JPH0852459A - 下水処理プロセス制御装置 - Google Patents

下水処理プロセス制御装置

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JPH0852459A
JPH0852459A JP6189335A JP18933594A JPH0852459A JP H0852459 A JPH0852459 A JP H0852459A JP 6189335 A JP6189335 A JP 6189335A JP 18933594 A JP18933594 A JP 18933594A JP H0852459 A JPH0852459 A JP H0852459A
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JP
Japan
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amount
unit
operation amount
feature
treatment process
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Withdrawn
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JP6189335A
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English (en)
Inventor
Makoto Kano
誠 加納
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
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    • Y02W10/00Technologies for wastewater treatment
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 微生物が最も活性化される環境に下水を制御
し、下水を良好に浄化することができる下水処理プロセ
ス制御装置の提供。 【構成】 特徴量予測部3による定められた時間後の活
性汚泥の状態を表す特徴量の予測と、操作量修正部4に
よる下水処理プロセス7に与えられる操作量の修正量の
計算と、この修正量による操作量の修正とを繰り返し、
その結果の操作量un を下水処理プロセス7に入力す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば下水処理施設で
用いられる下水処理プロセス制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、下水処理プロセスでは、微生物の
生物化学反応を利用した活性汚泥法による下水処理が一
般的に行われている。これは曝気によって下水中の溶存
酸素濃度を高めることにより、汚泥中の微生物を活性化
させ、摂取した溶存酸素濃度と下水中の物質を炭酸ガス
と水に酸化分解しながら増殖を繰り返す微生物の活動に
より、下水を浄化する方法である。
【0003】この微生物の活動を安定に維持するため
に、曝気風量を操作して下水の溶存酸素濃度を一定値に
制御し、また微生物数をほぼ一定にするために、微生物
が生息している汚泥量を一定に保つ混合液浮遊物質濃度
制御が行われている。
【0004】しかし、曝気槽や他の槽は解放タンクであ
り、下水に含まれてくる雑菌や空気中から入る細菌など
が混ざり、汚泥もそれを構成する種々の微生物による混
合培養系になっている。そして、微生物の種類によって
活性化される条件は異なるため、下水の温度、pH、下
水に含まれている栄養物質や毒性物質などの環境条件が
変化すると、その環境に適し、多数を占める微生物の種
類も変化する。また、微生物の種類によって、その活性
度、つまり下水浄化能力は異なる。
【0005】そこで、例えば下水中の栄養物質が変化
し、その栄養物質を好んで分解する微生物が多数を占め
るようになった場合、その微生物に適した溶存酸素濃度
