JPH08507187A - 適応フィルタを用いる1ビットアナログ・デジタル及びデジタル・アナログ変換器 - Google Patents

適応フィルタを用いる1ビットアナログ・デジタル及びデジタル・アナログ変換器

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JPH08507187A
JPH08507187A JP6519314A JP51931494A JPH08507187A JP H08507187 A JPH08507187 A JP H08507187A JP 6519314 A JP6519314 A JP 6519314A JP 51931494 A JP51931494 A JP 51931494A JP H08507187 A JPH08507187 A JP H08507187A
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Abstract

(57)【要約】 適応フィルタを用いる1ビットアナログ・デジタル変換器(ADC)及びデジタル・アナログ変換器(DAC)。同フィルタは2様式の作動を有する。すなわち、低レベル信号状態下では通過帯域内で可変利得を有し、高レベル信号状態下では固定利得を有するが可変フィルタ遮断周波数(滑動帯域)をも有する。従って、無信号状態下における過度な低周波利得が避けられ、電圧制御増幅器(VCA)を用いて実施する場合には、低レベル信号状態下でVCAからのオフセットを低下させる必要はない。

Description

【発明の詳細な説明】 適応フィルタを用いる1ビットアナログ・デジタル及びデジタル・アナログ変 換器 発明の背景 本発明は1ビットのアナログ・デジタル変換器(ADCs)及びデジタル・ア ナログ変換器(DACs)に関する。本発明は特に、2つの作動様式を持つ適応 フィルタを用いる変換器に関する。 1ビットデジタルシステムは高精度の構成成分を要しないという大きな利点が ある。1ビットシステムのデジタル・アナログ変換器(DAC)は、単に図1a に示すような低域フィルタ2から成る。図1bに示すようなアナログ・デジタル 変換器(ADC)は、概して局部復合器(デコーダ)として知られる同一のフィ ルタ2と、アナログ入力信号を局部デコーダの出力と比較する比較器4と、サン プラ・1ビット量子化器6のようなサンプリング(標本化)システムとから成る 。サンプリングシステムはDフリップフロップとして与えられ、入力信号に関し て局部デコーダの出力が正か負かに依存して極性(1又は0)が変わるデータパ ルスを伝達するために規則的な間隔でクロック(刻時)される。 すべてのADCがDAC(局部デコーダ、通常は単なるフィルタ)を含むので 、以下の記載は主としてフィルタそれ自体に向けられる。フィルタはADC又は DACに用いられることを理解されたい。 非適応1ビットシステムのデジタル・アナログ変換器においては、アナログ出 力信号を生成するためにフィルタを経てインパルスが供給される。インパルスは 2振幅のもので、データビットの1及び0(例えば、+5及び−5)に相当する 。フィルタの性質が1ビットシステムの種類を決める。 デルタ変調システムにおけるフィルタは、メッセージ帯域(伝達すべき信号で 占められる周波数範囲)の下部より低いか又はそれに近い遮断周波数を有する積 分器又は低域フィルタで、フィルタの応答は周波数の増加と共にその帯域に亘り 漸減(最も一般的には6dB/octave)するようにされる。 デルタ・シグマ変調システムにおけるフィルタは、メッセージ帯域の上部より 高いか又はそれに近い遮断周波数を有する低域フィルタで、その帯域に亘りフィ ルタの応答はほぼ平坦である。例えば、メッセージ帯域が30Hz乃至15kHzの高品 質オーディオ用に設計されたシステムにおいては、デルタ変調システムは100Hz にカットオフを持つ単極フィルタ(しばしば疑似(漏洩)積分器と呼ばれる)で あり、一方デルタ・シグマ変調システムのフィルタは10kHzにカットオフを持つ であろう。 1ビットシステムは適応型でよい。現在知られている方法は2種類、すなわち 、振幅変動及びフィルタ適応型に大別できる。 振幅変動は従来の適応デルタ変調に用いられる方法である。瀘波(フィルタリ ング)の前にインパルスの振幅が連続的に又は不連続的な方法で変えられる。制 御回路は、増加する信号振幅が増加するインパルス振幅に帰着するように設計さ れる。図2aの例においては、固定低域フィルタ10に先行する電圧制御増幅器 (VCA)8により入力パルスの大きさが変調されるが、他の方法も可能である 。図2bに示す同等な構成を持つ代わりのものは、固定振幅インパルスを用いて いるが、フィルタ10の後にVCA8が設けられる。