JPH0855682A - 照明装置 - Google Patents

照明装置

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JPH0855682A
JPH0855682A JP6190817A JP19081794A JPH0855682A JP H0855682 A JPH0855682 A JP H0855682A JP 6190817 A JP6190817 A JP 6190817A JP 19081794 A JP19081794 A JP 19081794A JP H0855682 A JPH0855682 A JP H0855682A
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勝己 佐藤
Koji Saeki
浩司 佐伯
Shigenobu Tajima
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    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
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  • Circuit Arrangements For Discharge Lamps (AREA)
  • Discharge-Lamp Control Circuits And Pulse- Feed Circuits (AREA)
  • Circuit Arrangement For Electric Light Sources In General (AREA)
  • Selective Calling Equipment (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】簡単な構成にてコストアップを伴わずにリモコ
ン信号の到達性能を改善した照明装置を提供する。 【構成】照明装置は、複数の放電ランプ1a,1bをそ
れぞれ別個のインバータ回路2a,2bにより点灯させ
ている。また、照明装置は、外部から送信されるリモコ
ン信号を受信し、各インバータ回路2a,2bを制御す
るリモコン受信制御回路3を備えている。ここで、各イ
ンバータ回路2a,2bの動作周波数f1,f2 は、動
作周波数の差分Δfだけずれて存在する光ノイズがリモ
コン信号の赤外線搬送波の周波数と重ならないように設
定してある。これにより、放電ランプ1a,1bから発
せられる光ノイズによる影響を減少させ、リモコン信号
の到達性能の改善を図ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数の放電ランプをそ
れぞれインバータ部から供給される高周波電力により点
灯させ、外部から赤外線により送信されてくるリモート
コントロール信号を受信し、受信したリモートコントロ
ール信号に基づいて放電ランプの点灯・消灯・調光制御
が行われる照明装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、複数の放電ランプと、各放電ラン
プへ個別に高周波電力を供給する複数のインバータ部
と、外部から送信されてくる赤外線によるリモートコン
トロール信号を受信するリモコン信号受信部と、リモコ
ン信号受信部にて受信したリモートコントロール信号に
基づいて複数のインバータ部を制御し各放電ランプの点
灯・消灯及び調光を行う制御部とを備えた照明装置の一
例として、図1に示すようなものがある。この照明装置
は、2つの放電ランプ1a,1bと、交流電源ACから
供給される交流電力を高周波電力に変換して各放電ラン
プ1a,1bに供給するインバータ回路2a,2bと、
図示しないリモコン送信器から赤外線により送信されて
くるリモートコントロール信号(以下、リモコン信号と
略す)を受信するリモコン信号受信部及び受信したリモ
コン信号に基づいてインバータ回路2a,2bを制御す
る制御部とを兼ねるリモコン受信制御回路3とを備えて
おり、2つの放電ランプ1a,1bを各々個別のインバ
ータ回路2a,2bにより高周波点灯させるものであ
る。また、外部から赤外線により送信されてくるリモコ
ン信号を受信し、リモコン受信制御回路3において受信
したリモコン信号に応じて放電ランプ1a,1bが点滅
制御されるようになっている。
【0003】上記のような照明装置は、インバータ点灯
による明るさのアップ、省エネルギー化及び低騒音とい
うような種々の特徴を有するだけでなく、リモコン送信
器により使用者の手元で簡単に照明の点滅制御を行うこ
とができるという利便性により、年々普及しつつある。
また、上記のように複数の放電ランプ1a,1bに対し
て個別にインバータ回路2a,2bを設けることによ
り、例えば、一方の放電ランプ1aが寿命末期等の原因
により不点灯となっても、他方の放電ランプ1bは何等
影響を受けずにインバータ回路2bによって点灯させる
ことができるから、照明装置全体が不点灯になることが
無いという特徴を有している。
【0004】ところが、上記構成の照明装置おいては、
放電ランプ1a,1bの点灯中に放電ランプ1a,1b
(例えば蛍光ランプ)から放射される光ノイズにより、
リモコン信号を伝播している赤外線搬送波が影響を受
け、リモコン信号の到達距離が短くなって、例えば一般
住宅のリビングのように比較的広い部屋において使用す
る場合に、照明装置とリモコン送信器との距離が離れて
いると上記光ノイズによって照明装置の側でリモコン信
号を受信しにくくなることがある。
【0005】ここで、上記光ノイズには主に2つの要因
が含まれていると考えられる。その第1の要因は、放電
ランプ1a,1bが点灯したときに発生する近赤外線ス
ペクトルである。つまり、リモコン信号はリモコン送信
器に設けられた発光ダイオードから送出される赤外線に
より伝播されているが、この発光ダイオードには、主に
発光波長が940〜950〔nm〕のものが使用されて
いる。一方、放電ランプ1a,1bを蛍光ランプとした
場合、放電ランプ1a,1b内に封入されているアルゴ
ンガスからの放射の波長(920〔nm〕付近及び96
0〔nm〕付近)と、水銀からの放射の波長(1013
〔nm〕)の光が発生し、前者の波長の光は放電ランプ
1a,1bの点灯初期あるいは低温時に強く、後者の波
長の光は安定点灯中に強く現れる。なお、図13に蛍光
ランプの場合の近赤外線スペクトルの代表的な例を示
す。すなわち、リモコン送信器に使用される発光ダイオ
ードの波長と、上記放電ランプ1a,1bからの近赤外
線領域の光の波長とが接近しているために、リモコン信
号を伝播する赤外線搬送波が上記波長の光の影響を受け
てリモコン信号を受信しにくくしていると考えられる。
【0006】また、第2の要因としては、放電ランプ1
a,1bを点灯させるインバータ回路2a,2bの動作
周波数との関係がある。すなわち、リモコンを用いた機
器とインバータ照明を行う照明装置との相互干渉による