と混合液浮遊物質濃度に制御することが望ましい。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来の下
水処理プロセス制御では、曝気槽内の溶存酸素濃度と混
合液浮遊物質濃度を一定に保つ制御が行われているが、
汚泥に含まれる微生物の種類とその微生物が最適とする
環境情報は利用されていない。従って、曝気槽内の溶存
酸素濃度と混合液浮遊物質濃度が一定に保たれていて
も、うまく下水が浄化できない場合が起こる。
【0007】本発明は、上記のような欠点を除去し、微
生物が最も活性化される環境に下水を制御し、下水を良
好に浄化することができる下水処理プロセス制御装置を
提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の下水処理プロセス制御装置は、下水処理プ
ロセスの曝気槽から流れ出る下水を撮影する撮影手段
と、この撮影手段により撮影された画像の特徴量を抽出
する画像処理手段と、下水処理プロセスに与えられる操
作量と前記画像処理手段により抽出された特徴量に基づ
き、所定時間後の特徴量を予測する特徴量予測手段と、
この特徴量予測手段により予測された特徴量と目標とす
る特徴量とが一致するよう、前記操作量の修正量を求め
る操作量修正手段と、この操作量修正手段によって求め
られた操作量の修正量を前記操作量に加算する加算手段
とを具備する。
【0009】本発明の他の態様の下水処理プロセス制御
装置は、下水処理プロセスの曝気槽から流れ出る下水を
撮影する撮影手段と、この撮影手段により撮影された画
像の特徴量を抽出する画像処理手段と、曝気槽の溶存酸
素濃度センサ情報、混合液浮遊物質濃度センサ情報、流
入量計情報、余剰汚泥濃度センサ情報のうち少なくとも
1つを検出する検出手段と、この検出手段による検出結
果と下水処理プロセスに与えられる操作量と前記画像処
理手段により抽出された特徴量に基づき、所定時間後の
特徴量を予測する特徴量予測手段と、この特徴量予測手
段により予測された特徴量と目標とする特徴量とが一致
するよう、前記操作量の修正量を求める操作量修正手段
と、この操作量修正手段によって求められた操作量の修
正量を前記操作量に加算する加算手段とを具備する。
【0010】さらに他の態様の下水処理プロセス制御装
置は、下水処理プロセスの曝気槽から流れ出る下水を撮
影する撮影手段と、この撮影手段により撮影された画像
から、一つの活性汚泥の面積の画像全体の面積に対する
割合、活性汚泥の輪郭線の長さ、活性汚泥画面の面積と
輪郭線の長さとの比、特定形状に一致する物質の数、活
性汚泥の色または画像素子の値のうち少なくとも1つの
値を特徴量として抽出する画像処理手段と、下水処理プ
ロセスに与えられる操作量と前記画像処理手段により抽
出された特徴量に基づき、所定時間後の特徴量を予測す
る特徴量予測手段と、この特徴量予測手段により予測さ
れた特徴量と目標とする特徴量とが一致するよう、前記
操作量の修正量を求める操作量修正手段と、この操作量
修正手段によって求められた操作量の修正量を前記操作
量に加算する加算手段とを具備する。
【0011】また、さらに他の態様の下水処理プロセス
制御装置は、下水処理プロセスの曝気槽から流れ出る下
水を撮影する撮影手段と、この撮影手段により撮影され
た画像の特徴量を抽出する画像処理手段と、神経回路モ
デルから構成され、下水処理プロセスに与えられる操作
量と前記画像処理手段により抽出された特徴量に基づ
き、所定時間後の特徴量を予測する特徴量予測手段と、
前記神経回路モデルの誤差逆伝播計算により実現され、
前記特徴量予測手段により予測された特徴量と目標とす
る特徴量とが一致するよう、前記操作量の修正量を求め
る操作量修正手段と、この操作量修正手段によって求め
られた操作量の修正量を前記操作量に加算する加算手段
とを具備する。
【0012】さらに別の態様の下水処理プロセス制御装
置は、下水処理プロセスの曝気槽から流れ出る下水を撮
影する撮影手段と、この撮影手段により撮影された画像
の特徴量を抽出する画像処理手段と、下水処理プロセス
に与えられる操作量と前記画像処理手段により抽出され
た過去の複数時点の特徴量に基づき、所定時間後の特徴
