JPH0853722A - 高温クリープ強度に優れたMg系合金の製法 - Google Patents
高温クリープ強度に優れたMg系合金の製法Info
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- JPH0853722A JPH0853722A JP18862994A JP18862994A JPH0853722A JP H0853722 A JPH0853722 A JP H0853722A JP 18862994 A JP18862994 A JP 18862994A JP 18862994 A JP18862994 A JP 18862994A JP H0853722 A JPH0853722 A JP H0853722A
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- Continuous Casting (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 希土類元素:0.2〜7重量%、とAl:1
〜10重量%を含み、残部が実質的にMgよりなるMg
系合金溶湯を、7.0℃/秒以上の速度で急冷し、希土
類元素を0.2重量%以上固溶させると共に、応力5k
gf/mm2 (at150℃)で1×10-4%/hr以
下の最小クリープ速度を有するMg系合金を得る。 【効果】 MgRE−Al系合金溶湯を鋳造する際の冷
却速度を規定することによって、Al複合添加によるR
E元素固溶量の激減を防止してRE元素固溶量を確保
し、耐力および高温クリープ特性の共に優れたMg系合
金が得られる。
〜10重量%を含み、残部が実質的にMgよりなるMg
系合金溶湯を、7.0℃/秒以上の速度で急冷し、希土
類元素を0.2重量%以上固溶させると共に、応力5k
gf/mm2 (at150℃)で1×10-4%/hr以
下の最小クリープ速度を有するMg系合金を得る。 【効果】 MgRE−Al系合金溶湯を鋳造する際の冷
却速度を規定することによって、Al複合添加によるR
E元素固溶量の激減を防止してRE元素固溶量を確保
し、耐力および高温クリープ特性の共に優れたMg系合
金が得られる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高耐力を有すると共に
高温クリープ特性にも優れたMg系合金を製造する方法
に関するものである。
高温クリープ特性にも優れたMg系合金を製造する方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】Mg系合金は、現在実用化されている各
種合金の中でも最も軽量な合金の1つであり、自動車産
業を始めとする各種産業分野、例えば輸送機器等におけ
る輸送コスト低減のための軽量化対策の一つとして、M
g系合金の利用分野も次第に増大してきている。
種合金の中でも最も軽量な合金の1つであり、自動車産
業を始めとする各種産業分野、例えば輸送機器等におけ
る輸送コスト低減のための軽量化対策の一つとして、M
g系合金の利用分野も次第に増大してきている。
【0003】ところが、Mg系合金を例えば自動車用部
品の高温に曝される部位に適用するとクリープ変形を起
こし、当該部品の変形が問題になるばかりでなく、使用
時における部品取り付けボルトの緩みを促進させるとい
った問題が生じてくる。そこで、Mg系合金の高温クリ
ープ特性を高めるための手段として希土類元素を含有さ
せることが試みられているが、それだけでは引張強度や
耐力等の機械的特性を十分に高めることができないた
め、構造材料としての適性を欠く。
品の高温に曝される部位に適用するとクリープ変形を起
こし、当該部品の変形が問題になるばかりでなく、使用
時における部品取り付けボルトの緩みを促進させるとい
った問題が生じてくる。そこで、Mg系合金の高温クリ
ープ特性を高めるための手段として希土類元素を含有さ
せることが試みられているが、それだけでは引張強度や
耐力等の機械的特性を十分に高めることができないた
め、構造材料としての適性を欠く。
【0004】この様なところから、例えば英国特許第8
75929号、特公昭54−11765号、同59−1
8457号公報等では、Mg系合金に有効量の希土類元
素を含有させると共に、Ag等の高価な合金元素を添加
することによって高温クリープ特性を高める方法が開発