リモコン不動作や誤動作を起こす場合があり、これを低
減するために、一般的には赤外線搬送波の周波数を33
〜40〔kHz〕、インバータ回路の動作周波数を30
〔kHz〕以下または40〔kHz〕以上とするように
推奨されており、現在普及しているリモコン機器及びイ
ンバータ回路の各々の周波数は上記範囲内のものが大半
を占めている。
【0007】ところで、赤外線によるリモコン信号を受
信する受信回路(受光モジュール)は、一般的に図14
に示すような回路構成となっている。つまり、ホトダイ
オードPDにて赤外線を受光し、受信(受光)した信号
をアンプ20で増幅してリミッタ21を経てバンドパス
フィルタ22により、上記周波数範囲内の赤外線搬送波
の周波数の信号のみを通過させるとともに、インバータ
回路の動作周波数に対応した成分を減衰させて次段の検
波回路23へ送出しない様にしている。そして、検波回
路23において検波された受信信号は波形整形回路24
により波形整形されて出力される。なお、図15にバン
ドパスフィルタ22の通過帯域特性の一例を示す。
【0008】しかしながら、上記従来構成の照明装置の
ように、リモコン信号を受信するリモコン受信制御回路
3と、放電ランプ1a,1bとが非常に近接して配設さ
れている場合には、インバータ回路2a,2bの動作周
波数によって点灯させてある放電ランプ1a,1bの光
がリモコン受信制御回路3の受光部(ホトダイオード)
に入射する強度が強くなり、上記受信回路のバンドパス
フィルタ22にてインバータ回路2a,2bの動作周波
数の成分を完全に除去することができない場合があり、
結果的に照明装置においてリモコン信号が受信しにくく
なるものと考えられる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述のような要因によ
るリモコン信号の受信しにくさ、すなわちリモコン信号
の到達性能の低下を防ぐため、受信回路のホトダイオー
ド(ピンホトダイオード)PDの前面に光学フィルタを
設けて放電ランプ1a,1bからの近赤外線波長の光の
ホトダイオードPDへの透過率を下げる対策や、インバ
ータ回路2a,2bの動作周波数域でのバンドパスフィ
ルタ22のゲインを大幅に低下させるためのトラップ周
波数を設けた受信回路を採用するなどの対策、あるい
は、リモコン送信器の発光ダイオードの出力をアップさ
せるなどの対策が必要となり、結果的には照明装置全体
としてのコストアップにつながって装置が高価になって
しまうという問題がある。
【0010】本発明は上記問題点の解決を目的とするも
のであり、簡単な構成にてコストアップを伴わずにリモ
コン信号の到達性能を改善した照明装置を提供しようと
するものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、上記
目的を達成するために、複数の放電ランプと、各放電ラ
ンプへ個別に高周波電力を供給する複数のインバータ部
と、外部から送信されてくる赤外線によるリモートコン
トロール信号を受信するリモコン信号受信部と、リモコ
ン信号受信部にて受信したリモートコントロール信号に
基づいて複数のインバータ部を制御し各放電ランプの点
灯・消灯及び調光を行う制御部とを備えた照明装置にお
いて、全てのインバータ部に対して任意の2つのインバ
ータ部の動作周波数と、これら2つのうち低い方の動作
周波数より2つの動作周波数の差分の整数倍を引いた周
波数と、これら2つのうち高い方の動作周波数より2つ
の動作周波数の差分の整数倍を加えた周波数との何れも
がリモートコントロール信号の赤外線搬送波の周波数と
略等しくならないように複数のインバータ部の各動作周
波数を設定したことを特徴とする。
【0012】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、インバータ部を2つとしたことを特徴とする。請求
項3の発明は、請求項1の発明において、少なくとも3
つ以上のインバータ部を備え、全てのインバータ部に対
して任意の3つのインバータ部の各動作周波数のうち2
つの動作周波数の和から残りの動作周波数を引いた周波
数がリモートコントロール信号の赤外線搬送波の周波数
と略等しくならないように複数のインバータ部の各動作
周波数を設定して成ることを特徴とする。
【0013】請求項4の発明は、請求項1又は請求項2
の発明において、複数のインバータ部の各動作周波数を
略同一に設定したことを特徴とする。請求項5の発明
は、請求項1の発明において、複数のインバータ部の各
動作周波数を少なくとも40〔kHz〕よりも高い周波
数であって、全てのインバータ部に対して任意の2つの
インバータ部のうち低い方の動作周波数より2つの動作
周波数の差分の3倍を引いた周波数よりも低い周波数が
リモートコントロール信号の赤外線搬送波の周波数と略
等しくならないように複数のインバータ部の各動作周波
数を設定したことを特徴とする。
【0014】請求項6の発明は、請求項1の発明におい
て、複数のインバータ部の各動作周波数をすべて異なる
周波数とし、リモートコントロール信号の赤外線搬送波
の周波数が複数のインバータ部の動作周波数のうち最低
周波数よりも高く且つ最高周波数よりも低く、さらにこ
の搬送波の周波数が何れの動作周波数とも略等しくなら
ないように複数のインバータ部の各動作周波数を設定し
たことを特徴とする。
【0015】請求項7の発明は、複数の放電ランプと、
各放電ランプへ個別に高周波電力を供給する複数のイン
バータ部と、外部から送信されてくる赤外線によるリモ
ートコントロール信号を受信するリモコン信号受信部
と、リモコン信号受信部にて受信したリモートコントロ
ール信号に基づいて複数のインバータ部を制御し各放電
ランプの点灯・消灯及び調光を行う制御部とを備えた照
明装置において、全てのインバータ部は2つの互いに異
なる動作周波数の何れかで動作するものであって、これ
らの動作周波数のうち高い方の動作周波数は40〔kH
z〕よりも高く、低い方の動作周波数は20〔kHz〕
よりも低くなく且つ33〔kHz〕よりも低い周波数に
設定したことを特徴とする。
【0016】請求項8の発明は、複数の放電ランプと、
各放電ランプへ個別に高周波電力を供給する複数のイン
バータ部と、外部から送信されてくる赤外線によるリモ
ートコントロール信号を受信するリモコン信号受信部
と、リモコン信号受信部にて受信したリモートコントロ
ール信号に基づいて複数のインバータ部を制御し各放電
ランプの点灯・消灯及び調光を行う制御部とを備えた照
明装置において、全てのインバータ部に対して任意の2
つのインバータ部の動作周波数のうち低い方の動作周波
数より2つの動作周波数の差分の整数倍を引いた周波数
が40〔kHz〕より高く、且つ該周波数からさらに上
記差分を引いた周波数が33〔kHz〕より低くなるよ
うに複数のインバータ部の各動作周波数を設定したこと
を特徴とする。
【0017】請求項9の発明は、複数の放電ランプと、
各放電ランプへ個別に高周波電力を供給する複数のイン
バータ部と、外部から送信されてくる赤外線によるリモ