量を予測する特徴量予測手段と、この特徴量予測手段に
より予測された特徴量と目標とする特徴量とが一致する
よう、前記操作量の修正量を求める操作量修正手段と、
この操作量修正手段によって求められた操作量の修正量
を前記操作量に加算する加算手段とを具備する。
【0013】
【作用】本発明の下水処理プロセス制御装置では、活性
汚泥を撮像した画像から活性汚泥の状態を推定できると
いう前提のもと、まず下水処理プロセスの曝気槽から流
れ出る下水を撮影し、その画像の特徴量を抽出する。次
に、当該下水処理プロセスに与えられる操作量と抽出し
た特徴量に基づき、所定時間後の特徴量を予測する。そ
して、予測した特徴量と目標とする特徴量とが一致する
よう、操作量の修正量を求め、求めた操作量の修正量を
操作量に加算する。従って、その結果の操作量を下水処
理プロセスに入力することにより、活性汚泥の状態を目
標状態に制御することができ、微生物が最も活性化され
る環境に下水を制御することができる。
【0014】
【実施例】まず、本発明の実施例の説明に先立って本発
明の原理を説明する。
【0015】本発明の下水処理プロセス制御装置は、活
性汚泥を撮像した画像から活性汚泥の状態を推定できる
とし、微生物が活性化し下水の浄化がうまくできている
場合の活性汚泥を視覚センサによって観測した画像信号
を処理して得られる目標特徴量が前もって与えられてい
るとの前提のもとに、下水処理プロセスに設置された視
覚センサから入力される画像信号に基づいて、下水処理
プロセスに与えるべき推定量を演算するものである。
【0016】図1は本発明の一実施例に係る下水処理プ
ロセス制御装置の構成を示すブロック図である。以下の
説明では、制御の単位時間をΔt、現時刻をnΔtとす
る。図1において、1は視覚センサ部、2は画像処理
部、3は特徴量予測部、4は操作量修正部、5は加算
器、6はスイッチ、7は下水処理プロセスを表す。
【0017】時刻nΔtに視覚センサ部1から得られた
画像信号In は、画像処理部2に入力される。画像処理
部2は、画像信号In を画像処理し、特徴量sn を出力
する。In ,sn の下付き添字nは時刻nΔtを意味
し、各々時刻nΔtに観測された画像信号、特徴量とい
う意味で使用する。以後も同様に下付き添字は時刻を表
すものとする。
【0018】特徴量予測部3には、時刻nΔtに獲得さ
れた画像信号の特徴量sn と操作量un が入力され、1
単位時間後に獲得される画像信号の特徴量を予測した予
測特徴量s(ハット)n+1 が出力される。
【0019】操作量修正部4には、この予測特徴量s
(ハット)n+1 と予め設定されている目標特徴量sd
入力され、予測特徴量s(ハット)n+1 が目標特徴量s
d に近付くための操作量の修正量Δun が出力される。
【0020】加算器5では、この操作量の修正量Δun
が操作量un に加算される。
【0021】修正された操作量は再び特徴量予測部3に
フィードバックされ、特徴量予測部3による特徴量の予
測と操作量修正部4による操作量の修正量の計算が繰り
返される。スイッチ6は定められた条件が満たされると
閉じ、修正された操作量unが下水処理プロセス7に入
力され、制御が行われる。
【0022】上記の説明では、特徴量予測部3への入力
には、現時刻の特徴量、操作量を入力しているが、溶存
酸素濃度、混合液浮遊物質濃度、下水流入量、余剰汚泥
濃度などの各種センサ情報を入力信号に加えることもで
き、更に、過去の特徴量、各種センサ情報、操作量を入
力してもよい。これにより、汚泥中の微生物の状態をよ
り正確に推定することが可能となる。
【0023】また、上記の説明では1単位時間後の特徴
量を予測しているが、1単位時間後の特徴量に限られる
ものではなく、2単位時間後の特徴量を予測するもので
もよい。さらに、複数時刻の特徴量を予測してもよい。
【0024】次に、制御装置全体の計算手続きを図2に
示す流れ図を参照しつつ説明する。ここでは、特徴量予
測部3には、現在と1単位時刻前の画像特徴量、操作
量、溶存酸素濃度、混合液浮遊物質濃度、下水流入量、
余剰汚泥濃度のセンサ情報が入力され、1単位時刻後の
画像特徴量を予測するものとする。図2の流れ図では、
時刻0から時刻NΔtまで制御するように書いている