いずれの方法も、非適応シ ステムと比べて、低レベル信号に対して大幅に改良された信号対雑音比を与える 。雑音は、ほぼ一定なスペクトルを持つが信号レベルと共に変化し、パルス振幅 に直接比例する。この変動は雑音変調として聴取可能である。それは恐らく、高 周波数においては雑音上昇を隠蔽するが低及び中周波数において付随する上昇は 隠蔽しない、高周波信号の存在において特に聴取可能であろう。 フィルタ適応方法は固定振幅パルスを用いるが、フィルタの遮断周波数を再び 連続的に又は不連続的に変えている。図3は、可変低域フィルタ2′を有するこ のような装置を示す。無信号又は低レベル信号下における当該システムは、概し てメッセージ帯域の下部より実質的に低いフィルタ周波数を有する従来のデルタ 変調システムである。信号レベルが増加するにつれてフィルタは上方に移動する が、当初は依然としてメッセージ帯域より低い遮断周波数を有する。しかし、一 旦遮断周波数がメッセージ帯域内になれば、遮断周波数未満の利得は一定になる 。従ってシステムは、高周波信号の存在においては遥かに少ない低周波雑音を 有する可変雑音スペクトルを与える。高信号レベルにおいてフィルタは周波数的 に上方に滑動してメッセージ帯域の上部に近付き、システムはデルタからデルタ ・シグマ変調に変わる。 このフィルタ適応技術は、高レベル高周波信号の存在で本質的によりよい信号 対雑音比を与える。なぜならばこれらの条件下ではフィルタの低周波利得は積分 器のものより低く、従って隠蔽が殆どないか又は全くない低周波において雑音ス ペクトルはより低いエネルギを含むからである。 しかし無信号状態下におけるフィルタは、メッセージ帯域の下方からその上部 まで及びそれを越えた広範な周波数に亘り事実上純粋な積分器である。従って、 振幅適応を用いるシステムと比べて超低周波ではより大きな増幅度があり、それ ゆえに音声スペクトルの下部及びその下方ではより大きな比率の低周波雑音があ る。 この増大した低周波雑音はそれ自体では重大な欠点とはならないかも知れない 。その理由は、これらの信号状態下では音声帯域の絶対フィルタ利得が小さく、 従って絶対雑音レベルが低いからである。さらに人の耳は低レベルの低周波音に 非常に鈍感で、従って特別低周波雑音は多分聴取できないであろう。 しかし、必要とされる電圧制御されたフィルタ(VCF)は実際なんらかの形 のVCAを用いるであろう。小さな割合の制御信号が制御された信号に加えられ 、影響を最小化するように調整される場合においてもVCF出力がフィルタ遮断 周波数の位置と共に変わる電圧又は電流オフセット(残留偏差)を含むようにす ることは、大部分のVCA設計上望ましくない特性である。もし可変フィルタが 小信号状態下で事実上積分器であるなら、この可変なオフセットが過度に増幅さ れて、高周波渦渡状態で聴取可能なサンプ(雑音)を発生すると共にオシロスコ ープで出力波形を観察するとき基線の目に見える変位を生成するかもしれない。 上述のとおり、従来の(振幅)適応デルタ変調と比較してフィルタ適応は可聴 雑音変調を低下させるが、適応回路に用いるVCAのよりよい性能を必要とする 。本発明のADC又はDACが用いる適応フィルタは、高レベル状態下では滑動 低域フィルタの利点を保持するが、低レベル状態下ではVCAからのより少ない オフセットは要求しない。 さらに本発明の滑動帯域(可変フィルタ遮断特性)の利点は、無信号状態下で 過度な超低周波利得があっても高レベル高周波状態下で実現され、従って静止又 は低レベル状態で超低周波雑音を低減させる。それゆえに本発明のADC及びD ACは、振幅適応及びフィルタ適応装置の弱点を避けながらそれらの利点を提供 する。 発明の概要 本発明によるADC及びDACの利点、特にこのような変換器の適応フィルタ をよりよく理解するために先行技術によるフィルタの作用をより詳細に説明する のが有用である。 正弦波の周波数が全オーディオスペクトルを横切って掃引される正弦波で完全 変調された1ビットADCからのビットストリーム(列)を考察しよう。変調は 1及び0の相対比の変動からなり、完全変調とは、変調正弦波の最大正変位にお ける殆どすべてのビットが、例えば、1の一種類で、最大負変位における殆どす べてのビットが他の種類、すなわち、0であることを意味する。変調正弦波の零 交差では1及び0は同一周波数で起こる。もしこのようなビットストリームが音 声範囲上部に遮断周波数を有する低域フィルタに供給されるなら、出力は一定の 振幅を有する掃引された正弦波であろう。このようなフィルタは非適応デルタシ グマDACを構成する。 