JPH08509925A - 航空機用ブレーキの選択的な連動操作 - Google Patents
航空機用ブレーキの選択的な連動操作Info
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Abstract
(57)【要約】
複数のカーボンブレーキを備える航空機制動装置において、制御手段が設けられ、これにより、フライトスペクトル(すなわち、タキシング・アウト、テークオフ、インフライト、ランディング、タキシング・イン、又は、地上での停止)の各段階において不作動とすることのできるブレーキの数及び/又は割合、並びに、各段階の間に作動可能な数及び/又は割合が、任意の時間における航空機の状態に適用可能な特定の条件に応じて、更に調節され、これにより、航空機の全体的な安全性が阻害されないようにする。航空機制動装置は、ブレーキ制御装置を備えることができ、該ブレーキ制御装置の作動は、地上の遠隔信号発生手段によって作動される機上のブレーキ制御実行手段によって、少なくとも部分的に制御される。
Description
【発明の詳細な説明】
航空機用ブレーキの選択的な連動操作
本発明は、複数のカーボンブレーキを制御するための、航空機用ブレーキの制
御装置、並びに、該ブレーキ制御装置と作動的に関連して設けられた複数のカー
ボンブレーキを備える、航空機用制動装置に関する。
航空機を迅速且つ経済的に停止させる能力は、非常に重要であり、RTO(拒
否された又は棄却された離陸:refused or rejected ta
ke−off)状態においては、動いている航空機を休止させるためには、極め
て大きな運動エネルギを消失させなければならない。エンジン逆推力装置(エン
ジン・スラストリバーサ)を作動させることにより、また、航空機の車輪ブレー
キを作動させることにより、航空機の速度を減少させ、これにより、抗力によっ
て、運動エネルギが消失する。上記抗力は、航空機の翼に設けられるエアブレー
キ又は速度ブレーキを使用することにより、増大させることができる。
しかしながら、幸運にして、RTO状態における非常に大きなエネルギブレー
キの作動は希な事態であり、従って、全体的なブレーキ作動の経済性の決定にお
ける役割を殆ど果たさない。
カーボンブレーキディスクの磨耗速度は、ブレーキが作動した後に消失するエ
ネルギに比例せず、ブレーキに対するエネルギの入力が小さい時には、ブレーキ
の磨耗が、不釣り合いに大きいことが、現在認識されている。その結果、必要と
されるブレーキ作用が比較的小さい場合には、限定された数のブレーキだけを作
動させることが有益である。
タキシング作用の間には、限定された数のブレーキだけを作動させ、着陸滑走
においては、総ての使用可能なブレーキを作動させる考えは、英国特許第221
6209B号(GB2216209B)及び米国特許第4986610号(US
4986610)に既に開示されている。そのような考えは、ブレーキを不作動
にする選択的な操作、あるいは、タクシーブレーキ選択として、種々に記載され
ている。
本発明は、その特徴の1つによれば、複数のカーボンブレーキと、与えられた
制御信号に応じて、上記カーボンブレーキを作動させる、ブレーキ作動手段と、
上記ブレーキ作動手段に与えられた少なくとも1つの制御信号が、所定の制御信
号敷居値を越えた場合に、予め選択された数のブレーキの作動を禁止する、制御
手段とを備える航空機用制動装置を提供し、上記制御手段は、航空機の制動レベ
ルの要求に関連して、複数のブレーキの中の少なくとも1つを禁止するように作
動可能であり、前記制御手段は、タキシング・アウト(離陸時の滑走)、テーク
オフ(離陸)、ランディング(着陸)、及び、タキシング・イン(着陸時の滑走
)を含むフライトスペクトル(飛行状態)の各段階で不作動とされるブレーキの
数及び/又は割合を制限するように作動可能であると共に、不作動とされたブレ
ーキの数及び/又は割合が、任意の時間において航空機の状態に適用可能な監視
された条件の関数であり、従って、航空機の全体的な安全性が確実に阻害されな
いように作動可能である。
本発明の別の特徴によれば、航空機のブレーキ制御装置の作動は、地上の遠隔
信号発生手段によって作動される、機上のブレーキ制御実行手段によって、少な
くとも部分的に制御される。
上記装置は、航空機の滑走路とその補助誘導路との間の連結部に位置する信号
発生手段に応答して、選択的なブレーキ作動手段を作動させるために使用するこ
とができる。滑走路の部分を囲むか、あるいは、滑走路の部分の境界を同様に定
め、選択的なブレーキ手段すなわち制動手段の作動状態が、航空機が指定された
滑走路の領域の中で運転されているか否かの関数であるようにすることが考えら
れる。
2以上の滑走路を有する空港においては、別の補助制御装置を設けて、複数の
限定された遠隔信号発生手段から選択するようにすることができる。そのような
選択(又は禁止)は、与えられた滑走路が運転に使用されているか否かの関数と
することができる。
上記遠隔信号発生手段は、他の選択的なブレーキ作動手段と組み合わせて使用
することができる。
上記制御装置は、機上のデータバンクを備えることができ、該データバンクは
、
当該航空機が頻繁に飛行する空港に関連する条件に関する情報を記憶し、また、
選択的なブレーキ制御装置すなわち制動制御装置は、そのようなデータバンクか
ら入力を受け取ることができる。
従って、使用の際には、航空機が着陸する前には、滑走路の長さ、空港の標高
、並びに、周囲温度、滑走路の状態(ドライ(乾燥状態)/ウエット(湿り状態
)/アイシー(氷の状態))の如き種々のパラメータのような、一定のパラメー
