JPH0855714A - 発電コイル装置 - Google Patents

発電コイル装置

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JPH0855714A
JPH0855714A JP6210519A JP21051994A JPH0855714A JP H0855714 A JPH0855714 A JP H0855714A JP 6210519 A JP6210519 A JP 6210519A JP 21051994 A JP21051994 A JP 21051994A JP H0855714 A JPH0855714 A JP H0855714A
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pole
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 静止型の発電コイル装置における入出力の変
換効率を大幅に改善する。 【構成】 平面ほぼ日の字形の環状の磁路を有する変圧
器鉄芯11と、変圧器鉄芯の内側脚部110 に沿って対向す
る一対の第1の外側脚部111 および第2の外側脚部112
にそれぞれ対応して巻回された第1の一次コイル21およ
び第2の一次コイル22と、内側脚部に巻回された二次コ
イル23と、第1の外側脚部の長さ方向の両端部あるいは
その近傍に当接する一対のN極およびS極を有する第1
の外部磁石1と、第2の外側脚部の長さ方向の両端部あ
るいはその近傍に当接する一対のN極およびS極を有
し、その極性の向きが第1の外部磁石のN極およびS極
の極性の向きとは逆方向になるように設定されている第
2の外部磁石2とを具備することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、発電コイル装置に関す
る。さらに詳しくは、一次コイルと二次コイルが変圧器
鉄芯に巻回された変圧器および変圧器鉄芯の一部に当接
して配設された外部磁石を有し、入出力の変換効率を改
善し得る発電コイル装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電圧変換用の変圧器により昇圧する場
合、通常は、一次コイルの巻数N1よりも二次コイルの巻
数N2を大きくしなければならず、変圧器全体が大型化す
る。したがって、変圧器全体が大きくなれば重量も大き
くなるので、その取扱い・運搬等が困難になり、また、
コストも高くなるという問題があった。このような問題
を解決すべく、本願発明者は、新規な静止型の発電コイ
ル装置を特願平5−117681号により提案した。上
記提案にかかる静止型の発電コイル装置は、変圧器鉄芯
の別々の脚部鉄芯に一次コイルと二次コイルとが巻回さ
れた変圧器と、上記一次コイル側脚部鉄芯の両端部(あ
るいはその近傍)にそれぞれN極およびS極が当接して
配置された外部磁石とを備え、上記一次コイルに流す入
力電流の向きを、一次コイル側脚部鉄芯内に発生する磁
束の方向が上記外部磁石のN極からS極に直線的に向か
う磁束の方向とは逆方向となるように設定することを特
徴とするものである。
【0003】この発電コイル装置の動作原理は、一次コ
イルに断続的に入力電圧を供給するものとすると、入力
電圧の非供給期間には外部磁石のN極からS極に向かう
磁束は、ほぼ全てが一次コイル側脚部鉄芯内を通り、二
次コイル側脚部鉄芯内を迂回する磁束は殆んど生じな
い。これに対して、入力電圧の供給期間には、一次コイ
ルによって発生する磁束が一次コイル側脚部鉄芯内から
変圧器鉄芯内を経て二次コイル側脚部鉄芯内を循環する
ように通過する。この場合、一次コイル側脚部鉄芯はほ
ぼ磁気飽和状態になり、外部磁石からみて一次コイル側
脚部鉄芯内の磁気抵抗が高くなるので、外部磁石のN極
からS極に向かう磁束は、ほぼ全てが二次コイル側脚部
鉄芯内を迂回する。したがって、一次コイルに断続的に
入力電流が流れることに伴って二次コイルと交差する磁
束の変化量は外部磁石の磁束分だけ実質的に増大し、こ
