JPH0852429A - 火山灰の精製方法、及び粒体の分級装置 - Google Patents

火山灰の精製方法、及び粒体の分級装置

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JPH0852429A
JPH0852429A JP19047994A JP19047994A JPH0852429A JP H0852429 A JPH0852429 A JP H0852429A JP 19047994 A JP19047994 A JP 19047994A JP 19047994 A JP19047994 A JP 19047994A JP H0852429 A JPH0852429 A JP H0852429A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 赤外線放射率が高い火山灰から様々な大きさ
の粒体を得るための火山灰の精製方法を提供する。 【構成】 この精製方法は、火山灰を加熱する加熱工程
と、この火山灰を粒体の大きさが異なるそれぞれのクラ
スに分級する分級工程とを備えている。加熱工程での加
熱により、火山灰に含まれる水分、有機物、硫黄等が除
去されて、この火山灰が様々な大きさの粒体に分離し易
くなる。これに引き続く分級工程では、火山灰を溶剤に
混入し、この溶剤を目の大きさが異なる各篩に順次かけ
て、この火山灰を粒体の大きさが異なるそれぞれのクラ
スに分級する。こうして細粒化された粒体は、火山灰に
特有の多孔質性を破壊されずに済み、その表面が粗い。
このため、粒体が非常に細かくても、高い赤外線放射率
を持つ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、火山灰の精製方法、
及び、この精製方法において使用される粒体の分級装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、セラミックの赤外線放射特性が注
目されており、この特性を健康維持、加熱調理の補助、
植物育成の補助等に利用している。
【0003】この種の従来のセラミックは、人工的に製
造されており、Al2 3 、MnO2 、Fe2 3 等を
混合して、この混合物を焼成したものである。あるい
は、この焼成したものを粉砕して、その粉体を利用した
り、更に顆粒を生成して、この顆粒を利用することもあ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、セラミック
の表面が粗い程、その赤外線放射率が高くなることは、
周知の事実である。したがって、焼成された固形状のも
のよりも、粉体や顆粒の方が好ましく、効果の期待も大
きい。
【0005】しかしながら、粉体や顆粒のものは、一旦
焼成されたものを粉砕するから、手間が掛かり、コスト
の低減が困難である。しかも、放射率の向上を計るに
は、より細かく粉砕するしかないので、コストの低減を
望めなくなる。
【0006】また、粉体や顆粒だけでなく、表面が粗
く、様々な大きさのものを形成するには、その製造工程
が更に複雑化する。
【0007】このような理由から、赤外線放射率の向
上、コストの低減、製品の多様化を共に実現することは
困難であり、セラミックの赤外線放射特性の適用範囲の
拡大が妨げられていた。
【0008】そこで、第1発明の課題は、赤外線放射率
が高い火山灰から様々な大きさの粒体を得るための火山
灰の精製方法を提供することにある。
【0009】また、第2発明の課題は、この精製方法に
おいて火山灰の粒体をその大きさに応じて選別するのに
最適な粒体の分級装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、第1発明の火山灰の精製方法においては、火山灰を
加熱する加熱工程と、加熱された火山灰を冷却した後、
この火山灰を目の大きさが異なる各篩に順次かけて、こ
の火山灰を粒体の大きさが異なるそれぞれのクラスに分
級する分級工程とを備えている。
【0011】また、火山灰を溶剤に混入して、この溶剤