タを考慮して、作動させるべき最小割合のブレーキを予め設定することができる
。
本発明は更に、全部でN個のブレーキを有しており、各々のブレーキn1,n2
,....nxが、N>nx>n2>n1の場合に、選択的に作動される、多車輪型
の航空機のタキシングの間に、該航空機のブレーキを作動させる方法を提供する
。
この方法は、
− タキシングの間に、n1ブレーキで航空機を作動させる工程と、
− 少なくとも追加の力を必要とする可能性のある条件を検知する工程と、
− 徐々にすなわち漸増的に追加のブレーキ力を与えて、n1からn2へ増大さ
せる工程と、
追加のブレーキ力を必要とする条件が引き続き存在しているか否かを検知する
工程と、
− 追加のブレーキ力を必要とする上記条件が引き続き存在している間は、上
記ブレーキ力をn2からnxまで徐々にすなわち漸増的に増大させる工程とを備え
る。
本発明はまた、複数のカーボン・ディスクブレーキを備える航空機用制動装置
を制御する方法も提供する。この方法は、与えられた制御手段に応答してブレー
キを作動させるためのブレーキ作動手段を準備する工程と、異なる数の複数のブ
レーキのいずれかを禁止するための制御手段を準備する工程と、航空機のブレー
キレベルの要求に応じて、該ブレーキレベルの要求の関数として選択された多数
のブレーキを禁止するように、上記制御手段を配列する工程とを備える。
本発明のブレーキ制御装置は、特定の空港において、航空機を安全に制御する
ために必要とされるブレーキの最小数n1を決定するように、プログラムするこ
とができる。航空機に装着された全部でN個のブレーキの中で、n1ブレーキが
最初に作動すると、例えば、1又はそれ以上の上記n1ブレーキのアンチスキッ
ド作用(滑り止め)を示す入力信号を受信した後に、航空機が完全に安全に作動
し続けることができる限り、選択的に作動されるブレーキの数が、n2まで増大
される(N>n2>n1)。同様に、1又はそれ以上のn1ブレーキにアンチスキ
ッド作用が引き続き生じた場合、あるいは、更に選択的に作動される追加のn2
−n1ブレーキにアンチスキッド作用が生じ始めた場合には、選択的に作動され
るブレーキの数は、n3(n3>n2>n1)まで増大される。より一般的に言えば
、選択的に作動されるブレーキの数は、n1からnx(N>nx>n1)まで漸増的
に増大される。
次に、例えば、16個のブレーキを備え、タキシング・スナブの間に必要なブ
レーキをもたらすためには、最初の4個のブレーキで十分であるが、次にアンチ
スキッド作用が開始される場合を考える。8個のブレーキの選択的な作動が、航
空機を安全に制御すること可能とする場合には、16個のブレーキではなく、8
個のブレーキだけを作動させるようにするのが効果的であり、その理由は、選択
的な作動シーケンスが「キャンセル」され、16個の全部のブレーキが、アンチ
スキッド又は他の何等かの事態の出現の際に直ちに作動される、従来の構造とは
異なり、上述のタイプのカスケード作動装置を用いた場合には、8個のブレーキ
の選択的な作動が、航空機の全体的なブレーキ磨耗を効果的に減少させると共に
、十分な寿命の節約をもたらすからである。
別の実施例においては、パイロットの要求、及び、スキッド制御作用、又は、
他の乗物あるいは物体の接近度を表す外部入力信号が、許容可能な瞬間値の範囲
の外側にある場合には、総てのブレーキを必ずしも同時に作動させる必要はない
。
本発明は、航空機の耐空性の状態、及び、航空機の全体的な安定性を損なうこ
となく、選択的な作動/ブレーキの不作動の手順の利点を最適化することを目的
とする。この目的のために、本発明は、完全なフライトスペクトル(すなわち、
タキシング・アウト(離陸時の滑走)、テークオフ(離陸)、インフライト(飛
行中)、ランディング(着陸)、タキシング・イン(着陸時の滑走)、又は、地
上での静止)の各段階において、ブレーキの数及び/又は割合を制限するだけで
はなく、各段階の間に適用可能な上記数及び/又は割合は、任意の時間における
航空機の状態に適用可能な特定の条件に応じて、更に調節する。
選択的な作動機能をもたらすブレーキ制御装置は、閉ループ型のフィードバッ
クシステムを用いて、ブレーキの作動手順を調節することができる。
ブレーキ制御装置は、エアブレーキ配備制御装置、及び、エンジン逆推力制御
装置に連結することができ、これにより、上述のような他の特徴が作動可能な時
には常に、完全なブレーキ作用がもたらされる。
航空機の仕様を設定する際には、設計者は、最悪のシナリオに対して設計しな
ければならない。
インストラクタは、モデル範囲の中に新しい変数を導入するので、プログラム
の間に生ず得る、同様な航空機の最大離陸重量(TO)の増大を考慮しなければ
ならない。一般的である10%の最大TO重量の増大に対しては、離陸に必要と
される大きな揚力を発生させるために、より大きなTO速度が必要とされるので
、ブレーキエネルギの要求は、20%増大する。
設計者はまた、例えば、メキシコシティ又はデンバーのように、標高が高く暑
い位置にある空港の条件に対応する、極端な条件の下で使用することのできるブ
レーキを特定する必要がある。
設計者は、また、航空機が、比較的短い滑走路を有する空港で着陸及び離陸で
きる機能を有するようにする必要がある。
その結果、実際の着陸条件が、設計仕様の要件よりもかなり容易である場合が
多い。また、フライトの終わりには、航空機の燃料が消費されているので、着陸
の条件は常に、棄却された離陸条件よりもかなり容易である。
選択的なブレーキ制御装置の作動は、例えば、フライト、パラメータが正常で