の磁束変化に応じた起電力が二次コイルに誘導される。
なお、一次コイル側脚部鉄芯内を通過する磁束は、一次
コイルに通電した場合に飽和状態となることが望まし
い。すなわち、一次コイルの通電によって一次コイル側
脚部鉄芯の磁束が飽和状態となると、外部磁石によって
発生する磁束はすべて二次コイル側脚部鉄芯内を通過す
ることになり、外部磁石による磁束を有効に利用するこ
とができるからである。このためには、鉄芯が同一材質
からなるものとすれば、一次コイル側脚部鉄芯の断面積
がその他の部分の断面積よりも小さくなるように形成し
ておくことが望ましい。
【0004】このように、上記一次コイルが、二次コイ
ルに起電力を誘導するための役割および外部磁石によっ
て発生する磁束の方向を切り替えるスイッチの役割とを
持つことにより、外部磁石による磁束を有効に利用して
電気エネルギーの形で取り出す静止型の発電コイル装置
を実現することが可能になる。したがって、巻数比N2/
N1を大きくすることなく昇圧することが可能になる。勿
論、巻数比を大きくすれば、一層の昇圧が可能である。
ところで、上記したような発電コイル装置において、一
次コイル側脚部鉄芯内および二次コイル側脚部鉄芯内を
断続的に通過する磁束の方向は一方向であり、鉄芯のヒ
ステリシス現象による残留磁気の影響を受ける。これに
より、励磁電流波形に歪みが生じ、鉄損電流による鉄損
が生じ、入出力の変換効率の向上が阻害されることにな
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記したよ
うに現在提案されている発電コイル装置は残留磁気の影
響を受けるという問題点を解決すべくなされたもので、
入出力の変換効率を大幅に改善し得る静止型の発電コイ
ル装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の発電コイル装置
は、平面ほぼ日の字形の環状の磁路を有する変圧器鉄芯
と、上記変圧器鉄芯の内側脚部に沿って対向する一対の
第1の外側脚部および第2の外側脚部にそれぞれ対応し
て巻回された第1の一次コイルおよび第2の一次コイル
と、前記内側脚部に巻回された二次コイルと、前記変圧
器鉄芯の外部に配設され、前記第1の外側脚部の長さ方
向の両端部あるいはその近傍に当接する一対のN極およ
びS極を有する第1の外部磁石と、同じく前記変圧器鉄
芯の外部に配設され、前記第2の外側脚部の長さ方向の
両端部あるいはその近傍に当接する一対のN極およびS
極を有し、その極性の向きが上記第1のN極およびS極
の極性の向きとは逆方向になるように設定されている第
2の外部磁石とを具備することを特徴とする。
【0007】
【作用】本発明の発電コイル装置の使用に際しては、第
1の一次コイルおよび第2の一次コイルは、交互に入力
電流が供給され、第1の一次コイルは、第1の外部磁石
のN極からS極に最短磁路を経由して向かう磁束の方向
とは逆方向の磁束を外側脚部内に発生する向きに入力電
流が供給され、第2の一次コイルは、第2の外部磁石の
N極からS極に最短磁路を経由して向かう磁束の方向と
は逆方向の磁束を外側脚部内に発生する向きに入力電流
が供給されるものとする。第1の一次コイルにのみ入力
電流を流した時には、第1の一次コイルにより発生する
第1の磁束が第1の外側脚部内から内側脚部内を循環す
るように通過する。この場合、第1の外側脚部はほぼ磁
気飽和状態になり、第1の外部磁石からみて第1の外側
脚部内の磁気抵抗が高くなるので、第1の外部磁石のN
極からS極に向かう磁束は、ほぼ全てが内側脚部内を迂
回する。この時、第2の一次コイルは磁束を発生しない
ので、第2の外部磁石からみて第2の外側脚部内の磁気
抵抗が低くなるので、第2の外部磁石のN極からS極に
向かう磁束はほぼ全てが第2の外側脚部内を通ってN極
からS極に最短磁路を経由して向かう。これに対して、
第2の一次コイルにのみ入力電流を流した時には、第2
の一次コイルにより発生する第2の磁束が第2の外側脚
部内から内側脚部内を循環するように通過する。この場
