JPH08511096A - 被検体−応答性ktp組成物及び方法 - Google Patents

被検体−応答性ktp組成物及び方法

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JPH08511096A JP7500835A JP50083595A JPH08511096A JP H08511096 A JPH08511096 A JP H08511096A JP 7500835 A JP7500835 A JP 7500835A JP 50083595 A JP50083595 A JP 50083595A JP H08511096 A JPH08511096 A JP H08511096A
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、被検体−応答性組成物、及びこれらの組成物を使用する被検体検出方法に関し、そして更に特別には、リン酸チタニルカリウム(KTP)及びその類似化合物を基にしたこのような組成物にそして物質のピエゾ電気及び光学特性を基にした被検体の検出方法に関する。

Description

【発明の詳細な説明】 被検体−応答性KTP組成物及び方法 発明の分野 本発明は、被検体−応答性組成物、及びこれらの組成物を使用する被検体検出 方法に関し、そして更に特別には、リン酸チタニルカリウム及びその類似化合物 を基にしたこのような組成物に関する。 発明の背景 ナノモル領域の化学的及び生物学的物質を検出するために、当該技術分野では 種々の検出方法が開発されたが、このような方法は、健康管理から廃物処理まで の範囲の分析的応用において増え続ける利用性を有する。一つのこのような一般 的方法は、一般にはピエゾ電気変換器として知られているピエゾ電気(圧電)物 質、そしてこれよりは少ない程度では光学物質を基にしている。生物学的システ ムの成分を検出するための典型的な光学方法は、ヨーロッパ特許出願公開第26 1 642号明細書に記載されている。典型的なピエゾ電気方法は、米国特許第 4,236,893号、米国特許第4,314,821号及びヨーロッパ特許出 願公開第215 669号明細書に記載されている。 それらの表面での質量、粘度及び密度の小さな変化を検出するピエゾ電気変換 器の能力は、非常に少ない量の物質の測定を溶液中で行わなければならない分析 ツールとしてそれらを特に有用にした。石英を基にした、二つの金属励起電極の 間に挟まれたATカットの石英結晶から成る典型的なピエゾ電気変換器は、Ka rubeら、米国特許第4,789,804号明細書に記載されている。この特 許によれば、溶液中の被検体の濃度は、石英ベースのデバイスの表面上に固定さ れたレセプター物質 に付加された被検体の重量によって引き起こされ、そこで発生した体積せん断( bulk shear)音波の共鳴周波数の変化を基にして計算された。 溶液環境中では有用なツールであるけれども、ありきたりのピエゾ電気及び/ 又は光学物質は、検出されるべき被検体に対する特異性を与えるためにはかなり の複雑な表面改質を受けなければならない。検出されるべき被検体が、事実、生 物学的である場合には、バイオレセプター剤(抗原、抗体又はその他のリガンド )を何とかしてピエゾ電気物質の表面上に固定しなければならない。このような レセプター剤の普通に使用されるピエゾ電気物質、例えば、石英の表面への直接 の取り付けは、一般的にはうまく行かないことが見い出されたので、レセプター の固定を容易にするために種々の表面改質が開発された。表面改質の一つの方法 は、例えば、Eiglerらの米国特許第5,077,210号におけるような 、シラン及びヘテロ二官能性架橋剤の使用を必要とする。 液体被検体のタイプ、例えば未知の物質の粘度測定のために利用されるピエゾ 電気変換器は、未知の物質、通常は液体中への体積せん断音波の発生及び伝搬を 含む。例えば、G.Harrisonら、“実験物理の方法(Methods of Exper imental Physics)”、19巻、3章、137〜171頁を参照されたい。体積 せん断音波の低い周波数及び液体中での大きな伝搬損失のために、測定の感度は 限られる。最近、表面弾性波、例えばRayleigh、Bleustein− Gulyaev、及びLove波が、このような波を使用する測定のもっと高い 感度のために、オーバーレイ薄膜(液体)のパラメーターを検出(測定)するた めに使用された。例えば、Hank Wohltjen、“センサー及びアク チュエーター(Sensors and Actuators)”、5、307〜324、1984; Yu A.Kosevich及びE.S.Syrkin,Sov.Phys.A coust.36(1)、28〜30、1990年1月〜2月;P.Kielc zynski及びR.Plowiec,J.Acoust.Soc.AM.86 (2)、818〜827、1989年8月を参照されたい。表面音波(SAW) は蒸気相検出用に関して高い感度を有するけれども、それらは、オーバーレイ液 体への大きな放射損失のために、液体検出用、例えばバイオ検出及び粘度測定の ためには適切ではない。例えば、A.J.Ricco及びS.J.Martin ,Appl.Phys.Lett,50(21),1474(1987)を参照 されたい。それ故、SAW波に加えて、液体中への大きな放射損失を受けず、そ の結果オーバーレイ物質の完全な機械的特性、例えば弾性率及び粘度を得ること ができる、利用可能なせん断モードを有することが重要である。物質が測定及び 検知応用のための所望の粒子速度成分を含む表面弾性モードを支持することがで きることは大きな利点である。 本発明は、組成物中の音波又は光学変化を基にした、生物学的免疫検出又はポ リマーの粘度検出のような用途に特に有用である組成物を提供する。 