は、ジャーナル軸受、スラスト軸受及 びラジアル・スラスト混合型軸受を含む、さまざまな単一体軸受を開示しており 、これらはビーム支持された軸受パッドを有する。当該パッド及び支持構造は単 一体として一体形成されている。 同様に、米国特許第5,137,373号明細書は、パッド及び支持構造が単 一体として一体形成されているスラスト、ラジアル及びラジアル・スラスト混合 型の各軸受を開示している。 米国特許第5,125,754号明細書は、モジュール構成を有するスラスト 軸受及びジャーナル軸受を開示している。ここに開示されている軸受は、別体の キャリアに取付けられた個別のパッド又はパッド部を含んでいるのが一般的であ る。パッド及びキャリアのさまざまな形態が開示されている。 米国特許第5,102,236号明細書は、連続ビーム搭載シャフト支持面を 有する流体力学的スラスト及びラジアル軸受を開示している。発明の要約 本出願は、特に、薄型のスラスト軸受に関するものである。好適な実施例にお いて、前記軸受は、回転するシャフトを支持するための薄型スラスト軸受を含ん でいる。当該スラスト軸受は、ベースと、回転シャフトの軸心周りに周方向に離 間配置された複数の軸受パッドと、を含んでいる。各パッドは、実質的に平らな シャフト支持面と、半径方向内縁及び外縁と、前記半径方向内縁及び外縁の間に 延びる側縁と、シャフト支持面の下方に位置する被支持面と、を含んでいる。半 径方向に延びる複数のビームが、パッドをベースに連結している。各ビームは、 被支持面を、パッドの両側縁から離れたところで支持している。さまざまなパッ ド形状やビーム構造を適用することができる。図面の簡単な説明 本発明の詳細について、添付の図を参照しつつ説明する。 図1は、本発明に基づく薄型スラスト軸受の平面図である。 図1Aは、図1の薄型スラスト軸受の底面図である。 図1Bは、図1に示す1B線に沿う図1の軸受の断面図である。 図1Cは、図1に示す1C線に沿う図1の軸受の断面図である。 図1Dは、図1に示す1D線に沿う図1の軸受の断面図である。 図1Eは、図1の軸受に使用する軸受パッドの形状を示すための、上方からみ た場合の斜視図である。 図1Fは、図1の軸受に使用する軸受パッドの形状を示すための、下方からみ た場合の斜視図である。 図2は、本発明に基づく別の薄型スラスト軸受の底面図である。 図2Aは、図2に示す2A線に沿う図2の軸受の断面図である。 図3は、本発明に基づく薄型スラスト軸受の別の実施例の底面図である。 図3Aは、図3に示す3A線に沿う図3の軸受の断面図である。 図3Bは、図3に示す3B線に沿う図3の軸受の別の断面図である。詳細な説明 本発明の軸受の説明を容易に理解できるようにするために、円筒部材に、溝、 スリット、孔及び他の開口を形成することで、軸受構造を形成するように記述す ると都合がよい。以下に述べるように、これは、プロトタイプの軸受を製造する 場合に有用な技術である。しかしながら、円筒部材のことに言及するのは、主に 本発明の理解を助けるためである。本発明の軸受の多くは、円筒部材から製造で きるが、必ずしもそのように製造する必要はない。実際、軸受はさまざまな方法 によって製造可能であり、そのうちの幾つかを以下において説明する。 図1〜3Bは、本発明に基づく薄型スラスト軸受構造の実施例を示すものであ る。 現在の好適な実施例が、図1〜1Fに示されている。図1に示すように、軸受 は、離間配置された複数の軸受パッド132を含んでいる。各軸受パッド132 は、パッド面132PSを含んでいるが、これは、図1、1B、1C、1Aから 明らかなように、平坦な面である。さらに軸受は、半径方向内方の支持リング又 はベースリング130Iと、半径方向外方の支持リング又はベースリング130 Oとを含んでいる。図1の現在の好適な実施例において、前記内方及び外方の支 持リング130I、130Oは円形状をしており、中心は一致している。 前記好適な実施例において、周方向に離間配置された複数の支持スポーク13 6は、半径方向内方の支持リング130Iと半径方向外方の支持リング130O との間を延びている。これら支持スポーク136は、軸受構造に剛性を与えて、 前記スラスト軸受のさまざまな部分の位置合わせをする働きを有する。しかしな がら、当業者には明らかなことであるが、支持スポーク136は、半径方向のビ ーム134(詳細は以下に述べる)が前記内方及び外方の支持リングの間に延び ている図1のような実施例においては、本質的なものではない。