JPH08508230A - 水処理のためのハロゲン組成物及びその調製方法 - Google Patents
水処理のためのハロゲン組成物及びその調製方法Info
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- JPH08508230A JPH08508230A JP6521315A JP52131594A JPH08508230A JP H08508230 A JPH08508230 A JP H08508230A JP 6521315 A JP6521315 A JP 6521315A JP 52131594 A JP52131594 A JP 52131594A JP H08508230 A JPH08508230 A JP H08508230A
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Abstract
(57)【要約】
HOBr又はHOClの水溶液を提供する方法であって、HBrまたはHClの溶液に漂白剤(NaOCl)を、得られた溶液に確認された吸光度または色の変化が検出されるまで添加することを含む当該方法。場合により、ハレートイオンの形成を抑えるために、得られた溶液にジアルキルヒダントインが添加される。此の方法は次亜ハロゲン酸の精確に定義された溶液を製造するための簡単で信頼性の有る方法を与え、これらの溶液は殺菌、クリーニング、及び悪臭の制御などの目的を含む各種の方法で有用である。
Description
【発明の詳細な説明】
水処理のためのハロゲン組成物及びその調製方法
発明の背景
ハロゲン化した5、5−ジアルキルヒダントイン(DAH)は水の殺菌に使わ
れる慣用の酸化性の殺生剤である。ハロゲン化した5,5−アルキルヒダントイ
ンの例は:ジクロロジメチルヒダントイン(DCDMH)、ジブロモジメチルヒ
ダントイン(DBDMH)、ブロモクロロジメチルヒダントイン(BCDMH)
及びブロモクロロメチルエチルヒダントイン(BCMEH)である。ジアルキル
ヒダントインは、錠剤または顆粒のような固体の形状で供給され、その物質を充
満した化学浸蝕フィーダーの中を通る水の流れによって系に伝送される。幾つか
の要因の組み合わせが此の方法の実用性を妨げる。ハロゲン化したヒダイントイ
ンは水への溶解度が乏しい(0.15−0.21%)ためにスラッグの投与速度は
低い。錠剤と顆粒はしばしば塩素化したヒダントインと臭素化した物質の混合物
として供給される。何故ならば、純粋な化合物はしばしば製造するのが困難であ
るからである。異なる化合物の異なる溶解度は酸化体の精確で再現性のあるデリ
バリーを得るのを困難にする。同じくまた、異なる流速とともに化学フィーダー
を過る圧力低下は変動し、そして此のことが物質の不均一な溶解を引き起こすこ
とがある。此のことは同じくまた精確で再現性のあるデリバリーを得るのを困難
にする。
次亜ハロゲン酸(例えば、HOCl,HOBr)も同じく水処理用の酸化性の殺
生剤として周知であり、一般に液相の中で生ずる。このように使用者は固体薬品
に関連する限界の幾つかを回避する。しかしながら、次亜塩素酸は不安定である
。したがって、それは通常は水を気体状の塩素または次亜塩素酸ナトリウム(漂
白剤)などの先駆物質で処理することによってその場で(in−situ)で形成され
る。次亜臭素酸も同じく不安定であり、そのため数多くの方法によってその場で
形成される。一つの方法は、水性のNaBrを水の中に導入し、次いで気体状の塩
素または漂白剤を用いて活性化する。それとも又は、30〜40%のBr2を含む
安定な過臭素酸塩イオン(Br3 -)の溶液を水に加える。水系の中に噴射される
と、Br3 -
イオンはBr-イオンとBr2を放出する。後者は次の方程式にしたがって直ちに加
水分解してHOBrとHBrになる。
Br3 -=Br-+Br2=HBr+HOBr
別の方法では、塩化臭素が水に加えられ、それは次の方程式にしたがって水中で
次亜臭素酸と塩酸に加水分解する。
BrCl+H2O=HOBr+HCl
次亜ハロゲン酸を発生し、それをデリバリーする前述の方法のすべてはいろい