が、この計算手順は各単位時間毎に同じ手続きが繰り返
されるので、ここでは時刻nΔtにおける計算手続きを
示す。
【0025】(a)視覚センサ部1により画像信号In
が獲得される。
【0026】(b)画像処理部2によって(a)で獲得
された画像信号In が処理され、特徴量sn が抽出され
る。
【0027】(c)単位時間前の操作量un-1 の値をu
n の初期値として代入する。
【0028】(d)特徴量予測部3に(b)で求められ
た特徴量sn と1単位時間前の特徴量sn-1 と現在と1
単位時間前の各種センサ情報tn ,tn-1 と操作量
n ,un- 1 が入力され、単位時間後の特徴量が予測さ
れて予測特徴量s(ハット)n+1 が出力される。
【0029】(e)目標特徴量sd と(d)で求められ
た予測特徴量s(ハット)n+1 が操作量修正部4に入力
され、予測特徴量s(ハット)n+1 が目標特徴量sd
一致するための操作量un の修正量Δu(〜)n が計算
され、出力される。
【0030】(f)加算器5で操作量の修正量Δun
操作量un に加算され、操作量un が修正される。
【0031】(g)(f)で修正された操作量un が再
び特徴量予測部3にフィードバックし、定められた条件
が満たされるまで計算が繰り返される。
【0032】(h)定められた条件が満たされるとスイ
ッチ6が閉じ、操作量un が下水処理プロセス7に入力
される。
【0033】以上の(a)から(h)の手続きが各単位
時間毎に繰り返される。
【0034】次に、本発明の他の実施例を図3を用いて
説明する。同図において、視覚センサ部1は、曝気槽か
ら最終沈澱池に流れる下水を顕微鏡を通して撮影する。
画像信号処理部2は、視覚センサ部1で撮影された活性
汚泥の大きさを画像の特徴量として抽出する。特徴量予
測部3は、神経回路モデルから構成され、操作量修正部
4は、神経回路モデルの誤差逆伝播計算により実現され
る。符号8は溶存酸素濃度、混合液浮遊物質濃度、下水
流入量、余剰汚泥濃度のセンサ、9は比較部である。
【0035】下水に汚泥を加えて、長時間曝気をする
と、次第に下水中にモヤモヤした塊ができ、曝気を止め
ると、その塊は沈澱し、上澄み液は透明になってくる。
このモヤモヤした雲状の塊には、種々の細菌を含有した
ゼラチン状の高分子有機体を主体として、その周りに原
生動物が棲息している。このモヤモヤした雲状の塊を活
性汚泥という。図4は活性汚泥の顕微鏡写真( 150倍)
を模式化した図である。図4において、雲状に見えるの
が活性汚泥である。曝気槽中では汚泥は曝気により攪拌
され、活性汚泥の状態になっている。
【0036】視覚センサ部1では、曝気槽から最終沈澱
池に流れる下水を顕微鏡を通して撮影するので、図4の
ような画像信号In が獲得される。
【0037】画像処理部2では、画像信号In をもと
に、一つの活性汚泥の面積の画像全体の面積に対する割
合を特徴量sn として計測する。なお、顕微鏡画像で
は、活性汚泥の輪郭線の長さ、活性汚泥画面の面積と輪
郭線の長さとの比等を特徴量として考えることができ
る。さらに、特定形状(ツリガネムシ、ゾウリムシなど
プランクトンの特徴的形状)に一致する物質の数(画像
中のプランクトンの種類と数を表す。)、活性汚泥の
色、画像素子の値等を特徴量として考えることができ
る。また、水面を映した画面では、下水の色、水面の泡
の量や大きさ等を特徴量として考えることができる。ま
た、これらの特徴量を組み合わせてももちろんよい。
特徴量予測部3には、特徴量sn の他に、操作量un
して曝気風量Qaern と余剰汚泥引き抜き量Qwas n
センサ情報tn として曝気槽の溶存酸素濃度DOn 、混
合液浮遊物質濃度MLSSn 、下水流入量Qinf n 、余
剰汚泥濃度Cwas n などが入力される。あるいは、これ
らの過去の情報も含めて入力される。そして1単位時間
後に獲得される画像信号の特徴量を予測した予測特徴量
s(ハット)n+1 、あるいは更に将来の予測特徴量が出
力される。
【0038】この特徴量予測部3は、多層型神経回路モ
デルから構成され、前向き計算により予測特徴量が計算
される。多層型神経回路モデルの前向き計算については
