JPH08511769A - 植物性物質の処理用組成物 - Google Patents

植物性物質の処理用組成物

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JPH08511769A JP6524045A JP52404594A JPH08511769A JP H08511769 A JPH08511769 A JP H08511769A JP 6524045 A JP6524045 A JP 6524045A JP 52404594 A JP52404594 A JP 52404594A JP H08511769 A JPH08511769 A JP H08511769A
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、アミノプリンあるいはアミノプリン誘導体、あるいはこれらの塩と、水溶性ポリマーおよびスルフォニル基を含む水溶性化合物からなるグループから選ばれた少なくとも一つの化合物を含むことを特徴とする植物性材料を長持ちさせる組成物であって、さらに、本発明は、これらの化合物を植物性材料の成長を遅くするために使用する方法であり、さらには、本発明は、これらの化合物で処理された植物そのものである。

Description

【発明の詳細な説明】 植物性物質の処理用組成物 本発明は、例えば切られた花や植物等の植物性物質の延命剤に関する。 収穫後、植物性物質は、主に水及び必要な栄養物の欠乏によってある期間の後 に死活が起こり始めるが、なおも生存している。 この植物性物質は収穫後直ちに枯れ始め、そしてその変質は、問題の特定の植 物性物質自身及びその周囲環境(例えば、熱、湿度等)にもよるが、実際には非 常に急速であるかもしれない。例えば、切り取られた花は、切り取り後数分で目 立ってしおれるかもしれない。 かかる条件下でのこのような急速な変質を防ぐために、切り花又は葉は一般的 に水中に、延びた茎と共に入れられる。グルコースのような砂糖類を水に加える ことによって、見た目に受容できる状態で、かかる取られた植物性物質を維持す ることも通常のことである。 収穫された植物性物質は輸送され、又長い期間貯蔵されなければならない場合 には、収容条件下での植物性物質維持がより問題となる。植物性物質が冷却され 、1℃と8℃間の温度に維持されることは通常の事である。温度が下げられるこ とにより植物細胞中の新陳代謝を抑制し、細胞の死を遅らし、全体的として植物 性物質の腐敗を遅らせられるものである。 しかしながら、輸送又は貯蔵中における低温の連続的な維持は非常に高価であ り、更に植物性物質自身が弱められ、更にこのような温度にさらされることによ り、特に長くなる場合にはかかる損傷が促進される。更に、植物性物質の低温貯 蔵又は冷却に関する問題は好冷性バクテリア又は菌類による攻撃で連続的に傷つ けられることである。 同様な問題が、また根のついた植物性物質、例えば鉢植えの植物類においても 、輸送又は貯蔵の際に起る可能性がある。これらの植物類は、切り取られた植物 性物質よりも一般的に丈夫であり、又一般的にストレスを受ける割合が少ない。 長期間の輸送及び/又は貯蔵が行われたにもかかわらず、売られる際にその植物 類 が健康で魅力的であることが望まれないと言われないことはない。 したがって、例えば、花の咲く植物類が魅力的な様子で花を咲かせていると、 それは一般的に有利であると認識されている。しかし、ここで上げられた問題は 、輸送又貯蔵中に必要とされる状態にその植物類を維持することである。 本発明は、植物性物質を維持する組成物を提供するものである。特に、本発明 は、アミノプリン、その誘導体又はそれらの塩と水溶性ポリマー及びスルホニル 基を有する水溶性化合物から選ばれた少なくとも1つとからなる植物性物質を長 生きさせるための組成物を提供するものである。 この“長生きさせる”という用語は、処理されていない植物性物質と比較して 、如何なる状態下においても比較的長い時間の間この組成物が付与された処理植 物性物質が維持されることを意味するためにここでは使用される。 