JPH08507885A - 光熱写真エレメント用の黄色およびマゼンタ色発色性ロイコ色素 - Google Patents
光熱写真エレメント用の黄色およびマゼンタ色発色性ロイコ色素Info
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- JPH08507885A JPH08507885A JP6521021A JP52102194A JPH08507885A JP H08507885 A JPH08507885 A JP H08507885A JP 6521021 A JP6521021 A JP 6521021A JP 52102194 A JP52102194 A JP 52102194A JP H08507885 A JPH08507885 A JP H08507885A
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Abstract
(57)【要約】
比較的低温で短時間の画像に応じた露光と熱現像によって高密度の黄色またはマゼンタ色の画像を形成し得る光熱写真用エレメントが開示される。本発明による光熱写真用エレメントは、支持体上に塗布された層であって、次の成分(a)〜(d)を含有する少なくとも1種の感光性乳剤層を有する:(a)黄色またはマゼンタ色の発色性ロイコ色素化合物を含有するロイコ色素還元剤、(b)感光性ハロゲン化銀、(c)ロイコ色素還元剤によって還元され得る有機銀化合物および(d)バインダー。本発明による光熱写真用エレメントは、単色または多色の光熱写真製品に適当な密度の黄色またはマゼンタ色の画像を形成させるのに使用してもよい。発色性ロイコ色素は空気中の酸素または加熱による酸化に対して十分に安定であり、また、現像後のカブリの形成を制限する。
Description
【発明の詳細な説明】
光熱写真エレメント用の黄色およびマゼンタ色発色性ロイコ色素
発明の背景 発明の分野
この発明はロイコ色素、特に、光熱写真画像系に有用な黄色およびマゼンタ色
発色性ロイコ色素に関する。従来技術の説明
光熱写真用のハロゲン化銀画像形成材料(熱現像可能な写真材料)は「ドライ
シルバー(dry sllver)」組成物または乳剤として分類されており、該材料は
液現像によらず、熱によって処理されるもので、当該分野においては古くから知
られている。この種の材料は、(1)非感光性の還元性銀源、(2)露光によっ
て原子状銀を形成させる感光性材料および(3)該還元性銀源の還元剤を含有す
る。感光性材料は一般的には写真用ハロゲン化銀であり、該化合物は非感光性の
還元性銀源と接触させなければならない。これらの2種の材料は物理的に密接に
接触させることが必要で、写真用ハロゲン化銀の露光により銀の斑点または核が
形成されると、これらの核は、還元性銀源の還元反応の触媒として作用する。原
子状銀(Ag゜)は銀イオンの還元反応の触媒として作用するものと長い間考え
られており、写真用の感光性ハロゲン化銀と非感光性の還元性銀源との接触は種
々の方法、例えば、ハロゲン含有源による還元性銀源の部分的メタセシス(例え
ば、米国特許第3,457,075号明細書参照)、ハロゲン化銀と還元性銀源
との共沈(例えば、米国特許第3,839,049号明細書参照)、ブレンディ
ングおよび写真用の感光性ハロゲン化銀と非感光性の還元性銀源を密接に接触さ
せるその他の方法等によっておこなえばよい。
非感光性の還元性銀源は、銀イオンを含有する材料である。好ましい非感光性
の還元性銀源は長鎖脂肪族カルボン酸(一般的には、炭素原子数10〜30のカ
ルボン酸)の銀塩を含む。ベヘン酸またはこれと同程度の分子量を有するカルボ
ン酸混合物の銀塩が一般的に使用されている。他の有機酸の塩または別の有機物
、
例えば、銀イミダゾレート等の使用も提案されており、また、米国特許第4,2
60,677号明細書には、非感光性の還元性銀源として、無機または有機銀塩
のコンプレックスを使用する技術が開示されている。
光写真用および光熱写真用のいずれの乳剤においても、写真用ハロゲン化銀の
露光により、銀原子(Ag゜)の小さなクラスターが形成されている。これらの
クラスターの画像状の分布は、当該分野においては、潜像として知られている。
この潜像は、一般的には普通の手段によって見ることができず、感光性乳剤をさ
らに処理することによって可視像を形成させる。銀原子のクラスター、即ち潜像
を構成するハロゲン化銀粒子と接触する銀イオンの還元によって可視像が形成さ
れる。
可視像はもっぱら銀原子(Ag゜)によって形成されるので、最大画像密度を
低減させることなく乳剤中の銀の量を減少させることは容易ではない。しかしな
がら、乳剤の原料コストを低減させるためには、銀の含有量を減らすことが望ま
しい。
乳剤層中の銀の含有量を増大させることなく、光写真用および光熱写真用乳剤
の最大画像密度を高める一つの簡便な方法は、色素形成性(dye−forming)物質
を乳剤に配合する方法である。この種の色素形成性物質としては、発色性色素の
還元形態のロイコ色素が例示される。画像形成に際しては、ロイコ色素は酸化さ
れ、発色性色素と還元銀画像は露光領域において同時に形成される。この方法に
よれば、色素によって画質が高められた銀画像を形成させることができる(例え
ば、米国特許第3,531,286号、同第4,187,108号、同第4,4
26,441号、同第4,374,921号および同第4,460,681号各
明細書参照)。しかしながら、ロイコ色素を含有する光熱写真系の反応物と反応
生成物が画像形成後に接触状態をあると、いくつかの問題がもたらされる。例え
ば、熱現像の場合は、しばしば濁りと曇りのあるカラー画像が形成されるが、こ
れは、乳剤の露光領域内の還元された金属銀画像が色素によって汚染されるから
である。さらに、得られる印画は非画像バックグラウンド領域内の色を現像させ
る傾向がある。こ
の「バックグラウンド汚染」はロイコ色素と還元剤との保管中の遅い反応によっ
て引き起こされる。
多色光熱写真用画像形成品は一般的には、障壁層によって相互に離隔された2
種またはそれ以上の単色形成性乳剤層を有する(各々の乳剤層は発色性反応物を
含有する一組の二重膜を有する場合が多い。1種の光熱写真用の感光性乳剤層を
被覆する障壁層は、一般的には隣接する光熱写真用の感光性乳剤層中の溶剤に不
溶である。少なくとも2種または3種の異なった発色性乳剤層を有する光熱写真
用品は米国特許第4,021,240号および同第4,460,681号各明細
書に開示されている。カラーカプラーおよびロイコ色素を用いて色素画像と多色
画像を形成させる種々の方法は当該分野においては周知である(例えば、米国特
許第4,022,617号、同第3,531,286号、同第3,180,73
1号、同第3,761,270号、同第4,460,681号および同第4,8
83,747号各明細書並びにリサーチ・ディスクロジャー29963参照)。
これらの光熱写真系における一般的な問題は、現像後の画像の不安定性である
。現像された画像中に残存する感光性ハロゲン化銀は、現像後にカブリの著しい
増加をもたらす室内光のもとでの処理中においても金属銀のプリントアウトに触
媒作用を及ぼす。カブリの増加は、ロイコ色素の酸化をもたらす空気中の酸素の
存在によってもたらされる。例えば、米国特許第4,670,374号および同
第4,889,932号各明細書には、、カラー光熱写真画像を形成させるのに
有用な酸化性ロイコフェナジン、フェノキサジンまたはフェノチァジン色素を含
有する光熱写真用材料が記載されている。しかしながら、この種の材料は空気酸
化に付されるために、現像後にカブリが増大する。
別の問題は、露光前のロイコ色素の安定性の欠如である。実際、多くの場合、
ロイコ色素は露光前は非画像状に反応するので、画像を得ることは不可能である
。この非画像状反応の結果、センシトメトリー効果は得られない。このことは、
画像が形成されるべき部分と画像が形成されるべきでない部分との間のプリント
アウトに差がないことを意味する。ヨーロッパ特許出願第35,262号明細書
お
よびPCT特許出願第WO90−00,978号明細書には、同一の−SO2−
保護基を有するロイコ色素を含む非銀塩コピー材料および非銀塩感熱性材料がそ
れぞれ記載されている。これらのロイコ色素は感熱性材料において有用であるが
、画像に応じて反応せずに色素画像を形成させるので、光熱写真用材料において
は有用でない。実際、この種のロイコ色素を含有する材料を、光熱写真用材料の
場合の常法に従って露光し現像しても、センシトメトリー効果は得られない。
