JPH08509124A - リポーター酵素放出技術:アスパラギン酸プロテアーゼ及びその他の加水分解酵素活性の存在についての検定方法 - Google Patents

リポーター酵素放出技術:アスパラギン酸プロテアーゼ及びその他の加水分解酵素活性の存在についての検定方法

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Abstract

(57)【要約】 試料又は標本の中の酵素的に活性なヒドロラーゼ(すなわち加水分解酵素)の存在について検定するための方法が開示されている。特に、試料中の酵素的に活性なアスパラギン酸プロテアーゼの存在について検定することによりカンジダ症を検出する方法が提供されている。これらの方法において、試料又は標本は固体支持体と接触させられる。試料が接触させられる固体支持体は、その上に固定化されたリポーター酵素(すなわちシグナル生成酵素)を有する。リポーター酵素は、実際に試料中に酵素的に活性なヒドロラーゼが存在する場合酵素的に活性なヒドロラーゼの作用時点で固体支持体から放出されるような形で、固体支持体上に固定化されている。固体支持体と接触させられた後の試料は、指示薬と組合わされる。この指示薬は、リポーター酵素の作用時点で、通常は変色である検出可能な変化を受ける可能性のあるあらゆる化学種である。指示薬の検出可能な変化は、試料内に酵素的に活性なヒドロラーゼが存在することの表示である。その上、試料中の酵素的に活性なヒドロラーゼの存在は、例えばカンジダ症といったような特定の病原又は疾病状態の存在を表わすことができる。酵素的に活性なアスパラギン酸プロテアーゼ及びその他の加水分解酵素の存在についての検定方法に加えて、試料中の酵素的に活性なヒドロラーゼの存在について検定するための乾燥型自蔵式試験装置が開示されている。特に、酵素的に活性なアスパラギン酸プロテアーゼの存在について検定することによりカンジダ症の存在について試料を試験するための乾燥型自蔵式試験装置も同様に開示されている。これらの試験装置は、固体支持体上に固定化されたリポーター酵素、指示薬及び試料中でのその存在が検出されている酵素的に活性なヒドロラーゼの存在又は不在の検出可能な表示を達成するのに必要なその他全ての試薬及び成分を組合わせ、好ましい実施態様には、正及び負の対照も同様に含まれている。

Description

【発明の詳細な説明】 リポーター酵素放出技術:アスパラギン酸プロテアーゼ及びその他の加水分解酵 素活性の存在についての検定方法 発明の分野 本発明は一般に、試料又は標本中のヒドロラーゼ活性(すなわち加水分解酵素 )の存在について検定する方法に関する。特に、本発明は、試料中の酵素的に活 性なアスパラギン酸プロテアーゼの存在について検定することによりカンジダ症 を検定するための方法に関する。 発明の背景 Candida albicans(カンジダアルビカンス)及びその他のカンジダ種は、一般 的で医学的に重要な数多くの感染をひき起こす。例えば口腔カンジダ症は、免疫 不全症患者において非常に一般的である。その上、外陰膣カンジダ症は、産科及 び婦人科において最も頻繁な疾患の1つである。全ての成人女性の約4分の3が この疾病に少なくとも1回は羅病していると見積られてきた。(De Bernardise tal.,J.Clin.Microbiol.27(11):2598-2603(1989))。その出現が広まっ ている結果として、カンジダの病因を理解するため莫大な量の研究が進められて きた。 研究の結果、カンジダ・アルビカンス及びその他のカンジダ種がヒトカンジダ 症の病因として関与していることが立証され、現在一般にカンジダ症はまず最初 にカンジダ・アルビカンスの存在によってひき起こされると考えられている。さ らに、カンジダ・アルビカンスの毒力因子としてのアスパラギン酸プロテアーゼ 又は(互換的 に)酸性プロティナーゼの役割について、現在多くの証拠が存在している。カン ジダ・アルビカンスの純粋培養は、精確に規定された条件下で成長させられたと きにアスパラギン酸プロテアーゼを分泌するということがわかっている。同様に 、症候性外陰膣炎をもつ女性から分離したカンジダ・アルビカンスの純粋菌株は 、特定的に規定された培地内でひき続き成長させたときにこの酵素を放出するこ とが知られている。 カンジダ・アルビカンス酸性プロティナーゼ抗原すなわちアスパラギン酸プロ テアーゼ抗原が、外陰膣カンジダ・アルビカンスを分離した全ての女性の膣液の 中に免疫学的に検出された。(De Bernardis et al.、米国微生物学会年次総会 抄録中、抄録番号F−91(アナハイム、CA l990))。しかしながらカンジダ・ アルビカンス酸性プロティナーゼ抗原の濃度は、無症候性キャリヤに比べ症候性 外陰膣炎患者においてはるかに高いものであった。カンジダ症をもつ女性におけ るこの抗原の膣液濃度は約176±15.2ng/mlであり、一方カンジダ・アルビカン スの分離が無いつまり臨床的カンジダ症が無い女性におけるこの抗原の膣液濃度 は、2ng/ml未満であった。無症候性カンジダ・アルビカンスキャリヤは中間的 抗原レベル(94±18.5ng/ml)を有していた。これらの発見事実は、外陰膣カン ジダ症の病因に酸性プロティナーゼ(すなわちアスパラギン酸プロテアーゼ)が 関与することを強く表わしている。しかしながらカンジダ・アルビカンスアスパ ラギン酸プロテアーゼは体温で不安定であるものとして知られている。その上、 アスパラギン酸プロテアーゼ抗原の検出は、免疫学的には、酵素が酵素的に活性 な形で存在したか否かを示していなかった。 カンジダ・アルビカンス酸性プロティナーゼは、細胞外アスパラギン酸プロテ アーゼである。アスパラギン酸プロテアーゼは、主要 なプロテアーゼクラスの1つである。これらは活性に必要とされる単数又は複数 の主要なアスパラギン酸残留物を含んでいる。カンジダ・アルビカンスアスパラ ギン酸プロテアーゼは、例えばアルブミミン、ヘモグロビン、カゼイン、免疫グ ロブリンA及びその他の多くのタンパク質を含む広範なタンパク質基質特異性を 有する。この酵素は、酸性条件(すなわちpH2.5〜5.5)下で最適な形で機能し、 高いpH(すなわちpH7.5)で急速に不活性化される。カンジダ・アルビカンスア スパラギン酸プロテアーゼはペプスタチンにより強力に阻害されるが、チオール 試薬、キレート化剤又はセリンプロテアーゼ阻害物質によって阻害されない。 数くの製薬会社及び一流の研究者達が、可能性のある治療上の使用を目的とし てアスパラギン酸プロテアーゼ阻害物質を研究している。しかしながらその研究 努力は、アスパラギン酸プロテアーゼのための適当な酵素検定が欠如しているこ とから困難になっている。いくつかのセリン、チオール、メタロ、酸性及びアル カリ性プロテアーゼ及びペプチダーゼについて単純な比色検定を利用することが できるものの、これらはアスパラギン酸プロテアーゼには利用できない。この特 定の酵素クラスの基質特異性には、複数の疎水性アミノ酸の存在が必要である。 この特性は、アスパラギン酸プロテアーゼのための基質として用いられる疎水性 アミノ酸が周知の通り水中に溶解しにくいことから、単純な合成色素産生基質の 探究を大きく妨げてきた。その結果、アスパラギン酸プロテアーゼのための色素 産生基質は市販されておらず、合成及び特徴づけがむずかしく、又水溶性が低い 。これらの制限条件の最終的結果として、これらの色素産生基質により規定され る酵素活性がきわめて低く、従って、アスパラギン酸プロテアーゼについての比 色検定がきわめて感受性の低いものとなる。同様にしてアスパラギン酸プロテア ーゼのための 螢光原基質についても記述されてきたが、これらも有用性に制限のあるものであ る。まず第1に、上述の通り、この特定のクラスの酵素の基質特異性には、基質 を比較的不溶性にするいくつかの疎水性アミノ酸の存在が必要である。第2に、 これらの基質の達成可能な低い濃度においては、螢光原基質は非常に緩慢に加水 分解され、かくして螢光原検定は時間のかかる作業である。さらに、数多くの生 物学的供試体が、アスパラギン酸プロテアーゼについての螢光原検定と干渉しう る螢光材料を含んでいる。 アスパラギン酸プロテアーゼの検定のための適当な比色検定又は螢光原検定が 欠如していることから、一般にこの特定のクラスの酵素の存在について検定する ために紫外線(UV)分光光度検定が用いられる。標準的なUV分光光度検定におい ては、(例えばヘモグロビン又はアルブミンといった)タンパク質の溶液に対し てアスパラギン酸プロテアーゼが付加され、混合物は0.5〜4時間30〜37℃でイ ンキュベートされる。インキュベーションの後、未消化タンパク質を析出させる ため冷却したインキュベーション混合物に対して低温の濃縮したトリクロール酢 酸(TCA)が付加され、溶解状態の紫外線吸収ペプチドが残る。最終的に、析出 した未消化のタンパク質は、冷凍温度で約1時間遠心分離でペレット化され、上 清は吸引され、タンパク質の加水分解量を反映するべく 280nmでのその光学密 度が決定される。この検定はアスパラギン酸プロテアーゼの検出のために使用で きるものの、時間及び労力の両方がかかる。 従って、今日までのところ、酵素的に活性なアスパラギン酸プロテアーゼの存 在を検出するための便利で単純な現場検定法は全く開発されていない。従って、 本発明は、先行技術の問題点及び欠点を克服する酵素的に活性なアスパラギン酸 プロテアーゼの存在について検定する方法に向けられている。その上、本発明の 方法は同様に 、その他の既知の加水分解酵素すなわちヒドロラーゼの存在について検定するた めにも有用である。 発明の要約 外陰膣カンジダ症をもつ女性の膣液の中に酵素的に活性なカンジダ・アルビカ ンスアスパラギン酸プロテアーゼが存在することが現在発見されている。さらに 、試料又は標本中の酵素的に活性なアスパラギン酸プロテアーゼの存在が、カン ジダ症の検出及び診断のための標識として役立ちうるということも発見された。 従って、試料中の酵素的に活性なアスパラギン酸プロテアーゼの存在について検 定することによりカンジダ症を検出するための方法が現在開発されてきている。 この方法においては、試料例えば膣液を固体支持体と接触させる。試料を接触 させる固体支持体は、その上に固定化されたリポーター酵素(すなわちシグナル 生成酵素)を有する。リポーター酵素は、実際に試料中に酵素的に活性なアスパ ラギン酸プロテアーゼが存在する場合、酵素的に活性なアスパラギン酸プロテア ーゼの作用時点で固体支持体から放出されるような形で、固体支持体上に固定化 されている。固体支持体と接触した後の試料は指示薬と組合わされる。この指示 薬は、リポーター酵素の作用時点で目に見える又は検出可能な変化(例えば変色 )を受ける可能性のあるあらゆる化学的種である。試料との接触後に指示薬が検 出可能な変化を受けた場合、その試料中には酵素的に活性なアスパラギン酸プロ テアーゼが存在し、従ってカンジダ症が存在すると言うことができる。 本発明以前は、酵素的に活性なアスパラギン酸プロテアーゼ、或いはより重要 にはカンジダ症の存在について検定する迅速でかつ直接的な手段は全く存在しな かった。アスパラギン酸プロテアーゼ活 性の存在について検定するためには、分光光度検定、螢光原検定及び免疫学的検 定が使用されてきたが、これらの検定は時間及び労力がかかり、又、訓練されて いない現場の臨床要員が使用するには適していない。同様にして、カンジダ・ア ルビカンスは、規定の培地中で供試体を培養することによって又は湿式顕微鏡に よって検出することができる。培養手順は非常に時間のかかる(すなわち約48時 間かかる)ものであり、両方の手順共、高価な機器及び広範な訓練を必要とする 。以前に使用されてきた検定とは対照的に、酵素的に活性なアスパラギン酸プロ テアーゼひいてはカンジダ症の存在について検定するためのここで請求されてい る方法は、迅速、精確で、費用有効性が高く、使用が単純である。 アスパラギン酸プロテアーゼ検定の基礎となっているリポーター酵素放出技術 は同様に、プロテアーゼ又は(互換的に)プロティナーゼ、ペプチダーゼ、リパ ーゼ、ヌクレアーゼ、ホモオリゴサッカリダーゼ、ヘテロオリゴサッカリダーゼ 、ホモポリサッカリダーゼ、ヘテロポリサッカリダーゼ、ホスファターゼ、スル ファターゼ、ノイラミニダーゼ及びエステラーゼを含む(ただしこれらに限られ るわけではない)活性なあらゆる加水分解酵素の存在について検定するのに使用 することもできる。従って、試料中の酵素的に活性なヒドロラーゼの存在につい て検定する方法がここに開発されたのである。 これらの方法においては、試料又は標本は、固体支持体と接触させられる。試 料が接触させられる固体支持体は、その上に固定化されたリポーター酵素(すな わちシグナル生成酵素)を有する。リポーター酵素は、実際に試料上に酵素的に 活性なヒドロラーゼが存在する場合ヒドロラーゼの作用時点で固体支持体から放 出されるような形で固定支持体上に固定化されている。固体支持体と接触した後 の試料は1つの指示薬と組合される。指示薬は、リポーター酵素の作用時点で、 通常は変色である検出可能な変化を受ける可能性のあるあらゆる化学的種である 。指示薬中の検出可能な変化は、試料中に酵素的に活性なヒドロラーゼが存在す るということの表示である。換言すると、指示薬における検出可能な変化の欠如 は、試料に酵素的に活性なヒドロラーゼが存在しないことの表示である。酵素的 に活性なアスパラギン酸プロテアーゼひいてはカンジダ症についての検定の場合 と同様に、試料中の酵素的に活性なヒドロラーゼの存在について検定するための ここで請求されている方法は、迅速、精確で費用有効性がありかつ使用の簡便な ものである。 その上、上述の方法の基礎となっているリポーター酵素の放出技術は同様に、 プロテアーゼ又は(互換的に)プロティナーゼ、ペプチダーゼ、リパーゼ、ヌク レアーゼ、ホモオリゴサッカリダーゼ、ヘテロオリゴサッカリダーゼ、ホモポリ サッカリダーゼ、ヘテロポリサッカリダーゼ、ホスファターゼ、スルファターゼ 、ノイラミニダーゼ及びエステラーゼの阻害物質を含む(ただしこれらに限られ るわけではない)あらゆる既知の加水分解酵素の阻害物質の存在について検定す るのに使用することもできる。従って試料中のヒドロラーゼ阻害物質の存在につ いて検定する方法がここに開発されたのである。 これらの方法においては、試料又は標本を、標的ヒドロラーゼ及び固体支持体 と接触させる。試料が接触させられる固体支持体は、その上に固定化されたリポ ーター酵素(すなわちシグナル生成酵素)を有している。リポーター酵素は、ヒ ドロラーゼ阻害物質が存在するために標的ヒドロラーゼが不活性化されないこと を条件として標的ヒドロラーゼの作用時点で固体支持体から放出されるような形 で、固体支持体の上に固定化されている。標的ヒドロラーゼ及びリ ポーター酵素と接触した後の試料は、指示薬と組合わせられる。この指示薬は、 標的ヒドロラーゼにより固体支持体からリポーター酵素が放出された場合リポー ター酵素の作用時点で、通常は変色である検出可能な変化を受ける可能性のある あらゆる化学的種である。標的ヒドロラーゼ阻害物質が試料中に存在しない場合 、標的ヒドロラーゼは支持体からリポーター酵素を放出し、かくして指示薬内の 検出可能な変化が生成される。換言すると、試料中に標的ヒドロラーゼ阻害物質 が存在する場合、標的ヒドロラーゼは阻害され、リポーター酵素は固体支持体か ら放出されず、指示薬内の検出可能な変化又は応答は生成されないことになる。 前述の方法の場合と同様に、試料中のヒドロラーゼ阻害物質の存在について検定 するためのここで請求されている方法は、迅速、精確で、費用有効性があり、使 用の簡単なものである。 酵素的に活性なアスパラギン酸プロテアーゼ及びその他の加水分解酵素の活性 の存在について検定する方法に加えて、酵素的に活性なアスパラギン酸プロテア ーゼの存在について検定することによりカンジダ症の存在について試料を試験す るための乾燥自蔵式試験装置がここに開発された。さらに、試料中の酵素的に活 性なヒドロラーゼの存在について検定するための乾燥自蔵式試験装置も同様に開 発された。これらの試験装置は、試料が内部に入れられるまでは空のスペースで ある内部チャンバーを伴う積層パネルの中に乾燥した形で、固体支持体上に固定 化されたリポーター酵素、指示薬及び単数又は複数のその他の試薬を組合わせて いる、便宜上、パネルの部品及びパネル内の機能的化学物質の場所は、使用中に パネルが占めることになる確率が最も高いという理由で水平位置にパネルがある 基準フレームから記述することにする。この位置にパネルがある状態で、特に、 薄く平坦な構造である本発明の好ましいパネルについ ては、試料はパネルの上面にある開口部を通してチャンバーの中に入れられる。 パネルを形成する薄層のうち、試料が導入されるときに通る薄層であるこの位置 における最大の薄層はパネルの上面薄層と呼ばれ、この薄層の下部表面はチャン バーの上部表面を形成している。同様にしてパネルの最も下の薄層はパネルの底 面薄層と呼ばれ、この底面薄層の上部表面はチャンバーの下部表面を形成してい る。これらの上面及び底面薄層の周囲に沿った薄い縁部はパネルの側縁部と呼ば れ、その上部及び下部表面の縁部に沿ったチャンバーの薄い側方端部はチャンバ ーの側壁と呼ばれる。同じ水平平面内で互いに隣接するいずれかの与えられた表 面の領域は水平に隣接するものと呼ばれ、一方平行な水平平面を形成するべくそ の他の薄層全体にわたり直接貼りつけられた薄層は垂直に隣接するものと呼ばれ る。 パネルの上面、底面又はその両方の薄層は、好ましくは透明な、光透過性材料 で製造されている。固体支持体上に固定化されたリポーター酵素、指示薬及びそ の他の成分及び試験に必要な試薬は、チャンバーの上部表面上のコーティングと してか又はチャンバーの下部表面上のコーティングとして又はその両方として、 チャンバー内に単数又は複数の薄層の形で配置されている。指示薬は、存在が検 出中である酵素的に活性なヒドロラーゼによって固体支持体から放出された場合 にリポーター酵素の作用時点で、通常は変色である検出可能な変化を受ける可能 性のあるあらゆる化学種である。指示薬を含む薄層は、チャンバーの上部表面上 にあっても下部表面上にあってもよい。試験に必要な試薬のうちの単数又は複数 のものが指示薬と同じ薄層内に含まれていてもよいし、或いは又同じ表面上又は 反対の表面上で別々の薄層内に含まれていてもよい。本発明のいくつかの好まし い実施態様においては、指示薬は光透過性壁の下側に 直接貼りつけられた薄層の中に含まれ、固体支持体上に固定化されたリポーター 酵素は、反対側の壁に貼りつけられた薄層の中に含まれている。 薄層を占有する試薬は、試験を完遂するのに必要なことは試料と例えば顕色剤 などの最低限の数の付加的な試薬を付加することだけであるように選択すること ができる。ただし特に好ましい実施態様においては、薄層に試料以外の必要な全 ての試薬が含まれていることから、試験の遂行には試料の付加以外何も必要とさ れない。 全ての薄層は試料との接触に先立って固体層であり、指示薬を含む薄層は好ま しくは、試験が設計された対象である液体試料の中で不溶性である組成物ででき ており、かくして指示薬は試験全体を通して薄層の中に残るようになっている。 従って、水性又は水溶性の媒質中の試料については、好ましい指示薬薄層は、水 中で不溶な指示薬又は水中で不溶なマトリクス内に保持された指示薬である。光 透過性壁のすぐ下側で、集中した薄層の中にかくして指示薬が保持されている状 態で、光透過性壁を通して検出可能である指示薬中の変化は、短時間で起こり、 その結果高い感受性と急速な結果の両方がもたらされる。 本発明は、多種多様な供給源からの試料中の多様なヒドロラーゼについての試 験のために適合化させて用いることが可能なものである。さらに、本発明は、多 様なヒドロラーゼ阻害物質についての試験のために適合化させて用いることが可 能なものである。試験には単一の反応が関与していてもよいし或いは指示薬中の 検出可能な変化を完結させる一連の反応が関与していてもよく、試薬及び反応の 数及びタイプは、どのヒドロラーゼが検出中であるかに応じて試験によってそれ 相応に変動する。或る種の場合においては、試料が充てんされるまで1つの間隙 によって分離されているように、チャン バーの上部及び下部表面の間で予め適用された反応種が分配された場合に、最良 の結果が得られる。その他のケースでは、反応種を、共通の薄層の中に入れても よいし、又は試験の信頼性の損失が全くない状態でチャンバーの上部又は下部表 面上の2つ以上の全く異なる、ただし垂直に隣接する薄層の中に入れてもよい。 しかしながらあらゆる場合において、薄層は、検出可能な指示薬の変化にて完結 する反応が、チャンバーに試料が充てんされた時点でのみ起こるように、そして 指示薬の変化がまさに起こったときそれが少なくとも光透過性壁に直ぐ隣接する 薄層の中に集中しており好ましくはこれらの薄層に制限されるような形で、構成 され配置されている。 本発明の好ましい実施態様においては、試験装置は、組込み型の正の対照、組 込み型の負の対照又はその両方を含んでおり、それら全てが単一の標本の付加に よって活性化される。これらの対照の活性化は試験の実施と同時に起こり、対照 及び試験の両方を表わす検出可能な表示(例えば変色又はその欠如)は、装置に 対する標本の一回の適用で達成され、光透過性壁を通して検出可能である。対照 は、対照を同定しそれらを試験から区別するため装置の上部又は下部表面好まし くは上部表面上に適切な印を伴って、試験部域に水平に隣接する装置上の位置を 占有している。対照自体は一般に、それ自体指示薬の中の検出可能な変化を誘発 するか又は変化が起こるのを妨げることになりかつ試料が存在する場合にのみし かも試料中の疑わしいヒドロラーゼの存在又は不在とは無関係にそれを行なうよ うな、試薬又はその他の適切な種を含むさらなる薄層で構成されている。ここで も又、これらの対照及びそれらが機能する化学的メカニズムの選択ならびにこれ らの薄層を指示薬としてチャンバーの同じ表面上に置くか又は反対側の表面上に 置くかの選択は、試験によって変動する。 本発明のさらなる好ましい実施態様は、試験の性能を高めるための付加的な特 長を含んでいる。水ベースの試料については、試料を充てんするべき間隙に直ぐ 隣接する薄層中の表面活性剤の取込みが、試料による薄層の湿潤化及びチャンバ ーの迅速かつ均等な充てんを促進することになる。表面活性剤は、薄層内の唯一 の機能的成分であってもよいし、又は試薬と薄層内で組合わされていてもよい。 好ましくは、間隙の両側は、表面活性剤を支持する薄層でライニングされている 。チャンバー内への試料の直接的挿入を可能にするため、装置内には、試料導入 口が含まれており、好ましい実施態様には、チャンバーの充てんをさらに容易に するため、試料導入口から離隔されたチャンバー内の単数又は複数の通気穴を含 んでいる。 発明のその他の特長、目的及び利点そしてその好ましい実施態様は、以下の記 述から明らかになることだろう。 図面の簡単な説明 図1は、発明に従った試験装置例の斜視図である。 図2は、図1に示されている試験装置の一部分の側面断面図である。 発明及び好ましい実施態様の詳細な説明 本発明の1つの態様においては、試料中の酵素的に活性なヒドロラーゼの存在 について検定する方法が提供されており、この方法には、(a)ヒドロラーゼの 作用時点で放出されるような形で上に固定化されたリポーター酵素を有する固体 支持体と前記試料を接触させる段階;(b)リポーター酵素の作用時点で検出可 能な変化を受ける可能性のあるものである1つの指示薬と、固体支持体と接触し た後の試料を組合わせる段階;及び(c)試料中の酵素的に活性な ヒドロラーゼの存在を表示するものである検出可能な変化を指示薬が受けている か否かを観察する段階が含まれている。 「ヒドロラーゼ」という語は、ここでは、加水分解反応の触媒として作用する 酵素のことを指すものとして用いられている。本発明の方法は、既知のあらゆる 加水分解酵素の存在について検定するのに使用することのできるものである。か かる加水分解酵素すなわちヒドロラーゼには、プロテアーゼ又は(互換的に)プ ロティナーゼ、ペプチダーゼ、リパーゼ、ヌクレアーゼ、ホモ又はヘテロオリゴ サッカリダーゼ、ホモ又はヘテロポリサッカリダーゼ、ホスファターゼ、スルフ ァターゼ、ノイラミニダーゼ及びエステラーゼが含まれるが、これらに制限され るわけではない。