ートコントロール信号を受信するリモコン信号受信部
と、リモコン信号受信部にて受信したリモートコントロ
ール信号に基づいて複数のインバータ部を制御し各放電
ランプの点灯・消灯及び調光を行う制御部とを器具本体
に備えて成る照明装置において、複数の放電ランプのう
ちリモートコントロール信号の赤外線搬送波の周波数に
最も近い動作周波数のインバータ部によって点灯させて
いる放電ランプを複数の放電ランプの中でリモコン信号
受信部から最も遠い位置に配設したことを特徴とする。
【0018】
【作用】請求項1の発明の構成では、全てのインバータ
部に対して任意の2つのインバータ部の動作周波数と、
これら2つのうち低い方の動作周波数より2つの動作周
波数の差分の整数倍を引いた周波数と、これら2つのう
ち高い方の動作周波数より2つの動作周波数の差分の整
数倍を加えた周波数との何れもがリモートコントロール
信号の赤外線搬送波の周波数と略等しくならないように
複数のインバータ部の各動作周波数を設定したので、イ
ンバータ部の動作周波数及びそれらのうちの任意の2つ
の動作周波数の差分だけずれた周波数にて複数の放電ラ
ンプより放射される光ノイズにより、リモートコントロ
ール信号の赤外線搬送波が影響を受けて阻害されるのを
防止することができ、リモートコントロール信号の到達
性能の向上を図ることができる。
【0019】請求項2の発明の構成では、インバータ部
を2つとしたので、2つの放電ランプを個別のインバー
タ部により点灯させる場合に、インバータ部の動作周波
数及びそれら2つの動作周波数の差分だけずれた周波数
にて各放電ランプより放射される光ノイズにより、リモ
ートコントロール信号の赤外線搬送波が影響を受けて阻
害されるのを防止することができ、リモートコントロー
ル信号の到達性能の向上を図ることができる。
【0020】請求項3の発明の構成では、少なくとも3
つ以上のインバータ部を備え、全てのインバータ部に対
して任意の3つのインバータ部の各動作周波数のうち2
つの動作周波数の和から残りの動作周波数を引いた周波
数がリモートコントロール信号の赤外線搬送波の周波数
と略等しくならないように複数のインバータ部の各動作
周波数を設定して成るので、複数の放電ランプより放射
される光ノイズによりリモートコントロール信号の赤外
線搬送波が影響を受けて阻害されるのを防止することが
でき、リモートコントロール信号の到達性能の向上を図
ることができる。
【0021】請求項4の発明の構成では、複数のインバ
ータ部の各動作周波数を略同一に設定したので、インバ
ータ部の動作周波数のうちの任意の2つの動作周波数の
差分だけずれた周波数の光ノイズが発生しなくなり、リ
モートコントロール信号の到達性能の向上を図ることが
できる。請求項5の発明の構成では、複数のインバータ
部の各動作周波数を少なくとも40〔kHz〕よりも高
い周波数であって、全てのインバータ部に対して任意の
2つのインバータ部のうち低い方の動作周波数より2つ
の動作周波数の差分の3倍を引いた周波数よりも低い周
波数がリモートコントロール信号の赤外線搬送波の周波
数と略等しくならないように複数のインバータ部の各動
作周波数を設定したので、複数の放電ランプより放射さ
れる光ノイズによりリモートコントロール信号の赤外線
搬送波が影響を受けて阻害されるのを防止することがで
き、リモートコントロール信号の到達性能の向上を図る
ことができる。
【0022】請求項6の発明の構成では、複数のインバ
ータ部の各動作周波数をすべて異なる周波数とし、リモ
ートコントロール信号の赤外線搬送波の周波数が複数の
インバータ部の動作周波数のうち最低周波数よりも高く
且つ最高周波数よりも低く、さらにこの搬送波の周波数
が何れの動作周波数とも略等しくならないように複数の
インバータ部の各動作周波数を設定したので、複数の放
電ランプより放射される光ノイズによりリモートコント
ロール信号の赤外線搬送波が影響を受けて阻害されるの
を防止することができ、リモートコントロール信号の到
達性能の向上を図ることができる。
【0023】請求項7の発明の構成では、全てのインバ
ータ部は2つの互いに異なる動作周波数の何れかで動作
するものであって、これらの動作周波数のうち高い方の
動作周波数は40〔kHz〕よりも高く、低い方の動作
周波数は20〔kHz〕よりも低くなく且つ33〔kH
z〕よりも低い周波数に設定したので、複数の放電ラン
プより放射される光ノイズによりリモートコントロール
信号の赤外線搬送波が影響を受けて阻害されるのを防止
することができ、リモートコントロール信号の到達性能
の向上を図ることができる。
【0024】請求項8の発明の構成では、全てのインバ
ータ部に対して任意の2つのインバータ部の動作周波数
のうち低い方の動作周波数より2つの動作周波数の差分
の整数倍を引いた周波数が40〔kHz〕より高く、且
つ該周波数からさらに上記差分を引いた周波数が33
〔kHz〕より低くなるように複数のインバータ部の各
動作周波数を設定したので、複数の放電ランプより放射
される光ノイズによりリモートコントロール信号の赤外
線搬送波が影響を受けて阻害されるのを防止することが
でき、リモートコントロール信号の到達性能の向上を図
ることができる。
【0025】請求項9の発明の構成では、複数の放電ラ
ンプのうちリモートコントロール信号の赤外線搬送波の
周波数に最も近い動作周波数のインバータ部によって点
灯させている放電ランプを複数の放電ランプの中でリモ
コン信号受信部から最も遠い位置に配設したので、リモ
ートコントロール信号の赤外線搬送波に対する放電ラン
プより放射される光ノイズの影響を低減することがで
き、リモートコントロール信号の到達性能の向上を図る
ことができる。
【0026】
【実施例】まず初めに、本発明の基本的な原理を説明す
る。なお、以下の実施例における照明装置の基本構成は
従来例における照明装置と共通である。また、図2は照
明装置の外観を示すものであり、インバータ回路2a,
2bやリモコン受信制御回路3などの回路部が内装され
た本体10に丸形蛍光ランプから成る放電ランプ1a,
1bを装着してあり、本体10の下面にはリモコン信号
の赤外線搬送波を受光するためのリモコン受光部11が
設けてある。
【0027】2つの放電ランプ1a,1bは、図3
(a)及び(b)に示すようなインバータ回路2a,2
bから供給される高周波のランプ電流により点灯される
ものであるから、本願の発明者は放電ランプ1a,1b
から発せられる光ノイズとランプ電流との間に何らかの
関係があるものと考え、以下のような実験を行った。こ
こで、実験に用いた照明装置では、一方の放電ランプ1
aに丸形蛍光ランプ(松下電工製型番:FCL32)、
他方の放電ランプ1bに丸形蛍光ランプ(松下電工製型
番:FCL30)を使用し、放電ランプ1aにランプ電
流を供給するインバータ回路2aには動作周波数f1
52.5〔kHz〕で安定点灯時のランプ電流の実効値
が450〔mArms 〕、放電ランプ1bにランプ電流を
供給するインバータ回路2bには動作周波数f2 =5
