JPH0854119A - ガスタービン用の燃焼器を運転する方法 - Google Patents

ガスタービン用の燃焼器を運転する方法

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JPH0854119A
JPH0854119A JP7134599A JP13459995A JPH0854119A JP H0854119 A JPH0854119 A JP H0854119A JP 7134599 A JP7134599 A JP 7134599A JP 13459995 A JP13459995 A JP 13459995A JP H0854119 A JPH0854119 A JP H0854119A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 タービンの広範な負荷範囲にわたって放出物
に悪影響を及ぼすことなく、静かで安定した運転を実現
することのできるガスタービン用の燃焼器を運転する方
法を提供する。 【構成】 タービン10用の燃焼器14を予混合モード
で運転する方法は、燃焼器14を横切る方向に非対称な
燃料パターンを生成するように、対称に環状配列された
燃料ノズル32を通して燃料を流す工程を含んでいる。
各ノズル32は、空気スワラ50を含んでおり、燃料は
スワラ50の両側の軸線方向に離れた位置で噴射され
る。拡散モードと予混合モードとの移行前の拡散モード
の運転中及び移行中に非対称な燃料流れが生成される。
フルパワー近くでは、予混合モードで動作している燃料
ノズルの間で燃料は均等に供給される。非対称な燃料流
れによって、燃焼器14を安定化すると共に大きな燃焼
騒音を防止し、又、燃料の軸線方向段切り換えによっ
て、予混合モードの運転中の放出物を低減させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、気体及び液体燃料が供
給されるタービンに関し、特に、予混合モードの動作状
態にある多数のノズルを有しているタービン用の燃焼器
を運転する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】タービンは一般に、圧縮機セクション
と、1つ以上の燃焼器と、燃料噴射システムと、タービ
ン・セクションとを含んでいる。典型的には、圧縮機セ
クションは入口空気を加圧し、次にこの圧縮空気は順方
向又は反対方向に燃焼器へ送られ、そこで圧縮空気は、
燃焼器を冷却すると共に燃焼過程に空気を供給するため
に用いられる。多重燃焼器タービンでは、複数の燃焼器
が通常、タービンの周りに環状に配列されており、移行
ダクトが各燃焼器の出口端をタービン・セクションの入
口端に連結して、燃焼過程からの高熱燃焼生成物をター
ビンに送る。
【0003】NOx放出物及びCO放出物のような放出
物(エミッション)を減少させる努力を続けた結果とし
て、燃焼器の設計では様々な開発が行われている。過去
には、例えば米国特許番号第4292801号及び同第
4982570号に記載されているような二段燃焼器が
設計された。更に、本出願人に譲渡された米国特許番号
第5259184号には、単段、即ち単一燃焼室又は燃
焼区域の二重モード(拡散及び予混合モード)燃焼器が
開示されており、この燃焼器は、低いタービン負荷では
拡散モードで、高いタービン負荷では予混合モードで動
作する。この燃焼器では、複数のノズルが燃焼器の軸線
の周りに環状に配列されている。各ノズルは、拡散燃料
セクション又は管を含んでいるので、拡散燃料をノズル
の下流の燃焼区域に供給することができ、又、専用の予
混合セクション又は管を含んでいるので、予混合モード
で、単一燃焼区域で燃焼させる前に燃料を空気と予混合
することができる。更に具体的には、上述の特許には、
環状に配列された拡散/予混合燃料ノズルが開示されて
おり、この燃料ノズルは、燃焼器端部カバー・アセンブ
リに装着されており、ノズル内の同心環状通路を通して
燃料をノズルチップ及びチップの上流のスワラに供給
し、拡散及び予混合モードの燃料流れをそれぞれ与え
る。
【0004】しかしながら、拡散モードから予混合モー
ドへの移行期に、燃焼器は不安定になる傾向を示し、大
