JPH08511105A - ガラス繊維強化エポキシ樹脂プリプレグの硬化度と樹脂含有量の測定法 - Google Patents

ガラス繊維強化エポキシ樹脂プリプレグの硬化度と樹脂含有量の測定法

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JPH08511105A JP7501867A JP50186794A JPH08511105A JP H08511105 A JPH08511105 A JP H08511105A JP 7501867 A JP7501867 A JP 7501867A JP 50186794 A JP50186794 A JP 50186794A JP H08511105 A JPH08511105 A JP H08511105A
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Abstract

(57)【要約】 ガラス繊維強化エポキシ樹脂プリプレグ中のエポキシ樹脂の硬化度と含有量を次の方法で測定する:即ち、望ましくは約4529cm-1と4055cm-1の波数を中心とする選ばれた波長の周辺で、予め決められたバンド幅で光を透過する光学フィルターで創られる一連の光パルスにプリプレグを暴露し、そしてそのプリプレグに当てられた後でその光パルスを受光するように配置された位相感知光電子検出器によって生成される電気パルスから、基準値と比較して存在するエポキシ基とメチル基の量を測定する。このような測定を連続的に動いているプリプレグのシートで行う場合、硬化度と樹脂含有量の変動を、少くとも400ヤード(366m)の長さに亘って硬化度で±3%以下、樹脂含有量で±3%以内に制御することができる。

Description

【発明の詳細な説明】 ガラス繊維強化エポキシ樹脂プリプレグの硬化度と樹脂含有量の測定法 関連出願の相互参照 この出願は1993年6月2日に出願された米国特許出願第08/071,1 28号の一部継続出願である。発明の背景 この発明はプリプレグ、即ち部分硬化‐布帛強化熱硬化性樹脂シートの製造一 般に関する。最も普通には、これらプリプレグは、エポキシ樹脂が塗被、即ちコ ートされ、次いで部分的に硬化されているガラス繊維の織布である。このような プリプレグは、無数の消費者製品中に用いられているプリント配線基板製造用の ラミネートの製造に使用される。 プリプレグの品質は、とりわけ、その製品の均質性で決まる。その樹脂は意識 的に一部だけ硬化されるので、一つの重要な測定項目は樹脂が硬化されているそ の程度である。プリプレグは、通常、ガラス繊維布帛に樹脂を連続的に塗布し、 次いで加熱により部分的に硬化させる、大型布用装置(large pieces of equipm ent)(“処理装置”)で製造される。この布帛のロールは幅が約3.2〜4. 2フィート(1〜1.3m)で、長さが約3000〜7800フィート(914 〜2377m)である。このような大きい布帛のロールが処理される時間の間に は、布帛に塗布される樹脂の量に相当の変動が生じることは明らかであろう。若 し樹脂の量が変動すると、その他の条件が均一であっても、硬化度に変動が起き る可能性がある。加えて、その樹脂が硬化される程度は、幅の広いガラス繊維の “ウエブ”が処理装置を通過する間に受け取る熱量に依存して変化する可能性が ある。 プリプレグの性質が変動するもう一つの原因は、用いられる樹脂が通常エポキ シ化合物と硬化剤との混合物から成るので、樹脂それ自体の組成である。若し原 料の品質が変動すると、達成される硬化度も同様に変動する可能性がある。この 技術に詳しい人々は、品質にこのような変動が起きると、均質性を達成すること が困難になることを理解するであろう。 プリプレグの不均一性のさらにもう一つ原因は、布帛の変動である。若し布帛 が均一でないと、塗布される樹脂の量が影響を受け、また最終プリプレグの樹脂 の硬化度も影響を受けるであろう。 赤外スペクトル分析法は、エポキシ樹脂のような重合体の硬化度の測定に用い られているが、大型の工業用プリプレグ製造装置に連続オンライン方式で適用す るのは困難な課題であり、これまで、知られている限りでは、実用的には成功を 収めていない。その理由は、上述の工程における全ての固有の変動および分析装 置のオンライン方式での適用に関連する困難を含めて数多くある。 