したがって、例えば、もしもこの組成物が付与されて、つぼみの間に切り取ら れるならば、その花は、その組成物が付与されてから2カ月の間は開かないであ ろう。これと比較して、未処理の花類は、ずっと短い期間で咲いて枯れるであろ う。同様に、本発明による組成物は、花瓶の植物類に付与されて、数週間それら をつぼみの状態に維持することができる。 本発明の組成物は、30℃までの温度、好ましくは2℃から18℃、更に好ま しくは5℃から15℃において植物性物質を長生きさせるのに効果的である。こ の点で、冷却によりこの植物性物質に損傷を与えるのを防ぐために、この植物性 物質が8℃以上の温度、例えば8℃から12℃で維持されることが好ましい。 本発明の一観点によれば、アミノプリン、その誘導体又はそれらの塩と水溶性 ポリマーとからなる組成物が提供される。この組成物は、水性であることが好ま しいが、植物性物質を維持してその発育又は腐敗の過程を遅くするために使用さ れるものであればよい。 有利なことに、アミノプリンは、公知の植物性ホルモンである6−フルフリル アミノプリン(又カイネチンとして知られている)であり得る。 カイネチンは実際には水に不溶性であり、低濃度において植物成長促進剤であ ると報告されている。また、非常な高濃度において、例えば200mg/l以上 で、カイネチンは植物成長において遅延効果を有するとされていた。 しかしながら、植物成長に遅延効果を発生させるのに必要とされる高濃度のカ イネチン溶液を得ることの困難性及びカイネチンの高コストが組合わされて、こ のような発明を商業的に不可能にさせていた。 カイネチンの使用に関する次の問題は、水に溶解される時に(他の好適な溶媒 への予備溶解に続いている)、そのカイネチン溶液が0℃以下で貯蔵されねばな らず、そうしないとその物質が結晶化するであろうということである。 他のアミノプリン類は本発明の組成物において使用されることができ、そして 好適な具体例には、アデニン(adenine)、6−ベンジルアミノプリン、 N−ベンジル−9−(2−テトラヒドロピラニル)アデニン、N−(2−クロロ −4−ピリジル)−n−フェニルウレア、ジフェニルウレア、6−(y,y−ジ メチル−アリルアミノ)プリン、1−フェニル−3−(1,2,3−チアジアゾ ール−5−イル)ウレア アデニンヘミ−サルフェート、及び(6−(4−ヒド ロキシ−3−メチル−ブタ−2−エニルアミノ)プリン)が含まれる。 都合のよいことには、希釈した状態の本発明の組成物は、直ぐに使用できる状 態において、0.5〜20mg/l、好ましくは2〜10mg/l、特に好まし くは4.0〜8.0mg/lのカイネチンのようなアミノプリンを含んでいる。 植物成長におけるアミノプリンの効果は、水溶性ポリマーの存在によって相互 作用的に高められる。したがって、本発明はまた相互作用的に有効な量のアミノ プリン(又はその誘導体又はそれらの塩)及び水溶性ポリマーを含有する組成物 を提供するものである。 どのような水溶性ポリマーも本発明において有効であり、水溶性澱粉、澱粉誘 導体、アミロース(amylose)、セルロース及びセルロース誘導体(例え ばカルボキシメチルセルロース、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロー ス、メチルヒドロキシエチルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース 、及びモノクロロアセトカルボキシメチルセルロース)が使用可能である。都合 のよいことには、水溶性ポリマーは、好適なカチオンを有する塩として、例えば ナトリウム又はカリウム塩として存在するものでもよい。 ある好ましい態様において、本発明は、植物性物質を長生きさせるための組成 物を提供し、当該組成物は6−フルフリルアミノプリンおよびカルボキシメチル セルロースまたはその塩を含む。 理論的考察に拘束されることは望まないが、本発明の組成物は、天然に存在す るセルロースまたはリグノ−セルロースと均等なポリマー類を含有する環境を提 供することによって植物細胞内または植物の木部中において、カイネチンのよう なホルモン化学物質により経験される条件に類似しているものと考えられる。 