好ましい実施態様においては、本発明の方法は、アスパラギン 酸プロテアーゼ、セリンプロテアーゼ、チオールプロテアーゼ、メタロプロテア ーゼ、酸性プロテアーゼ及びアルカリ性プロテアーゼを含むもののこれに制限さ れているわけではないプロテアーゼの存在について検定するために使用すること ができる。もう1つの好ましい実施態様においては、本発明の方法は、キチナー ゼ、アミラーゼ、セルラーゼ及びリゾチームを含む(ただしこれらに制限される わけではない)ホモ又はヘテロオリゴサッカリダーゼ又はホモ又はヘテロポリサ ッカリダーゼの存在について検定するのに使用することができる。 ここで「リポーター酵素」又は(互換的に)「標識酵素」という語は、シグナ ル生成酵素すなわちその活性が検出可能な変化をもたらす酵素のことを指すのに 用いられている。このようなリポーター酵素としては、ペルオキシダーゼ、ホス ファターゼ、オキシドレダクターゼ、デヒドロゲナーゼ、トランスフェラーゼ、 イソメラーゼ、キナーゼ、レダクターゼ、デアミラーゼ、カタラーゼ、ウレアー ゼ及びグルクロニダーゼが含まれるが、これらに制限されるわけで はない。ここで請求されている方法において使用されるべきリポーターを選択す る上で、リポーター酵素が、試料中に存在するあらゆるヒドロラーゼ活性により 加水分解を不活性化することを含む試料中の何らかの作用物質による不活性化を 受けていないことが肝要である。適切なリポーター又は標識酵素の選択は、当業 者にとっては直ちに明白であろう。現在好まれているリポーター酵素は、例えば ホースラディッシュペルオキシダーゼといったようなペルオキシダーゼである。 リポーター酵素は、固体支持体すなわち不溶性重合体材料、無機又は有機マト リクス、ゲル、集合体、沈殿物又は樹脂などの上に、その存在が検定中であるヒ ドロラーゼの作用時点でリポーター酵素が放出されるような形で、固定化されて いる。本発明に従った好ましい固体支持体としては、セルロース、アガロース、 デキストラン、ポリアクリレート、ポリアクリルアミド又はその誘導体、キチン 、セファロース、オキシランアクリルビーズ及び重合体ジアルデヒド、でんぷん 、コラーゲン、ケラチン、エラスチン、ウシ原皮粉末、細菌細胞壁ペプチドグリ カン又はそのフラグメント、ナイロン、ポリエチレンテレフタレート、ポリカー ボネート及び管理多孔ガラスが含まれるが、これらに制限されるわけではない。 固体支持体上のリポーター酵素の固定化は、当業者にとって既知でかつ理解して いるものである従来の方法及び手順を用いて行なわれる。 リポーター酵素は固体支持体に直接付着させることができる。この場合、不溶 性支持体は直接、ヒドロラーゼのための基質として役立つ。例えば、キチナーゼ が検出中のヒドロラーゼである場合、リポーター又は標識酵素(例えばホースラ ディッシュペルオキシダーゼ)は直接不溶性キチンに付着され得る。キチナーゼ の存在下で、ホースラディッシュペルオキシダーゼが固体支持体から放出される ことになる。同様にして、検出中のヒドロラーゼがセルラーゼである場合、リポ ーター酵素例えばホースラディッシュペルオキシダーゼは直接セルラーゼに付着 され得、ヒドロラーゼセルラーゼの存在下で、ホースラディッシュペルオキシダ ーゼが固体支持体から放出されることになる。最後に、検出中のヒドロラーゼが リゾチームである場合、リポーター酵素例えばホースラディッシュペルオキシダ ーゼは細菌細胞壁ペプチドグリカンに直接付着され得、ヒドロラーゼリゾチーム の存在下でホースラディッシュペルオキシダーゼが固体支持体から放出されるこ とになる。 代替的には、リポーター酵素は、検出中のヒドロラーゼのための加水分解可能 な基質であるリンカー分子の使用を通して固体支持体上に固定化され得る。この ようなリンカー分子には、タンパク質、炭水化物、脂質、ペプチド、エステル及 び核酸が含まれるがこれらに制限されるわけではない。固体支持体にリポーター 酵素を付着させるのに使用される特定のリンカー分子は、どのヒドロラーゼが検 出中であるかによって異なり、或る一定のケースにおける選択は当業者にとって 直ちに明白なものとなるだろう。 「指示薬」という語はここでは、試料又は標本内に酵素的に活性なヒドロラー ゼが存在する場合に起こる反応又は反応の完結の結果として検出可能な変化を受 けるあらゆる化学的種のことを言うものとして使用されている。結果として得ら れる検出可能な変化は、酵素的に活性なヒドロラーゼが試料又は試料の中に存在 することの表示である。 好ましい指示薬は、視覚的指示薬特に色素産生指示薬すなわち、存在が検出中 である酵素的に活性なヒドロラーゼにより固体支持体から放出された場合にリポ ーター又は標識酵素の作用時点でそうでなければ無色の材料の中で色が形成され ることを含む変色がこの視 覚的変化であるような指示薬である。代替的には、リポーター酵素は、ヒドロラ ーゼの作用により固体支持体から放出された時点で螢光シグナル、リン光性シグ ナル、生体発光シグナル、化学発光シグナル又は電気化学シグナルの形成の触媒 として作用することができる。付加的に言うと、リポーター酵素は、例えば凝塊 、凝集、沈殿又は清澄化ゾーンといったその他の可視的又は検出可能なシグナル を生成することのできるものであってもよい。これらのケースでは、指示薬は、 望まれる検出可能な変化をもたらすためリポーター又は標識酵素によって必要と される化学的種又は基質となる。 リポーター酵素としてのホースラディッシュペルオキシダーゼと共に、視覚的 指示薬として多種多様な色素産生指示薬(すなわち色原体)及び類似の効果をも つその他の種が使用可能である。本発明に従った好ましい色素産生指示薬には、 グアヤック、2−2′−アジノ−ビス(3−エチル−ベンチアゾリン−6−スル フォン酸)、テトラメチルベンチジン、フェノール、4−アミノアンチピリン及 び4,5−ジヒドロキシナフタレン−2, 7−ジスルフォン酸を含む(ただし これらに制限されるわけではない)色原体及びヒドロペルオキシドが含まれる。 特に好ましい色素産生指示薬は、ヒドロペルオキシドとグアヤックつまりその還 元状態では無色でその酸化状態では深青色である色素体で構成されている。任意 には、グアヤックを例えば溶剤抽出によって使用前に精製させることが可能であ る。いずれかの与えられたリポーター酵素のための最も適切な色素産生指示薬は 、リポーター酵素が触媒として作用するか又は開始させることのできる単数又は 複数の反応に応じて異なり、いずれかの与えられたケースでの選択は当業者にと っては直ちに明白となるものであろう。 視覚的指示薬が色素産生指示薬である場合、液体色原体系又は固 体色原体系のいずれかを利用することが可能である。ペルオキシダーゼを検出す るために液体色原体系が使用される場合、かかる系は溶剤、ヒドロペルオキシド 及び例えばホースラディッシュペルオキシダーゼといったようなペルオキシダー ゼの存在下でヒドロペルオキシドによって酸化され得る色原体を含むことになる 。代替的には、固体色原体が使用される場合、このような系には、ヒドロペルオ キシド、ペルオキシダーゼの存在下でヒドロペルオキシドにより酸化されうる色 原体及び、色原体が含浸されたか又は固定化され乾燥された固体支持体を含むこ とになる。この系においては、Hemoccu 原体を含浸させることもできるし又は代替的には、薄い層の形でプラスチック又 はその他のシート上に色原体を被着させることも可能である。この後者の方法に おいては、色原体を、重合体材料(例えばヒドロキシプロピルセルロース、エチ ルセルロース等)を含む溶液として層状化することができるだろう。色原体自体 が水溶性色原体である場合、水に溶けない材料のマトリクス中にこれを捕獲する ことができる。代替的には、色原体自体が水に溶けない場合、単独で又は水溶性 又は非水溶性重合体と組合わせた形で有機溶剤中の溶液としてこの色原体を層状 化させることができる。 ペルオキシダーゼを検出するための固体色原体系の中では、固体形(例えばヒ ドロ過酸化チタン)でヒドロペルオキシドを提供することもできるし、原位置で 生成させることもできる。例えば過酸化水素をグルコース、大気酸素及びグルコ ースオキシダーゼで現位置で生成することが可能である。代替的には、アルコー ル中の過ホウ酸ナトリウムの懸濁液を被着させた後形成された乾燥層の使用を通 じて、過酸化水素を現位置で生成することができる。低いpHでは、過ホウ酸ナト リウムが自然発生的に過酸化水素を放出する。過酸化 水素及びヒドロラーゼによる固体支持体からのその放出時点でのペルオキシダー ゼの存在する中で、色原体は酸化されることになり、視覚的に検出可能な変色が 結果としてもたらされる。この結果としてもたらされる変色は、酵素的に活性な ヒドロラーゼが試料又は標本の中に存在することの表示である。 この方法及びここで請求する発明のその他の方法は、1つの試料又は標本の中 の2つ以上の活性ヒドロラーゼの存在について同時に検定するために使用するこ とができる。このような方法では、特異的ヒドロラーゼに影響されやすいもので ある基質リンケージを通して固体支持体上に固定化された2つ以上のリポーター 酵素の混合物、及び2つ以上の指示薬及び試薬系を利用して、リポーター酵素の 各々に対する検出可能な応答を生成することになる。例えば、本発明の方法を使 用すると、プロテアーゼ、リパーゼ及びポリサッカリダーゼの混合物を同時に検 出して一定の与えられた病原体又は疾病の過程の加水分解プロフィルを得ること が可能である。 さらに、当業者にとっては、ここで請求されている方法の反応条件(例えばリ ンカー分子又は架橋、固体支持体、pH、緩衝液容量、緩衝液同一性、塩など)を 修正し調整してヒドロラーゼ特異性を増大させ試料中に存在する異なるヒドロラ ーゼの間での区別を行なうことが可能であることは直ちに明らかとなるだろう。 例えば、いくつかのヒドロラーゼは低いpHで機能し高いpHで阻害されることがわ かっている。これとは対照的に、その他のヒドロラーゼは高いpHで機能し低いpH で阻害される。検定のpHを調整することにより、特定のヒドロラーゼの存在を選 択的に検出することが可能となる。さらに、特定の酵素阻害物質もここで請求さ れている方法の中でヒドロラーゼ活性を増大させ異なるヒドロラーゼの間で区別 を行なうために使用することができる、ということは当業者にとって直ちに明白 となるだろう。 本発明のもう1つの態様においては、試料中の酵素的に活性なヒドロラーゼの 存在について検定するための方法が提供されており、この方法には、ヒドロラー ゼの作用時点で放出されるような形で上に固定化されたリポーター酵素を有する 第1の固体支持体及び、第1の固体支持体と接触せず、リポーター酵素の作用時 点で検出可能な変化を受ける可能性のあるものである1つの指示薬が上に固定さ れている第2の固体支持体が入った装置の中に試料を入れる段階であって、この 試料の中に存在するあらゆるヒドロラーゼ活性により放出されたあらゆるリポー ター酵素が試料を通して第2の固体支持体へと拡散できることになるように試料 が第1及び第2の固体支持体と接触するような形でこの装置の中に入れられる段 階;及び試料中の酵素的に活性なヒドロラーゼの存在を表示するものである検出 可能な変化を指示薬が受けているか否かを観察する段階、が含まれている。 本発明のこの方法は同様に、プロテアーゼ又は(互換的に)プロティナーゼ、 ペプチダーゼ、リパーゼ、ヌクレアーゼ、ホモ又はヘテロオリゴサッカリダーゼ 、ホモ又はヘテロポリサッカリダーゼ、ホスファターゼ、スルファターゼ、ノイ ラミニダーゼ及びエステラーゼといったヒドロラーゼを含む(ただしこれらに制 限されるわけではない)既知のあらゆる加水分解酵素の存在について検定するの にも利用され得る。好ましい一実施態様においては、この方法は、アスパラギン 酸プロテアーゼ、セリンプロテアーゼ、チオールプロテアーゼ、メタロプロテア ーゼ、酸性プロテアーゼ及びアルカリ性プロテアーゼを含む(ただしこれらに制 限されるわけではない)プロテアーゼの存在について検定するために使用される 。 この方法におけるリポーター酵素又は標識酵素は、試料中に存在 するあらゆるヒドロラーゼ活性により加水分解を不活性化させることを含めた試 料中のあらゆる作用物質による不活性化を受けないあらゆるシグナル生成酵素で ありうる。かかるリポーター酵素としては、ペルオキシダーゼ、ホスファターゼ 、オキシドレダクターゼ、デヒドロゲナーゼ、トランスフェラーゼ、イソメラー ゼ、キナーゼ、レダクターゼ、デアミナーゼ、カタラーゼ、ウレアーゼ及びグル クロニダーゼが含まれるが、これらに制限されるわけではない。現在好まれてい るリポーター又は標識酵素は例えばホースラディッシュペルオキシダーゼといっ たペルオキシダーゼである。 リポーター酵素は、存在を検出中である酵素的に活性なヒドロラーゼの作用時 点で固体支持体から放出されるような形で第1の固体支持体すなわち不溶性マト リクス、ゲル又は樹脂の上に固定化されている。リポーター酵素は、固体支持体 がヒドロラーゼのための基質である場合第1の固体支持体に直接付着され得、又 代替的には、検出中である酵素的に活性なヒドロラーゼのための基質であるリン カー分子の使用を通して第1の固体支持体上にリポーター酵素を固定化させるこ ともできる。かかるリンカー分子としては、タンパク質、炭水化物、脂質、ペプ チド、エステル及び核酸が含まれるが、これらに制限されるわけではない。第1 の固体支持体に対してリポーター酵素を付着させるのに使用される特定のリンカ ー分子は、どのヒドロラーゼが検出中であるかによって異なり、いずれかの与え られたケースにおける選択は、当業者にとって直ちに明白になることだろう。第 1の固体支持体上のリポーター酵素の固定化は、当業者にとって周知で理解して いるものである従来の方法及び手順を使用して実施される。 本発明のこの方法においては、指示薬は、第1の固体支持体と接触していない 第2の固体支持体に付着させられる。本発明に従った 好ましい第1及び第2の固体支持体には、セルロース、アガロース、デキストラ ン、ポリアクリレート、ポリアクリルアミド又はその誘導体、キチン、セファロ ース、オキシランアクリルビーズ、重合体ジアルデヒド、でんぷん、コラーゲン 、ケラチン、エラスチン、ウシ原皮粉末、細菌細胞壁ペプチドグリカン又はその フラグメント、ナイロン、ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネート、及 び管理多孔ガラスが含まれるが、これらに制限されるわけではない。第2の固体 支持体上での視覚的指示薬の固定化は、当業者が知っている従来の方法及び手順 を用いて行なわれる。 指示薬は、試料又は標本の中に酵素的に活性なヒドロラーゼが存在するときに 起こる反応の結果又は反応の完結の結果としての検出可能な変化を受けるあらゆ る化学的種でありうる。指示薬中の結果として得られた検出可能な変化は、酵素 的に活性なヒドロラーゼが試料中に存在することの表示である。好ましい指示薬 は、視覚的指示薬であり、特に色素産生指示薬すなわち存在が検出中である酵素 的に活性なヒドロラーゼにより固体支持体から放出されたときのリポーター又は 標識酵素の作用時点でそうでなければ無色の材料内で色を形成することを含む変 色がこの視覚的変化であるような指示薬である。 視覚的指示薬としては、多様な色素産生指示薬(すなわち色原体及び類似の効 果をもつその他の種を使用することができる。本発明に従ったペルオキシダーゼ 様のリポーター酵素のための好ましい色素産生指示薬は、グアヤック、2,2′ −アジノ−ビス(3−エチル−ベンチアゾリン−6−スルホン酸)、テトラメチ ルベンチジン、フェノール、4−アミノアンチピリン及び4,5−ジヒドロキシ ナフタレン−2,7−ジスルフォン酸のうちの1つを含む(ただしこれらに制限 されるわけではない)色原体及びヒドロペルオキシド を含んでいる。特に好ましい色素産生指示薬は、ヒドロペルオキシド及びグアヤ ック、つまりその還元状態で無色でありその酸化状態で深青色である色原体で構 成されている。いずれかの与えられたリポーター酵素のための最も適切な色素産 生指示薬は、リポーター酵素が触媒として作用するか又は開始させることのでき る単数又は複数の反応によって異なり、いずれかの与えられたケースにおける選 択は当業者には直ちに明白なものとなるだろう。 視覚的指示薬が過酸化反応についての色素産生指示薬である場合、固体色原体 系が利用され、かかる系には、ヒドロペルオキシド、ペルオキシダーゼの存在下 でヒドロペルオキシドにより酸化されうる色原体及び色原体が含浸されたか固定 化され乾燥された固体支持 ライドで行なわれる通りに吸収しやすい紙又は支持体上に含浸させることもでき るし、又代替的には薄い層の形でプラスチック又はその他のシート上に色原体を 被着させることもできる。この後者の方法においては、色原体を、重合体材料( 例えばヒドロキシプロピルセルロース、エチルセルロースなど)を含む溶液とし て層状化することができるだろう。色原体自体が水溶性色原体である場合、水に 溶けない材料のマトリクス中にこれを捕獲することができる。代替的には、色原 体自体が水に溶けない場合、単独で又は水溶性又は非水溶性重合体と組合わせた 形で有機溶剤中の溶液としてこの色原体を層状化させることができる。 固体色原体系においては、固体形(例えばヒドロ過酸化チタン)でヒドロペル オキシドを提供することもできるし、装置内で原位置でこれを生成することもで きる。ヒドロペルオキシド及び、ヒドロラーゼによるその第1の固体支持体から の放出の時点でのペルオキシダーゼの存在する中で、色原体は酸化されることに なり、視覚的 に検出可能な変色が結果としてもたらされる。この結果としてもたらされる変色 は、試料又は標本中に酵素的に活性なヒドロラーゼが存在することの表示である 。 本発明のこの方法の現在好まれている実施態様においては、酵素的に活性なア スパラギン酸プロテアーゼが検出中のヒドロラーゼであり、この方法には、アス パラギン酸プロテアーゼのための基質であるミオグロブリン分子を通して上に固 定化されたホースラディッシュペルオキシダーゼをもちポリアクリレートである 第1の固体支持体と、この第1の固体支持体とは接触しておらずセルロース誘導 体でありしかもその上にヒドロキシペルオキシドとグアヤックつまりヒドロペル オキシドの存在下でホースラディッシュペルオキシダーゼの作用時点で変色を受 ける色素産生基質が固定化されている第2の固体支持体を含む装置の中に試料を 入れる段階であって、試料中に存在する酵素的に活性なあらゆるアスパラギン酸 プロテアーゼにより放出されたあらゆるホースラディッシュペルオキシダーゼが 試料を通して第2の固体支持体へと拡散できることになるように試料が、第1及 び第2の固体支持体と接触するような形で装置の中に入れられる段階;及び試料 中の酵素的に活性なアスパラギン酸プロテアーゼの存在を表示するものである変 色をグアヤックが受けているか否かを観察する段階、が含まれている。 前述の通り、当業者にとっては、アスパラギン酸プロテアーゼの特異性を増大 させるために特定の反応条件(例えばリンカー分子の選択、固体支持体、pH、緩 衝液容量、緩衝液同一性、塩など)及び特異的阻害物質を使用することができる ということは直ちに明白になるだろう。例えば約2.5〜約5.0のpHでアスパラギン 酸プロテアーゼについて検定することにより、数多くのチオールプロテアーゼ、 セリンプロテアーゼ、メタロプロテアーゼ及びアルカリ性プロテ アーゼ全体にわたりアスパラギン酸プロテアーゼを選択的に検出することができ る。さらにメタロプロテアーゼ、チオールプロテアーゼ、セリンプロテアーゼ及 び酸性又はアルカリ性プロテアーゼの阻害物質を付加することによって、アスパ ラギン酸プロテアーゼを選択的に検出することができる。 本発明のさらにもう1つの態様においては、標本中の酵素的に活性なアスパラ ギン酸プロテアーゼの存在について検定することによってカンジダ症を検出する ための方法が提供されており、この方法には、(a)アスパラギン酸プロテアー ゼの作用時点で放出されるような形で上に固定化されたリポーター酵素を有する 固体支持体と試料を接触させる段階;(b)リポーター酵素の作用時点で検出可 能な変化を受ける可能性のあるものである指示薬と、固体支持体と接触した後の 試料を組合わせる段階、及び(c)試料中の酵素的に活性なアスパラギン酸プロ テアーゼの存在ひいてはカンジダ症の存在を表示するものである検出可能な変化 を指示薬が受けているか否かを観察する段階、が含まれている。 本発明のこの方法において使用されるリポーター酵素又は標識酵素は、あらゆ るシグナル生成酵素すなわち、試料中に存在するあらゆるアスパラギン酸プロテ アーゼ又はあらゆるその他のヒドロラーゼ活性により加水分解を不活性化させる ことを含む試料中のあらゆる作用物質による不活性化を受けていない目で見える 又は検出可能な変化をもたらす活性をもつ酵素であり得る。このようなリポータ ー酵素としては、ペルオキシダーゼ、ホスファターゼ、オキシドレダクターゼ、 デヒドロゲナーゼ、トランスフェラーゼ、イソメラーゼ、キナーゼ、レダクター ゼ、デアミラーゼ、カタラーゼ、ウレアーゼ及びグルクロニダーゼが含まれるが 、これらに制限されるわけではない。適切なリポーター又は標識酵素の選択は、 当業者にとっ て直ちに明白になることだろう。本発明のこの方法においては、好ましいリポー ター酵素はペルオキシダーゼである。特に、ホースラディッシュペルオキシダー ゼは、試料中に存在しうるアスパラギン酸プロテアーゼ又はその他の数多くの周 知のプロテアーゼによって容易に加水分解されないことから、現在好まれている リポーター酵素である。 リポーター酵素は、アスパラギン酸プロテアーゼの作用時点で放出されるよう な形で、固体支持体すなわち不溶性マトリクス、ゲル又は樹脂上に固定化される 。本発明に従った固体支持体には、セルロース、アガロース、デキストラン、ポ リアクリレート、ポリアクリルアミド又はその誘導体、キチン、セファロース、 オキシランアクリルビーズ、重合体ジアルデヒド、でんぷん、コラーゲン、ケラ チン、エススチン、ウシ原皮粉末、細菌細胞壁ペプチドグリカン又はそのフラグ メント、ナイロン、ポリエチレンテレフタレート、ポリカルボネート及び管理多 孔ガラスが含まれるが、これらに制限されるわけではない。請求されている発明 のこの方法において現在好まれている固体支持体は、キチン、ポリアクリレート 、セルロース、及びその誘導体そしてセファロースである。固体支持体上のリポ ーター酵素の固定化は、当業者にとって既知で理解しているものである従来の方 法及び手順を用いて行なわれる。 リポーター酵素は、酵素的に活性であるアスパラギン酸プロテアーゼのための 加水分解可能な基質であるリンカー分子の使用を通して固体支持体上に固定化さ れうる。本発明のこの方法においては、このようなリンカー分子にはタンパク質 及びペプチドが含まれ、タンパク質が好まれるリンカー分子である。リンカー分 子がタンパク質である場合、好ましいタンパク質には、アゾカゼイン、カゼイン 、K−カゼイン、免疫グロブリン、ヘモグロビン、ミオグロビン、 アルブミン、エラスチン、ケラチン及びコラーゲンが含まれるがこれらに制限さ れるわけではない。請求されている発明のこの方法の好ましい実施態様において は、リンカー分子はK−カゼイン、カゼイン、ヘモグロビン又はミオグロビンで ある。 指示薬は、試料又は供試体中に酵素的に活性なアスパラギン酸プロテアーゼが 存在するときに起こる反応の結果又は反応の完結の結果としての検出可能な変化 を受けるあらゆる化学的種であってよい。結果として得られる検出可能な変化は 、試料中の酵素的に活性なアスパラギン酸プロテアーゼの存在を表示するもので あり、又試料中の酵素的に活性なアスパラギン酸プロテアーゼの存在はカンジダ 症の存在を表わしている。 好ましい指示薬は視覚的指示薬、特に色原体指示薬、すなわち、酵素的に活性 なアスパラギン酸プロテアーゼにより固体支持体から放出された場合のリポータ ー又は標識酵素の作用時点でそうでなければ無色である材料において色を形成さ せることを含む変色が、この検出可能な変化であるような指示薬である。