あるというような、条件的なものである。従って、装置は、例えば、航空機のア
プローチ速度、あるいは、着陸点が、所定の範囲の中にない場合には、少なくと
も部分的に禁止される。その外側に完全な禁止が存在する境界、すなわち、完全
な制動を生じさせるブレーキ禁止手段の禁止が存在する。単に部分的な禁止を生
ずる別の境界、すなわち、通常よりもより多くのブレーキが作動するが、総ての
ブレーキが作動する訳ではない境界が存在する。装置は、タッチダウンの前に、
パラメータを検知し、また、フライト及びこれに関連するパラメータが、1又は
それ以上の所定の境界の中にあるか否かを予め選択するあるいは予め確立するこ
とができる。
本発明の別の目的は、運転上の安全性を維持することができる限り、着陸滑走
の間に総ての使用可能なブレーキではなく、少なくとも1つのブレーキを作動さ
せることにより、着陸滑走時の全体的な磨耗を減少させることであり、そのよう
な手段は更に検討される。
従来は、(1)最大タキシング速度を表す上方速度敷居値の上方では、運転上
の安全性を確保するために、総てのブレーキを作動させるか、(2)EPO44
3213A2におけるように、追加の安全特性の利益を用いずに、選択的な制動
を作動敷居値の上方で継続するか、あるいは、(3)米国特許第5172960
号におけるように、第2のマニュアルオーバーライド装置によって、唯一の安全
特性を与える、ということが教示されている。
本発明は、特に、(1)航空機の外部環境の以下のパラメータの中の少なくと
も1つを表すトランスジューサの信号に応答して、選択的な制動作用において、
追加のブレーキを作動させるための自動手段と、
(a)他の乗物の接近度、
(b)当該航空機に関する、他の乗物又は物体の相対速度、
(c)タイヤ/地面間の摩擦係数、
(d)空港の範囲内での航空機の位置、
(e)他の重要な作動要件、及び、
(f)外部信号発生手段、
また、(2)外部環境を表す少なくとも1つの上記信号と以下の如き航空機の少
なくとも1つの特性を表すトランスジューサの信号との間の相互作用とを提供す
る。
(a)航空機速度、
(b)車輪速度、
(c)航空機の総重量、及び、
(d)ブレーキディスク・アセンブリの磨耗度、
これらの選択は、洗練されたオーバーライド装置を提供し、該装置は、カスケ
ード作動装置が、航空機の安全性を常に維持することのできる態様でだけ作動す
ることを確実にすることができる。
従って、多数のブレーキを選択することができ、また、航空機の制動作用が必
要とされる場合には、そのようなブレーキの比例的な作動又は漸増的な作動を採
用することができる。使用すべきブレーキの数は、予め選択されるのではなく、
ブレーキの作動が必要とされる特定の時点に、航空機の作動パラメータによって
決定することができる。選択された複数のブレーキは、上に説明した種々のパラ
メータの中の1又はそれ以上のパラメータに従って、順次調節することができる
。
適宜な接近手段が回転し、総ての必要な方向を確実に走査することができる。
上述のための適宜なブレーキ制御装置は、電子制御ボックスと、マイクロプロ
セッサ又は専用の着陸ギアコンピュータとを備えるが、航空機にカスケード作動
手順を用いる際には、ブレーキの作動は、他の航空機のシステム及び装置に関連
して制御することができ、また、他の航空機のシステム及び装置の制御又は作動
に関連して使用することができる。
システムフォールト(システムの故障)の耐空性の前後関係により、すなわち
、着陸操作の間に幾つかのブレーキだけが作動するので、複数の識別手段を設け
、選択的な制動装置に冗長の手段を組み込むのが好ましい。
ランディング操作とタキシング操作との間の識別は、航空機の中に収容される
、あるいは、航空機の外部に装着される手段によって行うことができ、該手段は
、航空機が浮揚しているかあるいは着陸しているかを識別する。
上記識別プロセスは、航空機が着陸しようとしているか、あるいは、既に着陸
してしまっているかを認識する手段を含むことができる。該手段は、例えば、エ
アブレーキの配備によって、あるいは、エンジン制御装置の作動によって、緊急
着陸を表すシーケンスで、飛行又は飛行表面制御装置の作動によって、トリガさ
れる。別の手段が、上記制御装置の作動の結果に応答することができる、すなわ
ち、下降速度がある敷居値よりも小さくなった(航空機のタッチダウンを表す)
時に、トリガされる。この手段は、上記速度が、タッチダウンの際の車輪の回転
を表す敷居値よりも大きくなった時に、1又はそれ以上の車輪速度センサによっ
てトリガされる。航空機の着陸又は緊急着陸は、地上の接近警報/信号発生装置
によって、検知することができる。
上述の1又はそれ以上のトリガ手段を、タイミング遅延手段と組み合わせて収
容することができ、該遅延手段は、遅延期間の間に選択的な制動装置の作動を禁
止するに十分な長さを有しており、これにより、航空機が、選択的な制動装置が
実行される前に、その着陸滑走を完了することを確実にする。
別の構成においては、上記トリガ手段は、航空機速度検知手段を作動させるこ
とができ、該航空機速度検知手段は、航空機の速度がある敷居値よりも小さくな
るまで、選択的なブレーキ作動手段の作用を禁止する。この場合には、選択的な
制動機能は、一定の速度での作動を開始させる。航空機の速度は、当業界で標準
的に行われているように、航空機の車輪速度を測定することにより、決定するこ
とができる。
選択的なブレーキ作動手段の作用は、どのような航空機の速度においても、ア
ンチ・スキッド制御装置(すなわち、ブレーキ作動圧力を制限する緩衝圧力)が
作動している場合に、禁止することができる。