発明の要約 本発明は、結晶性MTiOXO4[式中、MはK、Rb、Tl及びNH4から成 る群から選ばれ、そしてXはP及びAsから成る群から選ばれる]を含んで成る 組成物であって、結晶性MTiOXO4がその表面上に固定された被検体レセプ ターを有する組成物に向けられる。レセプターは、結晶性MTiOXO4の表面 に直接に固定しても良く、又はそ の代わりに、固定化マトリックスによって結晶性MTiOXO4に固定しても良 い。被検体レセプターは、生物学的被検体、例えばホルモン、微生物、細胞、免 疫グロブリン、酵素、蛋白質若しくは核酸の検出用には生物学的であることがで き、又は被検体レセプターは、例えば、特定の化学品、ポリマー若しくは粒子の 検出用には非生物学的であることができる。 本発明はまた、 (a)被検体を結合する能力を有するレセプターを結晶性MTiOXO4[式 中、MはK、Rb、Tl及びNH4から成る群から選ばれ、そしてXはP又はA sである]の表面上に固定する段階、 (b)結晶性MTiOXO4の表面を、検出されるべき被検体を含む溶液と接 触させる段階[これによって被検体は固定されたレセプターに結合するであろう ]、 (c)結晶性MTiOXO4に電磁エネルギーを付与し、それによって音波を 発生させる段階、並びに (d)前記音波の周波数を測定し、それによって前記波の周波数の変化を検出 することによって、被検体の存在を検出する段階 を含んで成る、被検体の検出のための方法を提供する。 本発明はまた、 (a)被検体を結合する能力を有するレセプターを結晶性MTiOXO4[式 中、MはK、Rb、Tl及びNH4から成る群から選ばれ、そしてXはP又はA sである]の表面上に固定する段階、 (b)結晶性MTiOXO4の表面を、検出されるべき被検体を含む溶液と接 触させる段階[これによって被検体は固定されたレセプターに 結合するであろう]、 (c)結晶性MTiOXO4に電磁放射線(光)を付与する段階、並びに (d)結晶性MTiOXO4の光学特性を測定し、それによって前記光学特性 の変化を検出することによって、被検体の存在を検出する段階を含んで成る、被 検体の検出のための方法を提供する。 本発明の両方の方法においては、検出されるべき被検体は生物学的又は非生物 学的であることができ、そして結晶性MTiOXO4に直接に又は固定化マトリ ックスによって間接に固定することができる。 本発明は、結晶性MTiOXO4、特に式中でM=K及びX=Pであるもの( KTPと呼ぶ)は、zカットプレート中に表面音波(Rayleigh又はSA W)そしてy(又はx)カットプレート中にBleustein−Gulyae v波(BG)を発生させる望ましい特性を有するという発見を基にしている。S AWは矢の面の中に粒子速度成分を有しそしてBGは矢の面に対して垂直な方向 に粒子速度成分を有するので、KTPは、検知及び測定の応用のための粒子速度 成分に関する要件を満足するために必要な特性を示す。結晶性MTiOXO4の 光学特性は当該技術分野において良く知られている。例えば、Bierlein らの米国特許第3,949,323号を参照されたい。更にまた、出願人らは、 結晶性MTiOXO4がその表面上に被検体レセプターを固定することができる ことを発見した。 図面の簡単な説明 図1は、異なる光学定数を有する媒体によって取り囲まれた結晶性MTiOX O4の略図である。 図2は、本発明の実施において有用な音波発生/検出システムの略図である。 図3は、種々の抗原濃度においてKTP、ニオブ酸リチウム、及びポリスチレ ンを使用するIgG抗原分析のグラフ表示である。 図4は、信号発生の時間にわたるKTPに対するr−IgG分析応答のグラフ 表示である。 発明の詳細な説明 本発明の実施において有用な結晶性MTiOXO4は、当該技術分野において 良く知られた種々の方法によって製造することができる。二つの最も一般的な方 法は、熱水及びフラックスと呼ばれ、それぞれ米国特許第4,305,778号 及び米国特許第4,231,838号中に述べられている。結晶性MTiOXO4 が単結晶又は薄膜の形であることが好ましいが、結晶成長の後で通常行われる 標準的な研磨操作以外には、何ら特別な表面調製は必要ない。多くのMTiOX O4類似化合物の中でも、KTiOPO4が好ましい。結晶性基体は単結晶又は結 晶性薄膜の形で良い。使用に際しては、結晶性基体をx−、y−又はz−軸に沿 ってカットすることができる。すべての回転カットは、x−及びy−主軸カット 以外はSAWの発生のために機能するであろうが、x−又はy−軸に沿った結晶 カットはBleustein−Gulyaev波の発生のために使用される。M TiOXO4例えばKTPでのバルクの結晶性基体は、音波発生のために使用さ れるIDT(インターデジタル(interdigital)変換器)の周期の ものと等しい波長を有する音波を発生させるために使用することができる。 結晶性MTiOXO4の表面上に固定された被検体レセプターは、一 般にバイオレセプターと呼ばれる生物学的に活性なレセプター、並びに生物学的 に活性でないレセプター、例えば化学品、粒子及びポリマー状物質の両方を含む ことを意図している。しかしながら、本発明の最大の利点は、生物学的被検体の 検出のためにバイオレセプターを用いる時に実現される。本発明の実施のために 適切なバイオレセプターは、被検体特異性結合ペアの一つのメンバーである。通 常は、それらは、二つのタイプのもの、即ち免疫反応性又は非免疫反応性バイオ レセプターである。 免疫特異性バイオレセプター/バイオ被検体は、抗原/抗体システム又はハプ テン/抗体システムによって例示される。抗体メンバーは、多クローンの、単ク ローンの、又はその免疫反応性破片のいずれでも、当該技術分野において良く知 られた方法によって製造することができる。例えば、Richardsらの米国 特許第4,847,193号。免疫反応性抗体フラグメント又は免疫反応性フラ グメントという語は、抗体又は物質の結合領域を含む免疫反応性抗体又は物質の 部分又は断片を意味する。