水溶性ポリマーの代わりに、またはそれに加えて、本発明の組成物は、ポリエ ステルのようなスルホニル基を含有する水溶性化合物を含んでいてもよい。すな わち、スルホン化ポリエステル類をこの点において使用してもよい。「タンニン 様」構造を有し、革なめし処理おいて保存剤として慣用的に使用される、植物中 に見られる種類のポリエステル類もまた、本発明の組成物における使用に適して いる。一般的には、これらのポリエステル類は、グリセロールに代わるベンジル 基を有している。 特に好ましいポリエステルは、ペンタエリスリトール(pentaerythritol)お よび無水フタル酸から形成されるスルホン化ポリエステルであり、その製造は本 明細書中以下の実施例1中に記載する。便宜的に、これをポリスルホノ−ジ−ペ ンタエリスリチル−1,2−ベンゼン−ジ−カルボキシレートと称することにす る。 あるいはまた、スルホニル基を含有する化合物はスルファニルアミドのような スルホンアミドでもよい。一般式H2N−C64−SO2−NHR(式中Rは各種 の化学基を表す)で表される他のスルホンアミド類もまた興味深く、使用可能で ある。その中でも、Rが置換ピリミジン基であるスルホンアミド薬が特に興味深 い。 従って、本発明はまた、アミノプリンまたはその誘導体またはその塩と、水溶 性エステル、スルファニルアミドまたは他のスルホンアミドのようなスルホニル 基を含有する水溶性化合物とを含む組成物を提供する。この組成物は好ましくは 水性であり、植物物質を長生きさせるために使用することができ、植物の成長ま たは腐敗の通常の進行を妨げる。 もう一つ別の態様において、本発明はまた、相互作用的に有効な量の、アミノ プリン(またはその誘導体またはその塩)と、水溶性エステル、スルファニルア ミドまたは他のスルホンアミドのようなスルホニル基を含有する化合物とを含む 組成物を提供する。 ある好ましい態様において、本発明は、植物物質を長生きさせるための組成物 を提供し、当該組成物は、6−フルフリルアミノプリンおよびポリスルフォノ− ジ−ペンタエリスリチル−1,2−ベンゼン−ジ−カルボキシレートまたはその 塩を含む。 さらに好ましい態様において、本発明は、6−フルフリルアミノプリンおよび スルホンアミド、好ましくはスルファニルアミドを含む植物性物質を長生きさせ るための組成物を提供する。 相互作用は、ポリエステル、スルファニルアミドまたは他のスルホンアミドの ようなスルホニル基を含有する水溶性化合物が水溶性ポリマーと共に存在する場 合に、組成物の有効性において観測され、水溶性ポリマーと、水溶性エステル、 スルファニルアミドまたは他のスルホンアミドのようなスルホニル基を含有する 水溶性化合物との両方とともにアミノプリンを含む組成物は、本発明のさらに別 の態様を形成する。 場合によっては、本組成物はまた他の添加剤を含んでもよく、その例としては 例えば、カフェインのような着色安定剤、ミオ−イノシトールのようなビタミン 基質、ペニシリンのような抗生物質、ピロ亜硫酸ナトリウムのような細菌成長調 節剤、カルベンダジム(carbendazim)殺菌剤、またはウンデカン酸またはニス タチン(Nystatin)のような酵母阻害剤が挙げられる。 適切な栄養バランスを維持するために、本組成物はまた、窒素およびリン含有 化合物、例えばニトレート類およびアンモニア性窒素またはホスフェート類、並 びに、糖類、カルシウム塩およびカリウム塩を含んでいてもよい。 緩衝液および他の慣用の添加物を本組成物に含ませてもよい。特には、溶液の pHは、pH3.0〜8.0、好ましくは僅かに酸性(pH3.0〜5.5)に 調整して、体液のpHに近いものとしてもよい。酢酸、クエン酸、プロピオン酸 、酒石酸および乳酸のような酸がこの点において有用である。適切な緩衝剤であ るものとしては、酢酸ナトリウム、グルコン酸カルシウム、乳酸カルシウム、酒 石酸カリウムナトリウムおよびリン酸水素カリウムを挙げることができる。天然 由 来のアミノ酸(例えばグリシン)のような双性イオンもまたpHを調節するため に使用してもよい。 アルミニウムより重い金属が本発明の組成物中に存在しないことが特に望まし い。