きな振幅の燃焼騒音を発生することを見出した。その
上、タービンの運転サイクルによる必要に応じて燃焼器
への空気流と燃料流とを変化させるにつれて、燃焼器の
安定性と騒音レベルとが悪影響を受けるおそれがある。
燃焼器の安定性が不十分であると、結果として燃焼器の
ターンダウンが制限される。燃焼器の騒音レベルが受け
入れられないほど高いと、結果として燃焼器の構造要素
の早期摩耗又は高サイクル疲労亀裂が生じる。ドライ低
NOx燃焼器を設計するためには、NOx放出量、CO
放出量、燃焼動力学及び燃焼安定性が、空気力学的観点
から考慮しなければならない因子である。燃焼過程の性
質から、これらの因子は相互に依存する。
【0005】前掲の米国特許番号第5259184号に
開示された燃焼器の設計では、拡散モードから予混合モ
ードへの燃料切り換え(トランスファ)を同時に行う。
即ち、燃料をすべての拡散ノズルから同時にすべての予
混合ノズルに切り換える。このために、燃料を拡散供給
マニホールドから予混合供給マニホールドに向け直すだ
けで、燃料切り換えを行う。燃料ノズル端部カバーの内
部を、5つの予混合ノズルのうち4つの予混合ノズルへ
の内部マニホールドに燃料を供給する燃料供給フランジ
と、5番目の予混合ノズルへの内部マニホールドに燃料
を供給する燃料供給フランジとで分岐しているが、この
マニホールド配置は、予混合モードで動作している間の
発電機トリップ事故に対処するためにのみ設けられてい
る。すべての予混合ノズルは、等しい流量の燃料を燃焼
器に流すようになっている。従って、燃焼安定性と燃焼
動力学とから、この単段型燃焼器を使用する上で、特に
拡散モードから予混合モードへの移行期に困難が生じて
いる。
【0006】これらの問題を克服するために、本出願人
により本出願と同日に出願された特許出願(整理番号W
400)(米国特許出願番号第08/258112号)
に記載されているように、拡散モードから予混合モード
への移行期の燃料供給、及び予混合モードでの定常状態
動作中の燃料供給を段切り換え(ステージング)してい
る。即ち、ノズルを通る燃料の流れの制御を変化させ
て、拡散モードの運転から予混合モードの運転への移行
期の間に、及び予混合モードの運転の一部の間に、燃焼
器に非対称な燃料流れを与える。上述の出願の発明で
は、移行の開始時に、5つの予混合ノズルのうち1つの
ノズルを作動させて予混合燃料を単一燃焼区域に流す一
方、残りの4つのノズルは拡散モードでの動作を続け
る。従って、5番目のノズルによって燃焼区域に供給さ
れる燃料の全燃料に対する割合は、拡散ノズルのいずれ
か1つによって供給される燃料の全燃料に対する割合よ
りも大きく、こうして、燃焼器を横切る非対称な燃料装
填を実現する。負荷がそれよりも高いときには、拡散マ
ニホールドからの燃料を停止し、燃料を予混合マニホー
ルドから残りの4つの予混合ノズルに供給する。この移
行期に、5番目のノズルの燃料/空気比は残りの4つの
予混合ノズルのいずれよりも高い。従って、5番目のノ
ズルは、リッチ(濃厚)且つ安定になり、残りの4つの
ノズルを安定化する。全負荷時には、予混合モードでの
種々のノズル間での燃料分割は均等である。従って、移
行期、及び全負荷未満での予混合運転中に、ノズルに不
均等に燃料を供給することにより、燃焼器を横切る燃料
のアンバランスの結果として、過酷な燃焼動力学、即ち
大きな音響ノイズと共鳴とを防止する。
【0007】しかしながら、燃焼器のノズル間で燃料/
空気比を変化させることによって、NOx放出量及びC
O放出量が増加する傾向があることを見出した。燃焼器
の軸線の周りのノズルの環状配列において、予混合ノズ
ルのすべてに供給する燃料の量が等しいか又はほぼ等し
いときに、即ち、全数のノズルに対する1つのノズルの
割合(%)に対応する全燃料に対する割合(%)の燃料
を各ノズルに供給するときに、放出物レベルが最も低く
なることが明らかである。燃焼器のノズルへの不均等な
燃料供給を行うことにより達成される動的圧力レベルの
低下が、負荷範囲の種々の部分でのNOx放出量及び/
又はCO放出量の増加により相殺されることを見出し
た。従って、燃焼器のノズルに非対称な燃料供給を行う
ことにより動的圧力レベルは低くなるが、それは、予混