代替的 には、リポーター酵素は、アスパラギン酸プロテアーゼの作用によって固体から 放出された時点で、螢光シグナル、リン光シグナル、生体発光シグナル、化学発 光シグナル又は電気化学シグナルの形成の触媒として作用することができるもの であってよい。さらに、リポーター酵素は、例えば凝塊、凝集、沈でん又は清澄 化ゾーンといったその他の視覚的又は検出可能なシグナルを産生することのでき るものであってよい。これらのケースにおいては、指示薬は、望ましい検出可能 な変化をもたらすためにリポーター酵素によって必要とされる化学的種又は基質 となる。 リポーター又は標識酵素としてペルオキシダーゼが使用される場合、視覚指示 薬として、多様な色素産生指示薬(すなわち色原体) 及び類似の効果をもつその他の種を使用することができる。本発明に従った好ま しい色素産生指示薬は、グアヤック、2−2′−アジノ−ビス(3−エチル−ベ ンチアゾリン−6−スルフォン酸)、テトラメチルベンチジン、フェノール、4 −アミノアンチピリン及び4,5−ジヒドロキシナフタレン−2,7−ジスルフ ォン酸のうちの1つを含むもののこれらに制限されるわけではない色原体及びヒ ドロペルオキシドを含んで成る。特に好ましい色素産生指示薬は、ヒドロペルオ キシド及びグアヤックつまりその還元状態で無色でありその酸化状態で深青色で ある色原体で構成されている。任意には、グアヤックを、例えば溶剤抽出によっ て使用に先立ち精製することができる。いずれかの与えられたリポーター酵素の ための最も適切な色素産生指示薬は、そのリポーター酵素が触媒として作用する か又は開始させることのできる単数又は複数の反応によって異なり、いずれかの 与えられたケースにおける選択は、当業者にとって直ちに明白となることだろう 。前述のように、視覚的指示薬が色素産生指示薬の場合、液体色原体系他は固体 色原体系のいずれかを利用することが可能である。 本発明のさらにもう1つの態様においては、試料中の酵素的に活性なチオール プロテアーゼの存在について検定することによって膣トリコモナスを検出するた めの方法が提供されており、この方法は、(a)酵素的に活性なチオールプロテ アーゼの作用時点で放出されるような形で上に固定化されたリポーター酵素を有 する固体支持体と試料を接触させる段階;(b)リポーター酵素の作用時点で検 出可能な変化を受ける可能性のあるものである指示薬と、固体支持体と接触した 後の試料を組合わせる段階;及び(c)試料中の酵素的に活性なチオールプロテ アーゼひいては膣トリコモナスの存在を表示するものである検出可能な変化を指 示薬が受けているか否かを 観察する段階、を含んで成る。 前述の方法の場合と同様に、本発明のこの方法において使用されるリポーター 酵素又は標識酵素は、あらゆるシグナル生成酵素すなわち試料中に存在するあら ゆるヒドロラーゼ活性により加水分解を不活性化することを含め試料中のあらゆ る作用物質による不活性化を受けない視覚的又は検出可能な変化をもたらす活性 を有する酵素であってよい。かかるリポーター酵素としてはペルオキシダーゼ、 ホスファターゼ、オキシドレダクターゼ、デヒドロゲナーゼ、トランスフェラー ゼ、イソメラーゼ、キナーゼ、レダクターゼ、デアミナーゼ、カタラーゼ、ウレ アーゼ及びグルクロニダーゼが含まれるが、これらに制限されるわけではない。 適切なリポーター又は標識酵素の選択は、当業者には直ちに明白となることだろ う。本発明のこの方法において、好ましいリポーター酵素はペルオキシダーゼ特 にホースラディッシュペルオキシダーゼである。 リポーター酵素は、酵素的に活性なチオールプロテアーゼの作用時点でリポー ター酵素が固体支持体から放出されるような形で、固体支持体すなわち不溶性マ トリクス上に固定化されている。本発明に従った固体支持体としては、セルロー ス、アガロース、デキストラン、ポリアクリレート、ポリアクリルアミド又はそ の誘導体、キチン、セファロース、オキシランアクリルビーズ、重合体ジアルデ ヒド、でんぷん、コラーゲン、ケラチン、エラスチン、ウシ原皮粉末、細菌細胞 壁ペプチドグリカン又はそのフラグメント、ナイロン、ポリエチレンテレフタレ ート、ポリカーボネート及び管理多孔ガラスが含まれるが、これらに制限される わけではない。請求されている発明のこの方法において現在好まれている固体支 持体としては、キチン、ポリアクリレート、セルロース及びその誘導体そしてセ ファロースが含まれる。固体支持体上のリポーター酵素の固定化は 、当業者にとっては既知で理解しているものである従来の方法及び手順を用いて 行なわれる。 リポーター酵素は、酵素的に活性なチオールプロテアーゼのための加水分解可 能な基質であるリンカー分子の使用を通して固体支持体上に固定化され得る。本 発明のこの方法において、このようなリンカー分子にはタンパク質及びペプチド が含まれ、タンパク質が好ましいリンカー分子である。リンカー分子がタンパク 質である場合、好ましいタンパク質には、アゾカゼイン、カゼイン、K−カゼイ ン、免疫グロブリン、ヘモグロビン、ミオグロビン、アルブミン、エラスチン、 ケラチン及びコラーゲンが含まれるが、これらに制限されるわけではない。請求 されている発明のこの方法の好ましい実施態様において、リンカー分子はK−カ ゼイン、カゼイン、ヘモグロビン又はミオグロビンである。 指示薬は、試料又は標本中に酵素的に活性なチオールプロテアーゼが存在する 場合に起こる反応の結果又は反応の完結の結果としての検出可能な変化を受ける あらゆる化学的種であってよい。結果として得られる検出可能な変化は試料中の 酵素的に活性なチオールプロテアーゼの存在を表示するものであり、又試料中の 酵素的に活性なチオールプロテアーゼの存在は膣トリコモナスの存在を表わして いる。 好ましい指示薬は視覚的指示薬特に色素産生指示薬すなわち、酵素的に活性な アスパラギン酸プロテアーゼにより固体支持体から放出されたときのリポーター 又は標識酵素の作用時点で、そうでなければ無色の材料の中で色を形成させるこ とを含む変色がこの検出可能な変化であるような指示薬である。代替的には、リ ポーター酵素は、アスパラギン酸プロテアーゼの作用により固体支持体から放出 された時点で螢光シグナル、リン光シグナル、生体発光シグナル、 化学発光シグナル又は電気化学シグナルの形成を触媒することができるものであ ってよい。さらに、リポーター酵素は、例えば凝塊、凝集、沈でん又は清澄化ゾ ーンといったその他の目に見える又は検出可能なシグナルを生成することができ るものであってもよい。これらのケースでは、指示薬は、望ましい検出可能な変 化をもたらすためリポーター酵素によって必要とされる化学的種又は基質となる 。 リポーター又は標識酵素としてペルオキシダーゼが使用される場合、視覚的指 示薬として、多様な色素産生指示薬(すなわち色原体)及び類似の効果をもつそ の他の種を使用することができる。本発明に従った好ましい色素産生指示薬は、 グアヤック、2−2′−アジノ−ビス(3−エチル−ベンチアゾリン−6−スル ホン酸)、テトラメチルベンチジン、フェノール、4−アミノアンチピリン及び 4,5−ジヒドロキシナフタレン−2,7−ジスルフォン酸のうちの1つを含む もののこれらに制限されるわけではない色原体とヒドロペルオキシドを含んで成 る。特に好ましい色素産生指示薬は、ヒドロペルオキシドとグアヤックつまりそ の還元状態で無色でその酸化状態で深青色である色原体で構成されている。いず れかの与えられたリポーター酵素のための最も適切な色素産生指示薬は、リポー ター酵素が触媒として作用するか又は開始させることのできる単数又は複数の反 応によって異なり、いずれかの与えられたケースにおける選択は、当業者にとっ て直ちに明白となることだろう。前述の通り、視覚的指示薬が色素産生指示薬で ある場合、液体色素産生系又は固体色原体系のいずれかを利用することが可能で ある。 アスパラギン酸プロテアーゼ検定の場合と同様に、チオールプロテアーゼ活性 及び特異性を増大させるため、或る種の反応条件及び特異的阻害物質を使用する ことが可能である。例えば、チオールプ ロテアーゼのみが機能しかくして検出されうるように、試験系に対して阻害物質 (例えばアスパラギン酸プロテアーゼを阻害するためのペプスタチン、トリプシ ンを阻害するための大豆トリプシン阻害物質、メタロプロテアーゼを阻害するた めのEDTA又はその他のキレート化剤、或いは非チオールタンパク質プロテアーゼ の既知の数多くの自然発生阻害物質のいずれか)を付加することが可能である。 さらに、約7.4のpHで検定することにより、数多くのチオールプロテアーゼは活 性となるが、アスパラギン酸プロテアーゼは不活性化状態となる。 本発明のリポーター酵素放出技術を試料中のヒドロラーゼ阻害物質の存在又は 不在を検出するためにも利用できるということに留意することが大切である。血 圧調節、血液凝固、細菌複製などを含む多くの生物学的プロセスに、非常に特異 的で入念に加減されたヒドロラーゼの使用が関与している。その上、数多くの薬 物、殺虫剤及び除草剤などが特定のヒドロラーゼを阻害することによって機能す ることがわかっている。或る種の状況下では、ヒドロラーゼを阻害する治療薬の 血中濃度を決定すること又は製品の中の潜在的な殺虫剤ヒドロラーゼ阻害物質汚 染の存在を決定することがきわめて望ましい。これらのケースでは、従って、ヒ ドロラーゼ自体ではなくむしろヒドロラーゼ阻害物質を検出することが必要であ る。 従って、本発明のもう1つの態様においては、試料中の標的ヒドロラーゼの阻 害物質の存在について検定するための方法が提供されており、この方法は、(a )阻害物質の存在によって標的ヒドロラーゼが不活性化されない場合、標的ヒド ロラーゼの作用時点で放出されるような形で上に固定されたリポーター酵素を有 する固体支持体及び標的ヒドロラーゼと試料を接触させる段階;(b)リポータ ー酵素の作用時点で検出可能な変化を受ける可能性のあるものであ る指示薬と、標的ヒドロラーゼ及び固体支持体と接触した後の試料を組合わせる 段階;及び(c)試料中の標的ヒドロラーゼの阻害物質の不在を表わすものであ る検出可能な変化を指示薬が受けているか否かを観察する段階、を含んで成る。 試料中のヒドロラーゼ阻害物質の存在を検出するため、試験系には規定量の標 的ヒドロラーゼが取込まれ、試験の実施には、標的ヒドロラーゼを阻害する試料 の能力を検出することが関与する。試料中に標的ヒドロラーゼ阻害物質が存在し ない場合、標的ヒドロラーゼは固体支持体からリポーター酵素を放出し、かくし て指示薬中で検出可能な変化が生み出されることになる。換言すると、試料中に 標的ヒドロラーゼ阻害物質が存在する場合、標的ヒドロラーゼは阻害されること になり、リポーター酵素は固体支持体から放出されず、指示薬中に検出可能な変 化又は応答は生成されなくなる。試料中の阻害物質が、試験系に付加された標的 ヒドロラーゼを完全に阻害することは不可欠なことではない。唯一必要なのは、 予想される検出可能な応答の顕著な差異を生み出すのに充分な量の標的ヒドロラ ーゼ阻害が起こることである。 本発明のこの方法は、プロテアーゼ又は(互換的に)プロティナーゼ、ペプチ ダーゼ、リパーゼ、ヌクレアーゼ、ホモ又はヘテロオリゴサッカリダーゼ、ホモ 又はヘテローポリサッカリダーゼ、ホスファターゼ、スルファターゼ、ノイラミ ニダーゼ及びエステラーゼの阻害物質を含む(ただしこれらに制限されるわけで はない)加水分解酵素の既知のあらゆる阻害物質の存在又は不在について検定す るのに使用することが可能である。好ましい実施態様においては、この方法を、 アスパラギン酸プロテアーゼ阻害物質、セリンプロテアーゼ阻害物質、チオール プロテアーゼ阻害物質、メタロプロテアーゼ阻害物質及びプロテアーゼ阻害物質 及びアルカリ性プロテアー ゼ阻害物質を含む(ただしこれらに制限されるわけではない)プロテアーゼ阻害 物質の存在について検定するために使用している。さらに好ましい実施態様にお いては、この方法は、例えばペプスタチン、オホマクログロブリン、ハロペリド ール、遷移状態擬似体、U-81749,H-261,MV7-101,A-75925,A-76928及び A−7003といったアスパラギン酸プロテアーゼ阻害物質の存在について検定する のに用いられる。U-81749,H-261,MV7-101,A-75925,A-76928及びA−70 03は、文献中で以前に記述されてきた実験的薬物である。本発明のこの方法のさ らに好ましい実施態様においては、ペプスタチンが、その存在を検出中のアスパ ラギン酸プロテアーゼ阻害物質である。 本発明のこの方法に従うと、標的ヒドロラーゼとしては、プロテアーゼ、プロ ティナーゼ、ペプチダーゼ、リパーゼ、ヌクレアーゼ、ホモ又はヘテロオリゴサ ッカリダーゼ、ホモ又はヘテロポリサッカリダーゼ、ホスファターゼ、スルファ ターゼ、ノイラミニダーゼ及びエステラーゼが含まれるがこれらに制限されるわ けではない。上述の方法において使用される特定の標的ヒドロラーゼは、どの阻 害物質が検出中であるかによって異なり、いずれかの与えられたケースにおける 選択は、当業者には直ちに明らかとなることだろう。例えば、ペプスタチンが検 出中の阻害物質である場合には、アスパラギン酸プロテアーゼが上述の試験系内 で使用される標的ヒドロラーゼとなる。 本発明のこの方法において使用されるリポーター酵素又は標識酵素は、あらゆ るシグナル生成酵素、すなわち、試験系内に取込まれている標識ヒドロラーゼに よる加水分解の阻害を含め試料中のいずれかの作用物質による不活性化を受けて いない目に見える又は検出可能な変化をもたらす活性をもつ酵素であってよい。 かかるリポー ター酵素としては、ペルオキシダーゼ、ホスファターゼ、オキシドレダクターゼ 、デヒドロゲナーゼ、トランスフェラーゼ、イソメラーゼ、キナーゼ、レダクタ ーゼ、デアミラーゼ、カタラーゼ、ウレアーゼ及びグルクロニダーゼが含まれる が、これらに制限されるわけではない。適切なリポーター又は標識酵素の選択は 、当業者には直ちに明白になることだろう。本発明のこの方法において、好まし いリポーター酵素はペルオキシダーゼ、特にホースラディッシュペルオキシダー ゼである。 リポーター酵素は、標的ヒドロラーゼが阻害物質の存在によって不活性化され ない場合に標的ヒドロラーゼの作用時点で固体支持体からリポーター酵素が放出 されるような形で、固体支持体すなわち不溶性マトリクス、ゲル又は樹脂上に固 定化される。本発明に従った固体支持体には、セルロース、アガロース、デキス トラン、ポリアクリレート、ポリアクリルアミド、又はその誘導体、キチン、セ ファロース、オキシランアクリルビーズ、重合体ジアルデヒド、でんぷん、コラ ーゲン、ケラチン、エラスチン、ウシ原皮粉末、細菌細胞壁ペプチドグリカン又 はそのフラグメント、ナイロン、ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネー ト及び管理多孔ガラスが含まれるが、これらに制限されるわけではない。 リポーター酵素は、酵素的に活性な標的ヒドロラーゼのための加水分解可能な 基質であるリンカー分子の使用を通して固体支持体上に固定化されうる。かかる リンカー分子には、タンパク質、炭水化物、脂質、ペプチド、エステル及び核酸 が含まれるが、これらに制限されるわけではない。固体支持体にリポーター酵素 を付着させるのに使用される特定のリンカー分子は、試験系にどの標的ヒドロラ ーゼを付加するかによって異なり、いずれかの与えられたケースにおける選択は 、当業者には直ちに明らかとなることだろう。 指示薬は、試料又は標本内の阻害物質の存在によって、酵素的に活性な標的ヒ ドロラーゼが不活性化されていない場合に起こる反応の結果又は反応の完結の結 果としての検出可能な変化を受けるあらゆる化学的種であってよい。好ましい指 示薬は視覚的指示薬特に色素産生指示薬、すなわち、試料又は標本中の阻害物質 の存在により不活性化されていないことを条件として酵素的に活性な標的ヒドロ ラーゼにより固体支持体から放出されたときのリポーター酵素又は標識酵素の作 用時点でそうでなければ無色の材料の中に色を形成させることを含め変色がこの 視覚的変化であるような指示薬である。 視覚的指示薬としては、多様な色素産生指示薬(すなわち色原体)及び類似の 効果をもつその他の種を使用することができる。本発明に従ったペルオキシダー ゼ様のリポーター酵素のための好ましい色素産生指示薬は、グアヤック、2−2 ′−アジノ−ビス(3−エチル−ベンチアゾリン−6−スルホン酸)、テトラメ チルベンチジン、フェノール、4−アミノアンチピリン及び4,5−ジヒドロキ シナフタレン−2,7−ジスルフォン酸のうちの1つを含むもののこれらに制限 されるわけではない色原体及びヒドロペルオキシドを含んでいる。特に好ましい 色素産生指示薬は、ヒドロペルオキシドとグアヤックつまりその還元状態では無 色でありその酸化状態では深青色である色原体で構成されている。前述の通り、 視覚的指示薬が色素産生指示薬である場合、液体色原体系又は固体色原体系のい ずれかを利用することが可能である。 本発明のもう1つの態様においては、試料中の酵素的に活性なヒドロラーゼの 存在について検定するための試験装置が提供されており、この試験装置には、間 に間隙を伴い内部に面する表面をもつ第1及び第2の相対する壁により少なくと も一部が構成され、この第1の壁、第2の壁又はその両方が光透過性材料ででき ているレセプ タクル;ヒドロラーゼの作用時点で放出されるような形で第1の壁及び第2の壁 のうちの1方の内部に面する表面上で固体支持体上に固定化されたリポーター酵 素;リポーター酵素の作用時点で検出可能な変化を受ける可能性のあるものであ り、第1及び第2の壁のうちの1方の内部に面する表面上に含まれている指示薬 ;及び試料の導入のためのレセプタクル内の開口部、が含まれている。 本発明のこの態様に従うと、レセプタクルは好ましくは平担で薄く、手でたや すく持つことのできるサイズのものである。従って、チャンバーは好ましくは同 様に平担で浅く、幅及び長さはその深さよりもはるかに大きく、深さは実質的に 一定である。チャンバーは好ましくは、上部表面及び下部表面の上の乾燥試薬コ ーティングと試料との間の最大限の接触を達成するため標本でのチャンバーの壁 の自発的な湿潤化を促進するのに充分なほど浅いものである。このことは、試薬 コーティングがチャンバーの上部表面と下部表面の両方に存在する場合に特に有 利なことである。このようなケースでは、これらの表面の間の短かい定距離によ り、視覚的指示薬が塗布された表面とは反対の表面上の試薬が指示薬に達するた めに拡散する必要のある距離も最小限になることになる。 これらの考慮事項の中で、チャンバーの深さは、本発明にとって非常に重要な ものではなく変動してもよい。大部分のケースにおいて、深さ約3ミルから約50 ミル(0.003〜0.050インチ:0.0076〜0.127cm)、好ましくは約5ミルから約15 ミル(0.005〜0.015インチ;0.0127〜0.038/cm)のチャンバーが最良の結果をも たらすことになる。いずれかの与えられた深さについて、チャンバーの側面方向 寸法(すなわちその側壁間の間隔)は、装置が収容することになる試料のサイズ を規定することになり、そうでなければ装置の外部表面上の目に見える試験部域 のサイズ及び形状を規定するため以外重要 ではない。かくして側面方向寸法は、見ることができるほど充分に大きいものの 適正なサイズの標本で完全に充てんされるように充分小さいものである試験部域 を提供することになる。標本のサイズは、標本のタイプ及びその供給源及びサン プリング方法と共に変動する。標準的な構造においては、チャンバーの側面方向 面積が約0.1cm2〜約10cm2又は好ましくは約0.3cm2〜約3cm2の範囲になるように 考えられている。標準的な構造内のチャンバーの内部容積は、同様にして変動し 、大部分の試料タイプについて、約3μlから約300μlの範囲の容積が最も適 切でかつ便利である。 本発明の試験装置は、プロテアーゼ又は(互換的に)プロティナーゼ、ペプチ ダーゼ、リパーゼ、ヌクレアーゼ、ホモ−又はヘテロオリゴサッカリダーゼ、ホ モ又はヘテロ−ポリサッカリダーゼ、ホスファターゼ、スルファターゼ、ノイラ ミニダーゼ及びエステラーゼを含むもののこれらに制限されるわけではないあら ゆる既知の加水分解酵素の存在について検定するために使用することができる。 好ましい実施態様においては、アスパラギン酸プロテアーゼ、セリンプロテアー ゼ、チオールプロテアーゼ、メタロプロテアーゼ及び酸性又はアルカリ性プロテ アーゼを含むもののこれらに制限されるわけではないプロテアーゼの存在につい て検定するために本発明の試験装置を使用することができる。もう1つの好まし い実施態様においては、本発明の試験装置は、キチナーゼ、セルラーゼ、アミラ ーゼ及びリゾチームを含むもののこれらに制限されるわけではないホモ−又はヘ テロ−オリゴサッカリダーゼ又はホモ又はヘテロ−ポリサッカリダーゼの存在に ついて検定するために本発明の試験装置を使用することができる。 試験装置内で使用されるリポーター酵素又は標識酵素は、あらゆるシグナル生 成酵素すなわち、試料中に存在するあらゆるヒドロラ ーゼ活性による加水分解の不活性化を含め試料中のあらゆる作用物質による不活 性化を受けていない検出可能な変化をもたらす活性を有する酵素であってよい。 このようなリポーター酵素としては、ペルオキシダーゼ、ホスファターゼ、オキ シドレダクターゼ、デヒドロゲナーゼ、トランスフェラーゼ、イソメラーゼ、キ ナーゼ、レダクターゼ、デアミラーゼ、カタラーゼ、ウレアーゼ及びグルクロニ ダーゼが含まれるが、これらに制限されているわけではない。適切なリポーター 又は標識酵素の選択は、当業者には直ちに明白になることだろう。現在好まれて いるリポーター酵素は例えばホースラディッシュペルオキシダーゼといったペル オキシダーゼである。 リポーター酵素は、存在を検出中であるヒドロラーゼの作用時点で固体支持体 から放出されるような形で、第1の固体支持体すなわち不溶性マトリクス、ゲル 又は樹脂の上に固定化される。本発明に従った好ましい固体支持体としては、セ ルロース、アガロース、デキストラン、ポリアクリレート、ポリアクリルアミド 又はその誘導体、キチン、セファロース、オキシランアクリルビーズ、重合体ジ アルデヒド、でんぷん、コラーゲン、ケラチン、エラスチン、ウシ原皮粉末、細 菌細胞壁ペプチドグリカン又はそのフラグメント、ナイロン、ポリエチレンテレ フタレート、ポリカーボネート及び管理多孔ガラスが含まれるが、これらに制限 されるわけではない。第1の固体支持体上のリポーター酵素の固定化は、当業者 にとって既知であり理解しているものである従来の方法及び手順を用いて行なわ れる。 リポーター酵素は、第1の固体支持体に直接付着させてもよいし、或いは代替 的に、検出中の酵素的に活性なヒドロラーゼのための基質である加水分解可能な リンケージをもつリンカー分子の使用を通して第1の固体支持体上にリポーター 酵素を固定化させることも できる。このようなリンカー分子には、タンパク質、炭水化物、脂質、ペプチド 、エステル及び核酸が含まれるが、これらに制限されるわけではない。第1の固 体支持体に対してリポーター酵素を付着するために使用される特定のリンカー分 子は、どのヒドロラーゼが検出中であるかによって異なり、いずれかの与えられ たケースにおける選択は当業者には直ちに明白になることだろう。 本発明の試験装置においては、指示薬は第1の固体支持体と接触していない第 2の固体支持体の上に固定化される。本発明に従った好ましい固体支持体として は、セルロース、アガロース、デキストラン、ポリアクリレート又はその誘導体 、キチン、セファロース、オキシランアクリルビーズ、重合体ジアルデヒド、で んぷん、コラーゲン、ケラチン、エラスチン、ウシ原皮粉末、細菌細胞壁ペプチ ドグリカン又はそのフラグメント、ポリアクリルアミド、ナイロン、ポリエチレ ンテレフタレート、ポリカーボネート及び管理多孔ガラスが含まれるが、これら に制限されるわけではない。第2の固体支持体上の指示薬の固定化は、当業者に とって既知の従来の方法及び手順を用いて行なわれる。 指示薬は、試料又は標本中に酵素的に活性なヒドロラーゼが存在するときに起 こる反応の結果又は反応の完結の結果としての検出可能な変化を受けるあらゆる 化学的種であってよい。