JPH0852955A - 印刷用オフセットブランケット - Google Patents
印刷用オフセットブランケットInfo
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- JPH0852955A JPH0852955A JP18960294A JP18960294A JPH0852955A JP H0852955 A JPH0852955 A JP H0852955A JP 18960294 A JP18960294 A JP 18960294A JP 18960294 A JP18960294 A JP 18960294A JP H0852955 A JPH0852955 A JP H0852955A
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 表面印刷層が、ゴムの硬度Hs(IRHD)
と、動的変化応力(23℃、10Hz、振幅50μm、
チャック間距離20mm、初期歪み2mm伸長)を加え
た時のtanδとの関係を示す式(1): 【数1】tanδ < −0.005 × Hs +
0.42 ─(1) の領域を満たすゴム材料からなる印刷用オフセットブラ
ンケット。 【効果】 印刷品質の低下や製造工程の煩雑化を招くこ
となくベタ着肉性を著しく改善でき、さらには排紙性、
紙粉残り性、耐久性も向上させることができる。また、
オフセット輪転機などによる高速印刷や大量印刷の用途
に好適である。
と、動的変化応力(23℃、10Hz、振幅50μm、
チャック間距離20mm、初期歪み2mm伸長)を加え
た時のtanδとの関係を示す式(1): 【数1】tanδ < −0.005 × Hs +
0.42 ─(1) の領域を満たすゴム材料からなる印刷用オフセットブラ
ンケット。 【効果】 印刷品質の低下や製造工程の煩雑化を招くこ
となくベタ着肉性を著しく改善でき、さらには排紙性、
紙粉残り性、耐久性も向上させることができる。また、
オフセット輪転機などによる高速印刷や大量印刷の用途
に好適である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、印刷用オフセットブラ
ンケットに関し、より詳しくは、高速印刷時における印
刷適性、特にベタ着肉性が向上した表面印刷層を有する
印刷用オフセットブランケットに関するものである。
ンケットに関し、より詳しくは、高速印刷時における印
刷適性、特にベタ着肉性が向上した表面印刷層を有する
印刷用オフセットブランケットに関するものである。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】平版
オフセット印刷やグラビアオフセット印刷に使用される
オフセットブランケットは、通常、図2に示すような表
面印刷層1と、内部に多孔質の圧縮層3を有することの
ある支持体層2とから構成されている。前記表面印刷層
1の材料には、高い耐油性を有するゴム材料、主にアク
リロニトリルブタジエンゴム(NBR)が用いられてい
る。
オフセット印刷やグラビアオフセット印刷に使用される
オフセットブランケットは、通常、図2に示すような表
面印刷層1と、内部に多孔質の圧縮層3を有することの
ある支持体層2とから構成されている。前記表面印刷層
1の材料には、高い耐油性を有するゴム材料、主にアク
リロニトリルブタジエンゴム(NBR)が用いられてい
る。
【0003】しかし、かかるゴムを表面印刷層1に用い
たオフセットブランケットは排紙性(紙離れ性)が悪
い。このため、高速印刷の場合に紙とオフセットブラン
ケットとの間に粘着力が生じ、紙がカールしたり破れた
りしてしまう。さらに、かかるゴムを用いたオフセット
ブランケットをオフセット輪転機に用いた場合は、印刷
紙がブランケットに取られて、見当が合わなくなった
