JPH0853506A - 嫌気硬化性組成物の空気接触面の硬化方法 - Google Patents

嫌気硬化性組成物の空気接触面の硬化方法

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JPH0853506A
JPH0853506A JP18966694A JP18966694A JPH0853506A JP H0853506 A JPH0853506 A JP H0853506A JP 18966694 A JP18966694 A JP 18966694A JP 18966694 A JP18966694 A JP 18966694A JP H0853506 A JPH0853506 A JP H0853506A
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JP
Japan
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curable composition
anaerobic curable
curing
air
anaerobic
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JP18966694A
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English (en)
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Fumitoshi Imaoka
史利 今岡
Hidemi Doi
秀美 土肥
Yoshihiro Tange
善弘 丹下
Kyuichi Mori
久一 森
Hideaki Matsuda
▲ひで▼明 松田
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Okura Industrial Co Ltd
Original Assignee
Okura Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 嫌気硬化性組成物の空気接触面を室温下で短
時間に硬化させる方法に関する。 【構成】(a)パラフィンワックスと、(b)可溶性バ
ナジウム化合物と、(c)亜リン酸、次亜リン酸、酸性
リン酸エステル等の酸性リン化合物、或いはアスコルビ
ン酸から選ばれる1種または2種以上を有機溶媒に溶解
して得られる硬化促進剤溶液を嫌気硬化性組成物の表面
に塗付することを特徴とする嫌気硬化性組成物の空気接
触面の硬化方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は嫌気硬化性組成物の空気
接触面を室温下で短時間に硬化させる方法に関する。
【0002】
【従来の技術】不飽和重合性モノマーと有機過酸化物を
含有している嫌気硬化性組成物は、酸素または空気と接
触している部分が硬化しにくいという性質があり、代表
的なものには嫌気性接着剤がある。嫌気性接着剤は酸素
透過性の良いポリエチレン製容器に1/2量以下充填し
た形で包装されており、この状態では室温で長期間硬化
することなく安定に液状を保つことができる。これをネ
ジやパイプ等の嵌合部の隙間に充填すると、酸素または
空気が遮断されることにより室温下で短時間で硬化し
て、ゆるみ止めやシール効果を発揮する。このように、
嫌気性接着剤は一液性で室温硬化性という優れた作業性
を有する接着剤で、電子、電気、車輌、機械等の工業分
野において広く使用されている。しかしながら特性上、
接合部からはみ出して空気と接触している部分はいつま
でも硬化しないため、ほこりや塵芥が付着したり、作業
者の皮膚に付いて炎症を起こしたり、他の部品に付着し
て不必要な箇所を固着し故障の原因となったりするなど
の欠点があった。これらの問題の解決方法として、嫌気
硬化性組成物のはみ出し部に紫外線を照射して硬化させ
る方法(特開昭53-94349号公報)が報告されているが、
嫌気硬化性組成物自体の組成が特定されるばかりでな
く、専用の紫外線照射装置が必要とされコストが高くな
るという問題を有していた。また、より簡便な解決方法
として、はみ出し部に空気遮断性のある物質を溶解した
有機溶剤溶液を塗布する方法(特開昭53-16049号公報)
が報告されているが、本発明者等が追試した結果、嫌気