米国特許第5,142,151号の主題はプリプレグが硬化される程度であっ て、この特許は樹脂の硬化度の測定法と、熱硬化樹脂で布帛をコーとし、次いで 樹脂を部分硬化する工業用装置へのその方法の適用を考察している。用いられる 方法は、赤外スペクトル分析法、特にFTIR(フーリエ変換赤外分光分析法) と呼ばれるタイプの装置を用いる樹脂の硬化度の測定を含む。 米国特許第5,142,151号明細書に一般的に説明されている方法は、部 分的に硬化された樹脂でコートされている、動いているガラス繊維ウエブを通し て、またはウエブに対して赤外線ビームを当て、次いで赤外線の特定波長を中心 とする吸収によって硬化度を求めるものである。反応性エポキシ基とメチル基( 反応しない)に関連した波長を同定し、それらを用いて存在する樹脂の量とエポ キシ樹脂の硬化度を測定することができた。エポキシ基とメチル基は波数約45 29と約4060(cm-1)を中心とする領域に吸収を有することが示された。 FTIR測定装置はこの選ばれた波長を中心とする領域で吸収された光の量を測 定し、次いでそのデータを数学的に処理してその樹脂が硬化された程度と存在す る樹脂の量を計算する。上記米国特許第’151号明細書には、その選ばれた周 波数での吸光度をゲル化時間(エポキシ樹脂の硬化度の標準試験法、IPC試験 法2.3.18)または流動試験法(もう一つの標準試験法、IPC試験法2. 3.17)と関連付けることができることが示されている。樹脂調合物の硬化特 性を測定する、この技術分野で利用できるこのような伝統的方法は不正確であり 、従って一貫性のある技術が必要とされるが、それは達成困難である。 FTIRを使用する場合の不利な点はその速度が比較的小さく、動いているプ リプレグ・シートの連続的横移動(traverse)ができないと言うことで ある。米国特許第5,142,151号明細書に示されているように、多重光源 と複数の受像機を用いることにより、費用は掛かるが、条件を満たすことができ る。しかし、試料の採取はウエブを横断する特定部位でのみ行われる。 硬化度が一旦測定されると、次に、硬化を速めたり、遅くするために、また装 置の実用性能の変動を補正するために、その装置で可能な程度でそのプリプレグ 装置を調整することができるようになる。コートされたガラス繊維ウエブが曝さ れる温度を変えること、ウエブの速度を調整すること、布帛上の樹脂の量と均一 性を補正すること、および局部加熱素子から加える熱量を変えることを含めて、 幾つかのそのような調整が前記米国特許第’151号明細書に例示されている。 本発明は、前記米国特許第’151号明細書に開示されている一般法を改良す るもので、これまでできなかった均一なプリプレグの製造を可能にする。特に、 本発明は赤外線スペクトル分析法を用いて、動いているプリプレグのウエブをオ ンラインで連続的にモニターする方法の使用に関する。 発明の要約 本発明はガラス繊維強化エポキシ樹脂プリプレグの動いているシートの硬化度 と樹脂含有量を連続的に測定し、それら測定された変数を調節する方法を含む。 この方法は、エポキシ基とメチル基による吸収、特にエポキシ基では4529 cm-1、メチル基では4055cm-1の波数を中心とする吸収に対応する波長近 辺の予め決められたバンド幅でだけ光を透過する一連の光学フィルターによって 赤外線ビームを逐次的に遮断する、赤外線スペクトル分析法の分散法を利用する ものである。エポキシ基の硬化に関係なく起きる可能性のある任意の変化を明ら かにするために、比較のための基準値、特にエポキシ基では4587cm-1と4 496cm-1、そしてメチル基では4119cm-1と4011cm-1での値が測 定される。これら波数の各々のバンド幅は、測定される変数の値を最も正確に与 えるように選ばれる。このバンド幅は、全体で、中央値、例えばエポキシ基では 4529cm-1の1%未満、望ましくは約0.7〜0.9%である。発生する光 のパルスは動いているプリプレグシートを通過し、光電子検出器に受け取られ、 その受け取られた光の強度に比例した電圧において一連の電気的パルスを発生す る。用いられるガラス繊維とエポキシ樹脂に固有の吸光度に対して補正をした後 、 これらの電気的パルスを用いてエポキシ基とメチル基の量を、そして硬化度とエ ポキシ樹脂の量を計算する。エポキシ樹脂の硬化度は、未反応のエポキシ樹脂配 合物中のメチル基に対するエポキシ基の比と硬化試料の同じ比を比較して計算す るのが望ましい。