合、第2の外側脚部はほぼ磁気飽和状態になり、第2の
外部磁石からみて第2の外側脚部内の磁気抵抗が高くな
るので、第1の外部磁石のN極からS極に向かう磁束
は、ほぼ全てが内側脚部内を迂回する。この時、第1の
一次コイルは磁束を発生しないので、第1の外部磁石か
らみて第1の外側脚部内の磁気抵抗が低くなるので、第
1の外部磁石のN極からS極に向かう磁束はほぼ全てが
第1の外側脚部内を通ってN極からS極に最短磁路を経
由して向かう。
【0008】したがって、第1の一次コイルに入力電流
が流れることに伴って二次コイルと交差する第1の磁束
の向きと第2の一次コイルに入力電流が流れることに伴
って二次コイルと交差する第2の磁束の向きとは逆向き
になり、しかも、二次コイルと交差する磁束は第1の外
部磁石の磁束分あるいは第2の外部磁石の磁束分だけ実
質的に増大し、これらの磁束変化に応じた起電力が二次
コイルに誘導され、交流出力が得られる。これにより、
二次コイルと交差する磁束の変化量は、1つの一次コイ
ルに断続的に入力電流が流れる場合に二次コイルと交差
する磁束の変化量の2倍程度に大きくなるので、巻数比
N2/N1を大きくすることなく昇圧することが可能にな
る。
【0009】また、上記したように第1の一次コイルお
よび第2の一次コイルが交互に駆動されることに伴っ
て、内側脚部内を通過する第1の磁束と第2の磁束とは
逆向きになる。また、第1の一次コイルの駆動時に第1
の外側脚部内を通過する第1の磁束と第2の一次コイル
の駆動時に第1の外部磁石のN極からS極に最短磁路を
経由して向かって第1の外側脚部内を通過する磁束とは
逆向きになる。同様に、第2の一次コイルの駆動時に第
2の外側脚部内を通過する第2の磁束と第1の一次コイ
ルの駆動時に第2の外部磁石のN極からS極に最短磁路
を経由して向かって第2の外側脚部内を通過する磁束と
は逆向きになる。これにより、変圧器鉄芯のヒステリシ
ス現象による残留磁気の影響を殆んど受けなくなり、励
磁電流波形の歪みを低減し、鉄損電流による鉄損を抑制
し、入出力の変換効率を改善することが可能になる。す
なわち、現在提案されている本願発明者の発明にかかる
静止型の発電コイル装置の動作原理を利用し、入出力の
変換効率を大幅に改善することが可能になる。
【0010】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細
に説明する。図1は、本発明の一実施例に係る発電コイ
ル装置の構成を示しており、変圧器部分を取り出して図
2に示している。この発電コイル装置は、変圧器10と第
1の外部磁石1と第2の外部磁石2とから構成されてい
る。
【0011】上記変圧器10は、平面ほぼ日の字形の環状
の磁路を有する変圧器鉄芯11と、上記変圧器鉄芯11の内
側脚部110 に沿って対向する一対の第1の外側脚部111
および第2の外側脚部112 にそれぞれ対応して巻回され
た第1の一次コイル21および第2の一次コイル22と、前
記内側脚部110 に巻回された二次コイル23とからなる。
【0012】上記変圧器鉄芯11は、内側脚部110 、第1
の外側脚部111 、第2の外側脚部112 を別々の部材で形
成して組み合わせることが望ましい。また、第1の外側
脚部111 および第2の外側脚部112 がその他の部分と同
一材質からなるものとすると、第1の外側脚部111 およ
び第2の外側脚部112 の断面積を、上記第1の外側脚部
111 から前記内側脚部110 に連なる脚部、上記第2の外
側脚部112 から上記内側脚部110 に連なる脚部および上
記内側脚部110 の断面積よりも小さく形成しておくこと
が望ましい。
【0013】前記第1の外部磁石1は、上記変圧器鉄芯
11の外部に配設され、前記第1の外側脚部111 の長さ方
向の両端部(あるいはその近傍)に当接する一対のN極
およびS極を有する。前記第2の外部磁石2は、同じく
上記変圧器鉄芯11の外部に配設され、前記第2の外側脚
部112 の長さ方向の両端部(あるいはその近傍)に当接
する一対のN極およびS極を有し、その極性の向きが上