硬化性組成物が二液アクリル系接着剤のように、接合部
からあふれた部分が空気接触面だけを残してほぼ硬化す
る系には有効であるが、あふれた部分が表面から内部ま
でほとんど硬化しない一液性の嫌気性接着剤の場合には
表面、内部とも硬化せず効果は認められなかった。ま
た、はみ出し部に特定の物質を溶解した有機溶剤溶液を
塗布する方法(特開平3-244683号公報)が本発明者等に
よって提案されている。この方法は非常に簡便なもので
あり、室温で60〜90分で嫌気硬化性組成物の表面、
内部を完全硬化するという優れた作業性を有している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、最近の
多様なニーズの中には生産性の向上という観点から、さ
らに嫌気硬化性組成物の表面、内部の硬化時間の短いも
の、とりわけ表面のベトつき感が短時間でなくなること
を求める要望があり、上記提案はこの要望を満足するに
はやや不充分である。本発明は嫌気硬化性組成物の空気
接触面のベトつき感が、室温下で短時間でなくなる方法
を提供することを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは接合部から
はみ出した嫌気硬化性組成物、特に嫌気性接着剤に塗付
して従来技術よりも更に室温下で短時間で空気接触面の
ベトつき感をなくすることのできる硬化促進剤について
検討を行った。その結果、可溶性バナジウム化合物とア
スコルビン酸または/及び特定の酸性リン化合物を組合
せた硬化促進剤にパラフィンワックスを添加することに
より、嫌気硬化性組成物の空気接触面のベトつき感を室
温下で極めて短時間になくすることができるという優れ
た効果を有することを見出し本発明に至ったのである。
【0005】本発明により(a)パラフィンワックス
と、(b)可溶性バナジウム化合物と、(c)亜リン
酸、次亜リン酸、酸性リン酸エステル等の酸性リン化合
物、或いはアスコルビン酸から選ばれる1種または2種
以上を有機溶媒に溶解して得られる硬化促進剤溶液を嫌
気硬化性組成物の表面に塗付することを特徴とする嫌気
硬化性組成物の空気接触面の硬化方法が提供され、更に
好ましくは、(a)パラフィンワックスと、(b)可溶
性バナジウム化合物と、(c)次の一般式(1)または
(2)で表される酸性リン酸エステルから選ばれる1種
または2種以上を有機溶媒に溶解して得られる硬化促進
剤溶液を嫌気硬化性組成物の表面に塗付することを特徴
とする嫌気硬化性組成物の空気接触面の硬化方法が提供
される。 (ただし、R1 は炭素数1〜4のアルキル基、R2 は水
素またはメチル基、R3は炭素数1〜3のアルキレン
基、n は1または2の整数である。)
【0006】本発明の方法によって空気接触面を硬化で
きる嫌気硬化性組成物としては、酸素または空気と接触
している部分が硬化しない嫌気的性質を有する接着剤組
成物であればいずれでもよく、例えば、特開昭48-25050
号公報、特開昭60-32868号公報で開示されている一液タ
イプの嫌気性接着剤、特開昭49-132119号公報、特開昭53
-16049号公報で開示されている二液タイプのアクリル系
接着剤、その他不飽和ポリエステル樹脂などがあげられ
る。
【0007】本発明に用いられるパラフィンワックスと
しては融点30〜100℃好ましくは40〜80℃のも
のが取扱い上適している。使用量は有機溶媒の100重
量部に対して0.01〜5重量部、特に0.05〜0.
5重量部が適当である。これは空気遮断性の被覆剤とし
て作用するもので、少なすぎると空気遮断性の効果が乏
しく、逆に多すぎると溶剤の蒸発を妨げ硬化促進効果が
乏しくなる恐れがある。
【0008】バナジウム化合物としては、有機溶媒に可
溶性のものであれば特に制限はなく、たとえばバナジル
アセチルアセトネート、バナジウムアセチルアセトネー
ト、バナジウムベンゾイルアセトネート、シュウ酸バナ
ジル、ステアリン酸バナジル等があげられる。使用量は
有機溶媒の100重量部に対して0.01〜5重量部、
特に0.05〜0.5重量部が適当である。これは硬化
促進剤として作用するもので、少なすぎると硬化促進効
果が乏しく、逆に多すぎると硬化物の物性を低下させる
恐れがある。アスコルビン酸または酸性リン化合物は有
機溶媒の100重量部に対して0.01〜10重量部で
あり通常1〜5重量部使用される。これは硬化促進剤と
して作用するもので、少なすぎると硬化促進効果が乏し