された。しかしながらこれらの方法では、高価な合金元
素添加によるコストアップのため、自動車用等の汎用構
造材料としては経済上の理由から汎用性に問題がある。
更に特開昭46−6202号公報には、Mg系合金に希
土類元素と共にAlやMnを含有させることによって、
強度とクリープ特性を改善する方法も開示されており、
この方法であれば、用いる合金元素も安価であるので、
コスト上の難点を生じることもなく実用化し得るものと
考えられる。
75929号、特公昭54−11765号、同59−1
8457号公報等では、Mg系合金に有効量の希土類元
素を含有させると共に、Ag等の高価な合金元素を添加
することによって高温クリープ特性を高める方法が開発
された。しかしながらこれらの方法では、高価な合金元
素添加によるコストアップのため、自動車用等の汎用構
造材料としては経済上の理由から汎用性に問題がある。
更に特開昭46−6202号公報には、Mg系合金に希
土類元素と共にAlやMnを含有させることによって、
強度とクリープ特性を改善する方法も開示されており、
この方法であれば、用いる合金元素も安価であるので、
コスト上の難点を生じることもなく実用化し得るものと
考えられる。
【0005】しかしながら、この方法はあくまでもダイ
キャスト鋳造に特定されるため、特殊形状の鋳造品には
有効に活用できるが、ダイキャスト法の適用できない様
な分野への適用が困難であり、応用分野の汎用性に問題
がある。しかも上記公報には、Mg系合金中に添加され
るAlや希土類元素の存在形態等について十分な理論的
な究明がなされている訳ではなく、単にそれら合金元素
添加量の影響を示しているだけであって、冷却速度等に
よって大幅に変わってくると思われる各合金元素の固溶
状態などについては全く明らかにされていない。
キャスト鋳造に特定されるため、特殊形状の鋳造品には
有効に活用できるが、ダイキャスト法の適用できない様
な分野への適用が困難であり、応用分野の汎用性に問題
がある。しかも上記公報には、Mg系合金中に添加され
るAlや希土類元素の存在形態等について十分な理論的
な究明がなされている訳ではなく、単にそれら合金元素
添加量の影響を示しているだけであって、冷却速度等に
よって大幅に変わってくると思われる各合金元素の固溶
状態などについては全く明らかにされていない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の様な事
情に着目してなされたものであって、その目的は、Mg
系合金中における特に希土類元素の存在形態を明らかに
し、希土類元素添加による高温クリープ特性に悪影響を
及ぼすことの明らかなAlの障害を可及的に抑えて該A
l添加による強度向上効果も有効に発揮せしめ、強度特
性と高温クリープ特性を共に満足し得る様なMg系合金
の製法を確立しようとするものである。
情に着目してなされたものであって、その目的は、Mg
系合金中における特に希土類元素の存在形態を明らかに
し、希土類元素添加による高温クリープ特性に悪影響を
及ぼすことの明らかなAlの障害を可及的に抑えて該A
l添加による強度向上効果も有効に発揮せしめ、強度特
性と高温クリープ特性を共に満足し得る様なMg系合金
の製法を確立しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決すること
のできた本発明に係る製法の構成は、希土類元素:0.
2〜7重量%、とAl:1〜10重量%を含み、残部が
実質的にMgよりなるMg系合金溶湯を、7.0℃/秒
以上の速度で急冷し、希土類元素を0.2重量%以上固
溶させると共に、応力5kgf/mm2 (at150
℃)で1×10-4%/hr以下の最小クリープ速度を得
るところに要旨を有するものである。上記方法を実施す
るに当たり、Mg系合金として2重量%以下のMnを更
に他の元素として含有するものを使用すると、当該Mg
系合金の耐食性も高めることができるので好ましい。
尚、本発明で用いられる希土類元素(RE)としては、
Sc,Yの他、La系列元素のLa,Ce,Pr,N
d,Pm,Sm,Eu,Gd,Tb,Dy,Ho,E
r,Tm,Yb,Lu等が含まれ、これらは単独で使用
し得る他2種以上の混合物を使用することもでき、従っ
て希土類元素を主成分とする混合物であるミッシュメタ
ルも同様に使用することができる。
のできた本発明に係る製法の構成は、希土類元素:0.