出力振幅が周波数と共に一定であることが再び必要とされると仮定して、同一 ビットストリームが供給される適応デルタ復号器に要求される作用を考察しよう 。 もし適応が純粋に振幅におけるものであるなら(すなわち、疑似積分器に供給 されるビットの大きさが図2aに示すように変るなら)、入力データからアナロ グ出力への伝達関数は全てが同一形状の一群の曲線、すなわち、メッセージ帯域 の下部に近い固定遮断周波数を有する低域フィルタである。完全に変調されたデ ータから一定の出力を得るためには、利得は増加する周波数と共に上昇しなけれ ばならない(図4参照)。曲線a1ないしa3はそれぞれ100Hz、1kHz及び10kHz で同一出力を発生させるために要する関数を示す。例えば100Hzの利得、従って 雑音は、応答(レスポンス)が10kHzで必要な出力を与えるように順応した場 合よりも遥かに高いことに注目のこと。曲線a0は、無変調の場合に応答がどの 様になるかを示す。利得は劇的に下がり、従って出力雑音は非常に小さい。 もし適応が図3のような滑動フィルタを必要とするなら、図5の曲線b1乃至 b3が3つの同一周波数100Hz、1kHz及び10kHzにおいてそれぞれ同一出力を発生 させために要する応答を示す。高レベル高周波数信号であっても、低周波数にお ける利得は、低及び中周波数を再生するのに要するよりも数dB(図示の例では約 10dB)を越えて上昇することはなく、従って低周波雑音は過度に上昇しない。曲 線b3をa3と比較すると、10kHzが存在すると低周波利得、従って雑音は約20d B低いことが分かる。しかし無信号状態下におけるフィルタは、低雑音を得るた めに、例えば、曲線b0に沿って下方に活動しなければならない。雑音が最も聴 取可能な音声帯域の中央では現在利得は低いが、メッセージ帯域の下部及びその 下方では遥かに高い。すなわち、曲線b0とa0を比較すると、1kHzの利得は同 一であるが、滑動フィルタは20Hzで約12dB高い利得を有し、その差は音声帯域下 方の周波数で増加し続ける。この過剰利得は、通常はそれ自体では問題にならな いが超低周波でより高い雑音に帰着すると共に可変フィルタ回路のあらゆる可変 オフセットの望ましくない増幅に帰着する。 図6は異なった一群の適応曲線を示す。無信号及び100Hz曲線、すなわち、c 0及びc1は、振幅アダプタ(適応器)の曲線(図4のa0及びa1)と同一で あるが、さらに適応させるために同システムは図5の曲線のように滑動する(図 6の曲線cと図5の曲線bを比較すると、c2=b2、c3=b3である)。図 6から、無信号状態下で過度の超低周波利得を伴うことなく滑動帯域(可変フィ ルタ遮断周波数)の利点が高レベル高周波状態下で実現され、従って静止又は低 レベル状態で超低周波雑音を低下させることが明らかである。従って、図6の特 性曲線は振幅適応及びフィルタ適応装置の弱点を避けながらそれらの利点を提供 している。 適応方法の相違は以下のように要約できる。図2a,2b及び4で述べた通り 可変振幅装置においては群中の各曲線は利得軸に沿った変位、すなわち、垂直移 動により達成される。可変フィルタ折点(コーナ)周波数(滑動帯域)装置では 、図3及び5で述べた通り、群中の各曲線は周波数軸に沿った変位、すなわち、 水 平移動により達成される。本発明(図6及び図8−11の実施態様)の適応フィ ルタ装置においては、曲線は最初利得軸に沿って上方に(垂直)移動し、次いで 周波枢軸(水平)に沿って移動する。 図7は、先行技術による適応フィルタの典型的実施態様の構成図を示す。順方 向路は、直列のVCA12及び積分器14を含み、最大順方向利得を課す総負帰 還を伴う。VCA及び積分器の順序は図7及び図8−11のいずれでもよいが、 実際上は雑音及び歪みを考慮すると通常図示の順序を必要とする。積分器は1/ sTの伝達関数を有する。 VCAに加えられる制御信号がその利得を変える。制御信号は概してADCへ のアナログ入力信号又はDACのアナログ出力の振幅の関数である。アナログ信 号の振幅が増加するにつれて、VCAの利得を増加させるために制御信号が増加 する。制御信号を発生させるための回路は当業界ではよく知られている。 結合器16が増幅度aの入力信号と増幅度−bの負帰還路の出力信号とを加算 的に結合する。帰還システムの標準的分析によりラプラス変換記号式として表さ れる総合利得は次ぎの通りである。 a/b・1/(1+sT/bc) この式は、通過帯域における一定利得がa/bでVCA利得cと共に変化する 遮断周波数がbc/2πTの低域フィルタを表す。 図面の簡単な説明 図1aは、1ビットデジタル・アナログ変換器(ADC)の構成図である。 図1bは、1ビットアナログ・デジタル変換器(DAC)の構成図である。 図2aは、一種の振幅適応デルタ復号器の構成図である。 