JPH08511308A - リグノセルロース材料を脱リグニン化する改良されたオゾン/過酸法 - Google Patents

リグノセルロース材料を脱リグニン化する改良されたオゾン/過酸法

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JPH08511308A
JPH08511308A JP6521399A JP52139994A JPH08511308A JP H08511308 A JPH08511308 A JP H08511308A JP 6521399 A JP6521399 A JP 6521399A JP 52139994 A JP52139994 A JP 52139994A JP H08511308 A JPH08511308 A JP H08511308A
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シー. フランシス,レイモンド
ザング,シアオ−ズ
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Abstract

(57)【要約】 リグノセルロース材料を過酸とオゾンとの混合物に暴露することから成るリグノセルロース材料の脱リグニン化法。好ましい過酸にカロ酸と過酢酸がある。また、(a)水、(b)コンシステンシー1〜40%のクラフトパルプ、(c)過酸及び(d)パルプに対して0.1〜5.0%のオゾンを組み合わせで含むクラフトパルプの脱リグニン化用混合物も開示される。

Description

【発明の詳細な説明】 リグノセルロース材料を脱リグニン化する改良されたオゾン/過酸法 発明の背景 発明の分野 本発明は製紙分野、更に詳しくは化学木材パルプのようなリグノセルロース材 料をオゾンと過酸、特にペルオキシモノサルフェートとの混合物を用いて脱リグ ニン化するための方法と組成物に関する。情報の開示 パルプは紙、板紙、繊維板及びこれらに類するものの製造用原材料である。パ ルプは、精製された形では、レーヨン、セルロースエステル、その他のセルロー ス製品のセルロース源である。パルプは木材、藁、竹及びサトウキビの残分のよ うな植物繊維から得られる。木材が米国で製造されるパルプ繊維の95%の製造 源である。 乾燥木材はセルロース40〜50パーセント、ヘミセルロースとして知られる 他の多糖類15〜25パーセント、セルロース繊維のマトリックスとして作用し ている生重合体であるリグニン20〜30%、及び鉱物質の塩、糖類、脂肪、樹 脂及びタンパク質のような他の物質5%より成る。リグニンは種々の安定な炭素 −炭素結合及び炭素−酸素(エーテル)結合で相互に連結されているメトキシ化 フェニルプロパン単量体単位から主として構成されるものである。針葉樹のリグ ニンは、明らかに、コニフェリルアルコール[3−(3’−メトキシ−4’−ヒ ドロキシフェニル)アリルアルコール]の酸化重合生成物であり、一方落葉樹の リグニンはコニフェリルアルコールとシナピルアルコール[3−(3’,5−ジ メトキシ−4’−ヒドロキシフェニル)アリルアルコール]から誘導されたもの であると思われる。 パルプから最終的に製造される紙の強さはセルロースの化学的完全性に依存し 、一方その色はリグニンに由来する。脱リグニン化法の所望とされる選択性はカ ッパー価が低いことと(残留リグニンがほとんどない)、残留パルプの粘度が高 い (長鎖セルロースの開裂はほとんどない)と言う形で反映される。 化学パルプは、リグニンを(1)水酸化ナトリウム、(2)重亜硫酸カルシウ ム、同マグネシウム若しくは同アンモニウム、又は(3)水酸化ナトリウムと硫 化ナトリウムとの混合物[石灰と還元硫酸ナトリウム(reduced sod iumu sulfate)から製造される]の熱溶液を用いて溶解させること によって製造される。ソーダーパルプ、亜硫酸パルプ又は硫酸塩(クラフト)パ ルプとして知られるこれら製品は、それぞれ不純物を含むセルロースより成る。 この化学的方法では、ヘミセルロースもその大部分が溶解される。従って、化学 パルプ化の収率は、典型的には、木材重量基準で40〜60%である。砕木パル プはパルプ収率が高く、かつリグニン含量も高いと言う特徴がある。これらのパ ルプは、木材チップを分解するのに相当多量の機械的エネルギー(粉砕及び精錬 のエネルギー)を要することから“砕木”パルプと称される。化学パルプは約5 %(重量基準)のリグニンを含有するが、これに対して砕木パルプは、典型的に は、リグニンを15%より多く含有する。化学パルプから白色のシートを作るた めには、残留リグニンをほとんど全部除去しなければならない。これは、通常、 オキシダントを用いる多段漂白で達成される。オキシダント[塩素(Cl2)、 二酸化塩素(ClO2)及び次亜塩素酸ナトリウム(NaOCl)]のあるもの は塩素を含む。現在、漂白化学パルプの製造業者は、有機塩素化合物の生成と、 それに続くその廃棄が問題になる塩素含有化学薬品の使用を少なくするか、又は 使用しないようにする方法を求めている。