合モードでの運転において放出物が増加するという犠牲
を払って実現している。
【0008】
【発明の概要】本発明によれば、燃焼器を横切る燃料を
非対称に段切り換え(ステージング)するのに加えて、
燃料を軸線方向にも段切り換え(ステージング)して、
排気性能に悪影響を与えることなく、又、火炎安定性を
低減することによる燃焼器の運転範囲を狭めることな
く、低い動的圧力レベルを達成する。このことを達成す
るために、前掲の特許出願で開示した非対称な燃料供給
を維持する。その上で、予混合モードの運転中に、全燃
料の一部を全ノズルのうちの数本又はすべてにスワラの
上流の位置で供給する。この燃料の再分配を、燃焼器に
流れる全燃料流れを変化させることなく達成する。例え
ば、スワラの上流側に各ノズルから放射状に突出してい
る複数の半径方向ペグを設けることにより、軸線方向上
流の燃料噴射を行うことができる。又は、ノズル端部カ
バーから前方ケーシング・プレナムに延在しているペグ
から、又はケーシング外壁を通して燃料供給を受けるペ
グから、燃料を噴射することができる。
【0009】上流燃料の量は、その全燃料に対する割合
を固定しても可変としてもよい。上流燃料を他のマニホ
ールドを通して供給することにより、他の制御弁を用い
ることで全燃料に基づく上流燃料の割合を変化させるこ
とができる。上流燃料が4つの予混合ノズル及び/又は
1つの予混合ノズルと共通のマニホールドを共有する場
合、上流燃料の流れは、これらのマニホールド内の燃料
流れに対して固定した割合となる。共通マニホールド上
の下流燃料噴射ペグに対する上流燃料噴射ペグの有効面
積を適切に設定することにより、上述の割合を固定す
る。いずれの方法でも、4つの予混合ノズルと1つの予
混合ノズルとの間での全燃料の分割を独立に制御するこ
とができる。更に、上流燃料を5つのノズルのすべてに
均等に供給するか、又は1つの予混合ノズルと4つの予
混合ノズルとの間で不均等に分割してもよい。いずれの
場合にも、下流ペグを通して供給する燃料の分割を同時
に調節することにより、1つの予混合ノズルと4つの予
混合ノズルとの間での全燃料の分割を、やはり別々に制
御することができる。
【0010】本発明による好適な実施例では、予混合モ
ードでの運転中に、ガスタービンの燃焼器にその燃焼器
に沿った軸線方向に離れた複数の位置で燃料を流す工程
と、燃焼器を横切る燃料の非対称な流れを生成するよう
に下流の燃焼区域への燃料の流れを可変制御する工程と
を含んでいるガスタービン用の燃焼器を運転する方法が
提供される。
【0011】本発明による他の好適な実施例では、燃焼
器の周りに環状に配列された複数の燃料ノズルと、各ノ
ズルの周りに設けられており、燃焼器を通過する空気を
旋回させるスワラとを有しているガスタービン用の燃焼
器を予混合運転モードで運転する方法であって、燃焼器
に沿った軸線方向に離れた複数の位置で且つスワラの軸
線方向両側から、ノズルの下流の燃焼区域に燃料を流す
工程と、燃焼区域に燃焼器を横切る燃料の非対称な流れ
を与える工程とを含んでいるガスタービン用の燃焼器を
予混合運転モードで運転する方法が提供される。
【0012】本発明による他の好適な実施例では、複数
のノズルを有しているガスタービン用の燃焼器を予混合
モードで運転する方法であって、複数のノズルのうちの
少なくとも数本を通して且つ燃焼器に沿った軸線方向に
離れた複数の位置で、燃料を燃焼器に流す工程を含んで
いるガスタービン用の燃焼器を予混合モードで運転する
方法が提供される。
【0013】従って、本発明の主要な目的は、タービン
用の燃焼器において、予混合モードでの運転で、タービ
ンの広範な負荷範囲にわたって、放出物に悪影響を及ぼ
すことなく、静かで安定した運転となるように燃焼器の
燃料ノズルへの燃料を段切り換え(ステージング)する
方法を提供することにある。
【0014】
【実施例】図1において、ガスタービン10は、圧縮機
12(一部のみを図示)と、複数の燃焼器14(1つの
みを図示)と、タービン(図面では単一のブレード16
で代表させている)とを含んでいる。特に図示していな
いが、タービンは共通軸線に沿って、圧縮機12に駆動
連結されている。圧縮機12は入口空気を加圧し、次い
でその圧縮空気を方向転換させて燃焼器14に流し、こ