従って、図1〜 1Fの現在の好適な実施例は、支持スポーク136を含んではいるが、それは不 可欠のものではなく、場合によってはなくてもよい。 図1A、1C、1D、1Fから明らかなように、各軸受パッド132は、半径 方向のビーム134に支持されている。図1〜1Fの好適な実施例において、半 径方向のビーム134は半径方向内方の支持リング130Iと外方の支持リング 130Oとの間を延びている。さらに、前記支持ビーム134は、内方及び外方 の支持リングの間を連続的に延びている。従って、支持ビーム134は、軸受パ ッド132全体を半径方向に延び、且つ軸受パッド132を内方の支持リング1 30Iと外方の支持リング130Oの双方に連結する単一体ビームの態様を有し ている。一方、機能的な観点からすると、各支持ビーム134は、2つの半径方 向のビームを含むものである。すなわち、パッド132の半径方向内縁と内方の 支持リング130Iとの間に延びている半径方向内方ビーム134Iと、パッド 132の半径方向最外縁と外方の支持リング130Oとの間に延びている半径方 向外方ビーム134Oと、を含んでいる。しかしながら、半径方向のビーム13 4が、パッド132を半径方向の支持リング1301及び1300の双方に連結 することが、必ずしも必要なわけではない。例えば、パッド132は、半径方向 外方ビーム134O等により外方の支持リング130Oにのみ連結されてもよく 、そのときはパッド132の半径方向内方縁は、前記支持構造に剛に連結されて いないから、潤滑剤を保持すべく下方に撓むことが可能となる。 図1A及び1Dから明らかなように、前記好適な実施例の半径方向のビーム1 34は、軸受を支持する部材あるいはそれと同様の剛な構造体に支持されるべく 、平坦な底面を有している。この形状のため、半径方向のビーム134は、これ が支持するパッド132の各部分に対して、実質的に剛な支持をする。図1及び 1Aから明らかなように、半径方向のビーム134は、パッド132の中央領域 、つまりパッド132の周方向の2つの縁から離れたところを支持する。これと は異なり、前記半径方向のビームが、三角形状の断面を有していてもよいが、や はり矩形断面の方が望ましい。 前記好適な実施例において、図1Aから明らかなように、半径方向のビーム1 34は、1つの周方向縁よりも他方の周方向縁の方により近くなるように配置さ れている。このようなことから、前記軸受は、回転方向により異なる撓み特性を 有する単方向性軸受となっている。もちろん、両方向性の軸受を製造する必要が あるならば、半径方向のビーム134を、前記周方向縁の双方から等距離のとこ ろに配置して、他の実施例において既に述べたように、対称的な支持形態をとる ようにすべきである。実質的に剛な前記半径方向のビーム134に支持されない パッド132の部分は柔軟性を有しているから、当該パッドは負荷の下で撓んで 、流体膜の楔を形成する。図1〜1Fの実施例の比較的剛な構造により、この特 定のスラスト軸受構造は、高負荷の用途に適している。現在の好適な実施例は、 コンプレッサ等で使用されるテーパ状ランド(taperd land)型やこれと類似の 軸受の代わりに使用されるものである。初期の試験により、前記軸受は、非常に 剛なものではあるが、上述の用途において十分な性能を発揮するものであること が明らかになった。 現在の好適な実施例は青銅製のものであるが、プラスティックや金属のいろい ろな種類の材料で軸受を形成することが可能である。しかしながら、軸受を鋳造 可能な材料で形成する場合に重要なことは、図1から1Fの軸受形状が隠れた開 口部をもたないということである。つまり、前記軸受は、容易に鋳造可能な形状 をしている、言い換えると、カム作用(cam action)を必要とせず、単純な2つ の鋳型で鋳造できる形状をしているのである。 図1〜1Fの軸受構造の重要な1つの側面は、非常に薄い構造にできるという ことである。これは、図1B〜1Dから明らかであるが、パッドの厚さ及び/又 は支持リング130I、130O、半径方向のビーム134及び支持スポーク1 36の厚さを小さくすることにより、軸受をさらに薄く形成することもできる。 もちろん、パッドや支持構造の寸法を変更すると、それは軸受構造全体の剛性に 影響する。よって、図1〜1Fの好適な形状の撓み特性は、各部材の厚さ及び/ 又は各部材の材料特性を変更することにより、容易に調節可能である。 パッド形状や支持構造にまた別の改変を行うことも、もちろん可能である。