このようなフラグメントは、Fc部分を欠いたフラグ メントであるFabタイプのもの、例えば、Fab、Fab’及びF(ab’) 2破片、又はそのままの抗体の重連鎖成分を結合するジスルフィド結合の還元開 裂によって製造された所謂“半分子”フラグメントで良い。結合するバイオレセ プターの抗原メンバーが免疫原性がない、例えばハプテンである場合には、それ をキャリアー蛋白質に共有結合させてそれを免疫原性にすることができる。その 代わりに、バイオレセプターは、その“バイオレセプター”を結合ペアの他の一 つのメンバーとして結合することができるであろう“抗原”又は抗原の代用物で 良い。 非免疫反応性バイオレセプターは、相互に自然の親和力を分け合う結 合ペアから誘導される。一般に、これらのバイオレセプターは、レクチン、結合 蛋白質又はキレート化剤から誘導することができる。非免疫結合ペアの例は、ビ オチン/アビジィン又はビオチン/ストレプトアビジィン、葉酸/ホルエート結 合蛋白質、相補性オリゴヌクレオチド、核酸、相補性DNA又はRNAである。 核酸は、天然のソースから単離したり又は当該技術分野で良く知られた方法によ って合成的に製造することができる。その他のタイプのバイオレセプターは、酵 素及び補因子、細胞、微生物、細胞器官、組織切片、リポソーム、及びホルモン を含む。これらのレセプターに対して特異的な典型的な被検体は、環境の、獣医 学の、そしてヒトの体液サンプルからの核酸、蛋白質、ホルモン、微生物、細胞 、酵素、ホルモンなどを含む。 一般に、光学又はピエゾ電気検出による被検体検出の分野における先行技術は 、被検体レセプターを固定するために、試薬層をプライミング、コーティング、 又はそれらの組み合わせにより必要な改質を行った結晶表面、(通常は石英)に 依存してきた。このような層の典型的な例は、金、ヘテロ二官能試薬、ポリマー 状フィルム、例えばスチレン、及びシラン試薬を含む。本発明は、ピエゾ電気及 び光学被検体検出方法においてリン酸チタニルカリウム(KTP)結晶を利用す ることが最初のことであるという点でユニークであり、そして驚くべきことに、 出願人らは、このような利用において、KTP結晶は被検体レセプターに直接結 合することができることを発見した。ある場合には、これは、表面改質の必要性 を回避する。その代わりに、本発明のバイオレセプター、又は非生物学的レセプ ターは、当該技術分野において良く知られた種々の手順によって間接的に固定す ることができる。慣用的な方法の概略は、引用に よって本明細書中に組み込まれるA.P.F.Turnerら、“バイオセンサ ー‐基礎及び応用(Biosensors-Fundamentals and Applications)”、Oxfo rd Science Publications、85〜98頁(1987) 中に見い出される。この引用文献は、マトリックスによる生物学的被検体の固定 、例えば種々の生物学的被検体を固定するための四塩化チタン;フェロセン;ゲ ルマトリックス例えばアルジネート及びゼラチン;グルタルアルデヒド及びヘキ サメチレンジアミン;アルミナ;リパーゼ;炭;粘土;セルロース;カオリナイ ト;シリカ;ヒドロキシアピタイト(hydroxyapitite);コラー ゲン;及びポリアクリルアミドによる基体の表面処理のための、当該技術分野に おいて良く知られた幾つかの方法を示している。 リン酸チタニルカリウム(KTP)及び類似化合物は、光学検知装置又は周波 数検知装置と組み合わせた光学又はピエゾ電気要素としてのKTPの使用によっ て光学記憶/伝達の応用並びに周波数制御デバイスにおいてそれらを有用にする 種々の光学特徴及びピエゾ電気特性を有することが認められる。 周波数を発生させそして制御するKTPのピエゾ電気特性の典型的な使用の例 は、同時係属の共通に譲渡された出願番号第07/924,691号中に述べら れている。その中に述べられた装置は、本発明の分析方法を実施するために利用 することができる。その中に述べられた使用においては、結晶性基体は、音波発 生のために使用されるインターデジタル変換器(IDT)の周期とほぼ等しい波 長を有する音波を発生させるために使用することができる。周期的なドメイン反 転を有する表面が改質された結晶性基体は、音波発生のために使用されるIDT の周期の ほぼ半分に等しい波長を有する音波を発生させるために使用することができる。 結晶性基体中で発生される波のタイプは、基本的には結晶構造によって決定され る。結晶性基体中で発生されるSAWは1秒あたり約3600メートルの速度で 基体を通って移動し、SSBAWは1秒あたり6000メートル、そしてバルク (bulk)音波は1秒あたり7800メートルである。SAWは、イオン性ド ーパント例えばルビジウムなしでz−カットMTiOXO4基体上で直接発生さ せることができる。B−G波はまた、z軸に沿った伝搬を有してx又はyカット された基体で発生させることができる。B−G波を発生させるためにMTiOX O4を使用する幾つかの利点が存在する。第一に、それらはバルク音波であるの で、B−G波のバルク結合係数(これは、物質が電気エネルギーを音波エネルギ ーにいかに効果的に変換することができるかの物質の指数である)は非常に高い (石英の表面結合係数のほぼ約20%、又は約40倍)可能性がある。 実際には、インターデジタル変換器(IDT)は、慣用的なリソグラフィーの 技術によって結晶性基体の表面上に堆積させることができる。