り、汚れたり破れてしまうデラミネーションが発生す
る。
たオフセットブランケットは排紙性(紙離れ性)が悪
い。このため、高速印刷の場合に紙とオフセットブラン
ケットとの間に粘着力が生じ、紙がカールしたり破れた
りしてしまう。さらに、かかるゴムを用いたオフセット
ブランケットをオフセット輪転機に用いた場合は、印刷
紙がブランケットに取られて、見当が合わなくなった
り、汚れたり破れてしまうデラミネーションが発生す
る。
【0004】そこで、従来より、オフセットブランケッ
トの排紙性を改善するために、表面印刷層の表面を粗く
したり、表面印刷層に用いるゴム材料の硬度を高くした
りするなどの試みがなされている。しかしながら、前者
の場合はオフセットブランケット上の網点の形状が悪く
なり、印刷時の網点の再現性が損なわれる。また、後者
の場合、網点面積が100%であるベタ部分におけるイ
ンキの着肉性、いわゆるベタ着肉性が悪くなる。従っ
て、双方の場合とも印刷品質が低下する。
トの排紙性を改善するために、表面印刷層の表面を粗く
したり、表面印刷層に用いるゴム材料の硬度を高くした
りするなどの試みがなされている。しかしながら、前者
の場合はオフセットブランケット上の網点の形状が悪く
なり、印刷時の網点の再現性が損なわれる。また、後者
の場合、網点面積が100%であるベタ部分におけるイ
ンキの着肉性、いわゆるベタ着肉性が悪くなる。従っ
て、双方の場合とも印刷品質が低下する。
【0005】前述の他にも、(1)表面印刷層に紫外線
を照射したり(特開昭51−37706号公報)、
(2)表面印刷層の表面を塩素処理したり(特開昭47
−51729号公報)、(3)ポリ塩化ビニル、ポリ酢
酸ビニル、シリコーンゴムなどを表面印刷層の表面にコ
ーティングするなどの試みがなされている。これらは、
表面印刷層の表面を処理することにより、排紙性を改善
しようとするものである。しかし、(1)紫外線を照射
する場合は照射の設備が大掛かりであって、工程管理が
複雑になり、(2)塩素処理する場合は作業環境が悪化
してしまい、(3)表面をコーティングする場合は印刷
品質が悪化したり、工程数が増加してしまうといった問
題を有している。即ち、排紙性とベタ着肉性との両立は
非常に困難であった。
を照射したり(特開昭51−37706号公報)、
(2)表面印刷層の表面を塩素処理したり(特開昭47
−51729号公報)、(3)ポリ塩化ビニル、ポリ酢
酸ビニル、シリコーンゴムなどを表面印刷層の表面にコ
ーティングするなどの試みがなされている。これらは、
表面印刷層の表面を処理することにより、排紙性を改善
しようとするものである。しかし、(1)紫外線を照射
する場合は照射の設備が大掛かりであって、工程管理が
複雑になり、(2)塩素処理する場合は作業環境が悪化
してしまい、(3)表面をコーティングする場合は印刷
品質が悪化したり、工程数が増加してしまうといった問
題を有している。即ち、排紙性とベタ着肉性との両立は
非常に困難であった。
【0006】一方、オフセットブランケットは、前記排
紙性の問題の他に、長時間の印刷によってオフセットブ
ランケット上に紙粉が堆積し、この紙粉がインキに混入
して印刷品質を低下させるといった問題を有している。
紙粉が堆積した場合はオフセットブランケットを洗浄し
なければならない。しかし、近年の省資源化やリサイク
ル化によって、紙質の劣化した再生紙を使用する割合が
増えており、これに伴って紙粉の発生量(紙粉残り性)
も増えている。従って、オフセットブランケットを洗浄
する回数が頻繁になる。さらに、洗浄回数の増加は、オ
フセットブランケットを劣化させる原因にもなる。
紙性の問題の他に、長時間の印刷によってオフセットブ
ランケット上に紙粉が堆積し、この紙粉がインキに混入
して印刷品質を低下させるといった問題を有している。
紙粉が堆積した場合はオフセットブランケットを洗浄し