記第1の外部磁石1のN極およびS極の極性の向きとは
逆方向になるように設定されている。
【0014】本例では、上記各外部磁石1、2は、取扱
い容易の観点からとしてそれぞれたとえばほぼ馬蹄形の
永久磁石を使用している。この場合、第1の永久磁石1
のN極とS極の対向間隔および第2の永久磁石2のN極
とS極の対向間隔はそれぞれ前記変圧器鉄芯11の第1の
外側脚部111 および第2の外側脚部112 の長さLと等し
い。前記変圧器鉄芯11は、たとえば薄いケイ素鋼板を積
み重ねた構造を有し、組み立ての容易性、構造上の強度
などを考慮して適切な形状の複数枚のケイ素鋼板を組み
合わせて積み重ねた成層構造が採用される。
【0015】本例では、図3(a)、(b)に示すよう
に、それぞれ平面コ字形の一対のケイ素鋼板31、32で平
面I形の1個のケイ素鋼板33を同一面上で挟んだ層と、
それぞれ平面コ字形の一対のケイ素鋼板34、35で平面H
形の1個のケイ素鋼板36を同一面上で挟んだ層とを、図
3(c)に示すように交互に積み重ねた成層構造を採用
している。
【0016】図4(a)、(b)は、図1中の変圧器鉄
芯11の組立て構造の他の例を示している。この変圧器鉄
芯は、それぞれ平面コ字形の一対のケイ素鋼板41、42で
平面コ字形の1個のケイ素鋼板43の開口面側と背面側と
を同一面上で挟んだ層と、それぞれ平面コ字形の一対の
ケイ素鋼板44、45で平面コ字形の1個のケイ素鋼板46を
上記とは逆向きに同一面上で挟んだ層とを、図4(c)
に示すように交互に積み重ねた成層構造を採用してい
る。
【0017】つぎに、上記実施例の発電コイル装置の動
作原理について、上記発電コイル装置をたとえばDC/
ACインバータとして使用する場合を例にとり図5およ
び図6を参照しながら説明する。
【0018】上記実施例の発電コイル装置は、第1の一
次コイル21の巻き方および励磁電流を流す方向によって
第1の外側脚部内111 に発生する第1の磁束φ1の方向
を自在に設定可能であり、同様に、第2の一次コイル22
の巻き方および励磁電流を流す方向によって第2の外側
脚部内112 に発生する第2の磁束φ2の方向を自在に設
定可能であるが、その使用に際しては、たとえばパルス
電圧または半波整流電圧を第1の一次コイル21および第
2の一次コイル22に交互に供給するものとする。本例で
は、図1中に示したように、乾電池4の出力電極を第1
の一次コイル21および第2の一次コイル22に交互に接続
するように切り換えスイッチ回路5によりたとえば1/
120秒毎に切り換えることにより、第1の一次コイル
21および第2の一次コイル22に交互にパルス電圧を印加
する。
【0019】この場合、第1の一次コイル21に入力電圧
を供給する第1のサイクルでは、第1の一次コイル21に
よって第1の外側脚部111 内に発生する第1の磁束φ1
が、第1の外部磁石1のN極からS極に最短磁路を経由
して(本例では直線的に)向かう磁束Φ1の方向とは逆
方向となるように第1の一次コイル21の入力電流の向き
を設定する。また、第2の一次コイル22に入力電圧を供
給する第2のサイクルでは、第2の一次コイル22によっ
て第2の外側脚部112 内に発生する第2の磁束φ2が、
第2の外部磁石2のN極からS極に最短磁路を経由して
(本例では直線的に)向かう磁束Φ2の方向とは逆方向
となるように第2の一次コイル22の入力電流の向きを設
定する。
【0020】すなわち、図5に示すように、例えば第1
の一次コイル21にのみパルス電圧を印加して入力電流を
流した時には、第1の一次コイル21により発生する第1
の磁束φ1のほぼ全てが第1の外側脚部111 内から内側
脚部110 内を循環するように通過する(なお、漏れ磁束
は無視するものとする)。この場合、第1の外側脚部11
1 はほぼ磁気飽和状態になり、第1の外部磁石1からみ
て第1の外側脚部111 内の磁気抵抗が高くなるので、第
1の外部磁石1のN極からS極に向かう磁束Φ1は、ほ
ぼ全てが内側脚部110 内を迂回する。
【0021】ここで、上記磁束φ1およびΦ1が合成さ