うして圧縮空気を用いて燃焼器14を冷却すると共に、
燃焼過程に空気を供給する。
【0015】前述したように、ガスタービンは、ガスタ
ービンの周囲に配置されている複数の燃焼器14を含ん
でいる。二重壁移行ダクト18が各燃焼器の出口端をタ
ービンの入口端に連結しており、高熱の燃焼生成物をタ
ービンに送り出す。クロス・ファイア管22(1つのみ
を図示)と組み合わされたスパーク・プラグ20によっ
て、通常の態様で種々の燃焼器14での点火を行う。
【0016】各燃焼器14は、実質的に円筒形の燃焼器
ケーシング24を含んでいる。燃焼器ケーシング24
は、開口した前端の位置でタービン・ケーシング26に
ボルト28によって固定されている。燃焼器ケーシング
24の後端は、端部カバー・アセンブリ30によって閉
じられている。端部カバー・アセンブリ30は、後で詳
しく説明するように気体、液体燃料及び空気(そして、
所望により水)を燃焼器14に供給するための通常の供
給管、マニホールド及び関連した弁等を含んでいる。端
部カバー・アセンブリ30は、複数(例えば、5つ)の
燃料ノズル・アセンブリ32(便宜上、1つのみを図
示)を受け入れており、これらの燃料ノズル・アセンブ
リは、燃焼器14の長さ方向軸線の周りに対称に円形配
列を成して設けられている(図5を参照)。
【0017】燃焼器ケーシング24内には、実質的に円
筒形の流れスリーブ34が実質的に同心関係にて装着さ
れている。流れスリーブ34の前端は、二重壁移行ダク
ト18の外壁36に連結されている。流れスリーブ34
の後端は半径方向フランジ35によって、燃焼器ケーシ
ング24の前方部分と後方部分を接合している突き合わ
せ継手37の位置で、燃焼器ケーシング24に連結され
ている。
【0018】流れスリーブ34内には、燃焼ライナ38
が同心に配設されている。燃焼ライナ38の前端は、移
行ダクト18の内壁40に連結されている。燃焼ライナ
38の後端は、燃焼ライナ・キャップ・アセンブリ42
によって支持されており、一方、燃焼ライナ・キャップ
・アセンブリ42は、複数の支柱39及び関連した装着
用フランジ・アセンブリ41によって燃焼器ケーシング
24内に支持されている(これは図5に明示されてい
る。)。移行ダクト18の外壁36、及び燃焼器ケーシ
ング24をタービン・ケーシング26にボルト28によ
ってボルト締めしている位置の前方に延在している流れ
スリーブ34の部分には、それぞれの外周面にわたって
配列した透孔(アパーチャ)44が形成されており、こ
れにより空気が、(図1に流れ矢印で示すように)圧縮
機12からこれらの透孔44を通って、流れスリーブ3
4とライナ38との間の環状空間内へ、燃焼器14の上
流端又は後端に向かって反対方向に流れる。
【0019】燃焼ライナ・キャップ・アセンブリ42
は、各燃料ノズル・アセンブリ32当たり1つずつの複
数の予混合管46を支持している。具体的には、各予混
合管46は、その前端及び後端で前部プレート47及び
後部プレート49によって燃焼ライナ・キャップ・アセ
ンブリ42内に支持されており、前部プレート47及び
後部プレート49の各々には、端部の開口した予混合管
46と心合わせされた開口が設けられている。この配置
は図5に明示されており、開口43が前部プレート47
に設けられていることがわかる。前部プレート47(所
定の配列の冷却孔が設けられた衝突板)をシールド板4
5によって燃焼器火炎の熱輻射から遮蔽することがよ
い。
【0020】後部プレート49には、後方に延在してい
る複数の浮遊カラー48(各予混合管46について1
つ)が、後部プレート49の開口と実質的に心合わせ関
係に配列されて装着されている。浮遊カラー48の各々
は、空気スワラ50を包囲関係で燃料ノズル・アセンブ
リ32の半径方向最外側の管に支持している。これらの
要素は、空気が以下の順路で流れるように構成されてい
る。ライナ38と流れスリーブ34との間の環状空間に
流れる空気は、再度反対方向に(端部キャップ・アセン
ブリ30とスリーブ・キャップ・アセンブリ42との間
で)燃焼器14の後端に押し込まれ、次いで、スワラ5
0及び予混合管46に流れ、その後、予混合管46の下
流のライナ38内の燃焼区域に入る。