を分級工程の各篩にかけ、これらの篩には、音波を発生
するそれぞれの発音体を配置している。
【0012】さらに、火山灰を液槽内で洗浄し、この液
槽内の火山灰の沈殿を利用して、この火山灰を粒体の大
きさが異なるそれぞれのクラスに分級する洗浄工程を備
え、加熱工程は、洗浄工程で分級された各クラス毎に、
これらのクラスの火山灰を加熱し、分級工程は、各篩に
よって分級された各クラスと、洗浄工程で分級された各
クラスを対応させて、同じ大きさの粒体を持つ各クラス
の火山灰を混合している。
【0013】次に、第2発明の粒体の分級装置において
は、篩と、この篩の目の大きさに応じた周波数の音波を
該篩に対して発生する発音体とを備えるている。
【0014】
【作用】上記第1発明の火山灰の精製方法によれば、加
熱工程で火山灰を加熱している。この加熱により、火山
灰に含まれる水分、有機物、硫黄等が除去され、この火
山灰が様々な大きさの粒体に分離し易くなる。これに引
き続く分級工程では、火山灰を目の大きさが異なる各篩
に順次かけて、この火山灰を粒体の大きさが異なるそれ
ぞれのクラスに分級する。こうして細粒化された粒体
は、火山灰に特有の多孔質性を破壊されずに済み、その
表面が粗い。このため、粒体が非常に細かくても、高い
赤外線放射率を持つ。
【0015】また、火山灰を溶剤に混入して、この溶剤
を分級工程の各篩にかけ、各篩には、音波を発生するそ
れぞれの発音体を配置している。この音波により、溶剤
に混入している火山灰の粒体が活性化され、この粒体が
篩の目を速やかに通る。
【0016】さらに、洗浄工程を備えても良く、この場
合には、火山灰を液槽内で洗浄し、この液槽内の火山灰
の沈殿を利用して、この火山灰を粒体の大きさが異なる
それぞれのクラスに分級する。これに伴い、加熱工程で
は、洗浄工程で分級された各クラス毎に、これらのクラ
スの火山灰を加熱し、分級工程では、各篩によって分級
された各クラスと、洗浄工程で分級された各クラスを対
応させて、同じ大きさの粒体を持つ各クラスの火山灰を
混合する。すなわち、火山灰の各クラスへの分級を分級
工程だけでなく、洗浄工程でも行い、洗浄工程における
各クラスの火山灰と、分級工程における各クラスの火山
灰を同じ大きさの粒体を持つクラス同士で混合してい
る。これにより、火山灰の分級が効率的に行われる。
【0017】次に、第2発明の粒体の分級装置では、篩
と発音体を備え、この発音体は、この篩の目の大きさに
応じた周波数の音波を該篩に対して発生する。これによ
り、先に述べたと同様に、篩の目を通る大きさの粒体が
活性化されて、この大きさの粒体が篩の目を速やかに通
る。
【0018】
【実施例】以下、この発明の実施例を添付図面を参照し
て説明する。ここでは、第1発明の火山灰の精製方法の
一実施例において、第2発明の粒体の分級装置の一実施
例を適用しているので、これらの精製方法及び分級装置
を一緒に説明する。
【0019】なお、この実施例の精製方法では、目の大
きさが異なる複数の篩を利用するので、これらの篩の仕
様を次の表に示しておく。
【0020】
【表1】
【0021】さて、この実施例の精製方法では、次の様
な各工程が順次行われる。
【0022】〔採取工程〕火山近郊の現場において、火
山灰を上記表におけるNo.4の篩にかけ、φ5mm未満
の粒体を採取する。この採取されたものを原料灰と称す
る。
【0023】〔第1洗浄工程〕原料灰を図1に示すよう
な第1水槽1に投入して攪拌する。この第1水槽1は、
水位計2、水温計3、沈殿物確認用の光センサー4、ド
レインコック5を備えている。
【0024】この第1水槽1の水温は、水温計3によっ
て計測され、常に25℃に保持される。これは、水槽内
の原料灰の沈殿速度を一定にするためであり、同一の沈
殿状態を繰り返し再現するのに必要である。
【0025】原料灰の投入攪拌から1時間程待機する
と、原料灰に含まれる枯れ葉、木片、小動物の糞等の不
純物が上層に浮くので、この上層の水を排水して、これ
らの不純物を捨て去る。
【0026】この後、第1水槽1の水を再び攪拌する。
そして、一定時間(例えば1分)を経過し、光センサー
4によって沈殿物の存在が検出されると、ドレインコッ