MTiOXO4基 体の上に所望のパターンを現像するためには、以下の段階を使用することができ る:(1)MTiOXO4基体を製造する(通常は、SAWのためにはz−カッ ト、又はB−G波のためにはx−若しくはy−カット);(2)光学波長の半分 よりも良い平面度を与えるために基体を研磨する(典型的には約0.3μmの平 面度変動(variation));(3)電子ビーム蒸着器を使用して結晶性 基体の上に伝導性物質、典型的には金属フィルム例えばチタンを約1000Åの 厚さで蒸着させる;(4)基体の上にポジのフォトレジスト(例えばフォ トポリマー)を回転付着させ、そして使用したフォトレジストにとって適切な温 度及び時間の期間でソフトベーク(プリベーク)する;(5)予め設計されたフ ォトマスクを整列させ、そして所望の解像度を発現させるために十分な時間の間 それを光にさらす;(6)使用したフォトレジストにとって適切な時間及び温度 でハードベーク(ポストベーク)する;(7)適切な現像液を使用して露光され たフォトレジストを現像する;(8)フォトレジストの覆いを持たない領域から チタンをエッチングして除去する;そして(9)特定のストリッパー(例えば、 アセトン)を使用して未露光のフォトレジストを剥ぎ取る。すべてのこれらの処 理段階の後で、デバイスの性能を解析するために商業的に入手できるネットワー ク解析器例えばHewlett−Packard 8753Cを使用することが できる。IDTのために選ばれたパターンは、周波数がどのようにして制御され るのかを決定する。音波デバイスの操作周波数は、以下の式: f=v/λ [式中、vはIDTによってデバイス中で発生された音波の速度であり、そして λはIDTによってデバイス中で発生された音波の波長である]によって決定さ れる。慣用的には、音波の波長はIDTパターンによって決定される。波伝播の 方向のIDT“フィンガー”の幅が狭ければ狭いほど、IDTによってデバイス 中で発生される音波の波長もそれだけ短いか、又は操作周波数がそれだけ高い。 しかしながら、露光ソース例えばUV光、電子ビーム又はX線の回折自由限度に 起因して、IDTフィンガーの幅をいかに狭くすることができるかに関しては実 際的な限度がある。 図2を参照して説明すると、本発明の方法の実施にとって有用な典型的なピエ ゾ電気デバイスは、結晶性MTiOXO4、21中で音波を発生させるIDT、 22及び23がその上に堆積されている結晶性MTiOXO4、21を含む。I DT、22及び23は、被検体物質、25、例えば、その粘度が測定されるべき 液体の付与の前及び後で二つのIDTの間に周波数応答を与える電気信号応答性 デバイス、24、例えば、ネットワーク解析器に電気的に接続されている。 広範囲の光学検知装置例えば導波管及び非線形光学モードにおいて用いられる ものを、その表面上の変化から生じる結晶性MTiOXO4の光学特性の変化を 検知するために利用することができる。一つの好ましい方法であるエリプソメト リーを、以下の実施例1中で述べる。その他の好ましいモードは、非線形光学及 び導波管応用を含む。 更に詳述しなくても、当業者は、これまでの説明を使用して本発明をその最大 の程度まで利用することができると信じられる。それ故、以下の特定の実施態様 は、開示を何ら限定せず単に例示的と考えられるものである。 実施例 実施例1 結晶性KTPの表面を使用する生物分子のエリプソメトリー検知 この実施例においては、出願人は、ある種の蛋白質のKTiOPO4(KTP )表面での結合プロセスを探るためのエリプソメトリーの使用を説明する。この 説明は、第一に、表面で抗体の単分子層を生成させるKTP表面への直接の吸着 による抗体の結合と、引き続く抗体の単分子層への対応する抗原の選択的結合を 含むが、後者は免疫プロセスとして 知られている。この実施例は、このような用途においてKTP表面を使用する利 点は二重であることを示す:第一に、抗体分子のKTP表面への結合は直接であ る。簡単な清掃手順以外には、付加的な表面処理は必要ではない。第二に、KT Pは、エリプソメトリー検出の感度を増す比較的高い光学定数を有する。 エリプソメトリーは、薄いフィルムの厚さ又は光学定数を測定するために一般 的に使用される光学技術である。この技術を図1を参照して説明する。図1中に 示すように、それぞれ、光学定数ε1及びε2の二つの媒体、12及び13によっ て取り囲まれた、光学定数εf及び厚さdの薄いフィルム、11を考えよ。波長 λの直線偏光されたレーザー光、14が薄いフィルム、11で合同した界面に向 けられる時に、反射光、15は楕円的に偏光されるようになる。楕円率の程度は 、“相遅延(retardation)”、△として知られている測定可能な量 によって測定される。限界d<<λ中で、△は、 △=4πλ-1F(ε1,ε2,θ)εf -1 (εf−ε1)(εf−ε2)d (1) [式中、F(ε1,ε2,θ)はε1、ε2及び光入射角θに依存する係数である] として表すことができる。式(I)は、エリプソメトリーの感度は、薄いフィル ムそれ自体の特性にばかりでなくまた取り巻く媒体の光学定数にも依存すること を示す。加えて、ε1とε2の間の比較的大きな差は、界面での光反射率を増し、 それが今度はエリプソメトリー検出感度を増す。 この実施例においては、対象の薄いフィルムは、蛋白質のただ一つ又 は二つの単分子層から成る。媒体13はKTP結晶であり、そして媒体12は低 い濃度の蛋白質を含む水性溶液である。λ=632.8nmにおいては、例えば 、希薄水性溶液に関してはε1≒1.8であり、そして種々のKTP表面に関し てはε2≒3.1〜3.5である。単分子層フィルム中の水含量に依存して、液 体−固体界面における蛋白質単分子層の効果的光学定数εfは、1.8〜2.4 の範囲にある。それ故、従来の蛋白質結合基体例えばポリスチレン(ε2≒2. 5)と比較して、KTPは、より大きな(εf−ε2)の値、及びより大きなε1 とε2の間の差を与え、これらは両方ともより高いエリプソメトリー検出感度を もたらす。 使用したエリプソメーターは、光源として632.8nmで作動される強度安 定化He−Neレーザーを用いる偏光変調されたシステム(Spectra−P hysics Model 117A)であった。偏光変調器は、50kHzで そしてλ/10のピークからピークへの変調振幅で作動された光弾性変調器(H inds International,Model PEM−801)であっ た。