ろな難点を有する。気体状の塩素、塩化臭素、及びパーブロミド(perbro
mide)溶液は高いハロゲン蒸気圧を有する。これらは深刻な貯蔵と取り扱い
上の危険性を与え、そして計量装置とデリバリー装置に対して高度に腐食性であ
る。水系の中では、塩素、塩化臭素およびパーブロミド溶液は次亜ハロゲン酸の
1モル当たり強酸(HCl又はHBr)の1モルを放出する。局部的な低いpH条
件は金属に対して腐食性である。パーブロミド溶液の場合は、Br3 -イオンの三
つのBr部分のうちの唯一つだけがHOBrとして実現し、他の二つは消費される
。次亜塩素酸ナトリウム(漂白剤)も同じく不安定であり、劣化を抑えるために
相当量のNaOHが添加される。したがって、不注意に漂白剤を適用すれば、水
のpHを増加し、これによって金属水酸化物の局部的な沈殿をもたらすことがあ
る。NaBrを漂白剤または塩素で活性化することによる次亜臭素酸発生のその場
(in−situ)方法は高い希釈度の条件下に行われ、反応の化学量論的な最適なコ
ントロールは困難である。最適量以下の塩素または漂白剤の投与は未反応のNa
Brをもたらし、一方、最適量以上の投与は物質の浪費であり、排出限界を越え
ることになる。加えて、アンモニアと有機アミンに富むある種の水の場合は、塩
素または漂白剤は優先的に此れらと反応して安定なクロラミンを形成し、此れは
NaBrと反応してHOBrを形成することができない。このようにしてNaBrは
浪費される。
此れらの限界点の幾つかはその場以外の(ex-situ)システムによって取り扱
われ、そこでは精確に限定されたより高濃度の次亜臭素酸が調製されその後での
水系へのデリバリーのために貯蔵される。此の方法では、水性のNaBr、漂白剤
および塩酸が反応タンクに計量され、そこで2500ppmのHOBrを含む溶液が
製
造される。塩化水素酸が漂白剤と共に導入される水酸化物イオンを中和する。中
和条件下ではBr-イオンのHOBrへの不完全な転換が要求されるから、pHは2
.5〜3.0に保たれる。此の方法の弱点には次のものが含まれる。漂白剤は不安
定であり、そのため日常的に分析されねばならない。計量装置への調整が変動す
る漂白剤の品質を補償する為に必要となる。計量装置と制御装置は高価である。
此のプロセスには三つの成分:水性のNaBr、漂白剤、及びHClを使用する。
関連する争点の中で、次亜ハロゲン酸塩イオンはアルカリ性の条件下では不均
衡化してハレート(halate)イオンを作り出すことが知られている:
3XO-=2X-+XO3 -
此のように、塩素酸塩は漂白剤(これには劣化を抑える為に故意にNaOHが加
えられている)の製造と保存の間に形成され得る。臭素酸塩は漂白剤によるNa
Brの活性化の間に高い局部的なpHの条件下に形成され得る。臭素酸塩と塩素
酸塩の両方が、対応する次亜ハロゲン酸(又はその先駆物質)が導入されたアル
カリ性の水の中に存在する可能性がある。ハレートイオンは好ましくない副産物
である。それらは殺生剤的に活性ではなく、次亜ハロゲン酸の廃棄物である。同
じくまた、それらは環境保護庁(EPA)による規制の考慮の下では汚染物質で
ある。
発明の概要
本発明の一つの局面では、HOX(Xは臭素と塩素から選ばれる)の水性の溶
液を与える方法が提供される。該方法はHX(Xは臭素と塩素から成る群から選
ばれる)の水性の溶液を提供する段階、HX溶液に漂白剤を添加し、その間得ら
れた溶液の色か又は約400nmでの吸光度の何れかを監視し、そして色がオレン
ジ色から黄色に変化(比色法によるか又は視覚的に)したのを検出したら直ちに
漂白剤の添加を中断する段階から成る。幾つかの具体例では、得られた溶液にジ
アルキルヒダントインを添加し、臭素酸塩および/または塩素酸塩イオンの形成
を抑える。
HOBrとHOClの精確に定義された溶液を製造する簡単で信頼性の有る方法
を提供するのが本発明の一つの目的である。此れらの溶液は固体のハロゲン化さ
れたヒダントインの飽和溶液から作られたものよりも最高で5倍に達するより酸
化性のハロゲンを含む。
本発明のさらに別の目的は次亜ハロゲン酸を含む水性の溶液、但しハレートイ
オンを作り出すこと無しに該溶液を調製する方法を提供することである。