れた量の大きな磁束が通る脚部は、この磁束(φ1+Φ
1)よりも小さい範囲で飽和することのないように、そ
の断面積が第1の外側脚部111 の断面積よりも大きく形
成しておくことが望ましい。
【0022】また、この時、第2の一次コイル22は磁束
を発生しないので、第2の外部磁石2からみて第2の外
側脚部112 内の磁気抵抗が低くなるので、第2の外部磁
石2のN極からS極に向かう磁束Φ2は、ほぼ全てが第
2の外側脚部112 内を通って直線的に向かう。
【0023】これに対して、図6に示すように、第2の
一次コイル22にのみパルス電圧を印加して入力電流を流
した時には、第2の一次コイル22により発生する第2の
磁束φ2のほぼ全てが第2の外側脚部112 内から内側脚
部110 内を循環するように通過する(なお、漏れ磁束は
無視するものとする)。この場合、第2の外側脚部112
はほぼ磁気飽和状態になり、第2の外部磁石2からみて
第2の外側脚部112 内の磁気抵抗が高くなるので、第2
の外部磁石2のN極からS極に向かう磁束Φ2は、ほぼ
全てが内側脚部110 内を迂回する。
【0024】ここで、上記磁束φ2およびΦ2が合成さ
れた量の大きな磁束が通る脚部は、この磁束(φ2+Φ
2)よりも小さい範囲で飽和することのないように、そ
の断面積が第2の外側脚部112 の断面積よりも大きく形
成しておくことが望ましい。
【0025】また、この時、第1の一次コイル21は磁束
を発生しないので、第1の外部磁石1からみて第1の外
側脚部111 内の磁気抵抗が低くなるので、第1の外部磁
石1のN極からS極に向かう磁束Φ1は、ほぼ全てが第
1の外側脚部111 内を通って直線的に向かう。
【0026】したがって、第1の一次コイル21に入力電
流が流れることに伴って二次コイル23と交差する第1の
磁束φ1の向きと第2の一次コイル22に入力電流が流れ
ることに伴って二次コイル23と交差する第2の磁束φ2
の向きとは逆向きになり、しかも、二次コイル20と交差
する磁束は第1の外部磁石1の磁束Φ1分あるいは第2
の外部磁石2の磁束Φ2分だけ実質的に増大し、これら
の磁束変化に応じた起電力が二次コイル23に誘導され、
交流出力が得られる。この場合、二次コイル23と交差す
る磁束の変化量は、1つの一次コイル21あるいは22に断
続的に入力電流が流れる場合に二次コイル23と交差する
磁束φ1あるいはφ2の変化量の2倍程度に大きくな
る。
【0027】また、上記したように第1の一次コイル21
および第2の一次コイル22が交互に駆動されることに伴
って、内側脚部110 内を通過する第1の磁束φ1と第2
の磁束φ2とは逆向きになる。また、第1の一次コイル
21の駆動時に第1の外側脚部111 内を通過する第1の磁
束φ1と第2の一次コイル22の駆動時に第1の外部磁石
1のN極からS極に直線的に向かって第1の外側脚部内
111 を通過する磁束Φ1とは逆向きになる。同様に、第
2の一次コイル22の駆動時に第2の外側脚部112 内を通
過する第2の磁束φ2と第1の一次コイル21の駆動時に
第2の外部磁石2のN極からS極に直線的に向かって第
2の外側脚部112 内を通過する磁束Φ2とは逆向きにな
る。
【0028】これにより、現在提案されている本願発明
者の発明にかかる静止型の発電コイル装置の動作原理を
利用しつつ、変圧器鉄芯11のヒステリシス現象による残
留磁気の影響を殆んど受けなくなり、励磁電流波形の歪
みを低減し、鉄損電流による鉄損を抑制し、入出力の変
換効率を改善することが可能になる。
【0029】なお、上記動作に際して、内側脚部110 、
第1の外側脚部111 、第2の外側脚部112 を別々の部材
で形成しておき、一次コイル側の鉄芯と二次コイル側の
鉄芯とを材質的に縁を切っておくことにより、第1の外
部磁石1の磁束Φ1が第2の外側脚部112 に向かう量は
少なくなり、第2の外部磁石2の磁束Φ2が第1の外側
脚部111 に向かう量は少なくなる。これにより、磁束Φ
1、Φ2を有効に活用でき、変換効率の向上に寄与する
ことができる。