ク5を僅かの時間だけ開けて、第1水槽1の底の沈殿物
を採取する。この沈殿物は、1分間で堆積したものであ
るから、粒体の径が大きく、φ250μm〜φ5mmの
粗砂利及び小砂利であって、上記表におけるNo.16,
60の各篩によって採取されるものと同一である。
【0027】このφ250μm〜φ5mmの粗砂利及び
小砂利を採取してから、ドレインコック5を一旦閉め
る。このとき、第1水槽1に残存する粒体は、φ250
μm未満である。そして、ドレインコック5を再び開け
て、第1水槽1の水を図2に示すような第2水槽6に移
す。
【0028】したがって、ここでは、原料灰をφ250
μm〜φ5mmの粗砂利及び小砂利と、φ250μm未
満の粒体に分級し、前者の粗砂利及び小砂利を採取し、
後者の粒体を水と共に第2水槽6に移している。
【0029】〔第2洗浄工程〕第1水槽1の水は、図2
に示す第2水槽6に移されると、12時間だけ放置され
る。
【0030】この第2水槽6には、第1水槽1と同様
に、水位計7、水温計8、沈殿物確認用の光センサー
9、ドレインコック11が設けられ、更に水の汚濁の程
度を検出する光センサー12が付設されている。
【0031】この第2水槽6の水温も、25℃に保持さ
れ、これにより水槽内の粒体の沈殿速度を一定にしてい
る。
【0032】この第2水槽6では、12時間の放置によ
り、φ63μm〜φ250μmの細砂が沈殿して堆積
し、φ63μm未満の粒体が第2水槽6の水に浮遊す
る。このときの沈殿物が光センサー9によって検出さ
れ、汚濁の程度が光センサー12によって検出されるの
で、これらの光センサーによる検出を確認してから、ド
レインコック11を僅かの時間だけ開けて、沈殿物であ
る細砂を採取する。
【0033】なお、この細砂は、φ63μm〜φ250
μmであるから、上記表におけるNo.235の篩によっ
て採取されるものと同一である。
【0034】このφ63μm〜φ250μmの細砂を採
取した直後に、ドレインコック11を一旦閉めて、第2
水槽6内の水を残す。このとき、第2水槽6に残存する
粒体は、φ63μm未満である。そして、ドレインコッ
ク11を再び開けて、第2水槽6の水を第3水槽へと移
す。
【0035】したがって、ここでは、φ63μm〜φ2
50μmの細砂と、φ63μm未満の粒体に分級され、
前者の細砂が採取され、後者の粒体が第3水槽に移され
る。
【0036】〔第3洗浄工程〕第3水槽は、図2に示す
第2水槽6と同様の構成であり、その水温が25℃に保
持される。
【0037】この第3水槽では、第2水槽6の水を移し
た時点から、72時間だけ放置される。この72時間の
放置により、φ63μm未満のシルト及び粘土が沈殿し
て堆積する。この堆積したシルト及び粘土や、汚濁の程
度がそれぞれの光センサによって検出され、これらを確
認してから、ドレインコックを僅かの時間だけ開けて、
シルト及び粘土を採取する。
【0038】このφ63μm未満のシルト及び粘土を採
取すれば、第3水槽の水は、捨て去られる。
【0039】なお、堆積したφ63μm未満のシルト及
び粘土は、上記表におけるNo.440の篩によって分級
されるものと同一である。
【0040】〔加熱工程〕 〔第1洗浄工程〕、〔第2洗浄工程〕及び〔第3洗浄工
程〕で分級されたφ250μm〜φ5mmの粗砂利及び
小砂利、φ63μm〜φ250μmの細砂、φ63μm
未満のシルト及び粘土は、それぞれ別々に加熱処理され
る。
【0041】この加熱処理は、電気炉によって行われ、
550℃の炉内で、20Kgのものを2時間だけ加熱す
る。この後、電気炉から取り出して、乾燥室内で、24
時間をかけて自然冷却する。
【0042】この加熱処理によって、粗砂利、小砂利、
細砂、シルト及び粘土という粒体から水分が除去され、
不純物が燃焼する。この水分の除去や不純物の燃焼は、
粒体を構成する更に細かな複数の粒体の結合を弱めて、
これらの粒体を分解し易くする。つまり、粒体を構成す
る更に細かな複数の粒体は、架橋構造によって結合して
いるが、この架橋構造が水分や不純物の除去によって壊
れ易くなる。