後で説明する。
【0039】この予測特徴量s(ハット)n+1 と目標特
徴量sd が操作量修正部4に入力され、操作量の修正量
Δun が出力される。この計算は特徴量予測部3が多層
型神経回路モデルから構成される場合には、誤差逆伝播
計算により修正量が求められる。多層型神経回路モデル
の誤差逆伝播計算についても後で説明する。
【0040】加算器5では、操作量の修正量Δun が操
作量un に加算される。修正された操作量は再び特徴量
予測部3にフィードバックされ、特徴量予測部3による
特徴量の予測と、操作量修正部4による操作量の修正が
繰り返される。目標特徴量sd と予測特徴量s(ハッ
ト)n+1 が比較部9に入力されると、比較部9では、こ
の2つの特徴量が比較され、誤差が定めらえらた値以下
になると、スイッチ6に信号が送られ、スイッチ6が閉
じ、操作量un が下水処理プロセス7に入力される。
【0041】次に、神経回路モデルの前向き計算、誤差
逆伝播計算、学習計算について説明する。特徴量予測部
3が多層神経回路モデルから構成される場合、特徴量予
測部3の計算は多層神経回路モデルの前向き計算で行わ
れ、操作量修正部4の計算は多層神経回路モデルの誤差
逆伝播計算で行われる。
【0042】ここでは、特徴予測部3への入力は1単位
時間前と現在の特徴量sn-1 、sn、操作量un-1 ,u
n 、センサ情報tn-1 ,tn が入力されるとして説明す
る。
【0043】では、まず前向き計算について説明する。
前向き計算とは神経回路モデルに入力信号が与えられた
時に、出力信号を求める計算である。ここでは多層神経
回路モデルのうち、最も一般に利用される3層型神経回
路モデルを利用して説明する。 図5は特徴量予測部3
に利用される3層型神経回路モデルの図である。図中の
円がユニット10と呼ばれる神経細胞モデルで、ユニッ
ト間を結び付けている線分はユニットの間の信号を伝達
する結合11である。ユニットは左から入力層12、中
間層13、出力層14の3層に分かれて並べられてい
る。入力層のユニットと中間層のユニットの間、中間層
のユニットと出力層のユニットの間で結合が張られてい
る。ユニット間の結合は信号伝達に方向性を持ち、前向
き計算では入力層ユニットから中間層ユニットへ、中間
層ユニットから出力層ユニットへの一方向にだけ信号は
伝達される。
【0044】入力層のユニットには特徴量sn-1
n 、操作量として曝気量Qaer n-1 ,Qaer n と余剰
汚泥引き抜き量Qwas n-1 ,Qwas n 、センサ情報とし
て曝気槽の溶存酸素濃度DOn-1 ,DOn 、混合液浮遊
物質濃度MLSSn-1 ,MLSSn 、下水流入量Qinf
n-1 ,Qinf n 、余剰汚泥濃度Cwas n-1 ,Cwas n
1ユニットに1信号ずつ入力され、時刻(n+1)Δt
の特徴量の予測値s(ハット)n+1 が出力される。
【0045】この入力信号から出力信号を計算する前向
き計算を式に示す。
【0046】xi i を入力層の第i番目のユニットの入
力値とすると、 xi 1 =sn-1 xi 2 =sn xi 3 =Qaer n-1 xi 4 =Qaer n xi 5 =Qwas n-1 xi 6 =Qwas n xi 7 =DOn-1 xi 8 =DOn xi 9 =MLSSn-1 xi 1 0 =MLSSn xi 1 1 =Qinf n-1 xi 1 2 =Qinf n xi 1 3 =Cwas n-1 xi 1 4 =Cwas n 入力層ユニットの入出力関数は恒等関数とする。入力層
ユニットの出力yi i(i=1,…14)は次ぎのように表
される。
【0047】yi i =xi i (i=1,…14) 次に、中間層の第j番目のユニットへの入力値xhj
入力層ユニットの出力値を入力−中間層間の結合荷重で
重み付けした合計から中間層ユニットの閾値thhj
引いた値になる。Nhは中間層のユニット数を表す。
【0048】
【数1】 w1 j,i は入力層第i番目のユニット−中間層第j番目
のユニット間の結合荷重、thhj は中間層第j番目の
ユニットの閾値、Nhは中間層のユニット数を表す。
中間層ユニットの入出力関数をシグモイド型関数