図2bは、別種の振幅適応デルタ復号器又は図2aのものと同等の装置の構成 図である。 図3は、周波数適応デルタ復号器の構成図である。 図4は、可変振幅フィルタを用いる1ビットDACの理論的伝達関数を示す一 連の波形である。 図5は、可変周波数(滑動帯域)フィルタを用いる1ビットDACの理論的伝 達関数を示す一連の波形である。 図6は、本発明による適応フィルタを用いる1ビットDACの理論的伝達関数 を示す一連の波形である。 図7は、可変低域フィルタを用いる先行技術によるDACの構成図である。 図8は、本発明によるADC又はDACで用いる適応フィルタの構成図である 。 図9は、本発明によるADC又はDACで用いる適応フィルタのさらに詳細な 構成図である。 図10は、代わりの実施態様の構成図で、本発明によるADC又はDACで用 いる適応フィルタとほぼ同等な装置を示す。 図11は、代わりの実施態様のさらに詳細な構成図で、本発明によるADC又 はDACで用いる適応フィルタとほぼ同等な装置を示す。 望ましい実施態様の詳細な説明 図8は、本発明によるADC又はDACで用いる可変フィルタを示す。既に述 べた通り、このようなフィルタは図1a及び1bのようにADC及び相補のDA Cで用いられる。図8の実施態様においては、図7の積分器が伝達関数1/(1 +sT)を有する固定低域フィルタ18で置換される。図7の装置におけるよう にVCA12に印加された制御信号がその利得を変化させる。この回路の総合利 得は次の通りである。 ac/(1+bc)・1/{1+sT/(1+bc)} VAC利得が低く、bc<<1となるような場合にはこれは以下のように単純化 される。 ac・1/(1+sT/bc) これは図7の積分器装置の場合と同一である。すなわち、固定通過帯域利得a/ b及び可変遮断周波数bc/2πTを有する滑動フィルタである。 従って、図8の構成は所望の可変応答を達成し、理想的回路として低い値cに 対する純粋な利得変化及び高い値のcに対する純粋な滑動帯域を示す。一作動様 式から他の様式への転移はbc=1のしきい値で起こる。 本発明のADC及びDACで用いる適応フィルタの望ましい実施態様の詳細は 図9に示す。図8の実施態様のように、このようなフィルタは図1a及び1bの ようにADC及び相補のDACで用いられる。図9の実施態様は演算増幅器22 と直列の可変相互コンダクタンス増幅器20(例えば、National Semiconductor IC type LM13700)を用いる。図7の方法で制御信号が増幅器20に加えられ、 その利得を変えるようにする。図7の制御信号に関する説明がここでも同様に当 てはまる。演算増幅器は、並列のコンデンサC1及び抵抗器R3を有する局部帰 還路を持つ。可変相互コンダクタンス増幅器20は、図8のVCA12のように 機能し、その増幅度も制御信号により同様に変えられる。演算増幅器22及びそ の局部帰還路は、図8の低域フィルタのように機能する。抵抗器R2は増幅器2 0の正入力において節24への負帰還路を提供する。抵抗器R1を通して供給さ れる入力は節24で負帰還路の出力と合算される。 図9の装置は、演算増幅器を積分器(R3を持たない)から固定低域フィルタ に変換する抵抗器R3を加えた点で先行技術とは異なる。この抵抗器は低周波数 (そこではC1は高いリアクタンスを表す)において演算増幅器の回りの局部帰 還路のインピーダンスを低下させ、従って可変相互コンダクタンスから発生する あらゆるオフセット電流の増幅度を低下させる。図9の回路は、次ぎの総合伝達 特性を持つ。 -gm・R1R3/(R1+R3)・1/{1+gm・R1R3/(R1+R2)+jωR3C1} ここでgmは制御信号に比例する可変コンダクタンスである。gmが低い場合には次 ぎのように単純化される。 -gm・R1R3/(R1+R3)・1/(1+jωR3C1) これは可変通過帯域利得を持つ固定低域フィルタを表す。gmが高い場合には式は 次ぎのように単純化される。 -R2/R1・1/{1+jω・(R1+R2)C1/gmR1} これは可変周波数を持たない固定利得の固定低域フィルタを表す。2つの作動様 式間の転移又は限界は、gm=R1+R2/R1R2の場合に発生する。 本発明のADC又はDACで用いる可変フィルタの代わりの望ましい実施態様 は図10に示す。この代わりの実施態様も同様に2様式の作動を提供すると共に VACの欠点から生じる可変オフセットの影響を低減させる。この装置では、図 8の実施態様のように順方向路のVCAと直列に低域フィルタを設ける代わりに 、帰還路にVCA12′と直列にプレエンファシス型回路網26を配置すること により可変フィルタ特性を達成している。