吸収性の有機ハロゲン(AOX)の廃 棄を制限する法令が既に幾つかの国で成立しているのである。 現在商業的に又は研究で使用されている代替化学薬品に酸素、オゾン、過酸化 水素及びその他の過酸化物がある。酸素は塩素及び二酸化塩素より選択性が低く 、従ってリグニンを一部除去することにしか使用できない。セルロースは、特に リグニン含量が少ないとき強く影響を受け、従って酸素処理は短期間のものでな ければならない。 ペルオキシモノ硫酸、即ちカロ酸及びそのカロエートアニオンには、1)カロ 酸はH22より効率的な可溶化剤である点、2)H2SO4はこれをH22から生 成させるのに必要とされる唯一の反応体であるので、カロ酸はコスト上 H22より限界のところで高いだけである点、及び3)得られる漂白流出液中の サルフェートアニオンはクラフトパルプの回収系に再循環可能である点でクラフ トパルプの漂白に魅力があると言う特徴がある。パルプの漂白に対するカロ酸の 使用は、米国特許第4,404,061号、同第4,475,984号、同第4 ,756,800号、同第4,773,966号、同第5,004,523号明 細書及び欧州特許第415 149号明細書に開示されている。カロ酸及びカロ エートアニオンの生成反応は次の反応式にまとめられる: カロ酸塩、即ちカロエートによる脱リグニン化の欠点は、反応式[1]に従っ てH2SO5を高収率で得るためには、H22のモル当たり約2.0モルのH2S O4が必要になることである。このようなモル比を用いると、カロ酸又はカロエ ートに転化される2kgのH22の適用で非酸性流出液中に17kgのNa2SO5 が生成するであろう。クラフトパルプの回収系はアルカリ性条件下で働き、従 ってパルプのトン当たり約17kgのNa2SO4が組成化学薬品(make−u p chemical)として必要になる。化学バランスを工程に修正を加える ことなく保つべき場合は、カロエートの仕込み量はH222kg当量/トン、即 ち活性酸素(過酸化水素又はカロエート1分子につき活性酸素原子1個)0.9 4kgに制限されるだろう。幸いにも、Na2SO4はクラフトパルプの回収系か ら沈殿させることができる。更には、工程に変更を加えても、カロエートの仕込 み量はパルプ(HSO5 -1.77%)に対して活性酸素(A.O.)約0.25 %に制限される可能性がある。このような低オキシダント仕込み量のための反応 塔と洗浄系を設計することは、経済的に魅力がない。更に、カロエートからの活 性酸素0.25%と言う上限で可能な脱リグニン化は、多くの目的には十分でな い。 オゾンによる脱リグニン化はこの技術分野で周知である(米国特許第5,16 4,044号明細書及びその中で引用されている文献を参照されたい)。その主 たる欠点は、オゾン自体及びそのオゾンから生成するヒドロキシル基がリグニン と共にセルロースも攻撃してしまうと言うことである。ヒドロキシル基は、セル ロースの存在下では、リグニンに対して比較的選択性がない。その結果は、オゾ ンにより脱リグニン化されたパルプから製造された紙の強さが有意に失われるこ とを避けるためには、オゾン仕込み量をパルプ重量の1%に制限することが推奨 されると言うことである。[パット(patt)らのDas Papier 、V14−V23(1988)を参照されたい。] 従って、リグニンに対する選択性が高いと共に、セルロース重合体の同時分解 を最少限に抑える脱リグニン化の方法の必要が存在する。 更に、塩素系漂白剤の使用を最少限に抑えるか、それを回避し、同時に廃棄物 自身の廃棄問題を生まない化学木材パルプの漂白法の必要が存在する。 発明の要約 本発明の1つの目的は、塩素含有漂白剤の使用を回避する化学木材パルプの漂 白法を提供することである。 更なる目的は、リグニンに対して選択性であり、そしてセルロースの分解を最 少限に抑える方法を提供することである。 更に他の目的は、廃棄物処理問題を最少限に抑える化学パルプの漂白法を提供 することである。 更にまた他の目的は、現存する系に比較して経済的に魅力のある方法と組成物 を提供することである。 これらの、及びその他の目的、特徴及び利点は本発明によって提供される。 1つの面から見ると、本発明はリグノセルロース材料を脱リグニン化する、特 に木材パルプ、最も特定的にはクラフト木材パルプを漂白する方法に関する。そ の最も一般的な形では、この方法はオゾンと過酸又は過酸の組み合わせとの混合 物でパルプを処理することから成る。この混合物のpHは、pH1乃至過酸のp Ka又は過酸の組み合わせの最低pKaより約1pH単位低いpHに保たれる。 1つの、更に狭い態様では、この方法は、木材パルプを10〜80℃の温度及び pH2.5〜8.4においてペルオキシモノサルフェートとオゾンとの混合物で 処理することから成る。ペルオキシモノサルフェートは、好ましくは、リグノセ ルロース材料の乾燥重量基準で活性酸素0.1〜2.0%のレベルで、最も好ま しくは、活性酸素0.1〜0.5%のレベルで適用される。オゾンは、好ましく は、リグノセルロース材料の乾燥重量基準で0.1〜5.0%、最も好ましくは 、0.5〜3.0%のレベルで与えられる。