【数2】 とすると、中間層ユニットの出力値yhj は入力値xh
j を使い、 yhj =f(xhj )(j=1,…Nh) と表せる。yhj は中間層第j番目のユニットの出力値
である。出力値は1ユニットだけで、このユニットへの
入力値xo1 は中間層ユニットの出力値を中間−出力層
間の結合荷重で重み付けした合計から出力層ユニットの
閾値を引いた値になる。
【0049】
【数3】 w2 k,j は中間層第j番目のユニット−出力層の第k番
目のユニット間の結合荷重、thok は出力層の第k番
目のユニットの閾値である。出力層ユニットの入出力関
数は恒等関数とする。
【0050】yok =xok (k=1) この出力層ユニットの出力値が予測特徴量s(ハット)
n+1 である。
【0051】s(ハット)n+1 =yo1 以上が3層型神経回路モデルの前向き計算の計算式であ
る。
【0052】特徴量予測部3では、入力信号の数が多く
設定すべきパラメ−タの数が多いことから、3層型神経
回路モデルを用いることで、後述するようにこれらのパ
ラメ−タを容易に設定できる。
【0053】なお、入力層のユニットに特徴量としてs
n-1 ,sn を入力しているが、特徴量として、活性汚泥
の面積の割合の他に、活性汚泥の輪郭線の長さ、活性汚
泥画面の面積と輪郭線の長さとの比、特定形状、活性汚
泥の色、画像素子の値、下水の色、水面の泡の量や大き
さ等を用いる場合には、これらの信号をそれぞれ別個の
入力層ユニットに入力すればよい。
【0054】また、視覚センサ部1で撮像した画面の各
画素の信号を特徴量として特徴量予測部3におけるそれ
ぞれ別個の入力層ユニットに入力してもよい。
【0055】次に、誤差逆伝播計算について説明する。
特徴量予測部3によって予測された特徴量s(ハット)
n+1 と、目標特徴量sd が操作量修正部4に入力される
と、操作量修正部4では、操作量の修正量Δun が計算
され、出力される。特徴量予測部3が神経回路モデルか
ら構成される場合には、特徴量の修正量は誤差逆伝播計
算によって計算できる。操作量修正部4の構成は、図5
に示した3層型神経回路モデルの入力と出力とを入れ替
えた構成となる。従って、特徴量予測部3における入力
と出力とを切り替えるスイッチを設ければ、操作量修正
部4が特徴量予測部3の構成を共用できる。この操作量
修正部4の計算式を示す。
【0056】まず、特徴量予測部3によって予測された
特徴量s(ハット)n+1 と目標特徴量sd との誤差から
誤差関数Eを次のように定義する。
【0057】
【数4】 次に、この誤差関数Eを減少させるユニット出力値の修
正量を、出力層から入力層へと層毎に順に求めていき、
最終的には入力信号の修正量を求める。まず、出力層ユ
ニットの出力値の修正量は、正の定数ηを使って
【数5】 と計算される。次に中間層ユニットの出力値の修正量
は、出力層ユニットの修正量を使って次のように表され
る。
【0058】
【数6】 同様に入力層ユニットの出力値の修正量は、中間層ユニ
ットの修正量を使って、
【数7】 と表される。f´(x)はシグモイド関数f(x)の導
関数を表していて、具体的には、
【数8】 と表せる。入力層ユニットの入出力関数は恒等関数であ
るから、出力値の修正量はそのまま入力値の修正量にな
り、現時刻の操作量である曝気風量Qaer n と余剰汚泥
引き抜き量Qwas n の修正量ΔQaer n ,ΔQwas
n は、 ΔQaer n =Δyi 4 ΔQwas n =Δyi 6 と表現される。以上が誤差逆伝播計算と、その計算によ
って計算される操作量の修正量である。
【0059】従って、このように操作量修正部4におい
て誤差逆伝播計算を用いているので、操作量の修正量Δ
n を簡単に計算できる。
【0060】次に、多層神経回路モデルの学習について
説明する。学習はこの制御系による制御を行う前にあら
かじめ、過去のデータを基に行われるが、下水処理プロ
セスの環境などの条件が変化した場合にも、特徴量の予
測が正確にできるために制御中にも随時、行われる。本
実施例では学習データは過去の視覚センサから得られた
画像信号を処理した特徴量と操作量、センサ情報から生
成される。
【0061】図6において、15は過去の特徴量、操作
