JPH0853476A - 多環燐酸エステル類 - Google Patents

多環燐酸エステル類

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JPH0853476A
JPH0853476A JP7200245A JP20024595A JPH0853476A JP H0853476 A JPH0853476 A JP H0853476A JP 7200245 A JP7200245 A JP 7200245A JP 20024595 A JP20024595 A JP 20024595A JP H0853476 A JPH0853476 A JP H0853476A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 多環燐酸エステル。 【構成】 本発明は、式(I) 【化1】 [式中、Lは、OHで置換されていてもよくそしてエー
テル結合を8個以下の数で含んでいてもよい2から30
個のC原子を有するn価の線状もしくは分枝脂肪族炭化
水素残基であり、Arは、アリール残基またはアルカリ
ール残基であり、そしてnは、2から6である]で表さ
れる多環燐酸エステル類、熱可塑材における難燃剤とし
てのそれらの使用、並びにそれの熱可塑性成形用コンパ
ンドに関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、フェノール類と脂肪族ポリオー
ル類から誘導した多環燐酸エステル類、熱可塑材の難燃
剤としてのそれらの使用、並びにそれの熱可塑性成形用
コンパンドに関する。
【0002】芳香族の燐酸エステル類、例えばトリフェ
ニルホスフェートなどは、熱可塑材、例えばポリカーボ
ネートなどで高い有効性を示す難燃剤である。例えば米
国特許第5,061,745号には、芳香族ポリカーボ
ネート、ABSグラフトポリマーおよび/またはスチレ
ン含有コポリマー類と難燃添加剤としてのモノホスフェ
ート類から製造されたポリマーブレンド物が記述されて
いる。その単環燐酸エステル類が示す欠点は、それらの
分散性は良好であるが揮発性が不適当に低い点であり、
その結果として、この難燃剤はその成形物内で望ましく
ない移行を示し得る。
【0003】ドイツ特許出願公開第A 2 921 3
25号には、芳香族ポリカーボネートと、例えば下記の
式:
【0004】
【化4】
【0005】で表される燐化合物から製造された、難燃
性を示すポリカーボネートコンパンドが記述されてい
る。しかしながら、この燐化合物が示す移行性もかなり
高い。
【0006】米国特許第5,204,394号には、特
定の調合物で難燃剤として利点を示し得る純粋に芳香族
の多環燐酸エステルが記述されている。
【0007】本発明の目的は、向上した難燃効果を示
し、揮発性が低く、移行傾向が低く、そして加工特性が
良好な、燐酸エステルを提供することにある。
【0008】本発明は、式(I)
【0009】
【化5】
【0010】[式中、Lは、OHで置換されていてもよ
くそしてエーテル結合を8個以下の数で含んでいてもよ
い2から30個のC原子を有するn価の線状もしくは分
枝脂肪族炭化水素残基であり、Arは、アリール残基ま
たはアルカリール残基であり、そしてnは、2から6で
ある]で表される多環燐酸エステル類を提供するもので
ある。
【0011】好適な多環燐酸エステル類は、Lが、OH
で置換されていてもよくそしてエーテル結合を3個以下
の数で含んでいてもよい3から15個のC原子を有する
n価の脂肪族炭化水素残基であり、そしてnが2から6
である、多環燐酸エステル類である。
【0012】例えば下記が特に適切な炭化水素残基Lで
ある:
【0013】
【化6】
【0014】Arは特にフェニル、トリル、キシレニ
ル、p−オクチルフェニル、p−ブチルフェニル、ナフ
チルを表す。
【0015】Arは特に好適にはフェニルを表す。
【0016】例として下記の多環燐酸エステル類を挙げ
ることができる。
【0017】
【化7】
【0018】この多環燐酸エステル類は純粋な形態で使
用可能であると共に、比較的高い分子量を示す化合物と
比較的低い分子量を示す化合物の混合物として使用可能
である。
【0019】便利には、酸捕捉剤存在下の無水有機溶媒
の中で基礎となる脂肪族ヒドロキシアルキル化合物とジ
アリールクロロホスフェートとを反応させることによっ
て、本発明に従う燐酸エステル類の合成を純粋な形態で
行う。一般に−30℃から+70℃、好適には−10℃
から+10℃の温度でこの反応を実施する。適切な溶媒
の例は、クロロホルム、塩化メチレン、t−ブチルメチ
ルエーテルおよびメチルエチルケトンなどである。適切
な酸捕捉剤はアミン類、例えばジシクロヘキシルアミン
またはトリエチルアミンなどである。
【0020】ジアリールクロロホスフェートの代わりに
オキシ塩化燐を出発材料として用いることも可能であ
り、ここでは、これを最初に2モルのフェノールと反応
させた後、さらなる処理を行うことなく、その脂肪族ヒ
ドロキシアルキル化合物との反応を実施する。
【0021】この場合、その反応生成物は比較的高い分
子量を示す化合物と比較的低い分子量を示す化合物の画
分を含んでいる。その結果として得られる生成混合物も
また難燃剤として高度に適切である。
【0022】本発明に従う燐酸エステル類は、熱可塑
材、特にポリカーボネート類およびポリカーボネート類
と例えばスチレンポリマー類とのブレンド物に難燃性を
与えるに適切である。
【0023】この用いる燐酸エステルの量は一般に0.