この点に関しては、キレート剤、例えばEDTA(エチレンジアミンテトラ 酢酸)またはDTPA(ジエチレントリアミンペンタ酢酸)を添加して、組成物 を作り上げる水の中に存在しているかもしれない何らかの汚染重金属を除去して もよい。 また浸透圧調節剤を溶液中に含めてもよい。好適な調節剤の例としては、グル コース、グルコース水和物、例えばマンニトールおよびソルビトール、スクロー ス、フルクトース、トリオース類、例えばマルトトリオース、ポリオール類、例 えばペンタエリスリトール、またはその誘導体または混合物が挙げられる。 本発明による組成物は、植物性物質への適用が容易である水性溶液としてでも 、あるいは液体形態または固体形態の濃縮物としてでもいずれでも製造すること ができる。濃縮物は適用前に水で希釈してもよく、または連続製造基盤上で「ト ップアップ(top up)」存在溶液に対して使用してもよい。濃縮物を製造する場 合には、微結晶沈殿物の形態の複合体が製造され、これは使用前に水に容易に溶 解することができる。 本組成物が濃縮物の形態にある場合には、カイネチンは好ましくは0.005 から0.70重量%、好ましくは0.01から0.60重量%の量で存在し、水 溶性ポリマー(存在する場合)は、8から96重量%、好ましくは10から95 重量%の量で存在し、そしてスルホニル基を含有する水溶性化合物(存在する場 合)は、2から85重量%、好ましくは4から80重量%の量で存在する。本組 成物が希釈されて使用の準備が整った形態にある場合には、カイネチンは好まし くは0.5から20ppm、好ましくは2から10ppm、特に好適には4から 8ppmの量で存在し、水溶性ポリマー(存在する場合)は、50から2500 0ppm、好ましくは100から20000ppmの量で存在し、そしてスルホ ニル基を含有する水溶性化合物(存在する場合)は、200から2500ppm 、好ましくは300から2000ppmの量で存在する。 直接または予め調製した濃縮物の希釈液として製造した水溶液を、植物性物質 に、水溶性組成物の一部を充填した容器、好ましくは(茎外被に依存して)茎の 半分から2/3までの深さに、水溶性組成物を充填した容器内にカットした茎を 入れることによって適用するか、または組成物を植物性物質の表面に直接噴霧し てもよい。 植物の表面に組成物を噴霧する方法は、特に土壌中に根を張った植物に関して は有用である。これは、土壌粒子が組成物を吸収し易いので、組成物が所定量で 植物の根系まで到達できないという理由によるものである。 根付き植物(rooted plant)の葉に噴霧することにより、組成物が細胞中にく まなく吸収される。通常、根付き植物には1回以上、例えば2〜5回噴霧するの が望ましく、これにより各噴霧の間に組成物を吸収することができる。 植物性物質をカットした場合または植物の根系(root system)が土壌粒子と 接していない場合、組成物は、根または茎を介して吸収され得る。カットした植 物に、茎を介して組成物を吸収するための代替法として噴霧してもよいし、また は茎を介して組成物を吸収させ、さらに噴霧してもよい。 輸送または貯蔵期間が完了したときには好ましくは植物の発育が継続されるべ く、組成物の作用は、通常、単に水で洗浄することによって除去し得る。明白に は、植物性物質に組成物を噴霧した場合には、浸漬またはより好ましくは、処理 表面に水を噴霧することにより除去し得る。 所望により、収穫した植物性物質の場合には、英国特許出願第9309095 .9及び9317061.1を優先権主張の基礎とする、本出願人の同時係属出 願に記載されている、収穫した植物性物質の発育継続を促進するための組成物に 、処理済み植物性物質を移す。この場合、移転前に植物を洗浄することは必須で はないが、望ましくは洗浄し得る。 植物性物質は、本発明の組成物中にずっと浸漬させておきながら、輸送または 貯蔵し得ると考えられる。例えば、これは、アクアパックまたは好適な消費者用 ディスプレイユニットによって達成し得る。しかしながら、植物の寿命全体の観 点からは、植物性物質を本発明の組成物中に特定の時間浸漬し、次いで植物性物 質を輸送または貯蔵用のドライパックに移すことが有効であることが知見された 。 