図10の実施態様は実施上不便で、ま た図8のように通常はVCAにより提供される電流出力よりはむしろVCA12 ′からの電圧出力を提供するために追加の増幅器を要するので図8の実施態様が 望ましい。 先の実施態様におけるようにVCAに印加される制御信号がその利得を変化さ せる。しかし、制御信号は図8の実施態様のものとは逆の意味で作動する。図7 の制御信号に関する説明がここでも当てはまる。回路網26は伝達特性1+sTを 持ち、これは図8の回路網18特性の逆数である。回路網26伝達特性は固定単 位利得及び微分回路の和である。このような回路網は、FMラジオ(米国におい てはTは75μSである)のプレエンファシスを提供するために広く用いられかつ容 易に実現できる。 結合器16は増幅度+a/bを持つ入力信号を増幅度-1/bを持つ負帰還路の出力に おける信号と合算的に結合する。VCA12′は1/cの利得を持つ。回路の総合 利得は図8のものと同一で、次の通りである。 ac/(1+bc)・1/{1+sT/(1+bc)} 図8の実施態様のようにbc<<1の場合にはこれは次ぎのように単純化される。 ac・1/(1+sT) しかし、これはVCA利得が低いよりはむしろ高いときに起こる。 VCA利得が低く、bc>>1となる場合には次ぎのように単純化される。 a/b・1/(1+sT/bc) これは図7の積分器装置の場合と同一で、a/bの固定通過帯域利得及びbc/2πT の可変遮断周波数を有する滑動フィルタである。 従って、図9の構成も同様に所望の可変応答を達成し、理想回路として低い値 の1/c(cよりはむしろ)に対して純粋な利得変化及び高い値の1/c(cよりはむ しろ)に対して純粋な滑動帯域を示す。一作動様式から他の様式への転移はbc=1 の閾値で起こる。制御回路が図8の実施態様とは逆の意味で作動するので、制御 信号が閾値より上の場合特性は、固定遮断周波数を有するが可変通過帯域利得を も有する低域フィルタのものとなり、また制御信号が閾値よりしたの場合特性は 、可変遮断周波数を有するが固定通過帯域利得をも有する低域フィルタのものと なる。 本発明のADC又はDACで用いる可変フィルタの図10に示す代わりの実施 態様は図11でさらに詳述される。可変相互コンダクタンス増幅器28(例えば 、National Semiconductor IC type LM13700)は、演算増幅器32の負帰還ルー プの演算増幅器30と直列に配置される。先に述べた実施態様と同様に、制御信 号が増幅器28に印加されてその利得を変化させる。図7の制御信号に関する説 明はここでも当てはまる。演算増幅器30は、プレエンファシス機能を提供する ために、局部入力及び並列のコンデンサC2及び抵抗器R6並びに直列の抵抗器 R7を有する帰還路を持つ。演算増幅器32は抵抗器R5を有する局部帰還路を 持つ。全装置への入力は抵抗器R4を通して供給され、合算節34で増幅器28 からの負帰還路の出力と結合される。 同回路は次ぎの総合伝達特性を持つ。 -R5/R4・1/{1+gm・R5R1/R6(1+jωR6C2)} ここでgmは制御信号に比例する可変相互コンダクタンスである。gm・R5R1/R6>>1 の場合にこれは次ぎのように単純化される。 -1/gm・R6/R4R1・1/(1+jωR6C2) これはgmとは逆に変化する通過帯域利得を有する固定低域フィルタを表す。 gm・R5R1/R6<<1の場合同式は次ぎのようの単純化される。 -R5/R4・1/(1+jωgmR5R7C2) これは可変周波数を有する固定利得の低域フィルタを表す。gm・R5R1/R6=1のと き2つの作動様式間の転移又は限界が生じる。 本発明は特定的に開示したもの以外の回路装置及び構成を用いて実施可能であ る。さらに、アナログの実施態様を開示しているが、本発明は全体又は部分的に デジタル領域で実施してもよい。純粋なデジタルによる実施は、本発明のアナロ グ実施態様で解決されるVCAオフセット電流問題の主題ではないが、デジタル による実施は2様式の作動及び静止又は低レベル状態における超低周波雑音の低 減の各利点をアナログによる実施と共有する。