樹脂含有量は、用いられた樹脂をベースとしてプリプレグ中に 存在すると予想される量に対するメチル基の量から計算される。 説明したこの工程は、動いているプリプレグシートの幅を横移動するように赤 外線のビームを間断なく動かして連続的に繰り返される。計算結果は、望ましく は、ビデオ端末に表示され、予め決められた標準値と比較される。プリプレグを 部分硬化するための滞留時間と使用温度を変えることで希望の硬化度を得るよう に、そしてガラス繊維のシートに塗布される未硬化樹脂の量を変えることで希望 の樹脂含有量を得るように調整がなされる。 本発明では、少くとも400ヤード(366m)の長さに亘って、硬化率と樹 脂含有率の変動が硬化率で±3%を越えない、そして脂含有率で±3%を超えな い、部分硬化ガラス繊維強化エポキシ樹脂プリプレグを製造することが可能であ る。 望ましい態様では、硬化度と樹脂含有量の測定値は、測定されているそのプリ プレグシートの端の所に置かれた標準プリプレグと比較される。これらの測定値 を基に、処理装置の温度と滞留時間を自動制御するのが望ましい。一つの面では 、プリプレグに転化されるべき未硬化のコート布帛についてなされた測定に基づ いて処理装置の条件が調整される。図面の簡単な説明 図1は、ガラス繊維強化エポキシ樹脂プリプレグを製造する装置の系統図であ る。 図2は、本発明の赤外線スペクトル測定装置の系統図である。推奨される態様の説明 赤外線スペクトル分析 米国特許第5,142,151号明細書に説明されているように、樹脂の硬化 度は、その樹脂と強化用布帛を赤外領域の光に露光し、次いでその樹脂と布帛に よって吸収される光の量を測定することにより求められる。樹脂と布帛は、それ ぞれ、それらが赤外線を吸収する特性周波数を有する。エポキシ樹脂の場合、前 記米国特許第’151号明細書では、波数4529cm-1のピークを中心とする 波長が推奨されている。ガラス繊維は約2000cm-1の赤外線を吸収し、従っ て、エポキシ基とメチル基の測定を妨害しない。但し、ガラス繊維は全透過光に 影響を及ぼし、エポキシ基とメチル基に対応する波数での見掛けの吸収に影響す る。ガラス繊維はまた光を散乱し、測定値に“ノイズ”を入れる。この理由によ って、硬化されるガラス繊維とエポキシ樹脂の系の固有吸光度に対する調整が行 われる。樹脂の量を代表するベースラインの値、即ち基準値は、エポキシ価の何 等かの変化が存在する樹脂の量の変化に因るのではなく、硬化(即ち、エポキシ 基の反応)に因るものであることを確証する目的で、エポキシ基の測定値と比較 するために必要である。メチル基が基準として推奨されている。メチル基は波数 約4060cm-1を中心とする波長の光を吸収する。 希望の周波数での赤外線の吸収は、光電子倍増管、光ダイオード、光伝導性お よび光起電性の半導体および熱線検出器のようなこの技術分野で知られているタ イプの位相感知光検出装置によってモニターされる。この検出器からの電気出力 を用いてメチル基に対するエポキシ基の比を計算し、次いでそれを用いて硬化度 とウエブ上に存在する樹脂の量を計算する。 前記米国特許第’151号明細書では、赤外線光源の全スペクトルに亘る読み 取りができるFTIR装置を選んで使用している。硬化度(即ち、エポキシ基) と樹脂の量(即ち、メチル基)の特性吸収ピークを用いて必要な計算を行う。本 発明では、選んだ波長を中心とする予め決めたバンド幅を有する光だけが検出器 へ透過し得るフィルターを使用し、検出器からの電気信号を関心のあるピークに 限定する効果を有する分散法が用いられる。この方法はある種の欠点、即ち前記 米国特許第’151号明細書で説明されているような“ドリフト(drift) ”を有するが、費用が少なく、オンラインでの検査により容易に適用できる。赤 外線スペクトルの測定はオフライン、即ち製造されているウエブから採取したプ リプレグの試料でも測定できるが、プリプレグをこれが製造されているときに直 接測定することが遥かに望ましい。分散法におけるように測定が十分迅速に行わ れるならば、ウエブの全てを測定することが可能であり、前記米国特許第’15 1号明細書に一般的に開示されている装置の、連続的で自動的な制御ができるよ うになる。 硬化度を測定するのに分散法を使用するには、希望の波数を中心とするバンド 内だけで光を透過し、前記米国特許第’151号明細書に示されている吸光曲線 下の領域に等しい読みを与えるフィルターを作成する必要がある。