上述のトリガ手段は、単独又は組み合わせて(これにより、全体的な信頼性が
向上する)作動することができ、また、ランディング/タキシングモードの差、
0び、それ自体は周知の選択的な制動作用禁止手段と組み合わせて使用すること
ができる。
航空機の運転状態は、航空機の中にあるいは航空機の外側に設けられた圧力計
によって監視することができ、該圧力計は、航空機の外側の大気圧を測定する。
大気圧がある敷居値を越えた場合にだけ、選択的な制動を行うことができ、従っ
て、航空機が標高の高い空港/エアフィーフドで運転している間には、選択的な
制動を阻止することができる。これは、特に望ましい追加の安全特性である。
同様に、航空機の運転状態は、温度測定装置によって監視することができ、該
温度測定装置は、航空機の外側の温度を測定し、選択的な制動は、そのような温
度が、例えば0°Cの敷居値よりも高い場合にだけ、許容されるようにすること
ができる。
【手続補正書】特許法第184条の8
【提出日】1995年6月6日
【補正内容】
明細書翻訳文第1頁第1行から第4頁第11行の記載(原文1ページから3ペー
ジの記載に相当)を以下の通り訂正する。
『 明細書
航空機用ブレーキの選択的な連動操作
本発明は、複数のカーボンブレーキを制御するための、航空機用ブレーキの制
御装置、並びに、該ブレーキ制御装置と作動的に関連して設けられた複数のカー
ボンブレーキを備える、航空機用制動装置に関する。
航空機を迅速且つ経済的に停止させる能力は、非常に重要であり、RTO(拒
否された又は棄却された離陸:refused or rejected ta
ke−off)状態においては、動いている航空機を休止させるためには、極め
て大きな運動エネルギを消失させなければならない。エンジン逆推力装置(エン
ジン・スラストリバーサ)を作動させることにより、また、航空機の車輪ブレー
キを作動させることにより、航空機の速度を減少させ、これにより、抗力によっ
て、運動エネルギが消失する。上記抗力は、航空機の翼に設けられるエアブレー
キ又は速度ブレーキを使用することにより、増大させることができる。
しかしながら、幸運にして、RTO状態における非常に大きなエネルギブレー
キの作動は希な事態であり、従って、全体的なブレーキ作動の経済性の決定にお
ける役割を殆ど果たさない。
カーボンブレーキディスクの磨耗速度は、ブレーキが作動した後に消失するエ
ネルギに比例せず、ブレーキに対するエネルギの入力が小さい時には、ブレーキ
の磨耗が、不釣り合いに大きいことが、現在認識されている。その結果、必要と
されるブレーキ作用が比較的小さい場合には、限定された数のブレーキだけを作
動させることが有益である。
タキシング作用の間には、限定された数のブレーキだけを作動させ、着陸滑走
においては、総ての使用可能なブレーキを作動させる考えは、英国特許第221
6209B号(GB2216209B)及び米国特許第4986610号(US
4986610)に既に開示されている。そのような考えは、ブレーキを不作動
にする選択的な操作、あるいは、タクシーブレーキ選択として、種々に記載され
ている。
本発明は、その特徴の1つによれば、複数のカーボンブレーキと、これらブレ
ーキを選択的に作動させるブレーキ作動手段と、その瞬間の制動レベルの要求を
表す少なくとも1つの信号に応じて、選択的な制動操作で、追加のブレーキを自
動的に作動させるための制御手段とを備え、該制御手段が、航空機を安全に制御
するに必要な上記その瞬間の制動レベルの要求の関数として、ある数のブレーキ
を選択して作動させるようになされている、航空機制動装置が提供される。
本発明の別の特徴によれば、本発明は、複数のブレーキと、与えられた制御信
号に応じて上記ブレーキを作動させるブレーキ作動手段と、制御手段とを備え、
該制御手段が、フライトスペクトルの段階で不作動とすることのできるブレーキ
の数を限定するように作動可能であり、これにより、不作動とされるブレーキの
数が、任意の時間における航空機の状態に適用可能な監視された条件の関数であ
り、従って、航空機の全体的な安全性が阻害されないようになされた、航空機制
動装置を提供する。
本航空機制動装置は、地上の遠隔信号発生手段によって作動される機上のブレ
ーキ制御実行手段によって、少なくとも部分的に制御される。
上記装置は、航空機の滑走路とその補助誘導路との間の連結部に位置する信号
発生手段に応答して、選択的なブレーキ作動手段を作動させるために使用するこ
とができる。滑走路の部分を囲むか、あるいは、滑走路の部分の境界を同様に定
め、選択的なブレーキ手段すなわち制動手段の作動状態が、航空機が指定された
滑走路の領域の中で運転されているか否かの関数であるようにすることが考えら
れる。
2以上の滑走路を有する空港においては、別の補助制御装置を設けて、複数の
限定された遠隔信号発生手段から選択するようにすることができる。そのような
選択(又は禁止)は、与えられた滑走路が運転に使用されているか否かの関数と
することができる。
上記遠隔信号発生手段は、他の選択的なブレーキ作動手段と組み合わせて使用
することができる。
上記制御装置は、機上のデータバンクを備えることができ、該データバンクは
、当該航空機が頻繁に飛行する空港に関連する条件に関する情報を記憶し、また
、選択的なブレーキ制御装置すなわち制動制御装置は、そのようなデータバンク
から入力を受け取ることができる。
従って、使用の際には、航空機が着陸する前には、滑走路の長さ、空港の標高
、並びに、周囲温度、滑走路の状態(ドライ(乾燥状態)/ウエット(湿り状態
)/アイシー(氷の状態))の如き種々のパラメータのような、一定のパラメー