5から20重量%、好適には3から18重量%である。
【0024】この難燃剤をその熱可塑材に組み込む様式
は決定的でなく、例えば、ニーダーまたは押出し機を用
いた溶融コンパンド化を用いるか或は溶液状態でこれを
達成することができる。
【0025】本発明はまた熱可塑性成形用コンパンドも
提供し、これは、 A) 芳香族ポリカーボネートを40から98、好適に
は60から97重量部、そして下記の成分を含む群: B) B.1) スチレン、α−メチルスチレン、環置
換されているスチレン類、メタアクリル酸C18アルキ
ル、アクリル酸C1-8アルキルまたはそれらの混合物を
50から98、好適には60から95重量部と B.2) アクリロニトリル、メタアクリロニトリル、
メタアクリル酸C1-8アルキル、アクリル酸C1-8アルキ
ル、無水マレイン酸、N置換されているマレイミド類お
よびそれらの混合物を50から2、好適には40から5
重量部用いて製造した、ビニルコポリマーを3から5
0、好適には5から40重量部、 C) グラフトポリマーを0.5から40重量部、好適
には1から20重量部、特に好適には2から12重量
部、 D) 式(I)
【0026】
【化8】
【0027】[式中、Lは、OHで置換されていてもよ
くそしてエーテル結合を8個以下の数で含んでいてもよ
い2から30個のC原子を有するn価の線状もしくは分
枝脂肪族炭化水素残基であり、Arは、アリール残基ま
たはアルカリール残基であり、そしてnは、2から6で
ある]で表される多環燐酸エステル類を0.5から20
重量部、好適には1から18重量部、特に好適には2か
ら15重量部、 E) 平均粒子直径が0.05から100μmであり、
密度が1.2から2.3g/cm3であり、そしてフッ
素含有量が65から76重量%である、フッ化ポリオレ
フィンを0.05から5重量部、好適には0.1から1
重量部、特に好適には0.1から0.5重量部、 F) ポリアルキレンテレフタレートを2から30、好
適には5から25重量部、から選択される1種以上のポ
リマー類、を含んでいる。
【0028】全重量部A+B+C+D+E+Fの合計は
100である。
【0029】従って、この熱可塑性成形用コンパンド
に、ポリカーボネートおよび難燃剤に加えて、C)に従
うコポリマーおよび/またはグラフトポリマーおよび/
またはE)に従うPTFEおよび/またはF)に従うポ
リアルキレンテレフタレートを含めてもよい。
【0030】成分A 本発明に従って適切な成分Aに従う熱可塑性芳香族ポリ
カーボネート類は、式(II):
【0031】
【化9】
【0032】[式中、Aは、単結合、C1-5アルキレ
ン、C2-5アルキリデン、C5-6シクロアルキリデン、−
S−または−SO2−であり、Bは、塩素または臭素で
あり、qは、0、1または2であり、そしてpは、1ま
たは0である]で表されるジフェノール類または式(I
II)
【0033】
【化10】
【0034】[式中、R8およびR9は、互いに独立し
て、水素、ハロゲン、好適には塩素または臭素、C1
8アルキル、C5−C6シクロアルキル、C6−C10アリ
ール、好適にはフェニル、そしてC7−C12アラルキ
ル、好適にはフェニル−C1−C4アルキル、特にベンジ
ルを意味し、mは、4、5、6または7の整数、好適に
は4または5を意味し、R10およびR11は、互いに独立
して各Zに関して個別に選択可能であり、水素またはC
1−C6アルキルを意味し、そしてZは、炭素を意味する
が、但し、少なくとも1個の原子Zの所で、R10とR11
が同時にアルキルを意味することを条件とする]で表さ
れるアルキル置換ジヒドロキシフェニルシクロアルカン
類を基とするポリカーボネート類である。
【0035】式(II)で表される適切なジフェノール
類は、例えばヒドロキノン、レゾルシノール、4,4’
−ジヒドロキシジフェニル、2,2−ビス−(4−ヒド
ロキシフェニル)プロパン、2,4−ビス−(4−ヒド
ロキシフェニル)−2−メチルブタン、1,1−ビス−
(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、2,2−
ビス−(3−クロロ−4−ヒドロキシフェニル)プロパ
ン、2,2−ビス−(3,5−ジブロモ−4−ヒドロキ
シフェニル)プロパンなどである。
【0036】式(II)で表される好適なジフェノール
類は、2,2−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)プロ
パン、2,2−ビス−(3,5−ジクロロ−4−ヒドロ
キシフェニル)プロパンおよび1,1−ビス−(4−ヒ
ドロキシフェニル)シクロヘキサンである。
【0037】式(III)で表される好適なジフェノー
ル類は、1,1−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)−
3,3−ジメチルシクロヘキサン、1,1−ビス−(4
−ヒドロキシフェニル)−3,3,5−トリメチルシク
ロヘキサンおよび1,1−ビス−(4−ヒドロキシフェ
ニル)−2,4,4−トリメチルシクロペンタンであ
る。
【0038】本発明に従う適切なポリカーボネート類は
ホモポリカーボネート類およびコポリカーボネート類の
両方である。
【0039】成分Aはまた上述した熱可塑性ポリカーボ
ネート類のブレンド物であってもよい。
【0040】相界面方法を用いるか或は均一相方法、い
わゆるピリジン方法を用いて、ジフェノール類とホスゲ
ンからポリカーボネート類を公知様式で製造することが
でき、ここでは、適当量で公知連鎖停止剤を用いる公知
様式でその分子量を調整することができる。
【0041】適切な連鎖停止剤は、例えばフェノール、
p−クロロフェノール、p−t−ブチルフェノールまた
は2,4,6−トリブロモフェノール、並びに長鎖アル
キルフェノール類、例えばドイツ特許出願公開第OS
2 842 005号に従う4−(1,3−テトラメチ
ルブチル)フェノール、或はドイツ特許出願公開第OS
3 506 472に従う、アルキル置換基内に全体
で8から20個のC原子を有するモノアルキルフェノー
ルもしくはジアルキルフェノール、例えば3,5−ジ−
t−ブチルフェノール、p−イソオクチルフェノール、
p−t−オクチルフェノール、p−ドデシルフェノー
ル、2−(3,5−ジメチルヘプチル)フェノールおよ
び4−(3,5−ジメチルヘプチル)フェノールなどで
ある。
【0042】この連鎖停止剤の量は、個々の場合に用い
る式(II)および/または(III)で表されるジフ
ェノール類の合計に対して一般に0.5から10モル%
である。
【0043】本発明に従う適切なポリカーボネート類A
の平均分子量(例えば超遠心分離または光散乱などで測
定した重量平均Mw)は10,000から200,00
0、好適には20,000から80,000である。
【0044】公知様式で、即ち三官能またはそれ以上の
官能性を示す化合物、例えばフェノール基を3個以上有
する上記化合物をその使用する全ジフェノール類に対し
て0.05から2モル%の量で組み込むことによって、
本発明に従う適切なポリカーボネート類Aを分枝させて
もよい。
【0045】好適なポリカーボネート類は、ビスフェノ
ールAのホモポリカーボネート類以外に、ジフェノール
全体に対して15モル%以下の量で2,2−ビス−
(3,5−ジブロモ−4−ヒドロキシフェニル)プロパ
ンを用いたビスフェノールAのコポリカーボネート類、
並びにジフェノールの全モル数に対して60モル%以下
の量で1,1−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)−
3,3,5−トリメチルシクロヘキサンを用いたビスフ
ェノールAのコポリカーボネート類などである。
【0046】このポリカーボネート類Aの一部または全
体を芳香族ポリエステルカーボネート類に置き換えても
よい。
【0047】成分B 本発明に従って使用可能な成分Bに従うビニルコポリマ
ー類は、スチレン、α−メチルスチレンおよび/または
環置換されているスチレン類、メタアクリル酸C1−C8
アルキル、アクリル酸C1−C8アルキルの群(B.1)
由来の少なくとも1種のモノマーと、アクリロニトリ
ル、メタアクリロニトリル、メタアクリル酸C1−C8
ルキル、アクリル酸C1−C8アルキル、無水マレイン酸
および/またはN置換されているマレイミドの群(B.