従ってこの検出可能な変化は、試料又は標本の中に検定 中の酵素的に活性なヒドロラーゼが存在することの表示である。好ましい指示薬 は視覚的指示薬特に色素再生指示薬すなわち、存在が検出中であるヒドロラーゼ により固体支持体から放出されたときのリポーター又は標識酵素の作用時点で、 そうでなければ無色である材料中で色を形成させることを含む変色がこの目に見 える変化であるような指示薬である。代替的には、リポーター酵素は、ヒドロラ ーゼの作用によって固体支 持体から放出された時点で螢光シグナル、リン光シグナル、生体発光シグナル、 化学発光シグナル又は電気化学シグナルの形成の触媒として作用することのでき るものであってよい。さらにリポーター酵素は、例えば凝塊、凝集、沈殿又は清 澄化ゾーンといったその他の目に見える又は検出可能なシグナルを生成すること のできるものであってよい。これらのケースにおいて、指示薬は、望ましい検出 可能な変化をもたらすためリポーター又は標識酵素により必要とされる化学的種 又は基質となる。 視覚的指示薬としては、多様な色素産生指示薬(すなわち色原体)及びその他 の類似の効果をもつ種を使用することができる。リポーター又は標識酵素として ペルオキシダーゼが使用される場合、好ましい色素産生指示薬は、グアヤック、 2−2′−アジノ−ビス(3−エチル−ベンチアゾリン−6−スルホン酸)、テ トラメチルベンチジン、フェノール、4−アミノアンチピリン及び4,5−ジヒ ドロキシナフタレン−2,7−ジスルホン酸のうちの1つを含むもののこれらに 制限されるわけではない色原体及びヒドロペルオキシドを含んで成る。特に好ま しい色素産生指示薬は、ヒドロペルオキシドとグアヤックつまりその還元状態で 無色でありその酸化状態では深青色である色原体で構成されている。任意には、 グアヤックを、使用に先立ち例えば溶剤抽出によって精製することができる。い ずれかの与えられたリポーター酵素のための最も適切な色素産生指示薬は、リポ ーター酵素が触媒として作用するか又は開始させることのできる単数又は複数の 反応によって異なり、いずれかの与えられたケースにおける選択は、当業者には 直ちに明らかとなるだろう。 視覚的指示薬が色素産生指示薬である場合、固体色原体系が利用される。この 固体色原体系は、ヒドロペルオキシド、ペルオキシダ ーゼの存在下でヒドロペルオキシドにより酸化されうる色原体、及び色原体が含 浸されるか又は固定化され乾燥された固体支持体を含 れる通り吸収しやすい紙又は支持体上に含浸させることもできるし、或いは代替 的に、薄い層の形でプラスチック又はその他のシート上に被着させることもでき る。この後者の方法では、色原体は、重合体材料(例えばヒドロキシプロピルセ ルロース、エチルセルロースなど)を含む溶液として層状化されうる。色原体自 体が水溶性色原体である場合、これは水に溶けない材料のマトリクスの中に捕獲 されうる。代替的に、色原体自体が水に溶けない場合、これは、単独か又は水溶 性又は非水溶性重合体と組合わせた形で有機溶剤中の溶液として層状化されうる 。 この特定の色原体系では、固体形(例えばヒドロ過酸化チタン)でヒドロペル オキシドを提供することもできるし、或いは装置内で現位置で生成させることも できる。例えば、試験装置の内部に面する表面上で乾燥グルコース及びグルコー スオキシダーゼを層状化することにより現位置で過酸化水素を生成させることが 可能である。代替的には、試験装置の内部に面する表面上にアルコール中の過ホ ウ酸ナトリウムの懸濁液を層状化させることにより現位置で過酸化水素を生成さ せることができる。低いpHでは、過ホウ酸ナトリウムが自然発生的に過酸化水素 を放出する。ヒドロラーゼにより第1の固体支持体から放出された時点でのペル オキシダーゼ(例えばホースラディッシュペルオキシダーゼ)及び過酸化水素の 存在下で、色原体は酸化され、視覚的に検出可能な変色が結果としてもたらされ ることになる。前述の通り、結果として得られたこの変色は、試料又は標本の中 に酵素的に活性なヒドロラーゼが存在することの表示である。 当業者にとっては、ヒドロラーゼ活性及び特異性を増大し試料中に存在しうる 異なるヒドロラーゼの間での区別を行なうべく、ここで請求されている試験装置 の反応条件(例えば固体支持体及びリンカー分子、pH、緩衝液容量、緩衝液同一 性、塩など)を修正及び調節することが可能であるということは直ちに明白とな るだろう。さらに、当業者には、ヒドロラーゼ活性及び特異性を増大させるため 又は試料中の異なるヒドロラーゼの間での区別を行なうため、ここで請求されて いる試験装置に対して特異的酵素阻害物質を付加することができるということも 直ちに明らかとなるであろう。 試験装置には、標本がチャンバーに入れられるときに通る試料導入口が具備さ れている。この導入口は好ましくは、視覚的指示薬の変化がそれを通して観察さ れる同じ壁すなわち光透過性壁の中にある。導入口は、試料をその供給源から搬 送するのに用いられる移送装置を収容するように形作られることになり、導入口 は、使用される可能性のあるさまざまなタイプの移送装置のいずれにでも適合す るように変動させることができる。移送装置の例としては、注射器、ピペット、 綿棒、及び翼鏡がある。当業者ならその他のものもすぐに思いつくだろう。一般 に円形導入口が適当であるが、綿棒といった移送装置のためには、導入口は、よ り容易に標本を放出するベくそれに沿って移送装置をかき取ることができる真直 ぐな縁部を含んでいてもよい。 試験装置の好ましい実施態様には、チャンバーを充てんしかくして全ての試薬 を標本と接触した状態におくのに必要とされる流動的移動をさらに促進する付加 的な特長が含まれている。かかる特長の1つは、空気の漏出を可能にするためチ ャンバー内に単数又は複数の通気元を内含させることにある。この通気穴は、標 本によって湿潤化される表面積を最大限にするため試料導入口から適切な距離が とられることになる。チャンバー内で試験部域に水平に隣接する位置に標本によ り活性化された正及び負の対照が含まれている装置においては、偽った又はあい まいな読取りをことごとく避けるため標本が両方の対照に確実に到達しこれらを 充てんするように、通気穴を配置することになる。以下で論述する通り、装置の 1つの好ましい配置は、正及び負の対照が、各々試験部域とまさに共通の境界を 共有しているにもかかわらず、互いと共通の境界を共有しないように、対照部域 の間に試験部域を置くというものである。この配置では、試料導入口は最も適切 には、試験部域のすぐ上の壁の中の1つの場所に置かれ、1つの通気穴は、これ らの部域の外側端部又はその近くで2つの対照部域の各々より上に置かれ、かく して標本はまず最初に試験部域を充てんしその後で両方の制御部域を充てんする ようになっている。 本発明の好ましい実施態様において流動的な移動を促進するもう1つの特長は 、チャンバーの内部表面に沿って表面活性剤を置くことである。この作用物質は 、チャンバーの上部表面と下部表面のいずれか一方;好ましくは両方に沿って存 在してよく、表面上に最も内側の薄層又はコーティングを含む支持体マトリクス 内の乾燥溶質として含まれていてよい。場合によっては、薄層は同様に試験反応 に参与する単数又は複数の試薬も含むことになる。又その他のケースでは、表面 活性剤は薄層の唯一の機能的構成成分となる。 表面活性剤は、大部分の生物学的標本と同様に、水ベースである標本のために 有用となる。適当な表面活性剤は、固体形状にされうるものであり、表面活性効 果をもつ多様な物質を使用することができる。物質は一般に洗剤、湿潤剤又は乳 化剤であり、陰イオン、陽イオン、双性イオン及び非イオン物質を含め、化学構 造及び電子特性において大幅に変動するものである。例を挙げると、亜硫酸アル キル−アルコキシ、スルホン酸アルキルアリル、グリセロール脂肪酸エステル、 ラノリンベースの誘導体、ポリオキシエチレンアルキルフェノール、ポリオキシ エチレンアミン、ポリオキシエチレン脂肪酸及びエステル、ポリオキシエチレン 脂肪アルコール及びエーテル、ポリ(エチレングリコール)脂肪酸及びエステル 、ポリオキシエチレン脂肪エステル及び油、ポリオキシプロピレン/ポリオキシ エチレン縮合物及びブロック重合体、ソルビタン脂肪酸エステル、スクシネート のスルフォ誘導体、アルキルグルコシド及びコール酸誘導体、がある。これらの クラスのいくつかに入る製品の商品名はLubrol,Briy,Tween,Tergitol,Igepa l,Triton,Teepol及びその他数多くのものである。 指示薬と試薬薄層の両方の固体薄層の形成は、液体形で薄層材料を塗布しその 後続いて乾燥又はその他の固化を行なうことによって行なわれる。物質の液体形 は、例えば、溶液、懸濁液又は物質の硬化していない液体状態であり得、従って 固化段階というのは溶剤の蒸発又は物質の硬化が考えられる。問題の物質は、例 として以下に記すさまざまな目的のいずれかのために又はこれらの目的全てを同 時に達成するために、付加的な材料と組合わせることができる: (1)液体の粘度を修正することにより表面に対する液体の塗布を容易にする。 (2)経時的に又はその上に付加的な層を塗布した時点で均質にとどまり崩壊又 は造粒することのない連続した平滑な固体層を形成する一助となる。 (3)上に塗布されるべき層内で使用される溶剤で層の溶解度を修正するか、又 は下に塗布された層を溶解しない溶剤内で可溶な層を作る。 これらの目的の1つ又は全てに役立つよう好まれる添加剤は、可 溶性重合体材料である。その例としてはセルロース及びさまざまなセルロース誘 導体があり、望ましい溶解性特性を達成するため適切に置換が選択される。水性 又はその他の水ベースの試料のために設計された試験装置については、指示薬薄 層は、好ましくは、水中に溶けない固体材料のマトリクス内に保持された指示薬 を含んでいる。こうして、指示薬が薄層から外へ、光透過性表面から離れるよう に移動するのを妨げることができる。しかしながら代替的には、指示薬自体は水 中に溶けず、それ自体、無傷な状態にとどまることになる凝集性の薄層を形成す る。 正の対照指示薬、負の対照指示薬又はその両方が装置内に含まれている発明の 実施態様のためには、各々の対照について単数又は複数の付加的な試薬が包含さ れることになる。 これらの付加的な試薬は、既存の薄層の1つの中でこの薄層の水平に規定され た部分の中に取り込まれるか又は既存の薄膜の水平に規定された部分全体にわた り別々の垂直に隣接する薄層として塗布されることになる。従って、チャンバー 内のそれらの位置のため、これらの付加的な試薬は、互いから及び試験部域から 水平に離隔した対照部域を構成する。 正又は負の対照のための適切な試薬の選択は、全体的試験が向けられているヒ ドロラーゼ、ヒドロラーゼの存在を検出するために用いられる視覚的指示薬のタ イプそして、試薬が正の対照又は負の対照のいずれとして役立つことを意図され たものであるかによって左右されることになる。既知の化学を利用することによ り、適切な試薬の選択は、当業者にとって大部分のケースにおいて明白なものと なるだろう。例えば、正の対照のための試薬は、ヒドロラーゼ自体の試料であっ ても、ヒドロラーゼの類似体であっても、又は指示薬内の検出可能な変化を完結 させる反応又は反応シーケンスを開始さ せるか又は誘発する平行な作用様式をもつその他のいずれの種であってもよい。 この試薬を含む薄層は、標本が存在するまで試薬が検出可能な変化を開始又は誘 発せず、標本中の酵素的に活性なヒドロラーゼの存在又は不在とは無関係にそれ を行なうことを条件として、チャンバーの上部又は下部表面のいずれかの上にく る。同様に、負の対照のための試薬は、反応又は反応シーケンスを防止又は遮断 しかくして試料又は標本の中に酵素的に活性なヒドロラーゼが存在するか否かに かかわらず、検出可能な変化が起こるのを妨げる、変性、阻害又はその他の形で 不活性化する作用物質といったような阻害種でありうる。 両方の対照共、標本が試験装置に適用された時点で活性化される。いくつかの ケースにおいて、これは、その他の試薬を含む薄層と同じ表面上で薄層内に対照 試薬を置くことによって最も効果的に達成される。その他のケースでは、対照試 薬と残りの試薬が空隙によって分離されるように、その他の試薬を支持するもの と反対側のチャンバー表面上の薄層内に対照試薬が置かれた場合に最良の結果が 達成される。好ましい実施態様においては、装置の対照部域は、試験部域内で用 いられるものと同じ薄層のうちの1つ又は複数のものの水平に輪郭どりされた区 分の中に取り込まれているか又はこのような水平に輪郭どりされた区分全体にわ たり別の薄層として塗布された、対照試薬が付加された状態で、試験部域内で用 いられた全ての構成成分及び試薬を含むことになる。対照部域のための鮮明な境 界を達成し、対照試薬が試験部域を活性化又は非活性化しないようにするため、 対照試薬がそのそれぞれの対照部域から外に側方に拡散する可能性を最小限にお さえるか又は無くするように、対照部域を試験部域から分離している境界におい て薄層内に不連続性を置くことが往々にして有益である。これらの不連続性は、 上部表面、下 部表面又はその両方に沿って層内に存在していてよい。 上述の通り、対照は好ましくは、試験に用いられるものと同じ標本試料によっ て活性化される。これは、さまざまな部域の間に障害物の無い流動的な連絡が保 たれた状態で、全て試験装置内の同じチャンバー内に含まれた試験部域の拡張部 分として対照部域を配置することによって、都合よく行なわれる。正及び負の対 照部域の両方が内含されている好ましい実施態様においては、対照部域は、2つ の間に位置づけされている試験部域によって互いから分離されている。一回の塗 布で全ての部域を充てんすることは、上述の試料導入口及び通気穴の配置により 達成できる。検出可能な変化又はその不在は装置の光透過性壁を通して検出可能 であることから、正及び負の対照としての部域の同定は、装置の外部表面上に適 切な印を置くことによって都合よく達成される。 光透過性壁は、指示薬薄層を支持するのに充分剛性でかつ不活性であり、それ でもなお指示薬内に変化が起こった時点で直ちにそれを示すよう充分光を透過す るあらゆる材料であってよい。半透明の又は透明の材料、好ましくは非吸収性の 材料も使用できるが、透明材料が好ましい。この用途に適した透明な重合体材料 の例としては 底面の)壁は同様にして透明又は半透明の材料で作られていてよいが、試験結果 ならびに正及び負の対照の視覚化が装置の片側からのみ必要とされることから、 不透明な材料でできていてもよい。底面積が透明である場合、試験部域、対照部 域又はその両方の中の変化の上面積を通しての検出は、色のコントラストを強め るためカラー又は反射性材料で底面壁のいずれかの表面に対して印刷又はコーテ ィングを適用することにより増強できる。 試験装置はさまざまなやり方で形成できる。チャンバーの形状を規定するため の適切なカットアウト及び試料導入口及び通気穴のための穴を伴って、重合体材 料シートを合わせて積層することが可能である。チャンバーの深さならびにその 形状及び側面方向寸法は、このとき中央シートの厚みにより規定されることにな り、一方穴の位置は上面シートによって制御されることになる。シートが層状材 料の形に組立てられる前に、必要に応じて上面シート、底面シート又はその両方 に対して指示薬及び試薬コーティングを適用することができる。次に例えばヒー トシールによって又は接着剤の使用を通してといった従来のあらゆる手段により シートを合わせて固定することができる。 装置を形成する特に好ましい方法は、チャンバーの内部表面内で恒常な深さの くぼみ又は押し跡を含むよう、機械的又は化学的にエンボシング又はその他の加 工がシートの一区分に施された状態で、透明又はその他の形で光を透過する重合 体材料の単一のシートを使用することである。このくぼみはシートの片方の半分 上に位置づけされ、もう1方の半分には試料導入用穴及び通気穴が具備されてい る。指示薬及び試薬のコーティングは、シート上の適切な場所で施され、このと き穴を含む半分がもう一方の半分の上に折り畳まれて閉鎖されたチャンバーを形 成しかつチャンバーの上部及び下部表面を表わす部域の適正なアラインメントを 達成する。シートの向かい合う表面は、前段落の層状材料の場合と同様に合わせ て接着される。 2つの半分を合わせて接着させるための好ましい方法は、感熱性、感圧性、水 ベース又は溶剤ベースの接着剤の使用によるものである。この接着剤は、試薬と の接触を避けるためチャンバーに対して周辺の部域に制限されていてもよいし、 或いは又、指示薬及び試薬 コーティングの適用に先立って塗布されて、シートの全表面をカバーすることも できる。後者の場合、適切な接着剤は、透明で不活性で、その上に適用されるべ き層によって湿潤化されうる又はその他の形でこの層と相溶性のある接着剤とな る。この応用分野に適した多くのタイプの接着剤が存在し、最も適切な選択肢は 、その上に適用されるべき層に応じて系毎に変わる。 本発明のさらにもう1つの態様では、酵素的に活性なアスパラギン酸プロテア ーゼの存在について検定することによりカンジダ症の存在について試料を試験す るための試験装置が提供されており、この試験装置は、間に間隙を伴い内部に面 する表面をもつ第1及び第2の相対する壁により少なくとも一部が構成され、こ の第1の壁、第2の壁又はその両方が光透過性材料でできているレセプタクル; アスパラギン酸プロテアーゼの作用時点で放出されるような形で第1及び第2の 壁のうちの1方の内部に面する表面上で固体支持体上に固定化されたリポーター 酵素;リポーター酵素の作用時点で検出可能な変化を受ける可能性のあるもので あり、第1及び第2の壁のうちの1方の内部に面する表面上に固定化されている 指示薬、及び試料の導入のためのレセプタクル内の開口部、を含んで成る。 この試験装置内で使用されるリポーター酵素又は標識酵素は、試料中に存在す るあらゆるアスパラギン酸プロテアーゼ活性又はその他のヒドロラーゼ活性によ る加水分解を含め試料中のあらゆる作用物質による不活性化を受けないあらゆる シグナル生成酵素でありうる。かかるリポーター酵素には、ペルオキシダーゼ、 ホスファターゼ、オキシドレダクターゼ、デヒドロゲナーゼ、トランスフェラー ゼ、イソメラーゼ、キナーゼ、レダクターゼ、デアミラーゼ、カタラーゼ、ウレ アーゼ及びグルクロニダーゼが含まれるが、これらに制限されるわけではない。 現在好まれているリポーター酵素は、例 えばホースラディッシュペルオキシダーゼといったペルオキシダーゼである。 リポーター酵素は、アスパラギン酸プロテアーゼの作用時点で放出されるよう な形で、第1の固体支持体すなわち不溶性マトリクス、ゲル又は樹脂の上に固定 化されている。リポーター酵素は、アスパラギン酸プロテアーゼのための基質で ある加水分解可能なリンケージを有するリンカー分子の使用を通して固体支持体 上に固定化されうる。この試験装置においては、このようなリンカー分子として はタンパク質及びペプチドが含まれており、好ましいリンカー分子はタンパク質 である。リンカー分子がタンパク質である場合、好ましいタンパク質としては、 アゾカゼイン、カゼイン、K−カゼイン、免疫グロブリン、ヘモグロビン、ミオ グロビン、アルブミン、エラスチン、ケラチン及びコラーゲンが含まれるがこれ らに制限されるわけではない。この試験装置の好ましい実施態様においては、リ ンカー分子はK−カゼイン、カゼイン、ヘモグロビン又はミオグロビンである。 本発明のこの試験装置においては、指示薬は、第1の固体支持体と接触してい ない第2の固体支持体上に固定化されている。本発明に従った好ましい固体支持 体としては、セルロース、アガロース、デキストラン、ポリアクリレート又はそ の誘導体、キチン、セファロース、オキシランアクリルビーズ、重合体ジアルデ ヒド、でんぷん、コラーゲン、ケラチン、エラスチン、ウシ原皮粉末、細菌細胞 壁ペプチドグリカン又はそのフラグメント、ポリアクリルアミド、ナイロン、ポ リエチレンテレフタレート、ポリカーボネート、及び管理多孔ガラスが含まれる が、これらに制限されるわけではない。第2の固体支持体上の指示薬の固定化は 、当業者にとって既知の従来の方法及び手順を用いて行なわれる。 指示薬は、試料又は標本中に酵素的に活性なヒドロラーゼが存在するときに起 こる反応の結果又は反応の完結の結果としての検出可能な変化を受けるあらゆる 化学的種でありうる。結果として得られた検出可能な変化は、試料中の酵素的に 活性なアスパラギン酸プロテアーゼの存在を表示するものであり、一方試料中の 酵素的に活性なアスパラギン酸プロテアーゼの存在は、カンジダ症の存在を表わ している。好ましい指示薬は視覚的指示薬特に色素産生指示薬すなわち、その存 在を検出中である酵素的に活性なアスパラギン酸プロテアーゼにより固体支持体 から放出されたときのリポーター又は標識酵素の作用時点でそうでなければ無色 である材料の中で色が形成されることを含む変色がこの検出可能な変化であるよ うな指示薬である。 視覚的指示薬としては、多様な色素産生指示薬(すなわち色原体)及びその他 の類似の効果をもつ種を使用することができる。使用中の放出可能なリポーター 酵素がペルオキシダーゼである場合の本発明に従った好ましい色素産生指示薬は 、グアヤック、2−2′−アジノ−ビス(3−エチル−ベンチアゾリン−6−ス ルホン酸)、テトラメチルベンチジン、フェノール、4−アミノアンチピリン及 び4,5−ジヒドロキシナフタレン−2,7−ジスルホン酸のうちの1つを含む もののこれらに制限されるわけではない色原体とヒドロペルオキシドを含んで成 る。特に好ましい色素産生指示薬は、その還元状態で無色でありその酸化状態で 深青色であるグアヤックとヒドロペルオキシドで構成されている。 視覚的指示薬がペルオキシダーゼ又はプソイドペルオキシダーゼのための色素 産生指示薬である場合、固体色原体系が利用され、かかる系は、ヒドロペルオキ シド、ペルオキシダーゼの存在下でヒドロペルオキシドにより酸化され得る色原 体及び、色原体が含浸され るか固定化され乾燥された固体支持体を含んで成る。この系におい しやすい紙又は支持体上に含浸されていてもよいし、或いは代替的に、薄い層の 形でプラスチック又はその他のシート上に被着されてもよい。後者の方法におい ては、色原体は、重合体材料(例えばヒドロキシプロピルセルロース、エチルセ ルロースなど)を含む溶液として層状化されることになる。色原体自体が水溶性 色原体である場合、水に溶けない材料のマトリクス内にこれを捕獲させることが できる。代替的には、色原体自体が水に溶けないものである場合、単独で又は水 溶性又は非水溶性重合体との組合わせの形で有機溶剤中の溶液としてこれを層状 化させることができる。 この固体色原体系において、ヒドロペルオキシドを固体形(例えばヒドロ過酸 化チタンなど)で提供することもできるし、又は、試験装置内で現位置で生成す ることもできる。酵素的に活性なアスパラギン酸プロテアーゼにより第1の固体 支持体から放出された時点でのヒドロペルオキシド及びペルオキシダーゼの存在 下で、色原体は酸化され、視覚的に検出可能な変色が結果としてもたらされるこ とになる。前述のように、結果としてもたらされるこの変色は、試料又は標本中 の酵素的に活性なアスパラギン酸プロテアーゼの存在の表示であり、一方この酵 素的に活性なアスパラギン酸プロテアーゼの存在はカンジダ症の存在を表わして いる。 本発明の最後の態様においては、標的ヒドロラーゼの阻害物質の存在について 試料を試験するための試験装置が提供され、この試験装置は、間に間隙を伴い内 部に面する表面をもつ第1及び第2の相対する壁により少なくとも一部が構成さ れ、この第1の壁、第2の壁又はその両方が光透過性材料でできているレセプタ クル;阻害物質の存在による不活性化を受ける可能性があり、第1及び第2の壁 のうちの1方の内部に面する表面上に含まれている標的ヒドロラーゼ;標的ヒド ロラーゼが阻害物質の存在により不活性化されない場合、標的ヒドロラーゼの作 用時点で放出されるような形で第1及び第2の壁のうちの1方の内部に面する表 面上で固体支持体上に固定化されたリポーター酵素;リポーター酵素の作用時点 で検出可能な変化を受ける可能性のあるものであり、第1及び第2の壁のうちの 1方の内部に面する表面上に含まれている指示薬;及び試料の導入のためのレセ プタクル内の開口部、を含んで成る。 