例 えば、パッドの形状を変更して、さまざまな撓み特性を達成できるようにしても よい。具体的には、パッド132の下方縁をテーパ状にして、インレット・ベン ディング(inlet bending)を大きくし、凹部を形成して、潤滑剤流れを促進す ることも考えられる。 さらに、既に示唆したように、パッド132を外方ビーム134Oにのみ連結 し、パッド132の半径方向内縁を無支持のままにしておいてもよい。このよう な形態は、図3〜3Bに示されており、その説明は以下においてなされる。パッ ド形状の異なる改変例を以下に述べる。 図1〜1Fの好適な実施例の別の改変例を、図2及び2Aに示す。これらの図 に示される薄型スラスト軸受は、本質的に、図1〜1Fのものと同様であるが、 1つだけ大きな違いがある。すなわち、内方及び外方の支持リング130I、1 30Oが、支持ビーム134を越えて下方に延び、支持リング130I及び13 0Oが、軸受を取付けるベース部材の上方で、支持ビーム134を支持している という点である。従って、支持ビーム134は、高負荷の下で下方に撓むように 支持されていて、図1〜1Fの好適な実施例のような剛性をもたない。このよう な構造にすることで、本発明に基づく薄型スラスト軸受の撓み特性を可変とする ためのまた別の方法が得られる。 図3〜3Bは、半径方向のビーム134が、パッド132を外方の支持リング 130Oには連結するが、内方の支持リング130Iには連結しない実施例を示 している。支持ビーム134は、パッド132に対して、部分的にのみ半径方向 に延びており、パッド132の内方部分は、支持ビーム134により剛に支持さ れてはいない。従って、パッド132の内方部分は、下方に自由に撓む。既に述 べたように、スラスト軸受パッドの下方への撓みは潤滑剤の保持に利用できる。 もちろん、支持ビーム134の半径方向への延長の程度を変更して、軸受の撓み 特性を変えることが可能である。 本発明の重要な1つの側面は、機械加工可能な軸受形状を開示した点にある。 すなわち、その形状とは、標準的な機械加工技術を用いて、肉厚のチューブ片や 同様の円筒部材に機械加工を加えることで形成できる形のことである。このよう な軸受の特徴は、肉厚のチューブ片や同様の円箇部材に、孔、スリット、溝を設 けることにより形成されるということである。このような軸受の利点は、プロト タイプを製造しやすく、試験後にこれらプロトタイプを改変することが容易なこ とである。もちろん、軸受を、例えば鋳造法等により、大量に生産する場合に、 製造上考慮すべき点が異なれば、形状も異なるものになる。形状が変われば軸受 性能も変わるということが重要である。 製造上、考慮すべきまた別の点は、鋳造の容易さである。もちろん、本発明の 軸受構造の大半は、なんらかの鋳造技術により形成可能である。しかしながら、 ある特定の形状だけが、単純な2つの鋳型、すなわち、カムを含まない鋳型によ り射出形成可能である。本発明の軸受のまた別の利点は、軸受が、容易に鋳造可 能な形状、すなわち単純な2つの鋳型を用いる射出形成により形成できる形状を しているという点である。鋳造容易な形状の特徴は、一般的に、鋳造を行うため にはカムを必要とする隠れた穴がないということである。 容易に鋳造可能なスラスト軸受の特徴は、ただ1つの合わせ目をもつように形 成でき、その結果として、例えば上方及び下方から見るだけで、全ての表面が見 えているという点である。 本願明細書に開示されている全ての軸受構造は、容易に鋳造可能な形状を既に 有するものであったり、そのような形状を有するように形成することが容易であ ったりするものである。例えば、既に述べた図1〜3Bの薄型スラスト軸受は、 鋳造容易な形状をしている。 従来、流体力学的軸受のパッド形状は、主として製造上の都合により決定され ていた。スラスト軸受の場合、支持面積を最大とするためには、従来から扇型の パッドが採用され、本出願者の過去の米国特許第4,676,668号の場合に は、製造コストを低くするため、円形のパッドを採用した。ラジアル軸受に対し ては、単純な円箇の部分形状を有するパッドが使用されてきた。多くの場合、こ のような従来のパッド形状でも、最適な結果が得られるように支持できる。しか しながら、本発明者は、重要な性能特性が、従来のパッド形状を改変することに より得られることを見出した。その結果、支持構造の単純化がなされ、さらには これを省略することまでが可能となった。 