2)由来の少なくとも1種のモノマーとから製造された
ビニルコポリマー類である。
【0048】アクリル酸C1−C8アルキルおよびメタア
クリル酸C1−C8アルキルは、それぞれアクリル酸およ
びメタアクリル酸と1から8個のC原子を有する一価ア
ルコール類とのエステルである。メタアクリル酸のメチ
ルエステル、エチルエステルおよびプロピルエステルが
特に好適である。特に好適なメタアクリル酸エステルと
してメタアクリル酸メチルを挙げる。
【0049】成分Bに従う組成物に伴う熱可塑性コポリ
マー類は、特に、少量のゴムの上に多量のモノマー類を
グラフト化させる場合、成分Cを生じさせるグラフト重
合の副生成物として生じ得る。本発明に従って用いるべ
き成分Bの量は、このようなグラフト重合の副生成物を
含まない。
【0050】成分B)に従うコポリマー類は樹脂状の熱
可塑材であり、ゴムを含まない。
【0051】この熱可塑性コポリマー類Bは、B.1を
50から98、好適には60から95重量部含んでお
り、そしてB.2を50から2、好適には40から5重
量%含んでいる。
【0052】特に好適なコポリマー類Bは、メタアクリ
ル酸メチルを任意に用いてスチレンとアクリロニトリル
から製造したコポリマー類か、メタアクリル酸メチルを
任意に用いてα−メチルスチレンとアクリロニトリルか
ら製造したコポリマー類か、或はメタアクリル酸メチル
を任意に用いてスチレンとα−メチルスチレンとアクリ
ロニトリルから製造したコポリマー類である。
【0053】成分Bに従うスチレン/アクリロニトリル
コポリマー類は公知であり、フリーラジカル重合、特に
乳化重合、懸濁重合、溶液重合または塊状重合で製造可
能である。成分Bに従うコポリマー類が示す分子量Mw
(光散乱または沈降で測定した重量平均)は、好適には
15,000から200,000である。
【0054】本発明に従う特に好適なコポリマー類Bは
また、相当するモノマー類の連続塊状もしくは溶媒重合
を完全な変換まで行わない時に生じ得る、スチレンと無
水マレイン酸から製造されるランダムコポリマー類であ
る。
【0055】本発明に従う適切なスチレン/無水マレイ
ン酸のランダムコポリマー類ではこの2成分の比率を幅
広い範囲内で変化させることができる。好適な無水マレ
イン酸含有量は5から25重量%である。
【0056】本発明に従って適切な成分Bに従うスチレ
ン/無水マレイン酸のランダムコポリマー類の分子量
(Mn、数平均)を幅広い範囲に渡って変化させること
ができる。60,000から200,000の範囲が好
適である。これらの製品が示す好適な固有粘度は0.3
から0.9である(25℃のジメチルホルムアミド中で
測定;これに関してはHoffmann、Kroeme
r、Kuhn、Polymeranalytik I、
Stuttgart 1977、316頁以降を参
照)。
【0057】このビニルコポリマー類Bにまた、スチレ
ンの代わりに、環置換されているスチレン類、例えばp
−メチルスチレン、ビニルトルエン、2,4−ジメチル
スチレンおよび他の置換スチレン、例えばα−メチルス
チレンなどを含めることができる。
【0058】グラフトポリマー類C)は、例えば、下記
のモノマー類:クロロプレン、1,3−ブタジエン、イ
ソプレン、スチレン、アクリロニトリル、エチレン、プ
ロピレン、酢酸ビニル、並びにアルコール成分が1から
18個のC原子を有する(メタ)アクリル酸エステル
類、の少なくとも2種から本質的に入手可能なゴム弾性
を示すグラフトコポリマー類を含んでおり、その結果と
して、例えばMethoden der Organi
schen Chemie(Houben−Wey
l)、14/1巻、Georg Thieme Ver
lag、Stuttgart 1961、393−40
6頁およびC.B.Bucknall Toughen
ed Plastics、Appl.Science
Publishers、London 1977の中に
記述されている如きポリマー類を含んでいる。好適なポ
リマー類C)は、部分的に架橋していて、20重量%以
上、好適には40重量%以上、特に60重量%以上のゲ
ル含有量を有している。
【0059】好適なグラフトポリマー類C)は、 C.1) C.1.1)スチレン、α−メチルスチレ
ン、ハロゲンもしくはメチルで環置換されているスチレ
ン、メタアクリル酸C18アルキル、特にメタアクリル
酸メチル、アクリル酸C1-8アルキル、特にアクリル酸
メチル、または上記化合物の混合物が50から95重量
部で、 C.1.2) アクリロニトリル、メタアクリロニトリ
ル、メタアクリル酸C1-8アルキル、特にメタアクリル
酸メチル、アクリル酸C1-8アルキル、特にアクリル酸
メチル、無水マレイン酸、C1-4アルキルもしくはフェ
ニルでN置換されているマレイミドまたは上記化合物の
混合物が5から50重量部の、混合物を5から95、好
適には30から80重量部用い、これを C.2 −10℃未満のガラス転移温度を示すポリマー
を5から95重量部、好適には20から70重量部用い
て、これの上にグラフト化させることで製造した、グラ
フトポリマー類を含んでいる。
【0060】好適なグラフト化用バックボーンC2は、
ポリブタジエン、ブタジエン/スチレンのコポリマー類
およびアクリレートゴムである。