4.0〔kHz〕で安定点灯時のランプ電流の実効値が
600〔mArms 〕のものを用いた。
【0028】まず、各インバータ回路2a,2bより放
電ランプ1a,1bに供給される図3(a)及び(b)
に示すようなランプ電流をFFTアナライザ(YHP製
型番:HP3561A、TEGMA社製 電流測定用
カレントプローブ91550−1)用いて周波数分析す
ると、図4に示すような各々のランプ電流に含まれる周
波数成分が現れた波形が得られた。ここで、ランプ電流
は完全な正弦波ではないので、ランプ電流の周波数成分
には高調波成分2f1 ,3f3 …、2f2 ,3f3 …が
含まれている。
【0029】次に、本願の発明者は、照明装置のリモコ
ン信号受信用のホトダイオードPDでは、2つの放電ラ
ンプ1a,1bからの光が同時に入射されているから、
これら2つの放電ランプ1a,1bのランプ電流の合成
値が何らかの影響を与えている可能性があるものと考
え、FFTアナライザを用いて上記合成電流の周波数成
分を測定した。図5(a)及び(b)はその結果を示す
ものであり、2つの放電ランプ1a,1bの基本周波数
1 ,f2 の部分のレベルが最も高く現れている。これ
は上記ランプ電流の個別の周波数分析の結果から当然の
ことであるが、それ以外に基本周波数f1 ,f2 の低域
側及び高域側に多数の周波数成分が現れている。しか
も、これらの周波数成分は2つの基本周波数f1 ,f2
の差分Δf=f2 −f1 =1.5〔kHz〕毎にずれて
存在しており、低域側の周波数成分はリモコン信号の赤
外線搬送波の周波数領域に迄及んでいることが確認でき
た。さらに、インバータ回路2a,2bの動作周波数を
変えてΔf=1,3,5〔kHz〕の各場合についても
測定したが、同様に基本周波数f1 ,f2 の低域側及び
高域側に多数の周波数成分が各Δf毎にずれて存在する
ことが確認できた。
【0030】また、本願の発明者は、照明装置のリモコ
ン信号受信用のホトダイオードPDが配設されている箇
所に光センサを配置し、この光センサによって実際に入
射する放電ランプ1a,1bからの光の周波数成分の測
定を行った。図6はその結果を示したものであり、ホト
ダイオードPDにおいても基本周波数f1 ,f2 に対応
した光以外にΔf(=1.5〔kHz〕)毎にずれた光
が入射されていることが明らかになった。なお、実験に
際して光センサたる高速PINホトダイオードと高速オ
ペアンプを利用した光波形観測用受光器(浜松ホトニク
ス製 S3887)を使用した。
【0031】上述の実験結果から、複数の放電ランプ1
a,1bを個別にインバータ回路2a,2bにて点灯さ
せる場合には、各インバータ回路2a,2bの動作周波
数の差分に対応したノイズ成分が放電ランプ1a,1b
から放射される光に含まれていることが判明した。そし
て、上記ノイズ成分によってリモコン信号が影響を受
け、リモコン信号の到達性能が阻害されているものと考
えられる。
【0032】したがって、上記ノイズ成分によってリモ
コン信号が受ける影響を抑えるためには、リモコン信号
の赤外線搬送波の周波数と、上記ノイズ成分の周波数と
が略一致しないようにすればよいことになる。すなわ
ち、受信回路のバンドパスフィルタ22はリモコン信号
の赤外線搬送波の周波数に対して最も感度が高く設定し
てあるから、上記ノイズ成分の周波数と赤外線搬送波の
周波数とを略一致させないことにより、受信回路に入射
される放電ランプ1a,1bからの光のノイズ成分に対
する感度を悪くし、リモコン到達性能の改善を図ること
ができるのである。
【0033】(実施例1)そこで、本実施例において
は、上述したような原理に基づいて、インバータ回路2
a,2bに対して任意の2つのインバータ回路2a,2
bの動作周波数f1,f2 と、これら2つのうち低い方
の動作周波数f1 より2つの動作周波数の差分Δfの整
数倍を引いた周波数と、これら2つのうち高い方の動作
周波数より2つの動作周波数の差分Δfの整数倍を加え
た周波数との何れもがリモコン信号の赤外線搬送波の周
波数と略等しくならないように、各インバータ回路2
a,2bの動作周波数を設定している。すなわち、リモ
コン信号の赤外線搬送波の周波数をfR とすれば、2つ
のインバータ回路2a,2bに対して下記式(1)を満
たすように各インバータ回路2a,2bの動作周波数を
設定している。
【0034】 fR ≠f1 −nΔf(n=1,2,…) …(1) また、上記式(1)は次式(2)のようにも表すことが
できる。 {f1 −(n+1)Δf}<fR <{f1 −nΔf} …(2) 但し、n=0,1,2,… 上記構成によれば、従来光ノイズによるリモコン信号の
到達性能の主たる阻害要因であった放電ランプ1a,1
bから放射される近赤外線スペクトル及びインバータ回
路2a,2bの動作周波数以外の第3の要因が確認でき
たことにより、その第3の要因であるインバータ回路2
a,2bの動作周波数の差分の整数倍だけずれて現れる
光ノイズによるリモコン信号への影響を低減させること
ができ、しかも、インバータ回路2a,2bの動作周波
数を変えるだけで済むから、コストアップを招くことも
ないのである。
【0035】なお、図6に示すように、放電ランプ1
a,1bの基本周波数f1 ,f2 の差分Δfにより発生
する光ノイズの周波数成分は、f1 −3(f2 −f1
で表される3次成分よりも低域側ではほとんど目立たな
い小さなレベルになっており、これは、上記式(1)及
び式(2)でn>3においては差分Δfによる成分が微
小になっていることを示している。したがって、本実施
例のように放電ランプ1a,1bが2個である場合に
は、光ノイズによるリモコン信号への影響を実質的にな
くするには、式(2)において、fR <f1 −3Δfを
満たすようにインバータ回路2a,2bの動作周波数を
設定すればよい。
【0036】(実施例2)本実施例における照明装置の
基本構成は従来例及び実施例1のものと共通である。但
し、本実施例の照明装置では、交流電源ACの電源変動
あるいは電源周期に同期して生じるインバータ回路2
a,2bの電源電圧リップルに対し、放電ランプ1a,
1bからの光出力を略一定にするように、リモコン受信
制御回路3によりインバータ回路2a,2bを制御して
ランプ電流を略一定に保っている。具体的には、交流電
源ACの電源電圧、あるいはインバータ回路2a,2b
の入力として内部において電源電圧を変換して得られる
直流電圧に応じて、リモコン受信制御回路3によりイン
バータ回路2a,2bの動作周波数f1 ,f2 を変化さ
せている。上記のようにインバータ回路2a,2bの動
作周波数f1 ,f2 を変化させると、図7に示すように
動作周波数はその中心周波数に対して例えば数kHz程
度の幅を持つことになる。
【0037】ここで、本実施例においては、2つのイン
バータ回路2a,2bの動作周波数の中心周波数をf1
(=51〔kHz〕),f2 (=53〔kHz〕)と
し、それぞれの周波数の変動幅をΔf1 ,Δf2 とする
と、実施例1において説明した式(2)においてf1