従来のスラストパッド形状に対するさまざまな改変例を以下に述べる。これら パッド形状の改変例は、組み合わせて利用しても、単独で利用することも可能で ある。また、このような改変例は、図示された特定の形状を有するパッド以外に も容易に適用可能である。さらに、パッドを対称的な形状に形成することで、両 方向に作動可能であるようにしたり、非対称な形状としてで、回転方向により異 なる作動状態を与えるようにしてもよい。以下に述べる改変型のパッド形状は、 任意の支持構造とともに使用可能であるが、この支持構造には、本願明細書に開 示されている支持構造も含まれており、適切に、あるいは、うまく組み合わせて 用いれば、撓みのための支持構造を必要としないようにできる。 一般的なパッド形状に対する第1の改変例は、有限要素法に基づくもので、あ る場合には、潤滑剤が入り込む縁(先行縁)の長さを増すと、軸受性能が向上す ることが、この分析法により明らかになった。具体的には、当該縁を長くするこ とにより、さらに多くの潤滑剤がパッド中央に流される。このような効果を奏す るためには、半径方向の切込みをパッド表面に形成して、先行縁を長くすればよ い。パッド表面に凹部を与えるべく、切込みは、パッド全体に延びるようにして もよいし、部分的に延びているようにしてもよい。もちろん、このような半径方 向の切込みを設けることで、パッド表面の負荷を支える部分は減少する。従って 、ここに取引きの問題が発生する。すなわち、潤滑剤を多くすれば、負荷を支持 する面が減少する、ということである。 一般的なパッド形状に対する別の改変例は、軸受パッドの先行縁をテーパ状に してインレット・ベンディングを増加させることである。このようにすることで 、より多くの潤滑剤がシャフト・パッド空間に入り込み、パッドの負荷支持能力 が向上する。コンピュータを用いた複雑な有限要素分析により、最適な潤滑剤流 れを得るために要するベンディングの量を予測することができる。両方向の作動 を可能とするために、各縁をテーパ状にしてもよい。もし単一方向の作動だけで 十分であるならば、1つの縁、すなわち先行縁のみをテーパ状にすればよい。 さらに、一般的なパッド形状を改変するのに、パッドの側縁にかまち(rails )を設けることも可能である。その結果、負荷の下でパッドが撓んで、パッド面 に潤滑剤を保持し、且つ側縁からの漏れを最小化するための溝を形成する。 既に述べたように、軸受パッドの先行縁のインレット・ベンディングを増すこ とが、時として望ましい。先行縁をテーパ状にするに加えて、又はその代わりに 、パッド下方面の下方縁で、且つ先行縁に近い所に溝を設けて、先行縁のベンデ ィングを大きくし、一方で平坦な面を保っている。 特定のパッド形状の設計において最後に考慮すべき事柄は、パッドに底面凹部 を備えることである。具体的には、底面凹部を設けることにより、溝ができてイ ンレット・ベンディングを可能とする。 既に述べたように、特定の用途に対するパッド形状の設計は、その用途におい て要求される条件に依存する。上述の構造上の改変例及び考慮すべき事柄は、単 独で、あるいは組み合わせて利用することができる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.軸心回りに回転するシャフトを支持するための単一片からなるスラスト軸 受であって、 前記軸心周りに周方向に離間配置された複数の軸受パッド(132)を具 備しており、各軸受パッドは、 平坦なパッド面(132PS)と、 半径方向内縁と、 半径方向外縁と、 これら半径方向内外縁の間に延びる周方向に離間配置された2つの縁と、 を有しており、前記軸受はさらに、 前記シャフトの回転軸心と実質的に一致する軸心を有する少なくとも1つ の円状ベースリング(130)と、 半径方向に延びる複数のビーム(134)と、を含んでおり、当該各ビー ムが前記円状ベースリングと前記軸受パッドのうちの1つとの間を延びている、 スラスト軸受。 2.回転シャフトを支持するための薄型スラスト軸受であって、 ベース(130)と、 前記回転シャフトの軸心周りに周方向に離間配置された複数の軸受パッド (132)と、を具備しており、前記各パッドは、実質的に平坦なシャフト支持 面(132PS)と、半径方向内縁及び外縁と、当該半径方向内縁及び外縁の間 を延びる側縁と、前記シャフト支持面の下方に位置する被支持面と、を有してお り、 前記パッドを前記ベースに連結する半径方向に延びる複数のビーム(13 4)がさらに設けられ、各ビームは前記パッドの側縁から離れた部分で前記被支 持面を支持している、薄型スラスト軸受。 3.前記ベースが、前記回転シャフトの軸心と実質的に一致する軸心を有する 少なくとも1つの円状ベースリング(130)を含んでいる、請求項2に記載の 薄型スラスト軸受。 4.前記ベースが、半径方向に離間配置された2つの円状ベースリング(13 0O、130I)を含み、その一方はパッドの半径方向内方に位置し、他方はパ ッドの半径方向外方に位置する、請求項3に記載の薄型スラスト軸受。 5.前記半径方向のビーム(134I、134O)が、前記半径方向内方のベ ースリングと半径方向外方のベースリングとの間を半径方向に延びている、請求 項4に記載の薄型スラスト軸受。 6.さらに複数の半径方向スポーク(136)を含んでおり、各半径方向スポ ークは、前記パッドから離れて位置し、且つ前記半径方向内方のベースリングと 半径方向外方のベースリングとの間を半径方向に延びている、請求項4に記載の 薄型スラスト軸受。 7.前記半径方向のビーム(134O)が、前記パッドの半径方向内縁から離 れた部分で前記パッドの被支持面を支持している、請求項2に記載の薄型スラス ト軸受。 8.前記半径方向のビーム(134O)が、前記パッドの半径方向内縁から離 間配置され、且つ前記パッドの半径方向外縁と前記半径方向外方のベースリング との間を延びている、請求項4に記載の薄型スラスト軸受。 9.半径方向端部を有する前記半径方向のビーム(134O、134I)が、 前記両円状ベースリングの底面よりも上方において当該円状ベースリングにより 支持される、請求項4に記載の薄型スラスト軸受。 10.単一片からなるスラスト軸受であって、 周方向に離間配置された複数の軸受パッド(132)と、複数の半径方向 のビーム(134)と、2つの同心の円状ベースリング(130I、130O) とを具備しており、各軸受パッドは平坦なパッド面(132PS)と、半径方向 に延びる周方向に離間配置された対向縁と、半径方向に離間配置され、且つ前記 周方向に離間配置された対向縁の間を延びる半径方向内縁及び外縁と、を有して おり、 前記各半径方向のビームは、軸受パッドの半径方向内外縁の一方に連結さ れ、且つ当該軸受パッドにおける半径方向に延びる周方向に離間配置された対向 縁からは離れて位置することにより、長手ビームが、各軸受パッドにおける半径 方向に離間配置された半径方向内外縁の少なくとも1つから延びるようになって おり、 前記各円状ベースリングは、前記軸受パッドの半径方向内外縁の1つから 半径方向に離間配置されており、前記半径方向のビームは、前記円状ベースリン グの少なくとも1つに連結されることで、当該半径方向のビームが前記軸受パッ ドを前記円状ベースリングの少なくとも1つに連結するようにしており、もって 全ての軸受パッドが互いに一体として連結されている、スラスト軸受。 11.前記半径方向のビームが三角形状の断面をもち、その頂点が前記パッド面 から離れている、請求項10に記載のスラスト軸受。 12.前記パッドが三角形状の断面をもち、その頂点が前記半径方向のビームの 頂点と一致するようにして、前記パッド及びビームが、前記頂点の回りに傾動す べく当該頂点で支持されている、請求項11に記載のスラスト軸受。 13.前記半径方向のビームが実質的に矩形の断面を有する、請求項10に記載 のスラスト軸受。 14.前記円状ベースリング、半径方向のビーム、及びパッドの各々は、前記パ ッド面の平坦面を基準として測定される最大軸心方向寸法を有しており、前記円 状ベースリングの最大軸心方向寸法が前記半径方向のビーム及びパッドの最大軸 心方向寸法よりも大きくなるようにすることで、前記ベースリングが前記半径方 向のビーム及びパッドを、軸心方向に撓み可能となるように支持している、請求 項13に記載のスラスト軸受。 15.前記円状ベースリングの間を半径方向に延びる複数のスポーク(136) をさらに具備しており、各スポークが各2個の軸受パッドの間に位置している、 請求項10に記載のスラスト軸受。 16.前記各軸受パッドが、半径方向のビームにより前記円状ベースリングの双 方に連結されている、請求項10に記載のスラスト軸受。 17.前記各軸受パッドの半径方向外縁のみが半径方向のビームにより支持され ており、前記半径方向内縁は下方への撓みが自在である、請求項10に記載のス ラスト軸受。
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