く、逆に多すぎると硬化物の物性を低下させる恐れがあ
る。酸性リン化合物は亜リン酸、次亜リン酸、酸性リン
酸エステル等から選ばれ、さらにより好ましくは、酸性
リン化合物として、次の一般式(1)または(2)で表
される分子中に−P−OH基を有する酸性リン酸エステ
ルが好適に用いられる。 (ただし、R1 は炭素数1〜4のアルキル基、R2 は水
素またはメチル基、R3は炭素数1〜3のアルキレン
基、n は1または2の整数である。)
【0009】また、本発明の硬化促進剤溶液に更に以下
のような化合物を添加することもできる。すなわち、還
元剤であるエチレンチオ尿素、アセチルチオ尿素、ベン
ゾイルチオ尿素等のチオ尿素類、ヒドロキシアセトン、
ジヒドロキシアセトン、ベンゾイン等のα−ヒドロキシ
ケトン類、ブチルアルデヒドとアニリンの重縮合物等
や、有機溶媒に可溶性のポリマーであるポリビニルブチ
ラール、ポリメチルメタクリレート、ポリ酢酸ビニル、
エチルセルロース、ポリカーボネート、フェノキシ樹脂
等である。
【0010】有機溶媒は前述の添加剤を均一に溶解し、
室温で揮発性のあるものであれば特に制限をうけるもの
ではない。空気遮断性のあるパラフィンワックスを溶解
させる有機溶媒としてはn−ペンタン、n−ヘキサン、
n−ヘプタン、シクロヘキサンなどの炭化水素類、塩化
メチレン、クロロホルム、四塩化炭素などのハロゲン化
炭化水素類、その他メチルメタクリレート、エチルメタ
クリレートなどが好ましい。硬化促進効果のあるバナジ
ウム化合物、アスコルビン酸または酸性リン化合物を溶
解させる有機溶媒としてはメチルアルコール、エチルア
ルコール、イソプロピルアルコール、酢酸エチル、アセ
トン、メチルメタクリレート、エチルメタクリレートな
どが好ましい。これらは一般的には混合して用いられ
る。
【0011】
【実施例】次に本発明を実施例、比較例によってさらに
詳細に説明する。なお、部は全て重量部をあらわすもの
とする。また、本実施例で使用した嫌気硬化性組成物は
特開昭48-25050号公報に記載されている下記組成からな
る嫌気性接着剤である。 <嫌気性接着剤> ・ テトラメチレンク゛リコ-ルシ゛メタクリレート 92部 ・ ホ゜リメチルメタクリレート(三菱レイヨン社製タ゛イヤナ-ルBR-75) 8部 ・ O・ヘ゛ンソ゛イックスルフイミト゛ 0.4部 ・ N,N-シ゛メチル-p-トルイシ゛ン 0.8部 ・ クメンハイト゛ロハ゜-オキサイト゛ 3部 ・ p-ヘ゛ンソ゛キノン 0.04部 ・ 微粉末無水ケイ酸 5部
【0012】〔実施例1〜12〕エチルアルコール70
部、n−ヘキサン30部、バナジルアセチルアセトネー
ト0.2部、パラフィンワックス(融点48〜50℃)
0.2部からなる溶液に表1に示す添加剤を添加溶解し
て得た硬化促進剤溶液を用いて、嫌気硬化性組成物の硬
化試験を行った。23℃、50%RHの室内において磨
いた鉄板上に嫌気性接着剤を一滴滴下し、その上から直
ちに硬化促進剤溶液を一滴滴下した。滴下後、表面を指
で触ってもベトつき感がなくなる指触乾燥時間および内
部まで硬化する完全硬化時間を測定した。なお、接着剤
の厚みは2mmである。結果を表1に示す。
【0013】〔比較例1〜5〕エチルアルコール70
部、n−ヘキサン30部からなる溶液に表2に示す添加
剤を添加溶解して得た硬化促進剤溶液を用いて、実施例
1〜12と同様の嫌気性接着剤を用いて硬化性試験を行
った。結果を表2に示す。表2より明らかなように本発
明の請求項に示した(a)、(b)、(c)のうち一要
素でも欠ければ、嫌気硬化性組成物の空気接触面のベト
つき感を室温下短時間になくすることができない。
【0014】〔実施例13 〜16〕不飽和ポリエステ
ル樹脂(昭和高分子社製リゴラック2004M−2)に
ナフテン酸コバルトおよびメチルエチルケトンパーオキ
サイドをそれぞれ全体の0.1重量%、1重量%添加混
合し23℃、50%RHで24時間静置した結果、表面
粘着層を残して内部は硬化した。次に、表面粘着性を有
する硬化物の表面にエチルアルコール70部、n−ヘキ
サン30部、バナジルアセチルアセトネート0.2部、
パラフィンワックス(融点48〜50℃)0.2部から
なる溶液に表3に示す添加剤を添加溶解して得た硬化促
進剤溶液を塗付し空気接触面のベトつき感がなくなる指
触乾燥時間を観察した。結果を表3に示す。また、二液
アクリル系接着剤(ソニーケミカル社製ハードソニーボ