本発明の更なる目的と有利点は以下の記述から自ずと明らかになるだろう。
図面の簡単な説明
図1は、HBrを含む水性溶液に対して加えられる漂白液の容積と比較した時
の吸光度とpHの間の関係を示すグラフである。
好ましい具体例の記述
本発明の原理の理解を促進するために、今や示された具体例に対して参照を為
し、そして特異的な言葉が該具体例を記述するために使用されるだろう。それに
もかかわらず、本発明の範囲にそれによって何らの制限を意図するものではなく
、そのような変更、修飾、及び本発明の原理の更なる適用は、本発明が関係する
当該技術に熟練した人々には通常起こるものと考えられることは理解されるだろ
う。
本発明はHBr、随意にはDMHと一緒に使用することを含み、それは漂白剤
を用いて活性化される。この系は使用者に液体製品の有利性を提供し、そして高
レベルのHOBr又はN-ブロモ-DMHの精確に定義された溶液を調製する為の
組み込まれた(built-in)方法を使用する。投与量は使用されるHBrの量によ
って決定され、漂白剤の出所、保存期間、又は濃度には依存しない。HBrとD
MHの二つの組み合わせが、BrO3 -(環境保護庁による規制に対する目下の汚
染物質である)の共同生産が検出できる限度以下に抑えられるという点で特別な
有利性を与える。本発明の組成物は殺菌消毒と清浄化の目的に対して有用であり
、また悪臭の制御の用途にも有用である。
本発明を実施するときは、HBr(又はその希釈物)が水の入った容器の中に
加えられる。それに対して漂白剤の任意の出所、保存期間または濃度の物が、溶
液の吸光度または色に変化(濃いオレンジ色から淡い黄色に)が検出されるまで
添加される(好ましくは穏やかな撹拌の下で)。若しも遊離のHOBrが必要と
される
ならば、此れは即座に水にデリバリーされる。若しもN-ブロモ-DMHが求めら
れるならば、水性のDMH溶液の適当量(好ましくは10%)が添加される。こ
れはそのまま(as-is)水にデリバリーされるか、又は最高で5日間保存され、
必要に応じて使用される。
本発明は吸光度または色の変化を、HBrと漂白剤(NaOCl)から既知の組
成の殺菌・消毒溶液を製造するのに使用できるという発見を利用する。図1は漂
白剤を水中のHBrに添加する時の吸光度(波長400nmにおける)とpHの関
係を示す。此の図から、吸光度が最初は上昇して平坦域に達することが分かる。
次いで吸光度は急減して、その時点では漂白液をさらに追加しても無視できる程
の変化を生じるだけである。同じく図から、溶液のpHは最初の値の1.5から
増加して7.5に達するが此の時点では溶液の吸光度は不変になることが読み取
れる。得られた溶液の分析は、HBrとして導入されたBr-イオンの98.4%が
HOBrに転化したことを示した。
同じくまた、Br-イオンの殆ど定量的な転化を合図する吸光度の急激な減少が
比色計の使用を必要としないことも本発明の一つの特徴である。それは視覚的に
検出することができ、濃いオレンジ色から淡い黄色へのシャープな転移によって
特徴付けられる。HBrと漂白剤の二つの組み合わせは、Br-イオンの活性化の
此の容易な方法のキーを提供し;漂白剤のNaOClはBr-イオンを酸化し、一方
で漂白剤のNaOHはH+イオンを中和する。pHの揺動は色の変化の極めて重要
な特徴である。低いpHでは、支配的な種は元素Br2(λmax=390nm)であ
り、したがってオレンジ色である。更に漂白剤を添加すると、pHは増加し、B
r2はHOBrに加水分解し、続いて起こるpH条件下ではより多くのHOBrに酸
化され得るのみであるHBrを遊離する。このように、濃いオレンジ色から淡い
黄色への移行はBr2の枯渇とHBrからHOBrへの殆ど定量的な転化の信号を出
す。
終点の比色法による又は視覚的な決定によるHBrの漂白剤による活性化は、
如何なる出所の漂白剤を用いてもその保存期間またはNaOCl濃度とは無関係に
操作できることが見出された。我々はNaOCl:NaOHのモル比が意外にも保存
期間または濃度と共に変化しないことを発見した。したがって、より濃度が低い
か又は長く保存した漂白液は、濃度の高いか又は新鮮な漂白液を用いるときより