【0030】つぎに、上記実施例の発電コイル装置の入
出力の変換効率の改善度を具体的に説明する。図7は、
上記入出力の変換効率を測定した時の測定系統の一例を
示している。この測定系統において、二次コイル23に負
荷抵抗71を接続した状態で、商用交流電源であるたとえ
ば60Hz、100Vを交流アダプタ72および2個の整
流器73、74を利用して半波整流して得た電圧を第1の一
次コイル21および第2の一次コイル22に交互に印加し
た。この測定に際して、負荷抵抗71の値を数点変化させ
た場合に、それぞれたとえば第1の一次コイル21の入力
電流および入力電圧を電流計75および電圧計76で測定し
た結果、二次コイル23の出力電流および出力電圧を電流
計77および電圧計78で測定した結果、入力電力、出力電
力、入出力の変換効率についての計算結果を一覧にして
図8に示した。
【0031】なお、比較のために外部磁石(第1の外部
磁石1および第2の外部磁石2)を除去した場合につい
ても測定結果および計算結果を示した。図9は、図8中
の負荷抵抗対入力電流の測定結果を示す特性図である。
図10は、図8中の負荷抵抗対出力電圧の測定結果を示
す特性図である。図11は、図8中の負荷抵抗対出力電
流の測定結果を示す特性図である。図12は、図8中の
入力電力対出力電力の計算結果を示す特性図である。図
13(a)、(b)は、上記測定に際して、入力波形、
出力波形を確認するためにオシロスコープで観測した結
果の一例を示した。
【0032】上記結果から、本実施例の発電コイル装置
によれば、外部磁石を使用しない場合と比べて、入出力
の変換効率がほぼ250%以上も大幅に改善されている
ことが分かる。また、上記実施例の発電コイル装置の構
造によれば、平行な3本の脚部(鉄芯)111 、110 、11
2 に別々にコイル21、22、23が巻回され、外側の2本の
脚部にそれぞれ向かってほぼ馬蹄形の永久磁石1、2が
対向するように当接しているので、全体としてコンパク
トである。
【0033】なお、上記実施例における外部磁石1、2
は、永久磁石以外に超伝導電磁石などの各種の磁石を使
用することも可能である。また、上記実施例における変
圧器鉄芯11の形状は、平面が厳密に日の字形でなくても
よく、日の字形の一部が湾曲している場合とか、日の字
形の一部に突出部を有する場合も含むものであり、本発
明における変圧器鉄芯の形状は、2つの環状磁路の各一
部が連なっていればよい。
【0034】また、上記実施例では、第1の外側脚部11
1 および第2の外側脚部112 のそれぞれほぼ全領域にそ
れぞれ第1の一次コイル21および第2の一次コイル22を
巻回した例を示したが、これに限らず、図14に示すよ
うに、第1の外側脚部111 および第2の外側脚部112 の
それぞれ一部の領域に、それぞれ交互に入力電流が供給
された時に対応する第1の外部磁石1および第2の外部
磁石2の磁束を遮断するのに必要な量だけ巻回するよう
に変更してもよい。
【0035】また、上記各実施例では、変圧器鉄芯の第
1の外側脚部および第2の外側脚部として内側脚部に沿
う一対の対向辺を使用した例を示したが、これに限ら
ず、変圧器鉄芯の内側脚部の両側における各外側脚部の
一部を第1の外側脚部および第2の外側脚部として使用
する場合にも、第1の外側脚部における第1の一次コイ
ルの両端部近傍に第1の外部磁石の一対のN極およびS
極を当接させ、第2の外側脚部における第2の一次コイ
ルの両端部近傍に第2の外部磁石の一対のN極およびS
極を当接させるようにすれば、上記実施例と同様の動作
原理により、上記実施例とほぼ同様の効果が得られる。
但し、この場合、第1の一次コイルに入力電流を供給し
た時に第1の外部磁石のN極からS極に最短経路を経由
して向かう磁束の方向とは逆方向の磁束を第1の外側脚
部内に発生し、第2の一次コイルに入力電流を供給した
時に第2の外部磁石のN極からS極に最短磁路を経由し
て向かう磁束の方向とは逆方向の磁束を第2の外側脚部
内に発生し、かつ、第1の一次コイルによって発生した
磁束が内側脚部を通る方向と第2の一次コイルによって