この実施例において使用したエリプソメーターのデザインは、H.B.Se rreze及びR.B.Goldner,Rev.Sci.Instrum.,45 ,1613〜1614(1974)のものに実質的に従う。しかしながら、 より長い期間(即ち、時間単位)の蛋白質結合プロセスの研究を容易にするため に、本発明者は、光学システムのベースラインドリフトを監視することによって エリプソメーターデザインを改善した。これは、サンプルセルを迂回する参照光 学経路を加えることによって達成された。信号及び参照アームからの変調された 光学信号は、別々に、二つのフォトダ イオード(EG & G,Model SGD−100A)によって電気的信号 に変換し、そして次に二つのロックイン増幅器(EG & G Princet on Applied Research,Model 5301A)によって 復調した。次に、ロックイン増幅器の出力を、更なる解析のためにコンピュータ ー(IBM,Model PS/270486)に供給した。本発明者の相−遅 延測定の感度は約0.1mradであった。 KTP基体は、結晶のx−y面に平行な二つの大きな表面を有する11mmx 10mmx1.5mmの結晶スラブであった。一つの表面を光学的に研磨しそし て抗体結合のために使用した。他の表面を、この表面からの光反射が光検出器に 届くのを防止するために荒らした。KTP表面を製造するために、まず、結晶ス ラブを実験室用洗剤(Alconox)、アセトン、及びメタノールによって次 々と清掃した。次に、それを、30℃で約15分間H2SO4及び“Nochro mix”(Godax Laboratories,Inc.,480 Can al Street,New York NY 10013)の混合物中で超音 波清掃し、引き続いて二回蒸留しそして脱イオンした水で完全にリンスした。K TPスラブを、その研磨された側を上向きにして、水性溶液(以下に述べる)が 満たされた小さなテフロン(PTFE)の細長い箱(trough)の底に位置 付けた。入射レーザービームを、KTP表面で径が約200μmの点にレンズ( 焦点距離 20cm)によって焦点合わせした。レーザービームは、まず、空気 −液体界面を通って液体に入った。次に、それは、液体−KTP界面(抗体−結 合表面)から部分的に反射され、そして次に検出のために透過して空気中に戻っ た。トップ KTP表面を通って透過した光は、荒らされた表面からの散乱に起因してボトム KTP表面によって拡散され、そしてそれ故この光は検出システムによって拒絶 された。光入射角は、空気−液体界面においては69.5°そして液体−KTP 界面においては44.6°であった。 実施例のために使用した抗体は、Jackson Immuno Resea rch Lab,Inc.から購入したヤギ抗ウサギIgGであった。対応する 抗原であるウサギIgGは、Sigma Immuno Chemicalsか ら購入した。二つの水性溶媒を使用した:(1)5.6の平衡pHを有する、二 回蒸留及び引き続く脱イオン(Millipore“Mill−Q”システム) によって製造された高純度水;(2)10mMの(Na)3PO4、120mMの NaCl及び2.7mMのKClを含む、リン酸塩で緩衝した塩(PBS)水性 溶液(pH=7.4)。 相−遅延測定のためのベースラインは、所定の場所のKTP基体及び純水を満 たした細長い箱によって得られた。ヤギ抗ウサギIgGのKTP表面の上への結 合(培養プロセスとして知られている)のためには、純水を、純水中の抗体の2 μg/ml(約1.4x10-8M)の溶液で置き換えた。結合プロセスのその場 での監視を、抗体溶液が所定の場所に入った直後に開始した。最初の何分かの間 には、相−遅延信号は、約2mradのほぼ等しい段階で増加するように見えた が、これは、吸着プロセスが抗体の多重の分子層を含んでいたことを示唆する。 約2時間後には、信号は約20mradの最大値に到達したが、これは約10の 抗体の単分子層に対応する。続く免疫プロセスを容易にするためには、多層抗体 フィルムを単一の単分子層に減らさなければならない。これは、 抗体水性溶液を抗体を含まないPBS溶液で置き換え、引き続いて約2時間の待 ち時間を取ることによって達成されたが、この時間の間に抗体の過剰な層はKT P表面からPBS中に脱着された。抗体の単分子層フィルムを得るために、この プロセスを繰り返した。その代わりに、培養の最初の5分以内に起きた、最初の 単分子層の結合が完了した瞬間に吸着プロセスを終結することによっても単分子 層コーティングが得られた。PBS溶液中でも又は水中でも、KTP上のヤギ抗 ウサギIgGの単分子層コーティングは安定であった。 抗原と抗体単分子層との免疫反応は、サンプルの細長い箱をPBS中のウサギ IgGの2μg/ml(約1.4x10-8M)の溶液で満たすことによって示さ れた。相−遅延信号は、瞬間的に増加し、そして数分以内に約5mradの最大 値に到達し、これは長い時間の間安定に留まった。3mradの増加した信号は 、結合された抗原単分子層のものに対応する。 実施例2 KTP中でのSAW及びBG波の発生、並びに液体の質量変動の測定 液体上掛け無しの図2中に図式的に示された装置を使用して、z−カットのフ ラックス(flux)成長されたKTPを使って、y軸に沿って伝播するSAW を発生させた。フォトマスクは、IDTの寸法が以下の通りであるように設計し た:長さが1250μm(開口)、4μmのフィンガー幅、及び二つのIDTフ ィンガーの間の4μmの間隔。慣用のフォトリソグラフの技術を使用して、KT P表面の上にTi IDTを作った。HP 8753Cネットワーク解析器を使 用して、SAWデバイスの性能を解析した。IDTのデザインに起因して、16 μmの表 面音波の波長が発生した。測定された中心周波数は約246MHzであったが、 これは3936m/secのSAW速度に対応し、これは3950m/secの 計算された予測値と良く一致する。 