タを考慮して、作動させるべき最小割合のブレーキを予め設定することができる
。
本発明は更に、全部でN個のブレーキを有し、より少ない数のブレーキn1,
n2....nxが選択的に作動され、N>nx>n2>n1である、多車輪型の航
空機が、タキシングしている間に、該航空機のブレーキを作動させる方法であっ
て、
タキシングの間に安全に航空機を制御するために最初に必要とされる最小数n1
のブレーキで航空機を選択的に作動させる工程と、
上記n1のブレーキによって与えることのできるブレーキ力に対する追加のブ
レーキ力を少なくとも必要とする可能性のある条件を検知する工程と、
n1からn2まで選択的に作動されるブレーキの数を増加させることにより、追
加のブレーキ力を徐々にすなわち漸増的に与える工程と、
更に追加のブレーキ力の存在を必要とする条件を検知する工程と、
更に追加のブレーキ力を必要とする条件に応じて、上記更に追加のブレーキ力
の継続を必要とする条件が存在する間は、選択的に作動されるブレーキの数をn2
からnxまで徐々にすなわち漸増的に増加させる工程とを備える、方法を提供す
る。
本発明はまた、複数のカーボン・ディスクフルーキを有する制動装置を備える
タイプの航空機の速度を減少させるための方法も提供し、この方法においては、
航空機のその瞬間の制動要求に従って、航空機を安全に制御するように、最小数
のブレーキを選択して作動させる。
本発明のブレーキ制御装置は、特定の空港において、航空機を安全に制御する
ために必要とされるブレーキの最小数n1を決定するように、プログラムするこ
とができる。航空機に装着された全部でN個のブレーキの中で、n1ブレーキが
最初に作動すると、例えば、1又はそれ以上の上記n1ブレーキのアンチスキッ
ド作用(滑り止め)を示す入力信号を受信した後に、航空機が完全に安全に作動
し続けることができる限り、選択的に作動されるブレーキの数が、n2まで増大
される(N>n2>n1)。同様に、1又はそれ以上のn1ブレーキにアンチスキ
ッド作用が引き続き生じた場合、あるいは、更に選択的に作動される追加のn2
−n1ブレーキにアンチスキッド作用が生じ始めた場合には、選択的に作動され
るブレーキの数は、n3(n3>n2>n1)まで増大される。より一般的に言えば
、選択的に作動されるブレーキの数は、n1からnx(N>nx>n1)まで漸増的
に増大される。』
明細書翻訳文第5頁第7行乃至第6頁第6行までの記載(原文明細書5ページの
記載に相当)を以下の通り訂正する。
『 ブレーキ制御装置は、エアブレーキ配備制御装置、及び、エンジン逆推力制
御装置に連結することができ、これにより、上述のような他の特徴が作動可能な
時には常に、完全なブレーキ作用がもたらされる。
航空機の仕様を設定する際には、設計者は、最悪のシナリオに対して設計しな
ければならない。
設計者は、モデル範囲の中に新しい変数を導入するので、プログラムの間に生
ず得る、同様な航空機の最大離陸重量(TO)の増大を考慮しなければならない
。一般的である10%の最大TO重量の増大に対しては、離陸に必要とされる大
きな揚力を発生させるために、より大きなTO速度が必要とされるので、ブレー
キエネルギの要求は、20%増大する。
設計者はまた、例えば、メキシコシティ又はデンバーのように、標高が高く暑
い位置にある空港の条件に対応する、極端な条件の下で使用することのできるブ
レーキを特定する必要がある。
設計者は、また、航空機が、比較的短い滑走路を有する空港で着陸及び離陸で
きる機能を有するようにする必要がある。
その結果、実際の着陸条件が、設計仕様の要件よりもかなり容易である場合が
多い。また、フライトの終わりには、航空機の燃料が消費されているので、着陸
の条件は常に、棄却された離陸条件よりもかなり容易である。
選択的なブレーキ制御装置の作動は、例えば、フライト、パラメータが正常で
あるというような、条件的なものである。従って、装置は、例えば、航空機のア
プローチ速度、あるいは、着陸点が、所定の範囲の中にない場合には、少なくと
も部分的に禁止される。その外側に完全な禁止が存在する境界、すなわち、完全
な制動を生じさせるブレーキ禁止手段の禁止が存在する。単に部分的な禁止を生
ずる別の境界、すなわち、通常よりもより多くのブレーキが作動するが、総ての
ブレーキが作動する訳ではない境界が存在する。装置は、タッチダウンの前に、
パラメータを検知し、また、フライト及びこれに関連するパラメータが、1又は
それ以上の所定の境界の中にあるか否かを予め選択するあるいは予め確立するこ
とができる。』
請求の範囲の差しかえ
請求の範囲
1.複数のカーボンブレーキと、これらブレーキを選択的に作動させるブレー
キ作動手段と、その瞬間の制動レベルの要求を表す少なくとも1つの信号に応じ
て、追加のブレーキを選択的な制動作用で自動的に作動させるための制御手段と
を備え、該制御手段が、航空機を安全に制御するために必要な前記瞬間的な制動
レベルの要求の関数として、ブレーキの数を選択して該ブレーキを作動させるよ
うになされていることを特徴とする航空機制動装置。
2.複数のカーボンブレーキと、与えられた制御信号に応じて前記ブレーキを
作動させるためのブレーキ作動手段と、制御手段とを備え、該制御手段が、フラ
イトスペクトルの段階において不作動とすることのできるブレーキの数を制限す
るように作動可能であり、これにより、不作動とされたブレーキの数が、任意の
時間に航空機の状態に適用可能な監視された条件の関数であり、従って、航空機
の全体的な安全性が損なわれないようになされたことを特徴とする航空機制動装
置。
3.請求項1又は2の航空機制動装置において、前記制御手段は、前記ブレー