ももっと大量の使用を要するだけである。したがって、臭素の酸化体の水準は単
に溶液に導入されたHBrの量にのみ基づく。これは精確に測定するのが容易で
あり、そしてまたHBrは無際限に安定であるから此の系ははっきりと定義され
た組成の溶液を調製する簡単で便利な方法を与え、伝統的な漂白剤分析の必要性
を取り除く。表Iのデータが立証するように、高濃度の精確に定義されたHOB
r又はN-ブロモ-DAHの水準を調製することができる。NaBrの活性化のその 場法
に関係する塩素または漂白剤の予定以下の投与または予定以上の投与の場合
の高度の希釈の問題が避けられる。更には、プロセスのその場以外の調製法の性
質は、塩素または漂白剤が急速なクロラミンの形成に失われずにHOBrとして
現れることを意味する。
表IIのデータと比較することにより、DAH:HOXのモル比をコントロール
することによってハロゲン化した5,5−ジアルキルヒダントインを液相の中に
直接に調製できることが分かる。モル比が1.16:1を越える場合は、生成物は
HOXが最高の濃度になる以外は完全に溶液中に留まる。モル比がもっと低い(
<1:1)時は、物質の沈殿を招き、“すべてが液体の”生成物である利点が失
われる。上述した方法を用いて、ハロゲン化したジアルキルヒダントインは固体
の薬品の飽和溶液よりも2〜3倍も高い濃度で調製することができる。スラッグ
の投与はそれに対応してより速くなり、予備的な溶解の段階は除去され、貯蔵タ
ンクは便利に小さくなる。
本発明の結果として生ずる溶液は望ましい性質を持つ。溶液は中性のpH(6
〜8)、酸化体の高い濃度(0.03〜0.1M)、無視できるくらいのハロゲン
の蒸気圧を持ち、X-イオンをHOXへ殆ど定量的に転換をする。溶液は水系の
外側で発生され、水系へ都合よくデリバリーすることができる。これは、危険な
位に高い蒸気圧を持ち、水に導入した時に強酸を放出する他の次亜ハロゲン酸の
先駆物質(Cl2、BrCl、Br3 -溶液)よりも著しい改善を表す。さらに、中性
のpHは、高度に塩基性の漂白剤の溶液を使用する系よりも処理水に与える影響
が小さい。
酸性の緩衝(HOBr又はBr2への不完全な転化が要求される為に)を必要と
するBr-イオンの活性化の方法とは違って、HBrと漂白剤の二つの組み合わせ
はp
Hの揺れを可能にし、結果として約0.7から約7.5のpHの範囲を通して、B
r-イオンの急速な転化をもたらす。元素のBr2を生成するか又はBr3 -溶液の使
用を含むように設計される方法とは異なって、殆ど全てのBr部分はHOBrとし
て実現する。
次亜臭素酸塩のアニオンはアルカリ性の条件下では臭素酸塩のアニオンへ不均
衡化することが知られている:
3BrO-=2Br-+BrO3 -
このように、臭素酸塩は高い嵩のpH(例えば、冷却塔など)において、そして
高い局部的なpH(例えば、漂白剤によるNaBrの伝統的な活性化など)の条件
下で操作する水系の中に形成され得る。しかしながら、DMHのようなジアルキ
ルヒダントインの存在での酸化−還元−電位の測定は、OBr-イオンは遊離の存
在ではなく、DAHの分子と強く会合していることを示す。結果として、遊離の
OBr-イオンからのBrO3 -イオンへの望ましくない不均衡化がジアルキルヒダ
ントインの存在によって抑えられる。ジアルキルヒダントインは各アルキル基が
それぞれ独立に1〜4個の炭素原子を有する群から選ばれるときに有用であり、
ジメチルヒダントインが好ましい。ジアルキルヒダントインはその侭の状態で又
は他の成分の分解または反応の結果として加えられ、ハロゲン化した化合物(例
えば、ブロモクロロジメチルヒダントインのような)等の化合物の添加を含む。
このようにして調製された溶液は下記のような特徴を持つ:無色、中性のpHに
近い(6〜8)、酸化体が高濃度(0.03〜0.075M)、無視できるくらい
に小さなハロゲン蒸気圧、沈殿物質が無い(DAH:HOXのモル比を約1:1
にコントロールすることによって)、ハレートイオンが検出できない位に低い、
X-イオンのHOXへ殆ど定量的に転化する等であり、そして水系の外側で発生
される。
実施例1
濃度48%の臭化水素酸の溶液(3.45ml)を水(900ml)に加えてpH