【0061】好適なグラフトポリマー類C)は、例えば
スチレンおよび/またはアクリロニトリルおよび/また
は(メタ)アクリル酸アルキルエステルでグラフト化さ
れているポリブタジエン類、ブタジエン/スチレンのコ
ポリマー類およびアクリレートゴム、即ちドイツ特許出
願公開第OS 1 694 173号(=米国特許第
3,564,077号)に記述されている種類のコポリ
マー類;例えばドイツ特許出願公開第OS 2 348
377号(=米国特許第3,919,353号)に記
述されている如き、アクリル酸エステル、メタアクリル
酸エステル、酢酸ビニル、アクリロニトリル、スチレン
および/またはアルキルスチレン類でグラフト化されて
いるポリブタジエン類、ブタジエン/スチレンまたはブ
タジエン/アクリロニトリルのコポリマー類、ポリイソ
ブテン類またはポリイソプレン類などである。
【0062】特に好適なポリマー類C)は、例えばドイ
ツ特許出願公開第OS 2 035390号(=米国特
許第3,644,574号)またはドイツ特許出願公開
第OS 2 248 242号(=英国特許第1,40
9,275号)などに記述されている如きABSポリマ
ー類である。
【0063】好適なグラフトポリマー類C)は、更に、 I. 少なくとも1種の(メタ)アクリル酸エステルを
グラフト生成物に対して10から70、好適には15か
ら50、特に20から40重量%の量で用いるか、或は
混合物に対して10から50、好適には20から35重
量%の量でアクリロニトリルまたは(メタ)アクリル酸
エステルが入っておりそして混合物に対して50から9
0、好適には65から80重量%の量でスチレンが入っ
ている混合物を10から70、好適には15から50、
特に20から40重量%の量で用いて、これを、 II. IIに対して少なくとも50重量%の量でブタ
ジエン残基を有するブタジエンポリマーを、グラフト化
用バックボーンとして、このグラフト生成物に対して3
0から90、好適には50から85、特に60から80
重量%の量で用いて、これの上に、グラフト反応させる
ことによって入手可能なグラフトポリマー類であり、こ
こで、このグラフト化用バックボーンIIが示すゲル含
有量は、好適には少なくとも70重量%であり(トルエ
ン中で測定)、グラフト化度Gは0.15から0.55
であり、そしてこのグラフトポリマーC)の平均粒子直
径d50は0.05から2、好適には0.1から0.6μ
mである。
【0064】(メタ)アクリル酸エステルIは、アクリ
ル酸またはメタアクリル酸と1から8個のC原子を有す
る一価アルコール類とのエステルである。メタアクリル
酸のメチルエステル、エチルエステルおよびプロピルエ
ステルが特に好適である。
【0065】このグラフト化用バックボーンIIは、ブ
タジエン残基に加えて、他のエチレン系不飽和モノマー
類、例えばスチレン、アクリロニトリル、アルコール成
分の中に1から4個のC原子を有するアクリル酸もしく
はメタアクリル酸のエステル(例えばアクリル酸メチ
ル、アクリル酸エチル、メタアクリル酸メチル、メタア
クリル酸エチルなど)、ビニルエステルおよび/または
ビニルエーテル類などの残基を、IIに対して50重量
%以下の量で含んでいてもよい。好適なグラフト化用バ
ックボーンIIは純粋なブタジエンから成っている。
【0066】知られているように、このグラフト反応を
行っている間に、そのグラフト化用バックボーンの上に
そのグラフトモノマー類の全部が必ずしもグラフト化す
るとは限らないことから、本発明に従うグラフトポリマ
ー類C)はまた、このグラフト化用バックボーンの存在
下でグラフトモノマー類を重合させることによって得ら
れる生成物も意味すると解釈する。
【0067】グラフト化度Gは、このグラフト化用バッ
クボーンの重量に対するグラフト化したグラフトモノマ
ー類の重量比を描写しており、無次元である。
【0068】平均粒子サイズd50は直径であり、粒子の
50重量%がそれより大きい直径を示しそして50重量
%がそれより小さい直径を示す。この直径は、超遠心分
離測定(W.Scholtan、H.Lange、Ko
lloid Z.& Z.Polymere 250
(1972)、782−796)で測定可能である。
【0069】また、特に好適なグラフトポリマー類C)
は、例えば、(a) −20℃未満のガラス転移温度を
示すアクリレートゴムをグラフト化用バックボーンとし
てC)に対して20から90重量%の量で用い、そして
(b) 少なくとも1種の重合性エチレン系不飽和モノ
マー[これらのホモ−もしくはコポリマー類は、a)が
存在していない場合、25℃以上のガラス転移温度を示
すことになるであろう]をグラフトモノマーとしてC)
に対して10から80重量%の量で用いて、製造したグ
ラフトポリマー類である。
【0070】ポリマー類C)のアクリレートゴム(a)
は、好適には、他の重合性エチレン系不飽和モノマー類
を(a)に対して40重量%以下の量で任意に用いてア
クリル酸エステルから製造したポリマー類である。好適
な重合性アクリル酸エステルには、C1−C8アルキルエ
ステル、例えばメチル、エチル、n−ブチル、n−オク
チルおよび2−エチルヘキシルエステルなど、ハロゲノ
アルキルエステル、好適にはハロゲノ−C1−C8−アル
キルエステル、例えばアクリル酸クロロエチルなど、並