最適のバンド 幅は他の常用の方法で求めた値を最も正確に代表するバンド幅である。推奨され るバンド幅は合計でその中心値の1%未満、望ましくは約0.7〜0.9%であ る。フィルターの希望の性質が決まると、この技術分野の習熟者に知られている 方法でそのフィルターを作成するこれができる。これらのフィルターは赤外線光 源とウエブの間又はウエブと光検出器の間で一定の順番で通される。これにより 、調べているウエブの部分に存在するエポキシ基とメチル基を代表する光検出器 からの一連の応答を得ることが可能になる。読み取りの精度を向上させるために 、一つ以上の各タイプのフィルターを設けることができる。さらに、エポキシ基 とメチル基の吸収ピークのベースにおける吸光度を読み取る基準フィルターを用 いて、条件が変化する時の補正に備える。 連続的に動いているエポキシ樹脂プリプレグのシートに分散法を適用する場合 には、本出願の親出願で示唆しているように、ベースライン値として予め決めら れた単一の基準波数を使用するよりも、エポキシ基とメチル基のピークのベース 又は“ショールダー”(“shoulders”)で基準測定を行って、それを 代わりに使用すべきであることが見いだされた。その望ましい値は、エポキシ・ ピークでは、約4587cm-1および4496cm-1であり、またメチル・ピー クでは4119cm-1と4011cm-1であるが、これらは、最も正確な結果を 得るために、必要に応じて修正することもできる。基準波数のバンド幅は、前記 で考察したように、エポキシ基とメチル基について推奨される波数と大体同じで あるのがよい。 この光は、部分硬化樹脂中に存在するエポキシ基とメチル基によって吸収され る光に対応する一連のパルスとして、その樹脂でコートされたガラス繊維を通過 する。約4529cm-1および4055cm-1を中心とする領域で吸収される光 の量がその樹脂中のエポキシ基とメチル基の量の尺度となる。ウエブを通して光 が通過すると、一般に、光電子検出器の出力に影響を及ぼすであろう減衰と散乱 が起こると考えるべきである。これらの効果は、この説明では言及されていない が、その検出器で得られるデータの加工の際には考慮される。エポキシ樹脂が処 理装置中で硬化されるとき、メチル基は非反応性なので、ウエブを通過する40 55cm-1を中心とする光は変化しない筈である。しかし、エポキシ基の数は減 少するので、4529cm-1を中心とする光の量は反応したエポキシ基の分率に 比例して増加する。かくして、4529cm-1で受けた光に対応して検出器で生 じる一連の電圧を、4055cm-1で受けた光に起因する電圧と比較して、硬化 %(即ち、消失したエポキシ基のパーセント)が計算できる。エポキシ基とメチ ル基の値に隣接する波長の光を透過する基準フィルターは、ベースライン基準を 提供し、その基準に対して硬化度と樹脂含有量が決められる。 他の計算法も可能であるが、メチル基に対するエポキシ基の比を求めることが 推奨される。その量は、4055cm-1(メチル)を中心とする光パルスに対応 する電圧の対数を4529cm-1(エポキシ)を中心とする光パルスに対応する 電圧の対数で割った値に比例し、そしてエポキシ基とメチル基のピークの少くと も一つのショルダーでの値を中心とする光パルスに対応する電圧の対数で補正さ れる。この関係は、次式で表される: 但し、式中: E/Mはエポキシ基とメチル基の比であり、 K1とK2は補正係数であり、 Iは下付きの波数を中心とする受けた光に対応する電圧出力である。 基準波数に対応する電圧出力が変化する場合には、この比の補正が行われる。 そのエポキシ樹脂の硬化度は次式から計算される: 但し、式中: iは未硬化樹脂での出発時の比を示し、 fは部分硬化樹脂での最終時の比を示す。 このプリプレグ中の樹脂の量は4055cm-1(メチル)での光パルスに対応 する電圧の対数に比例するとして求めることができる。これは次式で表される: 樹脂%=K3×1/logI4055 但し、式中: K3は補正係数であり、 Iは下付きの波数を中心とする受けた光に対応する電圧出力である。 さらに、基準波数(一つ又は複数)に対応する電圧出力が変化する場合には、 補正が必要になる。プリプレグ装置の制御 前記米国特許第’151号明細書には、プリプレグの製造に用いられる代表的 な装置が一般的に説明されている。