【手続補正書】特許法第184条の8 【提出日】1994年9月12日 【補正内容】 これは図7の積分器装置の場合と同一である。すなわち、固定通過帯域利得a/ b及び可変遮断周波数bc/2πTを有する滑動フィルタである。 従って、図8の構成は所望の可変応答を達成し、理想的回路として低い値cに 対する純粋な利得変化及び高い値のcに対する純粋な滑動帯域を示す。一作動様 式から他の様式への転移はbc=1のしきい値で起こる。 本発明のADC及びDACで用いる適応フィルタの望ましい実施態様の詳細は 図9に示す。図8の実施態様のように、このようなフィルタは図1a及び1bの 方法でADC及び相補のDACで用いられる。図9の実施態様は演算増幅器22 と直列の可変相互コンダクタンス増幅器20(例えば、National Semiconductor IC type LM13700)を用いる。図7の方法で制御信号が増幅器20に加えられ、 その利得を変えるようにする。図7の制御信号に関する説明がここでも同様に当 てはまる。演算増幅器は、並列のコンデンサC1及び抵抗器R3を有する局部帰 還路を持つ。可変相互コンダクタンス増幅器20は、図8のVCA12のように 機能し、その増幅度も制御信号により同様に変えられる。演算増幅器22及びそ の局部帰還路は、図8の低域フィルタのように機能する。抵抗器R2は増幅器2 0の正入力において節24への負帰還路を提供する。抵抗器R1を通して供給さ れる入力は節24で負帰還路の出力と合算される。 図9の装置は、演算増幅器を積分器(R3を持たない)から固定低域フィルタ に変換する抵抗器R3を加えた点で先行技術とは異なる。この抵抗器は低周波数 (そこではC1は高いリアクタンスを表す)において演算増幅器の回りの局部帰 還路のインピーダンスを低下させ、従って可変相互コンダクタンスから発生する あらゆるオフセット電流の増幅度を低下させる。図9の回路は、次ぎの総合伝達 特性を持っ。 -gm・R2R3/(R1+R2)・1/{1+gm・R1R3/(R1+R2)+jωR3C1} ここでgmは制御信号に比例する可変コンダクタンスである。gmが低い場合には次 ぎのように単純化される。 -gm・R2R3/(R1+R2)・1/(1+jωR3C1) これは可変通過帯域利得を持つ固定低域フィルタを表す。gmが高い場合には式は 次ぎのように単純化される。 【手続補正書】特許法第184条の8 【提出日】1995年2月10日 【補正内容】 平移動により達成される。本発明(図6及び図8−11の実施態様)の適応フィ ルタ装置においては、曲線は最初利得軸に沿って上方に(垂直)移動し、次いで 周波枢軸(水平)に沿って移動する。 図7は、先行技術による適応フィルタの典型的実施態様の構成図を示す。順方 向路は、直列のVCA12及び積分器14を含み、最大順方向利得を課す総負帰 還を伴う。VCA及び積分器の順序は図7及び図8−11のいずれでもよいが、 実際上は雑音及び歪みを考慮すると通常図示の順序を必要とする。積分器は1/ sTの伝達関数を有する。 VCAに加えられる制御信号がその利得を変える。制御信号は概してADCへ のアナログ入力信号又はDACのアナログ出力の振幅の関数である。アナログ信 号の振幅が増加するにつれて、VCAの利得を増加させるために制御信号が増加 する。制御信号を発生させるための回路は当業界ではよく知られている。 結合器16が増幅度aの入力信号と増幅度−bの負帰還路の出力信号とを加算 的に結合する。帰還システムの標準的分析によりラプラス変換記号式として表さ れる総合利得はa/b・1/(1+sT/bc)である。 この式は、通過帯域における一定利得がa/bでVCA利得cと共に変化する 遮断周波数がbc/2πTの低域フィルタを表す。 以上積分器に基づいて先行技術を説明したが、この説明は積分器が低域フィル タで置換された場合にも当てはまる。但し、低域フィルタの遮断周波数が可聴範 囲未満であることを条件とする。実際、『真の』積分器は周波数零で無限大の利 得を有し、従って実現不能である。『音声遅延のための1ビットA/D・D/A 変換器IC』と題する文献(IEEE Transactions on Consumer Electronics,Nov .1989,vol.35,No.4,New York,US,pages 767-773;T.ISHIKAWA et al.)は、 図8に示すのものと類似の可変フィルタを開示しているが、遮断周波数は約1Hz で可聴範囲より遥かに低い。従って、可聴範囲内の全ての周波数に対しこの先行 技術の低域フィルタは積分器として作動する。 図面の簡単な説明 図1aは、1ビットデジタル・アナログ変換器(ADC)の構成図である。 図1bは、1ビットアナログ・デジタル変換器(DAC)の構成図である。 図2aは、一種の振幅適応デルタ復号器の構成図である。 図2bは、別種の振幅適応デルタ復号器又は図2aのものと同等の装置の構成 図である。 図3は、周波数適応デルタ復号器の構成図である。 図4は、可変振幅フィルタを用いる1ビットDACの理論的伝達関数を示す一 連の波形である。 図5は、可変周波数(滑動帯域)フィルタを用いる1ビットDACの理論的伝 達関数を示す一連の波形である。 図6は、本発明による適応フィルタを用いる1ビットDACの理論的伝達関数 を示す一連の波形である。 図7は、可変低域フィルタを用いる先行技術によるDACの構成図である。 