びに上記モノマー類の混合物が含まれる。
【0071】重合性二重結合を2個以上有するモノマー
類を架橋の目的で共重合させてもよい。架橋用モノマー
類の好適な例は、3から8個のC原子を含んでいる不飽
和モノカルボン酸と、3から12個のC原子を含んでい
る不飽和一価アルコール類とか或は2から20個の炭素
原子を含んでおりそして2から4個のOH基を含んでい
る飽和ポリオール類とのエステル、例えばジメタアクリ
ル酸エチレングリコール、メタアクリル酸アリルなど、
多不飽和複素環式化合物、例えばシアヌール酸トリビニ
ルおよびシアヌール酸トリアリルなど、多官能ビニル化
合物、例えばジビニルベンゼンおよびトリビニルベンゼ
ン類など、並びにトリアリルホスフェートおよびジアリ
ルホスフェートなどである。
【0072】好適な架橋用モノマー類は、メタアクリル
酸アリル、ジメタアクリル酸エチレングリコール、フタ
ル酸ジアリル、並びにエチレン系不飽和基を少なくとも
3個有する複素環式化合物である。
【0073】特に好適な架橋用モノマー類は、環状モノ
マー類であるシアヌール酸トリアリル、イソシアヌール
酸トリアリル、シアヌール酸トリビニル、トリアクリロ
イルヘキサヒドロ−s−トリアジン、トリアリルベンゼ
ン類である。
【0074】この架橋用モノマー類の量は、グラフト化
用バックボーン(a)に対して好適には0.02から5
重量%、特に0.05から2重量%である。
【0075】エチレン系不飽和基を少なくとも3個有す
る環状の架橋用モノマー類の場合、これをグラフト化用
バックボーン(a)の1重量%未満の量に制限するのが
有利である。
【0076】このグラフト化用バックボーン(a)の製
造で、アクリル酸のアルキルエステルに加えて任意に使
用できる好適な「他の」重合性エチレン系不飽和モノマ
ー類は、アクリロニトリル、スチレン、α−メチルスチ
レン、アクリルアミド類、ビニルC1−C6アルキルエー
テル類、メタアクリル酸メチル、ブタジエンなどであ
る。グラフト化用バックボーン(a)として好適なアク
リレートゴムは、ゲル含有量が少なくとも60重量%の
乳化ポリマー類である。
【0077】更に、適切なグラフト化用バックボーン
は、ドイツ特許出願公開第OS 3704 657号、
OS 37 04 655号、OS 36 31 54
0号およびOS 36 31 539号に記述されてい
る如き、活性を示すグラフト化部位を有するシリコンゴ
ムである。
【0078】このグラフト化用バックボーン(a)が示
すゲル含有量の測定を25℃のジメチルホルムアミドの
中で行う(M.Hoffmann、H.Kroeme
r、R.Kuhn、Polymeranalytik
I & II、Georg Thieme Verla
g、Stuttgart 1977)。
【0079】テトラフルオロエチレンポリマーE)と一
緒に共沈させる、好適な態様で用いるべきグラフトポリ
マーC)が入っている水系分散液は、一般に25から6
0重量%、好適には30から40重量%の固体含有量を
有している。
【0080】成分D 上で記述して説明した多環燐酸エステルを難燃剤として
用いる。
【0081】成分E フッ化ポリオレフィン類E)は、ガラス転移温度が−3
0℃以上、一般に約100℃以上であり、フッ素含有量
が好適には6から76、特に70から76重量%であ
り、平均粒子直径d50が0.05から1,000、好適
には0.08から20μmである、高分子量の化合物で
ある。このフッ化ポリオレフィン類E)が示す密度は一
般に1.2から2.3g/cm3である。好適なフッ化
ポリオレフィン類E)は、ポリテトラフルオロエチレ
ン、ポリフッ化ビニリデン、テトラフルオロエチレン/
ヘキサフルオロプロピレンおよびエチレン/テトラフル
オロエチレンのコポリマー類である。このフッ化ポリオ
レフィン類は公知である(Schildknecht著
「Vinil and Related Polyme
rs」、John Wiley & Sons In
c.、New York、1962、484−494
頁;Wall著「Fluoropolymers」、W
iley−Interscience、John Wi
ley & SonsInc.、New York、1
3巻、623−654頁;「ModernPlasti
cs Encyclopedia」、1970−197
1、47巻、n°10A、1970年10月、McGr
aw−Hill Inc.、NewYork、134お
よび774頁;「Modern Plastics E
ncyclopedia」、1975−1976、19
75年10月、52巻、n°10A、McGraw−H
ill Inc.、New York、27、28およ
び472頁;並びに米国特許第3,671,487号、
3,723,373号および3,838,092号参
照)。
【0082】公知方法を用いてこれらの製造を行うこと
ができ、従って例えば、7から71kg/cm2の圧力
下、0から200℃、好適には20から100℃の温度
で、フリーラジカルを生じる触媒、例えばペルオキシピ
ロ硫酸ナトリウム、カリウムまたはアンモニウムなどを
用いてテトラフルオロエチレンを水系媒体内で重合させ
ることによって製造可能である。(さらなる詳細に関し
ては例えば米国特許第2,393,967号を参照)。
これらの使用形態に応じて、これらの材料の密度は1.