1.5の溶液を作った。緩やかに撹拌しながら家庭用の漂白剤(4.99%のNa
OCl)のアリコートを加えた。各添加後に、波長400nmでの吸光度と溶液の
pHを測定した。図1は添加した漂白剤の函数として吸光度とpHのプロットを
示す。吸
光度は最初は増加し、平坦域に達した。次いで吸光度は激減し、その時点では漂
白剤を更に加えても吸光度には無視できるくらいの変化しか生じなかった。同じ
くまた、漂白剤を添加するのにつれて溶液のpHは最初の1.5の値から増加し
て7.5に達し、その時点で溶液の吸光度は不変になったことが見て取れる。得
られた溶液をメスフラスコの中で1000mlにし、沃素滴定を使って分析した。
此の1000倍の希釈液をグリシンの存在と不在の下でDPD−FAS分析に掛
けた。結果は、HBrとして導入されたBr-イオンの98.4%がHOBrに転化
したことを示した。溶液中のHOBrの濃度は0.0301Mであり、これは29
16ppmに相当した。
実施例2
濃度48%の臭化水素酸の溶液(3.45ml)を水(900ml)に加えてpH
1.5の溶液を作った。家庭用の漂白剤(4.85%NaOCl)を緩やかに撹拌し
ながら、溶液が鮮明なオレンジ色から淡い黄色に変化するまで溶液に添加した。
添加した漂白剤の量は46.24gであった。得られた溶液のpHは7.0であっ
た。水を加えて溶液を1000mlとした後、分析するとHOBrの濃度は0.03
07Mであり、これは2974ppmに相当することが分かった。
実施例3
濃度48%の臭化水素酸の溶液(3.45ml)を水(900ml)に加えてpH
1.5の溶液を作った。17週間を経た古い家庭用の漂白剤(3.71%NaOCl
)を緩やかに撹拌しながら、溶液が鮮明なオレンジ色から淡い黄色に変化するま
で溶液に添加した。添加した漂白剤の実際の量は66.1gであった。得られた
溶液のpHは6.9であり、全量を1000mlとした後に分析した処、HOBr
の濃度は0.0306Mであり、此の値は2965ppmに相当することが分かった
。
実施例4
濃度48%の臭化水素酸の溶液(3.45ml)を水(900ml)に加えてpH
1.6の溶液を作った。工業銘柄の漂白剤(13.3%NaOCl)を緩やかに撹拌
しなが
ら、溶液が鮮明なオレンジ色から淡い黄色に変化するまで溶液に添加した。添加
した漂白剤の量は21.79gであった。得られた溶液のpHは6.7であった。
全量を1000mlとした後の分析からHOBrの濃度は0.0315Mであり、此
れは3052ppmに相当することが分かった。
実施例5
濃度48%の臭化水素酸の溶液(3.45ml)を水(900ml)に加えてpH
1.7の溶液を作った。工業銘柄の漂白剤(13.3%NaOCl)を緩やかに撹拌
しながら、溶液が鮮明なオレンジ色から淡い黄色に変化するまで溶液に添加した
。添加した漂白剤の量は21.24gであった。得られた溶液のpHは6.5であ
った。全量を1000mlとした後の分析からHOBrの濃度は0.0369Mであ
り、これは3575ppmに相当することが分かった。
ジメチルヒダントイン(3.92g、40mlの水に溶解して0.0306モル)
を溶液に加えた(DMH:HOBrのモル比=0.83)。淡い黄色が消えて溶
液は完全に無色となった。しかしながら、その直後に白い沈殿が発生し始めた。
2時間後に沈殿を溶液から濾過した。上澄み溶液を再分析した結果、その酸化性
の物質の35%が失われたことが分かった。沈殿を一晩中50℃でオーブン乾燥
した。高視野のNMR分光分析の結果、その物質が1,3‐ジブロモ-5,5‐ジ
メチルヒダントインであることが判明した。
実施例6
濃度48%の臭化水素酸の溶液(3.45ml)を水(900ml)に加えてpH
1.7の溶液を作った。工業銘柄の漂白剤(13.3%NaOCl)を緩やかに撹拌
しながら、溶液が鮮明なオレンジ色から淡い黄色に変化するまで溶液に添加した
。添加した漂白剤の量は17.67gであった。得られた溶液のpHは6.4であ
った。全量を1000mlとした後の分析からHOBrの濃度は0.0318Mであ
り、これは3081ppmに相当することが分かった。ジメチルヒダントイン(4.