リグノセルロース材料のコンシステ ンシーは水中で1〜40%であることができる。コンシステンシーが8〜35% 、pHが3.0〜6.0、温度が20〜50℃であるのが好ましい。 もう1つの面から見ると、本発明は上記の方法に従って脱リグニン化されたク ラフトパルプに関する。 更に他の面から見ると、本発明は、 (a)pH2.5〜8.4及び10〜80℃の水; (b)水とクラフトパルプとの総量に対して1〜40重量%に等しい量(即ち 、コンシステンシー)のクラフトパルプ; (c)0.0008〜0.5Mのペルオキシモノサルフェート;及び (d)クラフトパルプの乾燥重量に対して0.1〜5%のオゾン から成る、クラフトパルプの脱リグニン化用混合物に関する。 好ましくは、水はpH3.0〜6.0及び20〜50℃のものであり;クラフ トパルプは総量に対して8〜35重量%であり;ペルオキシモノサルフェートは 0.002〜0.4Mであり;そしてオゾンはクラフトパルプの乾燥重量基準で 0.5〜3.0%である。 もう1つの面から見ると、本発明は、リグノセルロース材料を10〜80℃の 温度においてオゾンとモノ過酸との混合物で処理することによってそのリグノセ ルロース材料を脱リグニン化する方法に関する。モノ過酸のpKaは約6.0〜 約10.0であり、混合物のpHは約2.5乃至過酸のpKaより約1pH単位 低い値である。この方法はアルカリ抽出と酸化漂白の追加工程を含んでいてもよ い。アルカリ抽出は酸素、過酸化水素、次亜塩素酸塩、酸素プラス過酸化水素及 び酸素プラス次亜塩素酸塩より成る群から選ばれるオキシダントの添加により向 上させることができる。酸化漂白は過酸化水素、過酢酸、オゾン、二酸化塩素及 び次亜塩素酸塩より成る群から選ばれる漂白剤により引き起こすことができる。 もう1つの面から見ると、本発明は (a)pKaが約6.0〜10.0の過酸又は2種の過酸の混合物、好ましく は過酢酸又は過酢酸とペルオキシモノ硫酸との混合物0.01〜32重量部; (b)pH2.5乃至上記2種の過酸の低い方のpKaより1単位低いpH、 好ましくはpH3.0〜7.2の水1000重量部; (c)クラフトパルプ10〜666重量部、好ましくは87〜538重量部; 及び (d)オゾンのクラフトパルプに対する比が0.001〜0.05、好ましく は0.005〜0.03の範囲にあるオゾン0.01〜27重量部 から成るクラフトパルプの脱リグニン化用混合物に関する。 図面の簡単な説明 図1はカロエートによる脱リグニン化反応についての粘度対pHのグラフであ り; 図2はpH2及びpH4におけるオゾンによる脱リグニン化並びにpH4にお けるオゾン/カロエートによる脱リグニン化についての粘度対カッパー価のグラ フであり; 図3は3種のサウザーンマツ(southern pine)のクラフトパル プについての引っ張り特性の指数対粘度のグラフであり; 図4はオゾン/カロエートによる脱リグニン化に及ぼすpHの影響を示す粘度 対カッパー価のグラフであり; 図5はオゾン/カロエートによる脱リグニン化に及ぼすカロエートの仕込み量 の影響を示す粘度対カッパー価のグラフであり;そして 図6はオゾン/カロエートによる脱リグニン化に及ぼすカロエートの種々の添 加形式の影響を示す粘度対カッパー価のグラフである。 発明の詳細な説明 オゾンとカロエートとの組み合わせで、いずれか単独で得られる脱リグニン化 よりも優れた脱リグニン化が得られる。カロエートに対するオゾンの添加は流出 液を増大させることなくカロエートの酸化力を高め、またオゾンに対するカロエ ートの添加はリグニンの分解を減少させることなくセルロースの分解を減少させ る。クラフトパルプの漂白では、2種のオキシダントを1回目の添加後に洗浄す ることなく、同時に又は逐次的に適用するのは一般的なやり方ではない。二酸化 塩素(chlorine ioxide)と塩素(hlorine)の同時 添加(D/C)又は逐次的添加(D→C)がクラフトパルプの漂白における唯一 の、一般的に採用された2種のオキシダント系である。2種の化学薬品が同時に 添加される場合、本質的には、それらは互いに反応し、その結果酸化力が落ちる だろう。オゾンは強い親電子試薬であり、一方カロエートは弱い求核試薬である ので、上記の反応はオゾン/カロエートに関して1つの憂慮すべき主たる点であ った。更に、これらのオキシダントを逐次的に添加する場合、その第二の化学薬 品は、第一の化学薬品で十分に酸化されたリグニンを更に酸化することで浪費さ れることがあるかもしれない。従って、オゾンとカロエートとの組み合わせが、 実際には、優れた脱リグニン化系となり、より高い粘度対カッパー価の比をもた らすことが発見されたことは驚くべきことであった。 パルプ中の残留リグニンの量はそのカッパー価で計られる。即ち、カッパー価 の0.15倍がリグニンの重量パーセントである。クラフトパルプ法から得られ る軟材パルプのカッパー価は20〜30であり;硬材パルプのそれは軟材パルプ のカッパー価より若干低く、10〜20である。