2から2.3g/cm3であってもよく、そしてその平
均粒子サイズは0.05から1,000μmであっても
よい。
【0083】本発明に従う好適なフッ化ポリオレフィン
類E)は、0.5から20μm、好適には0.08から
10μmの平均粒子直径と1.2から1.9g/cm3
の密度を示すテトラフルオロエチレンポリマー類であ
り、これらを好適には、このテトラフルオロエチレンポ
リマー類E)のエマルジョンをグラフトポリマー類C)
のエマルジョンと一緒にして凝固させた混合物の形態で
用いる。
【0084】粉末形態で使用できる適切なフッ化ポリオ
レフィン類E)は、100から1,000μmの平均粒
子直径と2.0g/cm3から2.3g/cm3の密度を
示すテトラフルオロエチレンポリマー類である。
【0085】0.05から2μm、特に0.1から0.
6μmの平均粒子直径を示すグラフトポリマーC)が入
っている水系エマルジョン(ラテックス)と、0.05
から20μm、特に0.08から10μmの平均粒子直
径を示す微細なテトラフルオロエチレンポリマーE)が
水の中に入っているエマルジョンとを最初に混合するこ
とを通して、C)とE)の凝固混合物を製造するが、適
切なテトラフルオロエチレンポリマーエマルジョンの固
体含有量は通常30から70重量%、特に50から60
重量%である。グラフトポリマー類C)が入っているエ
マルジョンの固体含有量は25から50重量%、好適に
は30から45重量%である。
【0086】成分Cの説明で示した量は、グラフトポリ
マーとフッ化ポリオレフィン類の凝固混合物内に入って
いるグラフトポリマーの比率を含んでいる。
【0087】このエマルジョン混合物の中に入れるグラ
フトポリマーC)とテトラフルオロエチレンポリマー
E)の重量比は95:5から60:40である。次に、
公知様式、例えばスプレー乾燥または凍結乾燥などを行
うことによってこのエマルジョン混合物の凝固を生じさ
せるか、或は無機もしくは有機塩、酸、塩基、または水
に混和性を示さない有機溶媒、例えばアルコールまたは
ケトンなどを、好適には20から150℃、特に50か
ら100℃の温度で加えることによって凝固を生じさせ
る。必要ならば、50から200℃、好適には70から
100℃で乾燥を実施してもよい。
【0088】適切なテトラフルオロエチレンポリマーの
エマルジョンは、通常の市販品であり、例えばDuPo
ntがTeflon(商標)30 Nとして市販してい
る。
【0089】成分F 本発明の目的で、ポリアルキレンテレフタレート類は、
芳香族ジカルボン酸もしくはそれらの反応性誘導体(例
えばジメチルエステルまたは無水物など)と脂肪族、環
状脂肪族または芳香脂肪族のジオール類との反応生成
物、並びにこれらの反応生成物の混合物である。
【0090】好適なポリアルキレンテレフタレート類
は、公知方法(Kunststoff−Hnadbuc
h、VIII巻、695頁以降、Karl Hanse
r Verlag、Munich 1973)を用い、
テレフタル酸(またはそれの反応性誘導体)と、2から
10個のC原子を有する脂肪族もしくは環状脂肪族のジ
オール類から製造可能である。
【0091】好適なポリアルキレンテレフタレート類
は、ジカルボン酸成分に対して少なくとも80、好適に
は90モル%の量でテレフタル酸残基を含んでおり、そ
してジオール成分に対して少なくとも80、好適には9
0モル%の量でエチレングリコールおよび/または1,
4−ブタンジオール残基を含んでいる。
【0092】好適なポリアルキレンテレフタレート類
に、テレフタル酸残基に加えて、8から14個のC原子
を有する芳香族ジカルボン酸または4から12個のC原
子を有する脂肪族ジカルボン酸の残基、例えばフタル
酸、イソフタル酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、
4,4’−ジフェニルジカルボン酸、こはく酸、アジピ
ン酸、セバシン酸、アゼライン酸、シクロヘキサンジ酢
酸などの残基を20モル%以下の量で含めてもよい。
【0093】好適なポリアルキレンテレフタレート類
に、エチレングリコールまたは1,4−ブタンジオール
残基に加えて、3から12個のC原子を有する他の脂肪
族ジオール類または6から21個のC原子を有する環状
脂肪族ジオール類、例えば1,3−プロパンジオール、
2−エチレン−1,3−プロパンジオール、ネオペンチ
ルグリコール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘ
キサンジオール、1,4−シクロヘキサンジメタノー
ル、3−メチル−2,4−ペンタンジオール、−メチル
−2,4−ペンタンジオール、2,2,4−トリメチル
−1,3−ペンタンジオールおよび1,6,2−エチル
−1,3−ヘキサンジオール、2,2−ジエチル−1,
3−プロパンジオール、2,5−ヘキサンジオール、
1,4−ジ−(β−ヒドロキシエトキシ)−ベンゼン、
2,2−ビス−(3−β−ヒドロキシエトキシフェニ
ル)プロパンおよび2,2−ビス−(4−ヒドロキシプ
ロポキシフェニル)プロパンなどの残基を20モル%以
下の量で含めてもよい(ドイツ特許出願公開第OS 2
4 07 674号、24 07 776号、27 1
5932号)。
【0094】例えばドイツ特許出願公開第OS 1 9
00 270号および米国特許第3,693,744号
に記述されているように、三価もしくは四価アルコール
類または三塩基性もしくは四塩基性カルボン酸を比較的
少量組み込むことによって、このポリアルキレンテレフ
タレート類を分枝させてもよい。好適な分枝剤の例は、
トリメシン酸、トリメリット酸、トリメチロールエタ
ン、トリメチロールプロパンおよびペンタエリスリトー
ルなどである。
【0095】酸成分に対して1モル%以下の量で分枝剤
を用いることを推奨する。
【0096】特に好適なポリアルキレンテレフタレート
類は、テレフタル酸およびそれらの反応性誘導体(例え
ばジアルキルエステルなど)とエチレングリコールおよ
び/または1,4−ブタンジオールのみから製造された
もの(ポリエチレンおよびポリブチレンテレフタレー
ト)、並びにこれらのポリアルキレンテレフタレート類
のブレンド物である。
【0097】好適なポリアルキレンテレフタレート類は
また、上述した酸成分を少なくとも2種および/または
上述したアルコール成分を少なくとも2種用いて製造し
たコポリエステル類であり、特に好適なコポリエステル
類はポリ(エチレングリコール/1,4−ブタンジオー
ル)テレフタレート類である。
【0098】成分Fとして好適に用いるポリアルキレン
テレフタレート類の固有粘度は一般に約0.5から1.