上で述べたやり方でy−カットのフラックス成長されたKTPを使用して、x 軸に沿って伝播するB−G波を発生させた。16μmのB−G波長を発生させる ために、4μmのフィンガー間隔及び4μmのフィンガー幅を有するIDTをK TP表面の上に作った。IDTの開口は1250μmであった。前に述べたケー スにおけるSAWと同じ製造技術を、B−G波デバイスのために使用した。ネッ トワーク解析器からの測定されたデータは、4256m/secのB−G速度に 対応する266MHzでの中心周波数を示したが、これは4247及び4330 m/secの理論的に予測された範囲の中にある。 前のケースにおいて述べたフォトリソグラフの技術を使用して、B−G波発振 器を製造した。二つの50組のIDTを320μm離して置き、そして4μm幅 、1250μm長さ、及び二つのストリップの間の4μm間隔を有する30のT iストリップを各々のIDTの次に置いた。試験されたデバイスの周波数応答は 、約44.7dBの全損失を有する約264MHzでの中心周波数を有していた 。次に、5μl未満の鉱油を二つのIDTの間に加え、デバイスの周波数応答が どのように変わるかを見た。すると、混乱させた(perturbed)B−G デバイスは、混乱させなかった条件(鉱油無しで上で測定した)よりも低い20 0KHzで中心周波数を示し、そして全損失は混乱させなかった条件よりも約9 dB大きかった。音の速度の減少(中心周波数の変化)及び全挿入損失の増加か ら、B−Gデバイスのトップの上の混乱させる物質、即ち 鉱油の物理的特性を測定することができた。これらの二つの情報は、KTPが液 体検知応用のために有用であることを示す。 B−G音波検知方法の感度を、B.A.Auld,“Acoustic Fi elds and Waves in Solids”、2巻、12章、271 〜281頁(1973)によって述べられた式を使用して計算した。計算された 感度は10-10g/cm2であり、これは微小な質量変化を含む応用例えば免疫学 的検定及び薄いポリマー状フィルムのために非常に適切である。 実施例3 ウサギ免疫グロブリン(r−IgG)の検出のための免疫学的アッセイ この実施例は、KTPとニオブ酸リチウム結晶の両方の表面上の抗体の吸着を 示す。吸着された抗体の抗原−抗体活性を、対照のポリスチレン表面に結合され た抗体の活性と定量的に比較する。この実施例は、更に、ウサギ−IgGの定量 的検出のためのサンドイッチイムノアッセイを示す。結晶処理 KTP及びニオブ酸リチウム結晶を、それぞれ、ほぼ同じ寸法10mmx5m mx0.81mm及び10mmx5mmx0.52mm並びに生じる(affo rding)表面積約115mm2/結晶の一連の比較的小さな結晶に切った。 次に、結晶の表面を実験室用洗剤(Alconox)、アセトン中で次々と洗浄 することによって、そして次にH2SO4及び“Nochormix”(Goda x Laboratories,Inc.)の混合物を含む超音波浴中での処理 によって清浄に した。処理に引き続いて、結晶を脱イオン水中で完全にリンスし、645℃に2 分間加熱し、そして次に室温まで冷却した。抗体吸着 次に、結晶を、Sigma Chem.St.Louisから購入した0.2 5mg/mlのヤギ抗−r−IgG抗体(全部の分子)を含む抗体溶液(No. R−2004)中に沈め、そして次に4℃で約240時間インキュベーションし た。ポリスチレン対照のためには、50ul/くぼみ(well)の上の抗体溶 液を、次に、Inter Med,Nuc−Immunoのミクロタイタープレ ートのウェル中に入れた。コートされた表面積は約71mm2/ウェルであった 。次に、プレート及び結晶を、pH7.5のTRISサンプル緩衝液(50mM のトリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン)塩酸塩緩衝液、塩化ナトリウム( 75mM)、0.1%のPoly−tergent SLF−18界面活性剤( Olin Chemical,Stamford,CN)による4つの引き続く 洗浄によって過剰の抗体が無くなるまで洗浄した。使用に先立って、結晶を、次 に、4℃で10mMのリン酸塩で緩衝された(pH7.4)、120mMの塩溶 液(PBS)中に沈めて貯蔵した。“サンドイッチ”r−IgGイムノアッセイ 上の抗体で処理された結晶を、個別に1.5mlのポリプロピレンプラスチッ クバイアル(Brinkmann InstrumentsCo.,Westb ury,NY)中に置いた。次に、各々の結晶を、TRISサンプル緩衝液中で 0、0.05、0.5及び5.0μg/mlの濃度に調製されたウサギIgG抗 原を含むサンプル溶液の0.6mlで覆った。次に、室温で30分間回転しなが ら(12rpm)結晶を インキュベーションした。サンプル溶液を吸引によって取り出し、そして各々の 結晶を1.5mlのTRISサンプル緩衝液で次々と3回洗浄した。抗原とのイ ンキュベーションに続いて、各々の結晶を、次に、モノクロナール抗ウサギIg G(全部の分子)アルカリ性ホスファターゼ複合体(Sigma Chem.C o.,St.Louis,MO)をTRISサンプル緩衝液で1:1000に希 釈することによって製造された0.6mlの酵素抗体レポーター(report er)複合体溶液で覆った。次に、結晶を室温で30分間回転しながら(12r pm)インキュベーションした。過剰の複合体溶液を除去し、そして個々の結晶 を1.5mlのTRISサンプル緩衝液で4回次々と洗浄した。次に、結晶を新 鮮なポリプロピレンチューブに移し、そして一個の50−80−01のp−ニト ロフェノール基質錠剤(Kiirkegarrd & Perry Labor atories)を、脱イオン水で希釈された5倍希釈のKPL 50−80− 02ホスファターゼ基質濃厚物(Kirkegaard & Perry La boratories)中に溶かすことによって製造された0.6mlのp−ニ トロフェノール基質溶液で覆った。