従って、空気との接触または加熱による酸化に対して十分安定であり、また、
感光性ハロゲン化銀の存在によって、単一のプリントアウトへの現像後のカブリ
形成を制限する光熱写真用材料に有用なロイコ色素が要請されている。このよう
な色素は画像に応じて反応して良好に色素画像を形成しなければならない。
英国特許第GB1,417,586号明細書には、還元アゾメチン結合を有す
るオキシクロミック化合物の調製法が記載されている。この種の化合物は、発色
性酸化により、カラー写真系、特にハロゲン化銀転写材料に有用な発色団を生成
する。これらのオキシクロミック化合物は、アゾメチン結合中の窒素原子の酸化
を防止する基であって、アルカリ性溶液中で加水分解される基を有していてもよ
く、また、該化合物はヒドロキノン構造を有している。従って、この種の化合物
は本発明による化合物とは異なり、また、異なった目的に使用される化合物であ
る。
ドライシルバー系を用いてカラー画像を形成させる多数の方法が提案されてい
る。このような方法としては、以下の方法が例示される:カプラー配合材料、例
えば、銀ベンゾトリアゾール、周知のマゼンタ色、黄色およびシアンブルー色色
素形成性カプラー、アミノフェノール現像主薬、塩基性レリース剤、例えばグア
ニジニウムトリクロロアセテートおよびポリ(ビニルブチラール)中の臭化銀の
混合物の使用;ブロモヨウ化銀、スルフォンアミドフェノール還元剤、ベヘン酸
銀、ポリ(ビニルブチラール)、アミン、例えばn−オクタデシルアミン、およ
び2当量または4当量のシアンブルー色、マゼンタ色または黄色の色素形成性カ
プラーの併用;酸化により色素画像を形成するロイコ色素塩基、例えばマラカイ
トグリ
ーン、クリスタルバイオレット、およびパラローザニリンの併用;ハロゲン化銀
、ベヘン酸銀、3−メチル−1−フェニルピラゾロンおよびN,N−ジメチル−
p−フェニレンジアミン塩酸塩の現場使用;フェノール性ロイコ色素還元剤、例
えば、2−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)−4,5−ジ
フェニルイミダゾールの併用;アゾメチン色素またはアゾ色素還元剤の使用;銀
色素漂白法、例えば、ベヘン酸銀、ベヘン酸、ポリ(ビニルブチラール)、ポリ
(ビニルブチラール)ペプタイズドブロモヨウ化銀エマルション、2,6−ジク
ロロ−4−ベンゼンスルホンアミドフェノール、1,8−(3,6−ジアゾオク
タン)ビス−イソチウロニウム−p−トルエンスルホネートおよびアゾ色素を含
有するエレメントを露光後、熱処理に付すことによって、色素が均一に分布した
銀のネガ画像を得る方法(該ネガ画像を、ポリアクリル酸、チオウレアおよびp
−トルエンスルホン酸を含有する酸活性化剤シートに重ねて加熱することによっ
て、輪郭のはっきりしたポジ画像が得られる);アミン、例えば、アミノアセト
アニリド(黄色色素形成性)、3,3'−ジメトキシベンジジン(青色色素形成
性)またはスルファニルアニリド(マゼンタ色色素形成性)を酸化された形態の
配合還元剤、例えば2,6−ジクロロ−4−ベンゼン−スルフォンアミドフェノ
ールと反応させることによって色素画像を形成させる方法。アミン、例えばベヘ
ニルアミンおよびp−アニシジンを添加することによって中性色素画像を得るこ
とができる。
この種のハロゲン化銀系におけるロイコ色素酸化については、米国特許第4,
021,240号、同第4,374,821号、同第4,460,681号およ
び第4,883,747号各明細書に開示されている。
発明の概要
本発明の1つの観点によれば、安定で、密度が高く、解像度の高い黄色および
マゼンタ色のカラー画像を形成し得る可熱現像性光熱写真用エレメントが提供さ
れる。このようなエレメントは、下記の成分(a)〜(d)を含有する少なくとも
1種の感光性画像形成性光熱写真用乳剤層組成物を有する支持体を含み、該乳剤
層またはこれに隣接する層は発色性黄色およびマゼンタ色ロイコ色素を含有する
:
(a)黄色形成性またはマゼンタ色形成性ロイコ色素還元剤、
(b)感光性ハロゲン化銀、
(c)該ロイコ色素還元剤によって還元され得る有機銀化合物、および
(d)バインダー。
ロイコ色素還元剤は、次式:
で表される中央核を有するマゼンタ色または黄色の発色性ロイコ色素化合物また
は下記の式IまたはIIで表される中央核を有するマゼンタ色または黄色の発色性
ロイコ色素化合物を含有する:
式中、NH2Dはカラー写真現像剤を示し(Dは、NH2−が除去されたカラー
写真現像剤の残基を示す)、Rは水素原子またはハロゲン原子を示し(好ましさ
の順序はCl、Br、FおよびIである)、R1は−CONH−R5基、−CO−R5
基または−CO−O−R5基を示し[R5はアルキル基(例えば、炭素原子数1
〜20のアルキル基)、アリール基(例えば、炭素原子数が少なくとも4または
6〜30のアリール基)またはバラスト基(例えば、高分子量バラスト基)を示
す]、R2は水素原子または炭素原子数1〜4のアルキル基を示し、R3およびR4
は各々独立して、水素原子、炭素原子数1〜4のアルキル基、−X−Y基(X
は炭素原子数1〜4のアルキレン基を示し、Yはシアノ基を示す)、ハロゲン原
子、−OHお
よび−NHSO2−Z[Zはアルキル基(例えば、炭素原子数1〜20のアルキ
ル基)を示す]から成る群から選択される基を示し、Cpは写真用カプラー基を
示す。
本発明における好ましい黄色およびマゼンタ色の発色性ロイコ色素は次の一般
式IIIで表される中央核を有する化合物であってもよい:
式中、R2、R3、R4、R5およびCpは一般式Iの場合と同意義であり、Qは
−NH−または−O−を示し、nは0または1を示す。
本発明の他の観点によれば、安定で高密度の黄色およびマゼンタ色画像を形成
し得る新規な黄色およびマゼンタ色の発色性ロイコ色素が提供される。
本発明の別の観点によれば、上記の黄色およびマゼンタ色の発色性ロイコ色素
を用いる画像形成法が供給される。
本発明による光熱写真用エレメントは、単色または多色の光熱写真製品におい
て適当な密度の良好な黄色またはマゼンタ色画像を形成させるのに用いてもよい
。この場合、発色性ロイコ色素は十分に安定であり、空気中の酸素によって酸化
されず、また、現像後のカブリの発生は抑制される。
当該分野において周知のように、高置換度は許容されるだけでなく、望ましい
場合が多い。置換基に関する説明を簡単にする方法として、置換されていてもよ
い化学種と置換されない化学種を区別するために、「基(group)」という用語
と「部分(moiety)」という用語を使用する。従って、置換基の記述に際して「
基」、「アリール基」または「中央核」という用語を用いる場合には、該置換基
には基本となる基のほかに、常套の置換基を有する該基が含まれる。置換基の説
明に「部分」とい
う用語を用いる場合、該置換基には非置換基のみが含まれる。例えば、「アルキ
ル基」という用語には、純然たる炭化水素から成るアルキル基、例えば、メチル
基、エチル基、プロピル基、t−ブチル基、シクロヘキシル基、イソオクチル基
およびオクタデシル基等のほかに、当該分野における既知の置換基、例えば、ヒ
ドロキシル基、アルコキシ基、フェニル基、ハロゲン原子(F、Cl、Brおよび
I)、シアノ基、ニトロ基、アミノ基およびカルボキシ基等の置換基を有するア
ルキル鎖も含まれる。一方、「アルキル部分」には、純然たる炭化水素アルキル
鎖、例えばメチル、エチル、プロピル、t−ブチル、シクロヘキシル、イソオク
チルおよびオクタデシル等のみが含まれる。
発明の詳細な説明
「乳剤層」は、感光性銀塩と銀源を含有する光熱写真用エレメントの層を意味
する。
本発明によれば、下記の成分(a)〜(d)を含有して支持体上に被覆された少
なくとも1種の感光性乳剤層を含有する光熱写真用エレメントが提供される:
(a)黄色またはマゼンタ色ロイコ色素還元剤、
(b)感光性ハロゲン化銀、
(c)該ロイコ色素還元剤によって還元され得る有機銀化合物、および
(d)バインダー。
ロイコ色素還元剤は、次の一般式:
で表される化合物、特に下記の一般式IまたはIIで表される化合物である:
上記の一般式において、
Rは水素原子またはハロゲン原子(好ましくはCl)を示し、
R1は−CONH−R5、−CO−R5または−CO−O−R5を示し[R5はア
ルキル基(例えば、炭素原子数1〜20のアルキル基)、またはアリール基(例
えば、炭素原子数6〜30のアリール基)を示し、また、R5はバラスト基(bal
lasting group)(例えば、高分子量基)であってもよい]、