これは次のように簡単に要約される。ロール から処理装置に布帛が供給され、この布帛は、普通、先ずその布帛を樹脂の浴に 浸漬し、次いでこのコートされた布帛をローラーに通して過剰の樹脂を除いて、 そのコートされた布帛ができるだけ均一になるようして、樹脂でコートされる。 次いで、このコートされた布帛を熱風および/または放射熱ヒーターで加熱され ている領域を通過させる。この加熱領域を通過している間に溶剤が蒸発され、コ ートされた布帛の温度が上がり、樹脂の硬化が進む。通常、温度は約150℃ま で上がる。滞留時間と温度は得られる硬化度を決める重要な変数である。硬化後 、そのウエブを冷却し、巻き戻すか又は裁断して布片にして貯蔵し、後で完全硬 化されたラミネートを作るのに用いられる。 硬化度の調節は前記米国特許第’151号明細書の中で一般的に説明されてい る方法で達成することができる。均一な硬化が達成されるように、ウエブの各部 分に必要な温度を提供するようその処理装置の条件を調整することが望ましい。 そのウエブを横断して硬化の厳密な制御を達成する能力は、使用される装置に依 存するであろう。 この方法をうまく利用するには、樹脂調合物の挙動も知っていなければならな い。出発時の赤外スペクトル識別特性が確認され、樹脂が硬化される時の赤外線 吸収の変化に対する基準点を提供できるように、樹脂組成物を配合することが必 要である。実際には、これは、連続装置内での硬化過程の制御のための基礎を確 立するための正確な情報を入手するために、樹脂とその硬化剤を用いてオフライ ンで実験することにより行われる。理想的には、調合された樹脂の各バッチから 試料を採取し、その組成を硬化度を測定するのに用いられる基準に対応するよう に調整すべきである。別法として、硬化度がその測定値に正確に相関するように その基準を調整してもよい。実施例 特に望ましい実施態様は、この技術分野の習熟者に馴染みのある赤外線ゲージ (infrared guage)の幾つかの面を含んでいるが、エポキシ樹脂プリプレグの製 造に赤外線ゲージをうまく適用するために重要であることが分かった特徴も含ん でいる。 図1は本発明の装置を概念的に図示したものである。エポキシ樹脂調合物でコ ートされたガラス布帛の移動するウエブ(1)は、この工業で普通“処理装置” と呼ばれている装置の中を左から右に動いていることが示される。ガラス繊維布 帛のロール(1a)は巻き戻され、エポキシ樹脂調合物(1b)の浴に浸漬され 、次いで加熱領域(1c)に移動し、そこで溶媒が蒸発され、エポキシ樹脂が部 分的に硬化される。赤外線ゲージ装置(infrared guaging equipment)(2‐5 )は処理装置内に置かれてもよいが、仕上ったプリプレグの硬化度が測定される ように出口に置かれるのが望ましい。処理装置内部の環境は比較的悪く、赤外線 ゲージの操作を阻害するか、又は少くとも保守整備をより困難にすることがあり 得るだろう。プリプレグ製品だけが測定されることもあるが、一つの態様では、 部分硬化した製品と比較して処理装置の条件を調整する基準にするために、樹脂 でコートしたばかりの布帛の性質が加熱前に測定される。別法として、コートさ れた布帛の性質を測定し、それを用いて希望の製品の性質を得るのに必要な処理 装置の条件を調整することができる。赤外線光源(2)は、以下においてより詳 細に考察されるように、フィルターの特性で決まる周波数の赤外線のパルスビー ムを発光する。この光は動いているウエブ(1)を透過し、そして樹脂と布帛の ガラス繊維によって一部吸収され、そして散乱される。出てきた光は光感知検出 器(3)に入り、そこで光の強度に比例した電圧に変換される。この検出器から の出力は信号処理装置(4)に送られ、そこでエポキシ樹脂の硬化度と樹脂含有 量 の測定値に対応する信号が誘導され、処理されているガラス繊維とエポキシ樹脂 のタイプに応じて補正され、次いで、計算機(5)に送られ、前に考察したよう に、処理装置の操作を手動で又は自動的に調整するために用いられる値に変換さ れる。赤外線光源(2)は位相感知検出器(3)の直ぐ上また下に置かれること が望ましく、その(2)と(3)の対が動いているウエブの幅を横移動する。 図2は赤外線光源(2)を説明するものである。