【0021】ここで図2、図3及び図4に移ると、各燃
料ノズル・アセンブリ32は、後方供給部52と、前方
送り出し部54とを含んでいる。後方供給部52は、液
体燃料、噴霧用空気、拡散気体燃料及び予混合気体燃料
を受け取る複数の入口を有していると共に、後述するよ
うに、これらの流体の各々を前方送り出し部54内の対
応する通路に供給する適当な連結通路を有している。
【0022】燃料ノズル・アセンブリ32の前方送り出
し部54は、一連の同心管56及び58から構成されて
いる。管56及び58は、配管64によって通路60に
連結されている入口62から予混合気体燃料を受け取る
予混合気体通路60を画定している。予混合気体通路6
0は、複数の(例えば、11個の)放射状燃料インジェ
クタ(ペグ)66とも連通している。燃料インジェクタ
66の各々には、予混合管46内に配置されている予混
合区域69に気体燃料を排出するための複数の燃料噴射
ポート又は孔68が設けられている。噴射された燃料
は、圧縮機12から反対方向に流れてきた空気と混ざり
合って、放射状インジェクタ66の上流で燃料ノズル・
アセンブリ32を取り囲んでいる環状スワラ50によっ
て渦流とされる。
【0023】予混合通路60は、燃料ノズル・アセンブ
リ32の前端又は吐き出し端でO(オー)リング72に
よって密封されているので(図3)、予混合燃料は放射
状燃料インジェクタ66を通してしか外に出ることがで
きない。次に隣接する通路74は、同心管58と同心管
76との間に形成されており、燃料ノズル・アセンブリ
32の最前端のオリフィス78を通して拡散気体を燃焼
器の燃焼区域70に供給する。ノズルの最前端又は吐き
出し端は、予混合管46内に位置しているが、その前端
に比較的近接している。拡散気体通路74は入口80か
ら配管82を通して拡散気体を受け取る。
【0024】第3の通路84は、同心管76と同心管8
6との間に画定されており、噴霧用空気をオリフィス8
8を通して燃焼器の燃焼区域70に供給し、ここで噴霧
用空気は、オリフィス78から出てくる拡散燃料と混ざ
り合う。噴霧用空気は入口90から配管92を通して通
路84に供給される。燃料ノズル・アセンブリ32には
又、当業者に理解され得る態様でNOxの低減を達成す
るために、(所望に応じて)水を燃焼区域70に供給す
る通路94が設けられている。水通路94は、管86
と、隣接した同心管96との間に画定されている。水
は、噴霧用空気オリフィス88より半径方向内側のオリ
フィス98を通してノズルから出る。
【0025】燃料インジェクタ・ノズルを形成している
一連の同心管のうち最も内側の管である管96自身は、
液体燃料用の中心通路100を形成している。液体燃料
は入口102から通路100に入る。液体燃料は、ノズ
ルの中心の吐き出しオリフィス104を通してノズルか
ら外に出る。当業者には理解され得るように、液体燃料
供給機構は、バックアップ・システムとして設けられて
おり、そしてタービンが平常の気体燃料モードにあると
きには、通路100を通常、圧縮機吐き出し空気でパー
ジする。
【0026】図1及び図2を参照すると、本発明によれ
ば、各ノズルごとに、スワラ50の上流に半径方向に延
在している複数の燃料インジェクタ(ペグ)105が円
周方向に間隔をあけて設けられている。図2に示すよう
に、ペグ105は、各ノズルの外側管56の周りのマニ
ホールド106と連通している。その結果、予混合燃料
をマニホールド106に供給し、圧縮機からの空気の逆
流中に噴射し、こうして予混合燃料が空気と共にスワラ
を通り、下流のインジェクタ66を通過して流れるよう
にする。このようにして、予混合燃料の噴射位置として
軸線方向に離れた2つの位置、即ちスワラ50の上流と
下流との位置が得られる。
【0027】上述したノズルの動作を簡単に説明する
と、拡散モードの運転時には、拡散気体燃料を入口8
0、配管82及び通路74を通して供給し、オリフィス
78を介して燃焼区域70に吐き出し、そこで拡散気体
燃料を噴霧用空気と混合し、スパーク・プラグ20によ
って点火して、ライナ38内の燃焼区域70で燃焼させ
る。負荷がもっと大きい場合には、予混合気体燃料を入
口62及び配管64から通路60に供給し、下流の放射
状インジェクタ66のオリフィス68を通して吐き出