図8は、本発明によるADC又はDACで用いる適応フィルタの構成図である 。 図9は、本発明によるADC又はDACで用いる適応フィルタのさらに詳細な 構成図である。 図10は、代わりの実施態様の構成図で、本発明によるADC又はDACで用 いる適応フィルタとほぼ同等な装置を示す。 図11は、代わりの実施態様のさらに詳細な構成図で、本発明によるADC又 はDACで用いる適応フィルタとほぼ同等な装置を示す。 望ましい実施態様の詳細な説明 図8は、本発明によるADC又はDACで用いる可変フィルタを示す。既に述 べた通り、このようなフィルタは図1a及び1bの方法でADC及び相補のDA Cで用いられる。図8の実施態様においては、図7の積分器が伝達関数1/(1 +sT)を有する固定低域フィルタ18で置換され、遮断周波数は可聴範囲内で ある。図7の装置におけるようにVCA12に印加された制御信号がその利得を 変化させる。この回路の総合利得は次の通りである。 ac/(1+bc)・1/{1+sT/(1+bc)} VAC利得が低く、bc<<1となるような場合にはこれは以下のように単純化さ れる。 ac・1/(1+sT/bc) 信号路装置とから成り、該信号路装置が、 前記結合装置の出力を受容してその出力において該変換器の出力及び該不帰 還路への入力を与える順方向路と、 前記順方向路を該結合装置に接続する不帰還路(R2;30,R6,C2,R7,28)とを 含み、 前記信号路装置が可変相互コンダクタンス増幅器をさらに含み、該適応低域 フィルタ装置の可変利得が低下するにつれて該可変相互コンダクタンス増幅器( 12;20)の不要なオフセットを低減させる、請求項3の装置。 5 前記信号路装置が、前記可変相互コンダクタンス増幅器と直列に演算増幅器 (22)をさらに含み、前記演算増幅器及び該可変相互コンダクタンス増幅器が前 記順方向路に配置される、請求項4の装置。 6 前記信号路装置が、前記可変相互コンダクタンス増幅器と直列に演算増幅器 (30)をさらに含み、前記演算増幅器及び該可変相互コンダクタンス増幅器(28 )が前記負帰還路に配置される、請求項4の装置。 7 前記演算増幅器(22)が、その帰還路において並列な抵抗器(R3)及びコン デンサ(C1)を有し、該抵抗器が低周波数において該演算増幅器の帰還路のイン ピーダンスを低下させ、従って前記可変相互コンダクタンス増幅器(20)により 発生されるあらゆるオフセット電流の増幅を低減させるようにする、請求項5の 装置。 8 前記適応低域フィルタ装置(12,16,18;12',16,26)は、gmが制御信号に比例 する可変コンダクタンスであるときは -gm・R2R3/(R1+R2)・1/{1+gm・R1R3/(R1+R2)+jωR3C1} の式で表される総合伝達特性を持つことにより、gmが低い場合には総合伝達特 性を表す該式は -gm・R2R3/(R1+R2)・1/(1+jωR3C1) の式で表される可変利得を持つ固定低域フィルタに単純化され、gmが高い場合 には総合伝達特性を表す該式は -R2/R1・1/{1+jω(R1+R2)C1/gmR1} の式に単純化され、該式は可変周波数を有するが固定利得の低域フィルタ及び gmが(R1+R2)/R1R3のとき2つの作動様式間で起こる転移を表すようにされる、 請求項7の装置。 【手続補正書】特許法第184条の8 【提出日】1995年3月22日 【補正内容】 請求の範囲 1 データパルスを受容するための入力と、 前記入力に接続される適応低域フィルタ装置(12,16,18;12',16,26)であっ て、一方においては固定遮断周波数を有するが可変通過帯域利得をも有する低域 フィルタの特性で作動し、他方においては可変遮断周波数を有するが固定通過帯 域利得をも有する低域フィルタの特性で作動する2つの作動様式を有する適応低 域フィルタ装置と、 前記適応低域フィルタ装置の出力を受容するために接続される出力とから成 る適応1ビット音声デジタル・アナログ変換器。 2 局部復号器を含む適応1ビット音声アナログ・デジタル変換器であって、前 記局部復号器が、 一方においては固定遮断周波数を有するが可変通過帯域利得をも有する低域 フィルタの特性で作動し、他方においては可変遮断周波数を有するが固定通過帯 域利得をも有する低域フィルタの特性で作動する2つの作動様式を有する適応低 域フィルタ装置(12,16,18,12',16,26)と、 該局部復号器からの信号が入力アナログ信号に関して正又は負のいずれかに 依存した極性(1又は0)を持つ出力データパルスを与えるために、該局部復号 器からの該信号に関して該入力信号を比較及びサンプリングするための装置(4, 6)とから成る適応1ビット音声アナログ・デジタル変換器。 