2〜7重量%、とAl:1〜10重量%を含み、残部が
実質的にMgよりなるMg系合金溶湯を、7.0℃/秒
以上の速度で急冷し、希土類元素を0.2重量%以上固
溶させると共に、応力5kgf/mm2 (at150
℃)で1×10-4%/hr以下の最小クリープ速度を得
るところに要旨を有するものである。上記方法を実施す
るに当たり、Mg系合金として2重量%以下のMnを更
に他の元素として含有するものを使用すると、当該Mg
系合金の耐食性も高めることができるので好ましい。
尚、本発明で用いられる希土類元素(RE)としては、
Sc,Yの他、La系列元素のLa,Ce,Pr,N
d,Pm,Sm,Eu,Gd,Tb,Dy,Ho,E
r,Tm,Yb,Lu等が含まれ、これらは単独で使用
し得る他2種以上の混合物を使用することもでき、従っ
て希土類元素を主成分とする混合物であるミッシュメタ
ルも同様に使用することができる。
【0008】
【作用および実施例】以下、実験の経緯を追って本発明
の構成および作用効果を詳細に説明する。まず図1は、
Mg−2%RE合金のクリープ曲線(応力:10kg/
mm2 、温度:150℃)を示したものであり、この合
金は耐力が低いため、荷重を付加した瞬間の変化量、即
ち瞬間歪みは大きいけれども、その直後にクリープ歪み
が殆どなくなってそれ以降は変形を起こさないという、
非常に優れたクリープ特性を示す。従って、こうしたク
リープ特性を実用面で有効に生かすには、Mg−RE系
合金のこうした優れたクリープ特性を損なうことなく、
耐力を実用レベルにまで高めることのできる第三合金元
素の添加が必要となる。
の構成および作用効果を詳細に説明する。まず図1は、
Mg−2%RE合金のクリープ曲線(応力:10kg/
mm2 、温度:150℃)を示したものであり、この合
金は耐力が低いため、荷重を付加した瞬間の変化量、即
ち瞬間歪みは大きいけれども、その直後にクリープ歪み
が殆どなくなってそれ以降は変形を起こさないという、
非常に優れたクリープ特性を示す。従って、こうしたク
リープ特性を実用面で有効に生かすには、Mg−RE系
合金のこうした優れたクリープ特性を損なうことなく、
耐力を実用レベルにまで高めることのできる第三合金元
素の添加が必要となる。
【0009】ここで、Mg合金にRE元素を添加するこ
とによって高温クリープ特性が高められる理由を追求し
たところ、添加されたRE元素のうちクリープ特性の向
上に好影響を及ぼすのはMg合金中に固溶したRE元素
であり、即ちRE元素が固溶した状態のMg系合金が高
温クリープ変形を受けた時に、0.1μm以下の非常に
微細なMg−RE系化合物が析出し、これが高温クリー
プ特性の向上に顕著な影響をもたらしていることが確認
された。
とによって高温クリープ特性が高められる理由を追求し
たところ、添加されたRE元素のうちクリープ特性の向
上に好影響を及ぼすのはMg合金中に固溶したRE元素
であり、即ちRE元素が固溶した状態のMg系合金が高
温クリープ変形を受けた時に、0.1μm以下の非常に
微細なMg−RE系化合物が析出し、これが高温クリー
プ特性の向上に顕著な影響をもたらしていることが確認
された。
【0010】ところが、このMg−RE系合金に、耐力
向上元素としてAlを含有させると、例えば図2にも示
す様に上記Mg−RE系化合物の析出に必要な合金中の
RE元素の固溶量が急激に低下し、ひいては、RE元素
添加による高温クリープ特性改善効果が殆ど発揮されな
くなることが明らかとなった。尚、こうしたRE元素の
固溶量低減に与えるAl添加量の影響は、約1.0重量
%の少量添加で顕著に現われ、それ以上にAl添加量を
増大してもRe元素の固溶量は殆ど変わらない。従っ
て、Mg−RE系合金に耐力向上元素として1重量%以
上のAlを含有させたMg−RE−Al系合金におい
て、RE元素含有による高温クリープ特性向上効果を有
効に発揮させるには、Al含有にも拘らず当該合金中に
おけるRE元素の固溶量を高めることのできる他の手段
を明らかにする必要がある。
向上元素としてAlを含有させると、例えば図2にも示
す様に上記Mg−RE系化合物の析出に必要な合金中の
RE元素の固溶量が急激に低下し、ひいては、RE元素
添加による高温クリープ特性改善効果が殆ど発揮されな
くなることが明らかとなった。尚、こうしたRE元素の
固溶量低減に与えるAl添加量の影響は、約1.0重量
%の少量添加で顕著に現われ、それ以上にAl添加量を