代わりにf1 ±Δf1 、f2 の代わりにf2 ±Δf2
Δfの代わりに(f2 −f1 )±(Δf2 ±Δf1 )を
代入し、下記(3)式を満足するように各インバータ回
路2a,2bの動作周波数を設定している。
【0038】 {f1 ±Δf1 −(n+1)〔(f2 −f1 )±(Δf2 ±Δf1 )〕} <fR <{f1 ±Δf1 −n〔(f2 −f1 )±(Δf2 ±Δf1 )〕} …(3) 但し、n=0,1,2,… 上記のようにインバータ回路2a,2bの動作周波数が
式(3)を満足するように設定すれば、実施例1の場合
と同様にインバータ回路2a,2bの動作周波数の差分
の整数倍だけずれて現れる光ノイズによるリモコン信号
への影響を低減させることができる。
【0039】(実施例3)本実施例における照明装置の
基本構成もまた従来例及び実施例1,2のものと共通で
ある。上述のように、インバータ回路2a,2bの動作
周波数の差分の整数倍だけずれて現れる光ノイズがリモ
コン信号の到達性能の阻害要因となっていることから、
2つのインバータ回路2a,2bの動作周波数を等しく
すれば、2つの放電ランプ1a,1bに流れるランプ電
流の合成電流の周波数分布は図8(a),(b)に示す
ような波形となる。すなわち、2つのインバータ回路2
a,2bの動作周波数f1 ,f2 の差分であるΔf(=
2 −f1 )がほぼゼロとなるから、各動作周波数
1 ,f2 の高域側及び低域側にΔfずつずれた周波数
成分のノイズは存在しなくなる。
【0040】したがって、インバータ回路2a,2bの
動作周波数f1 ,f2 をリモコン信号の赤外線搬送波の
周波数と異なる値に設定しておくだけで、リモコン信号
に影響を与える光ノイズは存在しなくなり、リモコン信
号の到達距離を伸ばすことができる。なお、インバータ
回路2a,2bの数は2つに限定されるものではなく、
3つ以上の場合であっても、それらの動作周波数を全て
等しくすれば同様の効果が得られることは言うまでもな
い。
【0041】(実施例4)本実施例における照明装置の
基本構成もまた従来例及び実施例1〜3のものと共通で
ある。但し、本実施例における照明装置の場合には放電
ランプ1a〜1c及びインバータ回路2a〜2cの数は
各々3つとしている。ここで、各インバータ回路2a〜
2cの動作周波数をそれぞれf1 =50.25〔kH
z〕、f2 =52.65〔kHz〕、f3 =55.95
〔kHz〕とした場合について、各々のインバータ回路
2a〜2cにより点灯される放電ランプ1a〜1cのラ
ンプ電流の合成値の周波数成分をFFTアナライザを用
いて測定したところ、図9のような結果が得られた。す
なわち、図9に見られるように、40〔kHz〕〜60
〔kHz〕の範囲のランプ電流の合成値の周波数成分に
は、動作周波数f1 ,f2 ,f3 以外に同図においてA
〜Lで示す周波数成分が存在している。ここで、上記周
波数成分A〜Lと動作周波数f1 ,f2 ,f3 との間に
は下表1に示すような関係があることが分かる。
【0042】
【表1】
【0043】表1に示すように、各周波数成分A〜Lに
は、動作周波数f1 〜f3 のうちの任意の2つの動作周
波数の差分に関係する成分(A〜D,F,H,I,K,
L)と、3つの動作周波数の和と差に関係する成分
(E,G,J)とが存在している。したがって、リモコ
ン信号の赤外線搬送波がこれらの各周波数成分A〜Lに
対応した光ノイズの影響を受けないようにするために、
本実施例においては、赤外線搬送波の周波数fR の値が
各動作周波数f1 〜f3 及び各周波数成分A〜Lの周波
数と一致しないように、各インバータ回路2a〜2cの
動作周波数f1 〜f 3 の値を設定している。これによ
り、リモコン信号の到達性能を向上させることができる
ものである。
【0044】さらに、インバータ回路2cの動作周波数
よりも高い動作周波数を有するインバータ回路2dを追
加し、4つの放電ランプ1a〜1dをこれらのインバー
タ回路2a〜2dにて点灯させた場合のランプ電流の合
成値の周波数成分をFFTアナライザを用いて測定した
ところ、図10のような結果が得られた。すなわち、図
10に見られるように、40〔kHz〕〜60〔kH
z〕の範囲のランプ電流の合成値の周波数成分には、動
作周波数f1 〜f4 以外の周波数成分が存在しており、
これらの周波数成分の分類をA’〜M’とすると、A’
成分は動作周波数f1 ,f2 の差分による成分、B’成
分は動作周波数f1 ,f3 の差分による成分、C’成分
は動作周波数f1 ,f4 の差分による成分、D’成分は
動作周波数f2 ,f3 の差分による成分、E’成分は動
作周波数f3 ,f4 の差分による成分、F’成分は3つ
の動作周波数f1 ,f2 ,f4 の和と差の成分(f1
2−f4 )、G’成分は3つの動作周波数f1
2 ,f3 の和と差の成分(f1+f2 −f3 )、H’
成分は3つの動作周波数f1 ,f3 ,f4 の和と差の成
分(f1 +f3 −f4 )、I’成分は3つの動作周波数
1 ,f2 ,f3 の和と差の成分(f1 −f2
3 )、J’成分は3つの動作周波数f1 ,f2 ,f4
の和と差の成分(f1 −f2 +f4 )、K’成分は3つ
の動作周波数f1 ,f2 ,f4 の和と差の成分(−f1
+f2 +f4 )、L’成分は3つの動作周波数f2,f
3 ,f4 の和と差の成分(−f2 +f3 +f4 )、M’
成分は3つの動作周波数f1 ,f3 ,f4 の和と差の成
分(−f1 +f3 +f4 )である。なお、動作周波数f
1 〜f4 による周波数成分として、例えば動作周波数f
2 ,f4 の差分による成分や、3つの動作周波数f1
3 ,f4 の和と差の成分(f1 −f 3 +f4 )などの
存在が予想されるが、これらは他の周波数成分A’〜
M’に比べてそのレベルが低い、あるいは他の周波数成
分の中に埋もれていることにより、FFTアナライザに
よる周波数分析では特定できないものと考えられる。
【0045】したがって、放電ランプ1a〜1d及びイ
ンバータ回路2a〜2dの数が4つになっても、リモコ
ン信号の赤外線搬送波が上記の各周波数成分A’〜M’
に対応した光ノイズの影響を受けないようにするために
は、赤外線搬送波の周波数f R の値が各動作周波数f1
〜f4 及び各周波数成分A’〜M’の周波数と一致しな
いように、各インバータ回路2a〜2dの動作周波数f
1 〜f4 の値を設定すればよい。上記実施例1〜3及び
本実施例の構成から、複数の放電ランプ1a…を複数の
インバータ回路2a…により点灯させる場合、インバー
タ回路2a…の動作周波数f1 ,f2 …fk (但し、f
1 <f2 …<fk )とし、これら複数のインバータ回路
2a…のうちの任意の2つのインバータ回路2a…の動
作周波数の差分ΔfをΔf(h2-h1) =fh2−fh1(1≦
1 <h2 ≦k)とすれば、各インバータ回路2a…の
動作周波数f1 …が下記の式(4)または(5)の少な
くとも一方を満足するようにすれば、光ノイズの影響を
なくしてリモコン信号の到達性能の向上を図ることがで