試料中のヒドロラーゼ阻害物質の存在を検出するためには、試験を実施する直 前又は好ましくは試験装置の製造中に試験装置内に規定量の標的ヒドロラーゼを 取り込む。試験の実施には、標的ヒドロラーゼを阻害する試料の能力を検出する 作業が関与している。標的ヒドロラーゼ阻害物質が試料中に存在しない場合、標 的ヒドロラーゼは固体支持体からリポーター酵素を放出させることになり、かく して指示薬中で検出可能な応答が生成される。換言すると、標的ヒドロラーゼ阻 害物質が試料中に存在する場合、標的ヒドロラーゼは阻害され、リポーター酵素 は固体支持体から放出されず、阻害物質中に検出可能な変化又は応答は生成され ない。試料中の阻害物質が試験装置に付加された標的ヒドロラーゼを完全に阻害 することは、不可欠なことではない。唯一必要とされるのは、予想される検出可 能な応答の顕著な差を生成するのに充分な量の標的ヒドロラーゼ阻害が起こるこ とである。試験装置の正及び負の対照要素は、完全に阻害された標的ヒドロラー ゼ及び阻害を受けていない標的ヒドロラーゼの外観を例示するべく比較応答を提 供している。 この酵素放出技術の感応性は、試験装置内に規定量の標的ヒドロラーゼを取込 むことによって必要に応じて調整可能である。同様に望ましい場合、試料中のあ らゆる阻害物質に対する標的ヒドロラー ゼの露出時間は、標的ヒドロラーゼを固定化されたリポーター酵素から物理的又 は化学的に分離することによって調節可能である。例えば、時限放出マトリクス 、pH分解可能なコーティング又は比較的緩慢に溶解するその他の放出制御型材料 の中の固定化されたリポーター酵素をコーティングすることにより、固定化され たリポーター酵素に対する標的ヒドロラーゼの時間的アクセスを制御することが 可能である。代替的には、標的ヒドロラーゼは、試料中に存在しうるあらゆる阻 害物質に直接アクセス可能である場所又は化学的形態で存在し得る。従って、標 的ヒドロラーゼは、固定化されたリポーター酵素にアクセスする前にまず、阻害 が起こるのに充分な時間阻害物質に対し露出され得る。固定化されたリポーター 酵素に対するアクセスを時間的に調節することが可能であるため、試験結果は、 緩慢に作用する阻害物質の存在さえ検出することができる。 本発明のこの試験装置は、プロテアーゼ又は(互換的に)プロティナーゼ、ペ プチダーゼ、リパーゼ、ヌクレアーゼ、ホモ又はヘテロオリゴサッカリダーゼ、 ホモ又はヘテロポリサッカリダーゼ、ホスファターゼ、スルファターゼ、ノイラ ミニダーゼ及びエステラーゼの阻害物質を含むもののこれらに制限されるわけで はない加水分解酵素の既知のあらゆる阻害物質の存在又は不在について試料を試 験するのに使用することができる。好ましい実施態様においては、この試験装置 は、アスパラギン酸プロテアーゼ阻害物質、セリンプロテアーゼ阻害物質、チオ ールプロテアーゼ阻害物質、メタロプロテアーゼ阻害物質、酸性プロテアーゼ阻 害物質及びアルカリ性プロテアーゼ阻害物質を含むもののこれらに制限されてい るわけではないプロテアーゼ阻害物質の存在について検定するのに使用される。 さらに好ましい実施態様においては、この試験装置は、例えばペプスタチン、オ ホマクログロブリン、ハロペリドール、遷移状態擬似 体、U-81749,H-261,MV7-101,A-75925,A-76928及びA−7003といったア スパラギン酸プロテアーゼ阻害物質の存在について検定するために使用される。 U-81749,H-261,MV7-101,A-75925,A-76928及びA−7003は、以前に文献 中に記述されてきた実験的薬物である。本発明のこの試験装置のさらに一層好ま しい実施態様においては、ペプスタチンが、存在を検出中のアスパラギン酸プロ テアーゼ阻害物質である。 本発明のこの試験装置に従うと、標的ヒドロラーゼとしては、プロテアーゼ、 プロティナーゼ、ペプチダーゼ、リパーゼ、ヌクレアーゼ、ホモ又はヘテローオ リゴサッカリダーゼ、ホモ又はヘテロポリサッカリダーゼ、ホスファターゼ、ス ルファターゼ、ノイラミニダーゼ及びエステラーゼが含まれるが、これらに制限 されるわけではない。この試験装置内で使用される特定の標的ヒドロラーゼは、 どの阻害物質が検出中であるかによって異なり、いずれかの与えられたケースに おける選択は当業者には直ちに明白となることだろう。例えばペプスタチンが検 出中の阻害物質である場合には、アスパラギン酸プロテアーゼが前述の試験装置 内で使用される標的ヒドロラーゼとなる。その上、標的ヒドロラーゼの適切な濃 度、試験装置内の標的ヒドロラーゼの幾何学的場所及び適切な時限及び制御放出 技術及びマトリクスは、当業者にとって既知のものである。 ここで請求されているその他の試験装置の場合と同様に、この特定の試験装置 において使用されるリポーター酵素又は標的酵素は、あらゆるシグナル生成酵素 すなわち、試験装置内に存在する標的ヒドロラーゼによる加水分解の不活性化を 含め試料中のあらゆる作用物質による不活性化を受けていない目に見えるか又は 検出可能な変化をもたらす活性を有する酵素、であってよい。かかるリポーター 酵素としては、ペルオキシダーゼ、ホスファターゼ、オキシドレダ クターゼ、デヒドロゲナーゼ、トランスフェラーゼ、イソメラーゼ、キナーゼ、 レダクターゼ、デアミラーゼ、カタラーゼ、ウレアーゼ及びグルクロニダーゼが 含まれるが、これらに制限されるわけではない。適切なリポーター又は標識酵素 の選択は、当業者には直ちに明白になることだろう。本発明のこの試験装置にお いては、好ましいリポーター酵素は、ペルオキシダーゼ、特にホースラディッシ ュペルオキシダーゼである。 リポーター酵素は、試料中の阻害物質の存在により標的ヒドロラーゼが不活性 化されない場合に標的ヒドロラーゼの作用時点で放出されるような形で、固体支 持体すなわち不溶性マトリクス、ゲル又は樹脂上に固定化される。本発明に従っ た固体支持体には、セルロース、アガロース、デキストラン、ポリアクリレート 、ポリアクリルアミド又はその誘導体、キチン、セファロース、オキシランアク リルビーズ、重合体ジアルデヒド、でんぷん、コラーゲン、ケラチン、エラスチ ン、ウシ原皮粉末、細菌細胞壁ペプチドグリカン又はそのフラグメント、ナイロ ン、ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネート及び管理多孔ガラスが含ま れるが、これらに制限されるわけではない。 前述の通り、リポーター酵素を、酵素的に活性な標的ヒドロラーゼのための加 水分解可能な基質であるリンカー分子の使用を通して固体支持体上に固定するこ とが可能である。かかるリンカー分子としては、タンパク質、炭水化物、脂質、 ペプチド、エステル及び核酸が含まれるが、これらに制限されるわけではない。 固体支持体に対してリポーター酵素を付着させるのに使用される特定のリンカー 分子は、どの標的ヒドロラーゼが試験装置内に取り込まれているかによって異な り、いずれかの与えられたケースにおける選択は、当業者には直ちに明らかとな ることだろう。 指示薬は、試料又は標本内の阻害物質の存在によって酵素的に活性な標的ヒド ロラーゼが不活性化されない場合に起こる反応の結果又は反応の完結の結果とし ての検出可能な変化を受けるあらゆる化学的種でありうる。好ましい指示薬は視 覚的指示薬、特に色素産生指示薬すなわち、試料又は標本中の阻害物質の存在に よって不活性化されていないことを条件として酵素的に活性な標的ヒドロラーゼ により固体支持体から放出されるときのリポーター又は標識酵素の作用時点で、 そうでなければ無色である材料内で色が形成されることを含む変色が、この目に 見える変化であるような指示薬である。 視覚的指示薬としては、多様な色素産生指示薬(すなわち色原体)及び類似の 効果をもつその他の種を使用することができる。本発明に従ったペルオキシダー ゼ様のリポーター酵素のための好ましい色素産生指示薬は、グアヤック、2−2 ′−アジノ−ビス(3−エチル−ベンチジアゾリン−6−スルホン酸)、テトラ メチルベンチジン、フェノール、4−アミノアンチピリン及び4,5−ジヒドロ キシナフタレン−2,7−ジスルホン酸のうちの1つを含むもののこれらに制限 されるわけではない色原体とヒドロペルオキシドを含んで成る。特に好ましい色 素産生指示薬は、ヒドロペルオキシドとグアヤックすなわちその還元状態で無色 でその酸化状態で深青色である色原体で構成されている。前述の通り、視覚的指 示薬が色素産生指示薬である場合、液体色原体系又は固体色原体系のいずれかを 利用することが可能である。 ヒドロラーゼの存在について検定するための試験装置の構造、その構成及びそ の好ましい実施態様に関する前出の論述が、酵素的に活性なアスパラギン酸プロ テアーゼの存在について検定することによりカンジダ症の存在について試料を試 験するための試験装置、及び標的ヒドロラーゼの阻害物質の存在について試料を 試験するため の試験装置に対しても完全にあてはまるものである、ということを理解すべきで ある。 本発明は試験装置のいずれかの特定の構成に制限するよう意図されたものでは ないが、実物大で描かれているものでない添付図面は、かかる装置の1つをどの ように構成できるかを示している。 図1は、指示薬及び試薬が塗布される前そしてチャンバーが封じ込められる前 の装置の支持体構造を斜視図で表わしている。支持体構造は、シートを各々同じ 長さ及び幅をもつ2つの半分13,14に分離する折り目を構成するスコアライン12 を伴う、比較的剛性ある透明で化学的に不活性なプラスチック材料の単一のシー ト11で構成されている。下半分13は相対する側に延びる2つの矩形拡張部分16,1 7を伴う中心の円15から成る複合形状の押込部を含んでいる。上半分14は、試料 導入口として役立つ中央の穴18及び通気穴として役立つ2つの側方穴19,20を含 む3つの穴を内含している。2つの通気穴19,20は円形であり、一方試料導入口 18は移送装置として用いられる綿棒からの標本のかさ取りを容易にするため1本 の直線縁部を伴う円形となっている。穴は、プラスチックがスコアライン12で折 畳まれ上半分14が下半分13と接触するように置かれたとき、試料導入口18が押込 部の円形部分15の中心より上にあり通気穴19,20が各々の最も外側の縁部で2つ の矩形拡張部分16,17より上にくるように、位置づけられている。2つの矩形拡 張部分16,17は装置の正及び負の対照部域を表わしている。 図1の装置の数多くの変形態様が考えられる。2つの半分13,14を、さまざま な理由で異なる長さ、幅、又はその両方をもつものにすることができる。唯一の 重要な特長は、下半分の中の押込部と上半分の中の穴が、スコアラインで2つの 半分が折り畳まれたときに適切な見当合せ状態となるような形でスコアラインと の関係におい て位置づけされているということである。もう1つの例として、構造の下半分の 中の矩形拡張部分16,17は、上半分内の通気穴19,20と整合するよう円形(又は 半円形)部域で終結してもよい。通気穴自体はどんな形状のものであってもよい 。実際、試料導入穴18とは異なる形状で作られている通気穴は、試料をどこに導 入するかについてのユーザーの混同を防ぐという利点をもつ。 図2は、コーティングが施され2つの半分が互いの上に折畳まれ互いに対して 密封された後のチャンバー31を断面図で示す、図1の装置の側面断面図である。 透明な重合体の2つの半分13,14の各々の内部表面は、それぞれ接着剤32,33で コーティングされている。上部接着剤層33のすぐ下には、視覚的指示薬34を含む 層があり、その下には試薬層35がある。視覚的指示薬層34及び試薬層35の両方が チャンバーの全長及び幅を拡張し、試料導入口18をとり囲みチャンバーの全部域 内に延びることができる、ということがわかるだろう。 チャンバーの試験及び対照部域は、チャンバーの下部壁13上のコーティングの 水平な場所によって構成されている。負の対照のための試薬はチャンバーの2つ の矩形拡張部分(図1参照)のうちの1方16の下部表面を占有する1つのコーテ ィング36の中に含まれており、負の対照のための試薬は、同様にもう1つの矩形 拡張部分17の中に位置づけられた第2のコーティング37の中に含まれている。代 替的には、対照のための試薬は、チャンバーの下部表面上ではなく上部表面上に 置くこともできる。これは、実際にはいくつかの検定について好ましいものであ る。チャンバーの中央円形部分15(図1参照)の下の下部表面の部分は、試験反 応において使用される付加的な試薬を含んでいてもよいし試薬を全く含まなくて もよい1つの層38でコーティングされる。かくして、閉鎖された装置の上面から 見ると、円形試験部域41には矩形の負の対照部域42及び矩形の正の対照部域43が 側面を接している。3つのセグメント36,37,38は、これらのセグメントの中味 の間の拡散又はその接触を遅延させるか又は最小限におさえるため、間隙又は不 連続性44,45によって分離され得る。下部層の不連続性44,45のすぐ上方で視覚 的指示薬及び試薬層34,35のうちのいずれか又は両方の中に、同様の不連続性を 置くこともできる。視覚的指示薬及び試薬層の中の不連続性はさらに、対照の構 成成分又はその他の試薬が対照部域から試験部域へと拡散するのを防ぐことにな る。層35,36,37,38の最も内側に向いた層は全て、存在するあらゆる試薬に加 えて、チャンバーを充てんするべく上部及び下部表面に沿って標本の迅速かつ完 全な拡がりを促進するための湿潤剤又は洗剤を含んでいてよい。場合によっては 、タンパク質の一層により同じ効果が達成される。 本発明のいくつかの実施態様においては、試薬は、空気又は空中の湿分に長く 露呈された時点で劣化する傾向をもつ。図2に示されている装置においては、こ れは、湿分不透過性でかつ空気不透過性である薄い材料シート46によって予防さ れている。このシートは、試料噴射口及び両方の通気穴をカバーし、装置がいつ でも使用できる状態になるまでチャンバー内部を環境から密封し、使用できる状 態になった時点でシートは容易にひき剥される。特に水又は空気に対する感受性 が高い材料については、同様に装置の底面上に湿分及び空気不透過性のシートを 置くことが望ましい可能性があり、シートは常時付着されていてもよいし又はひ き剥すこともできる。装置を完全にとり囲む袋の中に装置を入れることにより、 湿分及び空気に対するさらなる保護を達成することができる。 上述の通り、図1及び2に示されている装置の寸法の各々は、その配置及び形 状と同様変動しうる。しかしながら標準的な例は、支 持体シートが厚み5ミル(0.005インチ、0.0127cm)のMylar5であり、接着剤層 が厚み2ミル(0.002インチ、0.005lcm)の低密度ポリエチレンであり、間隙幅4 7が7.5ミル(0.0075インチ、0.019cm)、試験部域が直径5/16インチの円(面 積:0.0766平方インチ、0.494cm2)、負及び正の対照部域が各々1/8インチ× 1/16インチ(面積:0.0078平方インチ、0.0504cm2)であるものである。この 例中の通気穴は各々円形で、これら及び試料導入穴の直径は各々1/8インチ( 0.32cm)である。チャンバー容積は約12μlである。 本発明の試験装置は、生物学的供給源その他を含む広範な供給源からのヒドロ ラーゼの存在について試料を試験するために有用である。血液、血清、血漿、尿 、尿道排出物、涙、膣液、頭部滲出液、脊髄液及び唾液といった体液、ならびに 食物、池やスイミングプールの水及び液体廃棄物などの非体液流体が、その例で ある。 実施例 1.製造 A.臭化シアン活性化でされた固体の支持体の製造 1.材料 a.固体の不溶性支持体(セファロース(Sepharose)4B、キ 購入した〕) b.蒸留水及び蒸留水で調製した氷 c.4.0MのNaOH d.固体のCNBr e.カップリング緩衝液(0.5MのNaClを含有する0.1MのNaHCO3) f.磁気撹拌モーター及び撹拌棒;pHメーター;化学的ヒュームフード 2.手順 10mlの冷蒸留水を5gの洗浄した湿った固体の支持体に添加し、そしてこの混 合物を10℃〜15℃に冷却した。懸濁液のpHを4.0MのNaOHで10.8に調節し、そし て湿った固体の支持体の1gにつき100mgの固体の粉砕したCNBrを添加した。必 要に応じて4.0MのNa曲の添加により、pHを10.8に維持し、そして懸濁液の温度 を活性化の間に18℃〜20℃に増加した。pHを10.8に維持するために4.0MのNaOH のそれ以上の添加が必要でなくなったとき、活性化が完結したと考えた。この時 において、砕いた氷を添加して反応混合物を冷却し、そして懸濁液を前もって冷 却した焼結漏斗で濾過した。反応混合物の中に残る残留CNBr及びシアン化物を不 活性化する固体の硫酸第一鉄を含有する吸引フラスコの中に、濾液を集めた。固 体の支持体を1リットルの冷蒸留水及び1リットルのカップリング緩衝液で吸引 下に洗浄し、そして湿ったペーストとして4℃において貯蔵した。 B.〔カッパ−カゼイン−HRPO〕接合体の製造(ヒドラジン法) 1.材料 a.カッパ−カゼイン及びセイヨウワサビペルオキシダーゼ(HRPO)ヒドラ ジド〔Sigma Chemical Co.から購入した〕。 b.蒸留水及び蒸留水で調製した氷 c.緩衝液: i.50mMの2−〔モルホリノ〕エタンスルホン酸〕(MES)緩衝液、pH6.0 ii.0.5MのNaClを含有する100mMの酢酸ナトリウム緩衝液、pH4.0 iii.0.5MのNaClを含有する100mMのホウ酸ナトリウム、pH9.0、 d.固体の過ヨウ素酸ナトリウム e.100mMのホルムアルデヒド 2.手順 a.カッパ−カゼインの過ヨウ素酸塩の活性化 20mgのカッパ−カゼインを2mlのMES緩衝液の中に溶解し、そして8.6mgの固体 の過ヨウ素酸ナトリウムを溶液に添加した。この混合物を室温において暗所でロ ーター上で30分間インキュベートした。次いで反応混合物をほぼ300mlの50mMのM ES,pH6.0に対して室温においてほぼ45分間透析し、その後透析流体を置換し、 そして透析をさらに45分間続けた。 b.カッパ−カゼインへのHRPOの共有結合 5mgのHRPOヒドラジド(ほぼ175単位/mgのタンパク質)を活性化し、透析し たカッパ−カゼインに添加し、そして混合物を室温において撹拌しながら4時間 インキュベートした。200μlの100mMのホルムアルデヒドを混合物に添加し、そ してインキュベーションを室温においてさらに30分間続けた。2mlの1Mの冷酢 酸塩緩衝液、pH4.0を添加し、そして接合体を4℃において30分間沈殿させた。 ペレットを遠心により取り出し、2mlの100mMのホウ酸塩緩衝液、pH9.0の中に再 溶解し、そして使用するまで4℃において貯蔵した。 C.臭化シアン活性化支持体への〔カッパ−カゼイン−HRPO〕接合体(ヒドラジ ド法)の結合 1.材料 a.〔カッパ−カゼイン−HRPO〕接合体(製造B) b.蒸留水 c.緩衝液: i.カップリング緩衝液(0.5MのNaClを含有する0.1MのNaHCO3) ii.1.0Mのトリス緩衝液、pH8.0 iii.0.5MのNaClを含有する100mMの酢酸ナトリウム緩衝液、pH4.0 iv.0.5MのNaClを含有する100mMのホウ酸ナトリウム緩衝液、pH9.0 d.臭化シアン活性化セファロース(Sepharose)4B及びシグ e.臭化シアン活性化セファロース(Sepharose)6MB(Sigma Chemical Co. から) 2.手順 a.臭化シアン活性化セファロース(Sepharose)4B及びシグ 製造Bに記載するようにHRPOのヒドラジドから製造した2mlの〔カッパ−カゼ イン−HRPO〕接合体を3mlのカップリング緩衝液で希釈し、そして1gの湿った 臭化シアン活性化セファロース(Sephar を室温において2時間転倒混合した。固体の支持体をカップリング緩衝液及び水 で洗浄し、そして3mlの1.0Mのトリス緩衝液、pH8を添加した。この懸濁液を 室温において2時間インキュベートして、固体の支持体上の残留する活性部位を 不活性化した。各々がpH4.0の酢酸塩緩衝液及び引き続くカップリング緩衝液か ら成る、3回の洗浄サイクルを使用して、結合しない物質を支持体から除去した 。蒸留水を使用する最終の洗浄を使用し、そして湿った懸濁液を使用するまで4 ℃において貯蔵した。 b.商用活性化セファロース(Sepharose)6MB(Sigma Chemical Co.) 湿ったゲル(1gの湿った重量)を、前述したように使用前に、 200mlの1mMのHClで洗浄した。 c.活性化キチン 上のAに記載する手順を使用したが、ただし1gの代わりに500mgの湿った活 性化キチンを使用した。 D.セイヨウワサビペルオキシダーゼ(HRPO)アルデヒドの製造 1.材料 a.HRPO,II型、200単位/mg(Sigma Chemical Co.から) b.20mMの2−(N−モルホリノ)エタンスルホン酸(MES)緩衝液、pH5.0 c.固体の過ヨウ素酸ナトリウム ル、Bio-Radから購入した 2.手順 25.7mgの固体の過ヨウ素酸ナトリウム(40ミリモル)を3mlのMES緩衝液中の3 0mgのHRPOに添加した。この溶液を暗所で室温において連続的に回転しながら30 分間インキュベートした。この溶液をMES緩衝液中のP−30カラムに通過させて 過剰の過ヨウ素酸ナトリウムを除去し、そして着色したHRPOを3mlの合計の体積 で集めた。HRPOアルデヒドは所望のタンパク質(ヘモグロビン、ミオグロビン、 又はカゼイン)に直ちにカップリングした。 E.臭化シアン活性化固体の支持体へのヘモグロビン及びミオグロビンの結合 1.材料 a.固体の不溶性支持体 i.臭化シアン活性化セファロース(Sepharose)6MB(Sigma Chemical C o.から) ) b.蒸留水 c.緩衝液: i.カップリング緩衝液(0.5MのNaClを含有する0.1MのNaHCO3) ii.1.0Mのトリス緩衝液、pH8.0 iii.0.5MのNaClを含有する100mMの酢酸ナトリウム緩衝液、pH4.0 iv.0.5MのNaC1を含有する100mMのホウ酸ナトリウム緩衝液、pH9.0 v.水中の0.1パーセント(v/v)のグルタルアルデヒドの溶液 2.手順 5mlのカップリング緩衝液の中に溶解した100mgのヘモグロビン又はミオグロ ビンを1gの湿った固体の支持体に添加した。この懸濁液を室温において2時間 転倒混合した。固体の支持体をカップリング緩衝液及び水で洗浄し、そして3ml の1.0Mのトリス緩衝液、pH8を添加し、そしてこの懸濁液を室温において2時 間インキュベートして、固体の支持体上の残留する活性部位を不活性化した。各 々がpH4.0の酢酸塩緩衝液及び引き続くホウ酸塩緩衝液から成り、両方が塩化ナ トリウムを含有する、3回の洗浄サイクルを使用して、結合しない物質を支持体 から除去した。ミオグロビン誘導支持体について、蒸留水を使用する最終の洗浄 を使用し、そして湿った懸濁液を使用するまで4℃において貯蔵した。ヘモグロ ビン誘導支持体について、5mlの0.1%のグルタルアルデヒド溶液を上の手順か ら生ずる湿った懸濁液に添加し、そして懸濁液を4℃において一夜インキュベー トした。各々がpH4.0の酢酸塩緩衝液及び引き続くホ ウ酸塩緩衝液pH8.0から成る、3回の洗浄サイクルを使用して、結合しない物質 を支持体から除去した。蒸留水を使用する最終の洗浄を使用し、そして湿った懸 濁液を使用するまで4℃において貯蔵した。 F.ヘモグロビン又はミオグロビン誘導支持体へのセイヨウワサビペルオキシダ ーゼ(HRPO)アルデヒドの結合 1.材料 a.製造Dに記載するように製造したHRPOアルデヒド b.製造Eに記載するように製造したヘモグロビン又はミオグロビン誘導固 体の支持体 c.100mMのシアノホウ水素化ナトリウム d.1.0MのNaCl e.蒸留水 2.手順 製造DにおいてP−30カラムから受け取られた3mlのHRPOアルデヒド(30mg) を、製造Eに記載する1gのヘモグロビン又はミオグロビン誘導固体の支持体に 添加した。懸濁液を4℃において16時間インキュベートし、次いで室温において 4時間インキュベートした。各々が蒸留水及び1.0MのNaClから成る、3回の洗 浄サイクルを使用して、ステップから結合しない物質を除去した。