5dL/g、好適には0.5から1.3dL/gであ
り、これらは各場合とも25℃のフェノール/o−ジク
ロロベンゼン(1:1重量部)内で測定した粘度であ
る。
【0099】また、個々の成分A)、B)、C)、
D)、E)またはF)の各々を混合物として用いること
も可能である。
【0100】本発明に従う成形用コンパンドに通常の添
加剤、例えば滑剤、離型剤、核形成剤、帯電防止剤、安
定剤、充填材および補強材、並びに染料および顔料など
を含めてもよい。
【0101】充填されたか或は補強された成形用コンパ
ンドは、この充填されたか或は補強された成形用コンパ
ンドに対して60重量%以下、好適には10から40重
量%の量で充填材および/または補強材を含んでいても
よい。好適な補強材はガラス繊維である。補強作用も示
し得る好適な充填材は、ガラスビード、マイカ、ケイ酸
塩、石英、タルク、二酸化チタン、ケイ灰石などであ
る。
【0102】公知様式で個々の成分を混合した後、通常
の装置、例えば内部ニーダー、押出し機および2軸押出
し機などを用い、200℃から330℃の温度で溶融コ
ンパンド化または溶融押し出しを行うことにより、成分
AからFと任意のさらなる添加剤、例えば安定剤、染
料、顔料、滑剤、離型剤、充填材、補強材、核形成剤お
よび帯電防止剤を含んでいる本発明に従う成形用コンパ
ンドの製造を行い、ここでは、好適には成分E)を上述
した凝固混合物の形態で用いる。
【0103】従って、本発明はまた、成分AからFと共
に任意に安定剤、染料、顔料、滑剤、離型剤、充填材、
補強材、核形成剤および帯電防止剤などを含んでいる熱
可塑性成形用コンパンドを製造する方法も提供し、この
方法は、成分AからFと共に任意に安定剤、染料、顔
料、滑剤、離型剤、充填材、補強材、核形成剤および/
または帯電防止剤を200から330℃で混合した後、
通常の装置を用いて溶融コンパンド化または溶融押し出
しを行うことを特徴としており、ここでは、成分Fを好
適には成分Cと一緒に凝固させた混合物の形態で用い
る。
【0104】公知様式で、これらの個々の成分を、逐次
的と同時の両方で、実際これらの両方を用いて、約20
℃(室温)および高温で混合してもよい。
【0105】如何なる種類の成形品でも本発明の成形用
コンパンドを用いることで製造可能である。特に、射出
成形で成形品を製造することができる。製造可能な成形
品の例は、全ての種類の外装構成要素、例えばジュース
抽出器、コーヒーメーカー、ミキサーなどの如き家庭用
品、オフィス装置などの外装構成要素、建築分野の被覆
材、並びに自動車分野の構成要素などである。これらは
また、非常に良好な電気特性を示すことから、電気工学
分野でも用いられる。
【0106】この成形用コンパンドは、薄壁成形品(例
えばデータ処理装置の外装構成要素など)の製造を行う
に特に適切であり、ここでは、ノッチド衝撃強度および
応力亀裂抵抗力に対する要求が特に厳しい。
【0107】別の加工様式は、前以て製造したシートま
たはフィルムを用いて熱成形を行うことによる成形品の
製造である。
【0108】
【実施例】実施例1 式(Ia)に従う燐酸エステルの合成 水分を排除した撹拌装置の中に、150mLの無水t−
ブチルメチルケトンに溶解させた3.40gのペンタエ
リスリトールと12.12gのトリエチルアミンを入れ
る。26.86gのジフェニルクロロホスフェートを9
0分以内に滴下するが、ここでは、その反応温度を0か
ら1℃に維持するに充分な冷却を与える。滴下後、この
混合物を室温で更に10時間撹拌する。その生じて来た
沈澱物を濾別し、その有機溶液を水で繰り返して洗浄し
た後、硫酸ナトリウムで乾燥させる。溶媒を蒸発させる
と無色の固体が25.76g得られる。
【0109】 元素分析: C H P 計算値 59.78 4.54 11.63 測定値 59.72 4.61 11.48実施例2 式(Ib)に従う燐酸エステルの合成 水分を排除した撹拌装置の中に、150mLの無水t−
ブチルメチルケトンに溶解させた4.42gのトリメチ
ロールプロパンと12.12gのトリエチルアミンを入
れる。26.86gのジフェニルクロロホスフェートを
90分以内に滴下するが、ここでは、その反応温度を0
から1℃に維持するに充分な冷却を与える。滴下後、こ
の混合物を室温で更に10時間撹拌する。その生じて来
た沈澱物を濾別し、その有機溶液を水で繰り返して洗浄
した後、硫酸ナトリウムで乾燥させる。溶媒を蒸発させ
ると無色の固体が26.16g得られる。
【0110】 元素分析: C H P 計算値 60.73 4.97 11.19 測定値 60.82 5.04 11.03応用試験 成分A 25℃の塩化メチレンの中に入れて0.5g/100m
Lの濃度で測定した相対溶液粘度が1.26から1.2
8である、ビスフェノールAを基とするポリカーボネー
ト。
【0111】成分B 55dL/gの固有粘度(20℃のジメチルホルムアミ
ド内で測定)を示す、スチレン/アクリロニトリル比が
72:28のスチレン/アクリロニトリルコポリマー。
【0112】成分C 乳化重合で製造した、55重量部の量の架橋ポリブタジ
エンゴム粒子(平均粒子直径d50=0.4μm)の上
に、比率が72:28のスチレンとアクリロニトリルを
45重量部の量でグラフト化させたグラフトポリマー。
【0113】成分D 式(Ia)に従う燐化合物 成分E C)に従うSANグラフトポリマーの水中エマルジョン
とテトラフルオロエチレンポリマーの水中エマルジョン
から製造した凝固混合物としてのテトラフルオロエチレ
ンポリマー。この混合物の中に入っているグラフトポリ