キ作動手段に与えられた制御信号が、使用可能な最大制動の要求を表す場合に、
前記ブレーキのいずれも禁止しないようになされていることを特徴とする航空機
制動装置
4.請求項3の航空機制動装置において、前記制御手段は、前記ブレーキ作動
手段に与えられる制御信号が、使用可能な最大制動の要求を表す場合にだけ、前
記フライトスペクトルのランディング段階の間に、前記いずれのブレーキも禁止
しないようになされたことを特徴とする航空機制動装置。
5.請求項3又は4の航空機制動装置において、前記制御手段は、前記フライ
トスペクトルの少なくともタキシング・イン段階の間に、前記ブレーキ作動手段
に与えられた制御信号が、使用可能な最大制動の要求を表す場合には、特定の割
合を越えない幾つかのブレーキを禁止するようになされていることを特徴とする
航空機制動装置。
6.請求項1、2又は3の航空機制動装置において、前記制御手段は、漸増的
に作動するようになされており、これにより、前記ブレーキ作動手段に与えられ
た制御信号が変化すると、禁止されるブレーキの数が、一時に1つのブレーキの
割合で漸増的に変化することを特徴とする航空機制動装置。
7.請求項1、2又は3の航空機制動装置において、前記制御装置は、漸増的
に作動するようになされており、これにより、前記ブレーキ作動手段に与えられ
た制御信号が変化すると、禁止されるブレーキの数が、一時に2つのブレーキの
割合で漸増的に変化することを特徴とする航空機制動装置。
8.請求項7の航空機制動装置において、前記2つのブレーキが、航空機の前
後方向の長手方向の中心線の右側及び左側にそれぞれ位置していることを特徴と
する航空機制動装置。
9.請求項1乃至8のいずれかの航空機制動装置において、異なるブレーキ作
動圧力が、別個のブレーキに与えられることを特徴とする航空機制動装置。
10.請求項9の航空機制動装置において、個々のブレーキが、連動して作用す
るようになされており、総ての作動しているブレーキの温度が、実際上可能な限
り迅速に均等化するように選択された態様で、異なるブレーキ作動圧力が、個々
のブレーキに与えられることを特徴とする航空機制動装置。
11.請求項1乃至10のいずれかの航空機制動装置において、前記制動レベル
の要求が、航空機の外部環境のパラメータの中の少なくとも1つのパラメータの
関数であることを特徴とする航空機制動装置。
12.請求項11の航空機制動装置において、前記少なくとも1つのパラメータ
が、他の乗物の接近度、当該航空機に関する他の乗物又は物体の相対速度、タイ
ヤ/地面間の摩擦係数、空港の所定の領域又は位置に対する航空機の位置、及び
、外部信号発生手段から成る群から選択されたパラメータであることを特徴とす
る航空機制動装置。
13.請求項1乃至12のいずれかの航空機制動装置において、前記制動レベル
の要求が、航空機又はその作用の少なくとも1つのパラメータ特性の関数である
ことを特徴とする航空機制動装置。
14.請求項13の航空機制動装置において、前記パラメータが、航空機の速度
、車輪の速度、航空機の総重量、及び、ブレーキディスク・アセンブリの磨耗度
か
ら成る群から選択されたパラメータであることを特徴とする航空機制動装置。
15.請求項11乃至14のいずれかの航空機制動装置において、前記パラメー
タの少なくとも1つに関連する信号に応答して、選択的な制動操作で追加のブレ
ーキを作動させるための、自動手段を備えることを特徴とする航空機制動装置。
16.請求項1乃至15のいずれかの航空機制動装置において、前記制御信号が
、遠隔の信号発生に応答することを特徴とする航空機制動装置。
17.請求項1乃至16のいずれかの航空機制動装置において、可能性のある複
数の航空機ランディング箇所の各々の特性に関する情報を記憶する電子データベ
ースと、セレクタ手段とを備え、これにより、該セレクタ手段の設定に応じて、
前記データの記憶が、選択的に作動して、前記制御手段の特定の作動パラメータ
を決定することを特徴とする航空機制動装置。
18.請求項1乃至17のいずれかの航空機制動装置において、接近度検知手段
を備え、これにより、前記制御手段の作用が、前記接近度手段からの信号の関数
であることを特徴とする航空機制動装置。
19.請求項1の航空機制動装置において、明細書に実質的に記載した特徴を備
えることを特徴とする航空機制動装置。
20.請求項1乃至19のいずれかの航空機制動装置において、前記ブレーキ作
動手段が、航空機の機上に設けられ、遠隔信号発生手段からの信号に少なくとも
部分的に応答することを特徴とする航空機制動装置。
21.請求項20の航空機制動装置において、前記遠隔信号発生手段が、地上の
遠隔信号発生手段であることを特徴とする航空機制動装置。
22.請求項21のブレーキ制御装置において、当該装置が、航空機の滑走路と
補助誘導路との間に位置する信号発生手段に応答して、選択的なブレーキ作動手
段を作動させるように作動可能であることを特徴とするブレーキ制御装置。
23.請求項21又は22の航空機用ブレーキ制御装置において、前記作動態様
が、航空機が滑走路の指定された領域の中で運転されているか否かの関数である
ことを特徴とする航空機用ブレーキ制御装置。
24.請求項23の航空機用ブレーキ制御装置において、複数の遠隔信号発生手
段の中の特定の数から選択するように作動可能な、補助制御装置を備えることを
特徴とする航空機用ブレーキ制御装置。
25.請求項19の航空機用ブレーキ制御装置において、本明細書に実質的に記
載した特徴を備えることを特徴とする航空機用ブレーキ制御装置。
26.全部でN個のブレーキを有し、より少ない数のブレーキn1,n2....