量を保持しているデータベース、16は減算器、17は
誤差逆伝播学習器である。また、18は神経回路モデル
の入力層ユニットの出力が誤差逆伝播学習器に入力され
ることを示す矢印、19は神経回路モデルの中間層ユニ
ットの出力が誤差逆伝播学習器に入力されることを示す
矢印、20は神経回路モデルの中間層−出力層間の結合
荷重が誤差逆伝播学習器に入力されることを示す矢印、
21は誤差逆伝播学習器で計算された入力層−中間層間
の結合荷重の修正量を各結合荷重に出力し、各結合荷重
の修正を行うことを示す矢印、22は誤差逆伝播学習器
で計算された中間層−出力層間の結合荷重の修正量を各
結合荷重に出力し、各結合荷重の修正を行うことを示す
矢印を表す。
【0062】過去の時刻(m−1)ΔtとmΔtの特徴
量sm-1 ,sm 、操作量Qaer m-1,Qaer m ,Qwas
m-1 ,Qwas m 、センサ情報DOm-1 ,DOm ,MLS
m- 1 ,MLSSm ,Qinf m-1 ,Qinf m ,Cwas
m-1 ,Cwas m が入力信号として、また、時刻(m+
1)Δtの特徴量sm+1 が教師信号として、データベー
ス15から神経回路モデルに出力される。神経回路モデ
ルでは入力信号に対し、前向き計算を行い、出力信号s
(ハット)m+1 を出力する。減算器16では教師信号s
m+1 と神経回路モデルの出力信号s(ハット)m+1 との
誤差信号を計算し、誤差逆伝播学習器17に入力する。
誤差逆伝播学習器17には誤差信号の他に、神経回路モ
デルの各入力層ユニットの出力、各中間層ユニットの出
力、各中間層−出力層間の結合荷重が入力され、結合荷
重の修正量が計算される。
【0063】時刻M1Δtから時刻M2Δtまでの過去
のデータから学習データを作成したと仮定し、修正量の
計算式を説明する。
【0064】時刻mΔtと(m−1)Δtのデータの入
力に対し、神経回路モデルの出力がs(ハット)m+1
あったとすると、誤差関数Eは
【数9】 と定義され、誤差逆伝播学習法に従って、神経回路モデ
ルの結合荷重、閾値の修正量は次のように計算される。
【0065】
【数10】 Δw2 k,j は中間層第j番目のユニット−出力層の第 k
番目のユニット間の結合荷重w 2k,j の修正量、Δth
k は出力層第k番目のユニットの閾値thok の修正
量、Δw1 j,i は入力層第i番目のユニット−中間層第
j番面のユニット間の結合荷重w1 j,i の修正量、Δt
hhj は中間層第 j番目のユニットの閾値thh j の修正
量、εは学習定数である。
【0066】
【数11】 これらの修正量を基に、結合荷重、閾値が修正される。
【0067】3層型神経回路モデルについて、その前向
き計算、誤差逆伝播計算、誤差逆伝播学習法について説
明したが、2層以上から構成される神経回路モデルにつ
いて、同様の計算を行うことができ、特徴量予測、操作
量修正に利用することができる。
【0068】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
活性汚泥の状態を目標状態に制御することができるの
で、下水を微生物が最も活性化される環境に制御して良
好に浄化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る下水処理プロセス制御
装置全体の概略ブロック図である。
【図2】図1に示す下水処理プロセス制御装置全体の計
算手続きを示す流れ図である。
【図3】本発明の他の実施例に係る下水処理プロセス制
御装置全体の概略ブロック図である。
【図4】活性汚泥の顕微鏡写真を模式化した図である。
【図5】図3に示す特徴量予測部に利用される3層型神
経回路モデルの図である。
【図6】図5に示す神経回路モデルの学習を説明する図
である。
【符号の説明】 1…視覚センサ部 2…画像処理部 3…特徴量予測部 4…操作量修正部 5…加算器 6…スイッチ 7…下水処理プロセス 8…各種センサ 9…比較部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下水処理プロセスの曝気槽から流れ出る
    下水を撮影する撮影手段と、 この撮影手段により撮影された画像の特徴量を抽出する