次いで固体の 支持体を5mlの100mMのシアノホウ水素化物と4℃において一夜インキュベート した。蒸留水を使用する最終の洗浄を実施し、そして湿った懸濁液を使用するま で4℃において貯蔵した。 1.材料 b.蒸留水 c.固体の過ヨウ素酸ナトリウム d.20mMの重炭酸ナトリウム、pH9.5 2.手順 固体の過ヨウ素酸ナトリウム(428mg)を10mlの蒸留水の中に懸濁 温において2時間連続的に回転した。ペレットを遠心により取り出し、10mlの蒸 留水で5回洗浄し、そして10mlの20mMの重炭酸ナトリウム、pH9.5で1回洗浄し た。この樹脂を製造後直ちに使用した。 ン及びミオグロビンの共有結合 1.材料 b.蒸留水 c.100mMのシアノホウ水素化ナトリウム d.ヒトヘモグロビン及びウマ心臓ミオグロビン(両方共Sigma Chemical C o.から) e.緩衝液: i.20mMの重炭酸ナトリウム、pH9.5 ii.50mMのエタノールアミン、pH9.5 iii.0.5MのNaClを含有する100mMのトリス緩衝液、pH8.0 iv.0.5MのNaClを含有する100mMの酢酸ナトリウム緩衝液、pH4.0 v.20mMのMES 緩衝液、pH5.0 2.手順 9mlの重炭酸ナトリウム、pH9.5の中に溶解した50mgのミオグロビン又はヘモ グロビン1mlのアルデヒド活性化シグマセル(Sigmace 転し、そしてペレットを遠心により取り出した。ペレットを10mlの水で洗浄した 。9mlの50mMのエタノールアミン、pH9.5を添加し、この混合物を室温において 1時間連続的に回転した。ペレットを遠心により単離し、そして10mlの酢酸塩緩 衝液、トリス緩衝液、及びMES緩衝液の各々で順次に洗浄した。20mlの100mMのシ アノホウ水素化ナトリウムの水溶液を添加し、そしてこの混合物を室温において 連続的に回転しながら1時間インキュベートし、次いで4℃において一夜インキ ュベートした。一夜のインキュベーション後、誘導支持体を10mlの蒸留水のアリ コートで5回洗浄しそして10mlのアリコートのMES緩衝液で2回洗浄した。 たヘモグロビン又はミオグロビンへのHRPOアルデヒドの共有結合 1.材料 a.ヘモグロビン又はミオグロビン誘導シグマセル(Sigmacell b.蒸留水 c.100mMのシアノホウ水素化ナトリウム d.緩衝液: i.0.5MのNaClを含有する100mMのトリス緩衝液、pH8.0 ii.0.5MのNaClを含有する100mMの酢酸ナトリウム緩衝液、pH4.0 iii.20mMのMES 緩衝液、pH5.0 e.アルデヒド活性化HRPO(製造D) 2.手順 2mlのMES緩衝液、pH5.0の中に溶解した20mgの脱塩HRPOアルデヒド(製造D) を1gのヘモグロビン又はミオグロビン誘導シグマ 温において1時間回転し、次いで4℃において一夜インキュベートした。この支 持体を遠心により単離し、そして10mlのアリコートの蒸留水で2回洗浄した。20 mlの100mMのシアノホウ水素化ナトリウムを添加し、そしてこの懸濁液を4℃に おいて60時間インキュベートした。ペレットを次の各々で順次に2回洗浄した: 蒸留水;酢酸塩緩衝液;トリス緩衝液;及びMES緩衝液。 グロビンの共有結合 1.材料 )C,Sigma Chemical Co.から) b.ヒトヘモグロビン(IV型、Sigma Chemical Co.から) c.緩衝液及び溶液 i.0.1%のアジ化ナトリウム(w/v)を含有する1.0Mのリン酸カリウ ム緩衝液、pH7.5 ii.1.0MのNaCl iii.5%(v/v)のメルカプトエタノール、0.5MのNaOHでpH8.0に調節 した iv.100mMのリン酸カリウム緩衝液、pH7.4 v.500mMのリン酸カリウム緩衝液、pH7.4 vi.3.5Mのチオシアン酸ナトリウム vii.リン酸緩衝生理食塩水(PBS)(0.15MのNaClを含有する0.01Mのリ ン酸ナトリウム、pH7.2) d.蒸留水 2.手順 ヘモグロビン(125mg)を5mlのアジ化ナトリウムを含有する1.0Mのリン酸塩 緩衝液、pH7.5の中に溶解し、そして1gのエウパー 拌しないで72時間インキュベートした。支持体を1.0MのNaClで3回洗浄し、そ して蒸留水で5回洗浄した。支持体を前もってpH8.0に調節した2.5mlのメルカプ トエタノールと混合し、そしてこの懸濁液を室温において一夜放置した。ビーズ を蒸留水で10回洗浄し、小型の焼結ガラスの漏斗上に配置し、そして50mlの次の 各々で順次に洗浄した:0.5Mのリン酸カリウム緩衝液、pH7.5;0.1Mのリン酸 カリウム緩衝液、pH7.5;3.5Mのチオシアン酸ナトリウム;及び最後に大きい体 積のリン酸緩衝生理食塩水(PBS)(0.15MのNaClを含有する0.01Mのリン酸ナ トリウム、pH7.2)。誘導ビーズを室温において2時間、次いで4℃において一 夜回転しながら0.1%(v/v)のグルタルアルデヒドで処理し、次いで蒸留水 で洗浄した。 へのHRPOアルデヒド(製造D)の共有結合 1.材料 a.HRPOアルデヒド(製造D) J) c.100mMのシアノホウ水素化ナトリウム d.1.0MのNaCl e.蒸留水 2.手順 3mlのMES緩衝液中の30mgのHRPOアルデヒド(製造D)を1gの 加した。この懸濁液を4℃において16時間、次いで室温において4時間インキュ ベートした。各々が蒸留水及び1.0MのNaClから成る 、3洗浄サイクルを使用して、支持体から結合しない物質を除去した。次いで固 体の支持体を5mlの100mMのシアノホウ水素化物と4℃において60時間インキュ ベートした。最後の洗浄を蒸留水で実施し、そして湿った懸濁液を4℃において 使用するまで貯蔵した。 L.ポリマーのジアルデヒドへのカゼイン−HRPOの共有結合 1.材料 a.2mlの100mMのホウ酸塩緩衝液、pH9.0の中に溶解したヒドラジド法(製 造B)により製造された25mgのカッパ−カゼイン−HRPO接合体 b.ポリマーのジアルデヒド(Sigma Chemical Co.から) c.緩衝液: i.100mMのエタノールアミン、pH9.5 ii.0.5MのNaClを含有する100mMのホウ酸ナトリウム緩衝液、pH9.0 iii.0.5MのNaClを含有する100mMの酢酸ナトリウム緩衝液、pH4.0 iv.50mMのMES緩衝液、pH6.0 d.100mMのホルムアルデヒド e.100mMのシアノホウ水素化ナトリウム 2.手順 1つの変更を加えて2mlのカッパ−カゼイン−HRPO接合体を製造Bに記載する ように製造した:ホルムアルデヒド処理を省略した。この溶液を3mlのMES緩衝 液と混合し、そしてこの溶液を1gのポリマーのジアルデヒドに添加した。この 懸濁液を室温において6時間回転し、そして4℃において一夜インキュベートし た。200μlの100mMのホルムアルデヒドを懸濁液に添加し、そしてこの混合物を 室温において1時間インキュベートした。この樹脂を遠心により 取り出し、水で洗浄し、そして3mlの100mMのエタノールアミン、pH8.5の中に再 懸濁させた。室温において回転しながら2時間インキュベートした後、樹脂を酢 酸塩緩衝液、ホウ酸塩緩衝液、及び水で順次に洗浄した。次いで固体の支持体を 5mlの100mMのシアノホウ水素化物と4℃において一夜インキュベートした。最 後の洗浄を蒸留水で実施し、そして湿った懸濁液を使用するまで4℃において貯 蔵した。 化(アルデヒド法)全カゼイン又はカッパ−カゼインの結合 1.材料 )C,Sigma Chemical Co.から) b.ウシ全カゼイン又はカッパ−カゼイン(Sigma ChemicalCo.から) c.緩衝液及び溶液 i.0.5MのNaClを含有する100mMの重炭酸ナトリウム、pH8.5 ii.0.5MのNaClを含有する100mMの酢酸ナトリウム緩衝液、pH4.0 iii.0.5MのNaClを含有する100mMのトリス緩衝液、pH8.0 iv.20mMのMES緩衝液、pH5.0 v.水中の5%(v/v)のメルカプトエタノール vi.水中の200mMのホウ水素化ナトリウム d.蒸留水 2.手順 カッパ−カゼインの共有結合 100mMの重炭酸ナトリウム緩衝液、pH8.5中に全カゼイン又はカッパ−カゼイ ン(10mg/ml)を含有しかつ0.5MのNaClを含有する溶液の2mlを、水の中に懸 濁させた1mlのエウパーギット(Euperg ら48時間インキュベートした。ペレットを遠心により単離し、そして9mlの酢酸 塩緩衝液及びトリス緩衝液で順次に洗浄し、次いで9mlのアリコートのMES緩衝 液で2回洗浄した。10mlの5%のメルカプトエタノールを添加し、そしてこの混 合物を室温において回転混合しながら一夜インキュベートした。カゼイン誘導支 持体を遠心により単離し、そして9mlのMES緩衝液で4回洗浄した。 ンのHRPOによる標識化 3mlのアルデヒド活性化HRPO(製造D)を上のAからのカゼイン を回転しながら室温において1時間、そして4℃において60時間インキュベート した。ペレットを遠心により単離し、そして2つのアリコートの水で洗浄した。 ホウ水素化ナトリウムの水溶液(5ml)をペレットに添加し、そしてこの懸濁液 を室温において6時間インキュベートした。ペレットを遠心により単離し、そし て9mlのアリコートの酢酸塩、トリス、酢酸塩、及びMES緩衝液で順次に洗浄し た。 N.ポリマーのジアルデヒドへのミオグロビン−HRPOの共有結合 1.材料 a.2mlの重炭酸ナトリウム緩衝液、pH9.5の中に溶解した30mgのウマ心臓 ミオグロビン b.ポリマーのジアルデヒド(セルロースジアルデヒド、Sigma Chemical C o.から購入した) c.緩衝液: i.50mMのエタノールアミン、pH9.5 ii.0.5MのNaClを含有する100mMのホウ酸ナトリウム iii.0.5MのNaClを含有する100mMの酢酸ナトリウム緩衝液、pH4.0 iv.50mMのMES緩衝液、pH6.0 v.0.5MのNaClを含有する100mMのトリス緩衝液、pH8.0 d.100mMのホルムアルデヒド e.水中の100mMのシアノホウ水素化ナトリウム 2.手順 a.ポリマーのジアルデヒドへのミオグロビンの共有結合 2mlのミオグロビン溶液を1mlのポリマーのジアルデヒドの懸濁液と混合し、 そしてこの懸濁液を室温において一夜回転した。樹脂を遠心により分離し、そし て10mlのアリコートの水で2回洗浄した。9mlのエタノールアミン溶液を添加し 、そして懸濁液を室温において回転しながら1時間インキュベートした。樹脂を 遠心により単離し、そして10mlのアリコートの酢酸塩、トリス、及びMES緩衝液 で順次に洗浄した。20mlのシアノホウ水素化ナトリウムを添加した。この懸濁液 を4℃において一夜インキュベートした。ミオグロビン誘導ポリマーのジアルデ ヒドを10mlのアリコートの水で5回洗浄し、そしてMES緩衝液で2回洗浄した。 b.HRPOアルデヒド(製造D)によるミオグロビン誘導ビーズの標識化 2mlのHRPOアルデヒド(製造D)を樹脂に添加し、そしてこの懸濁液を室温に おいて回転しながら1時間インキュベートし、そして4℃において一夜インキュ ベートした。次いで樹脂を遠心により単離し、10mlのアリコートの水で2回洗浄 し、20mlのシアノホウ水素 化ナトリウムの中に懸濁させ、そして4℃において60時間インキュベートした。 樹脂を遠心により単離し、10mlのアリコートの水で2回洗浄し、次いで順次に10 mlのアリコートの酢酸塩/NaCl及びトリス/NaCl緩衝液で2回洗浄した。最後に 、樹脂を10mlのMES緩衝液で洗浄し、そして使用するまで4℃において貯蔵した 。 O.HRPO標識化キチンの製造及びキチナーゼをアッセイするためのその使用 1.材料 a.臭化シアン活性化キチン(製造A) b.HRPO(Sigma Chemical Co.からのII型、78単位/mg) c.キチナーゼ(EC3.2.1.14、ストレプトマイセス・グリシウス(St reptomyces grsius)から単離しそしてSigma ChemicalCo.から購入した) d.緩衝液: i.500mMのトリス/MES緩衝液、pH5.4 ii.カップリング緩衝液、0.5MのNaClを含有する100mMの重炭酸ナトリウ ム iii.0.5MのNaClを含有する100mMの酢酸ナトリウム緩衝液、pH4.0 iv.0.5MのNaClを含有する100mMのホウ酸ナトリウム緩衝液、pH8.0 v.1.0Mのトリス緩衝液、pH8.0 e.ABTSアッセイ混合物:40μlの25mg/mlのABTS(2,2′−アジノ−ジ 〔3−エチルベンズチアゾリンスルホン酸、ジアンモニウム塩〕;10μlの1% (v/v)過酸化水素;950μlの水 2.手順 a.HRPO誘導キチンの製造 500mgの臭化シアン活性化キチン(製造A)を5mlのカップリング緩衝液の 中に懸濁させ、5mgのHRPOを添加し、そしてこの懸濁液を室温において2時間転 倒混合した。固体の物質を蒸留水及びカップリング緩衝液で洗浄した。3mlの1. 0Mのトリス、pH8.0緩衝液を支持体に添加し、そしてこの懸濁液を室温において 2時間撹拌した後、3回順次に酢酸塩及びホウ酸塩緩衝液で洗浄し、そして最後 に水で洗浄した。 b. チナーゼのアッセイ 50mgのHRPO標識化キチンを200μlのMES/トリス緩衝液の中に懸濁させた。50 μlのキチナーゼの溶液(50単位/ml)を添加し、そしてこの混合物を37℃にお いて4時間インキュベートした。反応混合物を遠心してキチンを沈殿させ、そし て懸濁液の10μlのアリコートを100μlのABTSアッセイ混合物と混合した。キ チン結合HRPOのキチナーゼを触媒とする解放は、溶液中の緑色の発生により検出 された。 P.臭化シアン活性化セファロース−カゼイン又はカッパ−カゼイン−HRPOアル デヒドの製造 1.材料 a.臭化シアン活性化セファロース(製造A) b.カップリング緩衝液(0.5MのNaClを含有する0.1Mの重炭酸ナトリウム )中の10mg/mlにおけるカゼイン又はカッパ−カゼイン c.緩衝液及び溶液: i.50mMのエタノールアミン、pH9.5 ii.0.5MのNaClを含有する100mMのホウ酸ナトリウム、pH9.0 iii.0.5MのNaClを含有する100mMの酢酸ナトリウム緩衝液 、pH4.0 iv.20mMのMES緩衝液、pH5.0 v.0.5MのNaClを含有する100mMのトリス緩衝液、pH8.5 vi.水中の100mMのホウ水素化ナトリウム d.HRPOアルデヒド(製造D) 2.手順 2mlのカゼイン又はカッパ−カゼイン溶液を1mlの臭化シアン活性化セファロ ースに添加し、そしてこの懸濁液を室温において回転しながら2時間インキュベ ートした。7mlのエタノールアミン溶液を添加し、そしてこの混合物を1時間室 温においてインキュベートした。樹脂を遠心により単離し、そして順次に9mlの アリコートの酢酸塩及び塩化ナトリウムを含有するトリス緩衝液で洗浄し、次い で9mlのMES緩衝液で2回洗浄した。 3mlの脱塩HRPOアルデヒド(製造D)を添加し、そしてこの混合物を室温にお いて1時間回転し、次いで4℃において一夜インキュベートした。樹脂を遠心に より単離し、そして10mlの水で2回洗浄した。樹脂を10mlのホウ水素化ナトリウ ムの中に懸濁させ、そして混合物を室温において2時間インキュベートした。最 後に、樹脂を遠心により単離し、そして順次に9mlの0.5MのNaClを含有する次 の緩衝液の各々で洗浄した:酢酸塩;トリス;酢酸塩;及びトリス。樹脂を最後 に9mlのMES緩衝液で洗浄し、そして使用するまで4℃においてMES緩衝液の中に 貯蔵した。 結合及びセイヨウワサビペルオキシダーゼへの引き続く共有結合(アルデヒド法 ) 1.材料 al Co.からの150ミクロンのビーズ) b.ウマ心臓ミオグロビン(IV型)又はウシ血清アルブミン(Sigma Chemic al Co.から) c.緩衝液及び溶液 i.0.1%のアジ化ナトリウム(w/v)を含有する1.0Mのリン酸カリウ ム緩衝液、pH7.5 ii.1.0MのNaCl iii.5%(v/v)のメルカプトエタノール、0.5NのNaOHでpH8.0に調節 した iv.100mMのリン酸カリウム緩衝液、pH7.5 v.500mMのリン酸カリウム緩衝液、pH7.5 vi.3.5Mのチオシアン酸ナトリウム vii.リン酸緩衝生理食塩水(PBS)0.15MのNaClを含有する0.01Mのリン 酸ナトリウム、pH7.2 d.蒸留水 2.手順 1gのオキシランアクリルビーズを乳鉢及び乳棒で微粉末に手で粉砕した。ミ オグロビン又はウシ血清アルブミン(125mg)を5mlのアジ化ナトリウムを含有 する1.0Mのリン酸塩緩衝液、pH7.5の中 Cに添加した。この混合物を撹拌しないで室温において72時間インキュベートし た。遠心を使用して、支持体を1.0MのNaClで3回洗浄しそして20mlの蒸留水で 5回洗浄した。支持体を前もってpH8.0に調節した2.5mlのメルカプトエタノール と混合し、そして懸濁液 を室温において一夜放置した。ビーズを10回、遠心を使用して、蒸留水で洗浄し 、そして順次に50mlの次の各々で洗浄した:0.5Mのリン酸カリウム緩衝液、pH7 .5;0.1Mのリン酸カリウム緩衝液、pH7.5;3.5Mのチオシアン酸ナトリウム; 及び最後に大きい体積のリン酸緩衝生理食塩水(PBS)(0.15MのNaClを含有す る0.01Mのリン酸ナトリウム、pH7.2)。 工程2:セイヨウワサビペルオキシダーゼを使用する共有結合の標識化(アルデ ヒド法) セイヨウワサビペルオキシダーゼアルデヒド(製造D)を使用して、製造Fを 使用する上の工程1からの上のミオグロビン又はアルブミン誘導アクリルビーズ を標識化した。 R. グルタルアルデヒドを使用するHRPOへのシグマセル(Sigmacell 1.材料 したミオグロビン(製造E) b.0.5MのMES緩衝液、pH5.0 c.水中の1%(v/v)のグルタルアルデヒド d.HRPO−ヒドラジド(Sigma Chemical Co.,200単位/mg) e.100mMのホルムアルデヒド f.100mMのシアノホウ水素化ナトリウム g.0.5MのNaCl 2.手順 1mlのグルタルアルデヒド溶液を1gのミオグロビン接合シグマ 間回転しそして水で洗浄した。2mlの100mMのMES緩衝液中の5mgのHRPOヒドラジ ドを洗浄した樹脂に添加し、そして懸濁液を室温に おいて4時間回転した。200μlの100mMのホルムアルデヒド溶液を添加し、そし て混合物を室温において30分間インキュベートした。樹脂を水で洗浄し、5mlの 100mMのシアノホウ水素化ナトリウムの中に懸濁させ、そして4℃において一夜 インキュベートした。次いで樹脂を蒸留水及び0.5MのNaClで洗浄し、そして使 用するまで湿ったペーストとして貯蔵した。 S.グアヤク溶液及びグアヤクシートの製造 1.グアヤク、ヒドロキシプロピルセルロース溶液(すなわち、グアヤクのイ ンキ) 150gの粉末状グアヤクを660mlの加温し、撹拌したエタノールの中に溶解す る。生ずる溶液に、1330mlの蒸留水を添加し、そして生ずる懸濁液を室温に放冷 した。2時間後、上澄み液をデカンテーションし、そして残留する懸濁液を保持 した。 250mlのエタノール中のヒドロキシプロピルセルロースの10%(w/w)溶 液を追加の250mlのエタノールと混合し、そして生ずる溶液をグアヤクスラリー に添加する。グアヤク残留物が完全に溶解するまで混合物を撹拌する。 2.グアヤクシート マイラー(Mylar)/ポリエチレンのラミネート(7ミルのマイラー/3mlの ポリエチレン)の10インチ×10インチのシートのポリエチレン側上に、1mlの上 のグアヤク溶液をピペットで適用する。グアヤク溶液をシートの表面の上に標準 の巻いた針金の試験棒により広げ、そして室温において乾燥させる。 T.ナトリウム過ホウ素酸塩懸濁液(すなわち、ナトリウム過ホウ素酸塩のイン キ)の製造 20gの微粉砕した固体ナトリウム過ホウ素酸塩を、十分な体積の無水アルコー ル中のヒドロキシプロピルセルロース溶液の10%(w /w)溶液と混合して、1リットルの懸濁液を生成する。 II.実験 実験I この実験は、カンジダ・アルビカンス(Candida albicans)培養物の中に解放 されるアスパラギン酸プロテアーゼ(aspartic protease)による〔セファロー スーカゼイン−HRPO〕及び〔セファロース−カッパ−カゼイン−HRPO〕からのHR POの解放を含む。 A.材料:(臭化シアン活性化セファロース)(HRPOアルデヒドカップリング 法) 1.まず共有結合したカゼイン又はカッパ−カゼイン(製造P)で誘導しそ して引き続いてHRPOアルデヒド(製造D)で標識化された臭化シアン活性化セフ ァロース(Sepharose)4B(製造A) 2.Journal of General Microbiology,(1983)129:431-438に記載され ているように液体培養において増殖及び成長させたアスパラギン酸プロテアーゼ 生産性カンジダ・アルビカンス(Candida albicans)(ATCC 28366)培養物 3.グアヤク層状シート(製造S) 4.緩衝液及び溶液 a.20mMの過酸化水素 b.500mMのMES緩衝液、pH6.0 B.手順 10mg(湿潤重量)〔セファロース−カゼイン−HRPO〕接合体(又はカッパ−カ ゼイン同等体)を300μlの活性な分泌されたアスパラギン酸プロテアーゼを含 有するカンジダ・アルビカンス(Candida albicans)培養物、あるいは20分間沸 騰させてアスパラギン酸プロテアーゼを不活性化した300μlの同一のカンジダ ・アルビカンス(Candida albicans)培養物の中に懸濁させた。この混合物を室 温において15分間回転させ、そしてこの懸濁液を遠心して固体の接合体及びカン ジダ・アルビカンス(Candida albicans)細胞を沈降させた。 8μlの透明な上澄み液を10μlの過酸化水素溶液及び10μlのMES緩衝液と 混合した。20μlの各溶液をグアヤク層状シートの表面に添加し、そしてシート を青色の形成について実験した。 C.結果 カンジダ・アルビカンス(Candida albicans)処理セファロース−タンパク質 −HRPO上澄み液を添加したグアヤク層状シート上の区域において、暗い青色が形 成した。沸騰した培養物で処理したセファロース−タンパク質−HRPO上澄み液を 添加した区域において、色は見られなかった。 D.解釈 活性アスパラギン酸プロテアーゼはカンジダ・アルビカンス(Ca ndida albicans)細胞が加水分解したセファロース結合のカゼイン又はカッパ− カゼインにより成長培地の中に分泌され、可溶性の活性HRPOを解放した。遠心は セファロース結合HRPOを沈降させ、アスパラギン酸プロテアーゼ可溶化HRPOのみ を溶液の中に残した。可溶性HRPOは過酸化水素によるグアヤクの酸化を触媒し、 青色を生成した。それゆえ、グアヤク層状シート上の青色の形成は、アスパラギ ン酸プロテアーゼを検出する便利な方法を提供する。 培養物の沸騰はカンジダ・アルビカンス(Candida albicans)細胞により成長 培地の中に分泌されたアスパラギン酸プロテアーゼを不活性化した。それゆえ、 セファロース結合カゼイン又はカッパ−カゼインは加水分解されず、そして可溶 性の活性HRPOは支持体から解放されなかった。遠心はセファロース結合HRPOを沈 降させ、アスパラギン酸プロテアーゼ可溶化HRPOを溶液の中に残さなかった。過 酸化水素によるグアヤクの酸化は触媒されず、そしてわずかに検出可能な青色が 形成した。支持体からのHRPOの解放は、単に成長培地の中に存在する塩類又は他 の化合物によるHRPOの非特異的解放の結果ではなかった。 実験II この実験は、カンジダ・アルビカンス(Candida albicans)培養物の中に解放 されるアスパラギン酸プロテアーゼによる〔エウパー カゼイン−HRPO〕接合体からのHRPOの解放を含む。 ーズ)(HRPOアルデヒドカップリング法) )C)をカゼイン又はカッパ−一カゼイン(製造M)で処理し、そし て引き続いてHRPOアルデヒド(製造D)で標識化した 2.Journal of General Microbiology,(1983)129:431-438に記載され ているように液体培養において増殖及び成長させたアスパラギン酸プロテアーゼ 生産性カンジダ・アルビカンス(Candida albicans)(ATCC 28366)培養物 3.