この一般的説明では、光源は 、ハロゲンまたはその他の適した赤外線の光源(2a)を用いる場合は、常用の やり方に従い、レンズ(2b)によりビームとして回転円板(2c)に当たるよ うに方向付けられ、その円板は樹脂中のエポキシ基とメチル基の波長に対応する ように、そしてその波長に加えてエポキシ基とメチル基を測定することができる ベースラインとして選ばれる各々に対する少くとも一つの基準波長に対応するよ うに選ばれる少くとも4個、普通は5個または6個の狭いバンドフィルターを備 えている。望ましい態様では、メチル基の波数4055cm-1の値に対する基準 として波数4119cm-1と4011cm-1の少くとも一つが用いられ、そして ウエブ上の樹脂の量と相関する樹脂中に存在するメチル基の量を測定するために 用いられる。エポキシ基の波数4529cm-1の値に対する基準として波数45 87cm-1と4496cm-1の少くとも一つが用いられ、そして樹脂の硬化度に 相関するエポキシ基の量を測定するために用いられる。 直上で述べたように、波数の各々に対してただ一つのフィルターを使用するこ とも可能であるが、測定値の変動を最小にするためにエポキシ基とメチル基に対 して一つより多いフィルターを使用するのが望ましい。測定される各波数のため の二つのフィルターが正しい位置に回転する時間の間に、動いているウエブは前 に進むので、測定値の追加的平均化も得られることが分かる。試験されるウエブ の領域は幅が約0.5インチ(12.7mm)で、ウエブの運動によって約25 mmまで引き伸ばされる。それらフィルターの付いた円板の一回転でウエブが露 光される時間は、通常は、約1.0秒であるが、この時間はこれらフィルターの 各々からの電圧を順次発生させるために検出器の能力の範囲内で希望に応じて変 えることができる。 この考察から明らかなように、望ましい態様では、エポキシ基とメチル基の波 数の各々に対する二つのフィルターと、そしてそれぞれの二つの基準フィルター の、全部で8個のフィルターが準備される。しかし、実際の応用では、この望ま しい数のフィルターより少ない、例えばエポキシ基とメチル基の波数に対し各一 つのフィルターと、それぞれに一つまたは二つの基準フィルターを使用する必要 がある場合もある。 一台の位相感知検出器を用いることもできるが、ウエブを透過した光を受ける 検出器からの出力と比較するために、周囲条件のベースライン測定値を提供する ためにも、光源のところに第2の検出器(図示されていない)を使用するのが望 ましい。この受光検出器とベースライン検出器の出力の差は、従って、ガラス繊 維と樹脂を含むウエブの吸収に起因する値である。ガラス繊維は、樹脂より小さ い波数の光を吸収するから、ガラスは樹脂の測定を直接は妨害しない。しかし、 この検出器によって受けとられる光の強さは、吸収と散乱によって影響さるので 、これはウエブ上の樹脂の量と硬化エポキシ樹脂の硬化度の測定では勘定に入れ なければならない。従って、ガラス繊維と樹脂の吸収のタイプにより補償する必 要がある。実際には、これは、ガラス布帛の各タイプについて、使用される材料 の前もって測定された特性に基づいて補正しなければならないことを意味する。 これは布帛と樹脂調合物の試料を用いるオフラインでの測定によって行うことが できる。望ましい態様では、対になった光源と検出器がウエブの端を外して通り 、ウエブがそれに対し測定することができる連続基準となるように置かれたプリ プレグの基準細片の性質を読み取る。
【手続補正書】特許法第184条の8 【提出日】1995年5月19日 【補正内容】補正された差し替え用紙第3頁及び第3A頁の翻訳文:原翻訳文第3頁4行〜第 4頁5行(硬化度が・・・計算される。)と差し替える 硬化度が一旦測定されると、次に、硬化を速めたり、遅くするために、また装 置の実用性能の変動を補正するために、その装置で可能な程度でそのプリプレグ 装置を調整することができるようになる。コートされたガラス繊維ウエブが曝さ れる温度を変えること、ウエブの速度を調整すること、布帛上の樹脂の量と均一 性を補正すること、および局部加熱素子から加える熱量を変えることを含めて、 幾つかのそのような調整が前記米国特許第’151号明細書に例示されている。 本発明は、前記米国特許第’151号明細書に開示されている一般法を改良す るもので、これまでできなかった均一なプリプレグの製造を可能にする。特に、 本発明は赤外線スペクトル分析法を用いて、動いているプリプレグのウエブをオ ンラインで連続的にモニターする方法の使用に関する。 