ンド)の主剤とプライマーを10対1の割合で混合し
た。この結果、1分以内に発熱を伴って、表面以外は硬
化した。しかしながら表面は24時間経過後も粘着性を
有していた。次に、表面粘着性を有する硬化物の表面に
上記と同様の硬化促進剤溶液を塗付し空気接触面のベト
つき感がなくなる指触乾燥時間を観察した。結果を表3
に示す。表3より明らかなように本発明の方法によっ
て、二液アクリル系接着剤、不飽和ポリエステル樹脂等
の嫌気硬化性組成物の空気接触面のベトつき感も室温短
時間になくすることができる。
【0015】〔実施例17〜20および比較例6〕M1
0軟鋼性ナットのネジすじ上に嫌気性接着剤を4滴塗付
し、同種のボルトを捩じ込んだ。ナットからあふれた接
着剤にエチルアルコール70部、n−ヘキサン30部、
バナジルアセチルアセトネート0.2部、パラフィンワ
ックス(融点48〜50℃)0.2部からなる溶液に表
4に示す添加剤を添加溶解して得た硬化促進剤溶液を塗
付し、実施例1〜12と同様に硬化性を測定した。23
℃の環境下で、24時間経過後にJAI-6-1979に従って戻
しトルクを測定するとともにあふれた部分の硬化性を観
察した。結果を表4に示す。表4より明らかなように本
発明の方法によって、接着強度には全く悪影響を与える
ことなく、空気接触面のベトつき感を室温下短時間にな
くすることができる。
【0016】
【表1】
【0017】
【表2】
【0018】
【表3】
【0019】
【表4】
【0020】
【発明の効果】本発明の方法によれば、嫌気硬化性組成
物の空気接触面に単に硬化促進剤溶液を塗付するだけの
簡便な方法で、空気接触面のベトつき感を室温短時間に
なくすることができるので、嫌気硬化性組成物を用いる
各工業分野において作業効率の向上がはかられ、生産ラ
インの短縮、合理化を可能にすることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C09J 11/08 JBC (72)発明者 森 久一 香川県丸亀市中津町1515番地 大倉工業株 式会社内 (72)発明者 松田 ▲ひで▼明 香川県丸亀市中津町1515番地 大倉工業株 式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)パラフィンワックスと、(b)可溶
    性バナジウム化合物と、(c)亜リン酸、次亜リン酸、
    酸性リン酸エステル等の酸性リン化合物、或いはアスコ
    ルビン酸から選ばれる1種または2種以上を有機溶媒に
    溶解して得られる硬化促進剤溶液を嫌気硬化性組成物の
    表面に塗付することを特徴とする嫌気硬化性組成物の空
    気接触面の硬化方法。
  2. 【請求項2】(a)パラフィンワックスと、(b)可溶
    性バナジウム化合物と、(c)次の一般式(1)または
    (2)で表される酸性リン酸エステルから選ばれる1種
    または2種以上を有機溶媒に溶解して得られる硬化促進
    剤溶液を嫌気硬化性組成物の表面に塗付することを特徴
    とする嫌気硬化性組成物の空気接触面の硬化方法。 (ただし、R1 は炭素数1〜4のアルキル基、R2 は水
    素またはメチル基、R3は炭素数1〜3のアルキレン
    基、n は1または2の整数である。)
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001039992A (ja) * 1999-03-31 2001-02-13 Kuraray Co Ltd 有機リン酸化合物、その製造方法及び該有機リン酸化合物を含む歯科用重合性組成物
JP2004224971A (ja) * 2003-01-24 2004-08-12 Denki Kagaku Kogyo Kk 複合体微粒子及びこれを用いた硬化性組成物
JP2010533768A (ja) * 2007-07-16 2010-10-28 ヘンケル コーポレイション 耐熱性の嫌気的に硬化する組成物
WO2014091830A1 (ja) * 2012-12-13 2014-06-19 スリーボンドファインケミカル株式会社 二液型硬化性樹脂組成物
WO2023017787A1 (ja) 2021-08-11 2023-02-16 大倉工業株式会社 嫌気性接着剤組成物

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