なければならない。しかし、近年の省資源化やリサイク
ル化によって、紙質の劣化した再生紙を使用する割合が
増えており、これに伴って紙粉の発生量(紙粉残り性)
も増えている。従って、オフセットブランケットを洗浄
する回数が頻繁になる。さらに、洗浄回数の増加は、オ
フセットブランケットを劣化させる原因にもなる。
【0007】そこで、本発明の目的は、前述の技術的課
題を解決し、ベタ着肉性を向上させ、製造工程の煩雑化
を招くことなく排紙性および紙粉残り性を改善し、デラ
ミネーションなどの印刷障害の発生を軽減することので
きる印刷用オフセットブランケットを提供することであ
る。
題を解決し、ベタ着肉性を向上させ、製造工程の煩雑化
を招くことなく排紙性および紙粉残り性を改善し、デラ
ミネーションなどの印刷障害の発生を軽減することので
きる印刷用オフセットブランケットを提供することであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、多孔質の圧縮層を
有することのある支持体層と、この支持体層上に設けた
表面印刷層とからなる印刷用オフセットブランケットに
おいて、前記表面印刷層が、ゴムの硬度(IRHD,A
STM D1415−83による硬度)Hsと、動的変
化応力(23℃、10Hz、振幅50μm、チャック間
距離20mm、初期歪み2mm伸長)を加えた時のta
nδとの関係を示す式(1):
を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、多孔質の圧縮層を
有することのある支持体層と、この支持体層上に設けた
表面印刷層とからなる印刷用オフセットブランケットに
おいて、前記表面印刷層が、ゴムの硬度(IRHD,A
STM D1415−83による硬度)Hsと、動的変
化応力(23℃、10Hz、振幅50μm、チャック間
距離20mm、初期歪み2mm伸長)を加えた時のta
nδとの関係を示す式(1):
【0009】
【数2】 tanδ < −0.005 × Hs + 0.42 ─(1) の領域を満たすゴム材料からなる時は、ベタ着肉性が向
上し、排紙性および紙粉残り性が著しく改善されるとい
う新たな事実を見出し、本発明を完成するに至った。
上し、排紙性および紙粉残り性が著しく改善されるとい
う新たな事実を見出し、本発明を完成するに至った。
【0010】尚、前記式(1)で表される領域の境界線
は、図1中の(i)に示される。前記tanδは、表面
印刷層に用いられるゴム材料に正弦波振動などの動的に
変化する応力を加えた時にみられる粘弾性特性であり、
複素弾性率E* 〔下記の式(2)〕における貯蔵弾性率
E’と損失弾性率E”の比で表される〔下記の式
(3)〕。
は、図1中の(i)に示される。前記tanδは、表面
印刷層に用いられるゴム材料に正弦波振動などの動的に
変化する応力を加えた時にみられる粘弾性特性であり、
複素弾性率E* 〔下記の式(2)〕における貯蔵弾性率
E’と損失弾性率E”の比で表される〔下記の式
(3)〕。
【0011】
【数3】 E* = E’+ i × E” ─(2) tanδ = E”/ E’ ─(3) (式中、iは虚数を示し、次式:
【0012】
【数4】i = ( −1 )1/2 で表される。) 本発明におけるtanδの測定条件は、試験温度23
℃、試験振動数10Hz、振幅50μm、チャック間距
離20mm、初期歪み2mm伸長である。
℃、試験振動数10Hz、振幅50μm、チャック間距
離20mm、初期歪み2mm伸長である。
【0013】一方、前記ゴムの硬度Hs(IRHD)
(以下、単にHsと記す。)は、表面印刷層に用いられ
るゴム材料をASTM D1415−83に準拠して測
定したものである。本発明の印刷用オフセットブランケ
ットにおけるHsは、温度23℃での値であり、この条
件での好ましいHsの値の範囲は、40〜80、より好