ほとんどの用途には、カッパー 価を可能な限り大幅に下げることが望ましいが、いずれにしても軟材の場合は約 10以下に、また硬材の場合は約5以下に下げるのが望ましい。同時に、望まし い程度の強さを持つ紙の製造には、セルロースの分解を最少限に抑えることが求 められる。セルロース構造の完全性は、TAPPI標準試験法T230に記載さ れる方法に従って銅−エチレンジアミン溶液の粘度を求めることによって測定さ れる。クラフトパルプ法から得られる軟材パルプはこの試験で約22〜40セン チポイズ(cp)の粘度を有する。脱リグニン化中は、この粘度を15以上に保 つのが望ましい。選択的脱リグニン化法の尺度は、従って、粘度のカッパー価に 対する比が高いことである。 分かった後で言えることであるが、カロエートとオゾンとの組み合わせの優れ た選択性は、カロエートアニオンがオゾンに由来する識別性の小さいヒドロキシ ル基(・OH)に対する捕捉種として作用し、同時にリグニンの酸化に対しては 依然として有効な媒体となっていると仮定することにより合理的に説明されるだ ろう。 カロエートによる脱リグニン化に関する研究は、粘度の損失は酸化をpH2. 5以上で行うならば最少限に抑えられることを示した。この傾向は5種ものクラ フトパルプで観察された。サウザーンマツのクラフトパルプについて、処理後の パルプ粘度の初期処理pHに対する典型的なプロットを図1に示す。このパルプ の初期カッパー価と粘度はそれぞれ27.0と27.3cpであった。実施上の 前提は、pH>2.5でのカロエートは、H22とは違って、ヒドロキシル基を 有意の濃度では生成させないと言うことである。・OH濃度の関数であると思わ れるN,N’−ビスグルタリル−1,3−ジアミノ−5−ニトロベンゼンのヒド ロキシル化が、鉄の存在下でのH22媒体(・OH生成系)中では著しいが、カ ロエート媒体中では検出できないことが、上記の前提を支持するに足るものであ る。 更に、カロエートは、実際には、以下に示される反応で・OHを掃去するかも しれない[エドワーズ(Edwards)及びマーシュ(Marsh)のPro g.Reaction Kinetics15、35(1989)]: 基SO5 -は比較的反応性がなく、これに対応してリグニンとセルロースとの間 の選択性は大きいが、一方サルフェート基アニオン(2SO4 -)は反応性である が、それは・OHよりははるかに低い。カロエートによるこの考えられている・ OH掃去の極めて望ましい予想外の結果は、オゾンとカロエートとが一緒に用い られると、得られるパルプはオゾンを単独で使用するときよりも同等のリグニン 含量(カッパー価)において高い粘度を有すると言うことである。ヒドロキシル 基はカロエートアニオン上にプロトンで捕捉されるので、他の過酸も、解離して いない過酸が妥当な濃度で存在している限り、即ちその媒体が過酸のpKaより 少なくとも1pH単位低い限り、同様に機能すると予想される。過酢酸が、pH 4より高いpHでセルロースに対して比較的不活性であることが知られているの で、特に興味のあるものである。本発明の方法で使用することができる他の 過酸の例に、ペルプロピオン酸、ペルオキシ安息香酸及びジペルオキシカルボン 酸、特にC2〜C16の酸、例えば1,6−ジペルオキシヘキサン二酸、1,8− ジペルオキシオクタン二酸、1,10−ジペルオキシデカン二酸及び1,12− ジペルオキシドデカン二酸がある。過酸は、一般に、少なくとも1個のOOH部 分を有する、pKaが10未満の無機種及び有機種を包含する。過酸の混合物、 特にペルオキシモノ硫酸と過酢酸との混合物も使用することができる。 次の実施例は本発明を支持するものである。 実施例1 オゾンを単独で使用する場合、粘度のカッパー価に対するより良好な比はパル プを酸洗浄するときに得られる。このことは図2に示される。ヒドロキシル基の 生成を伴うオゾンの分解はヒドロキシルイオンの存在により著しく加速される。 即ち、pHが高くなるとそれに対応してこのオゾン分解は高まる。オゾンによる 脱リグニン化は、普通、低いpHで行われる。加えて、未洗浄パルプ中に遷移金 属が存在するとこの問題は悪化することがある。低pHにおける遷移金属、特に 鉄並びにそれより高いpHにおけるクロム及び銅は・OHの生成を触媒する。 図2に示される結果は、遷移金属と高pHにはオゾンによる脱リグニン化に対 して悪影響があることを例証している。しかし、これらの影響はカロエートの添 加により取り除くことができる。これらの結果は、修正連続蒸煮法で製造された 軟材クラフトパルプで得られたものである。酸素による脱リグニン化後、このパ ルプのカッパー価は14.8であり、またその粘度は27.4cpであった。パ ルプをpH2の溶液中に浸漬して置いた後脱水(コンシステンシー30%まで) 及びオゾン処理したときは、脱リグニン化は、カッパー価6のパルプに関し、約 12cpの粘度でかなり選択性であった(図2中の点Aを見られたい)。オゾン 処理を酸処理なしでpH4で行った場合、カッパー価6について粘度は約10で あった(図2中の点Bを見られたい)。