す。予混合燃料は、スワラ50を通して予混合管46に
入ってくる空気と混ざり合い、得られた混合気は、拡散
モードの運転時から予め存在する火炎によって、ライナ
38内の燃焼区域70で点火される。予混合運転中、拡
散通路74への燃料は停止されるが、予混合運転中に
は、予混合燃料をマニホールド106に供給して、スワ
ラ50の上流の半径方向に突出しているペグ105を通
して流す。従って、放射状ペグ105を通して圧縮機か
らの空気流に入る燃料流れは、スワラ50を通過して流
れ、ペグ66から空気流中に噴射された予混合燃料と一
緒になる。その結果、ペグ66及び105は、燃焼器へ
の燃料流れを軸線方向に離れた位置で段切り換え供給
(ステージング)する。
【0028】前述したように、予混合モードの運転中
に、不安定性と高振幅燃焼ノイズとを生じる傾向が発現
する。本発明は、以下に説明する態様で、燃料ノズルへ
の燃料を段切り換え(ステージング)して、上述の傾向
を抑制するか又はなくし、そして、放出物に悪影響を生
じることなく、従来可能と考えられていたものよりも広
いタービンの負荷範囲にわたって予混合モードでの運転
を可能にする。
【0029】ここで図6に移ると、種々のノズル32の
拡散燃料入口通路80に拡散燃料を供給する拡散燃料マ
ニホールド110が線図的に図示されている。弁112
をマニホールド110に配置して、マニホールド110
からノズルへの燃料の供給を開閉することができる。更
に、弁114を1つ以上の拡散燃料ノズルへの拡散燃料
ラインに配設することができる。図6には更に、予混合
燃料を数本のノズルに供給するための第1の下流予混合
マニホールド116と、燃料を残りの1つ以上のノズル
に供給する第2の下流予混合マニホールド118とが示
されている。第1及び第2の下流予混合マニホールド1
16及び118は、弁120及び122をそれぞれ有し
ており、これらの弁は、燃料を連結されたノズルに供給
する開位置と燃料をノズルに供給しない閉位置との間で
移動することができる。個別の弁を所望に応じて個別の
供給ラインに配置することができる。尚、マニホールド
弁及び燃料供給ラインに配設された弁はいずれも、通常
の態様で操作される。第1の上流予混合燃料マニホール
ド130が設けられており、予混合燃料を4つのノズル
の各々にそれらのノズルの周りのマニホールド106を
介して供給する。第1の上流予混合燃料マニホールド1
30は、マニホールド130からノズルへの燃料の供給
を開閉する弁132の制御の下にある。第2の上流予混
合燃料マニホールド134が設けられており、予混合燃
料を5番目の予混合ノズルにそのノズルの周りのマニホ
ールド106を介して供給する。第2の上流予混合燃料
マニホールド134に弁136が配設されており、マニ
ホールド134から5番目のノズルへの燃料の供給を開
閉する。
【0030】燃焼器の動作中に燃料の段切り換え(ステ
ージング)を行うために、始動時に、弁112を開いて
マニホールド110からの拡散燃料を、ノズル32の各
々に供給するか、又は例えば、弁114を閉じることに
より若しくは1つ以上のノズルへの拡散燃料供給ライン
を完全に除外することにより、全部よりも少ない数のノ
ズルに供給する。今、すべてのノズル又は全部よりも少
ない数のノズルに拡散燃料を供給した状態で、タービン
燃焼器が拡散モードで動作しているので、タービンに負
荷を掛ける。好適な運転形態では、図示のように、拡散
燃料を5つのノズルのうち4つのノズルのみに供給し、
5番目のノズルを拡散燃料マニホールドから完全に切り
離し、始動時に5番目のノズルには空気のみを供給す
る。負荷を掛けるにつれて、例えばフルパワーの30%
〜50%の範囲内で負荷を掛けるにつれて、燃焼器は、
前掲の本出願人による特許出願(整理番号W400)
(米国特許出願番号第08/258112号)に記載さ
れた態様で、拡散モードでの動作から予混合モードでの
動作に移行する。
【0031】予混合モードでの動作が確立されたら、燃
料の一部を第1の下流予混合マニホールド116から第
1の上流予混合マニホールド130に、又、第2の下流
予混合マニホールド118から第2の上流予混合マニホ
ールド134に切り換える調節を、弁120、132、