きる。 {fh1−(n+1)Δf(h2-h1) }<fR <{fh1−nΔf(h2-h1) }…(4) {fh2+(n+1)Δf(h2-h1) }<fR <{fh2−nΔf(h2-h1) }…(5) 但し、n=0,1,2… あるいは、下記式(6)を満足するようにしてもよい。
【0046】 fR ≠fi +fj −fm …(6) i≠j≠m,i,j,m=1,2,3…k なお、複数のインバータ回路2a…のうち任意のインバ
ータ回路2a…の動作周波数f1 …を等しく設定しても
よいことは言うまでもない。 (実施例5)本実施例における照明装置の構成は従来例
及び実施例1のものと共通である。本実施例の照明装置
においては、図11に示すように2つのインバータ回路
2a,2bの動作周波数f1 ,f2 と、これらの差分Δ
f=f2 −f1 だけずれて存在する光ノイズの周波数成
分との隣合う周波数成分の間にリモコン信号の赤外線搬
送波の周波数fR が存在するように、例えば、f1 <f
R <f2 を満足するように各インバータ回路2a,2b
の動作周波数f1 ,f2 を設定している。
【0047】上記のように各インバータ回路2a,2b
の動作周波数を設定すれば、インバータ回路2a,2b
の動作周波数f1 ,f2 に起因する光ノイズが赤外線搬
送波に影響を与えるのを防止することができ、リモコン
信号の到達性能を向上させることができる。なお、本実
施例においては放電ランプ1a,1b及びインバータ回
路2a,2bが2つの場合について説明したが、これに
限定するものではなく、放電ランプ1a…及びインバー
タ回路2a…が3つ以上の場合にも、同様に各インバー
タ回路2a…の動作周波数f1 …の間に搬送波の周波数
R が存在するようにしてやれば同様の効果を得ること
ができる。
【0048】(実施例6)本実施例における照明装置の
構成は従来例及び実施例1のものと共通である。本実施
例の照明装置においては、2つのインバータ回路2a,
2bの動作周波数f1 ,f2 を、それぞれ、f2 >40
〔kHz〕及び20〔kHz〕≦f1 <33〔kHz〕
を満足するように設定している。すなわち、リモコン信
号の赤外線搬送波の周波数fR は、通常33〔kHz〕
〜40〔kHz〕の範囲内に設定されており、インバー
タ回路2a,2bの動作周波数f1 ,f2 を上式を満足
するように設定することにより、インバータ回路2a,
2bの動作周波数f1 ,f2に起因する光ノイズが赤外
線搬送波に影響を与えるのを防止することができ、リモ
コン信号の到達性能を向上させることができる。
【0049】なお、インバータ回路2a,2bの低い方
の動作周波数f1 の値を20〔kHz〕以上に設定して
いるのは、仮に動作周波数f1 が20〔kHz〕を下回
ると人間の可聴周波数域に入り、人間の耳に騒音として
聞こえるようになってしまうから、このような騒音の発
生を防止するために20〔kHz〕を下限としている。
【0050】(実施例7)本実施例における照明装置の
構成は従来例及び実施例1のものと共通である。本実施
例の照明装置においては、2つのインバータ回路2a,
2bの動作周波数f1 ,f2 の差分に起因する光ノイズ
の周波数成分が、リモコン信号の赤外線搬送波の上記周
波数帯(33〔kHz〕〜40〔kHz〕)に存在しな
いように、動作周波数f1 ,f2 を設定している。すな
わち、各インバータ回路2a,2bの動作周波数f1
2 が{f1 −(n+1)Δf}<33〔kHz〕及び
{f 1 −nΔf}>40〔kHz〕を満足するように設
定している。但し、n=0,1,2…である。これによ
り、インバータ回路2a,2bの動作周波数f1 ,f 2
に起因する光ノイズが赤外線搬送波に影響を与えるのを
防止することができ、リモコン信号の到達性能を向上さ
せることができる。
【0051】(実施例8)本実施例における照明装置の
構成は従来例及び実施例1のものと共通である。本実施
例の照明装置においては、インバータ回路2a,2bの
動作周波数f1 ,f2 をリモコン信号の赤外線搬送波の
周波数fR に対して、fR <f1 <f2 という関係を満
足するように設定するとともに、赤外線搬送波の周波数
R により近い動作周波数f1 のインバータ回路2aに
より点灯している放電ランプ1aを、図12に示すよう
に本体10の下面に設けられたリモコン受光部11から
遠い方の位置に配設している。すなわち、動作周波数f
2 のインバータ回路2bにより点灯している放電ランプ
1bを本体10のリモコン受光部11に近い側に装着
し、その外側にもう一方の放電ランプ1aを装着してい
るのである。
【0052】上記構成によれば、リモコン信号の赤外線
搬送波の周波数fR に近い動作周波数f1 のインバータ
回路2aにより点灯している放電ランプ1aと、リモコ
ン受光部11との距離を大きくとることができるから、
放電ランプ1aからの光ノイズのリモコン信号への影響
を小さくすることができ、リモコン信号の到達性能をよ
り向上させることができる。
【0053】なお、本実施例では、インバータ回路2
a,2bの動作周波数f1 ,f2 がf R <f1 <f2
いう関係を満足するように設定した場合について説明し
たが、例えば、f1 <fR <f2 や、あるいはf1 <f
2 <fR という関係を満足するように設定した場合であ
っても、要するに赤外線搬送波の周波数fR に近い方の
動作周波数f1 ,f2 のインバータ回路2a,2bによ
り点灯する放電ランプ1a,1bをリモコン受光部11
から離すように本体10に装着すれば、上述のように放
電ランプ1a,1bからの光ノイズのリモコン信号への
影響を小さくすることができ、リモコン信号の到達性能
をより向上させることができるのである。また、放電ラ
ンプ1a…及びインバータ回路2a…の数は2つに限定
されるものではなく、3つの以上の場合であっても、そ
のうちで赤外線搬送波の周波数fRに最も近い動作周波
数f1 …のインバータ回路2a…により点灯する放電ラ
ンプ1a…をリモコン受光部11から離すように本体1
0に装着すればよい。あるいは、赤外線搬送波の周波数
R に最も遠い動作周波数f1 …のインバータ回路2a
…により点灯する放電ランプ1a…をリモコン受光部1
1に近づけて本体10に装着するようにしてもよい。さ
らに、複数のインバータ回路2a…の動作周波数f1
を上記実施例1〜7において説明したように設定すれ
ば、リモコン信号の到達性能をより向上させることがで
きる。
【0054】
【発明の効果】請求項1の発明は、複数の放電ランプ
と、各放電ランプへ個別に高周波電力を供給する複数の
インバータ部と、外部から送信されてくる赤外線による
リモートコントロール信号を受信するリモコン信号受信
部と、リモコン信号受信部にて受信したリモートコント
ロール信号に基づいて複数のインバータ部を制御し各放
電ランプの点灯・消灯及び調光を行う制御部とを備えた
照明装置において、全てのインバータ部に対して任意の
2つのインバータ部の動作周波数と、これら2つのうち
低い方の動作周波数より2つの動作周波数の差分の整数