従って、特に好ましい一態様に於いては、取り出して、処理表面を乾燥した後 に、植物性物質の発育の遅延作用を継続させるような十分量の組成物を植物性物 質に適用することである。 このように、切り花は、上述の如く、その茎を浸漬することにより本組成物に よって処理し得、一旦切り花を十分に処理した場合には、組成物からこれらを取 り出し、乾燥し、次いで、水を存在させる必要なく貯蔵し、または輸送し得る。 通常、花を乾燥(dry)状態で輸送する場合、高濃度の水溶性ポリマーを処理に 用いる組成物中に存在させるのが好ましい。 本発明は、特に切り花及び葉に適用するのが好適である。花を処理する場合に おいて、花が蕾を持っている場合であって、特にまだ堅い蕾の状態である花を処 理する場合に、より良い効果が得られる。 本組成物は、任意の植物性物質、特に市販及び庭の花、灌木、葉などに使用し 得る。本組成物は、特に、切り花、特に、バラ、アイリス、カーネーション、ユ リ、スイセン、スイートピー、フリージア、ポピー、ラン、キク及び茎の柔らか い花(例えば、アネモネ、フロックス及びアメリカナデシコ)、葉(例えば、ラ イラック及びユーカリ)及びクリスマスツリーに有用である。 カットしたバラ(cut rose)の貯蔵時には特定の問題が発生する。それは、好 適に水を供給するために迅速にバラを移動させるにも拘わらず、バラがしばしば 萎んでしまうことである。 カットしたばかりのバラの茎の端を化学的、例えば、イソプロパノールなどの アルコールで洗浄する場合、カットしたバラの寿命が非常に延びることが知見さ れた。これは、本発明のもう一つの特徴である。この方法でバラの茎を洗浄する と、切断工程によって損傷を受けた細胞から滲出し、次いでカットしたバラの師 部及び/または木部を遮蔽するオイルを除去するものと考えられている。 一度処理すると、植物性物質は、以後の発育が遅延する。しかしながら、植物 性物質は、本発明の組成物による処理によって単に漠然と保持され得るのではな く、処理済みの植物性物質を単に長期間放置する場合には、結局枯死してしまう 。 本発明はさらに、通常の植物の発育を遅延させる方法を提供し、本方法は、上 記の如く組成物を植物性物質に適用することを含む。植物性物質がカットしたバ ラである場合、本方法は、場合により、カットしたバラをアルコールで洗浄する 予備段階を含み得る。 さらなる態様に於いて、本発明は、上記組成物で処理した植物性物質、例えば 、切り花を提供する。もう一つの態様から見た場合、本発明は、アミノプリン( 例えば、カイネチン)または、植物性物質、特に切り花及び/または葉の発育を 遅延させるための上述の組成物の使用を提供する。 本発明を、以下の非限定的実施例によりさらに説明する。実施例1 スルホン化ポリエステル(ポリスルホノ-ジ-ペンタエリスリチル-1,2−ベン ゼンジカルボキシレート)の製造 ペンタエリスリトール(27g)を無水フタル酸(15g)及び濃硫酸(98 % v/v,20ml)と混合し、次いでこの混合物を135℃に加熱し、20 分間保持した。冷却時、混合物を水酸化ナトリウム溶液(40% w/v,60 ml)で丁度アルカリ性とした。 室温に冷却し、透明な茶−黄色の液体をポンプで濾過し、100℃のオーブン 中で一晩殆ど乾涸状態になるまで蒸発させた。濃縮した濾液をメタノール(25 0ml)で2回抽出し、60℃に加熱し、濾過し、次いでメタノールを蒸留によ り回収した。蒸留残渣を100℃のオーブン中で一晩乾燥させると、茶−黄色の ガラス状物(約24g)が得られ、これは100℃では流動性であったが、室温 では固体であった。キャラクタリゼーション 実施例2 6−フルフリルアミノプリン(カイネチン,Kinetin)の溶液は、フラ スコの中に20〜200mgの量を計り、そしてNaOH溶液(2〜4mg溶液 )を加え、そして溶解させるために振動することによって作られた。この溶液は 、水でほぼ100mlまで急速に希釈された。次に、カルボキシメチルセルロー ス(CMC)溶液(低粘度級7ULC)は水100ml中に10〜15gを使っ て作られた。そのカイネチンおよびCMC溶液は一緒に混合された。 選ばれたポリエステルは5g〜15gの量が加えられた。