他の特許明細書及び刊行物に異なる材料に対する分散赤外スペクトル分析法[ 即ち、フィルター回転法(filter wheel)]の適用が開示されている。米国特許 第−A−4,609,628号およびWO第−A−8401430号明細書では 、ガラス繊維マット中のバインダーの硬化を測定するためにフィルター回転法を 使用することが考察されている。英国特許第−A−2,044,443号明細書 には、その方法を紙の水分量を測定するために使用することが示されている。W O第−A−9218847号明細書には、流体に対して一固体にではない−適用 するときのその方法の改善が開示されている。バーネル(Varnell)らの文献は 、前記のように、エポキシ樹脂の硬化度に関するが、彼は明らかにFTIR法の 方が良いとし、フィルター回転法の欠点を指摘していた。 発明の要約 本発明はガラス繊維強化エポキシ樹脂プリプレグの動いているシートの硬化度 と樹脂含有量を連続的に測定し、それら測定された変数を調節する方法を含む。 この方法は、エポキシ基とメチル基による吸収、特にエポキシ基では4529 cm-1、メチル基では4055cm-1の波数を中心とする吸収に対応する波長近 辺の予め決められたバンド幅でだけ光を透過する一連の光学フィルターによって 赤外線ビームを逐次的に遮断する、赤外線スペクトル分析法の分散法を利用する ものである。エポキシ基の硬化に関係なく起きる可能性のある任意の変化を明ら かにするために、比較のための基準値、特にエポキシ基では4587cm-1およ び/または4496cm-1、そしてメチル基では4119cm-1および/または 4011cm-1での値が測定される。別法として、1つの基準値、好ましくは4 819cm-1を中心とする基準値が使用することができる。これら波数の各々の バンド幅は、測定される変数の値を最も正確に与えるように選ばれる。このバン ド幅は、全体で、中央値、例えばエポキシ基では4529cm-1の1%未満、望 ましくは約0.7〜0.9%である。発生する光のパルスは動いているプリプレ グシートを通過し、光電子検出器に受け取られ、その受け取られた光の強度に比 例した電圧において一連の電気的パルスを発生する。用いられるガラス繊維とエ ポキシ樹脂に固有の吸光度に対して補正をした後、これらの電気的パルスを用い てエポキシ基とメチル基の量を、そして硬化度とエポキシ樹脂の量を計算する。 エポキシ樹脂の硬化度は、未反応のエポキシ樹脂配合物中のメチル基に対するエ ポキシ基の比と硬化試料の同じ比を比較して計算するのが望ましい。樹脂含有量 は、用いられた樹脂をベースとしてプリプレグ中に存在すると予想される量に対 するメチル基の量から計算される。補正された差し替え用紙第11頁及び第11−A頁(クレーム1)の翻訳文:原 翻訳文第12頁1行〜29行と差し替える 請求の範囲 1.次の: (a)赤外線のビームを、エポキシ基とメチル基をそれぞれ代表する4529 cm-1および4050cm-1と言う波数およびそれらエポキシ基とメチル基の波 数の各々に対する少くとも一つの基準波数でだけ光を透過する一連の光学フィル ターであって、一連の光パルスを創るために、これら波数の周辺の1%未満と言 う予め決められたバンド幅を有する、各光学フィルターに通し; (b)その一連の光パルスを、ガラス繊維強化エポキシ樹脂プリプレグの動い ているシートを通過するような方向に向け; (c)そのプリプレグシートから出てきたそれら一連の光パルスを、その光パ ルスに応答する光電子検出器と接触させることにより受け取り、この受け取った 光パルスの強度に比例した電圧を有する一連の電気パルスを発生させ; (d)(c)の電圧を調整してそのガラス繊維とエポキシ樹脂の固有吸光度に ついて補正し; (e)エポキシ基とメチル基の量を(d)の補正電圧の対数に比例するとして 計算し、そしてさらにその基準波数の電圧の対数によって補正し; (f)(e)のエポキシ基とメチル基の量から硬化度を計算し; (g)そのプリプレグ中のエポキシ樹脂の量を、その基準波数の電圧の対数に よってさらに補正される、メチル基に対応する(d)の補正電圧に比例するとし て計算し; (h)そのプリプレグシートの幅を赤外線のビームで連続的に横断する間に( a)‐(g)の工程を繰り返し; (i)工程(a)‐(h)の結果を画像表示し; (j)予め決められた基準値と(i)で表示された実測硬化度と樹脂のパーセ ントとを比較し;そして (k)硬化度をそのプリプレグの部分的硬化に用いられる温度と滞留時間によ っ て調整し、そして樹脂の含有パーセントをそのガラス繊維シートに塗布された未 硬化樹脂の量によって調整する; ことから成る、部分硬化ガラス繊維強化エポキシ樹脂プリプレグの動いているシ ートの硬化度と樹脂含有量を連続的の測定し、制御する方法(原請求の範囲第1 項に相当;補正を含む)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AU,BB,BG,BR,BY,CA, CN,CZ,FI,HU,JP,KP,KR,KZ,L K,LV,MG,MN,MW,NO,NZ,PL,RO ,RU,SD,SK,UA,UZ,VN

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.次の: (a)赤外線のビームを、エポキシ基とメチル基を代表する波数およびそれら エポキシ基とメチル基の波数の各々に対する少くとも一つの基準波数でだけ光を 透過する一連の光学フィルターであって、一連の光パルスを創るために、これら 波数の周辺の予め決められたバンド幅を有する、各光学フィルターに通し; (b)その一連の光パルスを、ガラス繊維強化エポキシ樹脂プリプレグの動い ているを通過するような方向に向け; (c)そのプリプレグシートから出てきたそれら一連の光パルスを、その光パ ルスに応答する光電子検出器と接触させることにより受け取り、この受け取った 光パルスの強度に比例した電圧を有する一連の電気パルスを発生させ; (d)(c)の電圧を調整してそのガラス繊維とエポキシ樹脂の固有吸光度に ついて補正し; (e)エポキシ基とメチル基の量を(d)の補正電圧の対数に比例するとして 計算し、そしてさらにその基準波数の電圧の対数によって補正し; (f)(e)のエポキシ基とメチル基の量から硬化度を計算し; (g)そのプリプレグ中のエポキシ樹脂の量を、その基準波数の電圧の対数に よってさらに補正される、メチル基に対応する(d)の補正電圧に比例するとし て計算し; (h)そのプリプレグシートの幅を赤外線のビームで連続的に横断する間に( a)‐(g)の工程を繰り返し; (i)工程(a)‐(h)の結果を画像表示し; (j)予め決められた基準値と(i)で表示された実測硬化度と樹脂のパーセ ントとを比較し;そして (k)硬化度をそのプリプレグの部分的硬化に用いられる温度と滞留時間によ って調整し、そして樹脂の含有パーセントをそのガラス繊維シートに塗布された 未硬化樹脂の量によって調整する; ことから成る、部分硬化ガラス繊維強化エポキシ樹脂プリプレグの動いているシ ートの硬化度と樹脂含有量を連続的の測定し、制御する方法。 2.エポキシ基とメチル基の波数がそれぞれ約4529cm-1と約4055c m-1を中心とする波数である、請求の範囲第1項に記載の方法。 3.基準波数の二つがエポキシ基とメチル基の波数の各々に用いられる、請求 の範囲第1項に記載の方法。 4.エポキシ基の波数の基準波数が約4587cm-1と4496cm-1である 、請求の範囲第3項に記載の方法。 5.メチル基の波数の基準波数が約4119cm-1と4011cm-1を中心と する波数である、請求の範囲第3項に記載の方法。 6.バンド幅がエポキシ基とメチル基の波数の全体の1%未満である、請求の 範囲第1項に記載の方法。 7.エポキシ基とメチル基の量の比を工程(e)で計算し、をして硬化度を工 程(f)で次の関係式: (式中: E/Mはエポキシ基とメチル基の比であり、 (E/M)iは未硬化樹脂中のエポキシ基とメチル基の比であり、 (E/M)fは部分硬化樹脂中のエポキシ基とメチル基の比である。) で求める、請求の範囲第1項に記載の方法。 8.赤外線ビームが約1.25cmの直径を有する、請求の範囲第1項に記載 の方法。 9.プリプレグシートが0.05〜0.4m/秒の速度で動く、請求の範囲第 1項に記載の方法。 10.プリプレグシートが0.05m/秒の速度で、プリプレグシートの動く 方向から90°の方向に横に動く、請求の範囲第1項に記載の方法。 11.(j)の予め決められる値が動いているプリプレグのシートの端の所に 置かれた基準プリプレグから連続的に測定される、請求の範囲第1項に記載の方 法。
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