次に、結晶を室温で30分間回転しながら( 12rpm)インキュベーションした。10、20及び30分間隔で、反応溶液 の一部を取り出し、そして405nmで分光光度計で読んだ。 KTP及びニオブ酸Li試験結晶の処理のために上で述べたのと同様なやり方 で、ポリスチレンミクロタイタープレートのウェルを上のようなヤギ抗−r−I gG抗体でコートした。次に、試験ウェルを、TRISサンプル緩衝液中に0、 0.05、0.5及び5.0μg/mlの濃度のウサギIgG抗原を含む上のサ ンプル抗原溶液の0.05mlの部 分と共に室温で撹拌した。次に、試験ウェルをTRISサンプル緩衝液で3回洗 浄し、そして抗−r−IgGアルカリ性ホスファターゼ複合体試薬の上の1:1 000希釈液の0.32mlと共に撹拌しながら室温で30分間インキュベーシ ョンした。次に、各々のウェルを過剰のTRISサンプル緩衝液で次々と4回洗 浄することによって過剰の複合体試薬を無くした。次に、上のようにして製造さ れたp−ニトロフェノール基質溶液を添加し、そして撹拌しながら室温で30分 間インキュベーションした。種々の時間間隔(0、10、20、30分)で、基 質溶液の一部を取り出し、そして405nmで分光光度計で読んだ。 データを表1中にまとめる。各々の試験物質に関する色形成の速度(すなわち 酵素活性)を、時間に関する色形成の勾配(図4)の計算から色形成速度を測定 することによって検定した。これは、各々の試験抗原(r−IgG)濃度におい てそして抗体でコートされたKTP、ニオブ酸Li及びポリスチレン試験表面の 各々に関して測定した。色形成速度は、まず、r−IgG濃度の関数として決定 される(図3)。これらのデータは、KTP及びニオブ酸Liの表面に結合され た抗体は、活性でありそして試験抗原r−IgGに結合することができることを 示した。更にまた、KTP及びニオブ酸Liの抗原結合活性は、ポリスチレン対 照のそれと量的に類似であった。 r−IgGを含まないサンプルによって集積されたデータは、KTP及びニオ ブ酸Li−抗体の両方に関する比較的低い(>3倍)非特異性レポーター結合( NSB)はポリスチレン対照に関するよりも支持することを更に示した。これら のデータは、これらの物質の一つの重要な利点、即ち、検定感度が究極的には特 異的検定の信号対ノイズ応答に依存 するので重要である低いブランク率を示す。
【手続補正書】特許法第184条の8 【提出日】1995年5月16日 【補正内容】 明細書 被検体−応答性KTP組成物及び方法 発明の分野 本発明は、被検体−応答性組成物、及びこれらの組成物を使用する被検体検出 方法に関し、そして更に特別には、リン酸チタニルカリウム及びその類似化合物 を基にしたこのような組成物に関する。 発明の背景 ナノモル領域の化学的及び生物学的物質を検出するために、当該技術分野にお いては種々の検出方法が開発されたが、このような方法は、健康管理から廃物処 理までの範囲の分析的応用において増え続ける利用性を有する。一つのこのよう な一般的方法は、一般にはピエゾ電気(圧電)変換器として知られているピエゾ 電気物質、そしてこれよりは少ない程度では光学物質を基にしている。生物学的 系の成分を検出するための典型的な光学方法は、ヨーロッパ特許出願公開第26 1 642号明細書に記載されている。典型的なピエゾ電気方法は、米国特許第 4,236,893号、米国特許第4,314,821号及びヨーロッパ特許出 願公開第215 669号明細書に記載されている。 KTiOPO4及びその同形体のピエゾ電気、弾性及び強誘電性特性は、D. K.T.Chuら、Proc.IEEE周波数制御シンポジウム、46(199 2)732〜743によって研究された。大きなバルク電気機械的係数、中程度 の温度依存係数、及びこれらの物質の基本的カットからの単一音波モード発生の 組み合わせはそれらをピエゾ電気用途のために魅力的にすることが結論された。 それらの表面での質量、粘度及び密度の小さな変化を検出するピエゾ 電気変換器の能力は、非常に少ない量の物質の測定を溶液中で行わなければなら ない分析ツールとしてそれらを特に有用にした。石英を基にした、二つの金属励 起電極の間に挟まれたATカットの石英結晶から成る典型的なピエゾ電気変換器 は、Karubeら、米国特許第4,789,804号明細書に記載されている 。この特許によれば、溶液中の被検体の濃度は、石英ベースのデバイスの表面上 に固定されたレセプター物質に付加された被検体の重量によって引き起こされ、 そこで発生した体積せん断(bulk shear)音波の共鳴周波数の変化を 基にして計算された。 ヨーロッパ特許出願公開第453 224号明細書は、二つの発振する結晶、 即ち一つは抗体の層によってコートされたそして一つはコートされていない結晶 を有するピエゾ電気発振器を開示しているが、これは、二つの結晶の発振周波数 の間の周波数差を検出し、そしてそれによって抗体でコートされた発振器に結合 する特別な化学品の存在を検出する。 溶液環境中では有用なツールであるけれども、ありきたりのピエゾ電気及び/ 又は光学物質は、検出されるべき被検体に対する特異性を与えるためにはかなり の複雑な表面改質を受けなければならない。検出されるべき被検体が、事実、生 物学的である場合には、バイオレセプター剤(抗原、抗体又はその他のリガンド )を何とかしてピエゾ電気物質の表面上に固定しなければならない。このような レセプター剤の普通に使用されるピエゾ電気物質、例えば、石英の表面への直接 の取り付けは、一般的にはうまく行かないことが見い出されたので、レセプター の固定を容易にするために種々の表面改質が開発された。表面改質の一つの方法 は、例えば、Eiglerらの米国特許第5,077,210号におけ るような、シラン及びヘテロ二官能性架橋剤の使用を必要とする。 