この好ましい態様に おいて、その選ばれたポリエステルは実施例1で記載されたように作られた、ポ リスルフォノ−ジ−ペンタエリスリチル−1,2−ベンゼンジカルボキシレート であった。 そして、残りの成分を加えた。そのニトレート、ホスフェート、アンモニア性 窒素およびカリウムは一緒に別々に作られた溶液中で組成され、そして1ml当 りNO398.7mg、PO455.0mg、NH450.7mg、K+30.3m gを生じさせた。かかる溶液は、10mlから20mlの範囲で、添加され使用 された。 次にミオ−イノシトール(1〜2g)を加え、そして最後に選ばれた殺カビ剤 (例えばカルベングジム(carbendazim)約0.2g)、ソジウムメ タビサルファイトのような殺菌剤(例えば1g〜3g)及び酵母抑制剤を、もし 必要ならば加えた。 全組成物は一緒に混合されて、約220mlの容量のものを生じさせ、そして 、流動状態で使用可能なように、11ミリリットル/リットルの希釈濃度で使用 されることになる。実施例3 1リットル入りの三角フラスコを以下に示されるテスト溶液が充填された: 1リットルの水中の カルボキシメチルセルロース(7ULC) 10g カイネチン 0.005g (原液) CMCのアセテートエステル 1g ソジィウムクロロシアヌレート 0.2g バラの10茎は、15cmの深さになるようにフラスコに入れられ、そして2 4時間、10℃の条件で放置した。それから花を取り出し、そして泡立ちパック で裏打ちをされた箱(bubble pack lined box)に入れら れた。2つの対照の花は水のみを用いて、同様に処理された。その処理されたバ ラは2日間の間隔で取り出され、そしてプラント栄養含有水の中に入れられた。 取り出された最初の7つの花は回復しそして普通に花が咲いた。残りの3つの 花は回復しなかった。従って、最大の保管期間は、この場合14日間であること がわかった。すなわち、その2〜4日後に取り出された対照の花はどちらも回復 しなかった。実施例4 下記のものを使用して組成物が作られた: 水1リットル中において、 カルボキシメチルセルロース(CMC)7UCL 20g カイネチン 0.010g ソディウムクロロシアヌレート 0.3g ティープール(Teepol、表面活性剤) 0.1g スルホン化されたポリエステル 1.0g (実施例1で記載したように作られた) 15の石竹類の茎が冷水中において、一昼夜調整され、そして上記に記載した テスト溶液で充たされたフラスコに移され、10℃、36時間の条件で、そのテ スト溶液の中に放置した。それから、その花は、約10℃に保たれた泡立ちパッ クで裏打ちされた箱の中で貯蔵された。対照 2つの茎の直接水の中に入れそして暖かい気候(23℃)中に置いた。そこで 老衰(senscing)前に5日間それらをそこに置いた。その茎は除去した 時しなやかであり、そして通常の状態であることがわかった。 そして暖かい気候中で水の中に入れた時完全に開いた。その茎は4日又は5日 の再調整の間、花として持続した。30日間の貯蔵の後に取り出された最後の茎 は2日間のみ持続した。 この条件のもとで約28日間の最大貯蔵期間を与えた。その結果は表1に示され る。 実施例5 組成物が、水1リットル中に、以下のものを一緒に混合して作られた。 カルボキシメチルセルロース(CMC)7UCL 10g (実施例1で記載したように作られた)水溶性エステル 2g カイネチン 0.0075g ソジウムクロロシアヌレート 0.3g ティーポール(Teepol) 0.1ml 大きく花が咲いた各種のバラの12本の茎を、12℃で総計28時間、上記の 組成物中に置いた。その茎を泡立ちパック及び2重のポリセン裏打ち箱に置き、 それからテストの期間中、朝と夕方にCO2ガスを吹き込んだ。対照 二本の茎を対照として使用し、これらを温暖な気候条件下に置いた。これらの 対照茎は3日の内に枯死した。箱内に5日間保持した一本の未処理の茎は、水に 浸した後も回復しなかった。結果 5日後に、処理したバラを、1ないし3日間隔で連続的に取り出し、水に浸漬 して再処理(reconditioning)し、温暖な気候条件で開花させた。再処理により 開花は3〜5日間続いたが、最後に取り出した花は2日後に回復できなくなり、 この条件下における最大貯蔵期間は14日間であることを示した。