ましくは50〜75である。Hsの値がこれを上回ると
ベタ着肉性が低下し、これを下回ると排紙性が悪くな
り、見当性も低下してしまう。
(以下、単にHsと記す。)は、表面印刷層に用いられ
るゴム材料をASTM D1415−83に準拠して測
定したものである。本発明の印刷用オフセットブランケ
ットにおけるHsは、温度23℃での値であり、この条
件での好ましいHsの値の範囲は、40〜80、より好
ましくは50〜75である。Hsの値がこれを上回ると
ベタ着肉性が低下し、これを下回ると排紙性が悪くな
り、見当性も低下してしまう。
【0014】印刷用オフセットブランケットの排紙性お
よび紙粉残り性をさらに向上させるためには、その表面
印刷層が、tanδとHsとの関係を示す式(4):
よび紙粉残り性をさらに向上させるためには、その表面
印刷層が、tanδとHsとの関係を示す式(4):
【0015】
【数5】 tanδ < −0.0056 × Hs + 0.43 ─(4) の領域を満たすゴム材料からなることが好ましい。尚、
前記式(4)で表される領域の境界線は、図1中の(i
i)に示される。以下に、本発明の印刷用オフセットブ
ランケットを、その一例を示した図2を参照して、さら
に詳細に説明する。
前記式(4)で表される領域の境界線は、図1中の(i
i)に示される。以下に、本発明の印刷用オフセットブ
ランケットを、その一例を示した図2を参照して、さら
に詳細に説明する。
【0016】表面印刷層1に用いるゴム材料としては、
アクリロニトリルブタジエンゴム(NBR)、水添化N
BR、クロロプレンゴム(CR)、ポリウレタンゴム、
アクリルゴム、などの合成ゴムが挙げられ、さらにこれ
らの合成ゴムの混合物や前記合成ゴムと多硫化ゴムとの
混合物なども挙げられる。支持体層2は、ゴム剤(ゴム
糊)を含浸させた複数層の基布4a,4b,4cと、必
要に応じて設けられる少なくとも1層の圧縮層5とを積
層して作製されたものである。
アクリロニトリルブタジエンゴム(NBR)、水添化N
BR、クロロプレンゴム(CR)、ポリウレタンゴム、
アクリルゴム、などの合成ゴムが挙げられ、さらにこれ
らの合成ゴムの混合物や前記合成ゴムと多硫化ゴムとの
混合物なども挙げられる。支持体層2は、ゴム剤(ゴム
糊)を含浸させた複数層の基布4a,4b,4cと、必
要に応じて設けられる少なくとも1層の圧縮層5とを積
層して作製されたものである。
【0017】基布4a,4b,4cは綿、ポリエステ
ル、レーヨンなどの織布である。含浸されるゴム剤とし
ては、例えばアクリロニトリルブタジエンゴムやクロロ
プレンゴムなどが挙げられる。これらのゴム剤は所定量
の加硫剤、加硫促進剤および必要であるならば増粘剤な
どを含有する。そして、ブレードコーティング法などで
前述のゴム剤を織布にコーティングする。次いで、支持
体層2の表面にプライマー層を介して、前述した混合物
からなる表面印刷層形成用ゴム剤を塗布し、乾燥して表
面印刷層1を形成する。こうして得られた積層体を所定
の圧力と温度で加熱加圧して加硫させ、支持体層2内に
圧縮層3を有するオフセットブランケット1を得る。
ル、レーヨンなどの織布である。含浸されるゴム剤とし
ては、例えばアクリロニトリルブタジエンゴムやクロロ
プレンゴムなどが挙げられる。これらのゴム剤は所定量
の加硫剤、加硫促進剤および必要であるならば増粘剤な
どを含有する。そして、ブレードコーティング法などで
前述のゴム剤を織布にコーティングする。次いで、支持
体層2の表面にプライマー層を介して、前述した混合物
からなる表面印刷層形成用ゴム剤を塗布し、乾燥して表
面印刷層1を形成する。こうして得られた積層体を所定
の圧力と温度で加熱加圧して加硫させ、支持体層2内に
圧縮層3を有するオフセットブランケット1を得る。
【0018】圧縮層3は、中間の少なくとも1つの基布