遷移金属及び/又はより高pHで選択性 が悪くなることは公開文献と一致する。pH4(酸処理なし)でカロエート(パ ルプに対して活性O20.47%)を含めると、カッパー価6で約14cpの粘 度を有するパルプが得られた(図2の点Cを見られたい)。10cpから12c pまでの粘度の改善は図3に示されるように極めて顕著である。ここで、図3 は酸素、カロエート、過酸化水素及び二酸化塩素で漂白されたが、オゾンでは漂 白されていない3種のサウザーンマツパルプの粘度と引っ張り強さとの間の非直 線関係を示している。2種は常用のクラフトパルプ化法で製造されたものであり 、そのカッパー価は27.0及び27.6であり、またそれぞれの粘度は27. 3cp及び37.3cpであった。第3のパルプは修正クラフトパルプ蒸煮法で 得られたもので、そのカッパー価は23.9、粘度は36.8cpであった。約 10cpと言う臨界粘度より下では、引っ張り強さはかなり劇的に低下する。オ ゾンで脱リグニン化されたパルプの臨界粘度はそれよりわずかに低く、9cpで ある。 実施例2 オゾン/カロエートによる脱リグニン化に及ぼすpHの影響を調べた。オゾン とカロエートを一緒に用いたとき、優れた結果が得られたが、それはpHが約2 .5より大きいときだけであった。図4は、オゾン/カロエートによる脱リグニ ン化についてpHを2から4〜6に上昇させたときの粘度対カッパー価の比にお ける改善を、オゾン単独についてのpH2の場合に比較して示すものである。示 された結果は、室温、pH2で酸洗浄された従来のサウザーンマツクラフトパル プについてのものである。粘度14cpにおいては、pH6でカッパー価をオゾ ン単独についての9.0(図4の点A)からオゾンとカロエートとの併用につい ての6.9(図4の点B)まで低下させることができた。 実施例3 カロエートの量、即ちカロエートによって提供される活性酸素の仕込み量の影 響も調べた。理想的には、カロエートはパルプに対してコンシステンシー30% において適用されるだろうが、しかし実験室規模反応器由来の制限によりカロエ ートはコンシステンシー10%で適用されなければならず、次いでパルプは30 %まで脱水されなければならなかった。この方法上の偏差を調整するために、カ ロエートの消費量(脱水後にパルプ上に残された量)を初めに適用された総量を 使用するのではなく、必要とされた活性酸素の測定量として使用した。 カッパー価20.2及び粘度29.4cpの、酸素で脱リグニン化された軟材 クラフトパルプを、pH2.0のHCl溶液を用いて室温で酸洗浄した。そのパ ルプの一部分をコンシステンシー30%まで脱水し、ふあふあにし、そしてオゾ ン処理の最適pH(2.10)においてオゾン処理した。そのパルプの他の3つ の小部分を、pH4.0及びコンシステンシー10%において、パルプに対して 活性酸素0.24%、0.47%及び0.94%(カロエート分子1個当たり活 性酸素原子1個)と言うカロエートの初期仕込み量を用いて処理した。これらの スラリーをコンシステンシー30%まで同様に脱水し、ふあふあにし、そしてオ ゾン処理した。コンシステンシーが10%から30%まで理想的に進められると 、カロエート溶液はその74%が除かれることになるだろう。しかし、パルプは 混合中及び脱水前に3つの適用レベルについて0.5%、0.11%及び0.2 0%の活性O2を消費した。これら未処理試料及び3種のカロエート処理試料を 各各もっと小さい部分に破砕し、そして23℃においてオゾン仕込み量をパルプ に対して0.5%から3.0%まで変えて処理した。所定のカロエート仕込み量 について、その消費はオゾンの消費に関して有意には変化しなかった。オゾン処 理中のカロエートの消費量は約0.02、0.06及び0.10であった。従っ て、カロエートの総消費量はパルプに対して0.24%、0.47%及び0.9 4%の適用量に対してパルプ基準で活性O20.07%、0.17%及び0.3 0%であった。 オゾン(Z)及びオゾン/カロエート(K/Z)で脱リグニン化されたパルプ をアルカリ抽出し、次いでカッパー価と粘度の分析を行った。特に明記されなけ れば、全ての実験に対するアルカリ抽出は、パルプに対して2%のNaOHを用 いて80℃及びコンシステンシー12%において2時間行われた。結果は図5に プロットされる。所定のカッパー価において、K/ZパルプはZパルプより高い 粘度を有していたことが分かる。即ち、カッパー価9.0において、Zパルプは 13.9cpの外挿粘度を有していた。パルプに対する活性酸素0.24%での カロエートの添加は、カロエートからの活性酸素0.07%の消費をもたらし、 従ってカッパー価が9.0に下がるとすれば、粘度は(外挿で)約14.6cp となっているだろう。カロエートからの活性酸素0.47%又は0.94%の添 加はそれぞれ0.17%及び0.30%の消費をもたらし、この場合粘度対カッ パー価の曲線は重なり、両ケースの粘度はカッパー価9.0において16.2c pとなった。パルプに対してA.O.量0.47%のカロエートをオゾンなしで 適用し、その全てが消費された場合、14.8と言うカッパー価が得られた。 