結果を表2に 示す。 実施例6 小さい蕾をもつダテ属(polygonatum)のソロモン・シール(Solomon's Seal ) のサンプルを採取し、各々500mlの試験溶液を添加したフラスコに入れた。 実施例1に記載したようにして調製した水溶性ポリエステルの溶液は、葉の落 下を防止するようであることは既に観察されていた。 水(フラスコA)、カイネチンを200mg含む溶液(フラスコB)および1g /リットルのポリエステル(実施例1に記載したようにして調製したもの)およ びカイネチン(5mg)を含む溶液(フラスコC)をフラスコに加えた。 何回かの試験後、最終実験で14日後に得られた結果は次の通りであった。 実施例7 アヤメ科(Iridace)アヤメ属(Iris)のかたいツボミをもつ45本の茎を、 等しい3グループに分けた。各グループを、1リットルの試験溶液を添加したフ ラスコに入れ、フラスコを別々に保持した。 一つのグループ(グループA)は水中に保持し、一つのグループ(グループB )は試験溶液中に保持し、そして最後の一グループ(グループC)は従来最も良 い方法であると信じられている条件下に保持した(すなわち、「クリザール(Ch rysal)」を含む5℃付近の低温水中に、花を保持した)。 これらの花を毎日観察した。試験は最初の7日間光の不存在下に行った。8日 目に、試験溶液中に保持された生存花を、英国特許出願第9309095.9お よび9317061.1号に基づく優先権を主張した本出願人の別の出願明細書 において規定した組成物(溶液D)中に移した。試験溶液は次の成分を水1リッ トル中に含んでいた: カルボキシメチルセルロース(7ULC) 2g カイネチン 0.005g 可溶性ポリエステル(実施例1と同様に調製) 2g ミオ−イノシトール 0.1g メタ重亜硫酸ナトリウム 0.2g KNO3 0.129g (NH42HPO4 0.107g クエン酸 0.005g 水にて1リットルに作成した。 結果を下記表3に示す。この表において、「立枯れ(damped off)」とは腐敗 したことを意味する。 実施例8 下記の組成を有する二種類の試験溶液を調製した。試験溶液A(常時浸漬) カイネチン 0.2g カルボキシメチルセルロース(7ULC) 15.0g スルホン化ポリエステル(実施例1の方法で調製)15.0g ミオ−イノシトール 2.0g メタ重亜硫酸ナトリウム 2.0g KNO3 2.58g (NH42HPO4 2.14g 水にて20リットルに作成した。試験溶液B(時間浸漬) カイネチン 0.2g カルボキシメチルセルロース(7ULC) 50.0g スルホン化ポリエステル(実施例1の方法で調製)10.0g メタ重亜硫酸ナトリウム 2.0g KNO3 2.58g (NH42HPO4 2.14g 水にて20リットルに作成した。常時浸漬試験 65本のユリ(グループ1)を1リットルの試験溶液Aを含む容器中に入れ、 そして13本のユリ(対照グループ1)を1リットルの水を含む容器中に入れた 。各グループについて開花している花の数を試験開始時に記録し、そして6日間 毎日記録した。時間浸漬試験 48本のユリ(グループ2)を1リットルの試験溶液Bを含む容器中に18時 間入れ、次に乾燥した梱包箱中に移した。同様に、14本のユリ(対照グループ 2)を1リットルの水を含む容器中に18時間入れ、次に乾燥した梱包箱中に移 した。各グループについて開花している花の数を6日間毎日記録した。結果を表 4に示す。 議論 上述の結果から、花が、ずっと同じ浸漬状態において咲いていないことは明ら かである。例えば、ゆりについて、同一の浸漬状態における最大限の保存期間は 、約6日である。しかしながら、もし、花が、一定期間、浸漬状態に保管され、 それから乾燥パックに移された場合には、最大限の保存期間は、それ以上に長く なる。例えば、ゆりについて、一定期間、浸漬状態に保管されたもののうち、4 0%以下の花が、処理後6日後に花を開き、ずっと一定状態で保管したものにつ いては、コントロールの85%以上であるのと対比される。 実施例9 3つの根付きのバラ(ピンクピース)について実験され、最も長く伸びた若芽 の長さを測定し、それぞれバラについて記録した。