倍を引いた周波数と、これら2つのうち高い方の動作周
波数より2つの動作周波数の差分の整数倍を加えた周波
数との何れもがリモートコントロール信号の赤外線搬送
波の周波数と略等しくならないように複数のインバータ
部の各動作周波数を設定したので、インバータ部の動作
周波数及びそれらのうちの任意の2つの動作周波数の差
分だけずれた周波数にて複数の放電ランプより放射され
る光ノイズにより、リモートコントロール信号の赤外線
搬送波が影響を受けて阻害されるのを防止することがで
き、リモートコントロール信号の到達性能の向上を図る
ことができるという効果がある。また、光学的フィルタ
を使用したり、高価な受光モジュールを用いることなく
リモートコントロール信号の到達性能の向上が図れ、リ
モートコントロール信号を送信する側の送信器の出力レ
ベルを低減することができ、コストダウンが図れるとい
う効果がある。
【0055】請求項2の発明は、インバータ部を2つと
したので、2つの放電ランプを個別のインバータ部によ
り点灯させる場合に、インバータ部の動作周波数及びそ
れら2つの動作周波数の差分だけずれた周波数にて各放
電ランプより放射される光ノイズにより、リモートコン
トロール信号の赤外線搬送波が影響を受けて阻害される
のを防止することができ、リモートコントロール信号の
到達性能の向上を図ることができるという効果がある。
【0056】請求項3の発明は、少なくとも3つ以上の
インバータ部を備え、全てのインバータ部に対して任意
の3つのインバータ部の各動作周波数のうち2つの動作
周波数の和から残りの動作周波数を引いた周波数がリモ
ートコントロール信号の赤外線搬送波の周波数と略等し
くならないように複数のインバータ部の各動作周波数を
設定して成るので、複数の放電ランプより放射される光
ノイズによりリモートコントロール信号の赤外線搬送波
が影響を受けて阻害されるのを防止することができ、リ
モートコントロール信号の到達性能の向上を図ることが
できるという効果がある。
【0057】請求項4の発明は、複数のインバータ部の
各動作周波数を略同一に設定したので、インバータ部の
動作周波数のうちの任意の2つの動作周波数の差分だけ
ずれた周波数の光ノイズが発生しなくなり、リモートコ
ントロール信号の到達性能の向上を図ることができると
いう効果がある。請求項5の発明は、複数のインバータ
部の各動作周波数を少なくとも40〔kHz〕よりも高
い周波数であって、全てのインバータ部に対して任意の
2つのインバータ部のうち低い方の動作周波数より2つ
の動作周波数の差分の3倍を引いた周波数よりも低い周
波数がリモートコントロール信号の赤外線搬送波の周波
数と略等しくならないように複数のインバータ部の各動
作周波数を設定したので、複数の放電ランプより放射さ
れる光ノイズによりリモートコントロール信号の赤外線
搬送波が影響を受けて阻害されるのを防止することがで
き、リモートコントロール信号の到達性能の向上を図る
ことができるという効果がある。
【0058】請求項6の発明は、複数のインバータ部の
各動作周波数をすべて異なる周波数とし、リモートコン
トロール信号の赤外線搬送波の周波数が複数のインバー
タ部の動作周波数のうち最低周波数よりも高く且つ最高
周波数よりも低く、さらにこの搬送波の周波数が何れの
動作周波数とも略等しくならないように複数のインバー
タ部の各動作周波数を設定したので、複数の放電ランプ
より放射される光ノイズによりリモートコントロール信
号の赤外線搬送波が影響を受けて阻害されるのを防止す
ることができ、リモートコントロール信号の到達性能の
向上を図ることができるという効果がある。
【0059】請求項7の発明は、複数の放電ランプと、
各放電ランプへ個別に高周波電力を供給する複数のイン
バータ部と、外部から送信されてくる赤外線によるリモ
ートコントロール信号を受信するリモコン信号受信部
と、リモコン信号受信部にて受信したリモートコントロ
ール信号に基づいて複数のインバータ部を制御し各放電
ランプの点灯・消灯及び調光を行う制御部とを備えた照
明装置において、全てのインバータ部は2つの互いに異
なる動作周波数の何れかで動作するものであって、これ
らの動作周波数のうち高い方の動作周波数は40〔kH
z〕よりも高く、低い方の動作周波数は20〔kHz〕
よりも低くなく且つ33〔kHz〕よりも低い周波数に
設定したので、複数の放電ランプより放射される光ノイ
ズによりリモートコントロール信号の赤外線搬送波が影
響を受けて阻害されるのを防止することができ、リモー
トコントロール信号の到達性能の向上を図ることができ
るという効果がある。
【0060】請求項8の発明は、複数の放電ランプと、
各放電ランプへ個別に高周波電力を供給する複数のイン
バータ部と、外部から送信されてくる赤外線によるリモ
ートコントロール信号を受信するリモコン信号受信部
と、リモコン信号受信部にて受信したリモートコントロ
ール信号に基づいて複数のインバータ部を制御し各放電
ランプの点灯・消灯及び調光を行う制御部とを備えた照
明装置において、全てのインバータ部に対して任意の2
つのインバータ部の動作周波数のうち低い方の動作周波
数より2つの動作周波数の差分の整数倍を引いた周波数
が40〔kHz〕より高く、且つ該周波数からさらに上
記差分を引いた周波数が33〔kHz〕より低くなるよ
うに複数のインバータ部の各動作周波数を設定したの
で、複数の放電ランプより放射される光ノイズによりリ
モートコントロール信号の赤外線搬送波が影響を受けて
阻害されるのを防止することができ、リモートコントロ
ール信号の到達性能の向上を図ることができるという効
果がある。
【0061】請求項9の発明は、複数の放電ランプと、
各放電ランプへ個別に高周波電力を供給する複数のイン
バータ部と、外部から送信されてくる赤外線によるリモ
ートコントロール信号を受信するリモコン信号受信部
と、リモコン信号受信部にて受信したリモートコントロ
ール信号に基づいて複数のインバータ部を制御し各放電
ランプの点灯・消灯及び調光を行う制御部とを備えた照
明装置において、複数の放電ランプのうちリモートコン
トロール信号の赤外線搬送波の周波数に最も近い動作周
波数のインバータ部によって点灯させている放電ランプ
を複数の放電ランプの中でリモコン信号受信部から最も
遠い位置に配設したので、リモートコントロール信号の
赤外線搬送波に対する放電ランプより放射される光ノイ
ズの影響を低減することができ、リモートコントロール
信号の到達性能の向上を図ることができるという効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1を示す概略ブロック図である。
【図2】同上の外観を示す平面図である。
【図3】(a)及び(b)は同上における放電ランプに
流れるランプ電流の波形図である。
【図4】(a)及び(b)は同上における放電ランプに
流れるランプ電流の周波数成分を示す波形図である。
【図5】(a)及び(b)は同上における放電ランプに
流れるランプ電流の周波数成分を示す波形図である。