増大してもRe元素の固溶量は殆ど変わらない。従っ
て、Mg−RE系合金に耐力向上元素として1重量%以
上のAlを含有させたMg−RE−Al系合金におい
て、RE元素含有による高温クリープ特性向上効果を有
効に発揮させるには、Al含有にも拘らず当該合金中に
おけるRE元素の固溶量を高めることのできる他の手段
を明らかにする必要がある。
【0011】そこで、こうした観点にたって様々の角度
から研究を進めたところ、Mg−RE−Al系合金にお
いても、当該合金溶湯を鋳造する際の溶湯冷却速度を
7.0℃/sec以上に高めてやれば、Alの共存にも
拘らすRE元素の固溶量を著しく高めることができ、ひ
いては当該合金鋳造品の高温クリープ特性を著しく高め
得ることが明らかとなった。
から研究を進めたところ、Mg−RE−Al系合金にお
いても、当該合金溶湯を鋳造する際の溶湯冷却速度を
7.0℃/sec以上に高めてやれば、Alの共存にも
拘らすRE元素の固溶量を著しく高めることができ、ひ
いては当該合金鋳造品の高温クリープ特性を著しく高め
得ることが明らかとなった。
【0012】ちなみに図3は、Mg−2%RE−4%A
l合金溶湯を鋳造する際における冷却速度と、該合金鋳
造品におけるRE固溶量の関係を、また表1および図4
は、得られた鋳造品の冷却速度と最小クリープ速度の関
係を調べた結果を示したものであり、図3からは、鋳造
時の冷却速度が7℃/secを超えたあたりからRE固
溶量は明らかな増大傾向を示し、特に10℃/sec以
上になるとRE固溶量が急増すること、また表1および
図4からは、冷却速度が7℃/sec以上、より明確に
は9℃/sec以上になると、最小クリープ速度が1×
10-4%/hr以下の非常に小さい値を示す様になるこ
とが分かる。
l合金溶湯を鋳造する際における冷却速度と、該合金鋳
造品におけるRE固溶量の関係を、また表1および図4
は、得られた鋳造品の冷却速度と最小クリープ速度の関
係を調べた結果を示したものであり、図3からは、鋳造
時の冷却速度が7℃/secを超えたあたりからRE固
溶量は明らかな増大傾向を示し、特に10℃/sec以
上になるとRE固溶量が急増すること、また表1および
図4からは、冷却速度が7℃/sec以上、より明確に
は9℃/sec以上になると、最小クリープ速度が1×
10-4%/hr以下の非常に小さい値を示す様になるこ
とが分かる。
【0013】
【表1】
【0014】即ち、図3,4からも明らかである様に、
冷却速度とRE元素固溶量および最小クリープ速度の間
には明らかな相関関係が認められ、これらの結果を総合
すると、鋳造時の冷却速度を7℃/sec以上に設定す
ることによって0.2重量%以上のRE元素の固溶量を
確保すれば、得られるMg−RE−Al合金鋳造品の高
温クリープ特性を最小クリープ速度で1×10-4℃/h
r以下の非常に優れたものにできることが確認できる。
冷却速度とRE元素固溶量および最小クリープ速度の間
には明らかな相関関係が認められ、これらの結果を総合
すると、鋳造時の冷却速度を7℃/sec以上に設定す
ることによって0.2重量%以上のRE元素の固溶量を
確保すれば、得られるMg−RE−Al合金鋳造品の高
温クリープ特性を最小クリープ速度で1×10-4℃/h
r以下の非常に優れたものにできることが確認できる。
【0015】尚、上記の様な冷却速度を得るための具体
的な手段としては、鋳造品の肉厚を極力薄くして合金溶
湯の熱容量を小さくすることにより冷却速度を高める方
法、鋳型を水冷構造としたり或は熱伝導性の高い鋳型材
料を用いる等によって冷却速度を高める方法等を採用す
ることができ、更にはロール鋳造法や水アトマイズ法な
どによって急冷を行なうことも可能であり、冷却手段に
は一切制限されない。
的な手段としては、鋳造品の肉厚を極力薄くして合金溶
湯の熱容量を小さくすることにより冷却速度を高める方
法、鋳型を水冷構造としたり或は熱伝導性の高い鋳型材
料を用いる等によって冷却速度を高める方法等を採用す
ることができ、更にはロール鋳造法や水アトマイズ法な
どによって急冷を行なうことも可能であり、冷却手段に
は一切制限されない。
【0016】また、上記の結果から考察すると、RE元
素固溶量の増大による高温クリープ特性の向上効果は、
冷却速度を7℃/sec以上、より好ましくは10℃/
sec以上とすることにより、RE元素固溶量を0.2
重量%以上、より好ましくは0.5重量%以上とするこ