R2は水素原子または炭素原子数1〜4のアルキル基を示し、
R2およびR3は各々独立して、水素原子、炭素原子数1〜4のアルキル基、−
X−Y基(Xは炭素原子数1〜4のアルキル基を示し、Yはシアノ基、ハロゲン
原子または−OHを示す)および−NHSO2−Z[Zはアルキル基(例えば、
炭素原子数1〜20のアルキル基)を示す]から選択される基を示し、
Cpは写真用カプラー基を示す。
一般式IIにおいて、新規なシアンブルー色素は、シアンロイコ発色性色素を選
択することによっても得られる。これらの色素は、式Iで表される色素と実質上
類似の合成法に従い、適当な試薬を用いることによって調製することができる。
式Iにおいて、R1は−CONH−R5、−CO−R5または−CO−O−R5を
示す。この場合、R5は直鎖状または分枝鎖状のアルキル基、好ましくは炭素原
子数1〜20、特に1〜8のアルキル基または炭素原子数6〜30のアリール基
であってもよい。R5としては、メチル、エチル、プロピル、ブチルおよびt−ブ
チル等が例示される。R5がアリール基のときの式IのR5としては、フェニル基
、ナフチル基および炭素原子数が30までのその他のアリール基が例示されるが
、フェニル基が好ましい。この基は、1個または複数個の置換基、例えばアリー
ル基に導入可能な下記の置換基を有していてもよい:ハロゲン原子(例えば、F
、Cl、Br等)、アルキル基(例えば、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ド
デシル等)、ヒドロキシル基、シアノ基、ニトロ基、アルコキシ基(例えば、メ
トキシ、エトキシ等)、アルキルスルホンアミド基(例えば、メチルスルホンア
ミド、オクチルスルホンアミド等)、アリールスルホンアミド基(例えば、フェ
ニルスルホンアミド、ナフチルスルホンアミド等)、アルキルスルファモイル基
(例えば、ブチルスルファモイル等)、アリールスルファモイル(例えば、フェ
ニルスルファモイル等)、アルキルオキシカルボニル基(例えば、メチルオキシ
カルボニル等)、アリールオキシカルボニル基(例えば、フェニルオキシカルボ
ニル等)、アミドスルホンアミド基、アシルアミノ基、カルバモイル基、スルホ
ニル基、スルフィニル基、スルホキシ基、スルホ基、アリールオキシ基、アルコ
キシ基、アルキルカルボニル基、アリールカルボニル基およびアミノカルボニル
基等。2種のこれらの置換基をアリール基に導入してもよい。R5で表される好
ましい基はフェニル基である。
R2は水素原子または炭素原子数1〜4のアルキル基、例えば、メチル、エチ
ル、プロピル、イソプロピル、ブチルおよびt−ブチルである。
R3およびR4は各々独立して、水素原子、炭素原予数1〜4のアルキル基およ
び−X−Y基(Xは炭素原子数1〜4のアルキレン基を示し、Yはシアノ基、ハ
ロゲン原子または−OHを示す)から選択される基を示す。R3およびR4として
はメチル、エチル、アリル、シアノエチルおよびヒドロキシエチル等が例示され
る。
本発明において、好ましい発色性の黄色またはマゼンタ色ロイコ色素は一般式
IIIで表される化合物である。
(式中、R2、R3、R4、R5およびCpは一般式Iの場合と同意義であり、Qは
−NH−または−O−を示し、mは0または1である)
本発明において、最も好ましい発色性の黄色またはマゼンタ色ロイコ色素は一
般式IVで表される化合物である。
[式中、R2、R3、R4およびCpは一般式Iの場合と同意義であり、R6は炭素
原子数8までのアルキル基(例えば、メチル、エチル、プロピルおよびブチル等
)、アリール基(例えば、炭素原子数30までのフェニル、ナフチルおよびp−
アミノフェニル等)または有機バラスト基を示す]
前述のように、Cpは写真用カプラー基を示す。「写真用カプラー基」という
用語は、写真の分野において容認されている意義を有する。カプラーは、酸化さ
れたカラー写真用現像剤(例えば、p−フェニレンジアミンおよびその誘導体)
と反応したときに、酸化された現像剤と結合して色素を形成する物質である(カ
プラー自体はこの反応において酸化される)。「カプラー基」は、酸化された現
像剤と
の反応後のカプラーの残存部分である。カプラーと比較して、カプラー基は、カ
プラーの結合部の分裂性基または水素原子によって先に占有されたカプラー上の
カプラー基に結合した現像剤残基を有する。
本発明において有用なカプラーとしては、ジェームズ(T.H.James)著の「
ザ・セオリー・オブ・ザ・フォトグラフィック・プロセス(The Theory of t
he Photographic Process)」[マクミラン社(ニューヨーク)発行(197
7年)、第4版]に記載されているものが例示される。また、本発明において有
用なカプラーのさらに別の例としては、米国特許第4,426,441号および
同第4,469,773号各明細書に記載されたものが挙げられる。これらの文
献の記載内容も本明細書の一部を成すものである。代表的なカプラーを以下の表
Iに示す。
本発明において有用な現像剤としては前記のジェームズの文献、第12章、第
353頁〜第354頁に記載のものが例示される。好ましい現像剤はp−フェニ
レンジアミン類およびp−アミノフェノール類から誘導されるものである。代表
的な現像剤を以下の表IIに示す。
本発明による黄色およびマゼンタ色ロイコ色素は2通りの方法で調製してもよ
い。第一の方法においては、カプラーと現像剤を酸化的に反応させて発色性色素
を形成させる。この色素を、例えば、カーボン担持パラジウム触媒を用いて還元
することによって「水素ロイコ色素」が得られる。この「水素ロイコ色素」を「
保護試薬」と反応させることによって発色性ロイコ色素が得られる。カプラー、
現像剤および「保護試薬」として、それぞれカプラ−A、2−メチル−N−エチ
ル−N−(2−ヒドロキシエチル)−p−フェニレンジアミン(現像剤A)およ
び4−(N,N−ジメチルアミノ)フェニルイソシアネートを用いてロイコ色素
Bを調製する反応経路をスキームIに示す。
第二の方法においては、現像剤と「保護試薬」を反応させることによって「保
護現像剤」を最初に形成させてもよい。この「保護現像剤」とカプラーの酸化反
応によって発色性ロイコ色素が形成される。カプラーおよび「保護現像剤」とし
て、それぞれカプラー下および1−n−ブチル−3−(4'−N,N−ジエチルア
ミノ)フェニル尿素を用いてロイコ色素Gを調製する反応経路をスキームIIに示
す。1−n−ブヂル−3−(4'−N,N−ジエチルアミノ)フェニル尿素はn−
ブチルアミンと4−(N,N−ジエチルアミノ)フェニルイソシアネートとの反
応によって調製される。
本発明における一般式I〜IVで表される代表的な発色性の黄色およびマゼンタ
色のロイコ色素を以下の表IIIに示す。これらの色素は単なる例示であり、これ
らの色素によって本発明は限定されるものではない。また、これらの代表的な色
素は、後述するように、容易に合成することができる。
本発明により少なくとも1種の感光性乳剤層または隣接層に添加される前記化
合物の量は、使用する特定の化合物および乳剤の種類によって左右されるが、好
ましくは、乳剤層中のハロゲン化銀1モルあたり10-3〜100モル、特に10-2
〜10モルである。
感光性ハロゲン化銀
感光性ハロゲン化銀はいずれの感光性ハロゲン化銀、例えば、臭化銀、ヨウ化
銀、塩化銀、臭化ヨウ化銀、塩化−臭化ヨウ化銀および塩化臭化銀等であっても
よい。感光性ハロゲン化銀は、還元性銀源となる有機銀化合物と密接に接触する
限りいずれの方法によって乳剤層に添加してもよい。
本発明に用いる感光性ハロゲン化銀の使用量は銀塩1モルあたり0.005〜
0.5モル、好ましくは0.01〜0.15モルである。ハロゲン化銀は銀源と
密接に接触する限りいずれの方法によって乳剤層に添加してもよい。
本発明に用いるハロゲン化銀は変性することなく使用してもよいが、常套の湿
式法ハロゲン化銀または熱現像性写真材料に感光性を付与するのに利用される方
法によって、化学的および分光学的に感光性を付与して使用してもよい。例えば
、ハロゲン化銀は化学的増感剤(例えば、硫黄、セレンもしくはテルル等を含有
する化合物または金、白金、パラジウム、ルテニウム、ロジウムもしくはイリジ
ウム等を含有する化合物等)、還元剤(例えば、ハロゲン化スズ等)またはこれ
らの混合物を用いて化学的に感光性を付与してもよい。これらの変性法はジェー
ムズ(T.H.James)の次の文献に記載されている:ザ・セオリー・オブ・ザ・
フォトグラフィック・プロセス、第4版、第5章、第149頁〜第169頁。適