【図6】同上の動作を説明する図である。
【図7】実施例2の動作を説明する説明図である。
【図8】(a)及び(b)は実施例3の動作を説明する
説明図である。
【図9】実施例4の動作を説明する説明図である。
【図10】同上の動作を説明する説明図である。
【図11】実施例5の動作を説明する説明図である。
【図12】実施例8における照明装置の外観を示す平面
図である。
【図13】従来例の動作を説明する説明図である。
【図14】同上の要部を示す回路ブロック図である。
【図15】同上の動作を説明する説明図である。
【符号の説明】
1a,1b 放電ランプ 2a,2b インバータ回路 3 リモコン受信制御回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H05B 41/24 B 41/38 6908−3K

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の放電ランプと、各放電ランプへ個
    別に高周波電力を供給する複数のインバータ部と、外部
    から送信されてくる赤外線によるリモートコントロール
    信号を受信するリモコン信号受信部と、リモコン信号受
    信部にて受信したリモートコントロール信号に基づいて
    複数のインバータ部を制御し各放電ランプの点灯・消灯
    及び調光を行う制御部とを備えた照明装置において、全
    てのインバータ部に対して任意の2つのインバータ部の
    動作周波数と、これら2つのうち低い方の動作周波数よ
    り2つの動作周波数の差分の整数倍を引いた周波数と、
    これら2つのうち高い方の動作周波数より2つの動作周
    波数の差分の整数倍を加えた周波数との何れもがリモー
    トコントロール信号の赤外線搬送波の周波数と略等しく
    ならないように複数のインバータ部の各動作周波数を設
    定したことを特徴とする照明装置。
  2. 【請求項2】 インバータ部を2つとしたことを特徴と
    する請求項1記載の照明装置。
  3. 【請求項3】 少なくとも3つ以上のインバータ部を備
    え、全てのインバータ部に対して任意の3つのインバー
    タ部の各動作周波数のうち2つの動作周波数の和から残
    りの動作周波数を引いた周波数がリモートコントロール
    信号の赤外線搬送波の周波数と略等しくならないように
    複数のインバータ部の各動作周波数を設定して成ること
    を特徴とする請求項1記載の照明装置。
  4. 【請求項4】 複数のインバータ部の各動作周波数を略
    同一に設定したことを特徴とする請求項1又は請求項2
    記載の照明装置。
  5. 【請求項5】 複数のインバータ部の各動作周波数を少
    なくとも40〔kHz〕よりも高い周波数であって、全
    てのインバータ部に対して任意の2つのインバータ部の
    うち低い方の動作周波数より2つの動作周波数の差分の
    3倍を引いた周波数よりも低い周波数がリモートコント
    ロール信号の赤外線搬送波の周波数と略等しくならない
    ように複数のインバータ部の各動作周波数を設定したこ
    とを特徴とする請求項1記載の照明装置。
  6. 【請求項6】 複数のインバータ部の各動作周波数をす
    べて異なる周波数とし、リモートコントロール信号の赤
    外線搬送波の周波数が複数のインバータ部の動作周波数
    のうち最低周波数よりも高く且つ最高周波数よりも低
    く、さらにこの搬送波の周波数が何れの動作周波数とも
    略等しくならないように複数のインバータ部の各動作周
    波数を設定したことを特徴とする請求項1記載の照明装
    置。
  7. 【請求項7】 複数の放電ランプと、各放電ランプへ個
    別に高周波電力を供給する複数のインバータ部と、外部
    から送信されてくる赤外線によるリモートコントロール
    信号を受信するリモコン信号受信部と、リモコン信号受
    信部にて受信したリモートコントロール信号に基づいて
    複数のインバータ部を制御し各放電ランプの点灯・消灯
    及び調光を行う制御部とを備えた照明装置において、全
    てのインバータ部は2つの互いに異なる動作周波数の何
    れかで動作するものであって、これらの動作周波数のう
    ち高い方の動作周波数は40〔kHz〕よりも高く、低
    い方の動作周波数は20〔kHz〕よりも低くなく且つ
    33〔kHz〕よりも低い周波数に設定したことを特徴
    とする照明装置。
  8. 【請求項8】 複数の放電ランプと、各放電ランプへ個
    別に高周波電力を供給する複数のインバータ部と、外部
    から送信されてくる赤外線によるリモートコントロール
    信号を受信するリモコン信号受信部と、リモコン信号受
    信部にて受信したリモートコントロール信号に基づいて
    複数のインバータ部を制御し各放電ランプの点灯・消灯
    及び調光を行う制御部とを備えた照明装置において、全
    てのインバータ部に対して任意の2つのインバータ部の
    動作周波数のうち低い方の動作周波数より2つの動作周
    波数の差分の整数倍を引いた周波数が40〔kHz〕よ
    り高く、且つ該周波数からさらに上記差分を引いた周波
    数が33〔kHz〕より低くなるように複数のインバー
    タ部の各動作周波数を設定したことを特徴とする照明装
    置。
  9. 【請求項9】 複数の放電ランプと、各放電ランプへ個
    別に高周波電力を供給する複数のインバータ部と、外部
    から送信されてくる赤外線によるリモートコントロール
    信号を受信するリモコン信号受信部と、リモコン信号受
    信部にて受信したリモートコントロール信号に基づいて
    複数のインバータ部を制御し各放電ランプの点灯・消灯
    及び調光を行う制御部とを器具本体に備えて成る照明装
    置において、複数の放電ランプのうちリモートコントロ
    ール信号の赤外線搬送波の周波数に最も近い動作周波数
    のインバータ部によって点灯させている放電ランプを複
    数の放電ランプの中でリモコン信号受信部から最も遠い
    位置に配設したことを特徴とする照明装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10270175A (ja) * 1997-03-25 1998-10-09 Sanyo Electric Co Ltd リモコン機能付螢光灯照明装置及びそれに用いる赤外線リモコン装置
FR2820897A1 (fr) * 2001-02-13 2002-08-16 Koito Mfg Co Ltd Circuit d'allumage de plusieurs lampes a decharge de maniere non synchronisee

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