に、食塩などの水溶性粉体を溶解させたゴム糊を塗布
し、乾燥、加硫させた後、60〜100℃の温水に6〜
10時間浸し、前記水溶性粉体を溶出して乾燥させるこ
とによって形成される。このようにして得られたオフセ
ットブランケット1は直接または下貼剤を介して転写胴
のシリンダの周面上に接着して使用される。
に、食塩などの水溶性粉体を溶解させたゴム糊を塗布
し、乾燥、加硫させた後、60〜100℃の温水に6〜
10時間浸し、前記水溶性粉体を溶出して乾燥させるこ
とによって形成される。このようにして得られたオフセ
ットブランケット1は直接または下貼剤を介して転写胴
のシリンダの周面上に接着して使用される。
【0019】
【作用】前述の構成によるオフセットブランケットはベ
タ着肉性を著しく向上させ、排紙性が改善されるため
に、高速印刷時やオフセット輪転機による印刷時におい
てデラミネーションなどの印刷障害の発生が軽減され
る。また、オフセットブランケット上に堆積する紙粉
は、印刷紙がオフセットブランケットから速やかに離れ
る時にはその発生が抑制されることから、排紙性だけで
なく、紙粉残り性も改善される。
タ着肉性を著しく向上させ、排紙性が改善されるため
に、高速印刷時やオフセット輪転機による印刷時におい
てデラミネーションなどの印刷障害の発生が軽減され
る。また、オフセットブランケット上に堆積する紙粉
は、印刷紙がオフセットブランケットから速やかに離れ
る時にはその発生が抑制されることから、排紙性だけで
なく、紙粉残り性も改善される。
【0020】
【実施例】以下に本発明の実施例を示す。 実施例1〜5および比較例1〜4 オフセットブランケットの作製 下記の条件で図2に示すオフセットブランケットを作製
した。 (1)支持体層2の作製 基布4a,4b,4cとして綿布を用い、これにアクリ
ロニトリルブタジエンゴム(NBR)を0.08mmの
厚さになるように含浸させたものを4枚積層した。この
うち中間に位置する1枚の基布に含浸させたゴム材は、
水溶性粉体として食塩を使用したリーチング法にて作成
したものである。 (2)表面印刷層1の作製 下記の表1に示す実施例1〜5および比較例1〜4のゴ
ム組成物を調製し、これをトルエン/メチルエチルケト
ンに溶解させ、前記支持体層2(未加硫)上に厚さ0.
30mmになるように塗布し、乾燥させた。 (3)加硫・成形 前記実施例1〜5および比較例1〜4のそれぞれの表面
印刷層1を積層後、圧力1kg/cm2 、温度150℃
で加熱・成形した。加硫後、表面印刷層の表面の10点
平均粗さ(Rz、JIS B 0601−1982)が
3〜6μmになるように研磨して、各オフセットブラン
ケットを得た。 表面印刷層1のHsおよびtanδ Hsおよびtanδの測定には、前記実施例1〜5およ
び比較例1〜4のゴム組成物から試験片を取り出して測
定した。Hsの測定には幅20mm、長さ20mmおよ
び厚さ0.3mmの試験片を5枚重ね、ウオーレス社製
のマイクロハードネステスターを用い、ASTM D1
415−83に準拠して測定した。一方、tanδの測
定には幅4mm、長さ30mmおよび厚さ0.3mmの
試験片を用い、動的変化応力(23℃、10Hz、振幅
50μm、チャック間距離20mm、初期歪み2mm伸
長)を加えて、レオロジー社製のDVE−V4で測定し
た。
した。 (1)支持体層2の作製 基布4a,4b,4cとして綿布を用い、これにアクリ
ロニトリルブタジエンゴム(NBR)を0.08mmの
厚さになるように含浸させたものを4枚積層した。この
うち中間に位置する1枚の基布に含浸させたゴム材は、
水溶性粉体として食塩を使用したリーチング法にて作成
したものである。 (2)表面印刷層1の作製 下記の表1に示す実施例1〜5および比較例1〜4のゴ
ム組成物を調製し、これをトルエン/メチルエチルケト
ンに溶解させ、前記支持体層2(未加硫)上に厚さ0.