72g、40mlの水に溶解して0.0368モル)を溶液に添加した(DMH:
HOBrのモル比=1.16)。淡い黄色が消えて、溶液は完全に無色になった。
何らの沈殿
も現れなかった。2日間放置すると極く少量の沈殿が認められた。上澄み溶液を
再分析し、その酸化性物質の僅かに7.5%が失われたことが認められた。
実施例7
濃度48%の臭化水素酸の溶液(5.62ml)を水(850ml)に加えてpH
1.0の溶液を作った。古くなった工業銘柄の漂白剤(8.23%NaOCl)を緩
やかに撹拌しながら、溶液が鮮明なオレンジ色から淡い黄色に変化するまで溶液
に添加した。添加した漂白剤の量は43.66gであった。得られた溶液のpH
は7.4であった。全量を1000mlとした後の分析からHOBrの濃度は0.0
51Mであり、これは4941ppmに相当することが分かった。ジメチルヒダン
トイン(6.66g、50mlの水に溶かして0.052モル)を溶液に加えた(D
MH:HOBrのモル比=1.02)。淡い黄色が消えて、溶液は完全に無色にな
った。しかしながら、白い沈殿が数秒間内に現れた。
実施例8
濃度48%の臭化水素酸の溶液(5.62ml)を水(850ml)に加えてpH
1.1の溶液を作った。古くなった工業銘柄の漂白剤(8.23%NaOCl)を緩
やかに撹拌しながら、溶液が鮮明なオレンジ色から淡い黄色に変化するまで溶液
に添加した。添加した漂白剤の量は42.73gであった。得られた溶液のpH
は7.2であった。全量を1000mlとした後の分析からHOBrの濃度は0.0
497Mであり、これは4815ppmに相当することが分かった。ジメチルヒダ
ントイン(9.62g、100mlの水に溶かして0.075モル)を溶液に加えた
(DMH:HOBrのモル比=1.51)。淡い黄色が消えて、溶液は完全に無色
となった。5日間放置しても沈殿は現れなかった。
実施例9
濃度48%の臭化水素酸の溶液(11.25ml)を水(700ml)に加えてp
Hが0.7の溶液を作った。古くなった工業銘柄の漂白剤(8.23%NaOCl)
を緩やかに撹拌しながら、溶液が鮮明なオレンジ色から淡い黄色に変化するまで
溶液に
添加した。添加した漂白剤の量は99.88gであった。得られた溶液のpHは
7.2であった。全量を1000mlとした後の分析からHOBrの濃度は0.10
09Mであり、これは9777ppmに相当することが分かった。
実施例10
濃度48%の臭化水素酸の溶液(11.25ml)を水(700ml)に加えてp
Hが0.7の溶液を作った。古くなった工業銘柄の漂白剤(8.23%NaOCl)
を緩やかに撹拌しながら、溶液が鮮明なオレンジ色から淡い黄色に変化するまで
溶液に添加した。添加した漂白剤の量は96.27gであった。得られた溶液の
pHは7.4であった。全量を1000mlとした後の分析からHOBrの濃度は0
.1004Mであり、これは9728ppmに相当することが分かった。ジメチルヒ
ダントイン(25.6g、200mlの水に溶解して0.2モル)を溶液に加えた(
DMH:HOBrのモル比=1.99)。淡い黄色が消えて溶液は完全に無色に
なった。しかしながら、数分間以内に白い沈殿が現れた。
表Iは上記のデータ並びにCl2としてmg/Lで表した、得られた溶液の酸化体
の量の測定値を要約する。
その後の実験のシリーズでは、48%HBr又は45.59%NaBrを漂白
剤(4.85%NaOCl)で活性化した。或る場合には、肉眼観察による濃オ
レンジ色−淡黄色の終点の決定を使用した。その他の場合は、予め決定した量の
漂白剤を秤量し、導入した。溶液は1MのHClの同時添加により与えられたp
Hに緩衝したか、或いは緩衝しないかのいずれかであり、漂白剤の導入につれて
pHを自由に変動させた。サンプルの幾つかにジメチルヒダントインを添加し、
漂白剤による活性化の前か後に導入した。
各溶液の酸化体の水準を測定し、1時間以内に溶液をBrO3 -イオンの決定の
ためにイオンクロマトグラフィーに掛けた。
表IIIに活性化の条件と得られた結果を要約する。
表IIIのデータは、DMHはBrO3 -イオンの形成を抑えるのに有効であり、
特に全体の嵩がアルカリ性の条件下にあるか又は漂白剤の導入に伴って発生する
局部的なアルカリ性の条件下では有効であることをはっきりと示している。同じ
く、高い酸性の条件下では(実施例1)、BrO3 -イオンの形成は起こらないこ
とも分かる。
本発明は、同じくまたHOClの溶液を提供するのにも有用である。前述の実
施例におけるように、HBrをHClで置換すると、漂白剤と組み合わせたとき