122及び136の位置をそれぞれ適切に決めることに
よって開始する。好適な実施例では、第1及び第2の上
流予混合マニホールド130及び134を組み合わせ
て、5つのノズル32のすべてに対称的に且つ同時に燃
料を供給する単一の予混合マニホールドとする。
【0032】更に、全負荷近く、即ち90%では、予混
合ノズルの間での燃料分割を調節して実質的に等しい燃
料流れを各予混合ノズルに与えるが、上流予混合インジ
ェクタ105を通しての燃料流れの割合を下流インジェ
クタ66への全燃料流れの割合よりも著しく小さくす
る。従って、燃焼器に対する燃料分割を変化させること
ができるので、低NOx及びCO排気性能となるよう設
計された、望ましい安定性と燃焼動力学特性とを呈する
予混合ノズルを利用することが可能になる。
【0033】上述した動作において、軸線方向に離間し
たインジェクタの各組に対して同様のシステムを用いる
ことにより、上流インジェクタへの燃料の供給は下流イ
ンジェクタへの燃料の供給に追随する。もちろん、4つ
の上流予混合ノズルと1つの上流予混合ノズルとに共通
の1つのマニホールドを用いることができ、これにより
燃料流れは、下流マニホールドへの燃料流れに対して固
定した割合となる。この割合(%)は、弁によって燃料
流れを変化させるのではなくて、共通なマニホールド上
の下流燃料噴射ペグに対する上流燃料噴射ペグの有効面
積を適切に設定することにより固定される。別々の上流
燃料マニホールドを有している上述した配置において、
上流燃料の全燃料に対する割合(%)を固定としても可
変としてもよい。又は、上流燃料を5つのノズルのすべ
てに均等に供給するか、又は1つの予混合ノズルと4つ
の予混合ノズルとの間で不均等に分割してもよい。いず
れの場合でも、下流ペグを通して供給する燃料の分割を
同時に調節することによって、1つのノズルと4つのノ
ズルとの間での全燃料の分割を別々に制御することがで
きる。更に他の代替案では、上流予混合燃料を単一マニ
ホールドを通して5つのノズルのすべてに均等に配布す
ることができる。従って、その単一マニホールドは、各
ノズルを包囲しているマニホールド106に燃料を供給
し、独立に制御された燃料供給部を有していることにな
るので、上流燃料対全燃料の比は可変となる。従って、
上流燃料流れを増加させるにつれて、1つの予混合ノズ
ル及び4つの予混合ノズルへの下流燃料流れを等しい割
合で削減して、1つのノズルと4つのノズルとの間に一
定の燃料分割を維持することができる。
【0034】本発明は、その動作理論によって限定され
るものではないが、燃料の軸線方向段切り換え(ステー
ジング)の背後にある理論を論述して、放出物(エミッ
ション)に悪影響を与えることなく動圧力レベルを低減
させることを説明するための一助とする。燃焼器が低排
気モードにあり、予混合モードの燃料のすべてを共通な
軸線方向平面にあるインジェクタによって供給すると仮
定すると、動的圧力振動は火炎区域から上流に移動す
る。これらの音響振動が1つの軸線方向位置にある主燃
料噴射ペグの平面を横断すると、パルスを発生させ、こ
のパルスは、燃料及び空気流の状態を変え、下流の火炎
区域に擾乱を生じさせる。更に詳しくは、主燃料噴射ペ
グでの摂動が下流に伝播し、これが火炎区域に大きな又
は小さな燃料/空気揺らぎの波を生成する。下流燃料噴
射平面の上流に予混合燃料噴射用の追加の軸線方向平面
を設けることにより、圧力振動を、圧力振動波間の干渉
によって減衰させる。
【0035】以上、本発明を現在のところ最も実用的且
つ好適と考えられる実施例について説明したが、本発明
は、開示した実施例に限定されず、本発明の要旨の範囲
内に含まれる種々の変更及び均等構成を包含する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好適な実施例によるタービンの燃焼器
の1つを示す断面図である。
【図2】上述の燃焼器の燃料噴射ノズルの断面図であ
る。
【図3】ノズルの前方端の拡大断面図である。
【図4】ノズルを前方から見た図である。
【図5】燃焼ライナ・キャップ・アセンブリを前方から
見た図である。
【図6】予混合燃料供給マニホールド及び拡散燃料供給
マニホールドと組み合わせたノズルの配置を示す説明図