3 前記適応低域フィルタ装置(12,16,18;12',16,26)のフィルタ特性が制御信 号に応答して変化し、該制御信号が閾値の一方側の値を持つときは該特性が固定 遮断周波数を有するが可変通過帯域利得をも有する低域フィルタの特性であり、 該制御信号が閾値の他方側の値を持つときは該特性が可変遮断周波数を有するが 固定通過帯域利得をも有する低域フィルタの特性であるようにされる、請求項1 又は2の装置。 4 前記適応低域フィルタ装置が、 該変換器に印加された入力データパルス及び不帰還路からの信号を受容し、 該入力信号及び該不帰還路信号を加算的に結合させるための結合装置(16;R1,24 ,R4,24)と、

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 データパルスを受容するための入力と、 前記入力に接続される適応低域フィルタ装置であって、一方においては固定 遮断周波数を有するが可変通過帯域利得をも有する低域フィルタの特性で作動し 、他方においては可変遮断周波数を有するが固定通過帯域利得をも有する低域フ ィルタの特性で作動する2つの作動様式を有する適応低域フィルタ装置と、 前記適応低域フィルタ装置の出力を受容するために接続される出力とから成 る適応1ビット音声デジタル・アナログ変換器。 2 局部復号器を含む適応1ビット音声アナログ・デジタル変換器であって、前 記局部復号器が、 一方においては固定遮断周波数を有するが可変通過帯域利得をも有する低域 フィルタの特性で作動し、他方においては可変遮断周波数を有するが固定通過帯 域利得をも有する低域フィルタの特性で作動する2つの作動様式を有する適応低 域フィルタ装置と、 該局部復号器からの信号が入力アナログ信号に関して正又は負のいずれかに 依存した極性(1又は0)を持つ出力データパルスを与えるために、該局部復号 器からの該信号に関して該入力信号を比較及びサンプリングするための装置とか ら成る適応1ビット音声アナログ・デジタル変換器。 3 前記適応低域フィルタ装置のフィルタ特性が制御信号に応答して変化し、該 制御信号が閾値の一方側の値を持つときは該特性が固定遮断周波数を有するが可 変通過帯域利得をも有する低域フィルタの特性であり、該制御信号が閾値の他方 側の値を持つときは該特性が可変遮断周波数を有するが固定通過帯域利得をも有 する低域フィルタの特性であるようにされる、請求項1又は2の装置。 4 前記適応低域フィルタ装置が、 該変換器に印加された入力データパルス及び不帰還路からの信号を受容し、 該入力信号及び該不帰還路信号を加算的に結合させるための結合装置と、 信号路装置とから成り、該信号路装置が、 前記結合装置の出力を受容してその出力において該変換器の出力及び該不帰 還路への入力を与える順方向路と、 前記順方向路を該結合装置に接続する不帰還路とを含み、 前記信号路装置が可変相互コンダクタンス増幅器をさらに含み、該適応低域 フィルタ装置の可変利得が低下するにつれて該可変相互コンダクタンス増幅器の 不要なオフセットを低減させる、請求項3の装置。 5 前記信号路装置が、前記可変相互コンダクタンス増幅器と直列に演算増幅器 をさらに含み、前記演算増幅器及び該可変相互コンダクタンス増幅器が前記順方 向路に配置される、請求項4の装置。 6 前記信号路装置が、前記可変相互コンダクタンス増幅器と直列に演算増幅器 をさらに含み、前記演算増幅器及び該可変相互コンダクタンス増幅器が前記負帰 還路に配置される、請求項4の装置。 7 前記演算増幅器が、その帰還路において並列な抵抗器及びコンデンサを有し 、該抵抗器が低周波数において該演算増幅器の帰還路のインピーダンスを低下さ せ、従って前記可変相互コンダクタンスにより発生されるあらゆるオフセット電 流の増幅を低減させるようにする、請求項5の装置。 8 前記適応低域フィルタ装置は、gmが制御信号に比例する可変コンダクタンス であるときは -gm・R1R3/(R1+R3)・1/{1+gm・R1R3/(R1+R2)+jωR3C1} の式で表される総合伝達特性を持つことにより、gmが低い場合には総合伝達特 性を表す該式は -gm・R1R3/(R1+R3)・1/(1+jωR3C1) の式で表される可変利得を持つ固定低域フィルタに単純化され、gmが高い場合 には総合伝達特性を表す該式は -R2/R1・1/{1+jω(R1+R2)C1/gmR1} の式に単純化され、該式は可変周波数を有するが固定利得の低域フィルタ及び gmが(R1+R2)/R1R3のとき2つの作動様式間で起こる転移を表すようにされる 、請求項7の装置。
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