実施例4 カロエートの添加形式をカッパー価14.7及び粘度26.7cpの市販の硬 材クラフトパルプを用いて調べた。オゾンとカロエートの同時添加をpH4.0 において行った。パルプの製造とオゾン処理の際のカロエートの消費量はパルプ に対してA.O.として0.17%であった。カロエートのこの適用形式を、コ ンシステンシー10%、pH4及び40℃におけるA.O.0.12%と言う完 全消費と比較し、続いて酸性化、増粘及びpH2でのオゾン処理を行うか(K→ Z)、又はその逆のプロセス(K→Z)を行った。3つの添加形式全てで改良さ れた選択性が得られたことが(図6から)分かる。 リグニン分解のセルロース以上の選択性の尺度となる、粘度のカッパー価に対 する比は(図2及び4に見られるように)pHに対して敏感であるが、温度に対 しては明らかに敏感ではない。時間を増すか、温度を高めることで脱リグニン化 をより低いカッパー価の方に進めることができるが、粘度も図示の曲線に従って 下がり、そのは実質的に一定のままとなる。従って、脱リグニン化反応の温度 と期間は、得ることが望まれるカッパー価によって決められる。 同様に、この反応は色々なコンシステンシーで行うことができる。理論上は、 コンシステンシーが高くなればなるほどサルフェート廃棄物の流れは少なくなる が、実際は、高コンシステンシー(30%より高)ではパルプ上にカロエートの 均一性を確実に得ることが困難になり、しかして現在の技術での実施限界は1〜 40%で、8〜35%が好ましい。 当業者であれば、本発明の方法は、例証された木材クラフトパルプに加えて、 他の公知のリグノセルロース材料、好ましくはチップのような細分された形のリ グノセルロース材料、又はそのようなリグノセルロース材料から製造されたパル プにも適用することができ、類似の結果を得ることができることも認められるだ ろう。 好ましいリグノセルロース種は木質材料、特に軟材及び硬材を含めて樹木であ るが、パルプ及び紙の製造に一般に用いられる他のリグノセルロース種も使用す ることができる。これらの非木質種の例は、草類、穀草の茎、竹、トウモロコシ の茎、サトウキビのバガス、ケナフ、タイマ、ジュート、サイザルアサ、ハネガ ヤ、アシの茎及びこれらに類するもののような材料である。 本発明による処理は酸素による予備脱リグニン化工程(“O”工程)、又は金 属不純物を除去するための1種又は2種以上の金属イオン封鎖剤による単なる予 備工程(“Q”工程)に続いて行うことがである。これら両予備工程の組み合わ せも適用可能である。 本発明による処理に続いて、公知の任意の漂白工程、又は酸素、過酸化水素及 び/又は次亜塩素酸塩(“Eo”、“Ep”、“Eh”、“Eop”、“Eoh ”)工程で多分高められるアルカリ抽出(“E”)工程、並びに過酸化水素(“ P”)、過酢酸(“Paa”)、オゾン(“Z”)、二酸化塩素(“D”)又は 次亜塩素酸塩(“H”)を用いる1つ又は幾つかの更なる酸化漂白工程のような 諸工程を行うことができる。本発明の方法を組み込むことができる工程の順序の 例に次の: (Q)K/Z Ep P及びO(Q)K/Z Ep P がある。但し、括弧はQ工程が任意であることを示す。 以上、本発明をその好ましい態様を参照して特に示し、かつ説明したが、当業 者であれば本発明の精神と範囲から逸脱しない範囲で態様と細部に他の変更を加 え得ることは理解されるであろう。
【手続補正書】特許法第184条の8 【提出日】1994年10月14日 【補正内容】 従って、リグニンに対する選択性が高いと共に、セルロース重合体の同時分解 を最少限に抑える脱リグニン化の方法の必要が存在する。 更に、塩素系漂白剤の使用を最少限に抑えるか、それを回避し、同時に廃棄物 自身の廃棄問題を生まない化学木材パルプの脱リグニン化法の必要が存在する。 発明の要約 本発明の1つの目的は、塩素含有試剤の使用を回避する化学木材パルプの脱リ グニン化法を提供することである。 更なる目的は、リグニンに対して選択性であり、そしてセルロースの分解を最 少限に抑える方法を提供することである。 更に他の目的は、廃棄物処理問題を最少限に抑える化学パルプの脱リグニン化 法を提供することである。 更にまた他の目的は、現存する系に比較して経済的に魅力のある方法と組成物 を提供することである。 これらの、及びその他の目的、特徴及び利点は本発明によって提供される。 1つの面から見ると、本発明はリグノセルロース材料を脱リグニン化する、特 に木材パルプ、最も特定的にはクラフト木材パルプを脱リグニン化する方法に関 する。 請求の範囲 1.化学パルプを、オゾンと過酸又は過酸の組み合わせとの混合物にして、p H1から該過酸のpKa又は過酸の該組み合わせの最低pKaより約1pH単位 低いpHまでのpHを有する該混合物で処理することから成る、化学パルプの脱 リグニン化法(補正前の請求の範囲第1項に対応:補正を含む)。 2.