30mmになるように塗布し、乾燥させた。 (3)加硫・成形 前記実施例1〜5および比較例1〜4のそれぞれの表面
印刷層1を積層後、圧力1kg/cm2 、温度150℃
で加熱・成形した。加硫後、表面印刷層の表面の10点
平均粗さ(Rz、JIS B 0601−1982)が
3〜6μmになるように研磨して、各オフセットブラン
ケットを得た。 表面印刷層1のHsおよびtanδ Hsおよびtanδの測定には、前記実施例1〜5およ
び比較例1〜4のゴム組成物から試験片を取り出して測
定した。Hsの測定には幅20mm、長さ20mmおよ
び厚さ0.3mmの試験片を5枚重ね、ウオーレス社製
のマイクロハードネステスターを用い、ASTM D1
415−83に準拠して測定した。一方、tanδの測
定には幅4mm、長さ30mmおよび厚さ0.3mmの
試験片を用い、動的変化応力(23℃、10Hz、振幅
50μm、チャック間距離20mm、初期歪み2mm伸
長)を加えて、レオロジー社製のDVE−V4で測定し
た。
【0021】前記実施例1〜5および比較例1〜4にお
けるHsおよびtanδの値を下記の表1に示す。
けるHsおよびtanδの値を下記の表1に示す。
【0022】
【表1】
【0023】印刷試験例 前記実施例1〜5および比較例1〜4におけるオフセッ
トブランケットの排紙性、紙粉残り性および印刷特性の
評価を行なうために、印刷試験を行った。試験は、得ら
れた各オフセットブランケット(厚さ1.90mm)を
オフセット印刷機(リョービ社製の560型)の転写胴
シリンダに巻き付け、コート紙(大王製紙社製の「ユト
リロコート110kg」)に印刷して行った。尚、印刷
のインキには東洋インキ社製の「マークVニュー」を用
い、印刷速度は10,000枚/時であった。
トブランケットの排紙性、紙粉残り性および印刷特性の
評価を行なうために、印刷試験を行った。試験は、得ら
れた各オフセットブランケット(厚さ1.90mm)を
オフセット印刷機(リョービ社製の560型)の転写胴
シリンダに巻き付け、コート紙(大王製紙社製の「ユト
リロコート110kg」)に印刷して行った。尚、印刷
のインキには東洋インキ社製の「マークVニュー」を用
い、印刷速度は10,000枚/時であった。
【0024】実施例1〜5および比較例1〜4における
印刷試験の評価を表2に示す。
印刷試験の評価を表2に示す。
【0025】
【表2】
【0026】表中、各評価は以下の基準により行った。 (a)排紙性(デラミネーション) 総ベタで印刷したコート紙を10枚重ね、紙がカールし
ている部分の高さ(h,単位mm)を測定した。カール
の高さが低いほど、デラミネーションの発生が少なく、
排紙性は良好であることを示す。
ている部分の高さ(h,単位mm)を測定した。カール
の高さが低いほど、デラミネーションの発生が少なく、
排紙性は良好であることを示す。
【0027】 ◎─ 0≦h<3 〇─ 3≦h<5 △─ 5≦h<7 ×─ h≧7 (b)ベタ着肉性 画像解析によりベタ部分の濃度分布を調べ、その標準偏
差(n)を求めた。標準偏差が小さいほどベタ着肉性は
良好であることを示す。
差(n)を求めた。標準偏差が小さいほどベタ着肉性は
良好であることを示す。
【0028】 ◎─ n≦7 〇─ 7<n≦9 △─ 9≦n<11 ×─ n≧11 (c)紙粉残り性 10万枚印刷した後、オフセットブランケットの表面に
付着した紙粉の量を目視で評価した。
付着した紙粉の量を目視で評価した。
【0029】 ◎─ 極めて紙粉が少ない。 〇─ ほとんど紙粉が着かない。 △─ エッジ部付近に紙粉がたまる。 ×─ 全面に紙粉がたまる。 (d)耐久性 オフセット輪転機で500万枚印刷した後、オフセット
ブランケットの表面を目視で評価した。
ブランケットの表面を目視で評価した。
【0030】 〇─ 切れおよび摩耗は見られなかった。 △─ 微少の切れおよび摩耗が見られた。 ×─ 切れおよび摩耗が多かった。 表2に示した各実施例のtanδとHsの値を、縦軸に
tanδ、横軸にHsをとったグラフで表し、図1に示
す。図1中の(i)は前記式(1)で表される領域の境
界線であり、(ii)は前記式(4)で表される領域の境
界線である。
tanδ、横軸にHsをとったグラフで表し、図1に示
す。図1中の(i)は前記式(1)で表される領域の境
界線であり、(ii)は前記式(4)で表される領域の境
界線である。
【0031】図1中で式(2)の範囲内にある実施例1
〜5の印刷用オフセットブランケットは、式(2)の範
囲外にある比較例1〜4に比べて、排紙性、紙粉残り
性、ベタ着肉性および耐久性のいずれの面においても優
れている。さらに、図1で式(4)の範囲内にある実施
例4および5の印刷用オフセットブランケットは、実施
例1〜3に比べて、排紙性、紙粉残り性、ベタ着肉性お
よび耐久性がさらに優れている。
〜5の印刷用オフセットブランケットは、式(2)の範
囲外にある比較例1〜4に比べて、排紙性、紙粉残り
性、ベタ着肉性および耐久性のいずれの面においても優
れている。さらに、図1で式(4)の範囲内にある実施