に適当なHClの溶液を生ずる。
本発明の方法と組成物は、冷却水、レクリエーション水、都市の排水、パルプ
と紙の白水、工程用水及び潅漑用水を含む核種の水系の処理のために有利に使用
される。
【手続補正書】特許法第184条の7第1項
【提出日】1994年8月12日
【補正内容】
(請求の範囲第2,6,9及び13項を削除し、請求の範囲第1,3,7,8,
10及び14項を補正した。その他の請求の範囲は変更なし。)
請求の範囲
1.HOBrの水溶液を提供する方法であって、該方法が:
a.HBrの水溶液を提供すること、;
b.HBrの溶液にNaOClを添加し、一方で得られた溶液の色を監視す
ること;そして
c.溶液の色がオレンジ色から黄色に変わったことを検出したらNaOCl
の添加を中止すること;
以上の各工程から成る前記HOBrの水溶液を提供する方法。
3.工程cの後にBrO3 -の形成を抑えるために、得られた溶液にジアルキ
ルヒダントイン(当該ジアルキルヒダントインは炭素数が1から4の群から選ば
れるアルキル基を含む)を添加する工程を更に含む請求の範囲第1項記載の方法
。
4.アルキル基がメチル及びエチルから選ばれる請求の範囲第3項記載の方
法。
5.ジメチルヒダントインを得られた溶液に添加する請求の範囲第4項記載
の方法。
7.ジアルキルヒダントイン対HOBrのモル比が1:1よりも大きい請求
の範囲第3項記載の方法。
8.HOBrの水溶液を提供する方法であって、該方法が:
a.HBrの水溶液を提供すること;
b.HBrの溶液にNaOClを添加し、一方で得られた溶液の約400nm
での吸光度を監視すること;そして
c.約400nmで測定した吸光度に約5倍から約10倍の減少を検出したら
NaOClの添加を中止すること;
の各工程から成る前記HOBrの水溶液を提供する方法。
10.工程cの後にBrO3 -の形成を抑えるために得られた溶液にジアルキル
ヒダントイン(当該ジアルキルヒダントインは炭素数が1から4の群から選ばれ
るアルキル基を含む)を添加する工程を更に含む請求の範囲第8項記載の方法。
11.アルキル基がメチル及びエチルから選ばれる請求の範囲第10項記載の
方法。
12.ジメチルヒダントインを、得られた溶液に添加する請求の範囲第11項
記載の方法。
14.ジアルキルヒダントイン対HOBrのモル比が1:1よりも大きい請求
の範囲第10項記載の方法。
15.請求の範囲第1項記載の方法によって調製される組成物。
16.請求の範囲第3項記載の方法によって調製される組成物。
17.請求の範囲第7項記載の方法によって調製される組成物。
18.請求の範囲第8項記載の方法によって調製される組成物。
19.請求の範囲第10項記載の方法によって調製される組成物。
20.請求の範囲第14項記載の方法によって調製される組成物。
【手続補正書】特許法第184条の8
【提出日】1995年3月13日
【補正内容】
(請求の範囲第3及び10項を削除し、請求の範囲第1,4,5,7,8,11
,12及び14項を補正した。請求の範囲15,17〜18及び20項は変更な
し。)
請求の範囲
1.HOBrの水溶液を提供する方法であって、該方法が:
a.HBrの水溶液を提供すること、;
b.HBrの溶液にNaOClを添加し、一方で得られた溶液の色を監視す
ること;
c.溶液の色がオレンジ色から黄色に変わったことを検出したらNaOCl
の添加を中止すること;そして
d.得られた溶液に、BrO3の形成を抑えるのに足る量の5,5−ジアル
キルヒダントイン化合物(当該5,5−ジアルキルヒダントイン化合物は炭素数
が1〜4の群から選ばれるアルキル基を含む)を添加すること
以上の各工程から成る前記HOBrの水溶液を提供する方法。
4.5,5−ジアルキルヒダントイン化合物がメチル及びエチルから選ばれ
る請求の範囲第3項記載の方法。
5.5,5−ジメチルヒダントイン化合物を得られた溶液に添加する請求の
範囲第4項記載の方法。
7.5,5−ジアルキルヒダントイン対HOBrのモル比が1:1よりも大
きい請求の範囲第1項記載の方法。
8.HOBrの水溶液を提供する方法であって、該方法が:
a.HBrの水溶液を提供すること;
b.HBrの溶液にNaOClを添加し、一方で得られた溶液の約400nm
での吸光度を監視すること;そして
c.約400nmで測定した吸光度に約5倍から約10倍の減少を検出したら
NaOClの添加を中止すること;そして
d.得られた溶液に、BrO3の形成を抑えるのに足る量の5,5−ジアル