前記の過酸がペルオキシモノ硫酸、過酢酸、ペルプロピオン酸、ペルオキ シ安息香酸、1,6−ジペルオキシヘキサン二酸、1,8−ジペルオキシオクタ ン二酸、1,10−ジペルオキシデカン二酸及び1,12−ジペルオキシドデカ ン二酸より成る群から選ばれたものである、請求の範囲第1項に記載の方法(補 正前の請求の範囲第2項に対応:補正を含まず)。 3.化学パルプを10〜80℃の温度及びpH2.5〜8.4においてペルオ キシモノサルフェートとオゾンとの混合物で処理することから成る、該化学パル プを脱リグニン化する請求の範囲第1項に記載の方法(補正前の請求の範囲第3 項に対応:補正を含む)。 4.前記の化学パルプがクラフトパルプである、請求の範囲第1項に記載の方 法(補正前の請求の範囲第4項に対応:補正を含む)。 5.前記のペルオキシモノサルフェートを前記の化学パルプの乾燥重量基準で 活性酸素0.1〜2.0%のレベルで適用する、請求の範囲第3項に記載の方法 (補正前の請求の範囲第5項に対応:補正を含む)。 6.前記のペルオキシモノサルフェートを活性酸素0.1〜0.5%のレベル で適用する、請求の範囲第5項に記載の方法(補正前の請求の範囲第6項に対応 :補正を含まず)。 7.オゾンを前記の化学パルプの乾燥重量基準で0.1〜5.0%のレベルで 与える、請求の範囲第1項に記載の方法(補正前の請求の範囲第7項に対応:補 正を含む)。 8.前記のオゾンを0.5〜3.0%のレベルで与える、請求の範囲第7項に 記載の方法(補正前の請求の範囲第8項に対応:補正を含まず)。 9.前記の化学パルプのコンシステンシーが水中で1〜40%である、請求の 範囲第1項に記載の方法(補正前の請求の範囲第9項に対応:補正を含む)。 10.前記のコンシステンシーが8〜35%である、請求の範囲第9項に記載の 方法(補正前の請求の範囲第10項に対応:補正を含まず)。 11.前記のpHが3.0〜6.0である請求の範囲第3項に記載の方法(補正 前の請求の範囲第11項に対応:補正を含まず)。 12.前記の温度が20〜50℃である、請求の範囲第1項に記載の方法(補正 前の請求の範囲第12項に対応:補正を含まず)。 13.請求の範囲第1項に記載の方法に従って脱リグニン化されたクラフトパル プ(補正前の請求の範囲第13項に対応:補正を含まず)。 14.次の、 (a)pH2.5〜8.4及び10〜80℃の水; (b)水とクラフトパルプとの総量に対して1〜40重量%に等しい量のクラ フトパルプ; (c)0.0008〜0.5Mのペルオキシモノサルフェート;及び (d)該クラフトパルプの乾燥重量に対して0.1〜5%のオゾン から成る、クラフトパルプの脱リグニン化用混合物(補正前の請求の範囲第14 項に対応:補正を含まず)。 15.(a)前記の水のpHが3.0〜6.0であり、その温度が20〜50℃ であり; (b)前記クラフトパルプが水とクラフトパルプとの総量に対して8〜35重 量%であり; (c)前記のペルオキシモノサルフェートが0.002〜0.4Mであり;そ して (d)前記のオゾンが該クラフトパルプの乾燥重量基準で0.5〜3.0%で ある、 請求の範囲第14項に記載の、クラフトパルプの脱リグニン化用混合物(補正前 の請求の範囲第15項に対応:補正を含まず)。 16.化学パルプを、10〜80℃の温度において、オゾンとpKaが約6.0 〜約10.0のモノ過酸との、pH約2.5から該モノ過酸のpKaより約1 pH単位低いpHまでのpHを有する混合物で処理することから成る該化学パル プを脱リグニン化するための、請求の範囲第1項に記載の方法(補正前の請求の 範囲第16項に対応:補正を含む)。 17.前記の酸が過酢酸であり、そして前記のpHが3.0〜7.2である、請 求の範囲第16項に記載の方法(補正前の請求の範囲第17項に対応:補正を含 まず)。 18.次の、 (a)アルカリ抽出;及び (b)酸化漂白 の追加工程を含む、請求の範囲第16項に記載の方法(補正前の請求の範囲第1 8項に対応:補正を含まず)。 19.前記のアルカリ抽出を酸素、過酸化水素、次亜塩素酸塩、酸素と過酸化水 素との組み合わせ及び酸素と次亜塩素酸塩との組み合わせより成る群から選ばれ るオキシダントの添加により高める、請求の範囲第18項に記載の方法(補正前 の請求の範囲第19項に対応:補正を含まず)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ザング,シアオ−ズ アメリカ合衆国 13210 ニューヨーク州 サイラキューズ,サウス ビーチ ストリ ート 453 (72)発明者 トロウトン,ニコラス エイ. ベルギー国 ビー ― 1020 ブリュッセ ル,ブールバール エミル ボックエスタ エル 67