当な化学的増感法は、次の特許明細書に記載されている:米国特許第1,623
,499号[シェパード(Shepard)]、同第2,399,083号[ウォーラ
ー(Waller)]、同第3,297,447号[マクベイ(McVeigh)]および同
第3,297,446号[ダン(Dunn)]。
感光性ハロゲン化銀は、ハロゲン化銀を分光学的に増感する種々の既知の色素
を用いて増感させてもよい。使用し得る増感色素としては、特に限定的ではない
が、次の色素が例示される:シアニン色素、メロシアニン色素、錯シアニン色素
、錯メロシアニン色素、ホロポーラーシアニン色素、ヘミシアニン色素、スチリ
ル色素およびヘミオキサノール色素。これらの色素のうち、シアニン色素、メロ
シアニン色素、および錯メロシアニン色素が特に有用である。
増感色素の適当な添加量は、ハロゲン化銀1モルあたり10-10〜10-1モル
、奸ましくは10-8〜10-3モルである。
非感光性銀源
非感光性の還元性銀源としては、還元性銀イオン源を含有するいずれの物質を
用いてもよい。有機酸の銀塩、特に長鎖の脂肪族カルボン酸が好ましい。代表的
な炭素鎖は10〜30個、好ましくは15〜28個の炭素原子を有するものであ
る。本発明においては、リガンドが銀イオンに対して大きな安定度定数(4.0
〜10.0)を有する有機もしくは無機の銀塩錯体も有用である。還元性銀源は
、一般的には乳剤層の20〜70重量%、好ましくは、30〜55重量%を占め
る。
本発明に使用し得る有機銀塩は、光に対して比較的安定であるが、露光光触媒
(例えば、ハロゲン化銀)および還元剤の存在下において、80℃またはそれ以
上の温度に加熱したときに銀画像を形成する銀塩である。
適当な有機銀塩には、カルボキシ基を有する有機化合物の銀塩が含まれる。好
ましいこの種の銀塩としては、脂肪族カルボン酸の銀塩および芳香族カルボン酸
の銀塩が例示される。脂肪族カルボン酸の銀塩としては、ベヘン酸銀、ステアリ
ン酸銀、オレイン酸銀、ラウリン酸銀、カプリン酸銀、ミリスチン酸銀、パルミ
チン酸銀、マレイン酸銀、フマル酸銀、酒石酸銀、フロ酸銀、リノール酸銀、酪
酸銀、ショウノウ酸銀およびこれらの任意の混合物が例示される。ハロゲン原子
またはヒドロキシル基で置換された銀塩も有効に利用できる。芳香族カルボン酸
もしくは他のカルボキシル基含有化合物の銀塩の好ましい例としては、安息香酸
銀、銀置換安息香酸塩(例えば、3,5−ジヒドロキシ安息香酸銀、o−メチル
安息香酸銀、m−メチル安息香酸銀、p−メチル安息香酸銀、2,4−ジクロロ安
息香酸銀、アセトアミド安息香酸銀、p−フェニル安息香酸銀等)、没食子酸銀
、タ
ンニン酸銀、フタル酸銀、テレフタル酸銀、サリチル酸銀、フェニル酢酸銀、ピ
ロメリト酸銀、3−カルボキシメチル−4−メチル−4−チアゾリン−2−チオ
ン等の銀塩(米国特許第3,785,830号明細書参照)、およびチオエーテ
ル基を有する脂肪族カルボン酸(米国特許第3,330,663号明細書参照)
等が挙げられる。
メルカプト基またはチオン基を有する化合物およびこれらの誘導体の銀塩も使
用できる。この種の化合物の好ましい例としては、3−メルカプト−4−フェニ
ル−1,2,4−トリアゾールの銀塩、2−メルカプトベンズイミダゾールの銀
塩、2−メルカプト−5−アミノアチジアゾールの銀塩、2−(2−エチルグリ
コールアミド)ベンゾチアゾールの銀塩、チオグリコール酸の銀塩、例えば、S
−アルキルチオグリコール酸の銀塩(アルキル基の炭素原子数:12〜22)(
日本国特許出願第28221/73号明細書参照)、ジチオカルボン酸の銀塩、
例えば、ジチオ酢酸の銀塩、チオアミドの銀塩、5−カルボキシル−1−メチル
−2−フェニル−4−チオピリジンの銀塩、メルカプトトリアジンの銀塩、2−
メルカプトベンズオキサゾールの銀塩、米国特許第4,123,274号明細書
に記載のような銀塩、例えば、3−アミノ−5−ベンジルチオ−1,2,4−チ
アゾールの銀塩のような1,2,4−メルカプトチアゾール誘導体の銀塩、米国
特許第3,201,678号明細書に記載のような3−(2−カルボキシエチル
)−4−メチル−4−チアゾリン−2−チオンの銀塩のようなチオン化合物の銀
塩が挙げられる。
さらに、アミノ基を有する化合物の銀塩も使用し得る。この種の化合物の好ま
しい例としては、ベンゾチアゾールおよびその誘導体の銀塩(日本国特許公報第
30270/69号および同第18146/70号参照)、例えば、メチルベン
ゾトリアゾールの銀塩のようなベンゾチアゾールの銀塩、5−クロロベンゾトリ
アゾールの銀塩のようなハロゲン置換ベンゾトリアゾールの銀塩、1,2,4−
トリアゾールまたは1−H−テトラゾールの銀塩(米国特許第4,220,70
9号明細書参照)並びにイミダゾールおよびその誘導体の銀塩等が挙げられる。
市販のベヘン酸ナトリウムの水溶液の沈殿によって調製される約14.5%の
銀を含有するベヘン酸銀とベヘン酸の等モル混合物である銀半せっけん(silver
half soap)も好ましい例である。透明なフィルム状裏材上に形成される透明
なシート材料には透明な被覆物が必要である。この目的のためには、約4%また
は5%よりも少ない遊離のベヘン酸と約25.2%の銀を含有するベヘン酸銀完
全せっけん(full soap)を使用してもよい。
銀せっけん分散液の調製法は当該分野においては周知であり、次の文献に記載
されている:Research Disclosure、1983年4月(22812)、同198
3年10月(23419)および米国特許第3,985,565号明細書。
バインダー中で別々に形成されるハロゲン化銀と有機銀塩を使用前に混合して
被覆溶液を調製してもよいが、両方の成分をボールミル中で長時間混合するのが
有効である。さらに、ハロゲン含有化合物を、有機銀塩の銀を部分的にハロゲン
化銀に変換して調製される有機銀塩に添加することを含む方法を利用しても有効
である。
これらのハロゲン化銀と有機銀塩の調製法およびこれらの成分の混合法は次の
文献に開示されている:Research Disclosures、第170−29号、日本国特
許出願第32928/75号明細書、同第42529/76号明細書、同第13
224/74号明細書、同第17216/75号明細書および米国特許第3,7
00,458号明細書。
本発明による材料中に予め形成させたハロゲン化銀は洗浄しなくてもよいが、
洗浄して複塩を除去してもよい。後者の場合、複塩を冷却−凝結と浸出によって
除去してもよく、あるいは乳剤は、例えば次の文献に記載の方法によって洗浄し
た凝結物であってもよい:米国特許第2,618,556号明細書(ヘヴィット
ソンら)、同第2,614,928号(ユツゥィーら)、同第2,565,41
8号(ヤッケル)、同第3,241,969号(ハルトら)および同第2,48
9,341号(ワラーら)各明細書。ハロゲン化銀粒子はいずれの晶癖を有して
いてもよく、立方晶系、四面晶系(tetrahedral)、斜方晶系、平板晶系(tabul
ar)、薄片晶系(laminar)および小板晶系(platelet)等に限定されない。
予め形成させたハロゲン化銀を含有する本発明による光熱写真用乳剤は化学的
増感剤、例えば還元剤、硫黄、セレンもしくはテルルを含有する化合物、金、白
金もしくはパラジウムを含有する化合物、またはこれらの任意の混合物を用いて
増感させることができる。適当な化学的増感法は次の文献に記載されている:米
国特許第1,623,499号(シェパード)、同第2,399,083号(ワ
ラー)、同第3,297,447号(マクヴェイ)および同第3,297,44
6号(ダン)各明細書。
バインダー
バインダーは、乳剤の他の成分を溶液中に保持するのに十分な極性を有するの
が好ましい。バインダーは例えば、天然および合成樹脂のような次のポリマー物
質から選択するのが好ましい:ゼラチン、ポリビニルアセタール、ポリビニルク
ロリド、ポリビニルアセテート、セルロースアセテート、ポリオレフィン、ポリ
エステル、ポリスチレン、ポリアクリロニトリル、ポリカーボネート、メタクリ
レートコポリマー、無水マレイン酸エステルコポリマーおよびブタジエン−スチ
レンコポリマー等。ターポリマー等のコポリマーもポリマーの定義に含まれる。
ポリビニルアセタール、例えばポリビニルブチラールやポリビニルホルマール等
およびビニルコポリマー、例えばポリビニルアセテートやポリビニルクロリドが
特に好ましい。バインダーの一般的な使用量は、乳剤層の約20〜約75重量%
、好ましくは約30〜約55重量%である。ロイコ色素の割合と活性に特別な現