nxが選択的に作動され、N>nx>n2>n1である、多車輪型の航空機が、タキ
シングしている間に、該航空機のブレーキを作動させる方法であって、
タキシングの間に安全に航空機を制御するために最初に必要とされる最小数n1
のブレーキで航空機を選択的に作動させる工程と、
前記n1のブレーキによって与えることのできるブレーキ力に対する追加のブ
レーキ力を少なくとも必要とする可能性のある条件を検知する工程と、
n1からn2まで選択的に作動されるブレーキの数を増加させることにより、追
加のブレーキ力を徐々にすなわち漸増的に与える工程と、
更に追加のブレーキ力の存在を必要とする条件を検知する工程と、
更に追加のブレーキ力を必要とする条件に応じて、前記更に追加のブレーキ力
の継続を必要とする条件が存在する間は、選択的に作動されるブレーキの数をn2
からnxまで徐々にすなわち漸増的に増加させる工程とを備えることを特徴とす
る方法。
27.請求項26の方法において、前記制御手段が、作動の安全性に一致する最
大数のブレーキを禁止するように作動することを特徴とする方法。
28.請求項26又は27の方法において、前記制御手段は、フライトスペクト
ルの複数の段階において不作動とされるブレーキの数及び/又は割合を制限する
ように作動可能であると共に、前記段階の間に作動可能な数及び/又は割合が、
特定の時点における航空機の状態に適用可能な条件に応答して、更に調節するよ
うに作動可能であることを特徴とする方法。
29.複数のカーボン・ディスクブレーキを有する制動装置を備えるタイプの航
空機の速度を減少させる方法であって、航空機のその瞬間の制動要求に従って、
航空機を安全に制御するように、最小数のブレーキを選択して作動させることを
特徴とする方法。
30.請求項29の方法において、アンチスキッド作用を監視する工程と、アン
チスキッド作用が生じた場合に、該アンチスキッド作用が、なくなるまで、ある
いは、指定された数nxの作動するブレーキに対して予め選択された敷居値より
も小さくなるまで、作動するブレーキの数を徐々にすなわち漸増的に増大させる
工程とを備えることを特徴とする方法。
31.請求項29又は30の方法において、スキッド条件の出現が既知であるパ
ラメータを監視し、スキッド条件の出現が予測される時に、あるいは、スキッド
条件の発生が継続する間に、作動するブレーキの数を徐々にすなわち漸増的に増
大させる工程を備えることを特徴とする方法。
32.請求項29又は30の方法において、増大したブレーキ力の要求が依存す
ることが分かっている条件を監視し、増大したブレーキ力に対する潜在的な要求
を検知した場合に、作動が禁止されていたブレーキの少なくとも幾つか又は総て
を作動させる工程を備えることを特徴とする方法。
33.請求項26乃至32のいずれかの方法において、特定の条件が発生すると
、総てのブレーキが作動されることを特徴とする方法。
34.請求項33の方法において、前記特定の条件が、エアブレーキの配備装置
制御の作用、あるいは、エンジンの逆推力制御の作用であることを特徴とする方
法。
35.請求項26又は29の航空機制動衾置のカーボン・ディスクブレーキを作
動させる方法において、本明細書に実質的に記載した特徴を備えることを特徴と
する方法。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE,
DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M
C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG
,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN,
TD,TG),AT,AU,BB,BG,BR,BY,
CA,CH,CZ,DE,DK,ES,FI,GB,H
U,JP,KP,KR,KZ,LK,LU,MG,MN
,MW,NL,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,
SD,SE,SK,UA,US,VN
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1.複数のカーボンブレーキと、与えられた制御手段に応答して、前記ブレー キを作動させるためのブレーキ作動手段と、該ブレーキ作動手段に与えられた少 なくとも1つの制御信号が、その所定の制御信号敷居値を超えている場合に、予 め選択された数のブレーキの作用を禁止する制御手段とを備え、該制御手段が、 航空機の制動レベルの要求に関連して、複数のブレーキの少なくとも1つを禁止 することができ、前記制御手段が、タキシング・アウト、テークオフ、ランディ ング及びタキシング・インを含むフライトスペクトルの各々の段階において不作 動とすることのできるブレーキの数及び/又は割合を制限するように作動可能で あると共に、不作動とされたブレーキの数及び/又は割合が、任意の時間におい て航空機の状態に適用可能な監視された条件の関数であるように、作動可能であ り、これにより、航空機の全体的な安全性を損なわないようになされたことを特 徴とする航空機制動装置。 2.請求項1の航空機制動装置において、前記制御手段は、前記ブレーキ作動 手段に与えられた制御信号が、使用可能な最大制動の要求を表す場合には、いず れのブレーキも禁止しないようになされていることを特徴とする航空機制動装置 。 3.請求項2の航空機制動装置において、前記制御手段は、前記フライトスペ クトルのランディング段階の間に、前記ブレーキ作動手段に与えられた制御信号 が、使用可能な最大制動の要求を表す場合には、いずれのブレーキも禁止しない ようになされていることを特徴とする航空機制動装置。 4.請求項2又は3の航空機制動装置において、前記制御手段は、前記フライ トスペクトルの少なくともタキシング・イン段階の間に、前記ブレーキ作動手段 に与えられた制御信号が、使用可能な最大制動の要求を表す場合には、特定の割 合を越えない幾つかのブレーキを禁止するようになされていることを特徴とする 航空機制動装置。 5.請求項1又は2の航空機制動装置において、前記制御手段は、漸増的に作 動するようになされており、これにより、前記ブレーキ作動手段に与えられた制 御信号が変化すると、禁止されるブレーキの数が、一時に1つのブレーキの割合 で漸増的に変化することを特徴とする航空機制動装置。 6.請求項1又は2の航空機制動装置において、前記制御装置は、漸増的に作 動するようになされており、これにより、前記ブレーキ作動手段に与えられた制 御信号が変化すると、禁止されるブレーキの数が、一時に2つのブレーキの割合 で漸増的に変化することを特徴とする航空機制動装置。 7.請求項6の航空機制動装置において、前記2つのブレーキが、航空機の前 後方向の長手方向の中心線の右側及び左側にそれぞれ位置していることを特徴と する航空機制動装置。 8.請求項1乃至7のいずれかの航空機制動装置において、異なるブレーキ作 動圧力が、別個のブレーキに与えられることを特徴とする航空機制動装置。 