例4および5の印刷用オフセットブランケットは、実施
例1〜3に比べて、排紙性、紙粉残り性、ベタ着肉性お
よび耐久性がさらに優れている。
【0032】
【発明の効果】以上のように、本発明のオフセットブラ
ンケットによれば、ベタ着肉性を大きく改善し、排紙性
および紙粉残り性が優れている。このため、高速印刷時
において、その印刷特性が優れている。また、長時間の
印刷による紙粉残り性も大きく低減されるために、オフ
セットブランケットの洗浄が頻繁になることがない。さ
らに、耐久性も向上する。
ンケットによれば、ベタ着肉性を大きく改善し、排紙性
および紙粉残り性が優れている。このため、高速印刷時
において、その印刷特性が優れている。また、長時間の
印刷による紙粉残り性も大きく低減されるために、オフ
セットブランケットの洗浄が頻繁になることがない。さ
らに、耐久性も向上する。
【0033】従って、本発明のオフセットブランケット
は、オフセット輪転機などによる高速印刷や大量印刷な
どの用途に好適である。
は、オフセット輪転機などによる高速印刷や大量印刷な
どの用途に好適である。
【図1】本発明の実施例および比較例におけるtanδ
とHsとの関係を示すグラフであり、図中の(i)は式
(1)で表される領域の境界線を示し、(ii)は式
(4)で表される領域の境界線を示す。
とHsとの関係を示すグラフであり、図中の(i)は式
(1)で表される領域の境界線を示し、(ii)は式
(4)で表される領域の境界線を示す。
【図2】印刷用オフセットブランケットの一例を示す断
面図である。
面図である。
1─表面印刷層 2─支持体層 3─圧縮層
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年8月25日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】
Claims (1)
- 【請求項1】多孔質の圧縮層を有することのある支持体
層と、この支持体層上に設けた表面印刷層とからなる印
刷用オフセットブランケットにおいて、前記表面印刷層
が、ゴムの硬度(IRHD,ASTM D1415−8
3による硬度)Hsと、動的変化応力(23℃、10H
z、振幅50μm、チャック間距離20mm、初期歪み
2mm伸長)を加えた時のtanδとの関係を示す式
(1): 【数1】 tanδ < −0.005 × Hs + 0.42 ─(1) の領域を満たすゴム材料からなることを特徴とする印刷
用オフセットブランケット。
Priority Applications (6)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18960294A JPH0852955A (ja) | 1994-08-11 | 1994-08-11 | 印刷用オフセットブランケット |
| US08/510,305 US5538782A (en) | 1994-08-11 | 1995-08-02 | Printing offset blanket |
| EP19980101846 EP0846572B1 (en) | 1994-08-11 | 1995-08-11 | Printing offset blanket |
| EP95112709A EP0698506B1 (en) | 1994-08-11 | 1995-08-11 | Printing offset blanket |
| DE69506965T DE69506965T2 (de) | 1994-08-11 | 1995-08-11 | Offset-Gummituch |
| DE69524263T DE69524263T2 (de) | 1994-08-11 | 1995-08-11 | Offset-Gummituch |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18960294A JPH0852955A (ja) | 1994-08-11 | 1994-08-11 | 印刷用オフセットブランケット |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0852955A true JPH0852955A (ja) | 1996-02-27 |
Family
ID=16244063
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP18960294A Pending JPH0852955A (ja) | 1994-08-11 | 1994-08-11 | 印刷用オフセットブランケット |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0852955A (ja) |
-
1994
- 1994-08-11 JP JP18960294A patent/JPH0852955A/ja active Pending
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