像時間と温度が必要な場合には、バインダーはこれらの条件に耐え得るようにす
べきである。一般的には、バインダーは200°F(90℃)で30秒間、より
好ましくは300°F(149℃)で30秒間は分解しないか、その構造を保持
するのが好ましい。
所望により、上記のポリマーは2種またはそれ以上の混合物として使用しても
よい。この種のポリマーの使用量は、分散される成分を担持するのに十分な量、
即ち、バインダーとして作用するのに有効な量である。この有効量は当業者によ
って適当に決定することができる。少なくとも1種の有機銀塩を分散させる場合
の
指針を示すならば、バインダー対有機銀塩の好ましい比は15:1〜1:2、特
に8:1〜1:1である。
ドライシルバー(dry silver)配合物
光熱写真用乳剤層の配合物は感光性ハロゲン化銀、還元性銀源、ロイコ色素、
随意の添加剤およびバインダーを不活性有機溶剤、例えば、アセトン、2−ブタ
ノンまたはテトラヒドロフランに溶解させることによって調製できる。
画像を改良するトナー(toner)またはその誘導体の使用は非常に望ましいも
のであるが、これらは必須の成分ではない。トナーの使用量は乳剤層の0.01
〜10重量%、好ましくは0.1〜10重量%である。トナーは光熱写真の分野
においては周知の材料である(米国特許第3,080,254号、同第3,84
7,612号および同第4,123,282号明細書参照)。
トナーとしては次のものが例示される:フタルイミドおよびN−ヒドロキシフ
タルイミド;還状イミド、例えば、スクシンイミド、ピラゾリン−5−オン、お
よびキナゾリノン、1−フェニルウラゾール、3−フェニル−2−ピラゾリン−
5−オン、キナゾリンおよび2,4−チアゾリジンジオン;ナフタルイミド、例
えば、N−ヒドロキシ−1,8−ナフタルイミド;コバルト錯体、例えば、コバ
ルトヘキサミントリフルオロアセテート;メルカプタン、例えば、3−メルカプ
ト−1,2,4−トリアゾール、2,4−ジメルカプトピリミジン、3−メルカ
プト−4,5−ジフェニル−1,2,4−トリアゾールおよび2,5−ジメルカ
プト−1,3,4−チアジアゾール;N−(アミノメチル)アリールジカルボキ
シミド、例えば、(N−ジメチルアミノメチル)−フタルイミドおよびN−(ジ
メチルアミノメチル)ナフタレン−2,3−ジカルボキシミド;ブロック化ピラ
ゾール、イソチウロニウム誘導体および特定の光漂白剤の混合物、例えば、N,
N'−ヘキサメチレンビス(1−カルバモイル−3,5−ジメチルピラゾール)
、1,8−(3,6−ジアザオクタン)ビス(イソチウロニウム)−トリフルオ
ロアセテートおよび2−(トリブロモメチルスルホニルベンゾチアゾール)との
混合物;メロシアニン色素、例えば、3−エチル−5−[(3−エチル−2−ベ
ンゾチアゾリニリデン)−1−メチル−エ
チリデン]−2−チオ−2,4−o−アゾリジンジオン;フタラジノン、フタラ
ジノン誘導体、これらの誘導体の金属塩、例えば、4−(1−ナフチル)フタラ
ジノン、6−クロロフタラジノン、5,7−ジメトキシフタラジノンおよび2,
3−ジヒドロ−1,4−フタラジンジオン;フタラジノンとスルフィン酸誘導体
の混合物、フタル酸、4−メチルフタル酸、4−ニトロフタル酸およびテトラク
ロロフタル酸無水物;キナゾリンジオン、ベンズオキサジンまたはナフトオキサ
ジン誘導体;色調調節剤として作用するだけでなく、その場でのハロゲン化銀形
成のハロゲン化物イオン源ともなるロジウム錯体、例えば、アンモニウムヘキサ
クロロローデート(III)、ロジウムブロミド、ロジウムニトレートおよびカリ
ウムヘキサクロロローデート(III);無機過酸化物および過硫酸塩、例えばアン
モニウムペルオキシジスルフェートおよび過酸化水素;ベンズオキサジン−2,
4−ジオン、例えば、1,3−ベンズオキサジン−2,4−ジオン、8−メチル
−1,3−ベンズオキサジン−2,4−ジオンおよび6−ニトロ−1,3−ベン
ズオキサジン−2,4−ジオン;ピリミジンおよびasym−トリアジン、例えば、
2,4−ジヒドロキシ−ピリミジン、2−ヒドロキシ−4−アミノピリミジン、
アザウラシルおよびテトラアザペンタレン誘導体、例えば、3,6−ジメルカプ
ト−1,4−ジフェニル−1H,4H−2,3a,5,6a−テトラアザペンタレ
ンおよび1,4−ジ(o−クロロ−フェニル)−3,6−ジメルカプト−1H,
4H−2,3a,5,6a−テトラアザペンタレン。
本発明に用いる発色性の黄色およびマゼンタ色ロイコ色素を含有するハロゲン
化銀乳剤は付加的に発生するカブリから保護してもよく、また、保存中の感度喪
失に対して安定化させてもよい。本発明の実施において必要ではないが、水銀(
II)塩をカブリ防止剤として乳剤層に添加するのが有利である。この目的のため
に用いる好ましい水銀(II)塩は酢酸第二水銀および臭化第二水銀である。
単独使用または併用し得る適当なカブリ防止剤および安定化剤としては次のも
のが例示される:チオゾリウム塩[米国特許第2,131,038号(スタウド
)および同第2,694,716号(アレン)各明細書参照]、アザインデン[
米国特許第2,886,437号(ピパー)および同第2,444,605号(
ハイムバッハ)各明細
書参照]、水銀塩[米国特許第2,728,663号(アレン)明細書参照]、
ウラゾール[米国特許第3,287,135号(アンダーソン)明細書参照]、
スルホカテコール[米国特許第3,235,652号(ケンナード)明細書参照
]、オキシム[英国特許第623,448号(キャロルら)明細書参照]、多価
金属塩[米国特許第2,839,405号(ジョーンズ)明細書参照]、チウロ
ニウム塩[米国特許第3,220,839号(ヘルツ)明細書参照]、パラジウ
ム塩、白金塩および金塩[米国特許第2,566,263号(トリベリ)および
同第2,597,915号(ダムシュローダー)各明細書参照]。
本発明に用いる安定化乳剤は可塑剤およびポリアルコールのような潤滑剤、例
えば、米国特許第2,960,404号(ミルトン)明細書に記載のような種類
のジオールおよびグリセリン、米国特許第2,588,765号(ロビンス)お
よび同第3,121,060号(ジュアン)各明細書に記載のような脂肪酸また
はエステル、および英国特許第955,061号(デュポン)明細書に記載のよ
うなシリコン樹脂を含有していてもよい。
光熱写真用エレメントは画像色素安定化剤を含有していてもよい。この種の画
像色素安定化剤は次の文献に例示されている:米国特許第1,326,889号
、同第3,432,300号、同第3,698,909号、同第3,574,6
27号、同第3,573,050号、同第3,764,337号および同第4,
042,394号明細書。
安定化乳剤層を含有する光熱写真用エレメントは、光吸収剤や次の文献に記載
のようなフィルター色素を含有する写真用エレメントにおいて使用し得る:米国
特許第3,253,921号(ソウディー)、同第2,274,782号(ガス
パー)、同第2,527,583号(キャロルら)および同第2,956,87
9号(バン・キャンペン)各明細書。所望により、この種の色素は、例えば、米
国特許第3,282,699号(ミルトン)明細書に記載のようにして、媒染剤
で処理してもよい。
安定化乳剤層を含有する光熱写真用エレメントは艶消し剤(matting agent)
、例えば、デンプン、二酸化チタン、酸化亜鉛、シリカおよび次の文献に記載の
よ
うなビーズを含むポリマービーズを含有していてもよい:米国特許第2,992
,101号(ジェリーら)および同第2,701,245号(リン)各明細書。
安定化乳剤は、帯電防止層または伝導層、例えば可溶性塩(例えば、塩化物や
硝酸塩等)を含有する層、蒸着金属層、イオン性ポリマー、例えば、米国特許第
2,861,056号および同第3,206,312号(ミンスク)各明細書に
記載のようなイオン性ポリマーまたは、米国特許第3,428,451号(トレ
ヴォイ)明細書に記載のような不溶性無機塩を含有する層を有する光熱写真用エ
レメントにおいて使用し得る。
本発明による材料に使用する光熱写真用ドライシルバー乳剤は、基体上の1ま
たは2以上の層から構成させてもよい。2層構造の場合には、銀源とハロゲン化
銀は一方の乳剤層(通常は基体に隣接する層)に含有させ、他の成分の一部は第
2の層または両方の層に含有させる。多色光熱写真用ドライシルバーの場合は、
これらの2層構造を各色について割りあてる。
本発明による光熱写真用エレメントは総カラー画像の調製に使用してもよい。
本発明による黄色ロイコ色素を含有する感青色性(blue−sensitive)乳剤含有