である。
【符号の説明】
10 ガスタービン 14 燃焼器 32 燃料ノズル・アセンブリ 46 予混合管 50 スワラ 66 下流インジェクタ 105 上流インジェクタ 106 マニホールド

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガスタービン用の燃焼器を運転する方法
    であって、 予混合モードでの運転中に、前記燃焼器に該燃焼器に沿
    った軸線方向に離れた複数の位置で燃料を流す工程と、 前記燃焼器を横切る燃料の非対称な流れを生成するよう
    に、下流の燃焼区域への燃料の流れを可変制御する工程
    とを備えたガスタービンの燃焼器の運転方法。
  2. 【請求項2】 拡散モードでの運転中に燃料の非対称な
    流れを生成する工程を更に含んでいる請求項1に記載の
    方法。
  3. 【請求項3】 拡散流れモードでの運転と予混合モード
    での運転との間の移行期に燃料の非対称な流れを生成す
    る工程を更に含んでいる請求項1に記載の方法。
  4. 【請求項4】 ガスタービン用の燃焼器を運転する方法
    であって、前記燃焼器は、該燃焼器の軸線の周りに環状
    に配列された複数の燃料ノズルと、該ノズルの各々の周
    りに設けられており、前記燃焼器を通過する空気に渦を
    与えるスワラとを有しており、 予混合モードでの運転中に、前記ノズルの下流の燃焼区
    域に前記スワラの軸線方向両側から燃料を流す工程と、 前記燃焼区域に前記燃焼器を横切る燃料の非対称な流れ
    を生成する工程とを備えたガスタービン用の燃焼器を運
    転する方法。
  5. 【請求項5】 拡散モードでの運転中、及び拡散モード
    での運転と予混合モードでの運転との間の移行期の両方
    で燃料の非対称な流れを生成する工程を更に含んでいる
    請求項4に記載の方法。
  6. 【請求項6】 拡散モードでの運転と予混合モードでの
    運転との間の移行期、及び予混合モードでの運転中の両
    方で燃料の非対称な流れを生成する工程を更に含んでい
    る請求項4に記載の方法。
  7. 【請求項7】 ガスタービン用の燃焼器を運転する方法
    であって、前記燃焼器は、複数のノズルを有しており、 拡散モードで動作している前記複数のノズルのうち少な
    くとも数本のノズルを通して燃料を該ノズルの下流の単
    一燃焼区域に流す工程と、 拡散モードでの運転から予混合モードでの運転への移行
    期に、予混合モードで動作している前記複数のノズルの
    うち少なくとも1つのノズルを通して燃料を前記燃焼区
    域に流し、この際に前記拡散モードで動作している前記
    数本のノズルを維持する工程と、 予混合モードでの運転中に前記燃焼器に該燃焼器に沿っ
    た軸線方向に離れた複数の位置で燃料を流す工程とを備
    えたガスタービン用の燃焼器を運転する方法。
  8. 【請求項8】 前記ノズルは、前記燃焼器の軸線の周り
    に環状に配列されており、 前記燃焼器を横切る燃料の非対称な流れを前記ノズルの
    下流の燃焼区域に生成するように、前記ノズルを通る燃
    料の流れを可変制御する工程と、 前記燃焼区域の上流にスワラを設けて前記燃焼器に流れ
    る空気を旋回させる工程と、 燃料を前記燃焼器内に前記スワラの上流及び下流の軸線
    方向位置で噴射する工程とを更に含んでいる請求項7に
    記載の方法。
  9. 【請求項9】 前記移行期の後に、すべてのノズルを予
    混合モードで動作させる工程を含んでいる請求項7に記
    載の方法。
  10. 【請求項10】 前記ノズルは、前記燃焼器の軸線の周
    りに環状に配列されており、 前記移行期の後に、すべてのノズルを予混合モードで動
    作させる工程と、 前記すべてのノズルが予混合モードで動作している間
    に、前記燃焼器を横切る燃料の非対称な流れを生成する
    ように該すべてのノズルを通る燃料の流れを可変制御す
    る工程とを更に含んでいる請求項7に記載の方法。
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