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.リグノセルロース材料を、オゾンと過酸又は過酸の組み合わせとの混合物 にして、pH1から該過酸のpKa又は過酸の該組み合わせの最低pKaより約 1pH単位低いpHまでのpHを有する該混合物で処理することから成る、リグ ノセルロース材料の脱リグニン化法。 2.前記の過酸がペルオキシモノ硫酸、過酢酸、ペルプロピオン酸、ペルオキ シ安息香酸、1,6−ジペルオキシヘキサン二酸、1,8−ジペルオキシオクタ ン二酸、1,10−ジペルオキシデカン二酸及び1,12−ジペルオキシドデカ ン二酸より成る群から選ばれたものである、請求の範囲第1項に記載の方法。 3.リグノセルロース材料を10〜80℃の温度及びpH2.5〜8.4にお いてペルオキシモノサルフェートとオゾンとの混合物で処理することから成る、 該リグノセルロース材料を脱リグニン化する請求の範囲第1項に記載の方法。 4.前記のリグノセルロース材料がクラフトパルプである、請求の範囲第1項 に記載の方法。 5.前記のペルオキシモノサルフェートを前記のリグノセルロース材料の乾燥 重量基準で活性酸素0.1〜2.0%のレベルで適用する、請求の範囲第3項に 記載の方法。 6.前記のペルオキシモノサルフェートを活性酸素0.1〜0.5%のレベル で適用する、請求の範囲第5項に記載の方法。 7.オゾンを前記のリグノセルロース材料の乾燥重量基準で0.1〜5.0% のレベルで与える、請求の範囲第1項に記載の方法。 8.前記のオゾンを0.5〜3.0%のレベルで与える、請求の範囲第7項に 記載の方法。 9.前記のリグノセルロース材料のコンシステンシーが水中で1〜40%であ る、請求の範囲第1項に記載の方法。 10.前記のコンシステンシーが8〜35%である、請求の範囲第9項に記載の 方法。 11.前記のpHが3.0〜6.0である請求の範囲第3項に記載の方法。 12.前記の温度が20〜50℃である、請求の範囲第1項に記載の方法。 13.請求の範囲第1項に記載の方法に従って脱リグニン化されたクラフトパル プ。 14.次の、 (a)pH2.5〜8.4及び10〜80℃の水; (b)水とクラフトパルプとの総量に対して1〜40重量%に等しい量のクラ フトパルプ; (c)0.0008〜0.5Mのペルオキシモノサルフェート;及び (d)該クラフトパルプの乾燥重量に対して0.1〜5%のオゾン から成る、クラフトパルプの脱リグニン化用混合物。 15.(a)前記の水のpHが3.0〜6.0であり、その温度が20〜50℃ であり; (b)前記クラフトパルプが水とクラフトパルプとの総量に対して8〜35重 量%であり; (c)前記のペルオキシモノサルフェートが0.002〜0.4Mであり;そ して (d)前記のオゾンが該クラフトパルプの乾燥重量基準で0.5〜3.0%で ある、 請求の範囲第14項に記載の、クラフトパルプの脱リグニン化用混合物。 16.リグノセルロース材料を、10〜80℃の温度において、オゾンとpKa が約6.0〜約10.0のモノ過酸との、pH約2.5から該モノ過酸のpKa より約1pH単位低いpHまでのpHを有する混合物で処理することから成る該 リグノセルロース材料を脱リグニン化するための、請求の範囲第1項に記載の方 法。 17.前記の酸が過酢酸であり、そして前記のpHが3.0〜7.2である、請 求の範囲第16項に記載の方法。 18.次の、 (a)アルカリ抽出;及び (b)酸化漂白 の追加工程を含む、請求の範囲第16項に記載の方法。 19.前記のアルカリ抽出を酸素、過酸化水素、次亜塩素酸塩、酸素と過酸化水 素との組み合わせ及び酸素と次亜塩素酸塩との組み合わせより成る群から選ばれ るオキシダントの添加により高める、請求の範囲第18項に記載の方法。 20.前記の酸化漂白を過酸化水素、過酢酸、オゾン、二酸化塩素及び次亜塩素 酸塩より成る群から選ばれる漂白剤により引き起こす、請求の範囲第18項に記 載の方法。 21.次の、 (a)pKaが約6.0〜10.0のモノ過酸0.01〜32重量部; (b)pH2.5から該モノ過酸のpKaより1単位低いpHまでの水100 0重量部; (c)クラフトパルプ10〜666重量部;及び (d)オゾンのクラフトパルプに対する比が0.001〜0.05の範囲にあ るオゾン0.01〜27重量部 から成るクラフトパルプの脱リグニン化用混合物。 22.前記の過酸が過酢酸であり、前記のpHが3.0〜7.2であり、前記の 木材パルプが87〜538重量部のレベルで存在しており、そして前記のオゾン が0.005〜0.03の範囲の比で存在している、請求の範囲第21項に記載 のクラフトパルプの脱リグニン化用混合物。 23.次の、 (a)共に約6.0〜10.0のpKaを有する2種の過酸の混合物0.01 〜32重量部; (b)pH2.5から該2種の過酸の低い方のpKaより1単位低いpHまで の水1000重量部; (c)クラフトパルプ10〜666重量部;及び (d)オゾンのクラフトパルプに対する比が0.001〜0.05の範囲にあ るオゾン0.01〜27重量部 から成るクラフトパルプの脱リグニン化用混合物。 24.前記の過酸混合物が過酢酸とペルオキシモノ硫酸との混合物から成り、 前記のpHが3.0〜7.2であり、前記の木材パルプが87〜538重量部の レベルで存在しており、そして前記のオゾンが0.005〜0.03の範囲の比 で存在している、請求の範囲第23項に記載のクラフトパルプの脱リグニン化用 混合物。
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