多層構造には、本発明によるマゼンタ色ロイコ色素を含有する感緑色乳剤を被覆
させてもよい。あるいは、これらの層には、シアンブルーロイコ色素を含有する
感赤色性乳剤を被覆させてもよい。映像と加熱により黄色、マゼンタ色およびシ
アンブルーの画像が映像に応じて形成される。このようにして形成される色素は
画像受容層へ移動してもよい。画像受容層は、層構造の退色しない部分を形成し
てもよく、あるいは、可動性、即ち、剥離可能な状態で付着し、その後層構造か
ら剥離するようにしてもよい。色彩形成層は、米国特許第4,460,681号
明細書に記載のようにして、種々の感光性層の間に配設される機能性または非機
能性障壁層によって、相互に区別できるように維持してもよい。感度と色素形成
との間の青色−黄色、緑色−マゼンタ色または赤色−シアンブルー関係よりも、
疑似カラーアドレス(false color address)、例えば、米国特許第4,61
9,892号明細書に記載のような疑似カラーアドレスを使用してもよい。
基体
本発明において使用する光熱写真用乳剤は多種多様な支持体上に被覆すること
ができる。支持体(support)または基体(substrate)は要求される画像特性に
応じて広範囲の材料から選択し得る。代表的な支持体としては、ポリエステルフ
ィルム、ゼラチンを下塗りした(subbed)ポリエステルフィルム、ポリ(エチレ
ンテレフタレート)フィルム、セルロースニトレートフィルム、セルロースエス
テルフィルム、ポリ(ビニルアセタール)フィルム、ポリカーボネートフィルム
および類似物もしくは樹脂状物並びにガラス、紙および金属等が例示される。一
般的には、可撓性支持体、特に紙支持体が使用される。紙支持体は部分的にアセ
チル化されていてもよく、あるいは、バリタおよび/またはα−オレフィンポリ
マー、特に炭素原子数2〜10のα−オレフィンのポリマー、例えば、ポリエチ
レン、ポリプロピレンおよびエチレンブテンコポリマー等を用いて被覆されてい
てもよい。支持体用の好ましいポリマー材料としては、良好な熱安定性を有する
ポリマー、例えばポリエステルが挙げられる。特に好ましいポリエステルはポリ
エチレンテレフタレートである。
本発明において用いる光熱写真用乳剤は種々の塗布法、例えば、綿巻ロッド塗
布法、浸漬塗布法、流し塗布法、または米国特許第2,681,294号明細書
に記載のタイプのホッパーを用いる押出塗布法等によって塗布することができる
。所望により、米国特許第2,761,791号および英国特許第837,09
5号各明細書に記載の方法により、2層またはそれ以上の層を同時に被覆形成さ
せてもよい。乳剤層の一般的な湿潤厚は約10〜約100μmの範囲であり、塗
布層は20°〜100℃の強制空気で乾燥させる。層の厚さは、色素カラーに対
して相補的なカラーフィルターを使用するマクベス社(MacBeth)製カラーデン
シトメーターTD504型を用いて測定する最大画像密度が0.2以上、好まし
くは0.5〜2.5になるように選択するのが好ましい。
あるいは、上記配合物を噴霧乾燥させて固体状粒子とし、これを第二の、好ま
しくは異なったバインダーに再分散させた後、支持体上に塗布してもよい。
乳剤層用配合物には塗布助剤、例えば、フルオロ脂肪族ポリエステル等を添加
してもよい。
障壁層、好ましくはポリマー材料を含有する障壁層を、本発明による光熱写真
用エレメント中に存在させてもよい。障壁層用ポリマー材料は、天然および合成
ポリマー、例えば、ゼラチン、ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸およびス
ルホン化ポリスチレンから選択することができる。この種のポリマーには所望に
よりシリカのようなバリヤー助剤を配合してもよい。
耐熱性裏打ち層を有する基体を、米国特許第4,460,681号および同第
4,374,921号各明細書に記載のような光熱カラー写真用画像系に使用し
てもよい。
画像受容層
光熱写真用エレメントから得られる画像は、一般的には画像受容層へ転写され
る。本発明による画像受容層は、熱可塑性ポリマー製の可撓性または剛性透明層
である。画像受容層の好ましい厚さは少なくとも0.1μm、特に約1〜約10
μmであり、また、ガラス転移温度は約20℃〜約200℃である。本発明にお
いては、色素を吸収して固定し得るならば、いずれの熱可塑性ポリマーまたはそ
のポリマー混合物が使用できる。このようなポリマーは色素の媒染剤として作用
するので、付加的な固着剤は不要である。画像受容層の調製に使用し得る熱可塑
性ポリマーとしては、次のポリマーが例示される:ポリエステル(例えば、ポリ
エチレンテレフタレート)、ポリオレフィン(例えば、ポリエチレン)、セルロ
ース系誘導体(例えば、セルロースアセテート、セルロースブチレート、セルロ
ースプロピオネート)、ポリスチレン、ポリビニルクロリド、ポリビニリデンク
ロリド、ポリビニルアセテート、ビニルクロリド−ビニルアセテートコポリマー
、ビニリデンクロリド−アクリロニトリルコポリマーおよびスチレン−アクリロ
ニトリルコポリマー等。
画像受容層の色素画像および色素画像の実際の色の光学濃度は、色素の媒染剤
として作用し、色素を吸収して固着する画像受容層のポリマーの特性によって大
きく左右される。本発明においては、0.3〜3.5(好ましくは、1.5〜3
.5)の反射光学濃度および0.2〜2.5(好ましくは1.0〜2.5)の透
過光学濃度を有する色素画像が得られる。
画像受容層は、少なくとも1種の熱可塑性ポリマーを有機溶剤(例えば、2−
ブタノン、アセトン、テトラヒドロフラン)に溶解させ、得られた溶液を当該分
野で既知の種々の塗布法(例えば、流れ塗布法、押出塗布法、浸漬塗布法、エア
ナイフ塗布法、ホッパー塗布法およびその他の被覆溶液の塗布法等)によって支
持体または基体に塗布することによって形成させることができる。被覆溶液を塗
布後、画像受容層を、例えば、オーブン内で乾燥させて溶剤を蒸発させる。画像
受容層は、光熱写真用エレメントに対して剥離可能に付着させてもよい。剥離可
能な画像受容層は米国特許第4,594,307号明細書に記載されており、該
記載内容も本明細書の一部を成すものである。
乳剤層の調製に用いる溶剤とバインダーの選択は、光熱写真用エレメントから
の画像受容層の剥離性に大きな影響を及ぼす。好ましくは、画像受容層用バイン
ダーは、乳剤層被覆用溶剤に対して浸透性を示さず、かつ、乳剤層に使用される
バインダーと相溶性を示さないものである。好ましいバインダーと溶剤を選択す
ることにより、乳剤層と画像受容層との間の付着性を低下させて乳剤層の良好な
剥離性をもたらすことができる。
光熱写真用エレメントには、乳剤層の剥離性を改良するために塗料添加剤を配
合してもよい。例えば、フルオロ脂肪族ポリエステルをエチルアセテートに溶解
させた溶液を、乳剤層に対して約0.02〜約0.5重量%、好ましくは、約0
.1〜約0.3重量%添加してもよい。この種のフルオロ脂肪族ポリエステルの
代表的なものとしては、3M社製の「F luorad FC431」が挙げられる。
あるいは、上記の量の塗料添加剤を画像受容層に添加することによって、剥離性
を高めてもよい。剥離性層は1〜50g/cmの離層抵抗および該離層抵抗よりも
少なくとも2倍の破断点引張強さを有するのが好ましい。
画像受容層は乳剤層に隣接させることにより、画像に応じて露光された乳剤層
を、例えば、加熱したシューおよびローラー型ヒートプロセッサー内における熱
現像に付した後におこなわれる色素転写を促進するのが好ましい。
別の態様においては、乳剤層中に発現する着色色素は、露光された乳剤層を画
像受容シートと対向位で接触させて得られる複合体を加熱することによって、画
像受容塗布シートへ別々に転写させることができる。この第二の態様においては
、これらの複合層を約80℃〜約220℃の温度において、0.5〜300秒間
にわたって一様に接触させることによって良好な結果が得られる。
多色画像は、上記のようにして調製した画像が形成された複数の画像受容層を
レジスター内において重ね合せることによって形成させることができる。画像が
形成された個々の画像受容層のポリマーは、単一の基体上に有効な多色の再生を
もたらすのに十分な密着性を有していなければならない。
現像条件は、使用する構造体(construction)に応じて変化させればよいが、
一般的には、画像に応じて露光された材料を適当な温度(例えば、約80℃〜約
250℃、好ましくは約120℃〜約200℃)において、充分な時間(一般的
には、1秒〜2分間)加熱することを含む。