    画像処理手段と、 下水処理プロセスに与えられる操作量と前記画像処理手
    段により抽出された特徴量に基づき、所定時間後の特徴
    量を予測する特徴量予測手段と、 この特徴量予測手段により予測された特徴量と目標とす
    る特徴量とが一致するよう、前記操作量の修正量を求め
    る操作量修正手段と、 この操作量修正手段によって求められた操作量の修正量
    を前記操作量に加算する加算手段とを具備することを特
    徴とする下水処理プロセス制御装置。
  2. 【請求項2】 下水処理プロセスの曝気槽から流れ出る
    下水を撮影する撮影手段と、 この撮影手段により撮影された画像の特徴量を抽出する
    画像処理手段と、 曝気槽の溶存酸素濃度センサ情報、混合液浮遊物質濃度
    センサ情報、流入量計情報、余剰汚泥濃度センサ情報の
    うち少なくとも1つを検出する検出手段と、 この検出手段による検出結果と下水処理プロセスに与え
    られる操作量と前記画像処理手段により抽出された特徴
    量に基づき、所定時間後の特徴量を予測する特徴量予測
    手段と、 この特徴量予測手段により予測された特徴量と目標とす
    る特徴量とが一致するよう、前記操作量の修正量を求め
    る操作量修正手段と、 この操作量修正手段によって求められた操作量の修正量
    を前記操作量に加算する加算手段とを具備することを特
    徴とする下水処理プロセス制御装置。
  3. 【請求項3】 下水処理プロセスの曝気槽から流れ出る
    下水を撮影する撮影手段と、 この撮影手段により撮影された画像から、一つの活性汚
    泥の面積の画像全体の面積に対する割合、活性汚泥の輪
    郭線の長さ、活性汚泥画面の面積と輪郭線の長さとの
    比、特定形状に一致する物質の数、活性汚泥の色または
    画像素子の値のうち少なくとも1つの値を特徴量として
    抽出する画像処理手段と、 下水処理プロセスに与えられる操作量と前記画像処理手
    段により抽出された特徴量に基づき、所定時間後の特徴
    量を予測する特徴量予測手段と、 この特徴量予測手段により予測された特徴量と目標とす
    る特徴量とが一致するよう、前記操作量の修正量を求め
    る操作量修正手段と、 この操作量修正手段によって求められた操作量の修正量
    を前記操作量に加算する加算手段とを具備することを特
    徴とする下水処理プロセス制御装置。
  4. 【請求項4】 下水処理プロセスの曝気槽から流れ出る
    下水を撮影する撮影手段と、 この撮影手段により撮影された画像の特徴量を抽出する
    画像処理手段と、 神経回路モデルから構成され、下水処理プロセスに与え
    られる操作量と前記画像処理手段により抽出された特徴
    量に基づき、所定時間後の特徴量を予測する特徴量予測
    手段と、 前記神経回路モデルの誤差逆伝播計算により実現され、
    前記特徴量予測手段により予測された特徴量と目標とす
    る特徴量とが一致するよう、前記操作量の修正量を求め
    る操作量修正手段と、 この操作量修正手段によって求められた操作量の修正量
    を前記操作量に加算する加算手段とを具備することを特
    徴とする下水処理プロセス制御装置。
  5. 【請求項5】 下水処理プロセスの曝気槽から流れ出る
    下水を撮影する撮影手段と、 この撮影手段により撮影された画像の特徴量を抽出する
    画像処理手段と、 下水処理プロセスに与えられる操作量と前記画像処理手
    段により抽出された過去の複数時点の特徴量に基づき、
    所定時間後の特徴量を予測する特徴量予測手段と、 この特徴量予測手段により予測された特徴量と目標とす
    る特徴量とが一致するよう、前記操作量の修正量を求め
    る操作量修正手段と、 この操作量修正手段によって求められた操作量の修正量
    を前記操作量に加算する加算手段とを具備することを特
    徴とする下水処理プロセス制御装置。
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