【0043】〔第1分級工程〕 〔第1洗浄工程〕で分級され、〔加熱工程〕で加熱され
たφ250μm〜φ5mmの粗砂利及び小砂利は、図3
に示すような第2発明の一実施例であるホッパー21に
投入される。
【0044】このホッパー21は、漏斗型であり、その
上側の開口部に先の表におけるNo.16の篩(符号22
によって示される)が配置され、この開口部が蓋23に
よって閉じられる。
【0045】この蓋23の裏面には、合計12個の超音
波振動子24が配設されている。超音波発振器25は、
超音波信号を発振し、この超音波信号を各超音波振動子
24に加える。これらの超音波振動子24は、下方に向
かって、つまり篩22に向かって超音波を発音する。こ
れらの超音波振動子24から発音される超音波の周波数
は、28KHzであり、これらの超音波振動子24の消
費電力は、600Wである。
【0046】このホッパー21の底には、沈殿物排出孔
26が設けられており、この排出孔26がドレインコッ
ク27によって開閉される。また、このホッパー21の
側壁にも、溶剤排出孔28が設けられており、この排出
孔28がドレインコック29によって開閉される。
【0047】このホッパー21の外周には、吸熱管31
が配設されている。この吸熱管31には、冷却用コンプ
レッサ32からの冷媒が送り込まれ、この冷媒が吸熱管
31から放熱管(図示せず)に流れて、冷却用コンプレ
ッサ32に戻される。これにより、ホッパー21が冷却
される。
【0048】このホッパー21は、φ60cm、高さ5
0cmの大きさで、この内側には、180リットルの溶
剤(炭化水素系、芳香族)が貯められている。この溶剤
の液位、液温、汚濁の程度を検出するために、このホッ
パー21には、液位計33、液温計34、光センサー3
5が設けられている。また、このホッパー21には、沈
殿物確認用の光センサー36も設けられている。
【0049】ここでは、ホッパー21に溶剤を貯めて、
No.16の篩22を配置してから、この篩22に、先に
述べたφ250μm〜φ5mmの粗砂利及び小砂利を5
Kgだけ投入する。これにより、篩22内で、5Kgの
粗砂利及び小砂利が溶剤に混入する。
【0050】この後、蓋23を閉じ、超音波発振器25
を作動させて、蓋23の裏面の各超音波振動子24を駆
動する。これらの超音波振動子24からの音波によっ
て、溶剤に混在する粗砂利及び小砂利が振動し、この振
動に促されて、粗砂利及び小砂利に含まれるφ1mm未
満の粒体が篩22の目を通って沈殿し、ホッパー21の
底に堆積する。
【0051】ここで、各超音波振動子24からの音波の
周波数は、先に述べたように28KHzである。この周
波数28KHzは、篩22の目の径φ1mmに応じて定
められたものであり、このφ1mmに近い大きさの粒体
を効率的に刺激する。これにより、粗砂利及び小砂利に
含まれるφ1mm未満の粒体が篩22の目を通り易くな
る。
【0052】また、先に述べた加熱処理によって、粒体
を構成する更に細かな複数の粒体の結合が弱められてい
るので、篩22内の粗砂利及び小砂利は、音波の刺激を
受けて、細かく分解される。この結果、φ1mm未満の
粒体が新たに生成され、この新たな粒体も篩22の目を
通ってホッパー21の底に堆積する。
【0053】こうしてホッパー21の底に堆積したφ1
mm未満の粒体は、ホッパー21の沈殿物排出孔26の
ドレインコック27を開けて取り出される。また、篩2
2内に残ったφ1mm〜φ5mmの粗砂利は、この篩2
2から採取される。
【0054】したがって、ここでは、φ1mm〜φ5m
mの粗砂利と、φ1mm未満の粒体に分級される。前者
の粗砂利は、採取され、後者の粒体は、この〔第1分級
工程〕に引き続く〔第2分級工程〕に移される。
【0055】一方、各超音波振動子24からの音波のエ
ネルギーによって、ホッパー21内の溶剤の温度が上昇
するが、この温度を溶剤の着火温度未満に保持する必要
がある。このため、このホッパー21の液温計34によ
って、溶剤の温度を確認しつつ、溶剤の温度が着火温度
に近づくと、冷却用コンプレッサ32を作動させて、こ
のホッパー21の外周の吸熱管31に冷媒を送り込み、