グアヤク層状シート(製造S) 4.緩衝液及び溶液 a.20mMの過酸化水素 b.500mMのMES緩衝液、pH6.0 B.手順 −HRPO〕接合体(又はカッパ−カゼイン同等体)を300μlの分泌された活性な アスパラギン酸プロテアーゼを含有するカンジダ・アルビカンス(Candida albi cans)培養物、あるいは20分間沸騰させてアスパラギン酸プロテアーゼを不活性 化した300μlの同一のカンジダ・アルビカンス(Candida albicans)培養物の 中に懸濁させた。この混合物を室温において15分間回転させ、そしてこの懸濁液 を遠心して固体の接合体及びカンジダ・アルビカンス(Candida albicans)細胞 を沈降させた。 8μlの透明な上澄み液を10μlの過酸化水素溶液及び10μlのMES緩衝液と 混合した。20μlの各溶液をグアヤク層状シートの表面に添加し、そしてシート を青色の形成について実験した。 C.結果 カンジダ・アルビカンス(Candida albicans)処理〔エウパーギ アヤク層状シート上の区域において、暗い青色が形成した。沸騰し 質−HRPO〕上澄み液を添加した区域において、色は見られなかった。 D.解釈 活性アスパラギン酸プロテアーゼはカンジダ・アルビカンス(Ca )C結合のカゼイン又はカッパ−カゼインにより成長培地の中に分泌され、可溶 性の活性HRPOを解放した。遠心はエウパーギット(Eu 溶化HRPOのみを溶液の中に残した。可溶性HRPOは過酸化水素による グアヤクの酸化を触媒し、青色を生成した。それゆえ、グアヤク層状シート上の 青色の形成は、アスパラギン酸プロテアーゼを検出する便利な方法を提供する。 培養物の沸騰はカンジダ・アルビカンス(Candida albicans)細胞により成長 培地の中に分泌されたアスパラギン酸プロテアーゼを ゼイン又はカッパ−カゼインは加水分解されず、そして可溶性の活性HRPOは支持 体から解放されなかった。遠心はエウパーギット(Eu 溶化HRPOを溶液の中に残さなかった。過酸化水素によるグアヤクの酸化は触媒さ れず、そしてわずかに検出可能な青色が形成した。支持体からのHRPOの解放は、 単に成長培地の中に存在する塩類又は他の化合物によるHRPOの非特異的解放の結 果ではなかった。 実験III この実験は、ペプシン及びアスペルギルス・サイトイ(Aspergillus saitoi) からのアスパラギン酸プロテアーゼによる〔セファロース−ヘモグロビン−HRPO 〕又は〔セファロース−ミオグロビン−HRPO〕からのHRPOの解放を含む。 A.材料:(臭化シアン活性化セファロース)(HRPOアルデヒドカップリング 法) 1.まず共有結合したヘモグロビン又はミオグロビン(製造E)で誘導しそ して引き続いてHRPOアルデヒド(製造D及びF)で標識化された臭化シアン活性 化セファロース(Sepharose)4B(製造A)。接合体を室温において100mMのシア ノホウ水素化ナトリウムで一夜処理し、そして使用前0.5MのNaClで洗浄した。 2.被検溶液:a.アスペルギルス・サイトイ(Aspergillus saitoi)から の商業的に入手可能なアスパラギン酸プロテアーゼ( XIII)(30mg/ml,0.6単位/mg);b.ペプシン(1mg/ml,2900単位/mg) ;及びc.ウシ血清アルブミン(BSA)(2mg/ml,,水中)(すべてはSigma Ch emical Co.から購入した) アヤク含浸紙(SmithKline Diagnosticsから) 4.緩衝液及び溶液 a.200mMのリン酸塩緩衝液、pH7.0中の0.02%(v/v)の過酸化水素 b.100mMの酢酸塩緩衝液、pH4.0 B.手順 40mg(湿潤重量)〔セファロース−ヘモグロビン−HRPO〕(又はミオグロビン 同等体)接合体を75μlの酢酸塩緩衝液、pH4.0の中に懸濁させ、そして25μl の被検溶液を添加した。懸濁液を室温において15分間インキュベートし、そして 遠心して固相の接合体を除去した。5μlの上澄み液をグアヤクのスライドに添 加し、次いで5μlの過酸化水素溶液を添加した。 C.結果 アスペルギルス・サイトイ(Aspergillus saitoi)からのアスパラギン酸プロ テアーゼ又はペプシンを含有する上澄み液の試料を添 加したグアヤク含浸シート上の区域において、暗い青色が形成した。 BSA単独の み(2mg/ml)を含有する上澄み液のアリコート又は緩衝液を添加した区域にお いて、非常に弱い色のみが見られた。 D.解釈 活性なアスペルギルス・サイトイ(Aspergillus saitoi)のアスパラギン酸プ ロテアーゼ及びペプシン、すなわち、豚の胃からのアスパラギン酸プロテアーゼ は、セファロース結合ヘモグロビン又はミオグロビンを加水分解して、可溶性の 活性HRPOを解放した。遠心はセファロース結合HRPOを沈降させ、酵素が可溶化し たHRPOのみを溶液の中に残した。可溶性HRPOは過酸化水素によるグアヤクの酸化 を触媒し、青色を生成した。それゆえ、グアヤク層状シート上の青色の形成は、 活性なアスペルギルス(Aspergillus)のアスパラギン酸プロテアーゼ又はブタ のペプシンを検出する便利な方法を提供する。 BSA又は緩衝液のいずれもアスパラギン酸プロテアーゼ活性をもたない。それ ゆえ、セファロース結合ヘモグロビン又はミオグロビンは加水分解されず、そし て可溶性の活性HRPOは支持体から解放されなかった。遠心はセファロース結合HR POを沈降させ、アスパラギン酸プロテアーゼ可溶化HRPOを溶液の中に残さなかっ た。過酸化水素によるグアヤクの酸化は触媒されず、そしてわずかに検出可能な 青色が形成した。 実験IV この実験は、ペプシン及びアスペルギルス・サイトイ(Aspergillus saitoi) からのアスパラギン酸プロテアーゼによる〔セファロース−カゼイン−HRPO〕又 は〔セファロース−カッパ−カゼイン−HRPO〕からのHRPOの解放を含む。 A.材料:(臭化シアン活性化セファロース)(HRPOアルデヒドカップリング 法) 1.臭化シアン活性化セファロース(Sepharose)4B(製造A)をカッパ− カゼイン−HRPO又はカゼイン−HRPO(ヒドラジド法)(製造B及びC)と反応さ せた 2.被検溶液:a.アスペルギルス・サイトイ(Aspergillus saitoi)から の商業的に入手可能なアスパラギン酸プロテアーゼ(30mg/ml,0.6単位/mg); b.ペプシン(1mg/ml,2900単位/mg);及びc.ウシ血清アルブミン(BSA) (2mg/ml,,水中)(すべてはSigma Chemical Co.から購入した) アヤク含浸紙(SmithKline Diagnosticsから) 4.緩衝液及び溶液 a.200mMのリン酸塩緩衝液、pH7.0中の0.02%(v/v)の過酸化水素 b.100mMの酢酸塩緩衝液、pH4.0 B.手順 40mg(湿潤重量)〔セファロース−カゼイン−HRPO〕(又はカッパ−カゼイン 同等体)接合体を75μlの酢酸塩緩衝液、pH4.0の中に懸濁させ、そして25μl の被検溶液を添加した。懸濁液を室温において15分間インキュベートし、そして 遠心して固相の接合体を除去した。5μlの上澄み液をグアヤクのスライドに添 加し、次いで 5μlの過酸化水素溶液を添加した。 C.結果 アスペルギルス・サイトイ(Aspergillus saitoi)からのアスパラギン酸プロ テアーゼ又はペプシンを含有する上澄み液の試料を添加したグアヤク含浸シート 上の区域において、暗い青色が形成した。BSA単独のみ(2mg/ml)を含有する 上澄み液のアリコート又は緩衝液を添加した区域において、非常に弱い色のみが 見られた。 D.解釈 活性なアスペルギルス・サイトイ(Aspergillus saitoi)のアスパラギン酸プ ロテアーゼ及びブタのペプシンは、セファロース結合カゼイン又はカッパ−カゼ インを加水分解して、可溶性の活性HRPOを解放した。遠心はセファロース結合HR POを沈降させ、酵素が可溶化したHRPOのみを溶液の中に残した。可溶性HRPOは過 酸化水素によ るグアヤクの酸化を触媒し、青色を生成した。それゆえ、グアヤク層状シート上 の青色の形成は、アスパラギン酸プロテアーゼ又はブタのペプシンを検出する便 利な方法を提供する。 BSA又は緩衝液のいずれもアスパラギン酸プロテアーゼ活性をもたない。それ ゆえ、セファロース結合カゼイン又はカッパ−カゼインは加水分解されず、そし て可溶性の活性HRPOは支持体から解放されなかった。遠心はセファロース結合HR POを沈降させ、アスパラギン酸プロテアーゼ可溶化HRPOを溶液の中に残さなかっ た。過酸化水素によるグアヤクの酸化は触媒されず、そしてわずかに検出可能な 青色が形成した。 実験V この実験は、ペプシン及びアスペルギルス・サイトイ(Aspergillus saitoi) からのアスパラギン酸プロテアーゼによる〔キチン−カッパ−カゼイン−HRPO〕 からのHRPOの解放を含む。 A.材料:(臭化シアン活性化キチン)(HRPOアルデヒドカップリング法) 1.臭化シアン活性化キチン(製造A)をカッパ−カゼイン−HRPO(ヒドラ ジド法)(製造B及びC)と反応させた 2.被検溶液:a.アスペルギルス・サイトイ(Aspergillus saitoi)から の商業的に入手可能なアスパラギン酸プロテアーゼ(30mg/ml,0.6単位/mg); b.ペプシン(1mg/ml,2900単位/mg);及びc.ウシ血清アルブミン(BSA) (2mg/ml、水中)(すべてはSigma Chemical Co.から購入した) アヤク含浸紙(SmithKline Diagnosticsから) 4.緩衝液及び溶液 a.200mMのリン酸塩緩衝液、pH7.0中の0.02%(v/v) の過酸化水素 b.100mMの酢酸塩緩衝液、pH4.0 B.手順 40mg(湿潤重量)〔キチン−カッパ−カゼイン−HRPO〕接合体を75μlの酢酸 塩緩衝液、pH4.0の中に懸濁させ、そして25μlの被検溶液を添加した。懸濁液 を室温において15分間インキュベートし、そして遠心して固相の接合体を除去し た。5μlの上澄み液をグアヤクのスライドに添加し、次いで5μlの過酸化水 素溶液を添加した。 C.結果 アスペルギルス・サイトイ(Aspergillus saitoi)からのアスパラギン酸プロ テアーゼ又はペプシンを含有する上澄み液の試料を添加したグアヤク含浸シート 上の区域において、暗い青色が形成した。BSA単独のみ(2mg/ml)を含有する 上澄み液のアリコート又は緩衝液を添加した区域において、非常に弱い色のみが 見られた。 D.解釈 活性なアスペルギルス・サイトイ(Aspergillus saitoi)のアスパラギン酸プ ロテアーゼ及びブタのペプシンは、シグマセル(Sigma 合HRPOを沈降させ、酵素が可溶化したHRPOのみを溶液の中に残した。可溶性HRPO は過酸化水素によるグアヤクの酸化を触媒し、青色を生成した。それゆえ、グア ヤク層状シート上の青色の形成は、アスパラギン酸プロテアーゼ又はブタのペプ シンを検出する便利な方法を提供する。 BSA又は緩衝液のいずれもアスパラギン酸プロテアーゼ活性をも 又はミオグロビンは加水分解されず、そして可溶性の活性HRPOは支持体から解放 されなかった。遠心はキチン結合HRPOを沈降させ、アスパラギン酸プロテアーゼ 可溶化HRPOを溶液の中に残さなかった。過酸化水素によるグアヤクの酸化は触媒 されず、そしてわずかに検出可能な青色が形成した。 実験VI この実験は、アスペルギルス属Aspergillus saitoiからのアスパ 〕からのHRPOの放出に関する。 ドカップリング法) 合ヘモグロビン又はミオグロビンで誘導し(試料E)、その後HRPOアルデヒドで 標識したもの(試料D−F)。抱合体を室温で100mMシアノホウ水素化ナトリウ ムで一夜処理して、使用前に0.5MNaClで洗浄した。 2.試験溶液:a.市販のAspergillus saitoiからのアスパラギン酸プロテ アーゼ(30mg/ml,0.6単位/mg);b.ペプシン(1mg/ml,2900単位/mg) ;及びc.ウシ血清アルブミン(BSA)(水中に2mg/ml)(すべてSigma Chemi cal Co.より購入)。 4.緩衝剤及び溶液 a.200mMリン酸塩緩衝液、pH7.0に溶解した0.02%(v/v)過酸化水素 。 b.100mM酢酸塩緩衝液、pH4.0。 B.手順 等価物)抱合体40mg(湿重量)を75μlの酢酸塩緩衝液、pH4.0中に懸濁し、試 験溶液25μlを加えた。懸濁液を室温で15分間インキュベートし、遠心分離して 固相抱合体を取り出した。上清5μlをグアヤクスライドに加え、その後過酸化 水素溶液5μlを加えた。 C.結果 Aspergillus saitoiからのアスパラギン酸プロテアーゼ又はペプシンを含有す る上清試料を加えた領域のグアヤク含浸シート上に暗青色が生じた。BSA(2mg /ml)後の上清アリコート又は緩衝液を加えた領域に、極くかすかな色だけが観 察された。 D.説明 活性Aspergillus saitoiアスパラギン酸プロテアーゼ及びブタの を加水分解して、可溶性活性HRPOを放出した。遠心分離はSigmace した。可溶性HRPOは過酸化水素によるグアヤクの酸化を触媒して、青色を生じた 。ゆえにグアヤク層化シート上の青色は、アスパラギン酸プロテアーゼ又はペプ シンを検出するのに便利な方法を提供す る。 BSAも緩衝液もアスパラギン酸プロテアーゼ活性を示さない。そ 解されなかったし、可溶性活性HRPOは支持体から放出されなかった スパラギン酸プロテアーゼ可溶化HRPOを残さなかった。過酸化水素によるグアヤ クの酸化は触媒されず、かろうじて検出可能な青色が生成された。 実験VII この実験は、アスペルギルス属Aspergillus saitoiからのアスパ ッパ−カゼイン−HRPO〕からのHRPOの放出の一例である。 ドカップリング法) ゼイン−HRPOと反応させたもの(ヒドラジド法)(試料B及びC)。 2.試験溶液:a.市販のAspergillus saitoiからのアスパラギン酸プロテ アーゼ(30mg/ml,0.6単位/mg);b.ペプシン(1mg/ml,2900単位/mg) ;及びc.ウシ血清アルブミン(BSA)(水中に2mg/ml)(すべてSigma Chemi cal Co.より購入)。 4.緩衝剤及び溶液 a.200mMリン酸塩緩衝液、pH7.0に溶解した0.02%(v/v)過酸化水素 。 b.100mM酢酸塩緩衝液、pH4.0。 B.手順 重量)を75μlの酢酸塩緩衝液、pH4.0中に懸濁し、試験溶液25μlを加えた。 懸濁液を室温で15分間インキュベートし、遠心分離して固相抱合体を取り出した 。上清5μlをグアヤクスライドに加え、その後過酸化水素溶液5μlを加えた 。 C.結果 Aspergillus saitoiからのアスパラギン酸プロテアーゼ又はペプシンを含有す る上清試料を加えた領域のグアヤク含浸シート上に暗青色が生じた。BSA(2.0mg /ml)後の上清アリコート又は緩衝液を加えた領域に、極くかすかな色だけが観 察された。 D.説明 活性Aspergillus saitoiアスパラギン酸プロテアーゼ及びブタの HRPOを沈殿させて、溶液中に酵素可溶化HRPOだけを残した。可溶性HRPOは過酸化 水素によるグアヤクの酸化を触媒して、青色を生じた。ゆえにグアヤク層化シー ト上の青色生成は、アスパラギン酸プロテアーゼ又はペプシンを検出するのに便 利な方法を提供する。 BSAも緩衝液もアスパラギン酸プロテアーゼ活性を示さない。そ たし、可溶性活性HRPOは支持体から放出されなかった。遠心分離は プロテアーゼ可溶化HRPOを残さなかった。過酸化水素によるグアヤクの酸化は触 媒されず、かろうじて検出可能な青色が生成された。 実験VIII この実験は、アスペルギルス属Aspergillus saitoiからのアスパ 0−ミオグロビン/ヘモグロビン−HRPO〕(アルデヒド法)からのHRPOの放出の 一例である。 ゼイン及びHRPOと反応させたもの(ヒドラジド法)(試料B)。あ グロビンで誘導し(試料E)、次いでHRPOアルデヒドとカップリングさせた(試 料D)。 2.試験溶液:a.市販のAspergillus saitoiからのアスパラギン酸プロテ アーゼ(30mg/ml,0.6単位/mg);b.ペプシン(1mg/ml,2900単位/mg) ;及びc.ウシ血清アルブミン(BSA)(水中に2mg/ml)(すべてSigma Chemi cal Co.より購入)。 4.緩衝剤及び溶液 a.200mMリン酸塩緩衝液、pH7.0に溶解した0.02%(v/v)過酸化水素 。 b.100mM酢酸塩緩衝液、pH4.0。 B.手順 重量)を75μlの酢酸塩緩衝液、pH4.0中に懸濁し、試験溶液25μlを加えた。 懸濁液を室温で15分間インキュベートし、遠心分離して固相抱合体を取り出した 。上清5μlをグアヤクスライドに加え、その後過酸化水素溶液5μlを加えた 。 C.結果 Aspergillus saitoiからのアスパラギン酸プロテアーゼ又はペプシンを含有す る上清試料を加えた領域のグアヤク含浸シート上に暗青色が生じた。BSA(2.0mg /ml)後の上清アリコート又は緩衝液を加えた領域に、極くかすかな色だけが観 察された。 D.説明 活性Aspergillus saitoiアスパラギン酸プロテアーゼ及びブタペ POを沈殿させて、溶液中に酵素可溶化HRPOだけを残した。可溶性HRPOは過酸化水 素によるグアヤクの酸化を触媒して、青色を生じた。ゆえにグアヤク層化シート 上の青色生成は、アスパラギン酸プロテアーゼ又はペプシンを検出するのに便利 な方法を提供する。 BSAも緩衝液もアスパラギン酸プロテアーゼ活性を示さない。そ たし、可溶性活性HRPOは支持体から放出されなかった。遠心分離は プロテアーゼ可溶化HRPOを残さなかった。過酸化水素によるグアヤクの酸化は触 媒されず、かろうじて検出可能な青色が生成された。 実験IX この実験は、カンジダアルビカンスCandida albicans培養中に放 PO〕からのHRPOの放出の一例である。 ドカップリング法) 合へモグロビン又はミオグロビンで誘導し(試料H)、次いでHRPOアルデヒドで 標識したもの(試料D及びF)。 2.Journal of General Microbiology,(1983)129:431-438に記載され ているように液体培養中で増殖、成長させたアスパラギン酸プロテアーゼ産生カ ンジダアルビカンスCandida albicans(ATCC 28366)培養。 3.グアヤク層化紙(試料S)。 4.緩衝剤及び溶液 a.20mM過酸化水素。 b.500mMMES緩衝液、pH6.0。 B.手順 を300μlの分泌されたアスパラギン酸プロテアーゼを含有するカンジダアルビ カンスCandida albicans培養か、又は20分間煮沸してアスパラギン酸プロテアー ゼを不活性化させた300μlの同一カンジダアルビカンスCandida albicans培養 中に懸濁した。混合物を室温で15分間回転させて、懸濁液を遠心分離して固体抱 合体及びカンジダアルビカンスCandida albicans細胞を沈殿させた。 透明上清80μlを過酸化水素溶液10μl及びMES緩衝液10μlと混合した。各 溶液20μlをグアヤク層化シート表面に加えて、シートを青色生成に関して調べ た。 C.結果 カンジダアルビカンスCandida albicans処理Sepharose−タンパク質−HRPOを 加えた領域のグアヤク層化シート上に暗青色が生じた。煮沸培養処理Sepharose −タンパク質−HRPOを加えた領域に発色は観察されなかった。 D.説明 カンジダアルビカンスCandida albicans細胞により成長培地中に タンパク質を加水分解して、可溶性活性HRPOを放出した。遠心分離はSepharose 結合HRPOを沈殿させて、溶液中にアスパラギン酸プロテアーゼ可溶化HRPOだけを 残した。可溶性HRPOは過酸化水素によるグアヤクの酸化を触媒して、青色を生じ た。ゆえにグアヤク層化シート上の青色生成は、アスパラギン酸プロテアーゼを 検出するのに便利な方法を提供する。 培養を煮沸すると、カンジダアルビカンスCandida albicans細胞により成長培 地中に分泌されるアスパラギン酸プロテアーゼが不活 れなかったし、可溶性活性HRPOは支持体から放出されなかった。遠 ラギン酸プロテアーゼ可溶化HRPOを残さなかった。過酸化水素によるグアヤクの 酸化は触媒されず、かろうじて検出可能な青色が生成された。支持体からのHRPO の放出は、成長培地中に存在する塩又は他の成分によるHRPOの非特異的放出の結 果であるだけではなかった。 実験X この実験は、ペプシン及びAspergillus saitoiからのアスパラギン酸プロテア ーゼによる〔高分子ジアルデヒド−カッパ−カゼイン−HRPO〕からのHRPOの放出 の一例である。 A.材料:(高分子ジアルデヒド)(HRPOヒドラジドカップリング法) 1.Sigma Chemical Co.からの市販の高分子ジアルデヒドをカッパ−カゼイ ン−HRPOと反応させた(ヒドラジド法)もの(試料B及びL)。 2.試験溶液:a.市販のAspergillus saitoiからのアスパラギン酸プロテ アーゼ(30mg/ml,0.6単位/mg);b.ペプシン(1mg/ml,2900単位/mg) ;及びc.ウシ血清アルブミン(BSA)(水中に2mg/ml)(すべてSigma Chemi cal Co.より購入)。 4.緩衝剤及び溶液 a.200mMリン酸塩緩衝液、pH7.0に溶解した0.02%(v/v)過酸化水素 。 b.100mM酢酸塩緩衝液、pH4.0。 B.手順 〔高分子ジアルデヒド−カッパ−カゼイン−HRPO〕抱合体40mg(湿重量)を75 μlの酢酸塩緩衝液、pH4.0に懸濁し、試験溶液25μlを加えた。懸濁液を室温 で15分間インキュベートし、遠心分離して固相抱合体を取り出した。上清5μl をグアヤクスライドに加え、その後過酸化水素溶液5μlを加えた。 C.結果 Aspergillus saitoiからのアスパラギン酸プロテアーゼ又はペプシンを含有す る上清試料を加えた領域のグアヤク含浸シート上に暗青色が生じた。BSA(2.0mg /ml)後の上清アリコート又は緩衝液を加えた領域に、極くかすかな色だけが観 察された。 D.説明 活性Aspergillus saitoiアスパラギン酸プロテアーゼ及びブタペプシンは、高 分子ジアルデヒド結合カッパ−カゼインを加水分解して、可溶性活性HRPOを放出 した。遠心分離は高分子ジアルデヒド結合HRPOを沈殿させて、溶液中に酵素可溶 化HRPOだけを残した。可溶性HRPOは過酸化水素によるグアヤクの酸化を触媒して 、青色を生じた。ゆえにグアヤク層化シート上の青色生成は、アスパラギン酸プ ロテアーゼ又はペプシンを検出するのに便利な方法を提供する。 BSAも緩衝液もアスパラギン酸プロテアーゼ活性を示さない。そこで高分子ジ アルデヒド結合カッパ−カゼインは加水分解されなかったし、可溶性活性HRPOは 支持体から放出されなかった。遠心分離は高分子ジアルデヒド結合HRPOを沈殿さ せて、溶液中にアスパラギン酸プロテアーゼ可溶化HRPOを残さなかった。過酸化 水素によるグアヤクの酸化は触媒されず、かろうじて検出可能な青色が生成され た。 実験XI この実験は、カンジダアルビカンスCandida albicansからのアスパラギン酸プ ロテアーゼによる〔高分子ジアルデヒド−ミオグロビン−HRPO〕からのHRPOの放 出の一例である。 A.材料:(高分子ジアルデヒド)(HRPOアルデヒドカップリング法) 1.Sigma Chemical Co.からの市販の高分子ジアルデヒドをミオグロビンと 反応させ(試料N)、次いでHRPOアルデヒドと反応させたもの(試料N)。 2.Journal of General Microbiology,(1983)129:431-438に記載され ているように液体培養中で増殖、成長させたアスパラギン酸プロテアーゼ産生カ ンジダアルビカンスCandida albicans( ATCC 28366)培養。 