とによって顕著に現われるが、冷却速度を10℃/se
c以上に高めてRE元素固溶量を1.0%程度以上に高
めても、最小クリープ速度のそれ以上の低下は殆ど見ら
れない。こうした傾向からすると、RE元素固溶量増大
による高温クリープ特性向上効果は、RE元素固溶量で
0.2〜1.0重量%を確保すれば十分に発揮させるこ
とができ、従ってこの様な条件設定を行なうことによっ
て本発明の目的を達成できることが分かる。
素固溶量の増大による高温クリープ特性の向上効果は、
冷却速度を7℃/sec以上、より好ましくは10℃/
sec以上とすることにより、RE元素固溶量を0.2
重量%以上、より好ましくは0.5重量%以上とするこ
とによって顕著に現われるが、冷却速度を10℃/se
c以上に高めてRE元素固溶量を1.0%程度以上に高
めても、最小クリープ速度のそれ以上の低下は殆ど見ら
れない。こうした傾向からすると、RE元素固溶量増大
による高温クリープ特性向上効果は、RE元素固溶量で
0.2〜1.0重量%を確保すれば十分に発揮させるこ
とができ、従ってこの様な条件設定を行なうことによっ
て本発明の目的を達成できることが分かる。
【0017】従って、本発明の目的を達成するためのR
E元素含有率は、少なくとも0.2重量%以上とすべき
であるが、RE元素の固溶量には自ずと限界があり、し
かも前述の如くRE元素固溶量が1.0%を超えてもそ
れ以上に高温クリープ特性が向上する訳ではなく、多過
ぎると例えば表2に示す如く鋳造品の伸び率が明らかに
低下傾向を示す様になるので、好ましくは5%程度以
下、より好ましくは2.5%程度以下に抑えることが望
ましい。
E元素含有率は、少なくとも0.2重量%以上とすべき
であるが、RE元素の固溶量には自ずと限界があり、し
かも前述の如くRE元素固溶量が1.0%を超えてもそ
れ以上に高温クリープ特性が向上する訳ではなく、多過
ぎると例えば表2に示す如く鋳造品の伸び率が明らかに
低下傾向を示す様になるので、好ましくは5%程度以
下、より好ましくは2.5%程度以下に抑えることが望
ましい。
【0018】
【表2】
【0019】またAlについては、前記図2にも示した
様に含有量を1重量%を超えて多量含有させてもRE元
素の固溶を阻害する効果は殆ど変わらず、その悪影響は
前述の様な冷却速度の設定によって抑えることができる
ので、Al添加による強度向上効果が有効に発揮できる
1〜10重量%程度までの含有が可能である。しかし、
下記表3からも明らかである様に、Al含有量が多過ぎ
ると、合金鋳造品の伸び率に悪影響が現われてくるの
で、好ましくは10重量%以下、より好ましくは6重量
%程度以下に抑えることが望まれる。
様に含有量を1重量%を超えて多量含有させてもRE元
素の固溶を阻害する効果は殆ど変わらず、その悪影響は
前述の様な冷却速度の設定によって抑えることができる
ので、Al添加による強度向上効果が有効に発揮できる
1〜10重量%程度までの含有が可能である。しかし、
下記表3からも明らかである様に、Al含有量が多過ぎ
ると、合金鋳造品の伸び率に悪影響が現われてくるの
で、好ましくは10重量%以下、より好ましくは6重量
%程度以下に抑えることが望まれる。
【0020】
【表3】
【0021】更に本発明では、RE元素とAlの含有に
よる耐力と高温クリープ特性の改善に加えて、適量のM
nを含有させることによって耐食性を高めることも、実
用面で非常に有効である。ちなみに表4は、Mg−2%
RE−5%Al系合金に適量のMnを添加したものにつ
いて腐食減量(塩化ナトリウム水溶液を試料に噴霧し、
腐食を加速させることにより材料の耐食性を評価する試
験、試験条件:塩濃度5%、試験温度35℃)に与える
影響を調べた結果を示したものであり、この結果からも
明らかである様に2.0重量%程度以下のMnを複合添
加すると、合金鋳造品の耐食性を有意に高めることがで
きる。但しMn含有量が多くなり過ぎると合金の伸びが
低下する(合金が脆化する)傾向が現われてくるので、
Mn含有量は2.0重量%程度以下に抑えるべきであ
る。
よる耐力と高温クリープ特性の改善に加えて、適量のM
nを含有させることによって耐食性を高めることも、実
用面で非常に有効である。ちなみに表4は、Mg−2%
RE−5%Al系合金に適量のMnを添加したものにつ
いて腐食減量(塩化ナトリウム水溶液を試料に噴霧し、
腐食を加速させることにより材料の耐食性を評価する試