このホッパー21を冷却して、溶剤の温度を低下させ
る。
【0056】この溶剤の温度は、溶剤の種類にも拠る
が、例えば着火温度未満の25℃に保持され、これによ
り危険性を回避する。
【0057】〔第2分級工程〕ここでも、〔第1分級工
程〕と同様なホッパーが用いられるが、上記表における
No.60の篩がホッパーに配置される。
【0058】この〔第2分級工程〕においては、〔第1
分級工程〕で得られたφ1mm未満の粒体が5Kgだけ
No.60の篩に投入され、このNo.60の篩内で、φ1
mm未満の粒体を溶剤に混入する。
【0059】この後、蓋を閉じ、各超音波振動子を駆動
して、超音波を発音させる。これにより、φ250μm
未満の粒体がNo.60の篩の目を通って沈殿し、ホッパ
ーの底に堆積する。
【0060】このとき、〔第1分級工程〕と同様に、超
音波によって、No.60の篩の目の径φ250μmに近
い大きさの粒体が効率的に刺激され、φ250μm未満
の粒体が篩の目を通り易くなる。また、篩内の粒体は、
音波の刺激を受けて、細かく分解される。この結果、φ
250μm未満の粒体が新たに生成されて、篩の目を通
る。
【0061】こうしてホッパーの底に堆積したφ250
μm未満の粒体は、沈殿物排出孔のドレインコックを開
けて取り出され、また篩内に残ったφ250μm〜φ1
mmの小砂利は、この篩から採取される。
【0062】したがって、ここでは、φ250μm〜φ
1mmの小砂利と、φ250μm未満の粒体に分級され
る。前者の小砂利は、採取され、後者の粒体は、この
〔第2分級工程〕に引き続く〔第3分級工程〕に移され
る。
【0063】〔第3分級工程〕ホッパーは、先に述べた
ものと同様であるが、上記表におけるNo.235の篩が
適用され、また蓋の裏面の各超音波振動子から発音され
る超音波の周波数が40KHzと高く設定される。
【0064】この〔第3分級工程〕においては、No.2
35の篩に、〔第2洗浄工程〕で得られた細砂と、〔第
2分級工程〕で得られたφ250μm未満の粒体を合わ
せて5Kgだけ投入する。
【0065】この後、蓋を閉じ、各超音波振動子を駆動
して、周波数40KHzの超音波を発音させる。この超
音波の周波数40KHzは、No.235の篩の目の径φ
63μmに応じて定められている。これにより、φ63
μm未満の粒体がNo.235の篩の目を速やかに通って
沈殿し、ホッパーの底に堆積する。また、篩内の粒体が
細かく分解され、φ63μm未満の粒体が新たに生成さ
れて篩の目を通る。
【0066】こうしてホッパーの底に堆積したφ63μ
m未満の粒体は、沈殿物排出孔のドレインコックを開け
て取り出され、また篩内に残ったφ63μm〜φ250
μmの細砂は、この篩から採取される。
【0067】これにより、φ63μm〜φ250μmの
細砂が採取され、φ63μm未満の粒体が引き続く〔第
4分級工程〕に移される。
【0068】〔第4分級工程〕ここでは、篩として、上
記表におけるNo.440のものが適用され、また各超音
波振動子から発音される超音波の周波数が40KHzに
設定される。
【0069】この〔第4分級工程〕においては、No.4
40の篩に、〔第3洗浄工程〕で得られたシルト及び粘
土と、〔第3分級工程〕で得られたφ63μm未満の粒
体を合わせて投入する。
【0070】この後、蓋を閉じ、各超音波振動子を駆動
して、周波数40KHzの超音波を発音させる。これに
より、φ32μm未満の粘土がNo.440の篩の目を速
やかに通って沈殿する。また、φ32μm〜φ63μm
のシルトが篩内に残される。このφ32μm〜φ63μ
mのシルトは、沈殿物排出孔のドレインコックを開けて
採取され、φ32μm未満の粘土は、篩から採取され
る。
【0071】〔乾燥工程〕こうして〔第1分級工程〕乃
至〔第4分級工程〕によって、5つのクラスに分けられ
た粗砂利、小砂利、細砂、シルト、及び粘土は、それぞ
れのクラス毎に、乾燥室に持ち込まれて放置され、ここ
で自然乾燥され、溶剤を除去される。
【0072】以上で、この実施例の精製方法を終了す
る。
【0073】このように上記実施例では、火山灰をNo.