1つのバラは、次の組成を有 するテスト溶液の中に、生長点が浸るように逆さにされて浸漬された。 カイネチン 0.004g カルボキシルメチルセルロース 2.0g サァルファニルアミド 0.2g ヒドロキシキノリン 0.2g ジフェニルユリア 0.002g が、水のなかで、1リットルの容量で作られた。 また、2つのコントロールのバラが、同様に水の中に浸漬され、これらのコン トロールの1つは(コントロール1)、水から取り出されて、24時間のテスト を通して、一時テスト溶液に浸漬され、その後取り出されて、再度乾燥した場所 に放置された。 そして、すべての植物が、16℃の温度のキャビネット中に保管され、約50 %の時間において、タングステンランプにより照らされた。最も長く伸びた若芽 は、それぞれのバラにつき、毎日測定され結果は、下記表5に示されている。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AT,AU,BB,BG,BR,BY, CA,CH,CN,CZ,DE,DK,ES,FI,G B,GE,HU,JP,KG,KP,KR,KZ,LK ,LU,LV,MD,MG,MN,MW,NL,NO, NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SI,S K,TJ,TT,UA,US,UZ,VN (72)発明者 ジェニングス,ローレンス・ウィリアム・ アーヴィン イギリス国ファイフ ケイワイ10・2エル ティー,ピッテンウィーム,セント・アブ ズ・クレセント 3

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. アミノプリンあるいはアミノプリン誘導体、あるいはこれらの塩と、水溶 性ポリマーおよびスルフォニル基を含む水溶性化合物からなるグループから選ば れた少なくとも一つの化合物を含むことを特徴とする植物性物質を長持ちさせる 組成物。 2. 前記アミノプリンが、6−フルフリルアミノプリン(カイネチン)である ことを特徴とする、請求項1に記載の植物性物質を長持ちさせる組成物。 3. 前記水溶性ポリマーが、カルボキシルメチルセルロースまたは当該物質の 塩であることを特徴とする、請求項1または2に記載の植物性物質を長持ちさせ る組成物。 4. 前記スルフォニル基を含む水溶性化合物が、スルフォン化されたポリエス テルであることを特徴とする、前記請求項のいずれか1項に記載された植物性物 質を長持ちさせる組成物。 5. 前記スルフォン化されたポリエステルが、ポリサルフォノ−ジ−ペンタエ リスリチル−2−ベンゼン−ジ−カルボキシレートであることを特徴とする、請 求項4に記載された植物性物質を長持ちさせる組成物。 6. 前記スルフォニル基を含む水溶性化合物が、スルフォンアミドであること を特徴とする、請求項1,2および3のうちのいずれか1項に記載された植物性 物質を長持ちさせる組成物。 7. 前記スルフォンアミドが、スルファニルアミドであることを特徴とする、 請求項6に記載された植物性物質を長持ちさせる組成物。 8. 前記材料組成物が、直ぐに使用可能な溶液状態であることを特徴とする、 前記請求項のいずれか1項に記載された植物性物質を長持ちさせる組成物。 9. 前記材料組成物が、固体濃縮状態であることを特徴とする、請求項1〜7 のいずれか1項に記載された植物性物質を長持ちさせる組成物。 10. 前記材料組成物が、溶液濃縮状態であることを特徴とする、請求項1〜 7のいずれか1項に記載された植物性物質を長持ちさせる組成物。 11. 請求項1〜8のいずれか1項に記載された、植物性物質を長持ちさせる 組成物により処理することにより、一般的な植物性物質の成長を遅らせる方法。 12. 植物性物質の成長を遅らせるために、請求項1〜8のいずれか1項に記 載されたアミノプリンあるいはアミノプリンを含む化合物を使用する方法。 13. 請求項1〜8のいずれか1項に記載された、植物性物質を長持ちさせる 組成物により処理されたことを特徴とする植物性物質。
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