場合によっては、現像は2段階でおこなわれる。比較的高い温度、例えば、約
150℃で約10秒間熱現像をおこなった後、比較的低い温度、例えば、約80
℃において、転写溶剤の存在下において熱拡散処理をおこなう。より低温での第
二の加熱処理によって、現像の進行が妨げられ、形成された色素は乳剤層から拡
散する。
本発明による材料は、例えば、常套のカラー写真、電子的におこなわれるカラ
ーハードコピーの記録、およびグラフィックアートの分野におけるデジタルカラ
ープルーフィング(digital color proofing)に使用することができる。本発
明による材料は高写真速度、純色素画像および速乾処理を可能にする。
本発明の目的および利点を以下の実施例によって説明する。これらの実施例に
おいて採用する原材料やその使用量並びにその他の条件や細目によって本発明は
限定されるものではない。実施例で用いる百分率は、特に言及しない限り、重量
に基づく値である。
本発明を以下の実施例によってさらに詳細に説明するが、本発明の実施の態様
はこれらに限定されるものではない。
実施例
黄色およびマゼンタ色ロイコ色素の調製
マゼンタ色ロイコ色素Bの調製
テトラヒドロフラン150ml中でカプラーAと現像剤Aを酸化カップリングさ
せることによって調製したアゾメチン発色性マゼンタ色色素2.50g(2.9
0mmol)に、Pdを10%担持させたカーボンを添加した。混合物を2気圧で5
0分間の水素化処理に付すことによって無色の溶液を得た。4−(N,N−ジメ
チルアミノ)フェニルイソシアネート0.94g(5.80mmol)を添加し、室
温で一夜攪拌した。カーボン担持パラジウム触媒を濾去した後、溶媒を真空下で
除去することによって粗製生成物を得た。酢酸エチルと石油エーテルの混合溶媒
を溶離剤とするシリカゲル上でのクロマトグラフィーによる精製処理によって所
望のロイコ色素Bを得た。
マゼンタ色ロイコ色素A、C、D、E、F、HおよびJの調製
マゼンタ色色素Bの上記合成法に準拠して、マゼンタ色ロイコ色素A、C、D
、E、F、HおよびJを調製した。この調製法には色素の水素化、イソシアネー
ト誘導体を用いるトラッピングおよびクロマトグラフィーを用いる精製処理が含
まれる。
黄色発色性ロイコ色素Gの調製
カプラーF5.63g(20.98mmol)をジクロロメタン300mlと共に1
5分間激しく攪拌した。乳鉢を用いて微粉末に粉砕したブロック化現像剤1−n
−ブチル−3−(4'−N,N−ジエチルアミノ)フェニル尿素5.194g(1
9.72mmol)を反応混合物に添加した。炭酸ナトリウム40g(378.94m
mol)を水800mlに加えて炭酸ナトリウム水溶液を調製した。カリウムフェロ
シアニド15.08g(35.70mmol)とカリウムフェリシアニド1.32g(
4.0mmol)を水20
0mlに加えることによってこれらの成分の水溶液を調製した。炭酸ナトリウム溶
液を反応混合物に添加した後、カリウムフェロシアニド/カリウムフェリシアニ
ド溶液を15分間かけて滴下した。この混合物をさらに15分間攪拌した後、カ
リウムフェリシアニド1.32g(4.0mmol)を添加した。混合物をさらに2
0分間攪拌した後、カリウムフェリシアニド2.6g(8.0mmol)を添加した
。この混合物をさらに25分間攪拌した後、カリウムフェリシアニド2.6g(
8.0mmol)を添加した。この混合物をさらに25分間攪拌した後、カリウムフ
ェリシアニド2.6g(8.0mmol)を添加した。水性相を分離させ、有機相を
塩化ナトリウムの飽和水溶液を用いて2回洗浄した。有機相を硫酸マグネシウム
を用いて乾燥させ、濾過処理に付した後、溶媒を真空下で除去した。残渣として
得られた粗生成物をウォーターズ・プレプ社(Waters Prep)製の500HPL
C上でのクロマトグラフィー処理(溶離剤;ジクロロメタンと酢酸エチルの4:
1混合溶媒)に付すことによって黄色ロイコ色素Gを得た。該色素は不純物とし
て3−ブチル−1−[4'−N,N−ジエチルアミノ−2'−(2−ベンジル−o
−メトキシアセトアニリジル)]フェニル尿素を含有した。
黄色発色性ロイコ色素Kの調製
黄色ロイコ色素KはカプラーFおよび1−(4−N,N−ジエチルアミノ)フ
ェニル−3−(4'−N,N−ジメチルアミノ)フェニル尿素から、前記の黄色
ロイコ色素Gに関する合成法に従って調製した。化合物Gは2種の異性体の混合
物である。
ロイコ色素の存在に関する試験
前記の全てのマゼンタ色および黄色のロイコ色素は、以下の試験条件下におい
て、対応するマゼンタ色および黄色の色素を与える。
ロイコ色素は、薄層シリカゲルクロマトグラフィープレート上でのクロマトグ
ラフィー処理に付した(溶離剤:酢酸エチル/石油エーテルまたはジクロロメタ
ン/酢酸エチル)。現像後、該プレートを炭酸ナトリウムの5%水溶液中に約5
秒間浸漬し、次いでカリウムフェリシアニドの3%水溶液中に約5秒間浸漬した
後、
水ですすいだ。上記の処理をおこなうことにより、シリカゲルプレート上に最初
に存在した無色の斑点はマゼンタ色または黄色に変色した。
「ドライシルバー」光熱写真用配合物の調製
配合物A
ベヘン酸銀半せっけんを、ポリビニルブチラール[「Butvar−72」(登録商
標)]0.5%を用いてエタノールとトルエン中に均質化させることによって、
固形分10%の分散液を調製した。この銀半せっけん分散液205g中にエタノ
ール285gを添加し、10分間混合した後、臭化第二水銀0.36gをメタノ
ール20mlに溶解させた溶液6.0mlを添加した。3時間後、臭化亜鉛0.45
gをメタノール20mlに溶解させた溶液8.0mlを添加した。混合を1時間おこ
なった後、ポリビニルブチラール[モンサント社(セントルイス、ミズリー)の
市販品「Butvar B−72」(登録商標)]を添加した。1時間後、フルオロカ
ーボン界面活性剤FC431[3M社(セントポール、ミネソタ)の市販品]1
.0gをメタノール10.0mlに溶解した溶液を添加した。この銀プレミックス
64.2gに、増感色素D10.090gをメタノール100mlに溶解させた溶
液4.0mlを添加した。
30分後、下記の組成を有する発色性ロイコ現像剤溶液を、増感銀プレミック
スのアリコート8.43gに添加した:
成 分 量
ロイコ色素 1.365×10-4mol
テトラヒドロフラン 1.5ml
アセトンとイソプロピルアルコールとメタノールの11.67:2.72:1
混
合溶媒にセルロースアセテート5.9%およびAcryloid A−21(ローム・ア
ンド・ハース社製)1.33%含有するトップコート溶液を調製した。このトッ
プコート溶液には、トナー、例えばフタルアジノン0.417%、4−メチル−
フタル酸(4MPA)0.1%、または混合トナー[フタルアジン(PHZ)0
.352%、4−メチルーフタル酸0.19%およびテトラクロロフタル酸無水
物(TCPAN)0.186%]を配合してもよい。トップコートがPAZトナ
ーを含有する場合、銀プレミックスはPAZを含有していてもよい(増感銀プレ
ミックス8.43gに対して0.035g)。
VYNS(メチルエチルケトンとトルエンの50:50混合溶媒にポリビニル
クロリド/ポリビニルアセテートを溶解した溶液)を15%含有するレセプター
塗料を調製し、両方の配合物を用いてコーティング処理をおこなってもよい。
配合物Aを用いる全ての層は、フィラーを配合したポリエステル基体上に湿潤
厚3ミルで塗布し、180°F(82℃)で4分間乾燥させる。これらのサンプ
ルは、47B Wrattenフィルターと0〜3の連続ウェッジを通過させたキセノ
ンフラッシュを、EG&G製センシトメーターを用いて10-3秒間照射した。こ
れらのコーティングは、ヒートブランケット(heat blanket)またはロールプ
ロセッサー(roll processr)を用いて240°F〜280°Fで5〜40秒間
処理した。
配合物B
ベヘン酸銀半せっけんをトルエンとエタノール混合溶媒中に均質化させること
によって固形分10%の分散液を調製した。この分散液153.9gにメチルエ
チルケトン253.3g、イソプロパノール115.16gおよびポリビニルブ
チラール0.74gを添加した。15分間混合した後、ピリジンの12%メチル
エチルケトン溶液0.98gおよび臭化第二水銀0.36gをエタノール10ml
に溶解させた溶液5mlを添加した。30分後、臭化カルシウム0.236gをエ
タノール10mlに溶解させた溶液10.0mlを添加した。3時間混合した後、ポ
リビニルピロリドン25.72g添加した。1時間後、ポリビニルブチラール3
4.