液体被検体のタイプ、例えば未知の物質の粘度測定のために利用されるピエゾ 電気変換器は、未知の物質、通常は液体中への体積せん断音波の発生及び伝搬を 含む。例えば、G.Harrisonら、“実験物理の方法(Methods of Exper imental Physics)”、19巻、3章、137〜171頁を参照されたい。体積 せん断音波の低い周波数及び液体中での大きな伝搬損失のために、測定の感度は 限られる。最近、表面弾性波、例えばRayleigh、Bleustein− Gulyaev、及びLove波が、このような波を使用する測定のもっと高い 感度のために、オーバーレイ薄膜(液体)のパラメーターを検出(測定)するた めに使用された。例えば、Hank Wohltjen、“センサー及びアクチ ュエーター(Sensors and Actuators)”、5、307〜324、1984;Y u A.Kosevich及びE.S.Syrkin,Sov.Phys.Ac oust.36(1)、28〜30、1990年1月〜2月;P.Kielcz ynski及びR.Plowiec,J.Acoust.Soc.AM.86( 2)、818〜827、1989年8月を参照されたい。表面音波(SAW)は 蒸気相検出用に関して高い感度を有するけれども、それらは、オーバーレイ液体 への大きな放射損失のために、液体検出用、例えばバイオ検出及び粘度測定のた めには適切ではない。例えば、A.J.Ricco及びS.J.Martin, Appl.Phys.Lett,50(21),1474(1987)を参照さ れたい。それ故、SAW波に加えて、液体中への大きな放射損失を受けず、その 結果上置き物質の完全な機械的特性例えば弾性率及び粘度を得ることができる、 利用可能なせん断モードを有することが重要で ある。物質が測定及び検知応用のための所望の粒子速度成分を含む表面弾性モー ドを支持することができることは大きな利点である。 本発明は、組成物中の音波又は光学変化を基にした、生物学的免疫検出又はポ リマーの粘度検出のような用途に特に有用である組成物を提供する。 発明の要約 本発明は、結晶性MTiOXO4[式中、MはK、Rb、T1及びNH4から成 る群から選ばれ、そしてXはP及びAsから成る群から選ばれる]を含んで成る 組成物であって、結晶性MTiOXO4がその表面上に固定された被検体レセプ ターを有する組成物に向けられる。レセプターは、結晶性MTiOXO4の表面 に直接に固定しても良く、又はその代わりに、固定化マトリックスによって結晶 性MTiOXO4に固定しても良い。被検体レセプターは、生物学的被検体例え ばホルモン、微生物、細胞、免疫グロブリン、酵素、蛋白質若しくは核酸の検出 用には生物学的であることができ、又は被検体レセプターは、例えば、特定の化 学品、ポリマー若しくは粒子の検出用には非生物学的であることができる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 表面上に固定された被検体レセプターを担持する結晶性MTiOXO4[ 式中、MはK、Rb、Tl及びNH4から成る群から選ばれ、そしてXはP又は Asである]を含んで成る組成物。 2. MがKでありそしてXがPである、請求の範囲第1項に記載の組成物。 3. 被検体レセプターがバイオレセプターである、請求の範囲第1項に記載の 組成物。 4. バイオレセプターが免疫反応性である、請求の範囲第3項に記載の組成物 。 5. バイオレセプターが抗体である、請求の範囲第4項に記載の組成物。 6. 被検体レセプターが結晶性MTiOXO4に直接固定されている、請求の 範囲第1項に記載の組成物。 7. 被検体レセプターが固定化マトリックスを介して結晶性MTiOXO4に 固定されている、請求の範囲第1項に記載の組成物。 8. (a)被検体を結合する能力を有するレセプターを結晶性MTiOXO4 [式中、MはK、Rb、Tl及びNH4から成る群から選ばれ、そしてXはP又 はAsである]の表面上に固定する段階、 (b)結晶性MTiOXO4の表面を、検出されるべき被検体を含む溶液と接 触させる段階[これによって被検体は固定されたレセプターに結合するであろう ]、 (c)結晶性MTiOXO4に電磁エネルギーを付与し、それによって音波を 発生させる段階、並びに (d)前記音波の周波数を測定し、それによって前記波の周波数の変化を検出 することによって、被検体の存在を検出する段階 を含んで成る、被検体の検出のための方法。 9. (a)被検体を結合する能力を有するレセプターを結晶性MTiOXO4 [式中、MはK、Rb、Tl及びNH4から成る群から選ばれ、そしてXはP又 はAsである]の表面上に固定する段階、 (b)結晶性MTiOXO4の表面を、検出されるべき被検体を含む溶液と接 触させる段階[これによって被検体は固定されたレセプターに結合するであろう ]、 (c)結晶性MTiOXO4に電磁放射線を付与する段階、並びに (d)結晶性MTiOXO4の光学特性を測定し、それによって前記光学特性 の変化を検出することによって、被検体の存在を検出する段階を含んで成る、被 検体の検出のための方法。 10. MがKでありそしてXがPである、請求の範囲第8項又は第9項に記載 の方法。 11. レセプターがバイオレセプターである、請求の範囲第8項又は第9項に 記載の方法。 12. バイオレセプターが免疫反応性である、請求の範囲第8項又は第9項に 記載の方法。 13. バイオレセプターが核酸である、請求の範囲第8項又は第9項に記載の 方法。 14. レセプターが結晶性MTiOXO4の表面上に直接固定される、請求の 範囲第8項又は第9項に記載の方法。 15. レセプターが固定化マトリックスを介して結晶性MTiOXO4 に固定される、請求の範囲第8項又は第9項に記載の方法。
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