験、試験条件:塩濃度5%、試験温度35℃)に与える
影響を調べた結果を示したものであり、この結果からも
明らかである様に2.0重量%程度以下のMnを複合添
加すると、合金鋳造品の耐食性を有意に高めることがで
きる。但しMn含有量が多くなり過ぎると合金の伸びが
低下する(合金が脆化する)傾向が現われてくるので、
Mn含有量は2.0重量%程度以下に抑えるべきであ
る。
【0022】
【表4】
【0023】
【発明の効果】本発明は以上の様に構成されており、合
金溶湯の冷却速度を規定することによって、Al複合添
加によるRE元素固溶量の激減を防止し、0.2重量%
以上のRE元素固溶量を確保することにより、耐力およ
び高温クリープ特性を共に高めることができ、更には適
量のMnを複合添加することによって耐食性を高めるこ
とも可能であり、強度、クリープ特性、耐食性の全ての
要求特性を満足する高性能のMg系合金鋳造品を提供し
得ることになった。
金溶湯の冷却速度を規定することによって、Al複合添
加によるRE元素固溶量の激減を防止し、0.2重量%
以上のRE元素固溶量を確保することにより、耐力およ
び高温クリープ特性を共に高めることができ、更には適
量のMnを複合添加することによって耐食性を高めるこ
とも可能であり、強度、クリープ特性、耐食性の全ての
要求特性を満足する高性能のMg系合金鋳造品を提供し
得ることになった。
【図1】Mg−2%Re合金の歪み量と時間の関係を示
すグラフである。
すグラフである。
【図2】Mg合金中のAl量がRE固溶量に与える影響
を示すグラフである。
を示すグラフである。
【図3】冷却速度がRE固溶量に与える影響を示すグラ
フである。
フである。
【図4】鋳造時の冷却速度と最小クリープ速度の関係を
示すグラフである。
示すグラフである。
Claims (2)
- 【請求項1】 希土類元素:0.2〜7重量%、とA
l:1〜10重量%を含み、残部が実質的にMgよりな
るMg系合金溶湯を、7.0℃/秒以上の速度で急冷
し、希土類元素を0.2重量%以上固溶させると共に、
応力5kgf/mm2 (at150℃)で1×10-4%
/hr以下の最小クリープ速度を得ることを特徴とする
高温クリープ特性に優れたMg系合金の製法。 - 【請求項2】 Mg系合金が、更に他の元素として2重
量%以下のMnを含有するものである請求項1に記載の
Mg系合金の製法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18862994A JPH0853722A (ja) | 1994-08-10 | 1994-08-10 | 高温クリープ強度に優れたMg系合金の製法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18862994A JPH0853722A (ja) | 1994-08-10 | 1994-08-10 | 高温クリープ強度に優れたMg系合金の製法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0853722A true JPH0853722A (ja) | 1996-02-27 |
Family
ID=16227048
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP18862994A Withdrawn JPH0853722A (ja) | 1994-08-10 | 1994-08-10 | 高温クリープ強度に優れたMg系合金の製法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0853722A (ja) |
Cited By (14)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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-
1994
- 1994-08-10 JP JP18862994A patent/JPH0853722A/ja not_active Withdrawn
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|---|---|---|---|
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