発生した磁束が内側脚部を通る方向とが逆になるように
第1の一次コイルと第2の一次コイルとを配置する必要
がある。
【0036】
【発明の効果】上述したように本発明の発電コイル装置
によれば、入出力の変換効率を大幅に改善できるので、
家庭用、産業用等あらゆる分野に利用することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例にかかわる発電コイル装置
を示す構成説明図。
【図2】図1中の変圧器部分を取り出して示す斜視図。
【図3】図1中の変圧器鉄芯の組立て構造の一例を示す
平面図および側面図。
【図4】図1中の変圧器鉄芯の組立て構造の他の例を示
す平面図および側面図。
【図5】図1の発電コイル装置の動作状態における第1
のサイクルでの磁束の流れを説明するために示す図。
【図6】図1の発電コイル装置の動作状態における第2
のサイクルでの磁束の流れを説明するために示す図。
【図7】図1の発電コイル装置の入出力の変換効率を測
定した時の測定系統の一例を示す回路図。
【図8】図7の測定系統により得られた測定結果および
計算結果の一例を一覧にして示す図。
【図9】図8中の負荷抵抗対入力電流の測定結果を示す
特性図。
【図10】図8中の負荷抵抗対入力電圧の測定結果を示
す特性図。
【図11】図8中の負荷抵抗対出力電流の測定結果を示
す特性図。
【図12】図8中の入力電力対出力電力の計算結果を示
す特性図。
【図13】図7の測定系統による測定に際して観測した
入力波形および出力波形の一例を示す波形図。
【図14】図1の発電コイル装置の変形例を示す平面
図。
【符号の説明】
1 第1の外部磁石 2 第2の外
部磁石 10 変圧器 11 変圧器鉄
芯 110 内側脚部 111 第1の外
側脚部 112 第2の外側脚部 21 第1の一
次コイル 22 第2の一次コイル 23 二次コイ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】平面ほぼ日の字形の環状の磁路を有する変
    圧器鉄芯と、 上記変圧器鉄芯の内側脚部に沿って対向する一対の第1
    の外側脚部および第2の外側脚部にそれぞれ対応して巻
    回された第1の一次コイルおよび第2の一次コイルと、 前記内側脚部に巻回された二次コイルと、 前記変圧器鉄芯の外部に配設され、前記第1の外側脚部
    の長さ方向の両端部あるいはその近傍に当接する一対の
    N極およびS極を有する第1の外部磁石と、 同じく前記変圧器鉄芯の外部に配設され、前記第2の外
    側脚部の長さ方向の両端部あるいはその近傍に当接する
    一対のN極およびS極を有し、その極性の向きが上記第
    1の外部磁石のN極およびS極の極性の向きとは逆方向
    になるように設定されている第2の外部磁石とを具備す
    ることを特徴とする発電コイル装置。
  2. 【請求項2】前記第1の一次コイルおよび第2の一次コ
    イルは、交互に入力電流が供給され、前記第1の一次コ
    イルは、前記第1の外部磁石のN極からS極に最短経路
    を経由して向かう磁束の方向とは逆方向の磁束を前記第
    1の外側脚部内に発生する向きに入力電流が供給され、
    前記第2の一次コイルは、前記第2の外部磁石のN極か
    らS極に最短磁路を経由して向かう磁束の方向とは逆方
    向の磁束を前記第2の外側脚部内に発生する向きに入力
    電流が供給されることを特徴とする請求項1記載の発電
    コイル装置。
  3. 【請求項3】前記変圧器鉄芯は、前記第1の外側脚部お
    よび第2の外側脚部の断面積が、上記第1の外側脚部か
    ら前記内側脚部に連なる脚部および上記第2の外側脚部
    から上記内側脚部に連なる脚部および上記内側脚部の断
    面積よりも小さく形成されていることを特徴とする請求
    項1または2記載の発電コイル装置。
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