9.請求項8の航空機制動装置において、個々のブレーキが、連動して作用す るようになされており、総ての作動しているブレーキの温度が、実際上可能な限 り迅速に均等化するように選択された態様で、異なるブレーキ作動圧力が、個々 のブレーキに与えられることを特徴とする航空機制動装置。 10.請求項1乃至9のいずれかの航空機制動装置において、前記制動レベルの 要求が、航空機の外部環境のパラメータの中の少なくとも1つのパラメータの関 数であることを特徴とする航空機制動装置。 11.請求項10の航空機制動装置において、前記少なくとも1つのパラメータ が、他の乗物の接近度、当該航空機に関する他の乗物又は物体の相対速度、タイ ヤ/地面間の摩擦係数、空港の所定の領域又は位置に対する航空機の位置、及び 、外部信号発生手段から成る群から選択されたパラメータであることを特徴とす る航空機制動装置。 12.請求項1乃至11のいずれかの航空機制動装置において、前記制動レベル の要求が、航空機又はその作用の少なくとも1つのパラメータ特性の関数である ことを特徴とする航空機制動装置。 13.請求項12の航空機制動装置において、前記パラメータが、航空機の速度 、車輪の速度、航空機の総重量、及び、ブレーキディスク・アセンブリの磨耗度 から成る群から選択されたパラメータであることを特徴とする航空機制動装置。 14.請求項10乃至13のいずれかの航空機制動装置において、前記パラメー タの少なくとも1つに関連する信号に応答して、選択的な制動操作で追加のブレ ーキを作動させるための、自動手段を備えることを特徴とする航空機制動装置。 15.請求項1乃至14のいずれかの航空機制動装置において、前記制御信号が 、遠隔の信号発生に応答することを特徴とする航空機制動装置。 16.請求項1乃至15のいずれかの航空機制動装置において、可能性のある複 数の航空機ランディング箇所の各々の特性に関する情報を記憶する電子データベ ースと、セレクタ手段とを備え、これにより、該セレクタ手段の設定に応じて、 前記データの記憶が、選択的に作動して、前記制御手段の特定の作動パラメータ を決定することを特徴とする航空機制動装置。 17.請求項1乃至16のいずれかの航空機制動装置において、接近度検知手段 を備え、これにより、前記制御手段の作用が、前記接近度手段からの信号の関数 であることを特徴とする航空機制動装置。 18.請求項1の航空機制動装置において、明細書に実質的に記載した特徴を備 えることを特徴とする航空機制動装置。 19.地上の遠隔信号発生手段によって作動可能な機上のブレーキ制御実行手段 によって、その作用が少なくとも部分的に制御される航空機用ブレーキ制御装置 。 20.請求項19のブレーキ制御装置において、当該装置が、航空機の滑走路と 補助誘導路との間に位置する信号発生手段に応答して、選択的なブレーキ作動手 段を作動させるように作動可能であることを特徴とするブレーキ制御装置。 21.請求項19又は20の航空機用ブレーキ制御装置において、前記ブレーキ 制御実行手段の作動態様が、航空機が滑走路の指定された領域の中で運転されて いるか否かの関数であることを特徴とする航空機用ブレーキ制御装置。 22.請求項21の航空機用ブレーキ制御装置において、複数の遠隔信号発生手 段の中の特定の数から選択するように作動可能な、補助制御装置を備えることを 特徴とする航空機用ブレーキ制御装置。 23.請求項19の航空機用ブレーキ制御装置において、本明細書に実質的に記 載した特徴を備えることを特徴とする航空機用ブレーキ制御装置。 24.全部でN個のブレーキを有し、N>nx>n2>n1の場合に、各々のブレ ーキn1,n2....nxが選択的に作動される、多車輪型の航空機が、タキシ ングしている間に、該航空機のブレーキを作動させる方法であって、 タキシングの間に、該航空機をn1のブレーキで作動させる工程と、 追加の力を少なくとも潜在的に必要とする条件を検知する工程と、 追加のブレーキ力を徐々にすなわち漸増的に与えて、n1からn2へ増大させる 工程と、 追加のブレーキ力を必要とする条件が引き続き存在するか否かを検知する工程 と、 追加のブレーキ力を必要とする条件が引き続き存在する間は、ブレーキ力を徐 々にすなわち漸増的にn2からnx、まで増大させる工程とを備えることを特徴と する方法。 25.請求項24の方法において、前記制御手段が、作動の安全性に一致する最 大数のブレーキを禁止するように作動することを特徴とする方法。 26.請求項24又は25の方法において、前記制御手段は、フライトスペクト ルの複数の段階において不作動とされるブレーキの数及び/又は割合を制限する ように作動可能であると共に、前記段階の間に作動可能な数及び/又は割合が、 特定の時点における航空機の状態に適用可能な条件に応答して、更に調節するよ うに作動可能であることを特徴とする方法。 27.複数のカーボン・ディスクブレーキを備える航空機制動装置を制御する方 法において、与えられた制御信号に応答して前記ブレーキを作動させるためのブ レーキ作動手段を準備する工程と、複数のブレーキのいずれかを禁止するための 制御手段を準備する工程と、航空機のブレーキレベルの要求に応答して、前記ブ レーキレベルの要求の関数として選択された数のブレーキを禁止するように、前 記制御手段を配列する工程とを備えることを特徴とする方法。 28.請求項27の方法において、アンチスキッド作用を監視する工程と、アン チスキッド作用が生じた場合に、該アンチスキッド作用が、なくなるまで、ある いは、指定された数n1の作動するブレーキに対して予め選択された敷居値より も小さくなるまで、作動するブレーキの数を徐々にすなわち漸増的に増大させる 工程とを備えることを特徴とする方法。 29.請求項27又は28の方法において、スキッド条件の出現が既知であるパ ラメータを監視し、スキッド条件の出現が予測される時に、あるいは、スキッド 条件の発生が継続する間に、作動するブレーキの数を徐々にすなわち漸増的に増 大させる工程を備えることを特徴とする方法。 30.請求項27又は28の方法において、増大するブレーキ力の要求が依存す ることが分かっている条件を監視する工程と、増大するブレーキ力に対する潜在 的な要求を検知した場合に、その作動が禁止されていたブレーキの少なくとも幾 つか又は総てを作動させるように、前記制御手段を配列する工程を備えることを 特徴とする方法。 31.請求項24乃至30のいずれかの方法において、前記制御手段は、特定の 条件が発生した場合に、総てのブレーキを作動させることを特徴とする方法。 32.請求項31の方法において、前記特定の条件が、エアブレーキの配備装置 制御の作用、あるいは、エンジンの逆推力制御の作用であることを特徴とする方 法。 33.請求項24又は27の航空機制動装置のカーボン・ディスクブレーキを作 動させる方法において、本明細書に実質的に記載した特徴を備えることを特徴と する方法。
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