キルヒダントイン化合物(当該5,5−ジアルキルヒダントイン化合物は炭素数
が1〜4の群から選ばれるアルキル基を含む)を添加すること
の各工程から成る前記HOBrの水溶液を提供する方法。
11.5,5−ジアルキルヒダントイン化合物がメチル及びエチルから選ばれ
る請求の範囲第8項記載の方法。
12.5,5−ジメチルヒダントインを、得られた溶液に添加する請求の範囲
第11項記載の方法。
14.5,5−ジアルキルヒダントイン対HOBrのモル比が1:1よりも大
きい請求の範囲第8項記載の方法。
15.請求の範囲第1項記載の方法によって調製される組成物。
16.請求の範囲第3項記載の方法によって調製される組成物。
17.請求の範囲第7項記載の方法によって調製される組成物。
18.請求の範囲第8項記載の方法によって調製される組成物。
19.請求の範囲第10項記載の方法によって調製される組成物。
20.請求の範囲第14項記載の方法によって調製される組成物。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI
C02F 1/50 531 9342−4D C02F 1/50 531L
540 9342−4D 540B
1/76 ZAB 9342−4D 1/76 ZABA
(72)発明者 ターマイン,エンリコ・ジェイ
アメリカ合衆国インディアナ州47906,ウ
エスト・ラファイエット,ベントブルッ
ク・レーン 2841
(72)発明者 ヨウマン,アラン・エム
アメリカ合衆国インディアナ州47905,ラ
ファイエット,モンテフロアー・ストリー
ト 305,アパートメント 208
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1.HOX(Xが臭素と塩素から選ばれる)の水溶液を提供する方法であっ て、該方法が: a.HX(Xは臭素と塩素から構成される群から選ばれる)の水溶液を提供 すること、; b.HXの溶液に漂白剤を添加し、一方で得られた溶液の色を監視すること ;そして c.溶液の色がオレンジ色から黄色に変わったことを検出したら漂白剤の添 加を中止すること; 以上の各工程から成る前記HOXの水溶液を提供する方法。 2.Xが臭素である請求の範囲第1項記載の方法。 3.工程cの後にXO3 -の形成を抑えるために、得られた溶液にジアルキル ヒダントイン(当該ジアルキルヒダントインは炭素数が1から4の群から選ばれ るアルキル基を含む)を添加する工程を更に含む請求の範囲第1項記載の方法。 4.アルキル基がメチル及びエチルから選ばれる請求の範囲第3項記載の方 法。 5.ジメチルヒダントインを得られた溶液に添加する請求の範囲第4項記載 の方法。 6.Xが臭素である請求の範囲第5項記載の方法。 7.ジアルキルヒダントイン対HOXのモル比が1:1よりも大きい請求の 範囲第3項記載の方法。 8.HOX(Xが臭素及び塩素から選ばれる)の水溶液を提供する方法であ って、該方法が: a.HXの(Xは臭素及び塩素から構成される群から選ばれる)水溶液を提 供すること; b.HXの溶液に漂白剤を添加し、一方で得られた溶液の約400nmでの吸 光度を監視すること;そして c.約400nmで測定した吸光度に約5倍から約10倍の減少を検出したら 漂白剤の添加を中止すること; の各工程から成る前記HOXの水溶液を提供する方法。 9.Xが臭素である請求の範囲第8項記載の方法。 10.工程cの後にX3 -の形成を抑えるために得られた溶液にジアルキルヒダ ントイン(当該ジアルキルヒダントインは炭素数が1から4の群から選ばれるア ルキル基を含む)を添加する工程を更に含む請求の範囲第8項記載の方法。 11.アルキル基がメチル及びエチルから選ばれる請求の範囲第10項記載の 方法。 12.ジメチルヒダントインを、得られた溶液に添加する請求の範囲第11項 記載の方法。 13.Xが臭素である請求の範囲第12項記載の方法。 14.ジアルキルヒダントイン対HOXのモル比が1:1よりも大きい請求の 範囲第10項記載の方法。 15.請求の範囲第1項記載の方法によって調製される組成物。 16.請求の範囲第3項記載の方法によって調製される組成物。 17.請求の範囲第7項記載の方法によって調製される組成物。 18.請求の範囲第8項記載の方法によって調製される組成物。 19.請求の範囲第10項記載の方法によって調製される組成物。 20.請求の範囲第14項記載の方法によって調製される組成物。
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