マーC)とテトラフルオロエチレンポリマーD)の重量
比は90重量%対10重量%である。このテトラフルオ
ロエチレンポリマーのエマルジョンが有する固体含有量
は60重量%であり、その平均粒子直径は0.05から
0.5μmである。このSANグラフトポリマーのエマ
ルジョンが有する固体含有量は34重量%であり、その
平均ラテックス粒子直径(d50)は0.4μmである。
【0114】成分Eの製造 上記テトラフルオロエチレンポリマー(DuPont製
Teflon 30N)が入っているエマルジョンを、
上記SANグラフトポリマーC)が入っているエマルジ
ョンと混合した後、ポリマー固体に対して1.8重量%
の量でフェノール系抗酸化剤を用いてそれの安定化を行
う。MgSO4(Epsom塩)と酢酸が入っているp
Hが4から5の水溶液を用いて上記混合物の凝固を85
から95℃で生じさせ、濾過し、そして電解質が本質的
になくなるまで洗浄した後、遠心分離にかけることで大
部分の水を除去し、その後100℃で乾燥を行うことに
よって、粉末が得られる。次に、指定装置を用いて、こ
の粉末を他の成分と一緒にコンパンド化してもよい。
【0115】試験片の製造 3リットルの内部ニーダーを用いて、表1に示すブレン
ド物の製造を行う。Arburg 270 E射出成形
機を用いて射出成形を260℃で行うことにより、寸法
が127x12.7x1.6mmの試験片を成形する。
【0116】表1:比較(重量部で示す)
【0117】
【表1】
【0118】着火挙動の試験 試験片の下側が綿衣服片の上305mmの所に位置する
ように、この試験片を垂直に配置する。各試験片を炎に
10秒間さらす。ブンセンバーナーを用い、高さが10
mmの青色メタン炎で着火を実施する。この着火源を取
り除いた後、その燃焼が継続する時間を測定すると共に
滴が落下する傾向を評価する。各試験で5個の試験片を
用い、その燃焼時間の平均を取る。
【0119】
【表2】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 69/00 LPP //(C08L 69/00 25:00 67:00 27:12 51:00)

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式(I) 【化1】 [式中、Lは、OHで置換されていてもよくそしてエー
    テル結合を8個以下の数で含んでいてもよい2から30
    個のC原子を有するn価の線状もしくは分枝脂肪族炭化
    水素残基であり、Arは、アリール残基またはアルカリ
    ール残基であり、そしてnは、2から6である]で表さ
    れる燐酸エステル類。
  2. 【請求項2】 Arがフェニル、トリル、キシレニル、
    p−オクチルフェニル、p−ブチルフェニル、ナフチル
    を表し、Lが、OHで置換されていてもよくそしてエー
    テル結合を3個以下の数で含んでいてもよい3から15
    個のC原子を有するn価の脂肪族炭化水素残基を表し、
    そしてnが2から6である、請求項1記載の燐酸エステ
    ル類。
  3. 【請求項3】 Lが下記の構造: 【化2】 で表される請求項1記載の燐酸エステル類。
  4. 【請求項4】 難燃剤としての請求項1記載燐酸エステ
    ル類の使用。
  5. 【請求項5】 A) 芳香族ポリカーボネートを40か
    ら98重量部、そして下記の成分を含む群: B) B.1) スチレン、α−メチルスチレン、環置
    換されているスチレン類、メタアクリル酸C18アルキ
    ル、アクリル酸C1-8アルキルまたはそれらの混合物を
    50から98重量部と B.2 アクリロニトリル、メタアクリロニトリル、メ
    タアクリル酸C1-8アルキル、アクリル酸C1-8アルキ
    ル、無水マレイン酸、N置換されているマレイミド類お
    よびそれらの混合物を50から2重量部用いて製造し
    た、ビニルコポリマーを3から50重量部、 C) グラフトポリマーを0.5から40重量部、 D) 式(I) 【化3】 [式中、Lは、OHで置換されていてもよくそしてエー
    テル結合を8個以下の数で含んでいてもよい2から30
    個のC原子を有するn価の線状もしくは分枝脂肪族炭化
    水素残基であり、Arは、アリール残基またはアルカリ
    ール残基であり、そしてnは、2から6である]で表さ
    れる多環燐酸エステル類を0.5から20重量部、 E) 平均粒子直径が0.05から100μmであり、
    密度が1.2から2.3g/cm3であり、そしてフッ
    素含有量が65から76重量%である、フッ化ポリオレ
    フィンを0.05から5重量部、 F) ポリアルキレンテレフタレートを2から30重量
    部、から選択される1種以上のポリマー類、を含んでい
    る熱可塑性成形用コンパンド。
  6. 【請求項6】 安定剤、染料、顔料、滑剤、離型剤、核
    形成剤、帯電防止剤、充填材および補強材を含む群から
    選択される添加剤を含んでいる請求項5記載の熱可塑性
    成形用コンパンド。
  7. 【請求項7】 成形品を製造するための請求項5記載熱
    可塑性成形用コンパンドの使用。
  8. 【請求項8】 請求項5記載の熱可塑性成形用コンパン
    ドから製造された成形品。
  9. 【請求項9】 請求項6記載の熱可塑性成形用コンパン
    ドから製造された成形品。
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