3.グアヤク層化紙(試料S)。 4.緩衝剤及び溶液 a.20mM過酸化水素。 b.500mM MES緩衝液、pH6.0。 B.手順 〔高分子ジアルデヒドーミオグロビン−HRPO〕抱合体10mg(湿重量)を300μ lの分泌されたアスパラギン酸プロテアーゼを含有するカンジダアルビカンスCa ndida albicans培養か、又は20分間煮沸してアスパラギン酸プロテアーゼを不活 性化させた300μlの同一カンジダアルビカンスCandida albicans培養中に懸濁 した。混合物を室温で20分間回転させて、懸濁液を遠心分離して固体抱合体及び カンジダアルビカンスCandida albicans細胞を沈殿させた。 透明上清80μlを過酸化水素溶液10μl及びMES緩衝液10μlと混合した。各 溶液20μlをグアヤク層化シート表面に加えて、シートを青色生成に関して調べ た。 C.結果 カンジダアルビカンスCandida albicans処理高分子ジアルデヒド −ミオグロビン−HRPOを加えた領域のグアヤク層化シート上に暗青色が生じた。 煮沸培養処理ジアルデヒド−ミオグロビン−HRPOを加えた領域に発色は観察され なかった。 D.説明 カンジダアルビカンスCandida albicans細胞により成長培地中に分泌される活 性アスパラギン酸プロテアーゼは、高分子ジアルデヒド−ミオグロビンを加水分 解して、可溶性活性HRPOを放出した。遠心分離は高分子ジアルデヒド結合HRPOを 沈殿させて、溶液中にアスパラギン酸プロテアーゼ可溶化HRPOだけを残した。可 溶性HRPOは過酸化水素によるグアヤクの酸化を触媒して、青色を生じた。ゆえに グアヤク層化シート上の青色生成は、アスパラギン酸プロテアーゼを検出するの に便利な方法を提供する。 培養を煮沸すると、カンジダアルビカンスCandida albicans細胞により成長培 地中に分泌されるアスパラギン酸プロテアーゼが不活性化された。そこで高分子 ジアルデヒド結合ミオグロビンは加水分解されなかったし、可溶性活性HRPOは支 持体から放出されなかった。遠心分離は高分子ジアルデヒド結合HRPOを沈殿させ て、溶液中にアスパラギン酸プロテアーゼ可溶化HRPOを残さなかった。過酸化水 素によるグアヤクの酸化は触媒されず、かろうじて検出可能な青色が生成された 。支持体からのHRPOの放出は、成長培地中に存在する塩又は他の成分によるHRPO の非特異的放出の結果であるだけではなかつた。 実験XII この実験は、膣液検体による〔Sepharose 6MB−カッパ−カゼイン−HRPO〕か らのHRPOの放出に関する。 A.材料:(市販の臭化シアン活性化Sepharose 6MB)(HRPOヒドラジドカッ プリング法) 1.Sepharose 6MB−カッパ−カゼイン−HRPO抱合体(試料C)。 2.標準Dacronスワブに採取した膣液標本。検体は使用直前まで凍結した。 検体を解氷し、特に取り付けた管中で遠心分離してスワブから未希釈膣液を抽出 させた。各スワブからの全検体を試験した。必要な場合は、蒸留水を検体に加え て最終容積を75μlとした。 指示された場合には、臨床的に陰門膣カンジダ症が認められない女性から採取 した膣液検体にカンジダアルビカンス培養(例えば実施例1参照)25μlを加え た。 4.緩衝剤及び溶液 a.6mM過酸化水素。 b.250mMグリシルグリシン、pH3.0。 B.手順 〔Sepharose−カッパ−カゼイン−HRPO〕抱合体30mg(湿重量)を75μlの処 理又は未処理膣液中に懸濁した。懸濁液を室温で15分間インキュベートし、遠心 分離して固体抱合体及び他の破片を沈殿させた。 透明上清5μlをグアヤク含浸紙に加え、その後過酸化水素溶液5μlを加え て、青色生成に関してシートを調べた。 C.結果 陰門膣カンジダ症に感染した女性からの膣液上清を加えた領域のグアヤク含浸 紙上に暗青色が生じた。対照女性からの膣液上清を加えたグアヤク含浸紙の領域 には発色は認められなかった。さらに増殖中のカンジダアルビカンス培養からの 培地を補充しておいた正常女性の膣液上清を加えた領域のグアヤク含浸紙上には 強青色が生じた。 D.説明 臨床的に陰門膣カンジダ症が立証された女性からの膣液は、Sepharose 6MB結 合カッパ−カゼインをpH3.0で室温で15分で加水分解し、可溶性活性HRPOを放出 するアスパラギン酸プロテアーゼを含有した。遠心分離はSepharose 6MB結合HRP Oを沈殿させて、溶液中に 放出された可溶化HRPOだけを残した。可溶性HRPOは市販のHemoccu プロテアーゼを、したがって陰門膣カンジダ症を検出するための迅速且つ便利な 方法を提供する。 陰門膣カンジダ症でない正常女性からの膣液はアスパラギン酸プロテアーゼを 含有せず、Sepharose 6MB結合カッパ−カゼインをpH3.0で室温で15分で加水分解 できず、可溶性活性HRPOを放出できなかった。遠心分離はSepharose 6MB結合HRP Oを沈殿させて、溶液中に放出された可溶化HRPOを残さなかった。HRPO触媒がな ければ市販 のカンジダ由来アスパラギン酸プロテアーゼを有さない正常女性を、したがって 陰門膣カンジダ症を有さない女性を検出するための迅速且つ便利な方法を提供す る。 最後に、カンジダアルビカンス培養からの培地を陰門膣カンジダ症を有さない 正常女性からの膣液に加えた場合、Sepharose 6MB結合カッパ−カゼインの加水 分解はpH3.0で室温で15分で起こり、可溶性活性HRPOが放出された。遠心分離はS epharose 6MB結合HRPOを沈殿させて、溶液中に放出された可溶化HRPOを残した。 可溶性HRPO カンジダアルビカンス細胞により成長培地中に放出されたアスパラギン酸プロテ アーゼが、正常女性からの膣液に加えた場合でも迅速且つ便利に検出され易いこ とを立証する。 実験XIII 放出に関する。 1.正常膣液 2.臨床的に陰門膣カンジダ症と診断された女性からの膣液 PO)(試料Q)(HRPOアルデヒドカップリング法) 1.ミオグロビン−HRPOアルデヒドとカップリングした微細研削オキシラン アクリルビーズ(試料Q)。 2.ミオグロビン−HRPOアルデヒドとカップリングしたSigma 3.標準Dacronスワブで採取した膣液標本。検体は使用直前まで凍結した。 検体を解氷し、特に取り付けた試験管中で遠心分離してスワブから未希釈膣液を 抽出させた。各スワブからの全検体を試験した。 5.緩衝剤及び溶液 a.6mM過酸化水素。 b.250mMグリシルグリシン、pH3.0。 c.1.0M酢酸塩緩衝液、pH4.0。 B.手順 希釈膣液及び10μlの1M酢酸塩緩衝液中に懸濁した。懸濁液を室温で10分間イ ンキュベートし、遠心分離して固体抱合体及び他の破片を沈殿させた。 透明上清5μlをグアヤク含浸紙に加え、その後過酸化水素溶液5μlを加え て、青色生成に関してシートを調べた。 を未希釈膣液及び10μlの250mM酢酸塩緩衝液中に懸濁した。懸濁液を室温で10 分間インキュベートし、遠心分離して固体抱合体及び他の破片を沈殿させた。 透明上清5μlをグアヤク含浸紙に加え、その後過酸化水素溶液5μlを加え て、青色生成に関してシートを調べた。 C.結果 陰門膣カンジダ症に感染した女性からの膣液を加えた領域のグアヤク含浸紙上 に暗青色が生じた。対照からの膣液上清を加えたグアヤク含浸紙の領域には発色 は認められなかった。 D.説明 カンジダアルビカンス細胞により臨床的カンジダ症女性の膣液中 解して、可溶性活性HRPOを放出した。遠心分離はポリマー結合HRPOを沈殿させて 、溶液中にアスパラギン酸プロテアーゼ可溶化HRPOだけを残した。可溶性HRPOは 過酸化水素によるグアヤクの酸化を触媒して、青色を生じた。ゆえにグアヤク含 浸紙上の青色生成は、膣液中のアスパラギン酸プロテアーゼ検出し、それにより 陰門膣カンジダ症を検出するための便利で且つ有効な方法を提供する。 活性アスパラギン酸プロテアーゼは、対照女性、即ち臨床的カンジダ症でない 女性の膣液中には認められない。したがって対照女性からの膣液検体はポリマー 結合タンパク質を加水分解できず、いず れの支持体からも可溶性活性HRPOを放出できなかった。遠心分離はポリマー結合 HRPOを沈殿させて、溶液中にアスパラギン酸プロテアーゼ可溶化HRPOを残さなか った。HRPOが欠如した場合、対照検体からの上清は過酸化水素によるグアヤクの 酸化を触媒できず、青色を生じることできなかった。したがってグアヤク含有紙 上の青色不生成は、陰門膣カンジダ症に感染していない女性を同定するための便 利な方法を提供する。 実験XIV るいくつかの微生物プロテアーゼの示差加水分解活性に関する。 A.材料 F) 2.アスパラギン酸プロテアーゼ産生カンジダアルビカンス(ATCC 28366) 培養。 3.膣トリコモナスTrichomonas vaginalis(ATCC 3001)培養。 4.食塩溶液中のMobiluncus curtisii懸濁液(ATCC 35241)。 5.緩衝剤及び溶液 a.0.02%過酸化水素溶液。 b.リン酸カリウム緩衝液、pH7.5,300mM。 c.酢酸ナトリウム緩衝液、pH4.0,100mM。 B.手順 適切な緩衝液(下表参照)中に懸濁し、その後25μlの細胞培養/ 懸濁液を加えた。反応液を10〜30分間インキュベートし、その後標本を遠心分離 して固相抱合基質及び細胞破片を取り出した。反応上清5μlをグアヤクスライ ドに加えて、過酸化水素溶液5μlで発色させた。反応条件及び発色を以下の表 に報告する。 C.結果 緩衝液とともにpH4.0又はpH7.5で30分間インキュベートした試験管からの反応 上清をグアヤクスライドに加えて過酸化水素で発色させた場合、発色は生じなか った。カンジダアルビカンスCandida albicans(pH4.0及びpH7.5)、膣トリコモ ナスTrichomonas vaginalis(pH4.0及びpH7.5)又はMobiluncus curtisii(pH4. 0及びpH7.5)からの煮沸培養に関しては同様の結果が観察された。カンジダアル ビカンス培養はpH4.0で10分間インキュベーション後に強青色を生じたが、しか しpH7.5で30分後では生じなかった。膣トリコモナスはpH7.5で30分間インキュベ ーション後に強青色を生じたが、しかしpH4.0で30分間インキュベーション後に は発色がかろうじて検出できたにすぎなかった。Mobiluncus curtisiiはpH4.0で もpH7.5でも30分では青色を生じなかった。 D.説明 室温で30分間インキュベーション中のpH7.5の300mMリン酸塩緩衝液又はpH4.0 の100mM酢酸塩緩衝液により固体支持体からHRPOは放出されない。同様に、カン ジダアルビカンスCandida albicans、膣トリコモナスTrichomonas vaginalis又 はMobiluncus curtisiiの煮沸上清は、室温で30分間インキュベーション中にpH7 .5又はpH4.0でHRPOを放出しない。しかしながらカンジダアルビカンス培養はpH4 .0で10分で固体支持体からHRPOを放出するが、しかしpH7.5では30分間インキュ ベーションでもHRPOを放出できなかった。これはカンジダアルビカンスアスパラ ギン酸プロテアーゼの確定されたpHプロフィールと一致しており、即ち低pHでは 活性であるが高pHで はあまり活性でないか又は不活性である。逆に膣トリコモナス培養は30分間のイ ンキュベーション期間にpH7.4で支持体からHRPOを容易に放出するが、しかしpH4 .0ではかろうじて検出できる量のHRPOを放出する。このふるまいは膣トリコモナ スの公知のpHプロフィール(即ち高pHで活性で、低pHではほとんど活性でないか 又は不活性である)と一致する。最後に、プロテアーゼを排出することが知られ ていないMobiluncus curtisiiは、30分間のインキュベーション期間でもpH4.0又 はpH7.5でもHRPOを放出できない。 したがって異なるpH条件下で試験を実施することにより、3種類の微生物間の 区別ができる:カンジダアルビカンスのみはpH4.0で室温で10分で発色を生じる ;膣トリコモナスだけが30分でpH7.5で発色を生じる:そしてMobiluncus curtis iiはpH7.5又はpH4.0で30分で発色を生じない。 実験XV る種々の微生物プロテアーゼ及びそれらの阻害剤の活性に関する。 A.材料 。 2.Sigma Chemical Co.から購入した市販のアスパラギン酸プロテアーゼ( XIII型。Aspergillus saitoiから採取。0.6単位/mg活性)。 3.トリプシン(セリンプロテアーゼ)(ウシ膵臓から採取。2900単位/mg 活性。U.S.Biochemicalsより購入)2mg/ml。 4.パパイン(チオールプロテアーゼ)(パパイアアラテックスから採取。 12単位/mg活性。Sigma Chemical Co.から購入)2mg/ml。 5.アスパラギン酸プロテアーゼ産生カンジダアルビカンス(ATCC 28366) 培養。 6.エタノール中の50mM塩酸トシルリシンクロロメチルケトン(TLCK)(Si gma Chemical Co.)。 7.微生物源からのペプスタチンA(Sigma Chemical Co.より購入)2mg/m l。エタノールに溶解。 8.緩衝剤及び溶液 a.リン酸カリウム緩衝液、pH7.0,200mM。 b.リン酸カリウム緩衝液、pH7.4,100mM。 c.酢酸ナトリウム緩衝液、pH4.0,100mM。 d.0.02%過酸化水素溶液。 e.無水エタノール。 B.手順 グロビン−HRPO〕上の異なるプロテアーゼの活性を調べることである。酵素及び 対照(15分間煮沸した酵素)を20mgの基質及び緩衝液(量は下表参照)とともに 検定前に15分間インキュベートする。 第二の部分では、酵素をそれぞれの阻害剤及び適切な緩衝液とともに15分間予 備インキュベートする。次にこれらを基質に加えて室温でさらに15分間インキュ ベートする。 いずれの場合も、反応混合物を遠心分離して固相抱合体を取り出 溶液5μlで発色させる。 C.結果 1.パート1:緩衝液のみをpH4.0又はpH7.5で含入する試験管からの反応上 清は、グアヤクスライドに加えて過酸化水素発色剤で発色させた場合、検出可能 な最淡発色しか生じなかった。煮沸トリプシンpH7.4、煮沸カンジダ培養pH4.0、 及び煮沸パパインpH7.4を含入する試験管からの反応上清に関して同じ結果が観 察された。強青色は、pH7.4の不煮沸トリプシン、pH4.0の不煮沸カンジダ培養及 びpH7.0の不煮沸パパインで生じた。 2.パート2:セリン及びチオール型プロテアーゼの両方を阻害し得るプロテ アーゼ阻害剤であるTLCKは、トリプシン(セリンプロテアーゼ)及びパパイン( チオールプロテアーゼ)の両方による発色を阻害する。アスパラギン酸プロテア ーゼの公知の阻害剤であるペプスタチンは、カンジダアルビカンスアスパラギン 酸プロテアーゼによる発色を阻害する。 D.説明 セリンプロテアーゼであるトリプシンはpH7.4で固相基質を加水分解して可溶 性HRPOを放出し、このHRPOが発色グアヤク上での青色生成を触媒した。同じこと がpH4.0のカンジダアルビカンスアスパラギン酸プロテアーゼ、及びpH7.0のパパ イン(チオールプロテアーゼ)に関しても言えた。煮沸すると各酵素によるHRPO 放出が妨げられた。したがって3つの異なる型の酵素は各々、適切な反応条件 下で支持体から可溶性HRPOを加水分解により放出できた。緩衝液も熱不活性化酵 素も可溶性HRPOを放出しなかったが、これはHRPO放出が単に成長培地又はインキ ュベーション混合物中の塩等によって引き起こされる非特異的放出でなかったこ とを示す。 セリン及びチオール型プロテアーゼの両方を阻害し得るプロテアーゼ阻害剤で あるTLCKは、トリプシン(セリンプロテアーゼ)及びパパイン(チオールプロテ アーゼ)の両方による発色を阻害する。アスパラギン酸プロテアーゼの公知の阻 害剤であるペプスタチンは、カンジダアルビカンスアスパラギン酸プロテアーゼ による発色を阻害する。したがって公知の特異的酵素阻害剤又は特定の種類の酵 素の阻害剤の存在下でインキュベーションを実施することにより、加水分解酵素 の特異性が得られる。 以上、本発明の説明のために述べてきた。本発明の精神及び範囲を逸脱しない 限りにおいて、操作条件、材料、手順及び本明細書中に記載した方法及び試験具 についての他のパラメーターをさらに修正し又は置き換え得ることは、当業者に は容易に明らかである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI //(C12Q 1/04 C12R 1:725 1:90) (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AT,AU,BB,BG,BR,BY, CA,CH,CN,CZ,DE,DK,ES,FI,G B,HU,JP,KP,KR,KZ,LK,LU,LV ,MG,MN,MW,NL,NO,NZ,PL,PT, RO,RU,SD,SE,SI,SK,TT,UA,U Z,VN (72)発明者 アンドレアセン,テレンス ジェイ. アメリカ合衆国,カリフォルニア 95129, サンホセ,クラークスパー レーン 1648

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.試料中の酵素的に活性なヒドロラーゼの存在について検定するための方法 において、 (a)前記ヒドロラーゼの作用時点で放出されるような形で上に固定化されたリ ポーター酵素を有する固体支持体と前記試料を接触させる段階、 (b)前記リポーター酵素の作用時点で検出可能な変化を受ける可能性のあるも のである1つの指示薬と、前記固体支持体と接触した後の前記試料を組合わせる 段階;及び (c)前記試料中の前記酵素的に活性なヒドロラーゼの存在を表示するものであ る前記検出可能な変化を前記指示薬が受けているか否かを観察する段階、 を含む方法。 2.前記ヒドロラーゼがアスパラギン酸プロテアーゼ、セリンプロテアーゼ、 チオールプロテアーゼ、メタロプロテアーゼ、酸性プロテアーゼ及びアルカリ性 プロテアーゼから成るグループの中から選択されたプロテアーゼである、請求の 範囲第1項に記載の方法。 3.前記リポーター酵素がペルオキシダーゼである、請求の範囲第1項に記載 の方法。 4.試料中の酵素的に活性なヒドロラーゼの存在について検定するための方法 において、 − 前記ヒドロラーゼの作用時点で放出されるような形で上に固定化されたリポ ーター酵素を有する第1の固体支持体、及び前記第1の固体支持体と接触せず、 前記リポーター酵素の作用時点で検出可能な変化を受ける可能性のあるものであ る1つの指示薬が上に固定化されている第2の固体支持体が入った装置の中に前 記試料を入れ る段階であって、前記試料中に存在するあらゆるヒドロラーゼ活性により放出さ れたあらゆるリポーター酵素が前記試料を通して前記第2の固体支持体へと拡散 できることになるように前記試料が前記第1及び第2の固体支持体と接触するよ うな形で前記装置の中に入れられる段階、及び − 前記試料中の前記酵素的に活性なヒドロラーゼの存在を表示するものである 検出可能な変化を前記指示薬が受けているか否かを観察する段階、 を含んで成る方法。 5.試料中の酵素的に活性なアスパラギン酸プロテアーゼの存在について検定 することによりカンジダ症を検出するための方法において、 (a)前記アスパラギン酸プロテアーゼの作用時点で放出されるような形で上に 固定化されたリポーター酵素を有する固体支持体と前記試料を接触させる段階、 (b)前記リポーター酵素の作用時点で検出可能な変化を受ける可能性のあるも のである指示薬と、前記固体支持体と接触した後の前記試料を組合わせる段階、 及び (c)前記試料中の前記酵素的に活性なアスパラギン酸プロテアーゼの存在ひい てはカンジダ症の存在の表示である検出可能な変化を前記指示薬が受けているか 否かを観察する段階; を含んで成る方法。 6.試料中の酵素的に活性なチオールプロテアーゼの存在について検定するこ とにより膣トリコモナスを検出するための方法において、 (a)前記チオールプロテアーゼの作用時点で放出されるような形で上に固定化 されたリポーター酵素を有する固体支持体と前記試料 を接触させる段階; (b)前記リポーター酵素の作用時点で検出可能な変化を受ける可能性のあるも のである指示薬と、前記固体支持体と接触した後の前記試料を組合わせる段階; 及び (c)前記試料中の前記酵素的に活性なチオールプロテアーゼひいては膣トリコ モナスの存在を表示するものである検出可能な変化を前記指示薬が受けているか 否かを観察する段階、 を含んで成る方法。 7.試料中の標的ヒドロラーゼの阻害物質の存在について検定するための方法 において、 (a)前記標的ヒドロラーゼが前記阻害物質の存在により不活性化されない場合 、この標的ヒドロラーゼの作用時点で放出されるような形で上に固定化されたリ ポーター酵素を有する固体支持体及び前記ヒドロラーゼと前記試料を接触させる 段階、 (b)前記リポーター酵素の作用時点で検出可能な変化を受ける可能性のあるも のである指示薬と、前記標的ヒドロラーゼ及び前記固体支持体と接触した後の前 記試料を組合わせる段階、 (c)前記試料中の前記標的ヒドロラーゼの前記阻害物質の不在を表わすもので ある検出可能な変化を前記指示薬が受けているか否かを観察する段階、 を含んで成る方法。 8.試料中の酵素的に活性なヒドロラーゼの存在について検定するための試験 装置において、 − 間に間隙を伴い内部に面する表面をもつ第1及び第2の相対する壁により少 なくとも一部が構成され、この第1の壁、第2の壁又はその両方が光透過性材料 でできているレセプタクル; − 前記ヒドロラーゼの作用時点で放出されるような形で前記第1 及び第2の壁のうちの1方の前記内部に面する表面上で固体支持体上に固定化さ れたリポーター酵素; − 前記リポーター酵素の作用時点で検出可能な変化を受ける可能性のあるもの であり、前記第1及び第2の壁のうちの1方の前記内部に面する表面上に含まれ ている指示薬;及び − 前記試料の導入のための前記レセプタクル内の開口部、 を含んで成る試験装置。 9.酵素的に活性なアスパラギン酸プロテアーゼの存在について検定すること によりカンジダ症の存在について試料を試験するための試験装置において、 − 間に間隙を伴い内部に面する表面をもつ第1及び第2の相対する壁により少 なくとも一部が構成され、この第1の壁、第2の壁又はその両方が光透過性材料 でできているレセプタクル; − 前記アスパラギン酸プロテアーゼの作用時点で放出されるような形で前記第 1及び第2の壁のうちの1つの前記内部に面する表面上で固体支持体上に固定化 されたリポーター酵素; − 前記リポーター酵素の作用時点で検出可能な変化を受ける可能性のあるもの であり、前記第1及び第2の壁のうちの1つの前記内部に面する表面上に固定化 されている指示薬;及び − 前記試料の導入のための前記レセプタクル内の開口部、 を含んで成る試験装置。 10.標的ヒドロラーゼの阻害物質の存在について試料を試験するための検定用 試験装置において、 − 間に間隙を伴い内部に面する表面をもつ第1及び第2の相対する壁により少 なくとも一部が構成され、この第1の壁、第2の壁又はその両方が光透過性材料 でできているレセプタクル、 − 前記阻害物質の存在による不活性化を受ける可能性があり、前 記第1及び第2の壁のうちの1つの前記内部に面する表面上に含まれている標的 ヒドロラーゼ; − 前記標的ヒドロラーゼが前記阻害物質の存在により不活性化されない場合、 前記標的ヒドロラーゼの作用時点で放出されるような形で前記第1及び第2の壁 のうちの1つの前記内部に面する表面上で固体支持体上に固定化されたリポータ ー酵素; − 前記リポーター酵素の作用時点で検出可能な変化を受ける可能性のあるもの であり、前記第1及び第2の壁のうちの1つの前記内部に面する表面上に含まれ ている指示薬;及び − 前記試料の導入のための前記レセプタクル内の開口部、 を含んで成る試験装置。
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