4の篩にかけて、φ5mm以下の原料灰を採取し、この
原料灰を洗浄してから、この原料灰を加熱する。この加
熱により、砂利や粘土等の粒体の架橋構造が壊れ易くな
って、この粒体が更に細かな複数の粒体に分解し易くな
る。このため、篩にかけると、粒体が更に細かな複数の
粒体に分解し、より細かなシルトや粘土の採取量が多く
なる。
【0074】この精製方法によれば、大小の粒体に無理
な力を加えずに、粒体を分解するので、その粒体の大き
さにかかわらず、火山灰特有の多孔質性を失わずに済
む。このため、粗砂利、小砂利、細砂、シルト、及び粘
土のうちのいずれであっても、粒体の表面が粗く、赤外
線放射率が高い。
【0075】これに対して、従来のセラミックの粉体
は、多孔質でないため、より細かく粉砕しなければ、赤
外線放射率を高くすることができない。また、粗砂利、
小砂利、粘土粒等と同様に、様々な大きさの粒体をセラ
ミックの粉体を原料にして製造することは、非常に困難
である。
【0076】さらに、回転刃やローラによって、火山灰
を破壊したり圧砕して、粒体を得ることが可能である
が、このような方法では、火山灰の多孔質性も破壊され
てしまうので、本願発明と同等の効果を期待できない。
【0077】また、この実施例では、各分級工程で、粗
砂利、小砂利等に分級するだけでなく、各洗浄工程で
も、分級を行い、洗浄工程で分級された粒体を該粒体の
大きさに応じて適当な分級工程に割り振っているので、
効率的な分級が可能である。
【0078】ところで、この実施例によって得られた粗
砂利、小砂利、細砂、シルト、及び粘土は、それぞれの
大きさに応じて使い分けられる。例えば、粗砂利は、田
や畑の土壌に混入され、農作物の育成の補助に利用され
る。また、小砂利、細砂等は、砂風呂の砂に混入した
り、建築物の内壁の材料に、保温のために混入される。
さらに、粘土は、合成樹脂に混入され、これをシート状
に引き延ばして適宜の大きさに裁断し、身体に貼り付け
る。
【0079】なお、上記実施例では、火山灰を粗砂利、
小砂利、細砂、シルト、及び粘土という5つのクラスに
分けたが、クラスの数を増減しても良い。また、火山灰
を洗浄するために、水でなく、他の種類の液体を利用す
ることができる。あるいは、この実施例における温度や
時間、ホッパー等は、適宜に変更して構わない。
【0080】
【効果】以上説明したように、第1発明の精製方法によ
れば、火山灰を加熱することにより、火山灰に含まれる
水分、有機物、硫黄等を除去して、この火山灰の粒体を
更に細かな複数の粒体に分解し易くしている。そして、
この火山灰を目の大きさが異なる各篩に順次かけて、こ
の火山灰を粒体の大きさが異なるそれぞれのクラスに分
級している。これにより、火山灰に特有の多孔質性を破
壊することなく、その表面の粗さを保ちつつ、様々な大
きさの粒体を得ることができる。
【0081】また、第2発明の分級装置では、篩の目の
大きさに応じた周波数の音波を該篩に対して発生するこ
とにより、この篩の目を通る大きさの粒体を振動させ
て、この粒体が篩の目を速やかに通るようにしている。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1発明の精製方法の一実施例において用いら
れる第1水槽を概略的に示す図
【図2】第1発明の精製方法の一実施例において用いら
れる第2水槽を概略的に示す図
【図3】第2発明の分級装置の一実施例を概略的に示す
【符号の説明】
1 第1水槽 2,7 水位計 3,8 水温計 4,9,12,35,36 光センサー 5,11,27,29 ドレインコック 6 第2水槽 21 ホッパー 22 篩 23 蓋 24 超音波振動子 25 超音波発振器 26 沈殿物排出孔 28 溶剤排出孔 31 吸熱管 32 冷却用コンプレッサ 33 液位計 34 液温計

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 火山灰を加熱する加熱工程と、 加熱された火山灰を冷却した後、この火山灰を目の大き
    さが異なる各篩に順次かけて、この火山灰を粒体の大き
    さが異なるそれぞれのクラスに分級する分級工程とを備
    える火山灰の精製方法。
  2. 【請求項2】 火山灰を溶剤に混入して、この溶剤を分
    級工程の各篩にかけ、これらの篩には、音波を発生する
    それぞれの発音体を配置した請求項1に記載の火山灰の
    精製方法。
  3. 【請求項3】 火山灰を液槽内で洗浄し、この液槽内の
    火山灰の沈殿を利用して、この火山灰を粒体の大きさが
    異なるそれぞれのクラスに分級する洗浄工程を更に備
    え、 加熱工程は、洗浄工程で分級された各クラス毎に、これ
    らのクラスの火山灰を加熱し、 分級工程は、各篩によって分級された各クラスと、洗浄
    工程で分級された各クラスを対応させて、同じ大きさの
    粒体を持つ各クラスの火山灰を混合する請求項1に記載
    の火山灰の精製方法。
  4. 【請求項4】 篩と、この篩の目の大きさに応じた周波
    数の音波を該篩に対して発生する発音体とを備える粒体
    の分級装置。
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