3gを添加した。
上記のようにして調製した銀プレミックス20.54gに、増感色素D1 0
.045gをエタノール58.26gとトルエン19.42gとの混合溶媒に溶
解させた溶液1.39mlを添加した。
20分後、下記の組成を有する銀プレミックス4.3gを添加した:
成 分 量
ロイコ色素 6.96×10-5mol
フタルアジノン 0.23g
メタノール 0.55ml
テトラヒドロフラン 0.50ml
得られた溶液をポリエステル基体上に湿潤厚3ミル(76μm)で塗布し、塗
膜を85℃で5分間乾燥した。トップコート溶液を、ハロゲン化銀層上に湿潤厚
3ミルで塗布し、塗膜を85℃で5分間乾燥した。該トップコート溶液は、水と
メタノールの約50:50混合溶媒中にポリビニルアルコール7.5%およびベ
ンゾトリアゾール2.0×10-3%を含有する溶液である。全粒子が溶解した後
、酢酸ナトリウム0.035gまたは水酸化ナトリウム1.0N溶液0.43ml
をこの溶液10.0gに添加し、トップコート溶液はさらに1時間撹拌した。
以下の実施例は、本発明によるロイコ色素の画像形成能を例示的に説明するも
のである。
実施例1
配合物A8.43gにマゼンタ色ロイコ色素B1.365×10-4mol添加し
た。この溶液を前記のようにして塗布し、その上に、数種の異なるトップコート
溶液を塗布したサンプルを250〜280°Fで5〜12秒間処理した。センシ
トメーターによる測定値を以下に示す。
全ての処理条件下において、光熱写真的な銀の還元とロイコ色素のマゼンタ色
素への酸化が観察された。マゼンタ色のλmaxは568nmであった。
配合物Aの銀配合剤中のマゼンタ色ロイコ色素Bは、種々のトップコートと共
にVYNSレセプター層上に塗布した。これらのサンプルの測定は、剥離前の付
着したドナー層とレセプター層(ドナー+レセプター)およびドナー層の剥離後
のレセプター層(レセプター)についておこなった。センシトメーターによる測
定値を以下に示す。全てのサンプルにおいて、光熱写真的な銀の酸化とロイコ色
素の酸化によってマゼンタ色色素が形成され、該色素は拡散によってレセプター
層へ転写された。
実施例2
配合物A8.43gにロイコマゼンタ色色素CまたはD1.365×10-4mo
lを添加した。これらの溶液を前記のようにして塗布し、次いで、その上に数種
の異なるトナー含有トップコート溶液を塗布して得られたサンプルを250°F
〜280°Fで5〜12秒間処理した。センシトメーターによる測定値を以下に
示
す。全ての処理条件において、光熱写真的な銀の還元とロイコ色素からマゼンタ
色色素への酸化が観察された。マゼンタ色のλmaxは532nmであった。
実施例3
配合物A8.43gにロイコマゼンタ色色素E1.365×10-4mol添加し
た。この溶液を前記のようにして塗布し、次いでレセプター層上にPAZまたは
PHZ/4MPA/TCPANトップコートを塗布して得られたサンプルを26
0°
F〜280°Fで6〜10秒間処理した。センシトメーターによる測定値を以下
に示す。これらのサンプルにおいては、光熱写真的な銀の還元とマゼンタロイコ
からマゼンタ色色素への酸化によってマゼンタ色の画像が得られた。
実施例4
配合物A8.43gにロイコマゼンタ色色素F1.365×10-4molを添加
した。この溶液を前記のようにして塗布し、次いでPAZまたはPHZ/4MP
A/TCPANトップコートをレセプター層に塗布して得られたサンプルを26
0°F〜280°Fで6〜10秒間処理した。これらのサンプルにおいては、光
熱写真的な銀の還元とマゼンタロイコからマゼンタ色素への酸化によってマゼン
タ色の画像が形成された。
実施例5
配合物B4.3gに、ロイコマゼンタ色色素A6.96×10-5molを添加し
た。この溶液を前記のようにして塗布し、次いで酢酸ナトリウムトップコート溶
液を塗布して得られたサンプルを140℃で24秒間処理した後、47B Wrat
tenフィルターと0〜3の連統ウェッジを通過させたキセノンフラッシュを、E
G&G製センシトメーターを用いて8×10-3秒間照射した。これらのサンプル
においては、光熱写真的な銀の還元とマゼンタロイコからマゼンタ色色素への酸
化によってマゼンタ色の画像(λmax=550.4nm)が形成された。センシト
メーターによる測定値は次の通りである:
実施例6
前記の配合物Bにおいて説明したように、色素G6.96×10-5molを銀塗
布溶液4.3gに添加した。この溶液を前記のようにして塗布し、次いで水酸化
ナトリウムトップコート溶液を塗布して得られたサンプルを140℃で6秒間処
理した後、47B Wrattenフィルターと0〜3の連続ウェッジを通過させたキ
セノンフラッシュを、EG&G製センシトメーターを用いて4×10-3秒間また
は8×10-3秒間照射した。これらのサンプルにおいては、光熱写真的な銀の還
元と黄色ロイコ色素から黄色色素への酸化によって黄色画像が形成された。セン
シトメーターによる測定値を以下に示す。
全てのコントラストナンバー(contrast number)は、Dmin以上の濃度点0.
6および1.2を結ぶ線の傾きに対応した。実施例2においては、コントラスト
ナンバーは、Dmin以上の濃度点0.3と0.9を結ぶ線の傾きに対応した。全て
のスピードナンバー(speed number)は、Dmin以上の濃度点0.6における照
射エネルギー(erg/cm2)の対数値に対応した。実施例3においては、スピード
ナンバーは、Dmin以上の濃度点0.2における照射エネルギーの対数値に対応し
た。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 パロディ、ステファノ
アメリカ合衆国 55133―3427、ミネソタ
州、セント・ポール、ポスト・オフィス・
ボックス33427番(番地の表示なし)
(72)発明者 シンプソン、シャロン・エム
アメリカ合衆国 55133―3427、ミネソタ
州、セント・ポール、ポスト・オフィス・
ボックス33427番(番地の表示なし)
(72)発明者 ボーゲル、キム・エム
アメリカ合衆国 55133―3427、ミネソタ
州、セント・ポール、ポスト・オフィス・
ボックス33427番(番地の表示なし)
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1.支持体上に塗布された次の成分(a)〜(d)を含有する少なくとも1種の 感光性乳剤層を有する、画像に応じた露光と熱現像によって高密度の黄色または マゼンタ色の画像を形成し得る光熱写真用エレメント: (a)下記の一般式IまたはIIによって表される発色性ロイコ色素化合物を含 有する黄色またはマゼンタ色ロイコ色素還元剤: [式中、Rは水素原子またはハロゲン原予を示し、R1は−CONH−R5、−C O−R5または−CO−O−R5(R5は炭素原子数1〜20のアルキル基、バラ スト基または炭素原子数6〜30のアリール基を示す)を示し、R2は水素原子 または炭素原子数1〜4のアルキル基を示し、R3およびR4は相互に独立して水 素原子、炭素原子数1〜4のアルキル基、−X−Y基(Xは炭素原子数1〜4の アルキレン基を示し、Yはシアノ基を示す)、ハロゲン原子、−OHまたは−N HSO2−Z(Zは炭素原子数1〜20のアルキル基を示す)から成る群から選 択される基を示し、Cpは写真用カプラー基を示す]、 (b)感光性ハロゲン化銀、 (c)該ロイコ還元剤によって還元され得る有機銀化合物、および (d)バインダー。 2.発色性の黄色またはマゼンタ色ロイコ色素が次の一般式IIIで表される化 合物である請求項1記載の光熱写真用エレメント: (式中、R2、R3、R4、R5およびCpは式Iの場合と同意義であり、Qは−N H−または−O−を示し、nは0または1を示す)。 3.発色性の黄色またはマゼンタ色ロイコ色素が次の一般式IVで表される化合 物である請求項1記載の光熱写真用エレメント: (式中、R6は炭素原子数1〜8のアルキル基、バラスト基または炭素原子数6 〜30のアリール基を示し、R2、R3、R4およびCpは式Iの場合と同意義であ る)。 4.バインダーがポリ(ビニルブチラール)である請求項1記載の光熱写真用 エレメント。 5.発色性の黄色またはマゼンタ色ロイコ色素の含有量が、ハロゲン化銀1モ ルあたり10-3〜100モルである請求項1記載の光熱写真用エレメント。 6.支持体上に塗布された次の成分(a)〜(d)を含有する少なくとも1種の 感光性乳剤層を有する、画像に応じた露光と熱現像によって高密度の黄色または マゼンタ色の画像を形成し得る光熱写真用エレメント: (a)下記の一般式によって表される発色性ロイコ色素化合物を含有する黄色 またはマゼンタ色ロイコ色素還元剤: [式中、R1は−CONH−R5、−CO−R5または−CO−O−R5(R5は炭 素原子数1〜20のアルキル基、バラスト基または炭素原子数6〜30のアリー ル基を示す)を示し、Cpは写真用カプラー基を示し、NH2Dはカラー写真現像 剤を示す]、 (b)感光性ハロゲン化銀、 (c)該ロイコ色素還元剤によって還元され得る有機銀化合物、および (d)バインダー。 7.下記の一般式IまたはIIで表される発色性ロイコ色素化合物を含有する黄 色またはマゼンタ色発色性ロイコ色素還元剤: [式中、Rは水素原子またはハロゲン原子を示し、R1は−CONH−R5、−C O−R5または−CO−O−R5(R5は炭素原子数1〜20のアルキル基、バラ スト基または炭素原子数6〜30のアリール基を示す)を示し、R2は水素原子 または炭素原子数1〜4のアルキル基を示し、R3およびR4は相互に独立して水 素原子、炭素原子数1〜4のアルキル基、−X−Y基(Xは炭素原子数1〜4の アル キレン基を示し、Yはシアノ基を示す)、ハロゲン原子、−OHまたは−NHS O2−Z(Zは炭素原子数1〜20のアルキル基を示す)から成る群から選択さ れる基を示し、Cpは写真用カプラー基を示す]。 8.ロイコ色素が次の一般式IIIで表される化合物である請求項7記載のロイ コ色素還元剤: (式中、R2、R3、R4、R5およびCpは一般式Iの場合と同意義であり、Qは −NH−または−O−を示し、nは0または1を示す)。 9.発色性の黄色またはマゼンタ色のロイコ色素が次の一般式IVで表される化 合物である請求項7記載のロイコ色素還元剤: (式中、R6は炭素原子数1〜8のアルキル基、有機バラスト基または炭素原子 数6〜30のアリール基を示し、R2、R3、R4およびCpは一般式Iの場合と同 意義である)。
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